JP4399875B2 - Human body local cleaning equipment - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、使用者の便意を積極的に誘発せしめ、排便を促すことのできる人体局部洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の人体局部洗浄装置を用いた温水洗浄装置の水路の構成図を図15に、またここで用いられる洗浄ノズルの断面図を図16に示す。同図において1は噴出口2を有する洗浄ノズル、3は洗浄水を加熱貯留する温水タンクであり、ヒータ4を内設している。5は洗浄水を供給する水ポンプ、6は元電磁弁である。洗浄ノズル1は絞り部7、噴出口2の両側に設けられた付着壁8、9と噴流の流出方向の両側に設けた一対の渦室10、11および渦室10、11内に設けられた吸気細孔12、13を有しており、流体発振素子型の洗浄ノズル1が構成されている。
【0003】
この構成において、洗浄ノズル1に温水タンク3からの温水が流入すると、絞り部7を通過することによって流速が高められ、コアンダ効果(流体付着効果)によって例えば付着壁8側に付着し、矢印Aの方向に噴出する。このとき洗浄水は渦室10に流入し、渦流が発生することにより吸気細孔12より空気が吸引されて渦室10の圧力が上昇する。この圧力によって水流を付着壁9側に移動させるように作用し、矢印B側に噴出流が移動する。これらの動作が繰り返されることによって自己発振状態となり、噴流が揺動しながら洗浄が行われることとなる。このように水流が揺動することによって洗浄力が向上するとともに、洗浄時に肛門部にリズミカルな圧刺激が加えられて肛門反射が誘発される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
人体局部洗浄装置の洗浄水を利用して使用者に便意を感じさせるには、勢いよく噴出する洗浄水で肛門を物理的に刺激することで排便反射を誘発する方法と、洗浄水を肛門内に漏れ入らせることで人体の肛門内に存在する受容感覚器を刺激し、同じく排便反射を誘発する方法とがある。前者は動物実験、つまり除脳イヌや脊髄損傷イヌに機械的な肛門刺激を与えることによって結腸に大収縮が発生することによって確認されている。また、後者はいわば下痢の状態、もしくは浣腸液を注入した直後の状態を漏れ入らせた洗浄水によって模擬的に再現するもので、この状態においては強い便意が催されるとともに不随意筋である内肛門括約筋は弛緩してしまう。なお、これらのことは関連の学会等では周知の事実である。
【0005】
上記のことをふまえると上記従来の構成では、洗浄水の圧刺激によりある程度の便意誘発効果はあるものの、洗浄水が常に既定の周期にて揺動するため肛門内に漏れ入ることはまれであり、洗浄水が肛門内に漏れ入ることによるいわば浣腸作用による便意の誘発は望めない。洗浄水の流量を増し、その洗浄動圧を増大させれば、洗浄水が肛門内に漏れ入りやすくなるが、一方で洗浄時の体感が悪化し、ひどい場合には痛感さえ伴う結果となる。このように、明確な便意誘発効果が望めないという課題があった。
【0006】
本発明は上記課題を解決するもので、使用者が嫌悪感や痛感を感じることなく快適に使用できるとともに、非常に効果的に便意を誘発できる人体局部洗浄装置を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を達成するため、給水管と温水管が接続された温水タンクと、前記温水管に接続され洗浄対象に向けて洗浄水を噴出する吐出手段と、前記洗浄水の供給制御を行う給水制御手段と、通常の洗浄を選択設定する通常洗浄設定手段と、便意誘発洗浄を選択設定する便意誘発洗浄設定手段と、通常洗浄時の通常噴流と肛門の弛緩を促進する弛緩噴流および肛門内に浸入しやすい浸入噴流とを切り替え可能に構成した噴流切替手段と、前記便意誘発洗浄設定手段の設定により所定の便意誘発条件に基づいて前記給水制御手段および噴流切替手段の制御を行う制御器を設けた構成としてある。
【0008】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の人体局部洗浄装置は、給水管と温水管が接続された温水タンクと、前記温水管に接続され洗浄対象に向けて洗浄水を噴出する吐出手段と、前記洗浄水の供給制御を行う給水制御手段と、通常の洗浄を選択設定する通常洗浄設定手段と、便意誘発洗浄を選択設定する便意誘発洗浄設定手段と、通常洗浄時の通常噴流と肛門の弛緩を促進する弛緩噴流および肛門内に浸入しやすい浸入噴流とを切り替え可能に構成した噴流切替手段と、前記便意誘発洗浄設定手段の設定により前記弛緩噴流と前記浸入噴流が周期的に繰り返されるよう前記給水制御手段および前記噴流切替手段を制御する制御器とを備え、前記便意誘発洗浄設定手段が選択設定された場合、前記制御器は洗浄開始直後の浸入噴流は噴流切替の繰り返しで2回目以降に噴出される浸入噴流よりも水量を少なく設定したものである。
【0009】
そして、制御器は便意誘発洗浄設定手段の設定により給水制御手段および噴流切替手段を的確に制御し、弛緩噴流と浸入噴流を周期的に繰り返して人体局部の洗浄を行うことで使用者の便意を積極的に誘発し、心地よい排便の補助をするものである。また、通常洗浄設定手段と便意誘発洗浄設定手段を備えているため、それぞれの場面において洗浄噴流を使い分けることが可能で使用者の使い勝手が向上するものである。そして、便意誘発洗浄設定手段が選択設定された場合、制御器が洗浄開始直後の浸入噴流は噴流切替の繰り返しで2回目以降に噴出される浸入噴流よりも水量を少なく設定したことにより、洗浄開始時に生じる肛門の緊張を防止し、肛門の弛緩をより促進する。
【0010】
また、請求項2記載の人体局部洗浄装置は、請求項1記載の発明の構成に加え、通常洗浄時の噴流と弛緩噴流の洗浄動圧の関係を弛緩噴流<通常噴流<浸入噴流として構成するものである。
【0011】
そして、弛緩噴流の弛緩効果をより高めるとともに、浸入噴流を肛門内に浸入しやすくするものである。さらに、弛緩噴流から浸入噴流に切り替わる際の洗浄動圧の変化が大きくなるため、効果的に肛門を刺激し便意誘発効果を高められる。
【0012】
また、請求項3記載の人体局部洗浄装置は、請求項1記載の発明の構成に加え、噴流切替手段は弛緩噴流と浸入噴流の噴流形態を可変可能であるとともに、弛緩噴流と浸入噴流の洗浄面積の関係を弛緩噴流>浸入噴流として構成するものである。
【0013】
そして、広い面積を洗浄可能な弛緩噴流が肛門に過度の刺激を与えることなく、適度な刺激を与え弛緩効果をより向上させるとともに、浸入噴流は狭い面積に当たるため肛門内に浸入しやすく、より効果的に使用者の便意を誘発できるものである。
【0014】
また、請求項4記載の人体局部洗浄装置は、請求項1乃至3のいずれか1項記載の発明の構成に加え、便意誘発洗浄設定手段が選択設定された場合、制御器は弛緩噴流と浸入噴流の継続時間を異ならせて構成するものである。そして、肛門の弛緩度合いおよび洗浄水の浸入度合いが大きな依存性を持つ各々の噴流の継続時間に柔軟に対応し、肛門の弛緩を効果的に促進するとともに、肛門内への水の浸入確率を向上させる。
【0015】
また、請求項5記載の人体局部洗浄装置は、請求項4記載の発明の構成に加え、繰り返し周期内における弛緩噴流の継続時間を2秒以上として構成するものである。
【0016】
そして、弛緩噴流が肛門を刺激する時間を十分にとることで、肛門弛緩をより確実に促進し、肛門内への水の浸入確率を向上させる。
【0017】
また、請求項6記載の発明の人体局部洗浄装置は、請求項4記載の発明の構成に加え、繰り返し周期内における弛緩噴流もしくは浸入噴流の少なくとも一方の継続時間を不規則に変化させて構成するものである。
【0018】
そして単調感をなくすとともに、弛緩した肛門に不意に浸入噴流を当てることで、肛門内への洗浄水の浸入確率を向上させる。
【0019】
また、請求項7記載の人体局部洗浄装置は、請求項1乃至6のいずれか1項記載の発明の構成に加え、便意誘発洗浄設定手段が選択設定された場合、制御器は洗浄開始時の噴流が弛緩噴流となるよう噴流切替手段を制御して構成するものである。
【0020】
そして、洗浄開始直後から肛門の弛緩を促進するとともに、いきなり強い噴流が当たることによって生じる肛門の緊張を防止するものである。
【0021】
また、請求項8記載の人体局部洗浄装置は、請求項3記載の発明の構成に加え、便意誘発洗浄設定手段が選択設定された場合、制御器は洗浄開始時の噴流形態が浸入噴流となるよう噴流切替手段を制御して構成するものである。
【0022】
そして、洗浄開始時に洗浄面積の狭い弛緩噴流を噴出させることで、使用者の洗浄位置あわせを容易にし、洗浄水が肛門に漏れ入る確率を向上させるものである。
【0023】
また、請求項9記載の発明の人体局部洗浄装置は、請求項1乃至8記載の発明の構成に加え、加熱手段は瞬間型の熱交換器であるとともに、制御器は弛緩噴流と浸入噴流の切替時刻に連動して供給される洗浄水の温度を可変制御して構成するものである。
【0024】
そして、弛緩噴流と浸入噴流の切替時に生じる刺激圧の変化と同調して洗浄水の温度を変化させることで、刺激感をさらに向上させ、より効果的に使用者の便意を誘発できる。
【0025】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0026】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1の人体局部洗浄装置の構成要素を示す図である。
【0027】
