JP4414515B2 - Identification method of microorganisms - Google Patents

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  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発色または発光を用いた微生物の生化学的性状による鑑別方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
臨床検査あるいは食品検査における細菌の鑑別は、通常、分離培地上の孤立集落を純培養した後、その生化学的性状を鑑別表に照合して行われる。例えば、分離培地上にサルモネラを疑われる集落が生じたら、生化学的同定を行い、それがサルモネラであることを確かめなくてはならない。その決定は、生化学的性状にもとづいて行うことを原則としている。そのため、細菌の鑑別を行うには、目的微生物に対応した数十種類の生化学的性状検査試験用培地が必要であり、また、検査材料を培地に接種した後、18〜72時間また試験項目によっては1週間培養を行う必要があるため、検査の結果が出るまでに長時間を要する。また、検査項目によっては菌の性状試験結果が不明瞭な場合もあり、その判断には熟練性も要求される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、感染症の診断や食品細菌検査における従来の技術は菌分離後多くの生化学的性状検査が必要で、多種類の培地と日数が必要となり、その操作も繁雑で、また場合によっては鑑別結果の誤認の危険性もある。この事実は、感染症の診断や食品の細菌検査に大きな支障となっているのが現状である。細菌の鑑別が生化学的性状によって行われるのは周知のことであるが、それらの性状の一つひとつはそれぞれの酵素の現れで、一つの性状試験はいくつもの酵素の作用によるもので二重、三重の手間がかかり、このことが鑑別に長時間を有する原因となっている。従って、感染症の治療や予防対策手段の早期決定、あるいは安全な食品供給にその検査成績が必ずしも反映されているとは言い難い。本発明は、こうした微生物検査が抱える諸問題を解決することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、生化学的性状による微生物の鑑別において、当該微生物が有する酵素活性によって発色または発光する物質、あるいは発色物質または発光物質を結合した酵素基質を含ませた吸水性を有する担体と、検体処理物あるいは培地上に発育した孤立集落を直接接触させた後、当該担体の発色または発光を検出することを特徴とする微生物の鑑別方法、に関する。以下、本発明を詳述する。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明は、臨床検査あるいは食品検査における細菌の簡易で迅速な鑑別法を提供するものである。具体的には、検体処理物(例えば、尿の遠心沈査等)あるいは分離培地上に孤立集落を形成する特定細菌が有する酵素活性の有無を調べることで、分離した菌を判別することを基本とする。この特異酵素を確認する試薬として、発色物質または発光物質をそのまま、あるいは発色物質または発光物質を酵素基質に結合して用いる。この試薬を吸水性を有する担体に含ませておき、分離培地上の孤立集落と前記担体とを直接接触させて、適当な条件下で細菌の酵素活性により変化または遊離する発色物質または発光物質由来の信号を検出する。このとき、必要に応じて発色試薬を用いる。
【0006】
前記発色物質としては、数多くの公知物質を用いることができる。例えば、4−ニトロフェノール、2−ニトロフェノール、5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリル、6−クロロ−3−インドリル、4−ニトロアニリン、β−ナフチルアミン等の誘導体およびトリプトファン、ゼラチン、馬尿酸塩、ドーパミン、テトラメチルパラフェニレンジアミン、クエン酸ナトリウム、硝酸塩、リシン、オルニチン、アルギニン、α−ナフトール、および各種糖類などの従来の生化学性状検査に用いる物質等を挙げることができる。
【0007】
前記発光物質としては、数多くの公知物質を用いることができる。例えば、4−メチルウンベリフェロン、7−アミド−4−メチルクマリン、4−メトキシ−2−ナフチルアミン、7−アミノ−4−トリフルオロメチルクマリン、およびこれらの誘導体を挙げることができる。
【0008】
上記発色物質あるいは発光基質を結合させる酵素基質となる物質としては、例えば、L−ピログルタミン酸、β−D−ガラクトピラノシド、α−D−ガラクトピラノシド、β−D−グルコピラノシド、α−D−グルコピラノシド、β−D−キシロピラノシド、α−L−アラビノピラノシド、β−D−セロピラノシド、β−D−グルクロニド、α−D−グルクロニド、β−D−フコピラノシド、N−アセチル−β−D−ガラクトサミニド、N−アセチル−β−D−グルコサミニド、α−D−マンノピラノシド、β−D−マンノピラノシド、ブチレイト、β−N−アセチルグルコサミニド、β−N−アセチルガラクトサミニド、カプリル酸、L−アスパラギン酸、L−グルタミン酸、グリシル−プロリン、L−ヒスチジン、L−プロリン、セリル−トリプシン、L−バリン、L−アルギニン、L−リシン、L−ロイシン、L−メチオニン、L−フェニルアラニン、L−アルギニル−L−アルギニン、N−サクシニル−L−アラニル−L−プロリル−L−アラニン、L−グルタリルグリシン−L−アルギニン、L−グルタミル−L−リシル−L−リシン、L−リシン−L−アラニン、L−プログルタミン酸、L−バリン、L−アラニン、硫酸、尿素、リン酸、L−ピロリドンカルボキシリル酸、デオキシリボスクレイン酸等を挙げることができる。発色物質や発光物質を酵素基質と結合するには公知の手段でペプチド結合、エステル結合、グリコシド結合等の共有結合で結合すれば良い。あるいは市販品を用いることができる。
