JP4328010B2 - Tool fall prevention tool - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば高所作業中に過って工具を落とすことのないように工具を弾性的に繋着する工具落下防止具に関する。
【0002】
【従来の技術】
建設現場等において高所作業中に過って工具を手から落としてしまった場合の安全性を確保するために使用される工具落下防止具としては、従来、例えば実公平6−38995号公報に開示されているものが知られている。
【0003】
上記公報に記載された工具落下防止具は、図8に示されるように、作業者が腰に装着しているベルトに係止されるケース1内に、軸2を中心にして回転可能な状態でドラム3が収容され、このドラム3に巻かれケース1の外部へ繰り出される紐状体又は帯状体(以下、紐状体という)4の先端に、工具を繋着するための係止具5が設けられ、ドラム3を、その内周に組み込んだスプリング体によって紐状体4の巻き取り方向に付勢してなるものである。
【0004】
すなわち、この工具落下防止具は、図7に示されるように、高所作業に際して、作業者Aが腰に装着しているベルト6等にケース1を固定し、紐状体4の先端の係止具5に工具Bを繋着して使用する。工具Bを使用する際には、紐状体4がスプリング体による巻き取り方向の付勢力に抗してケース1から引き出され、また、図7に示されるように、高所作業中に過って作業者Aが工具Bを落とした場合、作業者Aの腰ベルト6に装着したケース1から、工具Bの落下によって紐状体4が引き出され、その過程でドラム3の回転により蓄勢されるスプリング体の付勢力によって、工具Bの落下を途中で食い止めると共に、落下による衝撃力を吸収するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術による工具落下防止具は、紐状体4の引き出し口(開口)1aがケース1に固定的に設けられているため、作業者Aが工具Bを使用して各種作業をするのに伴って、図8に一点鎖線で示されるようにケース1からの紐状体4の引き出し角度が変化すると、引き出し口1aと紐状体4の摩擦による抵抗が大きくなる。このため、紐状体4の円滑な引き出しや繰り込みが阻害されて作業性が悪化し、しかも紐状体4が摩耗によって傷みやすくなる問題が指摘される。
【0006】
また、工具Bを手から離せば、この工具Bの重量と、ドラム3を巻き取り方向に付勢するスプリング体の蓄勢力が均衡するまで紐状体4が引き出されながら工具Bが降下(落下)することになり、したがって、従来の工具落下防止具には、工具Bを作業者Aの身体に保持しておく機能はない。このため、工具Bを作業者Aが携帯するためには、工具落下防止具とは別に、工具収納袋7などを作業者Aの腰ベルト6に装着し、工具Bをこれに収納する必要があった。
【0007】
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたもので、その技術的課題とするところは、工具落下防止具において、紐状体の引き出し角度の変化による作業性の悪化や紐状体の損耗を有効に防止し、また、工具落下防止具に、工具保持手段としての機能を与えることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係る工具落下防止具は、ケース内に回転可能に収容されたドラムと、前記ドラムに巻回されると共に繰り出しガイド部材を介して前記ケースの繰り出し窓から外部へ繰り出され先端に工具を繋着可能な紐状、糸状又は帯状体と、前記ドラム内に配置されて前記ドラムを前記紐状、糸状又は帯状体の巻き取り方向に付勢する渦巻きばねとを備え、前記繰り出しガイド部材が、前記ケースの内側面に前記ドラムと同心の円弧状に形成された保持溝に遊嵌されることによって円周方向移動可能に案内された円弧状のスライドガイド部を有し、前記紐状、糸状又は帯状体の引き出し角度に応じて前記繰り出し窓内を前記保持溝に沿って円周方向移動可能に前記ケース内に設けられたものである。
【0009】
また、請求項2の発明に係る工具落下防止具は、請求項1の構成において、繰り出し窓が、ケースの装着時における下側となる面に延びる狭隘部と上下方向に延びる幅広部からなり、紐状、糸状又は帯状体の導出端部又はその近傍に、前記狭隘部を通過不可能であると共に前記幅広部を通過可能なストッパが設けられたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る工具落下防止具の第一の実施の形態を、図1乃至図5を参照しながら説明する。まず図1は工具落下防止具の正面側の外観を表す斜視図、図2は内部構造説明図、図3は同じく背面図である。
【0011】
