JP4370275B2 - 遊技用システム - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機の遊技関連情報を受信可能に構成され、会員遊技者を管理する遊技用システムに関する。
従来、遊技店には多数のパチンコ遊技機等の遊技機が設置されている、これらの遊技機は、変動表示装置を備え、該変動表示装置で行われる変動表示ゲームの結果が大当りとなった場合に遊技者にとって有利な大当り状態を発生させるものが多い。また、上記大当り状態が特定条件を満たして発生した場合に、当該大当り状態の終了後に、変動表示ゲームの結果が大当りとなる確率を高めたり、或いは、変動表示ゲームの始動条件を成立し易くしたりすることで、次回の大当り状態の発生が通常よりも容易となる特定遊技状態(確率変動状態、普図時短状態など)を発生させる遊技機が多くなっている。
さらに、近年においては、上記大当り状態が発生した場合の特定条件を満たす割合を多くすることで、特定遊技状態の発生頻繁度を高めるようにして、特定遊技状態を挟んで大当り状態が連続的に多数回発生するような遊技機が人気を得るようになっている。
しかしながら、このような遊技機においては、特定遊技状態が発生している状態で遊技店の閉店時間(閉店時刻、営業終了時刻)となった場合には、せっかく次回の大当り状態の発生が約束されているにもかかわらず、途中で遊技を終了しなければならないため、非常に遊技者に不満感を与えることとなってしまう。さらに、遊技者はこのような状況に陥らないために、閉店時間が近づいた場合には当該遊技機での遊技を敬遠することも少なくなく、結果として遊技機の稼働率が低下してしまうといった問題点が発生していた。
また、上記したように近年では、特定遊技状態が連続して発生し得る遊技機が増加していることから、このような遊技機では、特定遊技状態の発生時間も長くなることが予想され、当該遊技機での遊技を敬遠し始める時点が、閉店時間の大分前となってしまい上記問題点が大きくなってきている。
このような問題を解決するために、特定遊技状態中に閉店時間を迎えた場合に、所定の補償を行うような遊技場システムが考えられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−215829号公報
従来の遊技場システムにおいては、閉店時の補償を行う場合に、その補償価値量は、各遊技機において過去に発生した大当り状態時の獲得遊技媒体数の平均値から決定するようにすることにより、遊技機毎に補償価値量に差を設けるようにしている。
しかしながら、閉店時における補償は、遊技者に対する遊技店のサービスの一環であることから、遊技店への貢献度等を基準に補償価値量を決定しないと、遊技者に喜ばれるような十分なサービスとは言い難く、固定した遊技者を確保するといった点においては十分なシステムとはいえないものであった。
本発明の課題は、遊技機の遊技関連情報を受信可能に構成され、会員遊技者を管理する遊技用システムにおいて、会員遊技者に対する閉店時における補償価値量を適切な量に決定することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、遊技機の遊技関連情報を受信可能に構成され、会員遊技者を管理する遊技用システムにおいて、
特定条件を達成した会員遊技者に対してサービスポイントを付与するサービスポイント付与手段と、
遊技に使用されたのち回収される遊技媒体としての遊技球の回収間隔が所定時間以上となる非稼働状態を監視する稼働状態監視手段と、
遊技店が予め定めた閉店時間となった際に、遊技機が次回の大当り状態の発生が容易な特定遊技状態であった場合に、当該遊技機で遊技する会員遊技者に対して所要の補償価値を付与する補償手段と、
を備え、
前記補償手段は、前記会員遊技者が保有するサービスポイント数に応じて補償価値量を決定する補償価値量決定手段と、前記稼働状態監視手段の監視結果に基づき、前記閉店時間前の所定期間において、特定遊技状態が発生しているにもかかわらず所定期間の非稼働状態が発生していた場合には、前記付与する補償価値量を減少させる補償価値量減少手段と、を含み、
前記補償手段で補償された補償価値を、当該補償が行われた当日は景品交換不能に管理すること特徴とする。
ここで、「遊技機の遊技関連情報を受信可能」とは、遊技機から遊技関連情報を直接受信可能である場合の他、他の装置を介して間接的に受信可能である場合も含む。
また、「特定条件」とは、例えば、所定回数の来店や所定遊技時間の経過である。
また、「大当り状態」とは、遊技者にとって有利な状態であって、遊技球の入賞が容易な変動入賞装置を開状態に変換する状態である。
また、「特定遊技状態」とは、例えば、特図の確率変動状態、普図の確率変動状態、普電の開放時間変更状態(普図時短状態)である。
また、「補償価値」とは、例えば、遊技球、メダルである。
また、「補償価値を付与」とは、例えば、遊技媒体データの加算や遊技媒体をそのまま排出(払い出し)することである。
また、「補償価値量を減少」には、補償価値を付与しないものも含まれる。
請求項1に記載の発明によれば、遊技用システムは、特定条件の達成毎にサービスポイントが会員遊技者に付与され、該サービスポイント数に応じて閉店時間になった際に特定遊技状態であった場合に付与する補償価値量を決定するようにしたので、特定条件の達成回数の多い(サービスポイント数の多い)会員遊技者が十分に満足するような閉店時の補償が行え、当該遊技店への会員遊技者の来店頻度を高めることが可能となる。
また、特定条件の達成回数の少ない会員遊技者も、特定条件の達成を目指すようになるので、当該遊技店への会員遊技者の来店頻度をより高めることが可能となる。
また、補償が行われた当日は景品交換不能に管理することとなるため、遊技店への再来店回数が増加することとなり、補償によって遊技者にサービスをした上で、遊技店側においては単なる補償以上の効果が得られる。
さらに、閉店時間前の所定期間において、特定遊技状態が発生しているにもかかわらず所定期間の非稼働状態が発生していた場合には、付与する補償価値量を減少させるようにしたので、遊技機の稼働率を向上させることができる。
すなわち、通常に遊技を継続して大当り状態を発生させるよりも、閉店補償を付与された方が遊技者が大きな価値を得るようなサービスのパターンが設定されている場合に、遊技者は閉店時間(閉店時刻)となる前から遊技を中断することが考えられる。このような行為が行われると遊技機の稼働率が低下してしまうこととなるが、所定期間の非稼働状態が発生していた場合に付与する補償価値量を減少させるようにすることで、このような行為を未然に防ぐことが可能となる。
また、上記行為を防止できるので、遊技店ではより価値の高いサービスを設定することができるようになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技用システムであって、前記補償手段は、前記補償価値の付与として、会員遊技者が保有する貯遊技媒体データに対して所定量の補償遊技媒体データを加算するものとして、
前記補償価値量決定手段は、前記補償遊技媒体データにおける遊技媒体量を決定することを特徴とする。
ここで、「貯遊技媒体データ」とは、例えば、遊技店に預けてある貯球、貯メダルのデータである。
請求項2に記載の発明によれば、補償価値の付与として、会員遊技者が保有する貯遊技媒体データに対して所定量の補償遊技媒体データを加算するので、遊技媒体を排出させて補償する必要がなく、より簡単で確実に補償を行える。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の遊技用システムであって、前記補償手段は、前記閉店時間となった際に発生している特定遊技状態が、大当り状態を発生させない変動表示ゲームを所定回数実行していたものであった場合には、前記付与する補償価値量を増加させる補償価値量増加手段を含んでいることを特徴とする。
ここで、「遊技していたにもかかわらず大当り状態が発生せずに所定期間継続していたものであった場合」とは、例えば、実際に遊技(発射)していたにもかかわらず次回の大当り状態が発生せずに所定時間(以上)経過したものであった場合や、所定回数(以上)の変動表示ゲームが実行されたにもかかわらず次回の大当り状態が発生しなかった場合である。
請求項3に記載の発明によれば、閉店時間となった際に発生している特定遊技状態が、大当り状態を発生させない変動表示ゲームを所定回数実行していたものであった場合には、付与する補償価値量を増加させるようにしたので、遊技者の不満感が高まるのを防止できる。
すなわち、閉店時間が近くなっているのに、次の大当り状態がなかなか発生しない場合には、遊技者のイライラ感が非常に高まるが、このような場合に、もし次の大当り状態が発生しなくても、そのときは補償価値量が増加することとなるので、遊技者の不満感が高まるのを防止することができる。
請求項に記載の発明は、請求項1から請求項の何れか一項に記載の遊技用システムであって、前記補償価値量決定手段は、予め定められた複数種の補償価値量のうちの何れか1つを所定の選択率で選択して決定するものとし、前記サービスポイントが多いほど大きい補償価値量を選択し易くするように選択率を変更するものとし、該補償価値量の選択に関わる表示ゲームを行うことを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、補償価値量決定手段は、予め定められた複数種の補償価値量のうちの何れか1つを所定の選択率で選択して決定し、補償価値量の選択に関わる表示ゲームを行うので、補償価値量をより興趣の高い態様で決定することができる。
また、会員遊技者が保有するサービスポイントが多いほど、大きい補償価値量を選択し易くするように選択率を変更するようにしているので、サービスポイントを多く保有している会員遊技者に対して、確実に大きな補償価値量を付与することが可能となる。
請求項に記載の発明によれば、請求項に記載の遊技用システムであって、当該遊技用システムは、
会員遊技者に関わる各種情報を管理する会員管理装置と、
前記会員管理装置と通信可能に構成されるとともに、情報表示器を有して前記遊技機毎に隣設される台間機と、
を備え、
前記補償価値量決定手段は前記台間機に備えられ、前記表示ゲームを前記情報表示器により表示することを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、遊技用システムは、会員遊技者に関わる各種情報を管理する会員管理装置と通信可能に構成され、情報表示器を有して遊技機毎に隣設される台間機を備えており、表示ゲームを情報表示器により表示するようにしたので、閉店時に多数の遊技機で特定遊技状態となっている場合にも、なんら問題なく一度に補償を行うことができる。また、表示ゲームをその場で確実に遊技者に見せることが可能となる。
請求項に記載の発明は、請求項2に記載の遊技用システムであって、前記補償手段が補償した前記補償遊技媒体データを、補償をした日からの経過期間に応じて減少する補償遊技媒体データ減少手段を備えたことを特徴とする。
ここで、「補償をした日」とは、より詳しくは、補償をすると決定した日である。
請求項に記載の発明によれば、補償手段が補償した補償遊技媒体データを、補償をした日からの経過期間に応じて減少するようにしたので、遊技店への再来店日を早めることができ、固定客の確保の面で有効である。
