JP4329206B2 - ディーゼルエンジンの燃料制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料を燃焼室内に直接噴射する燃料噴射弁を備え、エンジン負荷の増大に伴って上記燃料噴射弁からの燃料噴射量及び燃料噴射圧力を増大させるようになっているディーゼルエンジンの燃料制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、直噴式のディーゼルエンジンにおいて、低回転低負荷側の運転領域で騒音低減等のため、メイン噴射に先立ってパイロット噴射を行うようにし、つまりパイロット噴射で予混合燃焼を行わせてからこれに続いてメイン噴射で拡散燃焼を行わせるようにする技術は一般に知られている。また、例えば特開平9−228880号公報に示されるように、上記パイロット噴射を行うようにしたディーゼルエンジンにおいて、吸入空気量検出手段により検出される吸入空気量に応じ、パイロット噴射量及びパイロット噴射タイミングを補正制御するようにした制御装置が知られている。
【0003】
この制御装置では、吸入空気量に応じたパイロット噴射タイミングの補正制御として、同公報の請求項3及び図18に明示されているように、吸入空気量が目標値よりも少ないときに、パイロット噴射量を進角補正するようになっている。すなわち、同公報に示されているターボ過給機付ディーゼルにおいて低回転低負荷域から加速が行われた場合の加速初期には過給機の応答遅れ(ターボラグ)により吸入空気量が目標値よりも少なくなるが、このようなときにパイロット噴射タイミングが進角補正され、これによってパイロット噴射の終了時期からメイン噴射開始時期までの間隔が長くされる。
【0004】
また、一般にディーゼルエンジンにおける燃料噴射の制御としては、エンジン負荷が増大したときはそれに伴って燃料噴射量を増大させ、例えばパイロット噴射量及びメイン噴射量の両方を増大させるようにするとともに、それに対応してパイロット噴射タイミングを進角させ、パイロット噴射の終了時期からメイン噴射開始時期までの間隔を長くするように制御するものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近では上記のような燃料噴射量の制御に加え、運転状態に応じて燃料噴射圧力の制御も行われるようになってきており、燃料噴射圧力の制御としては、負荷の増大に伴って燃料噴射圧力を高めるように制御される。このような燃料噴射圧力の制御も行うようになっているディーゼルエンジンでは、従来のように加速時にパイロット噴射タイミングを進角させる制御を行うと、NOxの増大及び騒音の増大を招き易くなるという問題が生じていた。
【0006】
すなわち、アイドル運転域等の低回転低負荷域からの加速時には、負荷の増大に応じて燃料噴射圧力が高められることによりパイロット噴射の燃焼速度が速められるので、従来のようにパイロット噴射タイミングが進角されて噴射の間隔が長くされると、パイロット噴射の燃焼がメイン噴射の燃焼につながらなくなり、いったん燃焼が途切れてからメイン噴射の燃料が燃焼し、それにより熱発生率が急激に立ち上がり、NOx及び騒音の増大を招くこととなる。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑み、アイドル運転域等の低回転低負荷域からの加速時に、パイロット噴射による予混合燃焼からメイン噴射による拡散燃焼へのつながりを良くすることにより、熱発生率の急激な立ち上がりを抑制し、NOx及び騒音の増大を防止することができるディーゼルエンジンの燃料制御装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、燃料を燃焼室内に直接噴射する燃料噴射弁と、燃料圧送ポンプから送給された燃料を蓄圧するコモンレールとを備え、上記コモンレールに接続される上記燃料噴射弁は、制御信号に応じて燃料噴射時間および噴射タイミングが制御され、エンジン負