JP4436141B2 - プログラム可能遠隔制御装置、プログラム可能遠隔制御装置をプログラムする方法、可読メモリ及びプログラム - Google Patents

Description

本発明は、オブジェクトキー、及びプリセットＩＲ又はＲＦコードセットを前記オブジェクトキーにリンクさせユーザが制御されるべき装置の機能を遠隔制御装置により制御することを可能にするセレクタを有する遠隔制御装置に関する。

前記遠隔制御装置の動作は以下の原理に基づく。

遠隔制御装置（以後時に“リモコン”とも呼ぶ）は通常一つのモード又は複数のモード（この場合、当該遠隔制御装置はマルチモードリモコンを構成する）を持ち、各モードは制御されるべき特定の装置（ＴＶ、ＶＣＲ、ＳＴＢ等）（以後“装置”と称す）に対して専用である。各モードは、自身専用のＩＲ又はＲＦコード（コマンド）のセットを持つ。装置は、コードセットデータを遠隔制御装置上のボタン（またはより一般にはオブジェクトキー）に関連付ける（リンキング）ために（ハードウェア及び／又はソフトウェア単体又はこれらの組み合わせを有しても良い）セレクタを持つ。ここでは、斯かるＩＲ又はＲＦコードのセットをコードセットと称す。本発明はまた、リモコンをプログラムする方法にも関する。

制御されるべき装置の全てのフィーチャを制御可能にするために自身の装置コードセットを持つ多種多様の異なる装置が市販されている。

限られたコードセット記憶ポシビリティのために、非常に多くの似通った装置コードセットが一つのリモコンコードセットに組み合わされている。これら装置コードセットを組み合わせることは、スペースとコードセットの正確さとの間の妥協である。故に、ユーザは、装置に対して所望の作用をなさない（全く作用がない又は誤って振舞う）かもしれないコードセットのあるボタン（オブジェクトキー）に直面する。

装置の一ブランドに対して時間多元プリセットコードセット（time multiple preset code set）のほとんどがサプライヤにより提案されているのはこの理由による。ユーザは、リモコンを使って全ての提案されているプリセットコードセットを試行し、一番合っているものを選定する可能性を持つ。しかしながら、多くの場合、提案されているプリセットコードセットのいずれも、装置の全てのフィーチャに対する全てのＩＲ又はＲＦコードを含まず、結果として、ユーザは、リモコンを使いながら制御しようとしている装置の性能をフルに活用することができない。

本発明の目的は、遠隔制御装置により制御されるべき装置の制御性能を高める冒頭段落に記載の遠隔制御装置を提供することにある。

このため、遠隔制御装置が、単一のコードセットへの多数のプリセットコードセットの組み合わせを可能にするように構成され、
ａ． ユーザによるプリセットＩＲ又はＲＦコードセットの選択のためのセレクタ、
ｂ． 前記選択の後のユーザによる前記プリセットＩＲ又はＲＦコードセットの要素とオブジェクトキーとの間の１つ以上のリンクの活性化のためのアクティベータ(activator)、
ｃ． ユーザによる更なるプリセットコードセットのその後の選択のためのセレクタ、及び
ｄ． 全てのオブジェクトキーがリンクされる又はユーザがプロセスを終了させるまで前記更なるプリセットコードに対してa及びｂを繰り返すための繰り返し手段を有することを特徴とする。

構成要素ａ、セレクタ及び斯かるプリセットコードのユーザによる選択は、先に説明した既知のリモコンにおいても存在している。しかしながら、説明したように、斯かる選択はしばしば不完全であり、装置に対して所望の作用をなさない（全く作用がないか、誤って振舞う）オブジェクトキーを残す。

本発明によるリモコンは、ユーザが、異なるコードセットからＩＲ又はＲＦコードを選定し、単一モードへ組み合わせることを可能にする。言い換えれば、ユーザ自身が、該ユーザの装置の全てのフィーチャ（又は該ユーザが制御したいだけのフィーチャ）が制御され得るようにコードセットを編集する。本発明の装置においては、更なるプリセットコードセットが選択され、１つ以上の前記オブジェクトキーを活性化させる可能性を持つ。この処理は、全てのオブジェクトキーが活性化されるまで又はユーザがプロセスを終了させるまで繰り返される。本発明の枠内で、“組み合わせ(combining)”は、プリセットコードセットの組み合わせ(combination)がいくつかのプリセットコードセットの一部を組み合わせることにより形成され得ることを意味する。いかなる数のプリセットコードセットの組み合わせもあり得るであろう。

