JP4363508B2

JP4363508B2 - Golf club

Info

Publication number: JP4363508B2
Application number: JP2001192389A
Authority: JP
Inventors: 享之白石
Original assignee: Yokohama Rubber Co Ltd
Current assignee: Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date: 2001-06-26
Filing date: 2001-06-26
Publication date: 2009-11-11
Anticipated expiration: 2021-06-26
Also published as: JP2003000776A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パット及びそれ以外の用途にも使用できるゴルフクラブに関し、更に詳しくは、パット時に安定した方向性と転がりを確保する一方で、ショット時には大きな飛距離と優れた打球方向性を得られるようにしたゴルフクラブに関する。
【０００２】
【従来の技術】
ゴルフの試合では、ストローク数を競うため、ゴルファーはいかにストローク数を減らすかに最も興味がある。ストロークはショットとパットに分類され、それに応じてゴルフクラブも、ショットに用いられるウッドゴルフクラブ及びアイアンゴルフクラブと、パットに用いられるパターに分類される。
【０００３】
ウッドゴルフクラブ及びアイアンゴルフクラブは、比較的大きいロフト角度が付与されて打球を空中に飛翔させる機能があり、各クラブに応じた距離を打ち分けることがきる。一方、ロフト角度が小さいパターは、打球を空中に飛翔させる性能が乏しく、その代わりに正しい方向に打球を転がす機能があるため、パット時に安定した方向性と転がりを得ることができる。このように各ゴルフクラブはそれぞれの目的に応じた機能を備えている。
【０００４】
しかしながら、ゴルフの試合では、規則上１４本までのゴルフクラブを持ってプレイすることしか認められていない。また、ゴルフコースは年々改造が施され、より難易度が高くなる傾向にある。そのため、難易度が次第に高くなるゴルフコースを１４本以内という限られたゴルフクラブで攻略することは、近年一層難しくなり、ストローク数が増えることが避けられない。そこで、１本のゴルフクラブで場面に応じて使い分けができるような機能を兼ね備えたゴルフクラブの提案が強く望まれている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、パット時に安定した方向性と転がりを確保し、かつショット時には大きな飛距離と優れた打球方向性を得ることを可能にしたゴルフクラブを提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明のゴルフクラブは、ゴルフクラブシャフトの先端部にゴルフクラブヘッドを備えたゴルフクラブにおいて、前記ゴルフクラブヘッドのシャフト軸に対する重心後退量が１０ｍｍ以上、ロフト角度が０〜１０度であり、クラブ長さＡ（インチ）に対して振動数Ｆ（ｃｐｍ）が下記式（１）を満足することを特徴とするものである。
【０００７】
Ｆ≦４８０−６Ａ・・・（１）
このようにパターとして許容される程度にロフト角度を小さく設定したゴルフクラブにおいて、ゴルフクラブヘッドの重心後退量及び振動数を上記のように特定することにより、ショット時に作用する遠心力によりゴルフクラブシャフトを撓り易くしてインパクト時にボールに当たるフェース面の動的ロフト角度を実際のロフト角度よりも大きくすることができる。
【０００８】
そのため、スイングによる遠心力が殆ど発生しないパット時には、ゴルフクラブシャフトに撓りが生じないので、通常のパターとして安定した方向性と転がりを得ることができる。
【０００９】
一方、スイングによる遠心力が発生するショット時には、ゴルフクラブシャフトの撓りによりインパクト時のフェース面の動的ロフト角度が実際のロフト角度よりも大きくなるので、打球を空中に飛翔させることができ、大きな飛距離と安定した方向性を得ることができる。
【００１０】
本発明では、パット時及びショット時において安定した方向性を得るために、ゴルフクラブヘッドのフェース面のバルジ半径を５００ｍｍ以上とし、ロール半径を５００ｍｍ以上とすることが好ましい。また、ゴルフクラブヘッドのシャフト軸に対するトウヒール方向の重心ずれ量を２０ｍｍ以下にすれば、打球の方向性を向上する上で更に有利である。
【００１１】
本発明において、シャフト軸とは、ゴルフクラブシャフトの軸心を指す。特にパター用のゴルフクラブでは、ゴルフクラブヘッド付近でゴルフクラブシャフトが屈曲している場合があるが、本発明におけるシャフト軸とは、屈曲がなくなった部分にて定める。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【００１３】
図１〜図５は本発明のゴルフクラブの一例を示すものである。このゴルフクラブは、ゴルフクラブシャフト１の上端部にグリップ２を装着し、下端に金属製のゴルフクラブヘッド３を取り付けた構成になっている。ゴルフクラブヘッド３は、フェース面３ａが横長に形成され、従来のパター用のゴルフクラブヘッド形状になっている。
【００１４】
本発明者は、１本のゴルフクラブで場面に応じて使い分けができるような機能、即ちショット及びパットの機能を兼ね備えたゴルフクラブについて鋭意検討した結果、従来のパター用のゴルフクラブに着目した。
【００１５】
