JP4365485B2 - Method for producing porous calcium phosphate ceramics - Google Patents
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Description
【0001 】
【発明の属する技術分野】
本発明は骨充填材、DDS 担体、三次元細胞培養モジュールとして利用すること等を目的とした生体機能を回復させる治療材料用の多孔質リン酸カルシウムセラミック(セラミックス)の分野に関する。
【0002 】
【従来の技術】
リン酸カルシウムは生体親和性の優れたセラミックとして骨充填材や骨セメントの分野で広く応用されてきている。応用される際の形状としては破砕型不定形状、ブロック体、多孔体、自己硬化性セメント等が大多数を占めている。特に骨充填材では破砕型不定形状、ブロック形状のものが一部、製品化されている。このリン酸カルシウムの応用例としてDDS 担体への利用が最近注目されている。例えば、特開昭60 ―106459 号公報には可燃性ビーズにリン酸カルシウムをコートし、これを焼成することにより可燃性ビーズを消失させ、リン酸カルシウム中空ビーズを作製した後、この中空部分に薬剤を充填し、薬物徐放性担体の製造方法が開示されている。
また、特開昭59 ―101145 号公報にはオープンな気孔を有する多孔質リン酸カルシウムに薬剤を含浸させることにより、同様の効果を有する担体の製造方法が開示されている。しかし、前述の方法においては中空ビーズ内に薬剤を注入する等、製造工程が複雑になってしまう。また、薬物の徐放速度を適宜コントロールすることが困難である。
後述の方法においても同様に、製造工程が複雑、徐放速度のコントロールが困難等の問題が懸念される。
一方、球状形状に加工したリン酸カルシウムとしては液体クロマトグラフのカラム充填材として応用されている。製造方法としては噴霧乾燥造粒法が一般的である。噴霧乾燥造粒法は粒子径100 μm 以下の粒子に対する製造が一般的で、これより大きい粒子を製造する場合は巨大な装置を必要とする。
また、100 μm 以上の球状リン酸カルシウムの製造方法としては特開昭64 ー75030 号公報にセラミックススラリーを油相に注入し、W/O エマルジョンとした後にこれを再び水相に注入して油相を固化し、この油相を焼成により消失させ、球状リン酸カルシウムを製造する方法が開示されている。しかし、骨充填材として利用するには100μm 以上の粒子が好ましく、噴霧乾燥造粒法で製造するためには設備投資が必要となりコストが増大する。また、特開昭64 ー75030 号公報に開示されている方法では油相の調整等の製造工程が必要となり、コストの増大が懸念される。この球状化したセラミックスが安定供給されるようになれば三次元細胞培養のモジュールとしての利用が期待できる。三次元細胞培養技術は全世界中で研究が進められており、次世代医療システムの中核を担う技術である。この技術が確立されることによりドナー不足に悩む臓器移植希望者に対し、拒絶反応のない新しい臓器を提供することが可能となる。現在、三次元細胞培養モジュールとして使用されているのはその大部分が多孔質球状ガラスである。この球状ガラスのサイズは約500 μm で細胞が接着、侵入しやすいように30 μm 程度の小孔及び気泡を有している。球状であるため培養器への充填率も高く、良好な実験成績を残している。しかし、ガラスは生体との親和性は期待できず、あくまでもin Vitro 環境でのみ使用が可能である。いずれ生体内に戻すことを前提としている人工臓器には応用することが難しい。
【0003 】
【発明が解決しようとする課題】
人工的に造られたセラミックスだけでは生体機能を代替することは不可能である。完全な人工臓器に進化するためには人工的なマトリックスと細胞、ホルモン、成長因子等とのハイブリット人工臓器を開発する必要がある。細胞を接着・進入させるまたは薬剤・各種成長因子をマトリックスに担持させるためには多孔質にする必要がある。しかし現在の技術ではサイズ、強度、細孔分布等の条件を簡便な方法で適宜変えるのが困難である。また、細胞培養器、患部への充填率や操作性の向上という面ではマトリックスは球状であった方が好ましいが、球状への加工がそのものが非常に困難であるために未だ実用化されていない。
また、本来多孔質セラミックスといわれているものについてその焼結後の表面状態は焼結物による閉孔状態あるいはそれに近い状態になっているものが多数存在し、必ずしも多孔質状とは言い切れず、種々の分野において本来の特徴を十分に生かし得るものとは言い難いものであった。
