JP4453891B2 - プライベート模様コード(pd)、およびpdリーダ、およびpdシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、バーコード・リーダ等のスキャナーを使って取り込んだ取込イメージをデコードするバーコード読取装置に関する。イメージ取込の光センサーに関しては、夫々点イメージを取込むものをポイントセンサー、線分イメージを取込むものをラインセンサー、所定の幅で走査方向の取込で得られる帯状イメージを得るものを帯状センサー、ある広さの面イメージを取込むものを面センサーと呼ぶことにする。実際の市場製品から、ポイントセンサーとしてはペンスキャナ、ラインセンサーとしては1次元CCDセンサー、帯状センサーとしては1次元CCDセンサーのラインに対する直角方向の走査の1次元CCD直角センサー、面センサーとしては2次元CCDセンサーが、現在のところ主流である。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術としては、読取るデータを縦棒横列でなる縦棒横列バーコード(規格化されたバーコードが殆んどこのタイプのものである)で表現し、印字し、該縦棒横列バーコードを、ワンタッチでバーコード・リーダで、バーコードのイメージを取込んで、該取込イメージをデコードして、デコード値のデータに変換していた。この手法は、データをワンタッチで読み取れるので、手軽で便利であった。バーコードが規格化され、この規格化がさらなる一般的流布を呼び、現在に至っては、共通に利用されて久しく、便利で多方面で利用されている。
【0003】
ところが、バーコードは正確に印字されている必要がある。このため、手書きのバーコードは考えられなかった。手書きのバーコードは、正確さにおいて、個人差があり、実用には耐えないものである。
【0004】
そして、正確に印字されたバーコードをバーコード・リーダで読むという処理の流れが定着化し、不便無く利用されているのが現状であるが、バーコード・リーダおよびPOS等のその活用システムにおけるこのような従来の既定の膠着的活用システムでなく、誰でも、バーコードを手書きで書き、それを自己流で読込むことができる手段を備え、自己流バーコードを使った自己流バーコード体系を構築し、該自己流バーコード体系を利用したPOSシステムに替わる新たなPDシステムを構築すれば、臨時、即応の柔軟的活用システムが実現すれば、即ち、自己流/手書きバーコードの応用システムが可能ならば、データ入力がさらに容易になり、もっと便利になることから、事務処理の至るところで、活用され、作業の労苦の軽減が期待される。
【0005】
規格化されたバーコードを活用する既定の膠着的活用から、何がしかの模様を、必ずしもバーでなくても良く、手軽につけて、それを対応する情報として読取るという柔軟なヒューマン/機械インタフェースへの道が開かれれば、一挙にデータ入力作業が楽になる。その場で、手書きの、自己流で簡単な自作バーコードを作って、これを使った即座のデータ入力が実現することから、所謂、「自分の、自分による、自分のための」バーコードシステムの登場は、OAシステムの新しい時代の幕開けを告げるものである。「自動車」も必要であるが、「自転車」も必要であるがごとくである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
規格化されたバーコードは、データを扱うことができる数である該区別数が多数(高読取精度)という長所はあるが、実際、バーコードを使ったデータ入力には、取り扱うデータ数である該区別数の計算(ステップ1)、バーコード作成(ステップ2)、各バーコードに対応したデコード値の登録のバーコード体系の構築(ステップ3)が先になされる必要があり、次に該バーコード体系を基にしたPOS等の応用システムのアプリケーション開発(ステップ4)が要求されることから、このために却って、現在のように高度に規格化されたものしか世間では運用されてなく、冗長性が許されない環境であったために、手書きという観念はバーコードの世界には入り込む余地が無かったが、この杓子定規の観念から抜け出し、冗長性を、ひいてはファジー的な思想をバーコードの世界に導入しようというものである。
【0007】
情報処理要員でなくても、一般の事務作業の感覚で、ちょっとしたパラメータ設定だけで、バーコードも自己流、読み方も曖昧な読み方が許され、ちょっとしたデータの入力が、多品種小ロットのデータ類を、臨機応変にちょっとした設定で、そして、これらの設定を保存しておいて、データ類に応じた設定を自動的に読み出して、ちょっとしたしるし程度の模様を取り扱って、所望のコードの解読ができるようにするためには、該ステップ1から4をほとんど自動化することである。確かに、不特定多数のユーザを対象にした場合には杓子定規のガード的制限は不可避であるが、プライベートな限られたユーザを対象に、しかも取り扱うデータの種類が極端に少ない場合には、杓子定規の制限はむしろ不要で、“結構適当なやり方”でデータ入力が実現する手法が可能であることに着眼したのである。例えば、大根を切るのに包丁は有効な手段であるが、剃刀は無用の長物(切れるにおいて)である。
【0008】
例えば、1cmの間にある0.1mmサイズのものの存在箇所とその個数のカウントは杓子定規でないと困難であるが、1cmの間に1mmのものが精々数個ぐらいある場合の大体(中間地点からは前か後かとか、3区分の始め、中間、終わりのどこかぐらい)の存在箇所と個数のカウントは、杓子定規の道具を使用しなくても可能である。しかも数える作業をするのは、自分であり、読取りエラーが発生しないようにある程度(始め、中間、終わりかぐらい)の注意を払って書きさえすれば、自分が楽になるという思想がベースにあって、PDシステムが考え出されたのである。
【0009】
一般に規格バーコードは、規格化され、縦棒横列バーコード(通常商品に貼られているバーコードに付いての表現)でなっていて、これをペンスキャナでは横方向になぞって走査(スキャン)することで、又は通常のバーコードリーダではワンタッチ(光学的には、横方向にイメージを走査(スキャン)して読取っているが)で、1読取単位が読み込まれるようになっている。この規格バーコードとその応用のPOSなどのシステムを根本から考え直そうとするものである。
【0010】
具体的には、プライベート(自分用)に即席バーコードを作成し、該即席バーコードとデータの対応票を作成し、後は、該即席バーコードで、手書きで、データを表現し、該即席バーコードで入力するという模様コード(PD)方式を採用する。このPD方式を利用者が理解し、その手書き規則を守って、即席バーコードを書き、使えば、読み誤ることは無い。「自分の、自分による、自分のための」バーコードを必要に応じて臨機応変に作成しデータ入力の便利さを現実現しようとするものであり、このための背景であるステップ1から4までをほとんど自動化していることから、利用者は、単に、ちょっとしたパラメータ値の設定と取り扱うデータの登録だけで、そのバーコードを使ったデータ入力、読み取りが実現する。
【0011】
さらに、このPD方式をグループに普及すれば、グループ内で、公式化されたローカル規格になり、皆が不自由なくPD方式を採用したPD情報処理システムが構築できる。
【0012】
例えば、一人の先生が個人で、簡単な手書きバーコードを使用して、出席/成績データの入力がスムーズになされ、他の先生もそれを使うようにして広めてゆけば、先生達内というローカル規格のバーコードを活用したローカルPD活用グループが出来上がることになる。
【0013】
さらに、PD方式を導入することで、従来の縦棒横列、1バーコード毎に1読取という観念を払拭し、自棒自列、そして多バーコードの1読取も実現可能になる。
【0014】
該自棒自列とは、縦棒のバーが横方向に複数並んでいるバーコードでなくてもよいということである。要は、コードがペンスキャナ、バーコードリーダ、又はフラット型スキャナー等を使った走査(スキャン)で読取れればよいことから、自己の用途に合うだけの識別精度が実現できるならば、手書き/印字に左右されず、横棒縦列でも、斜棒で縦列でもよく、又走査イメージが読取れればよいので、必ずしも棒状でなくても良く、模様、点でもよいということである。
