JP4408430B2 - 歯科治療を支援するシミュレーション方法 - Google Patents

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Description

本発明は、歯科治療を支援するシミュレーション方法に関し、特に、骨の輪郭を明確にできないモデルであってもインプラント体との干渉チェックを可能とするシミュレーション方法に関する。
近年、歯科治療において、患者の顎骨をCTスキャンした画像を用いて治療方法を支援するためのシミュレーションが普及している。例えば、入れ歯などの土台とするために、顎骨に土台用のネジ型部品を埋め込む治療(インプラント)がある。従来は、レントゲン撮影した顎骨画像を利用して、医師の目視によって埋入位置を決定されていたが、埋入位置が少しずれただけでも、血管や神経がその中を通っている顎骨洞を貫通してしまったり、神経を傷つけたりという致命的な事故が発生する恐れがあり、より安全性の高い埋入位置の検討を容易に行えるようにシミュレーションすることが行われるようになった。
例えば、入れ歯装具取り付け作業に関する発明。顎に関する画像と、取り付け部品に関する画像とを用いて、シミュレーションを行うことが提案されている。
特表2004−522489号公報
CADを適用して埋入部品と骨との干渉チェックをするシミュレーションでは、CAD用の骨モデルを生成するために、CTスキャン等により患者の骨型を得ることが必要になる。しかし、CTは水分含有量によって測定行うものであって、体内の水分含有量は個人差があるため、CTスキャンで得られた値の中から骨と肉との境界にあたる標準的な値を抽出することで骨の輪郭をおおよそには把握できても、明確には把握できないという問題点がある。つまり、従来CADが対象としていた工業部品と異なり、本発明がシミュレーション対象とする人体では、体内の水分含有量の個人差によってモデルを正確に生成できない。
よって、本発明の目的は、骨の輪郭を明確にできないモデルであってもインプラント体との干渉チェックを行えるようにするためのシミュレーション方法を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明は、歯科治療を支援するシミュレーション方法において、コンピュータが、CTスキャンによって取得した患者の画像データを取得するステップと、前記画像データに基づいて、標準CTモデルを作成する標準CTモデル作成ステップと、前記標準CTモデルに対する前記患者の水分含有量の差を許容する範囲を与える許容値に基づいて、該標準CTモデルに対して許容CTモデルを作成する許容CTモデル作成ステップと、前記標準モデルに対してインプラント体モデルが干渉するかを判断する第一の判断ステップと、前記第一の判断ステップにおいて前記標準モデルに対してインプラント体モデルが干渉しないと判断した場合は、前記許容CTモデルに対して該インプラント体モデルが干渉するかを判断する第二の判断ステップと
を実行するように構成される。
このようなシミュレーション方法では、骨モデルの周囲(骨と肉との境界付近)に所定の許容範囲(骨か肉か明確でない範囲)を持たせ、インプラント体の埋入の干渉チェックを行う際には、骨モデルとの干渉チェックをするとともに、干渉の度合いを取得することが可能となる。
上記課題を解決するための手段として、本発明は、上記シミュレーション方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、及び、該シミュレーション方法を実行するシミュレーション装置とすることもできる。
本願発明は、骨モデルの周囲(骨と肉との境界付近)に所定の許容範囲(骨か肉か明確でない範囲)を持たせ、インプラント体の埋入の干渉チェックを行う際には、骨モデルとの干渉チェックをするとともに、許容範囲へどの程度干渉するかもチェックし、干渉の程度を視覚的に示す結果を出力することができる。
骨か肉か明確でない範囲にどの程度干渉するかに関する情報を出力することで、より確実に安全な埋入位置を検討することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明の一実施例に係るインプラント体を配置するためのシミュレーション装置は、例えば、図1に示すような機能構成を有する。図1は、本発明の一実施例に係るインプラント体を配置するためのシミュレーション装置の機能構成例を示す図である。
図1に示されるシミュレーション装置100は、CPU(中央処理装置)によって制御されるコンピュータであってCADシステムを実行可能な装置であり、本発明を実現するために少なくとも、干渉チェック用モデル作成処理部101と、干渉チェック処理部102と、結果表示処理部103と、インストーラ19と、記憶領域16とを有する。
