JP4405321B2 - 信号照合システム及び方法並びにプログラム - Google Patents
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そのため、大量の信号から所望の信号を高速に探し出す高速信号検索技術が求められている。
特に、与えられた2つの信号の類似性を判断する信号照合技術は、高速信号検索実現の核となる技術であり、さらなる高速化が求められる。
従来、上記信号照合方法に関しては、信号を小領域に分割して抽出した特徴に基づいて、信号全体から照合のための特徴であるヒストグラムを作成する高速画像照合技術が知られている。(例えば、特許文献1及び2参照)。
また、従来の信号検出方法にあっては、信号の特徴をベクトル量子化したものを、ヒストグラムに変換してしまうため、照合の際に信号内における小領域の位置関係を正確に考慮することができないという欠点がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、第1の信号と第2の信号との照合にかかる時間を短縮し、かつ照合の際に信号内における小領域の位置関係を正確に検出する信号照合システム及び方法並びにプログラムを提供することを目的とする。
また、本発明によれば、照合のための特徴を、ヒストグラムを用いた量子化処理を行わなわずに、特徴に対して符号を付して表現することにより、信号内の位置関係を保持することができる。
以下、本発明の第1の実施例による信号照合システムを図面を参照して説明する。図1は上記第1の実施例の信号照合システムの一構成例を示すブロック図である。
この図において、本実施例の信号照合システムは、見本特徴作成部1と、見本特徴間距離計算部2と、第1の信号特徴抽出部3と、第1の照合特徴作成部4と、第2の信号特徴抽出部5と、第2の照合特徴作成部6と、特徴照合部7と、照合結果判定部8とを有しており、目的信号、すなわち参照している検索したい第1の信号と、データベース等に蓄積されている蓄積信号群、すなわち検索される被検索信号である第2の信号の集合を入力とし、上記第1の信号と類似する部分信号が含まれている蓄積信号である第2の信号内の箇所を出力する。
見本特徴間距離計算部2は、上述した各見本特徴間の距離である見本特徴間距離を計算する。また、見本特徴間距離計算部2は、データベースにおいて、上記見本特徴間距離を、各見本特徴の組合せに対応して記憶させても良い。
上記見本特徴間距離は、ユークリッド距離,マンハッタン距離,内積,正規化相互相関などを用いることが出来る。
第1の照合特徴作成部4は、第1の信号特徴に対して、上記見本特徴作成部1から出力される各見本特徴と比較し、この第1の信号特徴に近似する見本特徴に対応する所定の符号を割り当て、この割り当てた符号を第1の照合特徴として出力する。
第2の信号特徴抽出部5は、第2の信号から、この第2の信号の特徴である第2の信号特徴を抽出する。
第2の照合特徴作成部6は、第2の信号特徴に対して、上記見本特徴作成部1から出力される各見本特徴と比較し、この第2の信号特徴に近似する見本特徴に対応する所定の符号を割り当て、この割り当てた符号を第2の照合特徴として出力する。
照合結果判定部8は、上記特徴照合部7の演算した距離に基づいて、第1の信号と第2の信号とがと類似するか否かの判定を行う。
見本特徴作成部1は、学習信号(画像)を読み込む(ステップS1)。この学習信号としては、十分に学習可能な多数の信号を用いるのが好ましく、照合対象が音声信号の様な時系列信号である場合、十分に長い時系列信号、例えば10時間分の時系列信号を、また、照合対象が画像信号である場合、十分な数(複数)の画像信号、例えば、1000枚分の画像群を、それぞれ用いることとする。
また、後に述べるように学習信号を読み込まずに、入力される信号から見本特徴を抽出するための信号を選択して、見本特徴を抽出し、ステップS1の処理を省略してもよい。
ここで、学習信号から抽出した特徴を、以下、学習特徴と呼ぶ。
そして、見本特徴作成部1は、以降の処理に用いる典型的な信号の特徴パターンである見本特徴の抽出を行う(ステップS2)。