【0004 】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記事項を鑑み、簡単な方法でリン酸カルシウムセラミックを多孔質に加工する技術を提供する。また、この方法で製造されたセラミックは細胞培養や薬剤担持に適しており、各種細胞または薬剤を担持させたものを使用することにより、生体と完全に融和する、または完全に生体機能を回復させる治療材料として期待できる。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の詳細な説明を示す。
既知の合成法、好ましくは湿式合成又は乾式合成、により合成されたリン酸カルシウム、好ましくはハイドロキシアパタイト、リン酸三カルシウム、第二リン酸カルシウム、リン酸四カルシウム、リン酸八カルシウム、リン酸カルシウム系ガラスこれらリン酸カルシウムの混合物、さらに好ましくはリン酸三カルシウム、その他のセラミックスを擂潰機や噴霧乾燥機等を用いて粉末、好ましくは100ミクロン以下、にする。この粉末にバインダースラリー、好ましくは水溶性セルロース誘導体、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、でんぷん等の一種又は二種以上の水溶液、さらに好ましくはポリビニルアルコール、ポリエチレングリコールの3 〜15wt%水溶液、を粉末の重量の1 〜5 倍、好ましくは2 〜4 倍、加えた後に撹拌・混合する。このとき粉末以外にもリン酸カルシウム10 〜50wt %スラリーを使用しても同様の結果を得られる。
【0006】
上述したバインダーは、一例であって、その他、使用態様等に応じ添加物例えば安定化剤としてグリコール類等が付与される場合もある。このスラリーを回転軸に対し90 °に取り付けた羽を複数枚有する攪拌翼にて高速攪拌、好ましくは2000rpm 以上、することによりスラリー内に無数の気泡を生じさせる。この気泡は後に多孔体内に生じる小孔及び気泡の原型となる。従って、このときの回転数、時間等を変化させることにより、多孔質化の度合いを適宜変えることが可能である。
この気泡をスラリーに含ませる工程はどのような方法でも問題はない。スラリー内の気泡がコントロールされていれば完成したセラミックスの気孔率の目安となる。
セラミックスを球状とする場合、得られたバインダー含有リン酸カルシウムスラリーをシリンダーに充填し、シリンダーの先端にとりつけてある細管、好ましくは内径0.3 〜2mm 、からあらかじめ用意しておいた約-10 ℃以下の低温冷媒溶液、好ましくは液体窒素、液体ヘリウム、アセトン+ドライアイス、メタノール+ドライアイス、エチルエーテル+ドライアイス、に滴下する。落下したバインダー含有リン酸カルシウムスラリーは落下中及び液体窒素液面上で球形となり、球形状を保持しつつ凍結させることができる。
患部または必要な形状に応じて多孔体を製造する場合には下記の方法を使用する。
【0007】
必要な形状の型、好ましくは熱伝導性の低いもの、をあらかじめ極低温、好ましくは-60 ℃以下、で冷却する。この型に気泡を含んだスラリーをすばやく注入する。スラリーは数十秒で完全に凍結し、気泡を含んだ凍結物を得る。
得られた球形状又は自由形状凍結物を解凍しないように凍結乾燥を行い、水分を完全に取り除く。こうして得られた球状または自由形状セラミックスを電気炉にて800 〜1500 ℃、好ましくは1000 〜1400 ℃、で焼結させることにより球状または自由形状セラミックスを得る。
【0008】
得られたセラミックスに超音波振動を加える。
具体例としては、
得られた球状または自由形状セラミックスを水溶液中に沈める。この水溶液は特に限定するものではないが、超音波を疎外しない程度の粘性、セラミックスを溶解または分解・結合しない程度のpH 、組成を有していれば良い。
この水溶液に超音波振動を与える。
その他の形態としては、直接表面に出力する方法であってもよい。その際、周囲を遮蔽した空間で行うことが好ましい。
超音波の周波数は、2KHZ〜100MHZ、好ましくは、20KHZ〜 50KHZが例示されるが、材質、その焼結時間温度によって適宜選択されるものである。
強さは、一般家庭用に市販されている超音波洗浄機が出力する超音波周波数、出力強度、程度でよく、例えば0.1〜5W/cm2の範囲で使用される。
時間は、例えば30sec〜250secが示されるが、超音波の強さ、周波数によって、調整されるものであり、これらの値に限定されることなく、適宜調整される。
ところで、振動の強さと時間は適宜決定する必要がある。
この超音波振動を与えることにより最表面の焼結物を剥がすことができるが、両者の設定により、好適なはがれが得られるからである。 最表面の剥がれた焼結体は内部に隠れていた小孔及び気泡が表面に現れてくる。
