JP4412722B2 - リモートコピーシステム - Google Patents

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Description

本発明は、計算機が使用するデータを格納し、計算機からデータの更新を受けるストレージシステムに関し、特に複数のストレージシステム間でデータの複製を保持するリモートコピー処理に関する。
特許文献1には、計算機が使用するデータを正側のストレージシステムに格納し、遠隔地に設置された副側のストレージシステムにそのデータのコピーを格納するリモートコピーシステムが開示されている。特許文献1では、データが正側のストレージシステムに格納された際と同じライト順で副側のストレージシステムにデータのコピーが格納される。
特許文献1では、正側のホスト計算機からライトデータを受領した正側のストレージシステムは、ライトデータ受領後直ちに、ライトデータの受領完了を、正側のホスト計算機に報告する。このあと正側のホスト計算機はライトデータのコピーを、正側のストレージシステムから読み出す。このライトデータには、ライトデータについてのライト要求が発行された時刻であるライト時刻が付与されていて、ライトデータが正側のホスト計算機に読み出される際には、ライト時刻も正側のホスト計算機に渡される。さらに正側のホスト計算機はライトデータとライト時刻を副側のホスト計算機に転送する。ライトデータとライト時刻を受け取った副側のホスト計算機は、ライト時刻などの情報を副側のストレージシステム内の制御用ボリュームに書き込み、さらに各ライトデータに付与されたライト時刻を参照してライト時刻順にライトデータを副側のストレージシステムに書き込む。ライト時刻順にライトデータを副側のストレージシステムに書き込むことで、常に副側のストレージシステムに整合性のあるデータを保持することができる。
もしライト順を無視してストレージシステムにライトデータを格納していくと、例えばデータベース処理において、トランザクションの切れ目を識別することができなくなるという問題がある。データベース処理においては、データがストレージシステムに書き込まれる前にまずログデータがストレージシステムに書き込まれる。ログデータにはトランザクションの切れ目を示す情報が含まれているので、1つのトランザクションが完了する前にエラーが生じてしまった場合には、ストレージシステムに書き込まれているログデータを参照することによって、ホスト計算機はトランザクションが完了した状態にデータを回復することができる。しかし、ライト順を無視してストレージシステムにライトデータを格納すると、ログデータがストレージシステムに書き込まれる前にデータがストレージシステムに書き込まれてしまう場合がある。この様な状態においてトランザクションの途中でエラーが生じると、ストレージシステムにはデータに対応するログデータが存在しないので、ホスト計算機はトランザクションの途中まで書き込まれたデータを処理することができず、ストレージシステムにトランザクションの途中結果が残ったままとなる。この様なトランザクションの途中結果が残ったデータは引き続きデータベース処理に使用することができない。
ストレージシステムにトランザクションの途中結果が残ってしまう例として、銀行口座において口座Aから口座Bに預金を移す処理を考える。この場合、口座Aの減額と口座Bの増額を1つのトランザクションとして実行する必要があるが、口座Bの増額が実行された後(口座Bの増額後の残高がライトされた後)口座Aの減額が実行される前(口座Aについて減額後の残高がライトされる前)にエラーが生じると、口座Aの預金額を減額する前に口座Bの預金額を増額している期間が生じてしまう。係る場合にログデータが予めストレージシステムに格納されていれば、ホスト計算機はログデータを参照してデータを回復することができるが、ログデータがストレージシステムに格納されていないと、このデータベース処理を再現できずストレージシステムに整合性のないデータが残ってしまう。
同様にリモートコピーシステムにおいても、口座Bの増額が実行された後、口座Aの預金額を減額する前に正側のストレージシステムに障害が発生して使用不可能になると、副側のストレージシステムにはトランザクションの途中結果が残ることになる。この場合に副側のストレージシステムにログデータが格納されていないと、そのあと副側のホスト計算機で業務を引き継いだとしても正しくない処理を行うことになる。従って、ライト順を守って整合性のあるデータを保持することで、データベース処理のログデータとデータの様に、関連のあるデータに対する関連のある操作間の順序の正しさが保証される。
特許文献2には、計算機が使用するデータをストレージシステムが格納し、このストレージシステムがデータを遠隔地に設置された別のストレージシステムにもコピーすることで、一方のストレージシステムが天災や火災などで使用不能になってもデータを保持することのできる技術が開示されている。
欧州特許出願公開第0672985号明細書 米国特許第6092066号公報
特許文献1では、ホスト計算機から正側のストレージシステムが受信したライトデータを副側のストレージシステムに反映する際に、ライトデータにホスト計算機が付与したライト時刻を用いてライト順序を守っている。従って、ホスト計算機がライトデータにライト時刻を付与しない場合は、副側のストレージシステムに格納されるライトデータの整合性を保持することができない。いわゆるメインフレームのホスト計算機ではライト要求にライト時刻を付与できるが、いわゆるオープンシステムのホスト計算機ではライト要求にライト時刻を付与しない。従って、特許文献1に開示の技術ではオープンシステムのホスト計算機からのライトデータについて、整合性を保持することができない。
また特許文献2にも、ホスト計算機がライトデータにライト時刻を付与しない場合に関する開示はない。
そこで、リモートコピーシステムにおいて、ホスト計算機がライトデータにライト時刻を付与しない場合であっても、副側のストレージシステムに格納されるデータの整合性を保持するための技術を提供する。
リモートコピーシステムは、各々データが書き込まれるソース論理ボリュームを有する複数の正側記憶装置と、各々ソース論理ボリュームに格納されるデータのコピーが書き込まれるターゲット論理ボリュームを有する、複数の副側記憶装置とを有する。
各正側記憶装置は、ホスト計算機からライトデータを受信すると、受信したライトデータについて、ライトデータの受信順序に基づいたシーケンシャル番号と、参照情報とを有するライトデータ管理情報を生成し、ライトデータと、当該ライトデータに対応するライトデータ管理情報に含まれるシーケンシャル番号及び参照情報とを有するライトデータ情報を、複数の副側記憶装置のいずれかに送信する。
正側記憶装置からライトデータとライトデータ情報を受信した各副側記憶装置は、シーケンシャル番号が連続するライトデータ情報のうち、最も値の大きいシーケンシャル番号が付与されているライトデータ情報に含まれる参照情報を記録する。そして、複数の副側記憶装置各々が記録している参照情報のうち、最も小さな値の参照情報に基づいて、当該参照情報より小さな値の参照情報をライトデータ情報に含むライトデータを、各副側記憶装置が、シーケンシャル番号順にターゲット論理ボリュームに格納する。
リモートコピーシステムにおいて、ホスト計算機がライトデータにライト時刻を付与しない場合であっても、副側のストレージシステムに格納されるデータの整合性を保持することができる。
以下に本発明の一実施形態を説明する。尚、本発明は以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
図1は本実施形態における計算機システムの構成例を示す図である。
