JP4360748B2 - 船舶推進機における動力伝達断接装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、内燃機関とプロペラとの間に介設されるドグクラッチをその接続状態から切断状態にさせるための操作が軽快にできるようにした船舶推進機における動力伝達断接装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記船舶推進機における動力伝達断接装置には、従来、特許第2759475号公報で示されるものがある。
【0003】
上記公報のものによれば、上記船舶推進機における動力伝達断接装置は、船体の推進用駆動源である内燃機関からプロペラへの動力伝達を断接自在とするドグクラッチと、操作力の入力によりこのドグクラッチを断接動作させる断接操作部と、上記ドグクラッチをその接続状態から切断状態にさせるときの上記断接操作部への操作力が所定値以上であることを検出する操作力検出手段と、上記操作力が所定値以上であるという上記操作力検出手段による検出信号を入力して内燃機関の出力トルクを低下させるようにする制御装置とを備えている。
【0004】
より具体的には、上記動力伝達断接装置は、上記操作力検出手段に対応するものとして上記断接操作部への操作力が所定値以上であるとき閉成する操作力検出スイッチおよびこの操作力検出スイッチを上記制御装置に直列に接続させるリード線などの電気部品(以下、これを「操作力検出スイッチ等」という)と、上記閉成した操作力検出スイッチを流れる電流に基づく上記検出信号を入力するようにした上記制御装置とを備えている。
【0005】
そして、上記したように、ドグクラッチをその接続状態から切断状態にさせるときの上記断接操作部への操作力が所定値以上となって、上記操作力検出手段による検出信号が上記制御装置に入力されたときには、より具体的には、上記操作力検出スイッチが閉成されて「操作力検出スイッチ等」を流れる電流による上記検出信号が制御装置に入力されたときには、つまり、上記ドグクラッチの接続状態で、その駆動側部材と従動側部材の互いの噛合による摩擦力が大きくて、その分、このドグクラッチを切断状態にさせる操作力を大きくせざるを得ない状態となったときには、上記したように、内燃機関の出力トルクを低下させるようにしてあり、これにより、上記ドグクラッチにおける噛合による摩擦力が低減させられ、このドグクラッチをその接続状態から切断状態にさせるための操作が軽快にできることとされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の技術において、操作力検出手段に断線、もしくはショート(短絡)が発生したときには、上記断接操作部への操作力が所定値以上であるとしても、その検出信号が上記操作力検出手段からは出力されず、もしくは上記制御装置に正確に入力されないおそれがある。
【0007】
より具体的には、第1に、上記「操作力検出スイッチ等」に断線が発生したときには、仮に、上記断接操作部への操作力が所定値以上であるということに基づき上記操作力検出スイッチが閉成したとしても、この閉成した操作力検出スイッチには上記断線に因って電流は流れないことから、この電流が上記制御装置によって検出されることはない。
【0008】
よって、上記断線時には、制御装置による内燃機関の出力トルクの低下は得られないのであり、このため、上記ドグクラッチをその接続状態から切断状態にさせる操作は軽快にはできないという不都合が生じる。
【0009】
第2に、上記「操作力検出スイッチ等」にショートが発生しこれに電流が流れたときには、この電流は上記操作力検出スイッチが閉成したときの電流とほぼ同じであるため、上記したようにショートが発生したときには、上記操作力検出スイッチが閉成していないにもかかわらず、この操作力検出スイッチによる上記検出信号と同じ信号が制御装置に入力されるのであり、よって、この制御装置により内燃機関の出力トルクが低下させられ、かつ、上記ショートの継続に伴い上記出力トルクの低下が継続させられることとなって、これはこの内燃機関の良好な運転を阻害する要因となる。
【0010】
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、操作力検出手段と、操作力検出スイッチおよびこれを制御装置に接続させる電気部品とのいずれかに断線、もしくはショートが発生した場合にも、内燃機関からプロペラへの動力伝達を断接自在とするドグクラッチをその接続状態から切断状態にさせるための操作が軽快にできるようにし、かつ、内燃機関の良好な運転が阻害されないようにすることを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の船舶推進機における動力伝達断接装置は、次の如くである。