本実施例においては、学習信号を用いずに見本特徴を作成することが可能である。
見本特徴作成部1は、学習信号を用いない場合、見本特徴の抽出処理として、予め定められた確率分布、例えば、多次元ガウス分布に従って見本特徴をランダムに発生させる。
また、他の実施例として、学習特徴をベクトルとして、そのベクトルに対してベクトル量子化を行いて分類して(クラスタリングを行い)、見本特徴の抽出を行う様にしても良い。例えば、ベクトル量子化の符号語の数が1024個で有れば、学習特徴を1024の集合(以下、クラスタと呼ぶ)のいずれか一つのクラスタに分類することができる。
ここで、各クラスタに所属する学習特徴の重心となる特徴を、見本特徴とする。
そして、見本特徴作成部1は、上述のいずれかの方法により生成した見本特徴の集合を出力する。
そして、見本特徴間距離計算部2は、見本特徴の集合において、全ての見本特徴の組合せを選択し、この組合せ毎に見本特徴間の距離である見本特徴間距離の演算を行う。
このとき、見本特徴間距離計算部2は、上記見本特徴間距離として、例えば、見本特徴ベクトル間の自乗誤差を計算する(ステップS3)。
他の実施例として、見本特徴に対応した特徴存在範囲を用いて見本特徴間距離を定義することもできる。
例えば、特徴存在範囲を見本特徴を中心とした特徴ベクトル空間内の超球で表現した場合、特徴存在範囲間の最小距離及び最大距離を、見本特徴ベクトル間の距離(自乗誤差)d(fi,fj)と対応する特徴存在範囲の半径τi,τjとを用い、以下の(1)式及び(2)式を用いて計算できる。
これにより、見本特徴間距離計算部2は、全見本特徴の組合せ毎に、見本特徴間距離の集合を出力する(データベース等に記憶させることも可能である)。
次に、第1の信号特徴抽出部3は、例えば、読み込んだ信号が画像信号の場合、画像信号のピクセル各々のRGB値に対して、2次元DCT(デジタルコサイン変換)を施し、その係数ベクトルを第1の信号特徴として出力する(ステップS5)。
ここで、例えば、第1の信号の画像の大きさが「384×256」ピクセルであるとき、「384×256×3(RGB)=294912」次元の特徴ベタトルが、一つの画像あたり一つ得られる(1つの画像に1つずつ)。
このとき、第1の信号特徴抽出部3は、画像の大きさが384×256ピクセルであるとき、192次元の特徴が1536個得られる。
このとき、第1の信号特徴抽出部3は、時系列信号の長さが1024サンプルであるとき、この時系列信号の第1の信号特徴として1024次元の特徴ベクトルを出力する。
そして、第1の信号特徴抽出部3は、第1の信号から抽出された特徴である第1の信号特徴または第1の信号特徴の集合を出力する.
そして、第1の照合特徴作成部4は、各第1の信号特徴毎に、見本特徴の集合の各見本特徴と照合し、第1の信号特徴各々に対して、見本特徴に対応した符号を1つ割り当てる。
このとき、第1の照合特徴作成部4は、第1の信号特徴と各見本特徴との距離、例えば自乗誤差を計算し、最も距離が近い見本特徴に対応した符号をこの第1の信号特徴に割り当てる(ステップS6)。
例えば、1024個の見本特徴を準備した場合、各見本特徴毎に1から1024までの番号をそれぞれ割り当て、その番号を符号とする。
また、第1の照合特徴作成部4は、第1の信号特徴が複数読み込まれた場合、上述した符号の割当処理を各第1の信号特徴に対して同様に行う。
そして、第1の照合特徴作成部4は、上述した方法のいずれかを用い、第1の信号特徴が1つのみである場合、割り当てられた符号そのもの、また、第1の信号特徴が複数読み込まれた場合、各第1の信号特徴から抽出した符号の集合を、第1の照合特徴として出力する。
そして、第2の信号特徴抽出部5は、すでに述べた第1の信号特徴抽出部3と同様の処理を行い、上記第2の信号から第2の信号特徴を抽出する。(ステップS8)。
これにより、第2の信号特徴抽出部5は、第2の信号から抽出された特徴ベクトルである、第2の信号特徴またはその集合を出力する。