荷の増大に伴って、コモンレール内の燃料圧力が増大されて上記燃料噴射弁からの燃料噴射圧力が増大されるとともに、上記燃料噴射弁からの燃料噴射量が増大されるようになっているディーゼルエンジンの燃料制御装置において、エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段と、この運転状態検出手段による検出に応じて上記燃料噴射弁からの燃料噴射を制御する燃料噴射制御手段とを備え、この燃料噴射制御手段は、エンジンの低回転低負荷域においてパイロット噴射により予混合燃焼を行わせてからメイン噴射により拡散燃焼を行わせるように燃料噴射を制御するとともに、この低回転低負荷域から中負荷乃至高負荷の運転領域への加速時に、パイロット噴射終了時期からメイン噴射開始時期までの間隔を低回転低負荷域での定常運転時に対して短くするように噴射タイミングの変更制御を行い、かつ、この低回転低負荷域から中負荷乃至高負荷の運転領域への加速時にパイロット噴射量及びメイン噴射量の両方を増量補正するよう構成したものである。
【0009】
この発明の燃料制御装置によると、上記加速時にパイロット噴射とメイン噴射との間隔が短縮されることにより、中負荷乃至高負荷への加速に伴う燃料噴射圧力の上昇によってパイロット噴射の燃焼が速められても、パイロット噴射による予混合燃焼とメイン噴射による拡散燃焼が途切れることなく行われる状態が確保され、メイン噴射後の熱発生率の急上昇が抑制される。このため、NOx及び騒音の増大が避けられる。
【0010】
また、上記燃料噴射制御手段は、低回転低負荷域から中負荷乃至高負荷の運転領域への加速時に、上記噴射タイミングの変更制御に加え、パイロット噴射量及びメイン噴射量の両方を増量補正するようになっている。つまり、上記加速初期に、パイロット噴射及びメイン噴射の各噴射量が増量補正される一方、パイロット噴射とメイン噴射の間隔が短縮されることにより、加速性能が高められつつ、可及的にNOx及び騒音が抑制される。
【0011】
上記噴射タイミングの変更制御は、特にアイドル運転域からの加速時に行うことが有効である。つまり、アイドル運転域からの加速時は負荷が大きく増大することで燃料噴射圧力が急増することにより、従来のような制御ではパイロット噴射とメイン噴射との間で燃焼が途切れるという傾向が生じ易く、これに対し、本発明のようにパイロット噴射とメイン噴射の間隔を短縮することで上記傾向が是正される。
【0012】
上記燃料噴射制御手段は、急加速状態か緩加速状態かを判別し、急加速状態のときにのみ上記噴射タイミングの変更制御を行うようにすることが効果的である。加速前の状態に対し噴射タイミングの変更を行わなければ燃焼速度が短くなることで燃焼が途切れ易くなるのは、特に燃料噴射圧力が急増する急加速状態のときだからである。
【0013】
また、上記燃料噴射制御手段は、上記噴射タイミングの変更制御として、パイロット噴射のタイミングをメイン噴射に近づけるように変更することが好ましい。つまり、パイロット噴射のタイミングが変更されることにより、メイン噴射タイミングは熱効率等にとって最適なタイミングに保たれつつ、パイロット噴射とメイン噴射の間隔が短縮されることとなる。
【0014】
また、上記燃料噴射制御手段は、上記噴射タイミングの変更制御として、パイロット噴射を複数回に分割し、そのうちの後段側のパイロット噴射の終了時期からメイン噴射開始時期までの間隔を短くするようにパイロット噴射のタイミングを設定するようになっていてもよい。このようにすると、加速時に、パイロット噴射量が比較的多い場合でも、パイロット噴射自体の急激な燃焼が抑制されるともに、メイン噴射後の熱発生率の急激な上昇が抑制されることにより、NOx及び騒音を抑制する作用が高められる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る燃料制御装置を備えたディーゼルエンジンの実施形態を示している。そのエンジン本体1には吸気通路2及び排気通路3が接続されている。また、このエンジンにはターボ過給機5が装備され、このターボ過給機5は、吸気通路2に設けられたコンプレッサ6と、このコンプレッサ6を排気エネルギーにより駆動するために排気通路3に設けられたタービン7とを備えている。
