JP4370523B2 - Fishing gear processing tools - Google Patents
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Description
本発明は、釣具加工用具に関し、より詳しくは、釣用ラインを結束するためなどに使用する釣具加工用具に関する。 The present invention relates to a fishing gear processing tool, and more particularly to a fishing gear processing tool used for binding fishing lines.
例えば海のルアーフィッシングでは、釣用ラインとしてのメインラインに直接ルアーを結束せず、メインラインの先端部にリーダーと呼ばれる強度の高い別の釣用ラインを結束し、ルアーはそのリーダーの先端部に結束することが多い。ラインとライン、ラインとルアー等との結束部、あるいは結束方法をノットという。 For example, in lure fishing at sea, the lure is not tied directly to the main line as a fishing line, but another strong fishing line called a leader is tied to the tip of the main line, and the lure is the tip of the leader. Often tied together. A bundling portion or a bundling method of lines and lines, lines and lures, etc. is called a knot.
ノットには伝統的なものから個人が独自に案出したものまで、様々なものが存在する。いずれのノットにも長所と短所があるが、ノットで重要なことは、強度が高いこと、結束作業が簡単であること、結束作業が迅速であること、である。また、同じノットであっても、作業者の習熟度によって強度や結束作業のスピードには大きな差異が生じる。 There are a variety of knots, from traditional ones to those devised by individuals. Each knot has advantages and disadvantages, but what is important about the knot is that it is strong, the bundling operation is simple, and the bundling operation is quick. Even with the same knot, there is a great difference in strength and bundling speed depending on the proficiency level of the worker.
メインラインとリーダーとを結束するノットのうち、釣り愛好者の間で「ボビンノット」と呼ばれるノットが知られている。ボビンノットはパックラットノットなどと呼ばれる場合もある。ボビンノットは道具を用いて結束するため、作業者の習熟度に関わらず、比較的容易に強度の高いノットを作ることができ、比較的結束作業が簡単で迅速である。このため、ボビンノットは、メインラインとリーダーとを結束するノットとしてよく用いられている。ボビンノットに使用される道具は、ボビンとボビンホルダーである。ボビンとボビンホルダーはフライフィッシング等で用いられるものを利用する(例えば、図8、特許文献1参照。)。以下に、代表的なボビンノットの手順について説明する。 Among knots that unite the main line and the leader, a knot called “bobbin knot” is known among fishing enthusiasts. Bobbin knots are sometimes called packed rat knots. Since the bobbin knot is bound using a tool, a knot having high strength can be made relatively easily regardless of the skill level of the operator, and the binding operation is relatively simple and quick. For this reason, the bobbin knot is often used as a knot for binding the main line and the leader. Tools used for bobbin knots are bobbins and bobbin holders. As the bobbin and the bobbin holder, those used in fly fishing or the like are used (for example, see FIG. 8 and Patent Document 1). Hereinafter, a typical bobbin knot procedure will be described.
まず、図9に示すように、ボビン81とボビンホルダー82の準備を行なう。ボビン81は、中心部に設けられている穴にオモリ等を入れ、重量を増加させたものを用いる。ボビンホルダー82の導管83にメインライン92を通す。メインライン92は導管83の先端側から通す。導管83を通したメインライン92はボビンホルダー82のアーム84に適当な回数で巻き付ける。メインライン92をアーム84に巻き付けてから、メインライン92の先端部をボビン81に固定する。ボビン81を数回転させてメインライン92をボビン81に巻き付ける。
First, as shown in FIG. 9, the
