JP4338261B2 - Hydraulic cylinder sliding part packing - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧シリンダ摺動部用パッキンに関する。更に詳しくは、ポリウレタン系エラストマー組成物から架橋成形された油圧シリンダ摺動部用パッキンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、油圧シリンダ摺動部用パッキンとしては、機械的強度、耐摩耗性などにすぐれたポリウレタン系エラストマーを使用したパッキンが多用されており、これについて耐久寿命向上の要求がみられるものの、近年の装置の高速化、高圧化、高温化などに伴ない、従来の材料ではこうした要求寿命を満足させることがより困難な状況となっている。
【0003】
パッキンが初期の密封性を維持するためには、初期の適切な接触面圧分布形態と締め代を維持する必要がある。接触面圧分布形態は主として摩耗で変化し、また締め代は摩耗とへたりとで変化するので、摺動するパッキンの寿命は、摩耗とへたりとで左右されることになる。
【0004】
摩耗を抑制する方法としては、充填材を添加する方法が一般的に行われているが、ポリウレタン系エラストマーにグラファイト粉末等の充填材を添加した場合には、必要な摩耗特性を得るために多量の充填材を必要とし、多量の充填材の添加は、材料のゴム特性を失わせ、また圧縮永久歪特性を低下させ、更にパッキンとしては大きなへたりを生ずるなど、十分な寿命延長効果が得られないばかりではなく、高価な充填材を多量に使用するためコストアップともなり、またリップ部の切削加工性が低下するなどの欠点ももたらしている。
【0005】
充填剤として、各種金属化合物やガラス粉末等を用いることもできるが、この場合にもコストアップ、加工性の低下やエラストマーが本来有するエラスティックな特性が失われるなどの欠点が同様にみられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、油圧シリンダ摺動部に用いられ、耐久寿命を向上させた摺動部用パッキンを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる本発明の目的は、ポリウレタン系エラストマー100重量部当り2〜5重量部の炭素繊維および2〜6重量部の未焼成テトラフルオロエチレン樹脂粉末を10重量部以下の合計量で含有してなるポリウレタン系エラストマー組成物から架橋成形された油圧シリンダ摺動部用パッキンによって達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】
ポリウレタン系エラストマーを製造するのに用いられるポリオール成分としては、分子量が約500〜3000、好ましくは約1500〜2500のポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、アクリルポリオール、シリコンポリオール、1,4−ポリブタジエンポリオール、1,2−ポリブタジエンポリオール、フェノリックポリオール、難燃性ポリオール、ひまし油ポリオール等が用いられる。
【0009】
これらの内、ポリエステルポリオールとしては、アジピン酸、イソフタル酸、テレフタル酸等のジカルボン酸とエチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、ネオペンチルグリコール等のポリオールとの縮合反応生成物、ポリカプロラクトンポリオール、ポリカーボネートポリオール等が、またポリエーテルポリオールとしては、ポリプロピレングリコール系ポリオールまたはそのエチレンオキシド変性物、アミン変性物、あるいはポリオキシテトラメチレングリコール等がそれぞれ用いられる。
【0010】
また、他の反応成分たるジイソシアネートとしては、1,4−テトラメチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネートなどの脂肪族系ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネート、水添4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂環式系ジイソシアネートまたはキシリレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、1,5−ナフチレンジイソシアネート等の芳香族系ジイソシアネートが用いられる。
【0011】
これら両者の反応の際、反応系には連鎖成長剤を共存させることができ、連鎖成長剤としては、例えば1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2,3−ブタンジオール、p−フェニレンジ(β−ヒドロキシエチル)エーテル、p−キシリレングリコール、グリセリンモノアリルエーテル、ジメチロールヒドロピランなどのグリコール、エチレンジアミン、3,3′−ジクロル−4,4′−ジアミノジフェニルメタン、ジエチルトルイレンジアミン、N,N′−ジアミノピペリジン等のジアミンまたは水などが用いられる。
【0012】
未焼成のテトラフルオロエチレン樹脂粉末および炭素繊維は、プレポリマーの段階で添加することもできるが、ポリウレタン化反応を行った後にバンバリーミキサや押出機を用いて複合化する方法が適している。
【0013】
より具体的には、次のような方法が用いられる。
(1)ポリオール成分にこれらの充填材を混合した後、過剰のジイソシアネートを加えて反応させる。得られた有利のジイソシアネートを含有する液状プレポリマーに連鎖成長剤を添加し、型内に注入して所定時間硬化させた後、型から取出し、そのままの形状で、あるいは粉砕してから射出成形機を用いて加熱溶融後、成形型内で再成形した状態で、80〜120℃の温度で15〜48時間程度加熱する。
(2)高分子量のジヒドロキシ化合物、これらの充填剤、連鎖成長剤およびジイソシアネート(ジヒドロキシ化合物および連鎖成長剤の両者に存在する官能性基より少ない当量で用いられる)を混合して、反応させる。この反応生成物は、貯蔵およびロール加工することができ、後の段階で他のジイソシアネートと混合することにより架橋させることができる。このジイソシアネートとして4,4′-ジフェニルメタンジイソシアネートを使用した場合には、過酸化物によって架橋することができる。また、不飽和の連鎖成長剤を使用した場合には、イオウ、ホルムアルデヒドなどで架橋させることができる。
