JP4441057B2 - Support device for medical optical equipment - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、微小部位の手術、特に脳神経外科において使用される医療用光学機器を支持するための支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、手術手法や手術器具の発達に伴い、微細手術、いわゆるマイクロサージャリーが頻繁に行われるようになっている。脳神経外科においては手術用顕微鏡が使用されるが、手術用顕微鏡は支持装置によって支持される。
【0003】
ところで、手術用顕微鏡による観察位置や観察方向は、手術中、頻繁に変えられる。このため、支持装置としては、術者が手術用顕微鏡の鏡体部を軽い力で素早く、しかも、確実に所望の位置に移動し、所望の角度に固定できるものでなければならない。
【0004】
例えば、特公昭63−36481号公報において知られる光学観察装置の支持装置は、鏡体部の重量および回転モーメントを相殺する平衡重りを設け、鏡体部を軽い力量で、傾斜動、上下動、水平移動がそれぞれ可能な傾斜機構ならびに移動機構を設けると共に、制動軸受(ブレーキ)により所定の位置と角度に固定することが可能な構成になっている。
【0005】
また、特公昭55−36116号公報において知られる光学的観察装置の位置調節用スタンド装置には同一の回転軸で連結された2つのリンクの、相対的な回動を制動または解除する制動軸受が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
(従来技術の問題点)
特公昭63−36481号公報および特公昭55−36116号公報において知られる従来の支持装置は、制動軸受(ブレーキ)により所定の位置と角度に光学的観察装置を固定することが可能である。また、特公昭55−36116号公報において知られるスタンド装置においての制動軸受は相対的に回動する2つのリンクを、回動および一体的に固定する2つのモードの切り換えが可能な構成である。
【0007】
しかしながら、実際の手術において、制動軸受を解除した状態で、医療用光学機器である手術用顕微鏡の鏡体を移動させた後に制動軸受を固定すると、鏡体の移動による慣性力により、鏡体に大きな振動を発生させる。この振動は顕微鏡下の観察では視野の揺れになり、上記各公報で開示された制動軸受の構成ではこの振動エネルギーが支持装置の部材の変形により吸収されて減衰するしかなく、揺れが収束するまで、比較的長い時間を要していた。
【0008】
そして、顕微鏡により術部を拡大観察しながら実際の手術を行っているため、この揺れが収まるまで顕微鏡下での作業を休止する必要があった。このような事態は手術時間の延長につながり、術者の疲労を増大させると共に大きな不快感を与えていた。また、教育等の目的で、手術用顕微鏡にTVカメラを接続し、術部の観察像をモニター上に表示することがあるが、鏡体の振動によりモニター像も揺れ、観察者に不快感を与え、疲労を増大させていた。
【0009】
(目的)
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、医療用光学機器の移動・固定により生じる振動の減衰所要時間を短縮し、手術時間の短縮および術者の疲労軽減を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用】
(手段)
請求項1に係る発明は、複数のアーム部材を回転軸により相対的に回動可能に接続して構成され、医療用光学機器を移動あるいは傾斜可能に支持すると共に、上記回転軸まわりのアーム部材の相対的回動を制動可能な制動機構により、上記医療用光学機器の上記移動および傾斜を固定可能な医療用光学機器支持装置において、
上記制動機構が制動状態であるとき、上記回転軸まわりに相対的に回動するアーム部材同士を所定の荷重および範囲内において変位可能に接続すると共に、上記アーム部材同士の相対位置を所定の位置に復元させる変位許容復元手段よりなる緩衝機構を、上記回転軸部に備えたことを特徴とするものである。
【0011】
請求項2に係る発明は、複数のアーム部材を回転軸により相対的に回動可能に接続して構成され、医療用光学機器を移動あるいは傾斜可能に支持すると共に、上記回転軸まわりのアーム部材の相対的回動を制動可能な制動機構により、上記医療用光学機器の上記移動および傾斜を固定可能な医療用光学機器の支持装置において、
上記制動機構が制動状態であるとき、上記回転軸まわりに相対的に回動するアーム部材同士を所定の荷重および範囲内において変位可能に接続すると共に、上記アーム部材同士の相対位置を所定の位置に復元させる変位許容復元手段と、上記変位許容手段に連動して回転方向に摩擦力を発生させる抵抗手段よりなる緩衝機構を上記回転軸部に備えたことを特徴とするものである。
【0012】
請求項3に係る発明は、上記変位許容手段は、上記相対的に回動するアーム部材間に配設された弾性部材であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のものである。
【0013】
(作用)
相対的に回動可能な2つのリンクの回動を、変位許容復元手段よりなる緩衝機構を介して固定することにより、医療用光学機器の該移動または傾斜方向に生じる振動の減衰時間が短縮する。
【0014】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]
図1〜図10に従って、本発明の第1の実施形態を説明する。
【0015】
(構成)
図1は、第1の実施形態に係る、医療用光学機器である手術用顕微鏡の鏡体を支持する装置の全体構成を示している。同図中、1は、支持装置における支柱であり、この支柱1は支持台2に支持されている。支持台2は底板2aと支柱部2bとからなり、底板2aの底面にはキャスター2cが設けられている。上記支柱1は支柱部2bに対し、鉛直軸O0を中心として回転自在に設けられている。支柱1の上部には第1の平行四辺形リンク(機構)3が接続されており、支柱1の下部には第2の平行四辺形リンク(機構)4が接続されている。
【0016】
第1の平行四辺形リンク3は平行四辺形を形成するように複数のアーム3a〜3dを配置し、これらのアーム3a〜3dを互いに平行な回転軸O1〜O4まわりに回動可能に接続して構成したものであり、これは、上記支柱1の上端部に、上方支持部材5を介して回転軸O1まわりに回動可能に接続されている。ここで、回転軸O1と、鉛直軸O0とは直交している。
【0017】
また、第2の平行四辺形リンク4は平行四辺形を形成するように複数のアーム4a〜4dを配置し、これらのアーム4a〜4dを互いに平行な回転軸O5〜O8まわりに回動可能に接続して構成したものであり、これは、上記支柱1の下端部に下方支持部材6を介して回転軸O5まわりに回動可能に接続されている。ここで、回転軸O5は鉛直軸O0と直交し、かつ上記回転軸O1と平行である。
【0018】
第1の平行四辺形リンク3のアーム3aは回転軸O1側端からL字状に屈曲した突出アーム部が形成されており、その突出アーム部の先端部分には上記回転軸O1と平行な回転軸O11が設けられている。この回転軸O11まわりには回動可能に第1の伝達ロッド7の上端が接続されている。また、第2の平行四辺形リンク4のアーム4aの上端も同様なL字形の突出アーム部を形成しており、その突出アーム部の先端部分には回転軸O5と平行な回転軸O12が設けられている。上記回転軸O12まわりには回動可能に第1の伝達ロッド7の下端が接続されている。
【0019】
紙面に平行な面内で、第1の平行四辺形リンク3の回転軸O1と回転軸O4を結ぶ線分と、回転軸O5と回転軸O8を結ぶ線分は常に平行をなしており、また、第2の平行四辺形リンク4の回転軸O1、O5、O12、O11を順次結ぶ各線分が平行四辺形をなしている。
【0020】
同様に、第1の平行四辺形リンク3におけるアーム3bの回転軸O2と、第2の平行四辺形リンク4におけるアーム4bの回転軸O6とはそれぞれに対して回動可能な第2の伝達ロッド8によって接続されている。つまり、紙面に平行な面内で、回転軸O1と回転軸O2を結ぶ線分と、回転軸O5と回転軸O6を結ぶ線分とは常に平行をなす関係にある。つまり、第1の平行四辺形リンク3と第2の平行四辺形リンク4は支柱1の上下に分離して配置されると共に、相似的に対応関係をもって配置されている。
【0021】
第1の平行四辺形リンク3におけるアーム3dの一端には、紙面に平行な面内にあって鉛直軸O0と交差し、かつ回転軸O3と回転軸O4を結ぶ線分上に位置する回転軸O9まわりに回動可能に支持された接続ブロック9が設けられている。この接続ブロック9には第3の平行四辺形リンク機構10が接続されている。すなわち、アーム10a〜10eおよび接続ブロック9を紙面に垂直な回転軸O13〜O17、O21、O22まわりにそれぞれ回動可能に接続することにより、2連式の平行リンク機構を形成している。
【0022】
この実施形態では接続ブロック9と第3の平行四辺形リンク機構10により、互いに直交する2つの回転軸O9、O10を中心に傾斜可能な傾斜アーム11が構成されている。
【0023】
傾斜アーム11と第1の平行四辺形リンク3のアーム3dとの接続部には傾斜アーム11の接続ブロック9から突き出して形成される回転ロッド20が設けられる。この回転ロッド20は上記アーム3dの内部に配設された図示しないベアリングに嵌挿されることにより回転軸O9まわりに回動可能である。
【0024】
図1中、12は顕微鏡鏡体(以下、鏡体という。)であり、これはフリースイッチ27を有するグリップ28を備えている。鏡体12はアーム10eの下方突出端部に対して、紙面に平行な面内で、回転軸O15と回転軸O16を結ぶ線分を通る回転軸O18まわりに回動可能に取り付けられた鏡体支持アーム13を介して支持されている。これにより、鏡体12は回転軸O9、回転軸O18、および回転軸O9と回転軸O18の交点T1を通る紙面に垂直な仮想の回転軸O10まわりにそれぞれ回動可能である。
【0025】
ここで、回転軸O9、回転軸O10、回転軸O18まわりの、自重による回転モーメントが、常にゼロになるべく第3の平行四辺形リンク機構10と鏡体12の重量配分がされている。
【0026】
