JP4323820B2 - Circuit breaker - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回路遮断器に関し、特に手動操作により引き外し動作を行わせる機能を有する回路遮断器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、従来の1極型と同サイズのケース内に2極の主回路を収納した2極型の回路遮断器が提供されている。この種の回路遮断器には、過負荷電流や短絡電流のような過電流に対して引き外し動作を行わせる過電流引き外し装置を備えた回路遮断器(配線用遮断器)と、過電流引き外し装置だけでなく漏洩電流(地絡電流)に対して引き外し動作を行わせる漏電引き外し装置を備えた回路遮断器(漏電遮断器)とがある。
【0003】
これら2種の回路遮断器にあっては、共通のケースに漏電引き外し装置や零相変流器、漏電表示釦や漏電テスト釦といった漏電遮断器のみで必要となる部品を収納するスペースが設けられており、これらの部品をケースに収納することで漏電遮断器が構成され、これらの部品をケースに収納しないことで配線用遮断器が構成される(特許文献1及び特許文献2参照)。但し、漏電遮断器のケースは漏電表示釦や漏電テスト釦を露出させるための窓孔が前面に形成される点では配線用遮断器のケースと相違している。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−16479号公報(段落0010−段落0017、第1図)
【特許文献2】
特開平11−25841号公報(段落0009−段落0018、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記従来の回路遮断器では、特許文献2に記載されているように漏電遮断器として構成される場合、ケース前面において操作ハンドルの回動方向であって開放状態の操作位置(オフ位置)の側に漏電表示釦と漏電テスト釦がそれぞれ配設されている。したがって、手動で引き外し動作を行わせるための操作釦(トリップ釦)を同じ位置に配設することが困難であったり、漏電表示釦及び漏電テスト釦と同じ位置に操作釦を配設できたとしても漏電表示釦並びに漏電テスト釦と操作釦との区別がつきにくいという問題があった。
【0006】
なお、配線用遮断器には漏電表示釦や漏電テスト釦が不要であるからケース前面の上記位置に操作釦を配設することが可能ではあるが、上述のように配線用遮断器と漏電遮断器でケースを共通に利用する場合にあっては相対的に部品点数の多い漏電遮断器を考慮して操作釦の位置を検討する必要がある。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、操作ハンドルの回動方向のスペースを用いずに操作釦をケースの前面に配設できる回路遮断器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、外部配線が接続される端子部と、端子部と電気的に接続される接点部と、接点部を開閉する開閉機構と、過電流を検出して開閉機構を釈放する引き外し手段と、絶縁性材料で形成され、内部に端子部、接点部、開閉機構並びに引き外し手段が収納されるケースと、ケース前面の開口から一部を突出させてケースの長手方向に沿って回動自在に配設され、手動操作により開閉機構を駆動する操作ハンドルと、ケース内に配設され、手動操作により引き外し手段に引き外し動作を行わせる手動引き外し手段とを備え、手動引き外し手段は、ケース前面に露出し且つケースの前後方向に移動自在に配設される操作釦と、操作釦が押操作されたときに引き外し手段を駆動して開閉機構を釈放させる駆動部とを具備し、ケース前面を前方から見たときにケースの長手方向に直交する幅方向において操作ハンドルと重ならない位置であり、且つ操作ハンドルの投入状態における操作位置と開放状態における操作位置の中間位置から投入状態の操作位置までの範囲に少なくとも一部が重なる位置であり且つ投入状態の操作位置に近い側に操作釦を配設し、ケースは、幅方向で結合される第1側ケース及び第2側ケースと、一方の側面を第1側ケースの内側面に対向させ、他方の側面を第2側ケースの内側面と対向させてケース内を長手方向に沿って仕切るとともに前面に前記開口が設けられた中間ケースとからなり、操作ハンドルの幅寸法を中間ケースの幅寸法と略同一とし、中間ケースと第2側ケースの間にできる空間に手動引き外し手段を収納するとともに第2側ケースの前面に操作釦を露出させたことを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、操作釦は、ケースの前後方向に直交する断面形状が略四角形に形成されたことを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、第2側ケース前面において操作釦が挿通される挿通孔を前記開口と連通しない位置に形成したことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図14を参照して本発明の一実施形態について詳細に説明する。
【0013】
本実施形態は、図2及び図3に示すように外部配線が接続される第1及び第2の端子部7,8と、第1及び第2の端子部7,8と各々電気的に接続される第1並びに第2の接点部11,13と、第1及び第2の接点部11,13を開閉する開閉機構と、過電流を検出して開閉機構を釈放する引き外し手段と、絶縁性材料で形成され、内部に第1及び第2の端子部7,8、第1及び第2の接点部11,13、開閉機構並びに引き外し手段等が収納されるケース1とを備える。
【0014】
ケース1は、長手方向に直交する幅方向で結合される第1側ケース2及び第2側ケース4と、一方の側面を第1側ケース2の内側面に対向させ、他方の側面を第2側ケース4の内側面と対向させてケース1内を長手方向に沿って仕切る中間ケース3とからなり、第1側ケース2の長手方向に対向する一方の端面に第1の端子部7を配設するとともに第2側ケース4の長手方向に対向する一方の端面に第2の端子部8を配設している。
【0015】
第1及び第2の側ケース2,4の後端縁(図2及び図3における下端縁)には相互に直接当接する当接部2a,4aが設けてある。また、当接部2a,4aとこの当接部2a,4aに対向する中間ケース3の後端部との間に、後述するように漏電遮断器として構成する場合に零相変流器等を収容するための収容スペース14aが形成してあり、中間ケース3には漏電表示機構及び漏電テスト機構を収容するための収容スペース14b,14cが形成してある。なお、図2における29は中間ケース3に取り付けられるL字形カバーである。
【0016】
第1側ケース2は、当接部2aの長手方向両端にケース1を分電盤に取り付けるための取付凹部15が形成され、その前方(図3における上方)の位置に第1の端子部7が配設される。第1側ケース2の内側面側から第1の固定側主回路部16、第1の可動側主回路部17および第1の可動側主回路部17の第1の可動接触子18を支持するクロスバー20が組み込み込まれて位置決め支持される。
