JP4392665B2 - クラスタシステムの性能予測装置、性能予測方法及び性能予測プログラム - Google Patents

クラスタシステムの性能予測装置、性能予測方法及び性能予測プログラム Download PDF

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Description

本発明は、クラスタシステムの性能予測装置に関し、特に、各ノードの主記憶装置上にあるデータをネットワーク経由で共有するクラスタシステムで発生するクラスタリング・オーバーヘッドを予測することのできるクラスタシステムの性能予測装置、性能予測方法及び性能予測プログラムに関する。
近年、Webシステムの普及に伴い、サーバ用途で用いられる計算機システムが増加している。このような計算機システムでは、Webシステムの処理能力を向上させることを目的として、複数の計算機を使用したクラスタシステムが使用される。このため、クラスタシステムの性能設計の重要性が増している。
クラスタシステムは単純に考えると計算機の数に見合った性能向上が実現されるように思われるが、実際には単一ノードのシステムでは発生しないクラスタリング・オーバーヘッドが生じるため、クラスタシステムの性能はクラスタサイズに比例して向上するものではない。ここで、クラスタリング・オーバーヘッドは、ノードを複数にしたことが原因となって発生するオーバーヘッドを表す。以下、スケーラビリティの用語によりクラスタサイズに対する性能増加率を表すこととする。クラスタサイズは、クラスタシステムを構成するノードの数を表す。
クラスタシステムのスケーラビリティが低い場合には、その原因がクラスタリング・オーバーヘッドによるのか又は他の要因によるのかを判定したい、という要求が生じる。なぜなら、クラスタリング・オーバーヘッドが主原因であれば、スケールアウトによる性能向上を狙うよりも、CPUの高速化等ハードウェア単体の性能強化によるスケールアップを狙うべきであると判断できるからである。このように、クラスタリング・オーバーヘッドの予測は、クラスタシステムの性能設計を行う上で重要となる。
ノードの主記憶上にあるデータをネットワーク経由で共有するクラスタシステムにおいては、データ共有のためのブロックコピーがクラスタリング・オーバーヘッドの主要な原因となっていることがわかっている。
従来の計算機システムでの性能予測の方法として、次のような方法が提案されている。
特許文献1に開示される方法は、計算機システムの性能予測プログラムに関するものである。この性能予測プログラムでは、部品プログラムの性能とこれらの結合情報を入力パラメータとして、部品プログラムの実行時間を追跡するシミュレーションを行うことで計算機システムの性能を予測する。性能予測プログラムは、単一ノードからなるシステム上で、特定のアプリケーションとワークロードを対象とした性能予測を行うものである。
特許文献2の方法は、Webシステムの性能予測方法に関するものである。この性能予測方法では、Webシステムの構成に関する情報であるモデルパターン情報、Webシステムの特性に関する情報、及びWebシステムが提供する機能に関する情報を予め登録した上で、Webシステムが提供する機能名(例えば文書管理)、優先項目(価格、性能)、利用者数に関する情報を入力すると、構成、機能、サーバ機種、価格、性能、サーバ負荷を、性能の異なるサーバ機種毎に出力する。なお、性能予測は、過去の性能情報に基づき行われる。したがって、この方法は過去の性能情報が入手可能なクラスタシステムの性能予測に適用することができる。
特許文献3の方法は、システム・コンポーネント接続モデルとデータの経路を示すワークフローを分割することにより、1つのシステム・コンポーネント接続モデルで多様なワークフローを実現する方法に関するものである。特許文献3の方法では、最初に対象とするシステムのシステム・コンポーネント、ワークロード及びワークフローを入力する。システム・コンポーネントは、マスタ・コンポーネントとスレーブ・コンポーネントにより構成され、マスタ・コンポーネントから発生するデータ量がワークロードとして入力される。
特許文献4の方法は、並列化のための負荷分散量を数値で確認できると共に、並列実行プログラムの並列化チューニングの支援を行うことのできる並列実行プログラムの実行回数解析方法に関するものである。この実行回数解析方法では、解析対象プログラムへプログラムの実行回数を計数するカウント命令を挿入する。カウント命令により測定されるプログラムの実行文の総実行回数を計算し、並列度数を変化させた場合の性能向上率を計算する。次に、これらの結果を用いて、並列度数の変化に対する特定ループの実行文実行回数、ループの平均回転数及び性能向上率の見積り値を表示する。
非特許文献1には、従来のクラスタシステムの性能モデルの一例、LogPモデルが記載されている。LogPモデルは、クラスタシステムのボトルネックの発見や並列アルゴリズムの解析に用いられ、通信遅延の上限(Latency)、1つのメッセージの送信または受信によって消費されるプロセッサ時間(overhead)、メッセージの最小送信(受信)間隔(gap)、プロセッサ数(Processors)の4つを入力パラメータとして性能を予測する。LogPモデルは、例えば高速フーリエ変換アルゴリズムを実行したときのボトルネックの発見や、より効率的な高速フーリエ変換アルゴリズムの設計に用いられる。
非特許文献2には、非特許文献1を拡張したモデルの一例、LogGPSモデルが記載されている。LogGPSモデルは、LogPモデルで考慮している入力パラメータに加え、長いメッセージの送信とその送信中に発生する同期に関する入力パラメータを含む。このように、入力パラメータを追加することにより、非特許文献1よりも高い精度で性能を予測できる。
非特許文献1と非特許文献2に記載の技術は、アルゴリズムから計算量と通信量が算出できるアプリケーションが動作するクラスタシステムに対して適用できる。
特開2004−272582号公報 特開2004−46734号公報 特開2004−14937号公報 特開2004−102594号公報 David Culler, Richard Karp, David Patterson, Abhijit Sahay, Klaus Erik Schauser, Eunice Santos, Ramesh Subramonian, and Thorsten von Eicken. LogP: Towards a Realistic Model of Parallel Computation. In Proceedings of the Fourth ACM SIGPLAN Symposium on Principles and Practice of Parallel Programming, pages 1--12, May, 1993. 伊野文彦、藤本典幸、萩原兼一。LogGPS:メッセージ通信プロトコルの切替えを考慮した高水準通信ライブラリ向けの並列計算モデル。情報処理学会論文誌:ハイパフォーマンスコンピューティングシステム、Vol.42, No.SIG09。
上述した従来の技術は、いずれも以下に述べるような問題点があった。
特許文献1の方法における性能予測プログラムは、単一ノードからなるシステムに関するものであり、ここで対象とする複数ノードからなるクラスタシステムへ適用できるものではない。
特許文献2の方法は、過去の性能情報が入手可能なクラスタシステムの性能予測に適用できる。しかしながら、本発明の対象とするクラスタリング・オーバーヘッドの予測はできない。
特許文献3の方法は、1つのシステム・コンポーネント接続モデルで多様なワークフローを実現する方法であって、本発明の対象とするクラスタリング・オーバーヘッドを予測する方法ではない。
特許文献4の方法は、並列化のための負荷分散量を数値で確認する方法であるが、本発明の対象とするクラスタリング・オーバーヘッドを予測する方法ではない。
非特許文献1と非特許文献2に記載の技術は、アルゴリズムから計算量と通信量を算出できるアプリケーションが動作するクラスタシステムの性能を予測できる。しかしながら、アルゴリズムから計算量と通信量を算出することのできない、ビジネス向けアプリケーションが動作するクラスタシステムの場合にはクラスタリング・オーバーヘッドを予測することはできない。
本発明の目的は、上記従来技術の欠点を解決し、各ノードの主記憶上にあるデータを通信回線経由で共有するクラスタシステムで発生するクラスタリング・オーバーヘッドを予測することのできるクラスタシステムの性能予測装置、性能予測方法及び性能予測プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明は、通信回線を介して接続される複数のノードの主記憶装置上のデータを前記ノード間で互いに共有するクラスタシステムの性能予測装置であって、前記主記憶装置内のメモリーブロックを単位として前記ノード間でなされるブロックコピーの回数を算出し、単位時間当たりの前記ブロックコピー回数と、前記ブロックコピー当たりのCPU負荷の情報に基づき、前記ブロックコピーが原因で生じる、前記クラスタシステムのクラスタリング・オーバーヘッドを予測することを特徴とする。
本発明では、主記憶上のデータをノード間で互いに共有するクラスタシステムにおいては、データ共有のためのブロックコピーがクラスタリング・オーバーヘッドの主要な原因となっている点に着目した。
本発明では、最初に、コピーコスト情報、ワークロード特性情報及び負荷分散特性情報をクラスタシステム性能予測装置に対して入力する。
クラスタシステム性能予測装置では、これらの情報からコピーコスト、ワークロード特性テーブル、負荷分散特性テーブルを生成する。
コピーコスト情報は前記ブロックコピーが1回なされる際のCPU負荷の情報である。
ワークロード特性テーブルは各メモリーブロック集合における各ウィンドウサイズの出現回数の情報を含むテーブルである。ここで、ウィンドウサイズは、特定の種類のアクセスがメモリーブロック集合に対してなされてから次に同種のアクセスがなされる迄の一連のアクセスの集合であるウィンドウにおける、一連のアクセスの出現回数である。
また、負荷分散特性テーブルは、各ノードの部分ブロック集合へのアクセスの到着確率の情報を含むテーブルである。
次に、クラスタシステム性能予測装置は、クラスタシステムのノード数情報とウィンドウサイズ情報と負荷分散特性テーブル情報に基づき、ウィンドウサイズを与えた場合に、1つのウィンドウ中にアクセスが到着するノードの数の期待値である到着ノード数を算出する。
次に、ウィンドウ内のアクセスが書込みのアクセスの後、読出しのアクセスが複数回続くことを想定し、到着ノード数からウィンドウサイズを与えた場合のブロックコピー回数を算出する。
次に、ワークロード特性テーブルとウィンドウサイズを与えた場合のブロックコピー回数から、クラスタシステム全体のブロックコピー回数を算出する。
最後に、クラスタシステム全体のブロックコピー回数とコピーコストから、クラスタリング・オーバーヘッドを算出する。
本発明によれば、クラスタシステムで発生するクラスタリング・オーバーヘッドを予測することができる。
その理由は、クラスタシステムのワークロード特性、負荷分散特性及びコピーコストに基づき、クラスタリング・オーバーヘッドの主要因であるブロックコピーにより発生するオーバーヘッドを算出するためである。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態によるクラスタシステムの性能予測装置10の構成を示すブロック図である。
図1を参照すると、本実施の形態によるクラスタシステムの性能予測装置10は、入力手段110と、コピーコスト生成手段120と、ワークロード特性生成手段130と、負荷分散特性生成手段140と、到着ノード数算出手段150と、オーバーヘッド予測手段160と、出力手段170を備える。
クラスタシステムの性能予測装置10の各手段を説明する前に、本実施の形態の対象とするクラスタシステム40について説明する。
図2は、本実施の形態の対象とするクラスタシステム40の一例を示す図である。
