JP4453310B2 - Electric wheelchair - Google Patents
Electric wheelchair Download PDFInfo
- Publication number
- JP4453310B2 JP4453310B2 JP2003318624A JP2003318624A JP4453310B2 JP 4453310 B2 JP4453310 B2 JP 4453310B2 JP 2003318624 A JP2003318624 A JP 2003318624A JP 2003318624 A JP2003318624 A JP 2003318624A JP 4453310 B2 JP4453310 B2 JP 4453310B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- switching lever
- switching
- wheel
- wheelchair
- drive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Mechanical Control Devices (AREA)
Description
本発明は、電動車椅子に関する。 The present invention relates to an electric wheelchair.
電動車椅子においては、例えば特許文献1に明示されているように、右側車輪と右側車輪用モータとの係脱を司る右側駆動切替機構と、左側車輪と左側車輪用モータとの係脱を司る左側駆動切替機構とが、共通の切替レバーにより操作可能となっている。
しかして、共通の切替レバーにより、右側車輪と右側車輪用モータとの係脱を司る右側駆動切替機構及び左側車輪と左側車輪用モータとの係脱を司る左側駆動切替機構の双方を操作する場合、共通の(つまり単一乃至は唯一の)切替レバーは、論理必然的に、フレームの一方側に装着されることになるが、フレームに設けられた座席に座った使用者の一方の手が不自由な場合、この切替レバーを操作することが出来ないという不具合がある。 Thus, when both the right drive switching mechanism that controls engagement / disengagement between the right wheel and the right wheel motor and the left drive switching mechanism that controls engagement / disengagement between the left wheel and the left wheel motor are operated by a common switching lever. A common (ie single or only) switching lever will inevitably be mounted on one side of the frame, but one hand of the user sitting on the seat provided on the frame If it is inconvenient, there is a problem that this switching lever cannot be operated.
それ故に、本発明は、かような不具合がない、電動車椅子を提供することを、その課題とする。 Therefore, this invention makes it the subject to provide an electric wheelchair without such a malfunction.
上記課題を解決するために講じた技術的手段は、「座席を支持するフレームと、該フレームに回転可能に装着される車輪と、該車輪に駆動力を付与するモータと、前記車輪と前記モータとの間に介設され前記駆動力を断続する駆動切替機構と、該駆動切替機構を前記座席に着座した使用者による回動動作により操作可能な切替レバーを有し、前記車輪、前記車輪用モータ、前記駆動切替機構、及び前記切替レバーが、前記フレームの右側用及び左側用にそれぞれ設けられた電動車椅子において、前記切替レバーの回動中心側の一方部にて、前記右側用の切替レバーの前方部と前記左側用の切替レバーの後方部、および前記右側用の切替レバーの後方部と前記左側用切替レバーの前方部が、それぞれアウターチューブに挿通されるワイヤで連結され、前記右側用及び左側用の切替レバーの回動動作を連動させる構成としたことである。The technical means taken in order to solve the above problems are as follows: “a frame that supports a seat; a wheel that is rotatably mounted on the frame; a motor that applies a driving force to the wheel; the wheel and the motor; A drive switching mechanism that interrupts the driving force, and a switching lever that can be operated by a rotation operation by a user seated on the seat. In the electric wheelchair in which the motor, the drive switching mechanism, and the switching lever are provided for the right side and the left side of the frame, respectively, the right side switching lever The front part of the left switching lever and the rear part of the switching lever for the left side, and the rear part of the switching lever for the right side and the front part of the switching lever for the left side are connected by wires inserted into the outer tube, respectively. Is is that where the structure is interlocked with rotation of the right-side and the switching lever for left.
請求項1に記載の発明によれば、座席に座った使用者は、両手が不自由でない限り、何れか一方の切替レバーを操作すれば、ワン・アクションで、電動・手動を適宜切り替えることが出来る。また、フレームの背後から何れか一方の切替レバーを操作できるような配置をなすことにより、介護者もワン・アクションで、電動・手動を適宜切り替えることが出来、実用上、多大な効果を奏する。 According to the first aspect of the present invention, the user sitting on the seat can appropriately switch between electric and manual operation with one action by operating one of the switching levers unless both hands are inconvenient. I can do it. In addition, by arranging such that one of the switching levers can be operated from the back of the frame, the caregiver can appropriately switch between electric and manual operation with one action, which has a great practical effect.
