JP4370275B2 - 遊技用システム - Google Patents
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Description
このような問題を解決するために、特定遊技状態中に閉店時間を迎えた場合に、所定の補償を行うような遊技場システムが考えられている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、閉店時における補償は、遊技者に対する遊技店のサービスの一環であることから、遊技店への貢献度等を基準に補償価値量を決定しないと、遊技者に喜ばれるような十分なサービスとは言い難く、固定した遊技者を確保するといった点においては十分なシステムとはいえないものであった。
特定条件を達成した会員遊技者に対してサービスポイントを付与するサービスポイント付与手段と、
遊技に使用されたのち回収される遊技媒体としての遊技球の回収間隔が所定時間以上となる非稼働状態を監視する稼働状態監視手段と、
遊技店が予め定めた閉店時間となった際に、遊技機が次回の大当り状態の発生が容易な特定遊技状態であった場合に、当該遊技機で遊技する会員遊技者に対して所要の補償価値を付与する補償手段と、
を備え、
前記補償手段は、前記会員遊技者が保有するサービスポイント数に応じて補償価値量を決定する補償価値量決定手段と、前記稼働状態監視手段の監視結果に基づき、前記閉店時間前の所定期間において、特定遊技状態が発生しているにもかかわらず所定期間の非稼働状態が発生していた場合には、前記付与する補償価値量を減少させる補償価値量減少手段と、を含み、
前記補償手段で補償された補償価値を、当該補償が行われた当日は景品交換不能に管理することを特徴とする。
また、「特定条件」とは、例えば、所定回数の来店や所定遊技時間の経過である。
また、「大当り状態」とは、遊技者にとって有利な状態であって、遊技球の入賞が容易な変動入賞装置を開状態に変換する状態である。
また、「特定遊技状態」とは、例えば、特図の確率変動状態、普図の確率変動状態、普電の開放時間変更状態(普図時短状態)である。
また、「補償価値」とは、例えば、遊技球、メダルである。
また、「補償価値を付与」とは、例えば、遊技媒体データの加算や遊技媒体をそのまま排出(払い出し)することである。
また、「補償価値量を減少」には、補償価値を付与しないものも含まれる。
また、特定条件の達成回数の少ない会員遊技者も、特定条件の達成を目指すようになるので、当該遊技店への会員遊技者の来店頻度をより高めることが可能となる。
また、補償が行われた当日は景品交換不能に管理することとなるため、遊技店への再来店回数が増加することとなり、補償によって遊技者にサービスをした上で、遊技店側においては単なる補償以上の効果が得られる。
さらに、閉店時間前の所定期間において、特定遊技状態が発生しているにもかかわらず所定期間の非稼働状態が発生していた場合には、付与する補償価値量を減少させるようにしたので、遊技機の稼働率を向上させることができる。
すなわち、通常に遊技を継続して大当り状態を発生させるよりも、閉店補償を付与された方が遊技者が大きな価値を得るようなサービスのパターンが設定されている場合に、遊技者は閉店時間(閉店時刻)となる前から遊技を中断することが考えられる。このような行為が行われると遊技機の稼働率が低下してしまうこととなるが、所定期間の非稼働状態が発生していた場合に付与する補償価値量を減少させるようにすることで、このような行為を未然に防ぐことが可能となる。
また、上記行為を防止できるので、遊技店ではより価値の高いサービスを設定することができるようになる。
前記補償価値量決定手段は、前記補償遊技媒体データにおける遊技媒体量を決定することを特徴とする。
すなわち、閉店時間が近くなっているのに、次の大当り状態がなかなか発生しない場合には、遊技者のイライラ感が非常に高まるが、このような場合に、もし次の大当り状態が発生しなくても、そのときは補償価値量が増加することとなるので、遊技者の不満感が高まるのを防止することができる。
また、会員遊技者が保有するサービスポイントが多いほど、大きい補償価値量を選択し易くするように選択率を変更するようにしているので、サービスポイントを多く保有している会員遊技者に対して、確実に大きな補償価値量を付与することが可能となる。
会員遊技者に関わる各種情報を管理する会員管理装置と、
前記会員管理装置と通信可能に構成されるとともに、情報表示器を有して前記遊技機毎に隣設される台間機と、
を備え、
前記補償価値量決定手段は前記台間機に備えられ、前記表示ゲームを前記情報表示器により表示することを特徴とする。