【0015】
要は、模様が走査(スキャン)で読取れればよい。そういう意味ならば、自棒自列でなく、自模様自配置であるといった方がより的確である。ただし、我流の仕様であるから、「正しく書き、正しく読むように走査するのは、まさに自己である」という前提がある。自己だけ、自グループだけ、閉ざされた範囲だけというように、「我流の仕様であるから、該仕様をよく理解し、それを守って正しく書き、正しく読むように走査するのは、まさに自己である」(自分で、自分の苦労を背負いたい人は、別であるが)ということが守られる範囲での使用になる。
【0016】
このように、該自棒自列のバーコードとは、まさに自己流のバーコードであることから、自己の都合の良いように考えて、自己が作成し使用するバーコードであることから、該PDの仕様から、応用システムまで、上記の該ステップ1から4までを各自が作成せざるを得ない。ところが、一般の事務作業の人たちにプログラミング作業を強要できない。課題としては、PD設計から応用システムの構築までを自動化するPDシステム自動化機能を提供することである。
【0017】
該PDシステム自動化機能を使って、いつもやっている事務作業の感覚で、必要事項の選択、又は設定であるPD設定情報を設定すれば、PD体系が自動的に作成され、該PD体系に基いた各PDに対応するデータの登録を行う。次に、表現、又は入力されたPDを、該PD設定情報を基に解読作業をして、デコード値である解読結果をアプリケーションに渡してくれるPDデコード機能を用意することである。
【0018】
PDデコード機能といっても、走査で取り込んだ取込イメージに対して画像処理を行うことであるが、この場合は、至極簡単である。上記のとおり、5mmから10mmのスペース(以下、セル区間)に手書き/印字で付けられた黒点群の存在箇所と個数の把握は簡単である。しかも存在箇所としては、中間地点から前か後ろか、又は該セル区間を3区分した各部分に有効な黒点列が存在するかどうかの判定は簡単である。ただ、実際には、手書き/印字でも、ゴミによる黒点の場合もあることから、ある程度の補正処理は必要である。
【0019】
この補正処理としては、
▲1▼効点という条件として、その黒点の存在がある程度の連続的群をなしていると見られるときのみとする(孤立点は該有効点の範疇から除外された場合は、極端に孤立していると解釈され無視される)
▲2▼PDはセル(罫線によってできる現実枠の内、PDが記入されるところ)に記入すること。そして該セルをさらに仮想的に複数に区分した要素枠には、PDの構成要素であるバーが記入される。セル、要素枠の近辺は、所定の幅で、該バーの一部が存在しても消去して空白にする。
▲3▼この決められたセルの領域を走査した時に得られる有効点群をPDのものであるとすること
等が考えられる。
即ち、PDを書くのはセルに、そして各バーは要素枠内に書く、即ちセルに存在する要素枠の数が2では、前要素枠、後要素枠内の夫々にバーが記入される。セル内に仮想的に存在する要素枠線は見えないものであるから、要素枠の数が2では、大体中間から前か後ろか、要素枠の数が3では、大体セルを3つの要素枠に分け、手前辺り、真中辺り、後ろ辺りという具合に、各バーが、どちらの区分、即ち要素枠に、記入されて存在するかどうか判定できるようには書くという基本ルールだけは必ず守ってもらう。今まで、明確にしてこなかったが、ここで、模様とバーについて記述しておくと、模様の一例としてバーコードが挙げられ、バーコードの構成要素がバーであるので、バーコードがバーの群れということであることから、バーコード全体は、それをコード化する対象として認識する場合にバーコードと呼ばれるのであって、バーコード自体は、バーで構成されていてバーの集まりであることから、場合によっては、バーコードを略してバーと呼ぶ場合もある。
【0020】
次に、該多PDの一括読取とは、該自棒自列が横棒縦列である場合、縦方向に一括して走査する方法で、例えば、データの数が50個なら、縦方向に50回PDを読み込むようなことをせずに、50個のデータの横棒PDの縦列を縦に一挙に読み込む方法をさす。ここで、50個のデータの横棒PDでなる縦列を縦に読み込む場合に、走査の手作業は縦方向に一括して走査するが、処理的には多数のPDを夫々のPD単位、即ち、この場合には50回解読作業がなされることから、一括読取り作業を1走査、又は1スキャンと呼ぶことにすると、50個のPDの1読取では、一列に並んだ50個のセル内のPD群を1走査で読取るということになる。
【0021】
また、バーコード・リーダを手で持って、バーコードに当てる従来の読取りスタイルからも脱却し、コンピュータに殆んど装備されているマウスに、バーコードを読取る機能をマウスを設ける。以降、バーコード・リーダを手で持たなくてもよく、マウスに備えたバーコードの読取り方式に従って、CCD等のラインセンサーを採用した市販のバーコードリーダならバーコード面にマウスを持っていってワンタッチの代わりクリックで、フォトリフレクタ等のポイントセンサー等を採用したペンスキャナならバーコード面にマウスをもっていって、マウス移動のドラッグによるワンスキャンで読取るようにする。バーコード面の走査には、マウスの所定箇所、例えば、左右に、又上に印をつけて、バーコードの存在箇所の辺り決め用に使うか、マウスの所定箇所、又は全部を透明にすればよい。
【0022】
又、現在、市場に出回りだした発光受光方式の光マウスでは、光センサー口で目視では区別できないが顕微鏡では区別できる微細な表面の時間的に前後する変化を比較して、マウスの移動方向等のマウス情報をマウス情報割出機能で割り出している。これとは別途に、バーコードリーダ機能用、例えば、CCDラインセンサーのスリット、又はペンスキャナ口を該光センサー口の近辺に設け、マウス/スキャナー切替手段で、マウス機能とバコードリーダ機能を切替え選択出来るようにしてもよい。
【0023】
さらに、上記の光マウスの該光センサー口での取込まれた取込イメージを、マウス情報割出機能の用途に、上記のペンスキャナ口等のバーコードリーダ機能の用途に兼用し、マウス/スキャナ切替手段で切替えるようにしても良い。具体的には、該光センサー口から得た取込イメージを、マウス情報割出の用途に使うか、バーコードのデコードの用途に使うかを切替えればよい。
【0024】
重要なことであるが、光マウスの該光センサー口から得た極微領域の取込イメージを、マウス情報割出機能によるマウス情報の加工で得られる位置情報と対にして保存してゆき、該位置情報で極微領域を連結させてゆき、走査イメージに仕上げ、該走査イメージをペンスキャナで走査したものとするのである。
【0025】
以下は、概略的な話になるが、処理速度の向上の面で、目視精度と顕微鏡精度は、少なくとも数10倍の倍率差がある。視認では数0.1mm、顕微鏡によるきれいな事務机の表面での移動検知では数0.001mmだろう。このために処理速度の向上の面から、すべての光センサー口からの取込イメージの内、ある特定のサンプリング時間間隔で間引きして処理データ数を減し、ソフト又はハード面からの倍率変換という調整をすることも考えられる。これで、顕微鏡的な広大な面は、該倍率変換で縮小して戻され、通常にPDを目視するような目視的な微小面、そして適当なサンプリングによる間引きで得られる該微小面の連結は、通常のペンスキャナによる走査ラインの取込イメージを形成する。
【0026】
なお、読取りに関し、現実の用紙である現実用紙上のPDを読取る現実読取りに限らず、イメージスキャナ等で読取られ、既にコンピュータに存在する取込イメージでなる仮想用紙上のPDを読取る仮想読取りも考えられる。
【0027】
一旦、PDの存在する読取り対象をイメージスキャナ等で取込み、次にコンピュータに取り込んだこの取込イメージに対して、現実用紙上でならPD読取り走査ライン上をペンスキャナ等でなぞるところの現実なぞり作業と同様なことを、取込イメージ上の所定の走査ライン上をソフト的スキャンを行う仮想的なぞり作業で行う。該仮想的なぞり作業後は、現実なぞり作業後の作業と同じでよい。