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を基に説明する。 The best mode for carrying out the present invention will be described below with reference to the drawings.
図1は、電動車椅子(ここでは、単に、車椅子と称す)1の一方の側面図であり、この図1を参照して、車椅子1の構成について説明する。尚、特に断りがない限り、車椅子1の他方の側面も同様な構造を備える。
FIG. 1 is a side view of one side of an electric wheelchair (herein simply referred to as a wheelchair) 1, and the configuration of the
車椅子1は、骨格と成るフレーム2より外形状が構成され、フレーム2には軽量化の面から、アルミのパイプ材が使用される。フレーム2は、主に、バックフレームパイプ2a、アームレストフレームパイプ2b、シートフレームパイプ2c、フットレストパイプ2d、ベースフレームパイプ2e、ミドルフレームパイプ2fといった複数のパイプより構成され、これらのフレームパイプが、溶接またはボルト締め等により一体化されて、背もたれを有する椅子形状を呈する。
The
尚、これらのフレームパイプの接合に関しては、接合を強固とするためには、ジョイント部材を用いて接合すると良い。 In addition, about joining of these frame pipes, in order to strengthen joining, it is good to join using a joint member.
これらフレーム2の中で、バックフレームパイプ2aは座席3の背もたれとなる後方に設けられ、若干斜め後方に傾き、上部が後方に湾曲している。バックフレームパイプ2aの上部の先には、介助者が手で車椅子1をアシストする際に操作性を良くするため、ゴムまたはスポンジ製のグリップ21が設けられている。アームレストフレームパイプ2bは、水平方向において2段形状を呈し、後方が前方に比べて鉛直方向において高くなっており、前方が鉛直下方に延在している。そのアームレストフレームパイプ2bの先端には前輪となるキャスタ7が支持部材19を介して、回転可能に取り付けられている。このアームレストフレームパイプ2bは、バックフレームパイプ2aの座席3の上面位置でバックフレームパイプ2aに固定されると共に、バックフレームパイプ2aの中間位置に固定されるミドルフレームパイプ2fの前方端に固定されている。アームレストフレームパイプ2bは座席3の両側に着座者の肘が置ける様に、肘受部にクッション体から成るアームレスト20が取り付けられる。更に、左右あるアームレスト前方のいずれか一方には、着座者によって電動車椅子1の進行方向が操作される図示しない操作レバーを備えたコントローラがアームレストフレームパイプ2bに取り付けられている。
Among these
座席3を支えるシートフレームパイプ2cは、着座者の体重を下部で支えるものである。また、フットレストパイプ2dはシートフレームパイプ2cの前方において下方へ湾曲した先端に接続され、先端は自由端となっており、その先端にはフットレスト40が取り付けられている。このフットレスト40には、電動車椅子1への乗降性を良くするため、斜め下方に延在するフットレストパイプ2dに対して、前後に回動が可能となっている。このフットレストパイプ2dは、一端がバックフレームパイプ2aに接続されるベースフレームパイプ2eがつながる。
The
車椅子1の車輪6の中心である車軸4は、切替レバー11の操作によって、駆動力を切り替える(手動/電動駆動)駆動切替機構10に軸支される。この駆動切替機構10は、シートフレームパイプ2cとベースフレームパイプ2eとの中央位置の高さにて、バックフレームパイプ2aに対して上下2ヶ所にてボルト等の締結部材により固定されている。駆動切替機構10の車椅子1の後方にはモータ8が固定され、座席3の後方位置で鉛直方向に設けられた切替レバー11の簡単な押圧操作(鉛直方向の操作)によって、手動/電動の切り替えが可能である。
The axle 4, which is the center of the
また、図1において図示しないが、バックフレームパイプ2aの後方には、モータ8に電源を供給するためのバッテリーが取り付けられている。
Although not shown in FIG. 1, a battery for supplying power to the motor 8 is attached behind the
後輪6の回転中心となるハブは車軸4に設けられる。ハブ5の外径には、車輪6のホイールから内側に向って延在する複数のスポークが支持されており、スポークはクロス状に取り付けられ、ハブ5、スポーク9および車輪6により後輪を構成する(図示せず)。一方、ハブ5の内側は、モータ8からの駆動力を駆動切替機構10内に設けられた複数のギヤにより減速させて、駆動切替機構10を介してその駆動力が車軸4から車輪6へと伝達され、ハブ5に支持される車輪6がモータからの駆動力によって、回転動作を行う構成となっている。
A hub serving as a rotation center of the
