JP4391749B2 - 改良された適合性を有する吸収製品 - Google Patents

Description

発明の詳細な説明

技術分野
本発明は衛生ナプキン、パンティライナー、失禁パッド、おむつ又はそれらの類似製品の如き吸収製品であって、前記製品が縦方向及び横方向、前部分、後部分、前部分と後部分の間に位置される股部分、吸収要素及び液密層を有し、さらに使用中、製品の三次元形状に寄与するように意図される剛化要素を有するものに関する。

背景技術
衛生ナプキン、失禁パッド、おむつ又はそれらの類似製品の如き吸収製品には、同時に満足することが容易でない極めて多くの要求がある。基本的な要求は製品（例えば衛生ナプキン）が装着者から放出された体液を捕獲及び吸収できることである。月経血の強い流れのために意図されたサイズの従来の衛生ナプキンは厚くて比較的幅広いデザインを有している。このタイプの衛生ナプキンは例えばＵＳ ３２９４０９１に記載されている。このタイプの厚くて比較的幅広い衛生ナプキンは理論的には大きな吸収能力を有するが、実際には衛生ナプキンが装着者の太ももの間で圧搾されるときに圧縮力を受けると、取込み能力及び吸収能力の多くが失われる。衛生ナプキンは圧搾されると勝手気ままなロープ状形状になり、それはしばしば放出された月経血のための十分大きな受入れ表面を与えず、月経血の流れが強いとき漏出が生じる。液密層及び衛生ナプキンの側縁が液体透過性表面上で折りたたまれ、このようにして利用可能な液体受入れ表面のサイズを減少するような方法で衛生ナプキンは装着者の太もも間で圧縮されることもできる。

衛生ナプキンはパンツの内側に位置されることを意図されるので、そのデザインは変更しうる。この関連において、衛生ナプキンはパンツの内側に不正確に位置されることがありうる。それゆえ衛生ナプキンが誤って極めて前方に又は極めて後方に位置されたり又はわずかに横方向に変位され、従って衛生ナプキン全体の受入れ表面及び吸収能力が最適に利用されない危険がある。

従来の衛生ナプキンは一般に感圧性接着剤又は摩擦被覆によって装着者のパンツ内に保持される。衛生ナプキンはパンツ中の適所に置かれることによって適合され、その後パンツが適所に引き上げられる。しかしながら、製品をパンツ内に適合するとき、装着者の体に対して最適である位置決めを達成することは困難である。衛生ナプキンをどこに位置させるかを決定するためにパンツの股部分を通常使用する。衛生ナプキンは極めて多くのサイズ及びモデルで製造されるので、股部分の位置及びデザインは衛生ナプキンがパンツ中のどこに位置されるべきかについて特にあてにならない示唆を与えるだけであり、結果として衛生ナプキンの機能は使用中、必ずしも望むようになっていない。

装着者のパンツの内側に取り付けられる従来の衛生ナプキンに生じる漏出の別の原因は衛生ナプキンが装着者の体の動きに従う代わりに衛生ナプキンがパンツとともに動くことである。これは最初から体に対して正確にパンツ中に位置された衛生ナプキンであってもパンツによってこの位置から移動しうることを意味する。

衛生ナプキンが装着者の脚の間で圧縮される結果として生じる漏出を減少しようとするために、衛生ナプキンに特別な取り付けフラップを与えることが普通になっている。例えばＳＥ ４５５６６８，ＵＳ ４２８５３４３，ＥＰ ０１３０８４８，ＥＰ ０１３４０８６及びＵＳ ４６０８０４７から、縦方向側縁から突出する可撓性側部フラップ又は羽根を衛生ナプキンに与えることが知られている。これらは衛生ナプキンがパンツの外側に置かれ取り付けられるときに装着者のパンツの縁部分のまわりで折りたたまれることを意図される。側部フラップ自体は側縁漏出及びパンツの汚れに対する保護を構成する。さらに、衛生ナプキンの吸収体の変形は衛生ナプキンがパンツの脚縁に固定され、かつ使用中これらの間で延ばされて保持されることによって妨げられる。

しかしながら、吸収製品にかかる取り付けフラップを与えるときの考えられる欠点は多くの装着者が取り付けフラップがパンツの外側上で見えることに対して当惑することである。これはかかる取り付けフラップ付きの吸収製品が例えば装着者が水着を装着するときに使用されることができないことも意味する。

取り付けフラップの別の欠点はそれらがパンツの脚縁のまわりに正確に適合させるために比較的取扱いが困難でありかつ多くの手の操作を必要とすることである。さらに、特に衛生ナプキンの側縁に沿って極めて長く延びる取り付けフラップの場合には、取り付けフラップの非魅力的な折り目や摩擦を生じることなくパンツの弯曲した脚縁のまわりに取り付けフラップを折りたたむことは実質的に不可能である。

取り付けフラップを有する衛生ナプキンのさらなる問題は取り付けフラップ又は羽根の機能がパンツのデザインに依存することである。取り付けフラップを有する衛生ナプキンは極めて狭い股を有するパンツと比較すると幅広い股を有するパンツとは異なるように相互作用することは言うまでもない。

衛生ナプキンの取り付けフラップ又は羽根はパンツの脚縁を汚れから保護するが、上述したように完全に満足のいく解決策からはほど遠い。

漏出防止性を改良するために、ＥＰ ００６７４６５は二つの部分がそれらの端部分においてだけ相互接続されるツーパート衛生ナプキンの製造を提案する。下部分は装着者のパンツに固定され、上部分は装着者の体と接触させる。そのアイディアはそれらの部分が使用中、互いに対してわずかに動くことができることである。しかしながら、それらの部分の間の移動性は極めて限定され、公知の衛生ナプキンはパンツの動きに対してなお左右される。さらに、上部分が使用中、装着者の体と接触して保持されるという保証は全くない。

ＰＣＴ／ＳＥ ９６／０１０６１は二つの部分が互いに対して移動可能である別のツーパート吸収製品を記載する。この公知の製品はまた、それらの部分間で限定された移動性を有し、ある程度、パンツの動きに依存する。

使用中、衛生ナプキンの変形によって生じる縁漏出の危険を減らそうとする一つの方法は衛生ナプキンに対してこぶとして知られる予め造形された隆起部分を与えることであり、その隆起部分は衛生ナプキンの使用中、装着者の性器と接触させることを意図される。放出された体液は装着者の体から出るとすぐにこのようにして捕獲されることができ、製品の表面上を流れる代わりに製品中にすぐに吸収されることができる。隆起部分はまた、装着者が体に対して製品を正確に位置させることを容易にする。フランス特許公開公報ＦＲ−Ａ ２６５３３２８は中央の縦方向の円柱隆起部分の形のこぶを有する衛生ナプキンを記載する。

隆起部分を作成する一般的な方法は隆起部分の領域内に多量の吸収材料を配置することによって極めて簡単にそれを形成することである。使用される吸収材料はほとんどの場合においてセルロース毛羽パルプとして知られるものであるが、かかる隆起部分は湿潤すると崩壊し、その形状を失う。同様に湿潤状態において十分大きい隆起部分を製造するためには、セルロース毛羽パルプからなる隆起部分は極めて多くの吸収材料を含まなければならないので、それは乾燥状態において極めて高くて硬く装着に不快である。

吸収芯の上に造形要素を位置させることによって装着者に面する隆起部分を物品に与えることも知られている。その欠点はこれが吸収性の体液保持吸収芯への液体移動を妨げること及び造形要素が十分な受入れ能力又は一時的保持能力を持たないので漏出が起こりうることである。例えば隆起部分における発泡材料の使用が提案されている。しかしながら、良好な液体受入れのために十分な開孔を有する発泡構造を生成することは困難であると同時に、発泡材料は極めて大きい保持能力を有するので、装着者が着座したときに装着者から生じる荷重を受けても液体は圧力で出てくることはないことがわかった。