図1において、給水管14から供給された水は洗浄水の供給開始と供給停止を行う給水制御手段である元電磁弁15と洗浄水の流量を調節する同じく給水制御手段であるとともに噴流強さを可変し、通常噴流、弛緩噴流、浸入噴流を切り替える噴流切替手段でもある流量調節弁16を経て、温水タンク17に至る。温水タンク17は内部に貯留された水を適温に加熱する加熱手段であるヒータ18と内部の温水温度を検出するサーミスタ19を備えている。温水タンク17の出口は温水管20を介して洗浄ノズル21に接続されており、また洗浄ノズル21の先端部には吐出手段である噴出口22が構成されている。
【0028】
噴出口22からの洗浄水吐出はリモコン23の指示によりなされる。リモコン23には通常の肛門洗浄を指示する通常洗浄設定手段のおしりスイッチ24、女性局部の洗浄を指示するビデスイッチ25、洗浄の停止を指示する停止スイッチ26、便意誘発洗浄設定手段としての便意誘発スイッチ27、洗浄水の流量や温度を可変する調節部28等が設けてある。
【0029】
また、リモコン23からの無線信号の受信や図1で点線にて連絡を表現された構成要素の制御を行うとともに内部に便意誘発動作制御部29を備えた制御器30が設けられている。
【0030】
なお図1においては、洗浄ノズル21は肛門洗浄用のみを示しており、ビデ洗浄用の洗浄ノズルは類似構成で別設してあるが、ここでの説明は省略する。
【0031】
図2は洗浄ノズル21の上面図であり、説明のため一部断面表示してある。洗浄ノズル21は内部に内部流路31が設けてあり、噴出口22に連通している。
【0032】
噴出口22は3つの丸穴で構成されており、ここから噴出される洗浄水は3本のシャワー状の噴流となる。
【0033】
なお、便意が誘発されるメカニズムには洗浄水が肛門に与える物理的な刺激が排便反射を誘発する場合と、肛門内に漏れ入った洗浄水が肛門内に存在する受容器を刺激し同じく排便反射を誘発する場合があることは先述したとおりであるが、肛門にはその入り口を物理的に刺激してやると次第に弛緩してくる性質がある。
【0034】
これは生まれて間もない子犬の母親がその肛門をなめて排便の手助けをする(肛門を刺激し排便反射を誘発するとともに肛門を弛緩させる)という日常的な事実や、排泄に障害を持つ方の排泄補助手法に摘便と呼ばれる方法があり、その摘便の際には指でノックして肛門を弛緩させてから(タッピングと呼ばれる)実際に便を掻き出すという事実からも明らかである。このように物理的な刺激で肛門が弛緩してくると、不快感なく比較的楽に噴流状態の洗浄水を肛門内に漏れ入らせることができる。その結果、痛感を感じるような強い水流を用いて不快な思いをしながら肛門内に洗浄水を漏れ入らせなくても、効果的に便意を誘発することが可能である。
【0035】
次に本実施例1の動作について説明する。
【0036】
まず、通常洗浄時の動作について述べる。使用者がリモコン23のおしりスイッチ24を操作し、通常洗浄開始の指示がなされると制御器30は元電磁弁15を開成し、リモコン23の調節部28によって指示される所定流量の水が温水タンク17に供給されるよう、流量調節弁16の開度を調節する。この動作により給水管14から供給された水の圧力が温水タンク17内において適温に加熱貯留された温水を温水管20へと押し出す。そしてこの温水は洗浄ノズル21内に設けた内部流路31へと供給され、噴出口22から使用者の肛門へと噴射される。
【0037】
この際、洗浄水の流量は調節部28を押すことで可変することができる。また、停止スイッチ26が押され、洗浄停止の指示がされると、制御器30は元電磁弁15、流量調節弁16を順次閉塞せしめ、待機状態へと移行する。なお、温水タンク17内には制御器30がサーミスタ19の信号に基づいて、ヒータ18を通電制御することで、適温の温水が保温貯留されている。
【0038】
次に便意誘発洗浄時の動作について図3に基づいて説明する。図3は使用者がリモコン23の便意誘発スイッチ27を押し、便意誘発洗浄が開始された後の元電磁弁15、流量調節弁16の動作を表すタイムチャートである。図3に示すように洗浄開始の指示がなされると、制御器30に備えた便意誘発動作制御部29は元電磁弁15を開成するとともに、流量調節弁16を先述の通常洗浄時(図中点線)よりも小さい開度まで開成せしめる。この動作により温水タンク17から供給される適温の洗浄水は温水管20、内部流路31を経て噴出口22から噴出される。なお、このときの洗浄流量は通常洗浄時の約6割となるように流量調節弁16の弁開度が設定されており、また、図2に示すように噴出口22は3個の丸穴にて構成されているが、流量が少ないと3本の噴流が完全に独立しきれず、体感としては太い弱めの噴流が当たるような感覚となる。この噴流は使用者の肛門をソフトに刺激し、肛門の弛緩を促進する弛緩噴流としての働きをする。
【0039】
この状態から所定時間が経過すると、便意誘発動作制御部29は、流量調節弁16を先述の通常洗浄時よりも大きな開度にて保持する。この動作により噴出口22から噴出される洗浄水は大幅にその量を増し、使用者の肛門に向けて噴出される。なお、このときの洗浄流量は通常洗浄時の約5割増しとなるように設定した。この噴流は3本の細い噴流の集まりであるため、流量を増大させると各々の噴流が完全に独立し、各々が強めの集中噴流となる。この3本の集中噴流は細くて動圧が高いため、洗浄時に肛門内に漏れ入りやすく、浸入噴流としての働きをする。また、このとき当然のことではあるが、流量の関係は浸入噴流>通常噴流>弛緩噴流であるため、これらの洗浄動圧の関係も同様に浸入噴流>通常噴流>弛緩噴流となっている。
【0040】
制御器30に備えた便意誘発動作制御部29は図3に示すとおり弛緩噴流と浸入噴流を所定周期にて繰り返す制御を行う。ここでの所定周期は弛緩噴流4秒、浸入噴流6秒の10秒周期とした。これはモニタ実験の結果で得られた結果から、肛門は弛緩噴流が当たり始めて2〜4秒程度の時間が経過してから弛緩が進行してくるという使用者の申告実態に基づくものである。この結果、弛緩噴流で弛緩が促進された肛門に、浸入噴流が当たるため、洗浄水が肛門の中に漏れ入りやすく、使用者の便意が効果的に誘発される。これは実際に行った実験においても、浸入噴流のみでの洗浄より、弛緩噴流と組み合わせた方が肛門に洗浄水が漏れ入る確率が高く、体感にも優れるという結果が得られており、便意誘発に非常に有効であるといえる。
【0041】
また弛緩噴流である少流量の噴流で洗浄を開始する事で、使用者の肛門のよけいな緊張を防止し、快適な便意誘発洗浄が行えるよう配慮してある。これは肛門に過度の刺激が加えられると、使用者自身の精神状態が交感神経優位の状態、つまり緊張状態になるとともに、交感神経優位の状態では肛門も緊張し、弛緩が促進されないという事実に基づく。
【0042】
(実施例2)
図5は本発明の実施例2の人体局部洗浄装置を示す構成図である。
【0043】
図5において、給水管32から供給された水は洗浄水の供給開始と供給停止を行う給水制御手段である元電磁弁33と洗浄水の流量を調節する同じく給水制御手段である流量調節弁34を経て、加熱手段である温水タンク35に至る。温水タンク35は内部に貯留された水を適温に加熱するヒータ36と内部の温水温度を検出するサーミスタ37を備えている。温水タンク35の出口に接続されている温水管38は2方向に分岐しており、それぞれ噴流切替手段である切替電磁弁39、40を介してノズルユニット41に設けた第1内部流路42、第2内部流路43に各々接続されている。第1内部流路42の先端には吐出手段である第1噴出口44が、第2内部流路の先端には同じく吐出手段である第2噴出口45が構成されている。
【0044】
第1噴出口44および第2噴出口45からの洗浄水吐出の指示はリモコン46からなされる。リモコン46には通常の肛門洗浄を指示するおしりスイッチ47、女性局部の洗浄を指示するビデスイッチ48、洗浄の停止を指示する停止スイッチ49、便意誘発洗浄設定手段としての便意誘発スイッチ50、洗浄水の流量や温度を可変する調節部51等が設けてある。
【0045】
また、リモコン46からの無線信号の受信や図5で点線にて連絡を表現された構成要素の制御を行うとともに内部に便意誘発動作制御部52を備えた制御器53が設けられている。
【0046】
なお図5においては、ノズルユニット41は肛門洗浄用のみを示しており、ビデ洗浄用のノズルユニットは類似構成で別設してあるが、ここでの説明は省略する。
【0047】
図6はノズルユニット41の上面図であり、説明のため一部断面表示してある。ノズルユニット41には内部に第1内部流路42と第2内部流路43が設けてあり、それぞれ第1噴出口44、第2噴出口45に接続されている。第1噴出口44は1個の丸穴形状をしており、ここから噴出される洗浄水は1本のスポット的な噴流となる。また、第2噴出口45は複数の丸穴が同一円周上に規則的に配置された構成となっており、ここから噴出される噴流は細い水流が束になったシャワー状のものとなる。つまり、洗浄水を第1噴出口44から噴出させるか、第2噴出口45から噴出させるかを選択することで、スポット的で肛門に浸入させるのに適した浸入噴流とシャワー状で肛門をソフトに刺激し弛緩を促進させる弛緩噴流の切替選択ができる構成となっている。当然のことながら、洗浄面積は浸入噴流より弛緩噴流の方が広くなっている。
【0048】
次に本実施例2の動作について説明する。
【0049】