【0014】
炭素繊維としては、その長さが約30μm〜3mm、好ましくは約50μm〜1mmで、径が約1〜50μm、好ましくは約5〜30μmのものが、生成ポリウレタン系エラストマー100重量部当り約2〜5重量部の割合で用いられる。これよりも少ない添加割合では、本発明の目的とする程の耐摩耗性改善効果が得られず、一方これよりも多い割合で添加して用いられると、コストアップになるばかりではなく、加工性や柔軟性の低下が顕著となる。
【0015】
また、未焼成のテトラフルオロエチレン樹脂粉末としては、その粒径が約0.5〜100μm、好ましくは約1〜60μmのPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)粉末が一般に用いられ、それは生成ポリウレタン系エラストマー100重量部当り約2〜6重量部の割合で用いられる。これよりも少ない添加割合では、本発明の目的とする程の耐摩耗性改善効果が得られず、一方これよりも多い割合で添加して用いられると、コストや柔軟性の点で好ましくない。なお、炭素繊維と併用される場合にも、両者を合計して約10重量部以下にとどめることが望ましい。
【0016】
以上の各成分を必須成分とする本発明のポリウレタン系エラストマー組成物中には、更に必要に応じて他の充填材、金属の酸化物または水酸化物、滑剤、酸化防止剤等が配合されて用いられる。
【0017】
プレポリマーに炭素繊維や未焼成テトラフルオロエチレン樹脂粉末を添加した後、連鎖延長剤と反応させたポリウレタン化させる場合には、ポリウレタン化反応を金型内で行ない、シート状等に成形した後、約80〜120℃で約15〜48時間程度二次架橋(オーブン架橋)することが行われる。
【0018】
【発明の効果】
本発明に係る油圧シリンダ摺動部用パッキンは、ポリウレタン系エラストマー100重量部当り約10重量部以下という比較的少量の炭素繊維または未加硫テトラフルオロエチレン樹脂粉末が用いられているため、コストパーフォマンス性にすぐれ、しかもポリウレタン系エラストマーが本来有する柔軟性、圧縮永久歪特性などを実質的に損うことなく、耐摩耗性を耐へたり性と両立させながら改善させている。
【0019】
より具体的には、
(1)少量の充填量で摩耗低減の効果が得られることから、他の充填剤を配合した場合と比較して、パッキンリップ形成時の切削加工性にすぐれ、高精度な形状のものをより廉価に製造することが可能となる。
(2)従来摩耗の問題で選択できなかった種類のポリウレタン系エラストマーでも、ゴム特性を損わないレベルの充填材を添加することで摩耗特性を改善できるので、油圧シリンダ摺動部用パッキンとして好適に用いることができる。
(3)パッキンの摩耗およびへたりの抑制により、初期の接触面圧分布を維持した状態で、長期的に締め代を維持することが可能となり、長寿命化が達成される。
【0020】
【実施例】
次に、実施例について本発明を説明する。
【0021】
比較例1
ポリカプロラクトンジオール(OH価56.1)700gおよび炭素繊維(大阪ガスケミカル製品ドナカーボS-2404N;長さ30〜300μm、径10〜30μm)40g(生成ポリウレタンに対して約4phr)の混合物を125℃に加熱しながら、そこにトリジンジイソシアネート(分子量264)245gを加え、減圧下で約30〜40分間攪拌した後、1,4-ブタンジオール44gを加え、直ちに熱板上に注いで硬化させた。硬化物を粉砕し、粉砕物を射出成形機を用い、ノズル部195℃、シリンダー部178℃の成形条件下で、シート状(150×150×2mm)に成形し、その後約100〜120℃の温度で48時間二次架橋(オーブン架橋)を行った。
【0022】
比較例2
比較例1において、炭素繊維の代りに、未焼成のPTFE粉末(三井フロロケミカル製品PTFE 6J;粒径470μm)を20g(生成ポリウレタンに対して約2phr)用いた。
【0023】
比較例3
比較例1において、炭素繊維が用いられなかった。
【0024】
比較例4
比較例1において、炭素繊維の代りに、同量の二硫化モリブデン粉末が用いられた。
【0025】
実施例
ポリカーボネートジオール(OH価55.7)およびイソホロンジイソシアネート(分子量223.3)100gを、減圧下で80℃で30分間反応させ、得られたプレポリマーに炭素繊維6g(生成ポリウレタンに対して約2phr)および未焼成PTFE(PTFE 6J)6g(生成ポリウレタンに対して約2phr)の混合物を添加し、混合した後、約130〜135℃に加熱して溶融させたトリメチレンビス(4-アミノベンゾエート)103.2gを添加した。これを金型に注入し硬化させてから、約80〜100℃で15時間の二次架橋(オーブン架橋)を行ない、シート状(150×150×2mm)に架橋成形した。
【0026】
比較例5
実施例において、炭素繊維および未焼成PTFEが用いられなかった。
【0027】
比較例6
実施例において、炭素繊維および未焼成PTFEの代りに、グラファイト粉末30g(生成ポリウレタンに対して約10phr)が用いられた。
【0028】
以上の実施例および各比較例で得られた加硫シートについて、常態物性(ASTM D-412-83準拠)、圧縮永久歪(100℃、70時間)および摩擦摩耗特性(相手材SUS304、線速度200mm/秒、荷重20Kg/cm2、乾燥摩擦15分間の条件下での動摩擦係数および摩耗深さ)の測定を行った。得られた結果は、次の表に示される。
表
測定項目 比-1 比-2 比-3 比-4 実施例 比-5 比-6
[常態物性]
硬さ (ポイント) 88 88 87 88 93 92 95
引張強さ (MPa) 43 42 42 46 40 38 39
伸び (%) 482 505 480 420 560 550 380
[圧縮永久歪]
100℃、70時間 (%) 32 32 33 33 37 35 44
[摩擦摩耗特性]
動摩擦係数 0.436 0.520 0.920 0.640 0.406 0.720 0.530
摩耗深さ (mm) 0.37 0.58 1.10 0.67 0.40 0.81 0.58[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a packing for a hydraulic cylinder sliding portion. More specifically, the present invention relates to a packing for a hydraulic cylinder sliding portion that is cross-linked and molded from a polyurethane elastomer composition .
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as the packing for hydraulic cylinder sliding parts, packing using polyurethane elastomer with excellent mechanical strength, wear resistance, etc. has been widely used. With the increase in the speed, pressure and temperature of these devices, it has become more difficult to satisfy the required life with conventional materials.
[0003]
In order for the packing to maintain the initial sealing performance, it is necessary to maintain the initial appropriate contact surface pressure distribution form and tightening allowance. The contact surface pressure distribution form changes mainly due to wear, and the tightening allowance changes depending on wear and sag. Therefore, the life of the sliding packing depends on the wear and sag.
[0004]
As a method of suppressing wear, a method of adding a filler is generally performed. However, when a filler such as graphite powder is added to a polyurethane elastomer, a large amount is obtained in order to obtain necessary wear characteristics. The addition of a large amount of fillers can reduce the rubber properties of the material, reduce the compression set properties, and can cause a significant sag as a packing. Not only is this not possible, but a large amount of expensive filler is used, resulting in an increase in cost, and there are also disadvantages such as a reduction in the machinability of the lip portion.
[0005]
Various metal compounds, glass powders, and the like can be used as the filler, but in this case as well, there are similar disadvantages such as an increase in cost, a decrease in workability, and loss of the elastic properties inherent in the elastomer.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a sliding part packing which is used for a hydraulic cylinder sliding part and has an improved durability life.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
An object of the present invention is a polyurethane comprising 2 to 5 parts by weight of carbon fiber and 2 to 6 parts by weight of unfired tetrafluoroethylene resin powder in a total amount of 10 parts by weight or less per 100 parts by weight of a polyurethane elastomer. This is achieved by a hydraulic cylinder sliding part packing formed by cross-linking from an elastomeric composition.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The polyol component used for producing the polyurethane-based elastomer includes a polyester polyol having a molecular weight of about 500 to 3000, preferably about 1500 to 2500, a polyether polyol, an acrylic polyol, a silicon polyol, a 1,4-polybutadiene polyol, 1 , 2-polybutadiene polyol, phenolic polyol, flame retardant polyol, castor oil polyol, and the like are used.
[0009]
Among these, polyester polyols include dicarboxylic acids such as adipic acid, isophthalic acid and terephthalic acid, and polyols such as ethylene glycol, propylene glycol, diethylene glycol, butylene glycol, 1,6-hexanediol, trimethylolpropane and neopentyl glycol. As the polyether polyol, a polypropylene glycol-based polyol, an ethylene oxide-modified product, an amine-modified product, polyoxytetramethylene glycol, or the like is used.
[0010]
Other diisocyanates that are reaction components include aliphatic diisocyanates such as 1,4-tetramethylene diisocyanate, 1,6-hexamethylene diisocyanate, lysine diisocyanate, isophorone diisocyanate, hydrogenated xylylene diisocyanate, hydrogenated 4,4. Cycloaliphatic diisocyanates such as' -diphenylmethane diisocyanate or aromatic diisocyanates such as xylylene diisocyanate, tolylene diisocyanate, 4,4'-diphenylmethane diisocyanate, tolidine diisocyanate, p-phenylene diisocyanate, 1,5-naphthylene diisocyanate Used.
[0011]
In the reaction of both of these, a chain growth agent can coexist in the reaction system. Examples of the chain growth agent include 1,4-butanediol, 1,6-hexanediol, 2,3-butanediol, p -Glycols such as phenylene di (β-hydroxyethyl) ether, p-xylylene glycol, glycerin monoallyl ether, dimethylol hydropyran, ethylenediamine, 3,3'-dichloro-4,4'-diaminodiphenylmethane, diethyltoluylene diene Amines, diamines such as N, N′-diaminopiperidine or water are used.
[0012]
The unbaked tetrafluoroethylene resin powder and carbon fiber can be added at the prepolymer stage, but a method of compounding using a Banbury mixer or an extruder after the polyurethane-forming reaction is suitable.
[0013]
More specifically, the following method is used.
(1) After mixing these fillers with the polyol component, an excess of diisocyanate is added and reacted. A chain growth agent is added to the obtained liquid prepolymer containing the advantageous diisocyanate, injected into the mold and cured for a predetermined time, and then taken out from the mold and used as it is or after being pulverized, then an injection molding machine. After being melted by heating, the mixture is heated at a temperature of 80 to 120 ° C. for about 15 to 48 hours while being remolded in a mold.
(2) A high molecular weight dihydroxy compound, these fillers, a chain growth agent and a diisocyanate (used in an amount less than the functional group present in both the dihydroxy compound and the chain growth agent) are mixed and reacted. This reaction product can be stored and rolled and crosslinked at a later stage by mixing with other diisocyanates. When 4,4'-diphenylmethane diisocyanate is used as the diisocyanate, it can be crosslinked with a peroxide. When an unsaturated chain growth agent is used, it can be crosslinked with sulfur, formaldehyde or the like.
[0014]
The carbon fiber has a length of about 30 μm to 3 mm, preferably about 50 μm to 1 mm, and a diameter of about 1 to 50 μm, preferably about 5 to 30 μm. Used in a proportion of 5 parts by weight. If the addition ratio is smaller than this, the effect of improving the wear resistance as the object of the present invention cannot be obtained. On the other hand, if the addition ratio is larger than this, not only the cost is increased but also the workability is increased. And a decrease in flexibility becomes remarkable.
[0015]
Further, as the unbaked tetrafluoroethylene resin powder, PTFE (polytetrafluoroethylene) powder having a particle size of about 0.5 to 100 μm, preferably about 1 to 60 μm is generally used. It is used at a ratio of about 2 to 6 parts by weight per unit. If the addition ratio is less than this, the effect of improving the wear resistance as the object of the present invention cannot be obtained. On the other hand, if the addition ratio is more than this, it is not preferable in terms of cost and flexibility. Even when used in combination with carbon fibers, it is desirable that the total amount of both be reduced to about 10 parts by weight or less.
[0016]
In the polyurethane elastomer composition of the present invention containing the above components as essential components, other fillers, metal oxides or hydroxides, lubricants, antioxidants and the like are further blended as necessary. Used.
[0017]
After addition of carbon fiber or unsintered tetrafluoroethylene resin powder to the prepolymer, in the case of polyurethanation reacted with chain extenders, the polyurethane reaction performed in the mold, after molding into a sheet or the like, Secondary crosslinking (oven crosslinking) is performed at about 80 to 120 ° C. for about 15 to 48 hours .