【0009】
上記のようにして得た発色物質または発光物質あるいは発色物質または発光物質を結合した酵素基質を含ませる吸水性を有する担体としては、その機能を有していれば特に限定されない。例えば、紙、濾紙、セルロース、不織布、綿等を挙げることができる。この担体をそのまま使用しても良いし、あるいはガラス、プラスチック、木材、金属等の適当な部材に具備させ、取り扱い易くして用いることもできる。その形状および長さ、太さは特に限定されない。
【0010】
発色物質または発光物質、あるいは発色物質または発光物質を結合した酵素基質を吸水性を有する担体に含ませる(染み込ませる)方法としては、これらの物質を適当な溶媒に溶解させ、その液を担体に含ませれば良い。このとき、発色物質、発光物質あるいは酵素基質の性能に影響を与えない溶媒を選択する。例えばN,N,−ジメチルフォルムアミド、ジメチルスルフォキシド、エタノール、メタノール、アセトン、トルエン、ブタノール、塩酸、りん酸緩衝液、精製水等を使用できる。具体的には、発色物質または発光物質、あるいは発色物質または発光物質を結合した酵素基質の0.01〜20%の溶解液を10μl〜100μl染み込ませ、自然乾燥、送風乾燥、減圧乾燥、凍結乾燥等で乾燥させて用いる。
【0011】
本発明における試料としては、血液、尿、糞便、髄液、皮膚あるいは咽頭拭い液、喀痰など全ての臨床材料および牛乳および乳製品、肉および肉製品、魚介類および魚介類製品、冷凍食品、日配食品、飲料水、飼料および飼料製品、菓子類、香辛料などの食品全般から分離した菌を用いる。
【0012】
臨床材料あるいは食品中の病原性細菌の一般的な検査手順は試料から培養により菌分離を行った後、数多くの生化学性状試験培地で1日から7日培養後判定した成績を生化学性状鑑別表に照合して菌種を確認する、という工程を経る。対して本発明は、尿の遠心沈査等の検体処理物をそのまま、あるいは分離培地上の孤立集落に上記担体を直接接触させ瞬時〜60分後、例えば10分後に担体自体の発色または発光を肉眼で判定する事で、菌の有無および鑑別を行う。あるいは、機械的に発色または発光を検出しても良い。
【0013】
例えば、分離された菌がサルモネラであると鑑別するとき、分離培地としてMLCB寒天培地を用いた場合、発育した黒色集落(硫化水素産生による)を95%エタノールにL−ピロログルタミン酸−2−ナフチルアミドを0.05〜0.5%に溶解した液を、例えば工業用綿棒(株式会社日本綿棒)に30〜50μlを染み込ませ、37℃、2時間乾燥させた担体(試薬を含む部分)と接触させ、綿棒を0.03〜0.1Mリン酸緩衝液(pH4.0〜10.0)30μl分注した小試験管に担体部分が当該緩衝液で湿潤する状態で(緩衝液が小試験管底に残留しない程度)入れ、37℃、10分間反応させ、発色試薬(1.0%の4−ジメチルアミノシンナムアルデヒド溶液)を加えて綿棒の色調変化を肉眼で判定する(PYR試験)。分離培地上で黒色集落を示し、PYR試験陰性(色調変化無しあるいは青色に変色)の場合サルモネラであると鑑別が出来る。
【0014】
本発明において、発色または発光物質、あるいはそれを結合する酵素基質の種類とその組み合わせによって、種々の菌の選択に利用することができる。例えば、サルモネラ(Salmonella)、サイトロバクター(Citrobacter)、クレブシエラ(Klebsiella)、エスケリチア・コリー(Escherichia coli)、セラチア(Serratia)、プロテウス(Proteus)、プロビデンシア(Providencia)、モルガネーラ(Morganella)、エンテロバクター(Enterobacter)、ストレプトコッカス(Streptcoccus)、エンテロコッカス(Enterococcus)、ナイセリア(Neisseria)、バクテロイデス(Bacteroides)、カンジダ(Candida)、スタフィロコッカス(Staphylococcus)、カンピロバクター(Campylobacter)、リステリア(Listeria)等の鑑別が行える。
【0015】
上記のように作製した担体は、その材質、形状を問わず、冷蔵保存(2〜10℃)であれば少なくと6ヶ月間は試薬性能(発色性、発光性)の劣化は見られず安定的に使用できる。驚くべきことに、吸水性を有する担体に綿棒を使用した場合、4℃、25℃、37℃で保存試験を行った結果、何れの温度でも24ヶ月間に渡りその性能が変わることはなく、極めて保存性に優れていた。従って、24ヶ月以上の期間が経過しても使用できる可能性がある。このことは本発明の使用範囲・試験条件を大幅に広げることになる、という格別なる効果を発揮するものである。
【0016】
【参考例】
本発明の試薬調製及び担体の作製例を以下に示す。
(A)β−ガラクトシダーゼテスト(MGALテスト)用
4−メチルウンベリフェリル−β−D−ガラクトシド(入手先:シグマ社)をN−N−ジメチルフォルムアミドに溶解し、終濃度として前記酵素基質が0.05〜0.5%、溶媒が10〜50%になるように0.03〜0.1Mリン酸緩衝液(pH4.0〜10.0)で希釈調整した液を工業用綿棒(株式会社 日本綿棒)に30〜50μl染み込ませ、37℃で18時間、乾燥後、乾燥剤入の遮光容器に入れて保存した。