また、車椅子1の後端下側には転倒防止機構13が左右対で設けられており、車椅子1が段差等を乗り越える場合や、路面の傾斜角度が大きい場合等の様に、車椅子1に後方への回転モーメントが作用して不安定な状態になった場合に、車椅子1の後方への転倒を防止するための機構を備えている。
In addition, a pair of left and right
更に、図1に示す車椅子1には、停止時に車椅子1が勝手に動いていかな様に、停止場所を保持するため、車輪6に手動ブレーキをかけるブレーキ操作レバー32を備える。
Furthermore, the
次に、駆動力の伝達について、図2を参照して説明する。駆動切替機構10は、駆動を行う駆動部10aと駆動方式を切り替える切替部10bを備えており、駆動部10aはモータ8からの駆動力を車輪6を回転させる車軸4へと伝達する機能を有すると共に、切替部10bはモータ8からの駆動力を切替レバー11によって手動/電動駆動に切り替える機能を有する。この様な駆動切替機構10は、バックフレームパイプ2aに固定されるハウジング21に対して、モータ8が車椅子1の後方位置でボルト等の締結部材により2ヶ所にて固定されている。
Next, transmission of driving force will be described with reference to FIG. The
上記した駆動部10aは、ハウジング21の中に収められた、複数のギヤ51,52,53,54,55を備えている。駆動部10aは、モータ8からの駆動力を、最初、ギヤ51に伝達する。そして、図3に示す様に、ギヤ51はギヤ515と同軸で配設されたギヤ52を回転させる。ギヤ52にはギヤ53が噛合している。ギヤ53の側面には、中央に周状の溝部35bを有するボビン形状を呈する動力伝達部材35を介して、ギヤ53の駆動力がギヤ54に伝達される構成となっている。この場合、2つのギヤ53,54および動力伝達部材35は、ハウジング50の内部において、両端が軸受36,37により軸支されたシャフト34によって支持されており、シャフト34の回転によりギヤ53,54は一体回転する。このシャフト34は側面に周状の溝部を有し、この溝部に円盤状のプレート38が嵌り、プレート38の側面にギヤ54が嵌められている。これによって、プレート38は軸方向の移動が駆動伝達部材35とギヤ54との間の溝部により規制された状態となっている。
The
一方、動力伝達部材35はプレート側に軸方向に延在する凹部が周方向において数箇所形成されており、この凹部内にスプリング39が配設される。また、ギヤ53と動力伝達部材35との当接面においては、ギヤ53側にピン29が軸方向に圧入され、ピン29が動力伝達部材35に形成された孔35aに嵌り、動力伝達が行える構成となっている。尚、このピン29とピン29に対応した位置に設けられる孔35aは周方向において複数形成されていても良い。この様な構成により、ギヤ53はシャフト34に嵌ってギヤ53が回転時に、ギヤ53の側面から突出したピン53が動力伝達部材35に形成された孔35aに嵌った状態では、動力伝達部材35およびそれと同軸のギヤ54は一体回転する。しかし、ピン29が動力伝達部材35の孔35から外れた状態(動力伝達部材35がシャフト上を軸方向に移動して離れた状態)では、ギヤ53の回転はギヤ54に伝達されないものとなる。この状態では、スプリング39の付勢力によって、動力伝達部材35はギヤ53側に付勢される。
On the other hand, the
上記したギヤ54は、ギヤ55と噛合する。ギヤ55は車軸4と同軸に配設され、ハウジング内で軸受28により軸支され、車軸4と一体回転する構成となっている。
The
次に、駆動力を手動/電動に切り替えを行う切替部10bについて説明する。切替部10bは、ハウジング21の上方にシール部材によりシールが図られた状態で、ハウジング22がボルト等の締結部材により固定される。ハウジング22は、図6の(a)に示す側面図および(c)に示す上視図の如く、3つのフランジ22dを有する中空の円筒状を呈する。ハウジング22は(a)の如く、円筒状の上方には下方よりも開口が狭い溝部22aが形成されている。溝部22aは図6に示す様に、ハウジング22の周方向に形成されており、軸方向に延在する。溝部22aの下方には、(b)に示す様に、所定角度(例えば、30度)のテーパ状のガイド部22bが周状に形成されている。また、複数の隣り合う溝部22aとの間の下方には、非連続となったテーパ状のロック部22cがハウジング22の内面に一体で形成されている。上記した構成により、ハウジング22の溝部22aの下方にはガイド部22bとロック部22cが、交互に3組形成されている。
Next, the
一方、円筒状のハウジング22には、図2に示す切替レバー11が上方に取り付けられるプッシュロッド14が軸方向において移動自在に配設される。このプッシュロッド14は、図4に示す如く、円筒状を呈する。尚、切替レバー11の上方には操作性を良くするため、操作ノブ33が取り付けられる。プッシュロッド14の上方には切替レバー11がプッシュロッド14の上方に形成された凹部に挿入され、側面に設けられた孔にビス等の固定部材により、切替レバー11がプッシュロッド14に取り付けられる。また、プッシュロッド14の下方には、中央部に比べて大径となった大径部14aを一体で有しており、大径部14aの軸方向における下端部14bは、周方向に先が尖った凸状となっている。また、大径部14aは周方向において、6つの摺動部14cが軸方向に延在して形成されている。この摺動部14cはハウジング22に形成された溝部22aに沿って軸方向に摺動自在となっている。
