JP4449209B2 - Automotive road wheel - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車用ロードホイールに関し、さらに詳しくは、操縦安定性を実質的に低下することなく音振性能を向上した自動車用ロードホイールに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車のロードホイールは、車体にサスペンション等を介して連結されたアクスル部に対し、そのディスク部をボルトとナットで締結することによって装着され、操縦安定性と音振性能とを両立させるようにしていた。しかし、近年、乗用車における高級化が進むにつれ、特に乗心地やロードノイズ等の音振性能の方を更に向上させることが強く要請されるようになってきている。
【0003】
このような要請に対する対策として、特開平6−344703号公報は、互いに分離したディスク部とリム部との間を周方向に複数箇所でスポット溶接し、非溶接部分にアスファルト、ゴム等の粘弾性物質を介在させることで制振するようにしたロードホイールを提案している。しかし、この対策によると、ディスク部とリム部を互いに独立した部品として用意する必要があるため、既存のホイールは利用できず、専用ホイールとして新たな金型を起こす必要があった。したがって、製作コストが高くなる上に、デザイン上からも制約を受けるという欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、既存のロードホイールの構造を一部改造するだけで、実質的に操縦安定性を低下することなく音振性能を向上する自動車用ロードホイールを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明は、ディスク部を車両アクスル部に締結具で固定した自動車用ロードホイールにおいて、前記ディスク部が締結具で固定される締結箇所に、外筒と内筒との間に制振材料を介在させた構成からなる防振機構を介在させて、前記外筒を前記ディスク部に固定すると共に、前記内筒を前記アクスル部側に前記締結具で固定し、かつ、前記制振材料を前記締結具の軸方向に挟まれる箇所の制振材料Aと前記軸方向に直交する方向に挟まれる箇所の制振材料Bとから構成すると共に、前記制振材料Aの弾性率を前記制振材料Bの弾性率よりも大にすることにより、該防振機構に対して前記締結具の軸方向に直交する方向に荷重を与えたときの可動変位量δbが、前記軸方向に同一荷重を与えたときの可動変位量δaよりも大きくなるようにしたことを特徴とするものである。
【0006】
このようにディスク部を車両アクスル部に締結する箇所に防振機構を介在させて、前記外筒を前記ディスク部に固定すると共に、前記内筒を前記アクスル部側に前記締結具で固定し、かつ、前記制振材料を前記締結具の軸方向に挟まれる箇所の制振材料Aと前記軸方向に直交する方向に挟まれる箇所の制振材料Bとから構成すると共に、前記制振材料Aの弾性率を前記制振材料Bの弾性率よりも大にすることにより、この防振機構がタイヤからディスク部を経てアクスル部へ伝達される振動を減衰させ、音振性能の向上を可能にし、しかも締結箇所での軸方向の変位は小さいため実質的に操縦安定性を低下することはない。
【0007】
また、防振機構は、既存のロードホイール構造を一部改造するだけで装備することができるので、既存のロードホイール用金型をそのまま利用でき、低コストの製作が可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明において、防振機構は制振材料を主要部として構成される。その制振材料は、ロードホイールからアクスル部に伝導される振動を減衰する特性をもつものであれば特に限定されるものではないが、例えば、ゴム、熱可塑性樹脂、該熱可塑性樹脂にゴムをブレンドした熱可塑性樹脂エラストマー組成物などを挙げることができる。また、必要により、制振鋼板を制振材料にすることもできる。
【0009】
制振材料に使用されるゴムは、特に限定されるものではなく、合成ゴム及び天然ゴムのいずれであってもよい。また、熱可塑性樹脂も振動の減衰特性を有するものであれば特に限定されるものではない。
【0010】
熱可塑性樹脂エラストマー組成物は、熱可塑性樹脂にゴムをブレンドした粘弾性特性を有する組成物である。特に、0℃〜150℃の範囲にtanδのピークを有する熱可塑性樹脂を連続相とし、その連続相の中に、少なくとも一部が架橋され、かつ−100℃〜0℃の範囲にtanδのピークを有するゴム成分を分散させるようにしたものが好ましい。ここでtanδのピークを示す温度とは、JIS K7198に基づいて、20Hzの条件でtanδの温度依存曲線を求め、その曲線がピークを示す温度のことである。
【0011】
この熱可塑性樹脂エラストマー組成物に使用されるゴムとしては、ブチル系ゴム、オレフィン系ゴム、天然ゴムなどを挙げることができる。また、熱可塑性樹脂としては、ポリアミド系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエステル系樹脂などを挙げることができる。
