JP4342814B2 - Rubber composition for tire and pneumatic tire using the same - Google Patents

Rubber composition for tire and pneumatic tire using the same Download PDF

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  • Tires In General (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗用車向けタイヤ用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、省エネルギーを目的として、タイヤの転がり抵抗を低減させるための種々の方法が取り上げられている。タイヤの転がり抵抗を低減させる方法としては、タイヤの軽量化が挙げられるが、タイヤを構成するゴムのトレッドの量を少なくし、タイヤの軽量化を図ると、耐摩耗性が悪化する。また、サイドウォール部の量を少なくすると、タイヤの横剛性が低下し、操縦安定性が悪化する。
【0003】
また、ゴムの比重を小さくするために、ゴム配合中に含まれる充填剤を低減すれば、タイヤの軽量化と転がり抵抗の低減ができるが、ゴムの補強性の低下をもたらし、耐摩耗性や耐カット性などの面で劣ることになる。
【0004】
これらを解決するために、ジエン系ゴムよりも硬く、充填剤よりも比重の軽いポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン粉末を、充填剤の代わりとしてゴム中に配合することが知られている。
【0005】
詳細には、ゴム成分に熱可塑性エラストマー、オレフィン系樹脂を配合すると、ゴムの疲労性および低発熱性を両立すること(特許文献1および特許文献2参照)、ならびに、充填剤をあらかじめ混合したポリオレフィンをゴム組成物に配合すると、加工性および弾性率に優れること(特許文献3参照)が知られている。また、ゴム組成物にポリオレフィンを配合すると、低燃費性を維持しながらもゴム物性に優れたゴム組成物が得られること(特許文献4参照)、ならびに、ゴムおよびポリオレフィンを主成分とする樹脂強化エラストマーが、張強度、耐摩耗性および耐疲労性に優れること(特許文献5参照)が知られている。しかし、これらのオレフィン系の粉末はジエン系のゴムとの接着が劣るので、容易に破壊の核となりやすいことが判っている。
【0006】
【特許文献1】
特開平7−309974号公報
【特許文献2】
特開平7−309975号公報
【特許文献3】
特開2002−212342号公報
【特許文献4】
特開平10−265616号公報
【特許文献5】
特開2002−12708号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、タイヤ用ゴム組成物において、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン粉末を充填剤の代わりとして用いても、タイヤの耐摩耗性や耐カット性などの耐久性を低下させることなく、タイヤを軽量化し、タイヤの転がり抵抗を低減させ、かつ操縦安定性を向上させるタイヤ用ゴム組成物を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、ジエン系ゴム100重量部に対して、無機充填剤20〜120重量部およびポリオレフィン粉末5〜70重量部を含み、かつ前記ポリオレフィン粉末の重量に対して5〜15重量%のエチレンプロピレンゴムを含むタイヤ用ゴム組成物に関する。
【0009】
前記ポリオレフィン粉末の粒子径が500μm以下であることが好ましい。
【0010】
前記タイヤ用ゴム組成物の混練りにおける最高温度が165℃以下であることが好ましい。
【0011】
前記エチレンプロピレンゴムは、エチリデンノルボルネンが第三モノマーとして重合されたエチレンプロピレンゴムであることが好ましい。
【0012】
また、本発明は、前記タイヤ用ゴム組成物を用いた空気入りタイヤに関する。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、ジエン系ゴム、無機充填剤、ポリオレフィン粉末、ならびにエチレンプロピレンゴムを含む。
【0014】
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、ゴム成分としてスチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、1,4付加型イソプレンゴム(IR)、アクリロニトリル(NBR)、天然ゴム(NR)などのジエン系ゴムを含む。
【0015】
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、無機充填剤として、カーボンブラックおよび/またはシリカを含む。前記カーボンブラックの種類としては、とくに制限はなく、たとえば、HAF、ISAF、SAFなどがあげられる。また、前記シリカの種類としては、とくに制限はなく、たとえば、乾式法シリカ(無水ケイ酸)、湿式法シリカ(含水ケイ酸)などがあげられる。無機充填剤としてのカーボンブラックおよび/またはシリカの配合量は、ジエン系ゴム100重量部に対して20〜120重量部である。より好ましくは、30〜100重量部であり、さらに好ましくは35〜85重量部である。カーボンブラックおよび/またはシリカの配合量が20重量部未満であると補強性が著しく低下し、120重量部をこえると、転がり抵抗が悪化することになり、好ましくない。