【0028】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する為に、本発明の構成要旨は、用紙に簡単に記述できる手書き模様コードであるPDを簡単に作成でき、しかも該PDを簡単にデコード値を登録できるようにし、この設定/登録された複数のPD設定情報をページ番号等の識別IDで管理し、読込み対象の識別IDに応じて自動的な設定情報の呼び出しができ、該PD設定情報で、デーコードし、デコードされたデコード値を情報処理に渡すことで、POSシステムのようなPDシステムを容易に構築できるようにしたものを用意した。具体的には、罫線が引かれた票形式用紙のセル内に、PD設定情報に基いて自動的に作成されるPDと、各PDに対応して登録されたデータを参照して、手書き/印字でPDを記入するだけで、後は、ペンスキャナ等の走査で、PDのイメージを取込み、今度は、逆に該PD設定情報に従って、解読がなされるようにする。票形式用紙に設定情報を区別する区別情報である識別ID、具体的にはページIDがあれば、これを使って、該設定情報管理で対応する設定情報を検索し、該設定情報に基づいて、解読するのである。
【0029】
PDは全て、ペンスキャナで読取れる適度の太さの罫線で囲まれたセルに記入されることを前提とする。これは、ペンスキャナで走査する際に前後に必ず罫線部分があって、これで、PD読取りの開始/終了を認識するような構成にした方が、読取誤率を低減できるからである。
【0030】
簡単な場合には、この罫線は不要である場合もある。例えば、決まった箇所のPDを読取るだけの場合には、即ち、PD設定情報が決まっているPDを読取る場合には、走査の最初、又は最後に、読取り同期用PDを設け、後は一連の複数のPDの構成要素であるバーの存在位置から、一連の複数のPDの解読が簡単にできるからである。また、該読取り同期用PDは大抵、始めから用紙に印字されている。
【0031】
PD設定情報に付いては、PDが書かれる用紙をページとし、該ページをペンスキャナでなぞって走査しPDを読取る場合に、ページに複数の走査が必要な場合は、各走査を識別する走査識別情報としてのデータ走査番号も追加される。又走査方向は、上から下への縦方向、又は左から右への横方向が考えられる。走査の方向は斜めでも良い。要は、ペンスキャナでサッとなぞって、一走査で一連のPDのイメージラインの取込イメージの画像が取り込まれれば良い。一走査に存在するセル数は複数であり、各セルにはPDが一つづつ入っている。そして、必要に応じて走査の開始/終了の走査開始/終了記号用のセルを設けても良く、走査の開始と終了記号間に先頭から終尾まで各セルにセル番号が対応付けられる。各セルには登録できるデータの数には制限がある。そして、この制限は、各セルにどれだけのデータが表現できるかを表すもので、セルの数を表す該枠設定数と同一である。
【0032】
そして、該読取り同期用PDに関してであるが、走査の先頭又は末尾、又はその両方に設けられた該読取り同期用PDに、複数走査箇所のデータ走査番号を持たせる。こうすることで、全部を走査することなく、所望の箇所を走査して、それだけを取り入れることも可能であるが、また別途に走査番号用のセルを別途設けても良い。具体的には、データの該読取り同期用PDのセルに、走査開始/終了記号が記入(大抵は該ページに初めから印字されていて、読取り同期の精度を上げている)される。そして、走査開始/終了記号は、走査番号も兼ねるようにするとさらに便利である。1つのページで、複数走査を行う場合、上から下、右から左への通しの走査番号が付けられ、複数走査の内、任意の箇所の走査を走査しても、その走査箇所をこの走査番号で特定できる。
【0033】
PD設定情報とは、ページID、走査番号、走査方向、セル番号、枠設定数で決まる1走査の走査枠を設定するPD定義部と、次に該PD定義部で決まり自動的に作成される各PD一覧の各PDに対応して、ユーザが夫々に登録するデータ登録部とからなる。枠設定数に設定値が入力されると、該枠設定数に応じたPD一覧のPD/データ対応表が自動的に表示され、該PD/データ対応表に表示されるPD化されたイメージに対応する空欄に登録データをユーザーが登録する。該PD一覧の一連のPDの作成方法は、▲1▼外字登録手段を使った外字PDを予め作成しておき、PD/データ対応表に自動的に表示される方法、▲2▼PD/データ対応表のPD一覧が表示される箇所もデータ登録箇所も空欄になっていて、手動(マウスカーソル、又は、方向キーを使った描画手法)で、直に各PDをそこで自在に任意(但し、後でイメージ走査が容易なようには各自が工夫をする)の模様のPD登録/編集できる方法、▲3▼ペイントブラシ等の画像処理を使って、アイコンを作成する如く多数のPDを予め作成しておき、PD/データ対応表に自動的に表示される方法、▲4▼縦バー、または横バーを外字登録/手動/描画等で用意し、2進数をビット列に対応して、バーの有無列にして、自動的に一連のPDを自動作成し、PD/データ対応表に自動的に表示される方法等が考えられる。PDの応用として、自己の署名等のサインを該外字登録/手動/描画で作成してサインPDとし、文章のサインの箇所に名前の横にサインPDを表示させ、ここを走査するだけで、個人の情報が取り込まれるようにすることもできる。
【0034】
セル番号設定に付いてであるが、セル番号の設定箇所で、例えば「1、50」とした場合、「1セルから50セルまで」の繰り返しであることを示し、「(1、3)」とした場合、枠設定数の項目は表示されず、データの項目が表示される。この場合は、複数のセルを、ひとまとめにして、ビット列の扱いをし、各ビットが立てば、データ列の中から対応するデータがデコードされる。例えばセル番号設定が「(1、4)」で、データ列が「文,工,経、法」では、ビット列が「0010」ならば、“経”がデコードされる。
【0035】
PDを使って、あれこれと、用途が広がってゆくと、例えば出席簿のPD化が成功すると、今度は、成績表のPD化が検討されるだろう。成績表の評価は、75、63などの素点は使われず、大抵、優、良、可、不可、又はA,B,C,D,Zなどが使われる。出席簿、成績表、それぞれを区別するために、ページの概念を導入し、各ページに識別用IDを付ける。即ち、ページは、PD設定情報ごとに存在することになり、単なる本の用紙の枚数を示す頁を指すではない。PDシステムでは、多数のページから、ペンスキャナで、ページIDの箇所を走査することで、或るページが特定され、後は、データ走査番号で、データの走査箇所が特定され、この走査ライン上の開始記号以降の罫線で前後が区切られている各セル内のPDの解読がなされることになる。ページIDが始めの一走査で、データの該読取り同期用PDのセルの走査開始記号の内容であるデータ走査番号、そして各セル、次に走査終了記号が、次の一走査で、得られることになる。
【0036】
PDシステムの使用形態に応じた更なる簡便法が可能である。使用するのが1ページのみなら、ページIDが不要で、このページで1走査のみなら、走査番号も不要で、各セルが罫線で囲まれているなら、開始/終了記号も不要である。また、始めから、開始記号が正確な幅で印字されているものにユーザーが各自のPDを手書きするような場合には、セル用の罫線も不要になる。1走査で正確な開始記号の幅からペンスキャナの走査速度が割り出され、以降は殆んど速度が変わらないという前提で以降のPDを読めばよい。
【0037】
登録データ数で考えると、上の例では、2(有、無)、5(A,B,C,D,Z)、4(優、良、可、不可)のように極端に少数のものを扱っている範囲でPDシステムの活用が有効である。
【0038】
喩えば、手で作った土団子を並べて、団子の置かれる場所はある程度解っていて、そこら辺に(即ち、曖昧で、ファジー的に)無ければ「無」、あれば「有」として解釈すればよいから、土団子の存在パターンは容易に判定できる。セル範囲を決める枠線があって、その枠内での団子の有無を判定する場合にはさらに容易で、この場合には、ペンスキャナの走査における手ブレによる1走査における速度の不均一でもたらされる解読ミスも問題にならない。