【0016】
エンジン各部の構造を具体的に説明すると、エンジン本体1の各シリンダ11には燃焼室内に燃料を噴射する多噴口の燃料噴射弁12が配設されている。各燃料噴射弁12は、制御信号に応じて燃料噴射時間及び噴射タイミングの制御が可能な構造となっている。これらの燃料噴射弁12の燃料入口側は分配通路13を介してコモンレール(共通管)14に接続され、また各燃料噴射弁12の燃料出口側はリターン通路16に接続されている。上記コモンレール14は燃料通路15を介して燃料圧送ポンプ17に接続されており、燃料圧送ポンプ17から送給された燃料がコモンレール14で蓄圧された上で各燃料噴射弁12に送られるようになっている。
【0017】
上記燃料圧送ポンプ17はエンジンで駆動されて燃料を圧送するようになっている。この燃料圧送ポンプ17には燃圧コントロールバルブ18が設けられ、この燃圧コントロールバルブ18によって燃料圧送量が調節され、これによりコモンレール内の燃料圧力、つまり燃料噴射弁12からの噴射圧力が調節されるようになっている。また、上記コモンレール14には、コモンレール内の燃料圧力を検出する燃圧センサ19が設けられている。
【0018】
上記吸気通路2には、その上流側から順にエアフローセンサ21と、ターボ過給機5のコンプレッサ6と、インタークーラ22と、サージタンク23とが配設されるとともに、サージタンク23に吸気圧力センサ24が設けられている。
【0019】
また、上記排気通路3には、ターボ過給機5のタービン7と、触媒コンバータ25とが配設されている。
【0020】
さらにこのエンジンには、排気通路3と吸気通路2とを連通するEGR通路26と、このEGR通路26に介設されたEGR弁27とを有するEGR装置(排気還流装置)が設けられている。上記EGR弁27は、デューティ制御可能な電磁弁28を介してバキュームポンプ29に接続され、上記電磁弁28がデューティ制御されることでEGR弁27の負圧室に対する負圧と大気圧との導入割合が調整され、これによりEGR弁27の開度が制御されるようになっている。
【0021】
上記燃料噴射弁12、燃圧コントロールバルブ18及び電磁弁28にはコントロールユニット(ECU)30から制御信号が出力される。このECU30には、上記エアフローセンサ21、燃圧センサ19及び吸気圧力センサ24からの信号が入力され、さらに、アクセル開度を検出するアクセル開度センサ31、エンジンのクランク角を検出するクランク角センサ32等からの信号も入力されるようになっている。
【0022】
そして、上記ECU30から燃料噴射弁12に出力される制御信号により燃料噴射弁12からの燃料噴射量及び噴射タイミングが制御され、燃圧コントロールバルブ18に出力される制御信号によりコモンレール14内の燃料圧力が制御され、電磁弁28に出力される制御信号(デューティ信号)によりEGR弁12が制御されるようになっている。
【0023】
上記ECU30は、図2に示すように、運転状態検出手段35と、燃圧制御手段36と、燃料噴射制御手段37とを機能的に含んでいる。運転状態検出手段35は、クランク角センサ32からの信号の周期の計測等によって求められるエンジン回転数、アクセル開度センサ31により検出されるアクセル開度、吸気圧力センサ24によって検出される過給圧等に基づいて運転域の検出を行うとともに、アクセル開度変化等に基づき、エンジンの加速状態の検出を行うようになっている。
【0024】
上記燃圧制御手段36は、運転状態に応じて燃料噴射圧力を制御し、例えば予めメモリに記憶させた目標燃料噴射圧力のマップからそのときの運転状態に応じた目標燃料噴射圧力を求め、それに応じて燃圧コントロールバルブ18を制御するものであり、このような制御によりエンジン負荷の増大に伴って燃料噴射圧力を増大させるようになっている。
