JP4415165B2 - Diver intercom - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
【0001】
本発明は、周波数特性を改善して明瞭度を向上した潜水夫用インターホンに関し、特にマイクロホンの周波数特性とアンプの周波数特性の総合周波数特性に特徴を有するものである。
【従来の技術】
【0002】
マイクロホンの周波数特性はマイクロホンの構造、性能に応じて非常に多くの種類があり、用途、価格に応じて選択される。アンプも非常に多くの種類があり、用途、価格に応じて使用される。多くの場合マイクロホンの周波数特性とアンプの周波数特性はそれぞれがインターホンとして要求される特性を持つものが選択使用される。マイクロホンおよびアンプがインターホンとして要求される周波数特性を持たない場合、マイクロホンおよびアンプの周波数特性がそれぞれインターホンの周波数特性に一致するようにフィルターが挿入される。
【0003】
水中あるいは海中の潜水夫と、船上あるいは陸上の操作者との通話および監視を目的としたインターホンは、潜水夫のマイクロホンとスピーカは同一構成のマイクロホン兼スピーカが1個は口許付近に配置されてマイクロホンとして使用され、また別の1個は耳許付近に配置されてスピーカとして使用される。潜水夫用のマイクロホン兼スピーカは空気中とは比較にならないほどの大きな圧力に耐える構造になっているため、その筐体は堅牢に作られている。マイクロホンまたはスピーカの主構造はボイスコイルと振動板よりなり、振動板の振動によって、空気振動を電気信号に変換し、また電気信号を空気振動に変換するものであるが、水中で使用されるマイクロホン兼スピーカは振動板より磁気回路側を水密構造にして振動板が水圧に耐える必要上堅固に構成されている。振動板の振動エネルギーは周波数と振幅に逆比例するため低周波数になるほど電気信号から空気振動の変換効率、空気振動から電気信号の変換効率は悪くなり、周波数特性の低域が減衰する。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
周波数特性のよいマイクロホン、アンプは構造が複雑であり、高価である。潜水夫用のマイクロホン兼スピーカのように堅固な構造のために周波数特性の悪いマイクロホン兼スピーカを使用する場合、インターホンとして要求される周波数特性を満足させるためフィルターが使用されるが、フィルターで信号が減衰する分だけ信号レベルが低下する。
潜水夫用インターホンは、潜水作業者の呼吸音を監視することで潜水作業者の状況を常時確認するため必要であるが、呼吸音は通常の音量に比べて非常に大きく、音声を通話に必要な音声レベルにすると呼吸音が非常に大きく拡声される。この呼吸音とともに排気により生じる泡の発生音が混じり、耳障りな音が加わるため明瞭度を低くしている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の潜水夫用インターホンは、潜水夫用マイクロホンから入力し、船上または地上に設置したアンプで増幅して船上または地上のスピーカから出力する潜水夫用インターホンにおいて、前記潜水夫用マイクロホンと前記アンプはそれぞれ異なる周波数特性を有し、前記潜水夫用マイクロホンからアンプを通して前記スピーカから出力する時の総合周波数特性が200Hzから3000Hzまでほぼ平坦な周波数特性を有し、かつ音声帯域より低音域あるいは高音域に存在する潜水夫の呼吸音や排気時に生じる泡の発生音を減衰させるようにしたことを特徴とする。このように前記潜水夫用マイクロホンからアンプを通して船上または地上のスピーカから出力する時の総合周波数特性が200Hzから3000Hzまでほぼ平坦な周波数特性を有するので、インターホンの音声帯域は平坦な周波数により伝達され、かつ音声帯域より低音域あるいは高音域に存在する呼吸音や排気時に生じる泡の発生音は、減衰するので、その結果、通話の明瞭度が向上し、通話がスムーズに行える。
【0006】
本発明の潜水夫用インターホンは、前記アンプの周波数特性が約300Hz〜600Hz間にピークを持ち、ピーク周波数より低い周波数および高い周波数においてオクターブ当たり10dB以上の減衰特性を有することを特徴とする。この結果、本発明の潜水夫用インターホンは、人の音声帯域とほぼ一致するようになり、このため通話の明瞭度が向上し、通話がスムーズに行える。
【0007】
本発明の潜水夫用インターホンは、1500Hz前後をピークにしてピークより低い周波数ではオクターブ当たり6dB以上減衰するマイクロホンと、300Hzから600Hzの間にピークを持ちピーク周波数よりレスポンスが3dB低下する周波数から低域周波数ではオクターブ当たり12dB以上で減衰する周波数特性をもつアンプからなる。このような周波数特性のマイクロホンとアンプは比較的安価であり、そしてこのマイクロホンとアンプを組み合わせた場合明瞭度において高性能を得ることができる。