【0012】
本発明に使用される防振機構の構造は、外筒と内筒との間に制振材料を一体に接合したものを使用する。また、制振材料は、外筒および内筒に対して、焼付け或いは接着剤で一体に接合されていることが好ましい。制振材料は上述した材料が使用されるが、外筒や内筒には、鋼やアルミニウムなどの金属や繊維強化樹脂などを使用することができる。このような外筒と制振材料と内筒からなる一体構造体は、外筒をロードホイールのディスク部に圧入し、また内筒を車両のアクスル部にボルト・ナット等の締結具で固定するようにして装着される。
【0013】
また、上記防振機構は、上記締結具の軸方向に直交する方向(車両では上下方向)に荷重を与えたときの可動変位量δbが、前記軸方向(車両では左右方向)に同一荷重を与えたときの可動変位量δaよりも大きくなるように設定する。このように締結具の軸方向に直交する方向の可動変位量δbが大きいことから乗心地性やロードノイズが低減するように作用し、また締結具の軸方向の可動変位量δaが小さいことにより操縦安定性を低下しないように、良好に維持することができる。
【0014】
このような特性を得るための手段としては、外筒と内筒との間に介在させる制振材料として、締結具の軸方向に挟まれる制振材料Aの弾性率と軸方向と直交する方向に挟まれる制振材料Bの弾性率とを互いに異ならせ、かつ制振材料Aの弾性率を制振材料Bの弾性率よりも大にすることによって達成する。
【0015】
図1は、本発明の前提となる自動車用ロードホイールの基本的な構成の一例を示したものである。
【0016】
図1において、1は空気入りタイヤTを装着したロードホイール、2は車両のアクスル部である。ロードホイール1はディスク部3とリム部4が一体成形されており、また車両のアクスル部2は車軸2aとハブ2bから構成されている。
【0017】
上記ロードホイール1は、そのディスク部3が防振機構5を介して、アクスル部2のハブ2bに対し締結具9により締め付け固定されている。防振機構5は、外筒6と内筒8との間に制振材料7を一体に接着させて構成され、その外筒6がディスク部3に設けられている孔に圧入され、また内筒8が締結具9によりアクスル部2のハブ2bに締め付け固定されている。
【0018】
締結具9は、ハブ2bに植設された植え込みボルト9aと、この植え込みボルト9aに螺合するナット9bからなる。また、防振機構5の外筒6を圧入するディスク部3の孔は、従来のロードホイールにおいて元々ディクス部に設けられているボルト孔を、ドリル或いはリーマで拡大するだけで簡単に加工することができる。
【0019】
上記のようにロードホイール1のディスク部3を車両アクスル部2に防振機構5を介して締結したことにより、空気入りタイヤTからリム部4とディスク部3を経てアクスル部2へ伝達される振動を、上記防振機構5により減衰し、車体側に伝達される量を低減するため音振性能を向上する。また、防振機構5は内筒8を介して車軸と平行にアクスル部2に締結されているため、軸方向の可変変位量が小さく、実質的に操縦安定性の低下は認められない。
【0020】
また、防振機構5は、従来構造のロードホイールを締結箇所(ボルト孔)を部分研削するだけで装備可能になるので、専用のロードホイールを製作することなく、従来のロードホイール用の金型をそのまま利用することができ、低コストでの製作が可能になる。また、従来のロードホイールが利用できるので、デザイン上の制約を受けることもない。
【0021】
図2は、自動車用ロードホイールに介在させる防振機構の参考例を示したものである。
【0022】
図2に示す防振機構5は、外筒6の両端部にそれぞれカギ状に内側へ折り曲げた鍔部6a,6aを形成し、また内筒8は中央部を大きな径大部8aに形成し、その径大部8aを外筒6の両鍔部6a,6aの間に挿入するようにしたものである。上記構成により、外筒6の鍔部6aと内筒8の径大部8aとの間が軸方向に一部対面し、そこに介在する制振材料7の厚さaが、外筒6と内筒8との径方向に介在する厚さbよりも小さくなっている。
【0023】
このように外筒6と内筒8との間に軸方向に挟まれる制振材料7の厚さaを、径方向に挟まれる厚さbよりも小さくしたことにより、防振機構5に対して軸方向に直交する方向(車両では上下方向)に荷重を与えたときの可動変位量δbを、同軸方向(車両では左右方向)に同一荷重を与えたときの可動変位量δaよりも大きくすることができる。したがって、実質的に操縦安定性を低下させることなく音振性能を向上することができる。
【0024】
図3は、自動車用ロードホイールに介在させる防振機構の他の参考例を示したものである。
【0025】
図3に示す防振機構5は、図2の防振機構において、内筒8の中央部に凹状の鼓形湾曲部8bを形成したものである。
【0026】
このように内筒8の中央部に鼓形湾曲部8bを形成したことにより、制振材料7の径方向(軸方向に直交する方向)の容積が図2の防振機構よりも増大し、図2の場合よりも音振性能をさらに向上することができる。
【0027】
図4は、本発明の自動車用ロードホイールに介在させる防振機構の実施形態の一例を示したものである。