【0025】
また、上記燃料噴射制御手段36は、少なくとも低回転域においてパイロット噴射により予混合燃焼を行わせてからメイン噴射により拡散燃焼を行わせるように燃料噴射を制御し、例えば高回転高負荷の領域を除く運転領域をパイロット噴射領域として、このパイロット領域ではパイロット及びメインの両噴射を行わせ、上記高回転高負荷の領域ではメイン噴射のみ行わせるように制御する。
【0026】
さらに燃料噴射制御手段37は、基本的制御としてパイロット噴射及びメイン噴射の基本的な噴射量Qpb,Qmb及び噴射タイミングTpb,Tmbを設定する手段38と、所定加速時にパイロット噴射量及びメイン噴射量をそれぞれ増量補正する手段39と、所定加速時にパイロット噴射終了からメイン噴射開始までの間隔を低回転低負荷域での定常運転時に対して短くするように噴射タイミングの変更制御を行う手段40とを有している。
【0027】
噴射量の増量補正及び噴射タイミングの変更が行われる所定加速時とは、低回転低負荷域から中負荷乃至高負荷の運転領域への加速時であり、特にアイドル域から急加速時にこのような制御を行うことが有効である。また、上記噴射タイミングの変更制御としては、パイロット噴射のタイミングを遅角側に補正してメイン噴射に近づけるようにしている。
【0028】
上記ECU30による燃料噴射の制御の一実施形態を図3のフローチャートによって説明する。
【0029】
このフローチャートの処理がスタートすると、まずステップS1でエンジン回転数、アクセル開度、燃料噴射量、過給圧、クランク角の各信号が読み込まれ、続いてステップS2で現在の運転状態がパイロット噴射領域にあるか否かが判定される。
【0030】
そして、パイロット噴射領域にある場合、ステップS3で、運転状態に対応づけたパイロット噴射タイミング及びメイン噴射タイミングの各マップから、現在の運転状態に応じた基本的なパイロット噴射タイミングTpb及びメイン噴射タイミングTmbが算出される。さらにステップS4で、運転状態に対応づけたパイロット噴射量及びメイン噴射量の各マップから、現在の運転状態に応じた基本的なパイロット噴射量Qpb及びメイン噴射量Qmbが算出される。
【0031】
次にステップS5でエンジン回転数、アクセル開度及びアクセル開度変化率等に基づき、アイドル運転域からの急加速状態か否かが判定され、この判定がYESの場合は、ステップS6で、燃料噴射圧力が所定値以上の変化率で急変したか否かが判定される。
【0032】
アイドル運転域からの急加速であって燃料噴射圧力が急変したときは、加速初期の制御として、先ずステップS7で、メイン噴射及びパイロット噴射を増量補正するための増量値ΔQp,ΔQmが算出されるとともに、ステップS8でパイロット噴射とメイン噴射の噴射間隔を短縮するための噴射間隔縮小値ΔTpが算出される。なお、上記増量値ΔQp,ΔQmは一定値としてもよいが、加速度合や加速開始時の運転状態等に応じてテーブルまたはマップから求めるようにすることが望ましい。また、噴射間隔縮小値ΔTpも加速度合や加速開始時の運転状態等に応じてテーブルまたはマップから求められる値又は一定値とすればよい。
【0033】
次にステップS9でタイマーTOに減衰時間の初期値がセットされる。続いてステップS10で燃料噴射が実行される。この場合、パイロット噴射タイミングTpは、その基本的なタイミングTpbに対してメイン噴射タイミングに近づく方向(遅角側)へ上記噴射間隔縮小値ΔTp分だけ変更され、パイロット噴射量Qpはその基本的な量Qpbに増量値ΔQpを加算した値とされる。また、メイン噴射タイミングTmは基本的なタイミングTmbとされ、メイン噴射量Qmはその基本的な量Qmbに増量値ΔQmを加算した値とされる。
【0034】
さらにタイマーTOの値の判定(ステップS11)に基づき、タイマーTOがゼロとなるまで、タイマーTOの値がディクリメントされ(ステップS12)、かつ噴射間隔縮小値ΔTpが所定量Tpoずつ小さくされるとともに(ステップS13)、パイロット噴射増量値ΔQp及びメイン噴射増量値ΔQmがそれぞれ所定量Qpt,Qmtずつ小さくされつつ(ステップS14)、ステップS10の制御が繰り返される。