隆起部分の別の例はスウェーデン特許５０７７９８に記載されている。かかる隆起部分は使用前及び使用中で予測可能な形状を有し、しかも装着者の動きや受けた湿潤にかかわらずその形状を保持する。隆起部分は解剖学的にデザインされ、それは隆起部分が装着者に対して不快感を与えることなく使用中装着者の陰唇間にわずかに突出するために比較的狭いことを意味する。

かかる隆起部分はその目的のために十分に機能するが、隆起部分が比較的短時間の間に多量の体液にさらされるとき、液体の幾らかが隆起部分の外側上を走り、吸収製品の側縁を越えて流出する危険があることが見出された。かかる漏出は例えば衛生ナプキンの装着者が比較的長時間の間すわったり又は横になったりして突然立ち上がったときに起こりうる。これは装着者がすわったり又は横になっているとき、比較的多量の月経血が装着者の膣に蓄積するためである。体位の突然の変更の場合には、蓄積された液体の全量が一度に放出されうる。ＳＥ ５０７７９８に記載されたタイプの狭い隆起部分は一回の液体の全量を受け入れて吸収することができるのに十分大きな表面を持っておらず、その理由のためかかる突然の液体の流れはしばしば漏出を生じる。

ＥＰ ０３３５２５２及びＥＰ ０３３５２５３は吸収製品に変形要素を与えることを提案する。変形要素は装着者の太ももの間の横方向の圧縮力によって作用される。変形要素の目的は製品の一部を使用中装着者の体の方向に膨らませることである。しかしながら、各個々の装着者のために採用する製品の形状を完全に制御又は予測することは不可能である。さらに、装着者の体と製品の表面の間の密着性を確保することができない。なぜならば膨らみの程度は製品が横方向にどのくらい圧縮されるかによって全体に決定されるからである。

ＵＳ ４８０４３８０は永続的な三次元形状を有する吸収製品を記載する。製品は平らな又は凹状の形状の一つの端部分と隆起部分を与えられた一つの端部分を有する。平らな又は凹状の端部分は装着者の恥丘の前に置かれることを意図され、隆起部分を含む端部分は装着者の尻の間に適合することを意図される。製品の三次元デザインはかなり剛い吸収体を折り曲げることによってもたらされる。隆起部分を永続的にするためには、隆起部分を持つことになる端部分における製品の後側が接着表面を与えられる。隆起部分が形成されると、それは接着剤によって維持される。

市場には永続的に三次元のボート状形状を持ちかつ外側シェルが成型されたポリマーフォームからなる吸収製品が存在する。

永続的に三次元形状の製品の考えられる欠点は剛い三次元形状の製品を包装することが難しいことである。かかる製品は輸送及び販売のために極めて多くの量の空間を必要とし、装着者が衛生ナプキン又は失禁パッドを持ち運ぶことを困惑させる。なぜならばそれは折りたたむことが不可能であり、それゆえ手に隠すことができないか又は最悪の場合にはハンドバックにすら入れることができないからである。

ＥＰ １５５５１５は衛生ナプキンの如き吸収製品が製品の縦方向側縁において予め緊張された状態で適用された弾性体によってどのようにしてボウル形状の外観を付与されるかを記載する。弾性体の使用は製造を複雑にし、意図した弾性効果が製品の包装と関連して又は製品が折りたたまれた包装状態で保存されるときに失われる危険がある。

適用時に三次元の本質的にボウル状形状を採る平坦な吸収製品をデザインすることは従来から知られている。この一例はＵＳ ４６５５７５９に記載されている。これは吸収材料の層、可撓性液密外部層及び液体透過性内部層からなる細長い衛生ナプキンを開示する。衛生ナプキンは型押しすることによって形成された一対の溝を与えられ、その溝は縦方向中央軸の両側上に位置され、吸収材料層上で弯曲した路に沿って延びている。二つの路はナプキン上の中央に位置される砂時計形状を一緒に形成する。使用前、衛生ナプキンは本質的に平坦であるが、それらが装着者に適用されるとき、それらは折り曲げられてボウル状形状になる。即ち、溝の外側に液体を止める直立した境界部を持つ。ボウル状構造の欠点は境界部が装着者の性器から離れて衛生ナプキンの中央部分を保持し、装着者から放出された液体が吸収製品中に直接流れずに表面上を流れうることである。そのとき、液体は小さなしわなどの形の望ましくない移動路を見つけて横方向又は縦方向に製品からまっすぐ流出する危険がある。吸収体中の型押しされた溝は吸収層中の液体分布が分裂され、溝の外側の吸収材料が利用されないという欠点をもつ。それは局所的過飽和及び使用される吸収層の部分からの付随する漏出の危険を増加する。

従来公知の衛生ナプキン及びそれらと関連する種々の問題が主に上述された。しかしながら、上に述べたことは失禁パッドについても当てはまる。子供及び大人用のおむつもまた、吸収体中の液体の取込み及び股における適合に関する限り、同じ問題領域に属する。

上で述べられているように、衛生ナプキンの如き吸収製品と関連した全ての問題を解決しようとするために長年にわたって多大な努力がなされてきた。大きな改良はなされているが、従来公知の解決策の全てが何らかの欠点と関連している。

発明の開示
本発明によれば、冒頭で述べられたタイプの改良された吸収製品が製造される。本発明による製品は、剛化要素が製品の使用前、平坦な状態であること、剛化要素が製品の縦方向において股部分にわたって、さらに股部分と前部分の間の移行領域にわたって、そして部分的には前部分にわたって延びること、剛化要素が股部分と前部分の間の移行領域においてある幅を有し、その幅が装着者の鼠蹊部の装着者の股の両側上の装着者の筋腱の間の距離に適応されかつ１５−４５ｍｍであること、剛化要素が通常発生する応力が横方向に生じるときに横方向にそのしわ形成に抵抗するために乾燥状態において充分な剛性を持つように設計されていること、及び弾性材料から作られたこぶ形成要素が股部分の少なくとも一部にわたって剛化要素の下に配置され、そのこぶ形成要素が装着者に対して適合されることを意図される側上で隆起部分をもたらすように配置され、隆起部分が装着者上の製品の適合後に装着者の性器の直前に来るように配置されることを主に特徴とする。

本発明による吸収製品は多数の利点を持つ。それは使用前、平坦であり、それゆえ前記製品の包装、保管及び輸送と関連した問題が全くない。本発明による吸収製品は製品が前部分と股部分の間の移行領域において前記筋腱の間に固定されるとき、股部分に隣接する前部分の領域において自動的に三次元ボウル状形状を自動的に採る。前記筋腱の間の距離は全ての人に対して極めて近似していることが知られている。脂肪はもちろん太ももの間の幅に影響を有するが、筋肉群間の幅は同じであり、まさしくこれらが製品が摩擦するように感じさせる。脂肪組織は筋肉の外側に位置するが、不快感に全く寄与しない。前記筋腱間の距離は装着者がスリムであるか、通常体重であるか又は太りすぎであるかにかかわらず同じである。装着者が太ももの内側に対して圧力又は摩擦の形で不快に感じるかどうかを決定するものは吸収製品が使用中、臨界的領域において鼠蹊部の筋腱の間の距離をかなり越える幅を有するかどうかであることを見出した。この距離はほぼ２５−４５ｍｍであることを見出した。使用中、臨界的領域において４０ｍｍを越える幅を有する製品が大多数の装着者にとって不快な装着として感じることを見出した。他方、吸収製品が装着者の股領域に存在する脂肪組織を下に又は横に押すことがあっても不快なものとして感じることはほとんどない。