ここで、メインライン92をボビンホルダー82のアーム84に巻き付けるのは、メインライン92に抵抗を生じさせるためである。メインライン92に抵抗を生じさせる理由は、後に説明するように、メインライン92を導管83の先から引き出しにくくして、リーダー93をメインライン92で締め付ける場合の締め付け力を付与するためである。
Here, the reason why the
ボビン81とボビンホルダー82の準備を行なった後、図10に示すように、メインライン92とリーダー後端部93a(ノットとなる側)とを合わせて一方の手指で把持する。メインライン92を把持する位置は、導管83の先から10cm程度の位置とする。リーダー93の途中部分を他方の手指で把持する。リーダー後端部93aを上にし、メインライン92とリーダー93とが上下方向になるように保持する。ボビンホルダー82をリーダー93の周りに軽く振りまわすようにして回転させ、リーダー後端部93aから5cm乃至10cm程度の範囲に螺旋状にメインライン92を巻き付ける。図11に示すように、巻き終わり部分は手指で把持する。
After the preparation of the
次に、図12に示すように、メインライン92を巻き付けたリーダー93を水平方向に張った状態に保持する。図13に示すように、両手でリーダー93を振って、ボビンホルダー82をリーダー93の周りに回転させる。回転させると、ボビン81とボビンホルダー82に作用する遠心力によってメインライン92が導管83の先から少しずつ引き出される。リーダー93にすでに巻き付けたメインライン92とリーダー93とを締め付けながら、メインライン92をリーダー後端部93a側に向けて巻き付けていく。このとき、導管83の先端を常にリーダー93に接近させた状態を保ちながらボビンホルダー82を回転させるようにする。
Next, as shown in FIG. 12, the
ボビンホルダー82がリーダー後端部93aまで達したら巻き付けを終了する。巻き付け回数は、150回程度である。巻き付けた部分が解けないように手指で把持し、ボビン81に残ったメインライン92(以下、「メインライン92端線」という。)はボビン81から引き抜いて外す。メインライン92端線は、リーダー後端部93aに対して、数回ハーフヒッチで編み付ける(図示省略)。さらにメインライン92にメインライン92端線を10回ほどハーフヒッチで編み付ける(図示省略)。メインライン92端線とリーダー後端部93aの残余部分をカットして、ボビンノットは完成する。
When the
以上説明したボビンノットの強度を確保する上で重要なことは、第1に、メインライン92に適切な締め付け力を付与してリーダー93を締め付けることであり、第2に、導管83の先端を常にリーダー93に接近させた状態を保ちながらボビンホルダー82を回転させることである(図13参照)。
What is important in securing the strength of the bobbin knot described above is to firstly apply an appropriate tightening force to the
このうち、メインライン92に付与する締め付け力は、メインライン92の強度が強い程、あるいはリーダー93の直径が太い程、強い締め付け力にすることが必要である。この締め付け力は、ボビンホルダー82とボビン81に作用する遠心力によって発生するものであるから、ボビン81の重量を増加させたり、ボビンホルダー82の回転速度を増加させて遠心力を増大させることによって、締め付け力を強くすることができる。
Of these, the tightening force applied to the
また、導管83の先端を常にリーダー93に接近させた状態を保ちながらボビンホルダー82を回転させることが重要なのは、この状態で回転させることによって、メインライン92をリーダー93に対して間隔を開けず密に巻き付けることができるからである(図13参照)。メインライン92を密に巻き付けることができないと、メインライン92の巻き付け部分がずれて締め付け力が低下し、ボビンノットの強度を低下させてしまうこととなる。
In addition, it is important to rotate the
上記のように、ボビンノットでは、メインライン92に適切な締め付け力を付与し、かつ、導管83の先端を常にリーダー93に接近させた状態を保ちながらボビンホルダー82を回転させる必要があるが、そのためには、メインライン92の抵抗の強弱を調整することが極めて重要となる。
As described above, in the bobbin knot, it is necessary to rotate the
すなわち、メインライン92の抵抗が弱い場合は、ボビン81とボビンホルダー82の重量や回転によってメインライン92が簡単に引き出されてしまう。このため、導管83の先端を常にリーダー93に接近させた状態でボビンホルダー82をリーダー93の周りに回転させるようにすると、ボビンホルダー82に遅い回転しか与えられず遠心力が不足して締め付け力が不足し、ボビンノットの強度を確保することはできない。
That is, when the resistance of the
反対に、締め付け力を確保するように速く回転させると、導管83の先端がリーダー93から離隔してしまい、メインライン92をリーダー93に対して間隔を開けず密に巻き付けることができない。この場合もボビンノットの強度を確保することはできない。
On the other hand, if it is rotated fast so as to ensure a tightening force, the tip of the
また、メインライン92の抵抗が強い場合は、ボビンホルダー82を回転させてもメインライン92は引き出されにくい。この場合は、導管83の先端ではなく中間部がリーダー93に接近した状態となり、メインライン92をリーダー93に対して間隔を開けず密に巻き付けることができないばかりか、ボビンホルダー82の回転が円滑でなくなり、その結果、ボビンノットを作ることは困難となる。
Further, when the resistance of the
従って、メインライン92の抵抗の強弱は、ボビン81とボビンホルダー82の重量の軽重、回転速度に応じて調整しなければならない。例えば、ボビン81の重量を増加させたり、ボビンホルダー82の回転速度を増加させると、遠心力は増加するため、抵抗を強くする必要がある。反対に、ボビン81の重量を減少させたり、ボビンホルダー82の回転速度を減少させると、遠心力は低下するため、抵抗を弱める必要がある。