この工具落下防止具は、ケース10と、このケース10内に回転可能に収容されたドラム20と、このドラム20の内周に配置された渦巻きばね30と、ドラム20の外周に巻回された紐状体としての細いワイヤロープ40と、ドラム20から引き出されるワイヤロープ40を通す繰り出しガイド部材であるワイヤ通し部材50と、このワイヤ通し部材50を通ってケース10の外部へ繰り出されたワイヤロープ40の導出端部(先端)に取り付けられた繋着具60とを備える。
【0012】
ケース10は合成樹脂からなるものであって、厚さ方向に二つ割の構造になっており、すなわちケース分割体10Aとケース分割体10Bを、ケース分割体10Aに開設された複数のビス挿通孔11をそれぞれ通してケース分割体10Bの図示されていない螺子孔にねじ込まれる複数のビス12によって、分解可能に結合したもので、長方形の一つの対角を円弧状に切欠いた形状に近似した正面形状となっている。また、ケース分割体10Bにおける背面側となる外面には、使用者(作業者)が腰に装着するベルト6を横方向に通すことのできるベルト通し13が形成されている。
【0013】
ケース10(ケース分割体10A,10B)の内側面には、円形のドラム収容部14と、このドラム収容部14の外周側に位置して同心の円弧状に延びる保持溝15が形成されており、この保持溝15とドラム収容部14との間を分離している円弧状壁面16は、その中間部分が切り欠かれてワイヤ導出部16aとなっている。また、ケース10における厚さ方向の側面のうち、一方の縦の側面10aから下側の側面(底面)10bの一端部にかけて、ワイヤ繰り出し窓17が開設されており、このうち縦の側面10aの下部から下側の側面10bの一端部にかけての部分は幅の狭い狭隘部17aとなっており、それより上の部分は幅広部17bとして形成されている。そして、前記ワイヤ導出部16aは、ワイヤ繰り出し窓17における幅広部17bとほぼ対応する方向及び長さに形成されている。
【0014】
ドラム20は、渦巻きばね収容部21と、その外周に形成されたリール部22とを有し、このリール部22に、ワイヤロープ40が巻き取られるようになっている。このドラム20は、ケース10(ケース分割体10A)のドラム収容部14に、リール部22の外周縁が遊嵌された状態で収容されており、かつ前記ケース分割体10Aの内側面にドラム収容部14の軸心部に位置して突設されたばね芯18が、渦巻きばね収容部21の中央に開設された軸孔を貫通している。
【0015】
渦巻きばね30は、相対的に長い一枚の第一弾性板31と、この第一弾性板31と材質、板厚及び幅が同一で長さが相対的に短い複数(例えば四枚)の第二弾性板32が、その一端を揃えるように板厚方向に重ね合わされて、リベット(図示省略)で結束されたもので、ドラム20における渦巻きばね収容部21内に、ばね芯18の外周を周回するように巻曲して配置されている。そして、長い第一弾性板31における非結束端部がばね芯18に係止され、第一及び第二弾性板31,32が結束された端部がドラム20における渦巻きばね収容部21に係止され、第一及び第二弾性板31,32の重合部分において第一弾性板31が巻曲方向外側、第二弾性板32が巻曲方向内側となるように巻曲されている。
【0016】
このため、渦巻きばね30は、第一弾性板31のみからなる部分は低ばね定数であり、弾性板31,32の重合部分は高ばね定数であるといった二段特性を有する。したがって、ワイヤロープ40をケース10の外部へ引き出して行くことによって、ドラム20が図2における時計回りの方向に回転すると、これに伴って、渦巻きばね30は、まず第一弾性板31がばね芯18に巻き付いて行き、ワイヤロープ40が所定長さ(この例においては1200mm程度)引き出されることによって第一弾性板31の巻き付きが終わってからは、弾性板31,32の重合部分が巻き付いて行くようになっている。
【0017】
ワイヤ通し部材50は、ケース10内の円弧状の保持溝15に遊嵌された円弧状のスライドガイド部51と、このスライドガイド部51の延長方向中央部から外周側へ一体的に突設された本体部52とからなる。本体部52には、ドラム20から繰り出されたワイヤロープ40を通すワイヤ通し孔52aが開設されている。
【0018】
ケース10の保持溝15はワイヤ通し部材50のスライドガイド部51よりも円周方向へ長く形成されており、本体部52はケース10のワイヤ繰り出し窓17における幅広部17b内に位置している。このためワイヤ通し部材50は保持溝15に沿って、所定の角度範囲で移動することができ、これに伴って、ワイヤ通し部材50の本体部52がワイヤ繰り出し窓17の幅広部17b内を上下に移動することができる。
【0019】
繋着具60が取り付けられたワイヤロープ40の先端近傍には、球状のストッパ41が固定されている。このストッパ41は、ケース10のワイヤ繰り出し窓17における幅広部17bは通ることができるが、このワイヤ繰り出し窓17における狭隘部17aを通過することはできず、また、幅広部17bにおける狭隘部17a側の端部に形成された鈎部17cの内側空間に収容可能な大きさに形成されている。