そして、第2の照合特徴作成部6は、第2の信号特徴の符号または第2の信号特徴の集合の各目的特徴から抽出した符号列の集合を、第2の照合特徴として出力する(ステップS9)。
ここで、特徴照合部7は、上記見本特徴間距離を、第1の照合特徴と第2の照合特徴との符号に対応して読み込む。
そして、特徴照合部7は、第1の照合特徴と第2の照合特徴との距離を、見本特徴間距離を用いて計算する。
また、特徴照合部7は、照合特徴が符号列で構成されている場合、例えば、符号列の対応する要素である符号同士の距離として、各符号同士の組合せに対応した見本特徴間距離を入力し、要素同士の見本特徴間距離を積算することにより、第1の照合特徴及び第2の照合特徴の間の距離として出力する。
また、他の実施例として、特徴照合部7は、見本特徴の集合において、いずれの見本特徴にも対応しない符号が検出された場合、符号間の距離を十分大きな値、例えば、全ての見本特徴間距離の中での最大値に設定するよう構成してもよい。
上述したように、特徴照合部7は、上述したいずれかの方法により求められた距離を、照合特徴間の距離として出力する(ステップS10)。
すなわち、照合結果判定部8は、上記照合特徴間の距離が、予め定められた所定の閾値である照合閾値以下である場合、第1の信号と第2の信号とが類似していると判定し、照合閾値を超える場合、類似していないと判定し、判定結果を出力する(ステップS11)。
ここで、上記照合閾値は、複数の第1及び第2の信号を用いて実験を行い、例えば、90%の精度で照合できる数値として統計的に求められるものである。
図3は、請求項8に記載の方法を適用した第2の実施例による信号照合システムの構成例を示すブロック図である。
第2の実施例の信号照合システムは、請求項1に記載の方法を適用した第1の実施例による部分画像検索システムと同様な構成であり、異なる構成として、図3に示すように、特徴存在範囲確定部9を追加して設け、任意の第1の信号、すなわち見本となる検索したい信号と、第2の信号、すなわち検索される複数の信号である第2の信号の集合を入力とし、第1の信号と類似する信号が含まれている部分信号の第2の信号内における箇所を出力する。
次に、上述した見本特徴作成部1から特徴存在範囲確定部9における部分信号の検出処理を、図4を用いて具体的に説明する。ここで、図4は、図3に示す信号照合システム動作例を示すフローチャートである。
この図4のフローチャートは、図2に示す第1の実施例のフローチャートに対して、ステップS2の「見本特徴の作成」とステップS3の「見本特徴間距離の計算」のと処理の間に、ステップS12の「特徴存在範囲の確定」の処理が追加されたのみで、他の処理については同様であるため、このステップS12の処理の説明のみを行う。
このとき、特徴存在範囲確定部9は、例えば、第1の照合特徴作成部4及び第2の照合特徴作成部6において、割当閾値以下で最も距離の近い見本特徴に対して割り当てを行う場合、見本特徴を中心として、半径が割当閾値に等しい超球を特徴存在範囲として設定する(ステップS12)。
上述したように、特徴存在範囲確定部12は、上述した方法のいずれかで求めた特徴存在範囲の集合を出力する。
上述した特徴存在範囲を用いて、ステップS2において、見本特徴間の距離が計算される。
3…第1の信号特徴抽出部 4…第1の照合特徴作成部
5…第2の信号特徴抽出部 6…第2の照合特徴作成部
7…特徴照合部 8…照合結果判定部
9…特徴存在範囲確定部
Claims (7)
- 第1の信号と第2の信号との照合及び識別を行う信号照合方法において、
見本特徴作成部が、見本となる典型的な特徴パターンである見本特徴の集合を、所定の確率分布からランダムに信号の特徴パターンを発生させることにより作成する見本特徴作成過程と、
特徴存在範囲確定部が、前記見本特徴作成過程で導かれた見本特徴各々に対して、該見本特徴を基点として、距離が予め定められた閾値である割当閾値以下である領域を特徴存在範囲として設定する特徴存在範囲確定過程と、
見本特徴間距離計算部が、前記見本特徴各々の間の距離に該見本特徴各々を基点として設定した前記特徴存在範囲の距離を加算または減算したものを見本特徴間距離とする見本特徴間距離計算過程と、
