JP4412797B2 - Cutting tools - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、柱状のワークを切断(分断加工)したり、或いはワークの外周もしくは内周に周溝を形成(溝入れ加工)するために用いる切削工具に関し、より詳細には切刃を備えたスローアウェイチップを使用した分断加工もしくは溝入れ加工用の切削工具に関する。
【0002】
【従来の技術】
分断加工や溝入れ加工に使用する切削工具としては、図7に示すように先端上面に切刃31を備えたスローアウェイチップ(以下従来技術および本発明を含めチップと略称する)32の後端部を押え板33でもってホルダ34の先端横面に凹設したチップ座部35に圧接固定するタイプの切削工具30が、従来から用いられている。
【0003】
この種の切削工具30は、チップ座部35の背面36側が機械から露出するように設置されているので、上記背面36から固定ネジ37を挿入し、押え板33に設けたネジ孔38と固定ネジ37の先端部螺着することにより、押え板33をチップ座部35に圧接固定するようになっていた。
【0004】
ところが、上記従来の切削工具30は押え板33と固定ネジ37が前記ネジ孔38内でのネジ溝孔38近傍の非常に狭い領域のみにしか作用しないため、チップを圧着固定する力が部位により不均一に伝わり、チップ32の固定が不安定となり、高荷重の切削に際しては、ビビリ振動や、それによるチップ32やホルダ34の破損の原因となるなどの問題点があった。
【0005】
一方、分断加工や溝入れ加工に使用する切削工具にあっては、分断できるワークの径やワークに対する溝入れ深さ(有効加工量)はホルダ34からのチップ32の突出量で決まるため、上記従来の切削工具30の場合には、チップ32の長さに比べて有効加工量も少ないのが現状である。とりわけ複数の切削コーナーを有するチップの場合にはなおさらこの傾向が現れていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術の問題に鑑み、本発明は、柱状のワークを切断したり、或いはその外周もしくは内周に周溝を形成するために用いる切削工具において、チップ固定力が大きく、ビビリ振動が発生し難いことを特徴とする切削工具を提供することを課題とする。
【0007】
また本発明は、複数の切削コーナーを有するチップを使用する場合であっても、チップの長さに対して十分大きな有効加工量が得られる切削工具を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、切削工具が、柱状のホルダ先方に突出させ、スローアウェイチップを載置するための幅細の下顎部、上記下顎部の後側近傍位置に形成したホルダ凹部に取付けられ、上記下顎部と協同してスローアウェイチップを挟持するための上顎部を先端に備えた板状の押え金具を有する切削工具であって、該押え金具が、ホルダ凹部に固定するための第1の固定部と、スローアウェイチップを挟持もしくは開放するための第2の固定部を有し、第1の固定部と第2の固定部との間にはスリット部を有していることを特徴とする。チップ挟持機能に直接関与することが無く、ホルダ本体に押え金具を強固に固定するための第1の固定部と、スローアウェイチップの挟持もしくは開放するといったチップ挟持機構に直接関わる第2の固定部とを有しているため、板状の押え金具を使用するという簡単な構造にもかかわらず、チップを強固に挟持することができる。
【0009】
さらに、第1の固定部が接着手段により固着させていることにより、長期に亘って強固な固定を確保できる。
【0010】
ある実施態様においては、凹部に、押え金具の第1の固定部と第2の固定部とに対応する位置の間に溝部を形成したことにより、たとえ第1の固定部に必要量よりも少し大目に接着手段を使用したとしても、この接着手段が第2の固定部にまで及ぶことを有効に防止することができる。
【0013】
以下図面を使用して、本発明の実施形態を具体的に説明する。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は本実施形態の本発明に係る切削工具の分解斜視図である。全体として1で示す切削工具は、角柱状ホルダ(以下ホルダと略称する)2と押え金具6、およびこの押え金具6をホルダ2に固定するための固定ネジ8,8’とから構成されている。
【0015】