【0039】
PDシステムに、ページIDを先頭にしたPD設定情報でなるPD設定データをデータベース化することで、過去の多数のPD設定データから、現在のPD設定データを、ページIDの一走査だけで判明可能にする。各ユーザの各使用形態に応じて、PD設定データがその数だけ蓄積されていき、ユーザのページIDの一走査で、どのPD設定データに対応した使用形態なのか判定するのである。もし、候補が複数存在するならば、その候補をモニタ画面にリストし、その中から、ユーザーが指定すると、選択されたページのイメージが表示され、目視で確認し、選択できるようにすることで、事務作業でのこまごました何時もやっている面倒な入力作業が簡単になる。
【0040】
バーコードリーダに、バーコードが所定の複数箇所で脱落し、透明なシースルになっているシースル口を設けた規格変換板を設け、スライドさせて、バーコード読取口に当てると、該PDモードでのPDリーダになり、ずらしてバーコード読取口から外すと元の該規格モードでの従来のバーコードを読み取るバーコードリーダに戻る。シースル口は、必要に応じて、複数箇所に設けても良い。
【0041】
バーコードリーダのデコーダを改造し、規格バーコードリーダ機能とPDリーダ機能を併せ持たせ、規格/PD切替スィッチで、どちらかを選択させる。この場合、規格/PD切替スィッチが必要になる。または、読取りイメージが規格外である場合には、警告を出し、その場合には自動的にPDとして読むPDモードに切り替わるようにしてもよい。この場合、規格/PD切替スィッチが不要になり、該規格変換板も不要になるが、デコーダ部分の改造が必要になる。
【0042】
また、ペンスキャナーでの読み取りの場合には、罫線なしにPDのみでは、個人差もあって走査速度にバラツキガあり、読取誤り発生率が高いことから、PDと並んで同期用マークを印字したものを並べ、ペンスキャナーにセンサー機能を2つ設け、PD用と該同期用マーク用で使用することで、PDと該同期用マークを平行して読み取ることで、走査速度に拠らない読み取りが実現できる。
【0043】
次に、マウスにバーコードリーダ機能を追加し、マウス/バーコードリーダ切替スィッチで、マウスとバーコードリーダとを、切替えて使おうとするものも考えられる。バーコードリーダ機能としては、CCDラインセンサーを使ってのワンタッチリード方式と、ペンスキャナを使ってのバーコード上の1スキャンリード方式とが考えられる。
【0044】
光マウスにバーコードリーダ機能を追加し、マウス/スキャナ切替スィッチで、マウスとバーコードリーダとを、切替えて使おうとするものもある。バーコードリーダ機能としては、ペンスキャナを使ってのバーコード上の1スキャンリード方式とが考えられる。
【0045】
上記でペンスキャナを省き、光マウスでの光センサー口の読取イメージを、マウス移動距離割出機能とバーコードリーダ機能との両方に兼用するようにしてもよい。
【0046】
ソフト的スキャンでは、ペンスキャナー等でPD箇所をなぞるように、ソフトウェアで走査ラインに相当する箇所をある幅を持って切り取ることで、即ち、読取イメージ上の走査ラインに相当するライン上のイメージ情報を取込み、此れを取込イメージとする。
【0047】
PDシステムでは、PDは手書きをペンスキャナー等で読取ってコンピューターに取り込まれるが、PDの模様そのものを、外字扱いで、作成し、フォント登録することで、普通の文字の取扱いにPDが混ざって取り扱われることが可能になる。この場合、PDを作成する方法として、▲1▼通常の外字登録の手順で、PDに似せたパターンを外字登録で手動で作成する方法が考えられるが、面倒なら、▲2▼手書きのPDの模様全体をイメージスキャナで読み取って外字化する方法、▲3▼既存の文字、例えば「1」という文字に似せてコンピュータ処理でビットマップ等の形式で画像化を行って外字化する方法が考えられる。
【0048】
【作用】
PDシステムのPD定義部で、各自の使用形態に応じたPD設定情報を設定すると、自動的にPD一覧が作成され、データ登録部で、各PDとそれに対応するデコード値のPD/データ対応表が現れ、該対応表の各PDに対応したデータを登録する。次に、PDシステムのPD解読部で、単表形式用紙のページに、上から下、左から右へと、複数の罫線部分をペンスキャナで夫々走査して、各セルのイメージデータを取り込み、解読される。詳しくは、最初の罫線部分のイメージデータからページIDが解読され、使用形態データベース機能が、このページIDをキーとして対応するPD設定データであるPD設定情報を検索し、次に走査ラインの走査番号でページ上の走査箇所が特定され、その走査ラインに存在する複数のセルでなるセルグループが確定し、このセルグループの先頭から順にセル番号に対応するセルが解読される。
【0049】
PDシステムの簡易使用形態としては、縦方向であれ、横方向であれ、ページに1箇所罫線部分があり、此処だけを走査する場合には、ページID、走査番号等不要である。前回使用状況に応じたPD設定データがデフォルト値として有効になっていて、ペンスキャナで罫線部分を1走査するだけで、直前の方式でイメージデータの取込みと解読がなされる。
【0050】
マウスにバーコードリーダ機能を設け、マウス機能とバーコードリーダ機能とを切換手段で切替えて、マウスとして使ったり、バーコードリーダとして使ったりする。
特に光マウスでは、ハードウェアの変更をせずにソフトウェアでのバーコードリーダ機能が追加できる。
【0051】
ソフト的スキャンでは、ペンスキャナー等でのPD箇所をなぞるように、仮想用紙上をソフトウェアで走査ラインに相当する箇所を取込むことで、ペンスキャナによる走査で取り込まれる情報と同じ情報が得られる
【0052】
【実施例】
以下、本発明の現実施例を図面に基づいて説明する。
図1(a)及び(b)は各々、各々第1現実施例のPDシステムを出席簿10読取に活用した第1実施例の図である。図1(a)は、PDシステムのメニューでPD定義を選んだときに表示されるPD定義部1で、各項目「ページID7」で7、「走査番号」で1、「走査方向」で縦、「セル番号」で1、50、「枠設定数」で4を設定した場合、これらの設定値に応じたデータ登録部2が表示され、ユーザーが、データ登録部2の空白箇所に、それぞれのPDに対応したデコード値であるデータを出、欠、早、遅として登録することでPD設定情報が完成されることを示す。即ち、PD設定情報は、PD定義部1で、PD設定情報を設定し、データ登録部2で、デコード値のデータを登録することで完了する。
【0053】
データ登録部2では、該走査方向に応じて、縦方向なら横棒のPDが、横方向なら縦棒のPDが、そして枠設定数に応じた数のPDでなるPD一覧が自動的に表示され、各PDの下に対応するデータを登録される。項目「セル番号」で「1、50」と設定したのは、セルが1から50まで存在することを設定するためである。たとえば「1,4,,7,50」と設定した場合、セル番号1から4、そして7から50までが指定されたことになる。後述するが、項目「セル番号」で「(1、4)」とした場合には、ビット列扱いになる。即ち、4ビットがあり、それぞれ、ビットが立った時にどのデータを解読値とするかのデータ列を登録する。この場合項目「枠設定数」が表示されない。
【0054】
図1(b)は、出席簿10に応用した場合で、始めにページ罫線部3があって、次のデータ罫線部4が1つの場合に相当するが、図3での出席カードでの応用例のように、データ罫線部4が複数ある場合には、その分だけこの作業を繰り返し、その数だけPD設定情報を作成する。当然、同一ページに複数のデータ罫線部4が存在する事から、PD設定でのページID7には同一の情報を設定する必要がある。
【0055】
図1(b)は、PD/データ対応表で与えられたPDを使って、データ罫線部4の出欠記入欄にPDで記入することで出欠をとった出席簿10を、ペンスキャナで、一括して一連のPDを読み込む様子を示している。参考のため、右横には、機械内部での解読結果を開示している。
