JP4419814B2 - サービス品質評価支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、設備やビル等の管理サービスを評価するためのサービス品質評価支援装置に関する。
近年の企業経営環境の悪化にともない、企業のリストラクチャリングが進んでいる。企業は、事業上の競争力を高めるために、収益を生むコア業務にリソースを集中させ、ノンコア業務と呼ばれる間接業務をアウトソーシング(社外へのサービス業務の委託)するようになってきている。
アウトソーシングではサービスの品質とコストが適正な範囲で収まるように委託先を管理することが重要であり、そのために、特に欧米ではサービスレベル契約(Service LevelAgreements, SLA) が利用されることが多い。これは、サービスを受ける側と提供する側との間で結ぶサービスの品質に関わる合意のことである。サービスレベル契約では、合意の対象となる評価指標とその目標値およびコストが明示される。例えば、評価指標として処理にかかる日数を選んだ場合のサービスレベル契約は、“処理にかかる日数は3営業日以内、100%遵守のこと”となる。
しかしながら、SLAではサービスの品質およびコストを定量的に把握できるが、それぞれが適正でありバランスが取れているのかを把握することができないという問題があった。
そこで、従来、ビル管理サービスを品質面とコスト面で定量的に評価し、その評価結果から総合的なサービスの格付けを実施する評価システムが用いられている(例えば、特許文献1参照)。この格付けによって、品質とコストの適正度合、および両者のバランスを把握できるので、サービスの改善策へと結びつけることが可能になる。
特開2003−196368号公報
従来技術では、品質およびコストを単一の数値で評価するために、複数の評価指標を重みをつけて加算する評価モデルを作成する必要があった。しかしながら、評価指標を選別し重みを設定して評価モデルを作成するには、評価対象のサービスに対する業務知識が必要であり、簡単ではないという問題があった。また、評価モデルで評価した結果について、それぞれ過少,適正,過剰と判断するために閾値を設定する必要があった。しかし、この閾値の設定についても、評価対象のサービスに対する業務知識が必要であり、簡単ではないという問題があった。
そこで、本発明の目的は、評価モデルを作成することなしに、サービス品質を評価することを可能にするサービス品質評価支援装置を提供することである。
本発明によるサービス品質評価支援装置は、支援装置施設管理のサービス仕様について自己組織化マップ(Self Organizing Map,SOMと略記する) を作成するSOM作成手段と、SOM作成手段によって生成されたSOMに生じたクラスタにラベルを付加する評価ラベル作成手段とを備える。
ここで、好ましくは、SOM作成手段は、サービス仕様に含まれる品質に関する情報,コストに関する情報及び総合的な情報のそれぞれについてSOMを作成する。また、評価ラベル作成手段は、SOM作成手段によって生成された品質に関するSOMとコストに関するSOMに生じたクラスタにラベルを付加する。
本発明によるサービス品質評価支援装置は、総合的なSOMに対して、サービスを格付けするためのラベルを付加する格付けラベル作成手段を備えることができる。また、本発明によるサービス品質評価支援装置は、さらに、サービス仕様とSOMを用いてサービスの品質を評価し、その結果を表示するサービス評価手段を備えることができる。
本上記手段によれば、SOMを用いているので、評価モデルを作成しなくてもサービス品質を評価できる。
以下では発明の実施の形態について、図を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例であるサービス品質評価支援装置の機能構成を示す。SOM作成手段102は、サービス仕様100を用いてSOMセット104を生成する手段である。ここでSOM(Self Organizing Map,自己組織化マップ) とは人工ニューラルネットワークを利用した公知のアルゴリズム、およびそのアルゴリズムで生成されるマップのことである。多次元データの類似性を見つけ出し、似ているデータを二次元平面の近くに写像してクラスタを形成することが可能であり、データの分類(クラスタリング)などに利用される。サービス仕様100は、分析の対象となる施設管理サービスの仕様であり、作業プロセスの仕様,作業実績,コストなどビル固有の情報で構成される。SOMセット