本発明によれば、特定条件の達成により会員遊技者にサービスポイントが付与され、サービスポイント数に応じて、閉店時間になった際に特定遊技状態であった場合に付与する補償価値量を決定するので、会員遊技者が十分に満足するような閉店時の補償が行え、当該遊技店への会員遊技者の来店頻度を高めることが可能となる。
また、特定条件を達成していない会員遊技者も、特定条件の達成を目指すようになり、当該遊技店への会員遊技者の来店頻度を高めることが可能となる。
また、補償が行われた当日は景品交換不能に管理することとなるため、遊技店への再来店回数が増加することとなり、補償によって遊技者にサービスをした上で、遊技店側においては単なる補償以上の効果が得られる。
以下、第1の実施形態として、この発明に係る遊技用システムについて、図1から図9を参照して説明する。この遊技用システムは、後述するように、遊技機1に隣設される台間機40と、会員遊技者を管理する会員管理装置60などを有しており、遊技機1と通信可能に接続されている。
初めに、本実施形態における遊技機としてのパチンコ遊技機1について説明する。
図1に示すパチンコ遊技機1は、周知のパチンコ遊技機と同様の構成を有するものである。すなわち、このパチンコ遊技機1は、遊技球を流下させることで遊技を行う遊技領域が前面側に形成された遊技盤(図示略)を有し、この遊技領域の前方側が、透明部材をなすガラス板3を有する開閉可能な透明部材保持枠2により、遊技領域を視認可能に閉塞されている。なお、遊技盤は、遊技盤を取り付けるための略正方形状の開口部を有する前面枠(図示略)に固定される。また、前面枠は、パチンコ遊技機1を設置するための島設備に固定される矩形枠状の機枠(図示略)に、一側部が左右に回動自在に軸支された状態で取り付けられる。また、前記透明部材保持枠2は、前面枠に、一側部が回動自在に軸支された状態で、かつ、前面枠の遊技盤が取り付けられた部分の前面を覆うように取り付けられる。
また、パチンコ遊技機1においては、遊技者の操作に基づいて遊技領域内に遊技球を1つずつ順次発射していく発射装置(図示略)を有し、後述するように、遊技領域内に設けられた入賞口(図示略)に遊技球が入賞した場合に、賞球としての遊技球を払い出す排出装置(図示略)が設けられている。
透明部材保持枠2の下側には、一側部が回動自在に軸支された状態で開閉パネル4と下部パネル5が取り付けられている。
開閉パネル4は、排出装置から排出された遊技球を貯留するとともに、遊技球を発射する発射装置に遊技球を送る上皿6を有している。また、開閉パネル4の下側の下部パネル5には、上皿6に収容しきれない遊技球を収容する下皿7と、遊技領域に向けての遊技球の発射操作を行うとともに、該遊技領域に遊技球を発射する際の発射勢を調節するための操作ハンドル8が設けられている。
遊技盤に形成された遊技領域には、遊技球が入賞した場合に賞球を払い出す条件だけが成立する一般入賞口(図示略)、遊技球の流下方向を変動させる障害釘や風車と言われる方向変換部材(図示略)、入賞しなかった遊技球を回収するアウト口(図示略)が形成されている。
また、遊技盤には複数の識別情報(特別図柄:特図)による特図変動表示ゲームを表示可能な変動表示装置としての特図表示器26(図2に図示)が設けられている。
そして、遊技領域のほぼ中央部には、特図変動表示ゲームに対応した演出変動表示ゲームを表示可能な演出用変動表示装置としての液晶表示装置25(図2に図示)が設けられ、演出用変動表示装置の下に特図変動表示ゲームを開始する権利を付与する始動入賞口となる普通変動入賞装置(図示略)が設けられている。
なお、普通変動入賞装置には、普電用ソレノイド(図2に図示、普電用SOL17)によって駆動される左右一対の開閉部材を具備した普通電動役物が設けられている。この開閉部材は、常時は遊技球が1個流入可能な程度の間隔で閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)を保持しているが、普図変動表示ゲームの結果が当たりとなった場合には、逆「ハ」の字状に開いて普通変動入賞装置に遊技球が流入し易い状態(遊技者にとって有利な状態)に変化されるようになっている。
普通変動入賞装置の下側には、遊技球が容易に入賞可能な大入賞口(図示略)と、大入賞口を開閉するための可動部材とを有する特別変動入賞装置18(図2に図示)が設けられている。
可動部材は可動部材用ソレノイド(図2に図示、可動部材用SOL19)によって駆動されるようになっており、通常は大入賞口を閉じた状態とされ、特図変動表示ゲームが大当たり結果となった場合に大入賞口を開放した状態とするようになっている。
また、遊技領域には、始動入賞口となる普通変動入賞装置に遊技球が始動入賞して特図変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数(特図始動記憶数)を表示する特図記憶表示器27(図2に図示)が設けられている。
さらに、遊技領域には、普図変動表示ゲームの始動条件を付与する普図始動ゲート(図示略)と、普図変動表示ゲームを表示する普図表示器28(図2に図示)と、普図始動ゲートに遊技球が流入・通過して普図変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数(普図始動記憶数)を表示する普図記憶表示器29(図2に図示)とが設けられている。
また、透明部材保持枠2には、光による演出を行うための装飾ランプ、LED23(図2に図示)、音声を出力するためのスピーカ22(図2に図示)が設けられている。
また、図2に示すように、パチンコ遊技機1は、その制御系として遊技の進行を制御するメイン制御装置としての遊技制御装置9、この遊技制御装置9の制御下で各種の演出に関する制御を行うサブ制御装置としての演出制御装置21及び表示制御装置24とを備えている。
なお、遊技制御装置9、演出制御装置21、表示制御装置24は、遊技盤の裏面側に設けられている。
このうち遊技制御装置9は、CPU10a、RAM10c、ROM10b等を有する遊技用マイクロコンピュータ10、入出力I/F12、クロック11(発振器:CLK)等により構成されている。
このうち、CPU10aは、制御部、演算部を備え、演算制御を行う他、特図や普図の変動表示ゲームに関連する各種乱数値なども生成している。各種乱数値には、特図変動表示ゲームの大当り判定用乱数値、普図変動表示ゲームの当り判定用乱数値、特図変動表示ゲームの停止図柄の決定に用いられる図柄決定用乱数値、特図変動表示ゲームにおける基本変動パターン(各種リーチやリーチ無しの変動表示における変動表示ゲームの実行時間等を含む)の種類の決定に用いられる基本変動パターン決定用乱数値などが含まれる。
RAM10cは、普通変動入賞装置の始動入賞口に対応して設けられた特図始動入賞口センサのオン信号の記憶、すなわち特図始動記憶(始動記憶、変動表示ゲームの実行権利)の記憶領域、普図始動ゲートに設けられた普図始動ゲートセンサのオン信号の記憶(普図始動記憶)の記憶領域、前記各種乱数値の記憶領域、並びに、CPU10aの作業領域等を備えている。
ROM10bには、遊技上の制御プログラムや制御データが書き込まれている他、特図変動表示ゲームの大当り発生を判定するための特図変動表示ゲームの大当り判定値を有する乱数判定テーブル、普図変動表示ゲームの当り発生を判定するための普図の当り判定値を有する普図判定テーブルなどが書き込まれている。
また、入出力I/F12には、図示しないローパスフィルタ及びバッファーゲートを介して、特図始動入賞口センサ13、普図始動ゲートセンサ14、大入賞口センサ20、一般入賞口センサ15,16、からの各種信号が入力されている。そして、これら各種信号は、該入出力I/F12により中継されて、CPU10aに対し出力されている。
なお、特図始動入賞口センサ13は、普通変動入賞装置に入賞した遊技球を検出するものである。また、普図始動ゲートセンサ14は、普図変動表示ゲームの始動口となる普図始動ゲートを通過する遊技球を検出するものである。また、大入賞口センサ20は、特図変動表示ゲームが大当りとなって特別遊技状態となった場合に開放される特別変動入賞装置18に入賞した遊技球を検出するものである。また、一般入賞口センサ15,16は、一般入賞口に入賞した遊技球を検出するものである。
さらに、入出力I/F12には、CPU10aから出力される各種の制御信号が入力され、これら制御信号は、該入出力I/F12により中継されて、図示しない出力ポート及びドライバーを介して、普通変動入賞装置に設けられた普通電動役物の開閉部材の駆動手段としての普電用ソレノイド17、台間機40に情報を出力する外部情報端子30、演出制御装置21、特別変動入賞装置18を開閉する可動部材の駆動手段としての可動部材用ソレノイド19などに出力されている。
また、特図変動表示ゲームの結果を表示する特図表示器26、未処理の特図変動表示ゲームの回数を表示する特図記憶表示器27、普図変動表示ゲームの結果を表示する普図表示器28、未処理の普図変動表示ゲームの回数を表示する普図記憶表示器29などにも出力されている。
遊技制御装置9のCPU10aは、例えば、特図始動入賞口センサ13からの検出信号(始動信号)の入力等に基づき、RAM10cに記憶されている各種乱数値の抽出処理を行い、該抽出処理により抽出された乱数値と、予めROM10bに記憶されている判定値(判定テーブル)とを比較する。
この比較により、遊技制御装置9のCPU10aは、特図変動表示ゲームを大当りとして特別遊技状態を発生するか否か(大当りに当選か否か)、等を決定する。なお、特図変動表示ゲームの大当り決定用に抽出された乱数値が、特図変動表示ゲーム用に記憶されている大当り判定値と一致する場合に、特図変動表示ゲームが大当りとされる。そして、特図変動表示ゲームが大当りとされた際には、特図変動表示ゲーム終了後、後述のサイクル遊技として、可動部材用ソレノイド19を作動させて特別変動入賞装置18を開放状態とする。
また、遊技制御装置9のCPU10aは、特図始動入賞口センサ13から始動信号が入力し、各種乱数値の抽出を行った場合に、RAM10cに、記憶されるカウンタ値としての特図始動記憶数を1つ加算するとともに、抽出された特図変動表示ゲーム用の乱数値を特図始動記憶に対応付けて記憶する。なお、直ちに次の特図変動表示ゲームを開始することができない状態(例えば、特図変動表示ゲームの実行中、或いは、特別遊技状態中等)であれば、特図始動記憶数が保持され、特図変動表示ゲームが開始される際に、特図始動記憶数を1つ減算する。また、特図始動記憶数を特図記憶表示器27で表示する。
なお、例えば、特図始動記憶に空きがない場合、すなわち、特図始動記憶数が予め設定された上限となっている場合には、各種乱数値の抽出を行わない。
また、遊技制御装置9のCPU10aは、上記抽出処理により抽出された乱数値と予めROM10bに記憶されている判定値との比較による各種の決定等に基づいて、演出制御装置に演出データ(制御情報を含む演出コマンド)を送る。
遊技制御装置9のCPU10aは、例えば、普図始動ゲートセンサからの検出信号(始動信号)の入力等に基づき、RAM10cに記憶されている普図変動表示ゲームの乱数値の抽出処理を行い、該抽出処理により抽出された乱数値と、予めROM10bに記憶されている普図変動表示ゲームの判定値(判定テーブル)とを比較する。