まず、通常洗浄時の動作について述べる。使用者がリモコン46のおしりスイッチ47を操作し、通常洗浄開始の指示がなされると、制御器53は切替電磁弁39および40を開成せしめるのとほぼ同時に元電磁弁33を開成する。そしてさらに、リモコン46の調節部51によって指示される所定流量の水が温水タンク35に供給されるよう、流量調節弁34の開度を調節する。この動作により給水管32から供給された水の圧力により、温水タンク35内において適温に加熱貯留された温水が温水管38、切替電磁弁39、40を経てノズルユニット41へと供給される。この温水は第1内部流路42、第2内部流路43を経て、第1噴出口44および第2噴出口45の両方から使用者の肛門へと噴射される。この際、洗浄水の流量は調節部51を押すことで可変可能である。また、停止スイッチ49が押され、洗浄停止の指示がされると、制御器53は元電磁弁33、流量調節弁34、切替電磁弁39、40を順次閉塞せしめ、待機状態へと移行する。なお、温水タンク35内には制御器53がサーミスタ37の信号に基づいてヒータ36を通電制御し適温の温水が保温貯留されている。
【0050】
次に便意誘発洗浄時の動作について図7に基づいて説明する。図7は使用者がリモコン46の便意誘発スイッチ50を押し、洗浄が開始された後の元電磁弁33、流量調節弁34、切替電磁弁39、40の動作を示すタイムチャートである。
【0051】
図7に示すように洗浄開始の指示がなされると、制御器53に備えた便意誘発動作制御部52は切替電磁弁39を開成せしめるのとほぼ同時に元電磁弁33を開成し、また、流量調節弁34の開度をリモコン46の調節部51によって指示される所定開度まで開成せしめる。この動作により温水タンク35から供給される適温の洗浄水は切替電磁弁39から第1内部流路42を経て第1噴出口44から噴出される。ここで第1噴出口44は図6に示すとおり1個の丸穴で構成されているため、噴出される噴流は1本のスポット的なもので、形態としては浸入噴流となっている。しかしながら、洗浄開始直後に過度の刺激を与えることで、肛門が緊張してしまうのを防止するため、流量を少なめに設定し、洗浄動圧を低く抑えてある。この弱めの集中噴流は使用者が洗浄位置を合わせやすくするための配慮であり、これは肛門付近に当たる洗浄水の位置認識に関して、人はさほど正確でないというモニタ実験の結果に基づくものである。
【0052】
次にこの状態から所定時間が経過すると、便意誘発動作制御部52は、切替電磁弁39を閉止するとともに切替電磁弁40を開成せしめ、さらに流量調節弁34の開度が所定値になるよう調節する。この動作により温水タンク35から供給される洗浄水は切替電磁弁40から第2内部流路43を経て第2噴出口45から噴出される。なお、このときの洗浄流量は通常洗浄時の約7割となるように流量調節弁34の弁開度が設定されており、また、図6で示すように第2噴出口27は複数の丸穴が同一円周上に規則的に並んだ構成となっているため、噴流は弱めのシャワー状の噴流となる。このシャワー状の噴流は使用者の肛門を柔らかく刺激し、肛門の弛緩を促進する弛緩噴流としての働きをする。
【0053】
さらにこの状態から所定時間が経過すると、便意誘発動作制御部52は、再び切替電磁弁40を閉止、切替電磁弁39を開成の状態とするとともに、流量調節弁34の開度が所定値となるよう調節する。この動作により温水タンク35から供給される洗浄水は再び第1噴出口44から噴出されることとなる。なお、このときの洗浄流量は通常洗浄時の約2割増しとなるように設定されており、また、第1噴出口44は1個の丸穴で構成されているため、噴流は強めの集中噴流となる。この集中噴流は細くて動圧が高いため、洗浄時に肛門内に漏れ入りやすく、浸入噴流としての働きをする。
【0054】
このように制御器35に備えた便意誘発動作制御部52は図7に示すとおり、まず切替電磁弁39を開成し第1噴出口44から流量を低く設定した弱めの浸入噴流を噴出せしめた後、切替電磁弁40を開成する事で第2噴出口45から噴出される弛緩噴流と、切替電磁弁39を開成する事で第1噴出口44から供給される浸入噴流を所定周期にて繰り返すよう制御を行う。
【0055】
なお、ここでも弛緩噴流と浸入噴流の切替を弛緩噴流4秒、浸入噴流6秒の10秒周期とした。この結果、弛緩噴流で緊張を解きほぐされた肛門に、不意に浸入噴流が当たるため、洗浄水が肛門の中に漏れ入りやすく、使用者の便意が効果的に誘発される。特にここでは弛緩噴流と浸入噴流を各々異なる形態とするとともに、その洗浄面積の関係を弛緩噴流>浸入噴流としたことで、弛緩噴流の弛緩効果をより向上できるとともに、浸入噴流はより肛門内に浸入しやすいものとなっている。また、集中した浸入噴流を洗浄開始直後に噴出することで洗浄位置あわせが容易となり、洗浄水が肛門内に漏れ入る確率を大幅に向上できるとともに、その浸入噴流の流量を低く設定することで、洗浄開始直後の肛門の緊張を防止し、より効果的に便意の誘発が可能な構成となっている。
【0056】
(実施例3)
本発明の第3の実施例について説明する。本実施例3は実施例2と構成および通常洗浄時の動作は同一であるため、その説明を省略し、一部動作の異なる便意誘発洗浄について図5および図8を用いて説明する。
【0057】
本実施例3が上記実施例2と異なるのは、図8で明らかなように、第2噴出口から噴出される弛緩噴流と第1噴出口44から噴出される浸入噴流の繰り返し周期内において、浸入噴流の継続時間を一定とし、弛緩噴流の継続時間を不規則に変化させた点である。これは制御器53に設けた便意誘発動作制御部52が流量調節弁34の開度を浸入噴流時の所定値に、また切替電磁弁40を開成の状態に保持する時間を不規則に変化させることで実現される。
【0058】
なお、ここでの浸入噴流の継続時間は4秒、弛緩噴流の継続時間は2秒から8秒の不規則な値に設定した。この結果、弛緩噴流で弛緩が促進された肛門に浸入噴流が当たるため、洗浄水が肛門の中に漏れ入りやすく、使用者の便意が効果的に誘発される。特にここでは、弛緩噴流の継続時間が一定でないため、使用者は浸入噴流がどのタイミングで噴出されるか予想できず、洗浄水が肛門内に浸入する確率を向上させることが可能である。また、単調感をなくし快適な便意誘発のための洗浄が行えるものである。
【0059】
なお、本実施例においては浸入噴流の継続時間は一定としたが、これを不規則に可変したり、もしくは弛緩噴流、浸入噴流ともに継続時間を不規則に可変する事も考えられる。
【0060】
(実施例4)
図9は本発明の実施例4における人体局部洗浄装置を用いた温水洗浄便座の構成図を示す。
【0061】
図9において給水管54から供給された水は、洗浄水の供給開始と停止を行う給水制御手段である元電磁弁55と、洗浄水中の残留塩素を除去するフィルター56、洗浄水の流量を調節する給水制御手段である流量調節弁57、また、水の流量を検出する流量センサ58を経て、瞬間型の加熱手段である熱交換器59に至る。ここでいう瞬間型の加熱手段とは熱交換器59に流れ込んだ水をその出口に至るまでに適温にまで加熱可能な構成であることをいう。熱交換器59には温度の異常上昇を検出し通電を絶つハイリミットスイッチ60が、またその出口近傍の温水管61には洗浄水の温度を検出する温水サーミスタ62と温水管61を2つの流路に分岐するとともにそのいずれか一方を選択的に開成可能なモータ駆動の三方弁86が設けてある。この三方弁86の2次側流路は一方がノズルユニット63に接続され、もう一方は供給された洗浄水を便器(図示せず)内に吐水する便器洗浄ノズル87に接続される。
【0062】
ノズルユニット63は先端部に吐出手段である洗浄ノズル64が構成してあるとともに、前後駆動モータ65により突出や引き込みが制御される形式のものである。また、ノズルユニット63と熱交換器59の間には、噴流切替手段である空気ポンプ66が空気管67を介して接続されている。そして洗浄ノズル64から噴出された温水は、便座68に着座した使用者の局部を洗浄するために利用される。なお、便座68には使用者の着座を検出する着座スイッチ69が設けられている。
【0063】
洗浄ノズル64からの温水吐出の指示はリモコン70からなされる。リモコン70には通常の肛門洗浄を設定するおしりスイッチ71、ビデ洗浄スイッチ72、洗浄の停止スイッチ73、流量と温度の調節部74、便意誘発洗浄設定手段である便意誘発スイッチ75等が設けられている。
【0064】
また、リモコン70からの無線信号の受信や図9で点線にて連絡を表現された構成要素の制御を行うとともに内部に便意誘発動作制御部76を備えた制御器77が設けられている。
【0065】
また、熱交換器59はセラミックヒータ78の両側に蛇行した水路79を設けた構成となっており、セラミックヒータ78が通電され昇温するとその熱が水路79を流れる水に伝わり温水を作り出す仕組みとなっている。
【0066】
なお、図9においては、ノズルユニット63は肛門用のみを示しているが、ビデ洗浄用のノズルユニットは類似構成にて別設してあり、図面上での表現は省略してある。
【0067】
図10、図11に洗浄ノズル64の詳細を、また図12、図13に洗浄噴流の形状のイメージ図を示す。
【0068】
図10は洗浄ノズル64を上部から見た上面図であり、図11は側面から見た切り欠き断面図である。また、図11は空気混入時の噴流のイメージ図、図12は空気を混入しないときの噴流のイメージ図を示す。図11に示すように洗浄ノズル64内の流路はノズルユニット63に形成された流路80から、洗浄ノズル内の流路81、82に至るに従って流路断面積が次第に減り、ノズル口83近傍で平行部84を経て、拡大部85でややラッパ状に拡大する構成となっている。
【0069】
この構成により空気混入時の洗浄噴流(以下「空気混入噴流」と記す)は、空気混入と拡大部85の作用により、図12に示すとおり洗浄水が比較的広い範囲に揺動された状態で人体局部に供給される。また、空気の混入を止めた際の洗浄噴流(以下「直噴流」と記す)は図13に示すとおり平行部84の作用により直噴状態で比較的狭い範囲にスポット的に吐出される。
【0070】
次にこの実施例の動作について説明する。
【0071】