On the other hand, a
また、プッシュロッド14の下端部14bの下方には、ハウジング22に形成された凹部内で軸方向に移動しながら周方向に回転するロータ15が配設される。ロータ15は図5に示す円筒状を呈し、ロータ15はプッシュロッド14の下端部14bに複数の点接触にて軸方向に押圧される構成となっている。ロータ15の上方には周方向において等間隔(例えば、ロータ中心から120度間隔)で突起部15aが形成されている。この突起部15aは、ハウジング22aの溝部22aで軸方向に摺動する。また、突起部15aは上方の端部には、ハウジング22の内側に形成されたガイド部22bの傾斜角度と一致もしくは略一致するテーパ状の上端部15bが形成されており、この上端部15bはハウジング22の内側に形成されたガイド部22bを摺動する。溝部22aが形成された部位に上端部15bが位置するとき、上端部15bは溝部22aの中に摺動しながら入ってゆく(第1状態)が、上端部15bが隣り合う溝部22aとの間の非連続なロック部22cにあるときには、ロック部22cによりその状態を保持する(第2状態)。
A
ロータ15とハウジング21との間には、スプリング27が配設される。このスプリング27は一端が切替部10bが設けられるハウジング21に係止され、ロータ15を軸方向(上方)に付勢し、このスプリング27の付勢力によって、ロータ15は上記した第1状態または第2状態に保持される様になっている。また、スプリング27はロータ15に対して周方向に回転力を付与する。
A
一方、ロータ15の下方には、先端に略U字状の形状を成すフォーク26を備えたフォークシャフト25が固定される。フォークシャフト25はフォーク26に対して回転自在となっている。略逆U字状のフォーク26の2つの先端には、所定角度(例えば、鉛直方向から50度)を有するテーパ部26aが形成されており、このテーパ部26aが動力伝達部材35に対して下降することにより、2つのテーパ部26aにて、動力伝達部材35をシャフト34の軸方向に押圧しながらスライド移動させ、ピン29と孔35aとの嵌合を外すことができる。これによって、モータ8から車軸4への動力伝達過程における動力伝達を遮断することで、着座者は手動にて車輪6の横に設けられた環状のリムを回転操作することによって、車輪6を動かして車椅子1を移動させることができる(手動駆動)。そして、この状態からテーパ部26aが上昇すれば、スプリング39の付勢力により、ピン29と孔35aとの嵌合を確立させて、モータ8から車軸4への動力伝達を接続することができる(電動駆動)。
On the other hand, a
車椅子1の電動駆動について、簡単に説明する。車椅子1は操作レバーを操作することによって、移動させることができる。着座者は座席3に座り、着座者が前方に進みたい場合には、図示しない操作レバーを前方に倒す操作を行う、これによって、コントローラから図示しないモータに前進信号を出力し、モータ8を正転駆動させることにより、車椅子1を前進させることができる。また、後方に進みたい場合には、操作レバーを後ろに倒す操作を行えば、コントローラからモータに後進信号を出力する。これによって、モータ8を逆転させることによって、車椅子1を後進させることができる。
The electric drive of the
次に、車椅子1を電動駆動から手動に切り替える際の動作について説明する。車椅子1の電動駆動の状態を、図7の(a)に示す。この(a)に示す状態では、プッシュロッド14はスプリング27の付勢力によって、ロータ15は最上位に位置し、プッシュロッド14の6つの摺動部14c及びロータ15の3つの突起部15aは共に、ハウジング22に形成された溝部22aにある第1状態を保持する。
Next, the operation | movement at the time of switching the
そこで、例えば、介助者(または、着座者)が切替レバー11を下方に押圧力を付与して、電動駆動から手動への切り替え操作を行うと、切替レバー11の下方への押圧力は、切替レバー11の軸方向に配設されたプッシュロッド14、ロータ15、フォーク26をもつフォークシャフト25を下降させる。これに伴って、フォーク先端の2つのテーパ部26aはボビン状の動力伝達部材35のフランジ部35cに一緒に当接し、動力伝達部材35をシャフト34の軸方向に移動させながら、周状に形成された溝部35bに次第に入ってゆく。フォーク26が溝部35bに入り、切替レバー11、プッシュロッド14、ロータ15およびフォーク26が最下位まで下降すると、図7の(b)の状態となる。そこで、切替レバー11から手を離して、切替レバー11への押圧力を解除すると、スプリング27の付勢力によって、ロータ15、プッシュロッド14、切替レバー11は共に上方へと付勢される。ロータ15が上方へ付勢されると、ロータ15にはスプリング27による回転力が作用するので、溝部22aから若干回転し、周方向にずれる。この場合、ロータ15の上方にはテーパ状の上端部15bが形成されているが故に、上端部15bはハウジング22に形成されたテーパ状となったガイド部22bに当接した状態でガイド部22bの傾斜角度に沿って摺動し、隣り合う溝部22aとの間に形成された非連続のロック部22cにロータ15の上端部15bが当接する。これによって、図7の(c)に示す如く、第2状態となる所定位置にてロータ15が保持される。この第2状態では、動力伝達部材35に設けられたピン29が動力伝達部材35のシャフト上の移動により孔35aから外れる。その結果、モータ8から車軸4への駆動力が遮断され、動力伝達系はフリーな状態となって手動による操作が可能となる。