【0012】
請求項1の発明は、内燃機関9からプロペラ8への動力伝達を断接自在とするドグクラッチ29と、操作力の入力によりこのドグクラッチ29を断接動作させる断接操作部32と、上記ドグクラッチ29をその接続状態から切断状態にさせるときの上記断接操作部32への操作力が所定値以上であるとき閉成する操作力検出スイッチ35と、この閉成した操作力検出スイッチ35を流れる電流A1を検出して内燃機関9の出力トルクを低下させるようにする制御装置42とを備えた船舶推進機における動力伝達断接装置において、
【0013】
上記操作力検出スイッチ35に抵抗36を並列に接続した並列回路39を設け、
【0014】
上記ドグクラッチ29が切断状態であることを検出するニュートラル検出センサ37を設け、上記並列回路39に電圧Vを印加しているとき、かつ、上記ニュートラル検出センサ37が切断状態の検出信号を出力しているときに、上記並列回路39に上記抵抗36を流れる電流A2を越えた値の電流A3が流れる時間が所定時間以上継続する「継続状態」のとき、
【0015】
上記制御装置42により上記内燃機関9の出力トルクを低下させるようにしたものである。
【0016】
請求項2の発明は、内燃機関9からプロペラ8への動力伝達を断接自在とするドグクラッチ29と、操作力の入力によりこのドグクラッチ29を断接動作させる断接操作部32と、上記ドグクラッチ29をその接続状態から切断状態にさせるときの上記断接操作部32への操作力が所定値以上であることを検出する操作力検出手段33と、上記操作力が所定値以上であるという上記操作力検出手段33による検出信号を入力して内燃機関9の出力トルクを低下させるようにする制御装置42とを備えた船舶推進機における動力伝達断接装置において、
【0017】
上記操作力検出手段33に断線、もしくはショートが発生しているという異常を検出する異常検出手段34を設け、上記断線、もしくはショートが発生しているという上記異常検出手段34の異常検出信号を上記制御装置42に入力させ、この制御装置42により上記内燃機関9の出力トルクの低下を阻止させるようにしたものである。
【0018】
請求項3の発明は、請求項2の発明に加えて、上記異常検出手段34の異常検出信号により、警告を発する警告手段45を設けたものである。
【0019】
請求項4の発明は、請求項2の発明に加えて、上記操作力検出手段33による検出信号を入力して上記内燃機関9の出力トルクを低下させるという上記制御装置42による制御状態を除き、上記異常検出手段34の異常検出信号を入力した上記制御装置42により、上記内燃機関9の出力トルクを低下させるようにしたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
【0021】
図において、符号1は船舶で、矢印Frはこの船舶1の前方を示している。
【0022】
上記船舶1は、水2面に浮く船体3と、この船体3にブラケット4を介し支持される推進機5とを備えている。
【0023】
上記推進機5は船外機であって、この推進機5は、その下部を構成して上記ブラケット4を介し船体3の後端部に支持されるケース7と、水2面下で上記ケース7の下端部に回転自在に支承されるプロペラ8と、上記ケース7の上端部に支持される内燃機関9と、この内燃機関9に上記プロペラ8を連動連結させる動力伝達装置10とを備えている。
【0024】
上記内燃機関9は4サイクルエンジンで、上記ケース7の上端部に支持されるクランクケース12と、軸心13が鉛直方向に延びてこの軸心13回りに回転自在となるよう上記クランクケース12に支承されるクランク軸14と、上記クランクケース12から船体3の前後方向における後方に向って突出するシリンダ15とを備えている。
【0025】
また、上記内燃機関9は、大気側の空気17を上記シリンダ15内に導入可能とさせる吸気通路18と、この吸気通路18の開度(スロットル開度)を開閉自在とするスロットル弁19と、上記吸気通路18を通し上記シリンダ15内に燃料21を噴射して供給する燃料噴射弁22と、大気側の空気17を上記シリンダ15に導入可能とさせる他の吸気通路23と、この他の吸気通路23を開閉自在とするISC弁である開閉弁24と、上記シリンダ15内に放電部が臨むようこのシリンダ15に取り付けられる点火プラグ25とを備え、上記燃料噴射弁22と開閉弁24はそれぞれソレノイドなどの開閉弁動作用のアクチュエータを備えている。
【0026】