パター用のゴルフクラブは、主にグリーン上で用いられる他には、グリーン周りからのショートアプローチに用いられ、機能的には他のゴルフクラブよりも安定した方向性が得られるが、打球を空中に飛翔させる性能が乏しいため、ショットに用いるとしても、短距離のショットにしか用いられなかった。
【００１６】
しかし、パター用のゴルフクラブには、他のゴルフクラブよりも打球時に左右へのぶれが少なく安定した方向性が得られる機能がある。従って、この安定した方向性を活かしながら打球を空中に飛翔させ、中距離以上のストロークに使用することができれば、非常に利用価値のあるゴルフクラブになるのである。
【００１７】
そこで、打球を空中に飛翔させる主要素としてのロフト角度について検討した。通常のゴルフクラブセットにおいて、打球を空中に飛翔させるウッドゴルフクラブやアイアンゴルフクラブでは、ロフト角度が、最大飛距離が得られる１番ウッド（ドライバー：一般的にロフト角度８〜１３度）から、最小飛距離のサンドウェッジ（一般的にロフト角度５５〜６０度）の間で概ね等分に設定されており、ロフト角度が大きいほど打球を空中に飛翔させ易くなっているのに対して、パター用のゴルフクラブでは一般に０〜１０度程度であり、全てのゴルフクラブの中でもっとも角度が小さいため、フルスイングしても打球を空中に飛翔させ難いのである。
【００１８】
しかし、実際にフルスイングしてボールを打球した瞬間には、上述したロフト角度通りにボールがヒットせずに、そのロフト角度が変化してボールに作用する。スイングを分析し、インパクト時におけるロフト角度を解析したところ、インパクト時におけるロフト角度が上述したロフト角度よりも大きくなるように変化する現象が起きるのである。即ち、ゴルフクラブを静止させて測定した一般的に言われるロフト角度θは、いわば静的なロフト角度であるのに対して、インパクト時における動的なロフト角度θ₁が存在する。
【００１９】
これは、ゴルフクラブヘッド３の重心Ｇがゴルフクラブシャフト１の中心軸上に存在せず、更にゴルフクラブシャフト１が撓みを呈するため、ゴルファーのスイング中の遠心力により、ゴルフクラブヘッド３の重心Ｇがスイング軌道の外側へ伸びようとする力が働いて、図４に示すようにゴルフクラブシャフト１が撓り、ロフト角度θが大きくなるように変化して動的ロフト角度θ₁を生じる現象によるものである。この動的ロフト角度θ₁は、ゴルフクラブヘッド３の重心Ｇがシャフト軸Ｓから後方側に離れる程、またゴルフクラブシャフト１が撓み易い程大きくなり、この動的ロフト角度θ₁を大きくすることにより打球が空中に飛翔し易くなるのである。
【００２０】
そこで、本発明では上記のような知見から従来のパター用のゴルフクラブにおいて、ゴルフクラブヘッド３のシャフト軸Ｓに対する重心後退量を大きく設定すると共に、ゴルフクラブの振動数を小さくしてゴルフクラブシャフト１を撓り易くしたのである。
【００２１】
このようにパター用のゴルフクラブに動的ロフト角度θ₁が大きくなる要素を与えることによって、スイングスピードが遅くてスイングによる遠心力がほとんど発生しないパット時には、動的ロフト角度θ₁が大きくなる力が働かずに、打球を空中に飛翔させる性能を呈さずに、安定した方向性と転がりを得ることができる一方、スイングスピードが速くてスイングによる遠心力が発生するショット時には、動的ロフト角度θ₁が大きくなる力が働き、打球を空中に飛翔させる性能を呈して十分な飛距離と安定した方向性を得ることができる。
【００２２】
本発明における重心後退量は、図３に示すように、ゴルフクラブヘッド３を基準面Ｂ上にライ角度通りに設置し、そのシャフト軸Ｓを含み基準面Ｂに直交する平面Ｐを想定し、該平面Ｐに対して直交する目標方向にフェース面３ａを向けたとき、ゴルフクラブヘッド３の重心Ｇと平面Ｐとの距離Ｌである。
【００２３】
ここで、ライ角度通りに設置とは、ゴルフクラブヘッド３のソール面のラウンドと基準面Ｂとのなす隙間がトウ側及びヒール側にて略等しくなる状態である。ソール面が複雑な形状で、判別が困難な場合は、打球を転がす目的のパター用のゴルフクラブとして最も一般的なライ角度である７２度に設定して固定する。
【００２４】
上述した重心後退量（距離Ｌ）は、図９に示すように、支点１１を中心に矢印Ｕの方向に揺動可能なシーソー型の天秤計１０によって測定される。天秤計１０には、ゴルフクラブヘッドのシャフト孔に対して隙間の無い嵌め合いを持つシャフトピン１２を有し、ゴルフクラブヘッドや重量体を装着しない状態では、アーム１３が水平になるように釣り合っている。ゴルフクラブヘッド３の重心Ｇのシャフト軸Ｓからの距離Ｌの測定は、図１０に示すように、シャフトピン１２に質量Ｗのゴルフクラブヘッド３を装着し、距離Ｌがアーム長手方向に対して平行に測定されるように、つまり図３における平面Ｐが支点１１を通ってアーム長手方向に対して直交するようにゴルフクラブヘッド３を配置する。そして、アーム１３が水平に釣り合うような質量Ｗａの重量体１４及び該重量体１４の重心Ｇａから支点までの長さＬａを選択する。その結果、ゴルフクラブヘッド３のシャフト軸Ｓからの重心後退量（距離Ｌ）は、釣り合いの式Ｗ×Ｌ＝Ｗａ×Ｌａから、Ｌ＝（Ｗａ×Ｌａ）／Ｗにて求まる。このような重心後退量の測定器としては、株式会社鴨下精衡所製の重心測定器が挙げられる。
【００２５】
本発明では、ゴルフクラブヘッド３の重心後退量を１０ｍｍ以上、好ましくは１５ｍｍ以上にすることにより、動的ロフト角度θ₁が大きくなる方向にゴルフクラブシャフト１を撓らせる効果が得られる。また、重心後退量の上限は、ゴルフクラブヘッド３の体積、ゴルフクラブシャフト１の曲がり幅等に制限がない限り特に規定されるものではない。重心後退量を大きくするには、ゴルフクラブヘッド３の後方に重量体を配置するなどして、後方側の重量配分を大きくすれば良い。
【００２６】