104は、SOMによる分析結果の集合であり、品質に関する情報の分析結果である品質SOM106,コストに関する情報の分析結果であるコストSOM108,総合的な情報の分析結果である総合SOM110で構成される。評価ラベル作成手段112は、SOM作成手段102によって生成された品質SOM106とコストSOM108のクラスタにラベルを付加する手段である。分析者が、SOM上のクラスタに対して過少,適正,過剰などの意味づけをする。格付けラベル作成手段114は、ラベル付けされた品質SOM
106とコストSOM108の情報を用いて、総合SOM110上のノードに対して、施設管理サービスを格付けするためのラベルを付加する手段である。格付け用のラベルとは、例えばランクA,ランクB,ランクCなどの文字列であり、管理品質とコストそれぞれの状態および両者バランスに応じて決定される。サービス評価手段116は、サービス仕様100とSOMセット104を用いて、施設管理サービスを評価し、その結果を分析者に提示する手段である。
図2は、図1の実施例のハードウェア構成の一例を示す。サービス品質評価支援装置は、一式の計算機システム200上に実現される。計算機システム200においては、中央演算装置(CPU)201,主記憶装置202,外部記憶装置203,入力装置204及び出力装置205が互いにバス207によって接続される。中央演算装置201は、計算機システム200全体を制御する装置である。ここでは、主記憶装置202に記憶されたSOM作成手段102,評価ラベル作成手段112,格付けラベル作成手段114,サービス評価手段116の機能を実現するプログラムに従い、サービス品質評価支援装置の機能を提供する。主記憶装置202は、RAM(Random Access Memory)などデータのアクセスが高速な記憶装置であり、中央演算装置201用の制御プログラムやデータを一時的に格納する。ここには、外部記憶装置203から、SOM作成手段102,評価ラベル作成手段112,格付けラベル作成手段114,サービス評価手段116の機能を実現するプログラム類を読込み保存する。必要に応じて、これらのプログラムの実行に必要なサービス仕様100,SOMセット104のデータ類も、外部記憶装置203から読込み保存することも可能である。外部記憶装置203は、磁気ディスクなど主記憶装置202に比べてデータアクセスが低速であるが大容量の記憶容量を持ち、中央演算装置201用の制御プログラムやデータを半永続的に格納する装置である。ここには、SOM作成手段102,評価ラベル作成手段112,格付けラベル作成手段114,サービス評価手段116の機能を実現するプログラム類と、これらのプログラムの実行に必要なサービス仕様100,SOMセット104のデータ類を保存する。入力装置204は、キーボード,マウスなどであり、利用者による装置の操作を受け付ける。出力装置205は、CRT(陰極線管)ディスプレイ,液晶ディスプレイなどであり、サービス評価結果を表示する。
図3では、フローチャートを使って図1に示したサービス品質評価支援装置の処理の流れを説明する。図3に示したように、処理はステップ300とステップ302に分けることができる。ステップ300は前処理であり、サービス仕様100から分析に必用なSOMセット104を作成する。ステップ302では、作成したSOMセット104を利用して、分析対象のサービス仕様100の品質,コスト、および両者のバランスを分析し、結果をユーザに提示する。
図4では、図3に示したステップ300の処理の詳細をフローチャートを使って説明する。ステップ400では、SOM作成手段102を使い、サービス仕様100の品質に関する情報を用いて品質SOM106を学習させる。ステップ402では、評価ラベル作成手段112を使って、品質SOM106のクラスタに対して、過少,適正,過剰などのラベル付けを行う。ステップ404では、SOM作成手段102を使い、サービス仕様100のコストに関する情報を用いてコストSOM108を学習させる。ステップ406では、評価ラベル作成手段112を使って、コストSOM108のクラスタに対して、過少,適正,過剰などのラベル付けを行う。ステップ408では、SOM作成手段102を使い、サービス仕様100のすべて、または一部の情報を用いて総合SOM110を学習させる。ステップ410では、格付けラベル作成手段114を使って、ラベル付けされた品質