計算機システムは、複数の正側記憶装置(正側ストレージシステムとも呼ぶ。)A100、メインフレームホスト(MFと称する)A600、オープンシステムホストA700、複数の副側記憶装置B(副側ストレージシステムとも呼ぶ。)190、MFB690、オープンシステムホストB790を有する。
複数の正側記憶装置A100とMFA600、オープンシステムホストA700はそれぞれI/Oパス900で接続されている。複数の副側記憶装置B190とMFB690、オープンシステムホストB790もそれぞれI/Oパス900で接続されている。MFB690とオープンシステムホストB790は、通常時はスタンバイ系である。尚、MFA600とMFB690とオープンシステムホストA700とオープンシステムホストB790はネットワーク920にも接続されている。
MFA600とMFB690各々のメモリにはOS(Operation System)610とアプリケーションソフトウェア(APP)620が格納されていて、これらはMFA600やMFB690が有するプロセッサによって実行される。またオープンシステムホストA700とオープンシステムホストB790各々のメモリにもOS710とAPP720が格納されていて、オープンシステムホストA700やオープンシステムホストB790が有するプロセッサによって実行される。MFA600、オープンシステムホストA700、MFB690、又はオープンシステムホストB790のAPPからOSを介して発行されたI/O要求は、各々I/Oパス900を介して正側記憶装置A100や副側記憶装置B190で処理される。ここではDBMSなどのソフトウェアもAPP620やAPP720に含む。
複数の正側記憶装置A100は各々、制御部200、制御用メモリ300、キャッシュ400、一又は複数のディスク装置を有する。制御部200はライトデータ受領部A210とライトデータ転送部A220と区間番号生成部A230とマーカ作成部A250を備える。また、複数の正側記憶装置A100のうち、一の正側記憶装置A100の制御部200では、管理ソフトA800が動作する。この管理ソフトA800は制御用メモリ300に格納されているソフトウェアであって、制御部200によって実行される。
制御部200は後述の処理を行うが、この処理に用いられるグループ管理情報310、相手論理ボリューム情報320、ライトデータ管理情報330、区間番号情報360、動作モード情報380が制御用メモリ300に格納されている。
キャッシュ400は主にリードデータやライトデータを格納する高速なメモリであり、キャッシュ400を使用することによって高いI/O処理性能を実現することができる。
制御部200、制御用メモリ300、キャッシュ400は、耐障害性、可用性のために二重化され、バックアップ電源が用意されていることが望ましい。
複数の正側記憶装置A100は転送パス910によって相互に接続されている。また各正側記憶装置A100は転送パス930を介して一又は複数の副側記憶装置B190に接続している。更に各正側記憶装置A100は、ネットワーク920にも接続されている。
副側記憶装置B190も制御部200、制御メモリ300、キャッシュ400、一又は複数のディスク装置を有する。制御部200はライトデータ受領部B211とライトデータ反映部240を備える。複数の副側記憶装置B190のうち、一の副側記憶装置B190の制御部200では、管理ソフトB890が動作する。管理ソフトB890は制御用メモリ300に格納されているソフトウェアであって、制御部200によって実行される。
制御用メモリ300には制御部200が使用する、グループ管理情報310、相手論理ボリューム情報320、ライトデータ管理情報330、到着済みライトデータ情報370、動作モード情報380が格納されている。
キャッシュ400の役割は前述の正側記憶装置A100と同様である。
複数の副側記憶装置B190は転送パス910によって相互に接続されている。また各副側記憶装置B190はネットワーク920にも接続されている。
正側記憶装置A100と副側記憶装置B190は各々、MFA600、オープンシステムホストA700、MFB690、又はオープンシステムホストB790に対し、一又は複数のディスク装置を用いてデータの記憶領域として論理ボリューム500を提供する。1つの論理ボリューム500は物理的には1つのディスク装置である必要はなく、例えば複数の磁気ディスク装置に分散した記憶領域の集合であってもよい。また、論理ボリューム500は、例えばミラー構成や、パリティデータを付加したRAID構成などの冗長性を持たせた構成であってもよい。
正側記憶装置A100がMFA600に提供する論理ボリューム500と、オープンシステムホストA700に対して提供する論理ボリューム500とは、タイプが異なる。また、ホスト計算機から論理ボリューム500へのI/O要求が送信されるI/Oパス900の論理的および/または物理的インタフェースも、MFA600とオープンシステムホストA700間では異なる。副側記憶装置B190、MFB690、オープンシステムホストB790についても同様である。特に、MFA600やMFB690からのライト要求には、ライト要求の発行時刻がライト時刻として含まれているが、オープンシステムホストA700やオープンシステムホストB790からのライト要求にはライト時刻は含まれていない点が異なる。
複数の正側記憶装置A100と複数の副側記憶装置B190は、上述の様に転送パス930を介して接続されている。正側記憶装置A100と副側記憶装置B190では後述のように、一方が有する論理ボリュームに格納されたデータの複製をもう一方が有する論理ボリュームに保持することができる。本実施例では正側記憶装置A100が有する論理ボリューム500に格納されたデータの複製が、副側記憶装置B190の論理ボリューム500に保持される。そして、正側記憶装置A100の論理ボリューム500に対して行われたデータ更新の内容は、転送パス930を介して副側記憶装置B190に送られ、副側記憶装置B190の対応する論理ボリューム500にも反映される。正側記憶装置A100と副側記憶装置B200は、後述のように論理ボリューム間の対応関係を示す相手論理ボリューム情報320を持ち、これを用いて上記の様なデータのコピー処理を実行する。ここで正側記憶装置A100が有する論理ボリュームと、この論理ボリュームに格納されるデータのコピーが格納される副側記憶装置B190の論理ボリュームとの組をペアと呼ぶことにする。尚、相手論理ボリューム情報320は、ネットワーク920に接続される管理用端末(図示せず)から、ユーザの入力に基づいて正側記憶装置A100及び副側記憶装置B190に設定される。
本実施例では、正側記憶装置A100及び副側記憶装置B190間には複数のペアが存在し、この複数のペアはグループ化されている。グループ化されたペアの一例を示す概念図を図2に示す。
図2において、破線は論理ボリューム500間またはグループ間の対応関係を示している。本実施例ではグループ単位で、正側記憶装置A100が受信したライトデータのライト順序や、正側記憶装置A100から副側記憶装置B190へのライトデータの転送や、副側記憶装置B190におけるライトデータの反映処理を管理していて、このような処理に必要なリソースの割り当てを行っている。
もしこれらを個々の論理ボリューム毎に行うと、管理対象が多く管理が煩雑になり、また処理に必要なリソースも処理対象が多いため増大する可能性がある。一方、正側記憶装置A100に存在する複数の論理ボリューム500全体で1つのグループとしてしまうと、きめこまやかな管理が行えなくなる。特にメインフレームホストとオープンシステムホストでは論理ボリューム500に対する性能などの要求が大きく異なるため、これらは別のグループに分けてそれぞれで処理を行うようにし、処理に対するユーザからの操作やチューニング条件の設定などを別々に受けられるようにする必要がある。従って、上記のようなグループを設けることで、ユーザや業務の必要に応じた、柔軟な複製処理および管理ができる。