Therefore, the strength of the resistance of the
上記のように、ボビンノットでは、メインライン92に生じさせる抵抗の強弱の調整が極めて重要である。しかしながら、ボビン81とボビンホルダー82を用いた従来の方法では、メインライン92をボビンホルダー82のアーム84に巻き付けることによって抵抗を生じさせている。抵抗の強弱は、巻き付け回数を増減させることによって調整しなければならない。このため、ボビン81とボビンホルダー82の準備を全て行なった後、再度抵抗の強弱を調整する場合には、一旦メインライン92をボビン81から全部引き抜き、巻き付け回数を増減させてから再度ボビン81とボビンホルダー82の準備を行なわなければならない。従って、抵抗の強弱の調整が極めて重要であるにも関わらず、抵抗の強弱を調整することは非常に手数を要するという問題があった。
As described above, in the bobbin knot, it is extremely important to adjust the strength of resistance generated in the
また、ボビンノットでは、メインライン92による締め付け力は、ボビンホルダー82とボビン81に作用する遠心力によって発生するものであるが、ボビン81とボビンホルダー82を用いた従来の方法では、メインライン92の締め付け力を調整するためにボビン81とボビンホルダー82の重量を増減させることが困難であるという問題があった。
In the bobbin knot, the tightening force by the
本発明は、前記の問題点に鑑みてなされたものであって、その第1の目的は、抵抗の強弱を調整することが容易な、ボビンノットを作るのに適した釣具加工用具を提供することにある。また、第2の目的は、重量を調整することが容易で、ボビンノットを作るのに適した釣具加工用具を提供することにある。 The present invention has been made in view of the above-described problems, and a first object thereof is to provide a fishing tackle processing tool suitable for making a bobbin knot that can easily adjust the strength of resistance. It is in. A second object is to provide a fishing tackle processing tool that is easy to adjust the weight and suitable for making a bobbin knot.
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、釣用ラインが巻き付けられる巻付部を有する回転体と、前記回転体を支軸によって回転自在に支持するアーム部と、前記アーム部に設けられ、前記回転体の巻付部から離隔した位置に釣用ラインを案内する案内部と、前記回転体に対して制動面を接触させ、回転体と制動面との接触部分の圧力を増減させることにより回転体に生じる摩擦力を増減させる制動力調整手段と、を備えたことを特徴とする釣具加工用具において、回転体は、開放端部が形成されたウエイト収容空間を備え、前記開放端部からウエイト収容空間内に出入自在に収容できるウエイトと、前記開放端部の一部又は全部を閉止する閉止部材と、を備えたものである。In order to achieve the above object, the invention according to
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、案内部の開口部は、回転体の巻付部からの距離を調整できるものである。According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the invention, the opening of the guide portion can adjust the distance from the winding portion of the rotating body.
(作用)
従って、請求項1に記載の発明によれば、制動力調整手段は、回転体に対して制動面を接触させているため、回転体には摩擦力が生じる。回転体と制動面との接触部分の圧力を増減させることにより回転体に生じる摩擦力が増減する。このため、回転体の抵抗の強弱を容易に調整することができる。
また、回転体はウエイト収容空間を備え、ウエイト収容空間にウエイトを収容し、開放端部を閉止してウエイトが不用意に抜脱することを防止するため、回転体の重量を増減させて釣具加工用具の重量の調整を容易に行うことができる。
(Function)
Therefore, according to the first aspect of the present invention, since the braking force adjusting means makes the braking surface contact the rotating body, a frictional force is generated on the rotating body. By increasing or decreasing the pressure at the contact portion between the rotating body and the braking surface, the frictional force generated in the rotating body increases or decreases. For this reason, the strength of the resistance of the rotating body can be easily adjusted.