この比較により、遊技制御装置9のCPU10aは、普図変動表示ゲームを当りとして普通電動役物を作動させるか否かを決定する。なお、普図変動表示ゲームの当り決定用に抽出された乱数値が、普図変動表示ゲーム用に記憶されている当り判定値と一致する場合に、普図変動表示ゲームが当りとされる。
そして、普図変動表示ゲームの上述の抽選結果に対応して普図表示器28で普図変動表示ゲームが行われる。
そして、普図変動表示ゲームが当りとされた際には、普図変動表示ゲーム終了後、普電用ソレノイド17を作動させて普通変動役物を所定時間開放して、普通電動役物が設けられた普通変動入賞装置を遊技球が入賞しやすい状態とする。
また、遊技制御装置9のCPU10aは、普図始動ゲートセンサ14から始動信号が入力し、乱数値の抽出を行った場合に、RAM10cに、記憶されるカウンタ値としての普図始動記憶数を1つ加算するとともに、抽出された普図変動表示ゲーム用の乱数値を普図始動記憶に対応付けて記憶する。なお、直ちに次の普図変動表示ゲームを開始することができない状態(例えば、普図変動表示ゲームの実行中)であれば、普図始動記憶数が保持され、普図変動表示ゲームが開始される際には、普図始動記憶数を1つ減算する。また、普図始動記憶数を普図記憶表示器29で表示する。
なお、例えば、普図始動記憶に空きがない場合、すなわち、普図始動記憶数が予め設定された上限となっている場合には、普図変動表示ゲームの乱数値の抽出を行わない。
さらに、遊技制御装置9のCPU10aは、一般入賞口センサ15,16、特図始動入賞口センサ13、大入賞口センサ20から入賞球の検出信号が入力された場合に、それら検出信号に基づいて、排出・発射制御装置に賞球データを送って所要数の賞球を排出させる制御も行う。また、遊技制御装置9の制御下で、排出・発射制御装置により遊技者の発射ハンドルの操作に基づいて遊技球の発射を制御する。
演出制御装置21は、上述のように遊技制御装置9から受信した演出データ(制御情報を含む演出コマンド)に基づいて(遊技制御装置9の制御の下に)、変動表示ゲームの際にスピーカ22から出力される効果音や、装飾用ランプ、LED23の制御を行う。
演出制御装置21は、制御装置としてCPU、ROM、RAM等を有するとともに、スピーカ22への出力される音信号を出力するアンプ、音生成LSI及び音信号を記憶したROM等を有し、さらに、ランプ、LED23を点灯させる電力のON・OFFを行う出力インタフェース等を有する。そして、スピーカ22からの音の出力の制御や、各種装飾用のLED基板に搭載されたランプ、LED23の点灯・消灯の制御を行う。
また、演出制御装置21は、遊技制御装置9から出力された演出データ(制御情報を含む演出コマンド)を、表示制御装置24に出力する。
表示制御装置24は、上述のように遊技制御装置9から演出制御装置21を介して受信した演出データに基づいて(遊技制御装置9の制御の下に)、演出用変動表示装置としての液晶表示装置25における変動表示ゲームの表示を制御する。
表示制御装置24は、制御装置としてCPU、ROM、RAMや、液晶表示装置(液晶ディスプレイ)における表示を制御するための図示しないVRAM等の画像用メモリや、VDP(video display processor)等のグラフィックプロセッサなどを含むビデオ回路を備えている。また、表示制御装置24には、液晶表示装置25のバックライトとなる冷陰極管用の電源となるインバータ回路(図示略)なども接続されている。
そして、表示制御装置24は、遊技制御装置9から演出制御装置21を介して入力される演出データ(制御情報を含む演出コマンド)により、遊技制御装置9で決定された大当り、ハズレ、基本変動パターン等に基づいて、液晶表示装置25において特図変動表示ゲームに対応した演出変動表示ゲームを表示させる制御を行う。
以上のようなパチンコ遊技機1においては、操作ハンドル8を操作することで、上皿6に貯留された遊技球が発射装置によって遊技領域に打ち込まれるようになっている。
そして、遊技制御装置9の制御により、遊技領域内に打ち込まれた遊技球が、一般入賞口、変動入賞装置、特別変動入賞装置18の何れかに入賞し、一般入賞口センサ15,16、特図始動入賞口センサ13、大入賞口センサ20に入賞した遊技球が検出されたことに基づき、排出装置から、それぞれの入賞口に対応した所定数の賞球が上皿6に排出される(払い出される)ようになっている。
また、遊技制御装置9の制御により、遊技領域内に打ち込まれた遊技球が、普図始動ゲート内を通過すると、普図始動ゲートセンサ14に遊技球が検出されたことに基づき、普図表示器28において普図変動表示ゲームが行われる。
この普図変動表示ゲームは、普図表示器28において普通図柄(識別情報)を所定時間変動表示(例えば、円や三角等の異なるマークや異なる数字を順番に切り替えて表示)させた後、停止表示させることにより行うようになっている。
この普図変動表示ゲームの結果、普図表示器28における停止表示が特別(当り)の結果態様となれば、普図変動表示ゲームが当りとなって、普通変動入賞装置に設けられる普通電動役物の開閉部材が、普電用ソレノイド17によって所定時間(例えば、0.5秒間)開放される。これにより、例えば、普通変動入賞装置の始動入賞口に遊技球が入賞しやすくなり、特図変動表示ゲームの始動が容易となる。
また、遊技領域内に打ち込まれた遊技球が、普通変動入賞装置に入賞すると、特図始動入賞口センサ13に遊技球が検出されたことに基づき、複数種類の識別情報が変動表示される特図変動表示ゲームが開始される。特図変動表示ゲームは、例えば、7セグのLEDからなる特図表示器26において表示されるようになっている。そして、その結果として、特図表示器26の表示態様が特別表示態様(例えば「7」)となって特図変動表示ゲームが特別結果となった場合には、大当りとなって遊技者に有利な状態である特別遊技状態(所謂、大当り状態)となる。
この特図変動表示ゲームに対応して、液晶表示装置25においても演出変動表示ゲームが行われ、特図変動表示ゲームが特別表示態様となる場合には、液晶表示装置25の表示態様も特別表示態様(例えば、「1,1,1」等、同じ図柄の組合せの何れか)となる。なお、特図表示器26で行われる特図変動表示ゲームと、液晶表示装置25で行われる演出変動表示ゲームとの当たり、はずれの結果は、互いに同じ結果となるようになっている。
大当り状態中は、特別変動入賞装置18の大入賞口を開閉する可動部材が、可動部材用ソレノイド19によって閉じた状態から大入賞口に遊技球を入賞可能とする開放状態に変換されるサイクル遊技が、所定回数を限度に行われ、これにより遊技者は遊技球を大量獲得する機会を得る。
また、本実施形態の遊技機1では、特別遊技状態の終了後に特定遊技状態を発生するようになっている。
特定遊技状態には、例えば、普図時間短縮(普図時短)状態、普図確率変動(普図確変)状態、特図確率変動(特図確変)状態などの複数の種類があるが、本実施形態の遊技機1では、これらのうちの特図確変状態及び普図時短状態が発生するようになっている。
そして、特図変動表示ゲームの特別結果のうち、予め定められた特定結果態様の特別結果となった場合は、特別遊技状態の終了後に特図確変状態が発生し、それ以外の特別結果となった場合は、普図時短状態が発生するようになっている。
特定遊技状態のうちの普図時短状態においては、上述の普図変動表示ゲームの実行時間が短くなるように制御され(例えば、30秒が3秒)、これにより、単位時間あたりの普通変動入賞装置の開放回数が実質的に多くなるように制御される。また、普図時短状態においては、普図変動表示ゲームが当り結果となって普通変動入賞装置が開放される場合に、開放時間が通常状態の短い開放時間より長くされるように制御される(例えば、0.5秒が1.5秒)。また、普図時短状態においては、普図変動表示ゲームの1回の当り結果に対して、普通変動入賞装置が1回ではなく、2回以上の複数回開放される。すなわち、特定遊技状態としての普図時短状態では、通常状態より普図変動表示ゲームの当り時の普通変動入賞装置の開放回数が増加される。
なお、普図時短状態においては、普図変動表示ゲームの1回の当り結果に対する普通変動入賞装置の開放回数を通常状態より増加させずに(例えば、1回のまま)、開放時間だけを増加させても良い(例えば、0.5秒を3秒)。また、普図時短状態において、通常状態に対して普通変動入賞装置の開放時間を増加させることなく、開放回数だけを増加させるようにしても良い。また、普図時短状態において、普通変動表示ゲームの実行時間(変動表示時間)を短縮することなく、普通変動入賞装置の開放回数の増加及び開放時間の増加の少なくとも一方だけを行うものとしても良い。また、後述の普図確変状態として、普通変動表示ゲームの当り結果となる確率を通常状態より高くするものとしても良い。
なお、普図確変状態は、普図変動表示ゲームの当り結果となる確率が通常状態より高くなるように制御され、それに加えて普通変動入賞装置が普図時短状態と同様に制御される状態である。
すなわち、普図確変状態も含めた普図時短状態においては、通常状態に対して、普通変動表示ゲームの時間短縮の制御、普通変動入賞装置の開放時間の延長の制御、普通変動入賞装置の開放回数の増加の制御、普通変動表示ゲームの当り確率の変動(増加)の制御のうちのいずれか一つ以上の制御で普通変動入賞装置や普図変動表示ゲームの制御が行われれば良く、これらの制御のうちの複数の制御を任意に組み合わせた状態や、全ての制御を組み合わせた状態でも良い。
特図確変状態においては、特図変動表示ゲームの特別結果となる確率が通常状態より高くされ、それに加えて普通変動入賞装置が普図時短状態と同様に制御される。
そして、特定遊技状態においては、通常状態と同様に特別変動入賞装置18は閉じた状態に保持される。
より具体的に説明すると、特図確変状態は、上述のように特図変動表示ゲームが特定結果態様で特別結果となって発生した特別遊技状態の終了後に発生し、次の特別遊技状態の発生で終了する。
また、普図時短状態は、特定結果態様以外の特別結果となった場合に発生した特別遊技状態の終了後に発生し、普図時短状態中に実行された特別変動表示ゲームの回数が規定回数(例えば、100回)となった場合に終了する。なお、特図変動表示ゲームが所定回数となる前に特別遊技状態が発生した場合にも終了する。
なお、特定遊技状態の発生、終了の条件は、以上のものに限られるものではなく、例えば、普図時短状態は、特図確変状態において、特定結果態様以外の特別結果となって発生した特別遊技状態の終了後にのみ発生するようにしても良い。
さらに、特図確変状態中に実行された特図変動表示ゲームの回数が規定回数(所定回数)となった場合に終了するようにしても良い。例えば、特別遊技状態終了後、特定遊技状態のうちの特図確変状態を特図変動表示ゲームが規定回数実行されるまで発生させ、その後に、特定遊技状態のうちの普図時短状態を発生させるようにしても良い。
図1に示すように、遊技機1の前面側から見て左側には、台間機40が配されている。
この台間機40は、図3に示すように、CPUやROM、RAMなどを有する制御装置41と、この制御装置41に制御される、情報表示器42(タッチパネル式)、カード処理装置43、貨幣処理装置44、貯遊技媒体払出SW45を備えている。そして、台間機40は、遊技機1と通信可能に接続されているとともに、後述する呼出装置50、会員管理装置60、データ管理装置70などとも通信可能に接続されている。また、台間機40には、遊技店の島設備に設けられ、遊技機1から排出された遊技球を検出する回収球センサ49が接続されている。