ホルダ2は焼き入れした工具鋼や超硬などから形成されており、切削加工機本体に取り付けるためのシャンク部Sと切刃を有する交換自在なチップ5を取り付けるための固定部Lからなっている。
【0016】
固定部Lは、その側面がシャンク部Sの側面100より平面状の段差面101、同じく平面上の押え金具取付面102を有した凹部Pを形成し、押え金具6を取り付けるポケットとしている。そしてこの凹部Pには、押え金具6を取り付けるためのネジ孔10,10’が形成されている。そしてこの2つのネジ孔10,10’の間には、ややネジ孔10寄りに溝部Fが形成されている。この溝部Fよりネジ孔10側が第1の固定面41として、ネジ孔10’側第2の固定面42として機能させるものである。この押え金具6の取り付け方法については後述する。
【0017】
固定部Lの図中左側、即ち切削工具のチップ5を取り付ける側の先端面(以下単に先端面と略称する)103は、円筒面状に形成され、固定部上面104とで形成される辺稜105よりも下方側へ行くに従ってより前方へ突出させている。また先端面103の図中左側面106は、分断加工時に使用するサブスピンドルとの干渉を防止する目的から斜めにカットされている。
【0018】
更に、固定部Lの先端下方側には、側面部よりチップ5を押え金具6に形成した上顎部6aと共に挟持するための下顎部2aが設けられている。この両顎部6a,2aの幅はチップ5と同じ幅を有している。ここでチップ5の幅とは切刃部C、C’以外の本体部分の幅[図3(b)中の符号t]を意味する。
【0019】
下顎部2aは図1に示されているように、略L字を横に寝かせたような形状をしており、チップ5を載置するチップ載置部21と、チップ載置部21の奥側上部にチップ5を所定位置に位置づけるためのストッパー部22とを有している。チップ載置面24は山形状をしており、後述するチップ5の下面に形成したV字状の凹部とガタ無く係合できるような対応した載置面を形成している。またストッパー部22は、チップ5の後端面と当接するストッパー面23を有しており、このストッパー面23にチップ5の後端面を当接させたとき、チップ5の先端面下端側が下顎部2aの先端と一致するような関係で、ストッパー面23を位置付けている。そしてストッパー部22とチップ載置部21との間のコーナーには、下顎部2aに応力が作用した際に、亀裂が生じないように応力分散のための穴を形成している。
【0020】
かくして下顎部2aは、図2(a)に示したように、下方側に突出させた円筒面状の先端面103を利用して、固定部Lからの突出量を極力抑えることで、下顎部2a全体の剛性を高め、載置するチップ5と同様の薄い肉厚とすることを可能にしている。しかも下顎部2aのチップ5を載置するチップ載置面24を傾斜させ、下顎部2aの根元側の高さが低くなる場合であっても、上述した先端面103の存在により十分な剛性を確保することができている。
【0021】
次に図1に戻り押え金具6について説明する。
【0022】
押え金具6は全体として板状であり、図に示されたような特異な形状に形成されている。
具体的には、押え金具6は、図中左側より第1の固定部61、スリット6b、第2の固定部62、上顎部6aからなり、焼き入れした工具鋼などの高硬度材料を使用して形成されている。
【0023】
そして、第1の固定部61、第2の固定部62には、固定ネジ8,8’のネジ部のみを貫通させる貫通孔7、7’が形成されている。そしてこの貫通孔7、7’の開口側内面形状は、後述するネジ頭11,11’としての皿部に対応させると共に、幾分(後述する偏心量dを考慮した分だけ)大きく形成している。
【0024】
この押え金具6の幅lは前述したホルダ2の凹部Pに形成した段差面101の幅と実質上同一の幅を有しており、また高さhはホルダ2の高さと実質上同一の高さを有している。その結果、押え金具6をホルダ2に取り付けた状態で、ホルダ2の上面および側面と一体化する形状に形成されている。
【0025】
なお、貫通孔7’を形成した第2の固定部62表面は、第1の固定部61表面よりも幾分肉厚が薄くなるよう加工が施されている。この理由は、固定ネジ8’を締め付けた際にネジ頭11’表面がこの肉厚を薄くすることで、押え金具6の表面より、より内側に設定でき、後述するチップ5の交換時に固定ネジ8’を弛めた場合にも押え金具6の表面から突出させることがないからである。
【0026】