SOM106とコストSOM108を用いて、総合SOM110上のノードに対して、施設管理サービスを格付けするためのラベルを付加する。以上の処理で、前処理としての
SOMセット104の作成は完了する。
図5は、SOMの概念を示すものであり、SOMと入力データ空間の対応関係を示している。SOM500は、SOM作成手段102で生成された品質SOM106,コスト
SOM108,総合SOM110などを表すマップである。このマップは、サービス仕様100の情報が存在する高次元の入力データ空間上に浮かぶ曲面502と対応関係がある。つまり、SOM500上のノード504が決まると、それに対応する入力データ空間上の点506が決まる。逆に、入力データ空間上の点506が決まると、SOM500上のノード504が決まる。この写像を実現するために、SOM500の各ノードは、入力データ空間上の特定の点に対応するベクトルを保持している。このベクトルは参照ベクトルと呼ばれている。
図6では、図4に示したステップ400,ステップ404,ステップ408のSOM学習処理の詳細をフローチャートを使って説明する。ステップ600では、SOMの作成に必用な初期パラメタを設定する。初期パラメタとは、SOMのグリッド大きさ,総学習回数,近傍領域(後述する「勝者ノード」の近くの領域)の形状,近傍領域の大きさ,学習係数,各ノードが保持する参照ベクトルのことである。ステップ602は、ステップ604からステップ608の処理を、ステップ600で設定した総学習回数だけ繰り返すことを示す。ステップ604では、サービス仕様100の中から入力ベクトルを選択する。サービス仕様100は多次元の情報であり、この中から分析対象となるデータを抽出しベクトルを生成する。つまり、品質SOM106を生成する場合には品質に関する情報だけを選択し入力ベクトルを生成する。同様にコストSOM108の場合にはコストに関する情報だけを、総合SOM110の場合には、すべてまたはその一部の情報を選択する。なお、入力ベクトルは分析対象のビル毎に生成されるので、この複数の入力ベクトルの中から一つを選択する必要がある。これには、すべてのビルを順に選択しそれに対応する入力ベクトルを選べばよい。また、ランダムにビルを選択しそれに対応する入力ベクトルを選んでもよい。ステップ606では、ステップ604で選択した入力ベクトルにユークリッド距離が最も近い参照ベクトルを保持するSOMのノードを探索する。この探索で選ばれるノードを勝者ノードと呼ぶ。ステップ608では、勝者ノードの近傍領域に含まれるノードの参照ベクトルを入力ベクトルに近づけるように次式で更新する。
mi(t+1)=mi(t)+α(t)×(x(t)−mi(t))
ここで、tは繰り返し回数、iはノード番号、miはノードiの参照ベクトル、αは学習率、xは入力ベクトルである。
以上の処理でSOMの学習は完了する。
次に、サービス仕様100の一例を図7を用いて説明する。サービス仕様100は、分析の対象となる施設管理サービスの仕様であり、作業プロセスの仕様,作業実績,コストなどビル固有の情報で構成される。テーブル700は、清掃サービスに対するサービス仕様100の一例であり、あるビルのエリア区分ごとの作業内容に対する作業頻度が列702に、コストが列704に格納してある。このテーブルの場合、図6のステップ604で述べた入力ベクトルを、作業頻度すなわち品質面については(1,1,5,1,1,1)、コスト面については(0.5,0.2,0.4,1,2,2)、品質面とコスト面とを合わせた総合的には(1,1,5,1,1,1,0.5,0.2,0.4,1,2,2)のように抽出することができる。
次に、品質SOM106の一例を図8を用いて説明する。SOM800は、SOM作成手段102によって生成された品質SOM106を表すマップである。このマップにはラベル802のように“αビル”などビルの名前がマップしてある。これはαビルのサービス仕様から抽出した品質面の入力ベクトルに対応するノードに、ビルの名前を重ね合わせ表示したものである。入力ベクトルに対応するノードは、図6のステップ606に示した勝者ノードの探索処理によって決定できる。クラスタ804,クラスタ806,クラスタ808は、各ノードが保持する参照ベクトルを基にして評価ラベル作成手段112が生成したものである。クラスタ生成には、統計分野でよく使われるk−means 法などの手法を利用すればよい。そして、同じく評価ラベル生成手段112を用いて、各クラスタに意味付けした結果が評価ラベル810である。これによると、クラスタ804は品質が過剰、クラスタ806は品質が適正、クラスタ808は品質が過少であることを示す。つまり、ラベル802でマップされる“αビル”はクラスタ806に属するので、品質は適正であることが分かる。
次に、コストSOM108の一例を図9を用いて説明する。SOM900は、SOM作成手段102によって生成されたコストSOM108を表すマップである。このマップにはラベル902のように“αビル”などビルの名前がマップしてある。これはαビルのサービス仕様から抽出したコスト面の入力ベクトルに対応するノードに、ビルの名前を重ね合わせ表示したものである。クラスタ904,クラスタ906,クラスタ908は、各ノードが保持する参照ベクトルを基にして評価ラベル作成手段112が生成したものである。そして、同じく評価ラベル生成手段112を用いて、各クラスタに意味付けした結果が評価ラベル910である。これによると、クラスタ904はコストが過剰、クラスタ906はコストが適正、クラスタ908はコストが過少であることを示す。つまり、ラベル902でマップされる“αビル”はクラスタ902に属するので、コストは過少であることが分かる。
次に、総合SOM110の一例を図10を用いて説明する。SOM1000は、SOM作成手段102によって生成された総合SOM110を表すマップである。このマップにはラベル1002のように“αビル”などビルの名前がマップしてある。これはαビルのサービス仕様から抽出した総合的な入力ベクトルに対応するノードに、ビルの名前を重ね合わせ表示したものである。クラスタ1004,クラスタ1006,クラスタ1008,クラスタ1010,クラスタ1012はラベル付けされた品質SOM106とコストSOM108の情報を用いて、格付けラベル作成手段114が生成したものである。そして、同じく格付けラベル作成手段114を用いて、各クラスタに意味付けした結果が格付けラベル1014である。これによると、クラスタ1004は最も良いAランク、クラスタ1006は2番目に良いBランク、クラスタ1008は3番目に良いCランク、クラスタ1010は4番目に良いDランク、クラスタ1012は最も悪いEランクであることが分かる。つまり、ラベル1002でマップされる“αビル”はクラスタ1006に属するので、格付けは2番めに良いBランクであることが分かる。
図11は、図10に示した総合SOM110の学習結果を人間に分かりやすいように表形式にまとめたものである。列1102は分析対象のビル名を示している。そして、列
1104は格付けラベル1014から得られる格付け結果を示している。例えば、ラベル1002でマップされる“αビル”はクラスタ1006に属するので、格付けはBランクであることを示している。
図12は、品質SOM106,コストSOM108,総合SOM110の相互の関係を説明するものである。総合SOM110に対応するSOM1000の特定のノード1200を指定すると、それに対応する参照ベクトルが決定される。この参照ベクトルは、品質面の情報とコスト面の情報を合成したものである。したがって、ノード1200の参照ベクトルから、品質面の情報とコスト面の情報を分離し、それぞれを品質SOM106とコストSOM108にマップすると、ノード1202とノード1204が得られる。つまり、総合SOM110上でノード1200を指定すると、それに対応して品質SOM106上のノード1202とコストSOM108上のノード1204が決定される。また、逆に品質SOM106上のノード1202とコストSOM108上のノード1204を指定すると、それに対応して総合SOM110上のノード1200が決定される。
