JP4382952B2 - Exopolygalacturonase - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガラクツロン酸の調製、洗浄剤等に有用なエキソポリガラクツロナーゼに関する。
【0002】
【従来の技術】
ペクチン質を分解する酵素にはポリガラクツロナーゼ(ペクチナーゼ)、ペクチン酸リアーゼ、ペクチンリアーゼ、ペクチンエステラーゼ等が知られている。食品工業分野ではこれらの酵素を有効に利用し、果汁、ワイン等の清澄化、柑橘類ジュースの搾汁率の向上、果物残渣から可溶性成分の回収、みかん果皮の剥皮等に応用している。特に食品工業分野においては一般的に作用pHの低い領域で効率良く働くポリガラクツロナーゼが使用されるが、事実、従来公知のポリガラクツロナーゼの最適反応pHは殆どが酸性側に存在している。
【0003】
一方、ジャム、ケチャップ、ジュースなどのペクチン質含量の高い食物の衣服についた食べこぼしや染み汚れの除去にポリガラクツロナーゼを衣料洗剤用酵素として利用しようとする試みもあり、例えば、特開昭60−226599号公報、特公平6−39596号公報、WO98/06809号等が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
衣料用洗剤や他の洗浄剤等にポリガラクツロナーゼを用いる場合には、酵素が中性からアルカリ性領域で作用すること、洗浄剤の成分である界面活性剤等に対し安定であることが必要である。
また、ペクチン酸からガラクツロン酸やジガラクツロン酸を効率的に得るためエキソタイプのガラクツロナーゼの利用が考えられるが、この際ペクチン酸の溶解性を考慮すると中性付近で最も良好に作用するエキソポリガラクツロナーゼが望まれる。
【0005】
しかしながら、従来公知のエキソポリガラクツロナーゼは、ほとんどその最適反応pHが6以下である。このような状況下、高い最適反応pHを示すエキソポリガラクツロナーゼが2種類知られている。このうち、セレノモナス ルミナンティウム(Selenomonas ruminantium)由来の酵素は、最適反応pHを7付近に示すが、作用pHならびに安定pH範囲が非常に狭いことが特徴であり、最適反応温度は40℃付近で、反応産物はジガラクツロン酸である(Heinrichova et al.,J. Appl. Bacteriol., 66, 169-174, 1989)。一方、フザリウム オキシスポラム(Fusarium oxysporum)株由来の酵素はポリガラクツロン酸を基質にした場合の最適反応pHは5付近に存在する。反応生成物はモノガラクツロン酸であるが、SDSにより著しく阻害されること、カルシウム、マグネシウム、コバルト、亜鉛等の金属イオンによって阻害されることなど(Maceira et al., FEMS Microbiol. Lett., 154, 37-43, 1997)洗浄剤用酵素としては適さない。
【0006】
従って本発明の目的は、中性付近に最適反応pHを有し、キレート剤、界面活性剤に耐性を示すエキソポリガラクツロナーゼを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、土壌中の微生物が産生する酵素の中から、pH7に最適反応pHを有し、キレート剤、界面活性剤耐性のエキソポリガラクツロナーゼを生産する微生物を見出し本発明を完成した。
【0008】
すなわち本発明は、下記の酵素学的性質を有するエキソポリガラクツロナーゼ、それを生産する微生物及びその製造法を提供するものである。
(1)作用:ポリガラクツロン酸(ペクチン酸)及びペクチンに作用し、ポリガラクツロン酸のα−1,4結合をエキソ的に加水分解し、モノガラクツロン酸を生成する。
(2)最適反応pH:pH7(MOPS緩衝液、トリス−塩酸緩衝液)
(3)最適反応温度:約60℃(トリス−塩酸緩衝液、pH7.0)
(4)pH安定性:pH7〜12(40℃、60分間処理)
(5)耐熱性:約55℃まで安定(トリス−塩酸緩衝液、pH7.0、15分間処理)
(6)分子量:約45000(SDS電気泳動法)
(7)等電点:pH5.8付近(等電点電気泳動法)
(8)キレート剤:EDTA(10mM)により阻害されない。
(9)界面活性剤耐性:界面活性剤(0.1%)に対し安定である。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明のエキソポリガラクツロナーゼは、例えばエキソポリガラクツロナーゼ生産菌を培養し、その培養液から採取することにより製造できる。かかる生産菌としては、バチルス属に属する細菌、例えば下記の菌学的性質を有するKSM−P443株が挙げられる。
【0010】
A 形態学的性質
(a)細胞の形、大きさ:桿菌(0.6〜0.8×2.4〜3.2μm)
(b)多形性:無し
(c)運動性:有り
(d)胞子(大きさ、形、位置、膨潤の有無):楕円形、0.6〜0.8×0.8〜1.0μm、準端、膨潤無し)
(e)グラム染色:不定(CVT寒天培地には生育せず、水酸化カリウム法で粘性を示さず)
(f)抗酸性:陰性
(g)肉汁寒天培地上での生育(培地1):乳白色、葉状のコロニーを形成
【0011】
B 生理学的性質
(a)硝酸塩の還元(培地2):+
(b)脱窒反応(培地2):−
(c)MRテスト(培地3):−
(d)VPテスト(培地3):+
(e)インドール生成(培地4):−
(f)硫化水素の生成(培地5):−
(g)デンプン加水分解(培地6):+
(h)ゼラチン加水分解(培地7):+
(i)カゼイン加水分解(培地8):+
(j)クエン酸の利用(培地9):+
(k)無機窒素の利用(培地10):+
(l)ウレアーゼ(培地11):−
(m)オキシダーゼ(培地12):+
(n)カタラーゼ:+
(o)リトマスミルク(培地13):酸を産生し、ペプトン化する
(p)生育温度範囲(培地14):12〜59℃
(q)生育pH範囲(培地15):pH4〜10
(r)嫌気条件下での生育(培地16):生育する
(s)OFテスト(培地17):−
(t)グルコースからのガス産生(培地18):−
(u)塩化ナトリウムに対する耐性(培地19):10%で生育
(v)糖からの酸生成(培地20):以下の糖類から酸生成を認めた。ガラクトース、リボース、キシロース、アラビノース、シュークロース、グルコース、マンニトール、マンノース、イノシトール、ソルビトール、トレハロース、ラクトース、グリセリン、マルトース、フラクトース、ラフィノース、サリシン、可溶性デンプン、メリビオース、ラムノース