【0017】
(B)β−グルクロニダーゼテスト(MUGテスト)用
4−メチルウンベリフェリル−β−D−グルクロニド(入手先:ナカライテスク社)をN−N−ジメチルフォルムアミドに溶解し、終濃度として酵素基質が0.05〜0.5%、溶媒が10〜50%になるように0.03〜0.1Mリン酸緩衝液(pH4.0〜10.0)で希釈調整した液を工業用綿棒に30〜50μl染み込ませ、37℃で18時間、乾燥後、乾燥剤入の遮光容器に入れて保存した。
【0018】
(C)β−キシロシダーゼテスト(MXYLテスト)用
4−メチルウンベリフェリル−β−D−キシロピラノシド(入手先:フルカ)をN−N−ジメチルフォルムアミドに溶解し、終濃度として酵素基質が0.05〜0.5%、溶媒が10〜50%になるように0.03〜0.1Mリン酸緩衝液(pH4.0〜10.0)で希釈調整した液を工業用綿棒に30〜50μl染み込ませ、37℃で18時間、乾燥後、乾燥剤入の遮光容器に入れて保存した。
【0019】
(D)L−ピロリドニルペプチダーゼテスト(PYRテスト)用
95%のエタノール液に0.05〜0.5%のL−ピロログルタミン酸−2−ナフチルアミド(入手先:フルカ)を工業用綿棒に30〜50μl染み込ませ、37℃、2時間乾燥し、乾燥剤入りの遮光瓶に入れて保存した。
(発色試薬)
1Nの塩酸に4−ジメチルアミノシンナムアルデヒド(入手先:シグマ社)を1%に溶解したものを遮光瓶に入れて保存した。
【0020】
(E)インドールテスト(INDテスト)用
熱した0.03〜0.1Mリン酸緩衝液(pH4.0〜10.0)に0.05〜0.3%のL−トリプトファン(入手先:和光純薬工業)を溶解し、その液を工業用綿棒に30〜50μl染み込ませ、37℃、18時間乾燥後、乾燥剤入りの遮光瓶に入れて保存した。
(発色ディスク)
リン酸10ml、メタノール50mlの混合液にパラジメチルベンズアルデヒドを5g溶解し、その液を直径7mmの濾紙(アドバンテック社)ディスクに30μl染み込ませ室温で風乾し、乾燥剤入りの遮光瓶に入れて保存した。
【0021】
(F)トリプトファンデアミナーゼテスト(TDAテスト)用
熱した0.03〜0.1Mリン酸緩衝液(pH4.0〜10.0)に0.05〜0.3%のL−トリプトファンを溶解し、その液を工業用綿棒に30〜50μl染み込ませ、37℃、18時間乾燥し、乾燥剤入りの遮光瓶に入れて保存した。
(発色試薬)
6Nの塩酸に塩化第二鉄を10%となるように溶解したものを遮光瓶に入れて保存した。
【0022】
【実施例】
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものではない。
実施例1:実験室保存株の鑑別
(A)試験菌及び試験菌の培養
試験菌はすでに同定済みの以下に示す実験室保存株を用いて行った。
1.エスケリチア・コリー O157:H7(Escherichia coli O157:H7)
2.エスケリチア・コリー O157:H7(Escherichia coli O157:H7)
3.エスケリチア・コリー O26:H11(Escherichia coli O26:H11)
4.エスケリチア・コリー O1:H7(Escherichia coli O1:H7)
5.サルモネラ、血清型 エンテリティディス(Salmonella、血清型Enteritidis)
6.サルモネラ、血清型 チフィミリュウム(Salmonella、血清型 Typhimurium)
7.サイトロバクター・フレウンディー(Citrobacter freundii)
8.プロテウス・ブルガリス(Proteus vulgaris)
9.プロテウス・ミラビリス(Proteus mirabilis)
10.クレブシエラ・ニューモニア(Klebsiella pneumoniae)
11.エンテロバクター・クロアカ(Enterobacter cloacae)
12.セラチア・マルセッスセンス(Serratia marcescens)
試験菌をブレインハートインフュージョン寒天培地(BBL社)で37℃、6時間培養後、以下の各テストに供試した。
【0023】
(B)MGALテスト
試験菌をMGALテスト用基質綿棒に接触させ0.067Mリン酸緩衝液(pH8.0)を30μl分注した小試験管に入れ、37℃、10分間反応させた後、366nmのUVランプを照射し、綿棒の発光(陽性の場合:青色蛍光、陰性の場合:無蛍光)の有無を肉眼で判定した。
【0024】
(C)MUGテスト
試験菌をMUGテスト用基質綿棒に接触させ0.067Mリン酸緩衝液pH8.0を30μl分注した小試験管に入れ、37℃、10分間反応させた後、366nmのUVランプを照射し綿棒の発光(陽性の場合:青色蛍光、陰性の場合:無蛍光)の有無を肉眼で判定した。
【0025】
(D)MXYLテスト
試験菌をMXYLテスト用基質綿棒に接触させ0.067Mリン酸緩衝液pH8.0を30μl分注した小試験管に入れ、37℃、10分間反応させた後、366nmのUVランプを照射し綿棒の発光(陽性の場合:青色蛍光、陰性の場合:無蛍光)の有無を肉眼で判定した。
【0026】
(E)PYRテスト
試験菌をPYRテスト用基質綿棒に接触させ0.067Mリン酸緩衝液pH8.0を30μl分注した小試験管に入れ、37℃、10分間反応させた後、発色液30μlを添加し、綿棒の色調変化(陽性の場合:赤色、陰性の場合:無変化)を肉眼で判定した。
【0027】
(F)INDテスト