これは、ユーザがプログラミング技術の難解な知識を必要としない又はコンピュータにアクセスする必要のない、２つ以上のプリセットコードセットからのデータを用いた汎用リモコンの１つのモードのプログラミングという結果となる。基礎データを変える必要はない。なぜなら、ＩＲ又はＲＦコードセットのコンテンツとオブジェクトキーとの間のリンクであるので、プリセットコードセット自体に変化はないからからである。このように、エンドユーザへの利点とは別に、本発明は、汎用データベースのサプライヤに対する利点も提供する。ユーザインタフェースの制限のために、サプライヤは、自身のデータベースをコマンドベースではなくコードセットベースであるように構成することを余儀なくされていた。

本発明の枠内で、“オブジェクトキー”は、ユーザが制御されるべき装置（ＴＶ、ＤＶＤ、ＶＣＲ等）のある機能を活性化させる又は変えることができるリモコン上のいかなる機能要素(functional element)も含むと理解されたい。斯かる“オブジェクトキー”のいくつかの例は、例えば、単純なボタンや、タッチスクリーンの指定領域（タッチスクリーンボタン）である。しかしながら、リモコンが音声制御され得る場合は音声コマンドであっても良い。斯かるオブジェクトキーは、ハードウェア若しくはソフトウェア又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせであっても良い。

遠隔制御装置が、プリセットＩＲ又はＲＦコードセットを記憶するための記憶手段を有し、前記ａ及びｃのステップにおいて前記プリセットコードセット及び前記更なるプリセットコードセットが、当該遠隔制御装置の前記記憶手段内のプリセットコードセットから選択されることが好ましい。斯かる実施例においては、ＩＲ又はＲＦコードセットの情報（データ）が遠隔制御装置自体に、すなわちリモコンの記憶手段内にある。本発明の広義の範囲内ではあるが、他の例においては、ＩＲ又はＲＦコードセットが、リモコン自体とは別個の記憶手段（データベース）、例えば、ＰＣ又はインターネットサイトに存在しても良く、この場合、該リモコンは別個のデータベース内のプリセットコードへのリンクをなすためのリンキング手段(linking means)を持つ。選択及びリンキングプロセス等は本質的に同じままである。斯かる実施例の利点は、選択可能なＩＲ又はＲＦコードセットの数を大幅に増やすことができることである。しかしながら、不利な点は、リモコンが別個のデータベースと常時、高速で、誤りのない通信を行わなければならないことである。現在、斯かる高品質の通信を保証することは困難であるか、コストがかかりすぎる。しかしながら、一方では、開発によってポータブル装置とデータベースとの間の無線通信が改善されるであろうし、他方では、リモコンにより制御されるべき異なる装置の数は増加していくので、本発明者は、本発明の上述の実施例の不利な点が少なくなり、より大きな利点となることを予期している。

遠隔制御装置が、マルチモードリモコン、すなわち、多数の異なる装置（ＴＶ、ＤＶＤ、ＶＣＲ）を操作（制御）するように設計されているモードコントローラ(mode control)であることが好ましい。これは本発明の好ましい実施例を表すが、本発明は、１つのタイプの装置（例えばＴＶ又はＤＶＤ等）用に設計されているが、多くの又は全ての異なるブランド及びタイプのＴＶ又はＤＶＤ等を制御可能であるという意味で汎用であるリモコンに対しても非常に有用である。

遠隔制御装置が、前記ステップａ（プリセットコードセットの選択）に先立ちユーザにプリセットコードセットを提示するためのプロポーザ(proposer)を有することが好ましい。

ユーザにプリセットコードセットを提示することは、ユーザが、最も“有用な”要素を持つ見込みの高いプリセットコードセットをより素早く見つけることを可能にする。これは、リンキングプロセスのスピード及び効率を改善する。

本発明の枠内で、“プロポーザ”は、このようにプリセットコードセットをユーザに提示することを可能にする、回路若しくは回路の一部等のハードウェア及び／又はプログラム若しくはプログラムの一部等のソフトウェアの単体又は組み合わせにより形成されても良い。斯かる提示は、視覚形態（１つ以上のプリセットコードセットが例えばタッチスクリーン上に示される）でも良く、又は例えば音によっても良い。