【0008】
本発明の潜水夫用インターホンは、前記マイクロホンはピークより高い周波数では数kHzまで減衰の少ない周波数特性を持ち、前記アンプは前記ピークより高域周波数ではオクターブ当たり10dBで減衰する周波数特性を持つ。これによりマイクロホンとアンプの総合特性を良好にすることができる。
【0009】
さらに本発明のマイクロホンおよびスピーカはマイクロホン兼スピーカで構成される。これによりマイクロホンとスピーカは同一のものを使用することができる。また本発明のインターホンは潜水夫用に構成することができる。
【発明の実施の形態】
【0010】
本発明の潜水夫用インターホンは、互いに異なる周波数特性を持つマイクロホンとアンプを用いて200Hzから3000Hzまでの総合周波数特性がほぼ平坦な周波数特性とした。人の音声は200〜1000Hzと600〜3500Hzの2つの周波数帯域でほとんどが構成され、音声の周波数に対する平均エネルギーは500Hz以下に60%、1500Hz以上に7%が集中している。しかし明瞭度は1500Hz以上の周波数成分を除去したとき62%減少するが、500Hz以下の周波数成分を除去しても明瞭度はほとんど変化しない。このような人の音声の特徴にインターホンの周波数特性を合わせているので、かつ呼吸音や排気時に生じる泡の発生音が減衰して通話の明瞭度が向上し、通話がスムーズに行なえる。
【0011】
(実施例1)
図1は、本発明の潜水夫用インターホンを示し、第1マイクロホン1がアンプ2を介してモニタースピーカ3に接続され、またスピーカ4と第2マイクロホン5がアンプ2に接続される。アンプ2には電源スイッチ6、第2マイクロホン用音量調整つまみ7、第1マイクロホン用音量調整つまみ8が備えられている。電源スイッチ6を「切」状態から「入1」状態へ操作した場合、第2マイクロホン5からモニタースピーカ3へ放送が行える。ここで第1マイクロホン1のトークスイッチ9をオンにすると、第1マイクロホン1からスピーカ4にのみ放送が行え、モニタースピーカ3には放送されない。次に電源スイッチ6を「入2」に操作した場合、第2マイクロホン5からモニタースピーカ3へ放送が行われる。ここで第1マイクロホン1のトークスイッチ9をオンにすると、第1マイクロホン1からモニタースピーカ3及びスピーカ4へ放送が行える。
【0012】
第2マイクロホンの周波数特性は図2に示すように1500Hz前後の周波数をピークにしてピークより低い周波数側ではオクターブ当たり6dB以上10dB以下の減衰特性を示し、ピークより高い周波数側では数kHzまで減衰の少ない特性を持つ。アンプ2は図3に示すように、300〜600Hz間にピークを持ち、ピーク周波数から3dB低下する周波数の低域周波数側ではオクターブ当たり12dB以上20dB以下で減衰する周波数特性を持ち、ピーク周波数から3dB低下する周波数の高域周波数側ではオクターブ当たり10dB以上20dB以下で減衰する周波数特性を持つ。上記図2と図3に示すマイクロホンの周波数特性とアンプの周波数特性を合わせた総合周波数特性は図4に太実線で示すように、200〜3000Hz周波数間においてほぼ平坦な特性をもつ台形特性となる。図4の点線はマイクロホンの周波数特性を示し、細実線はアンプの周波数特性を示す。
【0013】
人間の声、特に母音ア、イ、ウ、エ、オはそれぞれの周波数帯域(ホルマント)を図5に示すように200〜1000Hzと600〜3500Hzの2つの周波数帯域でほとんどが構成されている。また音声の周波数に対する平均エネルギーは図6に示すように男声、女声ともに500Hz以下の周波数帯域に60%、1500Hz以上の周波数帯域に7%程度である。しかし明瞭度は1500Hz以上の周波数帯域を除去したとき62%も減少するが500Hz以下の周波数帯域を除去しても明瞭度はほとんど変化しない。
本発明の潜水夫用インターホンは、上記総合周波数特性を人間の声の成分と一致させているので音量および明瞭度のよいインターホンが得られる。
【0014】
(実施例2)
潜水夫用インターホンも基本構成は図1と同様に構成されるので、図1を用いて説明する。船上または陸上にアンプ12が設置され、船上または陸上マイクロホン11及びモニタースピーカ13が船上側または陸上側に接続される。水中(海中)側に水中スピーカ14と水中マイクロホン15が接続される。アンプ12には電源スイッチ16、潜水夫用音量調整つまみ17、船上または陸上用マイク音量調整つまみ18が備えられている。
【0015】