この台間機40は、遊技球の貸し出しを行うとともに、情報表示器42で各種の情報を遊技者に提供するものである。
図1に示すように、台間機40の上部には、紙幣を挿入する紙幣挿入口46が設けられており、ここに挿入された紙幣は、貨幣処理装置44によって認識されるようになっている。台間機40には、遊技店の島設備から遊技球が供給されており、遊技者が投入した金額分の遊技球が貸し出されるようになっている。貸し出される遊技球は、誘導部材48を通って上皿6に排出されるようになっている。
また、台間機40には、遊技関連情報等を表示する情報表示器42とこれを配設するための情報表示器配設部42aが設けられている。
情報表示器配設部42aは、台間機40の前面から前方に突出するように設けられ、遊技機1側の側面に情報表示器42の表示画面が配されるようになっている。また、情報表示器配設部42aは、前端部側がより遊技機1から離れるように斜めに設けられており、遊技機1の正面に座る遊技者が情報表示器42の表示画面を見やすくなるようになっている。
情報表示器42は、例えば、液晶表示器であって、遊技機1の大当たり回数やゲーム数、金額情報の残高や、再プレイ可能な貯遊技媒体(貯球)数などの遊技に関連する遊技関連情報を表示することが可能となっている。また、情報表示器42はタッチパネル式であって、各種情報を入力できるようになっている。なお、情報表示器42に表示する表示内容は、遊技関連情報に限られず、例えば、ガイダンス用の情報として、開店時間、閉店時間、定休日、会員の募集、イベント開催の通知などを表示するようにしても良い。また、後述する会員カードの挿入に伴って、会員情報を表示できるようにしても良い。
また、台間機40には、会員カードを挿入するための会員カード挿入口47と、挿入された会員カードの情報を読み取るなどの処理を行うカード処理装置43、貯遊技媒体としての貯球を払い出すための貯遊技媒体払出SW45が設けられている。
ここで、本実施形態の遊技用システムにおいては、後述する会員管理装置60によって会員を管理できるようになっている。この会員とは、予め遊技店において会員登録した遊技者であって、会員になると、例えば、新装開店時の優先入場サービスや遊技データ開示サービスなどを受けられるようになるとともに、遊技媒体としての遊技球やメダルを景品と交換せずに貯める(いわゆる貯球、貯メダルサービス)ことができるようになる。また、会員には、会員番号(会員識別情報)などの情報が記憶された磁気カードまたはICカードなどの会員カードが発行される。
台間機40においては、会員カード挿入口47に会員カードが挿入されたことに基づき、カード処理装置43によって会員カードに記憶されている情報を読み出し、会員管理装置60にこの情報を送信する。そして、会員管理装置60において、この送信された情報と、記憶管理されている会員情報とを照合し、遊技している会員を特定するようになっている。すなわち、カード処理装置43は、遊技店の会員を特定するための情報を入力する入力手段をなす。
貯遊技媒体払出SW45は、上述のように特定された会員が保有している貯遊技媒体としての貯球を払い出す処理を行わせるものであって、これを操作することで貯球数以内の所定数の遊技球が排出されるようになっている。
なお、貯球の払い出しの際などには、会員カードの挿入に加えて、確実に会員本人であることを確認するために、例えば、タッチパネル式の情報表示器42において、予め設定しておいた暗証番号やパスワードの入力を求めるようになっている。すなわち、情報表示器42は、遊技店の会員を特定するための情報を入力する入力手段をなす。
なお、会員を特定するための情報を入力する入力手段は、カード処理装置43や情報表示器42に限られず、会員を特定するために指紋を読み取る装置など、その他の個人を特定可能な情報を入力する装置を用いることができる。
呼出装置50は、遊技機1が固定される島設備であって、遊技機1の上側となる位置に設けられるものであって、CPUやROM、RAMなどを有する制御装置51と、この制御装置51に制御される、表示装置52、ランプ・LED53、呼出SW54、表示切替SW55を備え、台間機40と通信可能に接続されている。
この呼出装置50は、表示装置52において、例えば、大当たりの回数やゲーム数、スランプグラフなどの遊技機1のデータを表示できるようになっている。また、表示切替SW55を操作することによって表示装置52の表示内容を、例えば、前日、前々日の遊技機1のデータなどに変更できるようになっている。呼出SW54は、遊技者が係員を呼び出す際に用いるもので、これを操作することにより、ランプ・LED53が点灯するようになっている。また、ランプ・LED53は呼出SW54が操作された場合の他、例えば、遊技機1で大当たりが発生した場合に点灯するようにしても良い。
会員管理装置60は、図3に示すように、CPUやROM、RAMなどを有する制御装置61と、表示装置としてのモニタ62、入力装置としてのキーボード63、出力装置としてのプリンタ64、記憶装置としての外部記憶装置65を備え、各遊技機に接続した台間機40、後述するデータ管理装置70などと通信可能に接続されている。この会員管理装置60は、外部記憶装置65に会員情報として、例えば、会員の氏名、年齢、生年月日、電話番号を各会員に付された会員番号毎に記憶管理しており、台間機40から送信された会員カードの情報と照合することで、遊技している会員を特定するものである。
また、会員管理装置60は、会員によって登録された暗証番号、パスワードを、各会員に付された会員番号毎に記憶管理しており、入力された暗証番号、パスワードと照合することで、より確実に会員本人であることを確認できるようになっている。さらに、貯遊技媒体データとしての貯遊技媒体数(貯球数、貯メダル数)も各会員に付された会員番号毎に記憶管理している。また、後述する閉店補償に関する履歴情報(例えば、補償日時、補償回数、補償価値量)なども各会員に付された会員番号毎に記憶管理している。
また、会員管理装置60は、特定条件を達成した会員に対し、サービスポイントの付与を行うとともに、会員番号毎に付与されたサービスポイント数の管理を行うようになっている。サービスポイントが付与される特定条件とは、例えば、所定の来店回数や遊技時間であり、特定条件が達成される毎に、例えば、1ポイントのサービスポイントが付与される。すなわち、当該遊技店をよく利用する会員ほど、多くのサービスポイントを獲得できるようになっている。すなわち、会員管理装置60は、特定条件を達成した(達成する毎に)会員遊技者に対して(所定数の)サービスポイントを付与するサービスポイント付与手段をなす。
また、会員管理装置60は、以上のように会員番号毎に記憶管理されている会員データなどの各種情報をモニタ62に表示可能であるとともに、プリンタ64によって印刷することが可能である。さらに、キーボード63によって情報を入力することも可能となっている。
データ管理装置70は、各遊技機1に接続した台間機40、会員管理装置60などと通信可能に接続され、各遊技機1の入球データ、出球データ、差球データ、変動表示ゲームの実行回数、非確変の大当り回数、確変の大当り回数等の遊技データが時系列に従って記憶して管理できるようになっている。なお、データ管理装置70と会員管理装置60は一体の装置であっても良い。
以上のような構成を有する遊技用システムにおいては、閉店時間(閉店時刻)となった際に、特定遊技状態としての特図確変状態(以下、この特図確変状態を確変と呼ぶ。)であった場合は、所要の補償価値を付与することで閉店補償を行うようになっている。すなわち、後述するように、台間機40、会員管理装置60は、所要の補償価値を付与する補償手段をなすようになっている。
以下、この閉店補償を行うための処理について説明する。なお、以下に説明する閉店補償を行うための処理は、所定時間ごと(例えば1msecごと)に繰り返して実行されるようになっている。
初めに、会員管理装置60の制御装置61で行われる閉店補償前処理について、図4を参照して説明する。
まず、閉店前の規定時刻であるか否かの判定(ステップS1)を行う。ここで、規定時刻とは、例えば、閉店時刻の30分前である。
閉店前の規定時刻であるか否かの判定(ステップS1)において、規定時刻でない場合は、閉店時刻であるか否かの判定(ステップS4)を行う。
閉店前の規定時刻であるか否かの判定(ステップS1)において、規定時刻である場合は、確変中の遊技機を抽出する処理(ステップS2)、該当遊技機に対して閉店準備情報を送信する処理(ステップS3)を行い、閉店時刻であるか否かの判定(ステップS4)を行う。
確変中の遊技機を抽出する処理(ステップS2)においては、特定遊技状態としての特図確変状態である遊技機1を抽出する処理を行う。すなわち、閉店時に補償を行う可能性のある遊技機1を抽出する。なお、遊技機1が確変中か否かの判断は、確変中の遊技機1から台間機40を介して送信される確変中信号に基づき行われる。
該当遊技機に対して閉店準備情報を送信する処理(ステップS3)においては、確変中である遊技機1として抽出された遊技機1に接続された台間機40に、閉店準備情報を送信する処理を行う。この閉店準備情報は、後述するように、台間機40に閉店時の補償に対する準備を行わせるようにするものである。
閉店時刻であるか否かの判定(ステップS4)において、閉店時刻でない場合は、閉店補償前処理を終了する。
閉店時刻であるか否かの判定(ステップS4)において、閉店時刻である場合は、閉店情報を送信する処理(ステップS5)、確変中の遊技機1(台間機40)に補償情報を送信する処理(ステップS6)を行い、閉店補償前処理を終了する。
閉店情報を送信する処理(ステップS5)においては、閉店情報を台間機40に送信する処理を行う。この閉店情報は、閉店時刻になったことを台間機40に知らせるためのものである。なお、閉店情報は、遊技機1が確変中であるか否かにかかわらず、すべての台間機40に送信される。
確変中の遊技機(台間機)に補償情報を送信する処理(ステップS6)においては、確変中の遊技機1に接続された台間機40に、補償情報を送信する処理が行われる。この補償情報は、台間機40に閉店補償の補償価値量を決定する補償ゲーム(表示ゲーム)を開始させるようにするものである。
次に、台間機40の制御装置41で行われる閉店補償前処理について図5を参照して説明する。
まず、閉店準備情報を受信したか否かの判定(ステップS7)を行う。閉店準備情報は、上述した会員管理装置60における閉店補償前処理において、閉店前の規定時刻になったことに基づき、確変中の遊技機1に接続された台間機40に対して送信される(ステップS1からS3)ものである。
閉店準備情報を受信したか否かの判定(ステップS7)において、閉店準備情報を受信していない場合は、閉店情報を受信したか否かの判定(ステップS10)を行う。
閉店準備情報を受信したか否かの判定(ステップS7)において、閉店準備情報を受信した場合は、確変中であるか否かの判定(ステップS8)を行う。
確変中であるか否かの判定(ステップS8)においては、この閉店補償前処理を行っている台間機40に接続された遊技機1が、確変中であるか否かが判定される。
