JP4446535B2

JP4446535B2 - Bifidobacterium-containing culture

Info

Publication number: JP4446535B2
Application number: JP35836199A
Authority: JP
Inventors: 由紀子鈴木; 敏秀冠木; 顕司青山; 肇中島; 賛行大田
Original assignee: Snow Brand Milk Products Co Ltd
Current assignee: Snow Brand Milk Products Co Ltd
Priority date: 1999-12-17
Filing date: 1999-12-17
Publication date: 2010-04-07
Anticipated expiration: 2019-12-17
Also published as: JP2001169776A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゲオトリクム・キャンディダム (Geotrichum candidum) の培養上清によって生残性が改善されたビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌を含有する発酵乳等の培養物及びその製造方法に関する。また、本発明は、ゲオトリクム・キャンディダム (Geotrichum candidum) の培養上清からなるビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌の生残性改善剤及びビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌の生残性改善方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌は、ヒトの腸管内に生育し、整腸効果等の様々な生理効果を発揮することが認められており、腸管内に生きて届く代表的なプロバイオティックスとして、発酵乳等の飲食物に利用されている微生物である。
【０００３】
しかし、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌は腸内細菌であり、古来から発酵乳等の製造に利用されている酪農乳酸菌と比較して、発酵乳等のpHが低い製品中での生残性は低く、それらの製品の賞味期間内においても、その生理効果が期待される生菌数を保持することは難しい。
【０００４】
そこで、製品中でのビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌の生残性を改善する目的で、(1) ストレプトコッカス・ダイアセチラクチス(Streptococcusdiacetilactis)を接種して発酵乳中の嫌気度を高める方法（特公平3- 55089号公報）、(2) ラクチトールを含有させる方法（特公平9-283311号公報）(3) 牛ラクトフェリンを含有させる方法（特公平7- 61704号公報）等が提案されている。
【０００５】
しかしながら、(2) 及び(3) の方法では、製品に添加物を加えるため、コストが高くなると共に、製造工程の改良等も必要である。また、(1) の方法では、ストレプトコッカス・ダイアセチラクチス(Streptococcus diacetilactis)を接種することにより生残性を改善しているが、製品の風味を劣化させるおそれがある。
【０００６】
そこで、これらの点を考慮して、製品中のビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌の菌数を維持するために、酸素透過性の低い容器を使用することも行われているが、このような酸素透過性の低い容器は、通常使用されているポリスチレンや紙等の容器と比べて、コストが高くなるという問題がある。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌を含有する培養物における上述の問題を解決することを課題として、ビフィドバクテリウム(Bif idobacterium) 属菌の生残性を改善するべく研究を進めてきたところ、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌を培養する際に、ゲオトリクム・キャンディダム (Geotrichum candidum) の培養上清を添加することにより、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌の生残性を改善できるということを見出し、本発明を完成するに至った。
【０００８】
本発明の課題は、製品の風味を劣化させる恐れもなく、さらに酸素透過性の低い容器を用いる必要がなく、且つ、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌の生残性を改善できる培養物及びその製造方法を提供すること、あるいはビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌の生残性を改善する方法及び生残性改善剤を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明では、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌の生残性を改善するために、ゲオトリクム・キャンディダム (Geotrichum candidum) の培養上清を使用することを特徴とする。
すなわち、本発明は、ゲオトリクム・キャンディダム (Geotrichum candidum) の培養上清を添加することにより生残性が改善されたビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌を含有する乳酸菌等の培養物及びその製造方法に関する。また、本発明は、ゲオトリクム・キャンディダム (Geotrichum candidum) の培養上清からなるビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌の生残性改善剤及びこれを使用したビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌の生残性改善方法に関する。
【００１０】
本発明者らは、先に、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌を培養するに際して、ゲオトリクム・キャンディダム (Geotrichum candidum)と共に培養するか、あるいはビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌を培養して得られる培養物にゲオトリクム・キャンディダム (Geotrichum candidum)の懸濁液を添加することによりビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌の生残性を改善できることを見出し、特許出願をした（特願平１１−２０９００９号）。
しかし、本発明者らは、さらに研究を進めた結果、ゲオトリクム・キャンディダム (Geotrichum candidum)の培養上清を添加することにより、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌の生残性を改善できることを見出し、本発明に至ったものである。本発明では、ゲオトリクム・キャンディダム (Geotrichum candidum)の培養上清を使用するために、(1)菌体懸濁液より扱い易い、(2)生残性改善剤自体の保存性が良い、及び(3)濃縮物や乾燥物にすることが可能であるという、ゲオトリクム・キャンディダム (Geotrichum candidum)の菌体懸濁液を使用するよりさらに優れた効果を奏することができるものである。
【００１１】