試験菌をINDテスト用基質綿棒に接触させ0.067Mリン酸緩衝液pH8.0を30μl分注した小試験管に入れ、発色ディスク1個を添加して、37℃、10分間反応させた後、ディスクの色調変化(陽性の場合:ピンク〜赤色、陰性の場合:無変化)を肉眼で判定した。
【0028】
(G)TDAテスト
試験菌をTDAテスト用基質綿棒に接触させ0.067Mリン酸緩衝液pH8.0を30μl分注した小試験管に入れ、37℃、10分間反応させた後、発色液30μlを添加し、綿棒色調変化(陽性の場合:赤褐色、陰性の場合:無変化)を肉眼で判定した。
【0029】
(H)結果
各試験菌種の基質綿棒を用いた生化学的性状を【表1】に示した。
【0030】
【表1】

Figure 0004414515
【表1】に示す如く各菌種の持つ生化学的性状は一致した。なお、表中の+は陽性、−は陰性を示す。
【0031】
実施例2:スクリーニング試薬としての有用性確認
(A)材料および方法
供試株は臨床および食品からの分離株ですでにATB(bioMerirus)で同定済みの株を用いた。
1.チフス菌を含むサルモネラ・スピーシーズ 35血清型(Salmonella spp.35血清型)80株およびサルモネラ・アリゾナ(Salmonella Arizona)1株
2.エスケリチア・コリー O157:H7(VT+)14株
3.エスケリチア・コリー O157:H7(VT−)4株
4.エスケリチア・コリー O157:H−(VT+)1株
5.サイトロバクター・フレウンディー(Citrobacter freundii)4株
6.プロテウス・ミララビリス(Proteus mirabilis)7株
7.クレブシエラ・ニューモニア(Klebsiella pneumoniae)2株
8.エンテロバクター・クロアカ(Enterobacter cloacae)5株
9.セラチア・マルセッスセンス(Serratia marcescens)5株
【0032】
(B)実施した発光酵素基質試験と試験菌株
1.β−ガラクトシダーゼテスト:大腸菌群
2.β−グルクロニダーゼテスト:エスケリチア・コリー
3.β−キシロシダーゼテスト:クレブシエラ−エンテロバクター
【0033】
(C)実施した発色酵素基質試験と試験菌株
4.L−ピロリドニルペプチダーゼテスト:サルモネラ−サイトロバクター
5.インドールテスト、トリプトファンデアミナーゼテスト:プロテウス−プロビデンシア−モルガネーラ
【0034】
(D)試験菌の培養と試験法
試験菌はTSB(OXOID社)で37℃18時間静置培養した供試株をBHIA及びCHROMagarO157TAM(関東化学:以下CHROM)培地に画線塗抹し、培地上に発育した集落を基質綿棒で直接釣菌後、0.067Mリン酸緩衝液30μl滴下した小試験管内で37℃、10分間反応させた後、実施例1と同様な方法で処理判定した。
【0035】
(E)結果
BHIA及びCHROMに発育したエスケリチア・コリー O157、サルモネラとも予測された酵素活性を示した。
供試したエスケリチア・コリー O157はβ−ガラクトシダーゼテスト、トリプトファナーゼテスト全てに陽性を示し、β−グルクロニダーゼテストは陰性であった。
サルモネラ・スピーシーズはL−ピロリドニルペプチダーゼテスト全てに陰性を示し、陽性株のサイトロバクターと鑑別できた。
サルモネラ・スピーシーズはトリプトファンデアミナーゼテストが全て陰性を示し、陽性のプロテウスとの鑑別が可能である。
β−グルクロニダーゼテストでBHIA及びCHROM発育菌がサルモネラ・アリゾナ、サルモネラ・スピーシーズのサルモネラ・ブランデンブルグ(S.Brandenburg)、サルモネラ・グルンペンシス(S.Grumpensis)、サルモネラ・モンテビデオ(S.Montevideo)、サルモネラ・ムエンスター(S.Muenster)、サルモネラ・オスマルシェン(S.Othmarschen)、サルモネラ・シュバルツェングランド(S.Schwarzengrund)は陽性を示した。(S.は、サルモネラを、次にくるArizona等の語は血清型を表している。)β−グルクロニダーゼは志賀毒素産生性大腸菌O157を除く大腸菌が有する酵素であるが、一部のシゲラおよびサルモネラの特定の血清型が本酵素を有し、本試験成績は既に報告のあるβ−グルクロニダーゼ陽性のサルモネラ血清型と一致した。
【0036】
以上の結果から、本発明の発色または発光酵素基質担体(綿棒)は、サルモネラおよびエスケリチア・コリー O157同定過程でのスクリーニングとして有用である事が確認できた。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によって得られた成績は、従来の細菌同定に用いられていた生化学的性状と完全に一致するものである。従って、臨床材料或いは食品検査において、分離培地上に発育した集落の鑑別をする場合、従来行なわれている方法では多数の培地と培養ステップが必要で結果判定まで数日必要であったが、本発明は少なくとも、分離培地上に菌の発育が認められたら十数分以内には菌種が鑑別することを可能とするものである。また、本発明の担体は長期間安定的に保存でき、コスト面でも効果がある。この迅速性、簡易性および経済性は、細菌検査を治療、予防、安全食品の供給等のためにより一般的な試験方法として適用することを可能にする。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a discrimination method based on biochemical properties of microorganisms using color development or luminescence.