なお、上述したように、閉店準備情報は、確変中の遊技機1に接続された台間機40に対してのみ会員管理装置60から送信される(ステップS2、S3)ものであり、この確変中であるか否かの判定(ステップS8)は、確変中であることを台間機40においてあらためて確認するための処理である。
確変中であるか否かの判定(ステップS8)において、確変中でない場合は、閉店情報を受信したか否かの判定(ステップS10)を行う。
確変中であるか否かの判定(ステップS8)において、確変中である場合は、稼働時間の監視を開始する処理(ステップS9)を行い、閉店情報を受信したか否かの判定(ステップS10)を行う。
稼働時間の監視を開始する処理(ステップS9)においては、遊技機1が稼働していない時間(非稼働時間)の計測を開始する処理を行う。この非稼働時間の計測によって、遊技者が確変状態で遊技を中断し、意図的に閉店補償を得ようとする行為を監視することができる。
このように意図的に閉店補償を得ようとする行為は、通常に遊技を継続して大当たり状態を発生させるよりも、閉店補償を付与されたほうが、遊技者が大きな価値を得るようなサービスのパターンが設定されている場合に行われる可能性が高い。このような行為が行われると、遊技を中断することで遊技機1の稼働率が低下してしまうとともに、遊技店にとっては補償の負担が大きくなってしまう。よって、これらの行為を監視し、後述するように、このような行為を防止するために非稼働時間の計測を行うようにしている。
また、このとき、図9(a)に示すように、まもなく閉店時刻となることと、意図的に閉店補償を得ようとすると遊技者にとって不利になることを情報表示器42に表示して、遊技者に報知する処理も行われる。
遊技機1の非稼働時間の計測は、例えば、台間機40の制御装置41のRAMに設けられたタイマ計測領域で行うようになっており、遊技機1が稼働しているか否かの判定は、回収球センサ49が回収球を検出した際に、台間機40に送信する信号により判定するようになっている。
より詳しくは、台間機40は、回収球センサ49からの検出信号を受信し、その後所定時間内に次の検出信号を受信した場合は、遊技機1が連続して稼働しているものと判断する。なお、この所定時間とは、例えば、通常の遊技において、回収球センサ49が回収球を検出する間隔よりも若干長い時間とされており、確実に遊技機1の稼働状態、非稼働状態を検出できるようになっている。
また、台間機40は、回収球センサ49からの検出信号を受信した後、所定時間内に次の検出信号を受信しなかった場合は、遊技機1が非稼働状態となったものと判断し、非稼働時間の計測を開始する。そして、台間機40は、再び回収球センサ49からの検出信号を受信した時点で、遊技機1の稼働が再開されたものと判断し、非稼働時間の計測を中止する。なお、断続的に非稼働状態があった場合は、それぞれの非稼働時間を積算するようになっている。
この遊技機1の非稼働時間の計測は、閉店時刻となって会員管理装置60から閉店情報を受信するまで行われ、台間機40の制御装置41のRAMに非稼働時間情報として記憶される。すなわち、台間機40、回収球センサ49は、遊技機1における稼働状態を監視する稼働状態監視手段をなす。
閉店情報を受信したか否かの判定(ステップS10)においては、会員管理装置60から閉店情報を受信したかが判定される。閉店情報は、上述した会員管理装置60における閉店補償前処理において、閉店時刻になったことに基づき、台間機40に対して送信される(ステップS4、S5)ものである。
閉店情報を受信したか否かの判定(ステップS10)において、閉店情報を受信しなかった場合は、閉店補償前処理を終了する。
閉店情報を受信したか否かの判定(ステップS10)において、閉店情報を受信した場合は、確変中であるか否かの判定(ステップS11)を行う。また、この場合は、上述稼働時間の監視を開始する処理(ステップS9)で開始された稼働時間の監視を終了する処理も行われる。
確変中であるか否かの判定(ステップS11)においては、この閉店補償前処理を行っている台間機40に接続された遊技機1が、確変中であるか否かが判定される。すなわち、閉店時刻になった際に、確変中であって閉店補償の対象となるかが判定される。
確変中であるか否かの判定(ステップS11)において、確変中でない場合は、閉店補償の対象とならないので、閉店補償前処理を終了する。
確変中であるか否かの判定(ステップS11)において、確変中である場合は、閉店補償の対象であり、遊技者が非会員であるか否かの判定(ステップS12)を行う。
遊技者が非会員であるか否かの判定(ステップS12)においては、閉店補償前処理を行っている台間機40に接続された遊技機1で遊技している遊技者が非会員であるかが判定される。すなわち、台間機40に会員カードが挿入され、この会員カードの情報に基づき会員管理装置60で会員が特定されると、会員を特定した旨の情報が台間機40に送信されるようになっており、台間機40では、この情報に基づいて会員であるか否かを判定する。なお、会員であっても会員カードを挿入しないで遊技していた場合は、非会員として扱う。
遊技者が非会員であるか否かの判定(ステップS12)において、非会員でない場合、すなわち、会員である場合は、サービスポイントに応じてゲームを決定する処理(ステップS13)を行い、非稼働時間が所定時間以上であるか否かの判定(ステップS15)を行う。
サービスポイントに応じてゲームを決定する処理(ステップS13)においては、会員管理装置60で記憶管理されている会員データのうち、会員カードの挿入により特定された会員の会員データに記憶されているサービスポイントの情報が台間機40に送信され、この情報に基づき補償ゲームのランクが決定される。
図6(b)には、補償ゲームのランクと補償球数(補償価値量)の選択率を示した。
補償ゲームには、ゲーム0からゲーム3までの4種類のランクが用意されていて、このうち、ゲーム0が最も遊技者にとって不利なゲームであり、ゲーム0、ゲーム1、ゲーム2、ゲーム3の順で補償ゲームの内容が、遊技者にとって有利な条件となるように設定されている。
すなわち、例えば、ゲーム0においては、補償球数2000個が選択される確率が50%、補償球数4000個が選択される確率が47%、補償球数6000個が選択される確率が3%、補償球数10000個が選択される確率が0%となっている。
また、例えば、ゲーム3においては、補償球数2000個が選択される確率が5%、補償球数4000個が選択される確率が45%、補償球数6000個が選択される確率が40%、補償球数10000個が選択される確率が10%となっていて、遊技者にとってはゲーム3の方がより有利な条件となっている。
また、サービスポイントは、上述したように特定条件(例えば、来店回数(1回)や所定の遊技時間(30分等))を達成する毎に1ポイント会員遊技者に付与されるようになっており、このサービスポイントが多い遊技者ほど、よくこの遊技店を利用しているということとなる。
このサービスポイントに応じてゲームを決定する処理(ステップS13)においては、例えば、サービスポイントの多い遊技者ほど、より有利な条件の補償ゲームを行えるようにする処理が行われる。
すなわち、例えば図9(c)に示すように、サービスポイントが0から100ポイントであればゲーム1、101から500ポイントであればゲーム2、501ポイント以上であればゲーム3が選択される。
すなわち、台間機40は、会員遊技者が保有するサービスポイントに応じて補償価値量を決定する補償価値量決定手段をなす。
遊技者が非会員であるか否かの判定(ステップS12)において、非会員である場合は補償ゲームをゲーム1とする処理(ステップS14)を行い、非稼働時間が所定時間以上であるか否かの判定(ステップS15)を行う。
すなわち、会員でない遊技者には、低いランクの補償ゲームのみが選択されるようにして、会員遊技者との差別化を図っている。
このように、会員となって特定条件を達成すれば、より有利な補償ゲームを行うことができるようにすることで、会員数を増やすことができるとともに、会員の来店頻度を高めることができる。
なお、補償ゲームのランクを決定する際に、選択される最も低いランクの補償ゲームはゲーム1とされており、ゲーム0は、当初の選択においてゲーム1が選択され、その後、後述する補償ゲームのランクを1ランクダウンさせる処理(ステップS15)がなされた場合にのみ適用されるようになっている。
非稼働時間が所定時間以上であるか否かの判定(ステップS15)においては、上述のように、閉店前の規定時刻における稼働時間の監視を開始する処理(ステップS9)から、閉店情報の受信(ステップS10)までの期間に計時した非稼働時間が所定時間(例えば、10分)以上であるかが判定される。すなわち、この処理は、意図的に閉店補償の付与を得ようとする遊技者を検出するための処理である。
非稼働時間が所定時間以上であるか否かの判定(ステップS15)において、所定時間以上である場合、すなわち、意図的に閉店補償を得ようとした場合は、補償ゲームのランクを1ランクダウンする処理(ステップS16)を行い、閉店補償前処理を終了する。
補償ゲームのランクを1ランクダウンする処理(ステップS16)においては、例えば、サービスポイントに応じてゲームを決定する処理(ステップS13)において、ゲーム3が選択されていた場合に、1ランク遊技者にとって条件の悪いゲーム2に補償ゲームを降格する処理を行う。すなわち、台間機40は、所定期間の非稼動状態が発生していた場合には、付与する補償価値量を減少させる補償価値量減少手段をなす。なお、非稼働時間が所定時間以上である場合には、後述する確変中のゲーム回数が所定回数以上であった場合に、補償ゲームを1ランクUPさせる救済処置(ステップS17、S18)も受けられないこととなり、これによっても遊技者に付与される補償価値量が減少することとなる。
このような処理によって、意図的に閉店補償を得ようとする行為を防止できるので、遊技店ではより価値の高いサービスを設定することができるようになる。
非稼働時間が所定時間以上であるか否かの判定(ステップS15)において、所定時間以上でない場合は、確変中の(外れ)ゲーム回数が所定回数(例えば、前回の大当たり終了後から外れの変動表示ゲームが300回)以上であるか否かの判定(ステップS17)を行う。
確変中のゲーム回数(特図変動表示ゲームの回数)が所定回数以上であるか否かの判定(ステップS17)においては、確変であるにもかかわらず次の大当たりがなかなか発生せず(いわゆるハマリ状態)、この状態で閉店時間になったかが判定される。
確変中のゲーム回数が所定回数以上であるか否かの判定(ステップS17)において、所定回数以上でない場合は、ここで閉店補償前処理を終了する。
確変中のゲーム回数が所定回数以上であるか否かの判定(ステップS17)において、所定回数以上である場合は、補償ゲームを1ランクUPさせる処理(ステップS18)を行い、閉店補償前処理を終了する。すなわち、この場合は、次の大当たりが容易に発生するはずである確変状態であるにもかかわらず、次の大当たりがなかなか発生せず、ついに閉店時間となってしまった場合であって、遊技者が非常に不満を感じている場合である。よって、この場合は、補償ゲームを1ランクUPさせる処理(ステップS18)において、例えば、サービスポイントに応じてゲームを決定する処理(ステップS13)で、ゲーム2が選択されていた場合に、1ランク遊技者にとって条件の良いゲーム3に補償ゲームを昇格する処理を行う。すなわち、台間機40は、特定遊技状態(特図確変状態)が、遊技していたにもかかわらず大当たり状態が発生せずに所定期間継続していた場合に、補償価値量を増加させる補償価値量増加手段をなす。