干渉チェック用モデル作成処理部101は、CTスキャンした顎骨のCTモデルから顎骨形状の部分と、下顎管形状の部分(下顎骨の内部にある管状の空洞部で、その中を血管や神経が通っている部分)とを分離してそれぞれの標準CTモデルと、体内の水分含有量の個人差を考慮した許容CTモデルとを作成する。なお、顎骨の標準モデル生成にあたっては、例えばCTスキャンによってデータを得る事例を用いて説明を行うが、本発明はこれに限るものではなく、他の方法により顎骨モデルを得ても構わない。
干渉チェック処理部102は、予め作成されて入力値として与えられる人工歯のインプラント体のモデル(以下、単にインプラント体と言う)と標準CTモデル及び許容CTモデルとの干渉チェックをそれぞれ行う。
結果表示処理部103は、干渉チェック処理部102にて得られた結果を、干渉の度合いを数値と画像とで表示する。
記憶領域16は、ハードディスクユニット等の記憶装置内の領域であって、各種処理を実行するプログラム、CPUでの処理に必要なデータ、テーブル等を格納している。記憶領域16には、少なくとも、干渉チェック処理部102によって分離され作成された、顎骨形状サーフェースデータ121と、下顎管サーフェースデータ122と、体内の水分含有量の個人差を考慮した顎骨形状の第一許容CTモデル(サーフェースデータ)123と、体内の水分含有量の個人差を考慮した下顎管の第二許容CTモデル(サーフェースデータ)124とが格納される。
また、記憶領域16には、種々のサーフェースデータのスケールを調整するためのスケールファクタ131と、サーフェースデータに対して体内の水分含有量の個人差を考慮するための許容値132と、下顎管用に更に考慮すべき付加値を示す下顎管用の付加値133とが予め格納されている。
許容値132は、例えば、サーフェースデータによる表面形状に対して10%の範囲を持たせるための値(1.1倍)である。許容値は10%に限るものではなく、例えば、実際の手術を通じて得られた値をフィードバックすることにより適宜補正した値であってもよい。
付加値133は、例えば、下顎管用に許容値132の範囲に、更に2.0mmを設定するための値である。これは、下顎管へインプラントが突き抜けることを確実に防ぐために安全値として設ける値であり、値は適宜設定されても構わない。
インストーラ19は、シミュレーション100での処理を実現するプログラムが格納された記憶媒体20がドライバにセットされると、記憶媒体20からそのプログラムを読み出して、記憶装置内にインストールする。シミュレーション100での処理の実行は、CPUが記憶装置内にインストールされたプログラムに従って行うことにより実現される。プログラムをコンピュータが読み取り可能な媒体であればよい。例えば、CD−ROM(Compact Disc Read-Only Memory)等である。また、ネットワークを介してダウンロードし、記憶装置内にインストールするようにしても良い。
図示されないが、シミュレーション装置100には、CPUからの指示に応じて、出力データを制御してプリンタ等に出力制御する出力制御部と、キーボード、マウス等によって入力された入力データを制御する入力制御部と、表示データを制御してモニタ等への表示を制御する表示制御部とを有するものとする。また、シミュレーション装置100は、CTスキャンによって取得した画像データを、CTスキャン装置に直接接続されることによって入力するようにしても良いし、必要に応じて、外部記憶装置から入力するようにしても良い。更に、ネットワークに接続するための通信制御部を有するようにしてもよい。
本発明では、干渉チェック用モデル作成処理部101、干渉チェック処理部102、結果表示処理部103の順に処理が実行される。これら各処理部について以下に説明する。
図2及び図3は、干渉チェック用モデル作成処理部によって実行される処理を説明するためのフローチャート図である。図2及び図3において、CPUは、CTスキャンによって得られた、予め指定されたHounsfield値(通常、1250前後の値が指定される)に基づいて、サーフェースデータ(標準CTモデル)を作成し、顎骨形状サーフェースデータ121として記憶領域16に格納する(ステップS11)。
そして、顎骨形状サーフェースデータ121に対して、下顎管を含めて全体を埋めた第一ソリッドモデルを作成する(ステップS12)。また、顎骨形状サーフェースデータ121に対して、下顎管を除いた部分を埋めた第二ソリッドモデルを作成する(ステップS13)。