【0020】
以上のように構成された第一の実施の形態による工具落下防止具は、高所作業に際して、作業者が腰に装着しているベルト6をケース10のベルト通し13に通すことによって、ケース10を腰に固定し、ワイヤロープ40の先端の繋着具60に工具を繋着する。また、図2に示されるように、ストッパ41がワイヤ繰り出し窓17における幅広部17bを通ってワイヤ通し部材50の本体部52に当接するまでワイヤロープ40が巻き取られた状態では、渦巻きばね30による引き込み力がワイヤロープ40及びストッパ41を介してワイヤ通し部材50に作用するので、その本体部52がワイヤ繰り出し窓17における幅広部17bの狭隘部17a側の端部内壁面に当接し、ストッパ41が鈎部17cの内側空間に収容された状態となる。
【0021】
そしてこの状態では、ワイヤロープ40の端部に、繋着具60に繋着した工具の重量による鉛直方向の荷重が作用しても、鈎部17cの内側空間に収容された状態にあるストッパ41は、ワイヤ繰り出し窓17における狭隘部17aを通って下方へ移動することはできず、図2における左側へ水平移動することも鈎部17cによって阻止され、これによって俯角方向あるいは鉛直方向へのワイヤロープ40の引き出しが阻止される。このため作業者は、腰ベルト6に装着した工具収納袋(図7の符号7参照)に工具を収納しなくても、工具を当該工具落下防止具に吊支した状態に携帯することができ、作業中に少しの間だけ工具から手を離したい場合等の一時的なホルダとして有効に機能する。
【0022】
施工のために工具を使用する際には、作業者が工具を手に持って作業をするのに伴って、ワイヤロープ40がケース10から引き出されるが、この時のワイヤロープ40の引き出し方向は、通常、図4に示されるような仰角方向となる。このため、ストッパ41は、鈎部17cの内側空間からワイヤ繰り出し窓17における幅広部17bを通ってケース10の外部へ移動し、このため、ワイヤロープ40が容易に引き出される。また、このようにしてストッパ41がいったんケース10の外部へ移動した後は、ワイヤロープ40はワイヤ繰り出し窓17における狭隘部17aを通ることができるので、図5に示されるように、俯角方向又は鉛直方向への引き出しも可能である。
【0023】
工具の使用においては、ケース10から引き出されるワイヤロープ40の引き出し長さが短いため、ドラム20の回転によるばね芯18への渦巻きばね30の巻き付きは、一枚の第一弾性板31からなる低ばね部分のみで行われ、工具には弱い引張り力しか作用せず、したがって工具を用いての作業が阻害されない。
【0024】
ここで、ケース10からのワイヤロープ40の引き出し方向は、工具を持つ手の動作によって、ある程度の範囲内で変化することになるが、これに伴って、ワイヤ通し部材50が保持溝15に沿って円周方向へ追随移動すると共に、ドラム20からのワイヤロープ40の繰り出し位置がケース10の円弧状壁面16に形成されたワイヤ導出部16a内を上下に変位し、ワイヤ通し部材50におけるワイヤロープ40の通路である本体部52がワイヤ繰り出し窓17における幅広部17b内を上下に角変位する。このため、ワイヤロープ40の引き出し方向の俯仰変化による引き出し・繰り込みの際の抵抗の増大を生じない。
【0025】
また、作業者が高所作業中に過って工具を落とした場合は、作業者の腰ベルト6に装着したケース10から、工具の落下によってワイヤロープ40が引き出されて行くと、渦巻きばね30は、まず第一弾性板31のみからなる低ばね部分が巻き付いて行き、その蓄勢力によって落下速度の増大をある程度抑える。そして更に、ワイヤロープ40の引き出し長さが所定長さ(例えば1200mm程度)以上になると、第一及び第二弾性板31,32が重合した高ばね部分が巻き付いて行き、このとき、第一弾性板31から、複数の第二弾性板32への荷重伝達が順次行われ、その表面同士が互いに摺動することによって摩擦減衰を生じるので、工具の落下速度を急速に低下させて、落下を途中で食い止める。
【0026】
工具がある程度の高さまで落下して停止した後は、蓄勢された渦巻きばね30の復元動作によって、ドラム20がワイヤロープ40を巻き取る方向、すなわち図2における反時計回りの方向へ回転するので、工具は上昇を開始するが、その過程でも、第一弾性板31と複数の第二弾性板32の摺動による運動エネルギの減衰が発生するので、工具の上昇速度が著しく緩和され、急激なバウンド動作による危険性が有効に回避される。またその結果、工具の上下反復運動も殆ど生じることなく、ワイヤロープ40の巻き取りを伴いながら上昇し、静止する。
【0027】
工具を用いての作業の終了後は、工具を作業状態からケース10側へ戻せば、ワイヤロープ40は、その先端近傍に設けられた球状のストッパ41が、ケース10のワイヤ繰り出し窓17における幅広部17bを通ってその狭隘部17a側の端部に形成された鈎部17cの内側空間に入り込み、ワイヤ通し部材50の本体部52に当接すると共に、この本体部52がワイヤ繰り出し窓17における幅広部17bの狭隘部17a側の端部内壁面に当接して、図2の状態となるまで、渦巻きばね30の付勢力によってドラム20のリール部22に巻き取られる。