[0018]
【The invention's effect】
The hydraulic cylinder sliding part packing according to the present invention uses a relatively small amount of carbon fiber or unvulcanized tetrafluoroethylene resin powder of about 10 parts by weight or less per 100 parts by weight of the polyurethane-based elastomer. In addition, the wear resistance is improved while being compatible with the sag resistance without substantially impairing the inherent flexibility and compression set characteristics of the polyurethane elastomer.
[0019]
More specifically,
(1) Since the effect of reducing wear can be obtained with a small amount of filling, it has superior machinability when forming a packing lip and has a more precise shape than when other fillers are blended. It can be manufactured at low cost.
(2) Even with polyurethane elastomers of a type that could not be selected due to wear problems, the wear characteristics can be improved by adding a filler that does not impair the rubber characteristics, making it suitable as a packing for hydraulic cylinder sliding parts. Can be used.
(3) By suppressing the wear and sag of the packing, it is possible to maintain the tightening allowance for a long period of time while maintaining the initial contact surface pressure distribution, thereby achieving a long life.
[0020]
【Example】
Next, the present invention will be described with reference to examples.
[0021]
Comparative Example 1
Heat a mixture of 700 g of polycaprolactone diol (OH number 56.1) and carbon fiber (Osaka Gas Chemical Product DonaCarbo S-2404N; length 30-300 μm, diameter 10-30 μm) (approx. 4 phr to the polyurethane produced) to 125 ° C. While adding 245 g of tolidine diisocyanate (molecular weight 264) and stirring under reduced pressure for about 30-40 minutes, 44 g of 1,4-butanediol was added and immediately poured onto a hot plate and cured. The cured product is pulverized, and the pulverized product is molded into a sheet (150 × 150 × 2 mm) under the molding conditions of a nozzle portion of 195 ° C. and a cylinder portion of 178 ° C. using an injection molding machine, and then about 100 to 120 ° C. Secondary crosslinking (oven crosslinking) was performed at temperature for 48 hours.
[0022]
Comparative Example 2
In Comparative Example 1 , 20 g of unsintered PTFE powder (Mitsui Fluorochemical Product PTFE 6J; particle size 470 μm) was used instead of carbon fiber (about 2 phr relative to the produced polyurethane).
[0023]
Comparative Example 3
In Comparative Example 1 , no carbon fiber was used.
[0024]
Comparative Example 4
In Comparative Example 1 , the same amount of molybdenum disulfide powder was used instead of carbon fiber.
[0025]
EXAMPLE Polycarbonate diol (OH number 55.7) and 100 g of isophorone diisocyanate (molecular weight 223.3) were reacted under reduced pressure at 80 ° C. for 30 minutes, and the resulting prepolymer was mixed with 6 g of carbon fiber (about 2 phr relative to the produced polyurethane) After adding a mixture of 6 g of calcined PTFE (PTFE 6J) (about 2 phr relative to the resulting polyurethane) and mixing, 103.2 g of trimethylene bis (4-aminobenzoate) melted by heating to about 130-135 ° C. Added. This since by injected and cured in a mold, subjected to secondary crosslinking of 15 hours at about 80 to 100 ° C. (oven crosslinked), and crosslinked molded into a sheet (150 × 150 × 2mm).
[0026]
Comparative Example 5
In the examples , carbon fibers and unfired PTFE were not used.
[0027]
Comparative Example 6
In the examples , 30 g of graphite powder (about 10 phr for the resulting polyurethane) was used instead of carbon fiber and unfired PTFE.
[0028]
About the vulcanized sheets obtained in the above examples and comparative examples , normal physical properties (according to ASTM D-412-83), compression set (100 ° C., 70 hours) and friction and wear properties (counter material SUS304, linear velocity) The dynamic friction coefficient and the wear depth were measured under the conditions of 200 mm / sec, load 20 kg / cm 2 , and dry friction for 15 minutes. The results obtained are shown in the following table.
table
Measurement item ratio-1 ratio-2 ratio-3 ratio-4 Example ratio-5 ratio-6
[Normal physical properties]
Hardness (points) 88 88 87 88 93 92 95
Tensile strength (MPa) 43 42 42 46 40 38 39
Elongation (%) 482 505 480 420 560 550 380
[Compression set]
100 ° C, 70 hours (%) 32 32 33 33 37 35 44
[Friction and wear characteristics]
Coefficient of dynamic friction 0.436 0.520 0.920 0.640 0.406 0.720 0.530
Wear depth (mm) 0.37 0.58 1.10 0.67 0.40 0.81 0.58
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1999
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