JP4384300B2 - Touch panel and display device using the same - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タッチパネル(感圧式入力装置)及びこのタッチパネルが液晶表示ユニット(特に、反射型、又は反射/透過型液晶表示ユニット)のフロント面(観察者側の面)に配設された液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示ユニット及びこのユニットを用いた液晶表示装置は、パーソナルコンピューター(パソコン)、ワードプロセッサー、液晶テレビ、時計、電卓などの電気製品の表示部に幅広く利用されている。液晶はそれ自体発光しないため、時計、電卓などの低輝度用途を除き、裏面から液晶部を照射するためのバックライトが使用されている。
【0003】
最近、インターネット等の情報通信のインフラストラクチャーの整備、コンピュータとの通信機器の融合による情報のネットワーク化が進んでいる。このようなネットワークを効率的に利用するため、現在、PDA(Personal Digital Assistance)などの携帯情報端末が開発されている。またノート型パソコンに代えて、さらに薄型で軽量のモバイル型パソコンが開発が進められている。
【0004】
これらの機器は可搬性が求められるため、バッテリ駆動時間の長時間化と、通信機器の薄型化・小型化とを両立する必要がある。従って、これら携帯情報通信機器に用いるディスプレイは、薄型・軽量であり、かつ低消費電力性であることが求められている。特に、低消費電力性を達成するため、従来のバックライトを用いる方法に代えて、自然光、外部光、照明などを利用して表示部を明るくする方法が考えられている。このようなディスプレイとして最も有望視されているのは反射型液晶表示ユニットや反射/透過型液晶表示ユニットである。特に、今後のマルチメディアの進歩に伴う情報の多様化に対応するため、カラー表示及び高画質表示(高精細表示)が可能であるとともに、安価な反射型液晶表示ユニットや反射/透過型液晶表示ユニットが求められている。なお、自然光、外部光、フロントライトなどが弱くて十分な明るさが得られない場合には、一時的(暫時的)に使用して明るさを補償するためのフロントライトが設けられた液晶表示装置も開発されている。この一時使用のフロントライトは、液晶表示装置の表示面の横から光を照射可能であり、均一に表示面全体に光を分散できる。
【0005】
液晶表示ユニットのうち、反射型液晶表示装置を構成する反射型液晶表示ユニットとしては、TN型(Twisted Nematic型)やSTN型(Super Twisted Nematic型)などの種々のユニットが知られているが、カラー表示と高精細表示には、偏光板を利用するタイプ(1枚偏光板タイプ)が有利である。
【0006】
例えば、特に液晶層をHAN(Hybrid Aligned Nematic)配向させたR−OCBモードは低電圧、広視野角、高速応答、中間色調表示、高コントラストなどの点で優れた特性を有している。さらに、所定の方位とチルト角を有するよう垂直配向処理された基板を有する1枚偏光板方式の液晶表示ユニット(特開平6−337421号公報)では、斜め方向から観察した場合のコントラストの低下や表示画像の反転などの視野角依存性が改善されている。
【0007】
また、液晶表示ユニットとしては、単純マトリックス方式や、微細な表示を実現するため、全ての画素をひとつひとつ制御するTFT(Thin Film Tranjistar)などのアクティブマトリックスタイプなどの駆動方式を有するユニットが一般的である。なお、TFT方式は基板上に数十万個以上のトランジスターを形成する必要があるため、ガラス基板の液晶表示ユニットを用いる必要がある。これに対して、STN(Super Twisted Nematic)タイプの液晶表示ユニットの場合、棒状電極を用いた単純マトリックスタイプの画像表示を行うので、安価に製造できるとともに、電極の支持基板としてプラスチック基板を使用できる。
【0008】
現在開発されている反射型液晶表示ユニットでは、例えば、背面電極に光反射性を有する反射電極を使用し、鏡面反射を避けるため、反射電極を適度に凹凸処理(凸面化など)などの粗面処理をしている。また、背面電極の支持基板に粗面処理された光反射板を積層する場合もある。すなわち、反射型液晶表示ユニットでは、画面に明るさを付与するため、液晶層に入射する光(自然光、外部光、フロントライトからの光など)を効率的に取り込み、粗面処理された光反射性電極や光反射板で反射板で光を反射し、視認性を妨げない程度に反射光を散乱して、鏡面反射を防止している。
【0009】
特開昭63−228887号公報や日本印刷学会主催のフォトファブリケーションシンポジウム’92において基本技術や表面凹凸形状を有する金属薄膜を下部電極として適用し、全反射を防止し表示面の視野角を拡大させた液晶表示ユニットが紹介されている。しかし、このような装置は高度な凹凸処理を必要とし、製造コストが高い。
【0010】
そこで、反射性電極や反射板で光を散乱する方法に代えて、液晶表示ユニットに光散乱層を形成する方法が提案されている。例えば、電極板の支持基板の内側、すなわち液晶セル内に光散乱層を形成する方法として、液晶層を液晶と高分子とが互いに分散した分散構造にする方法(特開平6−258624号公報)、電極板の液晶側に、分散微粒子を含有する透明樹脂層(光散乱層)を形成する方法(特開平7−98452号公報)、透明性電極を有する支持板と液晶層との間に、液晶性高分子をランダムに配向した光拡散層を形成する方法(特開平7−318926号公報)などが提案されている。一方、電極板の支持基板の外側、すなわち液晶セルの外に光散乱層を形成する方法として、電極板の外側に偏光フィルムを積層し、その偏光フィルムの表面に屈折率が異なる二種以上の樹脂が相分離状態で分散した光散乱層を形成する方法(特開平7−261171号公報)が提案されている。
【0011】
また、反射/透過型液晶表示ユニットとしては、前記反射型液晶表示ユニットの反射電極の一部を透明電極にしたり、反射電極をハーフミラー化したユニットが知られている。この反射/透過型液晶表示ユニットは、フロント面からの入射光を反射可能であるだけでなく、バック面に形成されたバックライトからの光も、フロント面へ透過可能である。このユニットは、屋外、室内兼用装置として有用である。
【0012】
このような液晶表示ユニット(反射型液晶表示ユニット、反射/透過型液晶表示ユニットなど)の画像表示面(フロント面)には、多くの場合、入力装置であるタッチパネルが配設される。すなわち、タッチパネルはキーボードなどの不透明な入力装置とは異なり、表示ユニット上に配置可能である。そして、タッチパネルは、位置検出機能を有しているため、液晶表示部分にアイコンなどを表示してキー設定が可能なようにプログラミング処理することにより、画面自体を入力キーとして使用できる。このため、コンピュータと対話型の作業が可能になり、表示画面に直接指で入力したり、ペンで入力することが可能である。
【0013】
タッチパネルは光方式、超音波方式、静電容量方式、抵抗膜方式などに分類されるが、反射型液晶表示装置や反射/透過型液晶表示装置と組み合わせるには、省電力で薄くて軽量なタッチパネルが有利であり、一般に、抵抗膜方式のタッチパネルが採用されている。特に反射型液晶装置は、モバイル用表示装置として屋外での使用に適しているため、特に軽量性、省電力性が要求されている。
【0014】
抵抗膜方式には、主に抵抗膜に電圧を印加して、この抵抗膜に形成される電位勾配を利用して位置座標を検出するアナログ方式と、タッチパネルの観察者側のフロント基板と背面側のバック基板とにそれぞれストライプ状電極を形成し、このフロント側とバック側のストライプ状電極を直交させたデジタルマトリックス方式とが知られている。反射型液晶表示装置には、構造の単純さや光透過率の均一性などの観点からアナログ方式のタッチパネルが採用されている。
【0015】
抵抗膜方式は、フロント基板とバック基板とに用いる材質がガラスであるかフィルム(プラスチック製フィルムなど)であるかにより、フロント基板材質/バック基板材質として、フィルム/フィルム型、フィルム/ガラス型、及びガラス/ガラス型に分類される。一般にフィルム/ガラス型が液晶表示装置に採用されているが、軽量化を優先する場合にはフィルム/フィルム型が、強度や透明性を優先する場合にはガラス/ガラス型が用いられている。
【0016】
しかし、いずれの方式や基板の組み合わせを採用する場合であっても、互いに対向する一対の透明導電性薄膜層を形成する必要があり、これらの透明導電層により光線が吸収されたり、透明導電層と空気との界面で反射が生じるため、タッチパネルの透明性が低下し、黄色味が生じ、タッチパネルからの反射光により液晶表示装置の画像の視認性が不十分である。また反射光の鏡面反射成分を低減できず、反射光が画像形成し、液晶画像と重複して表示されるために、画像のシャープ性が低下(画像ボケ)する。
【0017】
視認性を改善するため、例えば、透過型液晶表示装置とタッチパネルとを組み合わせる場合、液晶表示装置のフロント面に積層されたタッチパネルに偏光板と位相差板とを積層したシートを配設し、入射光を円偏光に変換してタッチパネルに入射させ、タッチパネルからの反射光をその積層シートで吸収することにより、タッチパネルによる反射光をカットして、透過型液晶表示装置の画質を改良する方法が提案されている。また、特開平11−142836号公報には、この技術を拡張して、液晶層に円偏光を入射するための位相差板と偏光板とを組み合わせることにより、カラー表示性1枚偏光板方式の反射型液晶表示装置の視認性を改善する方法が提案されている。しかし、この方法ではタッチパネルを繰り返して使用するうちに偏光板や位相差板を損傷し、画質が低下する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、表示画像の視認性を向上できるタッチパネル及びそれを用いた液晶表示装置を提供することにある。
【0019】
本発明の他の目的は、表示画像の明るさ、シャープ性、又は防眩性を向上できるタッチパネル及びそれを用いた液晶表示装置を提供することにある。
【0020】
本発明のさらに他の目的は、繰り返して使用しても画質が低下しないタッチパネル及びそれを用いた液晶表示装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記課題を達成するため鋭意検討した結果、タッチパネルの透明導電性基板に光散乱性を付与するか、又は透明導電性基板に光散乱層を有するシートを積層すると、鏡面反射を防止して、反射光を適度に散乱でき、タッチパネルの視認性を向上できることを見いだし、本発明を完成した。
【0022】
すなわち、本発明のタッチパネルは、透明導電層と基板とで構成された一対の透明導電性基板が、スペーサーを介して、前記透明導電層を互いに対向して配設されたタッチパネルである。そして、一の態様においては、少なくとも一方の基板が光散乱性を有しており、かつこの光散乱性を有する基板が、スチレン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ビニルエーテル系樹脂、ハロゲン含有樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、セルロース誘導体、シリコーン系樹脂、及びゴム又はエラストマーから選択された屈折率の異なる複数の樹脂成分で構成され、かつ平均相間距離1〜20μmで等方性の共連続相構造を有する厚み1〜30μmの光散乱層を備えている。この基板は、光散乱層単独又は光散乱層と基材シートとの積層体であってもよい。また、他の態様においては、少なくとも一方の透明導電性基板に厚み1〜30μmの光散乱層を有するシートが積層されており、前記光散乱層が、スチレン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ビニルエーテル系樹脂、ハロゲン含有樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、セルロース誘導体、シリコーン系樹脂、及びゴム又はエラストマーから選択された屈折率の異なる複数の樹脂成分で構成され、かつ平均相間距離1〜20μmで等方性の共連続相構造を有する。前記光散乱性を有する透明導電性基板及び光散乱層を有するシートは、拡散角度3〜60゜に拡散光を指向可能であってもよい。光散乱層は、通常、屈折率の差が0.01〜0.2である複数の固体成分で構成されている。タッチパネルの一方の基板のフロント面には、硬化層が形成されていてもよい
【0023】
本発明には、液晶表示ユニットのフロント面に、前記タッチパネルが配設された液晶表示装置も含まれる。
【0024】
【発明の実施の形態】
[透明導電性基板]
タッチパネルを形成する透明導電性基板は、透明導電層と基板とで構成されている。この透明導電性基板は、光散乱性を有していてもよい。光散乱性を有する透明導電性基板は、通常、基板が光散乱層単独又は光散乱層と基材シートとの積層体で構成されている。
【0025】
(光散乱層)
光散乱層は、通常、屈折率の異なる複数の固体成分(樹脂成分、無機成分など)により形成された相分離構造を有している。相分離構造を形成することにより、入射光が後方(入射光の進入方向と反対の方向)に散乱(後方散乱)するのを防止しながら、入射光を進行方向に散乱(前方散乱)できる。
【0026】
屈折率差は特には制限されないが、例えば、相分離構造を形成する複数の固体成分のうち、少なくとも2種の固体成分の屈折率差が、0.01〜0.2程度、好ましくは0.1〜0.15程度であってもよい。
【0027】
樹脂成分としては、スチレン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ビニルエステル系樹脂、ビニルエーテル系樹脂、ハロゲン含有樹脂、オレフィン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、熱可塑性ポリウレタン樹脂、ポリスルホン系樹脂(ジハロジフェニルスルホンなどのスルホン類の単独重合体(ポリエーテルスルホン)、前記スルホン類とビスフェノールAなどの芳香族ジオールとの共重合体(ポリスルホン)など)、ポリフェニレンエーテル系樹脂(2,6−キシレノールなどのフェノール類の重合体など)、セルロース誘導体(セルロースエステル類、セルロースカーバメート類、セルロースエーテル類など)、シリコーン系樹脂(ポリジメチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサンなど)、ゴム又はエラストマー(ポリブタジエン、ポリイソプレンなどのジエン系ゴム、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、アクリルゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴムなど)などが挙げられる。
【0028】
スチレン系樹脂には、スチレン系単量体の単独又は共重合体(ポリスチレン、スチレンーα−メチルスチレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体など)、スチレン系単量体と他の重合性単量体((メタ)アクリル系単量体、無水マレイン酸、マレイミド系単量体、ジエン類など)との共重合体などが含まれる。スチレン系共重合体としては、例えば、スチレン−アクリロニトリル共重合体(AS樹脂)、スチレンと(メタ)アクリル系単量体との共重合体[スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸共重合体など]、スチレン−無水マレイン酸共重合体などが挙げられる。好ましいスチレン系樹脂には、ポリスチレン、スチレンと(メタ)アクリル系単量体との共重合体[スチレン−メタクリル酸メチル共重合体などのスチレンとメタクリル酸メチルを主成分とする共重合体]、AS樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体などが含まれる。
【0029】
(メタ)アクリル系樹脂としては、(メタ)アクリル系単量体の単独又は共重合体、(メタ)アクリル系単量体と共重合性単量体との共重合体が使用できる。(メタ)アクリル系単量体には、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシルなどの(メタ)アクリル酸C1-10アルキル;(メタ)アクリル酸フェニルなどの(メタ)アクリル酸アリール;ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートなどのヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート;グリシジル(メタ)アクリレート;N,N−ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート;(メタ)アクリロニトリルなどが例示できる。共重合性単量体には、前記スチレン系単量体、ビニルエステル系単量体、無水マレイン酸、マレイン酸、フマル酸などが例示できる。これらの単量体は単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
【0030】
(メタ)アクリル系樹脂としては、例えば、ポリメタクリル酸メチルなどのポリ(メタ)アクリル酸エステル、メタクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸共重合体、メタクリル酸メチル−アクリル酸エステル−(メタ)アクリル酸共重合体、メタクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、(メタ)アクリル酸エステル−スチレン共重合体(MS樹脂など)などが挙げられる。好ましい(メタ)アクリル系樹脂としては、ポリ(メタ)アクリル酸メチルなどのポリ(メタ)アクリル酸C1-5アルキルが挙げられる。
【0031】
ビニルエステル系樹脂としては、ビニルエステル系単量体の単独又は共重合体(ポリ酢酸ビニル、ポリプロピオン酸ビニルなど)、ビニルエステル系単量体と共重合性単量体との共重合体(酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、酢酸ビニル−(メタ)アクリル酸エステル共重合体など)又はそれらの誘導体が挙げられる。ビニルエステル系樹脂の誘導体には、ポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリビニルアセタール樹脂などが含まれる。
【0032】
ビニルエーテル系樹脂としては、ビニルC1-10アルキルエーテルの単独又は共重合体、ビニルC1-10アルキルエーテルと共重合性単量体との共重合体(ビニルアルキルエーテル−無水マレイン酸共重合体など)が挙げられる。
【0033】
ハロゲン含有樹脂としては、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、塩化ビニリデン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体などが挙げられる。
【0034】
オレフィン系樹脂には、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのオレフィンの単独重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体などの共重合体が挙げられる。
【0035】
ポリカーボネート系樹脂には、ビスフェノール類(ビスフェノールAなど)をベースとする芳香族ポリカーボネート、ジエチレングリコールビスアリルカーボネートなどの脂肪族ポリカーボネートなどが含まれる。
【0036】
ポリエステル系樹脂には、テレフタル酸などの芳香族ジカルボン酸を用いた芳香族ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリC2-4アルキレンテレフタレートやポリC2-4アルキレンナフタレートなどのホモポリエステル、C2-4アルキレンテレフタレート及び/又はC2-4アルキレンナフタレート単位を主成分(例えば、50重量%以上)として含むコポリエステルなど)、アジピン酸などの脂肪族ジカルボン酸を用いた脂肪族ポリエステルなどが含まれる。ポリエステル系樹脂には、ε−カプロラクトンなどのラクトンの単独又は共重合体も含まれる。
【0037】
ポリアミド系樹脂としては、ナイロン46、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン11、ナイロン12などの脂肪族ポリアミド、ジカルボン酸(例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸など)とジアミン(例えば、ヘキサメチレンジアミン、メタキシリレンジアミン)とから得られるポリアミドなどが挙げられる。ポリアミド系樹脂には、ε−カプロラクタムなどのラクタムの単独又は共重合体であってもよく、ホモポリアミドに限らずコポリアミドであってもよい。