一方、押え金具6の先端上部は、高さhよりも小高く形成し、この部分より前方に突出させた上顎部6aを有している。この上顎部6aの幅は、前述した下顎部2aと同様にチップ5の幅に一致する様、押え金具6の幅lよりも幅細に形成されている。
【0027】
この上顎部6aは、前述した下顎部2aと協同してチップ5を挟持するクランプ機構を形成するものである。具体的には、上顎部6a下面は山形状をしており、後述するチップ5の下面に形成したV字状の凹部とガタ無く係合できるような対応したチップ押圧面65を形成して、スリット6bおよび第2の固定部62を利用して、下顎部2a側への移動を実現し、この移動によりチップ5を下顎部2aとで挟持するものである。
【0028】
このため、上顎部6aにはチップ5を挟持させるための強い作用力が加えられるが、以下に説明する構成により、上顎部6aの剛性を高め解決している。具体的には、上述したように下顎部2aのチップ載置面24を傾斜させたことにより、上顎部6aの押圧面65を傾斜させることができ、その結果、上顎部6aは根元ほど高さを大きくすることができ、しかも、上顎部6aを押え金具6の上面よりも小高く形成した部分より突出させていることとも作用し、この根元部分の剛性は特に大きくさせることができている。なお、この上顎部6a並びに下顎部2aのチップ押圧面65およびチップ載置面24に形成した傾斜角は概ね5度〜20度の範囲であることが望ましい。この理由は上記傾斜角が5度未満の場合、上顎部6aの根元部分の高さを大きくできず、上顎部6aの強度が小さくなる傾向がある。他方、上記傾斜角が20度を超えると、上顎部6aによりチップ5を押圧する力が横方向に分散され、チップ5をの拘束力が低下する恐れがあるからである。
【0029】
かくして、上顎部6aのチップ挟持部分をチップ5と同じような薄い幅とすることができている。
【0030】
なお、上顎部6aの下方側根元には、第2の固定部62の先端面よりも後方側に窪み66を形成している。この窪み66は、挟持するチップ5の他方の切刃部C’を保護するためのものである。
【0031】
次に固定ネジについて説明する。
【0032】
押え金具6を固定部Lに固定するために使用する固定ネジ8(第1固定ネジ),8’(第2固定ネジ)は、共にネジ頭が皿状になった皿ネジである。第1固定ネジ8は押え金具6をホルダ2の固定部Lに強固に固定させるため固定ネジであり、第2固定ネジ8’はチップ5を挟持させたり、交換時にチップ5を開放するために使用する固定ネジとして機能させるものである。そのため、図2(a)(b)に示されるように、特に第2固定ネジ8’はネジ頭のみならずネジ端部側にもネジの締め付けや開放を行うための穴、具体的には、この実施例では六角形の穴があけられている。
【0033】
本発明に使用するチップ5は、幅狭の略四角柱状をしたものであり、上面の先端及び後端側それぞれに、切刃稜5aとこれに連続するすくい面5bが形成された切刃部C、C’を有する、両刃使いのチップとなっている。即ち、一方の切刃部Cが使用により寿命がくると、他方の切刃部C’が使用できるという経済的なものである。
【0034】
このチップ5の上面および下面はV字状に形成されており、ホルダ2の下顎部2aの載置面および押え金具6の上顎部6aに備えた押圧面65の形状と対応させ、チップ5を強く確実に挟持できる様になっている。なお、このV字角度は、使用するチップの材料によっても相違するが、チップの大きさや靱性、脆性を考慮し、概ね90〜150°程度の範囲で任意に設定すればよい。
【0035】
上記押え金具6の固定方法は次の通りである。まずホルダ2の固定部Lに形成した第1の固定面41にのみ接着剤を塗布する。そして固定部Lに押え金具6を貼り付け、第1固定ネジ8を貫通孔7に通してネジ孔10に締め付け、押え金具6を固定部Lに固着させる。
【0036】
このとき、図4に示したように、固定部Lのネジ孔10の中心と、貫通孔7の中心とは偏心距離dだけずらして形成させている。具体的には押え金具6の貫通孔7の中心よりも、第1固定面41のネジ孔10の中心は偏心距離dだけ段差面101側にずれている。そのため、図5に示したように、第1固定ネジ8を締め付けると皿状になったネジ頭11の下面が貫通孔7に作用し、前記貫通孔7とネジ孔10との中心を一致させるように、押え金具6を偏心方向、即ち段差面101側へ押し付けることとなる。かくして押え金具6の後側面6cと段差面101が密着し、しかも接着剤により押え金具6とホルダ2とは強固に固着させることが可能となる。そしてこの段階で、チップ5の挟持もしくは開放に関与しない第1の固定部61を使用した、押え金具6のホルダ2への固定が完了する。