尚、図2では模式的に正側記憶装置A100と副側記憶装置B190が1台ずつ存在する場合の例を示したが、正側記憶装置A100及び副側記憶装置B190が各々複数台存在する場合も同様である。また、各正側記憶装置A100及び各副側記憶装置B190は、上述のグループを管理するために制御用メモリ300にグループ管理情報310を有している。このグループ管理情報310は上述の相手論理ボリューム情報320と同様、ネットワーク920に接続される管理端末(図示せず)からユーザの入力に基づいて各記憶装置に設定される。
続いてMFA600またはオープンシステムホストA700が正側記憶装置A100の論理ボリューム500に対して送信するライトデータの正側記憶装置A100におけるライト処理と、ライトデータの副側記憶装置B190への転送処理と、ライトデータを受信した副側記憶装置B190におけるライトデータの反映の処理について説明する。ホスト計算機がライト要求にライト時刻を付与することなくライト要求を正側記憶装置A100に発行する場合にも、これらの処理によって複数の副側記憶装置B190においてライトデータの整合性を保持できるようになる。
図3は、正側記憶装置A100がMFA600またはオープンシステムホストA700から、リモートコピーのコピー元となる論理ボリューム500(ソース論理ボリューム500とも呼ぶ。)に対するライト要求を受領した場合の処理の一例を示した図である。
正記憶装置A100のライトデータ受領部A210は、MFA600またはオープンシステムホストA700からライト要求を受領する(ステップ1000)。次にライトデータ受領部A210は制御用メモリ300に格納されている動作モード情報380を参照し(ステップ1001)、設定されている動作モードを確認する。
図4は動作モード情報380の一例を示す図である。
動作モード情報380として記録される動作モードには、区間番号モードとライト時刻モードの2つのモードがある。ユーザや管理者は、ネットワーク920に接続される管理端末(図示せず)や各正側記憶装置A100及び副側記憶装置B190が備える管理端末から、各正側記憶装置A100及び副側記憶装置B190にいずれかの動作モードを設定できる。
区間番号モードは、ホスト計算機から発行されるライト要求にライト時刻が付与されないことがありうる場合に好適な動作モードであり、本実施例のように、ライト要求にライト時刻を付与しないオープンシステムホストA700が含まれるシステムでは、動作モードとして区間番号モードを設定すると良い。ライト時刻モードは、ホスト計算機から発行されるライト要求にライト時刻が付与される場合に好適な動作モードであり、ライト要求にライト時刻を付与するMFA600のみが正側記憶装置A100に対してライトデータを書き込む場合に好適な動作モードである。
図3に戻って、動作モードが区間番号モードであれば、ライトデータ受領部A210はライトデータをキャッシュ400に格納し(ステップ1005)、区間番号とシーケンシャル番号をライトデータに与えてライトデータ管理情報330を作成する(ステップ1006)。
区間番号は制御用メモリ300に格納されている区間番号情報360を参照して得られる番号であり、詳細は後述する。またシーケンシャル番号を付与する際に、ライトデータ受領部A210は、ライト対象の論理ボリュームが属するグループのグループ管理情報310に登録されているシーケンシャル番号を参照し、これに1を加えた値をライトデータのシーケンシャル番号としてライトデータ管理情報330に記録し、更にこの新しいシーケンシャル番号をグループ管理情報310に記録することによりグループ管理情報310に記録されたシーケンシャル番号を更新する。
図5は各グループのグループ管理情報310の一例を示す図である。
グループIDは正側記憶装置A100(若しくは副側記憶装置B190)においてグループを特定するためのIDである。シーケンシャル番号は、正側記憶装置A100がホスト計算機から受信した、このグループに属する論理ボリューム500に対するライトデータに連続的に与えられる番号であり、初期値は例えば0で、順次1ずつインクリメントされる。上述の図3のステップ1006において、ライトデータ受領部A210がライトデータ管理情報330に付与するのは、このシーケンシャル番号に1を加えた値である。論理ボリューム数はこのグループに属している論理ボリュームの数である。論理ボリューム番号は記憶装置A100においてこのグループに属している論理ボリュームを識別するためのIDである。相手記憶装置IDは、正側記憶装置A100と対となっているコピー先の副側記憶装置B190を特定するID(シリアル番号など)である。相手グループIDは相手記憶装置(コピー先の副側記憶装置B190)において、コピー先の論理ボリューム(ターゲット論理ボリュームとも呼ぶ)500が属するグループを特定するためのIDである。
図6は図3のステップ1006で作成される各ライトデータのライトデータ管理情報330の一例を示す図である。
論理ボリュームIDは当該ライトデータの書き込み先となった論理ボリューム500のIDである。ライトアドレスは論理ボリュームIDが示す論理ボリュームにおけるライトデータのライト開始アドレスである。ライトデータ長はライトデータの長さである。ライトデータポインタはキャッシュ400におけるライトデータの格納開始アドレスである。
シーケンシャル番号はライトデータの書き込み先論理ボリューム500が属するグループにおいてライトデータに連続的に与えられている番号である。このシーケンシャル番号は、上述の様に、図3のステップ1006においてライトデータ受領部A210がグループ管理情報310から取得した値に、1を加えた値となる。転送必要ビットはライトデータを副側記憶装置B190に転送する必要があるか否かを示すビットであり、ライトデータ受領部A210がライトデータを受領してライトデータ管理情報330を作成する際(図3のステップ1006の際)にONにする。
ライト時刻/区間番号のフィールドには、ライト要求に付与されていたライト時刻か、区間番号情報360から取得した区間番号のいずれかが記録される。即ち、図3のステップ1001において動作モードが区間番号モードであった場合には、ステップ1006にてライトデータ受領部A210が区間番号情報360に基づき取得した区間番号が、図3のステップ1001において、動作モードがライト時刻モードであった場合には、後述するようにライトデータと共にホスト計算機から受信したライト時刻が、ライト時刻/区間番号フィールドに記録される。尚、区間番号の形式(フォーマット)をライト時刻と同一の形式とすることで、ライトデータ管理情報330の格納領域を削減するとともに、後述のように副側記憶装置B190におけるライトデータの反映処理を、2つの動作モード間で一部共通化できる。ライトデータ管理情報330は例えばグループ毎にリスト構造で管理される。
図3に戻って、ステップ1001で動作モードがライト時刻モードだった場合には、ライトデータ受領部A210は、ライトデータをキャッシュ400に格納し(ステップ1002)、前述のステップ1006と同様の方法でシーケンシャル番号を求めるとともに、求めたシーケンシャル番号及びライトデータと共にホスト計算機から受信するライト時刻を記録してライトデータ管理情報330を作成する(ステップ1003)。
最後にステップ1004でライトデータ受領部A210はMFA600またはオープンシステムホストA700にライト完了報告を行う(ステップ1004)。