【0016】
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、ポリプロピレン(以下、PPという)、ポリエチレン(PE)などのポリオレフィン粉末を含む。ここで、粉末とは、ペレット状ではなく、粒径の細かいものをいう。ポリオレフィン粉末の粒径は、500μm以下であることが好ましく、1〜300μmであることがより好ましく、1〜100μmであることがさらに好ましい。ポリオレフィン粉末の粒径が500μmをこえると、ポリオレフィン粉末はゴム中に分散せず異物として残り、ジエン系ゴムとの接着が劣るので破壊核となりやすく、耐久性を悪化させる。ポリオレフィン粉末の配合量は、ジエン系ゴム100重量部に対して5〜70重量部である。より好ましくは、10〜60重量部であり、さらに好ましくは10〜55重量部である。ポリオレフィン粉末の含有量が5重量部未満であると、軽量化や転がり抵抗の低減が達成されず、操縦安定性の向上が期待できない。また、70重量部をこえると、ゴムの強度が低下し、コスト高となるので好ましくない。
【0017】
前記ジエン系のゴムにPP粉末を混合する際、混練り時の温度は165℃以下であることが好ましく、120〜160℃であることが特に好ましい。165℃をこえる温度で混練すると、PP粉末が溶けてしまい、シート加工性が悪下する傾向がある。また、PEを用いる場合は140℃以下での混練りが好ましく、110〜135℃での混練が特に好ましい。140℃を越える温度で混練すると、PE粉末が溶けてしまい、シート加工性が悪下する傾向がある。
【0018】
さらに、上記のように練り温度に注意を払ってゴム練りしても、ジエン系のゴムとポリオレフィン粉末とのあいだでは接着性が悪く、とくに、ポリオレフィン粉末の配合量が多い場合には、オレフィン系の粉体がゴム自体の破壊の核となりやすく耐久性が劣るという現象がみられる。この破壊の核となって耐久性を落としてしまうという現象は、PEやPPなどのポリオレフィン粉末に親和性のあるエチレンプロピレンゴム(以下、EPDMという)を相溶化剤として少量混入することで解決できることを見出した。
【0019】
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、相溶化剤として、EPDMを含む。前記EPDMとしては、エチリデンノルボルネンが第三モノマーとして重合されたエチレンプロピレンゴムが好ましい。
【0020】
EPDMの配合量は、ポリオレフィン粉末の重量に対して5〜15重量%であることが好ましく、5〜10重量%であることがより好ましい。配合量が5重量%未満であると、相溶化剤としての効果が小さくなる傾向があり、15重量%をこえるとゴム自体の耐久性が劣る。また、EPDMは、ゴム成分100重量部に対して、0.5〜10重量部配合されることが好ましく、0.5〜8重量部配合されることがさらに好ましい。配合量が、0.5重量部未満であると、相溶化剤としての効果が小さくなる傾向があり、10重量部をこえると、ゴム自体の耐久性が劣る傾向にがある。
【0021】
また、EPDMにおけるエチレンの共重合量は、50〜85mol%であることが好ましい。エチレンの共重合量が、50mol%未満であると、相溶化剤としての効果が小さくなる傾向があり、85mol%をこえると、ゴム自体の耐性が悪化する傾向がある。
【0022】
本発明のタイヤ用ゴム組成物には、プロセスオイル(パラフィン系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル、芳香族系プロセスオイル)を配合することができる。プロセスオイルの配合量は、ジエン系ゴム100重量部に対して、好ましくは1〜60重量部、より好ましくは1〜30重量部である。プロセスオイルの配合量が、1重量部未満であると、加工性の面で悪化する傾向があり、60重量部をこえると、ゴムの硬度が低下して、操縦安定性が悪化する傾向がある。
【0023】
さらに、本発明のタイヤ用ゴム組成物には、前記シリカと併用してシランカップリング剤を配合することができる。また、ゴム成分、無機充填剤、ポリオレフィン粉末、EPDMのほかに、通常ゴム組成物として使用される配合剤、たとえば、ワックス、老化防止剤、ステアリン酸、酸化亜鉛、伸展油、加硫剤、加硫促進剤などを適宜配合することができる。
【0024】
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、ゴム成分、カーボンブラックおよび/またはシリカからなる無機充填剤、ポリオレフィン粉末、EPDMおよび必要に応じてそのほかの配合剤を、通常の加工装置、たとえば、ロール、バンバリーミキサー、ニーダーなどを用いて混練りすることにより得られる。
【0025】
本発明のタイヤは、前記タイヤ用ゴム組成物を用いて、通常の本発明によって製造される。すなわち、前記タイヤ用ゴム組成物を、未加硫の段階でタイヤの形状に押し出し加工し、タイヤ成形機上で通常の方法により貼り合わせて未加硫のタイヤを成形する。この未加硫タイヤを加硫機中で加熱・加圧して本発明のタイヤを得る。
【0026】
【実施例】
つぎに本発明のタイヤ用ゴム組成物を実施例に基づいてさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0027】
実施例1〜3および比較例1〜3
テスト内容
硫黄、加硫促進剤を除く成分を、(株)神戸製鋼所製1.7Lバンバリーを用いて混練りしたのち、オープンロール上で、得られた混練り物に硫黄、加硫促進剤を加えて練り込んだ。得られた混合物を、150℃において30分間加硫することでゴム組成物を得た。
【0028】
実施例、比較例で用いた各成分を表1に示す。使用したPP粉末は、粒子径70μmの出光石油化学(株)製のH−700であった。
【0029】
本テストについてはベーストレッドにPP粉末を使用して、ゴム組成物を作製したが、本発明はこれらのみに制限されるものではない。
【0030】
【表1】

Figure 0004342814
【0031】
測定項目
(硬度(JIS−A))
調製したゴム組成物の硬度を、25℃でJIS−A硬度計で測定した。
【0032】
(粘弾性測定)
(株)岩本製作所製のVES−F−3を用いて、周波数10Hz、初期歪み10%、動歪み2%で60℃におけるE*(複素弾性率)とtanδ(損失正接)を測定した。このE*値が大きいほど剛性が高く、操縦安定性に優れる。またtanδ値が小さいほど転がり抵抗が低減されている。
【0033】
(引張試験)
JIS−K6251に準じて3号ダンベルを用いて、調製したタイヤ用ゴム組成物の引張試験を実施し、破断強度(TB)、破断伸び(EB)を測定した。示された数値が大きいほどゴムの強度が良好である。
【0034】
(引裂試験)
JIS−K6252に準じて、調製したタイヤ用ゴム組成物の試験を行なった。示された数値が大きいほどゴムの強度が良好である。
【0035】
(操縦安定性)
195/60R15のタイヤを常法で作製し、当該タイヤを装着した普通乗用車にてテストコースにおいて官能試験を実施した。とくにハンドル応答性について比較例1を6点として相対評価した。点数が高い方が操縦安定性が良好である。
【0036】
(タイヤの軽量化)
作製したタイヤを無風状態下で、重量計にて測定した。ばらつきを考慮して同一規格のタイヤでN=3以上で測定し、その平均値をタイヤ重量とした。表2記載の値は基準タイヤと比べた時の軽量化の程度を示している。
【0037】
評価結果
【0038】
【表2】
Figure 0004342814
【0039】
実施例1における破断強度(TB)、破断伸び(EB)は、比較例1とほぼ同等であり、硬度およびE*値が高くなり、操縦安定性を向上させることができた。また、軽量化も達成された。実施例3におけるゴム強度は、やや低下したものの、硬度およびE*値が大幅に改善され、操縦安定性も改善され、さらに軽量化も達成された。
【0040】
一方、比較例2では硬度およびE*がやや高くなったが、操縦安定性や軽量化という点での効果が認められなかった。また、比較例3ではゴムの破壊時の引張強度や、引裂強度が基準と比較して、著しく低下した。
【0041】
一般にポリプロピレンは比重が1以下(0.91)であり、一方、タイヤ用ゴム組成物は比重が1以上である。本発明のように、タイヤ用ゴム組成物に低比重のポリプロピレン粉末を配合することで、タイヤの軽量化が達成される。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、耐久性を低下させることなく、タイヤを軽量化し、タイヤの転がり抵抗を低減させ、かつ操縦安定性の改善が達成される。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a rubber composition for tires for passenger cars and a pneumatic tire using the same.
[0002]
[Prior art]
In recent years, various methods for reducing rolling resistance of tires have been taken up for the purpose of energy saving. As a method for reducing the rolling resistance of the tire, weight reduction of the tire can be mentioned. However, if the amount of the rubber tread constituting the tire is reduced to reduce the weight of the tire, the wear resistance is deteriorated. Further, when the amount of the sidewall portion is reduced, the lateral rigidity of the tire is lowered and the steering stability is deteriorated.
[0003]
In addition, if the filler contained in the rubber compound is reduced to reduce the specific gravity of the rubber, the weight of the tire can be reduced and the rolling resistance can be reduced. It will be inferior in terms of cut resistance.
[0004]
In order to solve these problems, it is known that polyolefin powders such as polyethylene (PE) and polypropylene (PP), which are harder than diene rubbers and lighter in weight than fillers, are blended in rubber instead of fillers. ing.
[0005]
Specifically, when a thermoplastic elastomer and an olefin resin are blended with the rubber component, both rubber fatigue and low heat build-up are achieved (see Patent Document 1 and Patent Document 2), and a polyolefin in which a filler is mixed in advance. Is known to be excellent in processability and elastic modulus (see Patent Document 3). In addition, when a polyolefin is blended in a rubber composition, a rubber composition excellent in rubber physical properties can be obtained while maintaining low fuel consumption (see Patent Document 4), and a resin reinforced mainly containing rubber and polyolefin. It is known that an elastomer is excellent in tensile strength, wear resistance and fatigue resistance (see Patent Document 5). However, these olefin-based powders have poor adhesion to diene-based rubbers, so it has been found that they easily become the core of destruction.
[0006]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 7-309974 [Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 7-309975 [Patent Document 3]
JP 2002-212342 A [Patent Document 4]
Japanese Patent Laid-Open No. 10-265616 [Patent Document 5]
Japanese Patent Laid-Open No. 2002-12708
[Problems to be solved by the invention]
In the rubber composition for tires, the present invention reduces the weight of the tire without reducing the durability of the tire, such as wear resistance and cut resistance, even if polyolefin powder such as polyethylene or polypropylene is used instead of the filler. An object of the present invention is to provide a tire rubber composition that reduces the rolling resistance of the tire and improves the steering stability.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
That is, the present invention includes 20 to 120 parts by weight of an inorganic filler and 5 to 70 parts by weight of a polyolefin powder with respect to 100 parts by weight of a diene rubber, and 5 to 15% by weight with respect to the weight of the polyolefin powder. The present invention relates to a rubber composition for tires containing ethylene propylene rubber.
[0009]
The polyolefin powder preferably has a particle size of 500 μm or less.
[0010]
It is preferable that the maximum temperature in the kneading of the tire rubber composition is 165 ° C. or lower.
[0011]
The ethylene propylene rubber is preferably an ethylene propylene rubber obtained by polymerizing ethylidene norbornene as a third monomer.
[0012]
The present invention also relates to a pneumatic tire using the tire rubber composition.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The rubber composition for tires of the present invention contains a diene rubber, an inorganic filler, a polyolefin powder, and an ethylene propylene rubber.
[0014]
The rubber composition for tires of the present invention includes styrene-butadiene rubber (SBR), butadiene rubber (BR), 1,4-addition type isoprene rubber (IR), acrylonitrile (NBR), natural rubber (NR) and the like as rubber components. Includes diene rubber.
[0015]
The rubber composition for tires of the present invention contains carbon black and / or silica as an inorganic filler. There is no restriction | limiting in particular as a kind of said carbon black, For example, HAF, ISAF, SAF etc. are mention | raise | lifted. The type of the silica is not particularly limited, and examples thereof include dry method silica (anhydrous silicic acid), wet method silica (hydrous silicic acid) and the like. The compounding amount of carbon black and / or silica as the inorganic filler is 20 to 120 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the diene rubber. More preferably, it is 30-100 weight part, More preferably, it is 35-85 weight part. If the blending amount of carbon black and / or silica is less than 20 parts by weight, the reinforcing property is remarkably lowered, and if it exceeds 120 parts by weight, the rolling resistance is deteriorated, which is not preferable.
[0016]
The rubber composition for tires of the present invention contains polyolefin powder such as polypropylene (hereinafter referred to as PP) and polyethylene (PE). Here, the powder is not a pellet but a fine particle. The particle size of the polyolefin powder is preferably 500 μm or less, more preferably 1 to 300 μm, and even more preferably 1 to 100 μm. When the particle diameter of the polyolefin powder exceeds 500 μm, the polyolefin powder does not disperse in the rubber and remains as a foreign substance, and is poor in adhesion with the diene rubber, so that it easily becomes a fracture nucleus and deteriorates durability. The compounding quantity of polyolefin powder is 5-70 weight part with respect to 100 weight part of diene rubbers. More preferably, it is 10-60 weight part, More preferably, it is 10-55 weight part. When the content of the polyolefin powder is less than 5 parts by weight, weight reduction and reduction in rolling resistance are not achieved, and improvement in handling stability cannot be expected. On the other hand, when the amount exceeds 70 parts by weight, the strength of the rubber is lowered and the cost is increased.
[0017]
When the PP powder is mixed with the diene rubber, the temperature at the time of kneading is preferably 165 ° C. or less, and particularly preferably 120 to 160 ° C. When kneaded at a temperature exceeding 165 ° C., the PP powder is melted, and the sheet processability tends to deteriorate. When PE is used, kneading at 140 ° C. or lower is preferable, and kneading at 110 to 135 ° C. is particularly preferable. When kneaded at a temperature exceeding 140 ° C., the PE powder is melted and the sheet processability tends to deteriorate.
[0018]
Furthermore, even if the rubber is kneaded while paying attention to the kneading temperature as described above, the adhesion between the diene rubber and the polyolefin powder is poor, especially when the blending amount of the polyolefin powder is large. There is a phenomenon in which the powder of the rubber tends to be the core of the destruction of the rubber itself and the durability is inferior. This phenomenon of decreasing durability as the core of destruction can be solved by mixing a small amount of ethylene propylene rubber (hereinafter referred to as EPDM) that has affinity for polyolefin powders such as PE and PP as a compatibilizer. I found.
[0019]
The tire rubber composition of the present invention contains EPDM as a compatibilizing agent. The EPDM is preferably an ethylene propylene rubber obtained by polymerizing ethylidene norbornene as a third monomer.
[0020]
The blending amount of EPDM is preferably 5 to 15% by weight and more preferably 5 to 10% by weight with respect to the weight of the polyolefin powder. If the blending amount is less than 5% by weight, the effect as a compatibilizer tends to be small, and if it exceeds 15% by weight, the durability of the rubber itself is inferior. Moreover, it is preferable that 0.5-10 weight part is mix | blended with EPDM with respect to 100 weight part of rubber components, and it is still more preferable that 0.5-8 weight part is mix | blended. If the blending amount is less than 0.5 parts by weight, the effect as a compatibilizer tends to be small, and if it exceeds 10 parts by weight, the durability of the rubber itself tends to be inferior.
[0021]
Moreover, it is preferable that the copolymerization amount of ethylene in EPDM is 50 to 85 mol%. If the copolymerization amount of ethylene is less than 50 mol%, the effect as a compatibilizer tends to be small, and if it exceeds 85 mol%, the resistance of the rubber itself tends to deteriorate.
[0022]
Process oils (paraffinic process oil, naphthenic process oil, aromatic process oil) can be blended with the rubber composition for tires of the present invention. The blending amount of the process oil is preferably 1 to 60 parts by weight, more preferably 1 to 30 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the diene rubber. If the blending amount of the process oil is less than 1 part by weight, the workability tends to deteriorate, and if it exceeds 60 parts by weight, the hardness of the rubber tends to decrease and the steering stability tends to deteriorate. .
[0023]
Furthermore, a silane coupling agent can be blended in the tire rubber composition of the present invention in combination with the silica. In addition to rubber components, inorganic fillers, polyolefin powders, EPDM, compounding agents usually used as rubber compositions such as waxes, anti-aging agents, stearic acid, zinc oxide, extender oils, vulcanizing agents, additives A sulfur accelerator or the like can be appropriately blended.
[0024]
The rubber composition for tires of the present invention contains an inorganic filler composed of a rubber component, carbon black and / or silica, polyolefin powder, EPDM and other compounding agents as required, in a usual processing apparatus such as a roll, a banbury. It can be obtained by kneading using a mixer, a kneader or the like.
[0025]
The tire of the present invention is produced according to the present invention using the tire rubber composition. That is, the rubber composition for a tire is extruded into a tire shape at an unvulcanized stage, and bonded by a usual method on a tire molding machine to form an unvulcanized tire. This unvulcanized tire is heated and pressurized in a vulcanizer to obtain the tire of the present invention.
[0026]
【Example】
Next, the tire rubber composition of the present invention will be described in more detail based on examples, but the present invention is not limited thereto.
[0027]
Examples 1-3 and Comparative Examples 1-3
Test content Components except for sulfur and vulcanization accelerator were kneaded using 1.7L Banbury manufactured by Kobe Steel, Ltd., then sulfur and vulcanization accelerator were added to the resulting kneaded material on an open roll. In addition, kneaded. The resulting mixture was vulcanized at 150 ° C. for 30 minutes to obtain a rubber composition.