第2の平行四辺形リンク4のアーム4dにはねじ軸14が固定され、このねじ軸14にはカウンターウエイト15がねじ軸線方向に移動可能に支持されている。上記カウンターウエイト15は第1の平行四辺形リンク3と第2の平行四辺形リンク4が連動するとき、回転軸O0、O1まわりの回転モーメントが、常にゼロになるべく、位置および重量配分がなされている。
【0027】
次に、図2に従い、上方支持部材5の部分の構造を説明する。図2は図1中の矢印P方向から見た回転軸O1を含む面で切断した断面図である。
【0028】
上方支持部材5には上方シャフト18がベアリング17aを介して回転軸O1まわりに回動可能に支持されており、後述の電磁ブレーキ23および振動減衰装置38が配設されている。上記アーム3aは上方シャフト18の外周にベアリング17bを介して支持され、回転軸O1まわりに回動可能である。アーム3bは上方シャフト18に設けられたフランジ部18aに対してねじ18bにより固定されている。
【0029】
次に、図3に従い、下方支持部材6の部分の詳細な構造を説明する。図3は図1中の矢印Q方向から見た回転軸O5を含む面で切断した断面図である。
【0030】
上記下方支持部材6には下方シャフト19がベアリング17cを介して回転軸O5まわりに回動可能に支持されており、後述される電磁ブレーキ23および振動減衰装置38と同様の構成の、電磁ブレーキ22および振動減衰装置39が配設されている。上記アーム4aは下方シャフト19のフランジ部19aに対してねじ19bにより固定される。上記アーム4bは下方シャフト19の外周にベアリング17dを介して支持され、回転軸O5まわりに回動可能である。
【0031】
次に、図1〜図4に従い、電磁ブレーキ21〜26について説明する。図4は図1における傾斜アーム11を、紙面の裏側から見た図である。
【0032】
図1において示すように、上記電磁ブレーキ21は支柱1に固着され、支持台2に対する支柱1の回動を電気的に制動可能なものである。上記電磁ブレーキ24はアーム3dに固着され、アーム3dに対する上記回転ロッド20の、回転軸O9まわりの回動を電気的に制動可能なものである。上記電磁ブレーキ26は鏡体支持アーム13に固着され、アーム10eに対する上記鏡体支持アーム13の、回転軸O18まわりの回動を電気的に制動可能なものである。
【0033】
図2において示す上記電磁ブレーキ23は上方支持部材5に固着され、その上方支持部材5に対する上方シャフト18、およびその上方シャフト18に一体に連動するアーム3bの、回転軸O1まわりの回動を電気的に制動可能なものである。
【0034】
図3において示す上記電磁ブレーキ22は下方支持部材6に固着され、その下方支持部材6に対する下方シャフト19、およびその下方シャフト19に一体に連動するアーム4aの、回転軸O5まわりの回動を電気的に制動可能なものである。
【0035】
さらに、図4において示す上記電磁ブレーキ25は接続ブロック9に固着され、接続ブロック9に対するアーム10aの、回転軸O21まわりの回動を電気的に制動可能なものである。
【0036】
全ての電磁ブレーキ21〜26には、それぞれ後述の振動減衰装置が接続されている。各電磁ブレーキ21〜26の全てはいずれも同様な構成であり、各振動減衰装置の全ても同様な構成であるので、その中の電磁ブレーキ23および振動減衰装置38の構成の詳細について、図2および図5に従い説明する。
【0037】
ここで、図2は電磁ブレーキ23により上方シャフト18が、回転軸O1まわりの回動が制動されている状態での断面図であり、図5は図2中の矢印R方向から見た、振動減衰装置の正面図である。
【0038】
図2において示すように、電磁ブレーキ23は上方支持部材5に固着されている。電磁ブレーキ23は永久磁石23aとコイル23bを有して構成され、アーマチェア31は上記永久磁石23aの磁力により電磁ブレーキ23の端面に吸着され、上方シャフト18に制動を与えるようになっている。上記アーマチェア31は板バネ32を介して固定部材33に支持されている。
【0039】
固定部材33は上方シャフト18に形成されたフランジ部40aおよび40bにより、回転軸O1の軸線方向への移動が規制されるが、回転軸O1まわりには回動が可能なように、上方シャフト18に支持されている。
【0040】
一方、振動減衰装置38は図2で示すように、移動部材34、固定ブロック35aおよび35b、圧縮コイルバネ36aおよび36b、流体の粘性により振動を減衰させる力を発生させる粘性減衰器37より構成される。図5で示すように、上記移動部材34は上記上方シャフト18の端部に、回転軸O1に対して垂直方向に突出して形成されている。
【0041】
また、固定ブロック35aと35bは上記移動部材34に対して平行に並んで配置され、かつその移動部材34に対して等間隔Lをおいて上記固定部材33に固定されている。圧縮コイルバネ36aと36bは同様のばね部材であり、それぞれ固定ブロック35aと移動部材34の間、および固定ブロック35bと移動部材34の間にそれぞれ、同一量に圧縮された状態で挿入されている。圧縮コイルバネ36aと36bの両端はそれぞれ上記固定ブロック35a、35bと、移動部材34に固着している。また、上記粘性減衰器37の一端は移動部材34に接続されており、上記粘性減衰器37の他端は一方の固定ブロック35aに接続されている。
【0042】
上記電磁ブレーキおよび振動減衰装置は回転軸まわりのアーム部材の相対的回動を制動可能な制動機構を構成する。そして、この制動機構が制動状態であるとき、上記回転軸まわりに相対的に回動するアーム部材同士が所定の荷重および範囲内において変位可能であると共、上記アーム部材同士の相対位置を所定の位置に復元させる変位許容復元手段よりなる緩衝機構を備える。
【0043】
次に、電気系統の回路構成を図6に従って説明する。フリースイッチ27は前述の鏡体12に配設されているグリップ28に設けられており、駆動回路29に電気的に接続されている。上記駆動回路29は、電磁ブレーキ21、22、23、24、25、26とそれぞれ電気的に接続されている。
【0044】
(作用)
まず、この第1の実施形態の手術用顕微鏡の支持装置において、手術中の鏡体12の移動について説明する。鏡体12のグリップ28を把持する術者がフリースイッチ27を押すと、駆動回路29に信号が入力され、上記駆動回路29は駆動電流を出力し、各電磁ブレーキ21、22、23、24、25、26の制動が解除される。
【0045】
電磁ブレーキ23についての制動解除を図7に従い説明する。駆動回路29から駆動電流が電磁ブレーキ23のコイル23bに電流が供給される。すると、コイル23bには永久磁石23aのものとは反対向きの磁力を発生し、互いの磁力を相殺する。これにより、アーマチェア31の、電磁ブレーキ23への吸着が解除され、板バネ32のバネ力により、アーマチェア31は矢印S方向に移動し、上記電磁ブレーキ23から退避して分離する。
【0046】
すなわち、アーマチェア31を支持している固定部材33および固定ブロック35a、35bの、回転軸O1まわりの制動が解除される。従って、固定部材33および固定ブロック35a、35bは、回転軸O1まわりに回転可能である。
【0047】
次に、図8に従い、電磁ブレーキ23の制動作用が解除されたときの、アーム3bの回転軸O1まわりに回動する動作を説明する。図8は図2中の矢印R方向から見た、固定部材33、上方シャフト18、振動減衰装置38、上方支持部材5、アーム3bの関係を示す正面図である。
【0048】
電磁ブレーキ23の制動が解除された状態で、アーム3bを矢印C’方向へ回転させると、固定ブロック35aおよび35b、移動部材34、圧縮コイルバネ36aおよび36b、粘性減衰器37は一体的にC’方向へ回動する。
【0049】
また、同様にして、他の電磁ブレーキ21、22、24〜26も制動が解除されると、同様な作用により回動を制動されている部材を回動することができる。
【0050】
次に、各電磁ブレーキ21〜26の制動が解除されたときの鏡体12の移動について説明する。
【0051】
図1において、電磁ブレーキ21の制動作用が解除されると、支柱1が、支持台2に対して鉛直軸O0まわりに回動可能になるため、第1の平行四辺形リンク3および傾斜アーム11を介して、鏡体12が支持台2に対して鉛直軸O0まわりに、すなわち矢印A方向に回動することが可能になる。
【0052】
電磁ブレーキ22の制動作用が解除されると、アーム4aが下方支持部材6に対して回転軸O5まわりに回動可能になり、伝達ロッド7を介してアーム3aが回転軸O1まわりに回動可能になる。従って、鏡体12は第1の平行四辺形リンク3および傾斜アーム11を介して全体的に上方支持部材5に対して回転軸O1まわりに、すなわち矢印B方向に回動可能になる。
【0053】
電磁ブレーキ23の制動作用が解除されると、アーム3bが回転軸O1まわりに回動が可能になり、アーム3cを介し、アーム3dが、回転軸O4まわりに回動可能になる。従って、鏡体12は傾斜アーム11を介してアーム3aに対して回転軸O4まわりに、すなわち矢印C方向に回動可能になる。
【0054】
従って、これらの3方向の回動の組み合わせにより、鏡体12は3次元的に移動可能となる。
【0055】
一方、電磁ブレーキ24の制動作用が解除されると、傾斜アーム11はアーム3dに対して、回転軸O9まわりに回動可能になる。また、電磁ブレーキ25の制動作用が解除されると、平行四辺形リンク機構10のアーム10aは接続ブロック9に対して、回転軸O21まわりに回動可能になり、アーム10b〜10dにて接続されるアーム10eはアーム10aと平行に回転軸O10を中心に傾斜動可能となる。
【0056】
さらに、電磁ブレーキ26の制動作用が解除されると、鏡体12は鏡体支持アーム13を介して、アーム10eの回転軸O18まわりに回動可能になる。すなわち、鏡体12は、回転軸O9と回転軸O10との交点T1を中心とした、矢印D、E、F方向への転動が可能となる。
【0057】
すなわち、3次元的な移動と直交する3軸まわりの傾斜によって鏡体12は、6自由度の動きが可能となる。
【0058】
次に、鏡体12の固定方法と、これに連動する作用について説明する。図1において、フリースイッチ27を押し、鏡体12を移動させながら、所望の位置で上記フリースイッチ27を離し、鏡体12を固定する。そのとき、鏡体12の移動により生じる慣性力によって、上記鏡体12には、図1で示すA、B、C、D、E、Fの各方向に振動が生じる。