遠隔制御装置が、前記プリセットコードセットの選択（ａ）と前記リンクの活性化（ｂ）との間にリンキングの作用を示すための確認手段を有することが好ましい。

リンキングの作用を示すにあたり、例えば、機能を表示する形態がとられても良い。リモコンは、“このボタンはサウンドを制御する(this button will control sound)”というメッセージを示しても良く、又はボタン上に“サウンド”と単純に示しても良い。これはタッチスクリーンにより可能である。他の例において又は付加的に、確認手段は、ユーザがボタンを試行できるように構成されても良い。

遠隔制御装置が、前記ステップｃ（更なるプリセットコードセットの選択）に先立ち更なるプリセットコードセットを提示するための更なるプロポーザを有することが好ましい。この更なるプロポーザは、先に述べたプロポーザと異なっても良いが、同じでも良く、ハードウェア又はソフトウェアの一部を共有しても良い。

遠隔制御装置が、前記ステップｂの後にユーザにリンクされていないオブジェクトキーを伝えるためのコミュニケータ(communicator)を有することが好ましい。

本発明の枠内において、“コミュニケータ”は、このようにプリセットコードセットをユーザに提示することを可能にする、回路若しくは回路の一部等のハードウェア及び／又はプログラム若しくはプログラムの一部等のソフトウェアの単体又は組み合わせにより形成されても良い。斯かる伝達(communication)は、視覚形態（１つ以上のプリセットコードセット、即ち、まだリンクされていないプリセットコードセットが例えばタッチスクリーン上に強調表示される）でも良く、又は例えば音によっても良い。

まだリンクされていないキーを伝えることは、選択及びリンキングプロセスをより効率よく実行することを可能にする。

遠隔制御装置が、プリセットコードセットの容易な提示及び／又は選択、データとオブジェクトキーとの間のリンクの容易な活性化並びにリモコンとユーザとの間の容易な伝達一般を可能にするタッチスクリーンを有することが好ましい。

リモコンの記憶手段は、（回路若しくは回路の一部又はデータ記憶媒体等の）ハードウェア又は（プログラム若しくはプログラムの一部又はソフトウェアデータバンク等の）ソフトウェアであっても良く、該ハードウェア又はソフトウェアを有しても良い。

一実施例においては、遠隔制御装置が、該遠隔制御装置外から該遠隔制御装置の記憶手段にＩＲ又はＲＦコードセットを記憶するための手段を有する。斯かる実施例においては、ユーザが、リモコン外から記憶手段に（無線方式で又は例えばインターネットへのリンクにより）ＩＲ又はＲＦコードセットをダウンロードする可能性をもつ。これは、記憶手段に記憶されたデータの“アップデート”を可能にする。

本発明による方法においては、遠隔制御装置の２つ以上のプリセットＩＲ又はＲＦコードセットのデータが、
ａ． ユーザによるプリセットコードセットの選択ステップ、
ｂ． 前記プリセットＩＲ又はＲＦコードセットの要素とオブジェクトキーとの間のリンクの活性化ステップ、
ｃ． その後、更なるプリセットコードセットがユーザにより選択され、前記ステップａ及びｂが全てのオブジェクトキーがリンクされる又はユーザがプロセスを終了させるまで前記更なるプリセットコードに対して繰り返されるステップを実行することにより単一のＩＲ又はＲＦコードセットに組み合わされる。

本発明による方法は、前記ステップａに先立ち実行される
ａ’． 前記遠隔制御装置によるユーザへのプリセットコードセットの提示ステップを有することが好ましい。

本発明による方法は、前記ステップｃに先立つ
ｃ’． 前記遠隔制御装置によるユーザへの更なるプリセットコードセットの提示ステップを有することが好ましい。

本発明による方法は、前記ステップｃ及び／又はｃ’に先立つ
ｃ”． 前記遠隔制御装置によるユーザへのリンクされていないオブジェクトキーの伝達ステップを有することがより好ましい。

本発明は、オブジェクトキー及びメモリを有するプログラム可能遠隔制御装置であって、前記メモリは多数のプリセットＩＲ又はＲＦコードセットを記憶するための手段及び実行可能なプログラム又はプログラムのセットを有し、前記プログラム又はプログラムのセットは、
ユーザによる記憶されているプリセットＩＲ又はＲＦコードセットの選択のためのプログラムコード、
ユーザによる活性化の際の前記プリセットＩＲ又はＲＦコードセットの要素とオブジェクトキーとのリンキング、
ユーザによる更なるプリセットコードセットのその後の選択のためのプログラムコード、及び
全てのオブジェクトキーがリンクされる又はユーザがプロセスを終了させるまで前記更なるプリセットコードに対して前記ステップａ及びｂを繰り返すためのプログラムコードを有するプログラム可能遠隔制御装置にも関する。