水中スピーカ14と水中マイクロホンは同一構造であり図7に示すようにマイクロホン兼スピーカとして構成される。マイクロホン兼スピーカの磁気回路71は透磁率の高い鉄等の材質で形成されるヨーク72とリング状磁石73により外磁型に構成され、リング状磁石73の上にプレート74が固定されて、ヨーク72の中央ポールとプレート74の間に磁気キャップが形成される。磁気回路の外周は密閉性の高い構造の鉄やアルミのような金属製筐体75で被覆される。磁気ギャップに挿入されたボイスコイル76の上端は筐体75の上部周辺に全外周部が柔軟防水材77を介して固定されたABS等の合成樹脂よりなる振動膜78の中央部に柔軟振動伝導材79を介して連結される。柔軟防水材77および柔軟振動伝導材79としてシリコンゴム等柔軟性が調整可能で防水作用のあるものが使用される。振動膜78の全外周部が筐体75の上部周辺に柔軟防水材77により固定されることにより筐体75の内部を水密構造に構成している。
【0016】
上記図7に示したマイクロホン兼スピーカは眼、鼻、口を覆う水中マスク(図示しない)口許付近にある左右の中空凸部の中に装着されるとともに、耳元付近の固定バンドの近くに装着されてマイクロホンおよびスピーカとして使用される。アンプ12と2個のマイクロホン兼スピーカのコード10は、船上あるいは陸上から潜水夫へ送るエアーホースの中または外側に一緒に束ねられて水中と水上を接続している。エアーホースは船上あるいは陸上から圧縮空気が送られ水中作業を行なう潜水夫が減圧後呼吸空気として用いる。
【0017】
このインターホンはアンプ12の電源スイッチ16を「切」状態から「入1」状態へ操作した場合、潜水夫は水中マイクロホン15からモニタースピーカ13へ放送を行うことができる。ここで船上または陸上側でオペレータが陸上マイクロホン11のトークスイッチ19をオンにすると、陸上あるいは船上マイクロホン11から水中スピーカ14にのみ放送を行うことができ、モニタースピーカ13には放送されない。次に電源スイッチ16を「入2」に操作した場合、潜水夫側は水中マイクロホン15からモニタースピーカ13へ放送を行うことができる。オペレータが陸上マイクロホン11のトークスイッチ19をオンにすると、陸上あるいは船上マイクロホン11からモニタースピーカ13及び水中スピーカ14へ放送を行うことができる。
【0018】
アンプ12の詳細は図8に回路図を示すように、陸上マイクロホン11が陸上用マイク音量調整つまみ18に結合された可変抵抗器18aを経て増幅器21に接続される。マイクロホン11は通常の高性能マイクロホンが使用できるので、その周波数特性は非常によく音声周波数帯域でほぼ平坦である。また増幅器21も音声帯域でほぼ平坦な周波数特性のものが使用される。増幅器21の出力はバンドパスフィルター22、抵抗23、24を経て増幅器25に加えられモニタースピーカと水中スピーカの切替リレースイッチ26及びモニタースピーカオンオフ用リレースイッチ27を介してモニタースピーカ13に接続されるとともに、トランス28を介して水中マイクロホンと水中スピーカの切替リレースイッチ29を経て水中スピーカ14および水中マイクロホン15に接続される。水中スピーカ14と水中マイクロホン15は水中スピーカと水中マイクロホンの切替用リレースイッチ29で切り替えられて、トランス30、潜水夫用音量調整つまみ17に結合された可変抵抗器17aを経て増幅器31に接続される。増幅器31の出力はバンドパスフィルター32、抵抗33、34を経て増幅器25に加えられる。バンドパスフィルター22、32の出力と、増幅器25の間にリレースイッチ41が挿入され、陸上あるいは船上マイクロホン11又は水中マイクロホン15が使用されていない場合に接地しノイズを除去している。
【0019】
水中スピーカ14と水中マイクロホン15は前記のようにマイクロホン兼スピーカで構成され、そのマイクロホン15の周波数特性は図2に示すように1500Hz前後の周波数をピークにしてピークより低い周波数側ではオクターブ当たり6dB以上10dB以下の減衰特性を示し、ピークより高い周波数側では数kHzまで減衰の少ない特性を持つ。また信号が増幅器31及びバンドパスフィルター32を通過するときの周波数特性は、前記のように図3に示すように、300〜600Hz間にピークを持ち、ピーク周波数から3dB低下する周波数の低域周波数側ではオクターブ当たり12dB以上20dB以下で減衰する周波数特性を持ち、高域周波数側ではオクターブ当たり10dB以上20dB以下で減衰する特性を持つ。増幅器31及びバンドパスフィルター32のこのような周波数特性は図示しないが増幅器中の抵抗やコンデンサの定数を調整することで得ることができる。上記のマイクロホン兼スピーカのマイクロホンとしての周波数特性と、増幅器31及びバンドパスフィルター32の周波数特性を合わせた総合特性は図4に示すように、200〜3000Hz周波数間においてほぼ平坦な特性をもつ台形特性となる。モニタースピーカ13および増幅器25は通常の高性能スピーカ、増幅器が使用できるので、その周波数特性は非常によく音声周波数帯域でほぼ平坦である。