【0059】
そのうち、回転軸O4まわりの、C方向の振動が収束する例について、図2および図9に従い説明する。図2は電磁ブレーキ23の制動状態を示す図であり、図9はこのときの振動減衰装置38の作用を示す図である。
【0060】
図2において示す状態で、電磁ブレーキ23への駆動電流の供給が停止されると、コイル23bへの電流供給が停止される結果、上記コイル23bは磁力を失う。そのため、永久磁石23aの磁力が打ち消されず、アーマチェア31は板バネ32のバネ力に抗し、上記電磁ブレーキ23に吸着される。
【0061】
すなわちアーマチェア31が固定されている固定部材33および固定ブロック35a、35bの、回転軸O1まわりの回動が阻止され、制動がなされる。しかし、2つの圧縮コイルバネ36aおよび36bを介して移動部材34に制動が加わるため、固定部材33と移動部材34は相対的に所定の範囲まで変位可能である。また、2つの圧縮コイルバネ36aおよび36bの復元力により両者は所定の位置に戻ろうとする。つまり、変位を許容して復元する手段としての機能を奏する。
【0062】
この変位許容復元手段としての機能を、図9を参照して、具体的に述べると、次の通りである。すなわち、鏡体12の移動中、アーム3bは2つの圧縮コイルバネ36aおよび36bに押圧され、中立である同図中の「3b」で実線で示す位置にある。
【0063】
次に、フリースイッチ27を離し、鏡体12を固定すると、鏡体12が移動し続けようとする慣性力により、アーム3bは「3b’」で示す位置まで回動変位する。その回動に伴い、移動部材34も「34’」で示す位置まで回動する。そのとき、圧縮コイルバネ36aは圧縮変形し、一方、圧縮コイルバネ36bには引張り変形が生じ、その圧縮コイルバネ36aおよび36bの復元力により、上記移動部材34は「34’」で示す位置から中立の位置「34」に戻ろうとする復元力が働く。
【0064】
また、反対に、アーム3bが「3b”」で示す位置まで回動した場合には移動部材34は「34”」で示す位置まで回動するが、そのときは圧縮コイルバネ36aが引張り変形し、圧縮コイルバネ36bは圧縮変形し、それらの復元力により上記移動部材34は「34”」で示す位置から中立の「34」で示す位置に戻ろうとする復元力が働く。
【0065】
すなわち、移動部材34は、「34’」で示す位置と「34”」で示す位置の間を揺動する。この揺動に伴い、粘性減衰器37は、圧縮・引張り方向に伸縮し、揺動する方向と反対方向に抵抗力を発生する。そのため、上記回転軸O1まわりの移動部材34の揺動の収束時間が短縮する。すなわち、アーム3bのC’方向の振動の収束時間が短縮する。
【0066】
また、圧縮コイルバネ36aおよび36bは釣り合うように設置されているため、振動収束後、移動部材34およびアーム3bは、スイッチを離したときの「34」、「3b」の位置に復元する。すなわち、鏡体12は術者が視野を決定しようとして、フリースイッチ27を離したときの位置に復帰し、所定の位置に速やかに復元する。
【0067】
他の各電磁ブレーキ21、22、24〜26の部分に配設される振動減衰装置も、上記振動減衰装置38と同様の作用があり、電磁ブレーキ21、22、24〜26を固定したときに、図1中の、鏡体12に生じる、A、B、D、E、Fの各方向の振動の収束時間が短縮する。
【0068】
以上の説明は鏡体12を移動している状態から固定したときの、鏡体12に生じる振動の吸収についてのものであるが、固定した状態で不意に鏡体12が外力を受けた場合に生じる振動についても同様の減衰作用があり、振動の収束時間が短縮され、振動する前と同じ位置に速やかに復帰する。
【0069】
以上の如く、上記制動機構は制動状態であるとき、上記回転軸まわりに相対的に回動するアーム部材同士を所定の荷重および範囲内において変位可能に接続する。また、上記回転軸部には上記アーム部材同士の相対位置を所定の位置に復元させる変位許容復元手段よりなる緩衝機構を設けたため、以下のような種々の効果が得られる。
【0070】
(効果)
上記実施形態によれば、鏡体を移動させながら、所望の位置でスイッチを離し、鏡体を固定させるとき、固定時の衝撃により鏡体が揺れても直ちに集束し、振動収束後は所定の位置に戻り、視野を合わせ直す作業が必要ない。すなわち、手術時間の短縮、術者の疲労軽減が図れる。また、固定時に鏡体に外力が作用し、視野が揺れた場合も同様に、鏡体は揺れる前の元の位置に速やかに収束復帰するので、視野を合わせ直す必要がない。この場合にも同様に手術時間の短縮、術者の疲労軽減につながる。
【0071】
尚、上記圧縮コイルバネ36a、36bは引張りコイルバネに置き換えても同等の効果が得られる。また、図10に示すように、上記圧縮コイルバネ36a、36bを、板バネ39a、39bに置き換えても同等の効果が得られる。また、この図10で示す実施形態のものから粘性減衰器37を外しても板バネの復元力と、板バネの材質の有する減衰効果により各方向の振動の収束時間が短くなる。
【0072】
[第2の実施形態]
図11〜図13に従い、本発明の第2の実施形態を説明する。なお、以下に説明する第2の実施形態では前述した第1の実施形態と同様な機能を果たす部分には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0073】
(構成)
第2の実施形態は前述した第1の実施形態における振動減衰装置の構成のみが異なる。図11および図12に従い、第2の実施形態における振動減衰装置の構成について説明する。図11は電磁ブレーキ23に配設される本実施形態における振動減衰装置41の縦断面図である。図12は上記振動減衰装置41の正面図である。
【0074】
上記振動減衰装置41は移動部材34、固定ブロック35aおよび35b、圧縮コイルバネ36aおよび36b、皿バネ43により構成される。上記移動部材34、上記固定ブロック35aおよび35bと、上記圧縮コイルバネ36aおよび36bは前述した第1実施形態と同様の構成であるので、その説明を省略する。
【0075】
皿バネ43は上方シャフト18に形成されるフランジ部45と固定部材33との間に介在し、かつ一定量圧縮された状態で挿入された状態で、上方シャフト18に遊嵌して支持されていて、この皿バネ43によって、アーム部材同士の相対位置を所定の位置に復元させる変位許容復元手段に連動して回転方向に摩擦力を発生させる抵抗手段を構成する。この実施形態の緩衝機構には上記変位許容手段に連動して回転方向に摩擦力を発生させる抵抗手段を備える。
このような振動減衰装置41と同様な構成の振動減衰装置が、全電磁ブレーキに配設されている。
【0076】
(作用)
次に、この第2の実施形態の手術用顕微鏡装置における、鏡体12の固定方法とこれに連動する作用を、図13に従い説明する。図13はアーマチェア31が回転軸O1まわりの回動を制動されたときの、振動減衰装置41の作用を示す。
【0077】
図13において、移動中の鏡体12が固定されると、鏡体12が移動し続けようとする慣性力により、移動部材34は第1実施形態と同様に圧縮コイルバネ36aおよび36bの作用により、中立の位置「34」に戻ろうとして「34’」の位置と「34”」の位置の間を揺動する。この揺動に連動して、皿バネ43と、固定部材33の間には揺動する方向とは反対方向に摩擦力が発生する。この摩擦力により上記回転軸O1まわりの移動部材34の揺動、およびそれに連動するアーム3bの揺動の収束時間が短縮する。すなわち図1中の鏡体12の、回転軸O4まわりのC方向の振動の収束時間が短くなる。
【0078】
また、各電磁ブレーキ部に配設される、上記振動減衰装置41と同様の構成の他の振動減衰装置により、鏡体12を固定したときに生じる各方向の振動を減衰し、その振動の収束時間が短くなる。
【0079】
(効果)
第1実施形態における粘性減衰器と比較して、単純な構成により減衰力を発生できるため、振動減衰装置の小型化が可能になる。
上記圧縮コイルバネ36a、36bは引張りコイルバネに置き換えても同等の効果が得られる。
また、第1実施形態と同様に、上記圧縮コイルバネ36a、36bを板バネに置き換えても同等の効果が得られる。
【0080】
[第3の実施形態]
図14、図15に従って、本発明の第3の実施形態のものを説明する。なお、以下に説明する第3の実施形態では前述した第1の実施形態と同様な機能を果たす部分については同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0081】
(構成)
第3の実施形態は第1の実施形態における振動減衰装置の構成についてのみ異なる。まず、図14に従い、第3の実施形態における振動減衰装置の構成について説明する。図14は電磁ブレーキ23に配設される本実施形態における振動減衰装置50の正面図である。
【0082】
図14において、振動減衰装置50は上記移動部材34、上記固定ブロック35aおよび35b、弾性部材としてのゴム片51aおよび51bより構成される。上記移動部材34、上記固定ブロック35a、35bはいずれも前述した第1実施形態のものと同様の構成であるので、その詳しい説明は省略する。
【0083】
弾性部材としての上記ゴム片51a、51bの材質は、ニトリルゴムであり、力学的性質および寸法は同一である。上記ゴム片51a、51bはそれぞれ固定ブロック35aと移動部材34、および固定ブロック35bと移動部材34の間に同一量圧縮された状態で挿入され、ゴム片51a、51bはそれぞれ固定ブロック35a、35bに固着されている。
【0084】
第1実施形態と同じく、振動減衰装置50と同様な構成の振動減衰装置が、全電磁ブレーキに配設されている。
【0085】
(作用)
この第3の実施形態の手術用顕微鏡装置における鏡体12の固定方法とそれに連動する作用を図15に従い説明する。図15はアーマチェア31が回転軸O1まわりの回動を制動されたときの、振動減衰装置50の作用を示す。
【0086】
図15において、移動中の鏡体が固定されると、鏡体12が移動し続けようとする慣性力により、移動部材34は第1実施形態と同様に鏡体12の振動に連動し、34’の位置まで回動する。この回動に伴い、弾性部材としてのゴム片51aは圧縮変形し、その復元力により、中立の位置O0’へ戻ろうと、「34’」の位置と「34”」の位置との間を揺動する。ゴム片51a、51bの材質であるニトリルゴムは変形したときに元に戻ろうとするバネ効果と共に減衰効果を併せ持つ。そのため、上記回転軸O1まわりの移動部材34の揺動、およびそれに連動するアーム3bの揺動の収束時間が短縮する。すなわち図1中の鏡体12の、回転軸O4まわりのC方向の振動の収束時間が短くなる。