驚くべきことに、前記筋腱の間のこの距離は人間の生涯にわたって変わらないことを見出した。それゆえ小さな幼児は対応する臨界的距離を有し、それは本発明によれば改良された適合性を有するおむつを製造するために利用されることができる。それはもちろん大人のためのおむつのために適用する。筋腱間の前記臨界的距離は前記筋腱間で同じ距離を持つ男性に対しても適用することを指摘されなければならない。

特に好ましい例によれば、本発明は剛化要素が吸収性であると同時に吸収要素を構成すること、及び剛化要素が製品の横方向の幾何学的形状を維持しながら吸収中その厚さ方向に膨潤するように配置されていることを特徴とする。

装着者に面する側から見ると、吸収要素の後に別個の剛化要素を持つことはもちろん可能である。しかしながら、製造に関して、もし別個の剛化要素を除去できるならより簡単になる。それは環境の見地からももちろん好ましい。

股部分と前部分の間の移行領域における剛化要素の幅は２０−３５ｍｍであることが好適である。それにもかかわらず全ての装着者の８０％が３０−３２ｍｍの前記筋腱の間の距離を持つことが見出された。本発明の好適な例によれば、股部分と前部分の間の移行領域における剛化要素の前記幅は２５−３０ｍｍである。

剛化要素はＡＳＴＭ Ｄ ４０３２−８２に従って測定すると１−１５Ｎの剛性を有する。この“円形曲げ手順”はＥＰ ３３６５７８に詳細に記載されている。

股部分は７０−１２０ｍｍの長さを有することが好適である。このようにして、本発明による製品は装着者の体形に特に良好に適応される。全ての女性の大多数が股領域において８０−１００ｍｍの長さの性器の直前の本質的な平坦な体の外形を持つことが見出された。

好ましい例によれば、本発明は製品の前部分の剛化要素の側縁が股部分からの方向で前部分にわたって分岐すること、及び剛化要素の側縁が股部分からの方向で製品の縦方向の線と鋭角を形成することを特徴とする。

本発明に従って設計された製品はこのようにして装着者の解剖学的形状に十分適応されている。股部分と前部分の間の移行領域のまわりの特別な幾何学的形状は結果として製品が使用中、装着者の鼠蹊部にしっかりと固定されることを生じ、このようにして製品は装着者の脚の間で後方に動くことを防止される。これは従来の製品の共通の問題である。なぜならば装着者の脚の動きが製品を後方にシフトすることが多いからである。

好ましい例によれば、本発明は剛化要素が０．１５−０．７５ｇ／ｃｍ^３の密度及び１００−４００ｇ／ｍ^２の単位面積当たりの重量を有する乾式成形された繊維マットからなることを特徴とする。

この明細書では、密度という用語は繊維材料の密度を意味する。即ち、繊維材料に含まれるいかなる高吸収性粒子も考慮されないことを意味する。

前記乾式成形された繊維マットはＵＳ ５７３０７３７に記載されている。製造された繊維マットは成形及び圧縮後、極めて剛い。繊維マットはそのまま使用されるか又は所望の剛さまで機械的に軟化される。

好適な例によれば、本発明による製品は製品の前部分にわたって股部分から分岐する剛化要素の側縁が３５−５５°、好ましくは４５°の製品の縦方向の線と前記側縁の各々の間の角度を形成するように配置されることを特徴とする。股部分と前部分の間の移行領域及びそのまわりのこの幾何学的形状によって、摩擦などの形のいかなる不快感も経験せずに効果的な固定が得られる。

好ましい例によれば、本発明による製品は剛化要素が製品の縦方向において製品の股部分にわたって、さらに後部分にわたって延びること、及び剛化要素の側縁が股部分からの方向において製品の後部分にわたって股部分から分岐することを特徴とする。上述したように、股部分はもちろん７０−１２０ｍｍの長さを有する。上述のように、この長さは女性の股部分における平坦な部分の長さに適応される。それゆえ前記例による剛化要素は後及び前の両方において股部分と後部分の間の移行領域及び股部分と前部分の間の移行領域のそれぞれにおいて固定され、その結果として極めて安定し、十分に固定され、同時に使用中快適である製品が得られる。

本発明による製品のさらなる有利な例は続く特許請求の範囲から現れる。

図面の簡単な記述
本発明は添付図面に示される図示例を参照して以下により詳細に記載されるだろう。
図１は第一例による吸収製品の平面図を示す。
図２は図１の線ＩＩ−ＩＩに沿った断面を弯曲した利用状態で示す。
図３は平面図の本発明による製品の、図１による例に関してわずかに変更された例を示す。
図４は図３の線ＩＶ−ＩＶに沿った断面を示す。
図５は反対側から見た図３による製品の平面図を示す。
図６は図３の線ＶＩ−ＶＩに沿った断面を弯曲した利用状態で示す。
図７は図３−６に示される本発明による製品の例を示す。
図８は本発明による製品の第三例の平面図を示す。
図９は本発明による製品の第四例の平面図を示す。
図１０はおむつの形の本発明による吸収製品の平面図を示す。

発明を実施するための形態
図１及び２は衛生ナプキン又は失禁パッドの形の本発明による製品を示す。製品は細長く、縦方向及び横方向を有する。製品は前部分１、後部分２及び前記部分の間に位置される股部分３を有する。図１及び２に示された製品は製品の使用中、装着者に面することを意図される液体透過性内部層４を含む。装着者の皮膚と直接接触する内部層は柔らかい繊維状材料から作られることが好適である。好適な液体透過性材料の例は不織布として知られるものの様々なタイプである。好適な材料の他の例は有孔プラスチックフィルムである。ネット及び編まれた又は織られた繊維及び前記材料の組合せ及び積層体を内部層として使用することもできる。衛生ナプキンのための内部層の例は異なる不織布の積層体及び不織布及び有孔プラスチックフィルムの積層体である。液体透過性層は下にある排液又は吸収層と一体化されることもできる。例えば開孔及び深さ方向の密度勾配を有する発泡プラスチックを表面層として及び排液層及び／又は吸収層として作用することができる。

吸収製品はまた、液密外部層５を有する。これは通常、例えばポリエチレンから作られた薄いプラスチック層からなる。液体透過性材料を液密にするためには疎水化剤で処理されたものを使用することもできる。特に、もし吸収製品が比較的大きいなら、外部層は液密であることに加えて蒸気透過性であることが好適である。かかる層は疎水性化された不織布又は多孔質プラスチックフィルムからなることができる。

吸収製品は鍵穴状形状の吸収要素６、及び同様に鍵穴状形状を有するが吸収要素６より縦方向及び横方向の両方において大きな範囲を有する液体透過性孤立層７を含む。外部層５及び内部層４は孤立層の外側のまわりに縁部分を伴って延び、これらの縁部分に沿って相互接続されて吸収要素６及び孤立層７のまわりのカバーを形成する。股部分３の領域では、内部及び外部層によって形成されたカバーは横方向に外側に延びて可撓性側部フラップ８，９（パンツの縁部分を汚れから保護するために装着者のパンツ上の股部分のまわりに配置されることを意図される羽根として知られるもの）を形成する。羽根８，９は図１において外部層５上に参照符号１０，１１によって示される接着剤被覆を与えらえることが好適であり、それによって羽根はパンツの脚のまわりに取り付けられることができる。図２から見られるように、孤立層７は内部層４の内側に直接位置され、放出された体液を下にある吸収要素６中に迅速に受け入れること及び吸収要素６から装着者と直接接触する内部層４への逆湿潤として知られるものを減らすように液体孤立層を形成することを主に意図される。

孤立層は例えばＬＤＡ（低密度エアレイ）の表示の下で販売される、結合剤又は感熱繊維とともに結合された低密度のエアレイ繊維材料からなることができる。吸収要素６は液体透過性内部層４から見ると孤立層７の下に配置される。本発明による製品では、この要素は放出された体液の本質的に全てを取り込み保持するように設計される。吸収要素６は上に位置される孤立層７より小さな毛管を有し、それゆえ孤立層から液体を引き寄せ、液体が吸収要素から孤立要素へ、そして製品の使用中、本質的に乾燥したままである内部層４へと逆湿潤することを防止する。吸収要素が液体で飽和されるときだけ液体は吸収要素から孤立層へと移動を行うことができる。

示された図示例では、吸収要素６は剛化要素として作用することも意図され、この目的ため股領域における装着者の太ももによって生成される横方向の絞り力の発生時に制御されない態様で吸収製品が圧縮されるのをできるだけ避けるために極めて剛くなるように設計される。吸収性剛化要素は使用時を通じて製品が予め決定された形状を保持し、さらに装着者上に意図した位置で保持されることを生じるサイズ、形状及び剛性を有する。図１からわかるように、吸収性剛化要素６は前部分、股部分３全体及び後部分２のかなりの部分にわたって延びる。

股部分３と前部分１の間の移行領域１２において、剛化要素６は鼠蹊部の直前の装着者の股の両側上の二つの特定の筋腱の間の距離に適応される幅Ｍを有する。これらの筋腱は骨盤隔膜の内側上で生じる筋肉群の部分を形成し、太ももに沿ってその付属物を有する。この筋肉群は短内転筋、長内転筋、大腿薄筋及び大内転筋からなる。上述のように、前記筋腱の間のこの距離は全ての人々にとって極めて類似していることが知られている。この寸法は２５−４５ｍｍである。研究によって全ての女性の８０％が前記筋腱の間で３０−３２ｍｍの寸法を有することが示された。前記幅Ｍが装着者上の前記筋腱の間の距離に本質的に相当するとき、製品は使用中、筋腱の間の移行部分でしっかり固定され、この位置で保持されるだろう。前部分の二つの側縁は移行領域１２から製品の前方向に分岐する。このようにして、製品は装着者の脚の間で後方に動くことから防止される。これは従来の衛生ナプキンの共通の問題である。なぜならば装着者の脚の動きはしばしば衛生ナプキンを後方にシフトするからである。

図１では、製品の縦方向の線と前記側縁の各々の間の角度はαによって示される。αが大きな角度（例えば９０°近く）の場合、前部分の縁は装着者の鼠蹊部と脚に対して摩擦し、このようにして装着者に不快感を与えるかもしれない。角度αが小さいほど、製品が装着者の脚の間で後方にスライドする危険が大きくなる。３０°未満の角度の場合、この危険は許容できないほど高い。３５−４５°の角度はしっかりした位置づけと快適性の間の最良のバランスを与える。４５°の角度は特に好ましいことが見出された。

本発明による衛生ナプキンの如き吸収製品は装着者の解剖学的形状に適応された股の長さを持つように設計される。本発明による衛生ナプキンでは、大多数の女性が８０−１００ｍｍの股の長さを有するという事実を利用する。それゆえ剛化要素６は７０−１２０ｍｍの対応する股の長さＧ（即ち、移行領域１２から後部分の開始までの距離）を持つように設計される。股に沿って、装着者の体形が本質的に平坦である場合、本発明による衛生ナプキンは乾燥状態において横方向で比較的剛くなるように設計される。即ち、横方向に変形したり、しわを形成したりしないように十分に剛くなるように設計される。ここで記載された例の剛化要素６はまた、衛生ナプキンの吸収能力の大部分を構成するので、股における装着者の脚の間の利用可能な空間を利用できることが不可欠である。股領域における衛生ナプキンの幅は剛化要素に関して、装着者の鼠蹊部の直前の前記筋腱の間の前記距離によって前の方で制限される。前記移行領域から股部分の端までの後方向では、剛化要素６及び従って吸収要素の幅は剛化要素が股において装着者を摩擦する危険なしに股部分と前部分の間の移行領域１２における幅の１．５倍まで連続的に増加することができる。

移行領域１２及びそのまわりの領域の上述の幾何学的デザイン（即ち、本発明による製品のための剛化要素の角度α及び幅Ｍの大きさ、及び選択された股の長さＧ）は剛化要素の極めて良好な解剖学的適応を与え、それは装着者上で固定された状態において製品の良好な適合性及び安定性を製品に与える。これは、製品の機能のために特に極めて重要である。なぜなら少なくとも湿潤点は股領域の縦方向における装着者の性器の体位のため、異なる装着者に対してたった２０ｍｍしか変化しないからである。湿潤点のまわりの利用可能な空間は幅及び長さにおいて極めて制限されているので、剛化吸収要素のこの位置での最適な位置付け及び固定が必要である。これは選択された前記距離Ｍ及びＬ及び選択された前記角度αによって達成される。

製品上の幅Ｍが鼠蹊部の直前の前記筋腱の間の距離より小さいときであっても固定効果は前記筋腱において達成される。前部分の二つの縁部分は前方向で分岐し、製品は縁部分が前記筋腱の間でしっかり固定されるまでわずかに後方にスライドすることができる。製品上の距離Ｍは１５−３５ｍｍ、好ましくは２５−３０ｍｍであることが好適である。この距離はほとんどの装着者に適合する。もしその距離がほぼ３５ｍｍを越えるなら、製品はある装着者には不快と感じるかもしれない。４５ｍｍを越える距離はかかる製品がほとんどの装着者に対して摩擦の形の不快感を生じるので好ましくない。
剛化要素６及び従って吸収要素はまた、製品の後部分２にわたって幾らか延びる。後部分では、剛化要素はその要素の端縁から股部分の方向に延びる切欠部１３を有し、その結果として製品は切欠部及びその部分において縦方向の線に沿って折り曲げることができ、切欠部の両側に位置される脚１４及び１５は幅広い股部分より可撓性であり、切欠部の幅を応じて選択することによって互いに対して垂直に移動可能になっている。切欠部１３は体に対する製品の適応及び可撓性について極めて重要である。切欠部における折り目は装着者の尻の間の割れ目に侵入でき、このようにして尻の間の割れ目を介する漏出に対して極めて良好な保護を与える。そのタイプの漏出は従来の製品の使用中、装着者が仰向けに横たわっているときに通常起こる。切欠部１３はまた、剛化要素上の前記脚が異なる体の動き中、例えば装着者が歩いているとき、互いに対して垂直に変位されることを可能にする。

図１に示された図示例では、切欠部１３はくさび形状であり、製品の縦方向対称線に対して対称的に位置され、また２０°の角度βを形成する。この角度は幅広い限界内で変更することができるが、もちろん後部分２のデザインに依存する。図５によるデザインのように後部分のかなり幅広いデザインの場合には、前記角度βは１０°〜１２０°、好ましくは１５°〜４０°で変更することができる。

剛化要素６はまた、製品の主要な吸収要素として作用し、製品全体の吸収部分にわたって、即ち剛化要素であると同時に液体吸収性の要素６の全体にわたって装着者の性器の直前の狭い股領域において装着者から受けた体液の迅速な分布のための極めて大きな液体分布能力を有する。剛化吸収要素は吸収中、深さ方向に膨潤し、製品の横方向のその幾何学的形状を全体として保持するように設計され、それは結果として製品の使用中ずっと剛化要素が装着者の体に対する適合及びしっかりとした位置づけを保持することを生じる。剛化吸収要素６は深さ方向に大きな膨潤能力及び付随する大きな吸収能力を有する。

好適な例によれば、剛化吸収要素６は０．１５−０．７５ｇ／ｃｍ^３の密度及び１００−４００ｇ／ｍ^２の単位面積あたりの重量を有する乾式成形された繊維マットからなる。乾式成形された繊維マットはＵＳ ５７３０７３７に記載されている。製造された繊維マットは成形及び圧縮後極めて剛い。繊維マットはそのまま使用されることができるか又は所望の剛さに機械的に軟化されることができる。

圧縮パターンの選択によって繊維マットの伸張性を変化することができる。乾式成形された繊維マットは選択された圧縮度及び選択された圧縮パターンによって所望の低下した剛性及び所望の伸張性を付与されることができる。

さらに、剛化吸収要素の残りとは異なる伸張性及び剛性をこれらの領域だけに付与する目的のために特定の領域だけパターン圧縮することができる。同様にして、剛化吸収要素はその範囲全体にわたって圧縮されることができるが、異なる領域において異なるパターンを有してもよい。簡単な方法で選択された圧縮パターンによって異なる領域において所望の剛性及び所望の伸張性を付与することができ、かつ剛性及び伸張性がこれらの領域において本質的に自由に選択されることができる剛化吸収要素の存在によって、本発明は体液を取り込むために意図された吸収製品の造形を制御及びガイドする新規かつ従来知られていない方法をもたらす。

上述のように、剛化吸収要素６は深さ方向に大きな膨潤能力を有し、それは上述のような乾式成形された繊維マットが使用されるとき、その製造と関連して繊維マットの大きな圧縮によって達成される。乾燥状態では、繊維マットは硬く圧縮され、剛い。それは造形されかつ解剖学的に適応された吸収要素に対して装着者上で適合された状態での極めて良好な安定性と極めて大きな分布能力を与え、その結果として吸収要素の全吸収能力は最適に利用されることができ、局所的な過飽和によって生じる漏出をかなりの程度除去することができる。液体の吸収中、吸収体は主に深さ方向に膨潤するが、吸収要素はもちろん他の方向にも同様にわずかに膨潤する。解剖学的に適応された剛化吸収要素が膨潤するとき、さらに改良された解剖学的適応が実際に達成され、それは吸収要素の剛性が吸収及びそれに伴う膨潤中に低下するとき、装着者の体形に対する製品の安定性及び可撓性に寄与する。

所望の態様で機能するように、剛化要素はＡＳＴＭ Ｄ ４０３２−８２に従って測定すると１−１５Ｎの剛性を有する。これはＥＰ ３３６５７８に詳細に記載された“円形曲げ手順（Ｃｉｒｃｕｌａｒ Ｂｅｎｄ Ｐｒｏｃｅｄｕｒｅ）”である。

剛化吸収要素は、増大した剛性のために相互に固定され、かつ個々の層の間に高い吸収性粒子を有する、多数の不織布層又はティッシュ層の積層体からなることもできる。個々の層は接着剤又は溶融繊維の如き結合剤によって互いに固定されることができる。高吸収性粒子は結合に寄与することもできる。剛性は含まれる結合剤の量及び層の数の選択及び高吸収材料の選択及びその接着能力をどのようにして利用するかによって制御される。

このタイプの剛化吸収要素はその要素の範囲の異なる領域において異なる剛性及び異なる伸張性を付与することもできる。これらの特性はこの場合において圧縮パターンによって同様に制御されることができる。この圧縮は熱の供給と組合わせることができ、その供給は異なる領域において変化することができる。さらに、結合剤は使用中、剛化吸収要素の造形を制御するために異なるパターンで適用されることができる。異なる領域における湿分の供給の変化は使用中の製品の造形を制御するための別のパラメータである。

吸収要素と剛化要素の両方として作用するユニットの構成の別の例は多数のＬＤＡの層、即ち排液及び孤立層７と同様のタイプの層である。しかしながら、剛化吸収要素におけるＬＤＡの層は個々の層内及び個々の層間でずっとしっかりと結合される。この結合はマルチボンド技術として知られる溶融繊維及びラテックスの両方を使用することによってもたらされることが好適である。このデザインでは同様に剛性及び伸張性を圧縮パターンの選択によって及び異なる領域における熱供給の変化によって制御することができる。

パターン圧縮は上記の全ての材料例に使用されることができ、そのとき例えば圧縮線又は圧縮領域に沿ってヒンジ効果を達成することができる。

パターン形成は剛化吸収要素の圧縮とともに行うことができる。あるいは、パターン圧縮は平滑圧縮後に別個の工程で行うことができる。所望の方法でパターン圧縮され、かつ製造される製品のタイプ及びサイズに依存する、剛化吸収要素のための出発材料として上記方法の一つで作られた平滑圧縮された材料のウェブを使用することができる。パターン圧縮後、個々の製品が切り出される。別個の剛化吸収要素のパターン圧縮及び切り出しは切り出しとパターン圧縮を組合わせたユニットにおいて単一工程で行うことができる。

上記のように、剛化要素は製品の主要な吸収要素を構成することもできる。これは製造の見地から特に好適である。なぜならば、もし例えば剛化要素及び吸収要素が別個の要素を構成するなら、取り扱う要素は少なくなるからである。

本発明は剛化要素が製品の主要な吸収要素から分離しているデザインも含む。剛化要素はそのとき吸収性又は非吸収性であることができる。主要な目的は剛化造形要素を構成することである。

製品の主要な吸収要素及び剛化要素の両方を構成するものとして又は完全に別個の要素を構成するものとして剛化要素という用語を解釈することに加えて、その用語は所望の剛化の領域において製品に含まれる全ての材料層、結合剤などが一緒に所望の剛化要素を形成する解釈も包含する。例えば、剛化要素としてと同時に吸収要素としても作用するユニットであって、上記のＭ及びＧの寸法を有し、上記の幾何学的形状を有するが、それ自体不適当な剛性を持つものも本発明に含まれ、もし必要なら剛性は剛化要素の領域における他の材料層とともに一緒に結合されることによって得られる。

製品の股領域において剛化要素６の下に配置されているのは、装着者に面する製品の側上に隆起部分又はこぶ２４０として知られるものを形成するために使用中股領域において製品を持ち上げるように配置される造形要素２４である。造形要素２４は以下においてこぶ形成要素２４として言及され、その位置決めは製品の機能のために極めて重要であり、以下により詳細に記載されるだろう。

図３及び４に示された例は弾性手段１６が製品の縦方向において予め緊張された状態でかつ製品の後部分２に沿って中央に配置されている点だけが図１及び２に示された例とは異なる。図１及び２による例と同じ参照符号が図３及び４に使用されている。

弾性手段１６は切欠部の中央に配置され、後部分において脚１４及び１５の端をわずかに越えて、そして他の方向において幾らか股部分にわたって延びる。弾性手段は液密外部層の内側上又は外側上に配置され、液密外部層及び／又は製品の一部を形成する他の層に接続される。弾性手段の範囲は臨界的ではないが、図３に示された図示例に対して幾分変更しうる。弾性手段１６の目的は製品の使用中、体との良好な密着のため隣接する材料部分を一緒に引っ張って装着者の体に向かう上方向に製品を弯曲することである。その目的はまた、装着者の尻の間の割れ目中に少し侵入しかつ尻の間の割れ目に沿って後方への体液の漏出を防止することを意図される折り目１７を作り形成することである。そうでなければその漏出は装着者が仰向けになっているときに起こりうる。

図３−７は本発明による製品の好適な例を示す。この例は多くの点において図１及び２による例に相当し、上記例の同じ部分に相当する部分は図面において同じ参照符号を与えられている。

剛化要素６の配置に加えて、使用中、変形される衛生ナプキンによって生じる縁漏出のさらなる危険を低減する方法は、こぶとして知られる隆起部分を衛生ナプキンに与えることである。こぶは衛生ナプキンの使用中、装着者の性器と密着することを意図される。放出された体液はこのようにして装着者の体から出るとすぐに捕獲され、製品の表面上を流出する代わりに製品中にすぐ吸収されることができる。

図３−７に示された例では、こぶは図６から最も明確に見えるように液体不透過性外部層５の内側の剛化要素６の下に配置されるこぶ形成要素２４によってもたらされる。こぶ形成要素の位置決めは多数の利点を生じる。体液の受入れは装着者の性器の間近ではこぶ材料によって妨げられないが、装着者の性器の最も近くに位置される部分は受け入れ及び吸収能力に関して最適化されることができる。剛化要素６の下のこぶ形成要素のために選択された位置決めは製品の股部分に沿っての位置決めと組合わせると装着者上に適合されるとき製品が所望の態様で弯曲してそれ自体造形するという積極的な効果をもたらす。股部分３と前部分の間の移行領域１２において、図７からわかるように、変曲点が形成され、その前に、即ち製品の前部分において、製品は少なくとも前記移行領域１２に最も近い部分上は凹状である。前記変曲点の後で、即ち製品の股部分に沿って、製品はこぶ形成要素の直前の領域において凸状である。即ち、剛化要素６はこの領域では図６及び７から最も明確に見られるように股部分３において上方に弯曲している。製品の前側上に隆起部分２４０をもたらすことに加えて、こぶ形成要素は剛化要素の範囲の異なる点で所望の曲げ方向に剛化要素をガイドすることができる。

こぶ形成要素２４は例えば弾性を有する非吸収合成詰物からなる。かかるこぶ形成要素は材料が湿潤状態であってもその形状及び機能を保持する。

こぶ形成要素は発泡材料、例えばポリウレタンフォームからなることもできる。

こぶ形成材料は示された例では剛化要素としても作用する吸収要素の下に位置されているので、こぶ形成材料は液体吸収性であることができる。かかる例では、吸収要素が液体で飽和されるときだけ液体をこぶ形成材料に移動できるように、吸収要素が持つより大きな毛管を有する材料を選択することが好適である。それゆえ乾燥状態においてだけ弾性を有するこぶ形成吸収繊維層もかかる構成において使用されることができる。なぜならば材料は吸収要素自体が液体で飽和されるまで本質的に乾燥しているからである。剛化及び吸収要素の下のこぶ形成要素２４の位置決めはそれゆえ多数の重要な利点を与える。

隆起部分を形成する要素は細長い形状を有し、示された図示例では股部分全体にわたって延びる。隆起部分の長さはほぼ２０ｍｍ〜１２０ｍｍで変化することができる。

隆起部分を形成する要素２４は股領域において製品全体より狭い。この方法では、製品の横方向に取り囲む部分２５，２６が全体として隆起部分を形成する要素２４のまわりでそれら自身で造形することができる。

図６では、製品は明瞭のため、弯曲した三次元形状で示されている。ここで記載されたタイプの吸収製品はもちろん常に通常の意味の三次元である。即ち、それは長さ、幅及び厚さを有する。

しかしながら、この明細書では、三次元という用語は製品が装着者の体形に適応するために何らかの方法で弯曲されなければならないことを意味する。
この明細書では平坦な形という用語は製品が本質的に平坦であることを意味する。図３及び５に示された製品は弾性手段が脚１４，１５の間の切欠部１３において一緒に材料層を引っ張るという事実にかかわらず、この規定に従って本質的に平坦である。

図３及び５による平坦な形の製品は例えば箱又はバッグにおける積み重ねで簡単に包装されることができ、しかも装着時にはいかなる手段も用いずに図６及び７に示されたような解剖学的に適応された三次元形状をとることができる。

前記筋腱間の距離Ｍの寸法、こぶ形成要素２４、弾性手段１６の作用及び剛化要素６の剛性及び幾何学的形状を有する特別な構成によって、製品は解剖学的に適応され、取扱い中、装着者の体形に適応された図６及び７による三次元形状をとるように予定されている。

示された図示例では、剛化及び同時に吸収要素６はその全範囲にわたって同じ剛性を有する。結果として、制御されずかつ意図しない液体流れを生じうる制御されないしわが剛化要素の範囲にわたって起こることは通常ない。股部分３と前部分１の間の移行領域１２において、弯曲が始まる。なぜならば製品は全体としてここでその曲げ抵抗を変えるからであり、一方ではこの移行領域の直前に端を有するこぶ形成要素のためであり、他方では剛化要素がここで装着者の前記筋腱の間の距離に適応される寸法Ｍを最も狭くするからである。この移行領域１２において、変曲点２７、又はむしろ変曲線が形成され、その前で製品は凹状かつボウル状であり、一方それはこの変曲点２７の後で凸状をとる。図７からわかるように、こぶ形成要素は線２８に沿って前の方で弯曲されることが好適である。このようにして、剛化要素はこの弯曲線によって図７からわかるように前部分において均一に弯曲したボウル形状をとらされる。

同様に股部分３と後部分の間の移行領域２０では、こぶ形成要素２４（それは示された例では前記移行領域２０と同じくらい遠くに延びている）がその後端において弯曲されることが好適である。結果として、望ましくないしわは全く生じないが、凸状股部分と弾性手段１６によって形成された折り目１７のまわりで下方に傾斜する後部分２の二つの側部分の間の移行領域が望ましくないしわを全く形成せずに均一で滑らかである。

こぶ形成要素２４によって形成された隆起部分はまた、装着者の尻の間の割れ目中に延びる折り目が極めて険しくかつ極めて遠くまで延びて摩擦を生じることはないという利点を有する。この点に関しても、こぶは股部分と後部分の間の移行領域において柔らかい移行を与える。

図８は図３−７による例に関してわずかに変更される例を示す。図３−７による例の同様の構成要素に対応する図８による製品のそれらの部分は同じ参照符号を与えられる。

図８に示された製品は図３−７による例より製造に関してより簡単である。図８による製品は剛化要素６の脚１４と１５の間の切欠部１３において縦方向弾性体を全く持たない。

図８による製品の使用中、後部分２は弾性手段の不存在にかかわらず線Ｌに沿って折りたたまれる。この場合においても、後部分の剛化はそれゆえ線Ｌに沿って後部分の折りたたみ後に得られる。曲げ剛性は線Ｌに沿った製品の折りたたみ後に増加し、それは結果として製品の後部分をより安定にする。線Ｌに沿って形成された折り目は製品の使用中、装着者の尻の間の割れ目に少し侵入し、このようにして製品を横方向の適所に留まらせることに寄与し、同時に折り目は装着者の尻の間の割れ目に走るいかなる体液も捕獲する。

図８による製品はこぶ形成要素２４がまっすぐな端の側縁を有し、しかもその全長に沿って同じ幅を有する点で図３−７による例とは異なる。こぶ形成要素は製品が周囲領域２５，２６の少なくとも２倍の隆起部分２４０の直前の厚さであるような厚さを有することが好適である。

端の側縁がまっすぐであるときであっても、製品は本質的に上の図６及び７を参照して記載されるように使用中それ自体造形する。即ち、前部分と股部分の間の移行領域１２において変曲点が形成され、製品は凹状のボウル形成になり、一方それはこの変曲点の後で凸状形状をとる。同様に図８による例では、ボウル形状は均一に弯曲され、やっかいなしわを全く持たない。

股部分と後部分の間の移行領域においてやっかいなしわが全く起こらないが、図８による製品はこの領域において図３−７による例に関して上述されたのと本質的に同じ方法でそれ自体造形する。

図９に示された例では、図１−８による例の同様の部分に相当する構成要素は同じ参照符号を付与されている。図９による例の製品はかなり幅広い後部分２を与えられている。製品はまた、装着者のパンツの股部分にまわりに取り付けのための羽根を全く持たない点で上記例とは異なる。

剛化要素６は後部分２にわたってその脚部分１４，１５を伴って延びる。剛化要素６の脚１４，１５上の外側側縁１８，１９は股部分から後部分にわたって分岐する。股部分３と後部分２の間の後の移行領域２０では、前記外側側縁１８，１９は製品の股部分における剛化要素上の側縁２２，２３に対して方向を急に変える。

剛化要素の側縁１８，１９が後部分２上で後方に分岐する目的は、製品が前部分と股部分の間の移行領域１２においてしっかり固定されることに加えて股部分３と後部分２の間の移行領域において後で固定されることであり、その結果として製品は使用中、装着者上で極めて安定して十分に固定されると同時に、形状、サイズ及び幾何学的形状に関する解剖学的適応によって装着者に対して快適に感じるようになる。図では、製品の縦方向と各外側側縁１８，１９の間の角度はγで示されている。良好な固定機能のため、この角度はほぼ３０°より少なくしないべきである。さらに、不快に感じないように、角度はほぼ６０°を越えないべきである。

移行領域１２と２０の間の距離Ｇは装着者の股の長さに適応され、上述のように図１−８による例と関連して、この距離は７０−１２０ｍｍであることが好適である。上述のように、性器の直前の女性の股の本質的に平坦な領域は８０−１００ｍｍの長さを有する。即ち、全ての女性はこの平坦な領域において本質的に同じサイズである。７０−１２０ｍｍの製品の股寸法Ｇがほとんどの装着者に対して十分機能することを見出した。角度α及びγが大きく剛化要素が剛いほど、もし製品が不快に感じないなら製品の股寸法が意図した装着者の性器の直前の平坦な股部分の長さに一致することがより重要になる。

それゆえ、異なる装着者が寸法及び角度に関して好適なサイズを見つけることができるように前記角度及び剛性の選択によって本発明による製品のサイズの範囲を持つことが好適である。これはもちろんここで記載された本発明の全ての例に適用され、製品が前及び後の両方で固定されることを意図されるときに特に重要である。サイズ適応のための要求は吸収要素が剛いほど全ての例に対して増大する。

図９による例の剛化要素及び同時に吸収要素６は切欠部１３を有する。上記の他の図示例のように、これはくさび形状であるが大きな角度を有し、それは図９では鈍角である。角度βは１０°〜１２０°の幅広い限界内で変更することができる。切欠部１３をどのくらい大きくすることを要求されるかは脚１４及び１５の要求される機能及び製品の後部分２において望まれる吸収能力に依存する。

全体として後部分上で同じ幅を有しかつ同じ角度γを有するときに角度βが小さいほど、脚１４，１５が幅広くなり、それは順に後部分における増大した吸収能力及び増大した剛性を生じる。

切欠部のサイズは折り目１７の高さに影響する。この折り目の高さ及び後部分２の造形は弾性手段１６の予備緊張及び範囲にも依存する。

図９に示された本発明による製品の図示例は例えば夜用ナプキンとして作用することができる。他の例のように、この例は失禁パッドとしても好適である。このタイプの保護は装着者からかなりの流速で放出された多量の液体を迅速に受け入れるように処理可能である。

図９に示されたタイプの製品は特に製品を支持するために適応された弾性パンツ又はサポートブリーフと組合わせると、尿及び糞便の両方を受けるためのおむつとして作用することができる。もし製品がおむつとして作用することになるなら、切欠部１３は放出された糞便が後部分の切欠部１３に取り込まれることができるために、全体として図５に示された例に対応して比較的大きくすべきである。

上記の全ての例において、製品はその液体不透過性外部層５の外側上に感圧性接着剤を与えられることが好適である。これは製品の使用前、剥離剤で処理されたカバーストリップ（図示せず）によって従来の方法でカバーされた接着剤ストランド２９によって図５に示されている。本発明による製品は解剖学的に適応されているが、信頼できる固定位置決めが装着者のパンツとの相互作用のため製品の液体不透過性外側上に感圧接着剤を持つことが好適であり、それは装着者上の意図した位置で製品を保持することに貢献する。

図１０はおむつの形の一例を示す。これは前部分４０、股部分４１及び後部分４２を有する。外見上、本発明によるおむつの形の製品の示された例は従来の方法で設計されている。前部分４０及び後部分４２はおむつ装着時に装着者の腰のまわりに配置され、テープフラップ４３，４４によって適合された状態で閉じられることを意図される。図１０では、おむつは内側から平坦な形で概略的に示され、不織布として知られるものから作られることが好適である液体透過性内部層４５、及びポリエチレンから作られることが好適である薄いプラスチックフィルムから作られる外部層（図示せず）を与えられる。内部層の内側には、本質的に砂時計形状の吸収層４６が示され、それは薄くて極めて可撓性である。おむつの使用中、装着者の太もものまわりにきつく密着することを意図される脚弾性体４７，４８は股部分における縁部分に沿って配置される。

図１０は上述の図示例と同じタイプの剛化要素であると同時に吸収要素６を概略的に示す。上述の図示例における同様の部分に相当する要素は図１０において同じ参照符号を与えられている。剛化吸収要素は上述の図示例と同様に解剖学的に適応されており、鼠蹊部の直前の前記筋腱の間の距離に適応された寸法Ｍ、装着者の股の長さに適応された股の長さＧ、及び上述のような角度及び幾何学的形状を持つ。

図１０に示されたタイプの本発明によるおむつは従来のおむつと比較すると優れた適合性を有する。剛化要素の存在は、おむつ装着時に、おむつが装着者上の正しい位置にガイドされること、及びおむつが使用中この位置で維持することを意味する。

上述の図示例の全てにおいて、剛化要素であると同時に吸収要素６の幅は前部分１と股部分３の間の移行領域１２から股部分３と後部分の間の移行領域２０へ連続的に増加する。このための一つの理由は装着者の脚間の利用可能な空間が極めて限定されており、この領域の幅を最適に利用することが重要であるからである。幅は装着者が不快感を見出さないなら移行領域１２と移行領域２０の間の１．５倍に増加することができる。別の理由は剛化要素が股部分に沿ってできる限り幅広くするときに製品が装着者上でより安定するからである。

本発明は上述の図示例に限定されないが、多数の変更を本発明の請求の範囲内で可能である。

例えば、上述のタイプの解剖学的に造形された剛化及び吸収要素はおむつパンツとして知られるもの、即ちおむつが使い捨てパンツに一体化されているものに配置されることができる。

剛化吸収要素は異なる材料から及び一以上の材料の積層体から作られることができることを上で述べた。剛化吸収要素は二以上の層から作られることができ、個々の層の範囲が異なっていてもよく、その場合剛化要素の異なる領域が異なる剛性を持つことができる。

上述のように、剛化要素は全ての材料層及び含まれる結合剤からなることができる。剛化要素の異なる領域における異なる剛性はそれゆえ異なる領域における接続の程度を変更することによって、例えば異なる領域における異なる量の接着剤及び個々の層における及びそれらの間の異なる領域における接着剤又は他の結合剤の不存在によって得られることができる。

乾式成形された繊維マットから製造された剛化要素の単位面積あたりの重量は１００−４００ｇ／ｍ^２に限定されず、他の単位面積あたりの重量も本発明の範囲内で可能である。

切欠部１３に配置される弾性手段１６は予め緊張された状態で配置されるように上述の図示例で示された。しかしながら、衛生ナプキン、おむつなどの吸収製品の製造では、緊張していない状態で感熱性弾性手段を配置し、熱処理によって弾性体を緊張することが知られている。これは物品が包装されるときに通常行われる。

第一例による吸収製品の平面図を示す。 図１の線ＩＩ−ＩＩに沿った断面を弯曲した利用状態で示す。 平面図の本発明による製品の、図１による例に関してわずかに変更された例を示す。 図３の線ＩＶ−ＩＶに沿った断面を示す。 反対側から見た図３による製品の平面図を示す。 図３の線ＶＩ−ＶＩに沿った断面を弯曲した利用状態で示す。 図３−６に示される本発明による製品の例を示す。 本発明による製品の第三例の平面図を示す。 本発明による製品の第四例の平面図を示す。 おむつの形の本発明による吸収製品の平面図を示す。

Claims (22)

1. 衛生ナプキン、パンティライナー、失禁パッド、おむつ又はそれらの類似製品の如き吸収製品であって、前記製品が縦方向及び横方向、前部分（１）、後部分（２）、前記前部分と前記後部分の間に位置される股部分（３）、液密層を有し、さらに剛化要素（６）を有する場合において、
   前記剛化要素（６）が前記製品の使用前、平坦な状態であること、前記剛化要素が前記製品の縦方向において前記股部分（３）にわたって、さらに前記股部分と前記前部分の間の前記移行領域にわたって、そして部分的に前記前部分（１）にわたって延びること、前記剛化要素が前記股部分（３）と前記前部分（１）との間の前記移行領域（１２）において幅（Ｍ）を有し、前記幅（Ｍ）が１５−４５ｍｍであること、前記剛化要素（６）がＡＳＴＭ Ｄ ４０３２−８２に従って測定された場合に少なくとも１．０Ｎの剛性を有すること、及び弾性材料から作られたこぶ形成要素（２４）が前記股部分（３）の少なくとも一部にわたって前記剛化要素（６）の下に配置され、前記こぶ形成要素が装着者に対して適合されることを意図される側上で隆起部分（２４０）をもたらすように配置されていることを特徴とする製品。
2. 前記剛化要素（６）が吸収性であると同時に吸収要素を構成することを特徴とする請求項１に記載の製品。
3. 前記股部分（３）と前記前部分（１）との間の前記移行領域（１２）における前記剛化要素（６）の前記幅（Ｍ）が２０−３５ｍｍであることを特徴とする請求項１又は２に記載の製品。
4. 前記股部分（３）と前記前部分（１）との間の前記移行領域（１２）における前記剛化要素（６）の前記幅（Ｍ）が２５−３０ｍｍであることを特徴とする請求項１〜３のいずれか一項に記載の製品。
5. 前記剛化要素（６）がＡＳＴＭ Ｄ ４０３２−８２に従って測定すると１−１５Ｎの乾燥状態における剛性を有することを特徴とする請求項１〜４のいずれか一項に記載の製品。
6. 前記股部分（３）が７０−１２０ｍｍの長さ（Ｇ）を有することを特徴とする請求項１〜５のいずれか一項に記載の製品。
7. 前記製品の前記前部分（１）の前記剛化要素（６）の側縁が前記股部分（３）からの方向で前記前部分（１）にわたって分岐すること、及び前記剛化要素（６）の側縁が前記股部分からの方向で前記製品の縦方向の線と鋭角（α）を形成することを特徴とする請求項１〜６のいずれか一項に記載の製品。
8. 前記剛化要素（６）が０．１５−０．７５ｇ／ｃｍ^３の密度及び１００−４００ｇ／ｍ^２の単位面積当たりの重量を有する乾式成形された繊維マットからなることを特徴とする請求項１〜７のいずれか一項に記載の製品。
9. 前記乾式成形された繊維マットが圧縮後、機械的に軟化されて所望の剛性になることを特徴とする請求項８に記載の製品。
10. 前記製品の前記前部分（１）にわたって前記股部分（３）から分岐する前記剛化要素（６）の側縁が３５−５５°の範囲の前記製品の縦方向の線と前記側縁の各々の間の角度（α）を形成するように配置されることを特徴とする請求項１〜９のいずれか一項に記載の製品。
11. 前記製品の縦方向の線と前記側縁の各々の間の角度（α）が、４５°であることを特徴とする請求項１０に記載の製品。
12. 前記剛化要素（６）が前記製品の縦方向において前記製品の前記股部分にわたって、さらに前記後部分（２）の一部にわたって延びること、及び前記後部分において、前記剛化要素（６）の側縁（１８，１９）が前記股部分（３）からの方向において前記製品の前記後部分（２）にわたって前記股部分から分岐することを特徴とする請求項１〜１１のいずれか一項に記載の製品。
13. 前記後部分（２）において、前記剛化要素（６）が前記股部分（３）の方向に前記剛化要素の端縁から延びる切欠部（１３）を有することを特徴とする請求項１２に記載の製品。
14. 前記切欠部（１３）がくさび形状であり、対称的に位置され、かつ前記股部分（３）に面する端において１０°−１２０°の角度（β）を形成することを特徴とする請求項１３に記載の製品。
15. 前記角度（β）は、１５°−４０°であることを特徴とする請求項１４に記載の製品。
16. 前記剛化要素（６）が、前記剛化要素の全範囲にわたって本質的に同じ剛性で設計されていることを特徴とする請求項１〜１５のいずれか一項に記載の製品。
17. 前記隆起部分（２４０）が前記製品の縦方向において細長く、かつ２０ｍｍ〜１２０ｍｍの長さを有することを特徴とする請求項１〜１６のいずれか一項に記載の製品。
18. 前記隆起部分（２４０）が前記股領域（３）において全体として前記製品より狭いこと、及び前記隆起部分が周囲領域（２５，２６）の少なくとも２倍の厚さを有することを特徴とする請求項１〜１７のいずれか一項に記載の製品。
19. 弾性手段（１６）が前記製品の縦方向において、前記製品の前記後部分（２）に沿って中央に、そして前記股部分（３）から少なくともその一部に沿って配置されていることを特徴とする請求項１〜１８のいずれか一項に記載の製品。
20. 前記剛化要素（６）が、厚さ、剛性、液体分布能力及び液体吸収能力に関してその全範囲にわたって均一であることを特徴とする請求項１〜１９のいずれか一項に記載の製品。
21. 前記股部分（３）と前記前部分（１）との間の前記移行領域（１２）の長さが５−１５ｍｍであることを特徴とする請求項１〜２０のいずれか一項に記載の製品。
22. 前記剛化要素（６）が吸収要素も構成すること、及び前記股部分（３）と前記前部分（１）との間の前記移行領域（１２）の後の前記剛化要素の幅（Ｍ）が前記後部分（２）に向かう後向きの方向で前記股部分（３）において連続的に増加することを特徴とする請求項１〜２１のいずれか一項に記載の製品。

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