【0020】
トークスイッチ19の一端はリレー35を介して接地され、他端は電源スイッチ16aの「入1」「入2」端子に接続されるとともにリレースイッチ36のオン端子を介してリレー37と38を駆動するように接続されている。リレー35はリレースイッチ36を駆動し、リレー37はリレースイッチ26を駆動し、リレー38はリレースイッチ29を駆動する。電源スイッチ16aは3段切替スイッチで構成され、可動接点に12Vの直流電源39が接続され、固定接点側は第1段がオフ状態、第2段が「入1」、第3段が「入2」状態である。電源スイッチ16bの第1段と第2段は開放され、第3段にモニタースピーカオンオフリレー40が接続される。リレー40はリレースイッチ27を駆動する。
【0021】
電源スイッチ16aが第1段のオフ状態のとき電源回路は切断されているので、アンプ12及びリレー35、37、38、40は非動作状態にある。電源スイッチ16aが第2段の「入1」に操作された場合、電源回路(図示しない)が接続され増幅器21、25、31が動作状態になる。このときリレー35、37、38、40は非動作状態であるから各リレースイッチ26、27、29、36は図8に示す状態にあり、水中マイクロホン15からの入力信号はリレースイッチ29、トランス30、可変抵抗器17aを介して増幅器31に入力され、さらにバンドパスフィルター32を経て増幅器25で増幅されて、リレースイッチ26を介してモニタースピーカ13に出力され、陸上(船上)に放送される。このときリレースイッチ41は陸上マイクロホン11を接地し陸上マイクロホン11からのノイズを除去している。次にトークスイッチ19をオンにすると、リレー35が動作してリレースイッチ36を動作させて、リレー37、38に電流を流し動作させる。リレー35の動作によりリレースイッチ41が切替わり水中マイクロホン15を接地して水中マイクロホン15からのノイズを除去している。リレー37及び38の動作により、リレースイッチ26及び29が切り替わり陸上マイクロホン12の入力が可変抵抗器18aを介して増幅器21に入力され、さらに増幅器25で増幅されて、リレースイッチ26、トランス28、リレースイッチ29を経て水中スピーカ14に出力され、潜水夫に放送される。この場合リレースイッチ27が動作状態にないので、モニタースピーカ13は動作しない。
【0022】
次に電源スイッチ16aが第3段の「入2」に操作された場合、電源回路が接続され増幅器21、26、31が動作状態にあり、リレー37、38は非動作状態であるがリレー40は動作状態になるので、リレースイッチ27がオン状態にある。このため水中マイクロホン15からの入力信号はリレースイッチ29、トランス30、可変抵抗器17aを介して増幅器31に入力され、さらにバンドパスフィルター32を経て増幅器25で増幅されて、リレースイッチ26を介してモニタースピーカ13に出力され、放送される。このときリレースイッチ41は陸上マイクロホン11を接地し陸上マイクロホン11からのノイズを除去している。次にトークスイッチ19をオンにすると、リレー35が動作してリレースイッチ36を切替えリレー37、38に電流を流し動作させる。リレー35の動作によりリレースイッチ41が切替わり水中マイクロホン15を接地して水中マイクロホン15からのノイズを除去している。リレー37及び38の動作により、リレースイッチ26及び29が切り替わり陸上マイクロホン11の入力が可変抵抗器18aを介して増幅器21に入力され、さらにバンドパスフィルター22を経て増幅器25で増幅されて、リレースイッチ26、トランス28、リレースイッチ29を経て水中スピーカ14に出力され、放送される。同時にリレースイッチ27が動作状態であるので、抵抗42を介してモニタースピーカ13からも放送される。抵抗42はモニタースピーカの入力を軽減しモニタースピーカ13と陸上マイクロホン11がハウリングするのを防止する。
【発明の効果】
【0023】
本発明の潜水夫用インターホンは、互いに異なる周波数特性を持つマイクロホンの周波数特性とアンプの周波数特性を合わせた総合周波数特性が200Hzから3000Hzまでほぼ平坦な周波数特性を持つので、インターホンの音声帯域における周波数特性が平坦になり、かつ音声帯域より低音域あるいは高音域に存在する呼吸音や排気時に生じる泡の発生音が減衰して通話の明瞭度が向上し、通話がスムーズに行なえる。
【0024】