【0037】
なお、使用する接着剤の量は、固着時に押え金具6からはみ出さない程度の少ない量でよい。また接着剤としては、嫌気性の液状時間硬化型接着剤、二液混合型アクリル性瞬間接着剤などを使用できる。このとき、接着剤を多く使用し、第2の固定面42側まで流出してしまうと、チップ5の固定乃至は開放のために使用する押え金具6の第2の固定部62をも接着させてしまうことともなりかねないため、この実施例では、スリット6bよりも幾分第1の固定面41側に溝部Fを形成し、流出した接着剤を食い止めるようにしている。
【0038】
また、前記偏心距離dは、押え金具6の後側面6cが段差面101へ押圧させるための力が作用する程度の偏心距離であればよく、この実施例では4mmのネジ孔に対して0.2〜0.5mm程度偏心させている。この偏心量はネジの大きさによっても当然相違するものであるが、大きすぎる場合、ネジを最後まで締め付けることができなくなり、固定部Lより突出させた状態となるので好ましくない。逆に小さ過ぎる場合には、作用力が小さくなるため、固定力や挟持力が弱くなってしまう傾向にある。
【0039】
なお、上記したようにして押え金具6をホルダ2に固定した後は、第1固定ネジ8をゆるめる必要は無いため、第1固定ネジ8のネジ頭11に形成している締付孔はドリルで切削しつぶしておけば、誤ってネジを弛めることが無いので好ましい。
【0040】
次にチップのクランプ機構について説明する。
【0041】
チップ5を交換する際のクランプ機構は、ホルダ2に固定されている下顎部2aと押え金具6に設けられ、ホルダ2に対して移動可能な上顎部6aとの協同によってなされ、上顎部6aの移動を第2の固定部62によって行うものである。従って、このクランプ機構が、チップの挟持もしくは開放といったチップに直接関与しながらホルダ2に固定される、押え金具6の第2の固定部62が有する機能である。
【0042】
まず、押え金具6の第2の固定部62に設けた貫通孔7’より固定ネジ8’を固定部Lに設けたネジ孔10’に、固定ネジ8’を緩く締め付ける。このとき図4に示したように、固定部Lのネジ孔10’の中心と、貫通孔7’の中心とは偏心距離dだけずらして形成させている。具体的には押え金具6の貫通孔7’の中心よりも、第2固定面42のネジ孔10’の中心は偏心距離dだけ下面25側にずれている。そのため、第2固定ネジ8’を締め付けると皿状になったネジ頭11’の下面が貫通孔7’に作用し、貫通孔7’とネジ孔10’との中心を一致させるように、押え金具6を偏心方向、即ち下面25側へ押し付ける力が発生する。一方、押え金具6は、前述したように予め第1の固定面41に固着させた第1の固定部61と第2の固定部62との間にスリット6bを有しているで、この固定ネジ8’が生み出す下方向の力によって、スリット6c上部にある橋絡部6dを支点として上顎部6aとともに第2の固定部62を下方側へ移動することを許容している。
【0043】
かくして、押え金具6はスリット6bの下方端の幅を狭めながら上顎部6aを下顎部2a側へ移動させることができる。
【0044】
しかし、チップ5を装着する場合には、この移動が生じる前に固定ネジ8’の締め付けを一旦停止し、両顎部2a,6aの間にチップ5をストッパー面23に当接するまで挿入する。
【0045】
ついで、固定ネジ8’を最後まで締め付け、下方向に発生する強力な力を利用して、チップ5を顎部2a,6aの所定位置に挟持することができる。勿論このとき、第2の固定部62はホルダ2とも固定ネジ8’により固定されているため、第1の固定部の果たす押え金具6のホルダ2への固定機能をも補助していることとなる。
【0046】
この第2の固定部62によりなされるチップ挟持機構は、上顎部6aは押え金具6の橋絡部6dを中心とした旋回運動(図中反時計方向)により挟持力を発生させている。そのため、チップ5をストッパー面23に押さえつける方向にも挟持力を作用させることができ、チップ5は上下の顎部2a,6aおよびストッパー面23にて確実に挟持されるので、切削加工中のビビリや緩むといった心配は全く無い。
【0047】
なお、この図に示した実施形態では下方側が開放されスリット6bを用いて説明したが、上端側を開放するようにしてもよい。この場合、スリットの下端側に形成された橋絡部を支点としてスリット上端を幾分拡げるようにしながら上端部を下顎部方向に移動させることが可能となる。
【0048】