【0056】
この出席簿10では、始めにページ罫線部3があって、次のデータ罫線部4が1つだけある場合である。データ罫線部4が複数ある場合には、その分だけ図1(a)を繰り返し、その数だけPD情報を作成する。同一ページでのPD情報であるから、ただし、PD設定表での項目「ページID」には、同じ値が記入される。
【0057】
図2は走査ミスに関し、この様なミスが発生する可能性はあるが、自分が手書で書いて、自分がペンスキャナで走査することから、自己責任でのPDシステムの運用が前提であるので、この様なことを避けて走査することだけ守ればよい。そうしなければ、自分が損するだけである。
【0058】
図3(a)及び(b)は各々第2現実施例のPDシステムを出席カード読取に活用した例である。項目「走査方向」での設定値が「横」であることから、PDは縦長のバーになり、第1現実施例がセル番号指定方式であったので、図1(a)の項目「セル番地」での設定方法が「1,50」であったが、この実施例では、項目「セル番地」での設定方法が「(1,4)」の場合のビット列番号指定方式での例である。
【0059】
PD設定表では、ビット列番号指定方式では、項目「枠設定数」の代わりに、項目「データ」が現われ、ここに、先頭から順に、対応するビットが立った時のデコード値を登録する。
【0060】
PD解読では、ページ罫線部3を走査して得たページID7をキーとしてPD設定情報データベースから該当する一連のPD設定情報列を得る。この場合は、データ罫線部4が3箇所あるため、PD設定情報列は3回走査それぞれに対応した3つのPD設定情報で構成される。ここで、各罫線部の先頭には、走査番号用のセル(ここでは、2進数表現01、10,11で、夫々1、2、3を表す)が夫々付いていて、走査の際、どの罫線部を走査したか特定できるようになっている。これで、任意の罫線部を走査できる。そして、走査番号用のセルは、PDシステム運用者の記入項目であるから、大抵、すでに印字されてるか、事前にPDで記入されている。又、走査番号の項目に、「2,3」と記されているのは、PD設定情報が同一の場合の略式記法で記されており、走査番号ごとに3行で記載しても良い。又、一連のPD設定情報を記入すると、自動的に、一行が追加されて現れ、新しいPD設定情報の入力を促すようにしても良いし、または、PD設定情報の追加/削除が可能にすることで、必要な数だけのPD設定情報の登録を可能にしても良い。そして、複数のPD設定情報が表紙されているPD設定情報リストで、選択されたPD設定情報は、選択モードであることを示すために、背景色を変えたりして、周りと異なるようにする。そして、PD設定情報が選択される度に、該PD設定情報に対応したPD/データ対応表が表示される。
【0061】
走査bライン15では、PDが書かれているところが第3ビット目であることから、PD設定表の項目「データ」から「経」がデコードされる。走査cライン16では、PDが書かれているところが第2ビット目であることから同様に「2」がデコードされ、次の走査dライン17では、PDが書かれているところが第7ビット目であることから「7」がデコードされ、アプリケーション側には「27」が渡され、結果として、「経済学部」の出席番号「27」の学生の出席カード20であることになる。
【0062】
図4は、罫線部を、スキャナーで走査して得られた取込イメージが、読取ビット列26に至るまでの過程を示し、読取ビット列26には、実枠線やPDバーの有効点群(1だけでなる列)や、空白領域(ゼロだけでなる列)があり、有効点群には、実枠線によるものとPDバーによるものとがあり、実枠線による有効点群で位置同期を取り、該位置同期間のPDバーの個数とその位置で、PDが決まり、PD設定でのデータ登録部での対応するデータが解読されることになる。
【0063】
図5は、PD読取手段に関し、既成の規格バーコードリーダ30のデコード部分を改造しないで、アダプタ部品を装着するだけで、PD読取を可能にした実施例である。
【0064】
既成のバーコードリーダ30はデコード機能の内蔵型が殆んどで、例えコンピュータ本体側にデコード機能を内臓させていても、規格外のバーコードを読めない。このために、PDなどの規格外のバーコードを読ませるためには、デコード部分に手を加え改造する必要があるが、デコード部分の改造は容易でなく、今までその必要がなかったために、非規格バーコード読取可能な手段を提供する製品はない。
【0065】
ここで、非規格バーコード読取手段として、非規格バーコードを規格バーコードに見せかけて読み込ませる規格変換方法が考え出された。この規格変換方法は、規格バーコードの1部を、必要によっては複数箇所、削除し、その部分を透明にした規格変換板33を設けた。即ち、規格バーコードの複数箇所が脱落して透けて見えるようシースル口34を所望の箇所に設けたものである。シースルー口34の数と場所は、アプリケーションに応じ、この実施例では1箇、中央にある。枠設定数が、2なら一箇所、4なら2箇所、各PDが透けて見えるように細長いスリット状の透明な部分を設けてシースル口34とする。規格変換板33は、規格板ガイド32で左右にガードされ上下にスライド可能になっている。そして、通常の規格バーコードを読むときは下にずらしてバーコード読取口31を解放し、非規格読取り時にはこの規格変換板33を上にスライドしてバーコード読取口31を塞ぐ。このようにすることで、バーコードリーダ30は、シースル口34の黒色の有無で、2つの答えの内1つを答えるようになる。この答えを使って、「真、偽」、「a、b」等1ビット情報の判断に使われる。
【0066】
実際の読取り方法は、各シースル口34の部分を各PDに当ててPDを読み取る。手書きPDが多少ずれたり、サイズにばらつきがあっても、シースル口は細長いスリット状で透明であることから、バーコードリーダ30側からは、規格バーコードとして読み取られる。読取られたデータから、逆に規格バーコードのイメージを割り出し、PDの存在箇所にバーコードの棒が立っていたかどうかで、PDを解読する。
【0067】
また、PDは非規格バーコードの一種で、PD読取モードでは、バーコード読取口31から、横棒のPDの縦列を上から下へペンスキャナーでなぞるように、特定の複数箇所のシースル口を設けたバーコード読取口31からイメージを取込むことで、即ち、一度のなぞりで、複数箇所のシースル口からの該複数の回数だけ走査したことにすることも出来る。
【0068】
図6は、規格変換板33を使用せず、ソフトウェアのデコーダを改造し、規格バーコードとPD両方を解読するために、規格/PD切替スィッチを設けた例であるが、規格/PD切替スィッチに関しては、規格バーコードとPDとは取込イメージから簡単に区別できることから、自動的に規格バーコードとPDを判読し、それに応じた読取モードに自動的に切り替える自動規格/PD切替機能を設けることで、規格/PD切替スィッチは不要になる。
【0069】
図7は、マウス50の底にバーコード読取口31を設けた例を示す。マウス50とバーコード読取の機能切替用にマウス/読取切替スィッチ53を設ける。マウス50は4つの支持部52で支えられて机上で使われることから、バーコード読取口31をマウス50の底部に設けて、机上で、バーコードやPDを読み取り易くしたものである。画像読み取りの際の移動同期(ペンスキャナーの走査速度を一定にすることは難しいので、どれだけ移動したかを知る手段が必要になる)が、別途設けなくても実現できるというメリットがある。それは、移動同期は、マウスのボールの回転を利用した方式でもよく、図8で述べるが、光マウス60の光センサー口61の移動検知イメージ情報を利用してもよいからである。移動同期は、ハンドスキャナーでイメージを読取るときにも使われており、ハンドスキャナでイメージをなぞる時両脇の回転部の回転を利用している。規格バーコード、PD等は、そのイメージから区別可能であるから、規格バーコード、次にPD、これらでなかったらその他であると解釈したイメージ自動判定機能で、取込んだイメージに対する処理が後続されればよい。さらに、PDシステム側で、規格バーコードの解読値か、PDの解読値かのいずれかを取込イメージで判定できるから、規格バーコード、PDを区別する、規格/PD切替スィッチ等を必ずしも設ける必要はない。