ここで、本実施形態においては、サービスポイントに応じてゲームを決定する処理(ステップS13)で、最も上位のランクであるゲーム3が選択されていた場合には、補償ゲームを1ランクUPさせる処理(ステップS18)が行われる場合であっても、補償ゲームの昇格は行わないものとする。
なお、サービスポイントに応じてゲームを決定する処理(ステップS13)で選択される最も上位のランクの補償ゲームはゲーム3としたままで、ゲーム3よりも上位のランクの(より遊技者にとって条件の良い)ゲーム4を設け、補償ゲームを1ランクUPさせる処理(ステップS18)において補償ゲームの昇格を行えるようにしても良い。
以上のことから、遊技機1の遊技関連情報を受信可能に構成され、会員遊技者を管理する遊技用システムにおいて、特定条件を達成した会員遊技者に対してサービスポイントを付与するサービスポイント付与手段(会員管理装置60)と、遊技店が予め定めた閉店時間(閉店時刻)となった際に、遊技機1が次回の大当り状態の発生が容易な特定遊技状態(特図確変状態)であった場合に、当該遊技機1で遊技する会員遊技者に対して所要の補償価値を付与する補償手段(台間機40、会員管理装置60)と、を備え、補償手段は、会員遊技者が保有するサービスポイント数に応じて補償価値量を決定する補償価値量決定手段(台間機40)を含んでいることとなる。
また、補償手段(台間機40、会員管理装置60)は、閉店時間(閉店時刻)となった際に発生している特定遊技状態(特図確変状態)が、遊技していたにもかかわらず大当り状態が発生せずに所定期間継続していたものであった場合には、付与する補償価値量を増加させる補償価値量増加手段(台間機40)を含んでいることとなる。
また、遊技機1における稼働状態を監視する稼働状態監視手段(台間機40、回収球センサ49)を備え、補償手段(台間機40、会員管理装置60)は、稼働状態監視手段の監視結果に基づき、閉店時間(閉店時刻)前の所定期間において、特定遊技状態(特図確変状態)が発生しているにもかかわらず所定期間の非稼働状態が発生していた場合には、付与する補償価値量を減少させる補償価値量減少手段(台間機40)を含んでいることとなる。
次に、台間機40の制御装置41で行われる補償ゲーム処理について、図6(a)を参照して説明する。
まず、ゲーム開始タイミングであるか否かの判定(ステップS19)を行う。ゲーム開始タイミングとは、例えば、上述の台間機40における閉店補償前処理において、補償ゲームのランクが決定した時点である。
ゲーム開始タイミングであるか否かの判定(ステップS19)において、開始タイミングでない場合は、ゲーム終了タイミングであるか否かの判定(ステップS23)を行う。
ゲーム開始タイミングであるか否かの判定(ステップS19)において、開始タイミングである場合は、乱数を抽出する処理(ステップS20)、抽出乱数に基づき各ゲーム毎に補償量(補償価値量)を決定する処理(ステップS21)、補償ゲーム画像の表示処理(ステップS22)を行い、ゲーム終了タイミングであるか否かの判定(ステップS23)を行う。
乱数を抽出する処理(ステップS20)においては、台間機40の制御装置41のCPUで生成され、RAMの記憶領域に記憶された補償ゲーム用の乱数値を抽出する処理がなされる。そして、抽出乱数に基づき各ゲーム毎に補償量(補償価値量)を決定する処理(ステップS21)においては、抽出された乱数を、ROMに記憶された判定テーブルに参照して、補償価値量を決定する処理がなされる。
なお、判定テーブルは、ゲーム0からゲーム3までの補償ゲームのランク毎に用意されており、ここでは、上述の台間機40における閉店補償前処理にて決定された補償ゲームのランクに対応する判定テーブルを用いることで、図6(b)に示すような各ランク毎の選択率で補償価値量(補償球数)が決定される。
補償ゲーム画像の表示処理(ステップS22)においては、図9(b)、(c)、(d)に示すように、情報表示器42に補償ゲームに関する表示をする処理を行う。
まず、図9(b)に示すように、補償ゲームの開始を報知する画像を表示し、次に、図9(c)に示すように、上述の台間機40における閉店補償前処理にて決定された補償ゲームのランクを報知する画像を表示する。そして、図9(d)に示すように、補償ゲームの画像を表示する。
なお、ここでは、補償ゲームの表示例として、円盤の表面に補償価値量(補償球数)を、その選択率に応じた扇形の領域で表示したルーレットを所定時間回転させた後、停止させる抽選表示を示した。
補償ゲームの終了タイミングであるか否かの判定(ステップS23)においては、情報表示器42で補償価値量の決定表示を行うタイミングであるかが判定される。すなわち、例えば、図9(d)に示したようなルーレットを用いた抽選表示の場合は、ルーレットが停止するタイミングである。
補償ゲームの終了タイミングであるか否かの判定(ステップS23)において、ゲーム終了タイミングでない場合は、補償ゲーム処理を終了する。
補償ゲームの終了タイミングであるか否かの判定(ステップS23)において、ゲーム終了タイミングである場合は、補償量決定画像表示を行う処理(ステップS24)、管理装置に補償済み情報、補償量情報を送信する処理(ステップS25)を行い、補償ゲーム処理を終了する。
補償量決定画像表示を行う処理(ステップS24)においては、情報表示器42に補償ゲームで決定した補償価値量を表示し、遊技者に報知する処理が行われる。
管理装置に補償済み情報、補償量情報を送信する処理(ステップS25)においては、会員管理装置60、データ管理装置70に、補償ゲームが終わり、補償が済んだことを示す情報を含む補償済み情報、補償価値量(補償球数)に関する情報を含む補償量情報(補償遊技媒体データ)を送信する処理が行われる。
以上のことから、補償価値量決定手段(台間機40)は、予め定められた複数種の補償価値量のうちの何れか1つを所定の選択率で選択して決定するものとし、サービスポイントが多いほど大きい補償価値量を選択し易くするように選択率を変更するものとし、該補償価値量の選択に関わる表示ゲーム(補償ゲーム)を行うこととなる。
また、遊技用システムは、会員遊技者に関わる各種情報を管理する会員管理装置60と、会員管理装置60と通信可能に構成されるとともに、情報表示器42を有して遊技機毎に隣設される台間機40と、を備え、補償価値量決定手段は台間機40に備えられ、表示ゲームを情報表示器42により表示することとなる。
次に、会員管理装置60の制御装置61で行われる閉店補償後処理について、図7を参照して説明する。
まず、補償済み情報を受信したか否かの判定(ステップS26)を行う。補償済み情報を受信したか否かの判定(ステップS26)においては、上述の台間機40における補償ゲーム処理の、管理装置に補償済み情報、補償量情報を送信する処理(ステップS25)において送信される、補償済み情報を受信したかが判定される。
補償済み情報を受信したか否かの判定(ステップS26)において、補償済み情報を受信していない場合、すなわち、まだ台間機40での閉店補償に関する処理が完了していない場合は、閉店補償後処理を終了する。
補償済み情報を受信したか否かの判定(ステップS26)において、補償済み情報を受信した場合、すなわち、台間機40での閉店補償に関する処理が完了した場合は、該当台間機40に接続された遊技機1の遊技者が非会員であるか否かの判定(ステップS27)を行う。
遊技者が非会員であるか否かの判定(ステップS27)においては、閉店補償に関する処理を行った台間機40に接続された遊技機1で遊技していた遊技者が非会員であるかが判定される。
すなわち、台間機40に会員カードが挿入され、この会員カードの情報に基づき会員管理装置60で会員が特定されているかが判定される。
遊技者が非会員であるか否かの判定(ステップS27)において、非会員でない場合、すなわち、会員である場合は、該当会員の貯球データに補償分を加算する処理(ステップS28)、会員データを更新する処理(ステップS29)を行い、閉店補償後処理を終了する。
該当会員の貯球データに補償分を加算する処理(ステップS28)においては、会員管理装置60に会員番号毎に管理されている貯遊技媒体データとしての貯球数のうち、該当会員の貯球数に補償遊技媒体データにおける遊技媒体量(補償球数)を加算する処理を行う。すなわち、会員管理装置60は、補償手段のうち補償価値を付与する補償価値付与手段を備えていることとなる。
会員データを更新する処理(ステップS29)においては、会員管理装置60に会員番号毎に管理されている、補償日時、補償回数、補償価値量などの閉店補償に関する履歴情報を更新する処理を行う。この時、サービスポイントを所定数(例えば、50ポイント)減算するようにしても良い。
遊技者が非会員であるか否かの判定(ステップS27)において、非会員である場合は、非会員補償処理(ステップS30)を行い、閉店補償後処理を終了する。
非会員補償処理(ステップS30)においては、例えば、補償遊技媒体データにおける遊技媒体量(補償球数)を、会員管理装置60等と通信可能に接続された図示しないPOS(景品管理装置)に通知して、レシートなどを発行させる処理を行う。すなわち、非会員である場合は貯球ができないので、上述のように、補償データ(補償球数)を貯球データ(貯球数)に加算することにより閉店補償を付与することができないため、このような処理を行うようにしている。そして、遊技者にこのレシートを渡すことで閉店補償とする。
なお、非会員に対する補償価値量を、会員に対する補償価値量よりも少なくして非会員の入会を促し、再来店するようにすることが望ましい。
以上のことから、補償手段(台間機40、会員管理装置60)は、補償価値の付与として、会員遊技者が保有する貯遊技媒体データに対して所定量の補償遊技媒体データを加算するものとして、補償価値量決定手段(台間機40)は、補償遊技媒体データにおける遊技媒体量を決定することとなる。
次に、データ管理装置70の制御装置71で行われるデータ補償処理について、図8を参照して説明する。
まず、補償済み情報を受信したか否かの判定(ステップS31)を行う。補償済み情報を受信したか否かの判定(ステップS31)においては、上述の会員管理装置60で行われる閉店補償後処理における、補償済み情報を受信したか否かの判定(ステップS26)と同様に、台間機40から補償済み情報を受信したかが判定される。
補償済み情報を受信したか否かの判定(ステップS31)において、補償済み情報を受信していない場合、すなわち、まだ台間機40での閉店補償に関する処理が完了していない場合は、データ補償処理を終了する。
補償済み情報を受信したか否かの判定(ステップS31)において、補償済み情報を受信した場合、すなわち、台間機40での閉店補償に関する処理が完了した場合は、該当台間機40に接続された遊技機1の遊技データに補償済みを記憶および補償量を加算する処理(ステップS32)を行う。
遊技機1の遊技データに補償済みを記憶および補償量を加算する処理(ステップS32)においては、データ管理装置70で遊技機毎に管理されている遊技データ(入球データ、出球データ、差球データなどを含む)に、閉店補償を行ったことを記録し、その補償価値量(補償球数)を出球データに加算する処理を行うことで、実際の遊技データと補償後の遊技データとが違うものとならないように補正する。