ゲオトリクム・キャンディダム (Geotrichum candidum) は、ノルウェーの北部、スウェーデン、フィンランドの西部及び北部に存在しているビーリーやロングフィルと呼ばれる酸乳を製造する際に、ロイコノストック・クレモリス(Leuconostoc cremoris) 、ラクトコッカス・クレモリス(Lactococcus cremoris) 、ラクトコッカス・ラクチス(Lactococcus lactis) 等の乳酸菌と共にスターターとして使用される微生物である(Japanese J. Dairy Food Sci., vol.36, p.6, 1987)。
【００１２】
このゲオトリクム・キャンディダム (Geotrichum candidum) の培養上清を、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌を培養した培養物に添加して含有させることにより、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌の生残性を良好なものに改善することができる。
【００１３】
【発明の実施の形態】
本発明で使用するゲオトリクム・キャンディダム (Geotrichum candidum) の培養上清は、例えば、次のようにして調製すれば良い。すなわち、常法に従ってゲオトリクム・キャンディダム (Geotrichum candidum) のバルクスターターを調製し、このバルクスターターの酸度が 0.5〜 2.0％に達した時点で、生乳や粉乳、脱脂粉乳等で調製した原料ミックスに添加して、20〜30℃で２〜24時間培養した後、得られる培養物を遠心分離することにより、培養上清を得ることができる。そして、得られた培養上清をビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌の生残性改善剤として使用すれば良い。なお、本発明で使用するゲオトリクム・キャンディダム (Geotrichum candidum) の培養上清からなるビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌の生残性改善剤には、その有効性を失わない限り緩衝剤やpH調整剤等の他の添加剤を加えても良い。また、この培養上清については、加熱してもビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌の生残性を改善するという効果は変わらないので、適宜、濃縮して濃縮物として、あるいは乾燥して粉末として使用することもできる。
なお、使用するゲオトリクム・キャンディダム (Geotrichum candidum) は、市販の菌を使用すれば良く、また、乳や発酵乳製品等から分離した菌を使用しても良い。さらに、植物、野菜、穀類等から分離した菌を使用することもできる。
【００１４】
また、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌の培養は、常法に従って行えば良く、例えば、酵母エキス等の生育促進剤を添加した還元脱脂乳等の培地でビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌を培養すれば良い。また、生乳や脱脂粉乳等を使用して調製した原料ミックスに、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌を添加して発酵させた発酵乳等でも良く、これらのビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌を含有する発酵乳等では、ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum) 等のビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌に加えて、例えば、ラクトバチルス・アシドフィラス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス・ブルガリクス(Lactobacillus bulgaricus) 、ストレプトコッカス・サーモフィラス(Streptococcus thermophilus) 等の乳酸菌を併用することもできる。
なお、使用するビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌は、例えば、ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum) 等の菌種を挙げることができ、これらの市販の菌を使用すれば良く、また、乳や発酵乳製品等から分離した菌を使用しても良い。
【００１５】
そして、これらのビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌を含有する培養物に、上記したゲオトリクム・キャンディダム (Geotrichum candidum) の培養上清を添加することにより、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌の生残性を改善することができる。なお、ゲオトリクム・キャンディダム (Geotrichum candidum) の培養上清は、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌を培養する培地や原料ミックスに、固形換算で５〜20％程度添加すれば良い。添加量が５％未満であると、所望の生残性改善効果は期待できず、20％を超えて添加しても生残性改善効果は向上しない。
【００１６】
このように、ゲオトリクム・キャンディダム (Geotrichum candidum) の培養上清を添加することにより、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌を含有する培養物や発酵乳等の生残性を改善することができるので、これらの培養物や発酵乳等をポリスチレンや紙等の容器に充填して流通させても、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌の高い菌数を維持することができる。
【００１７】
次に実施例を示し、本発明をさらに詳しく説明する。
【実施例１】
ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum) SBT2933R (FERM P-8743)、ラクトバチルス・アシドフィラス(Lactobacillus acidophilus) SBT2062 (FERM P-10730) 、ラクトバチルス・ブルガリクス(Lactobacillus bulgaricus) SBT2118B (FERM P-11918) 及びストレプトコッカス・サーモフィラス(Streptococcus thermophilus) SBT1035 (FERM P-16945)の培養菌体を、半合成培地(pH 4.2)中に懸濁し、10℃で保存した（対照品）。
【００１８】
一方、 11.53％還元脱脂乳培地においてゲオトリクム・キャンディダム (Geotrichum candidum) SBT7053 (FERM P-10054)を37℃で40時間培養した培養物から遠心分離により回収した培養上清を、ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum) SBT2933R (FERM P-8743)、ラクトバチルス・アシドフィラス(Lactobacillus acidophilus) SBT2062 (FERM P-10730) 、ラクトバチルス・ブルガリクス(Lactobacillus bulgaricus) SBT2118B (FERM P-11918) 及びストレプトコッカス・サーモフィラス(Streptococcus thermophilus) SBT1035 (FERM P-16945)の培養菌体を懸濁した半合成培地(pH 4.2)に10％添加し、10℃で保存した（本発明品（上清））。
また、前記で得られたゲオトリクム・キャンディダム (Geotrichum candidum)の培養上清を凍結乾燥して調製した乾燥粉末を前記本発明品（上清）で用いたと同じ半合成培地（pH 4.2）に10％添加し、10℃で保存した（本発明品（乾燥粉末））。
そして、それぞれの培地中のビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum) の菌数を経時的に調べた。その結果を表１に示す。
【００１９】
【表１】