第1の信号特徴抽出部が、前記第1の信号から信号の特徴である第1の信号特徴を抽出する第1の信号特徴抽出過程と、
第1の照合特徴作成部が、前記第1の信号特徴と最も距離が近い前記見本特徴との距離が前記割当閾値を下回る場合には当該見本特徴に対応する符号を前記第1の信号特徴に割り当て、当該距離が前記割当閾値を上回る場合は前記見本特徴のいずれにも対応しない別の符号を割り当て、該符号を第1の照合特徴とする第1の照合特徴作成過程と、
第2の信号特徴抽出部が、前記第2の信号から信号の特徴である第2の信号特徴を抽出する第2の信号特徴抽出過程と、
第2の照合特徴作成部が、前記第2の信号特徴と最も距離が近い前記見本特徴との距離が前記割当閾値を下回る場合には当該見本特徴に対応する符号を前記第2の信号特徴に割り当て、当該距離が前記割当閾値を上回る場合は前記見本特徴のいずれにも対応しない別の符号を割り当て、該符号を第2の照合特徴とする第2の照合特徴作成過程と、
特徴照合部が、前記第1の照合特徴または前記第2の照合特徴に割り当てられた符号が前記見本特徴のいずれにも対応しない別の符号である場合には、当該第1の照合特徴と第2の照合特徴との間の距離を、非判定値に設定し、それ以外の場合には、当該第1の照合特徴と第2の照合特徴との間の距離を前記第1の照合特徴と第2の照合特徴の各符号同士の組合わせに対応した前記見本特徴間距離とする特徴照合過程と、
照合結果判定部が、前記第1の照合特徴と前記第2の照合特徴との間の距離が、予め定めた照合閾値以下である場合に、当該第1の信号と第2の信号とが類似していると判定する照合結果判定過程と、
を備え、
前記非判定値が照合結果判定過程において類似していると判定されない値であることを特徴とする信号照合方法。 - 第1の信号と第2の信号との照合及び識別を行う信号照合方法において、
見本特徴作成部が、見本となる典型的な特徴パターンである見本特徴の集合を、所定の確率分布からランダムに信号の特徴パターンを発生させることにより作成する見本特徴作成過程と、
特徴存在範囲確定部が、前記見本特徴作成過程で導かれた見本特徴各々について、当該見本特徴を基点として距離が当該見本特徴とそれ以外の見本特徴との間の距離の最大値の半分以下である領域を特徴存在範囲として設定する特徴存在範囲確定過程と、
見本特徴間距離計算部が、前記見本特徴各々の間の距離に当該見本特徴各々を基点として設定した前記特徴存在範囲の距離を加算または減算したものを、見本特徴間距離とする見本特徴間距離計算過程と、
第1の信号特徴抽出部が、前記第1の信号から信号の特徴である第1の信号特徴を抽出する第1の信号特徴抽出過程と、
第1の照合特徴作成部が、前記第1の信号特徴と最も距離が近い前記見本特徴に対応する符号を前記第1の信号特徴に割り当て、該符号を第1の照合特徴とする第1の照合特徴作成過程と、
第2の信号特徴抽出部が、前記第2の信号から信号の特徴である第2の信号特徴を抽出する第2の信号特徴抽出過程と、
第2の照合特徴作成部が、前記第2の信号特徴と最も距離が近い前記見本特徴に対応する符号を前記第2の信号特徴に割り当て、該符号を第2の照合特徴とする第2の照合特徴作成過程と、
特徴照合部が、前記第1の照合特徴と前記第2の照合特徴の各符号同士の組合わせに対応した前記見本特徴間距離を、前記第1の照合特徴と前記第2の照合特徴との間の距離として計算する特徴照合過程と、
照合結果判定部が、前記第1の照合特徴と前記第2の照合特徴との間の距離が、予め定めた照合閾値以下である場合に、当該第1の信号と第2の信号とが類似していると判定する照合結果判定過程と、
を備えることを特徴とする信号照合方法。 - 第1の信号と第2の信号との照合及び識別を行う信号照合システムにおいて、
見本となる典型的な特徴パターンである見本特徴の集合を、所定の確率分布からランダムに信号の特徴パターンを発生させることにより作成する見本特徴作成部と、
前記見本特徴作成部で導かれた見本特徴各々に対して、該見本特徴を基点として、距離が予め定められた閾値である割当閾値以下である領域を特徴存在範囲として設定する特徴存在範囲確定部と、