本発明は、プログラム可能遠隔制御装置で用いる可読メモリ及びプログラム可能遠隔制御装置で用いるプログラム又はプログラムのセットにも関する。

斯かる可読メモリ、及び（遠隔制御装置の交換可能な部分であり得る）メモリに記憶されるか、（ディスク又はＣＤ等の）可読媒体に記憶されるか、無線方式で伝送される（たとえばインターネットから入手される）プログラム又はプログラムセットも本発明の実施例を構成する。

本発明のこれらの及びその他の態様は以下に述べられる実施例を参照して明らかとなるであろう。

図１乃至１３は、リモコンをプログラムする方法の各ステップによって本発明によるリモコンを図示している。図は縮尺どおりに描かれていない。概ね、同様の構成要素は各図において同様の参照数字により示されている。

図１は、本発明を図示している。リモコンが、この図ではプリセットコードセットＸ１（ブランドＸ、ＩＲ又はＲＦコードセット１）、プリセットコードセットＸ２（ブランドＸ、ＩＲ又はＲＦコードセット２）及びプリセットコードセットＹ１（ブランドＹ、ＩＲ又はＲＦコードセット１）として示されているいくつかのプリセットＩＲ又はＲＦコードセットを有することが概略的に示されている。これらプリセットコードセットはコンシューマにより購入される装置に存在してもよく及び/又はリモコンが例えばダウンロードによりこれらプリセットコードセットが満たされ得る記憶手段を持つ。多数のプリセットコードセットが事前記憶されるが、リモコンが依然として該プリセットコードセットを増加させる可能性を提供するような組み合わせも可能である。後者は、新規のタイプの装置、まして新規の装置に対する新規のプリセットＩＲ又はＲＦコードを用いてリモコンのアップデートを可能にするので非常に有用であろう。本発明の全範囲内における更に他の実施例においては、リモコンが、別個のデータバンク内のＩＲ又はＲＦプリセットコードセットへのリンクを有する。

いくつかのプリセットコードセットからのデータを（この図では“選択コードセット(chosen code set)”と名付けられた）単一のプリセットコードセットに組み合わせるための組み合わせプロセスの後、オブジェクトキー１、２、４、５、６及び８はプリセットコードセットＸ１からのデータ（コマンド）にリンクされ、オブジェクトキー３及び７はコードセットＸ２からのデータ（コマンド）にリンクされ、オブジェクトキー９及び１０はコードセットＹ１からのデータ（コマンド）にリンクされることが概略的に示されている。選択コードセットは、ユーザにより編集された編集物(compilation)であり、この編集物においては、プリセットコードセットＸ１、Ｘ２及びＹ１からのデータが単一のコードセットに組み合わされている。全てのオブジェクトキーは機能的であり、これらキーが実行する機能は編集前にユーザによりチェックされ得る。これは、プリセットデータセット以外の付加的なデータセットを必要とすることなく又はハイレベルのプログラムを書く技能をユーザの側に要求することなく装置の実用性を大幅に高める。

本発明を一例によって以後更に説明する。

例：装置のコードセットの定義づけ(Defining the Code set of Your Devices)
リモコンは、装置を作動させるためにリモコンＲＣ（Remote Control）コードを用いる。特定のＲＣコードを用いるいくつかのブランドがあるため、ユーザは自身の装置のブランドを定義しなければならない。

図２は、リモコン上のメニューの開始スクリーンを示す。この開始スクリーンは、以後“ホームパネル”とも称される。この例は、リモコンに該リモコンとユーザとの間の簡単な対話(easy interaction)用のタッチスクリーンが設けられた好ましい実施例である。ホームパネル上には、最も一般的なビデオ及びオーディオ装置に対するボタンが示されている(図２参照)。“ボタン”は、本発明の枠内で“オブジェクトキー”とも呼ばれる。ボタンを押下することにより、あるアクションが開始される。タッチスクリーンの場合、“押下”は“タッチ”を含む。装置の選択が初めてホームパネル上のリモコンのタッチスクリーンに示されるボタンをタッチする又は押下することによりなされる場合、リモコンは、特定のブランド（通例汎用コントローラのサプライヤのブランドと同じ）、この例においてはPhilipsの装置を操作するためにデフォルトにより恐らくはセットアップされるであろう。Philips以外の全ての装置に対しては、リモコンを用いて操作可能とされる前にブランドが定義されなければならないであろう。図３は、示され得るスクリーンの１つのタイプを示している。この例においては、用いられる言語が英語であると仮定されている。リモコンは、ユーザが言語（英語、ドイツ語、日本語、中国語、フランス語、スペイン語等）を定義することができるホームパネルに先立つスクリーンでもってメニューを開始しても良い。