本発明におけるロフト角度θは、図３に示すように、ゴルフクラブヘッド３を基準面Ｂ上にライ角度通りに設置し、そのシャフト軸Ｓを含み基準面Ｂに直交する平面Ｐを想定し、該平面Ｐに対して直交する目標方向にフェース面３ａを向けたとき、平面Ｐとフェース面３ａとがなす角度である。このロフト角度θは、フェース面３ａの中心位置で測定されるものである。つまり、フェース面３ａが平面及び曲面のいずれであっても、その中心位置を接点としてロフト角度θが特定される。
【００２７】
上記ロフト角度θを測定するためのロフト角度測定器は、市販されている公知のものであれば良く、例えば、高爾夫球頭測度台（昇峰企業社製）やゴルフクラブアングル測定器（ゴルフギャレーヂ社製）やゴルフクラブゲージ（ゴルフスミス社製）等が例示される。
【００２８】
ここで、フェース面３ａの中心位置とは、図２に示すように、ゴルフクラブヘッド３を上述の設置状態にしたとき、ゴルフクラブヘッド３の高さＨの中間点を通りかつ基準面Ｂに対して平行な水平線ＨＬと、ゴルフクラブヘッド３の幅ｗの中間点を通りかつ基準面Ｂに直交する垂直線ＶＬとの交点である。なお、ゴルフクラブヘッド３の幅ｗは、ゴルフクラブヘッド３のトウ側の最も張り出した位置と、ヒール側において基準面Ｂからの高さｈが１６ｍｍとなる位置との水平方向の距離である。
【００２９】
本発明では、ゴルフクラブのロフト角度θを０〜１０度、好ましくは２〜８度にすることにより、パット時には打球を空中に飛翔させる性能を呈さずに、安定した方向性と転がりが得られ、ショット時には打球を空中に飛翔させる性能を呈して十分な飛距離と安定した方向性が得られる。
【００３０】
本発明における振動数Ｆは、図１１に示すような振動数測定器２０により測定される。図１１はゴルフクラブを振動数測定器２０に取り付けた状態を示すものである。振動数Ｆの測定にあたって、振動数測定器２０のチャック部２１にゴルフクラブのグリップ側端部を固定する。そして、この状態でゴルフクラブヘッド３を手で摘んで鉛直方向Ｖに変位させた後、手を放して振動させ、振動数測定部２２により振動数（ｃｐｍ）を測定する。なお、基本的な操作手順は、社団法人日本ゴルフ用品協会が定めるゴルフ曲げ振動計の操作手順に準拠すれば良い。グリップ側の固定長さは、１７８ｍｍに設定すれば良い。このような振動数測定器としては、例えば、藤倉ゴム工業株式会社製のクラブタイミングハーモナイザー等が挙げられる。
【００３１】
本発明では、ゴルフクラブの振動数Ｆをクラブ長さＡ（インチ）に対して４８０−６Ａ（ｃｐｍ）以下、言い換えれば、８−０．１Ａ（Ｈｚ）以下にすることにより、ゴルフクラブシャフト１が良く撓るようになり、動的ロフト角度θ₁を変化させる効果が得られる。また、振動数Ｆを上式に基づいてクラブ長さＡに対して反比例の関係にすることにより、クラブ長さＡに応じて最適な撓りを与えることが可能になる。例えば、クラブ長さＡが４０インチである場合、振動数Ｆを２４０ｃｐｍ以下にするのである。振動数Ｆの下限は、耐久性等のゴルフクラブシャフトとして最低限必要な物性に制限がない限り特に規定されるものではない。
【００３２】
ここで、クラブ長さＡは、社団法人日本ゴルフ用品協会が規準とするトラディショナル・スタンダード測定法により測定される。即ち、ゴルフクラブヘッドにおけるソール面とネック部の背部との接点からグリップエンド（キャップの丸みを含まない）までの長さである。その測定器としては、株式会社鴨下精衡所製のクラブ・メジャーIIが挙げられる。
【００３３】
上記クラブ長さＡは、特に規定されるものではないが、３０〜５０インチであることが好ましい。クラブ長さＡを前記範囲内に設定することによって、特にショットが容易なゴルフクラブを提供することができる。
【００３４】
更に本発明では、図５に示すように、ゴルフクラブヘッド３のフェース面３ａのバルジ半径Ｒ₁は５００ｍｍ以上であることが好ましい。バルジ半径Ｒ₁を５００ｍｍ以上にすることにより、パット時及びショット時共により安定した方向性が得られる。バルジ半径Ｒ₁の上限は特に規定されるものではない。このバルジ半径Ｒ₁が大きくなるとフェース面３ａが平面に近くなり、無限大になれば実質的に平面となる。なお、バルジ半径Ｒ₁は図２においてフェース面３ａの中心位置を通る水平線ＨＬに沿って測定されるものである。
【００３５】
また、図３に示すように、ゴルフクラブヘッド３のフェース面３ａのロール半径Ｒ₂は５００ｍｍ以上であることが好ましい。ロール半径Ｒ₂を５００ｍｍ以上にすることにより、パット時にはより良好な転がりが得られ、ショット時にはより安定した打球の弾道の高さが得られる。ロール半径Ｒ₂の上限は特に規定されるものではない。このロール半径Ｒ₂が大きくなるとフェース面３ａが平面に近くなり、無限大になれば実質的に平面となる。なお、ロール半径Ｒ₂は図２においてフェース面３ａの中心位置を通る垂直線ＶＬに沿って測定されるものである。
【００３６】
本発明におけるトウヒール方向の重心ずれ量とは、図２に示すようなゴルフクラブヘッド３の正面図におけるシャフト軸Ｓと重心Ｇとの距離である。つまり、図２に示すように、ゴルフクラブヘッド３を基準面Ｂ上にライ角度通りに設置した状態において、シャフト軸Ｓを含み、飛球線方向（ヘッド前後方向）に平行な面と重心Ｇとの距離Ｘを指す。
【００３７】
上述した重心ずれ量（距離Ｘ）は、重心後退量と同様に、図９に示す揺動可能なシーソー型の天秤計１０によって測定される。つまり、ゴルフクラブヘッド３の重心Ｇのシャフト軸Ｓからの距離Ｘの測定は、図１２に示すように、シャフトピン１２に質量Ｗのゴルフクラブヘッド３を装着し、距離Ｘがアーム長手方向に対して平行に測定されるように、つまり図３における平面Ｐが支点１１を通ってアーム長手方向と平行になるようにゴルフクラブヘッド３を配置する。そして、アーム１３が水平に釣り合うような質量Ｗｂの重量体１４及び該重量体１４の重心Ｇｂから支点までの長さＬｂを選択する。その結果、ゴルフクラブヘッド３のシャフト軸Ｓからのトウヒール方向の重心ずれ量（距離Ｘ）は、釣り合いの式Ｗ×Ｘ＝Ｗｂ×Ｌｂから、Ｘ＝（Ｗｂ×Ｌｂ）／Ｗにて求まる。このような重心後退量の測定器としては、株式会社鴨下精衡所製の重心測定器が挙げられる。