以上図3に示す処理には、論理ボリューム500を構成する磁気ディスク装置等の物理的記録媒体へ、キャッシュ400上に格納されているライトデータを書き込む処理や、副側記憶装置B190へのライトデータへの転送処理など、時間のかかる処理は含まれていない。これらの処理は後で適当なタイミングで非同期に行う。よって正側記憶装置A100がライト要求を受領してからライト完了報告を送信するまでにかかる時間は短時間ですみ、正側記憶装置A100はMFA600またはオープンシステムホストA700に対する高速な応答を実現することができる。
図7は制御部200で動作する管理ソフトA800が正側記憶装置A100のライトデータ受領部A210に対してライト要求の処理の保留と区間番号の更新を指示した場合の処理の一例を示した図である。
後に説明するように、図7に示す処理が実行されることによって、この処理が実行された際すでに正側記憶装置A100のソース論理ボリューム500に対する図3に示すライト処理が終わっているライトデータは、副側記憶装置B190においてターゲット論理ボリューム500への反映の同期が行われ、複数の副側記憶装置B190のターゲット論理ボリューム600に格納されているライトデータの整合性が確立される。
複数の正側記憶装置A100のうちの一の正側記憶装置A100に存在する管理ソフトA800は、まず全ての正側記憶装置A100にライト要求の処理の保留を指示する(ステップ1100)。この指示を受けて各正側記憶装置A100のライトデータ受領部A210は、ステップ1100の指示を受信した後にホスト計算機から受け付けるライト要求の処理を保留し(ステップ1101)、ライト要求の保留を開始したことを管理ソフトA800に報告する(ステップ1102)。尚、各正側記憶装置A100は、実際にライト要求を保留した後ではなく、ステップ1100で発行された指示を受信した際に管理ソフトA800に報告を送信しても良い。
管理ソフトA800はステップ1100にて指示を発行した正側記憶装置A100全てから報告があるのを確認してから次の処理に進む(ステップ1103、ステップ1104)。
次に管理ソフトA800は、区間番号の更新を全ての正側記憶装置A100に指示する(ステップ1105)。この指示にはパラメータとして、前回この指示を管理ソフトA800が発行した際に指定した区間番号に1を加えた値が、新たな区間番号として含まれる。
ステップ1105で管理ソフトA800から発行された指示を受けて、各正側記憶装置Aの区間番号生成部A230は、受信した区間番号を図8に示す区間番号情報360に記録する(ステップ1106)。そして区間番号生成部A230は区間番号更新完了を管理ソフトA800に報告する(ステップ1107)。
図8は正側記憶装置A100の制御用メモリに格納されている区間番号情報360の一例を示す図である。各正側記憶装置A100は、図7のステップ1105で管理ソフトA800から受信する区間番号更新指示に含まれる区間番号を、制御用メモリに区間番号情報360として記憶しており、区間番号生成部A230は区間番号更新指示を受信するたびに、区間番号情報360として記憶されている区間番号を更新する(図7ステップ1106)。
図7に戻って、管理ソフトA800はステップ1005で区間番号更新指示を送信した正側記憶装置A100全てから区間番号更新完了の報告があるのを確認してから次の処理に進む(ステップ1108、ステップ1109)。
管理ソフトA800は全ての正側記憶装置A100にライト要求の処理の保留の解除を指示する(ステップ1110)。この指示を受けて各正側記憶装置A100のライトデータ受領部A210はライト要求の処理の保留を解除し(ステップ1111)、保留を解除したことを管理ソフトA800に報告する(ステップ1112)。
図13は区間番号とライトデータの関係の一例を示す図である。
横軸は時間であり、図7に示す区間番号更新の処理が実行される毎に、各正側記憶装置A100において保存される区間番号の値が1増やされる。図3にて説明したように、動作モードが区間番号モードである場合には、各正側記憶装置A100で受領されたライト要求(図中丸で示す)のライトデータに関するライトデータ管理情報には、ライト要求受領時点で各正側記憶装置A100が保持している区間番号が付与される。
尚、動作モードがライト時刻モードの場合は図7に示すライト要求の処理の保留と区間番号の更新処理は不要である。区間番号モードとライト時刻モードの2つの動作モードを設けることによって、ケースによって必要な処理のみ行うことが可能となる。
図9は正側記憶装置A100から副側記憶装置B190へのライトデータの転送処理の一例を示す図である。ライトデータ転送部A220はライトデータ管理情報330のリストを参照して、転送が必要なライトデータ(即ちライトデータ管理情報330の転送必要ビットがONとなっているライトデータ)を求め、ライトデータ管理情報330とグループ管理情報310と相手論理ボリューム情報320を参照して、ライトデータ情報を作成する(ステップ1200)。
このライトデータ情報には、ライトデータ管理情報330から参照したライトアドレス、ライトデータ長、シーケンシャル番号、区間番号またはライト時刻と、相手論理ボリューム情報320から参照した相手記憶装置ID、相手論理ボリュームIDと、ライトデータ管理情報に記録されている論理ボリュームIDを用いてグループ管理情報310から参照した相手グループIDが含まれる。
図10は各論理ボリュームについての相手論理ボリューム情報320の一例を示す図である。
論理ボリュームIDは正側記憶装置A100が有するソース論理ボリュームを識別するためのIDであり、相手記憶装置IDはこのソース論理ボリュームとペアを組んでいるターゲット論理ボリュームを有する副側記憶装置B190を特定するためのID(シリアル番号など)である。また、相手論理ボリュームIDは副側記憶装置B190において、ターゲット論理ボリュームを特定するためのIDである。
図9に戻って、次にライトデータ転送部A220はステップ1200で特定したライトデータとステップ1200で準備したライトデータ情報を、副側記憶装置B190に転送する(ステップ1201)。
副側記憶装置B190のライトデータ受領部B211は、受信したライトデータとライトデータ情報をキャッシュ400に格納し(ステップ1202)、ライトデータ情報からライトデータ管理情報330を作成する(ステップ1203)。副側記憶装置B190のライトデータ管理情報330の項目は、図6に示す正側記憶装置A100のライトデータ管理情報330のものと同じである。但し、副側記憶装置B190の制御用メモリ300に格納されているライトデータ管理情報330は、論理ボリュームIDがターゲット論理ボリューム500のIDであり、ライトデータポインタは副側記憶装置B190のキャッシュ400におけるライトデータの格納開始アドレスであり、転送必要ビットは常にOFFであることが、正側記憶装置A100が有するライトデータ管理情報とは異なる。その他は同じである。
尚、副側記憶装置B190はグループ管理情報310も持つが、この項目も正側記憶装置A100のグループ管理情報310と同じである。但し、副側記憶装置B190が有するグループ管理情報310のグループIDはターゲット論理ボリューム500が属するグループを特定するIDであり、相手記憶装置IDはターゲット論理ボリューム500とペアとなるソース論理ボリュームを有する正側記憶装置A100のIDであり、相手グループIDは相相手記憶装置IDが示す正側記憶装置A100においてソース論理ボリューム500が属するグループを特定するためのIDとなる。
更に、副側記憶装置B190は相手論理ボリューム情報320も持つが、これの項目も図10に示す正側記憶装置A100のものと同じである。但し、論理ボリュームIDはターゲット論理ボリューム500を特定するIDであり、相手記憶装置IDはターゲット論理ボリュームとペアを構成するソース論理ボリュームが属する正側記憶装置を特定するIDであり、相手論理ボリュームIDは相手記憶装置IDが示す正側記憶装置A100においてソース論理ボリューム500を特定するためのIDとなる。