[0002]
[Prior art]
Bacteria discrimination in clinical examinations or food examinations is usually performed by purely cultivating isolated colonies on a separation medium and then comparing the biochemical properties with a discrimination table. For example, if a colony suspected of Salmonella arises on the isolation medium, a biochemical identification must be made to ensure that it is Salmonella. The decision is based on biochemical properties. Therefore, in order to distinguish bacteria, dozens of kinds of biochemical property test mediums corresponding to the target microorganism are required, and after inoculating the test material into the medium, the test items are also tested for 18 to 72 hours. In some cases, it is necessary to carry out the culture for one week, and it takes a long time to obtain the result of the test. In addition, depending on the inspection item, the result of the bacteria property test may be unclear, and skill is required for the determination.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
As mentioned above, conventional techniques for diagnosis of infections and food bacteria testing require many biochemical characterization tests after isolation of bacteria, which requires many types of culture media and days, and the operation is complicated. In some cases, there is a risk of misidentification of the discrimination results. At present, this fact is a major obstacle to the diagnosis of infectious diseases and the testing of food bacteria. It is well known that bacterial identification is performed by biochemical properties, but each of these properties is a manifestation of each enzyme, and one property test is based on the action of several enzymes. This takes a long time for discrimination. Therefore, it is difficult to say that the test results are always reflected in the early determination of infectious disease treatment and preventive measures, or safe food supply. The object of the present invention is to solve various problems associated with such microorganism testing.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to the identification of microorganisms based on biochemical properties, a carrier that has a water absorption property that contains a substance that develops or emits light by the enzyme activity of the microorganism, or an enzyme substrate that binds the coloring substance or the luminescent substance, and a specimen. The present invention relates to a method for distinguishing microorganisms, characterized by detecting color development or luminescence of a carrier after direct contact with a treated product or an isolated colony grown on a medium. Hereinafter, the present invention will be described in detail.
[0005]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention provides a simple and rapid method for distinguishing bacteria in clinical tests or food tests. Specifically, based on the determination of the isolated bacteria by examining the presence or absence of the enzyme activity of a specific bacterium that forms a solitary colony on a specimen treatment product (for example, centrifugal sedimentation of urine, etc.) or on a separation medium. To do. As a reagent for confirming this specific enzyme, the chromogenic substance or luminescent substance is used as it is, or the chromogenic substance or luminescent substance is bound to the enzyme substrate. This reagent is contained in a carrier having water absorbency, and the isolated colony on the separation medium is brought into direct contact with the carrier so that it can be changed or released by bacterial enzyme activity under appropriate conditions. The signal of is detected. At this time, a coloring reagent is used as necessary.
[0006]
A number of known substances can be used as the coloring substance. For example, derivatives such as 4-nitrophenol, 2-nitrophenol, 5-bromo-4-chloro-3-indolyl, 6-chloro-3-indolyl, 4-nitroaniline, β-naphthylamine, and tryptophan, gelatin, hippuric acid Examples include substances used for conventional biochemical property tests such as salts, dopamine, tetramethylparaphenylenediamine, sodium citrate, nitrate, lysine, ornithine, arginine, α-naphthol, and various sugars.
[0007]
As the luminescent material, many known materials can be used. Examples include 4-methylumbelliferone, 7-amido-4-methylcoumarin, 4-methoxy-2-naphthylamine, 7-amino-4-trifluoromethylcoumarin, and derivatives thereof.
[0008]
Examples of the substance serving as an enzyme substrate to which the coloring substance or the luminescent substrate is bound include, for example, L-pyroglutamic acid, β-D-galactopyranoside, α-D-galactopyranoside, β-D-glucopyranoside, α- D-glucopyranoside, β-D-xylopyranoside, α-L-arabinopyranoside, β-D-cellopyranoside, β-D-glucuronide, α-D-glucuronide, β-D-fucopyranoside, N-acetyl-β- D-galactosaminide, N-acetyl-β-D-glucosaminide, α-D-mannopyranoside, β-D-mannopyranoside, butyrate, β-N-acetylglucosaminide, β-N-acetylgalactosaminide, caprylic acid, L -Aspartic acid, L-glutamic acid, glycyl-proline, L-histidine, L-proline, seryl-trypsi L-valine, L-arginine, L-lysine, L-leucine, L-methionine, L-phenylalanine, L-arginyl-L-arginine, N-succinyl-L-alanyl-L-prolyl-L-alanine, L -Glutarylglycine-L-arginine, L-glutamyl-L-lysyl-L-lysine, L-lysine-L-alanine, L-proglutamic acid, L-valine, L-alanine, sulfuric acid, urea, phosphoric acid, L -Pyrrolidone carboxylylic acid, deoxyriboscranic acid, etc. can be mentioned. In order to bind the coloring substance or the luminescent substance to the enzyme substrate, it may be bound by a covalent bond such as a peptide bond, an ester bond or a glycoside bond by a known means. Or a commercial item can be used.
[0009]
The carrier having water absorbability containing the coloring substance or luminescent substance obtained as described above or the enzyme substrate to which the coloring substance or luminescent substance is bound is not particularly limited as long as it has the function. Examples thereof include paper, filter paper, cellulose, non-woven fabric, and cotton. This carrier may be used as it is, or it may be used in a suitable member such as glass, plastic, wood, metal, etc. for easy handling. Its shape, length, and thickness are not particularly limited.
[0010]
In order to include (impregnate) a coloring substance or a luminescent substance, or an enzyme substrate bound with a coloring substance or a luminescent substance, in a carrier having water absorption, these substances are dissolved in a suitable solvent, and the liquid is used as a carrier. It should be included. At this time, a solvent that does not affect the performance of the coloring substance, the luminescent substance, or the enzyme substrate is selected. For example, N, N, -dimethylformamide, dimethyl sulfoxide, ethanol, methanol, acetone, toluene, butanol, hydrochloric acid, phosphate buffer, purified water and the like can be used. Specifically, a 10 to 100 μl solution of 0.01 to 20% of a coloring substance or luminescent substance or an enzyme substrate to which the chromogenic substance or luminescent substance is bound is impregnated, natural drying, air drying, vacuum drying, freeze drying It is used after being dried.