ユーザは、ホームパネル上のボタンを押下することによりホームパネル上の装置を選択する。本例においては、ＴＶが“ＴＶ”ボタン２を押下することにより選択される。

この場合、ある特定ブランドのＲＣコードがインストールされている、これを変えることを望むかどうかと言うことを述べた図３に示されるスクリーンが現れる。

ＴＶのブランドが正に示されたブランドである場合、ユーザはＮｏをクリックし、その後、リモコンはＵｓｅ（使用）モードで装置を操作するために該Ｕｓｅモードに切り換わるであろう。ユーザがある特定のブランドで操作するためにリモコンを調整することを望む場合、ユーザはＹｅｓをクリックする。

この場合、リモコンは、（例えば図４に示されるスクリーンを介して）Ｂｒａｎｄ（ブランド）モードに切り換わるであろう。これは、Ｎｅｘｔボタンがクリックされた場合にブランド及びコードセットの選択を可能にする。その後、図４に概略的に示されるスクリーンが現れる。

ブランド及びこれらブランドに対応するＲＣコードのリストがリモコンのメモリに記憶されている。これは、リスト５(図５参照)からの特定のブランドの選択を可能にする。あるブランドの全ての装置が同じＲＣコードを用いるわけではないので、ユーザは自身のブランドに対するＲＣコードのセットも選択する必要もあろう。

選択された装置に対するスクロール可能ブランドリスト５及び“仮想自動ズーミング”ミニキーボード(“Virtual auto-zooming” mini-keyboard)が現れる。ここで、ユーザは、ブランドリストをスクロールアップ又はダウンさせるためのスクロールボタン∧及び∨を用いてブランドリストをナビゲートする。

一つずつのブランドのスクロールは、スクロールボタンのタッピングにより可能である。

スクロールスピードは、スクロールボタンを押したままにすることにより増加する。

次いで、ユーザはリスト(図６参照)内のブランドを選択するであろう。ここで、選択されたブランドは強調表示される。Ｓｅａｒｃｈ（サーチ）ボタンはＮｅｘｔに切り換わる。

ここで、ユーザはＮｅｘｔをタップするであろう。

選択されたブランドが１つのＲＣコードのセットしか用いない場合、リモコンはＴｒｙ（試行）モード、すなわち、ユーザが種々のボタンが何を表しているか試行することができるモードに切り換わる。他の例においては、“試行”モードは、機能がボタン上に示される“何が何かをユーザに示す(show-the-user-what-is-what)”スクリーンであっても良い。

選択されたブランドに対していくつかのコードセットがある場合、選択されたブランドに対するコードセットのリスト５が現れるようにしてもよい(図７参照)。

以下のようにして特定の装置に対するコードセットを選択することも可能である。

− リスト５からコードセットを選択する
ＲＣコードセットが装置により提示されるリスト内でランク付けされ、リストの最初のＲＣコードセットが選択されたブランドの殆どの装置に用いられるものであることが好ましい。

選択されたコードセットは強調表示される（図６参照）。ＳｅａｒｃｈボタンはＮｅｘｔに切り換わる。

− Ｎｅｘｔをタップする
リモコンはＴｒｙモードに切り換わる。図９に図示されるステップに進む。図９は、ユーザが１つ以上のボタンを試行することができる装置制御パネルを示す。選択された装置の最初の制御パネルが表示され、ユーザは該制御パネル上のボタンを試行し、該装置がリモコンにより送られるＲＣコードに応答するかどうかチェックすることができる。キーが押下された後、次のスクリーンが現れるであろう（図１０参照）。

選択されたＲＣコードで満足いかない場合、ユーザは、図９及び１１（図１１は図９の再ステップを示す）に示されるステップにユーザを戻すであろう“Ｂａｃｋ（バック）”オブジェクトキー上でタップする。すなわち、ユーザは次のボタンを試行し、図１０に示されるステップに進むことができる。