これによると、ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)の菌数は、対照品に比べ、本発明品のいずれにおいても高い値が維持されており、ゲオトリクム・キャンディダム (Geotrichum candidum) の培養上清によってビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌の生残性が改善されることが判る。
また、本発明の培養物はいずれも、良好な脂肪分解臭を醸し出し、好ましい風味の培養物であるので、発酵乳として利用できる。
【００２０】
【実施例２】
0.5％酵母エキスを含む 11.53％還元脱脂乳培地に、ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum) SBT2933R (FERM P-8743)を接種し、37℃で16時間培養してバルクスターター（酸度：1.20〜1.40％）を調製した。
また、 0.5％酵母エキスを含む 11.53％還元脱脂乳培地に、ラクトバチルス・アシドフィラス(Lactobacillus acidophilus) SBT2062 (FERM P-10730) 、ラクトバチルス・ブルガリクス(Lactobacillus bulgaricus) SBT2118B (FERM P-11918) 及びストレプトコッカス・サーモフィラス(Streptococcus thermophilus) SBT1035 (FERM P-16945)を接種し、32℃で16時間培養してバルクスターター（酸度：1.20〜1.40％）を調製した。
一方、 11.53％還元脱脂乳培地においてゲオトリクム・キャンディダム (Geotrichum candidum) SBT7053 (FERM P-10054)を37℃で40時間培養し、得られた培養物から遠心分離により培養上清を回収した。
【００２１】
そして、生乳に脱脂粉乳を加えて調製した原料ミックス５kgに、ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum) SBT2933R (FERM P-8743)からなるバルクスターターとラクトバチルス・アシドフィラス(Lactobacillus acidophilus) SBT2062 (FERM P-10730) 、ラクトバチルス・ブルガリクス(Lactobacillus bulgaricus) SBT2118B (FERM P-11918) 及びストレプトコッカス・サーモフィラス(Streptococcus thermophilus) SBT1035 (FERM P-16945)からなるバルクスターターとを３％ずつ添加し、41℃で酸度が0.80％に到達するまで発酵させた後、ゲオトリクム・キャンディダム (Geotrichum candidum) の培養上清を添加し、10℃で保存した（本発明品) 。
なお、ゲオトリクム・キャンディダム (Geotrichum candidum) の培養上清を添加していない培養物も、10℃で保存した（対照品) 。
そして、それぞれの培養物中のビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum) の菌数を経時的に調べた。その結果を表２に示す。
【００２２】
【表２】