[0011]
Samples in the present invention include blood, urine, feces, cerebrospinal fluid, skin or throat wipes, sputum, all clinical materials, milk and dairy products, meat and meat products, seafood and seafood products, frozen food, Japanese food Use bacteria isolated from foods such as food distribution, drinking water, feed and feed products, confectionery, and spices.
[0012]
The general test procedure for pathogenic bacteria in clinical materials or foods is to isolate bacteria by culturing from a sample, and then distinguish the results determined after culturing for 1 to 7 days in many biochemical property test media. It goes through the process of checking the bacterial species against the table. In contrast, according to the present invention, a sample processed material such as centrifugal sedimentation of urine is directly contacted with an isolated colony on a separation medium, and the color or luminescence of the carrier itself is visually observed after instant to 60 minutes, for example, 10 minutes. The presence or absence and discrimination of bacteria are performed by determining in step (b). Alternatively, color development or luminescence may be detected mechanically.
[0013]
For example, when the isolated bacteria are identified as Salmonella, when MLCB agar is used as the separation medium, the grown black colony (due to hydrogen sulfide production) is mixed with 95% ethanol in L-pyroglutamic acid-2-naphthylamide. For example, an industrial cotton swab (Nippon Cotton Swab Co., Ltd.) was impregnated with 30 to 50 μl, and contacted with a carrier (part containing a reagent) dried at 37 ° C. for 2 hours. In a state where the carrier portion is wet with the buffer solution in a small test tube in which 30 μl of a cotton swab is dispensed in 0.03-0.1 M phosphate buffer (pH 4.0-10.0) (the buffer solution is small The mixture is allowed to react at 37 ° C. for 10 minutes, and a coloring reagent (1.0% 4-dimethylaminocinnamaldehyde solution) is added to determine the color change of the cotton swab with the naked eye (PYR test). A black colony is shown on the separation medium. If the PYR test is negative (no color change or changes color to blue), it can be identified as Salmonella.
[0014]
In the present invention, the chromogenic or luminescent substance, or the kind of enzyme substrate that binds it or the combination thereof, can be used to select various bacteria. For example, Salmonella, Cytrobacter, Klebsiella, Escherichia coli, Serratia, Proteus, orenidenia M, Providencia Enterobacter, Streptococcus, Enterococcus, Neisseria, Bacteroides, Candida, Staphylococcus, Staphylococcus, Staphylococcus Differentiation of Listeria etc. can be performed.
[0015]
Carrier prepared as described above, the material, regardless of the shape, six months to as least as long as cold storage (2 to 10 ° C.) reagent performance (color, luminescent) deterioration of not observed It can be used stably. Surprisingly, when a cotton swab was used as a carrier having water absorbency, as a result of conducting a storage test at 4 ° C., 25 ° C., and 37 ° C., the performance did not change over 24 months at any temperature, It was extremely excellent in storage stability. Therefore, there is a possibility that it can be used even if a period of 24 months or more elapses. This demonstrates the exceptional effect that the use range and test conditions of the present invention are greatly expanded.
[0016]
[Reference example]
Examples of reagent preparation and carrier production of the present invention are shown below.
(A) 4-methylumbelliferyl-β-D-galactoside (source: Sigma) for β-galactosidase test (MGAL test) is dissolved in NN-dimethylformamide, and the enzyme substrate is used as a final concentration. A solution prepared by diluting with 0.03-0.1M phosphate buffer (pH 4.0-10.0) so that the solvent is 0.05-0.5% and the solvent is 10-50% is an industrial swab (stock) Company Japan swab) was soaked in 30-50 μl, dried at 37 ° C. for 18 hours, and then stored in a light-shielding container with a desiccant.
[0017]
(B) 4-methylumbelliferyl-β-D-glucuronide (source: Nacalai Tesque) for β-glucuronidase test (MUG test) is dissolved in NN-dimethylformamide, and the enzyme substrate is used as the final concentration. A solution prepared by diluting with a 0.03-0.1 M phosphate buffer (pH 4.0-10.0) so that the solvent is 0.05-0.5% and the solvent is 10-50% is applied to an industrial cotton swab. It was impregnated with ˜50 μl, dried at 37 ° C. for 18 hours, and stored in a light-shielding container containing a desiccant.
[0018]
(C) 4-methylumbelliferyl-β-D-xylopyranoside (source: Fluka) for β-xylosidase test (MXYL test) was dissolved in NN-dimethylformamide, and the enzyme substrate was adjusted to a final concentration of 0. 30 to 50 μl of an industrial cotton swab containing a solution prepared by diluting with 0.03 to 0.1 M phosphate buffer (pH 4.0 to 10.0) so that the solvent becomes 10 to 50% It was soaked and dried at 37 ° C. for 18 hours, and then stored in a light-shielding container containing a desiccant.
[0019]
(D) 0.05-0.5% L-pyrrologlutamic acid-2-naphthylamide (source: Fluka) is added to an industrial cotton swab in a 95% ethanol solution for L-pyrrolidonyl peptidase test (PYR test). It was impregnated with 30 to 50 μl, dried at 37 ° C. for 2 hours, and stored in a shading bottle containing a desiccant.
(Coloring reagent)
A solution obtained by dissolving 4-dimethylaminocinnamaldehyde (source: Sigma) in 1% hydrochloric acid in 1% was put in a light-shielding bottle and stored.
[0020]
(E) 0.05-0.3% L-tryptophan (source: sum) in heated 0.03-0.1 M phosphate buffer (pH 4.0-10.0) for indole test (IND test) The solution was soaked in an industrial cotton swab in an amount of 30 to 50 μl, dried at 37 ° C. for 18 hours, and then stored in a shading bottle containing a desiccant.