また、特定条件を達成していない会員遊技者も、特定条件の達成を目指すようになり、当該遊技店への会員遊技者の来店頻度を高めることが可能となる。
また、補償が行われた当日は景品交換不能に管理することとなるため、遊技店への再来店回数が増加することとなり、補償によって遊技者にサービスをした上で、遊技店側においては単なる補償以上の効果が得られる。
初めに、本実施形態における遊技機としてのパチンコ遊技機1について説明する。
図1に示すパチンコ遊技機1は、周知のパチンコ遊技機と同様の構成を有するものである。すなわち、このパチンコ遊技機1は、遊技球を流下させることで遊技を行う遊技領域が前面側に形成された遊技盤(図示略)を有し、この遊技領域の前方側が、透明部材をなすガラス板3を有する開閉可能な透明部材保持枠2により、遊技領域を視認可能に閉塞されている。なお、遊技盤は、遊技盤を取り付けるための略正方形状の開口部を有する前面枠(図示略)に固定される。また、前面枠は、パチンコ遊技機1を設置するための島設備に固定される矩形枠状の機枠(図示略)に、一側部が左右に回動自在に軸支された状態で取り付けられる。また、前記透明部材保持枠2は、前面枠に、一側部が回動自在に軸支された状態で、かつ、前面枠の遊技盤が取り付けられた部分の前面を覆うように取り付けられる。
開閉パネル4は、排出装置から排出された遊技球を貯留するとともに、遊技球を発射する発射装置に遊技球を送る上皿6を有している。また、開閉パネル4の下側の下部パネル5には、上皿6に収容しきれない遊技球を収容する下皿7と、遊技領域に向けての遊技球の発射操作を行うとともに、該遊技領域に遊技球を発射する際の発射勢を調節するための操作ハンドル8が設けられている。
また、遊技盤には複数の識別情報(特別図柄:特図)による特図変動表示ゲームを表示可能な変動表示装置としての特図表示器26(図2に図示)が設けられている。
そして、遊技領域のほぼ中央部には、特図変動表示ゲームに対応した演出変動表示ゲームを表示可能な演出用変動表示装置としての液晶表示装置25(図2に図示)が設けられ、演出用変動表示装置の下に特図変動表示ゲームを開始する権利を付与する始動入賞口となる普通変動入賞装置(図示略)が設けられている。
なお、普通変動入賞装置には、普電用ソレノイド(図2に図示、普電用SOL17)によって駆動される左右一対の開閉部材を具備した普通電動役物が設けられている。この開閉部材は、常時は遊技球が1個流入可能な程度の間隔で閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)を保持しているが、普図変動表示ゲームの結果が当たりとなった場合には、逆「ハ」の字状に開いて普通変動入賞装置に遊技球が流入し易い状態(遊技者にとって有利な状態)に変化されるようになっている。
可動部材は可動部材用ソレノイド(図2に図示、可動部材用SOL19)によって駆動されるようになっており、通常は大入賞口を閉じた状態とされ、特図変動表示ゲームが大当たり結果となった場合に大入賞口を開放した状態とするようになっている。
さらに、遊技領域には、普図変動表示ゲームの始動条件を付与する普図始動ゲート(図示略)と、普図変動表示ゲームを表示する普図表示器28(図2に図示)と、普図始動ゲートに遊技球が流入・通過して普図変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数(普図始動記憶数)を表示する普図記憶表示器29(図2に図示)とが設けられている。
また、透明部材保持枠2には、光による演出を行うための装飾ランプ、LED23(図2に図示)、音声を出力するためのスピーカ22(図2に図示)が設けられている。
なお、遊技制御装置9、演出制御装置21、表示制御装置24は、遊技盤の裏面側に設けられている。
このうち、CPU10aは、制御部、演算部を備え、演算制御を行う他、特図や普図の変動表示ゲームに関連する各種乱数値なども生成している。各種乱数値には、特図変動表示ゲームの大当り判定用乱数値、普図変動表示ゲームの当り判定用乱数値、特図変動表示ゲームの停止図柄の決定に用いられる図柄決定用乱数値、特図変動表示ゲームにおける基本変動パターン(各種リーチやリーチ無しの変動表示における変動表示ゲームの実行時間等を含む)の種類の決定に用いられる基本変動パターン決定用乱数値などが含まれる。
また、特図変動表示ゲームの結果を表示する特図表示器26、未処理の特図変動表示ゲームの回数を表示する特図記憶表示器27、普図変動表示ゲームの結果を表示する普図表示器28、未処理の普図変動表示ゲームの回数を表示する普図記憶表示器29などにも出力されている。