【0028】
上述した第一の実施の形態では、工具を繋着するワイヤロープ40及びこれを巻き取るドラム20を一組だけ備えるものであるが、これを複数組備える構成とすることによって、複数の工具を繋着可能にすることができる。図6は、その一例として、ワイヤロープ40及びこれを巻き取るドラム20、渦巻きばね30、ワイヤ通し部材50等を二組備える第二の実施の形態を示すものである。
【0029】
すなわち、この工具落下防止具は、ケース10が、先に説明した図1乃至図3に示されるものと同様のケース分割体10A,10Bと、その間に挟着される中間ケース部材10Cとを、複数のビス12によって分解可能に結合した、厚さ方向三分割構造となっており、一方のケース分割体10Aと中間ケース部材10Cの間、及び他方のケース分割体10Bと中間ケース部材10Cの間に、それぞれ先の図2と同様の構造によって、それぞれドラム20及びワイヤ通し部材50が保持されている。また、ケース分割体10Aに突設された図示されていないばね芯は、双方のドラム20の軸孔20aを貫通する長さに形成されている。
【0030】
各ドラム20における渦巻きばね収容部に収容された、図示されていない渦巻きばねは、それぞれ長い第一弾性板の非結束端部が、共通のばね芯に係止されると共に、複数の弾性板の結束端部が、各ドラム20に係止されている。その他の部分の個々の構成も、基本的には第一の実施の形態と同様であり、したがって、これら各機構による効果は、第一の実施の形態同様である。
【0031】
上記構成を備える第二の実施の形態によれば、各ドラム20,20から引き出されるワイヤロープ40,40は、一方のケース分割体10Aと中間ケース部材10Cの間、及び他方のケース分割体10Bと中間ケース部材10Cの間にそれぞれ形成されるワイヤ導出部16a、ワイヤ通し部材50のワイヤ通し孔52a及び一方のケース分割体10Aと中間ケース部材10Cの間、及び他方のケース分割体10Bと中間ケース部材10Cの間にそれぞれ形成されるワイヤ繰り出し窓17を通じて、ケース10の外部へ引き出され、その先端の繋着具60に、それぞれ工具を繋着可能となっている。
【0032】
なお、本発明において、ストッパ41は必ずしも図示のように球状である必要はなく、他の形状であっても良い。また、ワイヤロープ40は、他の紐状、糸状又は帯状体であっても良い。
【0033】
【発明の効果】
請求項1の発明に係る工具落下防止具によれば、ドラムから繰り出される紐状、糸状又は帯状体をガイドする繰り出しガイド部材がケースの繰り出し窓内を円周方向移動可能であり、紐状、糸状又は帯状体の引き出し角度が工具を持つ手の動作によって俯仰変化するのに伴い、繰り出しガイド部材による繰り出し位置が円周方向へ追随移動するため、紐状、糸状又は帯状体の引き出し・繰り込みの際の抵抗の増大を生じない。したがって紐状、糸状又は帯状体の円滑な引き出しや繰り込みが行われるので、良好な作業性が確保され、しかも紐状、糸状又は帯状体や繰り出しガイド部材が摩耗によって傷むのを防止することができる。
【0034】
請求項2の発明に係る工具落下防止具によれば、請求項1の構成において、ケースの繰り出し窓が狭隘部と幅広部を有し、紐状、糸状又は帯状体の導出端部又はその近傍に、前記狭隘部を通過不可能であると共に前記幅広部を通過可能なストッパが設けられたものであるため、ストッパが繰り出し窓内に収容された状態では紐状、糸状又は帯状体を狭隘部側へ引き出すことができず、したがって、紐状、糸状又は帯状体に繋着した工具をケースに吊支することができ、その結果、作業途中で少しの間、工具から手を離したい場合などに、一時的なホルダとして機能するので、工具の取り出しや収納の手間を削減して作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る工具落下防止具の好ましい第一の実施の形態の正面側の外観を示す斜視図である。
【図2】上記工具落下防止具の内部構造説明図である。
【図3】上記工具落下防止具の背面図である。
【図4】上記工具落下防止具からワイヤロープを仰角方向へ引き出した状態を示す内部構造説明図である。
【図5】上記工具落下防止具からワイヤロープを俯角方向へ引き出した状態を示す内部構造説明図である。
【図6】本発明に係る工具落下防止具の第二の実施の形態として、ワイヤロープ及びこれを巻き取るドラムを二組備える工具落下防止具を示す分解斜視図である。
【図7】作業者が、従来の技術による工具落下防止具に繋着した工具を過って落とした場合の状況を示す説明図である。
【図8】従来の技術による工具落下防止具における紐状体の引き出し状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10 ケース