【００３８】
本発明では、ゴルフクラブヘッド３のトウヒール方向の重心ずれ量を２０ｍｍ以下、より好ましくは１４ｍｍ以下、更に好ましくは８ｍｍ以下にすると良い。ゴルフクラブヘッド３の重心Ｇをシャフト軸Ｓに近付ければ、より方向性を向上することが可能になる。
【００３９】
図６は本発明の他のゴルフクラブを示す。このゴルフクラブは、ゴルフクラブシャフト１の上端部にグリップ２を装着することに代えて、ゴルフクラブシャフト１の上端部の径を大きくしてグリップ部４を形成したものである。本発明は、このようなゴルフクラブであっても良い。
【００４０】
図７及び図８は本発明の更に他のゴルフクラブを示し、このゴルフクラブは、ゴルフクラブシャフト１の下端部１ｂをクランク状に屈曲させたものである。このようなゴルフクラブであっても、上述した効果を奏することができる。
【００４１】
図７に示すように、ゴルフクラブシャフト１のシャフト軸Ｓ₁に対して下端部１ｂの軸Ｓ₂がヘッド前後方向にずれている場合、図９及び図１０に示す天秤計１０を用いて重心後退量を測定するに際し、下端部１ｂの軸Ｓ₂に対する重心後退量Ｌ₁を測定すると共に、シャフト軸Ｓ₁と軸Ｓ₂とのヘッド前後方向の距離Ｌ₂を測定し、重心後退量Ｌ₁と距離Ｌ₂との和よりシャフト軸Ｓ₁に対する重心後退量（距離Ｌ）を求めれば良い。
【００４２】
図８に示すように、ゴルフクラブシャフト１のシャフト軸Ｓ₁に対して下端部１ｂの軸Ｓ₂がトウヒール方向にずれている場合、図９及び図１２に示す天秤計１０を用いて重心ずれ量を測定するに際し、下端部１ｂの軸Ｓ₂に対する重心ずれ量Ｘ₁を測定すると共に、シャフト軸Ｓ₁と軸Ｓ₂とのトウヒール方向の距離Ｘ₂を測定し、重心後退量Ｘ₁と距離Ｘ₂との差よりシャフト軸Ｓ₁に対する重心ずれ量（距離Ｘ）を求めれば良い。
【００４３】
【実施例】
図１〜図５に示すゴルフクラブにおいて、ロフト角度、重心後退量、クラブ長さ、振動数、バルジ半径、ロール半径、重心ずれ量を表１のように種々異ならせた比較例１〜２及び実施例１〜９をそれぞれ製作した。また、標準例１として従来の５番ウッドゴルフクラブを用意し、標準例２として従来の５番アイアンゴルフクラブを用意した。
【００４４】
【表１】

【００４５】
これらゴルフクラブを以下に示す測定条件により、飛距離及び方向性の評価試験を行ったところ、表２に示す結果を得た。
【００４６】
飛距離及び方向性の評価：
各ゴルフクラブを用いてゴルファー１０人が各１０回試打し、その際の飛距離（ボールが落ちるまでの飛距離１、飛距離１に加えてボールが落ちてから転がりが止まるまでのトータルの飛距離２）と左右にぶれた距離（方向性）を測定し、その平均値で評価した。
【００４７】
【表２】

【００４８】
この表２から判るように、実施例１〜９はいずれも５番ウッドゴルフクラブからなる標準例１や５番アイアンゴルフクラブからなる標準例２に比べてキャリー飛距離、トータル飛距離、左右のぶれのバランスが良好であった。一方、比較例１は重心後退量が小さ過ぎるため、比較例２は振動数が高過ぎるため、いずれもキャリー飛距離及びトータル飛距離を十分に得ることができなかった。
【００４９】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ゴルフクラブシャフトの先端部にゴルフクラブヘッドを備えたゴルフクラブにおいて、ゴルフクラブヘッドのシャフト軸に対する重心後退量、ロフト角度、振動数を特定することにより、パット時に安定した方向性と転がりを確保し、かつショット時には大きな飛距離と優れた打球方向性を得ることができる。従って、パットやショットに適した機能を兼ね備えたゴルフクラブを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のゴルフクラブの一例を示す一部省略側面図である。
【図２】図１に示すゴルフクラブの要部正面図である。
【図３】図１に示すゴルフクラブの要部拡大図である。
【図４】動的ロフト角度を示す側面説明図である。
【図５】図１に示すゴルフクラブの要部上面図である。
【図６】本発明のゴルフクラブの他の例を示す一部省略側面図である。
【図７】本発明のゴルフクラブの更に他の例を示す要部側面図である。
【図８】本発明のゴルフクラブの更に他の例を示す要部正面図である。
【図９】重心測定装置の一例を示す側面図である。
【図１０】図９の測定装置による重心後退量の測定を示す側面図である。
【図１１】振動数測定器の一例を示す側面図である。
【図１２】図９の測定装置による重心ずれ量の測定を示す側面図である。
【符号の説明】
１ゴルフクラブシャフト
２グリップ
３ゴルフクラブヘッド
３ａフェース面
４グリップ部
θ ロフト角度
Ｇ重心
Ｓシャフト軸
Ｌ距離（重心後退量）
Ｘ距離（重心ずれ量）
Ｒ₁ バルジ半径
Ｒ₂ ロール半径[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a golf club that can be used for putting and other applications, and more specifically, while ensuring stable directionality and rolling during putting, a large flight distance and excellent hitting directionality can be obtained during shots. It is related with the made golf club.