この比較により、遊技制御装置9のCPU10aは、特図変動表示ゲームを大当りとして特別遊技状態を発生するか否か(大当りに当選か否か)、等を決定する。なお、特図変動表示ゲームの大当り決定用に抽出された乱数値が、特図変動表示ゲーム用に記憶されている大当り判定値と一致する場合に、特図変動表示ゲームが大当りとされる。そして、特図変動表示ゲームが大当りとされた際には、特図変動表示ゲーム終了後、後述のサイクル遊技として、可動部材用ソレノイド19を作動させて特別変動入賞装置18を開放状態とする。
なお、例えば、特図始動記憶に空きがない場合、すなわち、特図始動記憶数が予め設定された上限となっている場合には、各種乱数値の抽出を行わない。
この比較により、遊技制御装置9のCPU10aは、普図変動表示ゲームを当りとして普通電動役物を作動させるか否かを決定する。なお、普図変動表示ゲームの当り決定用に抽出された乱数値が、普図変動表示ゲーム用に記憶されている当り判定値と一致する場合に、普図変動表示ゲームが当りとされる。
そして、普図変動表示ゲームが当りとされた際には、普図変動表示ゲーム終了後、普電用ソレノイド17を作動させて普通変動役物を所定時間開放して、普通電動役物が設けられた普通変動入賞装置を遊技球が入賞しやすい状態とする。
なお、例えば、普図始動記憶に空きがない場合、すなわち、普図始動記憶数が予め設定された上限となっている場合には、普図変動表示ゲームの乱数値の抽出を行わない。
また、演出制御装置21は、遊技制御装置9から出力された演出データ(制御情報を含む演出コマンド)を、表示制御装置24に出力する。
そして、遊技制御装置9の制御により、遊技領域内に打ち込まれた遊技球が、一般入賞口、変動入賞装置、特別変動入賞装置18の何れかに入賞し、一般入賞口センサ15,16、特図始動入賞口センサ13、大入賞口センサ20に入賞した遊技球が検出されたことに基づき、排出装置から、それぞれの入賞口に対応した所定数の賞球が上皿6に排出される(払い出される)ようになっている。
また、遊技制御装置9の制御により、遊技領域内に打ち込まれた遊技球が、普図始動ゲート内を通過すると、普図始動ゲートセンサ14に遊技球が検出されたことに基づき、普図表示器28において普図変動表示ゲームが行われる。
この普図変動表示ゲームの結果、普図表示器28における停止表示が特別(当り)の結果態様となれば、普図変動表示ゲームが当りとなって、普通変動入賞装置に設けられる普通電動役物の開閉部材が、普電用ソレノイド17によって所定時間(例えば、0.5秒間)開放される。これにより、例えば、普通変動入賞装置の始動入賞口に遊技球が入賞しやすくなり、特図変動表示ゲームの始動が容易となる。
特定遊技状態には、例えば、普図時間短縮(普図時短)状態、普図確率変動(普図確変)状態、特図確率変動(特図確変)状態などの複数の種類があるが、本実施形態の遊技機1では、これらのうちの特図確変状態及び普図時短状態が発生するようになっている。
そして、特図変動表示ゲームの特別結果のうち、予め定められた特定結果態様の特別結果となった場合は、特別遊技状態の終了後に特図確変状態が発生し、それ以外の特別結果となった場合は、普図時短状態が発生するようになっている。
なお、普図確変状態は、普図変動表示ゲームの当り結果となる確率が通常状態より高くなるように制御され、それに加えて普通変動入賞装置が普図時短状態と同様に制御される状態である。
そして、特定遊技状態においては、通常状態と同様に特別変動入賞装置18は閉じた状態に保持される。
また、普図時短状態は、特定結果態様以外の特別結果となった場合に発生した特別遊技状態の終了後に発生し、普図時短状態中に実行された特別変動表示ゲームの回数が規定回数(例えば、100回)となった場合に終了する。なお、特図変動表示ゲームが所定回数となる前に特別遊技状態が発生した場合にも終了する。
さらに、特図確変状態中に実行された特図変動表示ゲームの回数が規定回数(所定回数)となった場合に終了するようにしても良い。例えば、特別遊技状態終了後、特定遊技状態のうちの特図確変状態を特図変動表示ゲームが規定回数実行されるまで発生させ、その後に、特定遊技状態のうちの普図時短状態を発生させるようにしても良い。
この台間機40は、図3に示すように、CPUやROM、RAMなどを有する制御装置41と、この制御装置41に制御される、情報表示器42(タッチパネル式)、カード処理装置43、貨幣処理装置44、貯遊技媒体払出SW45を備えている。そして、台間機40は、遊技機1と通信可能に接続されているとともに、後述する呼出装置50、会員管理装置60、データ管理装置70などとも通信可能に接続されている。また、台間機40には、遊技店の島設備に設けられ、遊技機1から排出された遊技球を検出する回収球センサ49が接続されている。