装置が選択されたＲＣコードに応答している現状で満足いく場合、ユーザはＮｅｘｔをタップし、当該押下されたボタン（オブジェクトキー）に対するコードがインストール（活性化）されるであろう。制御パネル上で、インストールされたボタンは、どのキーがインストール済みかをユーザに伝えるために色を変える（又は強調表示される）ことが好ましいであろう。ここで、ユーザは次のボタンを試行し、図９及び１１に示されるステップから続ける。

制御パネル上の全てのボタンが試行された場合、次のスクリーンが現れる（図１２参照）。

全てのボタンが満足のいく応答を与えた場合、ユーザはＮｅｘｔをタップし、ここで装置は完全にインストールされ、ユーザは（例えば、マルチモード遠隔制御装置が用いられる場合）ホームパネル上で他の装置を定義づけることにより続けるか、プロセスを終了させる。

いくつかのボタンが満足のいく応答を与えなかった場合、ユーザはＢａｃｋをタップし、その後、リモコンは再びリストからの新しいブランドの選択を提示するであろう（図５乃至７参照）。他の例では、ユーザは直接リストからブランドを選択しても良い。この新しいブランドは、先のステップ（図９乃至１１に示されるステップ）でインストールされなかったボタンに対する作用しかないであろう。ブランドを選択するために、図５乃至８に示されるものと同じプロシージャが用いられても良い。最後のステップ（図８）を経た後、制御パネル（図９）が再び現れる。今回は、先のステップでインストール済みのボタンは予め異なる色で示されるか、種々のやり方で強調表示されることが好ましい。リモコンは、残されたインストールされるべきボタンに対してしか要求しないであろう。

ここで、これらのボタン、より一般にはオブジェクトキーに対して、ユーザは図９乃至１３に示されるステップを続ける。斯かる反復(iteration)の後、全てのボタンがインストール（活性化）された場合、プロセスは止められる。そうでない場合は、この反復が全てのボタンがインストールされるまで繰り返されるであろう。

この反復プロシージャは、全てのオブジェクトキー、又は少なくともユーザがインストールすることを望むだけのオブジェクトキー（これらオブジェクトキーはユーザが当該キーに持たせることを望む機能も持つ）の活性化（インストール）に至るであろう。全てのオブジェクトキー（又はユーザがインストールすることを望むだけのオブジェクトキー）の活性化の後、選択コードセットは完成される。遠隔制御装置は、選択コードセットをフィックスする（すなわち、選択コードセットをＲＣコードセットデータベースに入力する）及び該選択コードセットに名前を付ける（例えば“ユーザ１”）ために（ハードウェア又はソフトウェア又はこれらの組み合わせであってもよい）フィクサ(fixer)を有することが好ましい。リモコンが（例えばバッテリーが消耗しきった場合に）誤動作する場合、ユーザは提示されるリストから“ユーザ１”を選ぶことにより又は直ちに“ユーザ１”を選択することにより選択コードセットを簡単に再インストールできるであろう。再インストールする場合、リモコンは、既選択コードセット（ユーザ１、ユーザ２等）を提示することによりプロセスを開始することが好ましいであろう。

インストールプロセスは、ユーザが操作することを望むホームパネル上の全ての他の装置が適切にインストールされるまで他の装置（例えばＤＶＤプレーヤ）に対して繰り返されても良い。遠隔制御装置のプロポーザ(proposer)が、既選択コードセットに基づいてインストールされるべき装置に対して提示されるＲＣコードセットのリスト（リスト５）を微調整するための手段を有することが好ましい。以下の例を挙げることができる。コンシューマが例えばＰＤＰディスプレイ等のハイエンド民生機器に対して選択コマンドセットをインストールした場合、該コンシューマはハイエンドＤＶＤ装置又は他のハイエンド装置も持つ見込みが高い。この場合、リモコンのプロポーザは、選択可能なコードセットのリストのトップに、特定のブランドの最も広く用いられる装置のＲＣセットではなく、ハイエンドＲＣコードセット（すなわちハイエンド装置と関連付けられたコードセット）を置くであろう。ある人がローエンド装置に対するコードセットを既にインストールしている場合、プロポーザは他の装置に対するリストのトップに“ローエンド”コードセットを置くこともあろう。

本発明は好ましい実施例と関連して述べられているが、上記概説された原理内で本発明の変形例が当業者にとって明らかであり、故に、本発明は当該好ましい実施例に限定されることなく、斯かる変形例を達成することも意図されていることが理解されるであろう。変形例はとりわけ請求項に明白に述べられてさえいない上述のフィーチャ及び特徴並びにそれぞれの組み合わせも含むものである。