【0012】
培地1:ニュートリエントアガー(ディフコ)
培地2:ニュートリエントブロス(ディフコ)、硝酸カリウム0.1重量%
培地3:バクトペプトン(ディフコ)0.7重量%、リン酸1水素カリウム0.5重量%、グルコース(別滅菌)0.5重量%
培地4:SIM培地(日水製薬)、コバック試薬
培地5:TSI寒天培地(栄研化学)
培地6:ニュートリエントアガー、可溶性デンプン1.0重量%
培地7:ニュートリエントアガー、ゼラチン1.0重量%
培地8:ニュートリエントアガー、カゼイン1.0重量%
培地9:Simmons培地(栄研化学)
培地10:酵母エキス0.05重量%、硫酸ナトリウム0.1重量%、リン酸2水素カリウム0.1重量%、グルコース(別滅菌)1.0重量%、硝酸ナトリウム0.25重量%又は塩化アンモニウム0.16重量%
培地11:尿素培地(栄研化学)
培地12:チトクロムオキシダーゼ試験濾紙(日水製薬)
培地13:バクトリトマスミルク(ディフコ)
培地14:SCD培地(日本製薬)
培地15:ニュートリエントブロスに炭酸ナトリウム、塩酸を別滅菌後に添加し、pHを調整
培地16:アナエロビックアガー(ディフコ)
培地17:OF基礎培地(ディフコ)
培地18:ニュートリエントブロス、グルコース(別滅菌)1.0重量%
培地19:SCD培地、塩化ナトリウム2〜10重量%
培地20:リン酸1水素アンモニウム0.1重量%、塩化カリウム0.02重量%、硫酸マグネシウム7水塩0.02重量%、酵母エキス0.02重量%、寒天1.5重量%、ブロモクレゾールパープル0.0006重量%、糖類(別滅菌)1.0重量%
【0013】
以上、KSM−P443株の形態学、生理学的性質について「Bergey's Manual of Systematic Bacteriology」(Williams & Wilkins社、1984年)の記載に準じ比較検討した結果、本菌株はバチルス リケニホルミスに近縁な菌種であると考えられた。しかし、その性質は既知のバチルス リケニホルミスとは一致せず、他のバチルス属細菌の諸性質とも一致しないため、新規なバチルス属細菌として本菌株を工業技術院生命工学研究所へバチルス エスピー KSM−P443株(FERM−P17561)として寄託した。
【0014】
KSM−P443株等のエキソポリガラクツロナーゼ生産菌を用いて本発明のエキソポリガラクツロナーゼを生産するには、菌株を同化性の炭素源、窒素源、その他の必須栄養素を含む培地に接種し、常法に従い振盪培養あるいは通気攪拌培養すれば良い。使用する炭素源、窒素源には特に制限は無く資化しうる炭素源、例えばペクチン、ペクチン酸、ガラクトース、ガラクツロン酸、グルコース、シュークロース、マルトース等が挙げられる。窒素源としては、肉エキス、魚肉エキス、酵母エキス、ペプトン、コーンスティープリカー等が挙げられる。その他リン酸塩、金属塩、有機無機微量栄養源を適宜添加することができる。培地のpHは、本発明の酵素生産に適したpHに炭酸ナトリウム等を用いて調整すれば良い。
【0015】
かくして得られた培養液中からのエキソポリガラクツロナーゼの採取及び精製は、一般の方法に準じて行うことができる。すなわち、培養液から遠心分離又は濾過することで菌体を除き、得られた培養上清液から常法手段、例えば塩析法、溶剤沈殿法、限外濃縮等により目的酵素を濃縮することができる。塩析法の例として硫酸アンモニウム(30〜90%飽和画分)、溶剤沈殿の例として冷アセトン(50%以上)等の条件下において酵素を沈殿させた後、遠心分離、脱塩処理を行い凍結乾燥粉末や噴霧乾燥粉末を得ることができる。脱塩方法としては透析、セファデックスG−10等を用いるゲル濾過、限外濾過等が用いられる。このようにして得られた酵素液又は乾燥粉末はそのまま用いることもできるが更に公知の方法により結晶化や造粒化することができる。
【0016】
本発明のエキソポリガラクツロナーゼの一例であるバチルス エスピー KSM−P443株由来のエキソポリガラクツロナーゼは、以下のような性質を有する。尚、酵素活性の測定は以下のように行った。
【0017】
[標準酵素活性測定法]
試験管に0.2mLの0.5Mトリス−塩酸緩衝液(pH9.0)、0.2mLの1%(w/v)ポリガラクツロン酸(ICNバイオメディカル;lot14482、水酸化ナトリウム溶液にてpH6.8に調整)、0.5mLの脱イオン水を添加し、30℃で5分間恒温した。これに0.1mLの適当に希釈した酵素液[希釈は10mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.0)で行った]を加え20分間反応させた後、1mLのジニトロサリチル酸試薬を添加し、沸水中で5分間還元糖の発色を行った。氷水中で急冷し、4mLの脱イオン水を加え535nmにおける吸光度を測定し還元糖の生成量を求めた。尚、ブランクは酵素液を加えずに処理した反応液にジニトロサリチル酸試薬を加えた後、酵素液を添加し、同様に発色させたものを用意した。酵素1単位(1U)は、上記反応条件下において1分間に1μmolのガラクツロン酸相当の還元糖を生成する量とした。
【0018】
(1)基質特異性
ポリガラクツロン酸の代わりにエステル化度の異なるペクチン(28、67、93%)を基質とし、標準活性測定法により反応速度を調べた。本酵素は、ポリガラクツロン酸(ICNバイオメディカル;lot14482)に対し最も反応性が高く、同じポリガラクツロン酸(シグマ;lot112H3780、フルカ;lot53998)を用いた場合、その反応速度は最大活性のそれぞれ82%、70%程度であった。エステル化度28%のペクチン(シグマ;lot74H1092)では約40%、エステル化度67%のペクチン(シグマ;lot74H1093)に対して約4%の分解活性を示したが、エステル化度93%のペクチン(シグマ;lot125H0123)に対しては、殆ど分解活性を示さなかった。
【0019】
(2)基質の分解様式
50mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.0)、0.2%ポリガラクツロン酸、0.2mM塩化カルシウムからなる反応液に0.05Uの本酵素を添加し、全量を0.25mLとした。30℃、30分間反応させた液を薄層クロマトプレート(kiesel gel 60:メルク)に約10μLスポットし、n−ブタノール:酢酸:水=5:2:3(v/v)の展開液を用い展開を行った。反応物の検出にはアニスアルデヒド−硫酸溶液を用い、プレート噴霧後、100℃、10分間乾燥器中で発色させた。その結果、反応生成物としてモノガラクツロン酸のみが検出され、本酵素はエキソ型のポリガラクツロナーゼと判断された。
