JP4409986B2 - 変位縮小機構 - Google Patents

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靖夫 吉村
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Description

本発明は、変位縮小機構に関し、詳しくは、超精密な位置決めを必要とする半導体製造装置、3次元測定器、走査型トンネル顕微鏡、遺伝子組み換え装置等におけるマイクロステージ等を微動させる際に用いられる変位縮小機構であって、特に、弾性ヒンジの弾性変形を利用した一体型変位縮小機構に関する。
工学的に入力変位を拡大したり、縮小したりする変位の拡大機構・縮小機構は、基本的には機械的てこを利用している。入出力変位の大小は相対的なものであって絶対的な数値を指すものではないが、精密位置決め機構又は超精密位置決め機構を論ずる場合は数ナノメートルから数百ミクロン程度の範囲の大きさと考えられる。
変位拡大機構の場合、入力変位は一般に積層型圧電素子(PZT)によって与えられる。それ自体の入力変位量は、その長さに比例し、凡そ数μm〜十数μm程度である。精密位置決め機構では、この程度の駆動距離では実用にならないことが多いため、機械てこによって変位量を拡大し、数十μm〜数百μmの出力変位を得て移動ステージを駆動する。このような位置決め機構は、半導体製造装置や光学顕微鏡等の各種精密機器のX,XY、XYZステージ用として広く応用されており、数多くの変位拡大機構が国内外において開発されてきている(例えば、特許文献1参照。)。
一方、変位縮小機構の場合は、入力変位を数nm〜数百nmの変位に変換することが求められており、ねじ機構と弾性ヒンジとを組み合わせたものが、微小幅スリットを作製するための治具として提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
また、X軸方向及びY軸方向に配置した複数の弾性ヒンジと中間フレームとを組み合わせることにより、XYステージをX軸方向及びY軸方向にそれぞれ独立して高精度に案内するとともに、X軸周り及びY軸周りの回転運動を有効に防止するようにしたXYステージが提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
特開2000−249207号公報 特開平9−145897号公報 特開2002−22867号公報
従来の変位縮小機構では、変位縮小率が低かったり、出力変位の再現性が低いという問題があり、特に、遺伝子工学、微生物工学等のバイオメカトロニクスの分野で必要とされる超精密位置決めステージへの適用が困難であり、XY二軸ステージへの適用も極めて難しかった。
本発明は、弾性ヒンジを効果的に組み合わせることにより、高い変位縮小率が得られるとともに、出力変位の再現性が極めて高く、XY二軸ステージやXYZ三軸ステージへの応用も可能な変位縮小機構を提供することを目的としている。
本発明の変位縮小機構における第1の構成は、平面状で直交するX軸基準線とY軸基準線とに対してそれぞれ線対称に一体成形された変位縮小機構であって、前記X軸基準線とY軸基準線との交点を中心として配置された出力点と、前記X軸基準線上に配置された一対のX軸入力点と、前記Y軸基準線上に配置された一対のY軸入力点と、前記X軸基準線及びY軸基準線の両側にそれぞれ設けられた各一対の固定点と、各固定点にそれぞれ基端が固定され、先端が前記出力点にそれぞれ連結された第1弾性ヒンジ部材と、前記X軸基準線に対して前記X軸入力点で直交し、両端が前記第1弾性ヒンジ部材の中間部にそれぞれ連結された一対のX軸側第2弾性ヒンジ部材と、前記Y軸基準線に対して前記Y軸入力点で直交し、両端が前記第1弾性ヒンジ部材の中間部にそれぞれ連結された一対のY軸側第2弾性ヒンジ部材とを備え、前記X軸入力点に入力された前記X軸基準線方向のX軸側変位を、前記X軸側第2弾性ヒンジ部材及び前記第1弾性ヒンジ部材の弾性変形を介して前記出力点にX軸方向に縮小して出力し、前記Y軸入力点に入力された前記Y軸基準線方向のY軸側変位を、前記Y軸側第2弾性ヒンジ部材及び前記第1弾性ヒンジ部材の弾性変形を介して前記出力点にY軸方向に縮小して出力するように形成したことを特徴とし、加えて、前記第1弾性ヒンジ部材は、X軸側第2弾性ヒンジ部材及びY軸側第2弾性ヒンジ部材の両ヒンジ部材の端部が同一位置で連結されていることを特徴としている。