(Color disc)
5 g of paradimethylbenzaldehyde was dissolved in a mixed solution of 10 ml of phosphoric acid and 50 ml of methanol, 30 μl of the solution was soaked in a filter paper (Advantech) disk having a diameter of 7 mm, air-dried at room temperature, and stored in a shading bottle containing a desiccant. .
[0021]
(F) 0.05-0.3% L-tryptophan was dissolved in 0.03-0.1 M phosphate buffer (pH 4.0-10.0) heated for tryptophan deaminase test (TDA test), The solution was impregnated with 30 to 50 μl of an industrial cotton swab, dried at 37 ° C. for 18 hours, and stored in a shading bottle containing a desiccant.
(Coloring reagent)
A solution prepared by dissolving ferric chloride in 6N hydrochloric acid so as to be 10% was put in a light-shielding bottle and stored.
[0022]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, the present invention will be specifically described by way of examples, but these do not limit the scope of the present invention.
Example 1: Identification of laboratory-preserved strains (A) Culture of test bacteria and test bacteria The following laboratory-preserved strains that had already been identified were used.
1. Escherichia coli O157: H7 (Escherichia coli O157: H7)
2. Escherichia coli O157: H7 (Escherichia coli O157: H7)
3. Escherichia coli O26: H11 (Escherichia coli O26: H11)
4). Escherichia coli O1: H7 (Escherichia coli O1: H7)
5). Salmonella, serotype Enteritidis (Salmonella, serotype Enteritidis)
6). Salmonella, serotype Typhimurium (Salmonella, serotype Typhimurium)
7). Cytobacter freundii
8). Proteus vulgaris
9. Proteus mirabilis
10. Klebsiella pneumoniae
11. Enterobacter cloacae
12 Serratia marcescens
The test bacteria were cultured on a brain heart infusion agar medium (BBL) at 37 ° C. for 6 hours, and then subjected to the following tests.
[0023]
(B) An MGAL test test bacterium was brought into contact with an MGAL test substrate swab and put in a small test tube into which 0.067 M phosphate buffer (pH 8.0) was dispensed, and reacted at 37 ° C. for 10 minutes. The presence or absence of light emission from a cotton swab (positive: blue fluorescence, negative: no fluorescence) was determined with the naked eye.
[0024]
(C) A MUG test test bacterium was brought into contact with a MUG test substrate swab and placed in a small test tube into which 30 μl of 0.067M phosphate buffer pH 8.0 was dispensed. After reacting at 37 ° C. for 10 minutes, UV at 366 nm The presence or absence of light emission from a cotton swab (positive: blue fluorescence, negative: no fluorescence) was determined with the naked eye.
[0025]
(D) The MXYL test test bacterium was brought into contact with the MXYL test substrate swab and placed in a small test tube into which 30 μl of 0.067M phosphate buffer pH 8.0 was dispensed. After reacting at 37 ° C. for 10 minutes, 366 nm UV The presence or absence of light emission from a cotton swab (positive: blue fluorescence, negative: no fluorescence) was determined with the naked eye.
[0026]
(E) A PYR test test bacterium was brought into contact with a PYR test substrate swab and placed in a small test tube into which 0.067 M phosphate buffer pH 8.0 was dispensed, and reacted at 37 ° C. for 10 minutes. The color change of the cotton swab (positive: red, negative: unchanged) was determined with the naked eye.
[0027]
(F) An IND test test bacterium is brought into contact with an IND test substrate swab and put in a small test tube into which 30 μl of 0.067 M phosphate buffer pH 8.0 is added. After reacting for a minute, the change in color of the disc (positive: pink to red, negative: no change) was determined with the naked eye.
[0028]
(G) A TDA test test bacterium is brought into contact with a TDA test substrate swab and placed in a small test tube into which 0.067 M phosphate buffer pH 8.0 is dispensed, and reacted at 37 ° C. for 10 minutes. A cotton swab color change (positive: reddish brown, negative: no change) was determined with the naked eye.
[0029]
(H) Results Table 1 shows the biochemical properties of each test strain using substrate swabs.
[0030]
[Table 1]
Figure 0004414515
As shown in [Table 1], the biochemical properties of each bacterial species were consistent. In addition, + in a table | surface shows positive and-shows negative.
[0031]
Example 2: Confirmation of usefulness as a screening reagent (A) Materials and methods The test strains used were isolates from clinical and foods that had already been identified by ATB (bioMerirus).
1. 1. Salmonella sp. 35 serotype 35 serotype containing Salmonella typhi and Salmonella Arizona 1 strain 2. 2. Escherichia coli O157: H7 (VT +) 14 strain 3. Escherichia coli O157: H7 (VT-) 4 strain 4. Escherichia coli O157: H- (VT +) 1 strain 4. Citrobacter freundii 4 strains 6. Proteus mirabilis 7 strains 7. Klebsiella pneumoniae 2 strains Enterobacter cloacae 5 strains9. Serratia marcescens 5 strains [0032]
(B) Conducted luminescent enzyme substrate test and test strain 1. β-galactosidase test: coliform group 2. β-glucuronidase test: Escherichia coli β-xylosidase test: Klebsiella enterobacter
(C) The chromogenic enzyme substrate test performed and the test strain 4. 4. L-pyrrolidonyl peptidase test: Salmonella-cytolobacter Indole test, tryptophan deaminase test: Proteus-Providencia-Morganera
(D) Culture of test bacteria and test method The test bacteria were smeared on BHIA and CHROMagarO157TAM (KANTO CHEMICAL: CHROM) medium after stir culture at 37 ° C for 18 hours in TSB (OXOID) The colony grown on the plant was directly picked with a substrate swab, reacted at 37 ° C. for 10 minutes in a small test tube dropped with 30 μl of 0.067M phosphate buffer, and then treated in the same manner as in Example 1.
