JP4315863B2 - 燃料供給システム - Google Patents

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Description

本発明は、LNG自動車の燃料供給システムに係り、特にLNG自動車のエンジン駆動時からエンジン停止時のすべての段階に亘ってシステム内の圧力を一定範囲内に保つことができ、LNGから発生するBOGの外部への放出を抑制することのできる燃料供給システムに関する。
地球環境保全や地球温暖化の抑制などが強く叫ばれている昨今、自動車から排出される排気ガスも大気汚染の大きな原因であるとして、自動車業界をはじめとする各種産業界では低公害型の自動車の開発、普及活動が積極的に行われている。低公害型自動車の一つとして天然ガス自動車などが挙げられる。天然ガス自動車には、天然ガスを高圧に圧縮した圧縮天然ガス(CNG)を燃料とする圧縮天然ガス自動車などがある。天然ガス自動車は、黒煙を排出せず、粒子状物質もほとんど排出しない。地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出量はガソリン車より2〜3割低減できる。また、窒素酸化物といった環境汚染物質の排出量を低く抑えることができる。かかる圧縮天然ガス自動車は、都心部を中心に路線バスやスーパー、コンビニエンスストアーなどへの商品配送用トラックなどとして実用化されている。
圧縮天然ガス自動車は上記するように低公害型の自動車ではあるものの、ガス(気体)を燃料とすることから搭載するガスの量がガソリンなどの液体燃料に比べて制限され、したがって長距離走行車輌には適用し難いといった問題を抱えている。すなわち、燃料供給頻度が増大することと、かかる天然ガスを供給可能な天然ガススタンドが多数存在しないことから長距離走行用の自動車としての普及は極めて難しいものと考えられる。実用化の対象が一定のルーチン路線を回送する路線バス等に限定されているのもかかる問題に起因するものである。
天然ガス自動車の有する低公害型という特性と、長距離走行が可能であるという特性の双方を満足する自動車として、現在、国を挙げてその開発が進められているものにLNG自動車(液化天然ガス自動車)がある。このLNG自動車は、燃料とするガスを液体の状態で搭載するものであり、上記する圧縮天然ガス自動車に比べて、同じ容量の貯蔵容器に約3倍のガスを収容することができる。したがって、かかるLNG自動車が実用化されれば、低公害型で長距離走行が可能な自動車が提供されることとなる。
ところで、LNGはその沸点が−162℃と極低温液体であるために気化しやすく、外気などから熱が提供されることによって可燃性のボイルオフガス(BOG)が発生する。これまで、LNGを燃料とする自動車が開発され、普及してこなかった原因として、一つにはLNGが気化しやすく、気化することで発生するBOGによってLNG貯蔵容器内の圧力が非常に高くなって危険であることと、他の一つにはLNG貯蔵容器の圧力を下げるためには頻繁にBOGを外部に放出する必要があり、可燃性のBOGを頻繁に放出するのは危険であるからである。
上記する問題を解決するために、自己加圧式の燃料供給システムが開発されている。自己加圧式の燃料供給システムとは、LNG貯蔵容器内に設けられた熱交換体に気化後のLNGを送り、該気化後のLNGを熱媒体として使用することによって該LNG貯蔵容器内の圧力を一定範囲内に保つことのできる燃料供給システムのことである。図12a〜12cに、そのシステムの概要を示している。図12aをもとにシステムを説明すると、該燃料供給システムは、LNG貯蔵容器aと気化器bと緩衝容器cと減圧弁dとから主要な燃料供給のための配管系が形成されている。さらに、LNG貯蔵容器a内の圧力を圧力計fにて計測し、該圧力計fと連動する圧力調整弁eが圧力計fの検知結果に応じて開閉自在な構成となっている。気化器bとは、極低温のLNGを気化させるための装置であり、エンジン冷却水などの熱媒を通すチューブから構成することができる。緩衝容器cとは、気化したLNG(L2)を一時的に貯蔵しておく容器であり、エンジンEの回転数の変動に対応してエンジンEへの適宜の燃料供給を行うためのものである。かかる燃料供給のための配管系はLNG(L1およびL2)をエンジンEへ供給するために、例えば0.9MPa程度の一定圧力下に置かれる必要がある。0.9MPa圧力下において、気化したLNG(L2)は緩衝容器cから減圧弁dへ送られた後、減圧弁dで例えば0.8MPa程度に減圧されてエンジンEへ送られることとなる。
自動車走行時には、LNG貯蔵容器a内のLNGの液面低下に応じて該容器内の圧力は低下していく。尤も、LNG貯蔵容器a内には徐々にBOGも発生することから、液面低下に伴う圧力低下はBOGの発生による圧力上昇によって相殺され、LNG貯蔵容器aは一定の所望圧力を保つことができる。したがって、通常の走行時のLNG(LNG(L1)と気化後のLNG(L2))の流れは、図12aの矢印Xとなる。LNG貯蔵容器a内の圧力低下がBOGの発生による圧力上昇よりも大きな場合には、気化後のLNG(L2)が矢印Yの流れで熱交換体kに送られ、LNG(L1)に熱が供給されてBOGが発生することでLNG貯蔵容器a内の圧力を上昇させることができる。
仮にBOGの発生よりもLNG(L1)の液面低下が激しく、結果として容器内の圧力低下が大きな場合には、図12aの矢印Zの流れで気化後のLNG(L2)の一部をLNG貯蔵容器aに提供することにより、LNG貯蔵容器a内の圧力を所定圧力(0.9MPa程度)に保つことができる。
また、渋滞等の場合でLNG貯蔵容器a内のLNG(L1)の減少量よりもBOGの発生量が多くなり、該LNG貯蔵容器a内の圧力が急激に高くなる場合には、図12bに示すように加圧防止弁iを開き、LNG供給弁hを閉じて矢印Xの流れでLNG貯蔵容器a内のBOGを容器外に払い出すことができる。