[0002]
[Prior art]
In golf games, golfers are most interested in how to reduce the number of strokes in order to compete for the number of strokes. Strokes are classified into shots and putts, and accordingly, golf clubs are also classified into wood golf clubs and iron golf clubs used for shots and putters used for putts.
[0003]
The wood golf club and the iron golf club have a function of causing a hit ball to fly in the air with a relatively large loft angle, and can divide the distance according to each club. On the other hand, a putter with a small loft angle has a poor ability to fly a hit ball in the air, and instead has a function of rolling the hit ball in the correct direction. Therefore, a stable directionality and rolling can be obtained at the time of putting. Thus, each golf club has a function according to its purpose.
[0004]
However, in golf games, it is only allowed to play with up to 14 golf clubs. In addition, golf courses are remodeled year by year and tend to be more difficult. For this reason, it has become more difficult in recent years to capture a golf course whose degree of difficulty gradually increases with a limited number of golf clubs of 14 or less, and an increase in the number of strokes is inevitable. Therefore, there is a strong demand for a golf club that has a function that allows one golf club to be used according to the situation.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a golf club that ensures stable directionality and rolling at the time of putting, and can obtain a large flight distance and excellent hitting directionality at the time of a shot.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a golf club according to the present invention is a golf club having a golf club head at the tip of a golf club shaft. The golf club head has a center of gravity retraction with respect to the shaft axis of 10 mm or more and a loft angle of 0. -10 degrees, and the frequency F (cpm) satisfies the following formula (1) with respect to the club length A (inch).
[0007]
F ≦ 480-6A (1)
In such a golf club having a loft angle set to a level that is acceptable as a putter, the golf club shaft is caused by the centrifugal force acting at the time of the shot by specifying the retraction amount and the vibration frequency of the golf club head as described above. The dynamic loft angle of the face surface that hits the ball at the time of impact can be made larger than the actual loft angle.
[0008]
Therefore, since the golf club shaft is not bent at the time of putting in which the centrifugal force due to the swing is hardly generated, a stable directionality and rolling can be obtained as a normal putter.
[0009]
On the other hand, at the time of a shot that generates centrifugal force due to the swing, the dynamic loft angle of the face surface at the time of impact is larger than the actual loft angle due to the deflection of the golf club shaft, so the hit ball can fly in the air, A large flight distance and stable directionality can be obtained.
[0010]
In the present invention, it is preferable that the bulge radius of the face surface of the golf club head is 500 mm or more and the roll radius is 500 mm or more in order to obtain a stable direction during putting and shot. Further, if the deviation of the center of gravity in the toe heel direction with respect to the shaft axis of the golf club head is set to 20 mm or less, it is further advantageous in improving the directionality of the hit ball.
[0011]
In the present invention, the shaft axis refers to the axis of the golf club shaft. In particular, in a golf club for putters, the golf club shaft may be bent in the vicinity of the golf club head, but the shaft axis in the present invention is determined by the portion where the bending is lost.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the configuration of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
[0013]
1 to 5 show an example of a golf club of the present invention. This golf club has a structure in which a grip 2 is attached to an upper end portion of a golf club shaft 1 and a metal golf club head 3 is attached to a lower end. The golf club head 3 has a face surface 3a formed in a horizontally long shape, and has a golf club head shape for a conventional putter.
[0014]
As a result of earnestly examining a golf club having a function that can be used properly depending on the scene with a single golf club, that is, a shot and putt function, the present inventor has focused on a conventional golf club for putters.
[0015]
The golf club for putters is used mainly for the short approach from around the green in addition to being used on the green. Functionally, it has a more stable direction than other golf clubs. Because of its poor flight performance, it can only be used for short-range shots.
[0016]
However, the golf club for putter has a function of obtaining a stable directionality with less blurring to the left and right at the time of hitting than other golf clubs. Therefore, if the hit ball can be made to fly in the air while making use of this stable directionality and used for a stroke of a medium distance or more, it becomes a very useful golf club.