図9に戻って、次にライトデータ受領部B211は、後述の方法によって、受領したライトデータ情報に含まれている区間番号またはライト時刻が最新のものであるか確認し(ステップ1204)、最新であればこの区間番号又はライト時刻を到着済みライトデータ情報370に記録する(ステップ1205)。
図11は各グループについての、到着済みライトデータ情報350の一例を示す図である。
グループIDは副側記憶装置B190においてグループを特定するためのIDである。到着済みの最新区間番号または最新ライト時刻は、副側記憶装置B190のライトデータ受領部B211がこれまでに受領した、グループIDが示すグループに属するターゲット論理ボリューム500に対するライトデータに与えられていたライトデータ情報の区間番号またはライト時刻のうち、最も大きい値である。但し、ライトデータ情報に含まれるシーケンシャル番号に抜けがある場合には、連続するシーケンシャル番号を有するライトデータ情報の内、最大のシーケンシャル番号を有するライトデータ情報に含まれる区間番号若しくはライト時刻が、到着済みの最新区間番号又は最新ライト時刻として記録される。
図9に戻って、ステップ1205においてライトデータ受領部B211は、到着済みライトデータ情報350として保持されている区間番号若しくはライト時刻と、受領したライトデータ情報に含まれている区間番号もしくはライト時刻とを比較して、受信したライトデータ情報に含まれている区間番号若しくはライト時刻の方が値が大きければ、この値に到着済みライトデータ情報350を更新する。
但しライトデータ情報に含まれるシーケンシャル番号を見て、一部未到着のライトデータがある場合(即ち到着したライトデータ情報に含まれるシーケンシャル番号に抜けがあり、途中抜けているライトデータがある場合)は、シーケンシャル番号が連続しているライトデータのうち最後のライトデータ(抜けの直前のライトデータ)と共に受信したライトデータ情報に含まれている区間番号若しくはライト時刻(即ち、連続するシーケンシャル番号を有するライトデータ情報のうち、最大のシーケンシャル番号を有するライトデータ情報に含まれる区間番号若しくはライト時刻)と、到着済みライトデータ情報350の値とを比較してステップ1205の処理を実行する。
尚、ライトデータ転送部A220とライトデータ受領部B211との間でライトデータを転送する際には、正側記憶装置A100及び副側記憶装置B190間に設定されている複数本のリンクを利用して、複数のライトデータを並列に転送してもよい。並列転送をすると、ライトデータ受領B211はライトデータをシーケンシャル番号順に受領できるとは限らないが、後述するようにライトデータは各グループにおいてシーケンシャル番号順に副側記憶装置B190に反映されるため、ライトデータはソースボリュームでのライト順序と同じ順序でターゲットボリューム500にも書き込まれる。
最後にライトデータ受領部B211はライトデータ転送部A220にライトデータ受領完了を報告する(ステップ1206)。ライトデータ受領完了の報告を受信したライトデータ転送部A220は、完了報告に対応するライトデータについてライトデータ管理情報330の転送必要ビットをOFFにする。ライトデータ管理情報330の転送必要ビットがOFFとなれば、正側記憶装置A100では、正側記憶装置A100が有するソース論理ボリューム500にライトデータが書き込まれていることを条件に、キャッシュ400からこのライトデータを破棄できる(即ち、このライトデータが格納されているキャッシュ400上の記憶領域を開放できる)。
図12は、副側記憶装置B190におけるターゲット論理ボリュームへのライトデータの反映処理の一例を示す図である。
複数の副側記憶装置B190のうち一の副側記憶装置B190に存在する管理ソフトB890は、まず副側記憶装置B190の制御用メモリ300に格納されている動作モード情報380を参照し動作モードを確認する(ステップ1301)。
設定されている動作モードが区間番号モードであれば(ステップ1302)、全ての副側記憶装置B190から、到着済ライトデータ情報370に記録されている区間番号を全グループについて取得する。そして、取得した区間番号のうち最も小さい区間番号を求める(ステップ1305)。次に管理ソフトB890は、ステップ1305で求めた区間番号未満の区間番号をライトデータ管理情報330に持つライトデータをターゲット論理ボリューム500への反映するよう、全ての副側記憶装置B190に指示する(ステップ1306)。
尚、副側記憶装置B190の動作モード情報380の内容は、正側記憶装置A100の動作モード情報380と基本的に同じであり、格納する動作モードには区間番号モードとライト時刻モードの2つのモードがあり、ユーザや管理者によっていずれかが選択され設定される。
ステップ1302で動作モードがライト時刻モードだった場合には、管理ソフトB890は到着済ライトデータ情報370に記録されているライト時刻を、全てのグループについて、全ての副側記憶装置B190から取得する。そして、管理ソフトB890は、取得したライト時刻のうち最も小さい(すなわち最も過去の)ライト時刻を求める(ステップ1303)。次に、管理ソフトB890は、ステップ1303で求めたライト時刻までのライトデータをターゲット論理ボリューム500へ反映するよう、副側記憶装置B190に指示する(ステップ1304)。
ステップ1304若しくはステップ1306で管理ソフトB890から発行される指示を受けた各副側記憶装置B190のライトデータ反映部240は、この指示に基づいて、ライトデータ管理情報330とグループ管理情報310を参照して、ターゲット論理ボリューム500にライトデータを、各グループにおけるシーケンシャル番号順に書き込む(ステップ1307)。
そしてライトデータ反映部B240は、ステップ1304若しくはステップ1306で発行された指示に該当するライトデータの、ターゲット論理ボリューム500への書き込み処理を終えたら、反映完了を管理ソフトB890に報告する(ステップ1308)。
管理ソフトB890は、ステップ1304若しくはステップ1306で発行した指示に対する正常な反映完了の報告が、副側記憶装置B190全てからあるのを確認し(ステップ1309、ステップ1310)、反映処理を終了する。
図12に示す処理において、管理ソフトB890は、最も小さい区間番号またはライト時刻をステップ1305またはステップ1303で求めているので、ステップ1306若しくはステップ1304で発行される指示に該当するライトデータは全て既に複数の副側記憶装置B190のいずれかに必ず到着している。従って、ステップ1306若しくはステップ1304にて発行される指示に該当するライトデータは、必ずターゲット論理ボリューム500へ書き込むことが可能である。この結果、動作モードが区間番号モードの場合はステップ1306における指示で指示された区間番号までのライトデータが各副側記憶装置B190で必ずターゲット論理ボリューム500に反映され、動作モードがライト時刻モードの場合はステップ1304における反映指示で指示されたライト時刻までのライトデータが各副側記憶装置B190で必ず論理ボリュームに反映される。従って、ある瞬間までに正側記憶装置A100に書き込まれたライトデータを複数の副側記憶装置B190で反映し、かつターゲット論理ボリューム間で格納されているデータの整合性を確保することが可能となる。
また前述のように区間番号の形式(フォーマット)をライト時刻と同一の形式とすると、例えば区間番号やライト時刻の参照指示のパラメータフォーマットや、反映指示のパラメータフォーマットを共通化でき、また図12に示す反映処理を、一部を除き共通化できる。