図13では、図4に示したステップ410の格付けラベルの作成処理の詳細をフローチャートを使って説明する。ステップ1300は、総合SOM110のノードに対してステップ1302〜ステップ1308の処理を繰り返すことを示す。ステップ1302では、現在の処理対象の総合SOM110のノードに対応する品質SOM106のノードを図
12に示した方法で求め、そのノードに対応する評価ラベルを取得する。同様にステップ1304では、現在の処理対象の総合SOM110のノードに対応するコストSOM108のノードを求め、そのノードに対応する評価ラベルを取得する。ステップ1306では、ステップ1302とステップ1304で取得した評価ラベルから、現在の処理対象の総合SOM110のノードに対する格付けラベルを決定する。ステップ1308では、ステップ1306で得られた格付けラベルを総合SOM110に格納する。以上の処理により、図10に示すような総合SOM110が生成される。
図14には、図13に示したステップ1306の格付けラベルの決定処理で参照する格付けテーブルの例を示す。テーブル1400は、品質面およびコスト面でそれぞれ3段階で評価する場合の、計9通りの組合わせに対する格付けを示したものである。ステップ
1302での品質面での評価結果とステップ1304でのコスト面での評価結果を用いてテーブル1400を引くことで格付け情報を取得できる。例えば、品質面での評価が適正,コスト面での評価が適正である場合には、格付け結果はAランクとなる。
図15では、図3に示したステップ302のサービスの評価処理の詳細をフローチャートを使って説明する。ステップ1500は、分析対象のビルに対してステップ1502〜ステップ1506の処理を繰り返すことを示す。ステップ1502では、多次元の情報であるサービス仕様100から、評価対象のビルに対するデータを取得する。ここでは、総合SOM110作成に用いた情報と同じ種類の情報を選択し入力ベクトルとする。ステップ1504では、ステップ1500で選択したその入力ベクトルに対応する総合SOM
110のノードを決定する。ステップ1506では、ステップ1502で決定されたノードの位置に評価対象のビルの名前を重ね合わせる。ステップ1508では、評価結果を画面に表示し分析者に提示する。
図16は、図15のステップ1508での評価画面の例を示すものである。基本的には図12に示したように、品質SOM106,コストSOM108,総合SOM110をそれぞれの関連を示しながら表示する。このときに、分析者が評価の詳細を把握できるように、各ビルのノードに対応する参照ベクトルを提示してもよい。例えば、装置の利用者がマウスなどでδビルを選択した場合には、総合SOMでは参照ベクトル1600、品質
SOMでは参照ベクトル1602,コストSOMでは参照ベクトル1604を付加情報として表示する。また、ビルだけでなくSOMのノードを選択した場合についても、同じように参照ベクトルを付加情報として表示しても良い。このように表示することで、ユーザは総合評価,品質評価,コスト評価の関係をビジュアルに把握できるようになる。なお、各SOM間の対応がわかる表示方法ならば、本実施例に限らず種々の変形例が可能であり、例えば図16中の矢印は表示しなくても良い(次図17も同様)。
図17は、図15のステップ1508での評価画面の別の例を示すものである。基本的には図12に示したように、品質SOM106,コストSOM108,総合SOM110をそれぞれの関連を示しながら表示する。このときに、分析者がサービスの改善方法を検討できるように、SOM上でのビルのマップ位置を変更したときに他のSOMで対応する位置がどのように変更されるか表示しても良い。例えば、装置の利用者がマウスなどでδビルに対応するノード1200をノード1700に移動させた場合に、ノード1700の参照ベクトルを使って、図12の説明で示した方法で品質SOMとコストSOM上でのマップ位置を再計算する。その結果、品質SOMではノード1202からノード1702へ、コストSOMではノード1204からノード1704へといったようにノードの移動が示される。ここでは総合SOM上でノードを移動させた例を示したが、品質SOMまたはコストSOM上でノードを移動し、その結果を総合SOMに反映させるようにしても良い。