【0035】
所定の減衰時間の経過によってタイマーTOがゼロとなったときは、ステップS15で噴射間隔縮小値ΔTp、パイロット噴射増量値ΔQp及びメイン噴射増量値ΔQmがゼロとされてリターンされる。
【0036】
なお、パイロット噴射領域内においてアイドル運転域からの急加速でない場合(ステップS5の判定がNOの場合)や、燃料噴射圧力が所定値以上に急変していない場合(ステップS6の判定がNOの場合)は、ステップS16で基本的なタイミングTpb及び噴射量Qpbによるパイロット噴射並びに基本的なタイミングTmb及び噴射量Qmbによるメイン噴射が実行される。また、パイロット噴射領域にない場合(ステップS2の判定がNOの場合)は、ステップS17でメイン噴射のみからなる燃料噴射が実行される。
【0037】
以上のような当実施形態の装置による作用を、図4を参照しつつ説明する。
【0038】
図4(a)は噴射タイミングを示すものであって、実線は当実施形態の制御によるアイドルからの急加速時のパイロット噴射タイミング(Tp=Tpb−ΔTp)及びメイン噴射タイミング(Tm=Tmb)を示し、また破線は基本的なパイロット噴射タイミング(Tpb)を示している。
【0039】
低回転低負荷域等のパイロット噴射領域では、メイン噴射に先立ってバイロット噴射が行われることにより、パイロット噴射された燃料が着火遅れ期間の経過後に予混合燃焼し、それに続いてメイン噴射された拡散燃焼する。このようなパイロット噴射による予混合燃焼とそれに続くメイン噴射による拡散燃焼が良好に行われているときは、メイン噴射後の燃焼圧の上昇が適度に緩和され、騒音低減等に有利となる。そして、基本的なパイロット噴射タイミング(Tpb)とメイン噴射タイミング(Tm=Tmb)との間隔は、その時の運転域における定常運転時に、上記のような予混合燃焼及び拡散燃焼が良好に行われるように設定されている。
【0040】
ところが、アイドルからの急加速時における加速初期には、ターボラグにより過給圧上昇及びそれに伴う吸気充填量の増加には遅れが生じているものの、加速操作(アクセル踏み込み)による負荷の増大に応じ、燃圧制御手段36により制御される燃料噴射圧力が上昇し、これにより、燃料噴射弁から噴射された燃料の気化、霧化が促進される。このため、このような状況にある加速初期に従来のようにパイロット噴射タイミングを定常時と同様の基本的なタイミング(Tpb)とした場合は、図4(b)中に破線で示すように、燃料の気化、霧化の促進によってパイロット噴射の燃料の燃焼が速められ、その燃料が燃え尽きてしまってからメイン噴射が行われて、そのメイン噴射後に熱発生率が急激に増大することにより、NOx及び騒音の増大を招く。
【0041】
これに対し、当実施形態の装置によると、アイドルからの急加速時における加速初期に、メイン噴射との間隔が短縮されるようにパイロット噴射タイミング(Tp=Tpb−ΔTp)が遅角側に変更されることにより、図4(b)中に実線で示すように、燃料噴射圧力の上昇により燃焼が速められる状況下でも、パイロット噴射の燃料が燃え尽きる前にメイン噴射されて拡散燃焼が良好に行われ、熱発生率の急上昇が適度に抑制される。このため、NOx及び騒音の増大が避けられることとなる。
【0042】
さらに当実施形態では、上記加速初期にパイロット噴射量及びメイン噴射量を増量補正することにより、発生トルクを増大させて回転数上昇及び過給圧の上昇を促進しつつ、上記のように噴射タイミングを変更することにより可及的にNOx及び騒音を抑制するようにしている。
【0043】