本発明の潜水夫用インターホンは、マイクロホンの周波数特性とアンプの周波数特性の総合周波数特性が人の音声帯域とほぼ一致するように、アンプの周波数特性を約300Hz〜600Hz間にピークを持ち、ピーク周波数より低い周波数および高い周波数においてオクターブ当たり10dB以上の減衰特性を有するため通話の明瞭度が向上し、通話がスムーズに行なえる。
【0025】
本発明の潜水夫用インターホンは、1500Hz前後をピークにしてピークより低い周波数ではオクターブ当たり6dB以上減衰するマイクロホンと、300Hzから600Hzの間にピークを持ちピーク周波数よりレスポンスが3dB低下する周波数から低域周波数ではオクターブ当たり12dB以上で減衰する周波数特性をもつアンプから構成することができ、このような周波数特性のマイクロホンとアンプは比較的安価であり、そしてこのマイクロホンとアンプを組み合わせた場合明瞭度において高性能を得ることができる。
【0026】
本発明の潜水夫用インターホンは、前記マイクロホンはピークより高い周波数では数kHzまで減衰の少ない周波数特性を持ち、前記アンプは前記ピークより高域周波数ではオクターブ当たり10dBで減衰する周波数特性を持つので、マイクロホンとアンプの総合特性を良好にすることができる。
【0027】
さらに本発明のマイクロホンおよびスピーカはマイクロホン兼スピーカで構成され、これによりマイクロホンとスピーカは同一のものを使用することができる。また本発明のインターホンは潜水夫用に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の潜水夫用インターホンの構成を示す。
【図2】本発明のマイクロホンの周波数特性を示す。
【図3】本発明のアンプ(増幅器)の周波数特性を示す。
【図4】本発明の潜水夫用インターホンの総合周波数特性を示す。
【図5】母音の周波数帯域を示す。
【図6】全スペクトルの平均レベルを示す。
【図7】マイクロホン兼スピーカの構造を示す。
【図8】本発明の潜水夫用インターホンの回路図を示す。
【符号の説明】
【0029】
1(11) マイクロホン
2(12) アンプ
3(13)
モニタースピーカ
4(14)
水中スピーカ
5(15)
水中マイクロホン
6(16)
電源スイッチ
7(17)
潜水夫用音量調整つまみ
8(18) 陸上(船上)用音量調整つまみ
9(19)
トークスイッチ
20、25、31
増幅器
26,27,29,41 リレースイッチ
35、37,38、40 リレーBACKGROUND OF THE INVENTION
[0001]
The present invention relates to a diver's interphone that has improved frequency characteristics and improved clarity, and is particularly characterized by a total frequency characteristic of a microphone and an amplifier.
[Prior art]
[0002]
There are many types of microphone frequency characteristics depending on the structure and performance of the microphone, and they are selected according to the application and price. There are so many types of amplifiers that are used depending on the application and price. In many cases, the frequency characteristics of the microphone and the frequency characteristics of the amplifier are selected and used, each having characteristics required for an interphone. When the microphone and the amplifier do not have the frequency characteristics required for the interphone, the filters are inserted so that the frequency characteristics of the microphone and the amplifier respectively match the frequency characteristics of the interphone.
[0003]