使用したチップ5の切刃が摩耗し交換を必要となった場合には、第2固定ネジ8’を緩め顎部に発生している挟持力を弛めてやれば、容易にチップを顎部より引き抜くことが可能となる。なお、この固定ネジ8’の締め付けや緩め動作は、前述したようにネジ頭11’側からでも、ネジ先端側からのいずれからでも可能となっている。
【0049】
本発明は、チップ5と同じ幅を有する上下顎部2a,6aを利用してチップ5を傾斜させて挟持すること、および固定部Lの先端面を円筒面状に形成していることから、非常にコンパクトな設計でありながら、有効な切削加工を実施できる。
【0050】
この事実を、分断加工の様子を示した図6を参照して説明する。
【0051】
本発明の切削工具1を回転するワーク(被削材)Wに、当接させると、チップ5の切刃Cが、ワークWを切削する。切削の進行にともなって、相対的にチップ5はワークWの内部に侵入していく。このとき、チップ5と両顎部2a,6aは同一の幅を有しているため、顎部も切削された加工部分に侵入させることできる。しかも切削工具1の先端面103は円筒面状をしているので、切削工具の顎部2a,6aは、回転するワークWの外周軌跡と干渉することなく根元まで侵入させることが可能となる。このとき、チップ5の切刃部C’(顎部奥側の切刃部)が、先端面103と下顎部2aとがつくる円弧状の交差稜26の延長線上もしくはその近傍に位置づけるように、ストッパーの位置や顎部の突出量を設定すれば、スローアウェイチップの長さを最大限活かすことができる。
【0052】
更に、上記したチップ5の切刃部C’を円筒面よりもやや後方側に設ければ、切刃部C’が未使用の場合には、切削加工中も切刃部C’を有効に保護することができる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の切削工具は、ホルダ本体への押え金具固定機構としての第1の固定部と、チップ挟持機構としての第2の固定部とを有しているため、板状の押え金具を使用するという簡単な構造にもかかわらず、チップを強固に挟持することができる。
【0054】
また、第1の固定部が接着手段により固着させることで、長期に亘って強固な固定を確保できる。
【0055】
また、押え金具の第1の固定部と第2の固定部とに対応する位置の間に溝部を形成したことにより、たとえ第1の固定部に必要量よりも少し大目に接着手段を使用したとしても、この接着手段が第2の固定部にまで及ぶことを有効に防止することができる。
【0056】
更に、上顎部及び下顎部の幅がチップと実質上同じであるため、チップを上下方向より強固に挟持できるばかりか、この両顎部が切削加工上の障害とならず、結果として切削工具の有効加工量を大きく確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による切削工具の分解斜視図である。
【図2】(a)(b)は、図1の切削工具の固定部を示す斜視図である。
【図3】図1の切削工具に固定したチップを示し、(a)は斜視図、(b)は正面図である。
【図4】図1の切削工具の側面図である(固定ネジを外した状態)。
【図5】図1の切削工具の側面図である(固定ネジを装着した状態)。
【図6】(a)(b)は図1の切削工具による分断加工の様子を示す説明図である。
【図7】(a)〜(d)は、従来の切削工具を示す。
【符号の説明】
1 切削工具
2 ホルダ
2a 下顎部
5 チップ
6 押さえ金具
6a 上顎部
6b スリット
24 チップ載置面
25 ホルダ下面
61 第1の固定部
62 第2の固定部
P 凹部
F 溝部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a cutting tool used for cutting (separating) a columnar workpiece or forming a circumferential groove (grooving) on the outer periphery or inner periphery of the workpiece, and more particularly, provided with a cutting blade. The present invention relates to a cutting tool for cutting or grooving using a throw-away tip.
[0002]
[Prior art]
As a cutting tool used for cutting and grooving, as shown in FIG. 7, the rear end of a throw-away tip (hereinafter abbreviated as a tip including the prior art and the present invention) 32 having a
[0003]
Since this type of
[0004]
However, in the
[0005]
On the other hand, in the case of a cutting tool used for cutting or grooving, the diameter of the work that can be cut and the grooving depth (effective machining amount) with respect to the work are determined by the protruding amount of the
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
In view of the above-mentioned problems of the prior art, the present invention has a large chip fixing force and chatter vibration in a cutting tool used for cutting a columnar workpiece or forming a circumferential groove on the outer periphery or inner periphery thereof. It is an object to provide a cutting tool characterized by difficulty.
[0007]
It is another object of the present invention to provide a cutting tool capable of obtaining an effective machining amount sufficiently large with respect to the length of the chip even when a chip having a plurality of cutting corners is used.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
This onset Ming, cutting tool, to protrude in a columnar shape of the holder other party, the lower jaw of a small width for mounting the indexable insert attached to the holder recess formed in the side near the position after the lower jaw, the A cutting tool having a plate-like presser fitting having an upper jaw part at the tip for clamping the throw-away tip in cooperation with the lower jaw part, wherein the presser fitting is fixed to the holder recess. And a second fixing part for sandwiching or releasing the throw-away tip, and a slit part is provided between the first fixing part and the second fixing part. . Without being directly involved in the switch-up clamping function, the first to firmly fix the metal bracing holder body and the fixed portion, a second directly related to chip clamping mechanism such sandwiching or releasing the cutting insert Since the fixing portion is included, the chip can be firmly clamped despite the simple structure of using a plate-like presser fitting.
[0009]
Furthermore , since the first fixing portion is fixed by the adhesive means, it is possible to secure a strong fixing over a long period of time.
[0010]
In one embodiment , the groove portion is formed in the recess between the positions corresponding to the first fixing portion and the second fixing portion of the presser fitting, so that the first fixing portion is slightly smaller than the required amount. Even if an adhesive means is used roughly, it is possible to effectively prevent the adhesive means from reaching the second fixing portion.
[0013]
Embodiments of the present invention will be specifically described below with reference to the drawings.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is an exploded perspective view of a cutting tool according to the present invention of this embodiment. A cutting tool denoted by 1 as a whole is composed of a prismatic holder (hereinafter abbreviated as a holder) 2, a presser fitting 6, and fixing
[0015]
The
[0016]
The fixing portion L has a
[0017]
A front end surface (hereinafter simply referred to as a front end surface) 103 on the left side of the fixing portion L in the drawing, that is, the side to which the
[0018]
Further, a
[0019]
As shown in FIG. 1, the
[0020]
Thus, as shown in FIG. 2A, the
[0021]
Next, returning to FIG. 1, the presser fitting 6 will be described.
[0022]
The presser fitting 6 is plate-shaped as a whole, and is formed in a unique shape as shown in the figure.
Specifically, the presser fitting 6 includes a first fixing portion 61, a
[0023]
The first fixing portion 61 and the second fixing
[0024]
The width 1 of the presser fitting 6 has substantially the same width as that of the stepped
[0025]
Note that the surface of the second fixing
[0026]
On the other hand, the upper end portion of the presser fitting 6 is formed to be slightly higher than the height h, and has an upper jaw portion 6a protruding forward from this portion. The width of the upper jaw portion 6a is formed narrower than the width l of the presser fitting 6 so as to coincide with the width of the
[0027]
The upper jaw portion 6a forms a clamp mechanism for holding the
[0028]
For this reason, a strong acting force for sandwiching the
[0029]
Thus, the tip clamping portion of the upper jaw 6 a can be made as thin as the
[0030]
A
[0031]
Next, the fixing screw will be described.