図1に示すように、台間機40の上部には、紙幣を挿入する紙幣挿入口46が設けられており、ここに挿入された紙幣は、貨幣処理装置44によって認識されるようになっている。台間機40には、遊技店の島設備から遊技球が供給されており、遊技者が投入した金額分の遊技球が貸し出されるようになっている。貸し出される遊技球は、誘導部材48を通って上皿6に排出されるようになっている。
情報表示器配設部42aは、台間機40の前面から前方に突出するように設けられ、遊技機1側の側面に情報表示器42の表示画面が配されるようになっている。また、情報表示器配設部42aは、前端部側がより遊技機1から離れるように斜めに設けられており、遊技機1の正面に座る遊技者が情報表示器42の表示画面を見やすくなるようになっている。
ここで、本実施形態の遊技用システムにおいては、後述する会員管理装置60によって会員を管理できるようになっている。この会員とは、予め遊技店において会員登録した遊技者であって、会員になると、例えば、新装開店時の優先入場サービスや遊技データ開示サービスなどを受けられるようになるとともに、遊技媒体としての遊技球やメダルを景品と交換せずに貯める(いわゆる貯球、貯メダルサービス)ことができるようになる。また、会員には、会員番号(会員識別情報)などの情報が記憶された磁気カードまたはICカードなどの会員カードが発行される。
なお、貯球の払い出しの際などには、会員カードの挿入に加えて、確実に会員本人であることを確認するために、例えば、タッチパネル式の情報表示器42において、予め設定しておいた暗証番号やパスワードの入力を求めるようになっている。すなわち、情報表示器42は、遊技店の会員を特定するための情報を入力する入力手段をなす。
以下、この閉店補償を行うための処理について説明する。なお、以下に説明する閉店補償を行うための処理は、所定時間ごと(例えば1msecごと)に繰り返して実行されるようになっている。
まず、閉店前の規定時刻であるか否かの判定(ステップS1)を行う。ここで、規定時刻とは、例えば、閉店時刻の30分前である。
閉店前の規定時刻であるか否かの判定(ステップS1)において、規定時刻でない場合は、閉店時刻であるか否かの判定(ステップS4)を行う。
閉店前の規定時刻であるか否かの判定(ステップS1)において、規定時刻である場合は、確変中の遊技機を抽出する処理(ステップS2)、該当遊技機に対して閉店準備情報を送信する処理(ステップS3)を行い、閉店時刻であるか否かの判定(ステップS4)を行う。
該当遊技機に対して閉店準備情報を送信する処理(ステップS3)においては、確変中である遊技機1として抽出された遊技機1に接続された台間機40に、閉店準備情報を送信する処理を行う。この閉店準備情報は、後述するように、台間機40に閉店時の補償に対する準備を行わせるようにするものである。
閉店時刻であるか否かの判定(ステップS4)において、閉店時刻である場合は、閉店情報を送信する処理(ステップS5)、確変中の遊技機1(台間機40)に補償情報を送信する処理(ステップS6)を行い、閉店補償前処理を終了する。
確変中の遊技機(台間機)に補償情報を送信する処理(ステップS6)においては、確変中の遊技機1に接続された台間機40に、補償情報を送信する処理が行われる。この補償情報は、台間機40に閉店補償の補償価値量を決定する補償ゲーム(表示ゲーム)を開始させるようにするものである。
まず、閉店準備情報を受信したか否かの判定(ステップS7)を行う。閉店準備情報は、上述した会員管理装置60における閉店補償前処理において、閉店前の規定時刻になったことに基づき、確変中の遊技機1に接続された台間機40に対して送信される(ステップS1からS3)ものである。
閉店準備情報を受信したか否かの判定(ステップS7)において、閉店準備情報を受信していない場合は、閉店情報を受信したか否かの判定(ステップS10)を行う。
閉店準備情報を受信したか否かの判定(ステップS7)において、閉店準備情報を受信した場合は、確変中であるか否かの判定(ステップS8)を行う。
なお、上述したように、閉店準備情報は、確変中の遊技機1に接続された台間機40に対してのみ会員管理装置60から送信される(ステップS2、S3)ものであり、この確変中であるか否かの判定(ステップS8)は、確変中であることを台間機40においてあらためて確認するための処理である。
確変中であるか否かの判定(ステップS8)において、確変中でない場合は、閉店情報を受信したか否かの判定(ステップS10)を行う。
確変中であるか否かの判定(ステップS8)において、確変中である場合は、稼働時間の監視を開始する処理(ステップS9)を行い、閉店情報を受信したか否かの判定(ステップS10)を行う。