以上で閉店補償に関する処理がすべて完了する。すなわち、台間機40、会員管理装置60は、閉店時間(閉店時刻)となった際に特定遊技状態(特図確変状態)であった場合に、所要の補償価値を付与する補償手段をなす。
なお、本実施形態の遊技用システムにおいては、確変中のゲーム回数(特図変動表示ゲーム表示ゲームの回数)が所定数(例えば、300回)以上の場合(いわゆるハマリ状態の場合)に補償ゲームを1ランク昇格するようにしているが、ゲーム回数が一定回数以上となる毎に補償ゲームを1ランク昇格するようにしても良い。例えば、ゲーム回数が200回の時点で補償ゲームを1ランク昇格し、そこからさらにゲーム回数が200回となった際に、さらに1ランク昇格させる。
また、補償ゲームのランクを昇格する条件として、ゲーム回数ではなく確変のゲーム時間で判定するようにしてもよい。ただし、この場合は確変中における遊技機の実稼働時間からゲーム時間を割り出すようにし、意図的にゲームを中断して補償ゲームの昇格を得ようとする行為を防止する必要がある。
また、確変中の非稼働時間を計測して、意図的に閉店補償を得ようとして遊技を中断していた場合には、補償ゲームのランクを降格して補償価値量を減少させるようにしたが、このような場合には、補償価値を付与しないように、すなわち、閉店補償を行わないようにしても良い。
また、閉店時に大当たりが発生していた場合には、その大当たりが終了してから補償処理を行うようにする。したがって、その大当たりが確変大当たりの場合には、補償処理が実行されるようになる。その場合、監視していた非稼働時間や確変中のゲーム回数等は前回の大当たりに関するものなのでクリアする。なお、非稼働時間に関しては、前回のものを採用して大当たり終了後の補償価値量を決定してもよい。すなわち、意図的に閉店補償を得ようとして遊技を中断しながら少しずつ遊技を行っていて、たまたま閉店間際に確変大当たりが発生する場合が考えられるからである。
また、閉店補償を行う場合には、遊技機1で特図変動表示ゲームが行われていないことを条件とすることが望まれる。なぜならば、特図変動表示ゲームが実行されている場合に補償を行ってしまうと、その特図変動表示ゲームで大当たりが発生してしまう可能性があるからである(この場合に、一旦付与した補償を無効にするようにしても良い。)。
しかしながら、遊技機1から、現在特図変動表示ゲームが実行中か否かを判断するための信号は出力されていないことから、これを台間機40で判断することは困難である。そこで、台間機40において、例えば、回収球センサ49がOFFであることを条件に、最後に特図変動表示ゲームのスタート信号を受信してから所定時間(リーチを含めて最大の変動表示時間を想定して設定した時間)を経過しても次のスタート信号の受信がなかった場合に、特図変動表示ゲームが行われていないと判断するようにする。
なお、遊技店側で、補償してからの大当たりを無効(発射停止)にするようにしてもよい。
また、閉店補償は、閉店時刻になった際に、特定遊技状態としての特図確変状態であった場合に行うとしたが、これに限られず、閉店時刻になった際に、特定遊技状態としての普図確変状態、普図時短状態であった場合にも閉店補償を行うようにしても良い。
また、本実施形態の遊技用システムにおいては、稼働状態監視手段、補償価値量減少手段、補償価値量増加手段を台間機40が備えるようにしたが、これらを会員管理装置60が備えるようにしても良い。この場合、台間機40で決定された補償価値量を会員管理装置60で受信し、該補償価値量の減少或いは増加を行うようにし、その結果を再度台間機40に送信して結果報知を行うようにする。また、回収球センサ49からの検出信号を、台間機40を介して会員管理装置60で受信するようにし、遊技機1の稼働状態を監視する。
また、補償手段の構成要件すべてを会員管理装置60が備えるようにしても良い。この場合には、必要な情報のすべてを会員管理装置60に入力する必要がある。
以上のような第1の実施形態にかかる遊技用システムは、遊技機1の遊技関連情報を受信可能に構成され、会員遊技者を管理する遊技用システムであって、特定条件を達成した会員遊技者に対してサービスポイントを付与するサービスポイント付与手段(会員管理装置60)と、遊技店が予め定めた閉店時間(閉店時刻)となった際に、遊技機1が次回の大当り状態の発生が容易な特定遊技状態(特図確変状態)であった場合に、当該遊技機1で遊技する会員遊技者に対して所要の補償価値を付与する補償手段(台間機40、会員管理装置60)と、を備え、補償手段は、会員遊技者が保有するサービスポイント数に応じて補償価値量を決定する補償価値量決定手段(台間機40)を含んでいる。
従って、遊技用システムは、特定条件の達成毎にサービスポイントが会員遊技者に付与され、該サービスポイント数に応じて閉店時間になった際に特定遊技状態であった場合に付与する補償価値量を決定するようにしたので、特定条件の達成回数の多い(サービスポイント数の多い)会員遊技者が十分に満足するような閉店時の補償が行え、当該遊技店への会員遊技者の来店頻度を高めることが可能となる。
また、特定条件の達成回数の少ない会員遊技者も、特定条件の達成を目指すようになるので、当該遊技店への会員遊技者の来店頻度をより高めることが可能となる。
また、補償手段(台間機40、会員管理装置60)は、補償価値の付与として、会員遊技者が保有する貯遊技媒体データに対して所定量の補償遊技媒体データを加算するものとして、補償価値量決定手段(台間機40)は、補償遊技媒体データにおける遊技媒体量を決定するようにしている。
従って、補償価値の付与として、会員遊技者が保有する貯遊技媒体データに対して所定量の補償遊技媒体データを加算するので、遊技媒体を排出させて補償する必要がなく、より簡単で確実に補償を行える。
また、補償手段(台間機40、会員管理装置60)は、閉店時間となった際に発生している特定遊技状態(特図確変状態)が、遊技していたにもかかわらず大当り状態が発生せずに所定期間継続していたものであった場合には、付与する補償価値量を増加させる補償価値量増加手段(台間機40)を含んでいる。
従って、閉店時間となった際に発生している特定遊技状態が、遊技していたにもかかわらず大当り状態が発生せずに所定期間継続していた場合には、付与する補償価値量を増加させるようにしたので、遊技者の不満感が高まるのを防止できる。
すなわち、閉店時間が近くなっているのに、次の大当り状態がなかなか発生しない場合には、遊技者のイライラ感が非常に高まるが、このような場合に、もし次の大当り状態が発生しなくても、そのときは補償価値量が増加することとなるので、遊技者の不満感が高まるのを防止することができる。
また、遊技用システムは、遊技機1における稼働状態を監視する稼働状態監視手段(台間機40、回収球センサ49)を備え、補償手段(台間機40、会員管理装置60)は、稼働状態監視手段の監視結果に基づき、閉店時間前の所定期間において、特定遊技状態(特図確変状態)が発生しているにもかかわらず所定期間の非稼働状態が発生していた場合には、付与する補償価値量を減少させる補償価値量減少手段(台間機40)を含んでいる。
従って、閉店時間前の所定期間において、特定遊技状態が発生しているにもかかわらず所定期間の非稼働状態が発生していた場合には、付与する補償価値量を減少させるようにしたので、遊技機1の稼働率を向上させることができる。
すなわち、通常に遊技を継続して大当り状態を発生させるよりも、閉店補償を付与された方が遊技者が大きな価値を得るようなサービスのパターンが設定されている場合に、遊技者は閉店時間(閉店時刻)となる前から遊技を中断することが考えられる。このような行為が行われると遊技機1の稼働率が低下してしまうこととなるが、所定期間の非稼働状態が発生していた場合に付与する補償価値量を減少させるようにすることで、このような行為を未然に防ぐことが可能となる。
また、上記行為を防止できるので、遊技店ではより価値の高いサービスを設定することができるようになる。
また、補償価値量決定手段(台間機40)は、予め定められた複数種の補償価値量のうちの何れか1つを所定の選択率で選択して決定するものとし、サービスポイントが多いほど大きい補償価値量を選択し易くするように選択率を変更するものとし、該補償価値量の選択に関わる表示ゲームを行うようにしている。
従って、補償価値量決定手段は、予め定められた複数種の補償価値量のうちの何れか1つを所定の選択率で選択して決定し、補償価値量の選択に関わる表示ゲームを行うので、補償価値量をより興趣の高い態様で決定することができる。
また、会員遊技者が保有するサービスポイントが多いほど、大きい補償価値量を選択し易くするように選択率を変更するようにしているので、サービスポイントを多く保有している会員遊技者に対して、確実に大きな補償価値量を付与することが可能となる。
また、遊技用システムは、会員遊技者に関わる各種情報を管理する会員管理装置60と、会員管理装置60と通信可能に構成されるとともに、情報表示器42を有して遊技機毎に隣設される台間機40と、を備え、補償価値量決定手段(台間機40)は台間機40に備えられ、表示ゲーム(補償ゲーム)を情報表示器42により表示するようにしている。
従って、遊技用システムは、会員遊技者に関わる各種情報を管理する会員管理装置60と通信可能に構成され、情報表示器42を有して遊技機毎に隣設される台間機40を備えており、表示ゲームを情報表示器42により表示するようにしたので、閉店時に多数の遊技機で特定遊技状態(特図確変状態)となっている場合にも、なんら問題なく一度に補償を行うことができる。また、表示ゲームをその場で確実に遊技者に見せることが可能となる。
次に、図10(a)、(b)を参照して、本発明の遊技用システムの第2の実施形態について説明する。
本実施形態の遊技用システムは、基本的には第1の実施形態の遊技用システムと同様の構成を有するが、会員遊技者に対する閉店補償の方法が第1の実施形態の遊技用システムと異なる。以下、第1の実施形態の遊技用システムと異なる部分を中心として説明する。
本実施形態の遊技用システムでは、会員管理装置60において、図7に示す閉店補償後処理の代わりに、図10(a)に示す補償データ管理処理を行うようになっている。
なお、以下に説明する補償データ管理処理は、会員遊技者を対象としたものであって、非会員に対しては、図7に示す閉店補償後処理において説明した、非会員補償処理(ステップS30)がなされるようになっている。
初めに、会員管理装置60の制御装置61で行われる補償データ管理処理について、図10(a)を参照して説明する。
まず、補償済み情報を受信したか否かの判定(ステップS40)を行う。補償済み情報を受信したか否かの判定(ステップS40)においては、上述と同様に、台間機40における補償ゲーム処理の、管理装置に補償済み情報、補償量情報を送信する処理(ステップS25)において送信される、補償済み情報を受信したかが判定される。
補償済み情報を受信したか否かの判定(ステップS40)において、補償済み情報を受信していない場合、すなわち、まだ台間機40での閉店補償に関する処理が完了していない場合は、補償データ管理処理を終了する。
補償済み情報を受信したか否かの判定(ステップS40)において、補償済み情報を受信した場合、すなわち、台間機40での閉店補償に関する処理が完了した場合は、補償量(補償価値量)を補助貯遊技媒体データとして記憶する処理(ステップS41)を行う。
