JP4346788B2 - 筍 Core cutting tool - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、架空送電線保守業務の1つである筍伐採作業に使用する筍芯止め伐採工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
毎年、春から初夏にかけて筍が芽を出し、ぐんぐん伸びて成長するのは、誠に微笑ましいものであるが、架空送電線付近においては、成長した筍が送電線に接触して短絡事故等を招来する恐れがある。そのため、架空送電線の保守業務の1つとして、電力会社では、各支所の職員がその季節になると管轄区域内の架空送電線を巡回点検し、該当箇所を発見すると、伐採が行われている。筍は、先端を切断されると、その位置で伸びが止まるが、それより下の部分は、普通の竹と同様に枝葉を分岐支出して親竹に成長する性質をもつため、上記伐採に際し、架空送電線の架設箇所の土地所有者の意向や景観・環境上等の理由で、芽を出した筍を根元から伐採せずに、先端部だけを架空送電線に支障がない高さの位置で伐採することがある。これを、筍の芯止め伐採作業と称し、従来は、農作業等に使用される既存の鎌を活線作業棒の先端に結縛して伐採が行われてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した筍の芯止め伐採作業は、地上から活線作業棒を操作して高所にある筍の先端を鎌で切断する必要があるため、作業が容易ではない上に、作業中に刃こぼれしたり、或いは、切断時に筍の切断面から滲み出す樹液が鎌の刃面に粘着して鎌の切れ味を直ぐに低下させ、頻繁に鎌の刃面を研ぐ必要があり、非常に煩瑣で作業効率も悪いという問題点があった。
【0004】
そこで、本発明は、機能性向上を図り、効率良く伐採できる筍芯止め伐採工具を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1の筍芯止め伐採工具は、基幹部と先端部とを有する外枠と、外枠の先端部に取替え可能に取付けられるカッター刃と、外枠の基幹部に固着された活線操作棒接続部とを具備し、カッター刃が、一端で蝶ネジにより着脱可能に取付けられており、かつ、該蝶ネジを緩めてカッター刃を外枠の基幹部に沿う安全位置に収納保持可能としたことを特徴とする。この構成によって、予備のカッター刃を携行して巡回点検に出向くことにより、作業中の刃こぼれの発生時や、切れ味の低下があった際、カッター刃だけを取替えて伐採作業を遂行することができ、切れ味が向上し、かつ、刃面の研ぎ作業が不要となり、作業者の労力軽減と機能性の向上が図れ、この種、筍の芯止め伐採作業の効率を改善することができる。なお、カッター刃は、従来の鎌に比較して格安であり、消耗品として使い捨てにしても作業コスト全体に占めるコストは僅かであり、それよりも、作業者の労力軽減と作業効率の向上が図れる点で遥かに有利である。また、カッター刃の取替えに特別な工具を必要とせず、作業者の手指で直接、蝶ネジを締めたり緩めたりして取替えすることができると共に、持ち運び時には、カッター刃を安全な位置に収納保持させておくことができ、怪我や事故を防止することができるため、従来の鎌よりも安全性が向上する。
【0006】
本発明の請求項2の筍芯止め伐採工具は、外枠が、先端部に凹部を有し、該凹部の底部にカッター刃が取付けられていることを特徴とする。この構成によって、筍の伐採時、外枠の先端部の凹部に筍の先端部を引掛けて活線操作棒を一気に手前に引くことにより、筍の先端を確実に伐採することができ、作業性の一層の向上が図れる。
【0008】
本発明の請求項3の筍芯止め伐採工具は、外枠の先端部に、カッター刃を正規位置に保持させるストッパ部材が設置してあることを特徴とする。この構成によって、筍の先端の伐採時、カッター刃の逃げをストッパ部材で防止させて確実に伐採させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。図1の(A)は本工具の正面図、(B)はその右側面図、(C)はその左側面図、(D)は(A)のD−D断面図、(E)は平面図、(F)は本工具に活線操作棒を接続した状態を示す全体の概略図、図2の(A)(B)は本工具による筍の伐採状態の前後の様子を示す概略説明図である。
【0010】
図1において、1は外枠、2はカッター刃、3は活線操作棒接続部、4は蝶ネジ、5はストッパ部材、6は活線操作棒を示している。
【0011】
外枠1は、先端部1aと基幹部1bとを一連に有し、アルミ材で薄板状(例えば、厚さ6mm程度)に構成しているが、他の軽量材料や、鉄材、ステンレス材等で構成してもよい。先端部1aは、凹部1cを有し、該凹部1cの底部にカッター刃2を取替え可能に取付けている。上記カッター刃2の取付け部分となる外枠1の先端部1aの肉厚は、図1の(D)に示すように、反取付側の面で、カッター刃2の刃先2aに向けて薄肉となるように傾斜させてあり、これによって、筍の伐採抵抗を軽減させている。上記凹部1cは、基幹部1bの先端から略直角に屈曲延長され、その延長端をさらに同方向に略直角に屈曲延長して形成されており、基幹部1bの先端付近にカッター刃2の取付け孔が形成してある。そして、上記凹部1cの内側幅寸法は、筍の最大直径よりも若干大きい程度としておくものである。また、凹部1cの入口内側には、筍の伐採時の案内傾斜面1dが形成されている。
【0012】
カッター刃2は、薄板長方形状の刃物材料で構成され、一方の長辺に尖鋭な刃先2aを全長に亘って形成してあるものを使用する。このカッター刃2は、例えば、市販品(オルファー社製カッター替刃等)を使用することができる。上記カッター刃2の一端には取付け孔が形成してあり、この取付け孔と外枠1の基幹部1bの先端付近に形成してある取付け孔とに蝶ネジ4を挿通して、カッター刃2を外枠1に取替え可能に取付けている。
【0013】
活線操作棒接続部3は、図1の(A)(B)に示すように、上半部に外枠1の基幹部1bに適宜数の取付ネジ7を介して固着される二股部3aを有し、下半部に活線操作棒6の挿入孔3bを有するもので、外形が円形状とされ、外枠1と同一材料又は別の適宜の材料で構成される。上記挿入孔3bの挿入口となる下端には、略L字形の係止孔3cが形成されており、この係止孔3cに活線操作棒6の先端側面の係止ピン(図示省略)を係止させて抜け止めさせるようにしている。
【0014】
蝶ネジ4は、カッター刃2の一端の取付け孔と外枠1の基幹部1bの先端付近の取付け孔とに挿通してカッター刃2を外枠1に取付けるためのものである。外枠1へのカッター刃2の取付けは、他の手段でもよいが、蝶ネジ4を使用することによって、カッター刃2の取替え時、特別な工具を必要とせず、作業者の手指で直接、蝶ネジ4を締めたり緩めたりして取替えすることができると共に、持ち運び時には、図1の( A) に鎖線で示すように、カッター刃2を外枠1の基幹部1bに沿う安全な位置に収納保持させておく場合の利便性を向上させることもできる。
【0015】
ストッパ部材5は、筍の先端の伐採時、カッター刃2の逃げを防止させて確実に伐採させるためのもので、図1の(C)に示すように、カッター刃2を外枠1の先端部1aの正規位置に保持させるために、外枠1の先端部1aの外側屈曲部付近に取付ネジ8を介して取付けられており、前記蝶ネジ4で一端を取付けられたカッター刃2の他端を受容する受入段部5aを外枠1との間に形成させている。このストッパ部材5は、外枠1と同一材料又は別の適宜の材料で構成される。
【0016】
活線操作棒6は、作業者が万一、本工具の先端を架空送電線(活線)に接触させた場合の感電事故を防止させるために、高度の電気絶縁性を備えた構造と材質で伸縮調節可能に構成されており、外枠1に固着してある活線操作棒接続部3の挿入孔3bに先端を挿入して接続されるもので、上記挿入孔3bの係止孔3cに対応させて、活線操作棒6の先端側面の係止ピン(図示省略)を突設し、両者を係止させて抜け止めされるものである。
【0017】
本発明の工具は、以上の構成からなり、次に、図2を参照して、使用方法を説明する。先ず、図1の(F)に示すように、活線操作棒6の先端に本工具を接続し、図2の( A) に示すように、芯止めする筍9の切断高さに合せて活線操作棒6の長さを調節し、外枠1の先端部1aの凹部1cを筍9に引掛けて活線操作棒6を手前に強く引く。これにより、図2の(B)に示すように、筍9の先端を伐採する。先端を伐採した筍9は、伸びが停止するが、成長は続けるため、やがて親竹10と同様となり、架空送電線11に接触することが防止される。
【0018】
本発明の実施の形態は以上の通りであるが、外枠1の形状は、鎌と同様な形状として実施してもよく、また、外枠1と活線操作棒接続部3とを一体化して製作してもよい。
【0019】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、予備のカッター刃を携行して巡回点検に出向くことにより、作業中の刃こぼれの発生時や、切れ味の低下があった際、カッター刃だけを取替えて伐採作業を遂行することができ、切れ味が向上し、かつ、刃面の研ぎ作業が不要となり、作業者の労力軽減と機能性の向上が図れ、この種、筍の芯止め伐採作業の効率を改善することができる。なお、カッター刃は、従来の鎌に比較して格安であり、消耗品として使い捨てにしても作業コスト全体に占めるコストは僅かであり、それよりも、作業者の労力軽減と作業効率の向上が図れる点で遥かに有利である。
【0020】
また、請求項2の発明によれば、筍の伐採時、外枠の先端部の凹部に筍の先端部を引掛けて活線操作棒を一気に手前に引くことにより、筍の先端を確実に伐採することができ、作業性の一層の向上が図れる。
【0021】
更に、請求項3の発明によれば、カッター刃の取替えに特別な工具を必要とせず、作業者の手指で直接、蝶ネジを締めたり緩めたりして取替えすることができると共に、持ち運び時には、カッター刃を安全な位置に収納保持させておくことができ、怪我や事故を防止することができるため、従来の鎌よりも安全性が向上する。
【0022】
また、請求項4の発明によれば、筍の先端の伐採時、カッター刃の逃げをストッパ部材で防止させて確実に伐採させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本工具の正面図、(B)はその右側面図、(C)はその左側面図、(D)は(A)のD−D断面図、(E)は平面図、(F)は本工具に活線操作棒を接続した状態を示す全体の概略図。
【図2】(A)(B)は本工具による筍の伐採状態の前後の様子を示す概略説明図。
【符号の説明】
1 外枠
1a 先端部
1b 基幹部
1c 凹部
1d 案内傾斜面
2 カッター刃
2a 刃先
3 活線操作棒接続部
3a 二股部
3b 挿入孔
3c 係止孔
4 蝶ネジ
5 ストッパ部材
5a 受入段部
6 活線操作棒
7 取付ネジ
8 取付ネジ
9 筍
10 親竹
11 架空送電線[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a cocoon core cutting tool used for timber cutting work, which is one of overhead power line maintenance operations.
[0002]
[Prior art]
It is very smiley that buds sprout and grows and grows from spring to early summer every year, but in the vicinity of overhead power transmission lines, the grown moths contact the transmission lines and cause short-circuit accidents, etc. There is a fear. Therefore, as one of the maintenance work of overhead power transmission lines, in the power company, when the staff of each branch patrols the overhead power transmission lines in the jurisdiction and finds the corresponding part, logging is carried out . When the tip is cut, it stops growing at that position, but the portion below it has the property of branching out branches and leaves to grow into a parent bamboo, just like ordinary bamboo. For the reasons of the landowner's intention and the landscape / environment of the installation site of the overhead power transmission line, without cutting the sprouted buds from the root, only the tip of the overhead power transmission line has no problem. There are times when logging is done. This is referred to as a bales core-stop cutting operation, and conventionally, an existing sickle used for agricultural work or the like has been tied to the tip of a live wire work rod and felled.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
The above-mentioned core stop cutting operation of the fence is not easy because it is necessary to cut the tip of the fence at a high place with a sickle by operating a live work rod from the ground. Or the sap that oozes from the cut surface of the scissors at the time of cutting sticks to the blade surface of the sickle and immediately reduces the sharpness of the sickle, and it is necessary to sharpen the blade surface of the sickle frequently, so it is very cumbersome and work efficiency There was a problem of being bad.