さらに、本発明の変位縮小機構における第2の構成は、互いに直交し、一点で交わるX軸基準線、Y軸基準線及びZ軸基準線に対してそれぞれ線対称に一体成形された変位縮小機構であって、前記X軸基準線、Y軸基準線及びZ軸基準線の交点を中心として配置された出力点と、前記X軸基準線上に配置された一対のX軸入力点と、前記Y軸基準線上に配置された一対のY軸入力点と、前記Z軸基準線上に配置された一対のZ軸入力点と、前記X軸基準線と直交し、Z軸基準線に平行な直線上に配置された各一対のX軸固定点と、前記Y軸基準線と直交し、X軸基準線に平行な直線上に配置された各一対のY軸固定点と、前記Z軸基準線と直交し、Y軸基準線に平行な直線上に配置された各一対のZ軸固定点と、各X軸固定点に基端が固定され、先端が前記出力点に連結された一対のX軸側第1弾性ヒンジ部材と、前記X軸基準線に対して前記X軸入力点で直交し、両端が前記X軸側第1弾性ヒンジ部材の中間部にそれぞれ連結された一対のX軸側第2弾性ヒンジ部材と、各Y軸固定点に基端が固定され、先端が前記出力点に連結された一対のY軸側第1弾性ヒンジ部材と、前記Y軸基準線に対して前記Y軸入力点で直交し、両端が前記Y軸側第1弾性ヒンジ部材の中間部にそれぞれ連結された一対のY軸側第2弾性ヒンジ部材と、各Z軸固定点に基端が固定され、先端が前記出力点に連結された一対のZ軸側第1弾性ヒンジ部材と、前記Z軸基準線に対して前記Z軸入力点で直交し、両端が前記Z軸側第1弾性ヒンジ部材の中間部にそれぞれ連結された一対のZ軸側第2弾性ヒンジ部材とを備え、前記X軸入力点に入力された前記X軸基準線方向のX軸側変位を、前記X軸側第2弾性ヒンジ部材及び前記X軸側第1弾性ヒンジ部材の弾性変形を介して前記出力点にX軸方向に縮小して出力し、前記Y軸入力点に入力された前記Y軸基準線方向のY軸側変位を、前記Y軸側第2弾性ヒンジ部材及び前記Y軸側第1弾性ヒンジ部材の弾性変形を介して前記出力点にY軸方向に縮小して出力し、前記Z軸入力点に入力された前記Z軸基準線方向のZ軸側変位を、前記Z軸側第2弾性ヒンジ部材及び前記Z軸側第1弾性ヒンジ部材の弾性変形を介して前記出力点にZ軸方向に縮小して出力するように形成したことを特徴としている。
本発明の変位縮小機構によれば、入力点、出力点及び弾性ヒンジ部材を含む全体を、その作動方向の基準線を基準にして線対称に一体で製作し、複数の弾性ヒンジ部材を効果的に組み合わせているので、高い変位縮小率が得られるとともに、弾性ヒンジ部材の弾性変形のみを利用して変位を縮小するので、摩擦やすべりが生じないため、出力変位の再現性が極めて高く、ステージの運動の再現性に強く寄与することができる。
図1は、本発明の第1形態例を示すもので、本発明の変位縮小機構をX軸一軸方向の変位縮小機構に適用した例を示しており、図1(a)は作動前の状態を、図1(b)は作動時の状態をそれぞれ示す正面図である。この変位縮小機構は、入力点11と出力点12とを有し、該入力点11と出力点12とを通る基準線13に対して線対称に一体で製作されており、前記基準線13の両側にそれぞれ設けられて固定部材14に固定される固定点15,15と、両固定点15,15に基端16aがそれぞれ固定され、先端16bが前記出力点12を有する出力部材(ステージ)17の両端にそれぞれ連結された一対の第1弾性ヒンジ部材16,16と、前記基準線13に対して前記入力点11で直交するとともに、両端18aが前記第1弾性ヒンジ部材16,16の中間部にそれぞれ連結された第2弾性ヒンジ部材18とで形成されている。
各部材は、金属、例えばアルミ合金や中硬鋼のブロックから必要部分を削り出して一体成形されるものであって、固定点15が固定される固定部材14及び出力点12を有する出力部材17は、弾性変形を生じない肉厚の剛体として形成され、第1弾性ヒンジ部材16及び第2弾性ヒンジ部材18は、所定の入力によって弾性変形する、いわゆる弾性ヒンジを構成する寸法(長さ、幅、肉厚)の板状又は棒状に形成されている。
このように形成した変位縮小機構は、前記入力点11に基準線13方向の外力Fiが図1において下方から加わると、図1(b)に示すように、第2弾性ヒンジ部材18が基準線13に対して線対称に弾性変形して上方に向かって突出した湾曲状態となり、この第2弾性ヒンジ部材18の湾曲変形に伴い、両第1弾性ヒンジ部材16の中間部が第2弾性ヒンジ部材18の両端18aから曲げモーメントM及び上方への引っ張り力Pとを受ける。これにより、第1弾性ヒンジ部材16は、基準線13に対して線対称に第2弾性ヒンジ部材18の両端18aの連結点Cから上方は外側に向かって、下方は内側に向かってそれぞれ突出した湾曲状態、すなわち、略S字状に弾性変形するとともに、連結点Cが上方に引き上げられる状態になる。このとき、引っ張り力Pよりも曲げモーメントMが大きく作用すれば、第1弾性ヒンジ部材16の基端16aと先端16bとの距離が図1(a)の直線状態のときに比べて短くなるので、出力部材17は、第1弾性ヒンジ部材16の弾性変形に伴って下方に、すなわち、入力方向と逆方向に変位することになる。逆に、曲げモーメントMよりも引っ張り力Pが大きく作用すれば、第1弾性ヒンジ部材16が伸びることにより、出力部材17は入力方向と同方向に変位することになる。
入力点11の変位量(入力変位)をdYi、出力点の変位量(出力変位)をdYo、この変位縮小機構における変位縮小率をRedとすると、