17 ワイヤ繰り出し窓(繰り出し窓)
17a 狭隘部
17b 幅広部
20 ドラム
30 渦巻きばね
40 ワイヤロープ(紐状、糸状又は帯状体)
41 ストッパ
50 ワイヤ通し部材(繰り出しガイド部材)
60 繋着具[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a tool fall prevention tool that elastically connects tools so that the tools are not dropped, for example, during high-altitude work.
[0002]
[Prior art]
As a tool fall prevention tool used to ensure safety when a tool is dropped from a hand during a high place work at a construction site or the like, conventionally, for example, Japanese Utility Model Publication No. 6-38995 What is disclosed is known.
[0003]
As shown in FIG. 8, the tool fall prevention tool described in the above publication is in a state of being rotatable around a
[0004]
That is, as shown in FIG. 7, this tool fall prevention tool fixes the
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, since the tool fall prevention tool according to the above-described conventional technique is provided with the drawer opening (opening) 1a of the string-
[0006]
When the tool B is released from the hand, the tool B is lowered while the string-
[0007]
The present invention has been made in view of the above problems, and the technical problem is that in a tool fall prevention tool, workability deterioration due to a change in the pulling angle of the string-like body and the string-like body It is to effectively prevent wear and to provide a function as a tool holding means to the tool fall prevention tool.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
As means for effectively solving the technical problem described above, a tool fall prevention device according to the invention of
[0009]
Moreover, the tool fall prevention tool according to the invention of
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a first embodiment of a tool fall prevention tool according to the present invention will be described with reference to FIGS. 1 to 5. First, FIG. 1 is a perspective view showing the appearance of the front side of the tool drop prevention tool, FIG. 2 is an explanatory diagram of the internal structure, and FIG. 3 is a rear view.