これによると、ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum) の菌数は、対照品に比べ、本発明品において高い値が維持されており、ゲオトリクム・キャンディダム (Geotrichum candidum) の培養上清によってビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌の生残性が改善されることが判る。
また、本発明の培養物は、良好な脂肪分解臭を醸し出し、好ましい風味の培養物であるので、発酵乳として利用できる。
【００２３】
【発明の効果】
ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌を含有する培養物や発酵乳等にゲオトリクム・キャンディダム (Geotrichum candidum) の培養上清を添加することにより、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌の生残性を改善することができると共に、良好な脂肪分解臭を醸し出し、好ましい風味となるので、特に発酵乳等に適したものとなる。
また、培養物や発酵乳等において、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌の生菌数を維持することができるので、酸素透過性の低い容器を使用しなくても、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属菌の生菌数を維持することができ、生産コストの面でも大きな利点がある。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a culture such as fermented milk containing a genus Bifidobacterium whose survival is improved by the culture supernatant of Geotrichum candidum and a method for producing the same. The present invention also relates to a Bifidobacterium genus survival improver comprising a culture supernatant of Geotrichum candidum and a Bifidobacterium genus survivability improvement. Regarding the method.
[0002]
[Prior art]
Bifidobacterium spp. Are grown in the human intestinal tract and have been shown to exhibit various physiological effects such as intestinal regulation and are typical probiotics that reach the intestinal tract. It is a microorganism that is used in food and drink such as fermented milk.
[0003]
However, the genus Bifidobacterium is an intestinal bacterium and survives in products with low pH such as fermented milk compared to dairy lactic acid bacteria that have been used for the production of fermented milk since ancient times. It is difficult to maintain the number of viable bacteria expected to have a physiological effect even during the shelf life of those products.
[0004]
Therefore, in order to improve the viability of the genus Bifidobacterium in the product, (1) a method of increasing the anaerobic level in fermented milk by inoculating Streptococcus diacetilactis (Streptococcus diacetilactis) ( Japanese Patent Publication No. 3-55089), (2) A method of containing lactitol (Japanese Patent Publication No. 9-283311), (3) A method of containing bovine lactoferrin (Japanese Patent Publication No. 7-61704), etc. .
[0005]
However, in the methods (2) and (3), since an additive is added to the product, the cost is increased, and an improvement in the manufacturing process is required. Further, in the method (1), the survival is improved by inoculating Streptococcus diacetilactis, but there is a possibility that the flavor of the product is deteriorated.
[0006]
Therefore, considering these points, containers with low oxygen permeability have been used to maintain the number of Bifidobacterium in the product. A container having a low oxygen permeability has a problem that the cost is higher than that of a container such as polystyrene or paper which is usually used.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
The present inventors, as a problem to solve the aforementioned problems in the cultures containing Bifidobacterium (Bifidobacterium) genus, in order to improve the survival of Bifidobacterium (Bif idobacterium) genus As a result of research, when culturing the genus Bifidobacterium , the culture supernatant of Geotrichum candidum is added to the genus Bifidobacterium . The present inventors have found that survival can be improved and have completed the present invention.
[0008]
The problem of the present invention is that there is no risk of deteriorating the flavor of the product, there is no need to use a container with low oxygen permeability, and a culture that can improve the survival of the genus Bifidobacterium and It is an object of the present invention to provide a production method thereof, or to provide a method for improving the survival of a genus Bifidobacterium and a survival improver.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, the culture supernatant of Geotrichum candidum is used in order to improve the survival of the genus Bifidobacterium .
That is, the present invention relates to a culture of a lactic acid bacterium containing a genus Bifidobacterium whose survival is improved by adding a culture supernatant of Geotrichum candidum , and its production Regarding the method. The present invention also Geotrichum Candy dam (Geotrichum candidum) culture Bifidobacterium consisting Kiyoshi (Bifidobacterium) genus Bifidobacterium using survival improver and this (Bifidobacterium) Species of The present invention relates to a survival improvement method.
[0010]
The present inventors first cultivated the genus Bifidobacterium with Geotrichum candidum , or cultured the genus Bifidobacterium. It was found that the viability of the genus Bifidobacterium can be improved by adding a suspension of Geotrichum candidum to the obtained culture, and a patent application was filed (Japanese Patent Application No. 11). -200909).
However, as a result of further research, the present inventors have found that the survival of Bifidobacterium can be improved by adding the culture supernatant of Geotrichum candidum. This is the headline and the present invention. In the present invention, since the culture supernatant of Geotrichum candidum is used, (1) it is easier to handle than the cell suspension, (2) the preservability of the survival improver itself is good, and (3) It is possible to achieve a better effect than using a cell suspension of Geotrichum candidum that can be made into a concentrate or a dried product.
[0011]
Geotrichum candidum (Leuconostoc cremoris ) is used in the production of sour milk called beely and long fills in northern Norway, Sweden, western Finland and northern Finland. It is a microorganism used as a starter together with lactic acid bacteria such as Lactococcus cremoris and Lactococcus lactis (Japanese J. Dairy Food Sci., Vol. 36, p. 6, 1987).
[0012]
By adding the culture supernatant of this Geotrichum candidum to the culture in which the genus Bifidobacterium was cultured, the survival of the genus Bifidobacterium was confirmed. The property can be improved.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The culture supernatant of Geotrichum candidum used in the present invention may be prepared, for example, as follows. In other words, a Geotrichum candidum bulk starter is prepared according to a conventional method, and added to the raw mix prepared with raw milk, powdered milk, skimmed milk powder, etc. when the acidity of the bulk starter reaches 0.5 to 2.0% Then, after culturing at 20 to 30 ° C. for 2 to 24 hours, the culture supernatant can be obtained by centrifuging the resulting culture. The obtained culture supernatant may be used as a survival improver for the genus Bifidobacterium . In addition, the survival improver of the genus Bifidobacterium comprising the culture supernatant of Geotrichum candidum used in the present invention is not limited to a buffer or pH unless the effectiveness is lost. Other additives such as a regulator may be added. In addition, even if this culture supernatant is heated, the effect of improving the viability of the genus Bifidobacterium does not change. It can also be used as
The Geotrichum candidum to be used may be a commercially available fungus, or a fungus isolated from milk or fermented milk products. Furthermore, fungi isolated from plants, vegetables, cereals and the like can also be used.
[0014]
In addition, culture of the genus Bifidobacterium may be carried out according to a conventional method, for example, a bacterium belonging to the genus Bifidobacterium in a medium such as reduced skim milk to which a growth promoter such as yeast extract is added. Can be cultured. In addition, fermented milk that is fermented by adding a Bifidobacterium genus bacterium to a raw material mix prepared using raw milk, skim milk powder, etc., and these Bifidobacterium genus bacteria In fermented milk and the like containing Bifidobacterium longum , for example, in addition to the genus Bifidobacterium such as Bifidobacterium longum , for example, Lactobacillus acidophilus , Lactobacillus bulgaricus ( lactobacillus bulgaricus), it can be used in combination with lactic acid bacteria such as Streptococcus thermophilus (Streptococcus thermophilus).
In addition, Bifidobacterium (Bifidobacterium ) genus used can include, for example, bacterial species such as Bifidobacterium longum (Bifidobacterium longum ), such commercial bacteria may be used, You may use the microbe isolate | separated from milk, fermented milk products, etc.
[0015]
Then, the cultures containing these Bifidobacterium (Bifidobacterium) genus, by adding culture supernatant of Geotrichum Candy dams above (Geotrichum candidum), Bifidobacterium (Bifidobacterium) Species Survivability can be improved. The culture supernatant of Geotrichum candidum may be added to a medium or a raw material mix for culturing the genus Bifidobacterium in an amount of about 5 to 20% in terms of solids. If the addition amount is less than 5%, the desired survival improvement effect cannot be expected, and even if it exceeds 20%, the survival improvement effect is not improved.
[0016]
Thus, by adding the culture supernatant of Geotrichum candidum, it is possible to improve the viability of cultures and fermented milk that contain the genus Bifidobacterium Therefore, even if these cultures, fermented milk, etc. are filled in a container such as polystyrene or paper and circulated, a high number of Bifidobacterium spp. Can be maintained.
[0017]
EXAMPLES Next, an Example is shown and this invention is demonstrated in more detail.
[Example 1]
Bifidobacterium longum SBT2933R (FERM P-8743), Lactobacillus acidophilus SBT2062 (FERM P-10730), Lactobacillus bulgaricus SBT2118B (FERM P-11918) The cultured cells of Streptococcus thermophilus SBT1035 (FERM P-16945) were suspended in a semi-synthetic medium (pH 4.2) and stored at 10 ° C. (control product).
[0018]
On the other hand, the culture supernatant recovered by centrifugation from a culture in which Geotrichum candidum SBT7053 (FERM P-10054) was cultured at 37 ° C. for 40 hours in 11.53% reduced skim milk medium, longum (Bifidobacterium longum) SBT2933R (FERM P -8743), Lactobacillus acidophilus (Lactobacillus acidophilus) SBT2062 (FERM P -10730), Lactobacillus bulgaricus (Lactobacillus bulgaricus) SBT2118B (FERM P -11918) and Streptococcus thermophilus ( Streptococcus thermophilus ) SBT1035 (FERM P-16945) cultured cells were added to a semi-synthetic medium (pH 4.2) suspended in 10% and stored at 10 ° C. (product of the present invention (supernatant)).
Further, the dry powder prepared by freeze-drying the culture supernatant of Geotrichum candidum obtained above was added to the same semi-synthetic medium (pH 4.2) used in the product of the present invention (supernatant). % And stored at 10 ° C. (Product of the present invention (dry powder)).
Then, the number of Bifidobacterium longum in each medium was examined over time. The results are shown in Table 1.
[0019]
[Table 1]

According to this, the number of Bifidobacterium longum was higher in all of the products of the present invention than in the control product, and the number of Geotrichum candidum was higher than that of the control product. It can be seen that the survivability of Bifidobacterium spp.
In addition, any of the cultures of the present invention can be used as fermented milk because it produces a good lipolytic odor and has a favorable flavor.
[0020]
[Example 2]
11.53% reduced skim milk medium containing 0.5% yeast extract is inoculated with Bifidobacterium longum SBT2933R (FERM P-8743), cultured at 37 ° C. for 16 hours, and bulk starter (acidity: 1.20- 1.40%) was prepared.
In addition, Lactobacillus acidophilus SBT2062 (FERM P-10730), Lactobacillus bulgaricus SBT2118B (FERM P-11918) and Streptococcus were added to 11.53% reduced skim milk medium containing 0.5% yeast extract. A thermophilus (Streptococcus thermophilus ) SBT1035 (FERM P-16945) was inoculated and cultured at 32 ° C. for 16 hours to prepare a bulk starter (acidity: 1.20 to 1.40%).
On the other hand, Geotrichum candidum SBT7053 (FERM P-10054) was cultured at 37 ° C. for 40 hours in 11.53% reduced skim milk medium, and the culture supernatant was recovered from the resulting culture by centrifugation.
[0021]
A bulk starter consisting of Bifidobacterium longum SBT2933R (FERM P-8743) and Lactobacillus acidophilus SBT2062 (FERM P ) were added to 5 kg of raw mix prepared by adding skim milk powder to raw milk. -10730), Lactobacillus bulgaricus SBT2118B (FERM P-11918) and Streptococcus thermophilus SBT1035 (FERM P-16945) bulk starter at 3% each After fermentation until the acidity reached 0.80%, the culture supernatant of Geotrichum candidum was added and stored at 10 ° C. (product of the present invention).
A culture to which no culture supernatant of Geotrichum candidum was added was also stored at 10 ° C. (control product).
Then, the number of Bifidobacterium longum in each culture was examined over time. The results are shown in Table 2.
[0022]
[Table 2]