Red=dYo/dYi
となる。さらに、第1弾性ヒンジ部材16の長さ方向中央に第2弾性ヒンジ部材18の両端18aが連結していて、この両端18aの連結点から基端16a及び先端16bまでのそれぞれ長さをL、第1弾性ヒンジ部材16の曲げ剛性をEI、伸縮剛性をEAとすると、
dYi=Fi・L/18EI
dYo=(L/9720)(Fi/EI)−FiL/(2EA)
となる。
図2は、図1に示した第1形態例の変位縮小機構における入出力変位の関係を示す図であって、材料及び諸寸法は図中に示した通りである。この図2を検討すると、理論解析結果と有限要素法解析(FEM)結果と略完全に一致しており、この図2から、以下に記載するような性能評価が行える。
まず、入出力の関係が非線形である。これは、駆動力(入力点11に加わる外力)Fiの大きさが変化すると縮小率Redが変化すること(図中*1の範囲)を意味し、実用上問題が残る。しかし、入力変位が800μm以上(dYi>800、図中*2の範囲)において、縮小率Redは、
Red=dYo/dYi=約0.5[μm]/約400[μm]=1/800
と略一定になるので、この範囲では実用に供することができる。
また、入力変位の大きさによって出力点12の変位方向が変化する。すなわち、入力変位が600μm未満の範囲(0<dYi<600)ではdYo<0であり、入出力変位の向きが反対であるのに対して、入力変位が600μmを超える範囲(dYi>600)ではdYo>0となり、入出力変位の向きが同じとなる。このように入出力変位のお互いの向きが入力変位の大きさによって変わることも実用上問題が残るが、縮小率Redが略一定となるdYi>800では、入出力変位の向きが同じとなるので、実用に供することが可能である。すなわち、800μm以上の変位をあらかじめ入力点11に与えておけば問題がなく、縮小率が1/800の変位縮小機構として利用することができる。
図3乃至図5は、本発明の第2形態例を示すもので、X軸一軸方向の変位縮小機構の他の形状例であって、図3は正面図、図4は斜視図、図5は作動状態を誇張して示す説明図である。なお、本形態例の説明において、前記第1形態例で示した変位縮小機構における構成要素と同一の構成要素には、それぞれ同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本形態例に示す変位縮小機構は、第1弾性ヒンジ部材16を、剛体ブロック21a,21b,21cと、各剛体ブロック間及び基端16a、先端16bに形成された弾性ヒンジ部22a,22b,22c,22dとで形成し、基端16aの弾性ヒンジ部22aを固定部材14にそれぞれ連結するとともに、先端16bのヒンジ部22dを出力部材17の両端にそれぞれ連結している。また、第2弾性ヒンジ部材18も、剛体ブロック23a,23b,23cと、各剛体ブロック間及び両端18aに形成された弾性ヒンジ部24a,24b,24c,24dとで形成し、中央の剛体ブロック23bに入力点11を設けるとともに、両端18aの弾性ヒンジ部24a,24dを、第1弾性ヒンジ部材16の中央の剛体ブロック21bにそれぞれ連結させている。
この変位縮小機構も、前記第1形態例と同様に、入力点11に基準線13方向の外力Fiが加わると、各弾性ヒンジ部の弾性変形により、出力点12が所定の縮小率で変位する。このときも、第1弾性ヒンジ部材16の各弾性ヒンジ部22a,22b,22c,22dには、外力Fiにより弾性変形した第2弾性ヒンジ部材18から加わる引っ張り力による伸び変形と曲げモーメントによる縮み変形とが発生し、伸び変形が縮み変形より大きければ出力点12は入力点11と同方向に変位し、縮み変形が伸び変形より大きければ出力点12は入力点11と逆方向に変位する。
図6は、本形態例に示す変位縮小機構を中硬鋼により一体で製作したものの入出力変位の関係を示す図である。各剛体ブロックの幅は5mm、各弾性ヒンジ部の長さは2mm、板厚は0.5mm、奥行きは8mmである。アクチュエータには、マイクロメータのスピンドルの直線移動時の軸力を利用した。図から明らかなように、実験結果と有限要素法解析(FEM)結果とが略完全に一致しており、入出力の関係が略線形であることがわかる。すなわち、入力点11の変位(入力変位)は外力(駆動力)Fiの大きさに比例し、出力点12の変位(出力変位)は入力変位に略比例することがわかる。このことは、一定の縮小率Redが得られることを意味する。このときの縮小率Redは、
Red=dYo/dYi=約0.25[μm]/225[μm]=1/900
となった。
また、入力変位の向きと出力変位の向きが同じで、dYi>0及びdYo>0である。すなわち、入出力変位の向きが常に同じとなる。これは、各ヒンジに剛体ブロックを結合していることによる効果と考えられる。したがって、この縮小機構は十分実用に供することができる。