超音波が強いまたは時間が長すぎると表面以外の部分にまで破壊が進み、強度が低下するので注意が必要である。
当該製造方法で得られる球状セラミックスの直径は、0.1 〜10mm であるが、滴下条件等の接触態様によって様々に調整可能である。本願発明では、セラミックス溶液を低温冷媒に接触させれば良く、その接触態様は、種々であるが、滴下の他、スプレードライヤー等に代表されるアトマイザーによる噴霧、スプレーによる加圧噴霧、注入する形態、流入する形態、他の容器等に導入された形で容器ごと接触する形態等が例示される。
なお、以上説明の多孔質セラミックス焼結体の製法は、本発明の行程を適応上、内部の均一で良好な多孔質状態を得る上で好ましい行程であり、この行程と、超音波処理行程を組み合わせることで、表面から内部まで一様な空隙を有する多孔質セラミックスが得られるものであるが、焼結体を得るまでの行程は、上記行程に限らず、公知の手法が適宜使用されるのである。
【0009】
このセラミックスはバインダーが蒸発した際にできた微細な小孔とスラリー時に生成させた気泡が全体に生成しており、この小孔及び気泡からセラミックス内部に薬剤等を含浸させることが可能である。また、この小孔の径はバインダーの含有量により変化させることが可能である。さらに、この小孔及び気泡を既知のリン酸カルシウム系セメント、その他合成樹脂等で塞ぐことができるので、徐放速度のコントロールが可能である。
この体内における徐放の持続性は、その均一な空隙率により例えば、体液中で、数日、数週間の単位より具体的には、一週間〜三週間で持続可能であり、生体組織内でも同様の持続性が得られる。そして、このセラミックスを骨欠損部分に充填することにより、球状セラミックスの特徴の一つである小孔及び気泡が血流を遮断しないため、早期に骨を再生することが可能である。また、この小孔及び気泡に骨形成因子、コラーゲン、抗生物質等薬剤を含浸させればさらに効果的である。
また材料上で細胞培養を行い、ある程度細胞が増殖した後に再び生体内に戻すことにより従来の骨充填材や人工臓器よりも優れた生体親和性、生体機能回復が期待できる。本願発明は上述の他、経口投与薬、各種吸着カラム材、各種薬剤を担持することにより良好な徐放物が得られるが、優れた長期徐放性により、例えばペニシリン系抗生剤、テトラサイクリン系抗生剤、抗ガン剤のファイブエスユー、カルボプラーチン、シスプラーチン等の薬剤が好適に使用される。
【0010】
【実施例】
実施例1
既知の湿式合成法により合成したCa/P=1.48 のリン酸カルシウム微粉末(#400 メッシュ以下)1g をポリビニルアルコール10wt%水溶液3g に混入したのち、イオン交換水0.5g を加えてさらに混合・撹拌した。このスラリーを専用攪拌翼にて2500rpm 、20 分間攪拌し、無数の気泡をスラリー内に生じさせた窒素上に滴下した。得られた凍結物を真空凍結乾燥機で乾燥させた後、1400 ℃で5 時間焼結させて球状セラミックス0.9g を得た。さらにこのセラミックスは直径0.8 〜1.2mm であった。
得られた焼結後の球状セラミックスを走査型電子顕微鏡(SEM )で観察した。図1に示す。
次に、この焼結体に対しイオン交換水中で、周波数26KHZ、強さ約0.5w/cm2で約1分間超音波照射を施した。
その結果、図2で示すように試料表面には小孔及び気泡が前面に確認できた。
【0011 】
【本発明の効果】
本製造方法は簡単で且つ短い時間で粒子径や気孔径を自由にコントロールしたセラミックスが製造できる。したがって、骨充填材として使用した場合は、骨内の血流を遮断することなく骨の再生を促進する効果がある。また、生体吸収性のセラミックに薬剤を含浸させることにより理想的な薬物徐放担体となる。 さらに本発明によれば、従来の焼結された多孔質セラミックスがもつ内在する機能性を十分に発揮させることができ、少量化、コストダウン等をはかることも可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明する為の図。
【図2】本発明の実施例を説明する為の図。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to the field of porous calcium phosphate ceramics (ceramics) for therapeutic materials that restore biological functions intended to be used as bone fillers, DDS carriers, three-dimensional cell culture modules, and the like.