[0017]
Therefore, we examined the loft angle as the main element that causes the ball to fly into the air. In a normal golf club set, a wood golf club or an iron golf club that causes a hit ball to fly in the air, a loft angle is from No. 1 wood (driver: generally a loft angle of 8 to 13 degrees) that can obtain the maximum flight distance. The minimum flying distance sand wedge (generally a loft angle of 55 to 60 degrees) is set approximately equally. The larger the loft angle, the easier it is for the hit ball to fly into the air. In general, it is about 0 to 10 degrees, and the angle is the smallest among all golf clubs. Therefore, it is difficult to fly a hit ball in the air even if a full swing is performed.
[0018]
However, at the moment when the ball is actually hit with a full swing, the loft angle changes and acts on the ball without hitting the ball according to the loft angle described above. When the swing is analyzed and the loft angle at the time of impact is analyzed, a phenomenon occurs in which the loft angle at the time of impact changes so as to be larger than the above-described loft angle. That is, the so-called loft angle θ measured with the golf club stationary is a so-called static loft angle, whereas there is a dynamic loft angle θ ₁ at the time of impact.
[0019]
This is because the center of gravity G of the golf club head 3 does not exist on the center axis of the golf club shaft 1, and the golf club shaft 1 is further bent, so that the center of gravity of the golf club head 3 is caused by the centrifugal force during the golfer's swing. Phenomenon that G tries to extend to the outside of the swing track, the golf club shaft 1 bends as shown in FIG. 4, and the loft angle θ changes so as to generate a dynamic loft angle θ _1. Is due to. The dynamic loft angle θ ₁ increases as the center of gravity G of the golf club head 3 moves rearward from the shaft axis S, and the golf club shaft 1 is easily bent. The dynamic loft angle θ ₁ is increased. This makes it easier for the hit ball to fly into the air.
[0020]
Therefore, in the present invention, in the conventional golf club for putters, the golf club head 3 has a large center of gravity retraction with respect to the shaft axis S, and the golf club vibration frequency is reduced in the golf club shaft. 1 is easily bent.
[0021]
By thus providing a dynamic loft angle theta ₁ is greater element golf club putter, with slow swing speed at the time of putting the centrifugal force is hardly generated by the swing, it increases the dynamic loft angle theta ₁ Power The dynamic loft angle θ during shots where the swing speed is high and the centrifugal force is generated while swinging can be obtained without exhibiting the ability to fly the ball into the air. _The force of increasing ₁ works and exhibits the performance of flying a hit ball in the air, so that a sufficient flight distance and stable directionality can be obtained.
[0022]
The center-of-gravity retraction amount in the present invention assumes a plane P that includes the shaft axis S and is orthogonal to the reference plane B when the golf club head 3 is installed at the lie angle on the reference plane B as shown in FIG. A distance L between the center of gravity G of the golf club head 3 and the plane P when the face surface 3a is directed in a target direction orthogonal to the plane P.
[0023]
Here, installation according to the lie angle is a state in which the gap formed between the round of the sole surface of the golf club head 3 and the reference surface B is substantially equal on the toe side and the heel side. If the sole surface has a complicated shape and is difficult to discriminate, it is set and fixed at 72 degrees, which is the most common lie angle as a golf club for a putter for rolling a hit ball.
[0024]
The center-of-gravity retraction amount (distance L) described above is measured by a seesaw-type balance 10 that can swing in the direction of arrow U about the fulcrum 11 as shown in FIG. The balance 10 has a shaft pin 12 having a fit with no gap with respect to the shaft hole of the golf club head, and is balanced so that the arm 13 is horizontal when the golf club head and weight are not attached. ing. The distance L from the shaft axis S of the center of gravity G of the golf club head 3 is measured by mounting the golf club head 3 having a mass W on the shaft pin 12 as shown in FIG. The golf club head 3 is arranged so that it is measured in parallel, that is, the plane P in FIG. 3 passes through the fulcrum 11 and is perpendicular to the longitudinal direction of the arm. Then, a weight body 14 having a mass Wa such that the arm 13 is balanced horizontally and a length La from the center of gravity Ga to the fulcrum of the weight body 14 are selected. As a result, the center-of-gravity retraction amount (distance L) of the golf club head 3 from the shaft axis S is obtained from the balance formula W × L = Wa × La by L = (Wa × La) / W. As a measuring device for such a center-of-gravity retraction amount, a center-of-gravity measuring device manufactured by Kamoshita Seikosho Co., Ltd. can be mentioned.
[0025]
In the present invention, when the retraction amount of the center of gravity of the golf club head 3 is 10 mm or more, preferably 15 mm or more, an effect of bending the golf club shaft 1 in a direction in which the dynamic loft angle θ ₁ is increased can be obtained. Further, the upper limit of the center-of-gravity retraction amount is not particularly defined as long as the volume of the golf club head 3 and the bending width of the golf club shaft 1 are not limited. In order to increase the amount of retraction of the center of gravity, the weight distribution on the rear side may be increased by placing a weight body behind the golf club head 3 or the like.
[0026]
As shown in FIG. 3, the loft angle θ in the present invention assumes that the golf club head 3 is installed on the reference plane B according to the lie angle, and a plane P including the shaft axis S and perpendicular to the reference plane B is assumed. The angle formed by the plane P and the face surface 3a when the face surface 3a is directed in a target direction orthogonal to the plane P. The loft angle θ is measured at the center position of the face surface 3a. That is, regardless of whether the face surface 3a is a flat surface or a curved surface, the loft angle θ is specified using the center position as a contact point.
[0027]
The loft angle measuring instrument for measuring the loft angle θ may be a known one that is commercially available, for example, Takatsuo ball head measuring table (manufactured by Shoho Enterprise) or golf club angle measuring instrument (golf galley). D) and golf club gauge (Golf Smith).
[0028]
Here, the center position of the face surface 3a is, as shown in FIG. 2, when the golf club head 3 is in the above-described installation state, passing through an intermediate point of the height H of the golf club head 3 and to the reference plane B. This is an intersection of a horizontal line HL parallel to the vertical line VL that passes through the midpoint of the width w of the golf club head 3 and is orthogonal to the reference plane B. The width w of the golf club head 3 is a horizontal distance between a position where the toe side of the golf club head 3 protrudes most and a position where the height h from the reference plane B is 16 mm on the heel side.
[0029]
In the present invention, by setting the loft angle θ of the golf club to 0 to 10 degrees, preferably 2 to 8 degrees, stable directivity and rolling can be obtained without exhibiting the performance of flying the hit ball in the air at the time of putting. In the case of a shot, the ball has the ability to fly into the air, and a sufficient flight distance and a stable directionality can be obtained.
[0030]
The frequency F in the present invention is measured by a frequency measuring device 20 as shown in FIG. FIG. 11 shows the golf club attached to the frequency measuring device 20. When measuring the frequency F, the grip side end of the golf club is fixed to the chuck portion 21 of the frequency measuring device 20. In this state, the golf club head 3 is picked by hand and displaced in the vertical direction V, and then released to vibrate, and the vibration frequency measurement unit 22 measures the vibration frequency (cpm). The basic operation procedure may be based on the operation procedure of the golf bending vibrometer determined by the Japan Golf Equipment Association. The fixed length on the grip side may be set to 178 mm. Examples of such a frequency measuring device include a club timing harmonizer manufactured by Fujikura Rubber Industry Co., Ltd.
[0031]
In the present invention, the golf club shaft 1 is set by setting the frequency F of the golf club to 480-6 A (cpm) or less, in other words, 8-0.1 A (Hz) or less with respect to the club length A (inch). Bends well, and the effect of changing the dynamic loft angle θ ₁ is obtained. In addition, by making the frequency F inversely proportional to the club length A based on the above equation, it is possible to give an optimum bend according to the club length A. For example, when the club length A is 40 inches, the frequency F is set to 240 cpm or less. The lower limit of the frequency F is not particularly specified as long as there is no restriction on the minimum required physical properties of the golf club shaft such as durability.
[0032]
Here, the club length A is measured by a traditional standard measuring method which is a standard by the Japan Golf Equipment Association. That is, the length from the contact point between the sole surface of the golf club head and the back portion of the neck portion to the grip end (not including the roundness of the cap). The measuring instrument is Club Major II manufactured by Kamoshita Seikosho Co., Ltd.
[0033]
The club length A is not particularly defined, but is preferably 30 to 50 inches. By setting the club length A within the above range, it is possible to provide a golf club that is particularly easy to shot.
[0034]
Furthermore, in the present invention, as shown in FIG. 5, the bulge radius R ₁ of the face surface 3a of the golf club head 3 is preferably 500 mm or more. By setting the bulge radius R ₁ to 500 mm or more, a more stable directionality can be obtained during both putting and shot. The upper limit of the bulge radius R ₁ is not particularly specified. When the bulge radius R ₁ is increased, the face surface 3a is close to a flat surface, and when it is infinite, the face surface 3a is substantially flat. The bulge radius R ₁ is measured along a horizontal line HL passing through the center position of the face surface 3a in FIG.
[0035]
As shown in FIG. 3, the roll radius R ₂ of the face surface 3a of the golf club head 3 is preferably 500 mm or more. By setting the roll radius R ₂ to 500 mm or more, better rolling can be obtained at the time of putting, and more stable trajectory height of the hit ball can be obtained at the time of shot. The upper limit of the roll radius R ₂ is not particularly specified. When this roll radius R ₂ is greater face 3a becomes close to the plane, a substantially planar if infinity. The roll radius R ₂ is measured along a vertical line VL passing through the center position of the face surface 3a in FIG.
[0036]
The center-of-gravity shift amount in the toe heel direction in the present invention is the distance between the shaft axis S and the center of gravity G in the front view of the golf club head 3 as shown in FIG. That is, as shown in FIG. 2, in a state where the golf club head 3 is installed on the reference plane B according to the lie angle, the surface including the shaft axis S and parallel to the flying line direction (head longitudinal direction) and the center of gravity G And the distance X.
[0037]
The above-described center-of-gravity shift amount (distance X) is measured by the swingable seesaw balance 10 shown in FIG. That is, the distance X from the shaft axis S of the center of gravity G of the golf club head 3 is measured as shown in FIG. 12 by mounting the golf club head 3 with a mass W on the shaft pin 12 so that the distance X is in the longitudinal direction of the arm. The golf club head 3 is arranged so that the plane P in FIG. 3 is parallel to the longitudinal direction of the arm through the fulcrum 11 so as to be measured in parallel. Then, a weight body 14 having a mass Wb such that the arm 13 is horizontally balanced and a length Lb from the center of gravity Gb to the fulcrum of the weight body 14 are selected. As a result, the center-of-gravity shift amount (distance X) in the toe heel direction from the shaft axis S of the golf club head 3 is obtained from the balance formula W × X = Wb × Lb by X = (Wb × Lb) / W. As a measuring device for such a center-of-gravity retraction amount, a center-of-gravity measuring device manufactured by Kamoshita Seikosho Co., Ltd. can be mentioned.
[0038]
In the present invention, the deviation of the center of gravity of the golf club head 3 in the toe heel direction is 20 mm or less, more preferably 14 mm or less, and even more preferably 8 mm or less. If the center of gravity G of the golf club head 3 is brought close to the shaft axis S, the directionality can be further improved.