【0087】
(効果)
バネ効果と共に、減衰効果を併せ持つ弾性部材としてのニトリルゴムを配設することにより、第1実施形態および第2実施形態と比較して部品点数を少なくできると共に第1実施形態と同等の効果が得られる。
【0088】
上記ゴム片51a、51bの材質はニトリルゴムの他に、天然ゴムやクロロプレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、エチレンプロピレンゴム、スチレンブタジエンゴム、シリコンゴム、フッ素ゴム等の合成ゴムでも同等の効果が得られる。
【0089】
[第4の実施形態]
図16〜図18に従って本発明の第4の実施形態について説明する。以下に説明する第4の実施形態では前述した第1の実施形態と同様な機能を果たす部分には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0090】
(構成)
第4の実施形態は第1の実施形態における振動減衰装置の構成のみ異なる。図16および図17に従い、第4の実施形態における振動減衰装置の構成について説明する。図16は電磁ブレーキ23に配設される、本実施形態における振動減衰装置60の側面図である。図17は上記振動減衰装置60の上面図である。
【0091】
振動減衰装置60は、移動部材61、弾性部材としてのゴム片62より構成される。移動部材61は上方シャフト18の端部に、回転軸O1に対して垂直方向に突出して形成される。ゴム片62の材質はニトリルゴムであり、上記ゴム片62の一端は固定部材33に固着され、他端は移動部材61に固着されている。
【0092】
(作用)
この第4の実施形態の手術用顕微鏡用振動減衰装置における、鏡体12の固定方法と連動する作用について説明する。図18はアーマチェア31が、回転軸O1まわりの回動を制動されたときの、振動減衰装置60の作用を、図17中の矢印Tから見た図である。
【0093】
図17において、移動中の鏡体が固定されると、鏡体12が移動し続けようとする慣性力により、移動部材61は第1実施形態と同様に鏡体12の振動に連動し、「61’」の位置まで回動する。この回動に伴い、図8中のようにゴム片62はせん断変形し、その復元力により、中立の位置O0’へ戻ろうと、「61’」と「61”」の間を揺動する。ゴム片62の材質であるニトリルゴムは変形したときに元に戻ろうとするバネ効果と共に、減衰効果を併せ持つ。そのため、上記回転軸O1まわりの移動部材34、およびそれに連動するアーム3bの揺動の収束時間が短縮する。すなわち、図1中の鏡体12の、回転軸O4まわりのC方向の振動の収束時間が短縮する。
【0094】
各電磁ブレーキ部に配設される、上記振動減衰装置60と同様の構成の振動減衰装置により、電磁ブレーキを固定したときに鏡体12に生じる、各方向の振動の収束時間は短縮する。
【0095】
(効果)
本実施形態ではゴム材を、せん断変形させる状態で配設することにより、第3実施形態と同様に部品点数を少なくでき、図16中に示す、振動減衰装置60の高さhを小さくできる。
【0096】
上記ゴム片62の材質はニトリルゴムの他に、天然ゴムやクロロプレンゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、アクリルゴム、スチレンブタジエンゴム、シリコンゴム、フッ素ゴム等の合成ゴムでも、同等の効果が得られる。
【0097】
[第5の実施形態]
図19〜図26に従って本発明の第5の実施形態について説明する。前述した第1の実施形態と同様な部分には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0098】
(構成)
図19は電磁ブレーキ23により上方シャフト18が回転軸O1まわりの回動が制動されている状態での縦断面図であり、図20は図19中の矢印R方向から見た振動減衰装置の正面図である。
【0099】
上方支持部材5に固着されている電磁ブレーキ23は永久磁石23aとコイル23bを備え、アーマチェア31は通常の待機時、上記永久磁石23aの磁力により電磁ブレーキ23の端面に吸着され、上方シャフト18に制動を与え続ける。上記アーマチェア31はリング板状の部材からなり、上方シャフト18に被嵌した円板状の固定部材33の筒状フランジ部70の外周に遊嵌して同心的に配置されている。
【0100】
上方シャフト18の先端面部分には接続部材71が固定的に取り付けられ、この接続部材71は上方シャフト18の軸方向に直角な向きで側方へ突き出している。接続部材71の突き出し端部は図20で示す如く固定部材33の端面に固定された一対の第2接続部材72の間に配置され、その接続部材71の突き出し端部と一対の第2接続部材72にわたり貫通する接続シャフト73により回動自在に枢着されている。このため、第2接続部材72、つまり固定部材33は接続シャフト73により固定的な接続部材71の突出端部に対して傾動自在である。すなわち上方シャフト18は両接続部材71、72および接続シャフト73を介して固定部材33に連結されている。
【0101】
また、上記アーマチェア31と固定部材33はその間に形成された間隙内に配置された弾性部材によって弾性的に連結されている。本実施形態での弾性部材としては一対の板ばね75a、76bであり、これらの板ばね75a、76bは図20で示すように180°ずれた左右位置にそれぞれ配置されている。板ばね75a、76bは山状に屈曲して形成された帯(板)状のばね部材によって構成されている。
【0102】
そして、図20中で右側に位置する第1板ばね75aはその両端(a1・a2)が、上記アーマチェア31に接続され、中央部(a3)が固定部材33に接続されている(図21を参照)。
【0103】
また、図20中で左側に位置する第2板ばね75bはその両端(b1・b2)が、上記固定部材33に接続され、中央部(b3)がアーマチェア31に接続されている(図22を参照)。
【0104】
つまり、第1板ばね75aと第2板ばね75bは連結対象のアーマチェア31と固定部材33に対して互いに逆向きで接続されており、それぞれ3カ所(a1・a2・a3、b1・b2・b3)で、アーマチュア31と固定部材33に連結するようになっている。
【0105】
すなわち第1板ばね75aと第2板ばね75bは上記制動機構が制動状態であるとき、回転軸まわりに相対的に回動するアーム部材を所定の荷重および範囲内において変位可能に接続すると共に上記アーム部材同士の相対位置を所定の位置に復元させる変位許容復元手段よりなる振動減衰装置(緩衝機構)を構成し、さらに摩擦力を発生させる抵抗手段を構成するようになっている。
このような機構は他の電磁ブレーキの部分にも同様に適用することができるものである。
【0106】
(作用)
図23は電磁ブレーキ23の制動が解除された状態を示すものであり、アーマチェア31が電磁ブレーキ23の本体端面から離れ、上方シャフト18及びそれと一体になった物体全体が自由に回動できるようになっている。
【0107】
一方、図21および図22で示すように、電磁ブレーキ23が制動する状態にあるとき、アーマチェア31は上記永久磁石23aの磁力により電磁ブレーキ23の端面に吸着され、上方シャフト18に制動を与え続ける。
【0108】
上方シャフト18が電磁ブレーキ23により制動される際、その制動がなされても上方シャフト18及びそれと一体になった物体全体はその慣性力により、上方シャフト18の回転軸O1まわりの回動を続けようとする。
【0109】
しかし、図21および図22で示すように、アーマチュア31が磁力により回動不能に固定されている結果、上方シャフト18及びそれと一体になった物体全体が回動しようとする慣性力の少なくとも一部が板ばね75a、76bに加わり、その板ばね75a、76bを弾性的に変形させる。
【0110】
例えば、上方シャフト18に反時計回りの慣性力が働いたとき、図25で示すように、第1板ばね75aの両端(a1・a2)に対して、中央部(a3)が上方に変位し、一方、図26で示すように、第2板ばね75bの両端(b1・b2)に対して、中央部(b3)が下方に変位する。
【0111】
板ばね75a、76bの3カ所の固定点間の距離は板ばね75a、76bの弾性変形分を除けば、一定なので、固定部材33は接続シャフト73を中心として、図24で示す状態で反時計方向に変位する。すなわち、上方シャフト18の回転軸まわりの反時計方向の慣性力が、上方シャフト18の回転軸方向への固定部材33の運動に変換される。そして、上方シャフト18の回転軸周りの慣性力は、上記両板ばね75a、76bの弾性により、周期的に反時計方向と時計方向の運動へと交互に変化し、上記固定部材33の回転軸方向への運動方向も同様に交互に変化する。そして、この際、固定部材33と上方シャフト18の摩擦、接続部材71・接続シャフト73・接続部材72の摩擦抵抗、さらには全体構造物の減衰等により、振動に対する減衰作用を発揮する。
【0112】
また、本実施形態においては、接続部材71、72、接続シャフト73を、板ばね75aと板ばね75bに対して対称となる軸上、すなわち図20における垂直軸上に構成したが、これを例えば、図20における水平軸上(a3とb3を結ぶ中心線)等に配置する構成としても、固定部材33は上方シャフト18の回転軸方向への運動が可能であるので、同様の振動減衰作用が発揮される。
【0113】
また、本実施形態においては電磁ブレーキ23によって構成したが、電磁クラッチ、エアブレーキ、油圧ブレーキ等においても、同様な構造によって、回動方向の運動を軸方向の運動へと変換して、減衰作用を発揮させることも可能である。
【0114】
(効果)
本実施形態によれば、運動方向の変換(回動→軸方向)による高い振動減衰効果が得られる。
【0115】
[第6の実施形態]
図27に従って本発明の第6の実施形態について説明する。前述した第5の実施形態と同様な部分には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0116】
(構成)
本実施形態においては第5実施形態における接続部材71、72および接続シャフト73の部分を一体化した単一の接続部材81により構成したものである。この場合の接続部材81は燐青銅等の剛性が高く、かつ弾性を合わせ持った素材により全体として変形可能な構成とした。