[0004]
Therefore, an object of the present invention is to provide a cocoon core cutting tool that can improve the functionality and cut down efficiently.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-mentioned object, a cocoon core cutting tool according to claim 1 of the present invention includes an outer frame having a trunk portion and a tip portion, a cutter blade that is removably attached to the tip portion of the outer frame, A live wire operation rod connecting part fixed to the backbone part of the frame , the cutter blade is detachably attached at one end by a thumbscrew, and the cutter blade is loosened to attach the cutter blade to the outer frame It can be stored and held at a safe position along the trunk . With this configuration, by carrying a spare cutter blade and going out for a patrol inspection, when the blade spills during the work or when the sharpness is reduced, only the cutter blade can be replaced and the logging operation can be performed. The sharpness is improved and the sharpening work of the blade surface is not required, so that the labor of the operator can be reduced and the functionality can be improved. Cutter blades are cheaper than conventional scythes, and even if they are disposable as consumables, the cost of the entire work cost is negligible. This reduces the labor of workers and improves work efficiency. This is far more advantageous in that it can be achieved. In addition, no special tool is required to replace the cutter blade, and it can be replaced by tightening or loosening the thumbscrew directly with the fingers of the operator, and the cutter blade is stored and held in a safe position when carried. Since it can be left and injury and accidents can be prevented, the safety is improved over the conventional sickle.
[0006]
According to a second aspect of the present invention, the outer core has a recess at the tip, and a cutter blade is attached to the bottom of the recess. With this configuration, when cutting the firewood, the tip of the firewood is hooked on the recess of the tip of the outer frame, and the live wire operation rod is pulled to the front at once, so that the tip of the firewood can be reliably cut and Can further improve the performance.
[0008]
According to a third aspect of the present invention, there is provided a stopper-holding tool in which a stopper member for holding the cutter blade in a normal position is installed at the tip of the outer frame. With this configuration, when cutting the tip of the reed, it is possible to prevent the cutter blade from escaping with the stopper member and reliably cut it.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. 1A is a front view of the tool, FIG. 1B is a right side view thereof, FIG. 1C is a left side view thereof, FIG. 1D is a cross-sectional view taken along a line DD in FIG. Fig. 2 (F) is an overall schematic diagram showing a state in which a live-line operating rod is connected to the tool, and Figs. 2 (A) and 2 (B) are schematic explanatory diagrams showing the state before and after the cutting of the firewood by the tool. It is.
[0010]
In FIG. 1, 1 is an outer frame, 2 is a cutter blade, 3 is a live wire operation rod connection part, 4 is a thumbscrew, 5 is a stopper member, and 6 is a live wire operation rod.
[0011]
The outer frame 1 has a series of
[0012]
The
[0013]
As shown in FIGS. 1 (A) and 1 (B), the live wire operating
[0014]
The thumbscrew 4 is for inserting the
[0015]
The
[0016]
The live wire operation rod 6 has a structure and material with a high degree of electrical insulation to prevent an electric shock accident when an operator should bring the tip of this tool into contact with an overhead power transmission line (live wire). It is configured to be adjustable in expansion and contraction, and is connected by inserting a tip into the insertion hole 3b of the live wire operation
[0017]
The tool of the present invention has the above-described configuration. Next, a method of use will be described with reference to FIG. First, as shown in FIG. 1 (F), this tool is connected to the tip of the live wire operating rod 6, and as shown in FIG. The length of the live line operating rod 6 is adjusted, the
[0018]
Although the embodiment of the present invention is as described above, the shape of the outer frame 1 may be implemented as a shape similar to that of a sickle, and the outer frame 1 and the live wire operation
[0019]
【The invention's effect】
According to the invention of claim 1, by carrying out spare cutter blades and going out for patrol inspection, when cutting out of the work is occurring or when sharpness is deteriorated, only the cutter blades are replaced and logging work is performed. Can improve the sharpness, eliminate the need for sharpening of the blade surface, reduce the labor of the operator and improve the functionality, and improve the efficiency of this kind of cocoon core cutting operation be able to. Cutter blades are cheaper than conventional scythes, and even if they are disposable as consumables, the cost of the entire work cost is negligible. This reduces the labor of workers and improves work efficiency. This is far more advantageous in that it can be achieved.
[0020]
In addition, according to the invention of
[0021]
Furthermore, according to the invention of
[0022]
According to the invention of claim 4, when cutting the tip of the reed, the cutter blade can be prevented from escaping by the stopper member and can be cut down reliably.
[Brief description of the drawings]
1A is a front view of the tool, FIG. 1B is a right side view thereof, FIG. 1C is a left side view thereof, FIG. 1D is a cross-sectional view taken along line DD in FIG. The top view and (F) are the whole schematic which shows the state which connected the hot-wire operation stick | rod to this tool.
FIGS. 2A and 2B are schematic explanatory views showing states before and after a state of cutting a cocoon by this tool.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
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