まお、上記加速初期にパイロット噴射量及びメイン噴射量の増量補正及びパイロット噴射タイミングの変更を行った後は、加速の進行によるエンジン回転数及び吸入空気量の変化に伴って基本的なパイロット噴射量、メイン噴射量及び基本的なパイロット噴射タイミング、メイン噴射タイミングが変化するとともに、運転状態が加速後の運転域の定常状態に近づくため、増量値ΔQp,ΔQm及び噴射間隔縮小値ΔTpが次第に減衰され、所定の減衰時間の経過後に定常時の制御状態に戻される。
【0044】
図5は燃料噴射の制御の別の実施形態を示すフローチャートである。
【0045】
このフローチャートにおいて、ステップS6までの処理は図3のフローチャートに示したものと同様である。アイドル運転域からの急加速時(ステップS5の判定がYES)であって、燃料噴射圧力が急変している場合(ステップS6の判定がYES)には、ステップS7でメイン噴射及びパイロット噴射を増量補正するための増量値ΔQp,ΔQmが算出されるとともに、ステップS21でパイロット噴射の分割が可能か否かが判定される。ここでは、分割によって噴射パルス幅が有効に噴射可能な最小パルス幅より小さくなることのないように、パイロット噴射量(基本的な噴射量Qpbに増量値ΔQpを加えた値)が予め設定された基準値以上のときに分割可能とされる。
【0046】
分割が可能な場合は、後段側のパイロット噴射の終了時期からメイン噴射開始時期までの間隔が短くなるように、分割後段噴射とメイン噴射タイミングの間隔縮小値Tbrが算出される(ステップS22)。
【0047】
次にステップS23でタイマーTOに減衰時間の初期値がセットされる。続いてステップS24で燃料噴射が実行される。この場合、噴射量がQpb+ΔQpのパイロット噴射が所定の分割比(例えば1/2)で分割されるとともに、後段側のパイロット噴射の終了時期が基本的なタイミングTpbで分割しない場合のパイロット噴射終了時期よりも上記間隔縮小値Tbr分だけメイン噴射タイミングに近づく方向(遅角側)へずれるように、分割されたパイロット噴射の各噴射タイミングが設定される。また、メイン噴射タイミングTmは基本的なタイミングTmbとされ、メイン噴射量Qmはその基本的な量Qmbに増量値ΔQmを加算した値とされる。
【0048】
ステップS24の噴射実行に続いては、ステップS25でタイマーTOがゼロか否かが判定され、この判定に基づき、タイマーTOがゼロとなるまで、タイマーTOがディクリメントされ(ステップS26)、かつ間隔縮小値Tbrが所定量Tbroずつ小さくされるとともに(ステップS27)、パイロット噴射増量値ΔQp及びメイン噴射増量値ΔQmがそれぞれ所定量Qpt,Qmtずつ小さくされつつ(ステップS28)、ステップS24の制御が繰り返される。
【0049】
所定の減衰時間の経過によってタイマーTOがゼロとなったときは、ステップS29で間隔縮小値Tbr、パイロット噴射増量値ΔQp及びメイン噴射増量値ΔQmがゼロとされてリターンされる。
【0050】
また、ステップS21でパイロット噴射の分割が可能でないと判定された場合は、前述の図3中のステップS8〜S15の処理が行われる。なお、ステップS6の判定がNOの場合のステップS16の処理や、ステップS2の判定がNOの場合のステップS17の処理は、図3に示すものと同様である。
【0051】
この実施形態によると、加速時の増量補正によってパイロット噴射量が比較的多くなった場合でも、NOx及び燃焼騒音の増大を抑制する効果が高められる。すなわち、パイロット噴射量が比較的多くなった場合に、分割噴射が行われることによりパイロット噴射の燃料の急激な燃焼も適度に抑制され、かつ、パイロット噴射のうちの後段噴射とメイン噴射との間隔が短縮されることにより、後段噴射の燃料が燃え尽きる前にメイン噴射が行われて、メイン噴射による熱発生率の急激な立ち上りを適度に抑制する作用も得られ、NOx及び騒音の増大防止に有利となる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、エンジン負荷の増大に伴って燃料噴射量及び燃料噴射圧力を増大させるようになっているディーゼルエンジンの燃料制御装置において、低回転低負荷域でパイロット噴射とメイン噴射とを行わせるとともに、低回転