前記動力伝達装置10は、上記内燃機関9のクランク軸14に連動連結される動力伝達軸28と、この動力伝達軸28を介し上記内燃機関9から上記プロペラ8への動力伝達を断接自在とするドグクラッチ29と、オペレータによる外部からの操作力の入力によりこのドグクラッチ29を断接動作させる動力断接操作装置30とを備え、この動力断接操作装置30は、上記ドグクラッチ29にリンク式の連動機構31を介し連動連結される断接操作部32を備え、この断接操作部32に上記操作力が入力可能とされている。
【0027】
上記ドグクラッチ29は、上記内燃機関9に動力伝達軸28を介し連動連結される駆動側部材と、上記プロペラ8に連動連結される従動側部材とを備えている。これら両部材は、上記動力断接操作装置30の断接操作部32への操作力の入力により互いに噛合して上記ドグクラッチ29が接続状態とされ、これにより、上記動力伝達装置10が内燃機関9のクランク軸14からプロペラ8への動力伝達を可能な状態とされ、一方、上記噛合の解除により互いに離反させられて上記ドグクラッチ29が切断状態とされ、これにより、上記動力伝達装置10が内燃機関9のクランク軸14からプロペラ8への動力伝達を切断させる中立状態とされる。
【0028】
より具体的には、上記従動側部材は一対設けられ、このうちの一方への駆動側部材の噛合によりプロペラ8が正転可能とされて、船舶1が前方へ推進可能とされ、他方への噛合によりプロペラ8が逆転可能とされて、船舶1が後方へ推進可能とされる。
【0029】
上記推進機5は、上記ドグクラッチ29をその接続状態から切断状態にさせるときの上記断接操作部32への操作力が所定値以上であることを検出する操作力検出手段33と、上記操作力が所定値以上であるという上記操作力検出手段33による検出信号を入力して内燃機関9の出力トルクを低下させるよう電子的に制御する制御装置42と、上記操作力検出手段33に断線、もしくはショートが発生しているという異常を検出する異常検出手段34とを備え、上記断線、もしくはショートしているという上記異常検出手段34の異常検出信号が上記制御装置42に入力されて、この制御装置42により上記内燃機関9の出力トルクを含む出力が低下させられるようになっている。
【0030】
より具体的には、上記推進機5は、上記断接操作部32への操作力が所定値以上であるとき閉成(オン)し常時は開成(オフ)状態とされる操作力検出スイッチ35と、この操作力検出スイッチ35に並列に接続される抵抗36と、上記ドグクラッチ29が切断状態であることを検出するニュートラル検出センサ37と、上記内燃機関9のクランク軸14の回転数を検出するパルサコイル利用の回転数検出センサ38と、上記操作力検出スイッチ35と抵抗36とによる並列回路39および上記各センサ37,38をそれぞれリード線40により電気的に接続させる上記制御装置42と、この制御装置42に電力を供給するバッテリ43とを備え、上記並列回路39はカップリング44を介して上記制御装置42に接続されている。
【0031】
上記の場合、操作力検出手段33は、上記操作力検出スイッチ35と、上記抵抗36と、この操作力検出スイッチ35を制御装置42に接続させるリード線、およびこのリード線の中途部に介設されるカップリング44等の上記操作力検出スイッチ35を上記制御装置42に接続させる電気部品とを備えている。ここで、上記操作力検出スイッチ35とこれを上記制御装置42に直列に接続させる上記電気部品は前記「操作力検出スイッチ35等」に相当する。一方、上記異常検出手段34は、上記抵抗36を備えている。
【0032】
上記制御装置42には上記燃料噴射弁22、開閉弁24、および点火プラグ25がそれぞれ電気的に接続されており、上記各電気機器33〜39からの信号により、上記燃料噴射弁22、開閉弁24、および点火プラグ25がそれぞれ自動的に制御される。
【0033】
上記制御装置42には警告手段45が接続されている。
【0034】
上記内燃機関9を始動させることによりこれを駆動させると、大気側の空気17が吸気通路18を通して内燃機関9のシリンダ15内に吸入されると共に、上記燃料噴射弁22により供給される燃料21も上記空気17と共に上記シリンダ15内に吸入され、ここで燃焼に供され、この燃焼により生じた駆動力が上記クランク軸14から出力される。
【0035】
上記内燃機関9の急加速時などシリンダ15内への空気17の吸入量を急増加させたい場合、上記内燃機関9の運転状態を検出する各種検出センサーの検出信号を入力した上記制御装置42の制御により、上記開閉弁24が自動的に開弁動作させられて、上記シリンダ15内に多量の空気17が供給されるようになっている。
【0036】
ここで、前記したように、ドグクラッチ29の接続状態で、上記内燃機関9からの駆動力が上記動力伝達装置10を介しプロペラ8に伝達され、船舶1が水2面上を前方、もしくは後方への推進のうち、いずれか一方への推進が行われるが、上記一方への推進から他方への推進に切り換える場合には、上記断接操作部32に操作力を与え、一旦、上記接続状態から切断状態にさせる。この際、上記操作力が所定値以上であるときには、前記したように操作力検出手段33の操作力検出スイッチ35は閉成する。
【0037】
上記制御装置42は、上記のように閉成した操作力検出スイッチ35を流れる電流A1をこの操作力検出スイッチ35の検出信号として入力し、内燃機関9の出力トルクを低下させる。つまり、上記ドグクラッチ29の接続状態で、その駆動側部材と、従動側部材の互いの噛合による摩擦力が大きくて、その分、このドグクラッチ29を切断状態にさせる操作力を大きくせざるを得ない状態となったときには、上記したように内燃機関9の出力トルクを低下させるようにしてあり、これにより、上記ドグクラッチ29における噛合による摩擦力が低減させられ、このドグクラッチ29を接続状態から切断状態にさせるための操作が軽快にできることとされている。
【0038】
ここで、前記したように、内燃機関9からプロペラ8への動力伝達を断接自在とするドグクラッチ29と、操作力の入力によりこのドグクラッチ29を断接動作させる断接操作部32と、上記ドグクラッチ29をその接続状態から切断状態にさせるときの上記断接操作部32への操作力が所定値以上であることを検出する操作力検出手段33と、上記操作力が所定値以上であるという上記操作力検出手段33による検出信号を入力して内燃機関9の出力トルクを低下させるようにする制御装置42とを備えた船舶推進機における動力伝達断接装置において、
【0039】
上記操作力検出手段33に断線、もしくはショートが発生しているという異常を検出する異常検出手段34を設け、上記断線、もしくはショートが発生しているという上記異常検出手段34の異常検出信号を上記制御装置42に入力させ、この制御装置42により上記内燃機関9の出力を低下、もしくは上昇させるようその時の出力から変化させるようにしてある。
【0040】
このため、上記操作力検出手段33に断線、もしくはショートという異常が発生した場合には、内燃機関9の出力が、その時の出力状態から無意図的にその時の出力から変化させられることとなり、この出力の変化による内燃機関9の無意図的な運転フィーリングの変化が船舶1の乗員に知覚させられる。
【0041】
よって、上記操作力検出手段33に断線、もしくはショートという異常が発生していることを知らないままに船舶1の推進が続けられるということが防止されて、上記操作力検出手段33の異常が直ちに発見され、その分、この操作力検出手段33の異常を迅速に修復させることができる。このため、上記操作力検出手段33が直ちに正常に働くこととなって、その後、ドグクラッチ29をその接続状態から切断状態にさせるときの上記断接操作部32への操作力が所定値以上となった場合には、これを上記操作力検出手段33が正常に検出し、この検出信号を入力する制御装置42により、上記ドグクラッチ29をその接続状態から切断状態にさせる作業が軽快にできることとなる。
【0042】
また、上記内燃機関9の出力の変化において、この出力の変化における低下のうち、特に、出力トルクが低下させられたときには、上記したように操作力検出手段33に異常が発生した場合にも、上記ドグクラッチ29をその接続状態から切断状態にさせる操作は軽快にできる。
【0043】
また、前記したように、操作力検出スイッチ35に抵抗36を並列に接続した並列回路39が設けられ、また、異常検出手段34は上記抵抗36を備えている。
【0044】
このため、上記制御装置42により上記並列回路39に電圧Vを印加すれば、上記操作力検出スイッチ35が開成にかかわらず、上記異常検出手段34の抵抗36には上記電圧Vによって微弱な電流A2が流れることとなる。
【0045】
ところで、上記並列回路39に電圧Vを印加したとき、所定電圧(例えば、4.5V以上)の状態が、0.5秒以上にわたり検出された場合など、上記電圧Vを印加しても、この並列回路39に上記電流A2未満の電流のようにほとんど電流が流れない「第1状態」の発生時には、上記した異常検出手段34の抵抗36に上記所定の電流A2が流れていない、という異常検出信号がこの異常検出手段34から出力されることとなり、この異常検出信号が上記制御装置42に入力されると、上記カップリング44が外れているなど、上記「操作力検出スイッチ35等」に断線が発生しているということがこの制御装置42により判断され、この制御装置42により上記内燃機関9の出力トルクが低下するよう変化させられる。