また、このとき、図9(a)に示すように、まもなく閉店時刻となることと、意図的に閉店補償を得ようとすると遊技者にとって不利になることを情報表示器42に表示して、遊技者に報知する処理も行われる。
閉店情報を受信したか否かの判定(ステップS10)において、閉店情報を受信しなかった場合は、閉店補償前処理を終了する。
閉店情報を受信したか否かの判定(ステップS10)において、閉店情報を受信した場合は、確変中であるか否かの判定(ステップS11)を行う。また、この場合は、上述稼働時間の監視を開始する処理(ステップS9)で開始された稼働時間の監視を終了する処理も行われる。
確変中であるか否かの判定(ステップS11)において、確変中でない場合は、閉店補償の対象とならないので、閉店補償前処理を終了する。
確変中であるか否かの判定(ステップS11)において、確変中である場合は、閉店補償の対象であり、遊技者が非会員であるか否かの判定(ステップS12)を行う。
サービスポイントに応じてゲームを決定する処理(ステップS13)においては、会員管理装置60で記憶管理されている会員データのうち、会員カードの挿入により特定された会員の会員データに記憶されているサービスポイントの情報が台間機40に送信され、この情報に基づき補償ゲームのランクが決定される。
補償ゲームには、ゲーム0からゲーム3までの4種類のランクが用意されていて、このうち、ゲーム0が最も遊技者にとって不利なゲームであり、ゲーム0、ゲーム1、ゲーム2、ゲーム3の順で補償ゲームの内容が、遊技者にとって有利な条件となるように設定されている。
すなわち、例えば、ゲーム0においては、補償球数2000個が選択される確率が50%、補償球数4000個が選択される確率が47%、補償球数6000個が選択される確率が3%、補償球数10000個が選択される確率が0%となっている。
また、例えば、ゲーム3においては、補償球数2000個が選択される確率が5%、補償球数4000個が選択される確率が45%、補償球数6000個が選択される確率が40%、補償球数10000個が選択される確率が10%となっていて、遊技者にとってはゲーム3の方がより有利な条件となっている。
すなわち、例えば図9(c)に示すように、サービスポイントが0から100ポイントであればゲーム1、101から500ポイントであればゲーム2、501ポイント以上であればゲーム3が選択される。
すなわち、台間機40は、会員遊技者が保有するサービスポイントに応じて補償価値量を決定する補償価値量決定手段をなす。
すなわち、会員でない遊技者には、低いランクの補償ゲームのみが選択されるようにして、会員遊技者との差別化を図っている。
このように、会員となって特定条件を達成すれば、より有利な補償ゲームを行うことができるようにすることで、会員数を増やすことができるとともに、会員の来店頻度を高めることができる。
補償ゲームのランクを1ランクダウンする処理(ステップS16)においては、例えば、サービスポイントに応じてゲームを決定する処理(ステップS13)において、ゲーム3が選択されていた場合に、1ランク遊技者にとって条件の悪いゲーム2に補償ゲームを降格する処理を行う。すなわち、台間機40は、所定期間の非稼動状態が発生していた場合には、付与する補償価値量を減少させる補償価値量減少手段をなす。なお、非稼働時間が所定時間以上である場合には、後述する確変中のゲーム回数が所定回数以上であった場合に、補償ゲームを1ランクUPさせる救済処置(ステップS17、S18)も受けられないこととなり、これによっても遊技者に付与される補償価値量が減少することとなる。
このような処理によって、意図的に閉店補償を得ようとする行為を防止できるので、遊技店ではより価値の高いサービスを設定することができるようになる。
確変中のゲーム回数(特図変動表示ゲームの回数)が所定回数以上であるか否かの判定(ステップS17)においては、確変であるにもかかわらず次の大当たりがなかなか発生せず(いわゆるハマリ状態)、この状態で閉店時間になったかが判定される。
確変中のゲーム回数が所定回数以上であるか否かの判定(ステップS17)において、所定回数以上である場合は、補償ゲームを1ランクUPさせる処理(ステップS18)を行い、閉店補償前処理を終了する。すなわち、この場合は、次の大当たりが容易に発生するはずである確変状態であるにもかかわらず、次の大当たりがなかなか発生せず、ついに閉店時間となってしまった場合であって、遊技者が非常に不満を感じている場合である。よって、この場合は、補償ゲームを1ランクUPさせる処理(ステップS18)において、例えば、サービスポイントに応じてゲームを決定する処理(ステップS13)で、ゲーム2が選択されていた場合に、1ランク遊技者にとって条件の良いゲーム3に補償ゲームを昇格する処理を行う。すなわち、台間機40は、特定遊技状態(特図確変状態)が、遊技していたにもかかわらず大当たり状態が発生せずに所定期間継続していた場合に、補償価値量を増加させる補償価値量増加手段をなす。