【0117】
(作用)
接続部材81が全体として弾性を有するため、接続部材81は前述した第5実施形態の場合と同様に上方シャフト18の回転軸方向へ固定部材33の動きを許容する作用があり、また、第5実施形態の場合と同様の振動減衰作用を発揮させることができる。
【0118】
(効果)
第5の実施形態の場合と同様の効果が得られ、それに加えて、接続部材81が一体なので、構成が単純で、安価に構成できる。
【0119】
[第7の実施形態]
図28に従って本発明の第7の実施形態について説明する。前述した第5の実施形態と同様な部分には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0120】
(構成)
本実施形態においては第5の実施形態における板ばね75a、75bの代わりに、一体となった板(帯)状で、かつリング状に形成されたばね部材91により弾性部材を構成した。リング状のばね部材91は固定部材33に形成した筒状のフランジ部70の外側に上方シャフト18と同心的に配置され、その周方向において起伏する屈曲状態にあり、その山部又は谷部が間隔をあけて交互にアーマチュア31及び固定部材33の端面に固定されている。このばね部材91によって、アーマチュア31及び固定部材33相互の運動が規制される。
【0121】
固定点k1〜k6において、固定点k1、k3、k5が固定部材33の端面に固定され、固定点k2、k4、k6がアーマチュア31の端面に固定される。そして、ばね部材91は固定点k6・k1・k2にわたる部分が第5実施形態においての板ばね75aに相当するばね部材を形成し、固定点k3・k4・k5にわたる部分が第5実施形態においての板ばね75bに相当するばね部材を形成する。さらに、固定点k2・k3にわたる部分と固定点k5・k6にわたる部分もアーマチェア31と固定部材33を連結するばね部を形成する。
【0122】
(作用)
本実施形態のばね部材91は第5実施形態においての板ばね75a、75bに相当する作用がある。従って、制動時において、例えば、図28(b)での上方シャフト18の反時計まわりの回動を、図28(a)での左方向へ固定部材33を移動させる運動へと変換する。
【0123】
また、リング状のばね部材91における固定点k2・k3の間においては上方シャフト18の反時計まわりの回動により、2点間の距離は広がろうとし、その為に固定部材33とアーマチュア31の間の距離は狭くなる方向、即ち図28(a)において固定部材33を右側方向へと移動させる運動へと変換する。また、固定点k5・k6の間においても、その2点間の距離が狭くなろうとし、図28(a)において、固定部材33を右方向へと移動させる運動へと変換しようとする。しかし、接続部材71、72、および接続シャフト73により、運動が規制されているため、この部分における右方向への移動は不可能である。
【0124】
よって、上方シャフト18の回転軸の反時計まわりの回動は図28における固定部材33の運動について上記のように2カ所では左方向に、1カ所では右方向へと変換されるものの、総合では左方向への運動へと変換される。
【0125】
また、上方シャフト18の回転軸周りの慣性力は上記リング状のばね部材91の弾性により、周期的に反時計方向と時計方向の運動へと交互に変化するので、上記固定部材33のシャフト回転軸方向への運動方向も同様に交互に変化する。そして、固定部材33と上方シャフト18の摩擦、接続部材71・接続シャフト73・接続部材72の摩擦抵抗、さらには全体構造物の減衰等により、振動に対する減衰作用を発揮する。
【0126】
また、本実施形態においては接続部材33に対して左右対称にリング状のばね部材91の固定点k1〜k6を配置しているが、これは説明の便宜上であって、対称的な配置でなくても、結果的には同様の効果を発揮するのは勿論である。
【0127】
(効果)
本実施形態では第5の実施形態の効果に加えて、ばね部材が一体のばね部材91によって構成されているので、その構成が単純で、安価に構成できる。
【0128】
本発明は前述した各実施形態のものに限定されるものではない。また、以下の事項またはその任意の組合わせのものが得られる。
【0129】
<付記>
1.複数のアーム部材を回転軸により相対的に回動可能に接続して構成され、医療用光学機器を移動あるいは傾斜可能に支持すると共に、上記回転軸まわりのアーム部材の相対的回動を制動可能な制動機構により、上記医療用光学機器の上記移動および傾斜を固定可能な医療用光学機器支持装置において、
上記制動機構が制動状態であるとき、上記回転軸まわりに相対的に回動するアーム部材同士を所定の荷重および範囲内において変位可能に接続すると共に、上記アーム部材同士の相対位置を所定の位置に復元させる変位許容復元手段よりなる緩衝機構を、上記回転軸部に備えたことを特徴とする医療用光学機器の支持装置。
【0130】
2.複数のアーム部材を回転軸により相対的に回動可能に接続して構成され、医療用光学機器を移動あるいは傾斜可能に支持すると共に、上記回転軸まわりのアーム部材の相対的回動を制動可能な制動機構により、上記医療用光学機器の上記移動および傾斜を固定可能な医療用光学機器の支持装置において、
上記制動機構が制動状態であるとき、上記回転軸まわりに相対的に回動するアーム部材同士を所定の荷重および範囲内において変位可能に接続すると共に、上記アーム部材同士の相対位置を所定の位置に復元させる変位許容復元手段と、上記変位許容手段に連動して回転方向に摩擦力を発生させる抵抗手段よりなる緩衝機構を上記回転軸部に備えたことを特徴とする医療用光学機器の支持装置。
【0131】
3.上記抵抗手段は、上記上記変位許容復元手段に連動して回転方向に摩擦力を発生させると共に、軸方向にも摩擦力を発生させるものであることを特徴とする第2項に記載の医療用光学機器の支持装置。
【0132】
4.上記変位許容復元手段は、上記相対的に回動するアーム部材間に配設された弾性部材であることを特徴とする第1〜3項に記載の医療用光学機器の支持装置。
【0133】
5.上記弾性部材は圧縮引張り方向に作用すべく配置されていることを特徴とする第4項に記載の医療用光学機器の支持装置。
【0134】
6.上記弾性部材はせん断方向に作用すべく配置されていることを特徴とする第4項に記載の医療用光学機器の支持装置。
【0135】
7.上記弾性部材はバネである第4項または第5項に記載の医療用光学機器の支持装置。
【0136】
8.上記弾性部材はゴムである第4〜6項に記載の医療用光学機器の支持装置。
【0137】
9.上記抵抗手段は、粘性減衰器である第2〜8項に記載の医療用光学機器の支持装置。
【0138】
10.上記抵抗手段は回転方向に機械的摩擦力を負荷する弾性部材である第2〜8項に記載の医療用光学機器の支持装置。
【0139】
11.上記弾性部材は回転軸方向に圧縮されたバネである第10項に記載の医療用光学機器の支持装置。
【0140】
12.上記弾性部材はゴムである第10項に記載の医療用光学機器の支持装置。
【0141】
【発明の効果】
以上に説明したように本発明によれば、相対的に回動可能な2つのリンクの回動を、変位許容手段よりなる緩衝機構を介して固定することにより、医療用光学機器の移動・固定により生じる振動の収束時間が短縮する。したがって、手術時間が短縮でき、医師の疲労の軽減につながると共に、モニター上の撮影像も見やすいものになり、観察者の不快感も軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る手術用顕微鏡の鏡体を支持する装置の全体構成を示す説明図。
【図2】図1中の矢印P方向から見た回転軸O1を含む部分の制動状態の断面図。
【図3】図1中の矢印Q方向から見た回転軸O5を含む部分の断面図。
【図4】上記支持装置における接続ブロックに固着された電磁ブレーキとアームの関係を示す説明図。
【図5】図2中の矢印R方向から見た振動減衰装置の上面図。
【図6】上記支持装置における電気回路の構成の説明図。
【図7】上記支持装置における電磁ブレーキの制動状態の説明図。
【図8】上記支持装置における電磁ブレーキの制動が解除された状態の説明図。
【図9】上記支持装置における振動減衰装置の作用説明図。
【図10】上記支持装置における緩衝機構の圧縮コイルバネを板バネに置き換えた変形例の説明図。
【図11】第2の実施形態における振動減衰装置の断面図。
【図12】第2の実施形態における振動減衰装置の正面図。
【図13】第2の実施形態の手術用顕微鏡装置における振動減衰装置の作用の説明図。
【図14】第3の実施形態の振動減衰装置の振動減衰装置の正面図。
【図15】第3の実施形態の手術用顕微鏡装置における振動減衰装置の作用の説明図。
【図16】第4の実施形態における振動減衰装置の断面図。
【図17】第4の実施形態における振動減衰装置の側面図。
【図18】第4の実施形態における振動減衰装置を図17中の矢印Tから見た状態の説明図。
【図19】第5の実施形態における振動減衰装置の縦断面図。
【図20】図19中の矢印R方向から見た上記振動減衰装置の正面図。
【図21】上記振動減衰装置の右側面図。
【図22】上記振動減衰装置の左側面図。
【図23】上記振動減衰装置の電磁ブレーキ解除常置での右側面図。
【図24】上記振動減衰装置の制動時の縦断面図。
【図25】上記振動減衰装置の制動時の右側面図。
【図26】上記振動減衰装置の制動時の左側面図。
【図27】(a)は第6の実施形態における振動減衰装置の縦断面図、(b)はその振動減衰装置の正面図。
【図28】(a)は第7の実施形態における振動減衰装置の縦断面図、(b)はその振動減衰装置の正面図。
【符号の説明】
1 支柱
2 支持台
3 第1の平行四辺形リンク
4 第2の平行四辺形リンク
12 顕微鏡鏡体(鏡体)
21〜26 電磁ブレーキ
38 振動減衰装置
23a 永久磁石
23b コイル
31 アーマチェア
32 板バネ
38、39 振動減衰装置
36aおよび36b 圧縮コイルバネ
37 粘性減衰器[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a support apparatus for supporting a medical optical instrument used in, for example, a micro site operation, particularly a neurosurgery.