【0070】
図8は、マウス50の底にバーコード読取口31の代わりにペンスキャナ口56を設けた実施例を示す。
【0071】
図9は、光学マウス60の光センサー口61にペンスキャナ口56を併設した現実施例を示す。出力信号は、マウス/スキャナ切替スィッチ62で切り替える。
【0072】
図10は、図9でセンサー口61とペンスキャナ口56を個別に設けたが、ここでの光マウス60用の光センサー口61からの取込みイメージ(マウスイメージ)は目視できないほどの微細で顕微鏡レベルであり、ペンスキャナ口56からの取込イメージ(ペンスキャナイメージ)は目視レベルであることから、マウス/スキャナ切替スィッチ62でマウス/スキャナモード切替を、併せてマウスイメージからペンスキャナイメージへの倍率変換を行なわせ、マウスモードでは、マウス操作の信号が出力され、スキャナモードでは、該倍率変換されたペンスキャナイメージが出力されるようにしたものである。該倍率変換は、マウス自体でなく、PDシステム側に設ける方がよい。
【0073】
倍率変換の方式は、光マウスの本来持っている機能でもって顕微鏡レベルの取込イメージからマウス移動情報を得ながら、並行して、一旦コンピュータ本体に、移動に応じて、該マウス移動情報を適当なサンプリング間隔で該微小イメージと対で取り込んでおいて、コンピュータ本体で微小イメージを連結させて太い線を作る連結作業と、そして、これを目視レベルに縮小する縮小作業でなる。
【0074】
光マウスの顕微鏡レベルの取込イメージである該マウスイメージが、該倍率変換機能で該ペンスキャナイメージを得ても実用に耐えないならば、始めから、該マウスイメージの取込の領域を少し大きくした光学系の光マウスを採用することで、該ペンスキャナイメージを実用に耐え得るように改善してもよい。
【0075】
なお、コンピュータに存在する仮想用紙上のPDの読取りである仮想読取りに関しては、イメージ認識処理によるPD認識が考えられるが、何もPDを全部読取る必要が無いことから、即ち曖昧読み取りでPDが認識できれば良いことから、認識処理の高速化には、イメージをスキャン方向に切り取る該仮想なぞり作業によって、必要部分のみを取り込み、後は実スキャンと同様な処理で、PD読取りがなされるようにすればよい。
【0076】
なお、PD読取装置に関してであるが、従来の用紙フィード機能の有するフラットベッド型イメージスキャナーの読み取り部分を用紙フィード方向に直角に渡したロッドにスライド可能なホールダを複数設け、ここにペンスキャナーを取り付け、PD用紙の連続読取が可能なPD読取装置が容易に実現できる。以下にも記述するが、ペンスキャナーによる取込イメージに対するPD認識処理時間は、フラットベッド型イメージスキャナーによる用紙全体の画像取込、次に、PDの存在する必要部分に切り取り、位置調整、パターンマッチング等、種々の時間を要する処理が必要なことから考えると、格段に短時間で済むことから、PD読取装置は、データ入力の高速化に貢献するものである。
【0077】
尚、PDシステムは、元来データ類が、即ちデータの種類が少ないことに対応するものであり、決して{○、×、1,2,3,4}のような短い文字列だけに対応するように工夫されたものではなく、各PDに対応して登録される登録データは、任意の長さの文字列でもかまわないのである。
【0078】
次に、他の応用例として、ワープロによる執筆作業の過程でのPDシステム利用について述べると、先ずはじめに、PDシステムを起動し、PD設定表のPD定義部1で、作品毎の作品IDをページID項目に入力し、走査番号、走査方向、セル番号は、全て、空白にし、枠設定数に100を入力し、一旦PDシステムを終了する。そして、ワープロの画面上で、執筆作業の過程でよく使う頻出文字列だなと感じ出したら、該頻出文字列を選択状態にし、ワープロのツールメニューに登録させていた「PD登録」アイコンをクリックすることで、PDシステムのプログラムが起動し、PD定義部1とデータ登録部2の画面が現れるが、作品が固定されていることから、PD定義部1はさわらず、データ登録部2にて、PD一覧の所望の登録PDをクリックして選択することで、ワープロ上で選択状態の該頻出文字列がPD登録される。言い換えると、ワープロ上で、該頻出文字列を選択し、クリップボードにコピー/データ部に貼付けを行うことと同様なことを行い、「PD登録」作業がなされるようにする。
【0079】
そして、ワープロのツールバー上に「PD登録」アイコンとは別に、「PD読出」アイコンを設け、「PD読出」をクリックすることで、PD/データ対応表が画面に現れ、「データ」には、登録文字列群の識別に必要な先頭から最短の最短文字列が現れ、対応するPDをクリックすることで、ワープロ上のカーソルの位置に、該当する文字列が入力されるようにする。
【0080】
特に執筆活動の場合、人間が文章を読取ることから、ワープロ上で、手作業で任意のデータの登録と読出が自在に出来ることが望まれ、PDをペンスキャナー等で読取るのではなく、「人間」が文章を読取ることから、縦バー、横バー、×、○、各種記号、その他の自由な模様のPDを使うことが出来、ワープロのツールバー上の「PD登録」アイコン、「PD読出」アイコンをクリックすることで、より多数のデータの登録と読出が可能になる。PD設定表の枠設定数を例えば100に設定することで、執筆作業におけるよく現れる文字列を100まで登録/読出ができるようになる。
【0081】
このためには、はじめから、PDシステムの初期設定において、読取方法がペンスキャナーによる機械モードと人間による人間モードに分けて、どちらかを選択させてもよい。人間モードの場合、ペンスキャナーで読取ることを要しないことから、自在な模様のPDが利用できることから、従来の文字フォント数の登録数まではいかなくとも、あらかじめ、多数のPD用の模様フォントを用意し、それをデータ登録部で、PD一覧に枠設定数だけ表示できるようにしても良い。この場合、画面のスペースの関係で、PD/データ対応表は2次元の配列で表示できるようにし、上記の多数のPDファント模様が2次元配列のPD一覧に現れるようにしてもよい。
【0082】
執筆者は、「PD読出」アイコンをクリックすることで、現れる、多次元の、ここでは2次元のPD/データ対応表を見ながら、そして、各PDの下に現れる該最短文字列で、登録文字列を大まかに把握し、選択しクリックすると、ワープロのカーソルの位置に、登録文字列が自動入力される。
【0083】
さらに、自動化を進めると、登録データ数が多くなると、其の中から該当するものを探し出すことは、執筆者には、大きな負担となってくるので、ワープロ上で、登録データの一部の文字を入力して行くにつれて出来上がる現入力文字列に対して、自動的に、内部で、現入力文字列に近い該最短文字列だけの絞りこまれた縮小PD/データ対応表になって行く自動絞込み機能で、現入力文字列がある程度の文字数になって行くにつれて、縮小PD/データ対応表は、多次元から、2次元、最後には1次元の非常に選択しやすい表になっていくようにすればよい。また、1次元に絞り込まれるまでは、縮小PD/データ対応表は表示されず、1次元にまで絞り込まれて縮小PD/データ対応表が現れるようにしても良い。
【0084】
さらに、少数次元、例えば1次元にまで絞り込まれた縮小PD/データ対応表は、PD一覧の部分を非表示にし、対応するデータのみが、1次元で配列されて表示され、執筆者が、表示されている最短文字列リストから選択、クリックすることで、ワープロに該当する登録文字列が入力されるようにしても良い。
【0085】