【0028】
この防振機構5は、制振材料7として弾性率が異なる2種類を設けたもので、外筒6の鍔6aと内筒8の径大部8aとの間に軸方向に挟まれる箇所に弾性率の大きい制振材料Aを介在させ、また外筒6と内筒8との径方向に挟まれる箇所に、制振材料Aよりも弾性率が小さい制振材料Bを介在させたものである。
【0029】
このように弾性率が互いに異なる2種類の制振材料A,B(Aの弾性率>Bの弾性率)を外筒6と内筒8との間に上記のように配置したことにより、防振機構5に対して軸方向に直交する方向(車両の上下方向)に荷重を与えたときの可動変位量δbを、同軸方向(車両の左右方向)に同一荷重を与えたときの可動変位量δaよりも大きくすることができる。したがって、実質的に操縦安定性を低下させることなく音振性能を向上することができる。
【0030】
【実施例】
外筒及び内筒をステンレス鋼にし、制振材料をゴムにした防振機構を、それぞれ図3の構造(参考例1)および図4の構造(実施例1)に異ならせて、ディスク部をアクスル部に締結するようにした2種類の自動車用ロードホイールを製作した。また、比較として、上記防振機構を介在させない自動車用ロードホイール(従来例)を製作した。
【0031】
これら3種類の自動車用ロードホイールを用いて、下記の評価方法により乗心地、ロードノイズ、操縦安定性を測定したところ、表1の結果を得た。
【0032】
〔乗心地、ロードノイズ、操縦安定性〕
測定用の各ロードホイールにタイヤサイズ195/65R15 91Sの空気入りラジアルタイヤを装着し、これをFR車の全輪に装着したときの乗心地、ロードノイズおよび操縦安定性を、5人の訓練されたパネリストによりフィーリング・テストした。テストの評価は5点満点で採点した。
【0033】
5人のパネリストの採点のうち最大値と最低値を除外した残り三つの採点の平均値で評価を行い、その評価値を従来例を100とする指数で示した。指数が大きいほど優れていることを意味する。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】
上述したように本発明によれば、ディスク部を車両アクスル部に締結する箇所に、外筒と内筒との間に制振材料を介在させた構成からなる防振機構を介在させて、前記外筒を前記ディスク部に固定すると共に、前記内筒を前記アクスル部側に前記締結具で固定し、かつ前記制振材料を前記締結具の軸方向に挟まれる箇所の制振材料Aと前記軸方向に直交する方向に挟まれる箇所の制振材料Bとから構成すると共に、前記制振材料Aの弾性率を前記制振材料Bの弾性率よりも大にすることにより、この防振機構がタイヤからディスク部を経て1アクスル部へ伝達される振動を減衰させ、音振性能の向上を可能にし、しかも締結箇所での軸方向の変位は小さいため実質的に操縦安定性を低下することはない。また、防振機構は、既存のロードホイール構造を一部改造するだけで装備することができるので、既存のロードホイール用金型をそのまま利用でき、低コストの製作が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前提となる自動車用ロードホイールの参考例を示す半断面図である。
【図2】本発明の前提となる防振機構の参考例を示す縦断面図である。
【図3】本発明の前提となる防振機構の他の参考例を示す縦断面図である。
【図4】本発明の実施形態からなる防振機構の例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ロードホイール
2 車両アクスル部
2a 車軸
2b ハブ
3 ディスク部
4 リム部
5 防振機構
6 外筒
7 制振材料
8 内筒
9 締結具
9a 植え込みボルト
9b ナット[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an automobile road wheel, and more particularly to an automobile road wheel having improved sound vibration performance without substantially reducing steering stability.
[0002]
[Prior art]
In general, an automobile road wheel is attached to an axle part connected to a vehicle body via a suspension or the like by fastening its disk part with a bolt and a nut so as to achieve both steering stability and sound vibration performance. I was doing. However, in recent years, with the advancement of luxury in passenger cars, there has been a strong demand for further improvement in sound vibration performance such as riding comfort and road noise.