In addition, the rotating body has a weight accommodating space, the weight is accommodated in the weight accommodating space, and the weight of the rotating body is increased or decreased in order to prevent the weight from being accidentally pulled out by closing the open end. The weight of the processing tool can be easily adjusted.
請求項2に記載の発明によれば、案内部の開口部は、回転体の巻付部からの距離を調整できる。このため、案内部の開口部から重心位置までの距離を調整することができる。According to the second aspect of the present invention, the opening of the guide portion can adjust the distance from the winding portion of the rotating body. For this reason, the distance from the opening part of a guide part to a gravity center position can be adjusted.
以上詳述したように請求項1及び請求項2に記載の発明によれば、釣用のメインラインとリーダーとを結束するボビンノットを作る場合、回転体の抵抗の強弱を容易に調整することができるため、メインラインの抵抗の強弱を容易に調整することができる。従って、強度の高いボビンノットを容易に作ることができる。 As described in detail above, according to the first and second aspects of the invention, when making a bobbin knot that binds the main line for fishing and the leader, it is possible to easily adjust the strength of the resistance of the rotating body. Therefore, the strength of the main line resistance can be easily adjusted. Therefore, a high-strength bobbin knot can be easily made.
請求項1に記載の発明によれば、回転体の重量を増減させて釣具加工用具の重量の調整を容易に行うことができる。このため、ボビンノットに使用する場合、遠心力の強弱を容易に調整することができ、メインラインに適切な締め付け力を付与することができる。また、異なる重量の回転体を複数用意する必要もない。従って、強度の高いボビンノットを容易に作ることができる。 According to the first aspect of the present invention, the weight of the fishing gear processing tool can be easily adjusted by increasing or decreasing the weight of the rotating body. For this reason, when used for a bobbin knot, the strength of the centrifugal force can be easily adjusted, and an appropriate tightening force can be applied to the main line. Moreover, it is not necessary to prepare a plurality of rotating bodies having different weights. Therefore, a high-strength bobbin knot can be easily made.
請求項2に記載の発明によれば、案内部の開口部から重心位置までの距離を調整することができる。このため、ボビンノットに使用する場合、遠心力の強弱を容易に調整することができ、メインラインに適切な締め付け力を付与することができる。従って、強度の高いボビンノットを容易に作ることができる。
According to invention of
本発明を具体化した実施形態について図1から図7に従って説明する。 An embodiment embodying the present invention will be described with reference to FIGS.
本発明の実施例1に係る釣具加工用具1について図1から図5及び図7に従って説明する。図1に示すように、実施例1に係る釣具加工用具1は、回転体2、アーム部3、案内部4及び制動面51を有する。