さらに、執筆者が、文字をワープロで入力していく過程で、該現入力文字列は大きくなって行くが、これを選択し、該「PD登録」アイコンをクリックすることで、PD/データ対応表でPD一覧からPDを選択する選択作業を省き、自動的に該現入力文字列に適当な空いているPDを対応付けて登録がなされるようにし、逆に、該現入力文字列に対して、自動的「PD読出」が機能する自動的「PD読出」機能で、しかも、少数次元、例えば1次元にまで(初期設定で決まる)に絞り込まれたら、縮小PD/データ対応表が、または、PD一覧の部分を非表示にした対応するデータリストが現れるようにしてもよい。
【0086】
このようにすることで、PDは内部で、登録、デコード作業に使われ、表面上は、PDは現れないようなPDシステムが考えられるが、PDを表意模様にすることで、ワープロの文章に、従来のフォント文字とPDの表意文字の混在した表現のプレゼンテーションも可能である。表意模様とは、「家」の形をしたフォント、「人」の形をしたフォント、「子供」の形をしたフォント、その他、各種の表意模様を登録しておいて、これらに所望の文字列を登録しておき、ワープロの文章上で、「わたしは、「友人」とともに、「音楽」について、語り合った」の文章が、「わたしは、「∃」とともに、「〜」について、語り合った」として、表現され、「∃」にマウスカーソルを持っていくと、「友人」が現れる(この技術はすでに世に流布されている)ようにし、その内容の確認が出来るようにする。また、ワープロの「表示」メニューのサブメニューで、「表意表現」を選択状態から非選択状態にすると、「わたしは、「友人」とともに、「音楽」について、語り合った」が表示されるようにしてもよい。
以上から、PDシステムは、ペンスキャナー等による機械入力や人手入力にかかわり無く、データの読取と入力において、自由な形態を実現可能にし、容易な利用を実現したものである。
【0087】
【発明の効果】
本発明、日頃よく行う入力作業で、規格バーコードを用いるほどではないか、又は規格バーコードを使えない場合に、簡単にプライベート的に用意して使える手段を提供したことは、今後のデータ入力作業に顕著な効果を発揮する。
【0088】
用途1。学校の先生は毎日「出席簿」をつける。「出席」の「出」、「欠席」の「欠」、「早退」の「早」、「遅刻」の「遅」が、付けられる。放課後、各先生は、ある平均1日5次限の当日の出席データをコンピュータに入力することになる。制限された端末数では、たちまち、待ち行列ができる。1クラス人数は40から50である。
【0089】
出席簿に記入するデータは精精4種類であることから、バーコード化など考えられず、又出席簿にバーコードを貼り付けるなど全く不便極まりなく、仕方なく、従来のスタイルである/、×印で出欠をつけ、「1つ1つ確認しながら毎日300名近くの出欠データを入力する」という作業を繰り返している。(5〜10)秒*300名/60分/秒=25から50分。待ち時間も合わせると、1日1時間から1時間半を、毎日、「このようにするものだ」と何の不便さも感じず、大切な時間を無駄にしている。
【0090】
ここにPDシステムを導入すると、各先生は、始めからPDで出席簿に出欠を付け、あとで、端末での入力では、ペンスキャナで、各クラス毎に1回なぞるだけで、データ入力は終わることになる。ただし、自分がPDを使ってその便利さを享受しようとするからには少しの注意が必要である。先ずデータが、後で正確に入るように、出席簿に出欠をつける時、PDをできるだけ正確に書くこと、次に、端末で読取らせるとき、図2のようなことにならないように、1回のペンスキャナで不安なら、正しく2回、しかも方向を変えての走査を行う。出欠をとる際、PDをきちっと書けば、ペンスキャナーでの読み込みにも読込みエラーが発生しないが、乱雑に書けば、それだけ、読込みエラーが発生し、これを回避するために、乱雑に書いたPDを書き直すはめになる。あくまでも、「自分の、自分による、自分のための」PDシステムであることには変わらない。自分が楽したければ、始めからきちっと書けばよい。また、エラー個所は、背景色を変えるなりして、入力者に、其の個所を手入力できるようにすることで、忙しく出欠を採って、気軽にエラー個所の訂正を可能にすることで、PDでの出欠の記載に緊張を強いることの内容にすることで、PDシステムの利便性は向上する。
【0091】
用途2。学校の先生はテストの度に「成績表」データを入力する。各生徒の成績評価(優、良、可、不可)、又は(A、B,C,D,Z)を入力するときのも全く同様な効果が得られる。
【0092】
用途3。大学などは、先生が、授業開始時に、出席カード13を各生徒に1枚ずつ手渡し、各学生はそこに自己の名前など必要項目に記入して、授業終了時に集めては、先生に手渡している。この後が、大変である。大学は大抵クラス70名程度で、4コマの授業では、280名の出席カード13のデータを、出席簿に転記するか、端末に入力する作業があり、先生には大きな負担である。1枚ごとに名前を確認し、該当の出席番号を目視し、または出席簿/端末の入力画面で、出席した学生をさがしてチェック/印を付ける。これも至極面倒な作業である。カードをめくりながらの上記の作業は、用途1以上の面倒さを甘受しなけらばならない。
【0093】
ここで、PDシステムを導入した場合、先生は、各カードを正しくペンスキャナで走査すればよい。ただし、学生が書いたPDをみて、PDシステムが読めるかどうかの判断をする必要がある。すべて鉛筆書きにし、回収してペンスキャナで走査するときにペンスキャナーで読取れるかどうかの判断をし、乱雑なカードやそれでも読取りエラー警告が発生するカードだけ訂正すればよい。「機械読み」を説明しておくことで、学生も自己の出席データであることから丁寧に書くはずである。そして、PDで手書きされたこのカードは当分間残っていることから原データが壊されてなくなることはないというメリットもある。
【0094】
今までは、手書きのPDの活用の便利さを挙げたが、PD模様を登録し、印字をこのPD模様で出力することで、表にPDデータを印字出力させ、この表のPDデータを、手書きPDと同様にペンスキャナで読取らせることが出来る。
【0095】
アンケートの集計作業は、大抵、YES、NO、はい、いいえ等、取り扱うデータの種類は少ない。始めから、アンケート回答者にPDで記入してもらうか、アンケート回収後に、各データの横欄にPDで書き足すことで、後は、ペンスキャナーでなぞるだけでよい。しかも、例えば、出欠簿のような体裁では、横棒縦列の一括読取り方式を採用すると短時間で読取れる。従来の場合は、イメージスキャナーで用紙全体を読み込み、PD箇所のセルを抜き取り、各セル内容を認識するという作業は、完全自動化は可能であるが、かなりの時間を要し、実用に耐えない。アンケート用紙1000枚の場合、イメージスキャナーでは、A4用紙1枚15秒で、15000/3600で約4時間はかかる。
【0096】
机上には、マウス、ペンスキャナ等があれば、机上が手狭になり不便で、マウスにペンスキャナ機能を付けてすっきりした作業環境を実現できる。ペンスキャナーで、バコードリーダ機能を実現することで、マウス、バーコードリーダを統合した、マルチメディアならぬマルチツールを実現した。マウスはマウス操作の移動距離を得ることができることから、一体化したペンスキャナーでの走査での移動同期機能を特に設けなくてもよいことから、デコーダのプログラミング負担が軽減された。よく見られるような、一度スキャンして駄目な場合、もう一度スキャンしている光景が見られ、これを避けるために、即ち同一速度でのスキャンを行うために、スキャン走査のためのペンスキャナ走査には、若干の緊張が強いられていたが、該移動同期がマウスから得られることで走査速度には関係なくなることから、このような緊張は不要になる。
【0097】
一般的なイメージ認識処理は、取込イメージ上のPDの切取り、よく似たパターンの検索、検索パターンとのマッチング等の処理で時間が掛かるが、スキャン方向に切り取るソフトウェア処理で、該取込イメージを一旦切り取ってしまえば、後は実用紙上の処理と同一で済み、元々、認識対象をPDとした場合、認識対象数も少ないことから、PDの認識時間はさらにかなり短縮できる。今までは、多数枚の用紙を、フラット型イメージスキャナで、コンピュータに読取り、時間をかけて、各用紙を認識処理していたが、PDを採用することで、PDが記録された多数の実用紙を機械で順次取込み、次に短時間ですむPDスキャンで、実用紙を読取るのと殆ど時間を同じくして、認識作業がすむことになる。