なお、サービスポイントに応じてゲームを決定する処理(ステップS13)で選択される最も上位のランクの補償ゲームはゲーム3としたままで、ゲーム3よりも上位のランクの(より遊技者にとって条件の良い)ゲーム4を設け、補償ゲームを1ランクUPさせる処理(ステップS18)において補償ゲームの昇格を行えるようにしても良い。
まず、ゲーム開始タイミングであるか否かの判定(ステップS19)を行う。ゲーム開始タイミングとは、例えば、上述の台間機40における閉店補償前処理において、補償ゲームのランクが決定した時点である。
ゲーム開始タイミングであるか否かの判定(ステップS19)において、開始タイミングでない場合は、ゲーム終了タイミングであるか否かの判定(ステップS23)を行う。
ゲーム開始タイミングであるか否かの判定(ステップS19)において、開始タイミングである場合は、乱数を抽出する処理(ステップS20)、抽出乱数に基づき各ゲーム毎に補償量(補償価値量)を決定する処理(ステップS21)、補償ゲーム画像の表示処理(ステップS22)を行い、ゲーム終了タイミングであるか否かの判定(ステップS23)を行う。
なお、判定テーブルは、ゲーム0からゲーム3までの補償ゲームのランク毎に用意されており、ここでは、上述の台間機40における閉店補償前処理にて決定された補償ゲームのランクに対応する判定テーブルを用いることで、図6(b)に示すような各ランク毎の選択率で補償価値量(補償球数)が決定される。
まず、図9(b)に示すように、補償ゲームの開始を報知する画像を表示し、次に、図9(c)に示すように、上述の台間機40における閉店補償前処理にて決定された補償ゲームのランクを報知する画像を表示する。そして、図9(d)に示すように、補償ゲームの画像を表示する。
なお、ここでは、補償ゲームの表示例として、円盤の表面に補償価値量(補償球数)を、その選択率に応じた扇形の領域で表示したルーレットを所定時間回転させた後、停止させる抽選表示を示した。
補償ゲームの終了タイミングであるか否かの判定(ステップS23)において、ゲーム終了タイミングである場合は、補償量決定画像表示を行う処理(ステップS24)、管理装置に補償済み情報、補償量情報を送信する処理(ステップS25)を行い、補償ゲーム処理を終了する。
管理装置に補償済み情報、補償量情報を送信する処理(ステップS25)においては、会員管理装置60、データ管理装置70に、補償ゲームが終わり、補償が済んだことを示す情報を含む補償済み情報、補償価値量(補償球数)に関する情報を含む補償量情報(補償遊技媒体データ)を送信する処理が行われる。
まず、補償済み情報を受信したか否かの判定(ステップS26)を行う。補償済み情報を受信したか否かの判定(ステップS26)においては、上述の台間機40における補償ゲーム処理の、管理装置に補償済み情報、補償量情報を送信する処理(ステップS25)において送信される、補償済み情報を受信したかが判定される。
補償済み情報を受信したか否かの判定(ステップS26)において、補償済み情報を受信した場合、すなわち、台間機40での閉店補償に関する処理が完了した場合は、該当台間機40に接続された遊技機1の遊技者が非会員であるか否かの判定(ステップS27)を行う。
すなわち、台間機40に会員カードが挿入され、この会員カードの情報に基づき会員管理装置60で会員が特定されているかが判定される。
該当会員の貯球データに補償分を加算する処理(ステップS28)においては、会員管理装置60に会員番号毎に管理されている貯遊技媒体データとしての貯球数のうち、該当会員の貯球数に補償遊技媒体データにおける遊技媒体量(補償球数)を加算する処理を行う。すなわち、会員管理装置60は、補償手段のうち補償価値を付与する補償価値付与手段を備えていることとなる。
非会員補償処理(ステップS30)においては、例えば、補償遊技媒体データにおける遊技媒体量(補償球数)を、会員管理装置60等と通信可能に接続された図示しないPOS(景品管理装置)に通知して、レシートなどを発行させる処理を行う。すなわち、非会員である場合は貯球ができないので、上述のように、補償データ(補償球数)を貯球データ(貯球数)に加算することにより閉店補償を付与することができないため、このような処理を行うようにしている。そして、遊技者にこのレシートを渡すことで閉店補償とする。
なお、非会員に対する補償価値量を、会員に対する補償価値量よりも少なくして非会員の入会を促し、再来店するようにすることが望ましい。