いかなる参照符号も請求項の範囲を限定しない。語句”comprising”は、請求項に挙げられたもの以外の構成要素の存在を排除しない。構成要素に先行する語句”a”，”an”の使用は、複数のそのような構成要素の存在を排除しない。

本発明は以下のように要約することができる。
リモコンが、オブジェクトキー、及びプリセットＩＲ又はＲＦコードセットを前記オブジェクトキーにリンクさせるためのセレクタを有する。前記リモコンは、
− ユーザによるＩＲ又はＲＦプリセットコードセットの選択のためのセレクタ、
− 前記選択の後のユーザによる前記プリセットＩＲ又はＲＦコードセットの要素とオブジェクトキーとの間の１つ以上のリンクの活性化のためのアクティベータ、
− ユーザによる更なるプリセットコードセットのその後の選択のためのセレクタ、及び
− 全てのオブジェクトキーがリンクされる又はユーザがプロセスを終了させるまで前記更なるプリセットコードに対してa及びｂを繰り返すための繰り返し手段を有する。
これは、ユーザが２つ以上のプリセットコードセットを単一のコードセットに組み合わせることを可能にする。

本発明を概括的に図示する。 一例としての、リモコンのタッチスクリーン上に表示されるオープニングメニューを示す。 メニューの次のスクリーンを示す。 メニューのその次のスクリーンを示す。 メニューのその次のスクリーンを示す。 メニューのその次のスクリーンを示す。 メニューのその次のスクリーンを示す。 メニューのその次のスクリーンを示す。 メニューのその次のスクリーンを示す。 メニューのその次のスクリーンを示す。 メニューのその次のスクリーンを示す。 メニューのその次のスクリーンを示す。 メニューのその次のスクリーンを示す。

Claims (20)