An intercom for the purpose of talking and monitoring between an underwater or underwater diver and an on-board or land-based operator has a microphone / speaker with the same configuration as the microphone of the diver and one speaker located near the mouth. And another one is placed near the earpiece and used as a speaker. The microphone / speaker for a diver has a structure that can withstand a pressure that is not comparable to that in the air, and thus the housing is made robust. The main structure of a microphone or speaker consists of a voice coil and a diaphragm, which converts air vibrations into electrical signals and converts electrical signals into air vibrations by the vibrations of the diaphragms. The cum-speaker is firmly constructed so that the diaphragm is resistant to water pressure with a watertight structure on the magnetic circuit side of the diaphragm. Since the vibration energy of the diaphragm is inversely proportional to the frequency and the amplitude, the lower the frequency, the worse the conversion efficiency from the electric signal to the air vibration and the conversion efficiency from the air vibration to the electric signal, and the low frequency characteristics are attenuated.
[Problems to be solved by the invention]
[0004]
Microphones and amplifiers with good frequency characteristics have a complicated structure and are expensive. When using a microphone / speaker with poor frequency characteristics due to its robust structure, such as a microphone / speaker for a diver, a filter is used to satisfy the frequency characteristics required for an interphone. The signal level decreases by the amount of attenuation.
The diver's intercom is necessary to constantly check the diving worker's condition by monitoring the diving worker's breathing sound, but the breathing sound is much louder than the normal volume, and voice is necessary for the call. If the sound level is too high, the breathing sound is greatly loud. This breathing sound is mixed with the sound of bubbles generated by the exhaust, and an irritating sound is added to lower the clarity.