図18は、図15のステップ1508での評価画面の別の例を示すものである。基本的には図12に示したように、品質SOM106,コストSOM108,総合SOM110をそれぞれの関連を示しながら表示する。このときに、分析者がサービスの改善方法を検討できるように、サービスの仕様を改善して入力ベクトルを変更したときにSOM上で対応する位置がどのように変更されるか表示しても良い。図では、改善する項目とその量に応じてマップされる場所がラベル1802,ラベル1804,ラベル1806と変更されることを示している。このように表示することで、サービス仕様の改善効果を簡単に把握できるようになる。ここで、改善項目を装置の利用者が変更する例を述べたが、装置で自動的に計算して変更しても良い。例えば、改善に費やせるコストを設定し、そのコスト内で変更可能な項目とその量を計算し、その結果を表示するようにしても良い。
図19は、図15のステップ1508での評価画面の別の例を示すものである。基本的には図12に示したように、品質SOM106,コストSOM108,総合SOM110をそれぞれの関連を示しながら表示する。このときに、分析者がサービスの改善方法を検討できるように、コスト情報を基に作成した等高線を重ね合わせても良い。コスト情報とは、例えば単位面積当たりのサービスの総コスト等を表すスカラ量の指標である。SOMの各ノードごとにこのコスト情報を決定できるので、地図で標高を可視化する際に用いられる等高線表示のアルゴリズムを適用することで、コスト情報の等高線を表示することができる。例えば、等高線1900はコストが同じノードを繋いだものであり、この線の近くにマップされるαビル1902とγビル1904の総コストは近いことが分かる。このことから、両ビルは総コスト面では同じ程度であるが、格付けはαビル1902は高く、γビル1904には改善の余地があることが分かる。
以上のような構成をとることで、施設管理サービスを品質,コスト、および両者のバランスで評価できるようになる。ここで、SOMを用いて作成したマップ用いて、品質等を評価している。したがって、分析者が評価モデルを作らないでも作成しなくても評価できるという効果がある。また、マップ上に生じたクラスタに対して過少・適正・過剰などの意味付けをするので、判定に用いる閾値を設定しなくても良いという効果がある。
以上の実施例では、品質を評価する際に、これから提供するサービスを規定する量を用いていた。例えば、作業頻度702(図7)などは予定値であり、実際に実施した実績値としての作業頻度とは必ずしも一致しない。そこで、実際に提供したサービスの実績値を用いて品質を評価してもよい。実績値とは、例えば、実際に作業をした回数,作業結果の評価指標(設備管理の場合は設備停止時間,設備が故障してから回復するまでの時間等),クレームの数,アンケート結果,顧客満足度などである。また、サービス予定値と実績値の乖離の度合いを本装置を使って分析しても良い。この場合は、サービスの予定値に関するSOMと実績値に関するSOMから総合SOMを作成することになる。また、作業実績を分析対象とする場合は、時系列で実績データが蓄積されるので、時系列での変化の様子をステップ1508(図15)での評価画面で表示しても良い。時系列データ評価を表示する場合の画面例を図20に示す。ここでは、あるビルの評価結果を1月(ラベル2000),2月(ラベル2002),3月(ラベル2004)で示している。この様に時系列データの評価結果を表示することで、サービスの評価結果の傾向を掴むことができる。
本発明の実施例であるサービス品質評価支援装置の機能構成を表すブロック図である。 図1のサービス品質評価支援装置のハードウェア構成を表す図である。 図1のサービス品質評価支援装置の全体の処理の流れを表すフローチャートである。 SOMセットの作成処理の流れを表すフローチャートである。 SOMの写像を説明する図である。 SOMの学習処理の流れを表すフローチャートである。 サービス仕様の例を説明する図である。 品質SOMの例を表す図である。 コストSOMの例を表す図である。 総合SOMの例を表す図である。 格付けリストの例を表す図である。 SOM間の対応関係を説明する図である。 格付けラベルの作成処理の流れを説明するフローチャートである。 格付けテーブルの例を表す図である サービスの評価処理の流れを説明するフローチャートである。 参照ベクトルを表示する場合のサービス評価画面の例である。 変更結果を表示する場合のサービス評価画面の例である。 改善案評価の例である。 コスト等高線を重ね合わせた表示の例である。 時系列データの評価画面の例である。