1. オブジェクトキー、及びプリセットＩＲ又はＲＦコードセットを前記オブジェクトキーにリンクさせユーザが制御されるべき装置の機能を遠隔制御装置により制御することを可能にするセレクタを有する遠隔制御装置において、
   ａ． ユーザによるＩＲ又はＲＦプリセットコードセットの選択のためのセレクタ、
   ｂ． 前記選択の後のユーザによる前記プリセットＩＲ又はＲＦコードセットの要素とオブジェクトキーとの間の１つ以上のリンクの活性化のためのアクティベータ、
   ｃ． ユーザによる更なるプリセットコードセットのその後の選択のためのセレクタ、及び
   ｄ． 全てのオブジェクトキーがリンクされる又はユーザがプロセスを終了させるまで前記更なるプリセットコードに対して前記a及びｂのステップを繰り返すための繰り返し手段を有することを特徴とする遠隔制御装置。
2. 請求項１に記載の遠隔制御装置において、
   当該遠隔制御装置は、プリセットＩＲ又はＲＦコードセットを記憶するための記憶手段を有し、前記ａ及びｃのステップにおいて前記プリセットコードセット及び前記更なるプリセットコードセットは、前記記憶手段内のプリセットＩＲ又はＲＦコードセットから選択されることを特徴とする遠隔制御装置。
3. 請求項１に記載の遠隔制御装置において、
   当該遠隔制御装置は、マルチモードリモコンであることを特徴とする遠隔制御装置。
4. 請求項１に記載の遠隔制御装置において、
   当該遠隔制御装置は、前記プリセットコードセットの選択（ａ）に先立ちユーザにプリセットコードセットを提示するためのプロポーザを有することを特徴とする遠隔制御装置。
5. 請求項１に記載の遠隔制御装置において、
   当該遠隔制御装置は、前記プリセットコードセットの選択（ａ）と前記リンクの活性化（ｂ）との間にリンキングの作用を示すための確認手段を有することを特徴とする遠隔制御装置。
6. 請求項１に記載の遠隔制御装置において、
   当該遠隔制御装置は、前記更なるプリセットコードセットの選択（ｃ）に先立ち更なるプリセットコードセットを提示するための更なるプロポーザを有することを特徴とする遠隔制御装置。
7. 請求項１に記載の遠隔制御装置において、
   当該遠隔制御装置は、前記リンキング（ｂ）の後にユーザにまだリンクされていないオブジェクトキーを伝えるためのコミュニケータを有することを特徴とする遠隔制御装置。
8. 請求項１に記載の遠隔制御装置において、
   当該遠隔制御装置は、タッチスクリーンを有することを特徴とする遠隔制御装置。
9. 請求項１に記載の遠隔制御装置において、
   当該遠隔制御装置は記憶手段を有し、該遠隔制御装置外から該遠隔制御装置の該記憶手段にＩＲ又はＲＦコードセットを記憶することを特徴とする遠隔制御装置。
10. 遠隔制御装置をプログラムする方法において、
    遠隔制御装置の２つ以上のプリセットＩＲ又はＲＦコードセットのデータが、
    ａ． ユーザによるプリセットＩＲ又はＲＦコードセットの選択ステップ、
    ｂ． 前記プリセットＩＲ又はＲＦコードセットの要素とオブジェクトキーとの間のリンクの活性化ステップ、
    ｃ． その後、更なるプリセットコードセットがユーザにより選択され、前記ステップａ及びｂが全てのオブジェクトキーがリンクされる又はユーザがプロセスを終了させるまで前記更なるプリセットコードに対して繰り返されるステップを実行することにより単一のＩＲ又はＲＦコードセットに組み合わされることを特徴とする遠隔制御装置をプログラムする方法。
11. 請求項１０に記載の遠隔制御装置をプログラムする方法において、
    当該方法は、前記プリセットコードセットの選択（ａ）に先立ち実行される
    ａ’． 前記遠隔制御装置によるユーザへのプリセットコードセットの提示ステップを有することを特徴とする遠隔制御装置をプログラムする方法。
12. 請求項１０に記載の遠隔制御装置をプログラムする方法において、
    当該方法は、前記更なるプリセットコードセットの選択（ｃ）に先立ち実行される
    ｃ’． 前記遠隔制御装置によるユーザへの更なるプリセットコードセットの提示ステップを有することを特徴とする遠隔制御装置をプログラムする方法。
13. 請求項１０に記載の遠隔制御装置をプログラムする方法において、
    当該方法は、前記更なるプリセットコードセットの選択に先立ち実行される
    ｃ”． 前記遠隔制御装置によるユーザへのリンクされていないオブジェクトキーの伝達ステップを有することを特徴とする遠隔制御装置をプログラムする方法。
14. 請求項１０に記載の遠隔制御装置をプログラムする方法において、
    プリセットＩＲ又はＲＦコードが前記遠隔制御装置外の装置から記憶手段に記憶されるように転送されることを特徴とする遠隔制御装置をプログラムする方法。
15. 請求項１０に記載の遠隔制御装置をプログラムする方法において、
    前記遠隔制御装置はプリセットＩＲ又はＲＦコードセットに対する記憶手段を有し、前記ステップａ及びｃにおいて前記プリセットコードセット及び前記更なるプリセットコードセットは、前記記憶手段に記憶されていることを特徴とする遠隔制御装置をプログラムする方法。
16. オブジェクトキー及びメモリを有するプログラム可能遠隔制御装置であって、前記メモリは多数のプリセットＩＲ又はＲＦコードセットを記憶するための手段及び実行可能なプログラム又はプログラムのセットを有し、前記プログラム又はプログラムのセットは、
    ａ． ユーザによる記憶されているプリセットＩＲ又はＲＦコードセットの選択のためのプログラムコード、
    ｂ． ユーザによる活性化の際の前記プリセットＩＲ又はＲＦコードセットの要素とオブジェクトキーとのリンキング、
    ｃ． ユーザによる更なるプリセットコードセットのその後の選択のためのプログラムコード、及び
    ｄ． 全てのオブジェクトキーがリンクされる又はユーザがプロセスを終了させるまで前記更なるプリセットコードセットに対して前記ステップａ及びｂを繰り返すためのプログラムコードを有するプログラム可能遠隔制御装置。
17. 請求項１６に記載のプログラム可能遠隔制御装置において、
    前記プログラム又はプログラムのセットは、
    ユーザにプリセットＩＲ又はＲＦコードセットを提示するためのプログラムコードを有することを特徴とするプログラム可能遠隔制御装置。
18. 請求項１７に記載のプログラム可能遠隔制御装置において、
    前記プログラム又はプログラムのセットは、
    ユーザに更なるプリセットＩＲ又はＲＦコードセットを提示するためのプログラムコードを有することを特徴とするプログラム可能遠隔制御装置。
19. 請求項１６に記載のプログラム可能遠隔制御装置で用いる可読メモリ。
20. 請求項１６に記載のプログラム可能遠隔制御装置で用いるプログラム又はプログラムのセット。

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