Thus, for example, when an assistant (or a seated person) applies a pressing force to the switching
一方、これとは反対に、手動から電動駆動に切り替える場合には、上記と同様な操作を行うことによって、動力伝達を切り替えることが可能である。つまり、介助者(または、着座者)が切替レバー11をもう一度、下方に押圧力を付与して切り替え操作を行うと、切替レバー11の押圧力は、切替レバー11の軸方向に配設されたプッシュロッド14、ロータ15、フォーク26をもつフォークシャフト25を、図7の(b)の如く下降させる。そして、切替レバー11から手を離し、切替レバー11の押圧力を解除すると、スプリング27の上方への付勢力によって、ハウジング内を上方へと移動してロータ15は上方へと付勢される。ロータ15が上方へ付勢されると、ロータ15にはスプリング27による回転力が作用して、今度はロック部22cから周方向に若干回転してずれる。ロック部22cから上端部15bが周方向にずれると、テーパ状になったガイド部22bを上端部15は摺動する。その後、上端部15bはガイド部22bから今度は溝部22aの中に入ってゆき、ロータ15はハウジング22の内部で最上位まで押し戻される。これによって、動力伝達部材35をギヤ53から離していたフォーク26のテーパ部26aは、動力伝達部材35から離れる。そして、動力伝達部材35はシャフト34に係止されたプレート38に規制されたスプリング39の付勢力で、ピン29が孔35aに嵌る、図7の(a)に示す第1状態となる。この第1状態では、動力伝達部材35に設けられたピン29が動力伝達部材35の孔35aに嵌ることによって、モータ8から車軸4への駆動力が伝達されることによって、電動駆動が行える状態となる。
On the other hand, when switching from manual to electric drive, power transmission can be switched by performing the same operation as described above. That is, when the assistant (or the seated person) once again applies the pressing force to the switching
上記したように、車椅子1の両側面は、略、同様の構造を備える。これを、車椅子1の背面から見た場合、フレーム2を捨象すれば、模式的には、図8に示されるようになる。すなわち、右側車輪と右側車輪に駆動力を付与する右側車輪用モータとの間に介設された右側車輪用駆動切替機構を操作する右側切替レバーの先端部は、左側車輪と左側車輪に駆動力を付与する左側車輪用モータとの間に介設された左側車輪用駆動切替機構を操作する左側切替レバーの先端部に、水平バー90により、連結されている。これにより、右側切替レバー及び左側切替レバーの何れか一方を操作すると、同時に他方も操作されることにより、手動から電動駆動に或いは電動駆動から手動に、シングル・アクションで切り替えることが出来る。
As described above, both side surfaces of the
上記した例においては、駆動切替機構10は、左右の切替レバー11を同時・連動して上下動することで、左右の駆動切替機構10をして手動・電動駆動の切替を同時に行わしめたが、図9に示されるように、切替レバー11Rが回動式の駆動切替機構10Rにおいても、同様な作動を行わせることは可能である。
In the above example, the
すなわち、図10に示されるように、右側車輪用駆動切替機構10Rの上側にはブラケット100Rが一対のピン102R・102Rにて固定されている。しかして、切替レバー11Rは一対のピン102R・102Rの間に位置しており、一対のピン102R・102Rが切替レバー11Rの回動範囲を規制している。同様に、左側車輪用駆動切替機構10Lの上側にはブラケット100Lが一対のピン102L・102Lにて固定されており、切替レバー11Lは一対のピン102L・102Lの間に位置しており、一対のピン102L・102Lが切替レバー11Lの回動範囲を規制している。
That is, as shown in FIG. 10, the
切替レバー11R及び切替レバー11Lには、夫々、ホルダ104R及びホルダ104Lが固定されている。切替レバー11Rのホルダ104Rの前方部と切替レバー11Lの104Lの後方部とはアウタチューブ110を挿通するワイヤ120で連結されており、切替レバー11Rのホルダ104Rの後方部と切替レバー11Lの104Lの前方部とはアウタチューブ130を挿通するワイヤ140で連結されている。切替レバー11RをRA位置から前方(図10の左側)に倒してRB位置にシフトさせると、ワイヤ120が切替レバー11Lを押す共にワイヤ140が引っ張られて、LA位置から前方(前方)のLB位置に回動シフトされ、これにより、切替機構は、駆動態様を電動駆動から手動に切り替える。かような電動駆動から手動への切替は、切替レバー11LをLA位置から前方(図10の右側)に倒してLB位置にシフトさせることによっても行うことが出来る。すなわち、このシフトにより、ワイヤ140が切替レバー11Rを押すと共にワイヤ120が切替レバー11Rを引っ張り、切替レバー11RがRA位置から前方のRB位置に回動シフトされる。