ステップS12で得られた第一ソリッドモデルとステップS13で得られた第二ソリッドモデルとでブーリアン演算し、重なっている部分を消去して残りを下顎管ソリッドモデルとする(ステップS14)。その下顎管ソリッドモデルから得られるサーフェースデータを下顎管サーフェースデータ122として格納する(ステップS15)。
上記ステップS11からS15での処理によって、CTスキャンから得られた標準CTモデルから、顎骨形状サーフェースデータ121と、下顎管サーフェースデータ122とに分離することができる。ここで、特に、下顎管サーフェースデータ122を取得することによって、下顎管の形状の法線が表面の外側へ向くため、後になされる干渉チェックにて有効なデータとなる。干渉チェックでは、法線の方向が対抗する面同士について行われるからである。
続けて、CPUは、顎骨形状サーフェースデータ121にスケールファクタ131を乗算して、その値に許容値132を乗算することによって取得したサーフェースデータを第一許容CTモデル123として格納する(ステップS16)。
同様に、CPUは、下顎管サーフェースデータ122にスケールファクタ131を乗算して、その値に許容値132を乗算し、更に、下顎管用付加値133を加算することによって取得したサーファースデータを第二許容CTモデル124として格納する(ステップS17)。 続けて、CPUは、標準CTモデルとして顎骨形状サーフェースデータ121を設定し、また、許容CTモデルとして第一許容CTモデル123を設定して干渉チェック処理部102を実行する。次に、標準CTモデルとして下顎管サーフェースデータ122を設定し、また、許容CTモデルとして第二許容CTモデル124を設定して干渉チェック処理部102を再度実行する。
第一許容CTモデル123は、治療対象としている患者の顎骨が、標準CTモデルよりも小さかった場合を考慮してシミュレーションを行うためのモデルであり、第二許容CTモデル124は、該患者の顎骨内にある下顎管が、標準CTモデルよりも太かった場合を考慮してシミュレーションを行うためのモデルである。
図4は、干渉チェック処理部によって実行される処理を説明するためのフローチャート図である。図4において、CPUは、利用者によって指定されたインプラント体のモデル(人工歯のサーフェースデータ)と、標準CTモデルとの干渉チェックを行う(ステップS21)。インプラント体のモデルと標準CTモデルと、それらの位置関係とに基づいて干渉チェックを行う。
CPUは、インプラント体のモデルと標準CTモデルとが干渉しているか否かを判断する(ステップS22)。干渉していると判断した場合(すなわち、歯茎側から顎骨へ埋入したインプラント体が、骨内部を突き抜けて骨の外まではみ出てしまっている場合)、致命的なエラーであると判断し、その判断結果が表示されるように結果表示処理部103を実行して(ステップS23)、この処理を終了する。結果表示処理部103の実行によって、致命的なエラーであることが視覚的に認識できるように例えば、赤色でその箇所を表示するとともに、致命的となっている干渉部分の体積或いは接触面の面積の累積した数値で表示する。
一方、ステップS22にて干渉がないと判断した場合、CPUは、インプラント体のモデルと許容CTモデルとの干渉チェックを行う(ステップS24)。そして、インプラント体のモデルと許容CTモデルとが干渉しているか否かを判断する(ステップS25)。干渉していると判断した場合(すなわち、歯茎側から顎骨へ埋入したインプラント体が、骨内部を突き抜けて骨の外まではみ出てしまう可能性がある場合)、ワーニングとなるインプラント体の配置位置であると判断し、その判断結果が表示されるように結果表示処理部103を実行して(ステップS26)、この処理を終了する。結果表示処理部103の実行によって注意が必要なエラーであることが視覚的に認識できるように例えば、黄色でその箇所を表示するとともに、注意が必要となっている干渉部分の体積或いは接触面の面積の累積した数値で表示する。
一方、ステップS25にて干渉がないと判断した場合、CPUは、インプラント体のモデルとの干渉はなく安全であると判断し、その判断結果が表示されるように結果表示処理部103を実行して(ステップS27)、この処理を終了する。
なお、顎骨に対する干渉チェックを行う場合には、ステップS21でチェック対象とする標準CTモデルは顎骨形状サーフェースモデルのデータであり、ステップS24でチェック対象とする許容CTモデルは第一許容CTモデルである。同様に、下顎骨に対する干渉チェックを行う場合には、ステップS21でチェック対象とする標準CTモデルは下顎管サーフェースモデルのデータであり、ステップS24でチェック対象とする許容CTモデルは第二許容CTモデルである。
本発明では、このように標準CTモデルだけではなく許容CTモデルも生成して干渉チェックを行うことにより、患者の個人差により骨モデルの境界が明確ではない場合でも、干渉チェックの結果としてより安全性の高い出力を得ることができる。