【0038】
セルロース誘導体のうちセルロースエステル類としては、例えば、脂肪族有機酸エステル(セルロースジアセテート、セルローストリアセテートなどのセルロースアセテート;セルロースプロピオネート、セルロースブチレート、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレートなどのC1-6有機酸エステルなど)、芳香族有機酸エステル(セルロースフタレート、セルロースベンゾエートなどのC7-12芳香族カルボン酸エステル)、無機酸エステル類(例えば、リン酸セルロース、硫酸セルロースなど)が例示でき、酢酸・硝酸セルロースエステルなどの混合酸エステルであってもよい。セルロース誘導体には、セルロースカーバメート類(例えば、セルロースフェニルカーバメートなど)、セルロースエーテル類(例えば、シアノエチルセルロース;ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどのヒドロキシ−C2-4アルキルセルロース;メチルセルロース、エチルセルロースなどのC1-6アルキルセルロース;カルボキシメチルセルロース又はその塩、ベンジルセルロース、アセチルアルキルセルロースなど)も含まれる。
【0039】
無機成分としては、透明又は半透明な無機成分が使用でき、例えば、酸化ケイ素(ガラスなど、特に、無アルカリガラス)、酸化ジルコニウム、酸化アルミ、酸化亜鉛、マイカ(雲母)などの無機酸化物、チッ化ホウ素などの無機窒素化物、弗化カルシウム、弗化マグネシウムなどの無機ハロゲン化物などが挙げられる。これら無機成分は、2種以上組み合わせて複合材として用いてもよく、例えば、マイカとチッ化ホウ素との複合材などが使用できる。
【0040】
光散乱層は、複数のポリマーで構成された相分離構造を有していればよく、例えば、等方性の共連続相構造や、微粒子分散構造などの相分離構造を有していてもよい。なお、共連続相構造とは、共連続構造や三次元的に連続又は繋がった構造と称される場合があり、通常、複数の樹脂成分で構成されており、この構成ポリマー相が連続している構造を意味する。共連続相構造は、シート面内において異方性が低減されており、実質的に等方性、すなわち、シート面内のどの方向に対しても連続相による相分離構造のサイズ(平均相間距離)が略均一である。なお、本明細書で共連続相構造と称する場合、共連続相構造と液滴相構造(独立又は孤立した相構造)とが混在した中間的構造をも意味する。
【0041】
光散乱層を共連続相構造にすると、高い光散乱性が得られるだけでなく、所定の拡散角度に対して散乱光強度を強めること(例えば、極大化)でき、拡散光に高い指向性を付与できる。このため、この光散乱層を有するタッチパネルを用いて反射型液晶表示装置又は反射/透過型液晶表示装置を形成する場合、要求視野特性と散乱光の指向角度とを合わせることにより、外部光やフロントライトの光源を効率よく利用できる。
【0042】
光散乱層を共連続相構造で構成する場合、好ましい構成樹脂としては、例えば、スチレン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ビニルエーテル系樹脂、ハロゲン含有樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、セルロース誘導体、シリコーン系樹脂、及びゴム又はエラストマーなどが含まれる。
【0043】
このような樹脂のうち、共連続相構造を形成するため、それぞれのポリマーのガラス転移温度以上において、相溶性と非相溶性(相分離性)のいずれをも示す複数のポリマーを組み合わせて使用する。例えば、低温で相溶性を示し高温で非相溶性を示す高温相分離型(LCST型,lower critical solution temperature)の共存系、又は低温で非相溶性を示し高温で相溶性を示す低温相分離型(UCST型,upper critical solution temperature )の共存系を示すポリマーが使用できる。UCST型又はLCST型(好ましくはLCST型)の樹脂組成物(シート状の樹脂組成物など)をスピノーダル分解することにより相分離構造を調整でき、共連続相構造を形成できる。
【0044】
複数のポリマーを、第1のポリマーと第2のポリマーとで構成する場合、第1のポリマーと第2のポリマーとの組み合わせは特に制限されない。例えば、第1のポリマーがスチレン系樹脂(ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体など)である場合、第2のポリマーは、ポリカーボネート系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ビニルエーテル系樹脂、ゴム又はエラストマーなどであってもよい。
【0045】
第1のポリマーと第2のポリマーとの割合は、例えば、前者/後者=10/90〜90/10(重量比)程度、好ましくは20/80〜80/20(重量比)程度、さらに好ましくは30/70〜70/30(重量比)程度、特に40/60〜60/40(重量比)程度である。ポリマーの構成比が一方に偏りすぎると、スピノーダル分解により共連続相を形成する時に、一方のポリマー相が非連続化しやすくなるため、拡散光に指向性を付与できない。
【0046】
共連続相の平均相間距離は、例えば、1〜20μm程度、好ましくは2〜15μm程度、さらに好ましくは2〜10μm程度である。
【0047】
なお、相間距離(又は、同一相間の距離)は、顕微鏡写真(共焦点レーザー顕微鏡など)の画像処理により測定できる。また、後述の拡散光の指向性の評価法と同様の方法により、拡散光強度が極大になる拡散角度θを測定し、下記のブラッグ反射条件の式より相間距離dを算出してもよい。
【0048】
2d・sin(θ/2)=λ
(式中、dは相間距離を、θは拡散角度を、λは光の波長を示す)
共連続相を有する光散乱層の厚みは、例えば、1〜100μm程度、好ましくは1〜50μm程度、さらに好ましくは1〜30μm程度である。
【0049】
一方、微粒子分散構造を有する光散乱層は、透明ベース樹脂に、この透明ベース樹脂と屈折率が異なる微粒子成分(樹脂微粒子、無機微粒子など)が分散することにより形成されている。
【0050】
好ましい透明ベース樹脂及び微粒子を構成する樹脂には、スチレン系樹脂(ポリスチレンなど)、(メタ)アクリル系樹脂、オレフィン系樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレンなど)、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポリアミド系樹脂(ナイロン6、ナイロン12、ナイロン612など)、セルロース誘導体(セルロースアセテートなど)などが挙げられる。
【0051】
なお、透明ベース樹脂及び樹脂微粒子(特に、透明ベース樹脂)には、熱可塑性樹脂を用いる場合が多い。
【0052】
無機微粒子は、前記無機成分により形成できる。
【0053】
なお、微粒子分散構造では、高い光散乱性が得られるものの、拡散角が広角なほど光散乱性が小さくなる光散乱特性を示す場合がある。すなわち、拡散光の分布がガウス分布に近いため、拡散角が大きくなると、全体的に散乱光強度が低下し、表示画面の明るさが低下する場合がある。このため、透明ベース樹脂と微粒子成分(樹脂微粒子、無機微粒子など)との屈折率差、微粒子成分の粒子径、割合、粒子密度などを適宜調整して、後方散乱を抑制し、拡散光に指向性を付与してもよい。
【0054】
指向性を付与する場合、微粒子成分と前記透明ベース樹脂との屈折率差は、例えば、0.01〜0.06程度、好ましくは0.01〜0.05程度、さらに好ましくは0.01〜0.04程度である。
【0055】
微粒子成分の平均粒径は、例えば、0.1〜100μm程度、好ましくは1〜20μm程度であってもよい。
【0056】
微粒子成分と透明ベース樹脂との割合は、例えば、前者/後者=10/90〜90/10(重量比)程度、好ましくは15/85〜60/40(重量比)程度、さらに好ましくは15/85〜40/60(重量比)程度であってもよい。
【0057】
微粒子成分の平均粒子密度は、例えば、1〜100(1010個/cm3)程度、好ましくは4〜80(1010個/cm3)程度であってもよい。
【0058】
なお、平均粒子密度は、例えば、平均粒径を測定し、下記式(I)により算出できる。
【0059】
平均粒子密度(個/cm3)=1cm3×Vs/[(4/3)π(Ds×10-4/2)3] (I)
(式中、Vsは光散乱層中の微粒子成分の割合(体積基準)を、πは円周率を、Dsは微粒子成分の粒径(μm)を示す)
微粒子分散構造を有する光散乱層の厚みは、例えば、1〜400μm程度、好ましくは10〜300μm程度、さらに好ましくは50〜200μm程度である。
【0060】
(基材シート)
基材シートを構成する樹脂としては、前記光散乱層を構成する樹脂と同様の樹脂が使用できる。なお、共連続相構造を有する光散乱層と基材シートとを併用する場合、後述するように共連続相構造をスピノーダル分解により形成するため、基材シートもスピノーダル分解温度に対する耐熱性を有しているのが好ましい。
【0061】
好ましい基材シートとしては、例えば、セルロース誘導体(セルローストリアセテート(TAC)などのセルロースアセテートなど)、ポリエステル系樹脂(ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)など)、ポリアリレート系樹脂、ポリスルホン系樹脂(ポリスルホン、ポリエーテルスルホン(PES)など)、ポリカーボネート系樹脂(ポリカーボネート(PC)など)、ポリオレフィン系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂などから得られるシートが挙げられる。これらシートは、1軸又は2軸に延伸されていてもよく、例えば、1軸延伸PETシート、2軸延伸PETシートなどのポリエステル延伸シートであってもよい。
【0062】
基材シートの厚みは、例えば、例えば、1〜400μm程度、好ましくは10〜300μm程度、さらに好ましくは50〜200μm程度である。
【0063】
(透明導電層)
透明導電層としては、導電性無機化合物で形成された層、例えば、金属酸化物層(ITO(インジウム錫酸化物)、InO2、SnO2、ZnOなどの層)、金属層(Au、Ag、Pt、Pdなどの層)などが挙げられる。好ましい透明導電層は、ITO層である。
【0064】
このような透明導電層により、タッチパネルの電極や抵抗膜を構成できる。また、透明導電層が透明導電性基板の両面に形成されている場合、一方の透明導電層は、前記電極や抵抗膜として用いることができ、他方の透明導電層はシートの静電気を除去するための帯電防止層として用いてもよい。
【0065】
電極や抵抗膜を形成可能な透明導電層の厚みは、例えば、100〜2,000オングストローム、好ましくは100〜1,500オングストローム、さらに好ましくは150〜1,000オングストローム程度である。また、この透明導電層の表面抵抗は、例えば、10〜1,000Ω/□、好ましくは50〜800Ω/□、さらに好ましくは100〜500Ω/□である。
【0066】
帯電防止層を形成可能な透明導電層の厚みは、例えば、10〜500オングストローム程度、好ましくは30〜300オングストローム程度である。また、この透明導電層の表面抵抗は、例えば、0.5〜100kΩ/□程度、好ましくは1〜50kΩ/□程度である。
【0067】
なお、表面抵抗は、4探針比抵抗測定装置(国際電機(株)製)により測定できる。
【0068】
光散乱層を有する透明導電性基板は、具体的には、光散乱層単独又は光散乱層と基材シートとで構成された基板の少なくとも一方の面に透明導電層が積層されている。
【0069】
基板が光散乱層と基材シートとの積層体の場合、透明導電層は、基板の光散乱層側に形成してもよく、基材シート側に形成してもよい。耐熱性が良好な基材シート側に透明導電層を形成すると、タッチパネル製造工程の信頼性(安定性)を高めることができる。また、基材シート側に透明導電層を形成する場合、透明導電性基板は、透明導電層−基材シート−光散乱層の順で三層構造を形成するため、この透明導電性基板をタッチパネルのバック基板として用いると、バック基板のフロント側に透明導電層が、バック基板のバック側に光散乱層が位置することとなる。このため、このタッチパネルを液晶表示ユニットのフロント面に配設すると、液晶に光散乱層を近接でき、高画質の表示画面を形成できる。
【0070】
なお、光散乱層が共連続相構造の場合、基板は光散乱層と基材シートとで構成されている場合が多く、光散乱層が微粒子分散構造の場合、基板は、光散乱層単独で形成されている場合が多い。光散乱層が共連続相構造を形成する場合、光散乱層の厚みが薄いものの、光散乱層と基材シートとを積層することで基板に適切な強度を付与できる。
【0071】
透明導電性基板の厚みは、例えば、1〜500μm程度、好ましくは10〜400μm程度、さらに好ましくは50〜200μm程度の範囲から選択できる。基板厚みが500μmを超えると、画像形成時に画像のシャープ性が低下する(画像ボケ)。また、基板厚みが1μm未満の場合、基板の強度や取扱い性が低下する。
【0072】
前記透明導電性基板は、高い前方散乱特性を有している。すなわち、高いヘーズ値を有しているにも拘わらず、高い全光線透過率を示し、かつ低い反射率を示す。透明導電性基板のヘーズ値は、例えば、10〜60%程度、好ましくは15〜50%程度、さらに好ましくは20〜40%程度である。全光線透過率は、例えば、80〜100%程度、好ましくは85〜98%程度、さらに好ましくは90〜95%程度である。また、反射率は、例えば、10%以下(例えば、0〜10%程度)、好ましくは7%以下(例えば、1〜7%程度)、さらに好ましくは1〜5%程度である。
【0073】
なお、ヘーズ値及び全光線透過率は、ヘーズメーター(日本電色工業(株)製、NDH−300A)を用い、JIS K7105に準拠して測定できる。また、反射率は、可視紫外分光光度計(日立製作所(株)製)に60φ積分球を設置し、入射測定面にサンプルをセットし、550nmの光を照射して、拡散反射率(測定面に垂直方向から入射(0゜入射)した光の鏡面反射成分を除いた反射光の率)を測定することにより求めることができる。
【0074】
また、透明導電性基板は、光散乱層の相分離状態により拡散光に指向性を付与可能であってもよく、例えば、拡散角度3〜60゜程度、好ましくは5〜50゜程度、さらに好ましくは10〜40゜程度(特に10〜30゜程度)に拡散光を指向可能であってもよい。
【0075】
拡散光の指向性は、例えば、図1に示すような、偏光板21、酢酸ビニル系粘着剤29、テストシート22、カラーフィルター28、ガラス板(厚さ1mm)23、及びアルミニウム反射板25を積層した反射型LCDモデル装置を用いて測定できる。この反射型LCDモデル装置に対して、正面方向から垂直にレーザー光(NIHON KAGAKU ENG NEO−20MS)を照射し、シートにより拡散された光の強度(拡散強度)を拡散角度θに対してプロットしたとき、シートが指向性を有している場合には、プロット曲線が、特定の拡散角度θの範囲で極大又はショルダー(特に、極大)を形成する。
【0076】
なお、透明導電性基板のうち、光散乱層や基材シートで構成されている基板部分は、後述の液晶表示ユニットを構成する偏光板や位相差板(特に、偏光板)と同程度の熱膨張率を有していてもよい。透明導電性基板は、液晶表示ユニットの偏光板や位相差板と積層されることが多いため、基板の熱膨張率を偏光板や位相差板と同程度にすることで、透明性基板と偏光板や位相差板との間に、熱膨張や熱収縮などに伴う剥離の応力が発生するのを抑制できる。例えば、偏光板や位相差板がセルロース誘導体で形成されている場合、光散乱層を構成する樹脂(例えば、透明ベース樹脂)や基材シートに、セルロース誘導体(セルロースアセテートなど)を用いるのが好ましい。
【0077】
また、透明導電性基板は、種々の添加剤、例えば、安定化剤(酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤など)、可塑剤、着色剤(染料や顔料)、難燃剤、帯電防止剤、界面活性剤などを含有していてもよい。また、透明導電性基板の表面(特に、透明導電層が形成されていない側の表面)には、必要により、種々のコーティング層、例えば、防曇層、離型層などを形成してもよい。
【0078】
なお、透明導電性基板は、基板が基材シートで構成されている光非散乱性の透明導電性基板であってもよい。このような基板であっても、前記光散乱性を有する透明導電性基板と組み合わせてタッチパネルを形成することにより本発明のタッチパネルを形成できる。また、後述するように、透明導電性基板に光散乱層を有するシート(以下、光散乱シートと称する場合がある)を積層することによっても、本発明のタッチパネルを形成できる。
【0079】
また、光非散乱性の透明導電性基板の場合、基材シートは前記基材シートと同様のシートであってもよく、ガラスで形成されていてもよい。また基材シートの厚みは、前記基材シート厚みと同様であってもよく、薄くてもよい。特に、後述するように、光散乱層を有するシートを透明導電性基板に積層する場合、この透明導電性基板を構成する基材シートの厚みは、1〜300μm程度、好ましくは20〜150μm程度であってもよい。
【0080】
光散乱性を有する透明導電性基板のうち、基板が光散乱層単独で構成されている場合、この基板は、光散乱層を構成する組成物(特に、樹脂組成物)をシート成形することにより得ることができる。また、基材シートと光散乱層とで構成されている基板は、基材シートに前記組成物を塗布などにより積層することにより得ることができる。そして、透明導電性基板は、前記基板の表面に透明導電層を形成することにより得ることができる。
【0081】
より詳細には、光散乱層が共連続相構造を有する場合、複数の屈折率が異なる樹脂からなる樹脂組成物をシート成形し、このシートをスピノーダル分解して、誘起された等方性の相分離構造を固定化することにより基板を形成できる。また、前記樹脂組成物を基材シート表面にコーティング又は溶融ラミネートし、必要に応じて、乾燥し、この積層シートをスピノーダル分解することによっても基板を形成できる。
【0082】
なお、スピノーダル分解は、前記樹脂組成物層(又はシート)を、ポリマーのガラス転移温度以上であり、かつLCST以上の温度又はUCST以下の温度(例えば、80〜380℃程度、好ましくは140〜300℃程度)に加熱して相分離することにより行うことができる。なお、スピノーダル分解において、相分離の進行に伴って、表面張力によりポリマー相が共連続相構造を形成し、さらに熱処理すると、連続相が自らの表面張力により非連続化し、液滴相構造(球状、真球状などの独立相の海島構造)となる。従って、相分離の程度によって、共連続相構造と液滴相構造との中間的構造、すなわち、上記共連続相から液滴相に移行する状態の相構造も形成できる。
【0083】
このようにしてスピノーダル分解により等方性の共連続相構造(又は共連続相構造と液滴相構造との中間的構造)を形成したシート(基板)は、構成ポリマーのガラス転移温度以下(例えば、主たるポリマーのガラス転移温度以下)に冷却することにより、共連続相構造を固定化できる。
【0084】
また、光散乱層が微粒子分散構造を有する場合、基板は、前記透明ベース樹脂と微粒子成分を含む混合物を慣用の方法、例えば、キャスティング法、溶融押出法などの溶融した透明ベース樹脂に微粒子を分散して製膜する溶融製膜法より製造できる。また、透明ベース樹脂と微粒子成分との混合物を、基材シート表面にコーティングすることによっても基板を形成できる。
【0085】
透明導電層は、基板の表面に、スパッタリング法、真空蒸着法、イオンプレーティング法、コーティング法などの慣用の方法により透明導電層を形成することにより得ることができる。なお、真空蒸着法により透明導電層を形成する場合(ITOを蒸着する場合など)、基板表面に予めSiO2などの非導電性無機化合物を蒸着したり、熱硬化性樹脂やUV硬化性樹脂などを予めコーティングしてアンカーコート層を形成した後で、透明導電層を蒸着することが多い。これら前処理により、透明導電層の強度や耐久性を向上できる。
【0086】
[タッチパネル]
タッチパネルは、スペーサーを介して、透明導電層を互いに対向して一対の透明導電性基板を配設することにより形成されている。そして、本発明では、一対の透明導電性基板のうち、少なくとも一方の透明導電性基板に、光散乱性を有する透明導電性基板を用いるか、又は光散乱層を有するシート(光散乱シート)(例えば、前記光散乱層単独のシート、前記光散乱層と基材シートとの積層シートなど)を積層している。なお、光散乱シートを積層する場合、透明導電性基板のうち、電極や抵抗膜として用いる透明導電層が形成されていない側の面に積層してもよい。
【0087】