【0020】
(3)最適反応pH
酢酸緩衝液(pH4〜6)、MOPS緩衝液(pH6〜8)、トリス−塩酸緩衝液(pH7〜9.5)の各緩衝液(100mM)を用いて最適反応pHを調べた結果、本酵素はpH7のトリス−塩酸緩衝液中で最も高い反応速度を示した。また、pH6から8の間で最大活性の50%以上の活性を示した(図1)。
【0021】
(4)最適反応温度
100mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.0)中、30℃〜90℃の各温度で酵素反応を行い、最適反応温度を調べた。その結果、本酵素は60℃付近に最適反応温度を示した(図2)。また、1mMの塩化カルシウムを添加した場合においても最適反応温度及び反応速度は全く変わらなかった。
【0022】
(5)安定pH範囲
酢酸緩衝液(pH4〜6)、MOPS緩衝液(pH6〜8)、トリス−塩酸緩衝液(pH7〜9)、グリシン−水酸化ナトリウム酸緩衝液(pH8〜11)及び塩化カリウム−水酸化ナトリウム緩衝液(pH11〜12.7)の各緩衝液(50mM)酵素を加え、40℃、60分間恒温した後の残存活性を測定した。処理前の活性を100%とした場合、本酵素はpH7〜12の範囲で80%以上の残存活性を示した(図3)。尚、1mMの塩化カルシウムを添加した場合、酵素の安定性には何ら影響を与えなかった。
【0023】
(6)耐熱性
50mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.0)中に本酵素を添加し、30℃〜70℃の各温度で15分間恒温した後の残存活性を測定した。本酵素は、この条件下において55℃まで安定であった(図4)。また、塩化カルシウム(1mM)を添加した場合も同じ安定性を示した。
【0024】
(7)分子量(SDS電気泳動法)
酵素にSDS処理液を加え100℃、2分間の熱処理を行った後、12.5%アクリルアミドゲルにてSDS電気泳動を行った。標準タンパク質としてホスホリラーゼb(97400)、血清アルブミン(67000)、卵白アルブミン(43000)、カルボニックアンヒドロラーゼ(30000)、トリプシンインヒビター(21500)、α−ラクトアルブミン(14500)を用い、それぞれの移動度と分子量から検量線を作製し、本酵素の分子量を求めたところ約45000と推定された。
【0025】
(8)等電点
PAG−Plate(ファルマシア;pH3.5〜9.5)を用いて本酵素の等電点電気泳動を行った。泳動後、クマーシーブリリアントブルーG250によりタンパク質を染色した。標準タンパク質(バイオラッド)の等電点と移動度から得た検量線より本酵素の等電点は、pH5.8付近であると決定された。
【0026】
(9)界面活性剤の影響
各種界面活性剤を0.1%(w/v)になるように添加した反応系において、酵素活性を測定した。その結果、0.1%という高濃度の各界面活性剤の存在下においても本酵素は、対照に比べ約60%以上の活性を発現しうることが判った(表1)。
【0027】
【表1】

Figure 0004382952
【0028】
(10)キレート剤の影響
本酵素を10mM EDTAを含む50mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.0)中で30℃、30分間恒温した後、10倍に希釈し残存活性を測定した。標準活性測定法において塩化カルシウムを添加した場合と無添加の場合においての残存活性を比較すると双方ともに活性が90%以上残存することから本酵素は反応、安定性にカルシウムイオンを要求しないことが判った。
【0029】
このように本発明のエキソポリガラクツロナーゼは、最適反応pHを7付近に、最適反応温度を60℃付近に有するモノガラクツロン酸生成型の新規な酵素である。
【0030】
【実施例】
実施例1 エキソポリガラクツロナーゼ生産菌のスクリーニング
日本各地の土壌を滅菌水に懸濁したものを80℃、20分間熱処理し、下記の組成を有する寒天平板培地に塗布した。30℃の培養器で3〜7日間静置培養し、菌の生育後、0.2%(w/v)ポリガラクツロン酸、0.1%リン酸1水素カリウム、1%塩化ナトリウム、0.2Mクエン酸3ナトリウム、50mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.0)、0.8%寒天から成る軟寒天を重層し、37℃で1時間恒温した。コロニー周辺にポリガラクツロン酸の分解に伴う溶解斑が検出されたものについて選抜し、シングルコロニー化を繰り返し、ポリガラクツロン酸分解酵素の生産能を検定した。このようにして得られた多くの菌株は、主にペクチン酸リアーゼを生産したが、その中でポリガラクツロナーゼ生産菌としてバチルス エスピー KSM−P443株を得た。
【0031】
【表2】
Figure 0004382952
【0032】
実施例2 バチルス エスピー KSM−P443株によるエキソポリガラクツロナーゼの生産
上述のスクリーニングにより得られたバチルス エスピー KSM−P443株の培養は、500mL容坂口フラスコに50mLの培地を加え、30℃、2日間好気的に行った。培地組成は、0.5%(w/v)ペクチン酸、2.0%ポリペプトンS、0.5%酵母エキス、1.0%魚肉エキス、0.15%リン酸1水素カリウム、0.005%硫酸マンガン、50mMトリス−塩酸緩衝液(pH8)であった。本培養条件においてエキソポリガラクツロナーゼの生産性は約230U/Lであった。
【0033】
実施例3 エキソポリガラクツロナーゼの精製