低負荷域から中負荷乃至高負荷の運転領域への加速時に、パイロット噴射とメイン噴射との間隔を短くするように制御しているため、、上記加速時に燃料噴射圧力の上昇によって燃焼が速められても、パイロット噴射による予混合燃焼とメイン噴射による拡散燃焼とが途切れることなく行われる状態を確保し、メイン噴射後の熱発生率の急上昇を抑制して、NOx及び騒音の増大を防止することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃料制御装置を備えたディーゼルエンジンの実施形態を示す概略図である。
【図2】エンジンのコントロールユニットの具体的構成を示すブロック図である。
【図3】燃料制御の一実施形態を示すフローチャートである。
【図4】(a)はパイロット噴射及びメイン噴射のタイミングを示す説明図であり、(b)は急加速時における熱発生率の変化を示す説明図である。
【図5】燃料制御の別の実施形態を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン本体
5 ターボ過給機
12 燃料噴射弁
17 燃料圧送ポンプ
18 燃圧コントロールバルブ
30 コントロールユニット
35 運転状態検出手段
36 燃圧制御手段
37 燃料噴射制御手段
Claims (5)
- 燃料を燃焼室内に直接噴射する燃料噴射弁と、燃料圧送ポンプから送給された燃料を蓄圧するコモンレールとを備え、上記コモンレールに接続される上記燃料噴射弁は、制御信号に応じて燃料噴射時間および噴射タイミングが制御され、エンジン負荷の増大に伴って、コモンレール内の燃料圧力が増大されて上記燃料噴射弁からの燃料噴射圧力が増大されるとともに、上記燃料噴射弁からの燃料噴射量が増大されるようになっているディーゼルエンジンの燃料制御装置において、エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段と、この運転状態検出手段による検出に応じて上記燃料噴射弁からの燃料噴射を制御する燃料噴射制御手段とを備え、この燃料噴射制御手段は、エンジンの低回転低負荷域においてパイロット噴射により予混合燃焼を行わせてからメイン噴射により拡散燃焼を行わせるように燃料噴射を制御するとともに、この低回転低負荷域から中負荷乃至高負荷の運転領域への加速時に、パイロット噴射終了時期からメイン噴射開始時期までの間隔を低回転低負荷域での定常運転時に対して短くするように噴射タイミングの変更制御を行い、かつ、この低回転低負荷域から中負荷乃至高負荷の運転領域への加速時にパイロット噴射量及びメイン噴射量の両方を増量補正することを特徴とするディーゼルエンジンの燃料制御装置。
- 上記噴射タイミングの変更制御を行う加速時は、アイドル運転域からの加速時であることを特徴とする請求項1記載のディーゼルエンジンの燃料制御装置。
- 上記燃料噴射制御手段は、急加速状態か緩加速状態かを判別し、急加速状態のときにのみ上記噴射タイミングの変更制御を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載のディーゼルエンジンの燃料制御装置。
- 上記燃料噴射制御手段は、上記噴射タイミングの変更制御として、パイロット噴射のタイミングをメイン噴射に近づけるように変更することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のディーゼルエンジンの燃料制御装置。
- 上記燃料噴射制御手段は、上記噴射タイミングの変更制御として、パイロット噴射を複数回に分割し、そのうちの後段側のパイロット噴射の終了時期からメイン噴射開始時期までの間隔を短くするようにパイロット噴射のタイミングを設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のディーゼルエンジンの燃料制御装置。
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