A fishing
前記回転体2は、釣用ラインを巻付けるとともに、釣具加工用具1の重量を調整する部分である。図4に示すように、回転体2は巻付部21と摩擦面22とを有する。回転体2の外形は略円柱形状である。側面にあたる部分が巻付部21である。底面にあたる部分が摩擦面22である。回転体2の素材はアルミニウム、ステンレス等の金属素材や合成樹脂素材を使用することができる。
The
前記巻付部21は釣用ラインが巻き付けられる部分である。巻付部21には、滑り止め部29が設けられる。滑り止め部29は、釣用ラインが不用意に滑ることを防止する部分である。滑り止め部29として、シリコンゴムの管体を嵌めている。滑り止め部29は、巻付部21に部材を嵌める手段によるほか、巻付部21にゴム系塗料等を塗布する手段や、巻付部21の表面に細溝やローレットを形成する手段等によって設けることができる。
The winding
前記摩擦面22は制動面51が接触する部分である。摩擦面22の略中央部には回転体2を貫通する軸孔26が形成されている。軸孔26の周囲には摩擦面22が形成される。
The
図4に示すように、前記回転体2は、前記軸孔26の周囲にウエイト収容空間23が形成されている。ウエイト収容空間23は後記ウエイト25を収容、抜脱して回転体2の重量を増減させ、釣具加工用具1の重量の調整を行う部分である。ウエイト収容空間23は一端側が開放された開放端部24となっており、他端は閉塞されている。
As shown in FIG. 4, the
ウエイト25は前記ウエイト収容空間23に収容、抜脱され、回転体2の回転体2の重量を増減させ、釣具加工用具1の重量の調整を行う部分である。図2に示すように、ウエイト25は、ウエイト収容空間23に収容、抜脱自在の形状を有している。回転体2の重量の増減は、前記ウエイト収容空間23に収容するウエイト25の数量を増減することによって行なう。
The
図4に示すように、前記回転体2は、糸止め部27を備えている。糸止め部27は、釣用ラインの先端部を係止するため部材である。糸止め部27は溝部(図示せず)と、2本の環状の弾性部材28とからなる。前記溝部は回転体2の巻付部21に形成される。溝部の幅は2本の環状の弾性部材28が収容される幅を有する。2本の環状の弾性部材28は溝部に嵌め込まれ、互いに密着するように取り付けられる。
As shown in FIG. 4, the
前記アーム部3は、前記回転体2を支持し、後記案内部4を設ける部分である。図2に示すように、アーム部3の一端部には、支軸31が突設されている。支軸31は前記回転体2を貫通し、回転体2を回転自在に支持する部分である。支軸31の先端部には雄ネジが形成されている。一方、図2、図3に示すように、アーム部3の他端部には、アーム部3の厚み方向にスリット32が形成される。スリット32の内側には、後記案内部4を挿通する挿通部33を形成している。挿通部33が形成される方向は、支軸31と略直交する方向である。また、前記挿通部33の両側にはスリット32を貫通する案内部調整用ボルト34が設けられる。前記案内部調整用ボルト34を締めることにより、スリット32の間隔を狭くすることができる。
The
前記案内部4は前記回転体2に巻き付けられる釣用ラインを案内する部分である。図1に示すように、案内部4は管状であり、内部には釣用ラインが挿通できる空間が確保されている。案内部4の両端部分には開口部41を有する。開口部41の周縁部分には、釣用ラインを傷付けないようにするため、セラミック等の素材で形成された滑らかで硬質のリングが設けられている(図示せず)。案内部4は前記アーム部3のスリット32に形成した挿通部33に挿通する。前記案内部調整用ボルト34を締めることにより、スリット32の間隔を狭くして案内部4を挟持する。案内部4のスリット32からの突出量を調整する場合は案内部調整用ボルト34を緩め、案内部4の位置を調整したのち案内部調整用ボルト34を締めることにより行なう。
The
制動力調整手段は、制動環体5及び調整部材6を有する。前記制動環体5は、制動面51を有し、前記回転体2の摩擦面22に前記制動面51を接触させて、回転体2に摩擦力を生じさせる部材である。図2に示すように、制動環体5は、金属素材を用いており、円盤状である。中央には前記支軸31に遊嵌されうる貫通孔52が形成されている。支軸31には、第1の制動環体5を支持させ、次いで回転体2を支持させ、さらに第2の制動環体5を支持させる。支軸31に回転体2と制動環体5とを支持させ、摩擦面22に対向して接触する面が制動環体5の制動面51となる。尚、制動環体5は、回転体2に接触することによって、回転体2に形成されたウエイト収容空間23の開放端部24を閉止する閉止部材としての役割を有する。
The braking force adjusting means has a
前記調整部材6は、回転体2の摩擦面22と制動面51との接触部分の圧力を増減させる部材である。調整部材6には、支軸31に形成された雄ネジに螺合する雌ネジが形成されている。図2、図3に示すように、表面には、調整部材6を手指によって回転させるためのツマミ部61が形成されている。調整部材6を支軸31に螺合させ、締め込んでいくに従って、回転体2の摩擦面22と制動面51との接触部分の圧力は増加し、回転体2に生じる摩擦力は増加する。反対に調整部材6を緩めるに従って、回転体2の摩擦面22と制動面51との接触部分の圧力は減少し、回転体2に生じる摩擦力は減少する。
