JP4406116B2 - 超音波ホットナイフ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、患部に低いレベルの超音波を長時間照射して該患部を所定の温度に加熱して治療を図る超音波ホットナイフ装置に関し、特に低いレベルの超音波を照射することで、術者にわかり難くなる超音波の照射状態を、術者に対して明確に報知可能とした超音波ホットナイフ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の超音波治療装置としては、例えば体内に形成された胆石等に対して超音波を照射して破砕する結石破砕装置が知られている。この結石破砕装置は、超音波照射の際にパルス状の音が発生するようになっており、このため、術者は、意図することなく超音波が「照射中」であることを認識することが可能となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、従来、患部に低いレベルの超音波を長時間照射して該患部を所定の温度に加熱して治療を図る超音波ホットナイフ装置が知られている。この超音波ホットナイフ装置の場合、前記結石破砕装置よりも低いレベルで超音波の照射を行うため、超音波の照射中は該結石破砕装置に比べ、かなり小さな音しか発生しない。超音波の照射中は、操作部或いはモニタ装置に超音波の照射中であることを示す表示がなされているのであるが、この表示がなされている場合であっても、施術中は、術者の視線は患部に集中しているため、この表示を見落とすこともある。このため、術者が超音波の照射中であることを知らずにアプリケータに手をかざしてしまった場合には火傷をしてしまう虞があった。
【0004】
一方、このような超音波ホットナイフ装置において、実際に施術を行う術者から、現在照射中の超音波の出力レベルを知りたいという要望がある。この要望に応えるには、モニタ装置に出力レベルを表示することも考えられるが、前述のように、施術中は術者の視線は患部に集中しているため、出力レベルの確認のためにモニタ装置に視線の移動を要することは好ましいことではない。
【0005】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、低いレベルの超音波を照射する場合であっても、術者がモニタ装置に視線を移動することなく、超音波の照射中であることを認識することができ、また、術者がモニタ装置に視線を移動することなく、現在の出力レベルを認識することができるような超音波出力状態報知装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために本発明の請求項1に係る発明は、操作者により入力された治療プランに基づいて、患部に超音波を照射して該患部を所定の温度に加熱して治療を図る超音波ホットナイフ装置において、振動子を駆動して、前記患部を所定の温度に加熱するための超音波を発生する超音波発生手段と、前記超音波発生手段により発生された超音波の超音波レベルを検出する超音波レベル検出手段と、前記超音波レベル検出手段で検出された現在の超音波レベルに対応して度合いを可変して操作者の聴覚、及び/又は、触覚に対して、超音波の照射中であること及び前記超音波レベルを認識させるための報知をなす報知手段とを有することを特徴とする。
【0007】
このような超音波出力状態報知装置は、報知手段を介して操作者の聴覚、及び/又は、触覚に対して現在の超音波レベルに対応する報知をなす。具体的には、この報知手段は、操作者の聴覚又は(及び)触覚に対して報知をなすものであり、例えばスピーカ装置やバイブレータ装置或いは熱温器等を適用することができる。
【0008】
これにより、例えば報知手段としてスピーカ装置を設けた場合には、現在の超音波レベルに応じた音量、音程、音響形態(連続音や断続音或いはメロディー音等)等の音響出力を得ることができる。このため、例えば超音波ホットナイフ装置等のように、低いレベルの超音波を照射する機器においても、術者がモニタ装置に視線を移動することなく、超音波の照射中であること及び現在の出力レベルを認識することができる。従って、術者は施術に集中することができ、また、超音波の照射中であることを知らずに超音波照射手段に手をかざしてしまい火傷を負う等の不都合を防止することができる。
【0009】