[0039]
FIG. 6 shows another golf club of the present invention. In this golf club, instead of attaching the grip 2 to the upper end portion of the golf club shaft 1, the grip portion 4 is formed by increasing the diameter of the upper end portion of the golf club shaft 1. The present invention may be such a golf club.
[0040]
FIGS. 7 and 8 show still another golf club of the present invention. This golf club is obtained by bending a lower end portion 1b of a golf club shaft 1 into a crank shape. Even with such a golf club, the above-described effects can be achieved.
[0041]
As shown in FIG. 7, when the axis S ₂ of the lower end ₁ b is displaced in the head longitudinal direction with respect to the shaft axis S ₁ of the golf club shaft 1, the center of gravity is measured using the balance 10 shown in FIGS. 9 and 10. When measuring the retraction amount, the center-of-gravity retraction amount L ₁ with respect to the axis S ₂ of the lower end portion 1b is measured, and the head front-rear direction distance L ₂ between the shaft axis S ₁ and the axis S ₂ is measured. _The center-of-gravity retraction amount (distance L) with respect to the shaft axis S ₁ may be obtained from the sum of ₁ and the distance L ₂ .
[0042]
As shown in FIG. 8, when the axis S ₂ of the lower end ₁ b is displaced in the toe heel direction with respect to the shaft axis S ₁ of the golf club shaft 1, the center of gravity is displaced using the balance 10 shown in FIGS. 9 and 12. upon determining the amount, as well as measuring the center of gravity shift amount X ₁ with respect to the axis S ₂ of the lower part 1b, measured Touhiru direction distance X ₂ between the shaft axis S ₁ and the shaft S _2, the centroid amount of recession X ₁ center of gravity shift amount with respect to the shaft axis S ₁ from the difference between the distance X ₂ (distance X) may be obtained a.
[0043]
【Example】
In the golf clubs shown in FIGS. 1 to 5, Comparative Examples 1 and 2 in which the loft angle, the center of gravity retraction amount, the club length, the vibration frequency, the bulge radius, the roll radius, and the center of gravity deviation amount are varied as shown in Table 1 and Examples 1 to 9 were produced. In addition, a conventional No. 5 wood golf club was prepared as a standard example 1, and a conventional No. 5 iron golf club was prepared as a standard example 2.
[0044]
[Table 1]

[0045]
When these golf clubs were subjected to a flight distance and direction evaluation test under the measurement conditions shown below, the results shown in Table 2 were obtained.
[0046]
Evaluation of flight distance and direction:
Each golf club uses 10 golf players to make 10 shots each, and the flight distance (flight distance 1 until the ball falls, flight distance 1 in addition to the total flight until the ball stops rolling after the ball falls) The distance 2) and the distance (direction) swayed from side to side were measured, and the average value was evaluated.
[0047]
[Table 2]

[0048]
As can be seen from Table 2, each of Examples 1 to 9 has a carry flight distance, a total flight distance, and left and right in comparison with Standard Example 1 consisting of a No. 5 wood golf club and Standard Example 2 consisting of a No. 5 iron golf club. The blur balance was good. On the other hand, in Comparative Example 1, the amount of retraction of the center of gravity was too small, and in Comparative Example 2, the frequency was too high. Therefore, none of the carry flight distance and total flight distance could be obtained sufficiently.
[0049]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, in a golf club having a golf club head at the tip of the golf club shaft, by specifying the amount of retraction of the center of gravity, the loft angle, and the frequency with respect to the shaft axis of the golf club head, A stable directionality and rolling can be ensured at the time of putting, and a large flight distance and excellent hitting directionality can be obtained at the time of a shot. Therefore, a golf club having a function suitable for putting and shots can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a partially omitted side view showing an example of a golf club of the present invention.
FIG. 2 is a front view of a main part of the golf club shown in FIG.
FIG. 3 is an enlarged view of a main part of the golf club shown in FIG.
FIG. 4 is an explanatory side view showing a dynamic loft angle.
FIG. 5 is a top view of essential parts of the golf club shown in FIG. 1;
FIG. 6 is a partially omitted side view showing another example of the golf club of the present invention.
FIG. 7 is a side view of the essential part showing still another example of the golf club of the present invention.
FIG. 8 is a front view of an essential part showing still another example of a golf club of the present invention.
FIG. 9 is a side view showing an example of a center of gravity measuring apparatus.
10 is a side view showing measurement of the center of gravity retraction amount by the measuring apparatus of FIG. 9. FIG.
FIG. 11 is a side view showing an example of a frequency measuring device.
12 is a side view showing measurement of the center-of-gravity shift amount by the measuring apparatus of FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Golf club shaft 2 Grip 3 Golf club head 3a Face surface 4 Grip part θ Loft angle G Center of gravity S Shaft axis L Distance (retraction amount of center of gravity)
X distance (center of gravity deviation)
R ₁ bulge radius R ₂ roll radius

Claims

In a golf club having a golf club head at the tip of the golf club shaft, the retraction amount of the center of gravity with respect to the shaft axis of the golf club head is 10 mm or more, the loft angle is 0 to 10 degrees, and the club length is A (inch). On the other hand, the golf club whose frequency F (cpm) satisfies the following formula (1).
F ≦ 480-6A (1)

The golf club according to claim 1, wherein a bulge radius of the face surface of the golf club head is 500 mm or more.

The golf club according to claim 1, wherein a roll radius of the face surface of the golf club head is 500 mm or more.

The golf club according to any one of claims 1 to 3, wherein a deviation amount of a center of gravity in a toe heel direction with respect to a shaft axis of the golf club head is 20 mm or less.