[0002]
[Prior art]
Calcium phosphate has been widely applied in the field of bone filler and bone cement as a ceramic having excellent biocompatibility. Most of the shapes when applied are crushing irregular shapes, block bodies, porous bodies, self-curing cements and the like. In particular, some of the bone fillers are in the form of fractured irregular shapes and block shapes. As an application example of this calcium phosphate, its use in a DDS carrier has recently been attracting attention. For example, in JP-A-60-106459, flammable beads are coated with calcium phosphate, and the flammable beads are eliminated by baking the flammable beads to produce calcium phosphate hollow beads, which are then filled with a drug. A method for producing a sustained-release drug carrier is disclosed.
JP-A-59-101145 discloses a method for producing a carrier having the same effect by impregnating porous calcium phosphate having open pores with a drug. However, the above-described method complicates the manufacturing process such as injecting a drug into the hollow beads. In addition, it is difficult to appropriately control the sustained release rate of the drug.
Similarly, in the method described later, there are concerns that the manufacturing process is complicated and it is difficult to control the sustained release rate.
On the other hand, calcium phosphate processed into a spherical shape is applied as a column packing material for liquid chromatographs. As a production method, a spray drying granulation method is common. The spray-drying granulation method is generally produced for particles having a particle diameter of 100 μm or less, and a large apparatus is required for producing particles larger than this.
In addition, as a method for producing spherical calcium phosphate having a size of 100 μm or more, JP-A-64-75030 injects a ceramic slurry into an oil phase, forms a W / O emulsion, and then injects the slurry again into an aqueous phase. A method for producing spherical calcium phosphate by solidifying and eliminating this oil phase by firing is disclosed. However, particles of 100 μm or more are preferable for use as a bone filler, and equipment investment is required to produce by the spray-drying granulation method, resulting in an increase in cost. In addition, the method disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 64-75030 requires a manufacturing process such as oil phase adjustment, and there is a concern about an increase in cost. If this spheroidized ceramic can be supplied stably, it can be expected to be used as a module for three-dimensional cell culture. Three-dimensional cell culture technology is being studied all over the world, and is a technology that plays a central role in next-generation medical systems. By establishing this technology, it becomes possible to provide a new organ without rejection for organ transplant applicants who suffer from a shortage of donors. At present, most of the three-dimensional cell culture modules are porous spherical glass. The spherical glass has a size of about 500 μm and has small pores and bubbles of about 30 μm so that cells can easily adhere and invade. Due to the spherical shape, the filling rate into the incubator is high, and good experimental results remain. However, glass cannot be expected to be compatible with living organisms and can only be used in an in vitro environment. It is difficult to apply to artificial organs that are supposed to be returned to the living body.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
It is impossible to substitute biological functions only with artificially produced ceramics. In order to evolve into a complete artificial organ, it is necessary to develop a hybrid artificial organ composed of an artificial matrix and cells, hormones, growth factors, and the like. In order to allow cells to adhere and enter, or to carry drugs and various growth factors on the matrix, it is necessary to be porous. However, with the current technology, it is difficult to appropriately change conditions such as size, strength, and pore distribution by a simple method. In addition, it is preferable that the matrix is spherical in terms of improving the filling rate and operability of the cell culture vessel and the affected area, but since it is very difficult to process into a spherical shape, it has not been put into practical use yet. .