バチルス エスピー KSM−P443株の培養液を遠心分離(9000×g、20分間、4℃)し上清液(2.8L)を得た。これを限外濾過用モジュール(ACP13000:旭化成)により濃縮、脱塩を行った(490mL)。得られた濃縮液は2mMβ−メルカプトエタノール、0.5mM塩化カルシウムを含む10mMリン酸緩衝液(pH6.0)にて平衡化しておいたCMトヨパール650Mカラム(2.5×50cm:東ソー)に添着した。約750mLの平衡化緩衝液を用いて非吸着タンパク質を洗浄溶出させたところ、エキソポリガラクツロナーゼ活性はこの部分に溶出された。活性画分を集め(600mL)限外濾過(PM10メンブレン:アミコン)により濃縮、脱塩を行った(100mL)。この濃縮液を予め2mMβ−メルカプトエタノール、1mM塩化カルシウムを含む25mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.5)にて平衡化しておいたSuperQトヨパールカラム(2.5×30cm:東ソー)に添着した。約450mLの平衡化緩衝液を用いて非吸着タンパク質を洗浄溶出させたところ、エキソポリガラクツロナーゼ活性はこの部分に溶出された。活性画分を集め(100mL)、限外濾過(PM10メンブレン)により濃縮、脱塩を行った(10mL)。この濃縮液を脱イオン水にて10倍に希釈し、予め2mMβ−メルカプトエタノール、1mM塩化カルシウムを含む10mMトリス−塩酸緩衝液(pH9.0)にて平衡化しておいたDEAE−バイオゲルAカラム(2.5×12cm:バイオラッド)へ添着した。平衡化緩衝液にて洗浄した後、0から0.1M塩化カリウムを含む同緩衝液(300mLずつ)を用い吸着タンパク質を濃度勾配法にて溶出させた。エキソポリガラクツロナーゼ活性は約75mMの塩化カリウム濃度付近で溶出され、その画分を集め、限外濾過により濃縮、希釈を繰り返した。これを予め2mMβ−メルカプトエタノール、1mM塩化カルシウムを含む10mMリン酸緩衝液(pH6.0)にて平衡化しておいたDEAE−バイオゲルAカラム(2.5×10.5cm:バイオラッド)へ添着した。平衡化緩衝液にて洗浄した後、0から0.2M塩化カリウムを含む同緩衝液(200mLずつ)を用い吸着タンパク質を濃度勾配法にて溶出させた。エキソポリガラクツロナーゼ活性は約80mMの塩化カリウム濃度付近で溶出され、その画分を集め、限外濾過により濃縮した(1.75mL)。この濃縮液を予め0.1M塩化カリウム、2mMβ−メルカプトエタノール、1mM塩化カルシウムを含む10mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.5)にて平衡化しておいたバイオゲルA05mカラム(1.5×73cm:バイオラッド)へ載せゲル濾過を行った。得られた活性画分を集め限外濾過により濃縮した(1.5mL、33.9U、1.01mgタンパク質)。以上の操作により電気泳動的に均一なエキソポリガラクツロナーゼを活性収率約6%、比活性約165倍までに精製した。
上記精製操作により得られたエキソポリガラクツロナーゼ画分は、前述の酵素学的性質を示した。
【0034】
【発明の効果】
本発明のエキソポリガラクツロナーゼは、pH7付近に最適反応pHを有し、界面活性剤耐性、キレート剤耐性を有する新規酵素であり、ガラクツロン酸の調製あるいは衣料用他、洗浄剤用酵素として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエキソポリガラクツロナーゼ活性に及ぼすpHの影響を示す図である。
【図2】本発明のエキソポリガラクツロナーゼ活性に及ぼす温度の影響を示す図である。
【図3】本発明のエキソポリガラクツロナーゼ安定性に及ぼすpHの影響を示す図である。
【図4】本発明のエキソポリガラクツロナーゼ安定性に及ぼす温度の影響を示す図である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to exopolygalacturonase useful for the preparation of galacturonic acid, detergents and the like.
[0002]
[Prior art]
Known enzymes that degrade pectin are polygalacturonase (pectinase), pectate lyase, pectin lyase, pectin esterase, and the like. In the food industry, these enzymes are used effectively and applied to clarification of fruit juice, wine, etc., improvement of squeezing rate of citrus juice, recovery of soluble components from fruit residues, and peeling of mandarin orange peel. In particular, in the food industry, polygalacturonase that works efficiently in a region where the working pH is low is generally used. In fact, the optimum reaction pH of conventionally known polygalacturonase is almost on the acidic side. Yes.
[0003]
On the other hand, there has been an attempt to use polygalacturonase as an enzyme for garment detergents to remove food spills and stains on food clothes with high pectin content such as jam, ketchup and juice. JP-A-60-226599, JP-B-6-39596, WO98 / 06809 and the like are disclosed.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
When using polygalacturonase for laundry detergents and other detergents, it is necessary that the enzyme acts in the neutral to alkaline region and is stable against surfactants that are components of detergents. It is.
In addition, exo-type galacturonase can be used to efficiently obtain galacturonic acid and digalacturonic acid from pectic acid. In this case, considering the solubility of pectic acid, exopolygallium works best in the vicinity of neutrality. Cutronase is desired.
[0005]
However, most known exopolygalacturonases have an optimum reaction pH of 6 or less. Under such circumstances, two types of exopolygalacturonase exhibiting a high optimum reaction pH are known. Among them, the enzyme derived from Selenomonas ruminantium has an optimum reaction pH of around 7, but is characterized by a very narrow working pH and stable pH range. The optimum reaction temperature is around 40 ° C. The product is digalacturonic acid (Heinrichova et al., J. Appl. Bacteriol., 66 , 169-174, 1989). On the other hand, an enzyme derived from a Fusarium oxysporum strain has an optimum reaction pH in the vicinity of 5 when polygalacturonic acid is used as a substrate. Although the reaction product is monogalacturonic acid, it is significantly inhibited by SDS, inhibited by metal ions such as calcium, magnesium, cobalt, zinc, etc. (Maceira et al., FEMS Microbiol. Lett., 154 , 37-43, 1997) Not suitable as a cleaning enzyme.
[0006]
Accordingly, an object of the present invention is to provide an exopolygalacturonase having an optimum reaction pH near neutrality and exhibiting resistance to chelating agents and surfactants.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have found a microorganism that produces an exopolygalacturonase resistant to chelating agents and surfactants from among enzymes produced by microorganisms in soil, having an optimum reaction pH of pH 7, and completed the present invention. did.
[0008]
That is, this invention provides the exopolygalacturonase which has the following enzymological property, the microorganisms which produce it, and its manufacturing method.
(1) Action: Acts on polygalacturonic acid (pectinic acid) and pectin, and exohydrolyzes α-1,4 bonds of polygalacturonic acid to produce monogalacturonic acid.
(2) Optimal reaction pH: pH 7 (MOPS buffer, Tris-HCl buffer)
(3) Optimum reaction temperature: about 60 ° C. (Tris-HCl buffer, pH 7.0)
(4) pH stability: pH 7-12 (treatment at 40 ° C. for 60 minutes)
(5) Heat resistance: stable to about 55 ° C. (Tris-HCl buffer, pH 7.0, treated for 15 minutes)
(6) Molecular weight: about 45000 (SDS electrophoresis method)
(7) Isoelectric point: around pH 5.8 (isoelectric focusing method)
(8) Chelating agent: Not inhibited by EDTA (10 mM).
(9) Surfactant resistance: Stable to surfactant (0.1%).
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The exopolygalacturonase of the present invention can be produced, for example, by culturing an exopolygalacturonase producing bacterium and collecting it from the culture solution. Examples of such producing bacteria include bacteria belonging to the genus Bacillus, for example, the KSM-P443 strain having the following mycological properties.
[0010]
A Morphological properties (a) Shape and size of cells: Neisseria gonorrhoeae (0.6-0.8 × 2.4-3.2 μm)
(B) Polymorphism: None (c) Mobility: Existence (d) Spores (size, shape, position, presence or absence of swelling): Ellipse, 0.6-0.8 × 0.8-1.0 μm , Near edge, no swelling)
(E) Gram staining: indefinite (does not grow on CVT agar medium and does not show viscosity by the potassium hydroxide method)
(F) Antiacidity: negative (g) Growth on broth agar medium (medium 1): Milky white, foliate colonies formed
B Physiological properties (a) Reduction of nitrate (medium 2): +
(B) Denitrification reaction (medium 2):-
(C) MR test (medium 3):-
(D) VP test (medium 3): +
(E) Indole production (medium 4):-
(F) Production of hydrogen sulfide (medium 5):-
(G) Starch hydrolysis (medium 6): +
(H) Gelatin hydrolysis (medium 7): +
(I) Casein hydrolysis (medium 8): +
(J) Use of citric acid (medium 9): +
(K) Use of inorganic nitrogen (medium 10): +
(L) Urease (medium 11):-
(M) Oxidase (medium 12): +
(N) Catalase: +
(O) Litmus milk (medium 13): produces acid and peptates (p) growth temperature range (medium 14): 12-59 ° C
(Q) Growth pH range (medium 15): pH 4-10
(R) Growth under anaerobic conditions (medium 16): Grows (s) OF test (medium 17):-
(T) Gas production from glucose (medium 18):-
(U) Resistance to sodium chloride (medium 19): grown at 10% (v) Acid production from sugar (medium 20): Acid production was observed from the following sugars. Galactose, ribose, xylose, arabinose, sucrose, glucose, mannitol, mannose, inositol, sorbitol, trehalose, lactose, glycerin, maltose, fructose, raffinose, salicin, soluble starch, melibiose, rhamnose
Medium 1: Nutrient agar (Difco)
Medium 2: Nutrient broth (Difco), 0.1% by weight potassium nitrate
Medium 3: Bactopeptone (Difco) 0.7% by weight, Potassium monohydrogen phosphate 0.5% by weight, Glucose (separately sterilized) 0.5% by weight
Medium 4: SIM medium (Nissui Pharmaceutical), Kobak reagent medium 5: TSI agar medium (Eiken Chemical)
Medium 6: Nutrient agar, 1.0% by weight soluble starch
Medium 7: Nutrient agar, 1.0% by weight of gelatin
Medium 8: Nutrient agar, casein 1.0 wt%
Medium 9: Simmons medium (Eiken Chemical)
Medium 10: 0.05% by weight of yeast extract, 0.1% by weight of sodium sulfate, 0.1% by weight of potassium dihydrogen phosphate, 1.0% by weight of glucose (separately sterilized), 0.25% by weight of sodium nitrate or chloride 0.16% by weight ammonium
Medium 11: Urea medium (Eiken Chemical)
Medium 12: cytochrome oxidase test filter paper (Nissui Pharmaceutical)
Medium 13: Bactritomas milk (Difco)
Medium 14: SCD medium (Nippon Pharmaceutical)
Medium 15: Sodium carbonate and hydrochloric acid are added to the nutrient broth after sterilization, and the pH is adjusted. Medium 16: Anaerobic Agar (Difco)
Medium 17: OF basal medium (Difco)
Medium 18: Nutrient broth, glucose (separately sterilized) 1.0% by weight
Medium 19: SCD medium, sodium chloride 2-10% by weight
Medium 20: ammonium monohydrogen phosphate 0.1% by weight, potassium chloride 0.02% by weight, magnesium sulfate heptahydrate 0.02% by weight, yeast extract 0.02% by weight, agar 1.5% by weight, bromocresol Purple 0.0006 wt%, sugar (separate sterilized) 1.0 wt%
[0013]
As described above, the morphology and physiological properties of the KSM-P443 strain were compared according to the description in “Bergey's Manual of Systematic Bacteriology” (Williams & Wilkins, 1984). It was thought that. However, since this property is not consistent with the known properties of Bacillus licheniformis, and is not consistent with other properties of other Bacillus bacteria, this strain is transferred to the Institute of Biotechnology, the Industrial Technology Institute as a new Bacillus bacterium. KSM-P443 Deposited as a strain (FERM-P17561).
[0014]
In order to produce exopolygalacturonase of the present invention using an exopolygalacturonase producing bacterium such as KSM-P443 strain, the strain is inoculated into a medium containing an assimilable carbon source, nitrogen source, and other essential nutrients. In addition, shaking culture or aeration and stirring culture may be performed according to a conventional method. The carbon source and nitrogen source to be used are not particularly limited and can be assimilated such as pectin, pectic acid, galactose, galacturonic acid, glucose, sucrose, maltose and the like. Examples of the nitrogen source include meat extract, fish extract, yeast extract, peptone, corn steep liquor and the like. In addition, phosphates, metal salts, and organic / inorganic trace nutrients can be added as appropriate. The pH of the medium may be adjusted using sodium carbonate or the like to a pH suitable for the enzyme production of the present invention.
[0015]
Collection and purification of exopolygalacturonase from the thus obtained culture solution can be performed according to a general method. That is, the cells can be removed from the culture solution by centrifugation or filtration, and the target enzyme can be concentrated from the obtained culture supernatant by conventional means such as salting out, solvent precipitation, ultraconcentration, etc. it can. An example of salting out is ammonium sulfate (30 to 90% saturated fraction), and an example of solvent precipitation is cold precipitation (50% or more), followed by centrifugation, desalting, and freezing. Dry powder or spray-dried powder can be obtained. As the desalting method, dialysis, gel filtration using Sephadex G-10 or the like, ultrafiltration, or the like is used. The enzyme solution or dry powder thus obtained can be used as it is, but can be further crystallized or granulated by a known method.
[0016]
The exopolygalacturonase derived from the Bacillus sp. KSM-P443 strain, which is an example of the exopolygalacturonase of the present invention, has the following properties. The enzyme activity was measured as follows.
[0017]
[Standard enzyme activity assay]
In a test tube, 0.2 mL of 0.5 M Tris-HCl buffer (pH 9.0), 0.2 mL of 1% (w / v) polygalacturonic acid (ICN biomedical; lot14482, pH 6.0 with sodium hydroxide solution). 8), 0.5 mL of deionized water was added, and the temperature was kept at 30 ° C. for 5 minutes. To this was added 0.1 mL of an appropriately diluted enzyme solution [dilution was performed with 10 mM Tris-HCl buffer (pH 7.0)] and allowed to react for 20 minutes. Then, 1 mL of dinitrosalicylic acid reagent was added, and boiling water was added. The coloring of reducing sugar was performed for 5 minutes. After quenching in ice water, 4 mL of deionized water was added and the absorbance at 535 nm was measured to determine the amount of reducing sugar produced. In addition, after adding a dinitrosalicylic acid reagent to the reaction liquid processed without adding an enzyme liquid, the blank added the enzyme liquid and prepared the same color. One unit (1 U) of enzyme was defined as an amount that produces a reducing sugar equivalent to 1 μmol of galacturonic acid per minute under the above reaction conditions.
[0018]
(1) Substrate specificity The reaction rate was examined by a standard activity measurement method using pectin (28, 67, 93%) having a different esterification degree as a substrate instead of polygalacturonic acid. This enzyme is most reactive to polygalacturonic acid (ICN biomedical; lot14482), and when the same polygalacturonic acid (Sigma; lot112H3780, Fluka; lot53998) is used, the reaction rate is 82% of the maximum activity, respectively. About 70%. About 28% pectin (sigma; lot74H1092) having a degree of esterification of about 40% and about 4% of pectin having a degree of esterification of 67% (sigma; lot74H1093) showed a degradation activity of about 93%. (Sigma; lot125H0123) showed almost no degradation activity.
[0019]
(2) Decomposition mode of substrate 0.05 U of this enzyme was added to a reaction solution consisting of 50 mM Tris-HCl buffer (pH 7.0), 0.2% polygalacturonic acid, and 0.2 mM calcium chloride to bring the total amount to 0. To 25 mL. About 10 μL of the solution reacted at 30 ° C. for 30 minutes was spotted on a thin-layer chromatographic plate (kiesel gel 60: Merck), and using a developing solution of n-butanol: acetic acid: water = 5: 2: 3 (v / v) Deployed. Anisaldehyde-sulfuric acid solution was used for detection of the reaction product, and color was developed in a dryer at 100 ° C. for 10 minutes after spraying the plate. As a result, only monogalacturonic acid was detected as a reaction product, and this enzyme was determined to be an exo-type polygalacturonase.
[0020]
(3) Optimum reaction pH
As a result of examining the optimum reaction pH using each buffer solution (100 mM) of acetate buffer solution (pH 4 to 6), MOPS buffer solution (pH 6 to 8), and Tris-HCl buffer solution (pH 7 to 9.5), this enzyme Showed the highest reaction rate in Tris-HCl buffer at pH 7. Moreover, the activity of 50% or more of the maximum activity was shown between pH 6 and 8 (FIG. 1).
[0021]
(4) Optimum reaction temperature The enzyme reaction was performed at 30 ° C to 90 ° C in 100 mM Tris-HCl buffer (pH 7.0), and the optimum reaction temperature was examined. As a result, the enzyme showed an optimum reaction temperature around 60 ° C. (FIG. 2). Even when 1 mM calcium chloride was added, the optimum reaction temperature and reaction rate did not change at all.
[0022]
(5) Stable pH range Acetic acid buffer (pH 4-6), MOPS buffer (pH 6-8), Tris-HCl buffer (pH 7-9), Glycine-sodium hydroxide buffer (pH 8-11) and chloride Each buffer (50 mM) enzyme of potassium-sodium hydroxide buffer (pH 11 to 12.7) was added, and the residual activity was measured after incubation at 40 ° C. for 60 minutes. When the activity before the treatment was taken as 100%, the enzyme showed a residual activity of 80% or more in the pH range of 7-12 (FIG. 3). When 1 mM calcium chloride was added, the enzyme stability was not affected at all.
[0023]
(6) This enzyme was added to a thermostable 50 mM Tris-HCl buffer (pH 7.0), and the residual activity was measured after incubation at 30 ° C. to 70 ° C. for 15 minutes. The enzyme was stable up to 55 ° C. under these conditions (FIG. 4). The same stability was also obtained when calcium chloride (1 mM) was added.
[0024]
(7) Molecular weight (SDS electrophoresis method)
An SDS treatment solution was added to the enzyme, heat treatment was performed at 100 ° C. for 2 minutes, and then SDS electrophoresis was performed on a 12.5% acrylamide gel. Phosphorylase b (97400), serum albumin (67000), ovalbumin (43000), carbonic anhydrolase (30000), trypsin inhibitor (21500), α-lactalbumin (14500) are used as standard proteins, and their respective mobility and molecular weight. From this, a calibration curve was prepared and the molecular weight of this enzyme was determined, and it was estimated to be about 45000.
[0025]
(8) Isoelectric focusing of the enzyme was performed using isoelectric point PAG-Plate (Pharmacia; pH 3.5 to 9.5). After electrophoresis, the protein was stained with Coomassie Brilliant Blue G250. From the calibration curve obtained from the isoelectric point and mobility of the standard protein (BioRad), the isoelectric point of this enzyme was determined to be around pH 5.8.
[0026]
(9) Influence of surfactant Enzyme activity was measured in a reaction system in which various surfactants were added at 0.1% (w / v). As a result, it was found that even in the presence of each surfactant at a high concentration of 0.1%, this enzyme can express about 60% or more of the activity compared to the control (Table 1).
[0027]
[Table 1]
Figure 0004382952
[0028]
(10) Influence of chelating agent The enzyme was incubated at 30 ° C. for 30 minutes in 50 mM Tris-HCl buffer (pH 7.0) containing 10 mM EDTA, diluted 10 times, and the residual activity was measured. Comparing the residual activity with and without calcium chloride in the standard activity measurement method, it is clear that the enzyme does not require calcium ions for reaction and stability because both activities remain at 90% or more. It was.
[0029]
Thus, the exopolygalacturonase of the present invention is a novel monogalacturonic acid-producing enzyme having an optimum reaction pH of around 7 and an optimum reaction temperature of around 60 ° C.
[0030]
【Example】
Example 1 Screening for Exopolygalacturonase-Producing Bacteria A suspension of soil in Japan in sterile water was heat-treated at 80 ° C. for 20 minutes and applied to an agar plate medium having the following composition. The culture was allowed to stand for 3-7 days in a 30 ° C. incubator. After the growth of the bacteria, 0.2% (w / v) polygalacturonic acid, 0.1% potassium monohydrogen phosphate, 1% sodium chloride, 0. Soft agar consisting of 2M trisodium citrate, 50 mM Tris-HCl buffer (pH 7.0) and 0.8% agar was overlaid and incubated at 37 ° C. for 1 hour. Those in which dissolution spots associated with the degradation of polygalacturonic acid were detected around the colony, and single colonization was repeated to test the ability to produce polygalacturonic acid-degrading enzyme. Many strains thus obtained mainly produced pectate lyase, among which Bacillus sp. KSM-P443 strain was obtained as a polygalacturonase producing bacterium.
[0031]
[Table 2]
Figure 0004382952
[0032]
Example 2 Production of Exopolygalacturonase by Bacillus sp. KSM-P443 Strain The Bacillus sp. KSM-P443 strain obtained by the above-mentioned screening was performed by adding 50 mL of medium to a 500 mL Sakaguchi flask at 30 ° C. for 2 days. Went aerobically. Medium composition is 0.5% (w / v) pectic acid, 2.0% polypeptone S, 0.5% yeast extract, 1.0% fish meat extract, 0.15% potassium monohydrogen phosphate, 0.005 % Manganese sulfate, 50 mM Tris-HCl buffer (pH 8). Under the main culture conditions, the productivity of exopolygalacturonase was about 230 U / L.
[0033]
Example 3 Purification of Exopolygalacturonase The culture solution of Bacillus sp. KSM-P443 strain was centrifuged (9000 × g, 20 minutes, 4 ° C.) to obtain a supernatant (2.8 L). This was concentrated and desalted with an ultrafiltration module (ACP13000: Asahi Kasei) (490 mL). The resulting concentrated solution was attached to a CM Toyopearl 650M column (2.5 × 50 cm: Tosoh) equilibrated with 10 mM phosphate buffer (pH 6.0) containing 2 mM β-mercaptoethanol and 0.5 mM calcium chloride. did. When non-adsorbed protein was washed and eluted using about 750 mL of equilibration buffer, exopolygalacturonase activity was eluted in this portion. The active fractions were collected (600 mL) and concentrated and desalted by ultrafiltration (PM10 membrane: Amicon) (100 mL). This concentrated solution was applied to a SuperQ Toyopearl column (2.5 × 30 cm: Tosoh) equilibrated in advance with 25 mM Tris-HCl buffer (pH 7.5) containing 2 mM β-mercaptoethanol and 1 mM calcium chloride. When non-adsorbed protein was washed and eluted using about 450 mL of equilibration buffer, exopolygalacturonase activity was eluted in this portion. The active fractions were collected (100 mL), concentrated and desalted by ultrafiltration (PM10 membrane) (10 mL). This concentrated solution was diluted 10-fold with deionized water, and was previously equilibrated with 10 mM Tris-hydrochloric acid buffer (pH 9.0) containing 2 mM β-mercaptoethanol and 1 mM calcium chloride (pH 9.0). 2.5 × 12 cm: Bio-Rad). After washing with the equilibration buffer, the adsorbed protein was eluted by the concentration gradient method using the same buffer (300 mL each) containing 0 to 0.1 M potassium chloride. The exopolygalacturonase activity was eluted at a potassium chloride concentration of about 75 mM. The fractions were collected, concentrated and diluted repeatedly by ultrafiltration. This was applied to a DEAE-Biogel A column (2.5 × 10.5 cm: Bio-Rad) that had been equilibrated in advance with 10 mM phosphate buffer (pH 6.0) containing 2 mM β-mercaptoethanol and 1 mM calcium chloride. . After washing with the equilibration buffer, the adsorbed protein was eluted by the concentration gradient method using the same buffer (200 mL each) containing 0 to 0.2 M potassium chloride. Exopolygalacturonase activity eluted at around 80 mM potassium chloride concentration and the fractions were collected and concentrated by ultrafiltration (1.75 mL). This concentrated solution was equilibrated in advance with 10 mM Tris-HCl buffer (pH 7.5) containing 0.1 M potassium chloride, 2 mM β-mercaptoethanol, and 1 mM calcium chloride (1.5 × 73 cm: bio). Gel filtration. The resulting active fractions were collected and concentrated by ultrafiltration (1.5 mL, 33.9 U, 1.01 mg protein). By the above operation, electrophoretically uniform exopolygalacturonase was purified to an activity yield of about 6% and a specific activity of about 165 times.
The exopolygalacturonase fraction obtained by the above purification operation exhibited the aforementioned enzymatic properties.
[0034]
【The invention's effect】
The exopolygalacturonase of the present invention is a novel enzyme having an optimum reaction pH near pH 7 and having a surfactant resistance and a chelating agent resistance. It is.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a graph showing the influence of pH on exopolygalacturonase activity of the present invention.
FIG. 2 is a graph showing the influence of temperature on the exopolygalacturonase activity of the present invention.
FIG. 3 is a graph showing the influence of pH on the stability of exopolygalacturonase of the present invention.
FIG. 4 is a graph showing the influence of temperature on the stability of exopolygalacturonase of the present invention.

Claims (3)

次の酵素学的性質を有するバチルス エスピー KSM−P443(FERM P−17561)由来のエキソポリガラクツロナーゼ。
(1)作用:ポリガラクツロン酸(ペクチン酸)及びペクチンに作用し、ポリガラクツロン酸のα−1,4結合をエキソ的に加水分解し、モノガラクツロン酸を生成する。
(2)最適反応pH:pH7(MOPS緩衝液、トリス−塩酸緩衝液)
(3)最適反応温度:約60℃(トリス−塩酸緩衝液、pH7.0)
(4)pH安定性:pH7〜12(40℃、60分間処理)
(5)耐熱性:約55℃まで安定(トリス−塩酸緩衝液、pH7.0、15分間処理)
(6)分子量:約45000(SDS電気泳動法)
(7)等電点:pH5.8付近(等電点電気泳動法)
(8)キレート剤:EDTA(10mM)により阻害されない。
(9)界面活性剤耐性:界面活性剤(0.1%)に対し安定である。
Exopolygalacturonase derived from Bacillus sp. KSM-P443 (FERM P-17561) having the following enzymatic properties.
(1) Action: Acts on polygalacturonic acid (pectinic acid) and pectin, and exohydrolyzes α-1,4 bonds of polygalacturonic acid to produce monogalacturonic acid.
(2) Optimal reaction pH: pH 7 (MOPS buffer, Tris-HCl buffer)
(3) Optimum reaction temperature: about 60 ° C. (Tris-HCl buffer, pH 7.0)
(4) pH stability: pH 7-12 (treatment at 40 ° C. for 60 minutes)
(5) Heat resistance: stable to about 55 ° C. (Tris-HCl buffer, pH 7.0, treated for 15 minutes)
(6) Molecular weight: about 45000 (SDS electrophoresis method)
(7) Isoelectric point: around pH 5.8 (isoelectric focusing method)
(8) Chelating agent: Not inhibited by EDTA (10 mM).
(9) Surfactant resistance: Stable to surfactant (0.1%).
請求項1記載のエキソポリガラクツロナーゼを生産するバチルス エスピー KSM−P443(FERM P−17561)。  Bacillus sp. KSM-P443 (FERM P-17561) which produces the exopolygalacturonase according to claim 1. 請求項2記載の微生物を培養し、培養物から請求項1記載の酵素を採取するエキソポリガラクツロナーゼの製造法。A method for producing exopolygalacturonase, comprising culturing the microorganism according to claim 2 and collecting the enzyme according to claim 1 from the culture.
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