図7及び図8は、本発明の第3形態例を示すもので、本発明の変位縮小機構をXY二軸方向の変位縮小機構に適用した例を示しており、図7は正面図、図8は斜視図である。この変位縮小機構は、平面上で直交するX軸基準線31とY軸基準線32とに対してそれぞれ線対称に一体で製作するものであって、前記X軸基準線31とY軸基準線32との交点を中心として配置された出力点(ステージ)33と、前記X軸基準線31上の対称位置に配置された一対のX軸入力点34,34と、前記Y軸基準線32上の対称位置に配置された一対のY軸入力点35,35と、前記X軸基準線31及びY軸基準線32の両側で各入力点よりも出力点33から離れた対称位置にそれぞれ設けられた各一対の固定点36,36と、各固定点36に基端37aが固定され、先端37bが前記ステージ33にそれぞれ連結された4つの第1弾性ヒンジ部材37と、前記X軸基準線31に対して前記X軸入力点34で直交するとともに両端38aが前記第1弾性ヒンジ部材37の中間部にそれぞれ連結された一対のX軸側第2弾性ヒンジ部材38と、前記Y軸基準線32に対して前記Y軸入力点35で直交するとともに両端39aが前記第1弾性ヒンジ部材37の中間部にそれぞれ連結された一対のY軸側第2弾性ヒンジ部材39とで形成されており、各固定点36は、正方形の固定枠40にそれぞれ固定されている。
このように一体で製作したXY二軸方向の変位縮小機構においても、基本的に前記X軸一軸方向の変位縮小機構と同様に、X軸入力点34に加えられたX軸基準線31方向のX軸側変位が、前記X軸側第2弾性ヒンジ部材38及び前記第1弾性ヒンジ部材37のX軸基準線31に対する線対称の弾性変形によって前記ステージ33にX軸方向に縮小して出力され、Y軸入力点35,35に加えられたY軸基準線32方向のY軸側変位が、前記Y軸側第2弾性ヒンジ部材39及び前記第1弾性ヒンジ部材36のY軸基準線32に対する線対称の弾性変形によって前記ステージ33にY軸方向に縮小して出力される。さらに、X軸入力点34とY軸入力点35とに同時に外力が加えられたときには、X軸入力点34のX軸方向の変位とY軸入力点35のY軸方向の変位とが合成された状態で各弾性ヒンジ部材が弾性変形することにより、ステージ33がX軸方向及びY軸方向に縮小変位する。
固定点36から第1弾性ヒンジ部材37とステージ33との連結点までのX軸方向及びY軸方向の寸法がそれぞれ40mm、固定点36から第1弾性ヒンジ部材37とX軸側第2弾性ヒンジ部材38及びY軸側第2弾性ヒンジ部材39との連結点までのX軸方向及びY軸方向の寸法が10mm、すなわち、第1弾性ヒンジ部材37におけるステージ33との連結点から各第2弾性ヒンジ部材38,39との連結点までの長さが42.4mmで、各ヒンジ部材の板厚を0.5mm、奥行きを10mmとしたアルミニウム製の変位縮小機構をモデル化してFEM解析したところ、縮小率Redは、1/133となった。
なお、第1弾性ヒンジ部材37は、X軸側第2弾性ヒンジ部材38及びY軸側第2弾性ヒンジ部材39の両端38a,39aが同一位置に連結されており、X軸とY軸との方向性を持たせないようにしているが、両端38a,39aの連結位置が異なっていてもよい。
図9及び図10は、本発明の第4形態例を示すもので、前記第3形態例の変形例であって、図9は正面図、図10は斜視図である。なお、本形態例の説明において、前記第3形態例で示した変位縮小機構における構成要素と同一の構成要素には、それぞれ同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本形態例は、第3形態例における第1弾性ヒンジ部材を二重構造としたものであって、X軸側第2弾性ヒンジ部材38を連結するX軸側第1弾性ヒンジ部材41と、Y軸側第2弾性ヒンジ部材39を連結するY軸側第1弾性ヒンジ部材42とで形成している。X軸側第1弾性ヒンジ部材41及びY軸側第1弾性ヒンジ部材42は、互いに平行であって、両者の弾性変形を互いに妨害しない程度の間隔で設けられている。
X軸側第1弾性ヒンジ部材41とY軸側第1弾性ヒンジ部材42との間隔を5mmとし、その他の基本寸法を第3形態例と同一にして形成したアルミニウム製の変位縮小機構をモデル化してFEM解析したところ、縮小率Redは、1/102785と非常に大きな値が得られた。したがって、この構造の変位縮小機構は、縮小率が高いにもかかわらず簡単な構造なので、XY二軸縮小機構として理想的な構造といえる。
なお、X軸側第1弾性ヒンジ部材41とY軸側第1弾性ヒンジ部材42とは、互いに平行とする必要はなく、対称形状を維持していれば、例えば、固定点36側が開いた状態となっていてもよい。
図11及び図12は、本発明の第5形態例を示すもので、XY二軸方向の変位縮小機構の他の形態例であって、図11は正面図、図12は斜視図である。