[0011]
The tool fall prevention tool is wound around a
[0012]
The
[0013]
Formed on the inner surface of the case 10 (case divided
[0014]
The
[0015]
The
[0016]
For this reason, the
[0017]
The
[0018]
The holding
[0019]
A
[0020]
The tool fall prevention tool according to the first embodiment configured as described above allows the
[0021]
In this state, even if a vertical load due to the weight of the tool connected to the
[0022]
When the tool is used for construction, the
[0023]
In using the tool, the
[0024]
Here, the pulling direction of the
[0025]
Further, when the operator drops the tool while working at a high place, when the
[0026]
After the tool has dropped to a certain height and stopped, the
[0027]
After the work using the tool is completed, if the tool is returned from the working state to the
[0028]
In the first embodiment described above, only one set of the
[0029]
That is, in this tool fall prevention tool, the
[0030]
A spiral spring (not shown) housed in a spiral spring housing portion in each
[0031]
According to 2nd Embodiment provided with the said structure, the
[0032]
In the present invention, the
[0033]
【The invention's effect】
According to the tool fall prevention tool according to the invention of
[0034]
According to the tool fall prevention tool according to the invention of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an appearance of a front side of a preferred first embodiment of a tool fall prevention tool according to the present invention.
FIG. 2 is an explanatory diagram of an internal structure of the tool fall prevention tool.
FIG. 3 is a rear view of the tool fall prevention tool.
FIG. 4 is an explanatory diagram of an internal structure showing a state in which a wire rope is pulled out in the elevation angle direction from the tool drop prevention tool.
FIG. 5 is an internal structure explanatory view showing a state in which a wire rope is pulled out from the tool fall prevention tool in a depression direction.
FIG. 6 is an exploded perspective view showing a tool fall prevention tool including two sets of a wire rope and a drum for winding the wire rope as a second embodiment of the tool fall prevention tool according to the present invention.
FIG. 7 is an explanatory diagram showing a situation when an operator drops a tool attached to a tool fall prevention tool according to a conventional technique.
FIG. 8 is an explanatory view showing a state in which a string-like body is pulled out in a conventional tool fall prevention tool.
[Explanation of symbols]
10
17a
41
60 Tie
Claims (2)
前記ドラム(20)に巻回されると共に繰り出しガイド部材(50)を介して前記ケース(10)の繰り出し窓(17)から外部へ繰り出され先端に工具を繋着可能な紐状、糸状又は帯状体(40)と、
前記ドラム(20)内に配置されて前記ドラム(20)を前記紐状、糸状又は帯状体(40)の巻き取り方向に付勢する渦巻きばね(30)とを備え、
前記繰り出しガイド部材(50)が、前記ケース(10)の内側面に前記ドラム(20)と同心の円弧状に形成された保持溝(15)に遊嵌されることによって円周方向移動可能に案内された円弧状のスライドガイド部(51)を有し、前記紐状、糸状又は帯状体(40)の引き出し角度に応じて前記繰り出し窓(17)内を前記保持溝(15)に沿って円周方向移動可能に前記ケース(10)内に設けられたことを特徴とする工具落下防止具。A drum (20) rotatably housed in a case (10);
A string-like, thread-like or belt-like shape that can be wound around the drum (20) and fed out from the feeding window (17) of the case (10) through the feeding guide member (50) to attach a tool to the tip. Body (40),
A spiral spring (30) disposed in the drum (20) and biasing the drum (20) in the winding direction of the string-like, thread-like or strip-like body (40);
The feeding guide member (50) can be moved in the circumferential direction by loosely fitting in a holding groove (15) formed in an arc shape concentric with the drum (20) on the inner surface of the case (10). It has a guided arc-shaped slide guide part (51), and the inside of the feeding window (17) along the holding groove (15) according to the pulling angle of the string-like, thread-like or band-like body (40) A tool fall prevention tool provided in the case (10) so as to be movable in the circumferential direction.
紐状、糸状又は帯状体(40)の導出端部又はその近傍に、前記狭隘部(17a)を通過不可能であると共に前記幅広部(17b)を通過可能なストッパ(41)が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の工具落下防止具。The feeding window (17) is composed of a narrow portion (17a) extending on the lower surface when the case (10) is mounted and a wide portion (17b) extending in the vertical direction,
A stopper (41) that cannot pass through the narrow portion (17a) and can pass through the wide portion (17b) is provided at or near the leading end of the string-like, thread-like or band-like body (40). 2. The tool fall prevention tool according to claim 1, wherein
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000376887A JP4328010B2 (en) | 2000-12-12 | 2000-12-12 | Tool fall prevention tool |
Applications Claiming Priority (1)
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