【0046】
このため、上記断接操作部32への操作力が所定値以上であるということに基づき上記操作力検出スイッチ35が閉成した場合に、事実上、上記断線が発生していて上記操作力検出スイッチ35に電流A1が流れず、このため、この電流A1が上記制御装置42によっては検出されないことに因り内燃機関9の出力トルクの低下が得られない場合でも、上記したように断線が発生しているという制御装置42による判断により、上記内燃機関9の出力トルクが低下させられる。
【0047】
よって、上記「第1状態」の発生により断線が発生したと判断された時にも、上記ドグクラッチ29をその接続状態から切断状態にさせる操作は軽快にできることとなる。
【0048】
上記内燃機関9の出力をその時の出力から変化させる制御をする場合において、この内燃機関9の出力、およびこれに含まれる出力トルクをその時の出力状態よりも低下させるという上記制御、およびこれと同様の後述の制御は、次のようにして達成される。
【0049】
即ち、上記スロットル弁19の開度を低減化させることによる空気17の量の減少、過回転防止装置により内燃機関9の上限回転数を例えば、3000rpmにまで下げること等による内燃機関9の回転数調整、燃料噴射弁22による燃料21の噴射供給量の減少、開閉弁24の開度を低減化させることによる空気17の量の減少、点火プラグ25の失火もしくは点火時期の遅角や、点火時期を一定に固定する点火時期調整などである。
【0050】
一方、上記内燃機関9の出力をその時の出力から変化させる制御をする場合において、この内燃機関9の出力、およびこれに含まれる出力トルクをその時の出力状態よりも上昇させるという制御は、次のようにして達成される。
【0051】
即ち、上記内燃機関9がトローリング回転数(約600rpm)やアイドリング回転数(約700rpm)のように低速回転域の出力状態にあるとき、上記スロットル弁19および/もしくはドグクラッチ29の開度を大きくさせることによる空気17の量の増加や、燃料噴射弁22による燃料21の噴射供給量の増大などである。
【0052】
また、上記「第1状態」に代えて、上記内燃機関9の始動時に上記並列回路39に電圧Vを印加したとき、この並列回路39に上記異常検出手段34の抵抗36を流れる電流A2を越えた値の過大な電流A3が流れる「第2状態」の発生時にも、上記制御装置42により、前記したと同様に上記内燃機関9の出力トルクが低下させられるようになっている。
【0053】
即ち、上記内燃機関9を始動させて始動モードにさせたとき、この始動モードでは、通常、上記ドグクラッチ29は切断状態(ニュートラル状態)とされていることから、上記断接操作部32への操作により、上記ドグクラッチ29を接続状態から切断状態にさせるということはあり得ない。
【0054】
このため、上記内燃機関9の始動モードと同時に、上記断接操作部32への操作がなされて、この操作に基づき上記操作力検出スイッチ35が所定時間(例えば、0.1秒以上)継続して閉成することにより上記操作力検出スイッチ35を電流A1(≒A3)が流れる、ということは通常ではあり得ないことである。
【0055】
よって、上記「第2状態」の発生時には、上記異常検出手段34の抵抗36を過大な電流A3が流れるという異常検出信号がこの異常検出手段34から出力されることとなり、この異常検出信号が制御装置42に入力されると、上記「操作力検出スイッチ35等」にショートが発生しているということがこの制御装置42により判断され、この制御装置42により上記内燃機関9の出力トルクが低下させられる。
【0056】
このため、上記断接操作部32への操作力が所定値以上であるということに基づき上記操作力検出スイッチ35が閉成した場合に、事実上、上記ショートが発生していて上記操作力検出スイッチ35に電流A1が流れず、このため、この電流A1が上記制御装置42によっては検出されないことに因り内燃機関9の出力トルクの低下が得られない場合でも、上記したようにショートが発生しているという制御装置42による判断により、上記内燃機関9の出力トルクが低下させられる。
【0057】
この結果、上記「第2状態」の発生によりショートが発生したと判断された時にも、上記ドグクラッチ29をその接続状態から切断状態にさせる操作は軽快にできることとなる。
【0058】
上記の場合、内燃機関9の始動モードとは例えばクランキング状態で内燃機関9の回転数が400rpm以下の時である。
【0059】
また、上記「第1状態」と「第2状態」に代えて、上記並列回路39に電圧Vを印加しているとき、かつ、上記ドグクラッチ29が切断状態(ニュートラル状態)であるという検出信号を上記ニュートラル検出センサ37が所定時間(例えば0.5秒)以上出力しているときに、上記並列回路39における上記異常検出手段34の抵抗36を流れる電流A2を越えた値の過大な電流A3が上記並列回路39を流れる時間が所定時間以上継続する「継続状態」の発生時には、上記制御装置42により、前記したと同様に上記内燃機関9の出力トルクが低下させられるようになっている。
【0060】
即ち、上記したようにニュートラル検出センサ37が、上記ドグクラッチ29が切断状態であるという検出信号を出力していて、このドグクラッチ29が、事実上、切断状態であるときに、更にこのドグクラッチ29を切断状態にさせようとする上記断接操作部32への操作はあり得ないことから、この断接操作部32への操作により上記操作力検出スイッチ35が閉成してこれに電流A1(≒A3)が流れる、ということはあり得ない。
【0061】
このため、上記操作力検出スイッチ35は開成していることから、上記したように、並列回路39における上記異常検出手段34の抵抗36を流れる電流A2を越えた値の過大な電流A3が並列回路39を流れるということが長く断続する、ということもあり得ない。
【0062】
よって、上記「継続状態」の発生時には、上記異常検出手段34の抵抗36を過大な電流A3が流れるという異常検出信号がこの異常検出手段34から出力されることとなり、この異常検出信号が制御装置42に入力されると、上記「操作力検出スイッチ35等」にショートが発生しているということがこの制御装置42により判断され、この制御装置42により上記内燃機関9の出力トルクが低下させられる。
【0063】
この結果、前記「第2状態」の発生時と同様に、上記「継続状態」の発生によりショートが発生したと判断された時にも、上記ドグクラッチ29をその接続状態から切断状態にさせる操作が軽快にできることとなる。
【0064】
また、上記「第1、第2状態、および継続状態」の発生時において、上記異常検出手段34の異常検出信号を制御装置42に入力させ、この制御装置42により上記警告手段45から警告が発せられるようになっている。
【0065】
このため、上記警告により、上記操作力検出手段33の「操作力検出スイッチ35等」に断線もしくはショートが発生したことが船舶1の乗員に知覚させられる。
【0066】
よって、上記操作力検出手段33に断線、もしくはショートという異常が発生していることを知らないままに船舶1の推進が続けられるということが防止されて、上記操作力検出手段33の異常が直ちに発見され、その分、この操作力検出手段33の異常を迅速に修復させることができる。このため、上記操作力検出手段33が直ちに正常に働くこととなって、その後、ドグクラッチ29をその接続状態から切断状態にさせるときの上記断接操作部32への操作力が所定値以上となった場合には、これを上記操作力検出手段33が正常に検出し、この検出信号を入力する制御装置42により、上記ドグクラッチ29をその接続状態から切断状態にさせる作業が軽快にできることとなる。
【0067】
また、特に、上記操作力検出手段33にショートが発生したときには、これは操作力検出スイッチ35が閉成したときとほぼ同じ状態となり、もって、内燃機関9の出力トルクが低下させられてこの内燃機関9の良好な運転が阻害されるが、上記したショートの発生は、上記した警告手段45の警告により船舶1の乗員に知覚させられる。
【0068】
よって、上記操作力検出手段33の異常が迅速に修復させられて、この操作力検出手段33が直ちに正常に働くこととなり、このため、上記内燃機関9の良好な運転が阻害されることが防止される。
【0069】
上記の場合、警告は音および/もしくはチェックランプの点滅などによる発光により表示される。また、上記断線とショートは、上記点滅ランプの点滅間隔を互いに相違させるなどして断線とショートのうちのいずれであるかを識別させることができる。
【0070】
なお、以上は図示の例によるが、上記制御装置42による各制御は、内燃機関9の停止や、電源スイッチのオフにより解除やリセットが可能であり、カップリング44はなくてもよい。
【0071】
また、上記操作力検出手段33の「操作力検出スイッチ35等」にショートが発生していると上記異常検出手段34の異常検出信号を上記制御装置42が入力して、この制御装置42により上記内燃機関9の出力トルクの低下を阻止(抑制を含む)させるようにしてもよい。
【0072】
このようにすれば、上記したようにショートが発生している間中、内燃機関9の出力トルクを低下させるという制御状態が継続させられることは防止される。
【0073】
よって、この場合には、内燃機関9の出力トルクの低下が阻止されることにより、ドグクラッチ29をその接続状態から切断状態にさせる操作は重くなるおそれはあるが、出力トルクの点で、内燃機関9の良好な運転が維持される。
【0074】
【発明の効果】
本発明による効果は、次の如くである。
【0075】
請求項1の発明は、内燃機関からプロペラへの動力伝達を断接自在とするドグクラッチと、操作力の入力によりこのドグクラッチを断接動作させる断接操作部と、上記ドグクラッチをその接続状態から切断状態にさせるときの上記断接操作部への操作力が所定値以上であるとき閉成する操作力検出スイッチと、この閉成した操作力検出スイッチを流れる電流を検出して内燃機関の出力トルクを低下させるようにする制御装置とを備えた船舶推進機における動力伝達断接装置において、
【0076】
上記操作力検出スイッチに抵抗を並列に接続した並列回路を設け、
【0077】
上記ドグクラッチが切断状態であることを検出するニュートラル検出センサを設け、上記並列回路に電圧を印加しているとき、かつ、上記ニュートラル検出センサが切断状態の検出信号を出力しているときに、上記並列回路に上記抵抗を流れる電流を越えた値の電流が流れる時間が所定時間以上継続する「継続状態」のとき、
【0078】
上記制御装置により上記内燃機関の出力トルクを低下させるようにしてあり、次の作用効果が生じる。
【0079】
即ち、上記したようにニュートラル検出センサが、上記ドグクラッチが切断状態であるという検出信号を出力していて、このドグクラッチが、事実上、切断状態であるときに、更にこのドグクラッチを切断状態にさせようとする上記断接操作部への操作はあり得ないことから、この断接操作部への操作により上記操作力検出スイッチが閉成してこれに電流が流れる、ということはあり得ない。
【0080】
このため、上記操作力検出スイッチは開成していることから、上記したように、並列回路における上記抵抗を流れる電流を越えた値の過大な電流が並列回路を流れるということが長く断続する、ということもあり得ない。
【0081】
よって、上記「継続状態」の発生時には、上記操作力検出スイッチやこの操作力検出スイッチを制御装置に接続させる電気部品のいずれかにショートが発生しているということがこの制御装置により判断され、この制御装置により上記内燃機関の出力トルクが低下させられる。
【0082】
この結果、上記「継続状態」の発生によりショートが発生したと判断された時にも、上記ドグクラッチをその接続状態から切断状態にさせる操作が軽快にできることとなる。
【0083】
請求項2の発明は、内燃機関からプロペラへの動力伝達を断接自在とするドグクラッチと、操作力の入力によりこのドグクラッチを断接動作させる断接操作部と、上記ドグクラッチをその接続状態から切断状態にさせるときの上記断接操作部への操作力が所定値以上であることを検出する操作力検出手段と、上記操作力が所定値以上であるという上記操作力検出手段による検出信号を入力して内燃機関の出力トルクを低下させるようにする制御装置とを備えた船舶推進機における動力伝達断接装置において、
【0084】
上記操作力検出手段に断線、もしくはショートが発生しているという異常を検出する異常検出手段を設け、上記断線、もしくはショートが発生しているという上記異常検出手段の異常検出信号を上記制御装置に入力させ、この制御装置により上記内燃機関の出力トルクの低下を阻止させるようにしてある。
【0085】
このため、上記したように断線、もしくはショートが発生している間中、内燃機関の出力トルクを低下させるという制御状態が継続させられることは防止される。
【0086】
よって、この場合には、内燃機関の出力トルクの低下が阻止されることにより、ドグクラッチをその接続状態から切断状態にさせる操作は重くなるおそれはあるが、出力トルクの点で内燃機関の良好な運転が維持される。
【0087】
請求項3の発明は、上記異常検出手段の異常検出信号により、警告を発する警告手段を設けてある。
【0088】
このため、上記警告により、上記操作力検出手段に断線、もしくはショートが発生したことが船舶の乗員に知覚させられる。
【0089】
よって、上記操作力検出手段に断線、もしくはショートという異常が発生していることを知らないままに船舶の推進が続けられるということが防止されて、上記操作力検出手段の異常が直ちに発見され、その分、この操作力検出手段の異常を迅速に修復させることができる。このため、上記操作力検出手段が直ちに正常に働くこととなって、その後、ドグクラッチをその接続状態から切断状態にさせるときの上記断接操作部への操作力が所定値以上となった場合には、これを上記操作力検出手段が正常に検出し、この検出信号を入力する制御装置により、上記ドグクラッチをその接続状態から切断状態にさせる作業が軽快にできることとなる。