[0035]
(E) Results The predicted enzyme activities of Escherichia coli O157 and Salmonella developed in BHIA and CHROM were shown.
The tested Escherichia coli O157 was positive for all β-galactosidase tests and tryptophanase tests, and the β-glucuronidase test was negative.
Salmonella sp. Was negative for all L-pyrrolidonyl peptidase tests and could be distinguished from positive strains of Cytobacter.
Salmonella species are all negative for tryptophan deaminase tests and can be differentiated from positive Proteus.
In the β-glucuronidase test, the BHIA and CHROM-growing bacteria are Salmonella Arizona, Salmonella sp. (S. Muenster), Salmonella Osmarschen, Salmonella Schwarzengrand (S. Schwarzengrand) were positive. (S. stands for Salmonella, and the following words such as Arizona et al. Represent serotypes.) Β-glucuronidase is an enzyme possessed by Escherichia coli except Shiga toxin-producing Escherichia coli O157, but some Shigella and Salmonella Specific serotypes have this enzyme, and the test results are consistent with the previously reported β-glucuronidase-positive Salmonella serotype.
[0036]
From the above results, it was confirmed that the chromogenic or luminescent enzyme substrate carrier (cotton swab) of the present invention was useful as a screening in the identification process of Salmonella and Escherichia coli O157.
[0037]
【The invention's effect】
As described above, the results obtained by the present invention are completely consistent with the biochemical properties used for conventional bacterial identification. Therefore, in the clinical material or food inspection, when distinguishing a colony that has grown on a separate medium, the conventional method requires a large number of mediums and culture steps, and it takes several days to determine the result. The invention makes it possible to distinguish bacterial species within at least ten minutes when growth of bacteria is observed on the separation medium. Further, the carrier of the present invention can be stored stably for a long period of time, and is effective in terms of cost. This rapidity, simplicity and economy make it possible to apply bacterial testing as a more general test method for treatment, prevention, safe food supply and the like.

Claims (5)

生化学的性状による微生物の鑑別において、当該微生物が有する酵素活性によって発色または発光する物質、あるいは発色物質または発光物質を結合した酵素基質を含ませた綿棒と、検体処理物あるいは培地上に発育した孤立集落を直接接触させた後、当該綿棒の発色または発光を検出する微生物の鑑別方法であって、前記綿棒が、前記物質又は酵素基質を溶媒に溶解させ、その溶解液を綿棒に染み込ませ、乾燥させることにより、前記物質又は酵素基質を含ませたものであることを特徴とする、前記の微生物鑑別方法。In the identification of microorganisms by biochemical properties, they developed on a cotton swab containing a substance that develops or emits light by the enzyme activity of the microorganism, or an enzyme substrate to which the coloring substance or luminescent substance is bound, and a specimen treatment product or medium. A method for distinguishing microorganisms that detect color development or luminescence of a cotton swab after directly contacting an isolated settlement, wherein the swab dissolves the substance or enzyme substrate in a solvent, and soaks the solution into the swab, The method for distinguishing microorganisms described above, wherein the microorganism or the enzyme substrate is contained by drying. 前記発色又は発光反応を、緩衝液で綿棒が湿潤する状態で実施する、請求項1に記載の微生物の鑑別方法。  The method for distinguishing microorganisms according to claim 1, wherein the color development or luminescence reaction is carried out in a state where a cotton swab is wetted with a buffer solution. 前記溶媒がN−N−ジメチルフォルムアミドであって、前記溶解液が、前記物質又は酵素基質をN−N−ジメチルフォルムアミドに溶解した後、リン酸緩衝液で希釈調整した液である、請求項1又は2に記載の微生物の鑑別方法。  The solvent is NN-dimethylformamide, and the solution is a solution in which the substance or enzyme substrate is dissolved in NN-dimethylformamide and then diluted with a phosphate buffer. Item 3. A method for identifying a microorganism according to Item 1 or 2. 微生物が有する酵素活性によって発色または発光する物質、あるいは発色物質または発光物質を結合した酵素基質を含ませた、請求項1〜3のいずれか一項に記載の微生物の鑑別方法用の綿棒であって、前記綿棒が、前記物質又は酵素基質を溶媒に溶解させ、その溶解液を綿棒に染み込ませ、乾燥させることにより、前記物質又は酵素基質を含ませたものであることを特徴とする、前記綿棒。 The cotton swab for a microorganism identification method according to any one of claims 1 to 3, further comprising a substance that develops or emits light by an enzyme activity possessed by a microorganism, or an enzyme substrate to which a coloring substance or a luminescent substance is bound. The swab is obtained by dissolving the substance or enzyme substrate in a solvent, soaking the solution in the swab, and drying to contain the substance or enzyme substrate, Cotton swab. 前記溶媒がN−N−ジメチルフォルムアミドであって、前記溶解液が、前記物質又は酵素基質をN−N−ジメチルフォルムアミドに溶解した後、リン酸緩衝液で希釈調整した液である、請求項4に記載の綿棒。  The solvent is NN-dimethylformamide, and the solution is a solution in which the substance or enzyme substrate is dissolved in NN-dimethylformamide and then diluted with a phosphate buffer. Item 5. A cotton swab according to Item 4.
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