The adjusting
次に本実施例に係る釣具加工用具1を用い、釣用ラインとしてのメインライン92とリーダー93とで代表的なボビンノットを作る場合について説明する。
Next, a case where a typical bobbin knot is made with the
まず、釣具加工用具1の準備を行なう。調整部材6と制動環体5とを支軸31から外し、回転体2のウエイト収容空間23の開放端部24を露出させる。開放端部24からウエイト収容空間23にウエイト25を収容または抜脱して回転体2の重量を増減させ、釣具加工用具1の重量の調整を行う。釣具加工用具1の重量は、メインライン92の強度が強い程、あるいはリーダー93の直径が太い程、重くする。図7にメインライン92の強度(号数)に対応する釣具加工用具1の重量のおおよその目安を示す。その後、支軸31に制動環体5を通し、調整部材6を支軸31に螺合させる。
First, the fishing
図5に示すように、メインライン92は案内部4の先端側の開口部41から通す。メインライン92の先端部は回転体2に係止する。メインライン92の係止は、回転体2の糸止め部27の弾性部材28が互いに密着している部分にメインライン92を巻き付けて、糸止め部27の弾性部材28にメインライン92の先端部を挟持させればよい。糸止め部27はメインライン92の先端部を迅速に係止することができるため、釣具加工用具1の準備を迅速に行なうことができ、ボビンノットを迅速に作ることができる。
As shown in FIG. 5, the
回転体2の巻付部21にメインライン92を巻き付けるには、調整部材6の側方から手指でメインライン92を把持して巻き付ける。調整部材6の側方からメインライン92を巻き付ければ、アーム部3がないためアーム部3が邪魔にならずにメインライン92を巻き付けることができる。また、巻付部21には滑り止め部29が設けられているため、メインライン92を巻付部21に巻き付ける際にメインライン92が滑りにくく、巻付部21にメインライン92を巻き付けることが容易である。また、巻き付けられた釣用ラインは巻付部に対して滑りにくくなり、糸止め部に力が加わりにくくなり、釣具加工用具の使用中に釣用ラインが糸止め部から不用意に抜脱することを防止することができる。
In order to wind the
メインライン92の抵抗の調整は、調整部材6を回転させることによって行なう。調整部材6を回転させることによって回転体2に対して離接して、回転体2と制動面51との接触部分の圧力を増減させる。これにより、回転体2に生じる摩擦力が増減し、回転体2の抵抗の強弱を容易に調整することができる。メインライン92の抵抗は、メインライン92の強度が強い程、あるいはリーダー93の直径が太い程、強くする。図7にメインライン92の強度(号数)に対応するメインライン92の抵抗のおおよその目安を示す。
The resistance of the
釣具加工用具1の準備を行なった後、メインライン92とリーダー後端部93a(ノットとなる側)とを合わせて一方の手指で把持する(図10参照)。メインライン92を把持する位置は、案内部4の先から10cm程度の位置とする。リーダー93の途中部分を他方の手指で把持する。リーダー後端部93aを上にし、メインライン92とリーダー93とが上下方向になるように保持する。釣具加工用具1をリーダー93の周りに軽く振りまわすようにして回転させ、リーダー後端部93aから5cm乃至10cm程度の範囲に螺旋状にメインライン92を巻き付ける。巻き終わり部分は手指で把持する(図11参照)。
After the preparation of the fishing
次に、メインライン92を巻き付けたリーダー93を水平方向に張った状態に保持する。案内部4の先端はリーダー93に接触させる(図12参照)。両手でリーダー93を振って、釣具加工用具1をリーダー93の周りに回転させる(図13参照)。
Next, the
釣具加工用具1をリーダー93の周りに回転させると、釣具加工用具1に作用する遠心力によってメインライン92が案内部4の先端側の開口部41から少しずつ引き出される。リーダー93にすでに巻き付けたメインライン92とリーダー93とを締め付けながら、メインライン92をリーダー後端部93a側に向けて巻き付けていく。また、案内部4の先端側の開口部41を常にリーダー93に接近させて釣具加工用具1をリーダー93の周りに回転させることにより、メインライン92は間隔を開けず密に巻き付けられる。
When the fishing
メインライン92による締め付け力は、メインライン92の強度が強い程、あるいはリーダー93の直径が太い程、強くするようにする。メインライン92による締め付け力は、釣具加工用具1に作用する遠心力によって発生するものであるから、釣具加工用具1の重量の増減、案内部4のスリット32からの突出量の調整、釣具加工用具1の回転速度を増減させることによって、調整することができる。案内部4の調整については、アーム部3の案内部調整用ボルト34を緩め、案内部4の位置を調整したのち案内部調整用ボルト34を締めることにより容易に行なうことができる。