【0098】
該PDスキャンの所要時間に関してであるが、PDが記録された答案用紙、アンケート用紙などの多数の実用紙を読み取る作業において、例えば図3の出席カードの束をセットして機械で読み取る場合を考えると、ペンスキャナを4個を設け、その下に、多数の出席カードの実用紙を通過させて、実用紙の走査ライン個所のイメージ取込/判定させる方式では、図4から明白なように、所要時間は、用紙の通過時間に比べものにならないほど短いことから、用紙の取り込みと同時に用紙のPDは解読されることになり、従来の認識処理におけるような、面的取込、面的調整、パターンマッチングなどによる面的解読などに要する時間と比べると、格段にPDシステムにおけるPD処理は短時間で済むことになる。
【0099】
従来の多数の用紙をセットでき、連続して読み取る連続読取機能付きフラットベッド型イメージスキャナに対して、連続読取機能付きで、所望の個数だけペンスキャナを所定の箇所にセットできるようにしたフラットベッド型PDスキャナーも考えられる。用紙の移動方向とは直角にロッドを設け、ロッドに沿って自在にスライド可能で着脱自在なグリップを設け、該グリップでペンスキャナーをホールドさせ、各走査ラインに合わせて位置調整して、複数の走査ラインを1用紙の1通過で読み取るようにする。
【0100】
このグリップは、該ロッドをホールドして、しかもロッドに沿ってスライド可能にし、しかもペンスキャナーもホールドできるようにしたものである。具体的には、該グリップは市販の目玉クリップ状の物で、これら2つを直角に一体化したようなもので、2つのホールド機能のクリップが直角に具わっていて、一つのホールド用のクリップはロッドを締め付けてスライド可能で、もう一方は、ペンスキャナーを締め付けてホールドするようになっているものである。このため、必要の都度、走査ライン数、走査箇所に応じたセッティングが容易で、連続PD用紙の高速機械読取を可能にする。
【0101】
{○、×、1,2,3,4}のような認識対象が少ない情報の記入のアンケート用紙にPDを採用することで、多数のアンケート用紙も、短時間で認識処理が可能になる。
【0102】
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)PD設定情報が、PD定義部1とデータ登録部2でなることを示す概略図
(b)PDで記入された出席簿10と解読結果11の例図
【図2】間違った走査の場合の解読結果を示す例図
【図3】(a)セル番号の指定がビット列指定の場合のPD設定表の概略図
(b)PDのビット列で記入された3走査を要する出席カード13の例図
【図4】走査線での読取イメージに応じた読取ビット列を得るステップを示す図
【図5】PDの読取も可能にするために移動可能の規格変換板33を設けたバーコードリーダ30の概略図
【図6】切替スイッチ40で規格バーコードとPDの両方を読取可能にしたバーコードリーダ30の概略図
【図7】マウス50の底にバーコード読取口31を設けたマウス底の概略図
【図8】マウス50の底にペンスキャナ口56を設けたマウス底の概略図
【図9】光マウス60の光センサー口61にペンスキャナ口56を併設した光マウス底の概略図
【図10】光マウス60の光センサー口61にペンスキャナ機能を兼ねさせた光マウス底の概略図
【符号の説明】
1 PD定義部
2 データ登録部
3 ページ罫線部
4 データ罫線部
5 ページ走査線
6 データ走査線
7 ページID
8 データ走査番号
9 手書きバー
10 出席簿
11 解読結果
13 出席カード
14 走査aライン
15 走査bライン
16 走査cライン
17 走査dライン
18 走査番号
21 罫線
22 要素枠線
23 現実枠線
25 走査ライン
26 読取ビット列
27 空白領域
28 有効点群領域
30 バーコードリーダ
31 バーコード読取り口
32 規格板ガイド
33 規格変換板
34 シースル口
40 規格/PD切替スィッチ
50 マウス
51 回転ボール
52 支持部
53 マウス/読取切替スィッチ
55 モード切替スィッチ
56 ペンスキャナ口
60 光マウス
61 光センサー口
62 マウス/スキャナ切替スィッチ

Claims (8)

  1. イメージ取込/解読等の後処理を考慮した、手書き、又は該手書きに似せた手書きフォント作成機能で作成される手書きフォントのプライベート模様コード(以下、PD)に関し、PD定義部とデータ登録部でなり、該PD定義部は、PD設定情報の入力欄を有し、該PD設定情報が、走査方向と、枠設定数、ページID、走査番号、セル番号の内の全部、又は一部の項目とでなり、該枠設定数で、PD一覧の数である区別数が決まり、該走査方向に応じて、横棒縦列、又は縦棒横列のPD種別が決まり、該区別数の数だけ、該PD種別のPDを自動生成するPD一覧自動生成機能を有し、該データ登録部が、該PD一覧の欄とデータの欄でなるPD/データ対応表でなり、該PD一覧の欄は、該PD一覧自動作成機能が自動生成した一連のPD群の自動表示か、又はマウス又は方向キーによるカーソル制御による各欄への直の手書きか、又はワープロの外字登録機能による外字タイプの模様の各欄への直の描画でなり、該データの欄には、各PDに対応して、所望のデータを登録することで、各PDに対応するデコード値が登録され、現実用紙上、又はコンピュータ上の仮想用紙上の罫線間のスペースでなるセルに存在する該PDを読取るPD読取機能を備えたPDリーダ、又は該PD読取機能を有し、該PDを使ったPD処理を行うPDシステム
  2. 該手書きフォント作成機能が、手書き模様の読取り、又は、マウスカーソルによる直の手書き、又はワープロの外字登録機能による外字タイプの模様の直の描画でなる模様のフォントに対して、所定のフォントコードを対応付けるフォントコード対応付け機能でなる請求項1記載のPDリーダ、又はPDシステム。
  3. 該自動生成が、2進数のビット列に対応して、該PD種別に応じた手書きの横棒、又は縦棒のバーの有無列にして、該区別数の数だけPDを自動的に自動生成する請求項1、2記載のPDリーダ、又はPDシステム。
  4. 該PD読取機能が、該現実用紙の場合は、該現実用紙上をスキャナ等による現実スキャンで、該仮想用紙の場合は、該仮想用紙上をソフト的切取りによる仮想スキャンで、取り込んだ線又は面スキャンイメージでなる取込イメージに対して、イメージ認識処理を行う請求項1、2、3記載のPDリーダ、又は該PDシステム
  5. 該イメージ認識処理が、PDの全部をスキャンして得られる取込イメージに対し、標準PDとの比較等を使った認識手法で該標準PD群の内で最も近いものを読取PDとするPD全体認識、又は、PDの部分をスキャンして得られる取込イメージに対し、PDの存在場所であるセルの仮想区分である要素枠に、所定の幅を持った有効点群の存在有無で、PDの各PD要素の存在有無を決定することによって、該当セルに存在するものを読取PDとするPD部分認識である請求項4記載のPDリーダ、又はPDシステム。
  6. 多数データを読取るにおいて、各データを順次読取って解読した各デコード値でなる全デコード列を、又は全データを一括取込んだ全イメージを解析しそのデータの数だけの全デコード列を返す一括多数データ読取機能を備えた請求項5記載のPDリーダ、又はPDシステム。
  7. 該一括多数データ読取機能が、各データを横列又は縦列に並ばせ、横列なら縦棒模様PD、縦列なら横棒模様PDを採用し、走査手段であるペンスキャナなどのポイントスキャナでデータの配置に応じて横方向又は縦方向に走査することで、該多数データを、一括に読取る請求項6記載のPDリーダ、又はPDシステム。
  8. 該横列又は縦列が、成績表の評価、又は出席簿の出欠等のデータの列配置、又は行配置である請求項6,7記載のPDリーダ、又はPDシステム。
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