[0003]
As a countermeasure against such a request, Japanese Patent Application Laid-Open No. 6-344703 discloses spot welding between a disc portion and a rim portion separated from each other at a plurality of locations in the circumferential direction, and viscoelasticity such as asphalt or rubber on a non-welded portion. We are proposing a road wheel that suppresses vibration by interposing a substance. However, according to this measure, it is necessary to prepare the disk part and the rim part as independent parts, so the existing wheel cannot be used, and a new mold has to be generated as a dedicated wheel. Therefore, the manufacturing cost is high and the design is limited.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide an automobile road wheel that improves sound and vibration performance without substantially reducing steering stability by only partially modifying the structure of an existing road wheel.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present invention that achieves the above object provides a vehicle road wheel in which a disk part is fixed to a vehicle axle part with a fastener, and a fastening portion where the disk part is fixed with a fastener is provided between an outer cylinder and an inner cylinder. The outer cylinder is fixed to the disk part by interposing a vibration isolation mechanism including a vibration damping material, the inner cylinder is fixed to the axle part side by the fastener , and the damping The vibration damping material A is composed of a vibration damping material A at a location sandwiched in the axial direction of the fastener and a vibration damping material B at a location sandwiched in a direction orthogonal to the axial direction, and the elastic modulus of the vibration damping material A is by the large than the elastic modulus of the damping material B, the movable displacement δb when applying a load in a direction perpendicular to the axial direction of said fastener relative-proof vibration mechanism, in the axial direction Larger than the displacement δa when the same load is applied It was Ku becomes way is characterized in.
[0006]
In this way, an anti-vibration mechanism is interposed at the place where the disk part is fastened to the vehicle axle part, and the outer cylinder is fixed to the disk part, and the inner cylinder is fixed to the axle part side with the fastener, The vibration damping material is composed of a vibration damping material A at a location sandwiched in the axial direction of the fastener and a vibration damping material B at a location sandwiched in a direction orthogonal to the axial direction. Is made larger than the elastic modulus of the damping material B , the vibration damping mechanism attenuates the vibration transmitted from the tire to the axle portion through the disk portion, thereby improving the sound vibration performance. Moreover, since the axial displacement at the fastening portion is small, the steering stability is not substantially lowered.
[0007]
In addition, since the vibration isolation mechanism can be installed by simply modifying a part of the existing road wheel structure, the existing road wheel mold can be used as it is, and it can be manufactured at low cost.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the present invention, the vibration isolating mechanism is composed mainly of a vibration damping material. The vibration damping material is not particularly limited as long as it has a characteristic of attenuating vibration conducted from the road wheel to the axle portion. For example, rubber, thermoplastic resin, rubber is added to the thermoplastic resin. The blended thermoplastic resin elastomer composition etc. can be mentioned. Further, if necessary, the damping steel plate can be used as a damping material.
[0009]
The rubber used for the vibration damping material is not particularly limited, and may be any of synthetic rubber and natural rubber. The thermoplastic resin is not particularly limited as long as it has vibration damping characteristics.
[0010]
The thermoplastic resin elastomer composition is a composition having viscoelastic properties obtained by blending rubber with a thermoplastic resin. In particular, a thermoplastic resin having a tan δ peak in the range of 0 ° C. to 150 ° C. is used as a continuous phase, and at least a part of the continuous phase is crosslinked and a tan δ peak in the range of −100 ° C. to 0 ° C. Those in which a rubber component having a water content is dispersed are preferred. Here, the temperature showing the peak of tan δ is the temperature at which the temperature dependence curve of tan δ is obtained under the condition of 20 Hz based on JIS K7198, and the curve shows the peak.
[0011]
Examples of the rubber used in the thermoplastic resin elastomer composition include butyl rubber, olefin rubber, and natural rubber. Examples of the thermoplastic resin include polyamide resins, polypropylene resins, and polyester resins.
[0012]
The structure of the vibration isolation mechanism used in the present invention uses a structure in which a vibration damping material is integrally joined between the outer cylinder and the inner cylinder . Moreover, it is preferable that the damping material is integrally bonded to the outer cylinder and the inner cylinder by baking or using an adhesive. Although the above-described materials are used as the vibration damping material, metals such as steel and aluminum, fiber reinforced resin, and the like can be used for the outer cylinder and the inner cylinder. Such an integral structure composed of an outer cylinder, a damping material and an inner cylinder presses the outer cylinder into the disk portion of the road wheel, and fixes the inner cylinder to the axle portion of the vehicle with fasteners such as bolts and nuts. It is attached in this way.
[0013]
In addition, the vibration isolation mechanism has a movable displacement amount δb when a load is applied in a direction orthogonal to the axial direction of the fastener (vertical direction in the vehicle), and the same load is applied in the axial direction (horizontal direction in the vehicle). If set to be larger than the movable displacement δa when given. Since the movable displacement amount δb in the direction perpendicular to the axial direction of the fastener is large as described above, the ride comfort and road noise are reduced, and the movable displacement amount δa in the axial direction of the fastener is small. It can be maintained well so as not to deteriorate the steering stability.
[0014]
As a means for obtaining such characteristics, as the damping material interposed between the outer cylinder and the inner cylinder, the elastic modulus of the damping material A sandwiched in the axial direction of the fastener and the direction orthogonal to the axial direction to be different from each other and an elastic modulus of the damping material B sandwiched, and that makes us by to the larger than the elastic modulus of the damping material B an elastic modulus of the damping material a.
[0015]
FIG. 1 shows an example of a basic configuration of an automobile road wheel which is a premise of the present invention.
[0016]
In FIG. 1, 1 is a road wheel with a pneumatic tire T mounted thereon, and 2 is an axle portion of the vehicle. In the road wheel 1, the disk portion 3 and the rim portion 4 are integrally formed, and the axle portion 2 of the vehicle includes an axle 2 a and a hub 2 b.
[0017]
The disk portion 3 of the road wheel 1 is fastened and fixed to the hub 2 b of the axle portion 2 by a fastener 9 via a vibration isolation mechanism 5. The vibration isolating mechanism 5 is configured by integrally bonding a damping material 7 between the outer cylinder 6 and the inner cylinder 8, and the outer cylinder 6 is press-fitted into a hole provided in the disk portion 3. It is fixed clamped to the hub 2b of the axle portion 2 by the cylinder 8 fasteners 9.
[0018]
The fastener 9 includes a planting bolt 9a planted on the hub 2b and a nut 9b screwed into the planting bolt 9a. Further, the hole of the disk portion 3 into which the outer cylinder 6 of the vibration isolation mechanism 5 is press-fitted can be easily processed simply by expanding the bolt hole originally provided in the disk portion with a drill or a reamer. Can do.
[0019]
As described above, when the disc portion 3 of the road wheel 1 is fastened to the vehicle axle portion 2 via the vibration isolation mechanism 5, the pneumatic tire T is transmitted to the axle portion 2 via the rim portion 4 and the disc portion 3. The vibration is attenuated by the vibration isolation mechanism 5 and the amount of vibration transmitted is reduced to improve the sound vibration performance. Further, since the vibration isolating mechanism 5 is fastened to the axle portion 2 in parallel with the axle through the inner cylinder 8, the amount of variable displacement in the axial direction is small, and substantially no decrease in steering stability is recognized.
[0020]
Further, since the vibration isolating mechanism 5 can be equipped with a conventional road wheel only by partially grinding a fastening portion (bolt hole), a mold for a conventional road wheel can be obtained without producing a dedicated road wheel. Can be used as it is, and can be manufactured at low cost. In addition, since a conventional road wheel can be used, there are no design restrictions.
[0021]
Figure 2 is a diagram showing a reference example of anti-vibration mechanism which is interposed road wheels for automobiles.
[0022]
The vibration isolation mechanism 5 shown in FIG. 2 is formed with hooks 6a and 6a that are bent inwardly at both ends of the outer cylinder 6, and the inner cylinder 8 has a central portion formed into a large diameter large portion 8a. The large diameter portion 8a is inserted between the flange portions 6a, 6a of the outer cylinder 6. With the above configuration, the gap 6a of the outer cylinder 6 and the large-diameter part 8a of the inner cylinder 8 partially face each other in the axial direction, and the thickness a of the damping material 7 interposed therebetween is It is smaller than the thickness b interposed in the radial direction with the inner cylinder 8.
[0023]
In this way, the thickness a of the damping material 7 sandwiched in the axial direction between the outer cylinder 6 and the inner cylinder 8 is made smaller than the thickness b sandwiched in the radial direction. Thus, the movable displacement amount δb when a load is applied in a direction orthogonal to the axial direction (vertical direction in the vehicle) is made larger than the movable displacement amount δa when the same load is applied in the coaxial direction (horizontal direction in the vehicle). be able to. Therefore, sound vibration performance can be improved without substantially reducing the steering stability.
[0024]
Figure 3 is a view showing another reference example of the anti-vibration mechanism which is interposed road wheels for automobiles.
[0025]
The anti-vibration mechanism 5 shown in FIG. 3 is obtained by forming a concave hourglass-shaped curved portion 8b at the center of the inner cylinder 8 in the anti-vibration mechanism of FIG.
[0026]
By forming the hourglass-shaped curved portion 8b at the center of the inner cylinder 8 in this way, the volume of the damping material 7 in the radial direction (direction perpendicular to the axial direction) is larger than that of the vibration damping mechanism of FIG. The sound vibration performance can be further improved as compared with the case of FIG.