【0017】
第1の固定側主回路部16は、固定接点19を有する固定接触子21と、固定接触子21の端部に設けた速結端子構造の第3の端子部9からなり、第1側ケース2のほぼ中央に設けられた位置決め支持部68に位置決め支持して組み込まれる。上記速結端子構造については特許文献1にも開示されているように従来周知であるから詳細な説明は省略する。なお、図2及び図3における24は速結端子の解除レバーである。
【0018】
第1の可動側主回路部17は先端に可動接点25が固着された第1の可動接触子18と、第1の可動接触子18の後端に一端が接続された可撓電線22と、可撓電線22の他端に一端(自由端)が接続されたバイメタル23と、バイメタル23をその他端で連結したねじ止め型の第1の端子部7と、第1の端子部7に設けられてバイメタル23を囲む短絡検出用の磁性板26とからなり、第1の端子部7が第1側ケース2の端部に設けられた位置決め支持部69に組み込まれて位置決め支持され、第1の可動接触子18はクロスバー20に保持される(図8参照)。第1の端子部7並びに第3の端子部9は第1の固定側主回路部16および第1の可動側主回路部17の互いに離れた端部に設けられ、ケース1の長手方向の両端にそれぞれ露出させて配設される。
【0019】
中間ケース3は、第1側ケース2の内側面側に重ねられて第1の固定側主回路部16および第1の可動側主回路部17を隣接する他極(第2の固定側主回路部30および第2の可動側主回路部32)に対して絶縁する。中間ケース3は主回路部やその他の必要部品を第1側ケース2に対して位置決めし押える役目も果たし、また操作ハンドル6を逃げる凹部27およびクロスバー20を逃げる孔部28が形成されている。既に説明したように中間ケース3の後端部(図2における下端部)と第1側ケース2の当接部2aとの間に収容スペース14aを形成するために中間ケース3の前後方向(図2における上下方向)の寸法を第1側ケース2の寸法よりも短くしている。この中間ケース3の一面側に、第2の固定側主回路部30と、クロスバー20に支持される第2の可動接触子31を有する第2の可動側主回路部32が組み込まれて支持される。第2の固定側主回路部30および第2の可動側主回路部32は互いに離れた端部に第1側ケース2、中間ケース3および第2側ケース4から露出する第2の端子部8及び第4の端子部10を有する。
【0020】
第2の固定側主回路部30は、固定接点50を有する固定接触子51と解除レバー24付きの速結端子構造の第4の端子部10からなり、中間ケース3の位置決め支持部66に組み込まれて位置決め支持される。第2の可動側主回路部32は先端に可動接点52が固着された第2の可動接触子31と、第2の可動接触子31の後端に一端が接続された可撓電線53と、可撓電線53の他端に先端(自由端)が接続されたバイメタル54と、バイメタル54をその他端で連結したねじ止め型の第2の端子部8と、第2の端子部8に設けられてバイメタル54を囲む短絡検出用の磁性板55とからなり、第2の端子部8が中間ケース3の位置決め支持部67に組み込まれて位置決め支持され、第2の可動接触子31はクロスバー20に保持される(図9参照)。
【0021】
クロスバー20は絶縁性を有する合成樹脂成形品からなり、第1及び第2側ケース2,4に対向する両側面には、第1の可動接触子18を嵌め込む凹部37と第2の可動接触子31を嵌め込む凹部38とが設けられ、圧縮コイルばねからなる接点圧付与ばね41,42により第1及び第2の可動接触子18,31がそれぞれ凹部37,38内に嵌め込まれて保持される(図8及び図9参照)。またクロスバー20の両側面における凹部37,38の前方(図3における上方)にはそれぞれ円筒形の軸39が突設されており、第1側ケース2並びに第2側ケース4の長手方向及び前後方向の略中央に設けられた軸孔40にそれぞれ軸39が軸支されることにより、中間ケース3の孔部28を通して第1側ケース2と第2側ケース4の間にクロスバー20が回動自在に枢着される。なお、図8に示すようにクロスバー20の後端部には突起46が設けられており、引張コイルばねからなる付勢ばね44の両端をクロスバー20の突起46と、第1側ケース2の位置決め支持部68近傍から突設された突起47とに引っ掛け係止することにより、第1及び第2の可動接触子18,31を駆動して可動接点25,52を固定接点19,50から開離させる向きにクロスバー20を弾性付勢している。
【0022】
固定接点19と可動接点25からなる第1の接点部11と、固定接点50と可動接点52からなる第2の接点部13とを開閉する開閉機構は、クロスバー20と、略コ字型に形成されて一端が操作ハンドル6に回動自在に取り付けられたリンク33と、リンク33の他端に回動自在に取り付けられ、クロスバー20の前面に突設された駆動突片37aを一端部で押駆動するラッチ部材34とで構成される。操作ハンドル6は略中央部に軸58を有しており、第1側ケース2の内側面における長手方向中央の前端部に形成される軸受孔5に中間ケース3の嵌合孔12を通して一方の軸58が軸支され、他方の軸58が第2側ケース4の内側面における長手方向中央の前端部に形成される軸受孔59に軸支される。操作ハンドル6はその軸58を挟んで互いに反対側にハンドル部6aおよびリンク連結部6bが設けてあり、リンク33の一端がリンク連結部6bに嵌合し、他端がラッチ部材34の中間部に設けた軸孔34aに嵌合させてある。
【0023】
引き外し部材35は、第1側ケース2および第2側ケース4の内側面より突設された円筒形の軸受部60に形成した軸孔60aに各々軸支される一対の軸35aと、それぞれバイメタル23,54の先端部と対向する一対のバイメタル受け部35b,35bと、投入状態でラッチ部材34の他端部(被係止部34b)が係止するラッチ係止部35cとを有し、クロスバー20とともに中間ケース3の孔部28を通して第1側ケース2と第2側ケース4の間に回動自在に配設される。また引き外し部材35にはバイメタル23,54を囲む磁性板26,55とそれぞれ対向する一対の磁性板61,61が設けられている。すなわち、引き外し部材35、バイメタル23,54、磁性板26,55,61により、過電流(過負荷電流並びに短絡電流)に対して開閉機構を釈放する引き外し手段が構成される。
【0024】
ところで本実施形態では、引き外し手段による引き外し動作が行われた場合に外部に警報信号を出力するための警報スイッチ100と、第1及び第2の接点部11,13の状態(開極状態又は閉極状態)を表す状態信号を出力するための補助スイッチ110とがケース1内に収納されている。
【0025】
補助スイッチ110は、ハウジング111の前面に突出する押釦113を一端がハウジング111に支持された板材からなるアクチュエータ114を介して押操作するようにしたマイクロスイッチからなり、ハウジング111には一対の取付孔112が貫設されている。第1側ケース2の内側面における収納スペース14a内には前後方向(図3における上下方向)に向かって延出する一対の縦壁90が設けられ、この縦壁90間に一対の取付突起91が突設されており、これら一対の取付突起91をハウジング111の取付孔112に挿通することにより、補助スイッチ110が縦壁90間に配設される。補助スイッチ110はアクチュエータ114をケース1前方に向けて配設され、後述するようにクロスバー20によってアクチュエータ114が駆動される。
【0026】
警報スイッチ100は、補助スイッチ110と同様にハウジング100の前面に押釦103が突出するとともにハウジング101に一対の取付孔102が貫設されたマイクロスイッチからなり、第1の端子部7の後方(図3における下方)における第1側ケース2と中間ケース3の間の空間に設けられる警報スイッチ収納部92に収納される。ここで、図5に示すようにケース1の長手方向に対向する一端面においては、ケース1の前後方向(図5における上下方向)に対して第1の端子部7が第2の端子部8よりも前方(上方)に配置されて段違いとされているから、ケース1内における第1の端子部7の後方の空間がデッドスペースとなってしまう。そこで本実施形態においては、第1側ケース2の内側面の一端部において第1の端子部7を支持する位置決め支持部69の後方(図3における下方)に鈎形の隔壁93を設け、位置決め支持部69と隔壁93及び中間ケース3で囲まれる空間を警報スイッチ収納部92とし、本来デッドスペースであった空間を有効活用している。また、第1の端子部7の後方における第1側ケース2と中間ケース3の間の空間に警報スイッチ100を配設しても、開閉機構や引き外し手段の動作の妨げにはなり難い。
【0027】
警報スイッチ収納部92内には一対の取付突起94が突設されており、これら一対の取付突起94をハウジング101の取付孔102に挿通することにより、警報スイッチ100が警報スイッチ収納部92内で位置決めして固定される。なお、警報スイッチ100は押釦103が設けられているハウジング101の前面を第1側ケース2と中間ケース3の間の空間であって第1の端子部7を配設している端面と反対側の端面(第3の端子部9が配設されている端面)に向けて配設されおり、後述するようにスライド部材71で押釦103を操作するためのスペースが採りやすく、スライド部材71との連係が容易になっている。
【0028】
ここで、警報スイッチ100並びに補助スイッチ110はハウジング101,111の底面から一列に突出する3つの端子104,115を備えており、これらの端子104,115に外部出力線120の一端がそれぞれ接続される。警報スイッチ100の端子104に接続された外部出力線120は隔壁93に形成された挿通溝93aに挿通されて警報スイッチ収納部92の外に引き出され、補助スイッチ110の端子115に接続された外部出力線120とともに収容スペース14aを通り、第1側ケース2の長手方向の他端側における取付凹部15の近傍に設けられた貫通溝2bからケース1の外に引き出される。
【0029】
ところで警報スイッチ収納部92には、警報スイッチ100の操作部である押釦103を押操作するためのスライド部材71がハウジング101の前面に密着させた状態で収納される。スライド部材71は、図3及び図8に示すように絶縁性を有する合成樹脂により全体が矩形板状に形成され、ハウジング101との密着面には押釦103を押操作する操作面72と、スライド方向において操作面72に隣接する位置に設けられた凹所73とを具備しており、操作面72で押釦103を押操作する位置と、押釦103を凹所73に逃がすことで押操作しない位置との間でスライド移動自在に配設される。すなわち、スライド部材71はハウジング101の前面と平行にスライド移動して押釦103を操作するため、押釦103に対するスライド部材71の位置ずれが少なくなって押釦103の操作が安定するものである。
【0030】
上述のように構成されるスライド部材71は移動部材80によって上記2つの位置の間でスライド移動させられる。この移動部材80はリング状の回動軸部81と、回動軸部81の外周面から径方向に突出する脚部82と、同じく回動軸部81の外周面から脚部82と反対方向へ突出する規制部83と、規制部83の側面から回動軸部81の軸方向に突出する受け部84とが合成樹脂により一体に形成されたものである。回動軸部81は、第1側ケース2の内側面に突設された軸受部60に外挿されて軸受部60の外側に軸支される。脚部82は、第1側ケース2の位置決め支持部69と隔壁93との間に設けられた挿通孔95を通して先端部が警報スイッチ収納部92内に進入し、スライド部材71を厚み方向に貫通する貫通孔74に挿通されるとともに操作面72と反対側の表面に突設された突片75と係合する(図8参照)。規制部83は、図8に示すように第1及び第2の接点部11,13が投入状態にあるときにクロスバー20の前方端部に当接し、軸受部60を支点とする移動部材80の回動を規制する。また受け部84は、中間カバー3の孔部28に挿通され、図9に示すようにケース1の前後方向(図9における上下方向)においてラッチ部材34の被係止部34bと対向する位置に配置される。さらに規制部83の受け部84が突出する側面にはリセットリンク96の一方の端部96aを係止する係止孔85が設けてある。
【0031】
上述のように引き外し部材35の軸35aが軸支される軸孔60aを有する軸受部60の外側に移動部材80の回動軸部81を軸支するため、引き外し部材35と移動部材80が軸受部60において互いに回動の妨げとなり難くなって各々の回動動作を安定させることができる。また、移動部材80の回動支点を引き外し部材35の回動支点に一致させているから、後述するように引き外し部材35のラッチ係止部35cに係止するラッチ部材34の被係止部34bで移動部材80を回動させることが可能であり、ラッチ部材34を引き外し部材35から移動部材80へ容易に連係させることができる。また、規制部83によって投入状態における移動部材80の回動が規制されるため、投入状態において移動手段80によりスライド部材71がスライド移動させられて警報スイッチ100から警報信号が誤って出力されるのを防ぐことができる。
【0032】
リセットリンク96は棒状の金属材を折り曲げて鈎形に形成されており、上述のように一方の端部96aが係止孔85に係止され、他方の端部96bが操作ハンドル6に設けた長孔(図示せず)に係止される。
【0033】
次に本実施形態の動作を説明する。図10及び図11はそれぞれ開放状態を示しており、図10は第1側ケース2を外した側面図、図11は第2側ケース4を外した側面図である。開放状態においてはケース1前面に露出する操作ハンドル6のハンドル部6aがケース1の端部のうちで第3及び第4の端子部9,10が配設されている方の端部側に傾いた位置(以下、「開放操作位置」と呼ぶ)にあり(図6参照)、リンク33を介して操作ハンドル6と連結されているラッチ部材34がケース1の前方(図10及び図11における上方)へ移動させられている。このため、クロスバー20の駆動突片37aからラッチ部材34の端部が離れ、開極ばね44のばね力によってクロスバー20が回動して第1及び第2の可動接触子18,31を駆動し、第1及び第2の接点部11,13が開放(オフ)される。開放状態においては、補助スイッチ110のアクチュエータ114がクロスバー20によって駆動されず、押釦113も押操作されない。またリセットリンク96の端部96bが操作ハンドル6の長孔(図示せず)の後端に係止されており、リセットリンク96の端部96aで連結されている移動部材80は図10に示す位置にあって、脚部82により、操作面72で警報スイッチ100の押釦103を押操作する位置にスライド部材71を保持している。つまり、警報スイッチ100を構成するマイクロスイッチには常開接点と常閉接点が内蔵されており、開放状態においては常開接点がオン、常閉接点がオフとなる。
【0034】
そして、図1に示すようにハンドル部6aが開放操作位置からそれと反対側の位置(以下、「投入操作位置」と呼ぶ)にくるまで操作ハンドル6を回動させると、リンク33を介してラッチ部材34がケース1の後方に移動させられ、やがてラッチ部材34の被係止部34bが引き外し部材35のラッチ係止部35cに係止し、被係止部34bを支点としてラッチ部材34が回動することによってその端部で駆動突片37aが押され、開極ばね44のばね力に抗してクロスバー20が図10における反時計回り(図11における時計回り)に回動し、第1及び第2の可動接触子18,31を駆動して第1及び第2の接点部11,13が投入(オン)される。なお、操作ハンドル6は操作途中で反転死点を超えて中間ケース3の凹部27の開口縁に形成された係止部27bに係止される。図8及び図9はそれぞれ投入状態を示しており、図8は第1側ケース2を外した側面図、図9は第2側ケース4を外した側面図である。
【0035】
一方、投入状態においては、補助スイッチ110のアクチュエータ114がクロスバー20によって駆動されるために押釦113が押操作される。なお、操作ハンドル6が回動してもリセットリンク96の端部96bは長孔に対する相対的な位置が変わるだけであり、リセットリンク96の端部96aで連結されている移動部材80の位置は変化しない。このため、スライド部材71は操作面72で警報スイッチ100の押釦103を押操作する位置に保持されたままとなる。
【0036】
投入状態において過負荷電流が流れた場合、バイメタル23,54が自己発熱により湾曲して先端部が変位し、バイメタル23,54の先端部で引き外し部材35のバイメタル受け部35bが押され、引き外し部材35が図8における時計回り(図9における反時計回り)に回動するためにラッチ係止部35cと被係止部34bとの係止が外れる。これにより、クロスバー20の駆動突片37aがラッチ部材34によって押されなくなるから、開極ばね44のばね力によってクロスバー20が図12における時計回り(図13における反時計回り)に回動して第1及び第2の可動接触子18,31を駆動し、第1及び第2の接点部11,13が引き外される(トリップされる)。また、ラッチ部材34はクロスバー20の駆動突起37aによって端部が押され、軸孔34aに挿通されたリンク33の端部を支点として図12における時計回り(図13における反時計回り)に回動し、後述するように被係止部34bが移動部材80の受け部84に当接して移動部材80を図12における反時計回りに回動させ、移動部材80の回動が止まった時点で操作ハンドル6が中立姿勢となる(図7参照)。なお、図12及び図13はそれぞれ引き外し動作中の状態を示しており、図12は第1側ケース2を外した側面図、図13は第2側ケース4を外した側面図である。
【0037】
また投入状態において短絡電流が流れた場合、バイメタル23,54が自己発熱で湾曲する前に磁性板26,55に生じる磁気吸引力で磁性板61が引き寄せられ、引き外し部材35が図8における時計回りに回動して上述の引き外し動作が行われる。
【0038】
一方、上述の引き外し動作時においては、補助スイッチ110のアクチュエータ114がクロスバー20によって駆動されなくなるために押釦113も押操作されない。また移動部材80は、上述のようにラッチ部材34の被係止部34bで受け部84が押され、図12における反時計回りに回動し、脚部82を介してスライド部材71をケース1の前方(図12における上方)へスライド移動させる。スライド部材71がケース1の前方へ移動することで警報スイッチ100の押釦103がスライド部材71の凹所73に嵌り、押釦103が押操作されなくなる。したがって、引き外し状態においては警報スイッチ100の常開接点がオフ、常閉接点がオンとなり、外部出力線120を通して警報信号が出力される。
【0039】
バイメタル26,54が元の状態に復帰した後、開放操作位置と投入操作位置の中間位置にあるハンドル部6aを開放操作位置にくるまで操作ハンドル6を回動させるリセット操作を行うと、リンク33を介してラッチ部材34がケース1の前方に移動させられて引き外し部材35のラッチ係止部35cに被係止部34bが係止される。このとき、操作ハンドル6の長孔の端部にリセットリンク96の端部96bが係止され、リセットリンク96を介して移動部材80が図12における時計回りに回動し、脚部82でスライド部材71をケース1の後方へ移動させる。そのため、押釦103がスライド部材71の凹所73から出て操作面72により押操作されるから、リセット操作によって警報スイッチ100の常開接点がオン、常閉接点がオフとなり、外部出力線120を通して警報信号が出力されなくなる。すなわち本実施形態においては、操作ハンドル6によるリセット操作時にリセットリンク96によって移動部材80を正常時の位置に復帰させるため、リセット操作と警報スイッチ100による警報信号のリセットが同時に行えるという利点がある。また、スライド部材71に設けた操作面72と凹所73で押釦103の操作状態を切り換える構造としているから、スライド部材71を警報スイッチ100のハウジング101前面に密着させた状態で配設することができ、スライド部材71を移動自在に配設するのに必要なスペースを減らすことができるという利点がある。
【0040】
次に本発明の要旨であり、手動操作により引き外し部材35を駆動して引き外し動作を行わせる手動引き外し部材130について説明する。この手動引き外し部材130は、図2及び図4に示すように矩形の胴部131と、胴部131の一端側前面から前方及び側方へ突出した操作釦132と、胴部131の上記一端側後面から後方へ突出した脚片133と、脚片133の先端より側方へ突出する駆動部134とが合成樹脂により一体に形成されている。操作釦132は前後方向(図4における上下方向)に直交する断面形状が四角形となる角柱状に形成されている。
【0041】
第2側ケース4には前面(図4における上面)に開口して操作釦132が進退自在に挿通する矩形の挿通孔140が設けられ、この挿通孔140の近傍における内側面には前後方向(図4における上下方向)に延出する縦壁141が設けられるとともに、縦壁141の後端には後述する復帰ばね135を受けるばね受け部142が設けられている。そして、挿通孔140に操作釦132を挿通し且つ胴部131を縦壁141に沿わせ、胴部131とばね受け部142との間に圧縮コイルばねからなる復帰ばね135を嵌め込むことによって、ケース1の前後方向に移動自在且つ復帰ばね135により前方へ弾性付勢された状態で手動引き外し部材130が第2側ケース4に組み付けられる(図4参照)。ここで、図9に示すようにケース1内において駆動部134が引き外し部材35と対向しており、引き外し部材35と対向する駆動部134の端面は後方に向かって引き外し部材35から徐々に離れる向きに傾斜する傾斜面(以下、「駆動面」と呼ぶ)134aとしてある。そして、図9に示すように投入状態においては駆動部134の駆動面134aが引き外し部材35の前端部35dとの間に僅かな距離をおいて対向している。
【0042】
而して、挿通孔140から露出する操作釦132を指(あるいはドライバなどの治具)で押操作すると、復帰ばね135のばね力に抗して手動引き外し部材130がケース1の後方へ移動し、駆動部134の駆動面134aが引き外し部材35の前端部35dに摺接し、駆動面134aが傾斜面であることから前端部35dに外向き(図9における左向き)の力が働いて引き外し部材35が図9における反時計回りに回動する。そのため、図14に示すようにラッチ係止部35cと被係止部34bとの係止が外れ、過負荷電流や短絡電流が流れた場合と同様にクロスバー20の駆動突片37aがラッチ部材34によって押されなくなって開極ばね44のばね力によりクロスバー20が回動して第1及び第2の可動接触子18,31を駆動し、第1及び第2の接点部11,13が引き外される(図14参照)。
【0043】
ところで、本実施形態は配線用遮断器として構成されるものであるが、従来技術でも説明したように収容スペース14a〜14cに零相変流器や漏電検出回路、漏電表示機構並びに漏電テスト釦などを収容することでケース1を共通に利用して漏電遮断器として構成可能となっている。そして漏電遮断器として構成する場合、ケース1前面に収容スペース14b,14cに連通して漏電表示釦及び漏電テスト釦を露出させるための孔が設けられる。これらの孔の位置は、図1に示すようにケース1前面を前方から見た場合に操作ハンドル6のハンドル部6aが突出するケース1の開口27aに対してケース1の長手方向でハンドル部6aの開放操作位置に隣り合う位置(図1において点線イ、ロで示した位置)となる。したがって、配線用遮断器と漏電遮断器でケース1を共通に利用する場合にあっては、漏電表示機構及び漏電テスト釦の配置場所を考慮して手動引き外し部材130をケース1に配設しなければならない。
【0044】
そのために本実施形態では、ケース1の前面を前方から見たときにケース1の長手方向に直交する幅方向(図1における左右方向)において操作ハンドル6と重ならない位置であり、且つ操作ハンドル6の投入操作位置と開放操作位置(図6参照)の中間位置(図7参照)から投入操作位置までの範囲に少なくとも一部が重なる位置に挿通孔140を設けて操作釦132を配設しており、操作ハンドル6の回動方向であるケース1の長手方向(図1、図6及び図7における上下方向)のスペースを用いずに操作釦132をケース1の前面に配設することができる。したがって、同一のケース1を配線用遮断器と漏電遮断器に共通で用いる場合にあっても、従来通り操作ハンドル6の回動方向のスペース(点線イ、ロの位置)に漏電表示釦や漏電テスト釦を配設することができる。また、操作釦132を漏電表示釦や漏電テスト釦の近傍に配設する場合に比較して区別がつきやすくなるという利点もある。さらに、操作ハンドル6の投入操作位置と開放操作位置の中間位置から投入操作位置までの範囲に少なくとも一部が重なる位置に操作釦132を配設することにより、ケース1前面の開口27aから操作ハンドル6のハンドル部6a先端までのスペースを有効に利用することができる。なお、操作釦132を操作ハンドル6の中間位置よりも開放操作位置に近い側に配設した場合、操作釦132を押操作して引き外し動作を行ったときに投入操作位置から中間位置に移動する操作ハンドル6のハンドル部6aが指などに当たる可能性があり、本実施形態のように中間位置よりも投入操作位置に近い側に配設することでハンドル部6aが指などに当たるのを防ぐことができる。
【0045】
ここで本実施形態では、操作釦132を前後方向に直交する断面形状が四角形となる角柱状に形成しているため、断面形状を円形とする円柱状に形成する場合に比較して操作釦132の操作面(挿通孔140を通してケース1の前面に露出する面)を十分に大きく採ることができるとともに、手動引き外し部材130が組み込まれる第2側ケース4の幅寸法に対しても操作釦132の操作面を十分に大きく採ることができて操作釦132の操作性向上が図れる。また、操作釦132が挿通される挿通孔140をハンドル部6aを突出させる開口27aと連通しない位置に形成しているから、操作ハンドル6の動きと操作釦132の動きが互いに影響を及ぼし合う虞が無く、操作ハンドル6及び手動引き外し部材130のケース1への組み込み作業も容易になるという利点がある。
【0046】
【発明の効果】
請求項1の発明は、外部配線が接続される端子部と、端子部と電気的に接続される接点部と、接点部を開閉する開閉機構と、過電流を検出して開閉機構を釈放する引き外し手段と、絶縁性材料で形成され、内部に端子部、接点部、開閉機構並びに引き外し手段が収納されるケースと、ケース前面の開口から一部を突出させてケースの長手方向に沿って回動自在に配設され、手動操作により開閉機構を駆動する操作ハンドルと、ケース内に配設され、手動操作により引き外し手段に引き外し動作を行わせる手動引き外し手段とを備え、手動引き外し手段は、ケース前面に露出し且つケースの前後方向に移動自在に配設される操作釦と、操作釦が押操作されたときに引き外し手段を駆動して開閉機構を釈放させる駆動部とを具備し、ケース前面を前方から見たときにケースの長手方向に直交する幅方向において操作ハンドルと重ならない位置であり、且つ操作ハンドルの投入状態における操作位置と開放状態における操作位置の中間位置から投入状態の操作位置までの範囲に少なくとも一部が重なる位置であり且つ投入状態の操作位置に近い側に操作釦を配設し、ケースは、幅方向で結合される第1側ケース及び第2側ケースと、一方の側面を第1側ケースの内側面に対向させ、他方の側面を第2側ケースの内側面と対向させてケース内を長手方向に沿って仕切るとともに前面に前記開口が設けられた中間ケースとからなり、操作ハンドルの幅寸法を中間ケースの幅寸法と略同一とし、中間ケースと第2側ケースの間にできる空間に手動引き外し手段を収納するとともに第2側ケースの前面に操作釦を露出させたことを特徴とし、操作ハンドルの回動方向のスペースを用いずに操作釦をケースの前面に配設することができる。したがって、同一のケースを配線用遮断器と漏電遮断器に共通で用いる場合にあっても、従来通り操作ハンドルの回動方向のスペースに漏電表示釦や漏電テスト釦を配設することができる。また、操作ハンドルの投入状態における操作位置と開放状態における操作位置の中間位置から投入状態の操作位置までの範囲に少なくとも一部が重なる位置であり且つ投入状態の操作位置に近い側に操作釦を配設しているから、ケース前面の開口から操作ハンドルの操作部位先端までのスペースを有効に利用することができ、しかも、第2側ケースの幅寸法に対して操作釦の操作面を充分に大きく採ることができる。
【0047】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、操作釦は、ケースの前後方向に直交する断面形状が略四角形に形成されたことを特徴とし、断面形状を円形とする場合に比較して操作釦の操作面を十分に大きくすることができて操作性の向上が図れる。
【0049】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、第2側ケース前面において操作釦が挿通される挿通孔を前記開口と連通しない位置に形成したことを特徴とし、操作ハンドルの動きと操作釦の動きが互いに影響を及ぼし合う虞が無く、操作ハンドル及び手動引き外し手段のケースへの組み込み作業も容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示し、投入状態における正面図である。
【図2】同上における中間ケース及び第2側ケースとその間に収納される部品の分解斜視図である。
【図3】同上における第1側ケースと第1側ケースに組み込まれる部品の分解斜視図である。
【図4】同上における手動引き外し部材を組み込んだ状態の第2側ケースの側面図である。
【図5】同上を長手方向の一方から見た側面図である。
【図6】同上の開放状態における正面図である。
【図7】同上のリセット前の状態における正面図である。
【図8】同上の投入状態における中間ケース及び第2側ケースの側面図である。
【図9】同上の投入状態における中間ケース及び第1側ケースの側面図である。
【図10】同上の開放状態における中間ケース及び第2側ケースの側面図である。
【図11】同上の開放状態における中間ケース及び第1側ケースの側面図である。
【図12】同上の引き外し動作時における中間ケース及び第2側ケースの側面図である。
【図13】同上の引き外し動作時における中間ケース及び第1側ケースの側面図である。
【図14】同上の手動引き外し動作時における破断した側面図である。
【符号の説明】
1 ケース
6 操作ハンドル
6a ハンドル部
130 手動引き外し部材
132 操作釦[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a circuit breaker, and more particularly to a circuit breaker having a function of performing a tripping operation by manual operation.
[0002]
[Prior art]
In recent years, a two-pole type circuit breaker has been provided in which a two-pole main circuit is housed in a case of the same size as a conventional one-pole type. This type of circuit breaker includes a circuit breaker (wiring breaker) with an overcurrent trip device that performs a trip operation against overcurrent such as overload current and short circuit current, There is a circuit breaker (leakage circuit breaker) provided with an earth leakage trip device that performs a tripping operation on leakage current (ground fault current) as well as a trip device.
[0003]
In these two types of circuit breakers, there is a space in the common case for storing components that are required only by the earth leakage breaker, such as the earth leakage trip device, zero-phase current transformer, earth leakage display button, and earth leakage test button. An earth leakage circuit breaker is configured by housing these components in the case, and a circuit breaker is configured by not storing these components in the case (see
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 11-16479 (paragraph 0010-paragraph 0017, FIG. 1)
[Patent Document 2]
JP-A-11-25841 (paragraph 0009-paragraph 0018, FIG. 1)
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the above-mentioned conventional circuit breaker, when it is configured as an earth leakage breaker as described in
[0006]
In addition, since the earth leakage display button and the earth leakage test button are not necessary for the circuit breaker for wiring, it is possible to arrange an operation button at the above position on the front surface of the case. When the case is used in common with the case, it is necessary to consider the position of the operation button in consideration of the leakage breaker having a relatively large number of parts.
[0007]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object thereof is to provide a circuit breaker in which an operation button can be disposed on the front surface of a case without using a space in a rotation direction of an operation handle. .
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a first aspect of the present invention provides a terminal portion to which external wiring is connected, a contact portion electrically connected to the terminal portion, an opening / closing mechanism for opening and closing the contact portion, and an overcurrent. Tripping means for detecting and releasing the opening / closing mechanism, a case made of an insulating material, containing a terminal part, a contact part, an opening / closing mechanism and a releasing means inside, and a part protruding from the opening on the front of the case And an operation handle that is rotatably disposed along the longitudinal direction of the case and that drives the opening / closing mechanism by manual operation, and a manual operation that is disposed in the case and causes the pulling means to perform the pulling operation by manual operation. The manual tripping means includes an operation button that is exposed on the front surface of the case and is movably disposed in the front-rear direction of the case, and drives the tripping means when the operation button is pressed. Drive to release the opening and closing mechanism When the front of the case is viewed from the front, it is a position that does not overlap the operation handle in the width direction perpendicular to the longitudinal direction of the case, and is intermediate between the operation position in the opened state of the operation handle and the operation position in the opened state An operation button is provided on the side that is at least partially overlapping the range from the position to the operation position in the input state and close to the operation position in the input state. The case has a first side case and a second side case coupled in the width direction, with one side surface facing the inner side surface of the first side case and the other side surface facing the inner side surface of the second side case. And the intermediate case having the opening on the front surface and partitioning the inside of the case along the longitudinal direction, the width dimension of the operation handle is substantially the same as the width dimension of the intermediate case, and between the intermediate case and the second side case The manual trip means is stored in the space that can be made and the operation button is exposed on the front surface of the second case It is characterized by that.
[0009]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the invention, the operation button is characterized in that a cross-sectional shape orthogonal to the front-rear direction of the case is formed in a substantially rectangular shape.
[0011]
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to FIGS.
[0013]
In the present embodiment, as shown in FIGS. 2 and 3, the first and second
[0014]
The
[0015]
Abutting
[0016]
The
[0017]
The first fixed-side
[0018]
The first movable side
[0019]
The
[0020]
The second fixed-side
[0021]
The
[0022]
The open / close mechanism that opens and closes the
[0023]
The tripping
[0024]
By the way, in this embodiment, when the tripping operation by the tripping means is performed, the
[0025]
The
[0026]
Like the
[0027]
A pair of mounting
[0028]
Here, the
[0029]
By the way, in the alarm
[0030]
The
[0031]
As described above, the tripping
[0032]
The reset link 96 is formed in a bowl shape by bending a rod-shaped metal material. As described above, one
[0033]
Next, the operation of this embodiment will be described. 10 and 11 each show an open state. FIG. 10 is a side view with the
[0034]
Then, as shown in FIG. 1, when the operation handle 6 is rotated from the opening operation position to the position opposite to the opening operation position (hereinafter referred to as “loading operation position”), it is latched via the
[0035]
On the other hand, in the closed state, the
[0036]
When an overload current flows in the applied state, the
[0037]
When a short-circuit current flows in the on state, the
[0038]
On the other hand, during the above-described tripping operation, the
[0039]
After the
[0040]
Next, the
[0041]
The
[0042]
Thus, when the
[0043]
By the way, although this embodiment is configured as a circuit breaker for wiring, as described in the prior art, a zero-phase current transformer, a leakage detection circuit, a leakage display mechanism, a leakage test button, and the like are provided in the
[0044]
Therefore, in this embodiment, when the front surface of the
[0045]
Here, in the present embodiment, since the
[0046]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, a terminal part to which an external wiring is connected, a contact part electrically connected to the terminal part, an opening / closing mechanism for opening / closing the contact part, an overcurrent is detected, and the opening / closing mechanism is released. Tripping means, a case made of an insulating material, containing a terminal part, a contact part, an opening / closing mechanism and a tripping means inside, a part projecting from the opening on the front of the case and extending along the longitudinal direction of the case An operation handle that is pivotably disposed and drives the opening / closing mechanism by manual operation, and a manual tripping means that is disposed in the case and that causes the tripping means to perform a pulling operation by manual operation. The tripping means includes an operation button that is exposed on the front surface of the case and is movably disposed in the front-rear direction of the case, and a drive unit that drives the tripping means to release the opening / closing mechanism when the operation button is pressed. And the front of the case When viewed from the side, it is a position that does not overlap with the operation handle in the width direction perpendicular to the longitudinal direction of the case, and from an intermediate position between the operation position in the closing state of the operation handle and the operation position in the open state to the operation position in the closing state An operation button is arranged on the side that is at least partially overlapping the range of the The case has a first side case and a second side case coupled in the width direction, with one side surface facing the inner side surface of the first side case and the other side surface facing the inner side surface of the second side case. And the intermediate case having the opening on the front surface and partitioning the inside of the case along the longitudinal direction, the width dimension of the operation handle is substantially the same as the width dimension of the intermediate case, and between the intermediate case and the second side case The manual trip means is stored in the space that can be made and the operation button is exposed on the front surface of the second case The operation button can be disposed on the front surface of the case without using a space in the rotation direction of the operation handle. Therefore, even when the same case is used in common for the circuit breaker and the earth leakage breaker, the earth leakage display button and the earth leakage test button can be arranged in the space in the rotation direction of the operation handle as in the past. In addition, an operation button is provided on a side that is at least partially overlapped with a range from an intermediate position between the operation position in the closing state of the operation handle and the operation position in the open state to the operation position in the closing state and close to the operation position in the closing state. Because it is arranged, the space from the opening on the front of the case to the tip of the operation part of the operation handle can be used effectively. In addition, the operation surface of the operation button can be made sufficiently large with respect to the width dimension of the second side case. The
[0047]
The invention of
[0049]
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows an embodiment of the present invention and is a front view in a loaded state.
FIG. 2 is an exploded perspective view of the intermediate case and the second side case and the components housed therebetween in the same case.
FIG. 3 is an exploded perspective view of the first side case and components incorporated in the first side case in the same as above.
FIG. 4 is a side view of the second case in a state where the manual tripping member is incorporated.
FIG. 5 is a side view of the above viewed from one side in the longitudinal direction.
FIG. 6 is a front view in the opened state of the above.
FIG. 7 is a front view showing a state before resetting.
FIG. 8 is a side view of the intermediate case and the second side case in the closing state.
FIG. 9 is a side view of the intermediate case and the first side case in the closing state.
FIG. 10 is a side view of the intermediate case and the second side case in the opened state.
FIG. 11 is a side view of the intermediate case and the first side case in the opened state.
FIG. 12 is a side view of the intermediate case and the second side case during the tripping operation of the above.
FIG. 13 is a side view of the intermediate case and the first side case during the above-described tripping operation.
FIG. 14 is a side view broken away during the manual tripping operation of the above.
[Explanation of symbols]
1 case
6 Operation handle
6a Handle part
130 Manual tripping member
132 Operation buttons
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