まず、通常洗浄時の動作について述べる。使用者が便座68に着座した状態でおしりスイッチ71が操作され、通常洗浄が指示されると、制御器77は三方弁86を制御し便器洗浄ノズル87側の流路を開成せしめる。そして元電磁弁55を開成後、流量調節弁57を所定開度まで開成し、流量センサ58の信号を取り込む。ここで流量センサ58からの流量読み込み信号が100cc/min以上であれば熱交換器59内に通水があると判断し、熱交換器59に設けたセラミックヒータ78への通電を開始し、洗浄水の加熱を行う。そしてリモコン70の調節部74によって設定された所定の流量値になるように流量調節弁57を制御するとともに、温水サーミスタ62からの温水温度信号を読み込み、所定の温水温度になるようセラミックヒータ78への通電量を可変する。そしてさらに、温水の温度が所定の値となったところで前後駆動モータ65を駆動して洗浄ノズル64を所定位置まで突出させるとともに、三方弁86を制御しノズルユニット63側の流路を開成せしめ、温水を洗浄ノズル64へと導く。またそれと同時に空気ポンプ66を駆動し、洗浄水中に空気を混入せしめる。
【0072】
流量調節弁57で流量を調節され、熱交換器59にて適温に加熱された洗浄水は、空気ポンプ66から空気管67を介して空気が混入された後、ノズルユニット63に至り、洗浄ノズル64から人体局部に吐出される。ここでの洗浄噴流は先述した空気混入噴流であるため、人体局部の比較的広い範囲を揺動して洗浄する。そして、空気の混入によるノズル口83部における噴出速度の向上と、混入された空気のはじける効果により従来の温水だけで洗浄する場合と比較して洗浄効果や使用者の体感を損なうことなく、流量が半分以下で洗浄できる。
【0073】
また、瞬間型の熱交換器59を用いることにより、従来の貯湯式の加熱手段と比較して、貯湯時の放熱ロスがなくなることと、洗浄水の流量が半分ですむことから、大幅な電力使用量の削減が可能となる。さらに洗浄開始の指示がされてから適温の温水が供給されるまでの時間は便器洗浄ノズル87側に洗浄水を流す構成としてあるので、実際に洗浄水が肛門に当たるときには適温の温水が噴出され、快適性が損なわれることが防げる。
【0074】
また、水道水中に含まれ、肛門掻痒症の原因とも言われる残留塩素がフィルター56によって除去されるため、長時間の洗浄を行っても人体局部に悪影響を及ぼさないように考慮されている。これはさらに、従来の貯湯式の人体局部洗浄装置では、温水タンク内に温水を加熱貯留する構成のため、残留塩素を除去してしまうことにより温水タンク内に雑菌が繁殖し、かえって人体局部に悪影響を及ぼしかねないが、ここでは瞬間式の熱交換器59を採用しているので、このような心配もない。なお、ここではフィルター56は活性炭を用いて構成したが、これ以外にイオン交換樹脂、チオ硫酸ナトリウムや亜硫酸カルシウム等の薬品、タングステンやチタン、モリブデン系の触媒を用いた構成も考えられる。
【0075】
次に、便意誘発洗浄時の動作について述べる。
【0076】
次に便意誘発洗浄時の動作について図14に基づいて説明する。図14は使用者がリモコン70の便意誘発スイッチ75を押し、便意誘発洗浄の開始が指示された際の元電磁弁55、流量調節弁57、空気ポンプ66の動作を示すタイムチャートである。なお、洗浄開始から洗浄ノズル64が突出し、さらに三方弁86によってノズルユニット63側の流路が開成されるまでの各構成要素の動作は、通常洗浄時とほぼ同様であるので図13では洗浄ノズル64突出後の動作を中心に示す。
【0077】
図14において、洗浄開始の指示がなされた後、洗浄ノズル64が突出し、さらに三方弁86によってノズルユニット63側の流路が開成されると、制御器77に備えた便意誘発動作制御部76は所定時間その状態を保持した後、空気ポンプ49を所定周期、所定電圧でON−OFFさせる。そしてさらに、空気ポンプ66がONの際には流量調節弁57を所定開度にて保持し、また、空気ポンプ66のOFFに同期して流量調節弁57を大きく開成せしめる。ここでは、空気ポンプ66がONの際には洗浄水の流量が通常洗浄時と同じになるよう、またOFFの際には洗浄水の流量が通常洗浄時の約2倍となるよう流量調節弁57の開度を設定してある。また空気ポンプ66が洗浄水中に送り込む空気の量は通常洗浄時の約8割の量となるようその印可電圧を設定してある。但し、三方弁86によってノズルユニット63側の流路が開成された直後の流量調節弁57の開度は、通常洗浄時と同等か若干少なくなる設定としてある。これは流量を少なめに抑えた直噴流を噴出させることで、使用者の洗浄位置あわせを容易にするための配慮である。
【0078】
また、空気混入噴流が噴出されている際、つまり空気ポンプ66がONになっている状態のとき、制御器77はセラミックヒータ78への通電量を可変し、比較的ぬるめ(37℃)の温水を供給せしめる。そして直噴流に切り替わる直前に、つまり空気ポンプ66をOFFする直前に、セラミックヒータ78への通電量を増加させ、直噴流の噴出開始時の温水温度が高め(40℃)となるよう制御を行う。
【0079】
このことにより、本実施例4における空気混入噴流は通常洗浄時より刺激が少なくしかもぬるめの温水の設定になっており、これは肛門を柔らかな水流でソフトに刺激し、またぬるめの温水で肛門をリラックスさせ、肛門の弛緩を促進するのに有効である。さらにまた、空気の混入を止めた直噴流は、流量が大幅に増加しているため比較的強めの集中噴流となっており、肛門に漏れ入らせるのに適している。また、直噴流の噴出開始時には熱めの温水が噴出されるため、肛門に温度刺激を与え、便意を誘発する効果もある。
【0080】
なお、本実施例4における空気混入噴流と直噴流の繰り返しの周期は、空気混入噴流2秒、直噴流6秒の8秒周期とした。この結果、空気混入噴流で弛緩が促進された肛門に、不意に集中した噴流が当たるため、洗浄水が肛門の中に漏れ入りやすく、使用者の便意が効果的に誘発される。また、瞬間式の熱交換器59を採用したことで、連続して長時間の洗浄が可能であることも便意を誘発するのに大きく寄与する。つまり洗浄を長時間続けることで肛門の弛緩がより促進され、洗浄水が肛門内に漏れ入りやすくなるとともに、連続して排便反射を誘発することで、より腸管の蠕動運動を活発化させることができる。また、瞬間式の熱交換器59は自身の熱容量が小さいため供給する温水温度をすばやく可変することも可能で、温度刺激を肛門に与えることができる。
【0081】
なお、本実施例4における直噴流吐出の際には、洗浄水の流量が大幅に変化しているため、制御器77はセラミックヒータ78の通電量を大きく変化させ適温の洗浄水が得られるように制御を行う。しかしながら冬季、入水温度が極端に低く、設定流量の水を沸かし上げるのに能力不足が生じた場合には流量調節弁57を制御し、適温まで沸き上げ可能なところまでその流量を絞る制御を行う。
【0082】
(実施例5)
本発明の第5の実施例について説明する。本実施例5は実施例4と構成および通常洗浄時の動作は同一であるため、その説明を省略し、一部動作の異なる便意誘発洗浄時について図14を用いて説明する。
【0083】
図15は使用者がリモコン70の便意誘発スイッチ75を押し、便意誘発洗浄が開始された際の元電磁弁55、流量調節弁57、空気ポンプ66の動作を示すタイムチャートである。
【0084】
図15において洗浄開始の指示がなされると制御器77は便器洗浄ノズル87側の流路を開成せしめるとともに元電磁弁55を開成し、流量調節弁57を所定開度まで開成する。また、洗浄水の温度が所定値に至ると洗浄ノズル45を吐出せしめた後、ノズルユニット63側の流路を開成せしめ、所定時間その状態を保持する。そして所定時間経過後、空気ポンプ66を所定電圧にて起動せしめるが、ここで制御器77に備えた便意誘発動作制御部76は流量調節弁57を制御し、所定周期で洗浄水量が増減するようにその開度を2段階に調節する。また、この流量調節弁39の開度調節に同期して、空気ポンプ66に印可する電圧を同じく2段階に可変する。図14でも明らかであるが、流量調節弁57の開度が小さいときには空気ポンプ66に印可する電圧を高く、逆に流量調節弁57の開度が大きいときには空気ポンプ66に印可する電圧を低く設定してある。ここでは、流量調節弁57の開度が小さいときは洗浄水の流量が通常洗浄と同じになるようにその開度を設定し、空気ポンプ66に印可する電圧はその送り込む空気量が通常洗浄時の約8割の値となるよう設定してある。また、流量調節弁57の開度が大きいときは洗浄水の流量が通常洗浄時の約1.5倍となるようその開度を設定し、空気ポンプ66に印可する電圧はその送り込む空気量が通常洗浄時の約2割の値となるよう設定してある。
【0085】
これらの動作により、洗浄ノズル64から噴出される洗浄噴流はその流量が所定周期で変わるため、使用者の体感も大きく変化し、肛門に間欠的な刺激を与える。流量調節弁57の開度が小さいときは実施例3の空気混入噴流と同一の噴流が得られ、通常洗浄時と比較して肛門を柔らかな水流でソフトに刺激し、肛門の弛緩を促進するのに有効である。また、流量調節弁57の開度が大きいときは、開度が小さい場合と比較して洗浄水中に混入される空気の割合がずいぶんと小さくなるため、噴流は実施例3の直噴流が少し太った形の直噴流となる。これは空気量の減少に伴い、そのはじける作用も大幅に小さくなるためで、空気混入噴流のように広く拡散することがない。しかしながら、少量でも空気が混入されると、洗浄水の見かけ上の体積が増大したことになり、ノズル口83から噴出される洗浄水の流速はその見合い分だけ向上する。そのため、使用者は洗浄水の流量が同じであれば少量の空気を混入した方が強く感じるとともに、洗浄噴流が少し太くなることで体感が向上する。そのため、洗浄水の流量を少なくしても肛門内に漏れ入らせるのに十分であるとともに体感に優れた噴流を得ることが可能となる。