[0027]
FIG. 4 shows an example of an embodiment of an anti-vibration mechanism interposed in the automobile road wheel of the present invention.
[0028]
This anti-vibration mechanism 5 is provided with two kinds of vibration damping materials 7 having different elastic moduli, and is placed between the flange 6a of the outer cylinder 6 and the large-diameter portion 8a of the inner cylinder 8 in the axial direction. A damping material A having a large elastic modulus is interposed, and a damping material B having a smaller elastic modulus than that of the damping material A is interposed between the outer cylinder 6 and the inner cylinder 8 in the radial direction. is there.
[0029]
As described above, the two types of damping materials A and B (elastic modulus of A> elastic modulus of B) having different elastic moduli are arranged between the outer cylinder 6 and the inner cylinder 8 as described above. The movable displacement amount δb when a load is applied to the vibration mechanism 5 in the direction orthogonal to the axial direction (the vertical direction of the vehicle), and the movable displacement amount when the same load is applied in the coaxial direction (the horizontal direction of the vehicle) It can be larger than δa. Therefore, sound vibration performance can be improved without substantially reducing the steering stability.
[0030]
【Example】
The outer tube and the inner tube and a stainless steel, an anti-vibration mechanism of the damping material and rubber, with their respective different for the structure of Figure 3 (Example 1) and 4 structures (Example 1), the disc Two types of automobile road wheels were produced, with the part fastened to the axle. Further, as a comparison, it was prepared the vibration isolation mechanism automobile Rodohoi Le of not intervening (conventional example).
[0031]
Using these three types of automobile road wheels, riding comfort, road noise, and steering stability were measured by the following evaluation methods, and the results shown in Table 1 were obtained.
[0032]
[Ride comfort, road noise, steering stability]
A pneumatic radial tire of tire size 195 / 65R15 91S is attached to each road wheel for measurement, and five people are trained in riding comfort, road noise, and steering stability when it is attached to all wheels of an FR vehicle. The panelists felt and tested. The evaluation of the test was scored on a 5-point scale.
[0033]
The evaluation was performed using an average value of the remaining three scores excluding the maximum value and the minimum value among the scores of the five panelists. The larger the index, the better.
[0034]
[Table 1]
[0035]
【The invention's effect】
According to the present invention as described above, with the disc portion at a position for fastening to the vehicle axle portion, is interposed an anti-vibration mechanism having the configuration of a vibration damping material is interposed between the outer cylinder and the inner cylinder, wherein The outer cylinder is fixed to the disk part, the inner cylinder is fixed to the axle part side with the fastener, and the vibration damping material A at a position where the vibration damping material is sandwiched in the axial direction of the fastener and the The vibration-damping mechanism is constituted by a vibration-damping material B at a portion sandwiched in a direction perpendicular to the axial direction, and the elastic modulus of the vibration-damping material A is larger than that of the vibration-damping material B. Dampens vibrations transmitted from the tire to the axle through the disc, thereby improving sound vibration performance and lowering the steering stability substantially because the axial displacement at the fastening point is small. There is no. In addition, since the vibration isolation mechanism can be installed by simply modifying a part of the existing road wheel structure, the existing road wheel mold can be used as it is, and it can be manufactured at low cost.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a half cross-sectional view showing a reference example of an automobile road wheel as a premise of the present invention.
FIG. 2 is a longitudinal sectional view showing a reference example of an anti-vibration mechanism as a premise of the present invention.
FIG. 3 is a longitudinal sectional view showing another reference example of the vibration isolating mechanism which is a premise of the present invention.
FIG. 4 is a longitudinal sectional view showing an example of a vibration isolation mechanism according to the embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Road wheel 2 Vehicle axle part 2a Axle 2b Hub 3 Disc part 4 Rim part 5 Anti-vibration mechanism 6 Outer cylinder 7 Damping material 8 Inner cylinder 9 Fastening tool 9a Stud bolt 9b Nut
Claims (2)
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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