補償量を補助貯遊技媒体データとして記憶する処理(ステップS41)においては、会員管理装置60に会員番号毎に管理されている会員データのうち、該当会員の会員データに、補償価値量に関する情報を含む補償遊技媒体データを、補助貯遊技媒体データとして記憶する処理がなされる。
なお、この補助貯遊技媒体データとして記憶された閉店補償としての補償価値量(補償球数)は、補償を行った当日は会員遊技者の貯遊技媒体データに加算されず、景品に交換できないようになっており、後述するように、翌日以降に会員遊技者が来店した際に、貯遊技媒体データに加算されるようになっている。
以上のことから、補償手段(台間機40、会員管理装置60)が補償した補償遊技媒体データを、当日には使用できないように管理する(補助貯遊技媒体データとして管理する)こととなる。
次に、会員管理装置60の制御装置61で行われる補償データ加算処理について、図10(b)を参照して説明する。この補償データ加算処理は、台間機40に会員カードが挿入された際に会員管理装置60で行われるものである。
なお、ここでは、以前、閉店補償があって、未だこの閉店補償を受け取っておらず、上述の補助貯遊技媒体データが会員データに記憶されている状態であるものとする。
まず、会員情報(会員データ)の要求があるか否かの判定を行う(ステップS42)。会員情報の要求があるか否かの判定(ステップS42)においては、台間機40から会員カードの情報が会員管理装置60に送信され、会員情報の照会の要求があったかが判定される。
会員情報の要求があるか否かの判定(ステップS42)において、会員情報の要求がない場合は、補償データ加算処理を終了する。
会員情報の要求があるか否かの判定(ステップS42)において、会員情報の要求があった場合は、補償日から一週間以内であるか否かの判定(ステップS43)を行う。なお、補償日とは、補償をすると決定した日であって、会員データに補助貯遊技媒体データが記憶された日である。
補償日から一週間以内であるか否の判定(ステップS43)においては、台間機40から会員情報の要求があった日、すなわち、会員遊技者が補償日後初めて台間機40に会員カードを挿入した日が、補償日から一週間以内の日時であるか否かの判定を行う。なお、上述したように、補償日当日は補助貯遊技媒体データに記憶された補償球数を景品に交換できないようになっているので、この判定においては補償日当日を除くものとする。
補償日から一週間以内であるか否かの判定(ステップS43)において、一週間以内である場合は、補助貯遊技媒体データを貯遊技媒体データに加算する処理(ステップS45)を行い、補償データ加算処理を終了する。
補償日から一週間以内であるか否かの判定(ステップS43)において、一週間以内でない場合は、補償日からの経過日数に応じて補助貯遊技媒体データを減算する処理(ステップS44)を行った後、補助貯遊技媒体データを貯遊技媒体データに加算する処理(ステップS45)を行い、補償データ加算処理を終了する。
補償日からの経過日数に応じて補助貯遊技媒体データを減算する処理(ステップS44)においては、補償日からの経過日数に応じて補助貯遊技媒体データとしての補償価値量(補償球数)を減算する処理を行う。
この補償価値量を減少させる処理は、例えば、当初の補償球数が2000個であった場合、補償日から一週間を超え二週間以内であった場合は、補償球数を1900個に減算する処理である。以下、同様に、二週間を超え三週間以内であった場合は1800個に、三週間を超え四週間以内であった場合は1600個に、四週間を超え五週間以内であった場合は1400に、五週間を超えた場合は1000個に減算するような処理である。すなわち、会員管理装置60は、補償手段が補償した補償遊技媒体データ(補助貯遊技媒体データ)を、補償をした日からの経過期間に応じて減少する補償遊技媒体データ減少手段をなす。
補助貯遊技媒体データを貯遊技媒体データに加算する処理(ステップS45)においては、会員管理装置60に会員番号毎に管理されている貯遊技媒体データとしての貯球数のうち、該当会員の貯球数に、該当会員の会員データに記憶された補助貯遊技媒体データとしての補償価値量(補償球数)を加算する処理を行う。以上で閉店補償に関する処理が完了する。
すなわち、補償日から一週間以内であった場合は、前回の遊技の際に付与された閉店補償としての補償球数が、そのまま減算されずに貯球数に加算されることとなる。
これに対し、補償日から一週間以内でない場合は、上述したように補償日からの経過日数に応じて減算された補償球数が、貯球数に加算されることとなる。
このような処理によれば、補償日以降の会員遊技者の再来店を早めることができる。
以上のことから、補償手段(台間機40、会員管理装置60)が補償した補償遊技媒体データ(補助貯遊技媒体データ)を、補償をした日からの経過期間に応じて減少する補償遊技媒体データ減少手段(会員管理装置60)を備えたこととなる。
なお、上述したように、本実施形態では、非会員に対しては第1の実施形態と同様に、当日景品交換可能なレシートなどを発行するようにしているが、この場合も会員の方が損とならないような補償価値量にするのが望ましい。また、非会員に対しては補償を行わないようにしても良い。
以上のような第2の実施形態にかかる遊技用システムは、補償手段(台間機40、会員管理装置60)が補償した補償遊技媒体データを、当日には使用できないように管理する(補助貯遊技媒体データとして管理する)ようにしている。
従って、補償手段が補償した補償遊技媒体データを、当日には使用できないように管理する。すなわち、補償遊技媒体データは、当日以降に使用することとなるため、遊技店への再来店回数が増加することとなり、補償によって遊技者にサービスをした上で、遊技店側においては単なる補償以上の効果が得られる。
また、補償手段(台間機40、会員管理装置60)が補償した補償遊技媒体データ(補助貯遊技媒体データ)を、補償をした日からの経過期間に応じて減少する補償遊技媒体データ減少手段(会員管理装置60)を備えている。
従って、補償手段が補償した補償遊技媒体データを、補償をした日からの経過期間に応じて減少するようにしたので、遊技店への再来店日を早めることができ、固定客の確保の面で有効である。
なお、本発明の遊技用システムを適用する遊技機は、遊技機として、前記実施の形態に示されるようなパチンコ遊技機に限られるものではなく、例えば、その他のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの遊技球を使用する全ての遊技機に適用可能である。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明を適用した一実施の形態の遊技用システムに含まれる台間機と遊技機を示す正面図である。 遊技機の制御系の主要部を示すブロック図である。 遊技用システムの主要部を示すブロック図である。 遊技用システムの会員管理装置における閉店補償前処理を説明するためのフローチャートである。 遊技用システムの台間機における閉店補償前処理を説明するためのフローチャートである。 (a)遊技用システムの台間機における閉店補償前処理を説明するためのフローチャート、(b)各補償ゲームの補償球数の選択率を示す図である。 遊技用システムの会員管理装置における閉店補償後処理を説明するためのフローチャートである。 遊技用システムのデータ管理装置におけるデータ補償処理を説明するためのフローチャートである。 情報表示器に表示される画像を示す図であって、(a)閉店前規定時刻における表示、(b)閉店時刻における表示、(c)サービスポイントに基づく補償ゲームの選択表示、(d)補償ゲームの表示、である。 第2の実施形態にかかる遊技用システムの会員管理装置における処理を説明するためのフローチャートであって、(a)補償データ管理処理、(b)補償データ加算処理、である。
符号の説明
1 遊技機(パチンコ遊技機)
40 台間機(補償手段、補償価値量決定手段、補償価値量増加手段、稼働状態監視手段、補償価値量減少手段)
42 情報表示器
49 回収球センサ(稼働状態監視手段)
60 会員管理装置(サービスポイント付与手段、補償手段)

Claims (6)

  1. 遊技機の遊技関連情報を受信可能に構成され、会員遊技者を管理する遊技用システムにおいて、
    特定条件を達成した会員遊技者に対してサービスポイントを付与するサービスポイント付与手段と、
    遊技に使用されたのち回収される遊技媒体としての遊技球の回収間隔が所定時間以上となる非稼働状態を監視する稼働状態監視手段と、
    遊技店が予め定めた閉店時間となった際に、遊技機が次回の大当り状態の発生が容易な特定遊技状態であった場合に、当該遊技機で遊技する会員遊技者に対して所要の補償価値を付与する補償手段と、
    を備え、
    前記補償手段は、前記会員遊技者が保有するサービスポイント数に応じて補償価値量を決定する補償価値量決定手段と、前記稼働状態監視手段の監視結果に基づき、前記閉店時間前の所定期間において、特定遊技状態が発生しているにもかかわらず所定期間の非稼働状態が発生していた場合には、前記付与する補償価値量を減少させる補償価値量減少手段と、を含み、
    前記補償手段で補償された補償価値を、当該補償が行われた当日は景品交換不能に管理すること特徴とする遊技用システム。
  2. 前記補償手段は、前記補償価値の付与として、会員遊技者が保有する貯遊技媒体データに対して所定量の補償遊技媒体データを加算するものとして、
    前記補償価値量決定手段は、前記補償遊技媒体データにおける遊技媒体量を決定することを特徴とする請求項1に記載の遊技用システム。
  3. 前記補償手段は、前記閉店時間となった際に発生している特定遊技状態が、大当り状態を発生させない変動表示ゲームを所定回数実行していたものであった場合には、前記付与する補償価値量を増加させる補償価値量増加手段を含んでいることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技用システム。
  4. 前記補償価値量決定手段は、予め定められた複数種の補償価値量のうちの何れか1つを所定の選択率で選択して決定するものとし、前記サービスポイントが多いほど大きい補償価値量を選択し易くするように選択率を変更するものとし、該補償価値量の選択に関わる表示ゲームを行うことを特徴とする請求項1から請求項の何れか一項に記載の遊技用システム。
  5. 当該遊技用システムは、
    会員遊技者に関わる各種情報を管理する会員管理装置と、
    前記会員管理装置と通信可能に構成されるとともに、情報表示器を有して前記遊技機毎に隣設される台間機と、
    を備え、
    前記補償価値量決定手段は前記台間機に備えられ、前記表示ゲームを前記情報表示器により表示することを特徴とする請求項に記載の遊技用システム。
  6. 前記補償手段が補償した前記補償遊技媒体データを、補償をした日からの経過期間に応じて減少する補償遊技媒体データ減少手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の遊技用システム。
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