前記見本特徴各々の間の距離に該見本特徴各々を基点として設定した前記特徴存在範囲の距離を加算または減算したものを見本特徴間距離とする見本特徴間距離計算部と、
前記第1の信号から信号の特徴である第1の信号特徴を抽出する第1の信号特徴抽出部と、
前記第1の信号特徴と最も距離が近い前記見本特徴との距離が前記割当閾値を下回る場合には当該見本特徴に対応する符号を前記第1の信号特徴に割り当て、当該距離が前記割当閾値を上回る場合は前記見本特徴のいずれにも対応しない別の符号を割り当て、該符号を第1の照合特徴とする第1の照合特徴作成部と、
前記第2の信号から信号の特徴である第2の信号特徴を抽出する第2の信号特徴抽出部と、
前記第2の信号特徴と最も距離が近い前記見本特徴との距離が前記割当閾値を下回る場合には当該見本特徴に対応する符号を前記第2の信号特徴に割り当て、当該距離が前記割当閾値を上回る場合は前記見本特徴のいずれにも対応しない別の符号を割り当て、該符号を第2の照合特徴とする第2の照合特徴作成部と、
前記第1の照合特徴または前記第2の照合特徴に割り当てられた符号が前記見本特徴のいずれにも対応しない別の符号である場合には、当該第1の照合特徴と第2の照合特徴との間の距離を、非判定値に設定し、それ以外の場合には、当該第1の照合特徴と第2の照合特徴との間の距離を前記第1の照合特徴と第2の照合特徴の各符号同士の組合わせに対応した前記見本特徴間距離とする特徴照合部と、
前記第1の照合特徴と前記第2の照合特徴との間の距離が、予め定めた照合閾値以下である場合に、当該第1の信号と第2の信号とが類似していると判定する照合結果判定部と、
を備え、
前記非判定値が照合結果判定部において類似していると判定されない値であることを特徴とする信号照合システム。 - 第1の信号と第2の信号との照合及び識別を行う信号照合システムにおいて、
見本となる典型的な特徴パターンである見本特徴の集合を、所定の確率分布からランダムに信号の特徴パターンを発生させることにより作成する見本特徴作成部と、
前記見本特徴作成部で導かれた見本特徴各々について、当該見本特徴を基点として距離が当該見本特徴とそれ以外の見本特徴との間の距離の最大値の半分以下である領域を特徴存在範囲として設定する特徴存在範囲確定部と、
前記見本特徴各々の間の距離に当該見本特徴各々を基点として設定した前記特徴存在範囲の距離を加算または減算したものを、見本特徴間距離とする見本特徴間距離計算部と、
前記第1の信号から信号の特徴である第1の信号特徴を抽出する第1の信号特徴抽出部と、
前記第1の信号特徴と最も距離が近い前記見本特徴に対応する符号を前記第1の信号特徴に割り当て、該符号を第1の照合特徴とする第1の照合特徴作成部と、
前記第2の信号から信号の特徴である第2の信号特徴を抽出する第2の信号特徴抽出部と、
前記第2の信号特徴と最も距離が近い前記見本特徴に対応する符号を前記第2の信号特徴に割り当て、該符号を第2の照合特徴とする第2の照合特徴作成部と、
前記第1の照合特徴と前記第2の照合特徴の各符号同士の組合わせに対応した前記見本特徴間距離を、前記第1の照合特徴と前記第2の照合特徴との間の距離として計算する特徴照合部と、
前記第1の照合特徴と前記第2の照合特徴との間の距離が、予め定めた照合閾値以下である場合に、当該第1の信号と第2の信号とが類似していると判定する照合結果判定部と、
を備えることを特徴とする信号照合システム。 - 第1の信号と第2の信号との照合及び識別を行う信号照合処理をコンピュータに実行させるプログラムであり、
見本特徴作成部が、見本となる典型的な特徴パターンである見本特徴の集合を、所定の確率分布からランダムに信号の特徴パターンを発生させることにより作成する見本特徴作成過程と、
特徴存在範囲確定部が、前記見本特徴作成過程で導かれた見本特徴各々に対して、該見本特徴を基点として、距離が予め定められた閾値である割当閾値以下である領域を特徴存在範囲として設定する特徴存在範囲確定過程と、