管理ソフトA800と管理ソフトB890はそれぞれ上記の処理を繰り返す。これにより正側記憶装置A100のソース論理ボリューム500への更新が、副側記憶装置B190のターゲット論理ボリューム500に定常的に反映される。上記の処理により、ライトデータにライト時刻を付与しないホスト計算機が含まれている場合でも、複数の正側記憶装置A100および複数の副側記憶装置B190で作成される各複製間の整合性を常に維持でき、MFB690やオープンシステムホストB790は副側記憶装置B190に格納されている整合性のとれたデータを用いて業務を引き継ぐことができる。
尚、正側記憶装置A100と副側記憶装置B190は一対一で接続している必要はなく、それぞれの論理ボリューム500およびグループがソースおよびターゲットとしてペアを構成するよう対応していれば、同じ台数である必要もない。
また上記の処理に加えて、ユーザからの指示などに基づき各正側記憶装置A100のマーカ作成部A250が、ライトデータの実体を持たないライトデータ情報のみの特殊なライトデータ(マーカと呼ぶ)を独自に作成して、このマーカに更新した(1増やした)区間番号またはライト時刻を与え、正側記憶装置A100はマーカを副側記憶装置B190に転送した後はライトデータの転送を停止する方法が考えられる。この場合、副側記憶装置B190は受領したマーカ以前のライトデータをターゲット論理ボリューム500に反映し、ライトデータの反映を停止する。これによって正側記憶装置A100と副側記憶装置B190によるリモートコピー処理を停止状態(サスペンド状態と呼ぶ)にすることができる。
この場合、サスペンド状態となる以前のライトデータは全て副側記憶装置B190のターゲット論理ボリュームに反映される。また、サスペンド状態中に、正側記憶装置A100や副側記憶装置B190は動作モードの切り替えを行うことができる。動作モードの切り替え時には区間番号情報360や到着済みライト時刻情報370は初期化される。
尚、上記の処理において管理ソフトA800や管理ソフトB890と正側記憶装置A100や副側記憶装置B190との間の各種の指示や報告、情報の送受信には、転送パス910を用いるものとしたが、ネットワーク920経由でもよい。また、ライト要求の保留処理の対象外となる論理ボリューム500を正側記憶装置A100に設けておき、管理ソフトA800からの区間番号更新指示は、この論理ボリューム500へのライト要求の形式で、実行するものとしても良い。
更に、上記のライトデータの転送処理においては、最初にライトデータ転送部A220がライトデータ受領部B211に対してライトデータを転送するとしたが、最初にライトデータ受領部B211がライトデータ転送部220に対してライトデータの転送要求を発行し、この要求を受領したライトデータ転送部A220がライトデータ受領部B211に対してライトデータを転送してもよい。ライトデータの転送要求を用いることで、副側記憶装置B190の処理の状況や負荷、ライトデータの蓄積量などに応じて、ライトデータの転送のペースを調整することが可能となる。
また上記の処理ではライトデータを格納する場所をキャッシュ400としたが、別にライトデータ格納用の論理ボリューム500を用意して、この論理ボリューム500に一旦ライトデータを格納してもよい。一般にキャッシュ400より論理ボリューム500の方が容量が大きいため、より多くのライトデータを蓄積することが可能となる。
また上記のライト時刻は必ずしも年、月、日、時、分、秒、ミリ秒、マイクロ秒、ナノ秒といった形式ではなく、シーケンシャルな番号を用いてもよい。
上述の説明では管理ソフトA800が記憶装置A100に存在し、管理ソフトB890が記憶装置B190に存在するとしたが、転送パス910やネットワーク920を介して各種の指示や報告、情報の送受信を行えば、管理ソフトA800および管理ソフトB890はMFA600、MFB690、オープンシステムホストA700、オープンシステムホストB790、記憶装置A100、記憶装置B190のいずれで動作してもかまわない。また管理ソフトA800や管理ソフトB890は、記憶装置A100や記憶装置B190と接続する図示されていない他の計算機(例えばネットワーク920上に存在する管理端末)に存在してもよい。尚、上の説明のようにターゲット論理ボリューム間でデータの整合性を確保するための処理を、記憶装置A100および記憶装置B190が制御する場合は、各複製間の整合性の確保を記憶装置A100および記憶装置B190の処理のみで実現することができ、ホスト上の資源を使用しなくてすむ。ユーザや管理者は、ネットワーク920に接続される管理端末(図示せず)や各正側記憶装置A100及び副側記憶装置B190が備える管理端末から、管理ソフトA800や管理ソフトB890が動作する記憶装置A100や記憶装置B190を指定することができる。
またユーザや管理者は、ネットワーク920に接続される管理端末(図示せず)や各正側記憶装置A100及び副側記憶装置B190が備える管理端末から、管理ソフトA800や管理ソフトB890が処理対象とする記憶装置A100や記憶装置B190やそれらにおけるグループを指定したり、処理対象から削除したりすることができる。
MFA600、MFB690、オープンシステムホストA700、オープンシステムホストB790や図示されていない他の計算機は、記憶装置A100の区間番号情報360に記録されている区間番号や、記憶装置B190の到着済みライトデータ情報370に記録されている区間番号またはライト時刻を読み出して確認することができる。
本実施形態における計算機システムの構成例を示す図である。 ペアのグループ化の一例を示す図である。 正側記憶装置のライトデータ受領部Aの処理の一例を示す図である。 動作モード情報の一例を示す図である。 グループ管理情報の一例を示す図である。 ライトデータ管理情報の一例を示す図である。 正側記憶装置における区間番号の更新処理の一例を示す図である。 区間番号情報の一例を示す図である。 正側記憶装置から副側記憶装置へのライトデータの転送処理の一例を示す図である。 相手論理ボリューム情報の一例を示す図である。 到着済みライトデータ情報の一例を示す図である。 副側記憶装置でのライトデータのターゲットボリュームへの書き込み処理の一例を示す図である。 区間番号とライトデータとの関係の一例を示す図である。
符号の説明
100…正側記憶装置A
190…副側記憶装置B
200…制御部
210…ライトデータ受領部A
211…ライトデータ受領部B
220…ライトデータ転送部A
230…区間番号生成部A
240…ライトデータ反映部B
250…マーカ作成部A
300…制御用メモリ
310…グループ管理情報
320…相手論理ボリューム管理情報
330…ライトデータ管理情報
360…区間番号情報、
370…到着済みライトデータ情報
380…動作モード情報
400…キャッシュ
500…論理ボリューム
600…メインフレームホストA(MFA)
690…メインフレームホストB(MFB)
700…オープンシステムホストA
790…オープンシステムホストB
800…管理ソフトA
890…管理ソフトB
900…I/Oパス
910…転送パス
920…ネットワーク。

Claims (16)

  1. 各々制御部と、制御部によってデータが書き込まれるソース論理ボリュームとを有する、複数の正側記憶装置と、
    各々制御部と、制御部によってデータが書き込まれるターゲット論理ボリュームとを有する、複数の副側記憶装置とを有しており、
    前記複数の正側記憶装置各々が有する制御部は、
    ホスト計算機からライト要求を受信したときに、区間番号モードとライト時刻モードを含む動作モードを判別し、前記動作モードとして、前記区間番号モードが設定されているときには、前記ライト要求とともに受信したライトデータに区間番号とシーケンシャル番号を付与して第1のライトデータ管理情報を生成し、前記動作モードとして、前記ライト時刻モードが設定されているときには、前記ライト要求とともに受信したライトデータに、前記ライトデータとともに受信したライト時刻と前記シーケンシャル番号を付与して第2のライトデータ管理情報を生成するライトデータ受領部と、