A
尚、アウタチューブ110の後方端部110R及び前方端部110Fは、夫々、ブラケット100Rの前方壁100RF及びブラケット100Lの後方壁100LRに螺着され、ボルト150及びボルト152により抜け止めされる。同様に、アウタチューブ130の前方端部130F及び後方端部130Rは、夫々、ブラケット100Rの後方壁100RR及びブラケット100Lの前方壁100LFに螺着され、ボルト154及びボルト156により抜け止めされる。
The rear end portion 110R and the front end portion 110F of the
1 電動車椅子(車椅子)
2 フレーム
3 座席
6 車輪
8 モータ
10 駆動切替機構
11 切替レバー
14 プッシュロッド(押圧部材)
15 ロータ(回転部材)
22 ハウジング
22a 溝部
22b ガイド部
22c ロック部
26 フォーク
27 スプリング(付勢部材)
35 動力伝達部材
1 Electric wheelchair (wheelchair)
2
15 Rotor (Rotating member)
22
35 Power transmission member
Claims (1)
該フレームに回転可能に装着される車輪と、 A wheel rotatably mounted on the frame;
該車輪に駆動力を付与するモータと、 A motor for applying a driving force to the wheels;
前記車輪と前記モータとの間に介設され前記駆動力を断続する駆動切替機構と、 A drive switching mechanism that is interposed between the wheel and the motor and interrupts the driving force;
該駆動切替機構を前記座席に着座した使用者による回動動作により操作可能な切替レバーを有し、 A switching lever that can be operated by a turning operation by a user seated on the seat of the drive switching mechanism;
前記車輪、前記車輪用モータ、前記駆動切替機構、及び前記切替レバーが、前記フレームの右側用及び左側用にそれぞれ設けられた電動車椅子において、 In the electric wheelchair in which the wheel, the wheel motor, the drive switching mechanism, and the switching lever are respectively provided for the right side and the left side of the frame,
前記切替レバーの回動中心側の一方部にて、前記右側用の切替レバーの前方部と前記左側用の切替レバーの後方部、および前記右側用の切替レバーの後方部と前記左側用切替レバーの前方部が、それぞれアウターチューブに挿通されるワイヤで連結され、前記右側用及び左側用の切替レバーの回動動作を連動させることを特徴とする電動車椅子。 On one side of the rotation center side of the switching lever, the front part of the switching lever for the right side and the rear part of the switching lever for the left side, and the rear part of the switching lever for the right side and the switching lever for the left side The front part of each is connected by the wire inserted in an outer tube, and the rotation operation of the switching lever for right side and left side is interlocked, The electric wheelchair characterized by the above-mentioned.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003318624A JP4453310B2 (en) | 2003-09-10 | 2003-09-10 | Electric wheelchair |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003318624A JP4453310B2 (en) | 2003-09-10 | 2003-09-10 | Electric wheelchair |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005080992A JP2005080992A (en) | 2005-03-31 |
JP4453310B2 true JP4453310B2 (en) | 2010-04-21 |