まず、補償済み情報を受信したか否かの判定(ステップS31)を行う。補償済み情報を受信したか否かの判定(ステップS31)においては、上述の会員管理装置60で行われる閉店補償後処理における、補償済み情報を受信したか否かの判定(ステップS26)と同様に、台間機40から補償済み情報を受信したかが判定される。
補償済み情報を受信したか否かの判定(ステップS31)において、補償済み情報を受信した場合、すなわち、台間機40での閉店補償に関する処理が完了した場合は、該当台間機40に接続された遊技機1の遊技データに補償済みを記憶および補償量を加算する処理(ステップS32)を行う。
以上で閉店補償に関する処理がすべて完了する。すなわち、台間機40、会員管理装置60は、閉店時間(閉店時刻)となった際に特定遊技状態(特図確変状態)であった場合に、所要の補償価値を付与する補償手段をなす。
しかしながら、遊技機1から、現在特図変動表示ゲームが実行中か否かを判断するための信号は出力されていないことから、これを台間機40で判断することは困難である。そこで、台間機40において、例えば、回収球センサ49がOFFであることを条件に、最後に特図変動表示ゲームのスタート信号を受信してから所定時間(リーチを含めて最大の変動表示時間を想定して設定した時間)を経過しても次のスタート信号の受信がなかった場合に、特図変動表示ゲームが行われていないと判断するようにする。
なお、遊技店側で、補償してからの大当たりを無効(発射停止)にするようにしてもよい。
また、補償手段の構成要件すべてを会員管理装置60が備えるようにしても良い。この場合には、必要な情報のすべてを会員管理装置60に入力する必要がある。
また、特定条件の達成回数の少ない会員遊技者も、特定条件の達成を目指すようになるので、当該遊技店への会員遊技者の来店頻度をより高めることが可能となる。
すなわち、閉店時間が近くなっているのに、次の大当り状態がなかなか発生しない場合には、遊技者のイライラ感が非常に高まるが、このような場合に、もし次の大当り状態が発生しなくても、そのときは補償価値量が増加することとなるので、遊技者の不満感が高まるのを防止することができる。
すなわち、通常に遊技を継続して大当り状態を発生させるよりも、閉店補償を付与された方が遊技者が大きな価値を得るようなサービスのパターンが設定されている場合に、遊技者は閉店時間(閉店時刻)となる前から遊技を中断することが考えられる。このような行為が行われると遊技機1の稼働率が低下してしまうこととなるが、所定期間の非稼働状態が発生していた場合に付与する補償価値量を減少させるようにすることで、このような行為を未然に防ぐことが可能となる。
また、上記行為を防止できるので、遊技店ではより価値の高いサービスを設定することができるようになる。
また、会員遊技者が保有するサービスポイントが多いほど、大きい補償価値量を選択し易くするように選択率を変更するようにしているので、サービスポイントを多く保有している会員遊技者に対して、確実に大きな補償価値量を付与することが可能となる。
本実施形態の遊技用システムは、基本的には第1の実施形態の遊技用システムと同様の構成を有するが、会員遊技者に対する閉店補償の方法が第1の実施形態の遊技用システムと異なる。以下、第1の実施形態の遊技用システムと異なる部分を中心として説明する。
なお、以下に説明する補償データ管理処理は、会員遊技者を対象としたものであって、非会員に対しては、図7に示す閉店補償後処理において説明した、非会員補償処理(ステップS30)がなされるようになっている。
まず、補償済み情報を受信したか否かの判定(ステップS40)を行う。補償済み情報を受信したか否かの判定(ステップS40)においては、上述と同様に、台間機40における補償ゲーム処理の、管理装置に補償済み情報、補償量情報を送信する処理(ステップS25)において送信される、補償済み情報を受信したかが判定される。
補償済み情報を受信したか否かの判定(ステップS40)において、補償済み情報を受信した場合、すなわち、台間機40での閉店補償に関する処理が完了した場合は、補償量(補償価値量)を補助貯遊技媒体データとして記憶する処理(ステップS41)を行う。
なお、ここでは、以前、閉店補償があって、未だこの閉店補償を受け取っておらず、上述の補助貯遊技媒体データが会員データに記憶されている状態であるものとする。
会員情報の要求があるか否かの判定(ステップS42)において、会員情報の要求がない場合は、補償データ加算処理を終了する。