[Means for Solving the Problems]
[0005]
The diver's interphone according to the present invention is the diver's microphone and the amplifier which are inputted from the diver's microphone, amplified by an amplifier installed on the ship or on the ground, and output from the ship's or ground speaker. Have different frequency characteristics, the overall frequency characteristics when output from the speaker through the amplifier from the submarine microphone through the amplifier are almost flat frequency characteristics from 200 Hz to 3000 Hz, and lower or higher frequency range than the voice band It is characterized by attenuating the breathing sound of divers present in the water and the sound of bubbles generated during exhaust . Thus, since the total frequency characteristic when outputting from the diver's microphone through the amplifier from the shipboard or ground speaker has a substantially flat frequency characteristic from 200 Hz to 3000 Hz, the voice band of the interphone is transmitted at a flat frequency, In addition, the breathing sound existing in the lower or higher sound range than the voice band and the sound generated by bubbles generated during exhaust are attenuated. As a result, the intelligibility of the call is improved and the call can be performed smoothly.
[0006]
The intercom for divers according to the present invention is characterized in that the frequency characteristic of the amplifier has a peak between about 300 Hz and 600 Hz, and has an attenuation characteristic of 10 dB or more per octave at a frequency lower and higher than the peak frequency . As a result, the diver's intercom according to the present invention almost coincides with the human voice band, so that the intelligibility of the call is improved and the call can be made smoothly.
[0007]
The diver's interphone of the present invention has a microphone that attenuates 6 dB or more per octave at a frequency lower than the peak at a peak around 1500 Hz, and a low frequency from a frequency that has a peak between 300 Hz and 600 Hz and a response that is 3 dB lower than the peak frequency. It consists of an amplifier having a frequency characteristic that attenuates at a frequency of 12 dB or more per octave. A microphone and an amplifier having such frequency characteristics are relatively inexpensive, and when this microphone and the amplifier are combined, high performance can be obtained in clarity.
[0008]
The diver's interphone of the present invention has a frequency characteristic in which the microphone has a low attenuation up to several kHz at a frequency higher than the peak, and the amplifier has a frequency characteristic in which the amplifier attenuates at 10 dB per octave at a frequency higher than the peak. This can improve the overall characteristics of the microphone and the amplifier.
[0009]
Furthermore, the microphone and the speaker of the present invention are configured as a microphone and speaker. As a result, the same microphone and speaker can be used. Also, the intercom of the present invention can be configured for divers.
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[0010]
The diver's interphone of the present invention has a frequency characteristic in which the total frequency characteristic from 200 Hz to 3000 Hz is substantially flat using a microphone and an amplifier having different frequency characteristics. Human speech is mostly composed of two frequency bands of 200 to 1000 Hz and 600 to 3500 Hz, and the average energy for the frequency of speech is concentrated 60% below 500 Hz and 7% above 1500 Hz. However, the intelligibility decreases by 62% when the frequency components of 1500 Hz or higher are removed, but the intelligibility hardly changes even if the frequency components of 500 Hz or lower are removed. Since the frequency characteristics of the interphone are matched with such human voice characteristics, breathing sounds and bubbles generated during exhausting are attenuated to improve the intelligibility of the call and make the call smooth.
[0011]
(Example 1)
FIG. 1 shows a diving intercom according to the present invention, in which a
[0012]
As shown in FIG. 2, the frequency characteristic of the second microphone has an attenuation characteristic of 6 dB to 10 dB per octave on the frequency side lower than the peak with a frequency around 1500 Hz as a peak, and is attenuated to several kHz on the frequency side higher than the peak. Has few characteristics. As shown in FIG. 3, the
[0013]
Human voices, in particular vowels a, i, u, d, and o, are each composed of two frequency bands (200 to 1000 Hz and 600 to 3500 Hz) as shown in FIG. Further, as shown in FIG. 6, the average energy with respect to the frequency of the voice is about 60% in the frequency band below 500 Hz and about 7% in the frequency band above 1500 Hz for both the male voice and female voice. However, the intelligibility decreases by 62% when the frequency band of 1500 Hz or higher is removed, but the intelligibility hardly changes even if the frequency band of 500 Hz or lower is removed.
Since the intercom for divers of the present invention matches the above-mentioned total frequency characteristics with the components of human voice, an interphone with good volume and clarity can be obtained.