In addition, there are a number of porous ceramics that are originally said to be porous ceramics, and the surface state after sintering is close to or close to the pores of the sintered product. It is difficult to say that the original features can be fully utilized in various fields.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
In view of the above, the present invention provides a technique for processing a calcium phosphate ceramic into a porous material by a simple method. In addition, the ceramic produced by this method is suitable for cell culture and drug loading, and by using a cell loaded with various cells or drugs, it is fully compatible with the living body or completely restores the biological function. It can be expected as a therapeutic material .
[0005]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The following is a detailed description of the present invention.
Calcium phosphate synthesized by a known synthesis method, preferably wet synthesis or dry synthesis, preferably hydroxyapatite, tricalcium phosphate, dicalcium phosphate, tetracalcium phosphate, octacalcium phosphate, calcium phosphate glass, a mixture of these calcium phosphates More preferably, tricalcium phosphate and other ceramics are reduced to a powder, preferably 100 microns or less, using a crusher or spray dryer. In this powder, a binder slurry, preferably a water-soluble cellulose derivative, polyvinyl alcohol, polyacrylic acid, polyacrylamide, polyvinyl pyrrolidone, polyethylene glycol, one or more aqueous solutions such as starch, more preferably polyvinyl alcohol, polyethylene glycol 3 ˜15 wt% aqueous solution is added 1 to 5 times, preferably 2 to 4 times the weight of the powder, and then stirred and mixed. At this time, similar results can be obtained by using a calcium phosphate 10-50 wt% slurry in addition to the powder .
[0006]
The binder described above is an example, and other additives such as glycols may be added as stabilizers depending on the usage mode . High speed stirring a slurry of this in the stirring vanes of the plurality of blades attached to 90 ° with respect to the rotation axis, preferably 2000rpm or more, causes a myriad of bubbles in the slurry by. These bubbles later become prototypes of small holes and bubbles that are generated in the porous body. Therefore, it is possible to appropriately change the degree of porosity by changing the rotation speed, time, etc. at this time.
There is no problem in any method for incorporating the bubbles into the slurry. If the bubbles in the slurry are controlled, it becomes a measure of the porosity of the finished ceramic.
When the ceramic is made into a spherical shape, the obtained binder-containing calcium phosphate slurry is filled into a cylinder, and a thin tube attached to the tip of the cylinder, preferably an inner diameter of 0.3 to 2 mm. It is added dropwise to a refrigerant solution, preferably liquid nitrogen, liquid helium, acetone + dry ice, methanol + dry ice, ethyl ether + dry ice. The dropped binder-containing calcium phosphate slurry becomes spherical during dropping and on the liquid nitrogen liquid surface, and can be frozen while maintaining the spherical shape.
The following method is used when producing a porous body according to an affected part or a required shape.
[0007]
The mold of the required shape, preferably one with low thermal conductivity, is cooled in advance at a very low temperature, preferably -60 ° C. or lower. A slurry containing bubbles is quickly poured into this mold. The slurry is completely frozen in several tens of seconds to obtain a frozen product containing bubbles.
The resulting spherical or free-form frozen material is lyophilized so as not to thaw, and the water is completely removed. Spherical or free-form ceramics obtained in this way are sintered in an electric furnace at 800 to 1500 ° C., preferably 1000 to 1400 ° C., to obtain spherical or free-form ceramics.
[0008]
Ultrasonic vibration is applied to the obtained ceramic.
As a specific example,
The obtained spherical or free-form ceramic is submerged in an aqueous solution. The aqueous solution is not particularly limited, but may have a viscosity that does not alienate ultrasonic waves, a pH and a composition that do not dissolve, decompose, or bond ceramics.
Ultrasonic vibration is applied to this aqueous solution.
As another form, a method of outputting directly to the surface may be used. In that case, it is preferable to carry out in the space which shielded the circumference | surroundings.
The frequency of the ultrasonic wave is 2 KHZ to 100 MHZ, preferably 20 KHZ to 50 KHZ, but is appropriately selected depending on the material and the sintering time temperature.
The strength may be an ultrasonic frequency, an output intensity, or a degree output from an ultrasonic cleaner marketed for general household use, and is used in a range of, for example, 0.1 to 5 W / cm 2 .
The time is, for example, 30 sec to 250 sec, but is adjusted according to the intensity and frequency of the ultrasonic wave, and is appropriately adjusted without being limited to these values.