[0032]
Fixing screws 8 (first fixing screw) and 8 ′ (second fixing screw) used for fixing the presser fitting 6 to the fixing portion L are both countersunk screws having a screw head in a dish shape. The
[0033]
The
[0034]
The upper surface and the lower surface of the
[0035]
The method for fixing the presser fitting 6 is as follows. First, an adhesive is applied only to the first fixing
[0036]
At this time, as shown in FIG. 4, the center of the
[0037]
Note that the amount of the adhesive used may be a small amount that does not protrude from the presser fitting 6 at the time of fixing. As the adhesive, an anaerobic liquid time-curable adhesive, a two-component mixed acrylic instantaneous adhesive, or the like can be used. At this time, if a large amount of adhesive is used and flows out to the
[0038]
Further, the eccentric distance d may be an eccentric distance such that a force for pressing the
[0039]
Since the first fixing
[0040]
Next, the chip clamping mechanism will be described.
[0041]
A clamping mechanism for exchanging the
[0042]
First, the fixing
[0043]
Thus, the presser fitting 6 can move the upper jaw portion 6a to the
[0044]
However, when the
[0045]
Next, the fixing screw 8 'is tightened to the end, and the
[0046]
In the tip clamping mechanism formed by the second fixing
[0047]
In the embodiment shown in this figure, the lower side is opened and described using the
[0048]
If the used cutting edge of the
[0049]
Since the present invention tilts and holds the
[0050]
This fact will be described with reference to FIG. 6 showing the state of the dividing process.
[0051]
When the cutting tool 1 of the present invention is brought into contact with a rotating workpiece (work material) W, the cutting edge C of the
[0052]
Further, if the cutting edge C ′ of the
[0053]
【The invention's effect】
As described above, the cutting tool of the present invention has the first fixing portion as the presser fitting fixing mechanism to the holder main body and the second fixing portion as the tip clamping mechanism. Despite the simple structure of using the presser fitting, the chip can be firmly held.
[0054]
Further, since the first fixing portion is fixed by the adhesive means, it is possible to secure a strong fixing over a long period of time.
[0055]
In addition, since the groove is formed between the positions corresponding to the first fixing portion and the second fixing portion of the presser fitting, the bonding means is used slightly larger than necessary for the first fixing portion. Even if it does, it can prevent effectively that this adhesion | attachment means reaches the 2nd fixing | fixed part.
[0056]
Furthermore, since the widths of the upper jaw and the lower jaw are substantially the same as the tip, not only can the tip be clamped more firmly in the vertical direction, but both jaws do not become an obstacle to the cutting process. It is possible to ensure a large effective machining amount.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an exploded perspective view of a cutting tool according to an embodiment of the present invention.
FIGS. 2A and 2B are perspective views showing a fixing part of the cutting tool of FIG.
3A and 3B show a tip fixed to the cutting tool of FIG. 1, wherein FIG. 3A is a perspective view, and FIG. 3B is a front view.
4 is a side view of the cutting tool of FIG. 1 (with a fixing screw removed). FIG.
FIG. 5 is a side view of the cutting tool of FIG. 1 (with a fixing screw attached).
6 (a) and 6 (b) are explanatory views showing a state of cutting by the cutting tool of FIG.
7A to 7D show conventional cutting tools. FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (2)
該押え金具が、ホルダ凹部に固定するための第1の固定部と、スローアウェイチップを挟持もしくは開放するための第2の固定部を有し、第1の固定部と第2の固定部との間にはスリット部を有するとともに、
該第1の固定部が接着手段により固着されていることを特徴とする切削工具。Throw away tip that protrudes toward the end of the columnar holder and is attached to a narrow lower jaw for placing the throw away tip, a holder recess formed near the rear side of the lower jaw, and cooperates with the lower jaw A cutting tool having a plate-like presser fitting with an upper jaw portion at the tip for holding
The presser fitting has a first fixing portion for fixing to the concave portion of the holder, and a second fixing portion for sandwiching or releasing the throw-away tip, and the first fixing portion and the second fixing portion With a slit in between,
A cutting tool, wherein the first fixing portion is fixed by an adhesive means.
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