The tightening force by the
釣具加工用具1がリーダー後端部93aまで達したら巻き付けを終了する。巻き付け回数は、150回程度である。巻き付けた部分が解けないように手指で把持し、回転体2に残ったメインライン92を引き抜いて外す。以下、従来と同様にメインライン92端線は、リーダー後端部93aに対して、数回ハーフヒッチで編み付け、さらにメインライン92にメインライン92端線を10回ほどハーフヒッチで編み付ける。メインライン92端線とリーダー後端部93aの残余部分をカットして、ボビンノットは完成する。
When the fishing
本発明の実施例2に係る釣具加工用具1について図6に従って説明する。実施例2に係る釣具加工用具1は、アーム部3が二股となっている点が実施例1と異なっている。実施例1と同一部分は同一符号を付して詳しい説明は省略する。
A fishing
図6に示すように、アーム部3は二股となっている。アーム部3の自由端側には、支軸としてのボルト71が貫通する透孔が穿設されている(図示せず)。支軸としてのボルト71は、アーム部3と、制動環体5及び、回転体2の軸孔26とを貫通する。ボルトの他端には調整部材としての蝶ナット72が螺合している。調整部材としての蝶ナット72を回転させることによって回転体2に対して離接して、回転体2と制動面51との接触部分の圧力を増減させる。これにより、回転体2に生じる摩擦力が増減する。このため、回転体2の抵抗の強弱を容易に調整することができる。
As shown in FIG. 6, the
図6に示すように、アーム部3の略中央部には案内部4が設けられる。案内部4を取り付ける部分にはチャッキング部73が設けられており、案内部4はチャッキング部73によって取り付けられている。案内部4のチャッキング部73からの突出量を調整する場合はチャッキング部73の締め付けネジ74を緩め、案内部4の位置を調整したのち締め付けネジ74を締めることにより行なう。
As shown in FIG. 6, a
なお、実施の形態は上記に限定されるものではない。制動面51は制動環体5に設けられなくてもよく、制動環体5を設けない場合には、アーム部3や調整部材6のうち、回転体2に接触する部分を制動面51としてもよい。
The embodiment is not limited to the above. The
釣具加工用具1の重量の増減は、回転体2の重量を増減させる手段の他、異なる重量の回転体2に交換するようにしてもよい。
In addition to means for increasing or decreasing the weight of the
回転体2の糸止め部27は、環状の弾性部材28を用いたものに限定されず、例えば、ワッシャを通したボルトを回転体2の巻付部21に取り付けてもよい。この場合、ワッシャと巻付部21との間に楔形状の空間が形成される。ボルトの周囲に釣用ラインを巻き付け、楔形状の空間に釣用ラインを挟持させて釣用ラインの先端部を係止する。
The
釣具加工用具1はボビンノットを作る場合に使用するだけでなく、それ以外の用途、例えばフライフィッシング用のフライを製作する場合に使用することもできることはいうまでもない。
Needless to say, the fishing
1 釣具加工用具
2 回転体
21 巻付部
22 摩擦面
23 ウエイト収容空間
24 開放端部
25 ウエイト
26 軸孔
27 糸止め部
28 環状の弾性部材
29 滑り止め部
3 アーム部
31 支軸
32 スリット
33 挿通部
34 案内部調整用ボルト
4 案内部
41 開口部
5 制動環体
51 制動面
52 貫通孔
6 調整部材
61 ツマミ部
71 支軸としてのボルト
72 調整部材としての蝶ナット
73 チャッキング部
74 締め付けネジ
81 ボビン
82 ボビンホルダー
83 導管
84 アーム
92 釣用ラインとしてのメインライン
93 リーダー
93a リーダー後端部
DESCRIPTION OF
Claims (2)
回転体は、開放端部が形成されたウエイト収容空間を備え、The rotating body includes a weight accommodating space in which an open end is formed,
前記開放端部からウエイト収容空間内に出入自在に収容できるウエイトと、A weight that can be removably accommodated in the weight accommodating space from the open end; and
前記開放端部の一部又は全部を閉止する閉止部材と、を備えたことを特徴とする釣具加工用具。A fishing gear processing tool, comprising: a closing member that closes part or all of the open end portion.
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