According to this, the number of Bifidobacterium longum bacteria was maintained higher in the product of the present invention than in the control product, and it was increased by the culture supernatant of Geotrichum candidum. It can be seen that the survival of the genus Bifidobacterium is improved.
Moreover, since the culture of the present invention produces a good lipolytic odor and is a preferable flavor culture, it can be used as fermented milk.
[0023]
【The invention's effect】
By adding culture supernatant of Bifidobacterium (Bifidobacterium) containing genus culture and Geotrichum Candy dams fermented milk or the like (Geotrichum candidum), viability of Bifidobacterium (Bifidobacterium) genus In addition, it produces a good lipolytic odor and has a favorable flavor, and is particularly suitable for fermented milk and the like.
In addition, the number of viable bacteria of the genus Bifidobacterium can be maintained in cultures, fermented milk, etc., so that even if a container with low oxygen permeability is not used, Bifidobacterium (Bifidobacterium) ) The viable count of the genus can be maintained, and there is a great advantage in terms of production cost.

Claims

Bifidobacterium (Bifidobacterium ) genus and Geotrichum candidum ( Geotrichum candidum ) culture supernatant containing improved culture of Bifidobacterium (Bifidobacterium ) genus.

The culture according to claim 1, wherein the culture is fermented milk.

The method for producing a culture according to claim 1 or 2, wherein a culture supernatant of Geotrichum candidum is added to a culture containing a genus Bifidobacterium .

Survival improver of the genus Bifidobacterium consisting of the culture supernatant of Geotrichum candidum .

The viability of the genus Bifidobacterium is characterized by adding the culture supernatant of Geotrichum candidum to a culture containing the genus Bifidobacterium. How to improve.