[0002]
[Prior art]
In recent years, with the development of surgical techniques and surgical instruments, microsurgery, so-called microsurgery, is frequently performed. In neurosurgery, a surgical microscope is used, and the surgical microscope is supported by a support device.
[0003]
By the way, the observation position and the observation direction by the surgical microscope are frequently changed during the operation. For this reason, as a support device, an operator must be able to quickly and surely move the body part of the surgical microscope to a desired position with a light force and fix it at a desired angle.
[0004]
For example, a support device for an optical observation device known in Japanese Examined Patent Publication No. 63-36481 is provided with an equilibrium weight that cancels the weight and rotational moment of the mirror body, and the mirror body is tilted, moved up and down with a light force. In addition to providing a tilt mechanism and a moving mechanism capable of horizontal movement, the structure can be fixed at a predetermined position and angle by a brake bearing (brake).
[0005]
Also, the position adjusting stand device of the optical observation device known in Japanese Patent Publication No. 55-36116 has a braking bearing for braking or releasing the relative rotation of two links connected by the same rotating shaft. It is disclosed.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
(Problems of conventional technology)
The conventional support device known in Japanese Patent Publication No. 63-36481 and Japanese Patent Publication No. 55-36116 can fix an optical observation device at a predetermined position and angle by a brake bearing (brake). In addition, the brake bearing in the stand device known from Japanese Patent Publication No. 55-36116 is configured to be able to switch between two modes in which two relatively rotating links are rotated and integrally fixed.
[0007]
However, in actual surgery, when the brake bearing is fixed after moving the mirror body of the surgical microscope, which is a medical optical instrument, with the brake bearing released, the inertial force due to the movement of the mirror body causes the mirror body to move. Generate large vibrations. This vibration causes a fluctuation of the visual field when observed under a microscope. In the configuration of the brake bearing disclosed in each of the above publications, this vibration energy can only be absorbed and attenuated by deformation of the member of the support device, until the vibration converges. It took a relatively long time.
[0008]
And since the actual operation was performed while observing the operation part with a microscope, it was necessary to suspend the operation under the microscope until the shaking was settled. Such a situation led to an extended operation time, which increased the operator's fatigue and caused great discomfort. For educational purposes, a TV camera may be connected to a surgical microscope, and the observation image of the surgical site may be displayed on the monitor. Gave and increased fatigue.
[0009]
(the purpose)
The present invention has been made in view of the above problems, and aims to reduce the time required to attenuate vibrations caused by movement and fixation of medical optical equipment, thereby shortening the operation time and reducing operator fatigue.
[0010]
[Means and Actions for Solving the Problems]
(means)
The invention according to
When the braking mechanism is in a braking state, the arm members that rotate relative to the rotation axis are connected to be displaceable within a predetermined load and range, and the relative positions of the arm members are set to a predetermined position. The rotating shaft portion is provided with a buffer mechanism comprising a displacement permissible restoring means for restoring to the above.
[0011]
The invention according to
When the braking mechanism is in a braking state, the arm members that rotate relative to the rotation axis are connected to be displaceable within a predetermined load and range, and the relative positions of the arm members are set to a predetermined position. The rotating shaft portion is provided with a shock absorbing mechanism including a displacement permissible restoring means for restoring the pressure and a resistance means for generating a frictional force in the rotational direction in conjunction with the displacement permissive means.