【0090】
請求項4の発明は、上記操作力検出手段による検出信号を入力して上記内燃機関の出力トルクを低下させるという上記制御装置による制御状態を除き、上記異常検出手段の異常検出信号を入力した上記制御装置により、上記内燃機関の出力トルクを低下させるようにしてある。
【0091】
このため、上記操作力検出手段に断線、もしくはショートという異常が発生した場合には、内燃機関の出力トルクが、その時の出力トルクから無意図的に低下させられることとなり、この出力トルクの低下による内燃機関の無意図的な運転フィーリングの変化が船舶の乗員に知覚させられる。
【0092】
よって、上記操作力検出手段に断線、もしくはショートという異常が発生していることを知らないままに船舶の推進が続けられるということが防止されて、上記操作力検出手段の異常が直ちに発見され、その分、この操作力検出手段の異常を迅速に修復させることができる。このため、上記操作力検出手段が直ちに正常に働くこととなって、その後、ドグクラッチをその接続状態から切断状態にさせるときの上記断接操作部への操作力が所定値以上となった場合には、これを上記操作力検出手段が正常に検出し、この検出信号を入力する制御装置により、上記ドグクラッチをその接続状態から切断状態にさせる作業が軽快にできることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 推進機の簡略線図である。
【図2】 推進機の側面図である。
【図3】 推進機の平面図である。
【符号の説明】
1 船舶
2 水
3 船体
5 推進機
8 プロペラ
9 内燃機関
10 動力伝達装置
29 ドグクラッチ
32 断接操作部
33 操作力検出手段
34 異常検出手段
35 操作力検出スイッチ
36 抵抗
37 ニュートラル検出センサ
38 回転数検出センサ
39 並列回路
40 リード線
42 制御装置
45 警告手段
A1〜A3 電流
V 電圧
W1,W2 変動幅
T 平均値
Claims (4)
- 内燃機関からプロペラへの動力伝達を断接自在とするドグクラッチと、操作力の入力によりこのドグクラッチを断接動作させる断接操作部と、上記ドグクラッチをその接続状態から切断状態にさせるときの上記断接操作部への操作力が所定値以上であるとき閉成する操作力検出スイッチと、この閉成した操作力検出スイッチを流れる電流を検出して内燃機関の出力トルクを低下させるようにする制御装置とを備えた船舶推進機における動力伝達断接装置において、
上記操作力検出スイッチに抵抗を並列に接続した並列回路を設け、
上記ドグクラッチが切断状態であることを検出するニュートラル検出センサを設け、上記並列回路に電圧を印加しているとき、かつ、上記ニュートラル検出センサが切断状態の検出信号を出力しているときに、上記並列回路に上記抵抗を流れる電流を越えた値の電流が流れる時間が所定時間以上継続する継続状態のとき、
上記制御装置により上記内燃機関の出力トルクを低下させるようにした船舶推進機における動力伝達断接装置。 - 内燃機関からプロペラへの動力伝達を断接自在とするドグクラッチと、操作力の入力によりこのドグクラッチを断接動作させる断接操作部と、上記ドグクラッチをその接続状態から切断状態にさせるときの上記断接操作部への操作力が所定値以上であることを検出する操作力検出手段と、上記操作力が所定値以上であるという上記操作力検出手段による検出信号を入力して内燃機関の出力トルクを低下させるようにする制御装置とを備えた船舶推進機における動力伝達断接装置において、
上記操作力検出手段に断線、もしくはショートが発生しているという異常を検出する異常検出手段を設け、上記断線、もしくはショートが発生しているという上記異常検出手段の異常検出信号を上記制御装置に入力させ、この制御装置により上記内燃機関の出力トルクの低下を阻止させるようにした船舶推進機における動力伝達断接装置。 - 上記異常検出手段の異常検出信号により、警告を発する警告手段を設けた請求項2に記載の船舶推進機における動力伝達断接装置。
- 上記操作力検出手段による検出信号を入力して上記内燃機関の出力トルクを低下させるという上記制御装置による制御状態を除き、上記異常検出手段の異常検出信号を入力した上記制御装置により、上記内燃機関の出力トルクを低下させるようにした請求項2に記載の船舶推進機における動力伝達断接装置。
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