フロント面から入射した光(外部光など)は、バック面側の透明導電層基板に至る前に、透明導電層と空気層との界面で鏡面反射することがあるため、フロント側(入力側)の透明導電性基板に、光散乱性を有する透明導電性基板を用いるか、又は光散乱シートを積層すると、効果的に反射光を散乱できる。また、バック側(非入力側)の透明導電性基板に、光散乱性を有する透明導電性基板を用いるか、又は光散乱シートを積層する場合であっても、タッチパネルを後述の液晶表示ユニットに配設した場合、液晶表示ユニットからの反射光を散乱できる。
【0088】
スペーサーは、互いに対向する透明導電層を絶縁するために使用され、例えば、粒子状のスぺーサー(ドットスペーサー)などが使用できる。ドットスペーサーは、透明導電層間に分散して配設されている。ドットスペーサーを用いると、タッチパネルへの入力操作を行うときに、入力操作に対応する圧力に応じて、入力部分の絶縁状態が解除されて、入力位置の検出が可能となる。なお、ドットスペーサーなどのスペーサーは、印刷法や微粒子分散法などの慣用の方法により透明導電層間に形成できる。
【0089】
ドットスペーサーの平均粒径は、0.2mm程度(例えば、0.1〜0.3mm程度)であってもよいが、タッチパネルの手書き入力性を向上するため、例えば、0.1mm以下(例えば、0.01〜0.1mm程度)、好ましくは0.03mm程度(例えば、0.01〜0.05mm程度)であってもよい。
【0090】
このようなタッチパネルは、例えば、抵抗膜方式(デジタルマトリックス方式、アナログ方式など)のタッチパネルとして使用できる。
【0091】
デジタルマトリックス方式のタッチパネルを形成する場合、透明導電層は、ストライプ状(棒状)にパターン処理されたパターン電極(棒状電極など)としてもよい。そして、一方の透明導電性基板の棒状電極と、他方の透明導電性基板の棒状電極とは、互いに交叉(特に、略直交)するように配向されている。このようなタッチパネルを用いると、棒状の各電極に銀ペーストなどによりリード線を接続することで、パネルのタッチ(入力)時に、タッチ位置(入力位置)に対応する電極にのみ電気が導通するため、入力位置の検出が可能となる。なお、透明導電層のパターン処理は、フォトリソグラフ加工などのレジスト形成法により、又は透明導電層にエッチングを施すことにより行うことができる。
【0092】
アナログ方式のタッチパネルを形成する場合、透明導電層の両端部はパターン処理などにより除去されている。この除去部には、一対のバスバー(銀製のバスバーなど)が形成され、透明導電層と接続されている。そして、一方の透明導電性基板のバスバーの配列と、他方の透明導電性基板のバスバーの配列とは、互いに交叉するように配向(特に、略直交するように配向、例えば、一方のバスバーがX軸方向に、他方のバスバーをY軸方向に配向)されている。一方の基板の一対のバスバーに電圧を印加して透明導電層に電位勾配(例えば、X軸方向の電位勾配)を形成すると、パネルへのタッチ(入力)により、他方の透明導電層に電気が導通してタッチ位置(入力位置)の電位を検出でき、入力位置(X軸座標)の検出が可能となる。そして、一方のバスバー(X軸方向に配向されたバスバーなど)と、他方のバスバー(Y軸方向に配向されたバスバーなど)とで、交互に電圧印加(電位勾配の形成)と、電位検出をおこなうことにより、押圧部位(入力部位)の二次元的座標(X軸座標とY軸座標など)を検出できる。なお、バスバーは、例えば、透明導電性基板に銀ペーストを印刷し、焼成することにより形成される。
【0093】
図13は、このようなバスバーが形成された透明導電性基板の一例を示す図である。基板30には、略四角形状の透明導電層4が積層されており、この透明導電層の周辺部はパターニングにより除去されている。この除去部には、銀ペーストを印刷して焼成することにより、互いに対向する一対のバスバー31が形成されている。このバスバー31は、透明導電層4と端部が重なるように形成されている。
【0094】
なお、前記透明導電性基板には、バスバーに電気を導通するためのリード線が形成されていてもよい。図14は、このような透明導電性基板を示す図である。基板30には、パターニングにより周辺部が除去された略長方形状の透明導電層4が積層され、図13と同様に、透明導電層4aの両端部には、一対のバスバー31が印刷により形成されている。そして、この透明導電性基板では、透明導電層4の周辺部(除去部)のうち、バスバーが形成されていない部分(縁部)には、銀ペーストを印刷して焼成することにより、各バスバーとそれぞれ接続する一対のリード線32が形成されている。
【0095】
タッチパネルのうち、フロント側(入力側)の透明導電性基板の表面(入力面)(又は透明導電性基板と、光散乱シートとの積層体の表面)には、硬化層を形成してもよい。硬化層により、指やペンなどによる入力操作時の透明導電性基板や光散乱層の損傷を防止し、耐久性を向上できる。
【0096】
硬化層としては、例えば、硬化性単量体又は樹脂を硬化した樹脂層(例えば、シリコーンアクリレート、エポキシアクリレート、アクリル酸エステル、ウレタンアクリレートなどの(メタ)アクリレート系単量体を光硬化した樹脂層、光又は熱硬化性樹脂を光又は熱硬化した樹脂層など)などが挙げられる。なお、この樹脂層に光散乱成分(サイロイドなどのSiO2系微粒子など)を分散して、光散乱性硬化層を形成することにより、反射光を散乱して鏡面反射を防止し、タッチパネルに防眩性を付与してもよいが、この光散乱性硬化層は、後方散乱が大きいため、透過率が減少し、液晶表示の画像の鮮明度を低下させる。本発明のタッチパネルでは、既に、後方散乱性の少ない前方散乱性の光散乱層が形成されているため、硬化層として、硬化性単量体又は樹脂を硬化した樹脂層を形成することが多い。これにより、光透過性、光散乱性、及び耐久性に優れたタッチパネルを得ることができる。
【0097】
本発明のタッチパネルでは、光散乱性を有する透明導電性基板を用いるか、又は透明導電性基板に光散乱シートを積層するため、反射光に光散乱性を付与して鏡面反射成分を低減できる。そのため、入射光の鏡面反射によるパネル面の眩しさ(ギラツキ)を防止でき、また反射光成分を広い拡散角度に亘って分散できるため、パネル面全体の明るさを向上できる。
【0098】
なお、光散乱層として、共連続相構造を有する光散乱層又は特定の微粒子分散構造を有する光散乱層を形成すると、反射光に指向性を付与できるため、広い視野角に亘って、パネル面の明るさを向上できる。
【0099】
本発明のタッチパネルのうち、透明導電性基板に光散乱シートが積層されたタッチパネルは、例えば、透明導電性基板に光散乱シートを貼付けることにより、又は透明導電性基板に光散乱層を構成する樹脂組成物をコーティングや押出ラミネートしてシート化することにより行うことができる。樹脂組成物を用い溶融製膜により光散乱シートを積層すると、貼付けにより光散乱層を積層する場合に比べ、光散乱層を透明導電性基板に隙間無く積層できるため、タッチパネルを液晶表示ユニットと組み合わせたとき、画質の低下を防止できる。
【0100】
貼付けにより光散乱シートを積層する場合、例えば、透明導電性基板又は基板に、部分的(周辺部など)又は全体的に粘着剤を塗布して貼り合わせてもよい。なお、粘着剤を全体的に塗布する方が、部分的に塗布する場合に比べて、積層体の全光線透過率を高く維持できる。また、粘着剤を部分的に塗布して貼り合わせる場合には、慣用の方法、例えば、微粒子を基板の表面に分散する方法などにより干渉縞を抑制してもよい。
【0101】
粘着剤は、例えば、アクリル系樹脂、シリコーン系ポリマー、ポリエステル、ポリウレタン、合成ゴムなどから選択できる。好ましい粘着剤としては、屈折率が、後述の液晶表示装置を構成する偏光板を形成する樹脂(トリアセチルセルロースなど)及び透明導電性基板を構成する樹脂(透明ベース樹脂など)それぞれの屈折率の間の値を有する粘着剤が挙げられる。
【0102】
アクリル系粘着剤としては、具体的には、(メタ)アクリル酸C2-14アルキルエステル(エチルエステル、n−プロピルエステル、イソプロピルエステルなど)の単独又は共重合体が挙げられる。
【0103】
[液晶表示装置]
前記タッチパネルは、液晶表示ユニットと組み合わせることにより、タッチパネル式液晶表示装置を構成できる。図2は、このような液晶表示装置を説明するための概略断面図である。図2の液晶表示装置は、液晶表示ユニット2のフロント側(液晶画面表示側)に、本発明のタッチパネル1が配設されている。
【0104】
図2のタッチパネル1では、光散乱層3A、3Bで形成された基板の一方の面に透明導電層4A、4Bが形成された一対の透明導電性基板5A、5Bが、互いに透明導電層4A、4Bを対向して配設されている。この両透明性基板の間には、微粒子スペーサー6が介在しており、透明導電層4A、4B間を絶縁している。また、タッチパネル1のうち、フロント側の透明導電性基板5Aのフロント面には、硬化層7が形成されている。
【0105】
このタッチパネル1と組み合わせる液晶表示ユニット2は、透明導電層(透明導電性電極)4cが形成された透明性のフロント基板8と、光反射性導電層(光反射性電極)9が形成されたバック基板10とが、互いに導電層(電極)4c、9を対向して配設され、この両基板8、10の間に液晶11が封入された液晶セル12を有している。フロント基板8の導電層非形成面には、位相差板14を介して偏光板13が積層されている。すなわち、この液晶表示ユニットは、バック基板に光反射性の層が積層された反射型液晶表示ユニットであり、液晶層11に形成される画像は、フロント基板8及び位相差板14を介して、偏光板13側から観察できる。この液晶表示ユニットは、フロント面からの入射光(自然光、外部光、フロントライトによる光など)を有効利用でき、バックライトなどによりバック面から光を照射する必要はない。
【0106】
液晶表示ユニットのフロント面(画像表示面)に本発明のタッチパネルを配設すると、タッチパネルが高い光線透過率を備えているため、液晶表示画面の黄色化を防止できる。また、タッチパネル表面での鏡面反射を防止して、反射光に高い散乱性を付与できるため、高輝度性と防眩性とを併せ持つ視認性の高い液晶表示装置を得ることができる。さらに、タッチパネルが光散乱性を有しているため、光散乱板が形成されていない鏡面反射性の液晶表示ユニットであっても使用でき、高い視認性を維持しながら液晶表示装置を薄型化できる。
【0107】
なお、液晶表示ユニットと組み合わせるタッチパネルとしては、種々のタッチパネルが使用できる。例えば、フロント側とバック側の両方の基板が、光散乱性を有する基板であるか又は光散乱シートが積層された基板である必要はなく、フロント側のみの基板、又はバック側のみの基板が、光散乱性を有する基板であるか又は光散乱シートが積層された基板であってもよい。なお、光散乱層が液晶表示ユニットに近接する場合、例えば、タッチパネルのバック側の基板に光散乱層が形成されている場合や、バック側の基板の表面(特に、液晶表示ユニット側の面)に光散乱シートが積層されている場合、より高品質な表示画像が得られる。
【0108】
反射型液晶表示ユニットにおいて、バック基板に積層される電極は光反射性である必要はなく、透明性電極であってもよい。透明性電極を用いても、バック基板に光反射板(アルミニウム箔などの金属板など)を積層することによりバック基板に光反射性を付与できる。なお、液晶表示ユニットの光反射層(光反射性基板、光反射板など)は、粗面処理されて光散乱性を有していてもよいが、本発明では、タッチパネルが光散乱性を有しているため、光散乱層は、通常、粗面処理されることなく鏡面反射性を有している。本発明では、液晶表示ユニットの光反射層を粗面処理することなく、液晶表示装置に光散乱性を付与できるため、低コストであっても高品質な画像を得ることができる。
【0109】
液晶表示ユニットとしては、反射型液晶表示ユニット以外のユニット(例えば、反射/透過型液晶表示ユニット、透過型液晶表示ユニットなど)を用いてもよいが、反射/透過型液晶表示ユニットは、反射型液晶表示ユニットと同様に可搬性に優れているため、本発明のタッチパネルと組み合わせるのに適している。反射/透過型液晶表示ユニットは、例えば、反射型液晶表示ユニットの光反射性電極の一部を透明電極にしたり、光反射性電極をハーフミラー化することにより形成できる。このような反射/透過型液晶表示ユニットでは、フロント面からの入射光(外部光など)は、光反射性電極又はハーフミラー電極で反射する。一方、バック面からの光(バックライトによる光など)は、透明電極又はハーフミラー電極を通じて、フロント面へ透過する。
【0110】
液晶表示ユニットの駆動方式は、単純マトリックス(パッシブ)方式(例えば、STN型)であってもよく、アクティブマトリクス方式(例えば、TN−TFT型)であってもよい。
【0111】
液晶表示ユニットは、異なる偏光性を有する2つの偏光板を用いた偏光板2枚方式の液晶表示ユニット、1つの偏光板を用いた偏光板1枚方式の液晶表示ユニットなどであってもよい。偏光板1枚方式の液晶表示ユニットは、例えば、1枚の偏光板と、種々のモード(ツイストネマチック液晶を用いたモード、R−OCB(Optically Compensated Bend)モード、平行配向モードなど)を組み合わせた液晶表示ユニットであってもよい。
【0112】
液晶としては、負の誘電異方性(n型)を示すネマティック液晶が使用できる。このような液晶は、例えば、メルクジャパン(株)社から、商品名「ZLI−2857」、「ZLI−4750」、「ZLI−4788」「ZLI−478−000」などとして入手できる。なお、液晶層の厚みは、例えば、1〜20μm程度、好ましくは3〜12μm程度であってもよい。
【0113】
配向モードを形成する場合、液晶表示ユニットの両電極には、液晶を配向するための(例えば、基板に対して垂直方向に配向するための)配向膜を塗布などにより形成してもよい。配向膜としては、ポリイミド系配向膜(垂直配向膜など)が用いられることが多い。
【0114】
液晶表示ユニットの導電層のうち透明導電層は、前記タッチパネルの透明導電層(ITO(インジウム錫酸化物)など)であってもよい。
【0115】
液晶表示ユニットの基板の材質は、特に制限されず、例えば、ガラス基板やプラスチック基板が挙げられる。好ましい基板はプラスチック基板である。プラスチック基板を用いると、液晶表示装置を軽量化及び薄型化できる。
【0116】
なお、基板の厚みは、ガラス基板の場合、例えば、0.1〜3mm程度、好ましくは0.1〜1mm程度である。また、プラスチック基板の場合、例えば、1〜1000μm程度、好ましくは100〜800μm程度である。
【0117】
液晶表示ユニットのうち、偏光板、位相差板は必ずしも必要ではなく、また用いる場合であっても、その数は特に限定されない。また、偏光板や位相差板は、液晶層よりもフロント側に形成されている限り、その形成場所も特に限定されない。
【0118】
また、必要に応じて、液晶表示ユニットには、光散乱性を付与するための光散乱板(例えば、前記光散乱シートで形成された光散乱板など)、カラー表示のためのカラー化手段(3原色カラーフィルターなどのカラーフィルターなど)などを積層してもよい。
【0119】
また、液晶表示ユニットとタッチパネルとの間又はタッチパネルのフロント面(好ましくは、液晶表示ユニットとタッチパネルとの間)には、光を照射するためのフロントライトを設けてもよい。このフロントライトは、外部光が弱くて、画面の視認性が低い場合に使用されることが多い。特に、液晶表示ユニットとタッチパネルとの間を照射可能なフロントライトを用いる場合、照射光は、タッチパネルを通過することなく、直接液晶表示ユニットに入射するため、液晶画面をより明るくできる。
【0120】
また、液晶表示ユニットが透過型又は反射/透過型(特に、反射/透過型)の液晶表示ユニットの場合、液晶表示ユニットのバック面側から光を照射するためのバックライトを設けてもよい。
【0121】
好ましい液晶表示ユニットには、1枚偏光板方式のTFT駆動のカラー液晶表示ユニット(反射型液晶表示ユニット、バックライトが配設された反射/透過型液晶表示ユニットなど)、フロントライトが配設されていてもよいSTN駆動の反射型カラー液晶表示ユニットなどが含まれる。
【0122】
液晶表示装置は、慣用の方法により、液晶表示ユニットのフロント面(画像形成面)にタッチパネルを積層することにより得ることができる。例えば、液晶表示ユニット又はタッチパネルの貼り合わせ面に粘着層(粘着剤の層など)を形成して貼り合わせる方法、液晶表示ユニット又はタッチパネルの外周部に粘着層(粘着テープなど)を形成して貼り合わせる方法、液晶表示装置とタッチパネルとを積層し、治具などを用いて押え込む方法などが挙げられる。なお、周辺部で接着する場合や、治具などで押さえ込む場合、液晶表示ユニットとタッチパネルとの間の空気層の形成を防止して、干渉縞の発生を抑制する。
【0123】
なお、液晶表示装置は、必ずしも、予め液晶表示ユニットとタッチパネルとを形成して、これらを貼り合わせることにより形成する必要はなく、それぞれの構成部材を適宜貼り合わせることにより形成してもよい。例えば、両面に粘着剤層がコーティングなどにより形成された位相差板に対して、一方の面にタッチパネルを、他方の面に液晶表示ユニットを貼り合わせることにより、液晶表示装置を形成してもよい。
【0124】
【発明の効果】
本発明では、光散乱層を有するタッチパネルを用いるか、又はタッチパネルの表面に光散乱層を積層しているため、入射光の鏡面反射を低減でき、画像表示面の防眩性を向上できるため、視認性が良好なタッチパネルを得ることができる。このようなタッチパネルは、反射光を光散乱して高輝度表示も可能であり、液晶表示ユニットと組み合わせて液晶表示装置を形成すると、液晶画像の視認性も向上できる。
【0125】
【実施例】
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
本発明における試験方法を以下に示す。
【0126】
なお、実施例及び比較例のシート特性は、下記の方法に従って測定した。
(1)全光線透過率測定:
ヘーズメーター(日本電色工業(株)製、NDH−300A)を用い、JISK7105に準拠して測定した。
(2)ヘーズ値:
ヘーズメーター(日本電色工業(株)製、NDH−300A)を用い、JISK7105に準拠して測定した。
(3)反射率
可視紫外分光光度計(日立製作所(株)製)に60φ積分球を設置し、入射測定面にサンプルをセットし、550nmの光を照射することにより、拡散反射率(測定面に垂直方向から入射(0゜入射)した光の鏡面反射成分を除いた反射光の率)を測定した。
(4)表面抵抗
4探針比抵抗測定装置(国際電機(株)製)を用いて測定した。
(5)耐擦傷性(硬度)
打鍵寿命試験を利用して評価した。即ち、機械式打鍵装置で速度3回/秒で打鍵した。先端部には、20mm直径ウレタン球(硬度7)を用い、打鍵荷重は約150gとした。なお、この試験では、打鍵時のスイッチング挙動も測定可能である。100万回打鍵した後の傷の発生の有無を目視で確認した。
【0127】
実施例1
以下のようにして図3に示すタッチパネルを形成した。
【0128】
セルローストリアセテート(ダイセル化学工業(株)製、LT−105)のフレーク80重量部を塩化メチレン/メタノール混合溶媒(9/1(重量比))900重量部に溶解し、この溶液にポリメタクリル酸メチル(PMMA)系微粒子(積水化成品工業(株)製、MBX−2)20重量部を混合し、流延後、乾燥することにより、光散乱性(光散乱層3a)を有する基板を成形した(シートの厚み;150μm、全光線透過率;92%、ヘイズ値;30%、反射率;3%)。
【0129】
基板の片面にスパッタリングによりITOの透明導電層4a(厚み450オングストローム)を形成することにより透明導電性基板5aを得た。なお、透明導電層4aの表面抵抗は100Ω/□であり、透明導電性基板5aの全光線透過率は92%、ヘイズ値は30%であった。
【0130】
レジスト形成法及びエッチング法により、透明導電層の周辺部を除去して略長方形にパターニングし、除去部のうち、この長方形状の透明導電層の対向する2辺に隣接する部分に、透明導電層と重なるように銀ペーストを印刷、焼成することによりバスバーを形成した。また、除去部のうち、前記バスバーの非形成部にも、銀ペーストを印刷、焼成することによりリード線を形成した(図14)。パターン処理された透明導電性基板2枚(5a、5b)を、ドット状のスペーサー6を介して、透明導電層(4a、4b)を互いに対向して配設することにより、抵抗膜方式のアナログ型タッチパネル1aを形成した。なお、透明導電性基板5aの一対のバスバーと、透明導電性基板5bの一対のバスバーとが互いに直交するように透明導電性基板を配設した。
【0131】
2枚の抵抗膜(4a、4b)に、バスバーを通じて時間分割で交互に直流5Vの電圧を印加し、0〜5Vの電位勾配を形成した。指やペンでタッチパネルを押圧し、押圧部位の電圧印加側の抵抗膜の電位勾配を、電圧を印加していない側の抵抗膜を介してA/D変換により検出することにより、押圧部位(入力部位)の位置座標を測定した。正確に押圧部位の位置座標を測定できた。
【0132】
蛍光燈の照明下でこのタッチパネル1aを観察したところ、反射光の鏡面反射成分は低減されていた。また、画像形成面の上に、このタッチパネル1aを乗せ、タッチパネル1aを介して画像形成面の画像を確認したところ、画像のシャープ性(表示ボケの少なさ)、コントラスト性及び鮮明性は低減されることなく、維持されていた。
【0133】
比較例1
以下のようにして図4に示すタッチパネル1bを形成した。
【0134】
基材シート16aとしての透明な2軸延伸ポリエチレンテレフタレートシート(厚さ175μm)の一方の面に、実施例1と同様にしてITOの透明導電層4a(厚み450オングストローム)を形成することにより透明導電性基板5c(全光線透過率;92%、ヘーズ値;0.5%、反射率;5%)を形成した。
【0135】
この透明導電性基板を用いて、実施例1と同様にして抵抗膜方式のアナログ型タッチパネル1bを作成した。
【0136】
このタッチパネル1bを画像形成面の上に乗せ、蛍光燈の照射下でタッチパネル1cを介して画像形成面の画像を確認したところ、蛍光燈光の鏡面反射によりタッチパネル面が眩しく(ギラツキを伴い)、画像の視認性が不十分であった。
【0137】
実施例2
タッチパネルを構成する一対の透明導電性基板を、実施例1の透明導電性基板5bと比較例1の透明導電性基板5cで形成する以外は、実施例1と同様にして図5に示すタッチパネル1cを形成した。
【0138】
比較例1の透明導電性基板5cをフロント側(フロント基板)に、実施例1の透明導電性基板5bをバック側(バック基板)にして、このタッチパネルの視認性を確認した。すなわち、タッチパネル1cのうち、フロント基板5c側から蛍光燈の照明を照らし、実施例1と同様にして、このフロント基板面の視認性を確認したところ、このタッチパネル1cは、実施例1のタッチパネルと同様に鏡面反射を低減でき、高い画像視認性(画像シャープ性、画像コントラスト性、画像鮮明性)を有していた。
【0139】
実施例3
以下のようにして図6に示すタッチパネル1dを形成した。
【0140】
ポリメタクリル酸メチル(屈折率1.49、三菱レイヨン(株)製、BR88)50重量部とスチレン−アクリロニトリル共重合体(屈折率1.55、ダイセル化学工業(株)製、080SF)50重量部とを塩化メチレン/メタノール混合溶媒に溶解した。この溶液を基材シート16cとしてのポリエーテルスルホン(PES)シート(シート厚み100μm、住友化学(株)製)上に流延し、乾燥した。この塗布シートを、230℃で10分間熱処理し、冷水中に浸漬して冷却し、十分に乾燥した。得られた基板を透過型顕微鏡により観察したところ、ポリメタクリル酸メチルとスチレン−アクリロニトリル共重合体とからなる層3cは、共連続相構造を有しており、連続相の平均相間距離は約6μmであった。この基板は、シート厚み115μm、全光線透過率93%、ヘーズ値25%、反射率4%であり、拡散角度約7゜に拡散光を指向可能であった。
【0141】
実施例1と同様にして、この基板の基材シート16c側に透明導電層を積層することにより、透明導電性基板5eを得た。得られた透明導電性基板5eの全光線透過率は92%であり、ヘーズ値は25%であった。
【0142】
この透明導電性基板を2枚用いて、実施例1と同様にして抵抗膜方式のアナログ型タッチパネル1dを得た。
【0143】
このタッチパネル1dは、実施例1のタッチパネルと同様に鏡面反射を低減でき、高い画像視認性(画像シャープ性、画像コントラスト性、画像鮮明性)を有していた。
【0144】
実施例4
以下のようにして図7に示すタッチパネル1eを形成した。
【0145】
透明ベース樹脂としてのポリエステル系樹脂(非晶性コポリエステルPET−G、EASTMAN CHEMICAL社製、Eastar PETG6763、屈折率1.567)90重量部と、樹脂微粒子としての汎用ポリスチレン系樹脂(GPPS、ダイセル化学工業(株)製、GPPS#30、屈折率1.589)10重量部とを、それぞれ70℃で約4時間乾燥した後、バンバリーミキサーで混練した。混練した樹脂組成物を約240℃で溶融し、Tダイよりシート状に押出成形し、表面温度約25℃の冷却ドラムで冷却固化することにより溶融製膜した。得られた微粒子分散構造を有する光散乱シート18aは、シート厚み120μm、全光線透過率91%、ヘーズ値26%、反射率5%であった。
【0146】
この光散乱シートに酢酸ビニル系粘着剤17aを塗布し、乾燥した。比較例1のタッチパネルのフロント基板及びバック基板それぞれに、粘着剤層を介して前記光散乱シートを貼りつけることによりタッチパネル1eを形成した。
【0147】
このタッチパネル1eは、実施例1のタッチパネルと同様に鏡面反射を低減でき、高い画像視認性(画像シャープ性、画像コントラスト性、画像鮮明性)を有していた。
【0148】
実施例5
以下のようにして図6に示すタッチパネル1fを形成した。
【0149】
実施例4と同様にして、光散乱シート(シート状の光散乱層3e)を形成し、一方の面に硬化層7bを積層した。この積層シートは、シート厚み130μm、全光線透過率91%、ヘーズ値26%、反射率6%であった。この積層シートの硬化層非形成面に実施例1と同様にしてITOの透明導電層4aを積層することにより、透明導電性基板5iを形成した。
【0150】
また、硬化層7bを設けない以外は前記と同様にして、透明導電性基板5fを形成した。
【0151】
フロント側の基板として、硬化層が積層されている透明導電性基板5eを、バック側の基板として硬化層がない透明導電性基板5fを用いて、実施例1と同様にしてタッチパネル1fを形成した。
【0152】
タッチパネルのフロント面(入力面)に、ペンで入力(押圧)してもフロント面は傷つかなかった。また打鍵寿命試験により、フロント面の耐擦傷性をテストしたところ、殆ど傷は発生しなかった。
【0153】
このタッチパネル1fは、実施例1のタッチパネルと同様に鏡面反射を低減でき、高い画像視認性(画像シャープ性、画像コントラスト性、画像鮮明性)を有していた。
【0154】
比較例2
以下のようにして図9に示すタッチパネル1gを形成した。
【0155】
比較例1の基材シート16aの一方の面に、サイロイド系微粒子を含有する硬化層7cを積層し、ノングレアハードコートシートを形成した。この積層シートは、全光線透過率77%、ヘーズ値88%、反射率15%であった。この積層シートの硬化層非形成面に実施例1と同様にしてITOの透明導電層4aを積層することにより、透明導電性基板5kを形成した。
【0156】
フロント側の基板として、硬化層が積層されている透明導電性基板5kを、バック側の基板として硬化層が形成されていない比較例1の透明導電性基板5dを用いて、実施例1と同様にしてタッチパネル1gを形成した。
【0157】
蛍光燈の照明下でこのタッチパネル1gを観察したところ、反射光の鏡面反射成分は低減されていた。しかし、画像形成面の上に、このタッチパネル1gを乗せ、タッチパネル1aを介して画像形成面の画像を確認したところ、視認性が大きく低下し、画像を確認するのが困難であった。
【0158】
実施例6
反射型液晶表示ユニット(STN型)2aの偏光板の外面に、実施例1のタッチパネルを貼り付け、タッチパネルのフロント面に硬化層を形成することにより、図10の液晶表示装置を得た。
【0159】
より詳細には、反射型液晶表示ユニット2aは、透明導電層(透明導電性電極)4cが形成された透明性のフロント基板8と、光反射性導電層(光反射性電極)9が形成されたバック基板10とが、互いに導電層(電極)4c、9を対向して配設され、この両基板8、10の間に液晶11が封入された液晶セル12を有している。フロント基板8の導電層非形成面には、光散乱板15が積層されており、この光散乱板15には、位相差板14を介して偏光板13が積層されている。
【0160】
なお、反射型液晶表示装置の構成部材としては、下記のものを用いた。
【0161】
偏光板13:液晶表示用偏光フィルム(NPF)(日東電工(株)製)
位相差板14:液晶表示用位相差フィルム(NRF)(日東電工(株)製)
フロント基板8:ガラス基板(厚さ0.7mm)
バック基板10:ガラス基板(厚さ0.7mm)
透明性導電層4c:ITOの透明導電層。なお、フォトリソグラフ加工によりパターン処理されている
反射性導電層9:アルミニウム層(ガラス基板に蒸着により形成)。なお、フォトリソグラフ加工によりパターン処理されている
配向膜:ポリイミド系配向膜
液晶12:負の誘電異方性(n型)を有するネマティック液晶ZLI−4750(液晶層の厚さ7μm)
液晶表示ユニット2aへのタッチパネルの貼り付けは、タッチパネルと偏光板の外周部を両面粘着テープにより貼り合わせることにより行った。
【0162】
蛍光燈の照明下でこのタッチパネル付きの反射型液晶表示装置を用いて画像表示したところ、タッチパネルを配設しない場合に比べ、反射光の鏡面反射成分が低減されており、タッチパネルを配設しない場合と同程度の画質及び明るさが維持でき、鮮明な表示画面が観察された。
【0163】
比較例3
比較例2のタッチパネルを用いる以外は、実施例6と同様にして図11の反射型液晶表示装置を形成した。
【0164】
蛍光燈の照明下でこのタッチパネル付きの反射型液晶表示装置を用いて画像表示したところ、蛍光灯の光が鏡面反射して眩しく(ギラツキ)、画像を確認するのが困難であった。
【0165】
実施例7
液晶表示ユニットの光散乱板を用いない以外は、実施例6と同様にして、図12に示す液晶表示装置を形成した。
【0166】
蛍光燈の照明下でこのタッチパネル付きの反射型液晶表示装置を用いて画像表示したところ、実施例6のタッチパネルと同様に、高い視認性を有していた。なお、液晶表示装置のフロント面に硬化層を形成しているため、実施例6のタッチパネル同様、耐擦傷性が高く、長期間使用しても画質は低下しなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はシートの指向性を説明するための概略図である。
【図2】図2は本発明の液晶表示装置を説明するための装置断面図である。
【図3】図3は実施例1のタッチパネルの断面図である。
【図4】図4は比較例1のタッチパネルの断面図である。
【図5】図5は実施例2のタッチパネルの断面図である。
【図6】図6は実施例3のタッチパネルの断面図である。
【図7】図7は実施例4のタッチパネルの断面図である。
【図8】図8は実施例5のタッチパネルの断面図である。
【図9】図9は比較例2のタッチパネルの断面図である。
【図10】図10は実施例6の液晶表示装置の断面図である。
【図11】図11は比較例3の液晶表示装置の断面図である。
【図12】図12は実施例7の液晶表示装置の断面図である。
【図13】図13は透明導電性基板の一例を示す概略斜視図である。
【図14】図14は透明導電性基板の他の例を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1、1a〜1h…タッチパネル
2、2a、2b…液晶表示ユニット
3A、3B、3a〜3e…光散乱層
4A、4B、4a、4b…透明導電層
5A、5B、5a〜5m…透明導電性基板
6…スペーサー
18a、18b…光散乱層を有するシート
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a touch panel (pressure-sensitive input device) and a liquid crystal display in which the touch panel is disposed on a front surface (observer side surface) of a liquid crystal display unit (particularly, a reflective type or reflective / transmissive type liquid crystal display unit). Relates to the device.
[0002]
[Prior art]
A liquid crystal display unit and a liquid crystal display device using this unit are widely used in display parts of electrical products such as personal computers (personal computers), word processors, liquid crystal televisions, watches, and calculators. Since the liquid crystal itself does not emit light, a backlight for illuminating the liquid crystal part from the back surface is used except for low-luminance applications such as a clock and a calculator.
[0003]
Recently, networking of information has been progressing through the development of information communication infrastructure such as the Internet and the fusion of communication devices with computers. In order to efficiently use such a network, portable information terminals such as PDA (Personal Digital Assistance) are currently being developed. In addition, thinner and lighter mobile PCs are being developed instead of notebook PCs.
[0004]
Since these devices are required to be portable, it is necessary to achieve both longer battery driving time and thinner and smaller communication devices. Therefore, the display used for these portable information communication devices is required to be thin and light and to have low power consumption. In particular, in order to achieve low power consumption, a method of brightening the display unit using natural light, external light, illumination, or the like is considered instead of the conventional method using a backlight. The most promising as such a display is a reflective liquid crystal display unit or a reflective / transmissive liquid crystal display unit. In particular, color display and high-quality display (high-definition display) are possible in order to cope with the diversification of information as multimedia progresses in the future, and inexpensive reflective liquid crystal display units and reflective / transmissive liquid crystal displays. Units are sought. If natural light, external light, front light, etc. are weak and sufficient brightness cannot be obtained, a liquid crystal display with a front light that is used temporarily (temporarily) to compensate for the brightness Equipment has also been developed. This temporarily used front light can irradiate light from the side of the display surface of the liquid crystal display device, and can uniformly disperse light over the entire display surface.
[0005]
Among liquid crystal display units, various types of units such as TN type (Twisted Nematic type) and STN type (Super Twisted Nematic type) are known as reflective type liquid crystal display units constituting the reflective type liquid crystal display device. A type using a polarizing plate (single polarizing plate type) is advantageous for color display and high-definition display.
[0006]
For example, in particular, the R-OCB mode in which the liquid crystal layer is HAN (Hybrid Aligned Nematic) alignment has excellent characteristics in terms of low voltage, wide viewing angle, high speed response, intermediate color display, high contrast, and the like. Further, in a single-polarizing plate type liquid crystal display unit (Japanese Patent Laid-Open No. 6-337421) having a substrate that has been vertically aligned so as to have a predetermined azimuth and tilt angle, a reduction in contrast when observed from an oblique direction, The viewing angle dependency such as inversion of the display image is improved.
[0007]
Also, as liquid crystal display units, simple matrix systems and units with drive systems such as active matrix types such as TFTs (Thin Film Tranjistar) that control all pixels one by one in order to realize fine display are common. is there. Note that since the TFT method requires forming several hundreds of thousands or more transistors on a substrate, it is necessary to use a liquid crystal display unit of a glass substrate. On the other hand, in the case of an STN (Super Twisted Nematic) type liquid crystal display unit, since a simple matrix type image display using a rod-shaped electrode is performed, it can be manufactured at a low cost and a plastic substrate can be used as a support substrate for the electrode. .
[0008]
In the reflective liquid crystal display unit currently being developed, for example, a reflective electrode having light reflectivity is used for the back electrode, and the reflective electrode is roughened by appropriately roughening (such as convexing) in order to avoid specular reflection. Processing. In some cases, a light-reflecting plate having a roughened surface is laminated on the support substrate of the back electrode. That is, in the reflective liquid crystal display unit, in order to add brightness to the screen, light incident on the liquid crystal layer (natural light, external light, light from the front light, etc.) is efficiently taken in, and the light is subjected to rough surface treatment. The reflective electrode and the light reflecting plate reflect light on the reflecting plate, and the reflected light is scattered to such an extent that visibility is not hindered, thereby preventing specular reflection.
[0009]
Applying basic technology and a metal thin film with surface irregularities as the lower electrode in the photofabrication symposium '92 hosted by JP-A 63-228887 and the Japan Printing Society, preventing total reflection and expanding the viewing angle of the display surface The liquid crystal display unit is introduced. However, such an apparatus requires a high degree of uneven processing and is expensive to manufacture.
[0010]
Therefore, a method of forming a light scattering layer on a liquid crystal display unit has been proposed instead of a method of scattering light with a reflective electrode or a reflecting plate. For example, as a method of forming a light scattering layer inside a support substrate of an electrode plate, that is, in a liquid crystal cell, a method of forming a liquid crystal layer in a dispersed structure in which liquid crystal and polymer are dispersed (JP-A-6-258624) , A method of forming a transparent resin layer (light scattering layer) containing dispersed fine particles on the liquid crystal side of the electrode plate (JP-A-7-98452), between the support plate having a transparent electrode and the liquid crystal layer, A method of forming a light diffusion layer in which liquid crystalline polymers are randomly oriented (Japanese Patent Laid-Open No. 7-318926) has been proposed. On the other hand, as a method of forming a light scattering layer outside the support substrate of the electrode plate, that is, outside the liquid crystal cell, a polarizing film is laminated on the outside of the electrode plate, and the surface of the polarizing film has two or more different refractive indexes. A method of forming a light scattering layer in which a resin is dispersed in a phase-separated state (JP-A-7-261171) has been proposed.
[0011]
Further, as the reflection / transmission type liquid crystal display unit, a unit in which a part of the reflection electrode of the reflection type liquid crystal display unit is made a transparent electrode or the reflection electrode is made into a half mirror is known. This reflection / transmission type liquid crystal display unit can not only reflect incident light from the front surface but also transmit light from the backlight formed on the back surface to the front surface. This unit is useful as an outdoor / indoor device.
[0012]
In many cases, a touch panel as an input device is provided on the image display surface (front surface) of such a liquid crystal display unit (a reflective liquid crystal display unit, a reflective / transmissive liquid crystal display unit, etc.). That is, unlike an opaque input device such as a keyboard, the touch panel can be arranged on the display unit. Since the touch panel has a position detection function, the screen itself can be used as an input key by performing programming processing such that an icon or the like is displayed on the liquid crystal display portion and key setting is possible. For this reason, interactive work with a computer becomes possible, and it is possible to input directly on the display screen with a finger or with a pen.
[0013]
Touch panels are categorized into optical, ultrasonic, capacitive, and resistive film types. To combine with reflective liquid crystal display devices and reflective / transmissive liquid crystal display devices, the touch panel is thin, lightweight and power-saving. In general, a resistive film type touch panel is employed. In particular, the reflective liquid crystal device is suitable for outdoor use as a mobile display device, and thus, particularly light weight and power saving are required.
[0014]
In the resistive film method, an analog method that mainly applies a voltage to the resistive film and detects position coordinates using the potential gradient formed in the resistive film, and the front substrate and the back side of the observer side of the touch panel There is known a digital matrix system in which stripe electrodes are formed on each of the back substrates, and the stripe electrodes on the front side and the back side are orthogonal to each other. In the reflective liquid crystal display device, an analog touch panel is adopted from the viewpoint of the simplicity of the structure and the uniformity of light transmittance.
[0015]
In the resistive film method, depending on whether the material used for the front substrate and the back substrate is glass or film (plastic film, etc.), as the front substrate material / back substrate material, film / film type, film / glass type, And glass / glass molds. In general, a film / glass type is used in a liquid crystal display device, but a film / film type is used when priority is given to weight reduction, and a glass / glass type is used when priority is given to strength and transparency.
[0016]
However, even when adopting any method or combination of substrates, it is necessary to form a pair of transparent conductive thin film layers facing each other. Light rays are absorbed by these transparent conductive layers, or transparent conductive layers Since reflection occurs at the interface between the air and the air, the transparency of the touch panel is lowered, yellowishness is generated, and the visibility of the image of the liquid crystal display device is insufficient due to the reflected light from the touch panel. Further, the specular reflection component of the reflected light cannot be reduced, and the reflected light forms an image and is displayed overlapping with the liquid crystal image, so that the sharpness of the image is deteriorated (image blur).
[0017]
In order to improve the visibility, for example, when a transmissive liquid crystal display device and a touch panel are combined, a sheet in which a polarizing plate and a retardation plate are laminated on a touch panel laminated on the front surface of the liquid crystal display device is arranged and incident. A method to improve the image quality of a transmissive LCD by cutting light reflected by the touch panel by converting the light into circularly polarized light and making it incident on the touch panel and absorbing the reflected light from the touch panel with the laminated sheet. Has been. Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-142836 discloses a single-polarizing plate system for color display by expanding this technique and combining a retardation plate and a polarizing plate for making circularly polarized light incident on the liquid crystal layer. A method for improving the visibility of a reflective liquid crystal display device has been proposed. However, in this method, the polarizing plate and the retardation plate are damaged while the touch panel is repeatedly used, and the image quality is deteriorated.
[0018]
[Problems to be solved by the invention]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a touch panel capable of improving the visibility of a display image and a liquid crystal display device using the same.
[0019]
Another object of the present invention is to provide a touch panel capable of improving the brightness, sharpness, or antiglare property of a display image, and a liquid crystal display device using the touch panel.
[0020]
Still another object of the present invention is to provide a touch panel and a liquid crystal display device using the touch panel in which the image quality does not deteriorate even when used repeatedly.
[0021]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to achieve the above-mentioned problems, the inventors of the present invention have given a light scattering property to the transparent conductive substrate of the touch panel or laminated a sheet having a light scattering layer on the transparent conductive substrate. It was found that the reflected light can be scattered appropriately and the visibility of the touch panel can be improved, thereby completing the present invention.
[0022]
  That is, the touch panel of the present invention has a pair of transparent conductive substrates composed of a transparent conductive layer and a substrate.Through the spacerA touch panel in which the transparent conductive layers are disposed to face each other. In one embodiment, at least one of the substrates has light scattering properties, and the light scattering substrate has:Selected from styrene resin, (meth) acrylic resin, vinyl ether resin, halogen-containing resin, polycarbonate resin, polyester resin, polyamide resin, cellulose derivative, silicone resin, and rubber or elastomerConsists of multiple resin components with different refractive indicesAnd with an average interphase distance of 1-20 μmHas an isotropic co-continuous phase structure1-30 μm thickA light scattering layer is provided. This substrate may be a light scattering layer alone or a laminate of a light scattering layer and a base sheet. In another embodiment, at least one of the transparent conductive substrates1-30 μm thickSheets having a light scattering layer are laminated, the light scattering layer,Selected from styrene resin, (meth) acrylic resin, vinyl ether resin, halogen-containing resin, polycarbonate resin, polyester resin, polyamide resin, cellulose derivative, silicone resin, and rubber or elastomerConsists of multiple resin components with different refractive indicesAnd with an average interphase distance of 1-20 μmHas an isotropic co-continuous phase structure. The light-scattering transparent conductive substrate and the sheet having the light-scattering layer may be capable of directing diffused light at a diffusion angle of 3 to 60 °. The light scattering layer is usually composed of a plurality of solid components having a refractive index difference of 0.01 to 0.2.. TA hardened layer may be formed on the front surface of one substrate of the touch panel.
[0023]
The present invention also includes a liquid crystal display device in which the touch panel is disposed on the front surface of the liquid crystal display unit.
[0024]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[Transparent conductive substrate]
The transparent conductive substrate forming the touch panel is composed of a transparent conductive layer and a substrate. This transparent conductive substrate may have light scattering properties. In a transparent conductive substrate having light scattering properties, the substrate is usually composed of a light scattering layer alone or a laminate of a light scattering layer and a base sheet.
[0025]
(Light scattering layer)
The light scattering layer usually has a phase separation structure formed of a plurality of solid components (resin component, inorganic component, etc.) having different refractive indexes. By forming the phase separation structure, the incident light can be scattered (forward scattered) in the traveling direction while preventing the incident light from being scattered (back scattered) in the backward direction (the direction opposite to the incident light entering direction).
[0026]
Although the refractive index difference is not particularly limited, for example, among the plurality of solid components forming the phase separation structure, the refractive index difference of at least two kinds of solid components is about 0.01 to 0.2, preferably about 0.2. It may be about 1 to 0.15.
[0027]
Examples of resin components include styrene resins, (meth) acrylic resins, vinyl ester resins, vinyl ether resins, halogen-containing resins, olefin resins, polycarbonate resins, polyester resins, polyamide resins, thermoplastic polyurethane resins, Polysulfone resins (such as homopolymers of sulfones such as dihalodiphenylsulfone (polyethersulfone), copolymers of the sulfones with aromatic diols such as bisphenol A (polysulfone), etc.), polyphenylene ether resins (2 , 6-xylenol and other phenolic polymers), cellulose derivatives (cellulose esters, cellulose carbamates, cellulose ethers, etc.), silicone resins (polydimethylsiloxane, polymethylphenylsiloxane, etc.) Rubber or elastomer (polybutadiene, diene rubbers such as polyisoprene, styrene - butadiene copolymer, acrylonitrile - butadiene copolymer, acrylic rubber, urethane rubber, silicone rubber, etc.) and the like.
[0028]
Styrenic resins include styrene monomers alone or copolymers (polystyrene, styrene-α-methylstyrene copolymer, styrene-vinyltoluene copolymer, etc.), styrene monomers and other polymerizable monomers. Copolymers with monomers ((meth) acrylic monomers, maleic anhydride, maleimide monomers, dienes, etc.) are included. Examples of the styrene-based copolymer include a styrene-acrylonitrile copolymer (AS resin), a copolymer of styrene and a (meth) acrylic monomer [styrene-methyl methacrylate copolymer, styrene-methacrylic acid. Methyl- (meth) acrylic acid ester copolymer, styrene-methyl methacrylate- (meth) acrylic acid copolymer, etc.], styrene-maleic anhydride copolymer and the like. Preferred styrenic resins include polystyrene, copolymers of styrene and (meth) acrylic monomers [copolymers based on styrene and methyl methacrylate such as styrene-methyl methacrylate copolymer], AS resin, styrene-butadiene copolymer and the like are included.
[0029]
As the (meth) acrylic resin, a (meth) acrylic monomer alone or a copolymer, or a copolymer of a (meth) acrylic monomer and a copolymerizable monomer can be used. (Meth) acrylic monomers include, for example, methyl (meth) acrylate, ethyl (meth) acrylate, butyl (meth) acrylate, t-butyl (meth) acrylate, hexyl (meth) acrylate, (Meth) acrylic acid C such as 2-ethylhexyl (meth) acrylate1-10Alkyl; aryl (meth) acrylates such as phenyl (meth) acrylate; hydroxyalkyl (meth) acrylates such as hydroxyethyl (meth) acrylate and hydroxypropyl (meth) acrylate; glycidyl (meth) acrylate; N, N-dialkyl Examples include aminoalkyl (meth) acrylate; (meth) acrylonitrile. Examples of the copolymerizable monomer include the styrene monomer, vinyl ester monomer, maleic anhydride, maleic acid, and fumaric acid. These monomers can be used alone or in combination of two or more.
[0030]
Examples of the (meth) acrylic resin include poly (meth) acrylic acid esters such as polymethyl methacrylate, methyl methacrylate- (meth) acrylic acid copolymer, methyl methacrylate-acrylic acid ester- (meth) acrylic. Examples include acid copolymers, methyl methacrylate- (meth) acrylic acid ester copolymers, (meth) acrylic acid ester-styrene copolymers (such as MS resin). Preferred (meth) acrylic resins include poly (meth) acrylic acid C such as methyl poly (meth) acrylate.1-5Alkyl is mentioned.
[0031]
Examples of vinyl ester resins include vinyl ester monomers alone or copolymers (polyvinyl acetate, polyvinyl propionate, etc.), copolymers of vinyl ester monomers and copolymerizable monomers ( Vinyl acetate-vinyl chloride copolymer, vinyl acetate- (meth) acrylic ester copolymer, etc.) or derivatives thereof. Examples of the derivatives of vinyl ester resins include polyvinyl alcohol, ethylene-vinyl alcohol copolymer, polyvinyl acetal resin, and the like.
[0032]
As vinyl ether resin, vinyl C1-10Alkyl ether homo- or copolymer, vinyl C1-10Examples include copolymers of alkyl ethers and copolymerizable monomers (such as vinyl alkyl ether-maleic anhydride copolymers).
[0033]
Examples of the halogen-containing resin include polyvinyl chloride, polyvinylidene fluoride, vinyl chloride-vinyl acetate copolymer, vinyl chloride- (meth) acrylate ester copolymer, vinylidene chloride- (meth) acrylate ester copolymer, and the like. Can be mentioned.
[0034]
Examples of olefin resins include homopolymers of olefins such as polyethylene and polypropylene, ethylene-vinyl acetate copolymers, ethylene- (meth) acrylic acid copolymers, ethylene- (meth) acrylic acid ester copolymers, and the like. The copolymer of these is mentioned.
[0035]
Polycarbonate resins include aromatic polycarbonates based on bisphenols (such as bisphenol A) and aliphatic polycarbonates such as diethylene glycol bisallyl carbonate.
[0036]
Polyester resins include aromatic polyesters using aromatic dicarboxylic acids such as terephthalic acid (poly C such as polyethylene terephthalate and polybutylene terephthalate).2-4Alkylene terephthalate and poly C2-4Homopolyester such as alkylene naphthalate, C2-4Alkylene terephthalate and / or C2-4And copolyesters containing an alkylene naphthalate unit as a main component (for example, 50% by weight or more), aliphatic polyesters using aliphatic dicarboxylic acids such as adipic acid, and the like. Polyester resins also include lactone homo- or copolymers such as ε-caprolactone.
[0037]
Examples of polyamide resins include aliphatic polyamides such as nylon 46, nylon 6, nylon 66, nylon 610, nylon 612, nylon 11 and nylon 12, dicarboxylic acids (eg, terephthalic acid, isophthalic acid, adipic acid, etc.) and diamines ( Examples thereof include polyamides obtained from hexamethylenediamine and metaxylylenediamine). The polyamide-based resin may be a lactam homopolymer or copolymer such as ε-caprolactam, and is not limited to homopolyamide but may be copolyamide.
[0038]
Among cellulose derivatives, cellulose esters include, for example, aliphatic organic acid esters (cellulose acetate such as cellulose diacetate and cellulose triacetate; cellulose propionate, cellulose butyrate, cellulose acetate propionate, and cellulose acetate butyrate). C1-6Organic acid esters), aromatic organic acid esters (cellulose phthalate, cellulose benzoate, etc.)7-12Aromatic aromatic esters) and inorganic acid esters (for example, cellulose phosphate, cellulose sulfate and the like), and mixed acid esters such as acetic acid and cellulose nitrate esters may be used. Cellulose derivatives include cellulose carbamates (for example, cellulose phenyl carbamate), cellulose ethers (for example, cyanoethyl cellulose; hydroxy-C such as hydroxyethyl cellulose, hydroxypropyl cellulose).2-4Alkylcellulose; C such as methylcellulose and ethylcellulose1-6Alkyl cellulose; carboxymethyl cellulose or a salt thereof, benzyl cellulose, acetylalkyl cellulose, and the like).
[0039]
As the inorganic component, a transparent or translucent inorganic component can be used. For example, inorganic oxides such as silicon oxide (glass, particularly alkali-free glass), zirconium oxide, aluminum oxide, zinc oxide, mica (mica), Examples thereof include inorganic nitrides such as boron nitride, inorganic halides such as calcium fluoride and magnesium fluoride. Two or more of these inorganic components may be used in combination as a composite material. For example, a composite material of mica and boron nitride can be used.
[0040]
The light scattering layer only needs to have a phase separation structure composed of a plurality of polymers. For example, the light scattering layer may have a phase separation structure such as an isotropic co-continuous phase structure or a fine particle dispersion structure. . The co-continuous phase structure may be referred to as a co-continuous structure or a three-dimensional continuous or connected structure, and is usually composed of a plurality of resin components, and this constituent polymer phase is continuous. Means a structure. The bicontinuous phase structure has reduced anisotropy in the sheet plane and is substantially isotropic, that is, the size of the phase separation structure by the continuous phase in any direction in the sheet plane (average interphase distance). ) Is substantially uniform. In the present specification, the term “co-continuous phase structure” means an intermediate structure in which a co-continuous phase structure and a droplet phase structure (independent or isolated phase structure) are mixed.
[0041]
When the light scattering layer has a co-continuous phase structure, not only high light scattering properties can be obtained, but also the scattered light intensity can be increased (for example, maximized) for a predetermined diffusion angle, and high directivity can be given to the diffused light. Can be granted. For this reason, when a reflective liquid crystal display device or a reflective / transmissive liquid crystal display device is formed using a touch panel having this light scattering layer, external light and front light can be obtained by matching the required visual field characteristics and the scattered light directivity angle. The light source can be used efficiently.
[0042]
When the light scattering layer has a co-continuous phase structure, preferable constituent resins include, for example, styrene resins, (meth) acrylic resins, vinyl ether resins, halogen-containing resins, polycarbonate resins, polyester resins, and polyamide resins. Resins, cellulose derivatives, silicone resins, and rubbers or elastomers are included.
[0043]
Among such resins, in order to form a co-continuous phase structure, a combination of a plurality of polymers exhibiting both compatibility and incompatibility (phase separation properties) above the glass transition temperature of each polymer is used. . For example, a high temperature phase separation type (LCST type, lower critical solution temperature) that is compatible at low temperatures and incompatible at high temperatures, or a low temperature phase separation type that is incompatible at low temperatures and compatible at high temperatures A polymer showing a coexistence system (UCST type, upper critical solution temperature) can be used. A phase separation structure can be adjusted by spinodal decomposition of a UCST-type or LCST-type (preferably LCST-type) resin composition (sheet-like resin composition or the like), and a bicontinuous phase structure can be formed.
[0044]
When a plurality of polymers are composed of the first polymer and the second polymer, the combination of the first polymer and the second polymer is not particularly limited. For example, when the first polymer is a styrene resin (polystyrene, styrene-acrylonitrile copolymer, etc.), the second polymer is a polycarbonate resin, a (meth) acrylic resin, a vinyl ether resin, a rubber, an elastomer, or the like. It may be.
[0045]
The ratio of the first polymer to the second polymer is, for example, the former / the latter = about 10/90 to 90/10 (weight ratio), preferably about 20/80 to 80/20 (weight ratio), and more preferably Is about 30/70 to 70/30 (weight ratio), particularly about 40/60 to 60/40 (weight ratio). If the constituent ratio of the polymer is too biased to one side, when a co-continuous phase is formed by spinodal decomposition, one polymer phase is likely to be discontinuous, and thus directivity cannot be imparted to diffused light.
[0046]
The average interphase distance between the co-continuous phases is, for example, about 1 to 20 μm, preferably about 2 to 15 μm, and more preferably about 2 to 10 μm.
[0047]
The interphase distance (or the distance between the same phases) can be measured by image processing of a micrograph (such as a confocal laser microscope). Further, the diffusion angle θ at which the diffused light intensity is maximized may be measured by a method similar to a method for evaluating the directivity of diffused light described later, and the interphase distance d may be calculated from the following Bragg reflection condition equation.
[0048]
2d · sin (θ / 2) = λ
(Where d is the interphase distance, θ is the diffusion angle, and λ is the wavelength of the light)
The thickness of the light scattering layer having a co-continuous phase is, for example, about 1 to 100 μm, preferably about 1 to 50 μm, and more preferably about 1 to 30 μm.
[0049]
On the other hand, the light scattering layer having a fine particle dispersion structure is formed by dispersing fine particle components (resin fine particles, inorganic fine particles, etc.) having a refractive index different from that of the transparent base resin.
[0050]
Preferred transparent base resins and resins constituting the fine particles include styrene resins (such as polystyrene), (meth) acrylic resins, olefin resins (such as polyethylene and polypropylene), polycarbonate resins, polyester resins, polysulfone resins, Examples thereof include polyamide resins (nylon 6, nylon 12, nylon 612, etc.), cellulose derivatives (cellulose acetate, etc.) and the like.
[0051]
Note that a thermoplastic resin is often used for the transparent base resin and the resin fine particles (particularly, the transparent base resin).
[0052]
The inorganic fine particles can be formed from the inorganic component.
[0053]
In addition, although the fine particle dispersion structure can obtain high light scattering properties, it may exhibit light scattering properties in which the light scattering properties become smaller as the diffusion angle becomes wider. That is, since the diffused light distribution is close to a Gaussian distribution, when the diffusion angle increases, the scattered light intensity generally decreases and the brightness of the display screen may decrease. For this reason, the difference in refractive index between the transparent base resin and the fine particle components (resin fine particles, inorganic fine particles, etc.), the particle diameter, ratio, and particle density of the fine particle components are appropriately adjusted to suppress backscattering and direct to diffused light. Sexuality may be imparted.
[0054]
When imparting directivity, the difference in refractive index between the fine particle component and the transparent base resin is, for example, about 0.01 to 0.06, preferably about 0.01 to 0.05, and more preferably 0.01 to It is about 0.04.
[0055]
The average particle diameter of the fine particle component may be, for example, about 0.1 to 100 μm, preferably about 1 to 20 μm.
[0056]
The ratio of the fine particle component to the transparent base resin is, for example, the former / the latter = about 10/90 to 90/10 (weight ratio), preferably about 15/85 to 60/40 (weight ratio), and more preferably 15 / It may be about 85 to 40/60 (weight ratio).
[0057]
The average particle density of the fine particle component is, for example, 1 to 100 (10TenPieces / cmThree) Grade, preferably 4-80 (10TenPieces / cmThree) Degree.
[0058]
The average particle density can be calculated, for example, by measuring the average particle size and using the following formula (I).
[0059]
Average particle density (pieces / cmThree) = 1cmThree× Vs / [(4/3) π (Ds × 10-Four/ 2) 3] (I)
(In the formula, Vs represents the ratio (volume basis) of the fine particle component in the light scattering layer, π represents the circular ratio, and Ds represents the particle size (μm) of the fine particle component.)
The thickness of the light scattering layer having a fine particle dispersed structure is, for example, about 1 to 400 μm, preferably about 10 to 300 μm, and more preferably about 50 to 200 μm.
[0060]
(Substrate sheet)
As resin which comprises a base material sheet, resin similar to resin which comprises the said light-scattering layer can be used. When the light scattering layer having a co-continuous phase structure and the base sheet are used in combination, since the co-continuous phase structure is formed by spinodal decomposition as described later, the base sheet also has heat resistance against the spinodal decomposition temperature. It is preferable.
[0061]
Preferred substrate sheets include, for example, cellulose derivatives (cellulose acetate such as cellulose triacetate (TAC)), polyester resins (polyethylene terephthalate (PET), polybutylene terephthalate (PBT), etc.), polyarylate resins, and polysulfone resins. Examples thereof include sheets obtained from resins (polysulfone, polyethersulfone (PES), etc.), polycarbonate resins (polycarbonate (PC), etc.), polyolefin resins, cyclic polyolefin resins, and the like. These sheets may be uniaxially or biaxially stretched, and may be, for example, a stretched polyester sheet such as a uniaxially stretched PET sheet or a biaxially stretched PET sheet.
[0062]
The thickness of the base sheet is, for example, about 1 to 400 μm, preferably about 10 to 300 μm, and more preferably about 50 to 200 μm.
[0063]
(Transparent conductive layer)
As the transparent conductive layer, a layer formed of a conductive inorganic compound, for example, a metal oxide layer (ITO (indium tin oxide), InO)2, SnO2, ZnO, etc.), metal layers (Au, Ag, Pt, Pd, etc.). A preferred transparent conductive layer is an ITO layer.
[0064]
With such a transparent conductive layer, an electrode or a resistance film of a touch panel can be configured. Further, when the transparent conductive layer is formed on both surfaces of the transparent conductive substrate, one transparent conductive layer can be used as the electrode or the resistance film, and the other transparent conductive layer removes static electricity from the sheet. It may be used as an antistatic layer.
[0065]
The thickness of the transparent conductive layer capable of forming an electrode or a resistance film is, for example, about 100 to 2,000 angstrom, preferably about 100 to 1,500 angstrom, and more preferably about 150 to 1,000 angstrom. The surface resistance of the transparent conductive layer is, for example, 10 to 1,000 Ω / □, preferably 50 to 800 Ω / □, and more preferably 100 to 500 Ω / □.
[0066]
The thickness of the transparent conductive layer on which the antistatic layer can be formed is, for example, about 10 to 500 angstroms, preferably about 30 to 300 angstroms. The surface resistance of the transparent conductive layer is, for example, about 0.5 to 100 kΩ / □, and preferably about 1 to 50 kΩ / □.
[0067]
The surface resistance can be measured by a 4-probe specific resistance measuring device (manufactured by Kokusai Denki Co., Ltd.).
[0068]
Specifically, the transparent conductive substrate having a light scattering layer has a transparent conductive layer laminated on at least one surface of a substrate composed of a light scattering layer alone or a light scattering layer and a base sheet.
[0069]
When a board | substrate is a laminated body of a light-scattering layer and a base material sheet, a transparent conductive layer may be formed in the light-scattering layer side of a board | substrate, and may be formed in the base material sheet side. When the transparent conductive layer is formed on the base sheet side having good heat resistance, the reliability (stability) of the touch panel manufacturing process can be improved. Moreover, when forming a transparent conductive layer in the base material sheet side, since a transparent conductive substrate forms a three-layer structure in order of a transparent conductive layer-base material sheet-light scattering layer, this transparent conductive substrate is touch panel. When used as the back substrate, the transparent conductive layer is located on the front side of the back substrate and the light scattering layer is located on the back side of the back substrate. For this reason, when this touch panel is disposed on the front surface of the liquid crystal display unit, the light scattering layer can be brought close to the liquid crystal, and a high-quality display screen can be formed.
[0070]
When the light scattering layer has a co-continuous phase structure, the substrate is often composed of a light scattering layer and a base sheet, and when the light scattering layer has a fine particle dispersed structure, the substrate is a single light scattering layer. Often formed. When the light scattering layer forms a co-continuous phase structure, although the light scattering layer is thin, appropriate strength can be imparted to the substrate by laminating the light scattering layer and the base sheet.
[0071]
The thickness of the transparent conductive substrate can be selected from the range of, for example, about 1 to 500 μm, preferably about 10 to 400 μm, and more preferably about 50 to 200 μm. When the thickness of the substrate exceeds 500 μm, the sharpness of the image is lowered during image formation (image blur). On the other hand, when the substrate thickness is less than 1 μm, the strength and handleability of the substrate decrease.
[0072]
The transparent conductive substrate has high forward scattering characteristics. That is, although it has a high haze value, it exhibits a high total light transmittance and a low reflectance. The haze value of the transparent conductive substrate is, for example, about 10 to 60%, preferably about 15 to 50%, and more preferably about 20 to 40%. The total light transmittance is, for example, about 80 to 100%, preferably about 85 to 98%, and more preferably about 90 to 95%. The reflectance is, for example, 10% or less (for example, about 0 to 10%), preferably 7% or less (for example, about 1 to 7%), and more preferably about 1 to 5%.
[0073]
In addition, a haze value and a total light transmittance can be measured based on JIS K7105 using a haze meter (Nippon Denshoku Industries Co., Ltd. make, NDH-300A). In addition, the reflectance is measured by installing a 60φ integrating sphere on a visible ultraviolet spectrophotometer (manufactured by Hitachi, Ltd.), setting a sample on the incident measurement surface, irradiating light at 550 nm, and measuring the diffuse reflectance (measurement surface). It can be obtained by measuring the ratio of the reflected light excluding the specular reflection component of the light incident from the vertical direction (incident at 0 °).
[0074]
The transparent conductive substrate may be capable of imparting directivity to the diffused light depending on the phase separation state of the light scattering layer. For example, the diffusion angle is about 3 to 60 °, preferably about 5 to 50 °, and more preferably. May be capable of directing diffused light at about 10 to 40 ° (particularly about 10 to 30 °).
[0075]
The directivity of the diffused light includes, for example, a polarizing plate 21, a vinyl acetate adhesive 29, a test sheet 22, a color filter 28, a glass plate (thickness 1 mm) 23, and an aluminum reflector 25 as shown in FIG. It can be measured using a stacked reflective LCD model device. This reflection type LCD model device was irradiated with laser light (NIHON KAGAKAKU ENG NEO-20MS) perpendicularly from the front direction, and the intensity of light diffused by the sheet (diffusion intensity) was plotted against the diffusion angle θ. When the sheet has directivity, the plot curve forms a maximum or a shoulder (particularly, a maximum) within a specific range of the diffusion angle θ.
[0076]
Of the transparent conductive substrate, the substrate portion composed of the light scattering layer and the base sheet is as heat as a polarizing plate and a retardation plate (particularly polarizing plate) constituting the liquid crystal display unit described later. It may have an expansion coefficient. Since a transparent conductive substrate is often laminated with a polarizing plate or a retardation plate of a liquid crystal display unit, by making the thermal expansion coefficient of the substrate comparable to that of the polarizing plate or the retardation plate, the transparent substrate and the polarizing plate It is possible to suppress the occurrence of peeling stress due to thermal expansion or thermal contraction between the plate and the phase difference plate. For example, when a polarizing plate or a retardation plate is formed of a cellulose derivative, it is preferable to use a cellulose derivative (cellulose acetate or the like) for a resin (for example, a transparent base resin) or a base sheet constituting the light scattering layer. .
[0077]
In addition, the transparent conductive substrate includes various additives such as stabilizers (antioxidants, ultraviolet absorbers, heat stabilizers, etc.), plasticizers, colorants (dyes and pigments), flame retardants, antistatic agents. Further, it may contain a surfactant or the like. In addition, various coating layers such as an antifogging layer and a release layer may be formed on the surface of the transparent conductive substrate (particularly, the surface on which the transparent conductive layer is not formed) if necessary. .
[0078]
The transparent conductive substrate may be a light non-scattering transparent conductive substrate in which the substrate is composed of a base material sheet. Even if it is such a board | substrate, the touch panel of this invention can be formed by forming a touch panel in combination with the transparent conductive substrate which has the said light-scattering property. Further, as will be described later, the touch panel of the present invention can also be formed by laminating a sheet having a light scattering layer (hereinafter sometimes referred to as a light scattering sheet) on a transparent conductive substrate.
[0079]
In the case of a light non-scattering transparent conductive substrate, the base sheet may be the same sheet as the base sheet, or may be formed of glass. Moreover, the thickness of a base material sheet may be the same as that of the said base material sheet, and may be thin. In particular, as described later, when a sheet having a light scattering layer is laminated on a transparent conductive substrate, the thickness of the base material sheet constituting the transparent conductive substrate is about 1 to 300 μm, preferably about 20 to 150 μm. There may be.
[0080]
Among transparent conductive substrates having light scattering properties, when the substrate is composed of a light scattering layer alone, the substrate is formed by sheet-forming a composition (particularly a resin composition) that constitutes the light scattering layer. Obtainable. Moreover, the board | substrate comprised by the base material sheet and the light-scattering layer can be obtained by laminating | stacking the said composition on a base material sheet | seat by application | coating etc. The transparent conductive substrate can be obtained by forming a transparent conductive layer on the surface of the substrate.
[0081]
More specifically, when the light scattering layer has a co-continuous phase structure, a resin composition composed of a plurality of resins having different refractive indexes is formed into a sheet, the sheet is spinodally decomposed, and an induced isotropic phase is formed. A substrate can be formed by fixing the separation structure. The substrate can also be formed by coating or melt laminating the resin composition on the surface of the base sheet, drying it if necessary, and spinodal decomposition of the laminated sheet.
[0082]
In the spinodal decomposition, the resin composition layer (or sheet) is heated to a temperature not lower than the glass transition temperature of the polymer and not lower than LCST or not higher than UCST (for example, about 80 to 380 ° C., preferably 140 to 300). It can be performed by heating to about 0 ° C. and phase separation. In spinodal decomposition, as the phase separation progresses, the polymer phase forms a co-continuous phase structure due to surface tension, and when further heat-treated, the continuous phase becomes discontinuous due to its own surface tension, resulting in a droplet phase structure (spherical Independent phase sea-island structure such as true sphere). Therefore, depending on the degree of phase separation, an intermediate structure between the co-continuous phase structure and the droplet phase structure, that is, a phase structure in a state of transition from the co-continuous phase to the droplet phase can be formed.
[0083]
The sheet (substrate) in which an isotropic bicontinuous phase structure (or an intermediate structure between the bicontinuous phase structure and the droplet phase structure) is formed by spinodal decomposition in this way is not higher than the glass transition temperature of the constituent polymer (for example, The co-continuous phase structure can be fixed by cooling to the glass transition temperature or lower of the main polymer.
[0084]
In the case where the light scattering layer has a fine particle dispersed structure, the substrate disperses fine particles in a molten transparent base resin such as a casting method or a melt extrusion method using a mixture containing the transparent base resin and the fine particle component. Then, it can be manufactured by a melt film forming method for forming a film. The substrate can also be formed by coating the base sheet surface with a mixture of a transparent base resin and a fine particle component.
[0085]
The transparent conductive layer can be obtained by forming a transparent conductive layer on the surface of the substrate by a conventional method such as sputtering, vacuum deposition, ion plating, or coating. In addition, when forming a transparent conductive layer by a vacuum evaporation method (when depositing ITO, etc.), SiO2In many cases, a transparent conductive layer is vapor-deposited after depositing a non-conductive inorganic compound such as a thermosetting resin or UV curable resin in advance to form an anchor coat layer. These pretreatments can improve the strength and durability of the transparent conductive layer.
[0086]
[Touch panel]
The touch panel is formed by arranging a pair of transparent conductive substrates with a transparent conductive layer facing each other through a spacer. And in this invention, the transparent conductive substrate which has a light-scattering property is used for at least one transparent conductive substrate among a pair of transparent conductive substrates, or the sheet | seat (light scattering sheet) which has a light-scattering layer ( For example, a sheet of the light scattering layer alone, a laminated sheet of the light scattering layer and a base sheet, and the like) are laminated. In addition, when laminating | stacking a light-scattering sheet, you may laminate | stack on the surface of the side in which the transparent conductive layer used as an electrode or a resistance film is not formed among transparent conductive substrates.
[0087]
The light incident from the front surface (external light, etc.) may be specularly reflected at the interface between the transparent conductive layer and the air layer before reaching the transparent conductive layer substrate on the back surface side, so the front side (input side) When a transparent conductive substrate having light scattering properties is used or a light scattering sheet is laminated on the transparent conductive substrate, reflected light can be effectively scattered. Further, even when a transparent conductive substrate having light scattering properties is used on the transparent conductive substrate on the back side (non-input side) or a light scattering sheet is laminated, the touch panel is attached to a liquid crystal display unit described later. When arranged, the reflected light from the liquid crystal display unit can be scattered.
[0088]
The spacer is used to insulate the transparent conductive layers facing each other, and for example, a particulate spacer (dot spacer) can be used. The dot spacers are distributed between the transparent conductive layers. When a dot spacer is used, when an input operation to the touch panel is performed, the insulating state of the input portion is released according to the pressure corresponding to the input operation, and the input position can be detected. A spacer such as a dot spacer can be formed between the transparent conductive layers by a conventional method such as a printing method or a fine particle dispersion method.
[0089]
The average particle diameter of the dot spacer may be about 0.2 mm (for example, about 0.1 to 0.3 mm), but in order to improve the handwriting input property of the touch panel, for example, 0.1 mm or less (for example, It may be about 0.01 to 0.1 mm), preferably about 0.03 mm (for example, about 0.01 to 0.05 mm).
[0090]
Such a touch panel can be used as, for example, a resistive film type (digital matrix type, analog type, etc.) touch panel.
[0091]
When forming a digital matrix type touch panel, the transparent conductive layer may be a patterned electrode (such as a rod-shaped electrode) patterned in a stripe shape (bar-shaped). The rod-shaped electrode of one transparent conductive substrate and the rod-shaped electrode of the other transparent conductive substrate are oriented so as to cross each other (particularly substantially orthogonal). When such a touch panel is used, electricity is conducted only to the electrode corresponding to the touch position (input position) when the panel is touched (input) by connecting a lead wire to each bar-shaped electrode with silver paste or the like. The input position can be detected. Note that the patterning of the transparent conductive layer can be performed by a resist forming method such as photolithography, or by etching the transparent conductive layer.
[0092]
In the case of forming an analog touch panel, both ends of the transparent conductive layer are removed by pattern processing or the like. A pair of bus bars (such as a silver bus bar) is formed in the removal portion, and is connected to the transparent conductive layer. The bus bar arrangement of one transparent conductive substrate and the bus bar arrangement of the other transparent conductive substrate are oriented so as to cross each other (in particular, oriented so that they are substantially orthogonal, for example, one bus bar is X In the axial direction, the other bus bar is oriented in the Y-axis direction). When a voltage is applied to a pair of bus bars on one substrate to form a potential gradient (for example, a potential gradient in the X-axis direction) in the transparent conductive layer, electricity is applied to the other transparent conductive layer by touching (input) to the panel. It becomes conductive and the potential at the touch position (input position) can be detected, and the input position (X-axis coordinate) can be detected. Then, voltage application (formation of a potential gradient) and potential detection are alternately performed between one bus bar (such as a bus bar oriented in the X-axis direction) and the other bus bar (such as a bus bar oriented in the Y-axis direction). By performing, it is possible to detect the two-dimensional coordinates (X-axis coordinates, Y-axis coordinates, etc.) of the pressed part (input part). The bus bar is formed, for example, by printing a silver paste on a transparent conductive substrate and baking it.
[0093]
FIG. 13 is a diagram showing an example of a transparent conductive substrate on which such a bus bar is formed. A substantially rectangular transparent conductive layer 4 is laminated on the substrate 30, and the peripheral portion of the transparent conductive layer is removed by patterning. A pair of bus bars 31 facing each other are formed in the removal portion by printing and baking a silver paste. The bus bar 31 is formed so that the end of the transparent conductive layer 4 overlaps.
[0094]
The transparent conductive substrate may be provided with lead wires for conducting electricity to the bus bar. FIG. 14 is a diagram showing such a transparent conductive substrate. The substrate 30 is laminated with a substantially rectangular transparent conductive layer 4 from which the peripheral portion has been removed by patterning, and a pair of bus bars 31 are formed on both ends of the transparent conductive layer 4a by printing, as in FIG. ing. In this transparent conductive substrate, each bus bar is printed by baking a silver paste on a portion (edge) where the bus bar is not formed in the peripheral portion (removal portion) of the transparent conductive layer 4. A pair of lead wires 32 are formed to connect with each other.
[0095]
Of the touch panel, a cured layer may be formed on the surface (input surface) of the transparent conductive substrate on the front side (input side) (or the surface of the laminate of the transparent conductive substrate and the light scattering sheet). . The hardened layer prevents damage to the transparent conductive substrate and the light scattering layer during an input operation with a finger or a pen, and can improve durability.
[0096]
Examples of the cured layer include a resin layer obtained by curing a curable monomer or resin (for example, a resin layer obtained by photocuring a (meth) acrylate monomer such as silicone acrylate, epoxy acrylate, acrylate ester, urethane acrylate, etc. And a resin layer obtained by light or thermosetting a light or thermosetting resin). In addition, light scattering components (SiO2 such as thyroid) are added to the resin layer.2The fine particles are dispersed to form a light-scattering hardened layer to scatter the reflected light to prevent specular reflection and provide the touch panel with anti-glare properties. Since the layer has a large backscattering, the transmittance is reduced and the sharpness of the image of the liquid crystal display is lowered. In the touch panel of the present invention, since a forward scattering light scattering layer with little back scattering is already formed, a resin layer obtained by curing a curable monomer or resin is often formed as the cured layer. Thereby, the touch panel excellent in light transmittance, light scattering property, and durability can be obtained.
[0097]
In the touch panel of the present invention, a transparent conductive substrate having light scattering properties is used, or a light scattering sheet is laminated on the transparent conductive substrate. Therefore, the light reflection property can be imparted to the reflected light to reduce the specular reflection component. Therefore, it is possible to prevent glare of the panel surface due to specular reflection of incident light and to disperse the reflected light component over a wide diffusion angle, so that the brightness of the entire panel surface can be improved.
[0098]
When a light scattering layer having a co-continuous phase structure or a light scattering layer having a specific fine particle dispersion structure is formed as the light scattering layer, directivity can be imparted to the reflected light, so that the panel surface has a wide viewing angle. Can improve the brightness.
[0099]
Among the touch panels of the present invention, a touch panel in which a light scattering sheet is laminated on a transparent conductive substrate, for example, forms a light scattering layer on the transparent conductive substrate by pasting the light scattering sheet on the transparent conductive substrate. It can be performed by coating or extrusion laminating the resin composition into a sheet. When the light scattering sheet is laminated by melt film formation using the resin composition, the light scattering layer can be laminated on the transparent conductive substrate without gaps compared to the case where the light scattering layer is laminated by pasting, so the touch panel is combined with the liquid crystal display unit. Image quality can be prevented from deteriorating.
[0100]
When laminating a light scattering sheet by pasting, for example, an adhesive may be applied partially (peripheral part, etc.) or pasted to a transparent conductive substrate or substrate. In addition, the direction which apply | coats an adhesive entirely can maintain the total light transmittance of a laminated body high compared with the case where it applies partially. Further, when the adhesive is partially applied and bonded, interference fringes may be suppressed by a conventional method, for example, a method of dispersing fine particles on the surface of the substrate.
[0101]
The pressure-sensitive adhesive can be selected from, for example, acrylic resin, silicone polymer, polyester, polyurethane, synthetic rubber and the like. As a preferable pressure-sensitive adhesive, the refractive index of each of the refractive index of a resin (such as triacetyl cellulose) that forms a polarizing plate constituting a liquid crystal display device described later and a resin (such as a transparent base resin) that constitutes a transparent conductive substrate. A pressure-sensitive adhesive having a value in between is mentioned.
[0102]
Specifically, as the acrylic adhesive, (meth) acrylic acid C2-14A homo- or copolymer of alkyl ester (ethyl ester, n-propyl ester, isopropyl ester, etc.) may be mentioned.
[0103]
[Liquid Crystal Display]
The touch panel can be combined with a liquid crystal display unit to constitute a touch panel type liquid crystal display device. FIG. 2 is a schematic cross-sectional view for explaining such a liquid crystal display device. In the liquid crystal display device of FIG. 2, the touch panel 1 of the present invention is disposed on the front side (liquid crystal screen display side) of the liquid crystal display unit 2.
[0104]
In the touch panel 1 of FIG. 2, a pair of transparent conductive substrates 5A and 5B in which transparent conductive layers 4A and 4B are formed on one surface of the substrate formed of the light scattering layers 3A and 3B are mutually connected to the transparent conductive layer 4A, 4B is arranged facing. A fine particle spacer 6 is interposed between the two transparent substrates to insulate the transparent conductive layers 4A and 4B. In addition, a hardened layer 7 is formed on the front surface of the transparent conductive substrate 5 </ b> A on the front side of the touch panel 1.
[0105]
The liquid crystal display unit 2 combined with the touch panel 1 includes a transparent front substrate 8 on which a transparent conductive layer (transparent conductive electrode) 4c is formed, and a back on which a light reflective conductive layer (light reflective electrode) 9 is formed. A substrate 10 is disposed so that conductive layers (electrodes) 4c and 9 are opposed to each other, and a liquid crystal cell 12 in which a liquid crystal 11 is sealed is provided between the substrates 8 and 10. A polarizing plate 13 is laminated on the surface of the front substrate 8 on which no conductive layer is formed, with a retardation plate 14 interposed therebetween. That is, this liquid crystal display unit is a reflective liquid crystal display unit in which a light-reflective layer is laminated on a back substrate, and an image formed on the liquid crystal layer 11 passes through the front substrate 8 and the retardation plate 14. It can be observed from the polarizing plate 13 side. This liquid crystal display unit can effectively use incident light (natural light, external light, light from a front light, etc.) from the front surface, and it is not necessary to irradiate light from the back surface with a backlight or the like.
[0106]
When the touch panel of the present invention is disposed on the front surface (image display surface) of the liquid crystal display unit, the touch panel has a high light transmittance, and thus yellowing of the liquid crystal display screen can be prevented. In addition, since mirror reflection on the surface of the touch panel can be prevented and high scattering can be imparted to the reflected light, a highly visible liquid crystal display device having both high luminance and antiglare properties can be obtained. Furthermore, since the touch panel has light scattering properties, even a specular liquid crystal display unit without a light scattering plate can be used, and the liquid crystal display device can be thinned while maintaining high visibility. .
[0107]
Various touch panels can be used as the touch panel combined with the liquid crystal display unit. For example, it is not necessary that both the front side substrate and the back side substrate are light scattering substrates or a substrate on which a light scattering sheet is laminated, and only the front side substrate or the back side substrate is used. A substrate having light scattering properties or a substrate on which a light scattering sheet is laminated may be used. When the light scattering layer is close to the liquid crystal display unit, for example, when the light scattering layer is formed on the back side substrate of the touch panel, or the surface of the back side substrate (particularly the surface on the liquid crystal display unit side). When the light scattering sheet is laminated, a higher quality display image can be obtained.
[0108]
In the reflective liquid crystal display unit, the electrode laminated on the back substrate does not need to be light reflective, and may be a transparent electrode. Even when a transparent electrode is used, light reflectivity can be imparted to the back substrate by laminating a light reflecting plate (a metal plate such as an aluminum foil) on the back substrate. The light reflecting layer (light reflecting substrate, light reflecting plate, etc.) of the liquid crystal display unit may be roughened to have light scattering properties, but in the present invention, the touch panel has light scattering properties. Therefore, the light scattering layer usually has a specular reflectivity without being roughened. In the present invention, since the light scattering property can be imparted to the liquid crystal display device without roughening the light reflection layer of the liquid crystal display unit, a high-quality image can be obtained even at a low cost.
[0109]
As the liquid crystal display unit, a unit other than the reflective liquid crystal display unit (for example, a reflective / transmissive liquid crystal display unit, a transmissive liquid crystal display unit, etc.) may be used. Since it is excellent in portability like the liquid crystal display unit, it is suitable for combination with the touch panel of the present invention. The reflection / transmission type liquid crystal display unit can be formed, for example, by making a part of the light reflective electrode of the reflection type liquid crystal display unit a transparent electrode or making the light reflective electrode a half mirror. In such a reflection / transmission type liquid crystal display unit, incident light (external light or the like) from the front surface is reflected by a light reflective electrode or a half mirror electrode. On the other hand, light from the back surface (such as light from the backlight) is transmitted to the front surface through the transparent electrode or the half mirror electrode.
[0110]
The driving method of the liquid crystal display unit may be a simple matrix (passive) method (for example, STN type) or an active matrix method (for example, TN-TFT type).
[0111]
The liquid crystal display unit may be a two-polarizer liquid crystal display unit using two polarizing plates having different polarization properties, a single-polarizer liquid crystal display unit using one polarizing plate, or the like. A liquid crystal display unit of a single polarizing plate system, for example, combines a single polarizing plate with various modes (mode using twisted nematic liquid crystal, R-OCB (Optically Compensated Bend) mode, parallel alignment mode, etc.). A liquid crystal display unit may be used.
[0112]
As the liquid crystal, nematic liquid crystal exhibiting negative dielectric anisotropy (n-type) can be used. Such liquid crystals are available, for example, from Merck Japan Co., Ltd. under the trade names “ZLI-2857”, “ZLI-4750”, “ZLI-4788”, “ZLI-478-000”, and the like. The thickness of the liquid crystal layer may be, for example, about 1 to 20 μm, preferably about 3 to 12 μm.
[0113]
When the alignment mode is formed, an alignment film for aligning the liquid crystal (for example, aligning in a direction perpendicular to the substrate) may be formed on both electrodes of the liquid crystal display unit by coating or the like. As the alignment film, a polyimide-based alignment film (such as a vertical alignment film) is often used.
[0114]
Among the conductive layers of the liquid crystal display unit, the transparent conductive layer may be a transparent conductive layer (ITO (indium tin oxide) or the like) of the touch panel.
[0115]
The material of the substrate of the liquid crystal display unit is not particularly limited, and examples thereof include a glass substrate and a plastic substrate. A preferred substrate is a plastic substrate. When a plastic substrate is used, the liquid crystal display device can be reduced in weight and thickness.
[0116]
In the case of a glass substrate, the thickness of the substrate is, for example, about 0.1 to 3 mm, preferably about 0.1 to 1 mm. Moreover, in the case of a plastic substrate, it is about 1-1000 micrometers, for example, Preferably it is about 100-800 micrometers.
[0117]
Of the liquid crystal display unit, a polarizing plate and a retardation plate are not necessarily required, and the number thereof is not particularly limited even when used. Moreover, as long as the polarizing plate and the retardation film are formed on the front side of the liquid crystal layer, the formation location is not particularly limited.
[0118]
Further, if necessary, the liquid crystal display unit is provided with a light scattering plate for imparting light scattering properties (for example, a light scattering plate formed of the light scattering sheet), and a colorizing means for color display ( A color filter such as a three primary color filter) may be stacked.
[0119]
Further, a front light for irradiating light may be provided between the liquid crystal display unit and the touch panel or on the front surface of the touch panel (preferably, between the liquid crystal display unit and the touch panel). This front light is often used when the external light is weak and the visibility of the screen is low. In particular, when a front light that can irradiate between the liquid crystal display unit and the touch panel is used, the irradiation light is directly incident on the liquid crystal display unit without passing through the touch panel, so that the liquid crystal screen can be brightened.
[0120]
In the case where the liquid crystal display unit is a transmissive or reflective / transmissive (particularly reflective / transmissive) liquid crystal display unit, a backlight for irradiating light from the back surface side of the liquid crystal display unit may be provided.
[0121]
Preferred liquid crystal display units include a single polarizing plate TFT-driven color liquid crystal display unit (such as a reflective liquid crystal display unit, a reflective / transmissive liquid crystal display unit with a backlight), and a front light. An STN-driven reflective color liquid crystal display unit that may be included is included.
[0122]
The liquid crystal display device can be obtained by laminating a touch panel on the front surface (image forming surface) of the liquid crystal display unit by a conventional method. For example, an adhesive layer (adhesive layer or the like) is formed on the bonding surface of a liquid crystal display unit or touch panel, and the adhesive layer (adhesive tape or the like) is formed on the outer periphery of the liquid crystal display unit or touch panel. Examples thereof include a method of aligning, a method of laminating a liquid crystal display device and a touch panel, and pressing using a jig or the like. Note that when bonding is performed at the peripheral portion or when pressing with a jig or the like, formation of an air layer between the liquid crystal display unit and the touch panel is prevented, thereby suppressing the generation of interference fringes.
[0123]
Note that the liquid crystal display device does not necessarily have to be formed by forming a liquid crystal display unit and a touch panel in advance and bonding them together, and may be formed by appropriately bonding the respective constituent members. For example, a liquid crystal display device may be formed by laminating a touch panel on one side and a liquid crystal display unit on the other side of a retardation plate having a pressure-sensitive adhesive layer formed on both sides by coating or the like. .
[0124]
【The invention's effect】
In the present invention, since the touch panel having the light scattering layer is used or the light scattering layer is laminated on the surface of the touch panel, the specular reflection of incident light can be reduced, and the antiglare property of the image display surface can be improved. A touch panel with good visibility can be obtained. Such a touch panel can scatter reflected light and display high luminance. When a liquid crystal display device is formed in combination with a liquid crystal display unit, the visibility of a liquid crystal image can be improved.
[0125]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail based on examples, but the present invention is not limited to these examples.
The test method in the present invention is shown below.
[0126]
In addition, the sheet | seat characteristic of an Example and a comparative example was measured in accordance with the following method.
(1) Total light transmittance measurement:
It measured based on JISK7105 using the haze meter (Nippon Denshoku Industries Co., Ltd. product, NDH-300A).
(2) Haze value:
It measured based on JISK7105 using the haze meter (Nippon Denshoku Industries Co., Ltd. product, NDH-300A).
(3) Reflectance
Install a 60φ integrating sphere on a visible ultraviolet spectrophotometer (manufactured by Hitachi, Ltd.), set a sample on the incident measurement surface, and irradiate light at 550 nm, so that the diffuse reflectance (incident from the direction perpendicular to the measurement surface) The ratio of the reflected light excluding the specular reflection component of the incident light (0 ° incidence) was measured.
(4) Surface resistance
The measurement was performed using a 4-probe specific resistance measuring device (manufactured by Kokusai Denki Co., Ltd.).
(5) Scratch resistance (hardness)
Evaluation was made using a key life test. That is, the key was hit at a speed of 3 times / second with a mechanical key hitting device. A 20 mm diameter urethane sphere (hardness 7) was used at the tip, and the keystroke load was about 150 g. In this test, the switching behavior at the time of keystroke can also be measured. The presence or absence of scratches after keying 1 million times was visually confirmed.
[0127]
Example 1
The touch panel shown in FIG. 3 was formed as follows.
[0128]
80 parts by weight of flakes of cellulose triacetate (Daicel Chemical Industries, Ltd., LT-105) were dissolved in 900 parts by weight of a methylene chloride / methanol mixed solvent (9/1 (weight ratio)), and polymethyl methacrylate was dissolved in this solution. A substrate having a light scattering property (light scattering layer 3a) was formed by mixing 20 parts by weight of (PMMA) fine particles (manufactured by Sekisui Plastics Co., Ltd., MBX-2), casting, and drying. (Sheet thickness: 150 μm, total light transmittance: 92%, haze value: 30%, reflectance: 3%).
[0129]
A transparent conductive substrate 5a was obtained by forming an ITO transparent conductive layer 4a (thickness: 450 Å) by sputtering on one side of the substrate. The surface resistance of the transparent conductive layer 4a was 100Ω / □, the total light transmittance of the transparent conductive substrate 5a was 92%, and the haze value was 30%.
[0130]
The peripheral portion of the transparent conductive layer is removed by resist formation and etching, and patterned into a substantially rectangular shape. The transparent conductive layer is formed on a portion of the removed portion adjacent to two opposite sides of the rectangular transparent conductive layer. A bus bar was formed by printing and baking a silver paste so as to overlap. Moreover, the lead wire was formed also by printing and baking a silver paste also in the non-formation part of the said bus bar among removal parts (FIG. 14). Two transparent conductive substrates (5a, 5b) that have been subjected to pattern processing are arranged with a transparent conductive layer (4a, 4b) facing each other with a dot-like spacer 6 therebetween, thereby providing a resistance film type analog. A type touch panel 1a was formed. The transparent conductive substrate was disposed so that the pair of bus bars of the transparent conductive substrate 5a and the pair of bus bars of the transparent conductive substrate 5b were orthogonal to each other.
[0131]
A voltage of DC 5V was alternately applied to the two resistance films (4a, 4b) in a time division manner through a bus bar to form a potential gradient of 0-5V. By pressing the touch panel with a finger or pen and detecting the potential gradient of the resistive film on the voltage application side of the pressed part by A / D conversion via the resistive film on the side to which no voltage is applied, the pressed part (input) The position coordinates of the part) were measured. The position coordinates of the pressed part could be measured accurately.
[0132]
When this touch panel 1a was observed under illumination of a fluorescent lamp, the specular reflection component of the reflected light was reduced. In addition, when the touch panel 1a is placed on the image forming surface and the image on the image forming surface is confirmed via the touch panel 1a, the sharpness of the image (less display blur), contrast, and sharpness are reduced. It was maintained without.
[0133]
Comparative Example 1
The touch panel 1b shown in FIG. 4 was formed as follows.
[0134]
A transparent conductive layer 4a (thickness 450 angstroms) made of ITO is formed on one surface of a transparent biaxially stretched polyethylene terephthalate sheet (thickness 175 μm) as the base material sheet 16a in the same manner as in Example 1 to obtain a transparent conductive material. Substrate 5c (total light transmittance: 92%, haze value: 0.5%, reflectance: 5%) was formed.
[0135]
Using this transparent conductive substrate, a resistance film type analog touch panel 1b was produced in the same manner as in Example 1.
[0136]
When this touch panel 1b is placed on the image forming surface and the image on the image forming surface is confirmed via the touch panel 1c under the irradiation of fluorescent light, the touch panel surface is dazzled (with glare) due to the specular reflection of fluorescent light. The visibility of was insufficient.
[0137]
Example 2
The touch panel 1c shown in FIG. 5 is the same as in Example 1 except that a pair of transparent conductive substrates constituting the touch panel is formed of the transparent conductive substrate 5b of Example 1 and the transparent conductive substrate 5c of Comparative Example 1. Formed.
[0138]
With the transparent conductive substrate 5c of Comparative Example 1 on the front side (front substrate) and the transparent conductive substrate 5b of Example 1 on the back side (back substrate), the visibility of this touch panel was confirmed. That is, when the visibility of the front substrate surface is confirmed in the same manner as in Example 1 by illuminating the fluorescent lamp from the front substrate 5c side of the touch panel 1c, the touch panel 1c is the same as the touch panel of Example 1. Similarly, specular reflection can be reduced, and high image visibility (image sharpness, image contrast, and image sharpness) was obtained.
[0139]
Example 3
The touch panel 1d shown in FIG. 6 was formed as follows.
[0140]
50 parts by weight of polymethyl methacrylate (refractive index 1.49, manufactured by Mitsubishi Rayon Co., Ltd., BR88) and 50 parts by weight of styrene-acrylonitrile copolymer (refractive index 1.55, manufactured by Daicel Chemical Industries, Ltd., 080SF) Were dissolved in a mixed solvent of methylene chloride / methanol. This solution was cast on a polyethersulfone (PES) sheet (sheet thickness 100 μm, manufactured by Sumitomo Chemical Co., Ltd.) as the base material sheet 16c and dried. This coated sheet was heat-treated at 230 ° C. for 10 minutes, immersed in cold water, cooled and sufficiently dried. When the obtained substrate was observed with a transmission microscope, the layer 3c composed of polymethyl methacrylate and styrene-acrylonitrile copolymer had a co-continuous phase structure, and the average interphase distance between the continuous phases was about 6 μm. Met. This substrate had a sheet thickness of 115 μm, a total light transmittance of 93%, a haze value of 25% and a reflectance of 4%, and was able to direct diffused light at a diffusion angle of about 7 °.
[0141]
In the same manner as in Example 1, a transparent conductive substrate 5e was obtained by laminating a transparent conductive layer on the substrate sheet 16c side of this substrate. The obtained transparent conductive substrate 5e had a total light transmittance of 92% and a haze value of 25%.
[0142]
A resistive film type analog touch panel 1d was obtained using two transparent conductive substrates in the same manner as in Example 1.
[0143]
This touch panel 1d can reduce specular reflection similarly to the touch panel of Example 1, and has high image visibility (image sharpness, image contrast, and image sharpness).
[0144]
Example 4
The touch panel 1e shown in FIG. 7 was formed as follows.
[0145]
90 parts by weight of a polyester resin as a transparent base resin (amorphous copolyester PET-G, manufactured by EASTMAN CHEMICAL, Eastar PETG6763, refractive index 1.567) and a general-purpose polystyrene resin (GPPS, Daicel Chemical) as resin fine particles 10 parts by weight of Industrial Co., Ltd., GPPS # 30, refractive index 1.589) were dried at 70 ° C. for about 4 hours, and then kneaded with a Banbury mixer. The kneaded resin composition was melted at about 240 ° C., extruded into a sheet form from a T-die, and melted into a film by cooling and solidifying with a cooling drum having a surface temperature of about 25 ° C. The obtained light scattering sheet 18a having a fine particle dispersion structure had a sheet thickness of 120 μm, a total light transmittance of 91%, a haze value of 26%, and a reflectance of 5%.
[0146]
A vinyl acetate pressure sensitive adhesive 17a was applied to the light scattering sheet and dried. Touch panel 1e was formed by sticking the light scattering sheet on each of the front substrate and the back substrate of the touch panel of Comparative Example 1 via an adhesive layer.
[0147]
This touch panel 1e can reduce specular reflection similarly to the touch panel of Example 1, and has high image visibility (image sharpness, image contrast, image sharpness).
[0148]
Example 5
The touch panel 1f shown in FIG. 6 was formed as follows.
[0149]
In the same manner as in Example 4, a light scattering sheet (sheet-like light scattering layer 3e) was formed, and a cured layer 7b was laminated on one surface. This laminated sheet had a sheet thickness of 130 μm, a total light transmittance of 91%, a haze value of 26%, and a reflectance of 6%. A transparent conductive substrate 5i was formed by laminating the ITO transparent conductive layer 4a on the non-cured layer forming surface of the laminated sheet in the same manner as in Example 1.
[0150]
Further, a transparent conductive substrate 5f was formed in the same manner as described above except that the cured layer 7b was not provided.
[0151]
The touch panel 1f was formed in the same manner as in Example 1 by using the transparent conductive substrate 5e on which the cured layer was laminated as the front side substrate and the transparent conductive substrate 5f without the cured layer as the back side substrate. .
[0152]
Even if the front surface (input surface) of the touch panel was input (pressed) with a pen, the front surface was not damaged. Further, when the scratch resistance of the front surface was tested by a key life test, scars were hardly generated.
[0153]
This touch panel 1f can reduce specular reflection similarly to the touch panel of Example 1, and has high image visibility (image sharpness, image contrast, and image sharpness).
[0154]
Comparative Example 2
The touch panel 1g shown in FIG. 9 was formed as follows.
[0155]
A cured layer 7c containing thyroid fine particles was laminated on one surface of the base material sheet 16a of Comparative Example 1 to form a non-glare hard coat sheet. This laminated sheet had a total light transmittance of 77%, a haze value of 88%, and a reflectance of 15%. A transparent conductive substrate 5k was formed by laminating a transparent conductive layer 4a made of ITO on the non-cured layer forming surface of the laminated sheet in the same manner as in Example 1.
[0156]
Similar to Example 1, using the transparent conductive substrate 5k on which the cured layer is laminated as the front side substrate and the transparent conductive substrate 5d of Comparative Example 1 in which the cured layer is not formed as the back side substrate. Thus, a touch panel 1g was formed.
[0157]
When this touch panel 1g was observed under illumination of a fluorescent lamp, the specular reflection component of the reflected light was reduced. However, when this touch panel 1g was placed on the image forming surface and the image on the image forming surface was confirmed via the touch panel 1a, the visibility was greatly reduced and it was difficult to confirm the image.
[0158]
Example 6
The liquid crystal display device of FIG. 10 was obtained by pasting the touch panel of Example 1 on the outer surface of the polarizing plate of the reflective liquid crystal display unit (STN type) 2a and forming a cured layer on the front surface of the touch panel.
[0159]
More specifically, the reflective liquid crystal display unit 2a has a transparent front substrate 8 on which a transparent conductive layer (transparent conductive electrode) 4c is formed, and a light reflective conductive layer (light reflective electrode) 9. The back substrate 10 is disposed with the conductive layers (electrodes) 4c and 9 facing each other, and a liquid crystal cell 12 in which a liquid crystal 11 is sealed is provided between the substrates 8 and 10. A light scattering plate 15 is laminated on the surface of the front substrate 8 where the conductive layer is not formed, and a polarizing plate 13 is laminated on the light scattering plate 15 via a phase difference plate 14.
[0160]
In addition, the following were used as a structural member of a reflection type liquid crystal display device.
[0161]
Polarizing plate 13: Polarizing film for liquid crystal display (NPF) (manufactured by Nitto Denko Corporation)
Retardation plate 14: retardation film for liquid crystal display (NRF) (manufactured by Nitto Denko Corporation)
Front substrate 8: Glass substrate (thickness 0.7mm)
Back substrate 10: Glass substrate (thickness 0.7 mm)
Transparent conductive layer 4c: ITO transparent conductive layer. The pattern is processed by photolithographic processing.
Reflective conductive layer 9: Aluminum layer (formed by vapor deposition on a glass substrate). The pattern is processed by photolithographic processing.
Alignment film: Polyimide alignment film
Liquid crystal 12: Nematic liquid crystal ZLI-4750 having a negative dielectric anisotropy (n-type) (liquid crystal layer thickness 7 μm)
The touch panel was affixed to the liquid crystal display unit 2a by bonding the outer periphery of the touch panel and the polarizing plate with a double-sided adhesive tape.
[0162]
When a reflective liquid crystal display device with a touch panel is used to display an image under fluorescent lighting, the specular reflection component of reflected light is reduced compared to when no touch panel is provided, and no touch panel is provided. A clear display screen was observed with the same image quality and brightness.
[0163]
Comparative Example 3
A reflective liquid crystal display device of FIG. 11 was formed in the same manner as in Example 6 except that the touch panel of Comparative Example 2 was used.
[0164]
When an image was displayed using this reflective liquid crystal display device with a touch panel under the illumination of a fluorescent lamp, the light from the fluorescent lamp was specularly reflected and dazzled (glare), and it was difficult to confirm the image.
[0165]
Example 7
A liquid crystal display device shown in FIG. 12 was formed in the same manner as in Example 6 except that the light scattering plate of the liquid crystal display unit was not used.
[0166]
When an image was displayed using this reflective liquid crystal display device with a touch panel under the illumination of a fluorescent lamp, it had high visibility like the touch panel of Example 6. In addition, since the hardened layer was formed in the front surface of a liquid crystal display device, it was high in abrasion resistance like the touch panel of Example 6, and the image quality did not deteriorate even if it was used for a long time.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic diagram for explaining the directivity of a sheet.
FIG. 2 is a device sectional view for explaining a liquid crystal display device of the present invention.
FIG. 3 is a cross-sectional view of the touch panel according to the first embodiment.
4 is a cross-sectional view of a touch panel of Comparative Example 1. FIG.
FIG. 5 is a cross-sectional view of the touch panel according to the second embodiment.
FIG. 6 is a cross-sectional view of a touch panel according to a third embodiment.
FIG. 7 is a cross-sectional view of a touch panel according to a fourth embodiment.
FIG. 8 is a cross-sectional view of a touch panel according to a fifth embodiment.
FIG. 9 is a cross-sectional view of the touch panel of Comparative Example 2.
FIG. 10 is a cross-sectional view of a liquid crystal display device of Example 6.
11 is a cross-sectional view of a liquid crystal display device of Comparative Example 3. FIG.
12 is a cross-sectional view of a liquid crystal display device of Example 7. FIG.
FIG. 13 is a schematic perspective view showing an example of a transparent conductive substrate.
FIG. 14 is a schematic perspective view showing another example of a transparent conductive substrate.
[Explanation of symbols]
1, 1a-1h ... Touch panel
2, 2a, 2b ... Liquid crystal display unit
3A, 3B, 3a-3e ... Light scattering layer
4A, 4B, 4a, 4b ... Transparent conductive layer
5A, 5B, 5a-5m ... Transparent conductive substrate
6 ... Spacer
18a, 18b ... sheet having a light scattering layer

Claims (11)

透明導電層と基板とで構成された一対の透明導電性基板が、スペーサーを介して、前記透明導電層を互いに対向して配設されたタッチパネルであって、少なくとも一方の基板が光散乱性を有しており、かつこの光散乱性を有する基板が、スチレン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ビニルエーテル系樹脂、ハロゲン含有樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、セルロース誘導体、シリコーン系樹脂、及びゴム又はエラストマーから選択された屈折率の異なる複数の樹脂成分で構成され、かつ平均相間距離1〜20μmで等方性の共連続相構造を有する厚み1〜30μmの光散乱層を備えているタッチパネル。A pair of transparent conductive substrates composed of a transparent conductive layer and a substrate is a touch panel in which the transparent conductive layers are arranged to face each other via a spacer , and at least one of the substrates has light scattering properties. And a substrate having this light scattering property is a styrene resin, (meth) acrylic resin, vinyl ether resin, halogen-containing resin, polycarbonate resin, polyester resin, polyamide resin, cellulose derivative, silicone A light-scattering layer having a thickness of 1 to 30 μm, which is composed of a plurality of resin components having different refractive indexes selected from resin and rubber or elastomer , and has an isotropic co-continuous phase structure with an average interphase distance of 1 to 20 μm Touch panel provided. 光散乱性を有する基板が、光散乱層単独又は光散乱層と基材シートとの積層体である請求項1記載のタッチパネル。  The touch panel according to claim 1, wherein the substrate having light scattering properties is a light scattering layer alone or a laminate of the light scattering layer and a base sheet. 光散乱性を有する透明導電性基板が、拡散角度3〜60゜に拡散光を指向可能である請求項1記載のタッチパネル。  The touch panel as set forth in claim 1, wherein the transparent conductive substrate having light scattering properties can direct diffused light at a diffusion angle of 3 to 60 °. 透明導電層を有する一対の透明導電性基板が、スペーサーを介して、前記透明導電層を互いに対向して配設されたタッチパネルにおいて、少なくとも一方の透明導電性基板に厚み1〜30μmの光散乱層を有するシートが積層されており、前記光散乱層が、スチレン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ビニルエーテル系樹脂、ハロゲン含有樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、セルロース誘導体、シリコーン系樹脂、及びゴム又はエラストマーから選択された屈折率の異なる複数の樹脂成分で構成され、かつ平均相間距離1〜20μmで等方性の共連続相構造を有するタッチパネル。In a touch panel in which a pair of transparent conductive substrates having a transparent conductive layer are disposed so as to face each other with a spacer interposed therebetween, a light scattering layer having a thickness of 1 to 30 μm on at least one transparent conductive substrate The light scattering layer is made of styrene resin, (meth) acrylic resin, vinyl ether resin, halogen-containing resin, polycarbonate resin, polyester resin, polyamide resin, cellulose derivative, silicone. A touch panel composed of a plurality of resin components having different refractive indexes selected from a series resin and rubber or elastomer , and having an isotropic co-continuous phase structure with an average interphase distance of 1 to 20 μm . 光散乱層を有するシートが、拡散角度3〜60゜に拡散光を指向可能である請求項4記載のタッチパネル。  The touch panel according to claim 4, wherein the sheet having the light scattering layer can direct diffused light at a diffusion angle of 3 to 60 °. 光散乱層が、屈折率の差が0.01〜0.2である複数の樹脂成分で構成されている請求項1又は4記載のタッチパネル。The touch panel according to claim 1, wherein the light scattering layer is composed of a plurality of resin components having a refractive index difference of 0.01 to 0.2. 一方の基板のフロント面に硬化層が形成されている請求項1〜6のいずれかの項に記載のタッチパネル。  The touch panel according to any one of claims 1 to 6, wherein a hardened layer is formed on a front surface of one of the substrates. 各透明導電性基板に、透明導電層と接続するバスバーが形成され、一方の透明導電性基板のバスバーの配列方向と、他方の透明導電性基板のバスバーの配列方向とが略直交している請求項1〜7のいずれかの項に記載のタッチパネル。  A bus bar connected to the transparent conductive layer is formed on each transparent conductive substrate, and the arrangement direction of the bus bars of one transparent conductive substrate is substantially orthogonal to the arrangement direction of the bus bars of the other transparent conductive substrate. Item 8. The touch panel according to any one of items 1 to 7. 液晶表示ユニットのフロント面に、請求項1〜のいずれかの項に記載のタッチパネルが配設された液晶表示装置。The liquid crystal display device by which the touch panel as described in any one of Claims 1-8 was arrange | positioned on the front surface of the liquid crystal display unit. 液晶表示ユニットが反射型液晶表示ユニット又は反射/透過型液晶表示ユニットである請求項記載の液晶表示装置。The liquid crystal display device according to claim 9 , wherein the liquid crystal display unit is a reflective liquid crystal display unit or a reflective / transmissive liquid crystal display unit. 液晶表示ユニットが、鏡面反射性を有している請求項記載の液晶表示装置。The liquid crystal display device according to claim 9 , wherein the liquid crystal display unit has specular reflectivity.
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