[0012]
The invention according to claim 3 is characterized in that the displacement allowing means is an elastic member disposed between the relatively rotating arm members. is there.
[0013]
(Function)
By fixing the rotation of two relatively rotatable links via a buffer mechanism comprising a displacement permissible restoring means, the attenuation time of vibration generated in the movement or tilt direction of the medical optical instrument is shortened. .
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[First Embodiment]
A first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
[0015]
(Constitution)
FIG. 1 shows the overall configuration of an apparatus for supporting the body of a surgical microscope, which is a medical optical instrument, according to the first embodiment. In the figure,
[0016]
The first parallelogram link 3 has a plurality of
[0017]
The
[0018]
The
[0019]
The line segment connecting the rotation axis O1 and the rotation axis O4 of the first parallelogram link 3 and the line segment connecting the rotation axis O5 and the rotation axis O8 are always parallel in a plane parallel to the paper surface. The line segments sequentially connecting the rotation axes O1, O5, O12, and O11 of the
[0020]
Similarly, the second transmission rod is rotatable with respect to the rotation axis O2 of the
[0021]
One end of the
[0022]
In this embodiment, the connecting
[0023]
A rotating
[0024]
In FIG. 1,
[0025]
Here, the weight is distributed between the third
[0026]
A
[0027]
Next, the structure of the
[0028]
An
[0029]
Next, the detailed structure of the
[0030]
A
[0031]
Next, the
[0032]
As shown in FIG. 1, the
[0033]
The
[0034]
The
[0035]
Further, the
[0036]
A vibration damping device, which will be described later, is connected to each of the
[0037]
Here, FIG. 2 is a cross-sectional view of the
[0038]
As shown in FIG. 2, the
[0039]
The fixing
[0040]
On the other hand, as shown in FIG. 2, the
[0041]
The fixed blocks 35 a and 35 b are arranged in parallel to the moving
[0042]
The electromagnetic brake and the vibration damping device constitute a braking mechanism capable of braking the relative rotation of the arm member around the rotation axis. When the braking mechanism is in a braking state, the arm members that rotate relative to the rotation axis can be displaced within a predetermined load and range, and the relative positions of the arm members are predetermined. And a buffer mechanism comprising displacement permissible restoring means for restoring to the position.
[0043]
Next, the circuit configuration of the electric system will be described with reference to FIG. The
[0044]
(Function)
First, the movement of the
[0045]
The brake release for the
[0046]
That is, the braking around the rotation axis O1 of the fixing
[0047]
Next, referring to FIG. 8, the operation of turning around the rotation axis O1 of the
[0048]
When the
[0049]
Similarly, when the other
[0050]
Next, the movement of the
[0051]
In FIG. 1, when the braking action of the
[0052]
When the braking action of the
[0053]
When the braking action of the
[0054]
Therefore, the
[0055]
On the other hand, when the braking action of the
[0056]
Further, when the braking action of the
[0057]
That is, the
[0058]
Next, the fixing method of the
[0059]
An example in which the vibration in the C direction around the rotation axis O4 converges will be described with reference to FIGS. FIG. 2 is a diagram showing a braking state of the
[0060]
When the supply of drive current to the
[0061]
In other words, the fixing
[0062]
The function as the displacement permissible restoring means will be specifically described with reference to FIG. 9 as follows. That is, during the movement of the
[0063]
Next, when the
[0064]
On the contrary, when the
[0065]
That is, the moving
[0066]
Further, since the
[0067]
The vibration damping devices disposed in the other
[0068]
The above description is about absorption of vibration generated in the
[0069]
As described above, when the braking mechanism is in a braking state, the arm members that rotate relatively around the rotation shaft are connected to be displaceable within a predetermined load and range. Further, since the rotating shaft portion is provided with a buffer mechanism including a displacement permissible restoring means for restoring the relative position of the arm members to a predetermined position, the following various effects are obtained.
[0070]
(effect)
According to the above-described embodiment, when the mirror is moved, the switch is released at a desired position to fix the mirror, and even if the mirror is shaken due to the impact at the time of fixing, the mirror is immediately focused. There is no need to return to the position and realign the field of view. That is, the operation time can be shortened and the operator's fatigue can be reduced. Similarly, when an external force is applied to the mirror body when it is fixed and the field of view is shaken, the mirror body quickly returns to its original position before the shake, so there is no need to realign the field of view. In this case as well, the operation time is shortened and the operator's fatigue is reduced.
[0071]
The
[0072]
[Second Embodiment]
A second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. Note that, in the second embodiment described below, the same reference numerals are given to portions that perform the same functions as those of the first embodiment described above, and redundant descriptions are omitted.
[0073]
(Constitution)
The second embodiment is different only in the configuration of the vibration damping device in the first embodiment described above. The configuration of the vibration damping device in the second embodiment will be described with reference to FIGS. 11 and 12. FIG. 11 is a longitudinal sectional view of the
[0074]
The
[0075]
The
A vibration damping device having the same configuration as that of the
[0076]
(Function)
Next, in the surgical microscope apparatus of the second embodiment, the fixing method of the
[0077]
In FIG. 13, when the moving
[0078]
Further, the vibration in each direction generated when the
[0079]
(effect)
Since the damping force can be generated with a simple configuration as compared with the viscous attenuator in the first embodiment, the vibration damping device can be downsized.
Even if the
Similarly to the first embodiment, the same effect can be obtained by replacing the
[0080]
[Third Embodiment]
The third embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. Note that in the third embodiment described below, the same reference numerals are given to portions that perform the same functions as those in the first embodiment described above, and redundant descriptions are omitted.
[0081]
(Constitution)
The third embodiment is different only in the configuration of the vibration damping device in the first embodiment. First, according to FIG. 14, the structure of the vibration damping device in 3rd Embodiment is demonstrated. FIG. 14 is a front view of the
[0082]
In FIG. 14, the
[0083]
The
[0084]
As in the first embodiment, a vibration damping device having the same configuration as that of the
[0085]
(Function)
A method of fixing the
[0086]
In FIG. 15, when the moving mirror body is fixed, the moving
[0087]
(effect)
By arranging nitrile rubber as an elastic member having a damping effect together with the spring effect, the number of parts can be reduced as compared with the first and second embodiments, and the same effect as the first embodiment can be obtained. It is done.
[0088]
In addition to nitrile rubber, the
[0089]
[Fourth Embodiment]
A fourth embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. In the fourth embodiment described below, parts having the same functions as those of the first embodiment described above are denoted by the same reference numerals, and redundant description is omitted.
[0090]
(Constitution)
The fourth embodiment differs from the first embodiment only in the configuration of the vibration damping device. The configuration of the vibration damping device in the fourth embodiment will be described with reference to FIGS. 16 and 17. FIG. 16 is a side view of the vibration damping device 60 in the present embodiment, which is disposed in the
[0091]
The vibration damping device 60 includes a moving
[0092]
(Function)
The operation in conjunction with the method of fixing the
[0093]
In FIG. 17, when the moving mirror body is fixed, the moving
[0094]
The vibration attenuating device having the same configuration as the vibration attenuating device 60 provided in each electromagnetic brake unit shortens the convergence time of the vibration in each direction generated in the
[0095]
(effect)
In the present embodiment, by arranging the rubber material in a state of shear deformation, the number of parts can be reduced similarly to the third embodiment, and the height h of the vibration damping device 60 shown in FIG. 16 can be reduced.
[0096]
In addition to nitrile rubber, the
[0097]
[Fifth Embodiment]
A fifth embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. The same parts as those in the first embodiment described above are denoted by the same reference numerals, and redundant description is omitted.
[0098]
(Constitution)
FIG. 19 is a longitudinal sectional view in a state where the
[0099]
The
[0100]
A connecting
[0101]
The
[0102]
And as for the 1st leaf |
[0103]
Further, both ends (b1 and b2) of the
[0104]
In other words, the
[0105]
That is, the
Such a mechanism can be similarly applied to other electromagnetic brake portions.
[0106]
(Function)
FIG. 23 shows a state in which the braking of the
[0107]
On the other hand, as shown in FIGS. 21 and 22, when the
[0108]
When the
[0109]
However, as shown in FIGS. 21 and 22, as a result of the
[0110]
For example, when a counterclockwise inertia force is applied to the
[0111]
Since the distance between the three fixed points of the
[0112]
In the present embodiment, the
[0113]
In the present embodiment, the
[0114]
(effect)
According to this embodiment, a high vibration damping effect can be obtained by changing the motion direction (rotation → axial direction).
[0115]
[Sixth Embodiment]
A sixth embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. The same parts as those in the fifth embodiment described above are denoted by the same reference numerals, and redundant description is omitted.
[0116]
(Constitution)
In the present embodiment, the
[0117]
(Function)
Since the
[0118]
(effect)
The same effect as in the case of the fifth embodiment is obtained, and in addition, since the connecting
[0119]
[Seventh Embodiment]
A seventh embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. The same parts as those in the fifth embodiment described above are denoted by the same reference numerals, and redundant description is omitted.