    前記ライトデータ受領部で生成された第1のライトデータ管理情報を基に第1のライトデータ情報を作成し、または前記ライトデータ受領部で生成された第2のライトデータ管理情報を基に第2のライトデータ情報を作成し、前記作成した前記第1のライトデータ情報と前記ライトデータまたは前記作成した前記第2のライトデータ情報と前記ライトデータをいずれかの副側記憶装置に送信するライトデータ転送部とを有しており、
    前記複数の副側記憶装置各々が有する制御部は、
    前記正側記憶装置から前記第1のライトデータ情報と前記ライトデータを受信したときに、前記受信した前記第1のライトデータ情報を基に第3のライトデータ管理情報を作成し、前記作成した前記第3のライトデータ管理情報に属する前記区間番号を到着済ライトデータ情報に記録し、前記正側記憶装置から前記第2のライトデータ情報と前記ライトデータを受信したときには、前記受信した前記第2のライトデータ情報を基に第4のライトデータ管理情報を作成し、前記作成した前記第4のライトデータ管理情報に属する前記ライト時刻を前記到着済ライトデータ情報に記録するライトデータ受領部と、
    複数の副側記憶装置各々のライトデータ受領部が、前記到着済ライトデータ情報に前記区間番号を記録したときに、前記到着済ライトデータ情報の前記区番番号のうち、最も小さい区間番号を求め、当該区間番号よりも小さい値の区間番号を前記第3のライトデータ管理情報に持つライトデータを、前記第3のライトデータ管理情報に含まれるシーケンシャル番号順にターゲット論理ボリュームに格納し、前記複数の副側記憶装置各々のライトデータ受領部が、前記到着済ライトデータ情報に前記ライト時刻を記録したときには、前記到着済ライトデータ情報の前記ライト時刻のうち最も小さいライト時刻を求め、当該ライト時刻までのライトデータを、前記第4のライトデータ管理情報に含まれるシーケンシャル番号順に前記ターゲット論理ボリュームに格納するライトデータ反映部とを有することを特徴とするリモートコピーシステム。
  2. 請求項1記載のリモートコピーシステムであって、
    前記複数の正側記憶装置各々が有する制御部は、更に区間番号を更新する区間番号生成部を有しており、
    前記複数の正側記憶装置各々が有する区間番号生成部は、前記動作モードとして、前記区間番号モードが設定されているときに、前記複数の正側記憶装置各々が有するライトデータ受領部が前記ライト要求の処理を保留していることを条件に、更新指示に従って区間番号を更新することを特徴とするリモートコピーシステム。
  3. 請求項記載のリモートコピーシステムであって、
    前記複数の正側記憶装置のいずれかが有する制御部では、管理ソフトが実行され、
    前記管理ソフトは、
    前記動作モードとして、前記区間番号モードが設定されているときに、前記複数の正側記憶装置各々が有するライトデータ受領部に、前記ライト要求の処理の保留を指示し、
    前記複数の正側記憶装置各々が有するライトデータ受領部から、前記ライト要求の処理の保留についての完了報告を受信した後に、前記複数の正側記憶装置各々が有する区間番号生成部に対して、前記区間番号の更新を指示し、
    前記複数の正側記憶装置各々が有する区間番号生成部から、前記区間番号の更新についての完了報告を受信した後に、前記複数の正側記憶装置各々が有するライトデータ受領部に、前記ライト要求の保留を解除するよう指示することを特徴とするリモートコピーシステム。
  4. 請求項1記載のリモートコピーシステムであって、
    前記複数の正側記憶装置各々が有するライトデータ受領部は、前記第1のライトデータ管理情報または前記第2のライトデータ管理情報を生成するときに、前記ライトデータと共に前記ホスト計算機から受信するライト時刻を用いるか前記複数の正側記憶装置各々が有する制御用メモリに記憶されている区間番号を用いるかを前記動作モードに応じて選択することを特徴とするリモートコピーシステム。
  5. 請求項記載のリモートコピーシステムであって、
    前記複数の正側記憶装置各々が有する制御部は、更に区間番号を更新する区間番号生成部を有しており、
    前記複数の正側記憶装置各々が有するライトデータ受領部は、前記ホスト計算機から受信するライト要求の処理を保留するよう指示する保留指示を受信すると、前記ライト要求の処理を保留し、
    前記複数の正側記憶装置各々が有するライトデータ受領部が、前記ライト要求の処理を保留した後、前記複数の正側記憶装置各々が有する区間番号生成部は、制御用メモリに格納されている区間番号を1大きな値に更新し、
    前記複数の正側制御装置各々が有する区間番号生成部が、前記区間番号を更新した後、前記複数の正側記憶装置各々が有するライトデータ受領部は、前記ライト要求の処理の保留を解除し、前記ホスト計算機から前記ライトデータを受信した場合には、更新後の区間番号を用いて、前記第1のライトデータ管理情報を生成することを特徴とするリモートコピーシステム。
  6. 請求項5記載のリモートコピーシステムであって、
    前記複数の正側記憶装置のいずれかが有する制御部では、管理ソフトが実行され、
    前記管理ソフトによって、前記複数の正側記憶装置各々が有するライトデータ受領部に、前記保留指示が発行され、
    前記複数の正側記憶装置各々が有するライトデータ受領部から、前記ライト要求の処理の保留についての完了報告を受信した後に、前記管理ソフトによって、前記複数の正側記憶装置各々が有する区間番号生成部に対し、前記区間番号の更新指示が発行され、
    前記複数の正側記憶装置各々が有する区間番号生成部から、前記区間番号の更新についての完了報告を受信した後に、前記管理ソフトによって、前記複数の正側記憶装置各々が有するライトデータ受領部に、前記ライト要求の保留を解除するよう指示が発行されることを特徴とするリモートコピーシステム。
  7. 請求項記載のリモートコピーシステムであって、
    前記複数の副側記憶装置のいずれかが有する制御部では、管理ソフトが実行され、
    前記管理ソフトによって、前記複数の副側記憶装置各々に記録されている区間番号が読み出され、読み出された区間番号のうち最も小さな値の区間番号が選択され、前記複数の副側記憶装置各々が有するライトデータ反映部に選択された区間番号が通知されることを特徴とするリモートコピーシステム。
  8. 請求項記載のリモートコピーシステムであって、
    前記複数の副側記憶装置各々が有するライトデータ受領部は、前記複数の正側記憶装置各々が有するライトデータ転送部のいずれかに、前記ライトデータの転送を要求し、
    前記複数の正側記憶装置各々が有するライトデータ転送部は、前記副側記憶装置が有するライトデータ受領部からの前記ライトデータの転送要求に応じて、前記ライトデータと前記第1のライトデータ情報または前記ライトデータと前記第2のライトデータ情報を送信することを特徴とするリモートコピーシステム。
  9. 各々、データが書き込まれるソース論理ボリュームを有する、複数の正側記憶装置と、
    各々、ソース論理ボリュームに格納されるデータのコピーが書き込まれるターゲット論理ボリュームを有する、複数の副側記憶装置とを有するシステムにおける、リモートコピー方法であって、
    前記複数の正側記憶装置各々が有する制御部は、ライトデータ受領部とライトデータ転送部とを有しており、