次に、本発明の請求項2に係る発明は、操作者により入力された治療プランに基づいて、患部に超音波を照射して該患部を所定の温度に加熱して治療を図る超音波ホットナイフ装置において、振動子を駆動して、前記患部を所定の温度に加熱するための超音波を発生する超音波発生手段と、前記超音波発生手段により発生された超音波の超音波レベルを検出する超音波レベル検出手段と、前記超音波レベル検出手段で検出された現在の超音波レベルに基づいて、光で操作者に、超音波の照射中であること及び前記超音波レベルを認識させるための報知する報知手段とを有することを特徴とする。
【0010】
このような超音波出力状態報知装置は、報知手段を介して光で現在の超音波レベルを操作者に報知する。具体的には、この報知手段は、例えば点滅頻度、点灯した際の輝度、光の色、点灯(或いは点滅)させる光表示手段の点灯数等で現在の超音波レベルを操作者に報知する。
【0011】
これにより、例えば超音波ホットナイフ装置等のように、低いレベルの超音波を照射する機器においても、術者がモニタ装置に視線を移動することなく、超音波の照射中であること及び現在の出力レベルを認識することができる。従って、術者は施術に集中することができ、また、超音波の照射中であることを知らずに超音波照射手段に手をかざしてしまい火傷を火傷を負う等の不都合を防止することができる。
【0012】
次に、本発明の請求項3に係る発明は、操作者により入力された治療プランに基づいて、患部に超音波を照射して該患部を所定の温度に加熱して治療を図る超音波ホットナイフ装置において、振動子を駆動して、前記患部を所定の温度に加熱するための超音波を発生する超音波発生手段と、前記超音波発生手段により発生された超音波の超音波レベルを検出する超音波レベル検出手段と、前記超音波レベル検出手段で検出された現在の超音波レベルに対応して度合いを可変して操作者の聴覚、及び/又は、触覚に対して、超音波の照射中であること及びそのレベルを認識するための報知をなす第1の報知手段と、前記超音波レベル検出手段で検出された現在の超音波レベルに基づいて、光で操作者に、超音波の照射中であること及びそのレベルを認識するための報知する第2の報知手段とを有することを特徴とする。
【0013】
このような超音波出力状態報知装置は、第1の報知手段により操作者の聴覚、及び/又は、触覚に対して現在の超音波レベルに対応する報知をなすと共に、第2の報知手段により、光で現在の超音波レベルを操作者に報知する。これにより、
超音波発生の有無及び超音波レベルを二重に操作者に対して報知することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態の構成〕
本発明に係る超音波出力状態報知装置は、患部に低いレベルの超音波を長時間照射して該患部を所定の温度に加熱して治療を図る超音波ホットナイフ装置に適用することができる。この超音波ホットナイフ装置は、図1に示すように操作者が治療プランを入力すると共に超音波の照射開始及び照射停止の指定等を行うためのコンソール1と、コンソール1を介して入力された治療プランに基づいて当該超音波ホットナイフ装置全体を制御するコントローラ2と、コントローラ2から出力される超音波を発生させるための超音波発生信号を所定のゲインで増幅して出力するアンプ4と、アンプ4を介して供給される超音波発生信号に基づいて超音波のレベルを検出する出力レベルモニタ5とを有している。
【0017】
また、この超音波ホットナイフ装置は、出力レベルモニタ5を介して供給される超音波発生信号に対応するレベルの超音波を被検体の患部に照射するアクチュエータ6と、アクチュエータ6から治療用の超音波とは別に照射されるモニタリング用の超音波の反射波に基づいて形成された超音波画像を表示するモニタ装置7と、超音波が照射中においてコントローラ2により発振駆動され、所定の音響信号を出力する発振器8と、発振器8からの音響信号を出力レベルモニタ5からの超音波レベル検出出力に基づいて可変されたゲインで増幅して出力する可変ゲインアンプ9とを有している。
【0018】
また、この超音波ホットナイフ装置は、コンソール1を介して操作者により入力されたレベルに、可変ゲインアンプ9からの音響信号のレベルを調整する出力調整器10と、出力調整器10によりレベル調整された音響信号を所定のゲインで増幅して出力するアンプ11と、アンプ11からの音響信号に応じた音響出力を得るためのスピーカ装置12とを有している。
【0019】
〔第1の実施の形態の動作〕
次に、このような構成を有する当該第1の実施の形態の動作説明をする。まず、操作者によりコンソール1が操作され治療プランが入力され超音波の照射開始が指定されると、コントローラ2は、治療プランに基づいて超音波発生信号を形成し、これを所定時間、アンプ4を介して出力レベルモニタ5に供給すると共に、発振器8を発振駆動する。出力レベルモニタ5は、この超音波発生信号をアクチュエータ6に供給すると共に、この超音波発生信号のレベル(例えば、電力レベル,電流レベル或いは電圧レベル等)に基づいて現在の超音波レベルを検出し、この超音波レベル検出出力を可変ゲインアンプ9に供給する。
【0020】
アクチュエータ6は、この超音波発生信号に基づいて振動子を駆動し、該超音波発生信号のレベルに応じた超音波を患者の患部に照射する。これにより、患者の患部に対して例えば低いレベルの超音波が長時間にわたって照射されることとなり、該患部に対して加温治療を施すことができる。また、アクチュエータ6は、このような治療用の超音波とは別に、モニタリング用の超音波を患者に対して照射し、この反射波に基づいて超音波画像を形成し、これをモニタ装置7に供給する。これにより、モニタ装置を介して現在治療中の患部の超音波画像を、リアルタイム或いは間欠的に観察可能とすることができる。
【0021】
一方、コントローラ2により、治療用の超音波の照射中において発振駆動される発振器8は、該治療用の超音波の照射中、所定レベルの音響信号を形成し、これを可変ゲインアンプ9に供給する。可変ゲインアンプ9は、出力レベルモニタ5からのレベル検出出力に基づいてゲインを変更し、この変更したゲインに応じて音響信号を増幅し、これを出力調整器10及びアンプ11を介してスピーカ装置12に供給する。これにより、スピーカ装置12を介して現在患者に照射されている超音波の超音波レベルに応じた大きさの音響出力を得ることができる。
【0022】
なお、このスピーカ装置12を介して発音される音響出力の音量は、出力調整器10により調整されるようになっている。すなわち、操作者によりコンソール1が操作され操作者が所望する音量が指定されると、コントローラ2は、この音量となるように出力調整器10の抵抗値を可変制御する。これにより、スピーカ装置12を介して発音される音響出力の音量を、操作者により指定された大きさの音量に調整することができる。
【0023】
ここで、発振器8の発振周波数と出力調整器10の抵抗値をそれぞれ所定の周波数及び所定の値に固定した状態において、スピーカ装置12に供給される音響信号の電圧の振幅V1と、出力レベルモニタ5から出力される超音波レベル検出出力Vcとの関係は図2に示すようになっており、右肩上がりのカーブを描く特性を示すようになっている。このため、患者に照射する超音波の超音波レベルが高くなるに連れ、スピーカ装置12を介して発音される音響出力のレベルは大きくなる。従って、操作者は、この音響出力の大きさで現在の超音波の超音波レベルを確認することが可能となる。
【0024】
なお、この図2に示す音響出力特性は一例である。必ずしも超音波レベルに対応して音響出力のレベルがリニア(比例的)に変化する関係でなくてもよく、超音波レベルに応じて音響出力のレベルが単調に変化する関係であればよい。
【0025】
また、このような音響出力は、図3(a)〜(c)に示すように超音波の発生中に断続的に発生してもよいし(図3(b)参照)、或いは超音波の発生中は連続的に発生するようにしてもよい(図3(c)参照)。
【0026】
また、スピーカ装置12から発音される音響出力は、図4(a)に示すように単音であってもよいし、図4(b)に示すように倍音が含まれた音響出力であってもよい。さらに、単音と倍音とを組み合わせた音響出力であってもよいし、所定のメロディー音であってもよい。
【0027】
[超音波発生予告動作]
このように、当該第1の実施の形態の超音波ホットナイフ装置は、超音波レベルに応じた音響出力を得ることができるのであるが、超音波発生の際には予め警告音を発生して、操作者の注意を喚起するようになっている。
【0028】
具体的には、コンソール1を介して超音波の発生が指定されると、コントローラ2は、この指定から所定時間、発振器8を発振駆動すると共に、所定のゲインとなるように可変ゲインアンプ9を制御する。そして、この所定時間経過後にアンプ4及び出力レベルモニタ5を介して前記超音波発生信号をアクチュエータ6に供給する。
【0029】
これにより、アクチュエータ6から超音波が発生される前に、スピーカ装置12を介して超音波が発生されることを示す所定音量の警告音を発生させることができ、この警告音により操作者の注意を喚起することができる。
【0030】
なお、この警告音においても、図3(b),(c)及び図4(a),(b)に示したように断続音,連続音,単音,倍音、所定のメロディー音、及びこれらの組み合わせとしてもよい。この警告音は、超音波発生時に発生される音響出力と区別し易い警告音とすることが好ましいであろう。
【0031】
〔第1の実施の形態の効果〕
以上の説明から明らかなように、当該第1の実施の形態の超音波ホットナイフ装置は、現在の超音波レベルに応じた音響出力を発音することができる。これにより、当該超音波ホットナイフ装置等のように、低いレベルの超音波を長時間にわたって照射する機器においても、術者がモニタ装置に視線を移動することなく、超音波の照射中であること及び現在の出力レベルを認識することができる。従って、術者は施術に集中することができ、また、超音波の照射中であることを知らずに超音波照射手段に手をかざしてしまい火傷を火傷を負う等の不都合を防止することができる。
【0032】
また、当該第1の実施の形態の超音波ホットナイフ装置は、アクチュエータ6から超音波が発生される前に、スピーカ装置12を介して超音波が発生されることを示す警告音を発生することができる。このため、超音波発生がなされる前に、操作者に対してこれから超音波が発生されることを知らせることができ、当該超音波ホットナイフ装置の安全性の向上を図ることができる。
【0033】
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態となる超音波ホットナイフ装置の説明をする。上述の第1の実施の形態の超音波ホットナイフ装置は、発振器8からの所定の音響信号を、出力レベルモニタ5からの超音波レベル検出出力に応じてゲインが可変された可変ゲインアンプ9で増幅することで、現在の超音波レベルに対応する音響出力を得るものであったが、この第2の実施の形態の超音波ホットナイフ装置は、図5に示すように発振器8及び可変ゲインアンプ9の代わりに電圧制御型発振器15(制御電圧を変化させると発振周波数が変化する発振器)を設け構成の簡略化を図るようにしたものである。なお、上述の第1の実施の形態と当該第2の実施の形態とでは、この点のみが異なるため、以下、この差異の説明のみ行い重複説明は省略することとする。
【0034】
すなわち、この第2の実施の形態の超音波ホットナイフ装置は、コンソール1を介して超音波の照射開始が指定されると、コントローラ2が、電圧制御型発振器15を駆動状態に制御すると共に超音波発生信号を形成し、これを出力レベルモニタ5を介してアクチュエータ6に供給する。出力レベルモニタ5は、コントローラ2を介して供給される超音波発生信号のレベルに基づいて現在の超音波レベルを検出し、この超音波レベル検出出力を電圧制御型発振器15に供給する。
【0035】
電圧制御型発振器15は、この超音波レベル検出出力に応じた周波数の音響信号を形成し、これを出力調整器10及びアンプ11を介してスピーカ装置12に供給する。出力調整器10の抵抗値が所定の値に固定された状態における、スピーカ装置12に供給される音響信号の電圧の基本周波数f2と、出力レベルモニタ5から出力される超音波レベル検出出力Vcとの関係は図6に示すようになっており、右肩上がりのカーブを描く特性を示すようになっている。このため、患者に照射する超音波の超音波レベルが高くなるに連れ、スピーカ装置12を介して発音される音響出力の音の高さが高くなる。
【0036】
なお、この図6に示す音響出力特性は一例である。必ずしも超音波レベルに対応して音響出力の音の高さがリニア(比例的)に変化する関係でなくてもよく、超音波レベルに応じて音響出力の音の高さが単調に変化する関係であればよいことは上述の第1の実施の形態と同様である。
【0037】
このように、当該第2の実施の形態の超音波ホットナイフ装置は、スピーカ装置12を介して現在の超音波レベルに応じた音の高さを有する音響出力を得ることができ、上述の第1の実施の形態の超音波ホットナイフ装置と同じ効果を得ることができるうえ、前記発振器8及び前記可変ゲインアンプ9の代わりに電圧制御型発振器15を設けたことで、第1の実施の形態の超音波ホットナイフ装置よりも構成の簡略化を図ることができ、これを通じて装置のローコスト化を図ることができる。
【0038】
〔第3の実施の形態〕
次に、本発明の第3の実施の形態となる超音波ホットナイフ装置の説明をする。上述の第1,第2の実施の形態の超音波ホットナイフ装置は、超音波レベルの変化を音響出力で報知するものであったが、この第3の実施の形態の超音波ホットナイフ装置は、超音波レベルの変化を光で報知することで、該超音波レベルの変化を視覚的に認識可能としたものである。なお、上述の第1,第2の実施の形態と当該第3の実施の形態とでは、この点のみが異なるため、以下、この差異の説明のみ行い重複説明は省略することとする。
【0039】
すなわち、この第3の実施の形態の超音波ホットナイフ装置は、図7に示すように出力レベルモニタ5からの超音波レベル検出出力に基づいて表示制御を行う表示コントローラ20と、表示コントローラ20の制御により現在の超音波レベルを光で報知する表示部21とを有している。
【0040】
このような第3の実施の形態の超音波ホットナイフ装置は、コンソール1を介して超音波の照射開始が指定されると、コントローラ2が、表示コントローラ20を駆動状態に制御すると共に超音波発生信号を形成し、これを出力レベルモニタ5を介してアクチュエータ6に供給する。出力レベルモニタ5は、コントローラ2を介して供給される超音波発生信号のレベルに基づいて現在の超音波レベルを検出し、この超音波レベル検出出力を表示コントローラ20に供給する。表示コントローラ20は、出力レベルモニタ5からの超音波レベル検出出力に基づいて表示部21を発光駆動する。
【0041】
具体的には、この表示部21としては、一つの電球或いは発光ダイオード等の発光素子で形成されており、この場合、表示コントローラ20は、前記超音波レベル検出出力に基づいて、該電球或いは発光ダイオード等の発光素子の点滅頻度を制御する。これにより、現在の超音波レベルが高くなるに連れ、電球或いは発光ダイオード等の発光素子が速く点滅することとなる。
【0042】
また、この表示部21として、一つの電球或いは発光ダイオード等の発光素子を設け、表示コントローラ20により、現在の超音波レベルに応じて輝度を可変するようにしてもよい。これにより、現在の超音波レベルが高くなるに連れ、電球或いは発光ダイオード等の発光素子の発光輝度が高くなることとなる(或いは、現在の超音波レベルが高くなるに連れ発光素子の発光輝度を低くしてもよい。)。
【0043】
また、この表示部21として、色の変わる発光ダイオードを設け、表示コントローラ20により、現在の超音波レベルに応じて発光ダイオードの色を可変制御するようにしてもよい。
【0044】
さらには、この表示部21として、いわゆるレベルインジケータのように色の異なる複数の発光ダイオードを設け、表示コントローラ20により、現在の超音波レベルに応じて各発光ダイオードを発光駆動するようにしてもよい。
【0045】
このように、当該第3の実施の形態の超音波ホットナイフ装置は、超音波レベルの変化を光で報知することができる。このため、上述の第1の実施の形態の超音波ホットナイフ装置と同じ効果を得ることができる。
【0046】
〔第4の実施の形態〕
次に、本発明の第4の実施の形態となる超音波ホットナイフ装置の説明をする。上述の第1〜第3の実施の形態の超音波ホットナイフ装置は、超音波レベルの変化を聴覚的或いは視覚的に報知するものであったが、この第4の実施の形態の超音波ホットナイフ装置は、超音波レベルの変化を触覚的に報知するようにしたものである。なお、上述の各実施の形態と当該第4の実施の形態とでは、この点のみが異なるため、以下、この差異の説明のみ行い重複説明は省略することとする。
【0047】
すなわち、この第4の実施の形態の超音波ホットナイフ装置は、図8に示すように出力レベルモニタ5からの超音波レベル検出出力に基づいて操作者の触覚に対する刺激制御を行う触覚コントローラ25と、触覚コントローラ25の制御により現在の超音波レベルを操作者の触覚を刺激して報知する触覚刺激部26とをを有している。
【0048】
触覚刺激部26は、操作者の体に装着されるものであり、例えば装置自体が振動するバイブレータ装置や装置の温度が変化する温熱装置等を適用することができる。例えば、触覚刺激部26としてバイブレータ装置が適用された場合、触覚コントローラ25は、出力レベルモニタ5からの超音波レベル検出出力に基づいて、現在の超音波レベルが高くなるに連れ、振動が大きくなるようにバイブレータ装置を振動制御する。このバイブレータ装置の振動の大きさにより、操作者は、現在の超音波レベルを触覚で認識することとなる。
【0049】
或いは、触覚刺激部26として温熱装置が適用された場合、触覚コントローラ25は、出力レベルモニタ5からの超音波レベル検出出力に基づいて、現在の超音波レベルが高くなるに連れ、発熱量が多くなるように温熱装置を制御する。この温熱装置の温度の高さにより、操作者は、現在の超音波レベルを触覚で認識することとなる。
【0050】
このように、当該第4の実施の形態の超音波ホットナイフ装置は、現在の超音波レベルを操作者の触覚を介して報知することができる。これにより、上述の第1の実施の形態と同じ効果を得ることができる。
【0051】
なお、図8には、触覚コントローラ25は、有線的に触覚刺激部26を制御するように描かれているが、これは有線的でも良いし、無線的に触覚刺激部26を制御するようにしてもよい。無線的に触覚刺激部26を制御する場合には、例えば操作者が体に装着する前記バイブレータ装置や温熱装置と触覚コントローラ25とを接続するラインを省略することができ、該ラインが施術の邪魔となる不都合を防止することができる。
【0052】
〔第5の実施の形態〕
次に、本発明の第5の実施の形態となる超音波ホットナイフ装置の説明をする。上述の第1〜第4の実施の形態の超音波ホットナイフ装置は、超音波レベルの変化を聴覚的,視覚的或いは触覚的に報知するものであったが、この第5の実施の形態の超音波ホットナイフ装置は、超音波レベルの変化を操作者の聴覚,視覚及び触覚を通じて総合的に報知するようにしたものである。なお、上述の各実施の形態と当該第5の実施の形態とでは、この点のみが異なるため、以下、この差異の説明のみ行い重複説明は省略することとする。
【0053】
すなわち、この第5の実施の形態の超音波ホットナイフ装置は、図9に示すように出力レベルモニタ5からの超音波レベル検出出力に基づいて、操作者の聴覚を介して超音波レベルの報知を行う聴覚報知部31と、操作者の視覚を介して超音波レベルの報知を行う視覚報知部32と、操作者の触覚を介して超音波レベルの報知を行う触覚報知部33とを有している。
【0054】
聴覚報知部31は、図1(第1の実施の形態)を用いて説明した発振器8〜スピーカ装置12で形成されており、該スピーカ装置12を介して現在の超音波レベルに応じた音響出力を発音することで、操作者の聴覚を介して超音波レベルの報知を行う。なお、この聴覚報知部31として、図5(第2の実施の形態)に示した電圧制御型発振器15を用いてもよい。
【0055】
視覚報知部32は、図7(第3の実施の形態)を用いて説明した表示コントローラ20と表示部21とで形成されており、現在の超音波レベルに応じた発光を行うことで、操作者の視覚を介して超音波レベルの報知を行う。
【0056】
触覚報知部33は、図8(第4の実施の形態)を用いて説明した触覚コントローラ25と触覚刺激部26とで形成されており、現在の超音波レベルに応じた刺激を操作者に与えることで、操作者の触覚を介して超音波レベルの報知を行う。
【0057】
そして、この第5の実施の形態の超音波ホットナイフ装置は、このような聴覚報知部31,視覚報知部32及び触覚報知部33により、超音波レベルの変化を操作者の聴覚,視覚及び触覚を通じて総合的に報知する。これにより、超音波レベルの変化を確実の操作者に報知することができる他、上述の各実施の形態と同じ効果を得ることができる。
【0058】
〔本発明の変形例〕
最後に、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は上述の各実施の形態に限定されることはなく、上述の実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
【0059】
【発明の効果】
本発明に係る超音波ホットナイフ装置は、術者がモニタ装置に視線を移動することなく、超音波の照射中であること及び現在の出力レベルを認識することができる。従って、術者は施術に集中することができ、また、超音波の照射中であることを知らずに超音波照射手段に手をかざしてしまい火傷を負う等の不都合を防止することができる。
【0060】
また、請求項5記載の本発明によれば、超音波発生がなされる前に、操作者に対してこれから超音波が発生されることを知らせることができ、超音波ホットナイフ装置の安全性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る超音波出力状態報知装置を適用した第1の実施の形態の超音波ホットナイフ装置のブロック図である。
【図2】前記第1の実施の形態の超音波ホットナイフ装置の警告音の音響出力特性を説明するための図である。
【図3】前記第1の実施の形態の超音波ホットナイフ装置の警告音の音響出力形態を説明するための図である。
【図4】前記第1の実施の形態の超音波ホットナイフ装置の警告音の他の音響出力形態を説明するための図である。
【図5】本発明に係る超音波出力状態報知装置を適用した第2の実施の形態の超音波ホットナイフ装置のブロック図である。
【図6】前記第2の実施の形態の超音波ホットナイフ装置の警告音の音響出力特性を説明するための図である。
【図7】本発明に係る超音波出力状態報知装置を適用した第3の実施の形態の超音波ホットナイフ装置のブロック図である。
【図8】本発明に係る超音波出力状態報知装置を適用した第4の実施の形態の超音波ホットナイフ装置のブロック図である。
【図9】本発明に係る超音波出力状態報知装置を適用した第5の実施の形態の超音波ホットナイフ装置のブロック図である。
【符号の説明】
1…コンソール、2…コントローラ、4…アンプ、5…出力レベルモニタ、6…アクチュエータ、7…モニタ装置、8…発振器、9…可変ゲインアンプ、10…出力調整器、11…アンプ、12…スピーカ部、15…電圧制御型発振器、20…表示コントローラ、21…表示部、25…触覚コントローラ、26…触覚刺激部、31…聴覚報知部、32…視覚報知部、33…触覚報知部
Claims (5)
- 操作者により入力された治療プランに基づいて、患部に超音波を照射して該患部を所定の温度に加熱して治療を図る超音波ホットナイフ装置において、
振動子を駆動して、前記患部を所定の温度に加熱するための超音波を発生する超音波発生手段と、
前記超音波発生手段により発生された超音波の超音波レベルを検出する超音波レベル検出手段と、
前記超音波レベル検出手段で検出された現在の超音波レベルに対応して度合いを可変して操作者の聴覚、及び/又は、触覚に対して、超音波の照射中であること及び前記超音波レベルを認識させるための報知をなす報知手段と
を有することを特徴とする超音波ホットナイフ装置。 - 操作者により入力された治療プランに基づいて、患部に超音波を照射して該患部を所定の温度に加熱して治療を図る超音波ホットナイフ装置において、
振動子を駆動して、前記患部を所定の温度に加熱するための超音波を発生する超音波発生手段と、
前記超音波発生手段により発生された超音波の超音波レベルを検出する超音波レベル検出手段と、
前記超音波レベル検出手段で検出された現在の超音波レベルに基づいて、光で操作者に、超音波の照射中であること及び前記超音波レベルを認識させるための報知する報知手段と
を有することを特徴とする超音波ホットナイフ装置。 - 操作者により入力された治療プランに基づいて、患部に超音波を照射して該患部を所定の温度に加熱して治療を図る超音波ホットナイフ装置において、
振動子を駆動して、前記患部を所定の温度に加熱するための超音波を発生する超音波発生手段と、
前記超音波発生手段により発生された超音波の超音波レベルを検出する超音波レベル検出手段と、
前記超音波レベル検出手段で検出された現在の超音波レベルに対応して度合いを可変して操作者の聴覚、及び/又は、触覚に対して、超音波の照射中であること及びそのレベルを認識するための報知をなす第1の報知手段と、
前記超音波レベル検出手段で検出された現在の超音波レベルに基づいて、光で操作者に、超音波の照射中であること及びそのレベルを認識するための報知する第2の報知手段と
を有することを特徴とする超音波ホットナイフ装置。 - 前記報知手段或いは前記第1の報知手段は、
前記超音波レベル検出手段で検出された超音波レベルに対応する所定の音響出力を発生する音響出力発生手段であること
を特徴とする請求項1又は請求項3記載の超音波ホットナイフ装置。 - 操作者により超音波の照射が指定された際に、所定期間、超音波の発生を抑止するように前記超音波発生手段を制御すると共に、この超音波の発生が抑止されている間に、前記報知手段又は第1,第2の報知手段を介して操作者に対して超音波の発生がなされる旨の報知をなす制御手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のうち、いずれか1項記載の超音波ホットナイフ装置。
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