すなわち、標準モデルで干渉チェックを行った結果が「干渉なし」(ステップS22NO)であっても、患者の骨が標準CTモデルとして得られたモデルよりも小さかった場合は、実際には干渉する(すなわち、インプラントが下顎骨内部から外へ突き抜けてしまう、もしくは、下顎骨内部から下顎管へ突き抜けてしまう)ことがありえるため、患者の骨が標準CTモデルとして得られたモデルよりも小さかった場合を想定した許容CTモデルに対しても干渉チェックを行っている。許容CTモデルに対して干渉チェックを行うことで、「ワーニング」の状態、すなわち、患者の骨が標準CTモデルとほぼ同じであれば問題ないが、もし標準CTモデルよりも小さかったら干渉する可能性がある状態を検出することができるので、より安全性の高い干渉チェックの結果を得ることができる。 干渉チェックの結果は、結果表示処理部103によって、例えば、図5から図7に示されるように表示される。図5は、標準CTモデル上にインプラント体を重ね合わせて配置位置を確認するための画面例を示す図である。
図5に示される画面例において、判断結果に基づく干渉度合いを数値で示す表示領域30と、画像処理に基づく顎骨形状とインプラント体とを示す表示領域31とが示される。表示領域30には、図4のステップS27にて干渉なしと判断された場合には、例えば、「干渉はありません」のようなメッセージを示す表示例aが表示され、図4のステップS26にてワーニングであると判断された場合には、例えば、「黄色部分合計(ワーニング) ○○mm」のようにメッセージと干渉の度合いを示す数値を示す表示例bが表示され、図4のステップS23にて致命的なエラーであると判断された場合には、例えば、赤色部分合計(致命的エラー) ○○mm」のようにメッセージと干渉の度合いを示す数値を示す表示例cが表示される。
表示領域31では、利用者がインプラント体5をマウス等でドラッグアンドドロップで配置位置を変更することが可能である。利用者の配置位置の変更に応じて、或いは、再計算の指示に応じて図4に示す処理フローを再度実行する。
図6は、標準CTモデルとインプラント体との干渉チェックの結果の表示例を模式的に示す図である。図6において、図4のステップS27にて干渉なしと判断された場合には、図6(A)に示すように、インプラント体5は、第一許容CTモデル4aにも、標準CTモデル(顎骨形状サーフェースデータ121に基づく形状)3aにも接触することがない状態である。
図4のステップS26にてワーニングであると判断された場合には、例えば、図6(B)に示すように、インプラント体5が第一許容CTモデル4aの範囲で干渉している状態を黄色で示している。
図4のステップS23にて致命的なエラーであると判断された場合には、例えば、図6(C)に示すように、インプラント体5が第一許容CTモデル4aの範囲を超えて標準CTモデル(顎骨形状)に干渉している状態を赤色で示している。
次に、下顎管3bとインプラント体5との干渉状態を示す表示例について説明する。図7は、下顎管とインプラント体との干渉チェックの結果の表示例を模式的に示す図である。図7において、図4のステップS27にて干渉なしと判断された場合には、図7(A)に示すように、インプラント体5は、第二許容CTモデル4bにも、下顎管(下顎管サーフェースデータ122に基づく形状)3bにも接触することがない状態である。
図4のステップS26にてワーニングであると判断された場合には、例えば、図7(B)に示すように、インプラント体5が第二許容CTモデル4bの範囲で干渉している状態を黄色で示している。
図4のステップS23にて致命的なエラーであると判断された場合には、例えば、図7(C)に示すように、インプラント体5が第二許容CTモデル4aの範囲を超えて下顎管3bに干渉している状態を赤色で示している。
図6及び図7に示すように図5の表示領域31にて表示する他、利用者の干渉位置の拡大指示に応じて拡大させて示すようにしても良い。或いは、表示領域31内での標準CTモデル3aの回転動作などによって表示されるようにしても良い。
上述したように、本願発明によると、骨モデルの周囲(骨と肉との境界付近)に所定の許容範囲(骨か肉か明確でない範囲)を持たせ、部品埋入の干渉チェックを行う際には、骨モデルとの干渉チェックをするとともに、許容範囲へどの程度干渉するかもチェックし、干渉の程度を視覚的に示す結果を出力することができる。
骨か肉か明確でない範囲にどの程度干渉するかに関する情報を出力することで、より確実に安全な埋入位置を検討することが可能になる。
なお、上記実施例では、顎骨とインプラントの干渉チェックを事例として説明を行ったが、本発明はこれに限るものではなく、顎骨以外の骨に対する治療用部品の埋入や装着にあたっての術前シミュレーションに適用することが可能である。
以上の説明に関し、更に以下の項を開示する。
(付記1)
歯科治療を支援するシミュレーション方法において、コンピュータが、
入力されたサーフェースモデルを標準顎骨サーフェースデータとして記憶領域に格納する顎骨データ取得手順と、
上記記憶領域に格納された上記標準顎骨サーフェースデータに対して、上記記憶領域に格納されている許容値を乗算することによって第一許容CTモデルを取得して該記憶領域に格納する第一許容CTモデル取得手順と、
上記記憶領域に格納されている上記標準顎骨サーフェースデータと上記第一許容CTモデルとのそれぞれとインプラント体モデルとの干渉の可否をチェックする第一干渉チェック手順とを実行することを特徴とするシミュレーション方法。
(付記2)
上記第一干渉チェック手順による結果を干渉の度合いに応じて、その度合いを数値で表示する第一表示領域と、上記記憶領域に格納されている標準顎骨サーフェースデータと上記第一許容CTモデルのいずれかまたは両方と上記インプラント体モデルとの干渉部分の色分けをして表示する第二表示領域とで構成される画面を表示ユニットに表示させる表示手順を上記コンピュータが更に実行することを特徴とする付記1記載のシミュレーション方法。
(付記3)
上記記憶領域に格納されている上記標準顎骨サーフェースデータから下顎管サーフェースデータを取得して該記憶領域に格納する下顎管データ取得手順と、
上記記憶領域に格納されている上記下顎管サーフェースデータに対して、上記許容値を乗算し、更に、該記憶領域に格納されている下顎管用付加値を加算することによって第二許容CTモデルを取得して該記憶領域に格納する第二許容CTモデル取得手順と、
上記記憶領域に格納されている上記下顎管サーフェースデータと上記第二許容CTモデルとのそれぞれと上記インプラント体モデルとの干渉の可否をチェックする第二干渉チェック手順とを上記コンピュータが更に実行することを特徴とする付記1又は2に記載のシミュレーション方法。
(付記4)
上記第二干渉チェック手順による結果を干渉の度合いに応じて、その度合いを数値で表示する第一表示領域と、上記記憶領域に格納されている下顎管サーフェースデータと上記第二許容CTモデルのいずれかまたは両方と上記インプラント体モデルとの干渉部分の色分けをして表示する第二表示領域とで構成される画面を表示ユニットに表示させる表示手順を上記コンピュータが更に実行することを特徴とする付記3記載のシミュレーション方法。
(付記5)
歯科治療を支援するシミュレーションをコンピュータに行わせるためのコンピュータ実行可能なプログラムであって、該コンピュータに、
入力されたサーフェースモデルを標準顎骨サーフェースデータとして記憶領域に格納する顎骨データ取得手順と、
上記記憶領域に格納された上記標準顎骨サーフェースデータに対して、上記記憶領域に格納されている許容値を乗算することによって第一許容CTモデルを取得して該記憶領域に格納する第一許容CTモデル取得手順と、
上記記憶領域に格納されている上記標準顎骨サーフェースデータと上記第一許容CTモデルとのそれぞれとインプラント体モデルとの干渉の可否をチェックする第一干渉チェック手順とを実行させることを特徴とするコンピュータ実行可能なプログラム。
(付記6)
歯科治療を支援するシミュレーション装置であって、
入力されたサーフェースモデルを標準顎骨サーフェースデータとして記憶領域に格納する顎骨データ取得手段と、
上記記憶領域に格納された上記標準顎骨サーフェースデータに対して、上記記憶領域に格納されている許容値を乗算することによって第一許容CTモデルを取得して該記憶領域に格納する第一許容CTモデル取得手段と、
上記記憶領域に格納されている上記標準顎骨サーフェースデータと上記第一許容CTモデルとのそれぞれとインプラント体モデルとの干渉の可否をチェックする第一干渉チェック手段とを有することを特徴とするシミュレーション装置。
本発明は、具体的に開示された実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
本発明の一実施例に係るインプラント体を配置するためのシミュレーション装置の機能構成例を示す図である。 干渉チェック用モデル作成処理部によって実行される処理を説明するためのフローチャート図である。 干渉チェック用モデル作成処理部によって実行される処理を説明するためのフローチャート図である。 干渉チェック処理部によって実行される処理を説明するためのフローチャート図である。 標準CTモデル上にインプラント体を重ね合わせて配置位置を確認するための画面例を示す図である。 標準CTモデルとインプラント体との干渉チェックの結果の表示例を示す図である。 下顎管とインプラント体との干渉チェックの結果の表示例を示す図である。
符号の説明
16 記憶領域
19 インストーラ
20 記憶媒体
100 シミュレーション装置
101 干渉チェック用モデル作成処理部
102 干渉チェック処理部
103 結果表示処理部
121 顎骨形状サーフェースデータ
122 下顎管サーフェースデータ
123 第一許容CTモデル
124 第二許容CTモデル
131 スケールファクタ
132 許容値
133 下顎管用付加値

Claims (7)

  1. 歯科治療を支援するシミュレーション方法において、コンピュータが、
    CTスキャンによって取得した患者の画像データを取得するステップと、
    前記画像データに基づいて、標準CTモデルを作成する標準CTモデル作成ステップと、
    前記標準CTモデルに対する前記患者の水分含有量の差を許容する範囲を与える許容値に基づいて、該標準CTモデルに対して許容CTモデルを作成する許容CTモデル作成ステップと、
    前記標準モデルに対してインプラント体モデルが干渉するかを判断する第一の判断ステップと、
    前記第一の判断ステップにおいて前記標準モデルに対してインプラント体モデルが干渉しないと判断した場合は、前記許容CTモデルに対して該インプラント体モデルが干渉するかを判断する第二の判断ステップと
    を実行することを特徴とするシミュレーション方法。
  2. 前記許容モデル作成ステップにおいて、
    前記作成した標準CTモデルに、前記許容値を乗算することで前記許容CTモデルを作成することを特徴とする請求項1記載のシミュレーション方法。
  3. 前記標準CTモデル作成ステップにおいて、
    前記取得した画像データに基づいて、顎骨形状の標準CTモデルと、下顎管形状の標準CTモデルとを作成し、
    前記許容CTモデル作成ステップにおいて、
    前記作成した前記顎骨形状の標準CTモデル及び前記下顎管形状の標準CTモデルに対して前記許容CTモデルをそれぞれ作成することを特徴とする請求項1又は2記載のシミュレーション方法。
  4. 前記作成した前記下顎管形状の標準CTモデルに対して前記許容値を乗算すると共に、下顎管が該下顎管形状の標準CTモデルよりも太いと想定する付加値を加算して該下顎管形状の標準CTモデルに対する前記許容CTモデルを作成することを特徴とする請求項3記載のシミュレーション方法。
  5. 前記第一の判断ステップ及び前記第二の判断ステップの結果に基づいて、前記干渉の度合いに応じて色分けした画面を表示領域に出力する出力ステップを更に実行することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のシミュレーション方法。
  6. コンピュータに歯科治療を支援するシミュレーションを実行させるコンピュータ実行可能なプログラムにおいて、該コンピュータに、
    CTスキャンによって取得した患者の画像データを取得するステップと、
    前記画像データに基づいて、標準CTモデルを作成する標準CTモデル作成ステップと、
    前記標準CTモデルに対する前記患者の水分含有量の差を許容する範囲を与える許容値に基づいて、該標準CTモデルに対して許容CTモデルを作成する許容CTモデル作成ステップと、
    前記標準モデルに対してインプラント体モデルが干渉するかを判断する第一の判断ステップと、
    前記第一の判断ステップにおいて前記標準モデルに対してインプラント体モデルが干渉しないと判断した場合は、前記許容CTモデルに対して該インプラント体モデルが干渉するかを判断する第二の判断ステップと
    を実行させることを特徴とするコンピュータ実行可能なプログラム
  7. 歯科治療を支援するシミュレーション装置において、
    CTスキャンによって取得した患者の画像データを取得する手段と、
    前記画像データに基づいて、標準CTモデルを作成する標準CTモデル作成手段と、
    前記標準CTモデルに対する前記患者の水分含有量の差を許容する範囲を与える許容値に基づいて、該標準CTモデルに対して許容CTモデルを作成する許容CTモデル作成手段と、
    前記標準モデルに対してインプラント体モデルが干渉するかを判断する第一の判断手段と、
    前記第一の判断手段において前記標準モデルに対してインプラント体モデルが干渉しないと判断した場合は、前記許容CTモデルに対して該インプラント体モデルが干渉するかを判断する第二の判断手段と
    を有することを特徴とするシミュレーション装置
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