【0086】
なお、本実施例5においても空気混入噴流と直噴流の繰り返しの周期を、空気混入噴流2秒、直噴流6秒の8秒周期とした。この結果、空気混入噴流で弛緩が促進された肛門に、不意に少量の空気が混入された集中噴流が当たるため、洗浄水が肛門の中に漏れ入りやすく、使用者の便意が効果的に誘発される。また、本実施例4では集中噴流も少量ではあるが空気が混入されているため、体感に優れるとともに、空気を混入しない場合と比較して少量の洗浄水で肛門内に洗浄水を浸入させることができる。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の人体局部洗浄装置によれば次のような効果が得られる。
【0088】
(1)便意誘発洗浄設定手段の設定に従って加熱手段や給水制御手段を的確に制御することで、便意誘発に適した洗浄噴流にて人体局部の洗浄を行うことができ、その結果使用者の便意を積極的に誘発し心地よい排便の補助ができる。また、通常洗浄設定手段と便意誘発洗浄設定手段を備えているため、それぞれ場面によって洗浄噴流を使い分けることが可能で使用者の使い勝手が向上する。そして、便意誘発洗浄設定手段が選択設定された場合、制御器が洗浄開始直後の浸入噴流は噴流切替の繰り返しで2回目以降に噴出される浸入噴流よりも水量を少なく設定したことにより、洗浄開始時に生じる肛門の緊張を防止し、肛門の弛緩をより促進できる。
【0089】
(2)噴流の洗浄動圧の関係が弛緩噴流<通常噴流<弛緩噴流となっているので、弛緩噴流の弛緩効果がより高まるとともに、浸入噴流が肛門内に浸入しやすくなる。また、弛緩噴流から浸入噴流に切り替わる際の洗浄動圧の変化が大きくなり、効果的に肛門を刺激し便意誘発効果を高められる。
【0090】
(3)噴流切替手段が弛緩噴流と浸入噴流の形態を可変できる構成であるとともに、洗浄面積の関係を弛緩噴流>浸入噴流としたので、広い面積を洗浄可能な弛緩噴流が肛門に適度な刺激を与え弛緩効果をより向上させるとともに、浸入噴流は狭い面積に当たるため肛門内に浸入しやすく、より効果的に使用者の便意を誘発できる。
【0091】
(4)繰り返し周期内における弛緩噴流と浸入噴流の継続時間を各々設定する構成としたので、肛門の弛緩度合いおよび洗浄水の浸入度合いが大きな依存性を持つ各々の噴流の継続時間に柔軟に対応し、肛門の弛緩を効果的に促進するとともに、肛門内への水の浸入確率を向上できる。
【0092】
(5)繰り返し周期内における弛緩噴流の継続時間を2秒以上とすることで、使用者の肛門弛緩をより促進でき、結果として効果的に使用者の便意を誘発できる。
【0093】
(6)繰り返し周期内における弛緩噴流もしくは浸入噴流の少なくとも一方の継続時間を不規則に変化させることで、単調感をなくすとともに、不意をついて浸入噴流を当てることで、肛門内への洗浄水の浸入確率を向上させ、より効果的に使用者の便意が誘発できる。
【0094】
(7)便意誘発洗浄設定手段が選択設定された場合、弛緩噴流で洗浄を開始することで、洗浄開始直後から肛門の弛緩を促進するとともに、いきなり強い噴流が当たることによって生じる肛門の緊張を防止できる。
【0095】
(8)便意誘発洗浄設定手段が選択設定された場合、洗浄開始時の噴流形態を浸入噴流とすることで、洗浄開始時の洗浄面積の狭いものとなることから、使用者の洗浄位置あわせを容易にし、洗浄水が肛門に漏れ入る確率が向上できる。
【0096】
(9)加熱手段を瞬間型の熱交換器とし、弛緩噴流と浸入噴流の切替時刻に連動して供給される洗浄水の温度を可変制御することで、弛緩噴流と浸入噴流の切替時に生じる刺激圧の変化に加えて洗浄水の温度変化による刺激を肛門に与え、より効果的に使用者の便意を誘発できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の人体局部洗浄装置の構成要素を示す図
【図2】 同ノズルユニットの一部切欠の上面図
【図3】 同構成要素の動作を示すタイムチャート
【図4】 弛緩噴流による洗浄時間と肛門弛緩の関係を示すグラフ
【図5】 本発明の実施例2における人体局部洗浄装置の構成要素を示す図
【図6】 同実施例2におけるノズルユニットの上面図
【図7】 本発明の実施例2における構成要素の動作を示すタイムチャート
【図8】 本発明の実施例3における構成要素の動作を示すタイムチャート
【図9】 本発明の実施例4における人体局部洗浄装置、便座を示す図
【図10】 同実施例4における洗浄ノズルの上面図
【図11】 同実施例4における洗浄ノズルを側面から見た切り欠き断面図
【図12】 同実施例4における空気混入流のイメージ図
【図13】 同実施例4における直噴流のイメージ図
【図14】 同実施例4における構成要素の動作を示すタイムチャート
【図15】 本発明の実施例5における構成要素の動作を示すタイムチャート
【図16】 従来の人体局部洗浄装置の水路を示す構成図
【図17】 同洗浄ノズルの側面断面図
【符号の説明】
14、32、54 給水管
15、33、55 元電磁弁(給水制御手段)
16、34、57 流量調節弁(給水制御手段、噴流切替手段)
17、35 温水タンク
18、36 ヒータ(加熱手段)
20、38、61 温水管
22 噴出口(吐出手段)
24、47、71 おしりスイッチ(通常洗浄設定手段)
27、50、75 便意誘発スイッチ(便意誘発洗浄設定手段)
30、53、77 制御器
44 第1噴出口(吐出手段)
45 第2噴出口(吐出手段)
59 熱交換器(加熱手段)
64 洗浄ノズル(吐出手段)
65 空気ポンプ(噴流切替手段)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a human body local cleaning device that can actively induce a user's convenience and promote defecation.
[0002]
[Prior art]
FIG. 15 shows a block diagram of a water channel of a hot water cleaning apparatus using this type of conventional human body local cleaning apparatus, and FIG. 16 shows a sectional view of a cleaning nozzle used here. In the figure, reference numeral 1 denotes a cleaning nozzle having a
[0003]
In this configuration, when hot water from the
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In order to make the user feel comfortable using the wash water of the human body local washing device, a method of inducing a defecation reflex by physically stimulating the anus with the wash water ejected vigorously, and the wash water in the anus There is also a method of stimulating the receptive sensory organs present in the anus of the human body by leaking into the anus and also inducing a defecation reflex. The former has been confirmed by animal experiments, that is, a large contraction in the colon caused by mechanical anal stimulation to dogs with brain loss or spinal cord injury. In the latter case, the state of diarrhea, or the state immediately after infusion of enema fluid, is simulated and reproduced by washing water that leaks. In this state, the internal anus is a strong inconvenience and is an involuntary muscle. The sphincter muscles relax. These are well-known facts at related academic societies.
[0005]