Family
ID=34417855
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003318624A Expired - Fee Related JP4453310B2 (en) | 2003-09-10 | 2003-09-10 | Electric wheelchair |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4453310B2 (en) |
-
2003
- 2003-09-10 JP JP2003318624A patent/JP4453310B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005080992A (en) | 2005-03-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0740878A (en) | Motor-driven bicycle | |
GB2061197A (en) | Modular wheel chair | |
CN107468438B (en) | Folding electric wheelchair | |
JP7211219B2 (en) | moving body | |
KR101409202B1 (en) | Wheel chair | |
JP4453310B2 (en) | Electric wheelchair | |
CN111374842B (en) | Foldable wheelchair | |
US6257608B1 (en) | Apparatus for propelling a wheel chair | |
KR20120096118A (en) | Passivity and electro motion wheelchairs | |
JP3180810B2 (en) | Locking structure of rotating seat in electric vehicle | |
JP2020192266A (en) | Electric wheelchair | |
JP2004298283A (en) | Electric wheelchair | |
JP2004081559A (en) | Electric wheelchair | |
JP2001314453A (en) | Driving unit of motor-driven rolling stock | |
KR101742904B1 (en) | Electric wheel chair apparatus having improved driving perferance on berm | |
JPH06206A (en) | Motor-driven wheel chair | |
JP4214552B2 (en) | Assembled electric wheelchair and electric wheelchair assembling method | |
JP2003000651A (en) | Wheel chair | |
JP2014014473A (en) | Electrically driven wheelchair and driving mechanism for the same | |
CN110588858B (en) | Walking aid for old people | |
JP2019097694A (en) | wheelchair | |
JP2013094636A (en) | Safety device for wheelchair | |
JP6483791B1 (en) | wheelchair | |
KR200293419Y1 (en) | Electric-powered wheelchair | |
JP2981611B1 (en) | Electric wheelchair traveling mechanism |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060825 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090609 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090713 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100112 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100125 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130212 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4453310 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130212 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140212 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |