JP4371306B2 - カラー画像処理装置及びカラー画像処理プログラム - Google Patents

カラー画像処理装置及びカラー画像処理プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4371306B2
JP4371306B2 JP2004011994A JP2004011994A JP4371306B2 JP 4371306 B2 JP4371306 B2 JP 4371306B2 JP 2004011994 A JP2004011994 A JP 2004011994A JP 2004011994 A JP2004011994 A JP 2004011994A JP 4371306 B2 JP4371306 B2 JP 4371306B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
character
background
color
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004011994A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005210200A (ja
Inventor
秀明 山形
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2004011994A priority Critical patent/JP4371306B2/ja
Publication of JP2005210200A publication Critical patent/JP2005210200A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4371306B2 publication Critical patent/JP4371306B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color Image Communication Systems (AREA)
  • Image Analysis (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Description

本発明は、カラー画像を処理して2値化画像を作成するカラー画像処理装置及びその方法並びにカラー画像処理プログラムに関し、特に、OCRにおける文字認識処理を行う前の画像処理、携帯電話、携帯端末等において入力されたカラー画像の表示処理、画像形成装置における画像処理に好適のカラー画像処理装置及びカラー画像処理プログラムに関する。
従来よりOCR、カラー複写機等でカラー画像を処理することが行われており、近年では携帯電話、携帯端末等でもカラー画像が処理されるようになってきている。こうした画像処理において、カラー画像中の文字部分を文字データとして処理するための手法が検討されている。
例えば、特許文献1では、カラー画像中のRGB値を直接比較することで類似の色領域を色領域検出部で検出し、その色領域が規定の大きさ、形状の場合にはその画素を画素分類部がRGB値の差をもちいて分類し、分類した画素で2番目に多い画素の数が規定値の範囲内の場合、1番多い画素の領域を背景領域、2番目に多い画素の領域を文字図形として識別して色領域の文字を2値化する点が記載されている。また、特許文献2では、カラー画像の背景状態に応じて最も効率のよい判定方法で文字あるいは線画を判定するために、複数の文字列判定部が判定を行い、文字判定選択部が背景検知部による背景の検知結果に対して最も適した判定方法を実行している文字判定部による判定結果を選択する点が記載されている。また、特許文献3では、文書画像をデジタル画像として入力し、該文書画像の背景色を特定し、必要に応じて画像を縮小し、該背景色を用いて該文書画像から背景領域以外の画素を抽出し、該画素を統合して連結成分を生成し、該連結成分を少なくとも形状特徴を用いて所定の領域に分類して、該文書画像の領域識別の結果を得る点が記載されている。
特開平11−213090号公報 特開2002−330285号公報 特開2001−297303号公報
近年、携帯電話等の携帯用の電子機器においても、カラー画像を入力する機能を備えたものが普及してきているが、こうした電子機器では、上述したような複雑な画像処理を行うことはそのスペック上困難な場合が多い。しかしながら、入力されたカラー画像から文字情報を抽出したいという要望がある。
一般に、画像処理には膨大な演算処理をしなければならず、高機能の処理装置を備える必要がある。特に、カラー画像は、白黒画像等の2値化画像に比べてデータ量が数倍〜数十倍にもなるため、携帯用電子機器のようにスペックに制約のある場合には上述したようなカラー画像処理を行うことは困難である。そこで、カラー画像から文字情報だけ抽出する場合には、入力されたカラー画像から文字情報の抽出に必要のない情報を除去し、スペックに制約のある場合にも効率よく演算処理を行って文字情報を抽出できるようにする必要がある。こうした点が携帯用電子機器に限らずOCRやカラー複写機のようにカラー画像の2値化処理を行う場合にも要請される。
また、携帯用電子機器の場合、画像の入力処理の際に光線の具合によって画像の品質が悪化する場合も考えられることから、こうした低品質のカラー画像に対しても精度よく2値化処理が行えるようにする必要がある。本発明はこの様な背景の下で考案されたものである。カラー画像を軽い処理で高精度に2値化処理を行うことで、文字データとして不要な情報を廃棄し、その後の処理を軽くすることを目的としている。また、ポータブル機器で画像を取得する場合、光線の具合などにより、必ずしも画像が均一な状態とはなっていない。この様に低品質な画像に対しても確実に2値化処理を行うことも目的としている。
そこで、本発明は、カラー画像の2値化処理を効率よく行うことができ、低品質のカラー画像でも確実に処理することが可能なカラー画像処理装置及びカラー画像処理プログラムを提供することを目的とするものである。
請求項1の発明はカラー画像処理装置であって、入力されたカラー画像に複数の領域を設定する設定手段と、前記複数の領域のうちから定められた一つの領域である基準領域について当該領域内の各画素の間の色差を算出して色差が最も大きい2つの基準画素を抽出する手段と、前記2つの基準画素の画素値と当該領域内の画素値とを比較して画素数が予め設定された閾値を超えた方の画素値を持った基準画素を背景対応素としかつ他方を文字対応画素に決定する決定手段と、前記決定された基準領域の文字対応画素及び背景対応画素に基づいて基準領域に隣接する領域の文字対応画素及び背景対応画素を抽出し、当該隣接領域の文字対応画素及び背景対応画素に基づいて順次その隣接領域の文字対応画素及び背景対応画素を抽出する手段と、各領域の前記判別された文字対応画素及び背景対応画素を各領域の中心に位置するラインの文字対応色成分値及び背景対応色成分値として、各領域の中心間の各ラインの文字対応色成分値及び背景対応色成分値を補間法により算出する算出手段と、前記算出された文字対応色成分値及び前記背景対応色成分値に基づいて各画素が文字対応画素及び背景対応画素のいずれであるか判定する判定手段と、判定結果に基づいて2値化画像を作成する作成手段とを備えていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のカラー画像処理装置において、前記設定手段は、カラー画像中の文字の配列方向に沿って複数の領域を設定することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のカラー画像処理装置において、前記決定手段は、2つの前記基準画素と領域内の各ラインの画素との間で算出された2つの色差を比較して色差が小さい方の前記基準画素に画素数をカウントする手段と、ライン毎にカウントされた画素数が予め設定された閾値を超えた場合にその画素数に対応する前記基準画素を背景対応画素と決定する手段とを備えていることを特徴とする。
請求項4の発明は請求項1ないし3のいずれかに記載のカラー画像処理装置において、前記基準領域は、カラー画像の中央に配置された領域であることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載のカラー画像処理装置において、隣接領域の文字対応画素及び背景対応画素を抽出する手段は、基準となる文字対応画素の色成分値に関して色毎に成分値の差が最も大きい背景候補画素を抽出する手段と、背景候補画素と基準となる背景対応画素との間の色差を算出して色差の最も小さい背景候補画素を当該隣接領域の背景対応画素と決定する手段と、基準となる背景対応画素の色成分値に関して色毎に成分値の差が最も大きい文字候補画素を抽出する手段と、文字候補画素と基準となる文字対応画素との間の色差を算出して色差の最も小さい文字候補画素を当該隣接領域の文字対応画素と決定する手段とを備えていることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載のカラー画像処理装置において、前記判定手段は、各ラインの前記文字対応色成分値又は前記背景対応色成分値と当該ラインの各画素の色成分値との間で算出された色差が予め設定された閾値を超えるか否かにより判定することを特徴とする。
請求項7の発明はカラー画像処理プログラムであって、コンピュータを、入力されたカラー画像に複数の領域を設定する設定手段と、前記複数の領域のうちから定められた一つの領域である基準領域について当該領域内の各画素の間の色差を算出して色差が最も大きい2つの基準画素を抽出する手段と、前記2つの基準画素の画素値と当該領域内の画素値とを比較して画素数が予め設定された閾値を超えた方の画素値を持った基準画素を背景対応素としかつ他方を文字対応画素に決定する決定手段と、前記決定された基準領域の文字対応画素及び背景対応画素に基づいて基準領域に隣接する領域の文字対応画素及び背景対応画素を抽出し、当該隣接領域の文字対応画素及び背景対応画素に基づいて順次その隣接領域の文字対応画素及び背景対応画素を抽出する手段と、各領域の前記判別された文字対応画素及び背景対応画素を各領域の中心に位置するラインの文字対応色成分値及び背景対応色成分値として、各領域の中心間の各ラインの文字対応色成分値及び背景対応色成分値を補間法により算出する算出手段と、前記算出された文字対応色成分値及び前記背景対応色成分値に基づいて各画素が文字対応画素及び背景対応画素のいずれであるか判定する判定手段と、判定結果に基づいて2値化画像を作成する作成手段、として機能させることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項7に記載のカラー画像処理プログラムにおいて、前記設定手段は、カラー画像中の文字の配列方向に沿って複数の領域を設定することを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項7又は8に記載のカラー画像処理プログラムにおいて、前記決定手段を、2つの前記基準画素と領域内の各ラインの画素との間で算出された2つの色差を比較して色差が小さい方の前記基準画素について画素数をカウントする手段、及びライン毎にカウントされた画素数が予め設定された閾値を超えた場合にその画素数に対応する前記基準画素を背景対応画素と決定する手段、として機能させることを特徴とする。
上記のような構成を有することで、入力されたカラー画像に複数の領域を設定して当該領域内の画素の色成分値に基づいて文字対応画素及び背景対応画素を抽出する抽出し、各領域の前記文字対応画素及び前記背景対応画素の色成分値に基づいてカラー画像を構成する各ラインにおける文字対応色成分値及び背景対応色成分値を算出するようにしているので、画像処理に用いるデータ量を格段に少なくすることができる。すなわち、各領域において抽出された文字対応画素及び背景対応画素の2つの画素に基づいて各ラインの文字対応色成分値及び背景対応色成分値が算出されるので、判定の基準となるデータが簡単に算出され各画素の判定も効率よく処理することができる。また、カラー画像中の文字の配列方向に沿って複数の領域を設定することで、カラー画像中の文字情報に沿って処理することができ、より精度よく2値化処理が行える。また、領域内の各画素の間の色差を算出して色差が最も大きい2つの基準画素を判定し、基準画素をそれぞれ文字対応画素及び背景対応画素に決定することで、例えば、カラー画像中に大きく文字が表示されて文字及び背景が画像のほとんどを占めている場合に、正確に文字対応画素及び背景対応画素を決定できる。特に、携帯用電子機器の場合、文字情報の取り込みを目的としてカラー画像を入力する際にカラー画像中に大きく文字が表示された状態で入力されるため、好適である。
ここで、色差とは、2つの画素の間の色の差を表す値で、例えば、2つの画素のRGB値を(R1,G1,B1)及び(R2,G2,B2)とすると、その色差Dは、以下の式で求められる。
D=(R1−R22+(G1−G22+(B1−B22
色差については、この式に限らず人間の視覚により近い値となるような算出式を用いてもよい。
また、2つの基準画素と領域内の各ラインの画素との間で色差を算出し、それぞれの基準画素について色差が小さい方の画素をカウントしてそのカウント値(画素数)が予め設定された閾値を超えた場合にその画素数に対応する基準画素を背景対応画素と決定することで、領域の背景対応画素を正確に効率よく決定することができる。また、基準領域について文字対応画素及び背景対応画素を抽出し、基準領域に関する文字対応画素及び背景対応画素に基づいて基準領域の隣接領域の文字対応画素及び背景対応画素を抽出して、隣接領域の文字対応画素及び背景対応画素に基づいて順次その隣接領域の文字対応画素及び背景対応画素を抽出するようにすれば、各領域を関連付けて文字対応画素及び背景対応画素を決めることができ、全体として整合性がとれた文字対応画素及び背景対応画素を抽出できる。また、基準となる文字対応画素の色成分値に関して色毎に成分値の差が最も大きい背景候補画素を抽出し、背景候補画素と基準となる背景対応画素との間の色差を算出して色差の最も小さい背景候補画素を当該隣接領域の背景対応画素と決定するとともに、基準となる背景対応画素の色成分値に関して色毎に成分値の差が最も大きい文字候補画素を抽出し、文字候補画素と基準となる文字対応画素との間の色差を算出して色差の最も小さい文字候補画素を当該隣接領域の文字対応画素と決定することで、隣接領域において基準領域の文字対応画素及び背景対応画素に密接に関連付けて文字対応画素及び背景対応画素を決めることができる。また、各領域の文字対応画素及び背景対応画素を各領域の中心に位置するラインの文字対応色成分値及び背景対応色成分値として各領域の中心間の各ラインの文字対応色成分値及び背景対応色成分値を補間法により算出することで、各ラインの文字対応色成分値及び背景対応色成分値を簡便な方法で算出でき、データ処理を効率化できる。また、各ラインの文字対応色成分値又は背景対応色成分値と当該ラインの各画素の色成分値との間で算出された色差が予め設定された閾値を超えるか否かにより判定することで、判定処理を正確に効率よく行うことができる。
以下、本発明に係る実施形態について詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施するにあたって好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に本発明を限定する旨明記されていない限り、これらの形態に限定されるものではない。
図1は、本発明に係る実施形態に関するブロック構成図を示している。CPU1は、全体を制御し演算処理を行い、メモリ2は、制御に必要なプログラム等を記憶するROMやCPU1のワークエリアとして使用されるRAMを備えている。スキャナ3は、カラー原稿等を光学的に読み取り、その画像データを出力する。表示装置4は、文字データや画像データを表示するために用いられる。記憶装置5は、アプリケーションプログラムや画像データ等を記憶するためのもので、カラー画像処理プログラム6もここに記憶されている。入力装置7は、操作信号を入力するためのもので、例えばキーボード、マウスやリモートコントローラー等が用いられる。ネットワーク・アダプタ8は、ネットワーク9に接続するために用いられる。そして、各ブロックはバス10により接続されて、相互にデータが送受信可能となっている。
OCR機能を持たせるようにするためには、記憶装置5にOCR機能を実行するアプリケーションプログラムを記憶してCPU1により処理するようにすればよい。
図2は、本実施形態に関するカラー画像処理フローを示している。カラー画像は、CPU1によりスキャナ3が制御されてカラー原稿が読み取られてカラー画像データが記憶装置5に蓄積される。ここで、カラー画像データは、OCR処理を目的としていることから、画像データの中央部分に文字に対応した画像が配置されているものとする。例えば、図3は、ドメインネームを雑誌等のカラー原稿から読み取ったカラー画像データであるが、この場合のようにドメインネームを表記した文字列が画像の中央部分に配置される。そして、文字列の背景は単色に近いものとなっている。
このようにカラー画像データが入力されると、まず、画像データについて領域設定が行われる(S100)。図3に示すように、まず画像の中央に矩形状の領域10が設定され、その両側に隣接するように同様の矩形状の領域11及び12が設定され、さらに隣接して同様の矩形状の領域13及び14が設定される。設定される領域の広さは、画像データによって適宜調整すればよい。
次に、中央の領域10における文字対応画素及び背景対応画素の抽出処理を行う(S101)。文字対応画素及び背景対応画素は、文字列が中央に配置された画像において、2値化するための基準となる画素で、文字及び背景に対応する画素が存在する確率が最も高いその中央領域で抽出する。抽出処理では、まず、領域10内のすべての画素の組合せで色差を求めて最も色差の大きい画素の組を抽出する。色差は上述した式により簡単に求めることができる。ここで、得られた基準画素値をそれぞれ
画素値A(RA,GA,BA
画素値B(RB,GB,BB
とする。
次に、画素値A及び画素値Bのどちらが文字に対応する画素値であるか判定する。図4に示すような探索範囲15を設定して判定が行われる。探索範囲15では、領域10において画像の中央に位置する横ラインから順次上端に向かって探索される。各横ラインの画素値についてA,Bどちらの画素値に近いか(色差が小さいか)が判定され、画素値Aの方に近い画素数及び画素値Bに近い画素数がカウントされる。そして、どちらかの画素数が予め設定された閾値を超えた段階で超えた方の画素値を背景に対応する画素値とし、残りを文字対応画素値として決定する。なお、探索範囲15は、上端に向かって探索する方が文字にアンダーラインが描かれている場合の影響を避けることができる。ここで、領域10において決定された文字対応画素値及び背景対応画素値を
文字対応画素値F(RF,GF,BF
背景対応画素値G(RG,GG,BG
とする。
次に、周辺の領域11〜14における文字対応画素及び背景対応画素の抽出処理を行う(S102)。まず、中央の領域10に接する領域11及び12のそれぞれにおいて、R成分値がRGと最も異なる値(差分の絶対値が最も大きい値)を有する画素Rfを抽出する。同様に、G成分値がGGと最も異なる値を有する画素Gf、B成分値がBGと最も異なる値を有する画素Bfを抽出する。これらの抽出処理により3つの文字対応画素候補Rf、Gf、Bfを得る。同様に、RF,GF,BFの各成分値を用いて3つの背景対応画素候補Rg、Gg、Bgを抽出する。そして、文字対応画素候補Rf、Gf、Bfのうち文字対応画素値Fとの色差が最も小さい画素をそれぞれの領域の文字対応画素値と決定し、3つの背景対応画素候補Rg、Gg、Bgのうち背景対応画素値Gとの色差が最も小さい画素をそれぞれの領域の背景対応画素値と決定する。
領域13及び14においても同様の抽出処理により文字対応画素及び背景対応画素を決定するが、領域13では文字対応画素値F及び背景対応画素値Gの代わりにそれぞれ領域11の文字対応画素値及び背景対応画素値を用いる。また、領域14では文字対応画素値F及び背景対応画素値Gの代わりにそれぞれ領域12の文字対応画素値及び背景対応画素値を用いる。
以上の処理により、5つの領域において文字対応画素値及び背景対応画素値が抽出される。
次に、各縦ラインの文字対応成分値及び背景対応成分値が算出処理される(S103)。まず、図5に示すように、領域10〜14の中心に位置する縦ラインについては、上述した処理により求められた各領域の文字対応画素値及び背景対応画素値がそのまま文字対応成分値及び背景対応成分値として設定される。すなわち、領域13の中心Aに位置する縦ラインは領域13の画素値が設定され、領域11の中心Bに位置する縦ラインは領域11の画素値が設定され、領域10の中心Cに位置する縦ラインは領域10の画素値が設定され、領域12の中心Dに位置する縦ラインは領域12の画素値が設定され、領域14の中心Eに位置する縦ラインは領域14の画素値が設定される。そして、点Aと点Bとの間に位置する縦ラインについては、領域13及び11の文字対応画素値及び背景対応画素値を用いて線形補間により各縦ラインの文字対応成分値及び背景対応成分値が算出される。同様の方法により、B−C間、C−D間、D−E間の縦ラインについてもそれぞれ文字対応成分値及び背景対応成分値が算出される。点Aから左端までの間及び点Eから右端までの間の縦ラインについては、それぞれA−B間及びD−E間の線形補間したものを外挿して算出される。以上の算出処理によりすべての縦ラインについて文字対応成分値及び背景対応成分値が決定される。
次に、算出された各縦ラインの文字対応成分値及び背景対応成分値に基づいて2値化閾値が算出される(S104)。算出方法としては、文字対応成分値及び背景対応成分値の色差DfとするとDf/4を固定閾値として算出する。なお、これ以外の算出方法を用いてもよい。
次に、2値化閾値を用いて各縦ラインの2値化処理を行う(S105)。2値化処理では縦ライン毎に単純な閾値処理を行う。縦ラインの文字対応成分値と注目画素の画素値の色差を算出し、その値が縦ラインの2値化閾値より小さい場合には文字対応画素と判断して、2値化画像の注目画素の値を1とする。色差が2値化閾値以上の場合には、背景対応画素と判断して、2値化画像の注目画素の値を0とする。この処理を入力画像内の全画素について行い、2値画像を得る。
図6は、以上のカラー画像処理を行った結果を示している。図6(a)は、入力されたカラー画像を示しており、図6(b)は、本発明により処理された2値化画像を示している。比較例として、図6(a)のカラー画像の明度画像について単純な閾値処理を行ったものを図6(c)に示している。この例からも明らかなように、文字の輪郭が明確に処理されている。
また、携帯電話等のスペック的に制約のある装置においても十分な処理速度で処理することが可能である。
本発明に係る実施形態に関するブロック構成図である。 本実施形態に関するカラー画像処理フローである。 入力されたカラー画像に関する領域設定を説明する図である。 カラー画像の探索範囲を説明する図である。 カラー画像の各縦ラインの対応画素値の算出処理を説明する図である。 画像処理結果例を示す図である。
符号の説明
1・・CPU、2・・メモリ、3・・スキャナ、4・・表示装置、
5・・記憶装置、6・・カラー画像処理プログラム、7・・入力装置、
8・・ネットワークアダプタ、9・・ネットワーク、10・・バス。

Claims (9)

  1. 入力されたカラー画像に複数の領域を設定する設定手段と、
    前記複数の領域のうちから定められた一つの領域である基準領域について当該領域内の各画素の間の色差を算出して色差が最も大きい2つの基準画素を抽出する手段と、
    前記2つの基準画素の画素値と当該領域内の画素値とを比較して画素数が予め設定された閾値を超えた方の画素値を持った基準画素を背景対応素としかつ他方を文字対応画素に決定する決定手段と、
    前記決定された基準領域の文字対応画素及び背景対応画素に基づいて基準領域に隣接する領域の文字対応画素及び背景対応画素を抽出し、当該隣接領域の文字対応画素及び背景対応画素に基づいて順次その隣接領域の文字対応画素及び背景対応画素を抽出する手段と、
    各領域の前記判別された文字対応画素及び背景対応画素を各領域の中心に位置するラインの文字対応色成分値及び背景対応色成分値として、各領域の中心間の各ラインの文字対応色成分値及び背景対応色成分値を補間法により算出する算出手段と、
    前記算出された文字対応色成分値及び前記背景対応色成分値に基づいて各画素が文字対応画素及び背景対応画素のいずれであるか判定する判定手段と、
    判定結果に基づいて2値化画像を作成する作成手段と
    を備えていることを特徴とするカラー画像処理装置。
  2. 前記設定手段は、カラー画像中の文字の配列方向に沿って複数の領域を設定することを特徴とする請求項1に記載のカラー画像処理装置。
  3. 前記決定手段は、2つの前記基準画素と領域内の各ラインの画素との間で算出された2つの色差を比較して色差が小さい方の前記基準画素に画素数をカウントする手段と、ライン毎にカウントされた画素数が予め設定された閾値を超えた場合にその画素数に対応する前記基準画素を背景対応画素と決定する手段とを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のカラー画像処理装置。
  4. 前記基準領域は、カラー画像の中央に配置された領域であることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載のカラー画像処理装置。
  5. 隣接領域の文字対応画素及び背景対応画素を抽出する手段は、基準となる文字対応画素の色成分値に関して色毎に成分値の差が最も大きい背景候補画素を抽出する手段と、背景候補画素と基準となる背景対応画素との間の色差を算出して色差の最も小さい背景候補画素を当該隣接領域の背景対応画素と決定する手段と、基準となる背景対応画素の色成分値に関して色毎に成分値の差が最も大きい文字候補画素を抽出する手段と、文字候補画素と基準となる文字対応画素との間の色差を算出して色差の最も小さい文字候補画素を当該隣接領域の文字対応画素と決定する手段とを備えていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のカラー画像処理装置。
  6. 前記判定手段は、各ラインの前記文字対応色成分値又は前記背景対応色成分値と当該ラインの各画素の色成分値との間で算出された色差が予め設定された閾値を超えるか否かにより判定することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のカラー画像処理装置。
  7. コンピュータを、
    入力されたカラー画像に複数の領域を設定する設定手段と、
    前記複数の領域のうちから定められた一つの領域である基準領域について当該領域内の各画素の間の色差を算出して色差が最も大きい2つの基準画素を抽出する手段と、
    前記2つの基準画素の画素値と当該領域内の画素値とを比較して画素数が予め設定された閾値を超えた方の画素値を持った基準画素を背景対応素としかつ他方を文字対応画素に決定する決定手段と、
    前記決定された基準領域の文字対応画素及び背景対応画素に基づいて基準領域に隣接する領域の文字対応画素及び背景対応画素を抽出し、当該隣接領域の文字対応画素及び背景対応画素に基づいて順次その隣接領域の文字対応画素及び背景対応画素を抽出する手段と、
    各領域の前記判別された文字対応画素及び背景対応画素を各領域の中心に位置するラインの文字対応色成分値及び背景対応色成分値として、各領域の中心間の各ラインの文字対応色成分値及び背景対応色成分値を補間法により算出する算出手段と、
    前記算出された文字対応色成分値及び前記背景対応色成分値に基づいて各画素が文字対応画素及び背景対応画素のいずれであるか判定する判定手段と、
    判定結果に基づいて2値化画像を作成する作成手段、
    として機能させるためのカラー画像処理プログラム。
  8. 前記設定手段は、カラー画像中の文字の配列方向に沿って複数の領域を設定する請求項7に記載のカラー画像処理プログラム。
  9. 前記決定手段を、
    2つの前記基準画素と領域内の各ラインの画素との間で算出された2つの色差を比較して色差が小さい方の前記基準画素について画素数をカウントする手段、及びライン毎にカウントされた画素数が予め設定された閾値を超えた場合にその画素数に対応する前記基準画素を背景対応画素と決定する手段、
    として機能させる請求項7又は8に記載のカラー画像処理プログラム。
JP2004011994A 2004-01-20 2004-01-20 カラー画像処理装置及びカラー画像処理プログラム Expired - Fee Related JP4371306B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004011994A JP4371306B2 (ja) 2004-01-20 2004-01-20 カラー画像処理装置及びカラー画像処理プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004011994A JP4371306B2 (ja) 2004-01-20 2004-01-20 カラー画像処理装置及びカラー画像処理プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005210200A JP2005210200A (ja) 2005-08-04
JP4371306B2 true JP4371306B2 (ja) 2009-11-25

Family

ID=34898513

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004011994A Expired - Fee Related JP4371306B2 (ja) 2004-01-20 2004-01-20 カラー画像処理装置及びカラー画像処理プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4371306B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110880164B (zh) * 2018-09-06 2024-02-27 中兴通讯股份有限公司 一种图像处理方法、装置、设备及计算机存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005210200A (ja) 2005-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10896349B2 (en) Text detection method and apparatus, and storage medium
US9589198B2 (en) Camera based method for text input and keyword detection
CN109948590B (zh) 姿态问题检测方法及装置
US7949157B2 (en) Interpreting sign language gestures
JP5826081B2 (ja) 画像処理装置、文字認識方法及びコンピュータプログラム
US8175380B2 (en) Apparatus and method for improving text recognition capability
CN107590447A (zh) 一种文字标题识别方法及装置
KR101907414B1 (ko) 촬영 이미지 기반의 문자 인식 장치 및 방법
US9171224B2 (en) Method of improving contrast for text extraction and recognition applications
CN111985465A (zh) 文本识别方法、装置、设备及存储介质
KR20100099154A (ko) 이미지 분석방법, 특히 이동 단말기용 이미지 분석방법
CN103973931A (zh) 图像处理装置及图像处理方法
CN114120307A (zh) 显示内容的识别方法、装置、设备和存储介质
JP2010152800A (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
KR101842535B1 (ko) 부호의 광학적 검출 방법
CN113313066A (zh) 图像识别方法、装置、存储介质以及终端
JP2008299412A (ja) 光学式認識コード認識結果表示方法
JP4371306B2 (ja) カラー画像処理装置及びカラー画像処理プログラム
US9158968B2 (en) Apparatus for extracting changed part of image, apparatus for displaying changed part of image, and computer readable medium
WO2019097690A1 (ja) 画像処理装置、制御方法及び制御プログラム
CN112634382B (zh) 一种非自然对象的图像识别、替换方法和装置
CN114429464A (zh) 终端的碎屏识别方法和相关设备
CN114429628A (zh) 图像处理方法、装置、可读存储介质及电子设备
CN113840135A (zh) 色偏检测方法、装置、设备及存储介质
RU2571510C2 (ru) Метод и устройство, использующие увеличение изображения для подавления визуально заметных дефектов на изображении

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081006

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081015

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090612

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090807

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090827

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090827

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130911

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees