JP4327211B2 - 滑走玩具 - Google Patents
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Description
このようなスポーツを模した玩具として、遊技者が指で操って机や床面を走行させ、空中で方向転換させたり、蛇行走行させるスケートボード玩具がある(特許文献1)。
このスケートボード玩具は、ボードの前端部或いは後端部に反応磁石を設け、指輪に反応磁石と反発する操作用磁石を設け、磁石の反発力でボードを操作し、使用しない時はキーホルダーとして利用できる。
しかし、上記従来の玩具は、ボードを滑走させるための滑走プレートが無く、空中に跳ね上げる等の複雑な運動をさせることは難しかった。
しかし、この玩具は、指でスケートボードを操作してハーフパイプ模型の表面を滑らせ、空中にジャンプさせて落下させ、スケートボードの動きが安定した後、指で逆方向へ滑らせるだけなので、ゲームとして単純で面白みに欠ける。
縦長の水平台の長手方向両端部にそれぞれ壁を立設して成る架台の上面に前記滑走プレートを設置し、前記水平台の上面に前記滑走プレートの水平部を載置すると共に、前記壁の内面上端部に前記滑走プレートの両端部を固定しても良い。
前記キャリアにハンドル部を設け、該ハンドル部を握って移動させることにより、前記キャリアを前記滑走プレートの長手方向に沿って摺動させることがある。
この場合、前記キャリアを前記滑走プレートの幅方向に沿って摺動可能としても良い。
前記滑走プレートの長手方向に沿って設置したベルトと前記キャリアとを連結し、モータを駆動して前記ベルトを長手方向に沿って移動させることにより、前記キャリアを前記滑走プレートの長手方向に沿って摺動させることがある。
前記滑走体は、スケートボード状又はスノーボード状のボードと、該ボードの上に着脱可能に装着された人形とで構成することもある。或いは、前記滑走体に様々な画像を表示するディスプレイ装置を搭載することもある。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の滑走玩具は、図1〜図3に示すように、滑走プレート1と、滑走プレート1の上面を走行する滑走体2と、滑走プレート1を支持する架台3と、滑走プレート1の下方を摺動するキャリア4とから成る。
架台3は、縦長の水平台5の長手方向両端部にそれぞれ壁6を立設して形成される。水平台5は、2本の平行な角パイプ7の両端部をそれぞれ外側枠8aとその内側に配置された内側枠8bで連結し、角パイプ7の両端下面にそれぞれ脚9を取り付けて成る。脚9の下端から中心軸に沿ってネジ穴が形成され、ネジ穴に雄ネジ10が螺合されると共に、雄ネジ10の下端に回転板11が装着されている。従って、回転板11を正逆両方向に回転させると、脚9の長さが伸縮する。
図5に示すように、ガイドバー13には、内面に軸受筒を有する筒状のスライダ14がそれぞれ摺動自在に係合され、これら二つのスライダ14の上面に板状のキャリア4が架設されている。
なお、図3に示すように、ガイドバー13の両端寄りには、スライダ14が衝突する衝撃を緩和するために、ガイドバー13の外周に巻きつけられたコイルバネ等の緩衝部材36が設置されている。
図5に示すように、キャリア4の下面にはアーム27の一端が固定される。アーム27は水平台5の側方に延びて、その先端にハンドル部18が立設されている。
従って、ハンドル部18を握り、手動でハンドル部18を水平台5の長さ方向に移動させると、スライダ14がガイドバー13に沿って摺動し、キャリア4はキャリア走行溝12内を走行する。
壁6の外面において両側部上端寄りには水平軸を中心として回動可能な上部回動体21が装着される。また、上部回動体21と対応する位置において、外側枠8aの上面両側部には、水平軸を中心として回動可能な下部回動体22が装着される。
そして、ナット24を回転操作して、上部回動体21と下部回動体22との間におけるネジ棒23の長さを変えることにより、壁6の角度を垂直±数度の範囲で調節することができる。
滑走プレート1は、縦長の水平部25の長手方向両端に連続して、上面が凹となるよう湾曲して立ち上がる湾曲部26を設け、湾曲部26の上方に直線状に起立した起立部33を連設して成る。
また、滑走プレート1の両端部は壁6の内面上端部に固定され、起立部33の滑走面が枠19の内面と一致している。さらに、滑走プレート1の水平部25は水平台5の上面中央部(蓋板17の上面)に載置される。
また、図2に示すように、滑走プレート1の上面において、水平部25の両側には、キャリア4の走行路を挟むように補助板32がそれぞれ設置されている。2枚の補助板32の対向縁両端部は、その間隔が先端に近づくほど拡がるよう傾斜しており、滑走体2を導入しやすくなっている。
ボード29は磁気の影響を受け難い合成樹脂等を素材とし、ボード29の上面には人形30の靴31が固定されている。
また、ボード29の底面に装着されたローラ28は、強磁性体の内でも残留磁気が残り難い軟質磁性体より成り、キャリア4の磁石16に吸着されるようになっている。
人形30は、可動可能な関節を有し、関節を適宜角度に曲げてスケートボーダーのような姿勢をとることができるようになっており、靴31を履かせることにより、ボード29の上面に取り付けられる。
次いで、ハンドル部18の他端部を持って移動させ、図1に示すように、キャリア4を滑走プレート1の水平部25の長手方向中央付近に配置すると共に、キャリア4の上方において、滑走プレート1の上面に滑走体2を載せ、滑走体2のローラ28をキャリア4の磁石16で吸着する。滑走プレート1上に載せた滑走体2がキャリア4から多少ずれていても、キャリア4を前後へ少し移動させることにより、滑走体2はキャリア4に吸着される。
キャリア4は水平部25の他端を通過した後、ガイドバー13に案内されて水平移動を継続するが、滑走体2はキャリア4から徐々に離れ、慣性によって滑走プレート1の湾曲部26に沿って上昇する。
一方、ガイドバー13に沿って移動するスライダ14は緩衝部材36に当たって停止し、キャリア4もその位置で一瞬停止する。
遊技者は、滑走体2が水平部25へ戻ってくる時間と位置を予測し、落下してくる滑走体2の真下へキャリア4がすべり込むよう、タイミングを見計らってハンドル部18を一端部に向けて移動させる。
なお、ハンドル部18を移動させる速度を変えることにより、滑走体2が空中へジャンプする高さを変えることができる。
また、滑走体2が落下してくるとき、ハンドル部18を操作するタイミングを間違えると、キャリア4で滑走体2を捕らえることができず、滑走体2が停止してしまうが、このことも、ゲームとしての面白さを高める要因となっている。
本実施例では、図13に示すように、両側のガイドバー13は実施例1よりも広い間隔をあけて配置され、両側のスライダ14の間に矩形枠40が架設されている。
図14及び図15に示すように、矩形枠40の内部には、ガイドバー13と直交する3本のシャフト41が架設され、シャフト41には、内面に軸受筒を有する筒状のスライダ42がそれぞれ摺動自在に係合されている。中央のシャフト41には、スライダ42を挟んだ両側にバネ43が嵌合され、スライダ42を矩形枠40の中央部に位置するよう付勢している(図13)。
また、図13及び図16に示すように、3個のスライダ42の上面にキャリア4が取り付けられている。さらに、前後のスライダ42から架台3の側方に向けてアーム27が延びており、アーム27の先端にハンドル部18が立設されている。
この滑走玩具の遊び方は実施例1とほぼ同じであるが、空中へジャンプした滑走体2がバランスを崩して滑走プレート1の中心線から外れた場合、ハンドル部18を操作してキャリア4を滑走プレート1の幅方向へ移動させることにより、落下した滑走体2をキャリア4で捕捉することができる。
なお、本実施例では、滑走体2が滑走プレート1の中心線から大きくずれないよう誘導する補助板32を装着しない。
その他の構成は実施例1と同様なので、同一部分に共通する符号を付して、詳細な説明を省略する。
図17〜図19に示すように、水平台5の側方において長手方向両端部にベルト車50,51が設置され、ベルト車50,51にベルト52が巻回されている。一方のベルト車50の中心軸には歯車53が取り付けられ、この歯車53がモータ54の出力軸に連結された歯車55と噛み合っている。また、図19及び図21に示すように、ベルト52とキャリア4とがアーム27によって連結されている。
従って、モータ54を正逆両方向へ回動させると、ベルト車50も正逆に回転し、ベルト車50に巻いたベルト52が長手方向に沿って前後両側へ移動し、この結果、アーム27を介してベルト52に連結されたキャリア4がガイドバー13に沿って前後に摺動する。
図20に示すように、モータ54の操作を行うコントローラ60とモータ54とが制御装置56を介して接続され、リミットスイッチ57,58は、それぞれ制御装置56及びコントローラ60に接続されている。また、制御装置56とコントローラ60との間には、モータ電源64及び回路電源65が介在されている。
そして、制御装置56は、第1スイッチ62が閉操作されると、モータ54を正回転させて、キャリア4を滑走プレート1の長手方向一端側へ摺動させ、第2スイッチ63が閉操作されると、モータ54を逆回転させて、キャリア4を滑走プレート1の長手方向他端側へ摺動させる。
また、リミットスイッチ57,58に作動板59が接触すると、モータ54が停止するよう制御されている。
次に、コントローラ60の第1スイッチ62を閉操作して、キャリア4を水平部25の長手方向一端部へいったん移動させてから、速度調整ダイアル61を高速側へ回し、その後、第2スイッチ63を入れて、キャリア4を長手方向他端に向かって移動させる。
この間、滑走体2はキャリア4に吸着されて、滑走プレート1の上面を走行する。
キャリア4はその後も水平移動を継続し、作動板59が一方のリミットスイッチ57に接触するとモータ54が停止して、キャリア4がその位置で停止する。
湾曲部26を超えて、起立部33を上昇した滑走体2はリップ20を通過して空中へジャンプし、水平部25に向かって落下する。
遊技者は、滑走体2が落下する位置及びタイミングを見計らって、コントローラ60の第1スイッチ62を入れ、キャリア4を長手方向一端側へ移動させて滑走体2のローラ28を吸着する。
キャリア4が水平移動して、作動板59が他方のリミットスイッチ58に接触すると、キャリア4は停止する。
遊技者は、滑走体2の落下タイミングに合わせて、第2スイッチ63を操作し、キャリア4を長手方向他端側へ移動させて滑走体2を受け止める。
上記動作を1サイクルとし、このサイクルを繰り返して遊戯する。
本実施例では、モータの回転速度を変えることによりキャリア4の摺動速度を調整し、滑走体2のジャンプの大きさを変化させることができるので、高度なゲーム性が得られる。
その他の構成は、実施例1とほぼ同じである。
例えば、滑走プレート1を白く彩色し、滑走体2は、そのローラ28を白く塗って目立たなくしたスノーボード状としても良い。また、ボード29に装着する人形30は、動物やアニメのキャラクター形状としたり、様々な映像を表示するディスプレイ装置を滑走体に搭載することもできる。
さらに、片側の角パイプ7の内側面にガイドバー13を取り付け、このガイドバー13の内側面に摺動自在に設けられた1個のスライダ14によりキャリア4を支持しても良い。
また、実施例3では、コントローラ60を介して手動でキャリア4を操作しているが、モータ54及びリミットスイッチ57,58をコンピュータに接続し、コンピュータによってモータ54の回転速度及び回転方向を制御することも可能である。
2 滑走体
3 架台
4 キャリア
5 水平台
6 壁
7 角パイプ
8a 外側枠
8b 内側枠
9 脚
10 雄ネジ
11 回転板
12 キャリア走行溝
13 ガイドバー
14 スライダ
15 ブロック
16 磁石
17 蓋板
18 ハンドル部
19 枠
20 リップ
21 上部回動体
22 下部回動体
23 ネジ棒
24 ナット
25 水平部
26 湾曲部
27 アーム
28 ローラ
29 ボード
30 人形
31 靴
32 補助板
33 起立部
36 緩衝部材
40 矩形枠
41 シャフト
42 スライダ
43 バネ
50,51 ベルト車
52 ベルト
53,55 歯車
54 モータ
56 制御装置
57,58 リミットスイッチ
59 作動板
60 コントローラ
61 速度調整ダイアル
62 第1スイッチ
63 第2スイッチ
64 モータ電源
65 回路電源
Claims (8)
- 縦長の水平部の長手方向両端に連続して、それぞれ上面が凹となるよう湾曲して立ち上がった湾曲部を設け、該湾曲部の上方に直線状に起立した起立部を連設してなる滑走プレートと、該滑走プレートの上面を走行する滑走体と、前記滑走プレートの水平部から湾曲部の下方をその長手方向に沿って水平に摺動するキャリアとを備え、該キャリアに磁石又は電磁石を設け、前記滑走体の下面に、軟質磁性体より成るローラを装着し、前記キャリアの磁石又は電磁石に前記滑走体のローラを磁気によって着脱自在に吸着してあることを特徴とした滑走玩具。
- 縦長の水平台の長手方向両端部にそれぞれ壁を立設して成る架台の上面に前記滑走プレートを設置し、前記水平台の上面に前記滑走プレートの水平部を載置すると共に、前記壁の内面上端部に前記滑走プレートの両端部を固定してある請求項1に記載の滑走玩具。
- 前記壁の角度を調節可能とした請求項2に記載の滑走玩具。
- 前記キャリアにハンドル部を設け、該ハンドル部を握って移動させることにより、前記キャリアを前記滑走プレートの長手方向に沿って摺動させる請求項1〜3のいずれかに記載の滑走玩具。
- 前記キャリアを前記滑走プレートの幅方向に沿って摺動可能とした請求項4に記載の滑走玩具。
- 前記滑走プレートの長手方向に沿って設置したベルトと前記キャリアとを連結し、モータを駆動して前記ベルトを長手方向に沿って移動させることにより、前記キャリアを前記滑走プレートの長手方向に沿って摺動させる請求項1〜3のいずれかに記載の滑走玩具。
- 前記滑走体が、スケートボード状又はスノーボード状のボードと、該ボードの上に着脱可能に装着された人形とから成る請求項1〜6のいずれかに記載の滑走玩具。
- 前記滑走体に様々な映像を表示するディスプレイ装置を搭載してある請求項1〜6のいずれかに記載の滑走玩具。
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