Based on the above, in the conventional configuration described above, although there is a certain convenience inducing effect due to pressure stimulation of the washing water, it is rare to leak into the anus because the washing water always oscillates at a predetermined cycle. In other words, it is impossible to induce constipation due to enema action due to the leakage of washing water into the anus. If the flow rate of washing water is increased and the washing dynamic pressure is increased, the washing water easily leaks into the anus. On the other hand, the sensation at the time of washing deteriorates, and in severe cases, even a painful sensation results. As described above, there is a problem that a clear constipation inducing effect cannot be expected.
[0006]
The present invention solves the above-mentioned problems, and provides a human body local cleaning device that can be used comfortably without causing a user to feel disgust or pain and can induce constipation very effectively.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention provides a hot water tank to which a water supply pipe and a hot water pipe are connected, a discharge means that is connected to the hot water pipe and ejects cleaning water toward the object to be cleaned, and supply control of the cleaning water. Water supply control means to be performed, normal washing setting means for selectively setting normal washing, convenience washing induced washing setting means for selecting and setting stool-inducing washing, relaxation jet and anus for promoting relaxation of normal jet and anus during normal washing A jet switching unit configured to be able to switch between an intruding jet that is likely to enter the controller, and a controller that controls the water supply control unit and the jet switching unit based on a predetermined stipulation inducing condition by setting of the seduce inducing cleaning setting unit Is provided.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The human body local cleaning device according to claim 1, wherein a hot water tank to which a water supply pipe and a hot water pipe are connected, a discharge means that is connected to the hot water pipe and jets cleaning water toward a cleaning target, and supply control of the cleaning water Water supply control means for performing normal cleaning, normal cleaning setting means for selecting and setting normal cleaning, convenience control cleaning setting means for selecting and setting stool-inducing cleaning, a normal jet during normal cleaning, and a relaxation jet that promotes anal relaxation and The water supply control means and the jet flow so that the relaxation jet and the intrusion jet are periodically repeated by the setting of the jet switching means configured to be able to switch between the intrusion jet that easily enters the anus Controller for controlling switching meansAnd the controller sets the amount of water in the infiltration jet immediately after the start of cleaning less than the intrusion jet to be ejected for the second time or more after repeated jet switching.Is.
[0009]
The controller accurately controls the water supply control means and the jet switching means according to the setting of the convenience-inducing cleaning setting means, and periodically repeats the relaxation jet and the intrusion jet to clean the human body part. It induces positively and assists comfortable defecation. In addition, since the normal cleaning setting means and the convenience-inducing cleaning setting means are provided, the cleaning jet can be used properly in each scene, and the convenience of the user is improved.Then, when the convenience-inducing cleaning setting means is selected and set, the controller starts the cleaning by setting the amount of water in the intrusion jet immediately after the start of cleaning to be smaller than the intrusion jet to be jetted after the second switching of the jet flow. Prevents sometimes anal tension and promotes anal relaxation more.
[0010]
In addition to the configuration of the invention described in claim 1, the human body local cleaning device according to
[0011]
Then, the relaxation effect of the relaxation jet is further enhanced, and the intrusion jet is made easier to enter the anus. Furthermore, since the change in the washing dynamic pressure when switching from the relaxed jet to the infiltrating jet is increased, the anus is effectively stimulated and the stool induction effect can be enhanced.
[0012]
According to a third aspect of the present invention, in addition to the configuration of the first aspect of the invention, the jet switching means is capable of changing the jet form of the relaxed jet and the intruding jet and cleaning the relaxed jet and the intruding jet. The area relationship is configured as relaxed jet> intrusive jet.
[0013]
And the relaxation jet that can wash a large area gives moderate stimulation without giving excessive stimulation to the anus and improves the relaxation effect more, and the intrusion jet hits a small area, so it is easy to enter the anus and more effective It can induce user's convenience.
[0014]
According to a fourth aspect of the present invention, in addition to the configuration of the invention according to any one of the first to third aspects, in the case where the stool-inducing cleaning setting means is selected and set, the controller performs a relaxation jet and intrusion. The continuation time of the jet is made different. And it flexibly responds to the duration of each jet, which has a great dependence on the degree of relaxation of the anus and the infiltration of washing water, effectively promoting the relaxation of the anus and increasing the probability of water intrusion into the anus. Improve.
[0015]
In addition to the configuration of the invention according to
[0016]
Then, by taking sufficient time for the relaxation jet to stimulate the anus, anal relaxation is more reliably promoted and the probability of water intrusion into the anus is improved.
[0017]
In addition to the configuration of the invention of
[0018]
And while eliminating a monotonous feeling and applying an intrusion jet unexpectedly to the relaxed anus, the infiltration probability of the washing water into the anus is improved.
[0019]
In addition to the configuration of the invention according to any one of claims 1 to 6, the human body local cleaning device according to
[0020]
Then, the relaxation of the anus is promoted immediately after the start of washing, and the anus tension caused by suddenly hitting a strong jet is prevented.
[0021]
Further, in the human body local cleaning device according to
[0022]
Then, by ejecting a relaxed jet having a narrow cleaning area at the start of cleaning, the user can easily adjust the cleaning position and improve the probability that the cleaning water will leak into the anus.
[0023]
Claims9The human body local cleaning device according to the invention described in any one of claims 1 to8In addition to the configuration of the described invention, the heating means is an instantaneous heat exchanger, and the controller is configured to variably control the temperature of the cleaning water supplied in conjunction with the switching time between the relaxation jet and the intrusion jet. Is.
[0024]
Then, by changing the temperature of the washing water in synchronization with the change in the stimulation pressure that occurs when switching between the relaxation jet and the intrusion jet, the sense of stimulation can be further improved and the user's convenience can be induced more effectively.
[0025]
【Example】
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0026]
Example 1
FIG. 1 is a diagram showing components of the human body local cleaning device according to the first embodiment of the present invention.
[0027]
In FIG. 1, the water supplied from the
[0028]
The washing water is discharged from the
[0029]
In addition, a
[0030]
In FIG. 1, the cleaning
[0031]
FIG. 2 is a top view of the cleaning
[0032]
The
[0033]
In addition, the mechanism that induces constipation includes the case where the physical stimulus given to the anus by the wash water induces the defecation reflex, and the case where the wash water that has leaked into the anus stimulates the receptor present in the anus and also causes defecation. As described above, the reflex may be induced, but the anus has a property of gradually relaxing when the entrance is physically stimulated.
[0034]
This is a daily fact that the mother of a newborn puppy licks the anus to help defecate (stimulates the anus, induces the defecation reflex and relaxes the anus), or has difficulty in excretion There is a method called stool excretion, and it is clear from the fact that when the stool is removed, the anus is relaxed by knocking with a finger (called tapping) and the stool is actually scraped. When the anus relaxes due to the physical stimulation in this manner, the washing water in the jet state can leak into the anus relatively easily without discomfort. As a result, it is possible to effectively induce constipation without causing the washing water to leak into the anus while feeling uncomfortable using a strong water flow that feels painful.
[0035]
Next, the operation of the first embodiment will be described.
[0036]
First, the operation during normal cleaning will be described. When the user operates the
[0037]
At this time, the flow rate of the washing water can be changed by pushing the adjusting
[0038]
Next, the operation during stool induction cleaning will be described with reference to FIG. FIG. 3 is a time chart showing the operations of the
[0039]
When a predetermined time elapses from this state, the constipation inducing
[0040]
As shown in FIG. 3, the stool inducing
[0041]
In addition, by starting washing with a small jet, which is a relaxing jet, it is possible to prevent excessive tension in the user's anus and to perform comfortable sensation-induced washing. This is due to the fact that if excessive stimulation is applied to the anus, the user's own mental state becomes sympathetic dominant, that is, tension, and in the sympathetic dominant state, the anus also becomes tense and relaxation is not promoted. Based.
[0042]
(Example 2)
FIG. 5 is a block diagram showing a human body local cleaning device according to a second embodiment of the present invention.
[0043]
In FIG. 5, the water supplied from the
[0044]
An instruction to discharge the washing water from the
[0045]
Further, a
[0046]
In FIG. 5, the
[0047]
FIG. 6 is a top view of the
[0048]
Next, the operation of the second embodiment will be described.
[0049]
First, the operation during normal cleaning will be described. When the user operates the
[0050]
Next, the operation during stool induction cleaning will be described with reference to FIG. FIG. 7 is a time chart showing the operations of the
[0051]
When an instruction to start cleaning is given as shown in FIG. 7, the convenience control
[0052]
Next, when a predetermined time elapses from this state, the constipation inducing
[0053]
Further, when a predetermined time elapses from this state, the constipation inducing
[0054]
As shown in FIG. 7, the convenience control
[0055]
In this case as well, the switching between the relaxing jet and the intruding jet is set to a 10-second cycle of the
[0056]
(Example 3)
A third embodiment of the present invention will be described. Since the configuration and operation of the third embodiment in the third embodiment are the same as those in the second embodiment, the description thereof will be omitted, and the convenience-inducing cleaning in which some operations are different will be described with reference to FIGS. 5 and 8.
[0057]
The third embodiment is different from the second embodiment, as is apparent from FIG. 8, within the repetition cycle of the relaxed jet ejected from the second jet outlet and the infiltrating jet jet ejected from the
[0058]
Here, the duration of the intrusion jet was set to an irregular value of 4 seconds, and the duration of the relaxation jet was set to an irregular value of 2 to 8 seconds. As a result, the invasion jet hits the anus whose relaxation is promoted by the relaxation jet, so that the washing water easily leaks into the anus, and the user's convenience is effectively induced. In particular, here, since the duration of the relaxation jet is not constant, the user cannot predict at which timing the intruding jet is ejected, and it is possible to improve the probability that the washing water enters the anus. In addition, the monotonous feeling can be eliminated and the washing for inducing constipation can be performed.
[0059]
In this embodiment, the duration of the intrusion jet is constant, but it may be irregularly varied, or the duration of both the relaxation jet and the intrusion jet may be irregularly varied.
[0060]
Example 4
FIG. 9: shows the block diagram of the warm water washing toilet seat using the human body local washing | cleaning apparatus in Example 4 of this invention.
[0061]
In FIG. 9, the water supplied from the
[0062]
The
[0063]
An instruction for discharging hot water from the cleaning
[0064]
In addition, a
[0065]
Further, the
[0066]
In FIG. 9, the
[0067]
10 and 11 show details of the cleaning
[0068]
FIG. 10 is a top view of the cleaning
[0069]
With this configuration, the cleaning jet at the time of air mixing (hereinafter referred to as “air mixing jet”) is in a state where the cleaning water is swung in a relatively wide range as shown in FIG. Supplied to human body parts. Further, as shown in FIG. 13, the cleaning jet when the mixing of air is stopped (hereinafter referred to as “direct jet”) is spot-discharged in a relatively narrow range in the direct injection state by the action of the
[0070]
Next, the operation of this embodiment will be described.
[0071]
First, the operation during normal cleaning will be described. When the
[0072]
The cleaning water whose flow rate is adjusted by the flow
[0073]
In addition, the use of the
[0074]
Further, since residual chlorine, which is contained in tap water and is also said to cause anal pruritus, is removed by the
[0075]
Next, the operation during stool induction cleaning will be described.
[0076]
Next, the operation at the time of stool induction cleaning will be described with reference to FIG. FIG. 14 is a time chart showing the operations of the
[0077]
In FIG. 14, after the instruction to start cleaning is given, the cleaning
[0078]
In addition, when the air-entrained jet is ejected, that is, when the
[0079]
As a result, the aeration jet in the fourth embodiment is set to have warm water that is less irritating than normal washing and that is warm, and that softly stimulates the anus with soft water flow, It is effective to relax and promote anal relaxation. Furthermore, the direct jet that stopped mixing air is a relatively strong concentrated jet because the flow rate has increased significantly, and it has leaked into the anus.Suitable forYes. In addition, since warm hot water is jetted at the start of jetting of the direct jet flow, there is also an effect of stimulating the anus and inducing convenience.
[0080]
In addition, the repetition period of the air-mixed jet and the direct jet in Example 4 was set to an 8-second period of 2 seconds for the air-mixed jet and 6 seconds for the direct jet. As a result, since the abruptly concentrated jet hits the anus whose relaxation has been promoted by the aeration jet, the wash water easily leaks into the anus, and the user's convenience is effectively induced. In addition, the adoption of the
[0081]
It should be noted that the flow rate of the cleaning water greatly changes during the direct jet discharge in the fourth embodiment, so that the
[0082]
(Example 5)
A fifth embodiment of the present invention will be described. Since this
[0083]
FIG. 15 is a time chart showing the operations of the
[0084]
In FIG. 15, when an instruction to start cleaning is given, the
[0085]
By these operations, since the flow rate of the cleaning jet ejected from the cleaning
[0086]
In Example 5 as well, the repetition cycle of the air-mixed jet and the direct jet was set to an 8-second cycle of the air-
[0087]
【The invention's effect】
As described above, according to the human body local cleaning device of the present invention, the following effects can be obtained.
[0088]
(1) By appropriately controlling the heating means and the water supply control means according to the setting of the convenience-inducing cleaning setting means, it is possible to clean the human body part with a cleaning jet suitable for inducing the convenience, resulting in the user's convenience Can be actively induced to assist with comfortable defecation. Further, since the normal cleaning setting means and the stool-inducing cleaning setting means are provided, it is possible to use different cleaning jets depending on the situation, and the user convenience is improved.Then, when the convenience-inducing cleaning setting means is selected and set, the controller starts the cleaning by setting the amount of water in the intrusion jet immediately after the start of cleaning to be smaller than the intrusion jet to be jetted after the second switching of the jet flow. It can prevent anal tension that sometimes occurs and promote anal relaxation more.
[0089]
(2) Since the relationship between the washing dynamic pressure of the jet is relaxed jet <normal jet <relaxed jet, the relaxing effect of the relaxed jet is further enhanced, and the infiltrating jet is likely to enter the anus. In addition, the change in the washing dynamic pressure when switching from the relaxed jet to the infiltrating jet is increased, effectively stimulating the anus and enhancing the stool induction effect.
[0090]
(3) The jet switching means is configured to be able to change the form of the relaxation jet and the intrusion jet, and the relationship between the cleaning areas is relaxation jet> infiltration jet, so that the relaxation jet that can wash a large area has an appropriate stimulus to the anus In addition, the relaxation effect is further improved, and the intruding jet hits a small area, so that it can easily enter the anus, and the user's convenience can be more effectively induced.
[0091]
(4) Since the duration of the relaxation jet and the intrusion jet within the repetition cycle is set separately, it is possible to flexibly respond to the duration of each jet where the degree of relaxation of the anus and the degree of penetration of washing water have a great dependency In addition, the relaxation of the anus can be effectively promoted, and the probability of water intrusion into the anus can be improved.
[0092]
(5) By setting the duration of the relaxation jet within the repetition period to 2 seconds or more, the anal relaxation of the user can be further promoted, and as a result, the user's convenience can be effectively induced.
[0093]
(6) Irregularly changing the duration of at least one of the relaxation jet or the intruding jet within the repetition cycle eliminates the monotonous feeling and applies the intruding jet unexpectedly, so that the washing water into the anus The penetration probability can be improved, and the user's convenience can be induced more effectively.
[0094]
(7) When the stool-inducing cleaning setting means is selected and set, by starting cleaning with a relaxed jet, it promotes anal relaxation immediately after the start of cleaning and prevents anal tension caused by suddenly strong jets. it can.
[0095]
(8) If the convenience-inducing cleaning setting means is selected and set, the cleaning area at the start of cleaning becomes narrow by changing the jet form at the start of cleaning to an intrusion jet. This makes it easier to improve the probability that washing water will leak into the anus.
[0096]
(9) The heating means is an instantaneous heat exchanger, and the temperature of the wash water supplied in conjunction with the switching time between the relaxation jet and the intrusion jet is variably controlled, so that the stimulation pressure generated when switching between the relaxation jet and the intrusion jet is reduced. In addition to the change, the anus can be stimulated by the temperature change of the washing water, and the user's convenience can be more effectively induced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing components of a human body local cleaning device according to a first embodiment of the present invention.
[Fig. 2] Top view of the nozzle unit with a partial cutout
FIG. 3 is a time chart showing the operation of the same component
FIG. 4 is a graph showing the relationship between cleaning time and relaxation of anus by a relaxing jet.
FIG. 5 is a diagram showing components of a human body local cleaning device according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a top view of the nozzle unit according to the second embodiment.
FIG. 7 is a time chart showing the operation of components in
FIG. 8 is a time chart showing the operation of components in
FIG. 9 is a diagram showing a human body local cleaning device and a toilet seat according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a top view of a cleaning nozzle in the fourth embodiment.
FIG. 11 is a cutaway sectional view of the cleaning nozzle in Example 4 as seen from the side.
FIG. 12 is an image diagram of an aeration flow in the fourth embodiment.
FIG. 13 is an image diagram of a direct jet flow in Example 4.
FIG. 14 is a time chart showing the operation of components in the fourth embodiment.
FIG. 15 is a time chart showing the operation of components in
FIG. 16 is a block diagram showing a water channel of a conventional human body local cleaning device
FIG. 17 is a side sectional view of the cleaning nozzle.
[Explanation of symbols]
14, 32, 54 Water supply pipe
15, 33, 55 original solenoid valve (water supply control means)
16, 34, 57 Flow rate control valve (water supply control means, jet flow switching means)
17, 35 Hot water tank
18, 36 Heater (heating means)
20, 38, 61 Hot water pipe
22 Spout (Discharge means)
24, 47, 71 Wet switch (normal cleaning setting means)
27, 50, 75 Consciousness-inducing switch (Consciousness-inducing cleaning setting means)
30, 53, 77 Controller
44 First outlet (discharge means)
45 Second outlet (discharge means)
59 Heat exchanger (heating means)
64 Cleaning nozzle (Discharging means)
65 Air pump (jet switching means)
Claims (9)
前記温水管に接続され洗浄対象に向けて洗浄水を噴出する吐出手段と、
前記洗浄水の供給制御を行う給水制御手段と、
通常の洗浄を選択設定する通常洗浄設定手段と、
便意誘発洗浄を選択設定する便意誘発洗浄設定手段と、
通常洗浄時の通常噴流と肛門の弛緩を促進する弛緩噴流および肛門内に浸入しやすい浸入噴流とを切り替え可能に構成した噴流切替手段と、
前記便意誘発洗浄設定手段の設定により前記弛緩噴流と前記浸入噴流が周期的に繰り返されるよう前記給水制御手段および前記噴流切替手段を制御する制御器とを備え、
前記便意誘発洗浄設定手段が選択設定された場合、前記制御器は洗浄開始直後の浸入噴流は噴流切替の繰り返しで2回目以降に噴出される浸入噴流よりも水量を少なく設定したことを特徴とする人体局部洗浄装置。A hot water tank to which a water supply pipe and a hot water pipe are connected;
A discharge means connected to the hot water pipe and ejecting the wash water toward the object to be washed;
Water supply control means for performing supply control of the washing water;
Normal cleaning setting means for selectively setting normal cleaning,
Constipation-inducing cleaning setting means for selectively setting stool-inducing cleaning;
A jet switching means configured to be able to switch between a normal jet during normal washing, a relaxing jet that promotes relaxation of the anus, and an intruding jet that easily enters the anus,
A controller for controlling the water supply control means and the jet switching means so that the relaxation jet and the intrusion jet are periodically repeated by the setting of the stool induction cleaning setting means ,
When the convenience-inducing cleaning setting means is selected and set, the controller sets the amount of water in the intrusion jet immediately after the start of cleaning to be smaller than that of the intrusion jet that is ejected after the second time by switching the jet flow. Human body local cleaning device.
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