[0014]
(Example 2)
Since the basic configuration of the diver's intercom is the same as that shown in FIG. 1, it will be described with reference to FIG. An
[0015]
The
[0016]
The microphone / speaker shown in FIG. 7 is mounted in the left and right hollow convex portions near the mouth mask (not shown) covering the eyes, nose and mouth, and is mounted near the fixed band near the ear. Used as a microphone and speaker. An
[0017]
This intercom can broadcast from the underwater microphone 15 to the monitor speaker 13 when the
[0018]
As shown in the circuit diagram of FIG. 8 for details of the
[0019]
The
[0020]
One end of the
[0021]
Since the power supply circuit is disconnected when the power switch 16a is in the first stage OFF state, the
[0022]
Next, when the power switch 16a is operated to “ON 2” in the third stage, the power circuit is connected and the amplifiers 21, 26, and 31 are in an operating state, and the relays 37 and 38 are in a non-operating state, but the relay 40 Is in the operating state, the relay switch 27 is in the on state. Therefore, the input signal from the underwater microphone 15 is input to the amplifier 31 via the
【The invention's effect】
[0023]
Diver for intercom of the present invention, because it has a substantially flat frequency characteristic overall frequency characteristic obtained by combining the frequency characteristics and amplifier of the frequency characteristic of the microphone until 3000Hz from 200Hz having different frequency characteristics from each other, the frequency in the audio band of intercom The characteristics become flat, and the breathing sound existing in the lower or higher sound range than the voice band and the sound of bubbles generated at the time of exhaust are attenuated to improve the intelligibility of the call, and the call can be performed smoothly.
[0024]
The diver's interphone of the present invention has a peak of the frequency characteristic of the amplifier between about 300 Hz to 600 Hz so that the total frequency characteristic of the microphone frequency characteristic and the frequency characteristic of the amplifier substantially coincide with the human voice band. Since it has an attenuation characteristic of 10 dB or more per octave at frequencies lower and higher than the frequency, the intelligibility of the call is improved and the call can be performed smoothly.
[0025]
The diver's intercom of the present invention has a microphone that attenuates by 6 dB or more per octave at a frequency lower than the peak around 1500 Hz, and a low frequency from a frequency that has a peak between 300 Hz and 600 Hz and a response that is 3 dB lower than the peak frequency. In terms of frequency, it can be composed of an amplifier having a frequency characteristic that attenuates by 12 dB or more per octave. A microphone and an amplifier having such a frequency characteristic are relatively inexpensive, and the combination of the microphone and the amplifier is high in clarity. Performance can be obtained.
[0026]
In the diver's interphone according to the present invention, the microphone has a frequency characteristic that is less attenuated up to several kHz at a frequency higher than the peak, and the amplifier has a frequency characteristic that attenuates at 10 dB per octave at a frequency higher than the peak. The overall characteristics of the microphone and amplifier can be improved.
[0027]
Furthermore, the microphone and the speaker of the present invention are configured as a microphone / speaker, whereby the same microphone and speaker can be used. Also, the intercom of the present invention can be configured for divers.
[Brief description of the drawings]
[0028]
FIG. 1 shows a configuration of a diver's intercom according to the present invention.
FIG. 2 shows frequency characteristics of the microphone of the present invention.
FIG. 3 shows frequency characteristics of an amplifier according to the present invention.
FIG. 4 shows the overall frequency characteristics of the diver's intercom of the present invention.
FIG. 5 shows a frequency band of vowels.
FIG. 6 shows the average level of all spectra.
FIG. 7 shows the structure of a microphone / speaker.
FIG. 8 shows a circuit diagram of a diver's intercom according to the present invention.
[Explanation of symbols]
[0029]
1 (11) Microphone 2 (12) Amplifier 3 (13)
Monitor speaker 4 (14)
Underwater speaker 5 (15)
Underwater microphone 6 (16)
Power switch 7 (17)
Submersible volume control knob 8 (18) Land (shipboard) volume control knob 9 (19)
Talk
Claims (6)
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