符号の説明
100…サービス仕様、102…SOM作成手段、104…SOMセット、106…品質SOM、108…コストSOM、110…総合SOM、112…評価ラベル作成手段、114…格付けラベル作成手段、116…サービス評価手段。

Claims (12)

  1. 計算機システムと、前記計算機システムにおいて実行されるサービス品質評価支援のためのプログラムとを備えたサービス品質評価支援装置であって、
    前記プログラムは、
    施設管理のサービス仕様に含まれる品質に関する情報,コストに関する情報及び総合的な情報のそれぞれについて、品質に関するSOM(自己組織化マップ),コストに関するSOM及び総合的なSOMを作成するSOM作成手段と、
    前記品質に関するSOMと前記コストに関するSOMとに生じたクラスタに対して、過少,適正,過剰の評価を示す評価ラベルを付加する評価ラベル作成手段と、
    前記総合的なSOMの各ノードに対して、当該ノードに対応する前記品質に関するSOMの前記評価ラベルと、当該ノードに対応する前記コストに関するSOMの前記評価ラベルとに基づいて、サービスを格付けする格付けラベルを付加する格付けラベル作成手段とを備えることを特徴とするサービス品質評価支援装置。
  2. 請求項1において、前記評価ラベルは、分析者によって決められた評価であることを特徴とするサービス品質評価支援装置。
  3. 請求項1または2において、前記SOM作成手段は、これから提供する予定のサービスを規定する情報を用いて前記品質に関するSOMを作成することを特徴とするサービス品質評価支援装置。
  4. 請求項1または2において、前記SOM作成手段は、すでに提供したサービスの実績情報を用いて前記品質に関するSOMを作成することを特徴とするサービス品質評価支援装置。
  5. 請求項1から4の何れかにおいて、前記プログラムは、前記サービス仕様と前記品質に関するSOMと前記コストに関するSOMと前記総合的なSOMを用いて、サービスの品質を評価し、その結果を表示するサービス評価手段を備えることを特徴とするサービス品質評価支援装置。
  6. 請求項において、前記サービス評価手段は、前記品質に関するSOMと前記コストに関するSOMと前記総合的なSOMと前記評価ラベルと前記格付けラベルとを表示することを特徴とするサービス品質評価支援装置。
  7. 請求項において、前記サービス評価手段は、前記総合的なSOM上の対応する位置に分析対象を表すマークを重ね合わせて表示することを特徴とするサービス品質評価支援装置。
  8. 請求項において、前記サービス評価手段は、前記品質に関するSOMと前記コストに関するSOMと前記総合的なSOMとの間の位置の対応関係を表すマークを重ね合わせて表示することを特徴とするサービス品質評価支援装置。
  9. 請求項において、前記サービス評価手段は、前記品質に関するSOMと前記コストに関するSOMと前記総合的なSOMのいずれかの上で前記マークを移動した場合に、それに連動して対応するマークの場所を変更することを特徴とするサービス品質評価支援装置。
  10. 請求項7から9の何れかにおいて、前記サービス評価手段は、前記分析対象を表すマークとして、前記サービス仕様を改善した後のマークと、改善前のマークとを、それぞれ対応する位置に表示することを特徴とするサービス品質評価支援装置。
  11. 請求項5から10の何れかにおいて、前記サービス評価手段は、前記コストに関する情報を基にして作成した等高線を前記総合的なSOMに重ね合わせて表示することを特徴とするサービス品質評価支援装置。
  12. 請求項5から10の何れかにおいて、前記サービス評価手段は、前記総合的なSOM上の対応する位置に、時系列のサービス実績データに対応するマーク重ね合わせて表示することを特徴とするサービス品質評価支援装置。
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