この変位縮小機構は、直交するX軸基準線51とY軸基準線52とに対してそれぞれ線対称に一体成形したものであって、前記X軸基準線51とY軸基準線52との交点を中心として配置された出力点(ステージ)53と、前記X軸基準線51上に配置された一対のX軸入力点54,54と、前記Y軸基準線52上に配置された一対のY軸入力点55,55と、前記X軸基準線51の両側にそれぞれ設けられたX軸側固定点56,56と、Y軸基準線52の両側にそれぞれ設けられたY軸側固定点57,57と、X軸側固定点56に基端が固定され、X軸基準線51に平行なX軸側第1弾性ヒンジ部材58,58と、X軸基準線51に対してX軸入力点54で直交するとともに両端がX軸側第1弾性ヒンジ部材58の中間部にそれぞれ連結されたX軸側第2弾性ヒンジ部材59,59と、Y軸側固定点57に基端が固定され、Y軸基準線52に平行なY軸側第1弾性ヒンジ部材60,60と、Y軸基準線52に対してY軸入力点55で直交するとともに両端がY軸側第1弾性ヒンジ部材60の中間部にそれぞれ連結されたY軸側第2弾性ヒンジ部材61,61と、対向するX軸側第1弾性ヒンジ部材58の先端をY軸側第1弾性ヒンジ部材60との交点Cから延長した形状で配置されたX軸側第3弾性ヒンジ部材62と、このX軸側第3弾性ヒンジ部材62の中間部と前記ステージ53とを接続する一対のX軸側第4弾性ヒンジ部材63と、対向するY軸側第1弾性ヒンジ部材60をX軸側第1弾性ヒンジ部材58との交点Cから延長した形状で配置されたY軸側第3弾性ヒンジ部材64と、このY軸側第3弾性ヒンジ部材64の中間部と前記ステージ53とを接続する一対のY軸側第4弾性ヒンジ部材65とを有しており、各固定点56,57は、正方形の固定枠66にそれぞれ固定されている。
このように形成したXY二軸方向の変位縮小機構においても、基本的に前記X軸一軸方向の変位縮小機構と同様に作動し、各入力点に与えられた各軸線方向の変位を各弾性ヒンジ部材の弾性変形を介してステージ53に縮小して出力する。すなわち、一つの入力点、例えば、一方のX軸入力点54に加えられたX軸基準線51方向のX軸側変位は、X軸側第2弾性ヒンジ部材59が弾性変形することにより、その両端から両側のX軸側第1弾性ヒンジ部材58に伝達され、両X軸側第1弾性ヒンジ部材58が弾性変形する。さらに、このX軸側第1弾性ヒンジ部材58の弾性変形は、前記交点Cを介してY軸側第1弾性ヒンジ部材60、X軸側第3弾性ヒンジ部材62、Y軸側第3弾性ヒンジ部材64に伝達されてこれらを弾性変形させる。これらの各弾性ヒンジ部材60,62,64の弾性変形は、各弾性ヒンジ部材60,62,64から、これらに連結されているY軸側第2弾性ヒンジ部材61、X軸側第4弾性ヒンジ部材63、Y軸側第4弾性ヒンジ部材65にそれぞれ伝達される。ステージ53は、各弾性ヒンジ部材の弾性変形によって移動するが、各弾性変形がX軸基準線51に対してそれぞれ線対称となる状態で発生し、変位方向がX軸入力点54にX軸基準線51方向に加えられているため、Y軸基準線52の方向の変位はX軸基準線51を挟んで逆方向(対称)となり、ステージ53はY軸基準線52の方向には変位せず、X軸基準線51の方向にのみ変位することになる。
他方のX軸入力点54や両Y軸入力点55に加えられた変位も、この変位縮小機構が直交するX軸基準線51とY軸基準線52とに対してそれぞれ線対称に一体で製作されているので、前記同様に各弾性ヒンジ部材が弾性変形することにより、所定の縮小率でステージ53に伝達される。なお、出力点(ステージ)53と固定点56,57を固定した固定枠66とは、入力点54,55に加えられた変位に対して相対的に移動する状態であるから、出力点53を適当な支持部材で固定し、固定枠66を移動可能な状態に形成すれば、入力点54,55に加えられた変位に対して固定枠66が所定の縮小率で移動することになる。
ここで、各第1弾性ヒンジ部材58,60の長さを30mm、両端を各第1弾性ヒンジ部材58,60の中点に連結した第2弾性ヒンジ部材59,61の長さ及び第3弾性ヒンジ部材62,64の長さを58mm、第4弾性ヒンジ部材63,65の間隔を15mm、第3弾性ヒンジ部材62,64とこれらに平行に配置した第4弾性ヒンジ部材63,65との間隔を21mm、各板厚を0.5mm、奥行きを10mmとしたアルミニウム製の変位縮小機構を作製して実験したところ、出力変位は入力変位に対して逆方向となり、その縮小率Redは、1/237となった。
図13及び図14は、本発明の第6形態例を示すもので、本発明の変位縮小機構をXYZ三軸方向の変位縮小機構に適用した例を示しており、図13は正面側から見た斜視図、図14は背面側から見た斜視図である。
この変位縮小機構は、互いに直交し、一点で交わるX軸基準線71、Y軸基準線72及びZ軸基準線73に対してそれぞれ線対称に一体成形された変位縮小機構であって、前記X軸基準線71、Y軸基準線72及びZ軸基準線73の交点を中心として配置された立方体形状の出力点(ステージ)74と、前記X軸基準線71上に配置された一対のX軸入力点75,75と、前記Y軸基準線72上に配置された一対のY軸入力点76,76と、前記Z軸基準線73上に配置された一対のZ軸入力点77,77と、前記X軸基準線71と直交し、Z軸基準線73に平行な直線上に配置された各一対のX軸固定点78,78と、前記Y軸基準線72と直交し、X軸基準線71に平行な直線上に配置された各一対のY軸固定点79,79と、前記Z軸基準線73と直交し、Y軸基準線72に平行な直線上に配置された各一対のZ軸固定点80,80と、各X軸固定点78に基端が固定され、先端が前記ステージ74に連結された各一対のX軸側第1弾性ヒンジ部材81,81と、前記X軸基準線71に対して前記X軸入力点75で直交し、両端が前記X軸側第1弾性ヒンジ部材81の中間部にそれぞれ連結された一対のX軸側第2弾性ヒンジ部材82,82と、各Y軸固定点79に基端が固定され、先端が前記ステージ74に連結された各一対のY軸側第1弾性ヒンジ部材83,83と、前記Y軸基準線72に対して前記Y軸入力点76で直交し、両端が前記Y軸側第1弾性ヒンジ部材83の中間部にそれぞれ連結された一対のY軸側第2弾性ヒンジ部材84,84と、各Z軸固定点80に基端が固定され、先端が前記ステージ74に連結された各一対のZ軸側第1弾性ヒンジ部材85,85と、前記Z軸基準線73に対して前記Z軸入力点77で直交し、両端が前記Z軸側第1弾性ヒンジ部材85の中間部にそれぞれ連結された一対のZ軸側第2弾性ヒンジ部材86,86とを有しており、前記各固定点78,79,80は、図示しない固定部材にそれぞれ一体的に固定されている。
このように形成したXYZ三軸方向の変位縮小機構においても、基本的に前記X軸一軸方向の変位縮小機構と同様に作動し、各入力点に与えられた各軸線方向の変位を各弾性ヒンジ部材の弾性変形を介してステージ74に縮小して出力する。
すなわち、一つの入力点、例えば、一方のX軸入力点75に加えられたX軸基準線71方向のX軸側変位は、X軸側第2弾性ヒンジ部材82が弾性変形することにより、その両端から両側のX軸側第1弾性ヒンジ部材81に伝達され、両X軸側第1弾性ヒンジ部材81が弾性変形する。そして、このX軸側第1弾性ヒンジ部材81の弾性変形により、X軸入力点75に加えられたX軸側変位がステージ74にX軸方向に縮小して出力される。このとき、ステージ74の移動(変位)に伴ってY軸側及びZ軸側の各弾性ヒンジ部材も弾性変形するが、これらの弾性ヒンジ部材は、Y軸基準線72及びZ軸基準線73に対して線対称に一体となっているので、ステージ74は、Y軸方向及びZ軸方向には変位することはなく、Y軸側及びZ軸側の各弾性ヒンジ部材の弾性変形によってステージ74の移動量が抑えられ、入力変位量に対してより縮小された状態でステージ74が移動することになる、この変位縮小作用は、他のY軸入力点76及びZ軸入力点77に加えられた変位に対しても同様であり、各入力点75,76,77に加えられた変位が縮小されてステージ74に伝達され、三次元方向の変位縮小が可能となっている。
ここで、立方体形状のステージ74の一辺の長さを30mm、各第1弾性ヒンジ部材は、2mm角の角棒状で長さ(ステージ74の面からの突出量)が10mm、各第2弾性ヒンジ部材は、2mm角の角棒状で長さは26mmとし、各第2弾性ヒンジ部材の両端は各第1弾性ヒンジ部材の中央に連結した形状のものをアルミニウムブロック材料からワイヤカッターで一体に切り出して作製した。
この変位縮小機構におけるX軸入力点75にX軸方向の駆動力Fi=10[N]を加えたところ、X軸入力点75の入力変位はdix=13.75[μm]となり、ステージ74の出力変位はdox=0.0235[μm]となった。このときの縮小率はRed=0.0235/13.75=1/585となり、大きな縮小率が得られた。
図15乃至図17は、本発明の第7形態例を示すもので、本発明の変位縮小機構をXYZ三軸方向の変位縮小機構に適用した他の形態例を示しており、図15は正面側から見た斜視図、図16は左側面側から見た斜視図、図17は縦断面図である。
本形態例は、立方体形状の枠組み101の内部に、X軸方向のヒンジ機構、Y軸方向のヒンジ機構及びZ軸方向のヒンジ機構を、それぞれが線対称となるように配置したものであって、枠組み101の中心に固定点102を設けるとともに、一体形成した枠組み101を出力点(ステージ)として使用するようにしている。固定点102と枠組み101の各辺中央との間には、12本の第1弾性ヒンジ部材が放射状に設けられている。ここで、図15において、固定点102を中心として、上部の4本の枠組み辺111,112,113,114に囲まれた正方形の中心と、下部の4本の枠組み辺115,116,117,118に囲まれた正方形の中心とを通る直線をX軸、図15の手前側に示す4本の枠組み辺114,118,119,120に囲まれた正方形の中心と、奥側の4本の枠組み辺112,116,121,122に囲まれた正方形の中心とを通る直線をY軸、図15の左手前側に示す4本の枠組み辺113,117,120,122に囲まれた正方形の中心と、右奥側の4本の枠組み辺111,115,119,121に囲まれた正方形の中心とを通る直線をZ軸にそれぞれ設定すると、枠組み辺111,113,115,117の中点と固定点102との間には、4本のX軸側第1弾性ヒンジ部材131,132,133,134がそれぞれ設けられるとともに、図において上部側のX軸側第1弾性ヒンジ部材131,132の中間部には一方のX軸側第2弾性ヒンジ部材135の両端が連結され、図において下部側のX軸側第1弾性ヒンジ部材133,134の中間部には他方のX軸側第2弾性ヒンジ部材136の両端が連結されている。
同様に、枠組み辺112,114,116,118の中点と固定点102との間には、4本のY軸側第1弾性ヒンジ部材141,142,143,144がそれぞれ設けられるとともに、図において奥側のY軸側第1弾性ヒンジ部材141,142の中間部には一方のY軸側第2弾性ヒンジ部材145の両端が連結され、図において手前側のY軸側第1弾性ヒンジ部材143,144の中間部には他方のY軸側第2弾性ヒンジ部材146の両端が連結されている。
さらに、枠組み辺119,120,121,122の中点と固定点102との間には、4本のZ軸側第1弾性ヒンジ部材151,152,153,154が設けられるとともに、図において右側のZ軸側第1弾性ヒンジ部材151,152の中間部には一方のZ軸側第2弾性ヒンジ部材155の両端が連結され、図において左側のZ軸側第1弾性ヒンジ部材153,154の中間部には他方のZ軸側第2弾性ヒンジ部材156の両端が連結されている。
そして、各第2弾性ヒンジ部材の中央には、各軸方向の入力点が設けられている。このように形成したXYZ三軸方向の変位縮小機構において、X軸側第2弾性ヒンジ部材135の入力点に、図17に矢印Aで示す方向に変位を加えると、X軸側第2弾性ヒンジ部材135の弾性変形に伴い、その両端が連結しているX軸側第1弾性ヒンジ部材131,132が弾性変形することにより、固定点102に対して相対的に枠組み101、即ちステージがX軸方向に僅かに変位する。このとき、各弾性ヒンジ部材が線対称の状態で弾性変形することによって枠組み101の変位量が抑えられ、入力変位量に対してより縮小された状態で枠組み(ステージ)101が変位することになる。
本形態例に示す変位縮小機構においても、各軸に対して線対称になるように各弾性ヒンジ部材を配置しているので、XYZ三軸のいずれの方向からの変位入力に対しても、加えられた変位量を縮小してステージ(枠組み101)に伝達することができるので、三次元方向の変位縮小が可能となる。
なお、各形態例において、各弾性ヒンジ部材の配置や形状は、基準線(X軸基準線、Y軸基準線、Z軸基準線を含む)に対して線対称になっていれば、任意に設定することが可能であり、入力点を変位させる駆動エネルギーは、サーボモータ、超音波モータ、圧電効果、電歪効果、磁歪効果等を利用したいわゆる固体アクチュエータと呼ばれるものなどから任意に選択することができる。
本発明の第1形態例を示す変位縮小機構の正面図である。 第1形態例の変位縮小機構における入出力変位の関係を示す図である。 本発明の第2形態例を示す変位縮小機構の正面図である。 同じく斜視図である。 作動状態を誇張して示す説明図である。 第2形態例の変位縮小機構における入出力変位の関係を示す図である。 本発明の第3形態例を示す変位縮小機構の正面図である。 同じく斜視図である。 本発明の第4形態例を示す変位縮小機構の正面図である。 同じく斜視図である。 本発明の第5形態例を示す変位縮小機構の正面図である。 同じく斜視図である。 本発明の第6形態例を示す変位縮小機構の正面側から見た斜視図である。 同じく背面側から見た斜視図である。 本発明の第7形態例を示す変位縮小機構の正面側から見た斜視図である。 同じく左側面側から見た斜視図である。 同じく縦断面図である。
符号の説明
11…入力点、12…出力点、13…基準線、14…固定部材、15…固定点、16…第1弾性ヒンジ部材、17…出力部材、18…第2弾性ヒンジ部材、21a,21b,21c…剛体ブロック、22a,22b,22c,22d…弾性ヒンジ部、23a,23b,23c…剛体ブロック、24a,24b,24c,24d…弾性ヒンジ部、31…X軸基準線、32…Y軸基準線、33…出力点(ステージ)、34…X軸入力点、35…Y軸入力点、36…固定点、37…第1弾性ヒンジ部材、38…X軸側第2弾性ヒンジ部材、39…Y軸側第2弾性ヒンジ部材、40…固定枠、41…X軸側第1弾性ヒンジ部材、42…Y軸側第1弾性ヒンジ部材、51…X軸基準線、52…Y軸基準線、53…出力点(ステージ)、54…X軸入力点、55…Y軸入力点、56…X軸側固定点、57…Y軸側固定点、58…X軸側第1弾性ヒンジ部材、59…X軸側第2弾性ヒンジ部材、60…Y軸側第1弾性ヒンジ部材、61…Y軸側第2弾性ヒンジ部材、62…X軸側第3弾性ヒンジ部材、63…X軸側第4弾性ヒンジ部材、64…Y軸側第3弾性ヒンジ部材、65…Y軸側第4弾性ヒンジ部材、66…固定枠、71…X軸基準線、72…Y軸基準線、73…Z軸基準線、74…出力点(ステージ)、75…X軸入力点、76…Y軸入力点、77…Z軸入力点、78…X軸固定点、79…Y軸固定点、80…Z軸固定点、81…X軸側第1弾性ヒンジ部材、82…X軸側第2弾性ヒンジ部材、83…Y軸側第1弾性ヒンジ部材、84…Y軸側第2弾性ヒンジ部材、85…Z軸側第1弾性ヒンジ部材、86…Z軸側第2弾性ヒンジ部材、101…枠組み、102…固定点、111〜122…枠組み辺、131〜134…X軸側第1弾性ヒンジ部材、135,136…X軸側第2弾性ヒンジ部材、141〜144…Y軸側第1弾性ヒンジ部材、145,146…Y軸側第2弾性ヒンジ部材、151〜154…Z軸側第1弾性ヒンジ部材、155,156…Z軸側第2弾性ヒンジ部材、C…交点、Fi…外力、dYi…入力変位、dYo…出力変位、M…曲げモーメント、P…引っ張り力

Claims (3)

  1. 平面状で直交するX軸基準線とY軸基準線とに対してそれぞれ線対称に一体成形された変位縮小機構であって、前記X軸基準線とY軸基準線との交点を中心として配置された出力点と、前記X軸基準線上に配置された一対のX軸入力点と、前記Y軸基準線上に配置された一対のY軸入力点と、前記X軸基準線及びY軸基準線の両側にそれぞれ設けられた各一対の固定点と、各固定点にそれぞれ基端が固定され、先端が前記出力点にそれぞれ連結された第1弾性ヒンジ部材と、前記X軸基準線に対して前記X軸入力点で直交し、両端が前記第1弾性ヒンジ部材の中間部にそれぞれ連結された一対のX軸側第2弾性ヒンジ部材と、前記Y軸基準線に対して前記Y軸入力点で直交し、両端が前記第1弾性ヒンジ部材の中間部にそれぞれ連結された一対のY軸側第2弾性ヒンジ部材とを備え、前記X軸入力点に入力された前記X軸基準線方向のX軸側変位を、前記X軸側第2弾性ヒンジ部材及び前記第1弾性ヒンジ部材の弾性変形を介して前記出力点にX軸方向に縮小して出力し、前記Y軸入力点に入力された前記Y軸基準線方向のY軸側変位を、前記Y軸側第2弾性ヒンジ部材及び前記第1弾性ヒンジ部材の弾性変形を介して前記出力点にY軸方向に縮小して出力するように形成したことを特徴とする変位縮小機構。
  2. 前記第1弾性ヒンジ部材は、X軸側第2弾性ヒンジ部材及びY軸側第2弾性ヒンジ部材の両ヒンジ部材の端部が同一位置で連結されていることを特徴とする請求項1記載の変位縮小機構。
  3. 互いに直交し、一点で交わるX軸基準線、Y軸基準線及びZ軸基準線に対してそれぞれ線対称に一体成形された変位縮小機構であって、前記X軸基準線、Y軸基準線及びZ軸基準線の交点を中心として配置された出力点と、前記X軸基準線上に配置された一対のX軸入力点と、前記Y軸基準線上に配置された一対のY軸入力点と、前記Z軸基準線上に配置された一対のZ軸入力点と、前記X軸基準線と直交し、Z軸基準線に平行な直線上に配置された各一対のX軸固定点と、前記Y軸基準線と直交し、X軸基準線に平行な直線上に配置された各一対のY軸固定点と、前記Z軸基準線と直交し、Y軸基準線に平行な直線上に配置された各一対のZ軸固定点と、各X軸固定点に基端が固定され、先端が前記出力点に連結された一対のX軸側第1弾性ヒンジ部材と、前記X軸基準線に対して前記X軸入力点で直交し、両端が前記X軸側第1弾性ヒンジ部材の中間部にそれぞれ連結された一対のX軸側第2弾性ヒンジ部材と、各Y軸固定点に基端が固定され、先端が前記出力点に連結された一対のY軸側第1弾性ヒンジ部材と、前記Y軸基準線に対して前記Y軸入力点で直交し、両端が前記Y軸側第1弾性ヒンジ部材の中間部にそれぞれ連結された一対のY軸側第2弾性ヒンジ部材と、各Z軸固定点に基端が固定され、先端が前記出力点に連結された一対のZ軸側第1弾性ヒンジ部材と、前記Z軸基準線に対して前記Z軸入力点で直交し、両端が前記Z軸側第1弾性ヒンジ部材の中間部にそれぞれ連結された一対のZ軸側第2弾性ヒンジ部材とを備え、前記X軸入力点に入力された前記X軸基準線方向のX軸側変位を、前記X軸側第2弾性ヒンジ部材及び前記X軸側第1弾性ヒンジ部材の弾性変形を介して前記出力点にX軸方向に縮小して出力し、前記Y軸入力点に入力された前記Y軸基準線方向のY軸側変位を、前記Y軸側第2弾性ヒンジ部材及び前記Y軸側第1弾性ヒンジ部材の弾性変形を介して前記出力点にY軸方向に縮小して出力し、前記Z軸入力点に入力された前記Z軸基準線方向のZ軸側変位を、前記Z軸側第2弾性ヒンジ部材及び前記Z軸側第1弾性ヒンジ部材の弾性変形を介して前記出力点にZ軸方向に縮小して出力するように形成したことを特徴とする変位縮小機構。
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