図2を参照すると、本実施の形態の対象とするクラスタシステム40は、通信回線を介して接続された2つのノードにより構成される。各ノードは、それぞれCPU(Central Processing Unit)及び主記憶装置を備える。
クラスタシステム40には、通信回線を介してクライアントが接続されている。クライアントは、クラスタシステム40に対して情報を書き込むための「write」アクセス(書込みのアクセス)あるいは読み出すための「read」アクセス(読出しのアクセス)を行う。クラスタシステム40は、空いているノードにクライアントを接続する。
クライアントから「read」アクセスがあり、クライアントの読み出す主記憶装置内の部分ブロック集合が最新でないことをアクセス先のノードで検知すると、別のノードから最新の部分ブロック集合のデータをコピーするブロックコピーが発生する。なお、アクセス先のノードでクライアントの読み出すブロックが最新であることを検知した場合にはブロックコピーは起こらない。部分ブロック集合はクライアントのアクセスするブロックであるが、詳細は後述する。
このように、ノード間では、主記憶装置間で部分ブロック集合単位のブロックコピーがなされることによりCPUが消費され、クラスタリング・オーバーヘッドが発生する。クラスタリング・オーバーヘッドは複数の原因により発生するが、主要な原因はデータ共有のためのブロックコピーにより発生するCPUの負荷であることがわかっている。なお、ノード数は3個以上であっても同様である。
次に、クラスタシステムの性能予測装置10の各手段を説明する。
入力手段110は、性能予測の対象とするクラスタシステム40の情報を入力する手段であって、クラスタシステムの性能予測装置10にオーバーヘッド基礎情報20を入力する機能を有する。オーバーヘッド基礎情報20には、コピーコスト情報210、ワークロード特性情報220及び負荷分散特性情報230が含まれる。
コピーコスト生成手段120は、コピーコスト情報210をオーバーヘッド基礎情報20から読出し、コピーコストテーブル31を生成する機能を有する。
ここで、コピーコストはブロックコピーが1回発生したときの1つのCPU負荷である。CPU負荷は、例えば単位時間あたりのCPU実行時間で表す。
ワークロード特性生成手段130は、オーバーヘッド基礎情報20に含まれるワークロード特性情報220を読出し、ワークロード特性テーブル32を生成する機能を有する。
負荷分散特性生成手段140は、オーバーヘッド基礎情報20に含まれる負荷分散特性情報230を読出し、負荷分散特性テーブル33を生成する機能を有する。
到着ノード数算出手段150は、負荷分散特性とワークロード特性から、部分ブロック集合へのアクセスが到着するノード数を算出する機能を有する。
ここで、部分ブロック集合とは、1つ以上のメモリーブロックを含むメモリーブロックの集合である。各ノードの主記憶装置には同じID(識別番号)を持つ部分ブロック集合が配置され、ノード間で共有される。
部分ブロック集合は各ノードの主記憶装置のキャッシュメモリーに設定され、ノード間で同じ情報を保つようにコントロールされる。但し、同じIDの部分ブロック集合であっても、クライアントからのアクセスがないなどの理由により、全てのノード間でデータが一致していない場合もある。
オーバーヘッド予測手段160は、クラスタシステム40のクラスタリング・オーバーヘッドを計算する手段であり、到着ノード数からクラスタリング・オーバーヘッドとスケーラビリティを算出する機能を有する。
出力手段170は、結果を出力する手段であり、予測したクラスタリング・オーバーヘッドとスケーラビリティを出力する。
クラスタシステムの性能予測装置10は、データ処理装置、コンピュータなどにより構成することができる。この場合、入力手段110としては、キーボード、マウス等を用いることができる。また、出力手段170としては、プリンタ、ディスプレイなどを用いることができる。
次に、本実施の形態によるクラスタシステムの性能予測装置10の利用形態を説明する。
図2を参照すると、本実施の形態によるクラスタシステムの性能予測装置10は、通信回線を介してクラスタシステム40のノードに接続されている。クラスタシステムの性能予測装置10は、ノードからオーバーヘッド基礎情報20を取得して、クラスタシステム40の性能予測を行う。
なお、クラスタシステムの性能予測装置10は必ずしもクラスタシステム40のノードに接続されている必要はない。クラスタシステムの性能予測装置10がクラスタシステム40と接続されていない場合、クラスタシステム40のクラスタリング・オーバーヘッド基礎情報20は人手、あるいは記憶媒体によりクラスタシステムの性能予測装置10に入力する。
また、クラスタシステムの性能予測装置10はノード内に実装されていてもよい。このような場合、オーバーヘッド基礎情報20はノードからクラスタシステムの性能予測装置10へ入力される。
本発明の特徴である、ワークロード特性情報210と負荷分散特性情報220とコピーコスト情報230に基づき、クラスタリング・オーバーヘッドを算出する機能については、コンピュータ装置の内部にそのような機能を実現するプログラムを組み込んだ回路部品を実装して実現することも可能である。しかしながら、本発明の特徴的な機能を実現するためのプログラム(アプリケーション)を記憶媒体に記憶させ、コンピュータ装置で当該プログラムを実行することで、クラスタシステムの性能予測装置10として機能させることもできる。
図3は、本実施の形態による特性テーブル30の内容の構成を示すブロック図である。
図3を参照すると、特性テーブル30は、コピーコストテーブル31と、ワークロード特性テーブル32と、負荷分散特性テーブル33による構成となっている。
コピーコストテーブル31にはコピーコストが書き込まれる。コピーコストテーブル31に記入される情報は、コピーコスト1つのみである。
ワークロード特性テーブル32は、各部分ブロック集合におけるウィンドウの出現回数のテーブルであり、ウィンドウの出現回数はウィンドウサイズ毎に書き込まれる。ここで、ウィンドウとは、クライアントから特定の種類のアクセスがメモリーブロック集合に対してなされてから次に同種のアクセスがなされる迄のアクセスの集合(全てのアクセス)を指す。また、ウィンドウサイズとは、ウィンドウを構成するアクセスの数を表す。ウィンドウサイズの詳細については、図6で説明する。
負荷分散特性テーブル33は、ノードの各部分ブロック集合へのアクセスの到着確率のテーブルである。
ワークロード特性テーブル32、負荷分散特性テーブル33については、図5、図6でそれぞれ詳細に説明する。
次に、本実施の形態の動作について詳細に説明する。
図4は、本実施の形態によるクラスタシステムの性能予測装置10の動作を説明するためのフローチャートである。以下の説明では、必要に応じて図1の主要な部分を参照する。
図4を参照すると、最初に、入力手段110はオーバーヘッド基礎情報20を入力する(ステップA1)。
オーバーヘッド基礎情報20は、人手により入力する場合と、クラスタシステム40のノードから通信回線経由でクラスタシステムの性能予測装置10に入力する場合がある。
次に、コピーコスト生成手段120がオーバーヘッド基礎情報20に含まれるコピーコスト情報210から、コピーコストテーブル31を生成する(ステップA2)。
本実施の形態ではブロックコピー1回で、1つのCPUの何パーセントを消費するかがコピーコスト情報210として与えられているとする。したがって、コピーコスト生成手段120はコピーコスト情報210をそのままコピーコストテーブル31に書き込む。
ワークロード特性生成手段130は、オーバーヘッド基礎情報20に含まれるワークロード特性情報220からワークロード特性テーブル32を生成する(ステップA3)。
本実施の形態では、ワークロード特性情報220がワークロード特性テーブル32として与えられているので、ワークロード特性生成手段130はワークロード特性情報22をそのままワークロード特性テーブル32に書き込む。
負荷分散特性取得手段140は、オーバーヘッド基礎情報20に含まれる負荷分散特性情報230から負荷分散特性テーブル33を生成する(ステップA4)。
本実施の形態では、負荷分散特性情報230が負荷分散特性テーブル33として与えられているので、負荷分散特性取得手段140は負荷分散特性情報230をそのまま負荷分散特性テーブル33に書き込む。
上述した、ステップA1からステップA4のステップの内、ステップA2、ステップA3、ステップA4の順序は入れ替えることができる。
図5は、本実施の形態によるワークロード特性テーブル例32Aを示す図である。
図5を参照すると、ワークロード特性テーブル例32Aでは、各部分ブロック集合でのウィンドウの出現回数をウィンドウサイズ毎に示している。なお、部分ブロック集合は全てのノードに配置されている。
各行に示したA、B、Cの文字は各部分ブロック集合のIDであり、各列に示した3、4、5、7の数字は各ウィンドウサイズを表す。
図5のワークロード特性テーブル例32Aから、例えば、部分ブロック集合Bに対するアクセスではサイズ5のウィンドウが800回出現することがわかる。
図6は、本実施の形態による負荷分散特性テーブル例33Aを示す図である。
図6を参照すると、負荷分散特性テーブル例33Aでは、A、B、Cのそれぞれの部分ブロック集合毎に、1、2、3、4の各ノードへアクセスが到着する確率が示されている。負荷分散特性テーブル例33Aからは、部分ブロック集合Aへのアクセスは、ノード1に対しては0.1、ノード2に対しては0.3、ノード3に対しては0.2、ノード4に対しては0.4の確率で到着することがわかる。
本実施の形態では、クライアントからノードに対してブロックの内容を書き換える「write」アクセスと最新のブロックの内容を読み出す「read」アクセスの2種類のアクセスがなされることを前提とする。また、ワークロード特性テーブルは、「write」アクセスにより書き込まれたデータが「read」アクセスにより読み出されるシーケンス動作による負荷を表したものとなる。例えば、ウィンドウサイズ4であると、「write, read, read, read, (write) 」というアクセスシーケンスが出現することを意味する。ここで、アクセスシーケンスの末尾の(write)は「write」アクセスであるが、最後の「(write)」アクセスで内容が書き換えられるため、括弧内で示してある。ウィンドウサイズは、「write」アクセスから、次の「write」アクセスの直前の「read」アクセス迄のアクセス回数で表される。
到着ノード数算出手段150は、与えられた負荷分散特性テーブル33に関して、到着ノード数がウィンドウサイズの増加に伴い広義の意味で単調増加するように到着ノード数を算出する(ステップA5)。
なお、到着ノード数は各部分ブロック集合毎に算出される。
ここで、広義の意味で単調増加するとは、ウィンドウサイズが増加した場合に、到着ノード数が増加すること又は不変であることを表す。また、到着ノード数は、1つのウィンドウ内でアクセスが到着するノードの数の期待値を表す。
到着ノード数を、ウィンドウサイズに対して広義の意味で単調増加するように算出するのは、ウィンドウサイズが増すとノードへのアクセス回数が増加するため、到着ノード数が増加すること又は不変であることはあっても、到着ノード数が減少することはないという理由によるものである。
例えば、ある負荷分散特性テーブル33の下で、部分ブロック集合Aへのアクセスがウィンドウサイズ5で発生したときを考える。到着ノード数算出手段150が、この5回のアクセスは3つのノードに到着する(すなわち到着ノード数は3)と算出したら、到着ノード数算出手段150はウィンドウサイズが6のときには到着ノード数は3以上と算出する。
クラスタサイズ n とウィンドウサイズ w が与えられたときの、到着ノード数の算出方法の例を説明する。各ノードID(ノードの識別番号)を、1から n の数で表す。上述したように、到着ノード数は部分ブロック集合毎に算出される。
ノード i へのアクセスが到着する確率を pi (Σ pi =1)とする。pi は負荷分散特性テーブル33から取得できる。
また、ある1つのウィンドウ内でノード i へ到着したアクセスの数を diとする。ここで

d=(d,d,... ,d) ・・・ (式1)

p=(p,p,... ,p) ・・・ (式2)

と書く。
ノードIDが1, 2, … n であるそれぞれのノードへアクセスが到着する n 個の事象が出現する確率は、上述のようにそれぞれp1, p2,… pn で与えられる。ウィンドウサイズ w 回のアクセスがなされた際、当該 n 個の事象がそれぞれd1, d2,… dn 回起こる事象の出現確率 m(w, d, p) は、多項分布を用いることにより
Figure 0004392665

で与えられる。式3でΠは、積を計算する記号である。また、d1, d2,… dn

+d+・・・d=w ・・・ (式4)

を満たす自然数である。ここで、自然数は0を含む。
次に、到着ノード数の算出を説明する。ここで、到着ノード数は、到着ノード数の期待値を表す。
まずアクセスが到着するノード数(以下ではアクセスが到着するノード数をアクセス到着ノード数と略す)を固定して、到着ノード数の期待値を求め、次に全てのアクセス到着ノード数について到着ノード数の期待値を合計する。以下、アクセス到着ノード数を固定した場合の到着ノード数の期待値を、到着ノード数の部分期待値と記述する。
式4を満たす di のうち、k 個が1以上の自然数である d の集合を D(n, w, k) と記述する。ここで、k はアクセス到着ノード数を表す。
一例であるが、クラスタサイズ n が5の場合、ノード数は5であるが、k が3であると、5個のノードの内、3個のノードにはアクセスが到着するが、2個のノードにはアクセスは到着しない。
まず、到着ノード数の部分期待値を求めるが、この部分期待値は、式3の確率にk を乗算した値を D(n, w, k) の集合について合計することにより算出することができる。
次に全ての k について、到着ノード数の部分期待値を加えるが、その前に k の最大値を決定する。
まず、ウィンドウサイズ w がクラスタサイズ n よりも大きい場合、アクセス到着ノード数 k はクラスタサイズ n (=ノード数)を越えることはない。また、ウィンドウサイズ w がクラスタサイズ n よりも小さい場合、アクセス到着ノード数 k は、ウィンドウサイズ w (=アクセス数)を越えることはできない。ウィンドウサイズ w とクラスタサイズ n が等しい場合も同様である。したがって、k の最大値は、min(n, w)であることがわかる。
以上より、次の式で到着ノード数を算出する。
Figure 0004392665

a(n, w)は、1ウィンドウ中にアクセスが到着するノードの数の期待値になっている。なお、a(n, w) の値や m(w, d, p) の値は、予め計算して表として持っていてもよい。
式5以外の到着ノード数 a(n, w)の算出方法の例としては、

a(n,w)=αnθ+βwφ+γ ・・・ (式6)

a(n,w)=αlogn+βlogw+γ ・・・ (式7)

などがある。ここで、α、β、γ、θ、φは実数である。なお、これらの式においても到着ノード数は、ウィンドウサイズの増加に伴い広義の意味で単調増加するように算出される。
また、a(n, w) を多項分布から算出する代わりに、多次元正規分布を用いる方法がある。
上述のようにして、クラスタサイズ n とウィンドウサイズ w が与えられたときの、到着ノード数が算出される。
オーバーヘッド予測手段160は、到着ノード数からブロックコピー回数を算出する(ステップA6)。
なお、ブロックコピー回数は単位時間当たりのブロックコピー回数である。また、ステップA6で算出されるブロックコピー回数はウィンドウサイズ w を固定した場合のブロックコピー回数である。以下、ウィンドウサイズ w を固定した場合のブロックコピー回数を部分ブロックコピー回数と記述する。
負荷分散特性テーブル33とクラスタサイズとウィンドウサイズを指定した場合の部分ブロックコピー回数 b(n, w) の算出方法の例としては、

b(n,w)=a(n,w)−1 ・・・ (式8)

がある。b(n, w) は、「read」アクセスだけが到着したノード数に等しい。式8は、部分ブロック集合が「write」アクセスにより更新された後に、「write」アクセスが到着しなかったノードに初めて「read」アクセスが到着したときにブロックコピーが起こることを想定した算出方法である。
本実施の形態の最初に述べたように、「write」アクセスではクライアントによる書込みがなされるため、書込みのなされた部分ブロック集合の内容は最新のものではなくなる。そのため、初めて「read」アクセスが到着したときには、ノードでクライアントの読みだす主記憶装置内の部分ブロック集合が最新でないことが検知され、別のノードから最新の部分ブロック集合のデータをコピーするブロックコピーが発生する。
式8は、例えば、ノード数が5個あり、ウィンドウサイズが3個であった場合、ウィンドウを構成するアクセスは、「write、read、read」となるが、最初の「write」アクセスが到着しなかった4個のノードの内、1つのノードに「read」アクセスが到着し、別のノードに「read」アクセスが到着した場合、a(n, w)は3であるが、b(n, w)は2となることを表している。
また、この例で、2個の「read」アクセスが到着するノードが同じノードの場合、最初の「read」アクセスでは部分ブロック集合を最新のものとするためのブロックコピーが起こるが、2個めの「read」アクセスではブロックコピーは発生しない。この場合、a(n, w)は2となり、b(n, w)は1となる。
次に、全てのウィンドウサイズの場合について部分ブロックコピー回数を合計することにより、部分ブロック集合に対して発生するブロックコピー回数を算出する。
W を出現回数が0でないウィンドウサイズの集合、f (w) をウィンドウサイズ w の出現回数として、
Figure 0004392665

とする。b(n, W) は、部分ブロック集合に対して発生するブロックコピー回数を表している。
次に、各部分ブロック集合に対するブロックコピー回数を合計して、全体のブロックコピー回数を算出する。
特性テーブル30に出現する各部分ブロック集合をSiとして

b(S)=b(n,W) ・・・ (式10)

とする。また 、Si∈Sとする。ここで、S は各部分ブロック集合Siの集合である。ここで、ワークロード特性テーブル32の全てのデータを取得するために、ウィンドウ情報を測定した期間をperiodと記述する。そして、ブロックコピー回数 B(S) を、
Figure 0004392665

と算出する。ここで、ブロックコピー回数は単位時間当たりのブロックコピー回数である。
オーバーヘッド予測手段160は、コピーコストをcopy 、クラスタリング・オーバーヘッドをoverhead 、スケーラビリティをscalability と記述すると、
Figure 0004392665

により、ブロックコピー回数からクラスタリング・オーバーヘッドとスケーラビリティを算出する(ステップA7)。
最後に、出力手段170はクラスタリング・オーバーヘッドとスケーラビリティを出力する(ステップA8)。
次に、クラスタシステムの性能予測装置10のハードウェア構成を説明する。
図7は、本実施の形態によるクラスタシステムの性能予測装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。
図7を参照すると、クラスタシステム性能予測装置10は、CPU101、RAM及びROMで構成される主記憶部102、通信回線を介してデータ通信を行う通信部103、プリンタ、ディスプレイ等の出力部104、キーボード、マウス等の入力部105及びハードディスク装置等の補助記憶部106を備えている。
以上述べたように、本実施例によるクラスタシステムの性能予測装置10は、
通信回線を介して接続される複数のノードの主記憶装置上のデータをノード間で互いに共有するクラスタシステム40の性能を予測する装置であって、主記憶装置内のメモリーブロックを単位としてノード間でなされる単位時間当たりのブロックコピーの回数を算出し、ブロックコピー回数の情報と、ブロックコピーが1回なされる際のCPU負荷の情報に基づき、クラスタシステムで発生するクラスタリング・オーバーヘッドを算出するものである。
(第1の実施の形態の効果)
以上説明した実施の形態例によれば、通信回線経由でデータを共有するクラスタシステム40で発生するクラスタリング・オーバーヘッドを予測することができる。
その理由は、クラスタシステム40のワークロード特性と負荷分散特性とコピーコストから、クラスタリング・オーバーヘッドの主要因であるブロックコピーにより発生するオーバーヘッドを算出するためである。
また、上述したクラスタシステム40で発生するスケーラビリティを予測することができる。
その理由は、クラスタシステムのスケーラビリティの決定要因がクラスタリング・オーバーヘッドであることを仮定して、クラスタリング・オーバーヘッドからスケーラビリティを算出するためである。
(第2の実施の形態)
以下、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。
図8は、本実施の形態によるクラスタシステムの性能予測装置11の構成を示すブロック図である。
図8を参照すると、本実施の形態によるクラスタシステムの性能予測装置11の構成は、図1に示した第1の実施の形態によるクラスタシステムの性能予測装置10の構成と同様である。しかしながら、負荷分散特性生成手段141の機能、到着ノード数算出手段151の機能は、第1の実施の形態による負荷分散特性生成手段140の機能、到着ノード数算出手段150の機能とそれぞれ異なるものとなっている。また、オーバーヘッド基礎情報21に含まれる負荷分散特性情報231も、第1の実施の形態によるオーバーヘッド基礎情報20に含まれる負荷分散特性情報230と異なる。
負荷分散特性生成手段141の機能及び到着ノード数算出手段151の機能及び負荷分散特性情報231については、図11で説明する。
図9は、本実施の形態による遷移特性テーブル集合36の一例を示す図である。本実施の形態では、第1の実施の形態で説明した、図3の負荷分散特性テーブル33の代わりに、遷移特性テーブル集合36を使用する。
遷移特性テーブル集合36は、遷移特性テーブル36A、36B、…、からなり、部分ブロック集合A、B、…に関するアクセスの情報は、それぞれ遷移特性テーブル36A、36B、…に書き込まれている。
図9を参照すると、遷移特性テーブルは便宜上2次元のテーブルで表されている。しかし、一般には遷移特性テーブル(図示しない)は k 次元のノードID(識別番号)の表である。第1の実施の形態では、k はアクセス到着ノード数を表したが、本実施の形態では、k はノードIDの表の次元を表す自然数である。
最初に、ノードへのアクセスシーケンスが出現する確率を算出する式を説明する。
アクセスシーケンス(v1, v2, … , vk)の出現確率を q(v1, v2, … vk)で表す。ここで、アクセスシーケンス(v1, v2, … , vk)は、前回アクセスしたノードIDがv1であり、前々回アクセスしたノードIDがv2であり、k 回前にアクセスしたノードIDがvkであるアクセスシーケンスを表す。
また、viをi回前にアクセスしたノードIDとし、i はk −1以下の自然数であるとする。
アクセスシーケンス(v1, v2, … , vi)の出現確率は
Figure 0004392665

により算出できる。
式14は、前回からi回前迄のノードへのアクセスシーケンスの出現確率を、前回からi+1回以上前迄のノードへのアクセスシーケンスの出現確率から算出する式である。iが k −1の場合、式14は、前回からk 回前迄のノードへのアクセスシーケンスの出現確率から、前回からk −1回前迄のアクセスシーケンスの出現確率を算出する。
図10は、本実施の形態によるクラスタシステムの性能予測装置11における2次元の遷移特性テーブル例37を示す図である。
遷移特性テーブル例37では、クラスタシステム40は、4ノードからなることを想定している。各行の左端の1から4のノードIDは前回アクセスの発生したノードのID、また各列の上端の1から4のノードIDは今回アクセスの発生するノードのIDを表す。
以下では、アクセスシーケンス(n)で、今回のノードIDが n であるアクセスシーケンスの確率を表すことにする。また、アクセスシーケンス(m、n)で、今回のノードIDが m で前回のノードIDが n であるアクセスシーケンスの出現確率を表すことにする。
図10を参照すると、アクセスシーケンス(1)が確率0.25で、アクセスシーケンス(2)が確率0.1で発生することがわかる。例えば、アクセスシーケンス(1)は、前回のノードIDが1である確率であるため、遷移特性テーブル例37で行の左端が1である行の数値を横に加えることにより算出する。
また、2つのアクセスからなるシーケンス(4、3)は確率0.1で発生することがわかる。
2次元の遷移特性テーブルでは、例えば、前回アクセスが到着したノードから今回アクセスが到着するノードがどのノードになるかの確率を求めることのできる負荷分散方法や、ラウンドロビンのような静的な負荷分散方法を記述できる。
また、k 次元の遷移特性テーブルでは、 ( k −1 ) 回前までのアクセスが到着したノードから今回アクセスが到着するノードがどのノードになるかの確率を求めることのできる負荷分散方法や、ウェイテッドラウンドロビンのような、前回のアクセス到着ノードだけでなく、それ以前のアクセス到着にも依存して静的に次回アクセス到着ノードを決定するような静的な負荷分散方法も記述できる。
本発明の特徴である、ブロックコピーの発生するノードへのアクセスシーケンスを指定した遷移特性テーブル36で負荷分散特性を記述してブロックコピー回数を求める機能については、コンピュータ装置の内部にそのような機能を実現するプログラムを組み込んだ回路部品を実装して実現することも可能である。しかしながら、本発明の特徴的な機能を実現するためのプログラム(アプリケーション)を記憶媒体に記憶させ、コンピュータ装置で当該プログラムを実行することで、クラスタシステムの性能予測装置11として機能させることもできる。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図11は、本実施の形態によるクラスタシステムの性能予測装置11の動作を説明するためのフローチャートである。
本実施の形態の動作は、B1からB3のステップ及びB6からB8のステップは、図4で説明した第1の実施の形態のA1からA3のステップ及びA6からA8のステップと同じである。しかし、B4及びB5のステップは、A4及びA5のステップと異なる。以下、B4及びB5のステップについて説明する。
負荷分散特性作成手段141は、遷移特性テーブル集合36を生成する(ステップB4)。
ただし、本実施の形態では、負荷分散特性情報231として遷移特性テーブル集合36が与えられているので、負荷分散特性作成手段141は負荷分散特性情報231をそのまま遷移特性テーブル集合36に書き込む。
到着ノード数算出手段151はアクセスシーケンスの発生確率から到着ノード数を算出する(ステップB5)。
ノードIDの w 次元空間をDwとすると、w 個のアクセスシーケンスはベクトル v ∈ Dw で表すことができる。ここでベクトル v は w 次元のベクトルであり、アクセスシーケンスを表す。v の i 番目の成分を vi とし、viをi回前にアクセスが発生したノードIDであるとする。また、

q(v)=q(v,v, ... ,v) ・・・ (式15)

とする。
ただし、遷移特性テーブルの次元数 k が w よりも小さい場合には、

q(v)=q(v1, ... ,vk)×q(vk+1, ... ,v2k)×q(vhk+1, ... ,v) ・・・ (式16)

となる。ここで h は正又は0の整数である。
このとき、到着ノード数算出手段150は各アクセスシーケンス v とウィンドウサイズ w に対して到着ノード数 a(w) を算出する。ただし、到着ノード数は、w の増加に伴い広義の意味で単調増加することに注意する。
到着ノード数の算出方法の例を以下の式に示す。以下の式で算出された到着ノード数は、ウィンドウサイズが w の時に1ウィンドウ中にアクセスが到着するノードの数の期待値になっている。
Figure 0004392665

a(w) は、第1の実施の形態における a(n, w) に相当する。Card(v)はアクセスシーケンス vにおける、ノードIDの数を表す。ノードIDの数は、v の成分に同じノードが出現した場合には1であると計数し、2つのノードが出現した場合には2であると計数する。
(第2実施の形態の効果)
以上説明した実施の形態によれば、第1の実施の形態よりもブロックコピー回数を正確に算出できる。
その理由は、アクセスの発生するノードへのアクセスシーケンスを指定した遷移特性テーブル36で負荷分散特性を記述するため、多くの負荷分散方法をより正確にかつ詳細に記述できるためである。
(第3の実施の形態)
以下、本発明の第3の実施の形態について図面を参照して説明する。
図12は、本実施の形態によるクラスタシステムの性能予測装置12の構成を示すブロック図である。
図12を参照すると、本実施の形態によるクラスタシステムの性能予測装置12の構成は、図1に示した第1の実施の形態によるクラスタシステムの性能予測装置10の構成と同様である。しかしながら、ワークロード特性生成手段131の機能、到着ノード数算出手段151の機能は、第1の実施の形態によるワークロード特性生成手段130、到着ノード数算出手段150の機能とそれぞれ異なるものとなっている。また、オーバーヘッド基礎情報22に含まれるワークロード特性情報221は、第1の実施の形態によるオーバーヘッド基礎情報20に含まれるワークロード特性情報220と異なる。
本実施の形態では、ワークロード特性生成手段131は、ワークロード特性情報221をワークロード特性テーブル32へ変換する機能を有する。また、到着ノード数算出手段151は、ウィンドウサイズが自然数でない場合でも到着ノード数を計算する機能を有する。
第1の実施の形態においては、ワークロード特性情報220がワークロード特性テーブルで与えられていた。本実施の形態では、ワークロード特性情報221は、ワークロード特性テーブル32を生成するための情報として与えられる。具体的には、ワークロード特性情報221は、部分ブロック集合に到着したアクセス種毎のアクセス回数、つまり「read」アクセスの数と「write」アクセスの数で与えられる。ワークロード特性情報221のワークロード特性テーブル32への変換は、ワークロード特性生成手段131によりなされる。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図13は、本実施の形態によるクラスタシステムの性能予測装置12の動作を説明するためのフローチャートである。
本実施の形態の動作は、C1、C2、C4及びC6からC8のステップは、図3で説明した第1の実施の形態のA1、A2、A4及びA6からA8のステップと同じである。しかし、C3及びC5のステップは、A3及びA5のステップと異なる。以下、C3及びC5のステップについて説明する。
第1の実施の形態では、ステップA3におけるワークロード特性生成手段13の動作は、ワークロード特性情報220をワークロード特性テーブル32に書き込むだけであった。
また、ステップA5においては、到着ノード数算出手段150は自然数のウィンドウサイズからのみ到着ノード数を算出していた。
本実施の形態では、ステップC3において、ワークロード特性生成手段131は「read」アクセスの数と「write」アクセスの数からウィンドウサイズとその出現頻度を算出し、ワークロード特性テーブル32を生成する(ステップC3)。
ステップC3においては、ワークロード特性生成手段131は、「read」アクセスの数と「write」アクセス数との和を「write」アクセスの数で割った値をウィンドウサイズとし、当該ウィンドウサイズの出現頻度を「write」アクセスの数として、ワークロード特性テーブル32に書き込む。この算出方法は、全ての「write」アクセスが等間隔に到着することを仮定した場合に特に正確に算出できる。
また、ステップC5においては、自然数でない正の実数のウィンドウサイズ w から到着ノード数を算出できるようにするために、到着ノード数算出手段160はウィンドウサイズが、
Figure 0004392665
及び
Figure 0004392665
であるときの到着ノード数から w に対する到着ノード数を算出する(ステップC5)。
ここで、
Figure 0004392665
は、それぞれ w 以下の最大の整数、w 以上の最小の整数を表す記号である。
ステップC5においては、例えば、到着ノード数算出手段151は次の式で正の実数のウィンドウサイズに対して到着ノード数を算出する。
Figure 0004392665

上記の式は、
Figure 0004392665

Figure 0004392665
の間で線形補間を行っているが、他の一般に知られた補間方法を用いてもよい。なお、式18及び式19で h の記号が使用されているが、第2の実施の形態における式16に記載された h とは、別の量を表している。
次のC6のステップ以降は、第1の実施の形態のA6以降と同様であり、線形補間により算出した到着ノード数を用いて、クラスタリング・オーバーヘッド及びスケーラビリティを算出できる。
本発明の特徴である、「read」アクセスの数と「write」アクセスの数から求めたウィンドウサイズ w が整数でない場合でも、ウィンドウサイズが w 以下の最大の整数であるときの到着ノード数と、w 以上の最小の整数であるときの到着ノード数から、 w に対する到着ノード数を補間により算出する機能については、コンピュータ装置の内部にそのような機能を実現するプログラムを組み込んだ回路部品を実装して実現することも可能である。しかしながら、本発明の特徴的な機能を実現するためのプログラム(アプリケーション)を記憶媒体に記憶させ、コンピュータ装置で当該プログラムを実行することで、クラスタシステムの性能予測装置12として機能させることもできる。
(第3の実施の形態の効果)
以上説明した実施の形態によれば、ワークロード特性情報221が「read」アクセスの数と「write」アクセスの数で与えられる場合でも、クラスタシステム40のクラスタリング・オーバーヘッド及びスケーラビリティを予測できる。
その理由は、「read」アクセスの数と「write」アクセスの数とから求めたウィンドウサイズ w が整数でない場合でも、ウィンドウサイズが w 以下の最大の整数であるときの到着ノード数とw 以上の最小の整数であるときの到着ノード数から、 w に対する到着ノード数を算出するためである。
(第4の実施の形態)
以下、本発明の第4の実施の形態について図面を参照して説明する。
上述した第1の実施の形態、第2の実施の形態及び第3の実施の形態においては、クライアントからのアクセス種は「read」と「write」の2種類であった。しかし、本実施の形態においては、アクセス種として「read」と「write」と「get」の3種類がある場合の、クラスタリング・オーバーヘッド及びスケーラビリティの予測について説明する。
本実施の形態で説明する「get」アクセス(取得のアクセス)では、「read」アクセスと同様にブロックの読出しを行い、最新のブロックを持たないブロックに到着したときは、ブロックコピーを起こす。「write」アクセスしたノード又は「read」アクセスしたノードへクライアントからアクセスした場合と異なり、「get」アクセスしたノードへアクセスしても、ノードでは現在の部分ブロック集合が最新であることの情報は得られない。
このため、過去に「get」アクセスのみが到着したノードに「get」アクセスが到着した場合に、ブロックコピーが発生する。このようになる理由は、「get」アクセスしたノードでは最新であるかどうかの情報が得られないため、「get」アクセスでは最新のブロックを持たないブロックに到着したと判定し、ブロックコピーを起こすためである。一方、過去に「write」又は「read」アクセスが発生したノードへ「get」アクセスが到着しても、ブロックコピーは生じない。上述の説明で、過去の記述は、ブロックコピーが発生するかどうかを判定しようとするノードについて、判定時刻の含まれる1つの「write」アクセスのウィンドウ内で時間を遡ることを意味する。
図14は、本実施の形態によるクラスタシステムの性能予測装置13の構成を示すブロック図である。
図14を参照すると、本実施の形態によるクラスタシステムの性能予測装置13の構成は、図1に示した第1の実施の形態によるクラスタシステムの性能予測装置10の構成と同様である。しかしながら、コピーコスト生成手段121の機能、ワークロード特性生成手段132の機能は、第1の実施の形態によるコピーコスト生成手段120の機能、ワークロード特性生成手段130の機能とそれぞれ異なるものとなっている。また、オーバーヘッド基礎情報23に含まれるコピーコスト情報211、ワークロード特性情報222は、第1の実施の形態によるオーバーヘッド基礎情報20に含まれるコピーコスト情報210、ワークロード特性情報220とそれぞれ異なる。
コピーコスト生成手段121の機能、ワークロード特性生成手段132の機能、コピーコスト情報211及びワークロード特性情報222については、図16で説明する。
図15は、本実施の形態による特性テーブル35の内容の構成を示すブロック図である。
図15を参照すると、本実施の形態による特性テーブル35は、コピーコストテーブル31とワークロード特性テーブル32と負荷分散特性テーブル33とコピーコストテーブル(GET)38とワークロード特性テーブル(GET)39による構成となっている。なお、ワークロード特性テーブル32及び負荷分散特性テーブル33については構成の詳細を図示していないが、これらのテーブルの構成は、図3に示した構成と同様である。
本実施の形態による特性テーブル35では、第1の実施の形態の特性テーブル30に対して、コピーコストテーブル(GET)38及びワークロード特性テーブル(GET)39が追加されている。
コピーコストテーブル(GET)38に書き込まれるコピーコスト(GET)は、「get」アクセスによるブロックコピーが1回発生したときに1つのCPUが消費される割合を表す。CPUが消費される割合は、第1の実施の形態と同じく、例えば単位時間あたりのCPU実行時間で表す。
ワークロード特性テーブル(GET)39は、ワークロード特性テーブル32と同様、部分ブロック集合IDを各行に、「read」アクセスに関する「write」アクセスのウィンドウサイズを各列に配置したテーブルである。
本実施の形態では、「read」アクセスに関する「write」アクセスのウィンドウサイズとは、例えば「write, read, read, read, (write) 」のようなアクセスシーケンスのウィンドウサイズを表すこととする。なお、アクセスシーケンスの間に「get」アクセスを挟むこともあるが、その場合は当該ウィンドウサイズには「get」アクセスの数を含まないものとする。
ワークロード特性テーブル(GET)39の ウィンドウサイズ(write & read)と書かれた区画(レコード)には、「get」アクセスに関する、「write」アクセス又は「read」アクセスのウィンドウサイズが記録される。ここで、「get」アクセスに関する、「write」アクセス又は「read」アクセスのウィンドウサイズとは、アクセスシーケンスの間に「get」アクセスを挟む「read」アクセスに関する「write」アクセスのウィンドウにおいて、「get」アクセスに関する「write」アクセスのウィンドウサイズ又は「get」アクセスに関する「read」アクセスのウィンドウサイズを表す。ここで、「get」アクセスに関する「write」アクセスのウィンドウサイズとは、例えば「write, get, get,(read) 」のようなアクセスシーケンスのウィンドウサイズを表すこととする。
例えば、「write, get, get, read, get, get, read, get, get, read, get, get, (write) 」 というアクセスシーケンスでは、「read」アクセスに関する「write」アクセスのウィンドウサイズが4であり、「get」アクセスに関する、「write」アクセス又は「read」アクセスのウィンドウサイズが3である。
上述のシーケンスが発生した部分、ワークロード特性テーブル(GET)39では、該当する部分ブロック集合IDの行とウィンドウサイズ(write)が4と書かれた列との交差する区画には3と書かれる。
上記のアクセスシーケンスでは、「get」アクセスに関する「write」アクセスのウィンドウサイズと、「read」アクセスのウィンドウサイズは共に3で一致している。しかしながら、「get」アクセスに関するウィンドウサイズが、「write」アクセスのウィンドウと「read」アクセスのウィンドウで一致しない場合には、なんらかの1つの代表値を「get」アクセスに関する、「write」アクセス及び「read」アクセスのウィンドウサイズとして使用する。後述する式20で計算する w'は、このような代表値の例である。
本発明の特徴である、「read」アクセスのブロックコピー回数及び「get」アクセスのブロックコピー回数からクラスタリング・オーバーヘッドを計算する機能については、コンピュータ装置の内部にそのような機能を実現するプログラムを組み込んだ回路部品を実装して実現することも可能である。しかしながら、本発明の特徴的な機能を実現するためのプログラム(アプリケーション)を記憶媒体に記憶させ、コンピュータ装置で当該プログラムを実行することで、クラスタシステムの性能予測装置13として機能させることもできる。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図16は、本実施の形態によるクラスタシステムの性能予測装置13の動作を説明するためのフローチャートである。以下の説明では、必要に応じて図14の主要な部分を参照する。
図16を参照すると、本実施の形態のフローチャートは、図3に示した第1の実施の形態のフローチャートに、ステップD3、D5、D8、D10、D12を加えたものである。これらのステップは、「get」アクセスによるブロックコピー回数を算出するためのステップである。
最初に、入力手段110はオーバーヘッド基礎情報23を入力する(ステップD1)。
本実施の形態による、オーバーヘッド基礎情報23のコピーコスト情報211には、「read」アクセスによるブロックコピーによって生じるコピーコストと「get」アクセスによるブロックコピーによって生じるコピーコストに関する情報が含まれる。
また、ワークロード特性情報222には、「read」アクセスに関するワークロード特性に加えて、部分ブロック集合毎の「get」アクセスの数と、「write」アクセスと「read」アクセスの数の和が与えられているとする。以下では、部分ブロック集合毎の「get」アクセスの数を g で表し、また「write」アクセスと「read」アクセスの数の和を wr で表す。
次に、コピーコスト生成手段121がオーバーヘッド基礎情報23に含まれるコピーコスト情報211から、コピーコストテーブル31を生成する(ステップD2)。ステップD2は、図3のステップA2に対応する。
次に、コピーコスト生成手段121がオーバーヘッド基礎情報23に含まれるコピーコスト情報211から、コピーコストテーブル(GET)38を生成する(ステップD3)。
本実施の形態では、「get」アクセスのブロックコピー1回で発生するコピーコストが、コピーコスト情報211にコピーコスト(GET)として含まれている。したがって、コピーコスト生成手段121はコピーコスト情報211から、コピーコスト(GET)をコピーコストテーブル(GET)38に書き込む。
次に、ワークロード特性生成手段132は、オーバーヘッド基礎情報23に含まれるワークロード特性情報222から、ワークロード特性テーブル32を生成する(ステップD4)。
ステップD4は、図3のステップA3に対応する。
次に、ワークロード特性生成手段132は、部分ブロック集合毎に、「get」アクセスに関する、「write」アクセス及び「read」アクセスに関するウィンドウサイズ w'

w′=(g+wr)/wr ・・・ (式20)

をワークロード特性テーブル(GET)39の対象とする部分ブロック集合の行の全てのレコードに書き込む(ステップD5)。
負荷分散特性生成手段140は、オーバーヘッド基礎情報23に含まれる負荷分散特性情報230から負荷分散特性テーブル33を生成する(ステップD6)。
ステップD6は、図3のステップA4に対応する。
到着ノード数算出手段150は、与えられた負荷分散特性テーブル33に関して、到着ノード数がウィンドウサイズに対して(広義の意味で)単調増加するように「read」アクセスの到着ノード数を算出する(ステップD7)。
ステップD7は、図3のステップA5に対応する。
到着ノード数算出手段150は、ワークロード特性テーブル22とワークロード特性テーブル(GET)39から、「read」アクセスに関する「write」アクセスのウィンドウ内における、「get」アクセスの到着ノード数を算出する。但し、「read」アクセスの到着ノード数の場合とは異なり、「get」アクセスの到着ノード数は、1つのウィンドウ内で、過去に一度も「write」アクセスまたは「read」アクセスが到着したことがないノードへ到着した「get」アクセスの数であるとして到着ノード数を算出する(ステップD8)。
「get」アクセスの到着ノード数は、クラスタサイズ n と、「read」アクセスに関する「write」アクセスのウィンドウサイズ w 、「get」アクセスに関する「write」アクセス又は「read」アクセスのウィンドウサイズ g(w) から算出する。以下では、「get」アクセスに関する「write」アクセス又は「read」アクセスのウィンドウサイズを g(w) で表す。
g(w) は、ワークロード特性テーブル(GET)39から求められる。そして、与えられた負荷分散特性テーブル33に対して、「get」アクセスの到着ノード数 a'(n, w) を w, g(w) に関して単調に増加するように算出する。
「write」アクセスのウィンドウサイズ w が与えられたときの、「get」アクセスの到着ノード数 a'(n, w) の算出方法の例を以下の式に示す。
Figure 0004392665

オーバーヘッド予測手段160は、「read」アクセスの到着ノード数からブロックコピー回数を算出する(ステップD9)。
ステップD9は図3のステップA6に対応する。
オーバーヘッド予測手段160は、「get」アクセスの到着ノード数からブロックコピー回数(GET)を算出する(ステップD10)。
W を出現回数が0でない「write」アクセスのウィンドウサイズの集合、f (w) を「write」アクセスのウィンドウサイズ w の出現回数として、
Figure 0004392665

とする。B'(n,W) は、部分ブロック集合に対して発生する「get」アクセスによるブロックコピー回数を表している。
ここで、特性テーブル35に出現する各部分ブロック集合をSi として

b′(S)=b′(E,W) ・・・ (式23)

とする。また 、Si ∈ S とする。そして、「get」アクセスによって発生するブロックコピー回数 B'(S) を、
Figure 0004392665

と算出する。ここで、ブロックコピー回数 B'(S)は単位時間当たりのブロックコピー回数である。
次に、オーバーヘッド予測手段160は、「read」アクセスによって発生するブロックコピー回数からクラスタリング・オーバーヘッドを算出する(ステップD11)。
ステップD11は、図3のステップA7に対応する。
「get」アクセスによるコピーコスト(GET)を copy(get) 、「get」アクセスによるクラスタリング・オーバーヘッドをoverhead(get) 、スケーラビリティをscalability と表すことにすると、オーバーヘッド予測手段160は、
Figure 0004392665

を用いて、「get」アクセスによるクラスタリング・オーバーヘッドと、スケーラビリティを算出する(ステップD12)。
最後に、出力手段170は、「read」アクセスによるクラスタリング・オーバーヘッド、「get」アクセスによるクラスタリング・オーバーヘッド及びスケーラビリティを出力する(ステップD13)。
(第4の実施の形態の効果)
以上説明した実施の形態によれば、「write」アクセス及び「read」アクセスに加えて「get」アクセスがあるクラスタシステム40の場合に対しても、クラスタリング・オーバーヘッド及びスケーラビリティを計算できる。
その理由は、「read」アクセスのブロックコピー回数及び「get」アクセスのブロックコピー回数からクラスタリング・オーバーヘッドを計算するためである。
本発明のクラスタシステムの性能予測装置10、11、12、13は、その動作をハードウェア的に実現することは勿論として、上記した各手段を実行する性能予測プログラム(アプリケーション)300をコンピュータ処理装置であるクラスタシステムの性能予測装置10、11、12、13で実行することにより、ソフトウェア的に実現することができる。この性能予測プログラム300は、磁気ディスク、半導体メモリその他の記録媒体に格納され、その記録媒体からクラスタシステムの性能予測装置10、11、12、13にロードされ、その動作を制御することにより、上述した各機能を実現する。
以上好ましい複数の実施の形態をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも、上記実施の形態に限定されるものでなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
本発明の第1の実施の形態によるクラスタシステムの性能予測装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態の対象とするクラスタシステムの一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態による特性テーブルの内容の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態によるクラスタシステムの性能予測装置の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態によるワークロード特性テーブル例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態による負荷分散特性テーブル例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるクラスタシステムの性能予測装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態によるクラスタシステムの性能予測装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態による遷移特性テーブル集合の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態によるクラスタシステムの性能予測装置における2次元の遷移特性テーブル例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による性能予測システムの動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態によるクラスタシステムの性能予測装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態によるクラスタシステムの性能予測装置の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態によるクラスタシステムの性能予測装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施の形態による特性テーブルの内容の構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施の形態によるクラスタシステムの性能予測装置の動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
10、11、12、13:クラスタシステムの性能予測装置
20、21、22、23:オーバーヘッド基礎情報
30、35:特性テーブル
31:コピーコストテーブル
32:ワークロード特性テーブル
32A:ワークロード特性テーブル例
33:負荷分散特性テーブル
33A:負荷分散特性テーブル例
36:遷移特性テーブル集合
36A:遷移特性テーブル
36B:遷移特性テーブル
37:遷移特性テーブル例
38:コピーコストテーブル(GET)
39:ワークロード特性テーブル(GET)
40:クラスタシステム
101:CPU
102:主記憶部
103:通信部
104:出力部
105:入力部
106:補助記憶部
110:入力手段
120、121:コピーコスト生成手段
130、131、132:ワークロード特性生成手段
140、141:負荷分散特性生成手段
150、151:到着ノード数算出手段
160:オーバーヘッド予測手段
170:出力手段
210、211:コピーコスト情報
220、221、222:ワークロード特性情報
230、231:負荷分散特性情報
300:性能予測プログラム

Claims (28)

  1. 通信回線を介して接続される複数のノードの主記憶装置上のデータを前記ノード間で互いに共有するクラスタシステムの性能予測装置であって、
    前記主記憶装置内のメモリーブロックを単位として前記ノード間でなされる単位時間当たりのブロックコピーの回数を算出し、
    前記ブロックコピー回数と、前記ブロックコピー当たりのCPU負荷の情報に基づき、前記クラスタシステムで発生するクラスタリング・オーバーヘッドを算出することを特徴とするクラスタシステムの性能予測装置。
  2. 算出した前記クラスタリング・オーバーヘッドと前記ノードの数に基づいて、前記クラスタシステムのスケーラビリティを算出することを特徴とする請求項1に記載のクラスタシステムの性能予測装置。
  3. 特定の種類のアクセスがメモリーブロック集合に対してなされてから次に同種のアクセスがなされる迄のアクセスの回数であるウィンドウサイズ毎にブロックコピー回数を算出し、前記ウィンドウサイズ毎の前記ブロックコピー回数である部分ブロックコピー回数に基づき、前記ノード間でなされる単位時間当たりのブロックコピーの回数を算出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のクラスタシステムの性能予測装置。
  4. 前記特定の種類のアクセスが書込みのアクセスであり、前記特定の種類のアクセスを除くアクセスが読出しのアクセスであることを特徴とする請求項3に記載のクラスタシステムの性能予測装置。
  5. 前記ウィンドウサイズの回数のアクセスが到着するノードの数の期待値である到着ノード数から、前記部分ブロックコピー回数を算出することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のクラスタシステムの性能予測装置。
  6. 前記複数のノードへのアクセスが、前記アクセス回数の全てのノードでの合計が前記ウィンドウサイズに等しい条件下で、それぞれ自然数回なされる事象の出現する確率を算出し、算出した前記事象の出現する確率に基づき、前記到着ノード数を算出することを特徴とする請求項5に記載のクラスタシステムの性能予測装置。
  7. 前記事象の出現する確率を、多項分布又は多次元正規分布を用いて算出することを特徴とする請求項6に記載のクラスタシステムの性能予測装置。
  8. 前記ウィンドウサイズの増加に伴い前記到着ノード数が広義に単調増加する多項式又は指数関数式又は級数式を用いて、前記到着ノード数を算出することを特徴とする請求項5に記載のクラスタシステムの性能予測装置。
  9. 前記ウィンドウサイズの回数のアクセスにより実現される前記ノードへのアクセスシーケンスの出現する確率と、前記アクセスシーケンスによりアクセスを受けるノードの数とに基づき、前記到着ノード数を算出することを特徴とする請求項5に記載のクラスタシステムの性能予測装置。
  10. 前回から自然数回前迄のノードへのアクセスシーケンスの出現する確率を、前回から前記自然数回に1を加えた回数以上前迄のアクセスシーケンスの出現確率から算出し、前記算出した結果に基づき、前記ウィンドウサイズの回数のアクセスにより実現される前記ノードへのアクセスシーケンスの出現する確率を算出することを特徴とする請求項9に記載のクラスタシステムの性能予測装置。
  11. 特定の種類のアクセスがメモリーブロック集合に対してなされてから次に同種のアクセスがなされる迄のアクセスの回数であるウィンドウサイズを、前記アクセスに含まれる読出しのアクセスの数と書込みのアクセスの数との和を前記書込みのアクセスの数で除算して算出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のクラスタシステムの性能予測装置。
  12. ウィンドウサイズが前記ウィンドウサイズ以上の整数である場合及びウィンドウサイズが前記ウィンドウサイズ以下の整数である場合について、前記複数のノードへのアクセスが、前記アクセスの回数の合計がウィンドウサイズに等しい条件下で、それぞれ任意回数なされる事象の出現する確率を算出し、前記算出した結果に基づき、前記ウィンドウサイズの回数のアクセスが到着するノードの数の期待値である到着ノード数を算出することを特徴とする請求項11に記載のクラスタシステムの性能予測装置。
  13. 前記特定の種類のアクセスが書込みのアクセスであり、前記特定の種類のアクセスを除くアクセスが読出しのアクセス及び取得のアクセスであり、前記取得のアクセスは、過去に前記取得のアクセスのみによるアクセスのなされたノードではブロックの読出しを行い、かつ又過去に前記書込みのアクセス又は前記読出しのアクセスがなされたノードではブロックの読出しを行わないことを特徴とする請求項3に記載のクラスタシステムの性能予測装置。
  14. 前記ブロックコピーが、前記読出しのアクセスによるブロックコピーと前記取得のアクセスによるブロックコピーであり、前記CPU負荷が前記読出しのアクセスのブロックコピーによるCPU負荷と前記取得のアクセスのブロックコピーによるCPU負荷であることを特徴とする請求項13に記載のクラスタシステムの性能予測装置。
  15. 通信回線を介して接続される複数のノードの主記憶装置上のデータを前記ノード間で互いに共有するクラスタシステムの性能予測方法であって、
    前記主記憶装置内のメモリーブロックを単位として前記ノード間でなされる単位時間当たりのブロックコピーの回数を算出し、
    前記ブロックコピー回数と、前記ブロックコピー当たりのCPU負荷の情報に基づき、前記クラスタシステムで発生するクラスタリング・オーバーヘッドを算出すると共に、
    算出した前記クラスタリング・オーバーヘッドと前記ノードの数に基づいて、前記クラスタシステムのスケーラビリティを算出することを特徴とする性能予測方法。
  16. 特定の種類のアクセスがメモリーブロック集合に対してなされてから次に同種のアクセスがなされる迄のアクセスの回数であるウィンドウサイズ毎にブロックコピー回数を算出し、前記ウィンドウサイズ毎の前記ブロックコピー回数である部分ブロックコピー回数に基づき、前記ノード間でなされる単位時間当たりのブロックコピーの回数を算出することを特徴とする請求項15に記載の性能予測方法。
  17. 前記特定の種類のアクセスが書込みのアクセスであり、前記特定の種類のアクセスを除くアクセスが読出しのアクセスであることを特徴とする請求項16に記載の性能予測方法。
  18. 前記ウィンドウサイズの回数のアクセスが到着するノードの数の期待値である到着ノード数から、前記部分ブロックコピー回数を算出することを特徴とする請求項16又は請求項17に記載の性能予測方法。
  19. 前記複数のノードへのアクセスが、前記アクセス回数の全てのノードでの合計がウィンドウサイズに等しい条件下で、それぞれ自然数回なされる事象の出現する確率を算出し、算出した前記事象の出現する確率に基づき、前記到着ノード数を算出することを特徴とする請求項18に記載の性能予測方法。
  20. コンピュータ処理装置上で実行され、通信回線を介して接続される複数のノードの主記憶装置上のデータを前記ノード間で互いに共有するクラスタシステムの性能を予測するための性能予測プログラムであって、
    前記主記憶装置内のメモリーブロックを単位として前記ノード間でなされる単位時間当たりのブロックコピーの回数を算出し、
    前記ブロックコピー回数と、前記ブロックコピー当たりのCPU負荷の情報に基づき、前記クラスタシステムで発生するクラスタリング・オーバーヘッドを算出すると共に、
    算出した前記クラスタリング・オーバーヘッドと前記ノードの数に基づいて、前記クラスタシステムのスケーラビリティを算出する機能を持たせることを特徴とする性能予測プログラム。
  21. 特定の種類のアクセスがメモリーブロック集合に対してなされてから次に同種のアクセスがなされる迄のアクセスの回数であるウィンドウサイズ毎にブロックコピー回数を算出し、前記ウィンドウサイズ毎の前記ブロックコピー回数である部分ブロックコピー回数に基づき、前記ノード間でなされる単位時間当たりのブロックコピーの回数を算出する機能を有することを特徴とする請求項20に記載の性能予測プログラム。
  22. 前記特定の種類のアクセスが書込みのアクセスであり、前記特定の種類のアクセスを除くアクセスが読出しのアクセスである機能を有することを特徴とする請求項21に記載の性能予測プログラム。
  23. 前記ウィンドウサイズの回数のアクセスが到着するノードの数の期待値である到着ノード数から、前記部分ブロックコピー回数を算出する機能を有することを特徴とする請求項21又は請求項22に記載の性能予測プログラム。
  24. 前記複数のノードへのアクセスが、前記アクセス回数の全てのノードでの合計がウィンドウサイズに等しい条件下で、それぞれ自然数回なされる事象の出現する確率を算出し、算出した前記事象の出現する確率に基づき、前記到着ノード数を算出する機能を有することを特徴とする請求項23に記載の性能予測プログラム。
  25. 前記事象の出現する確率を、多項分布又は多次元正規分布を用いて算出する機能を有することを特徴とする請求項24に記載の性能予測プログラム。
  26. 前記ウィンドウサイズの回数のアクセスにより実現される前記ノードへのアクセスシーケンスの出現する確率と、前記アクセスシーケンスによりアクセスを受けるノードの数とに基づき、前記到着ノード数を算出する機能を有することを特徴とする請求項23に記載の性能予測プログラム。
  27. 特定の種類のアクセスがメモリーブロック集合に対してなされてから次に同種のアクセスがなされる迄のアクセスの回数であるウィンドウサイズを、前記アクセスに含まれる読出しのアクセスの数と書込みのアクセスの数との和を前記書込みのアクセスの数で除算して算出する機能を有することを特徴とする請求項20に記載の性能予測プログラム。
  28. 前記特定の種類のアクセスが書込みのアクセスであり、前記特定の種類のアクセスを除くアクセスが読出しのアクセス及び取得のアクセスであり、前記取得のアクセスは、過去に前記取得のアクセスのみによるアクセスのなされたノードではブロックの読出しを行い、かつ又過去に前記書込みのアクセス又は前記読出しのアクセスがなされたノードではブロックの読出しを行わない機能を有することを特徴とする請求項21に記載の性能予測プログラム。
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