会員情報の要求があるか否かの判定(ステップS42)において、会員情報の要求があった場合は、補償日から一週間以内であるか否かの判定(ステップS43)を行う。なお、補償日とは、補償をすると決定した日であって、会員データに補助貯遊技媒体データが記憶された日である。
補償日から一週間以内であるか否かの判定(ステップS43)において、一週間以内でない場合は、補償日からの経過日数に応じて補助貯遊技媒体データを減算する処理(ステップS44)を行った後、補助貯遊技媒体データを貯遊技媒体データに加算する処理(ステップS45)を行い、補償データ加算処理を終了する。
この補償価値量を減少させる処理は、例えば、当初の補償球数が2000個であった場合、補償日から一週間を超え二週間以内であった場合は、補償球数を1900個に減算する処理である。以下、同様に、二週間を超え三週間以内であった場合は1800個に、三週間を超え四週間以内であった場合は1600個に、四週間を超え五週間以内であった場合は1400に、五週間を超えた場合は1000個に減算するような処理である。すなわち、会員管理装置60は、補償手段が補償した補償遊技媒体データ(補助貯遊技媒体データ)を、補償をした日からの経過期間に応じて減少する補償遊技媒体データ減少手段をなす。
これに対し、補償日から一週間以内でない場合は、上述したように補償日からの経過日数に応じて減算された補償球数が、貯球数に加算されることとなる。
このような処理によれば、補償日以降の会員遊技者の再来店を早めることができる。
40 台間機(補償手段、補償価値量決定手段、補償価値量増加手段、稼働状態監視手段、補償価値量減少手段)
42 情報表示器
49 回収球センサ(稼働状態監視手段)
60 会員管理装置(サービスポイント付与手段、補償手段)
Claims (6)
- 遊技機の遊技関連情報を受信可能に構成され、会員遊技者を管理する遊技用システムにおいて、
特定条件を達成した会員遊技者に対してサービスポイントを付与するサービスポイント付与手段と、
遊技に使用されたのち回収される遊技媒体としての遊技球の回収間隔が所定時間以上となる非稼働状態を監視する稼働状態監視手段と、
遊技店が予め定めた閉店時間となった際に、遊技機が次回の大当り状態の発生が容易な特定遊技状態であった場合に、当該遊技機で遊技する会員遊技者に対して所要の補償価値を付与する補償手段と、
を備え、
前記補償手段は、前記会員遊技者が保有するサービスポイント数に応じて補償価値量を決定する補償価値量決定手段と、前記稼働状態監視手段の監視結果に基づき、前記閉店時間前の所定期間において、特定遊技状態が発生しているにもかかわらず所定期間の非稼働状態が発生していた場合には、前記付与する補償価値量を減少させる補償価値量減少手段と、を含み、
前記補償手段で補償された補償価値を、当該補償が行われた当日は景品交換不能に管理することを特徴とする遊技用システム。 - 前記補償手段は、前記補償価値の付与として、会員遊技者が保有する貯遊技媒体データに対して所定量の補償遊技媒体データを加算するものとして、
前記補償価値量決定手段は、前記補償遊技媒体データにおける遊技媒体量を決定することを特徴とする請求項1に記載の遊技用システム。 - 前記補償手段は、前記閉店時間となった際に発生している特定遊技状態が、大当り状態を発生させない変動表示ゲームを所定回数実行していたものであった場合には、前記付与する補償価値量を増加させる補償価値量増加手段を含んでいることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技用システム。
- 前記補償価値量決定手段は、予め定められた複数種の補償価値量のうちの何れか1つを所定の選択率で選択して決定するものとし、前記サービスポイントが多いほど大きい補償価値量を選択し易くするように選択率を変更するものとし、該補償価値量の選択に関わる表示ゲームを行うことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の遊技用システム。
- 当該遊技用システムは、
会員遊技者に関わる各種情報を管理する会員管理装置と、
前記会員管理装置と通信可能に構成されるとともに、情報表示器を有して前記遊技機毎に隣設される台間機と、
を備え、
前記補償価値量決定手段は前記台間機に備えられ、前記表示ゲームを前記情報表示器により表示することを特徴とする請求項4に記載の遊技用システム。 - 前記補償手段が補償した前記補償遊技媒体データを、補償をした日からの経過期間に応じて減少する補償遊技媒体データ減少手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の遊技用システム。
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