見本特徴間距離計算部が、前記見本特徴各々の間の距離に該見本特徴各々を基点として設定した前記特徴存在範囲の距離を加算または減算したものを見本特徴間距離とする見本特徴間距離計算過程と、
第1の信号特徴抽出部が、前記第1の信号から信号の特徴である第1の信号特徴を抽出する第1の信号特徴抽出過程と、
第1の照合特徴作成部が、前記第1の信号特徴と最も距離が近い前記見本特徴との距離が前記割当閾値を下回る場合には当該見本特徴に対応する符号を前記第1の信号特徴に割り当て、当該距離が前記割当閾値を上回る場合は前記見本特徴のいずれにも対応しない別の符号を割り当て、該符号を第1の照合特徴とする第1の照合特徴作成過程と、
第2の信号特徴抽出部が、前記第2の信号から信号の特徴である第2の信号特徴を抽出する第2の信号特徴抽出過程と、
第2の照合特徴作成部が、前記第2の信号特徴と最も距離が近い前記見本特徴との距離が前記割当閾値を下回る場合には当該見本特徴に対応する符号を前記第2の信号特徴に割り当て、当該距離が前記割当閾値を上回る場合は前記見本特徴のいずれにも対応しない別の符号を割り当て、該符号を第2の照合特徴とする第2の照合特徴作成過程と、
特徴照合部が、前記第1の照合特徴または前記第2の照合特徴に割り当てられた符号が前記見本特徴のいずれにも対応しない別の符号である場合には、当該第1の照合特徴と第2の照合特徴との間の距離を、非判定値に設定し、それ以外の場合には、当該第1の照合特徴と第2の照合特徴との間の距離を前記第1の照合特徴と第2の照合特徴の各符号同士の組合わせに対応した前記見本特徴間距離とする特徴照合過程と、
照合結果判定部が、前記第1の照合特徴と前記第2の照合特徴との間の距離が、予め定めた照合閾値以下である場合に、当該第1の信号と第2の信号とが類似していると判定する照合結果判定過程と、
を備え、
前記非判定値が照合結果判定過程において類似していると判定されない値であるコンピュータの実行可能なプログラム。 - 第1の信号と第2の信号との照合及び識別を行う信号照合処理をコンピュータに実行させるプログラムであり、
見本特徴作成部が、見本となる典型的な特徴パターンである見本特徴の集合を、所定の確率分布からランダムに信号の特徴パターンを発生させることにより作成する見本特徴作成過程と、
特徴存在範囲確定部が、前記見本特徴作成過程で導かれた見本特徴各々について、当該見本特徴を基点として距離が当該見本特徴とそれ以外の見本特徴との間の距離の最大値の半分以下である領域を特徴存在範囲として設定する特徴存在範囲確定過程と、
見本特徴間距離計算部が、前記見本特徴各々の間の距離に当該見本特徴各々を基点として設定した前記特徴存在範囲の距離を加算または減算したものを、見本特徴間距離とする見本特徴間距離計算過程と、
第1の信号特徴抽出部が、前記第1の信号から信号の特徴である第1の信号特徴を抽出する第1の信号特徴抽出過程と、
第1の照合特徴作成部が、前記第1の信号特徴と最も距離が近い前記見本特徴に対応する符号を前記第1の信号特徴に割り当て、該符号を第1の照合特徴とする第1の照合特徴作成過程と、
第2の信号特徴抽出部が、前記第2の信号から信号の特徴である第2の信号特徴を抽出する第2の信号特徴抽出過程と、
第2の照合特徴作成部が、前記第2の信号特徴と最も距離が近い前記見本特徴に対応する符号を前記第2の信号特徴に割り当て、該符号を第2の照合特徴とする第2の照合特徴作成過程と、
特徴照合部が、前記第1の照合特徴と前記第2の照合特徴の各符号同士の組合わせに対応した前記見本特徴間距離を、前記第1の照合特徴と前記第2の照合特徴との間の距離として計算する特徴照合過程と、
照合結果判定部が、前記第1の照合特徴と前記第2の照合特徴との間の距離が、予め定めた照合閾値以下である場合に、当該第1の信号と第2の信号とが類似していると判定する照合結果判定過程と、
を備えるコンピュータの実行可能なプログラム。 - 請求項5または請求項6に記載の信号照合処理を行うプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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