    前記ライトデータ受領部は、ホスト計算機からライト要求を受信したときに、区間番号モードとライト時刻モードを含む動作モードを判別するステップと、前記動作モードとして、前記区間番号モードが設定されているときには、前記ライト要求とともに受信したライトデータに区間番号とシーケンシャル番号を付与して第1のライトデータ管理情報を生成するステップと、前記動作モードとして、前記ライト時刻モードが設定されているときには、前記ライト要求とともに受信したライトデータに、前記ライトデータとともに受信したライト時刻と前記シーケンシャル番号を付与して第2のライトデータ管理情報を生成するステップとを有し、
    前記ライトデータ転送部は、前記ライトデータ受領部で生成された前記第1のライトデータ管理情報を基に第1のライトデータ情報を作成するステップまたは前記ライトデータ受領部で生成された前記第2のライトデータ管理情報を基に第2のライトデータ情報を作成するステップと、前記作成した前記第1のライトデータ情報と前記ライトデータまたは前記作成した前記第2のライトデータ情報と前記ライトデータをいずれかの副側記憶装置に送信するステップとを有し、
    前記複数の副側記憶装置各々が有する制御部は、ライトデータ受領部とライトデータ反映部とを有しており、
    前記ライトデータ受領部は、正側記憶装置から前記第1のライトデータ情報と前記ライトデータまたは前記第2のライトデータ情報と前記ライトデータを受信するステップと、前記受信した前記第1のライトデータ情報を基に第3のライトデータ管理情報を作成するステップまたは前記受信した前記第2のライトデータ情報を基に第4のライトデータ管理情報を作成するステップと、前記作成した前記第3のライトデータ管理情報に属する前記区間番号を到着済ライトデータ情報に記録するステップまたは前記作成した前記第4のライトデータ管理情報に属する前記ライト時刻を前記到着済ライトデータ情報に記録するステップとを有し
    前記ライトデータ反映部は、複数の副側記憶装置各々のライトデータ受領部が、前記到着済ライトデータ情報に前記区間番号を記録したときに、前記第1の到着済ライトデータ情報の前記区番番号のうち、最も小さい区間番号を求め、当該区間番号よりも小さい値の区間番号を前記第3のライトデータ管理情報に持つライトデータを、前記第3のライトデータ管理情報に含まれるシーケンシャル番号順にターゲット論理ボリュームに格納するステップと、複数の副側記憶装置各々のライトデータ受領部が、前記到着済ライトデータ情報に前記ライト時刻を記録したときには、前記第1の到着済ライトデータ情報の前記ライト時刻のうち最も小さいライト時刻を求め、当該ライト時刻までのライトデータを、前記第4のライトデータ管理情報に含まれるシーケンシャル番号順に前記ターゲット論理ボリュームに格納するステップとを有することを特徴とするリモートコピー方法。
  10. 請求項9記載のリモートコピー方法であって、
    前記複数の正側記憶装置各々が有する制御部は、更に区間番号を更新する区間番号生成部を有しており、
    前記複数の正側記憶装置各々が有する区間番号生成部は、前記動作モードとして、前記区間番号モードが設定されているときに、前記複数の正側記憶装置各々が有するライトデータ受領部が前記ライト要求の処理を保留していることを条件に、更新指示に従って区間番号を更新するステップを有することを特徴とするリモートコピー方法。
  11. 請求項10記載のリモートコピー方法であって、
    前記複数の正側記憶装置のいずれかが有する制御部では、管理ソフトが実行され、
    前記管理ソフトは、
    前記動作モードとして、前記区間番号モードが設定されているときに、前記複数の正側記憶装置各々が有するライトデータ受領部に、前記ライト要求の処理の保留を指示するステップと、
    前記複数の正側記憶装置各々が有するライトデータ受領部から、前記ライト要求の処理の保留についての完了報告を受信した後に、前記複数の正側記憶装置各々が有する区間番号生成部に対して、前記区間番号の更新を指示するステップと、
    前記複数の正側記憶装置各々が有する区間番号生成部から、前記区間番号の更新についての完了報告を受信した後に、前記複数の正側記憶装置各々が有するライトデータ受領部に、前記ライト要求の保留を解除するよう指示するステップを有することを特徴とするリモートコピー方法。
  12. 請求項9記載のリモートコピー方法であって、
    前記複数の正側記憶装置各々が有するライトデータ受領部は、前記第1のライトデータ管理情報を生成するステップまたは前記第2のライトデータ管理情報を生成するステップでは、前記ライトデータと共に前記ホスト計算機から受信するライト時刻を用いるか前記複数の正側記憶装置各々が有する制御用メモリに記憶されている区間番号を用いるかを前記動作モードに応じて選択することを特徴とするリモートコピー方法。
  13. 請求項記載のリモートコピー方法であって、
    前記複数の正側記憶装置各々が有する制御部は、更に区間番号を更新する区間番号生成部を有しており、
    前記複数の正側記憶装置各々が有するライトデータ受領部は、前記ホスト計算機から受信するライト要求の処理を保留するよう指示する保留指示を受信すると、前記ライト要求の処理を保留するステップを有し、
    前記複数の正側記憶装置各々が有する区間番号生成部は、前記複数の正側記憶装置各々が有するライトデータ受領部が、前記ライト要求の処理を保留した後、制御用メモリに格納されている区間番号を1大きな値に更新するステップを有し、
    前記複数の正側記憶装置各々が有するライトデータ受領部は、前記複数の正側制御装置各々が有する区間番号生成部が、前記区間番号を更新した後、前記ライト要求の処理の保留を解除するステップと、前記ホスト計算機から前記ライトデータを受信した場合には、更新後の区間番号を用いて、前記第1のライトデータ管理情報を生成するステップとを有することを特徴とするリモートコピー方法。
  14. 請求項13記載のリモートコピー方法であって、
    前記複数の正側記憶装置のいずれかが有する制御部では、管理ソフトが実行され
    前記管理ソフトは、前記複数の正側記憶装置各々が有するライトデータ受領部に、前記保留指示を発行するステップと、
    前記複数の正側記憶装置各々が有するライトデータ受領部から、前記ライト要求の処理の保留についての完了報告を受信した後に、前記複数の正側記憶装置各々が有する区間番号生成部に対し、前記区間番号の更新指示を発行するステップと、
    前記複数の正側記憶装置各々が有する区間番号生成部から、前記区間番号の更新についての完了報告を受信した後に、前記複数の正側記憶装置各々が有するライトデータ受領部に、前記ライト要求の保留を解除するよう指示を発行するステップとを有することを特徴とするリモートコピー方法。
  15. 請求項記載のリモートコピー方法であって、
    前記複数の副側記憶装置のいずれかが有する制御部では、管理ソフトが実行され
    前記管理ソフトは、前記複数の副側記憶装置各々に記録されている区間番号を読み出すステップと、前記読み出された区間番号のうち最も小さな値の区間番号を選択するステップと、前記選択された区間番号を前記複数の副側記憶装置各々が有するライトデータ反映部に通知するステップとを有することを特徴とするリモートコピー方法。
  16. 請求項記載のリモートコピー方法であって、
    前記複数の副側記憶装置各々が有するライトデータ受領部は、前記複数の正側記憶装置各々が有するライトデータ転送部のいずれかに、前記ライトデータの転送を要求するステップを有し、
    前記複数の正側記憶装置各々が有するライトデータ転送部は、前記副側記憶装置が有するライトデータ受領部からの前記ライトデータの転送要求に応じて、前記ライトデータと前記第1のライトデータ情報または前記ライトデータと前記第2のライトデータ情報を送信するステップを有することを特徴とするリモートコピー方法。
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