[0120]
(Constitution)
In this embodiment, instead of the
[0121]
At the fixing points k1 to k6, the fixing points k1, k3, and k5 are fixed to the end surface of the fixing
[0122]
(Function)
The spring member 91 of the present embodiment has an action corresponding to the
[0123]
Further, between the fixed points k2 and k3 of the ring-shaped spring member 91, the distance between the two points tends to increase due to the counterclockwise rotation of the
[0124]
Therefore, the counterclockwise rotation of the rotation shaft of the
[0125]
Further, the inertial force around the rotation axis of the
[0126]
Further, in the present embodiment, the fixing points k1 to k6 of the ring-shaped spring member 91 are arranged symmetrically with respect to the
[0127]
(effect)
In the present embodiment, in addition to the effects of the fifth embodiment, the spring member is constituted by the integral spring member 91, so that the configuration is simple and can be constructed at low cost.
[0128]
The present invention is not limited to the embodiments described above. Moreover, the following matters or arbitrary combinations thereof can be obtained.
[0129]
<Appendix>
1. It is configured by connecting a plurality of arm members so as to be relatively rotatable by a rotation shaft, and supports a medical optical device so as to be movable or tiltable, and also allows relative rotation of the arm members around the rotation shaft. In the medical optical device support device capable of fixing the movement and inclination of the medical optical device by a brake mechanism that can be braked,
When the braking mechanism is in a braking state, the arm members that rotate relative to the rotation axis are connected to be displaceable within a predetermined load and range, and the relative positions of the arm members are set to a predetermined position. A support device for a medical optical instrument, wherein the rotating shaft portion is provided with a buffer mechanism comprising a displacement permissible restoring means for restoring to a position.
[0130]
2. It is configured by connecting a plurality of arm members so as to be relatively rotatable by a rotation shaft, and supports the medical optical device so that the medical optical device can be moved or tilted, and relatively rotates the arm members around the rotation shaft. In a medical optical instrument support device capable of fixing the movement and inclination of the medical optical instrument by a brake mechanism capable of braking,
When the braking mechanism is in a braking state, the arm members that rotate relative to the rotation axis are connected to be displaceable within a predetermined load and range, and the relative positions of the arm members are set to a predetermined position. A support mechanism for medical optical equipment, comprising: a displacement permissible restoring means for restoring the rotation shaft portion; and a buffer mechanism comprising a resistance means for generating a frictional force in a rotational direction in conjunction with the displacement permissive means. apparatus.
[0131]
3. The resistance means generates a frictional force in the rotational direction in conjunction with the displacement permissible restoring means, and also generates a frictional force in the axial direction. Support device for medical optical equipment.
[0132]
4. The apparatus for supporting a medical optical instrument according to any one of
[0133]
5). 5. The medical optical device supporting apparatus according to
[0134]
6). 5. The medical optical apparatus supporting apparatus according to
[0135]
7).
[0136]
8). The support device for a medical optical apparatus according to any one of
[0137]
9. 9. The medical optical instrument support device according to any one of
[0138]
10. 9. The support device for a medical optical apparatus according to any one of
[0139]
11. Item 11. The medical optical device supporting device according to
[0140]
12 Item 11. The medical optical device supporting device according to
[0141]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the rotation of two relatively rotatable links is fixed via a buffer mechanism composed of a displacement permitting means, thereby moving and fixing the medical optical device. Convergence time of the vibration caused by is shortened. Therefore, the operation time can be shortened, leading to reduction of the fatigue of the doctor, and the captured image on the monitor is easy to see, and the discomfort of the observer can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram showing the overall configuration of an apparatus for supporting a body of a surgical microscope according to a first embodiment.
FIG. 2 is a cross-sectional view of a braking state of a portion including a rotation axis O1 as viewed from the direction of arrow P in FIG.
3 is a cross-sectional view of a portion including a rotation axis O5 as viewed from the direction of arrow Q in FIG.
FIG. 4 is an explanatory view showing a relationship between an electromagnetic brake and an arm fixed to a connection block in the support device.
5 is a top view of the vibration damping device viewed from the direction of arrow R in FIG. 2. FIG.
FIG. 6 is an explanatory diagram of a configuration of an electric circuit in the support device.
FIG. 7 is an explanatory diagram of a braking state of an electromagnetic brake in the support device.
FIG. 8 is an explanatory diagram of a state where braking of the electromagnetic brake in the support device is released.
FIG. 9 is a diagram illustrating the operation of the vibration damping device in the support device.
FIG. 10 is an explanatory diagram of a modification in which the compression coil spring of the buffer mechanism in the support device is replaced with a leaf spring.
FIG. 11 is a cross-sectional view of a vibration damping device according to a second embodiment.
FIG. 12 is a front view of a vibration damping device according to a second embodiment.
FIG. 13 is an explanatory diagram of the operation of the vibration damping device in the surgical microscope apparatus according to the second embodiment.
FIG. 14 is a front view of a vibration damping device of a vibration damping device according to a third embodiment.
FIG. 15 is an explanatory diagram of the operation of the vibration damping device in the surgical microscope apparatus according to the third embodiment.
FIG. 16 is a cross-sectional view of a vibration damping device according to a fourth embodiment.
FIG. 17 is a side view of a vibration damping device according to a fourth embodiment.
18 is an explanatory diagram of the vibration damping device according to the fourth embodiment when viewed from an arrow T in FIG.
FIG. 19 is a longitudinal sectional view of a vibration damping device according to a fifth embodiment.
20 is a front view of the vibration damping device as viewed from the direction of arrow R in FIG.
FIG. 21 is a right side view of the vibration damping device.
FIG. 22 is a left side view of the vibration damping device.
FIG. 23 is a right side view of the vibration damping device when the electromagnetic brake is permanently released.
FIG. 24 is a longitudinal sectional view of the vibration damping device during braking.
FIG. 25 is a right side view of the vibration damping device during braking.
FIG. 26 is a left side view of the vibration damping device during braking.
FIG. 27A is a longitudinal sectional view of a vibration damping device according to a sixth embodiment, and FIG. 27B is a front view of the vibration damping device.
28A is a longitudinal sectional view of a vibration damping device according to a seventh embodiment, and FIG. 28B is a front view of the vibration damping device.
[Explanation of symbols]
1 prop
2 Support stand
3 First parallelogram link
4 Second parallelogram link
12 Microscope body (mirror body)
21-26 Electromagnetic brake
38 Vibration damping device
23a Permanent magnet
23b coil
31 Armor Chair
32 leaf spring
38, 39 Vibration damping device
36a and 36b compression coil spring
37 Viscosity attenuator
Claims (3)
上記制動機構が制動状態であるとき、上記回転軸まわりに相対的に回動するアーム部材同士を所定の荷重および範囲内において変位可能に接続すると共に、上記アーム部材同士の相対位置を所定の位置に復元させる変位許容復元手段よりなる緩衝機構を、上記回転軸部に備えたことを特徴とする医療用光学機器の支持装置。It is constructed by connecting a plurality of arm members so that they can rotate relative to each other with a rotation shaft, and supports the medical optical device so that it can move or tilt, and can brake the relative rotation of the arm members around the rotation shaft. In a medical optical device support device capable of fixing the movement and inclination of the medical optical device by a simple braking mechanism,
When the braking mechanism is in a braking state, the arm members that rotate relative to the rotation axis are connected to be displaceable within a predetermined load and range, and the relative positions of the arm members are set to a predetermined position. A support device for a medical optical instrument, wherein the rotating shaft portion is provided with a buffer mechanism comprising a displacement permissible restoring means for restoring to a position.
上記制動機構が制動状態であるとき、上記回転軸まわりに相対的に回動するアーム部材同士を所定の荷重および範囲内において変位可能に接続すると共に、上記アーム部材同士の相対位置を所定の位置に復元させる変位許容復元手段と、上記変位許容復元手段に連動して回転方向に摩擦力を発生させる抵抗手段よりなる緩衝機構を上記回転軸部に備えたことを特徴とする医療用光学機器の支持装置。It is constructed by connecting a plurality of arm members so that they can rotate relative to each other with a rotation shaft, and supports the medical optical device so that it can move or tilt, and can brake the relative rotation of the arm members around the rotation shaft. In a support device for a medical optical device capable of fixing the movement and inclination of the medical optical device by a simple braking mechanism,
When the braking mechanism is in a braking state, the arm members that rotate relative to the rotation axis are connected to be displaceable within a predetermined load and range, and the relative positions of the arm members are set to a predetermined position. A medical optical apparatus characterized in that the rotating shaft portion includes a buffering mechanism comprising a displacement permissible restoring means for restoring to a position and a resistance means for generating a frictional force in the rotational direction in conjunction with the displacement permissible restoring means. Support device.
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