[0028]
Table 1 shows each component used in Examples and Comparative Examples. The PP powder used was H-700 manufactured by Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. having a particle size of 70 μm.
[0029]
In this test, a rubber composition was prepared using PP powder as a base tread, but the present invention is not limited to these.
[0030]
[Table 1]
Figure 0004342814
[0031]
Measurement item (Hardness (JIS-A))
The hardness of the prepared rubber composition was measured with a JIS-A hardness meter at 25 ° C.
[0032]
(Viscoelasticity measurement)
Using a VES-F-3 manufactured by Iwamoto Seisakusho, E * (complex modulus) and tan δ (loss tangent) at 60 ° C. were measured at a frequency of 10 Hz, an initial strain of 10%, and a dynamic strain of 2%. The greater the E * value, the higher the rigidity and the better the steering stability. Further, the rolling resistance is reduced as the tan δ value is smaller.
[0033]
(Tensile test)
Using a No. 3 dumbbell according to JIS-K6251, the prepared tire rubber composition was subjected to a tensile test, and the breaking strength (TB) and breaking elongation (EB) were measured. The greater the value shown, the better the strength of the rubber.
[0034]
(Tear test)
The prepared tire rubber composition was tested according to JIS-K6252. The greater the value shown, the better the strength of the rubber.
[0035]
(Maneuvering stability)
A 195 / 60R15 tire was produced by a conventional method, and a sensory test was performed on a test course using a normal passenger car equipped with the tire. In particular, the steering response was evaluated relative to Comparative Example 1 as 6 points. The higher the score, the better the steering stability.
[0036]
(Lightweight tires)
The produced tire was measured with a weight scale under no wind condition. Taking into account the variation, the tires of the same standard were measured at N = 3 or more, and the average value was taken as the tire weight. The values listed in Table 2 indicate the degree of weight reduction when compared with the reference tire.
[0037]
Evaluation results [0038]
[Table 2]
Figure 0004342814
[0039]
The breaking strength (TB) and breaking elongation (EB) in Example 1 were almost the same as those in Comparative Example 1, and the hardness and E * value were increased, and the steering stability could be improved. In addition, weight reduction was achieved. Although the rubber strength in Example 3 was slightly reduced, the hardness and E * value were greatly improved, the steering stability was improved, and further weight reduction was achieved.
[0040]
On the other hand, in Comparative Example 2, the hardness and E * were slightly high, but no effect in terms of steering stability and weight reduction was recognized. Further, in Comparative Example 3, the tensile strength at the time of breaking the rubber and the tear strength were remarkably reduced as compared with the standard.
[0041]
Generally, polypropylene has a specific gravity of 1 or less (0.91), while a tire rubber composition has a specific gravity of 1 or more. As in the present invention, the weight reduction of the tire can be achieved by blending a low specific gravity polypropylene powder into the tire rubber composition.
[0042]
【The invention's effect】
According to the present invention, the tire is reduced in weight, the rolling resistance of the tire is reduced, and the steering stability is improved without reducing the durability.

Claims (4)

ジエン系ゴム100重量部に対して、無機充填剤20〜120重量部およびポリオレフィン粉末5〜70重量部を含み、かつ該ポリオレフィン粉末の重量に対して5〜15重量%のエチレンプロピレンゴムを含み、
前記エチレンプロピレンゴムが、エチリデンノルボルネンが第三モノマーとして重合されたエチレンプロピレンゴムである
タイヤ用ゴム組成物。
Respect diene rubber 100 parts by weight, the inorganic filler of 20 to 120 parts by weight comprising a polyolefin powder 5-70 parts by weight, and looking contains 5 to 15 wt% of ethylene propylene rubber based on the weight of the polyolefin powder ,
The rubber composition for tires , wherein the ethylene propylene rubber is an ethylene propylene rubber obtained by polymerizing ethylidene norbornene as a third monomer .
前記ポリオレフィン粉末の粒子径が500μm以下である請求項1記載のタイヤ用ゴム組成物。  The tire rubber composition according to claim 1, wherein a particle diameter of the polyolefin powder is 500 μm or less. 前記タイヤ用ゴム組成物の混練りにおける最高温度が165℃以下である請求項1または2記載のタイヤ用ゴム組成物。  The tire rubber composition according to claim 1 or 2, wherein a maximum temperature in kneading the tire rubber composition is 165 ° C or lower. 請求項1、2または3記載のタイヤ用ゴム組成物を用いた空気入りタイヤ。A pneumatic tire using the tire rubber composition according to claim 1, 2 or 3 .
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