By the way, it is necessary to appropriately determine the strength and time of vibration.
This is because the outermost sintered product can be peeled off by applying this ultrasonic vibration, but a suitable peeling can be obtained by setting both. In the sintered body from which the outermost surface has been peeled, small holes and bubbles hidden inside appear on the surface.
If the ultrasonic wave is strong or the time is too long, the destruction proceeds to a portion other than the surface, and the strength is lowered.
The diameter of the spherical ceramic obtained by the manufacturing method is 0.1 to 10 mm, but can be variously adjusted depending on the contact mode such as the dropping condition. In the present invention, the ceramic solution may be brought into contact with a low-temperature refrigerant, and the contact modes are various. In addition to dripping, spraying by an atomizer represented by a spray dryer, etc., pressurized spraying by spraying, and injecting forms Examples include an inflowing configuration, a configuration in which the entire container is brought into contact with another container, and the like.
The method for producing a porous ceramic sintered body described above is a preferable process for obtaining a uniform and good porous state in the process of the present invention, and adapting the process of the present invention. By combining them, porous ceramics having uniform voids from the surface to the inside can be obtained. However, the process until obtaining a sintered body is not limited to the above process, and a known method is appropriately used. is there.
[0009]
The ceramics are generated throughout bubbles binder were generated during can fine small holes and slurry upon evaporation, it is possible to impregnate the drug or the like to the inside of the ceramic from the small holes and bubbles . The diameter of the small holes can be changed depending on the binder content. Furthermore, since these small holes and bubbles can be blocked with known calcium phosphate cement, other synthetic resins, etc., the controlled release rate can be controlled.
The sustained release in the body can be sustained in the body fluid, for example, in units of several days or weeks, more specifically in one week to three weeks, and even in living tissue. Similar persistence is obtained. By filling the bone defect portion with this ceramic, the small holes and bubbles, which are one of the characteristics of the spherical ceramic, do not block the blood flow, so that the bone can be regenerated at an early stage. Further, it is more effective if these small pores and bubbles are impregnated with a drug such as bone forming factor, collagen, antibiotics and the like.
Further, cell culture on the material, and after returning to the living body after cell growth to some extent, better biocompatibility and biological function recovery than conventional bone fillers and artificial organs can be expected. In addition to the above, the present invention can obtain good sustained-release products by carrying orally administered drugs, various adsorbing column materials, and various drugs, but due to excellent long-term sustained release properties, for example, penicillin antibiotics, tetracycline antibiotics Agents, anticancer agents such as 5S, carboplatin, cisplatin and the like are preferably used.
[0010]
【Example】
Example 1
After mixing 1 g of calcium phosphate fine powder (# 400 mesh or less) with Ca / P = 1.48 synthesized by a known wet synthesis method into 3 g of a 10 wt% aqueous solution of polyvinyl alcohol, 0.5 g of ion-exchanged water was added and further mixed and stirred. This slurry was stirred at 2500 rpm for 20 minutes with a dedicated stirring blade, and innumerable bubbles were dropped onto nitrogen produced in the slurry. The obtained frozen material was dried with a vacuum freeze dryer and then sintered at 1400 ° C. for 5 hours to obtain 0.9 g of spherical ceramics. Further, this ceramic had a diameter of 0.8 to 1.2 mm.
The obtained sintered spherical ceramics were observed with a scanning electron microscope (SEM). As shown in FIG.
Next, this sintered body was irradiated with ultrasonic waves in ion-exchanged water at a frequency of 26 KHZ and a strength of about 0.5 w / cm 2 for about 1 minute.
As a result, as shown in FIG. 2, small holes and bubbles were confirmed on the front surface of the sample surface.
[0011]
[Effect of the present invention]
This production method is simple and can produce ceramics whose particle size and pore size are freely controlled in a short time. Therefore, when used as a bone filler, there is an effect of promoting bone regeneration without blocking the blood flow in the bone. Moreover, an ideal drug sustained-release carrier can be obtained by impregnating a bioabsorbable ceramic with a drug. Furthermore, according to the present invention, the inherent functionality of the conventional sintered porous ceramics can be sufficiently exhibited, and the amount can be reduced and the cost can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram for explaining an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram for explaining an embodiment of the present invention.
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1999
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