さらに、図12cに示すように、LNG自動車のエンジン停止時に図中の配管V内に溜まっているLNGからBOGが発生する場合も考えられる。そのまま放置しておくと、配管内の圧力によって該配管が破裂するという問題が考えられる。そこで、かかる場合には液封防止弁jを通る矢印Xの流れにより配管V内に発生したBOGをLNG貯蔵容器a内に払い出すことができる。なお、エンジン停止時にLNG貯蔵容器a内の圧力が該容器の許容内部圧力程度に上昇した場合には安全弁gが開いて矢印Yの流れによりBOGを外部に放出する構成となっている。
以上のように、LNG貯蔵容器内の圧力低下に応じて、気化後のLNGを熱媒体としてLNG貯蔵容器内の熱交換体へ送ったり、気化後のLNGの一部をLNG貯蔵容器に送ることにより、LNG貯蔵容器内の圧力調整を可能としたシステムが自己加圧式の燃料供給システムである。
一方、特許文献1では、LNGから発生するBOGを吸着材にて吸着させる装置の発明が開示されている。かかる装置は、有機金属錯体からなるBOG吸着材を備えた極低温液体貯蔵容器であり、発生するBOGを効率よく有機金属錯体に吸着させることでBOGの外部への放出を抑制するものである。なお、有機金属錯体は、フマル酸銅やテレフタル酸銅、シクロヘキサンジカルボン酸銅、ビフェニルジカルボン酸銅などからなるものである。
特開平9−242994号公報
上記する自己加圧式の燃料供給システムによれば、LNG貯蔵容器内の圧力低下に応じて、気化後のLNGを熱媒体としてLNG貯蔵容器内の熱交換体へ送ったり、気化後のLNGの一部をLNG貯蔵容器に送ることにより、LNG貯蔵容器内の圧力調整が可能となる。しかし、自己加圧式であることからLNG貯蔵容器と繋がる配管の数が多くなり、配管の数に応じてシステム内への熱の流入も多くなるため、LNGが気化しやすく、したがってBOGの発生量が多くなる。また、かかるシステム内には、発生するBOGを一時的に貯蔵しておく等の措置が講じられていないため、実際には、発生するBOGの量に応じてシステム内の圧力を適宜の圧力に調整するのが困難である。特に、LNG自動車のエンジン停止期間が数日に及ぶ場合などではBOGの発生によってLNG貯蔵容器内の圧力が上昇することとなるが、かかるBOGを該容器以外で一時的に貯蔵することができないため、結局は安全弁が早い期間で開いてしまい、外部へBOGが放出されることとなる。発明者等の試算によれば、LNG貯蔵容器の総容量が570リットル、LNG貯蔵容器の許容内部圧力が2MPa、LNGの液量が容器の25%、BOGの発生量が1日あたり2%とすると、4日で安全弁が開放する結果となる。なお、上記設定は、実際にLNG自動車を製作する場合に適用される条件に基づいたものである。
また、特許文献1に開示の発明によれば、発生するBOGを有機金属錯体にて吸着するため、BOGが外部に放出される可能性は極めて低くなる。ここで、かかる有機金属錯体を上記する自己加圧式の燃料供給システムに搭載することとした場合には次のような問題が考えられる。その一つは、気体貯蔵容器の許容内部圧力(4MPa程度)下において、その吸着性能が十分に発揮されるか否かが不明なことである。他の問題としては、BOG吸着量によっては適用する有機金属錯体の規模も大きくなり、LNG自動車に搭載するのに適した大きさとなるか否かが不明なことである。さらに、他の大きな問題としては、かかる有機金属錯体が燃料供給システム内の圧力変動に応じて吸着させたBOGを適宜、該システム(LNG貯蔵容器)内に放出することができるか否かが不明であり、現実的には困難であろうと想定されることである。LNG自動車では、そのエンジン駆動時からエンジン停止時のすべての段階に亘ってLNG貯蔵容器内の圧力が刻々変動することとなるため、かかる圧力変動に応じて、適宜のBOGをLNG貯蔵容器外に放出したり、適宜のBOGや気化後のLNGをLNG貯蔵容器内に供給したりしながらシステム全体の圧力を一定範囲内に保つことが必要である。仮に、BOGを吸着した有機金属錯体を減圧状況下に置くことによってBOGを有機金属錯体から放出できる構成としたとしても、刻々変動するLNG貯蔵容器(または燃料供給システム)内の圧力変動に応じて有機金属錯体からのBOG放出量を適宜調整可能に制御するのは極めて困難なものとなる。
本発明の燃料供給システムは、上記する問題に鑑みてなされたものであり、LNG自動車のエンジン駆動時からエンジン停止時のすべての段階に亘って、燃料供給システム内の圧力変動に応じて該システム(特にLNG貯蔵容器)内を一定の所望圧力範囲内に保つことができる燃料供給システムを提供することを目的とする。また、LNG貯蔵容器と繋がる配管数を極力減らすことによって、外部からの入熱を減らし、LNGから発生するBOGの量を低減することのできる燃料供給システムを提供することを目的とする。また、システムに適用されるLNG貯蔵容器などの許容内部圧力条件下において、BOGが外部へ放出されるまでのLNG自動車のエンジン停止期間を長期化することができ、したがって環境への影響が極めて少ない燃料供給システムを提供することを目的とする。さらに、LNGの濃縮によるエンジンのノッキング対策としてLNG貯蔵容器内のLNGの濃縮を防止することのできる燃料供給システムを提供することを目的とする。
前記目的を達成すべく、本発明による燃料供給システムは、LNG自動車の燃料供給システムであって、LNG貯蔵容器と、該LNG貯蔵容器から払い出されるLNGを気化させて気化後のLNGをエンジンへ送る第一配管と、からなる第一配管系と、LNGから発生するBOGを貯蔵する気体貯蔵容器と、該気体貯蔵容器と前記LNG貯蔵容器を繋いでその途中に圧力計および圧力調整弁を介在させた第二配管と、からなる第二配管系と、から構成されることを特徴とする。
第一配管系には、上記する従来例と同様に、気化器や緩衝容器、減圧弁が介在されている。また、第二配管系には、LNG貯蔵容器内の圧力を測定する圧力計と、該圧力計に連動して開閉自在な圧力調整弁が介在している。ここで、気化器は上記する従来例と同様に熱媒であるエンジン冷却水(80℃程度の温度)を通すチューブなどから構成される。LNG貯蔵容器内の圧力の変動を圧力計で計測し、その計測値が所望の圧力(例えば0.9MPa程度)よりも高低する場合は、圧力調整弁が開くことにより気体貯蔵容器へのBOGの払い出しや、逆に気体貯蔵容器からLNG貯蔵容器へのBOGの流入を行うことができ、結果としてLNG貯蔵容器内の圧力調整が可能となる。例えば、気体貯蔵容器内にBOGが蓄えられていてLNG貯蔵容器内に比べて気体貯蔵容器の内圧が高い状態において、LNG貯蔵容器内の圧力が低下した際には圧力調整弁を開くことによって気体貯蔵容器内のBOGをLNG貯蔵容器内へ送ることができる。さらに、LNG貯蔵容器内が所望の内圧になったことを圧力計が検知すると同時に圧力調整弁が閉じることでLNG貯蔵容器内は所望の内圧を保持することができる。逆に、LNG貯蔵容器内の圧力が所望圧力よりも高くなる場合は、圧力調整弁を開いてLNG貯蔵容器内のBOGを気体貯蔵容器へ払い出すことによりLNG貯蔵容器内の内圧を所望圧力に保つことが可能となる。尤も、かかる場合は、気体貯蔵容器内の圧力を一時的にLNG貯蔵容器内の圧力よりも低くするような措置を講じたり、LNG貯蔵容器からBOGを吸い出す吸気装置(例えば圧縮機など)などを設置しておくのが好ましい。
上記する燃料供給システムによれば、従来の自己加圧式の燃料供給システムに比べて、LNG貯蔵容器に繋がる配管の数を減することが可能となり、したがって外部からの入熱量を低減できるため、結果的にはBOGの発生量を低減することができる。ところで、燃料供給システムを構成する容器や配管には、その材質などから耐え得る圧力が設定されている(許容内部圧力)。燃料供給システム内に所定量のBOG、すなわち容器や配管などの許容内部圧力以上のBOGが溜まってしまうと(実際にはかかる許容値は材質耐力よりも低めに設定されているが)、容器や配管は圧力に抗し切れずに破壊に至ることとなる。したがって、燃料供給システム内の圧力がその許容内部圧力程度となった段階で、該システム外へBOGを放出する必要がある。上記するように、燃料供給システム内に発生するBOGの量が減少することにより、外部へ放出するBOG量も低減することができる。
LNG自動車の走行中においては、LNGがエンジンへ供給されることからLNGの液面低下に応じてLNG貯蔵容器内の圧力は低下する一方で、該容器内にはBOGが発生することから容器内の圧力は0.9MPa程度の一定値に保たれている。したがって、通常の自動車走行時の燃料供給システム内の気体や液体の流れとしては、第一配管系におけるLNG(液体)と気化後のLNGが流れているのみとなる。
一方、自動車走行中であっても、LNG貯蔵容器内のLNGの液面低下に応じた容器内圧力の低下が、発生するBOGによる容器内圧力の上昇を上回り、結果として容器内の圧力が低下する場合が考えられる。例えば、高速道路などを連続的に走行している場合などがそれである。この場合には、気体貯蔵容器内に予め蓄えられたBOGをLNG貯蔵容器に送ることによって該LNG貯蔵容器内の圧力を一定の範囲ないし一定値に保つことが可能となる。ここで、気体貯蔵容器内に蓄えられるBOGは、例えばLNG貯蔵容器内で発生したBOGを、適宜気体貯蔵容器へ払い出すことによって蓄えられたものである。
一方、自動車の走行中であっても、渋滞等の場合には、LNG貯蔵容器からのLNGの供給に比べて該容器内のBOGの発生量が多くなり、結果的に該容器内の圧力が所望圧力以上に上がってしまうことが考えられる。この場合には、LNG貯蔵容器内のBOGを気体貯蔵容器へ払い出すことによってLNG貯蔵容器内の圧力を所望圧力に下げるとともに一定値に保つことが可能となる。
さらに、自動車が数日間連続して停止している状況が考えられる。この場合、外部からの入熱によりLNG貯蔵容器内のLNGからBOGが発生し続け、かかるBOGの発生によって該容器内の圧力は上昇していく。LNG貯蔵容器の圧力がその許容内部圧力程度となった段階で、該容器内からBOGを放出する必要がある。上記する発明者等の試算結果からも分かるように、想定される規模のLNG自動車において、従来の自己加圧式の燃料供給システムによれば4日程度停止し続けると外気へBOGを放出することとなる。そこで、本発明は、BOGを外気へ放出するまでのLNG自動車の停止期間をより長期化することにより、結果的にBOGの外気への放出を抑制できる燃料供給システムを考案したものである。
すなわち、LNG自動車の連続停止時において、LNG貯蔵容器内の圧力がその許容内部圧力程度となった段階で、該容器内のBOGを気体貯蔵容器へ送る構成としたものである。LNG貯蔵容器内の圧力が容器の許容内部圧力程度となったことを圧力計が検知すると同時に、圧力調整弁が開き、LNG貯蔵容器内のBOGを気体貯蔵容器へ送ることができる。BOGを気体貯蔵容器へ払い出すことによってLNG貯蔵容器内の圧力が低下して所望圧力となった後は、該LNG貯蔵容器内に再度BOGが発生してその内部圧力が上昇し、該容器内圧力が許容内部圧力となるまでLNG自動車は外気へBOGを放出することなく停止し続けることができる。
また、本発明による燃料供給システムは、前記LNG貯蔵容器内の圧力に応じて、該LNG貯蔵容器から前記気体貯蔵容器へのBOGの払い出しや、前記気体貯蔵容器に蓄えられたBOGの該LNG貯蔵容器への流入を調整することで、少なくとも該LNG貯蔵容器内の圧力を一定範囲内に保つようにしたことを特徴とする。
上記する燃料供給システムとすることにより、LNG貯蔵容器をはじめとする燃料供給システム内に発生するBOGを気体貯蔵容器内に蓄えておくことができ、またLNG貯蔵容器内の圧力状況によっては蓄えられたBOGをLNG貯蔵容器へ供給することが可能となる。したがって、BOGを外気へ放出するのを抑制できるとともに、燃料供給システム内の圧力、特にLNG貯蔵容器内の圧力を一定範囲内に保つことでシステムの安全性も確保することができる。なお、かかる「一定範囲内」とは、燃料供給システム内の構成要素(各配管や各容器)それぞれの許容内部圧力以内の圧力範囲を意味する。尤も、上記説明からも明らかなように、該燃料供給システムは、LNG自動車のエンジン駆動時には第一配管系内の圧力を0.9MPa程度の一定圧力に維持するような制御を行うこととなる。
また、本発明による燃料供給システムは、前記気体貯蔵容器と前記第一配管とを繋ぐ第三配管をさらに備えており、気化後のLNGを該気体貯蔵容器へ送付可能としたことを特徴とする。
第三配管を備えた構成とすることにより、緩衝容器にて一時的に蓄えられた気化後のLNGを必要に応じて気体貯蔵容器内に送ることが可能となる。かかる気化後のLNGを気体貯蔵容器に送るケースとしては、例えば、気体貯蔵容器内にBOGが十分蓄えられておらず、該気体貯蔵容器内の圧力がその他の燃料供給システム構成要素(配管やLNG貯蔵容器など)の圧力に比べて低い場合などである。気化後のLNGを気体貯蔵容器内に蓄えておくことにより、システム内でのBOGの発生量が少ないと同時に気体貯蔵容器内にも十分なBOGが蓄えられていない状況下で、LNG貯蔵容器内の圧力が急激に低下して該容器内へ気体を供給する必要が生じた場合の対応が可能となる。
また、本発明による燃料供給システムにおいて、前記第二配管は、前記LNG貯蔵容器から前記気体貯蔵容器へBOGを送るBOG送付配管と、前記気体貯蔵容器から前記LNG貯蔵容器へBOGおよび/または気化後のLNGを送る気体送付配管と、からなることを特徴とする。
第二配管を2つのライン、すなわちLNG貯蔵容器から気体貯蔵容器へBOGを払い出すラインと、気体貯蔵容器からLNG貯蔵容器へBOGや気化後のLNGを送るラインに分けた構成とすることにより、該第二配管が1本の場合に比べてLNG貯蔵容器内の圧力を調整する性能を向上させることができる。すなわち、システム内の圧力状態で気体の流れる方向は逆になることから、気体の流れる方向ごとに配管が設定されることにより、圧力変動に迅速に対応した気体の流れを実現することが可能となる。
また、本発明による燃料供給システムにおいて、前記気体送付配管はその途中に圧力計および圧力調整弁を介在しており、前記BOG送付配管はその途中に過熱器および圧縮機を介在したことを特徴とする。
気体送付配管の途中に介在する圧力計は、LNG貯蔵容器内の圧力を計測するものであり、該容器内の圧力が所望圧力から高低したことを検知した場合は、該圧力計に連動する圧力調整弁が開いて気体貯蔵容器内の気体(BOGや気化後のLNG)をLNG貯蔵容器へ送ることができるような構成となっている。例えば、気体をLNG貯蔵容器へ送った後は、圧力計の値も上昇し、LNG貯蔵容器内の圧力が所望圧力値となった段階で圧力調整弁も連動して閉じることができる。
一方、BOG送付配管は、その途中に過熱器と圧縮機を介在させたラインであり、LNG貯蔵容器内の圧力がその許容内部圧力程度まで上昇したことを上記する圧力計が検知した際に圧縮機が作動してLNG貯蔵容器からのBOGを吸引し始め、LNG貯蔵容器からBOGを払い出し、払い出されたBOGを該BOG送付配管を通して気体貯蔵容器へ送るための配管である。ところで、LNG貯蔵容器内に溜まったBOGは、−90℃程度の低温状態であるため、そのまま圧縮機に流してしまうと圧縮機が効率良く作動しない恐れがある。すなわち、使用する圧縮機は一般に使用されている圧縮機(小型のコンプレッサーなど)であることから、その材質は極低温の気体の処理に対応したものではなく、したがって気体が流入する圧縮機の入り口付近が低温にさらされることにより該圧縮機の作動に支障を来たすことが懸念される。尤も、極低温に対応した圧縮機を製作して使用することで対応可能であるが、製作費用等を勘案すると通常使用される圧縮機を使用するのが好ましい。そこで、まず低温のBOGを過熱器を通して常温程度まで温度上昇させた後に圧縮機に通す構成としたものである。かかる過熱器は、上記する気化器と同様に熱媒であるエンジン冷却水(80℃程度の温度)を通すチューブなどから構成される。常温程度まで温められたBOGを圧縮機にて吸引し、圧縮した後に気体貯蔵容器へ送ることにより、気体貯蔵容器内がすぐに容量オーバーとなる事態も防止することができる。かかる構成とすることにより、LNG貯蔵容器内の圧力に応じて、適宜、該容器への気体の供給や該容器からのBOGの払い出しを可能とすることができる。また、かかるシステムは比較的安価に構築することができるため、経済的な燃料供給システムの製作が実現できる。
また、本発明による燃料供給システムの前記BOG送付配管において、前記過熱器と前記気体貯蔵容器との間の部分はその途中で二股に分かれた第一BOG送付配管と第二BOG送付配管とからなり、該第一BOG送付配管には前記圧縮機が介在されていることを特徴とする。
BOG送付配管において、過熱器と気体貯蔵容器との間の部分を上記のごとく2つのラインから構成させる目的は、圧縮機にて吸引しなくともBOGを気体貯蔵容器へ送ることが可能な場合や、過熱器を通ったBOGを圧縮機でわざわざ圧縮する必要がない場合には、圧縮機の介在しないルートでBOGを流すことを可能とするためである。例えば、気体貯蔵容器内に蓄えられている気体が少なく、該気体貯蔵容器内の圧力が他の配管等に比べて低い場合、すなわち、気体貯蔵容器の気体収容量に余裕がある場合には、該容器に送るBOGを圧縮機にて吸引する必要は必ずしもなく、また圧縮機にて圧縮させる必要もない。したがって、気体貯蔵容器内の圧力検知結果に基づき、気体貯蔵容器内の圧力が相対的に低い場合には圧縮機を作動させずに第二BOG送付配管にBOGを通すようにし、気体貯蔵容器内の圧力が相対的に高い場合には圧縮機を作動させて第一BOG送付配管にBOGを通すようにする。かかる構成とすることにより、気体貯蔵容器内の圧力状態を適宜調整することが可能となり、結果的にはLNG貯蔵容器内の適宜な圧力調整が可能となる。
また、本発明による燃料供給システムにおいて、前記第三配管は、その途中に圧縮機を介在したことを特徴とする。
第三配管を通して気化後のLNGを気体貯蔵容器へ送る際に、圧縮機を通すことにより、すぐに気体貯蔵容器内が容量オーバーとなることを防止することができる。また、圧縮機にて気化後のLNGを吸引することにより、気化後のLNGを効率的に気体貯蔵容器へ送ることが可能となる。なお、第三配管を第一BOG送付配管に繋げた構成とすることにより、1つの圧縮機で第一BOG送付配管用と第三配管用を兼用することができ、システムの簡素化を図ることが可能となる。
また、本発明による燃料供給システムは、前記LNG貯蔵容器内の圧力に応じて、該LNG貯蔵容器から前記気体貯蔵容器へのBOGの払い出しや、前記気体貯蔵容器に蓄えられたBOGおよび/または気化後のLNGの該LNG貯蔵容器内への流入を調整することで、少なくとも該LNG貯蔵容器内の圧力を一定範囲内に保つようにしたことを特徴とする。
第三配管を備えた構成とすることにより、気体貯蔵容器内にはBOGのみならず気化後のLNGも蓄えることが可能となる。したがって、気体貯蔵容器内には、BOGのみが貯蔵されている場合や気化後のLNGのみが貯蔵されている場合、BOGと気化後のLNGの双方が混じり合って貯蔵されている場合が起こり得る。LNG貯蔵容器内からのBOGの払い出しやLNG貯蔵容器への気体(BOGや気化後のLNG)の流入を適宜調整することにより、LNG貯蔵容器をはじめとする第一配管系の圧力を所望圧力に保つことが可能となる。
LNG貯蔵容器の許容内部圧力は、その使用材質によっても異なるが、現在の燃料供給システム開発段階においては、2.0MPa程度が設定されている。上記するように、LNG貯蔵容器内からエンジン側へLNGを送る際には該LNG貯蔵容器をはじめとするLNG供給システム内の圧力は0.9MPa程度の一定圧力に保つ必要がある。LNG貯蔵容器内の圧力はBOGの発生によってその内部圧力が上昇する場合もあるが、容器の許容内部圧力程度に上昇した際にはその破壊を防止すべく内部のBOGを容器外へ放出する必要がある。したがって、LNG貯蔵容器内の圧力を計測している圧力計が、該容器内の圧力を2.0MPa程度と検知した際には、自動的に圧縮機が作動するなどして容器内のBOGを気体貯蔵容器へ送ることができる。なお、LNG貯蔵容器や配管などの許容内部圧力は設計事項であり、その材質などを変更することにより、許容値をさらに高めることができることは勿論のことである。
さらに、LNG貯蔵容器と同様に、気体貯蔵容器にも許容内部圧力が設定されている。現在の燃料供給システム開発段階においては、気体貯蔵容器の許容内部圧力として4.0MPa程度が設定されている。LNG貯蔵容器内の圧力が許容内部圧力程度となった場合には、上記するようにその容器内のBOGは気体貯蔵容器内へ送られて蓄えられることとなる。自動車が走行している場合にはLNGの消費に応じて気体貯蔵容器内のBOGもLNG貯蔵容器へ送られることとなるが、自動車のエンジン停止時においては気体貯蔵容器内のBOGが消費されることはない。したがって、自動車のエンジン停止期間が数日程度に及んだ場合には、LNG貯蔵容器内で発生したBOGの気体貯蔵容器への払い出しにも限界が生じてくる。すなわち、気体貯蔵容器内の圧力がその許容内部圧力である4.0MPa程度となった場合には、もはや該気体貯蔵容器内にそれ以上のBOGを蓄えることはできない。したがって、LNG貯蔵容器内の圧力がその許容内部圧力程度になるとともに、気体貯蔵容器内の圧力も同様にその許容内部圧力程度となった場合には、LNG貯蔵容器に連通した安全弁が開き、はじめて燃料供給システム内のBOGが燃料供給システム外、すなわち外気へ放出される構成とするものである。
また、本発明による燃料供給システムにおいて、前記気体貯蔵容器から前記LNG貯蔵容器へのBOGの流入を調整することで、該LNG貯蔵容器内のLNGの濃縮を防止可能としたことを特徴とする。
LNG貯蔵容器内では入熱により、LNG中のメタンが選択的に蒸発することでLNGの質量分割合が高くなる、いわゆる濃縮が起こり得る。かかる濃縮により、ノッキングが起き易くなるといった問題があった。
本発明では、LNG貯蔵容器と繋がる配管の数を低減させることで入熱を減らし、発生するBOGの量を低減することができるとともに、LNG貯蔵容器へ適宜BOGを供給することでLNGを再凝縮できるため、濃縮によるノッキングの可能性を格段に減らすことが可能となる。
なお、従来例と同様の条件(LNG貯蔵容器の総容量が570リットル、LNG貯蔵容器の許容内部圧力が2MPa、LNGの液量が容器の25%、BOGの発生量が1日あたり2%)で本発明に係る燃料供給システムを適用した場合には、従来例では4日で安全弁が開く結果となっていたものが、7日程度ないしそれ以上までその期間を長期化することができるという試算結果を発明者等は得ている。尤も、1週間以上にわたってトラックなどの自動車が使用されない状態が続くということは極めて少ないものと考えられる。したがって、LNG自動車が本発明の燃料供給システムを搭載することにより、BOGを外気へ放出する可能性は極めて低くなるため、環境への影響はほとんど生じないと考えられる。
以上の説明から理解できるように、本発明の燃料供給システムによれば、LNG貯蔵容器内の圧力変動に応じた適宜の気体の供給やBOGの放出を可能とすることができ、LNG自動車のエンジン駆動時からエンジン停止時のすべての段階に亘ってシステム内の圧力を一定範囲内に保つことができる。したがって、安全性の高い燃料供給システムの提供を実現することができる。また、LNG貯蔵容器と繋がる配管の数を低減することができるため、入熱を減らして発生するBOGの量を低減することができるとともに、LNG貯蔵容器へBOGを供給することでLNGを再凝縮できるため、濃縮によるノッキングの可能性を格段に減らすことができる。さらに、燃料供給システム外へのBOGの放出期間を長期化でき、したがって環境への影響が極めて少ないLNG自動車を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の燃料供給システムの一実施形態において、LNG自動車走行中のLNGおよび気化後のLNGの流れを説明した図であり、図2は図1の燃料供給システムにおいて、LNG自動車走行中のLNGおよび気化後のLNGおよびBOGの流れを説明した図である。図3は、本発明の燃料供給システムの他の実施形態において、LNG自動車走行中のLNGおよび気化後のLNGおよびBOGの流れを説明した図である。図4〜図8は、本発明の燃料供給システムのさらに他の実施形態を示す図であり、LNG自動車走行中のLNGおよび気化後のLNGおよびBOGの流れや、LNG自動車停止時のBOGの流れを説明した図である。図9は、LNG自動車走行時のLNG貯蔵容器および気体貯蔵容器の圧力変化の試算結果を示した図であり、図10,11は、LNG自動車停止時のLNG貯蔵容器、気体貯蔵容器の圧力変化の試算結果を示した図である。
図1に示す燃料供給システム1は、LNG貯蔵容器2と、該LNG貯蔵容器2から払い出されるLNG(L1)を気化させて気化後のLNG(L2)をエンジンEへ送る第一配管31とから構成される第一配管系100と、LNG(L1)から発生するBOG(B)を貯蔵する気体貯蔵容器5と、該気体貯蔵容器5とLNG貯蔵容器2とを繋ぐ第二配管61とから構成される第二配管系200とからなる。
第一配管31には、その途中に払い出し弁31aと、気化器41、緩衝容器42、減圧弁43が介在している。なお、第一配管31には、LNG貯蔵容器2から適宜LNGを取り出し可能な取り出し弁31bが備えてある。さらに、LNG貯蔵容器2にはLNG充填弁32a,bがその途中に介在した充填配管32が取り付けられており、該LNG貯蔵容器2内には容器内の温度やLNG液面レベルを計測する温度・液面計21が備えてある。
第二配管61には、その途中に圧力計61aと圧力調整弁61bが介在しており、この圧力調整弁61bは圧力計61aと連動していて該圧力計61aの計測結果に応じて適宜開閉自在な構成となっている。さらに、LNG貯蔵容器2と第二配管61の接続部付近における該第二配管61箇所においては安全弁8が備えてあり、LNG貯蔵容器2内及び気体貯蔵容器5内の圧力がそれぞれ所定の圧力に達した段階で該安全弁8が開いて、LNG貯蔵容器2内のBOGが外部へ放出できるようになっている。
図1では、LNG自動車走行中のLNG(L1)および気化後のLNG(L2)の流れXを示している。LNG貯蔵容器2から減圧弁43に向かって適宜のLNG(L1)(および気化後のLNG(L2))を送るためには、第一配管系100内の圧力を0.9MPa程度に保つことが望ましいが、LNG貯蔵容器2内のLNG(L1)の液面低下と該容器内に発生するBOG(B)によって、LNG貯蔵容器2をはじめとする第一配管系100内が0.9MPa程度に保たれている場合は、図1のような液体および気体の流れとなる。
一方、LNG自動車の走行中において、LNG貯蔵容器2内の液面低下と発生BOG量のバランスが崩れ、該容器内の圧力が0.9MPaを高低する場合が想定される。図2は、このような場合の気体および液体の流れを示したものである。LNG自動車が走行しているため、LNG(L1)と気化後のLNG(L2)の流れXは図1と同様である。
ここで、LNG貯蔵容器2内の圧力が0.9MPaよりも高くなった場合は、その圧力値を圧力計61aが検知すると同時に圧力調整弁61bが開き、LNG貯蔵容器2内のBOG(B)は第二配管61を通って気体貯蔵容器5へ送られる(矢印Yの方向)。気体貯蔵容器5内に送られたBOG(B)は該容器内で蓄えられるが、その貯蔵量は、気体貯蔵容器5の材質などから設定される許容内部圧力程度までである。一方、LNG貯蔵容器2内の圧力が0.9MPaよりも低くなった場合は、やはりその圧力値を圧力計61aが検知すると同時に圧力調整弁61bが開き、気体貯蔵容器5内のBOG(B)は第二配管61を通ってLNG貯蔵容器2へ送られる(矢印Zの方向)。
LNG自動車が例えば数日間停止し続けた場合には、LNG貯蔵容器2内において、LNG(L1)の液面低下がない一方でBOG(B)は発生し続けることとなる。発生したBOG(B)によってLNG貯蔵容器2内および気体貯蔵容器5内の圧力がそれぞれの許容内部圧力程度となった段階で、安全弁8が開き、LNG貯蔵容器2内のBOG(B)を外気へ放出する。
本発明の燃料供給システム1の他の実施形態を図3に示す。図3に示す燃料供給システム1は、気体貯蔵容器5と第一配管31とを繋ぐ第三配管7を備えたシステムである。第三配管7は、その途中に気体送付弁7aを介在している。第三配管7と第一配管31との接続箇所は、第一配管31に介在する気化器41と減圧弁43の間がよい。かかる第三配管7は、緩衝容器42に一時的に蓄えられた気化後のLNG(L2)を気体貯蔵容器5へ送る配管だからである。
気体貯蔵容器5内にBOG(B)が十分に蓄えられておらず、該気体貯蔵容器5内の圧力が燃料供給システム1を構成する各配管内やLNG貯蔵容器2内の圧力に比べて低い場合などに、気化後のLNG(L2)を矢印Yの方向で気体貯蔵容器5へ送り貯蔵するものである。LNG自動車の走行中において、LNG(L1)および気化後のLNG(L2)は矢印Xの方向でエンジンEへ送られる。ここで、LNG貯蔵容器2内の圧力が0.9MPaよりも低くなった場合には、気体貯蔵容器5から矢印Zの方向で気化後のLNG(L2)やBOG(B)を送ることにより、LNG貯蔵容器2内の圧力を0.9MPa程度とすることができる。圧力計61aにてLNG貯蔵容器2内の圧力が所望圧力となったことを検知すると同時に圧力調整弁61bが閉じる構成とする。その後、LNG貯蔵容器2内が減圧した場合には再度圧力調整弁61bが開いて上記と同様の作用を繰り返すことができる。
本発明の燃料供給システム1のさらに他の実施形態を図4に示す。図4に示す燃料供給システム1は、第二配管が大きく2つのラインに分かれており、その1つはLNG貯蔵容器2から気体貯蔵容器5へBOG(B)を送るBOG送付配管63であり、他の1つは気体貯蔵容器5からLNG貯蔵容器2へBOGおよび(または)気化後のLNG(L2)を送る気体送付配管62である。気体送付配管62は、その途中に圧力計62aと圧力調整弁62bを備えている。一方、BOG送付配管63はその途中に液封防止弁64bと過熱器64aを配管64で繋いだ構成となっている。また、図示するように、BOG送付配管63において、過熱器64aと気体貯蔵容器5との間の部分はさらに二股に分かれた構成とすることもでき、その1つ(第一BOG送付配管65)には圧縮機65aが介在し、他の1つ(第二BOG送付配管66)にはBOG送付弁66aが介在した構成とすることができる。また、第三配管7は第一BOG送付配管65と接続し、該第三配管7を通った気化後のLNG(L2)が第一BOG送付配管65を通って圧縮機65aに入るように構成している。なお、BOG送付配管63をその途中で二股に分岐させる構成とせず、BOG送付配管63に少なくとも過熱器と圧縮機が介在した構成とすることもできる。さらには、BOG送付配管63に介在した圧縮機65aとは別の圧縮機を第三配管内に介在させた構成とすることもできる。
LNG自動車の走行中において、少なくともLNG貯蔵容器2をはじめとする第一配管系100内が一定の圧力下(0.9MPa程度)にある場合には、燃料供給システム1内には図4に示すようにLNG(L1)および気化後のLNG(L2)が矢印Xの方向に流れているのみであり、該システム内におけるその他の気体の流れはない。
LNG自動車の走行中において、LNG貯蔵容器2内が所望圧力から減圧された状態となった場合には、図5に示すように、気体貯蔵容器5に蓄えられたBOG(B)や気化後のLNG(L2)が矢印Yの流れでLNG貯蔵容器2へ送られる。
LNG自動車の走行中において、LNG貯蔵容器2内が所望圧力から加圧された状態となった場合には、図6に示すようなBOGの流れでLNG貯蔵容器2から気体貯蔵容器5へBOG(B)を払い出すことができる。図6aは、圧縮機65a(第一BOG送付配管65)を通って気体貯蔵容器5へBOG(B)が流れるルート(矢印Y方向)を示しており、図6bは、圧縮機65aを通らずに第二BOG送付配管66を通ってBOG(B)が流れるルート(矢印Y方向)を示している。かかるルートの選定は、気体貯蔵容器5内の圧力状況に応じてシステム内にて自動制御する。例えば、気体貯蔵容器5内の圧力が他の各配管やLNG貯蔵容器2に比べて低い場合には、圧縮機65aが作動せずにBOG送付弁66aが開くことによって第二BOG送付配管66を通るルートが選定される。
気体貯蔵容器5内にBOG(B)が十分に蓄えられておらず、該気体貯蔵容器5内の圧力が燃料供給システム1を構成する各配管内やLNG貯蔵容器2内の圧力に比べて低い場合には、図7に示すように気化後のLNG(L2)を矢印Yの方向で気体貯蔵容器5へ送り貯蔵する。
次に、LNG自動車が数日間停止し続ける場合を想定する。LNG貯蔵容器2や気体貯蔵容器5、各配管にはそれぞれ耐え得る許容内部圧力が設定されている。例えば、LNG貯蔵容器2や配管は2.0MPaに、気体貯蔵容器5は4.0MPaにそれぞれの許容内部圧力が設定できる。尤も、かかる許容内部圧力はその材質によって変わるため、使用材料の材料費や設計上必要とする許容内部圧力などから適宜の材質の容器や配管を選定すればよい。
LNG自動車が停止し続けると、LNG貯蔵容器2内にはBOG(B)が発生し続けることから該容器内の圧力は上昇していく。LNG貯蔵容器2内の内部圧力がその許容内部圧力程度となったことを圧力計62aが検知すると同時に圧力調整弁62bが開く構成とすることにより、LNG貯蔵容器2内のBOG(B)は気体貯蔵容器5へ払い出される。BOG(B)が払い出されることによってLNG貯蔵容器2内は減圧される。LNG自動車がさらに停止し続けると、再度LNG貯蔵容器2内にBOG(B)が発生して該容器内は加圧される。はじめにBOG(B)が気体貯蔵容器5へ払い出された段階で該気体貯蔵容器5内が許容内部圧力程度となった場合には、気体貯蔵容器5にはそれ以上の気体を収容することができない。したがって、かかる場合にはLNG貯蔵容器2内の圧力が許容内部圧力程度となった段階で、安全弁8が開くように構成する。LNG貯蔵容器2からは安全弁8へ向かう図8の矢印Xの流れでBOG(B)が外部へ放出される。
上記する燃料供給システム1によれば、LNG自動車のエンジン駆動時からエンジン停止時のすべてに亘り、該システム内の圧力を効率良く所望圧力範囲内に調整することが可能となる。なお、図1〜図8における実施形態ではLNG貯蔵容器2を1基のみ備えた燃料供給システム1としているが、製造するLNG自動車の規模などに応じて2基以上のLNG貯蔵容器2を備えた構成とすることもできる。さらには、LNG貯蔵容器2の搭載数量の増加に伴って、気体貯蔵容器5も2基以上備えた構成とすることができる。
次に、上記する燃料供給システム1(図4に示す燃料供給システム1)を使用した場合における、LNG自動車の走行中および停止時の該システム内の圧力変化に関する試算結果を以下に示す。なお、試算にあたっての燃料供給システム1の構成においては、LNG貯蔵容器2の搭載数を2基とし、気体貯蔵容器5の搭載数を1基とした場合を想定している。
まず、LNG自動車走行時のLNG貯蔵容器および気体貯蔵容器の圧力変化を、加圧しない場合のLNG貯蔵容器の圧力変化と比較した試算結果について説明する。
試算条件としては、気体貯蔵容器5内の圧力低下が最も速くなると考えられる条件として、LNG貯蔵容器2からのLNG(L1)のエンジンEへの供給量を80mN/h(最大負荷一定)とする。なお、mN/hとは、標準状態で1時間当たりの気体の体積のことである。さらに、LNG貯蔵容器2内の初期液量を該容器の90%、気体貯蔵容器5内の初期圧力をその許容内部圧力の4.0MPa、LNG貯蔵容器2内の容器内ガス温度を−123℃(0.9MPa飽和温度)、気体貯蔵容器5内の容器内ガス温度を35℃、LNG液密度を360kg/m(0.9MPa,−123℃時)とした。さらに、試算に当たっての仮定条件として、(1)LNG貯蔵容器2内の液相と加圧ガスとの間の熱移動は無視すること。(2)LNG貯蔵容器2内への浸入熱の影響は無視する。(3)LNG貯蔵容器2内の液相温度分布は考慮しない。かかる条件の下で、燃料供給量に見合うLNG(L1)がLNG貯蔵容器2から払い出され、該払い出されたLNG(L1)と同じ体積のBOG(B)が気体貯蔵容器5から消費されるとして気体貯蔵容器5内の圧力変化を試算した。
試算した結果、LNG(L1)の消費量は57.3kg/hとなり、LNG貯蔵容器2からのLNG(L1)の払い出し量は0.159m/hとなる。かかる払い出し量をLNG貯蔵容器2内の加圧ガス量としてその試算結果を図9に示している。
図9から理解できるように、LNG自動車走行中において、気体貯蔵容器5からLNG貯蔵容器2へのBOG(B)の供給がない場合にはLNG貯蔵容器2内は100分程度で常圧(0.1MPa)まで減圧されてしまうこととなり、したがってLNG貯蔵容器2からエンジンEへのLNGの供給が不能となってしまう。
次に、LNG自動車のエンジン停止時におけるLNG貯蔵容器、気体貯蔵容器の圧力変化を、1日当たりの入熱が2%と3%の場合で試算した結果について説明する。
本試算においては、LNG貯蔵容器2内の残液量が該容器の25%と50%の2ケースを想定した。試算条件としては、LNG貯蔵容器2内の初期圧力を0.9MPa、LNG貯蔵容器2内の容器内ガス温度を−106℃(2MPa飽和温度)、気体貯蔵容器5内の初期圧力を1.0MPa、気体貯蔵容器5内の容器内ガス温度を35℃とした。また、使用する圧縮機65aの処理量は吸入圧力に比例して吐出圧力によらないものとした。
試算した結果、気体貯蔵容器5の気体貯蔵可能量は4442リットルとなる。一方、LNG貯蔵容器2内の残液量が該容器の25%の場合のBOG発生量は7587リットル、残液量が該容器の50%の場合のBOG発生量は5058リットルとなる。この結果に基づいてLNG貯蔵容器2内と気体貯蔵容器5内の圧力変化の試算結果を図10,11に示している。
図10から理解できるように、LNG貯蔵容器の許容内部圧力が2MPa、LNGの液量が容器の25%、入熱(BOGの発生量)が1日あたり2%とすると、4日で安全弁が開放する従来の自己加圧式の燃料供給システムに比べて、エンジン停止期間を約7日程度まで伸ばすことができる。さらに、図11によれば、残液量が50%で入熱が2%の場合には、エンジン停止期間を約13日程度まで伸ばすことができる。
以上の試算結果からも証明されるように、本発明の燃料供給システム1によれば、LNG自動車のエンジン駆動時においては該システム内の圧力を適宜の圧力範囲内に調整することができ、したがって該システムの安全性を向上させることができる。さらに、エンジン停止時においてはBOGを外部へ放出するまでの停止期間を長期化できることから環境への影響を極めて少なくすることができる。
以上、本発明の実施の形態を図面を用いて詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。
本発明の燃料供給システムの一実施形態において、LNG自動車走行中のLNGおよび気化後のLNGの流れを説明した図。 図1の燃料供給システムにおいて、LNG自動車走行中のLNGおよび気化後のLNGおよびBOGの流れを説明した図。 本発明の燃料供給システムの他の実施形態において、LNG自動車走行中のLNGおよび気化後のLNGおよびBOGの流れを説明した図。 本発明の燃料供給システムの他の実施形態において、LNG自動車走行中のLNGおよび気化後のLNGの流れを説明した図。 図4の燃料供給システムにおいて、LNG自動車走行中のLNGおよび気化後のLNGおよびBOGの流れを説明した図。 図4の燃料供給システムにおいて、LNG自動車走行中のLNGおよび気化後のLNGおよびBOGの流れを説明した図。 図4の燃料供給システムにおいて、LNG自動車走行中のLNGおよび気化後のLNGおよびBOGの流れを説明した図。 図4の燃料供給システムにおいて、LNG自動車走行中のLNGおよび気化後のLNGの流れを説明した図。 図4の燃料供給システムにおいて、LNG自動車停止時のBOGの流れを説明した図。 LNG自動車走行時のLNG貯蔵容器および気体貯蔵容器の圧力変化を、加圧しない場合のLNG貯蔵容器の圧力変化と比較した試算結果を示した図。 LNG自動車停止時のLNG貯蔵容器(残液量25%の場合)、気体貯蔵容器の圧力変化を、1日当たりの入熱が2%と3%の場合で試算した結果を示した図。 LNG自動車停止時のLNG貯蔵容器(残液量50%の場合)、気体貯蔵容器の圧力変化を、1日当たりの入熱が2%と3%の場合で試算した結果を示した図。 従来の燃料供給システムにおいて、LNG自動車走行中のLNGおよび気化後のLNGの流れを説明した図。 従来の燃料供給システムにおいて、LNG自動車走行中のBOGの流れを説明した図。 従来の燃料供給システムにおいて、LNG自動車停止時のBOGの流れを説明した図。
符号の説明
1…燃料供給システム、2…LNG貯蔵容器、5…気体貯蔵容器、7…第三配管、8…安全弁、31…第一配管、41…気化器、42…緩衝容器、43…減圧弁、61…第二配管、61a…圧力計、61b…圧力調整弁、62…気体送付配管、63…BOG送付配管、64a…過熱器、65…第一BOG送付配管、65a…圧縮機、66…第二BOG送付配管、100…第一配管系、200…第二配管系、L1…LNG(液体)、L2…気化後のLNG、B…BOG

Claims (8)

  1. LNG自動車の燃料供給システムであって、
    LNG貯蔵容器と、該LNG貯蔵容器から払い出されるLNGを気化させて気化後のLNGをエンジンへ送る第一配管と、からなる第一配管系と、LNGから発生するBOGを貯蔵する気体貯蔵容器と、該気体貯蔵容器と前記LNG貯蔵容器を繋いでその途中に圧力計および圧力調整弁を介在させた第二配管と、からなる第二配管系と、から構成され
    前記LNG貯蔵容器内の圧力に応じて、該LNG貯蔵容器から前記気体貯蔵容器へのBOGの払い出しや、前記気体貯蔵容器に蓄えられたBOGの該LNG貯蔵容器への流入を調整することで、少なくとも該LNG貯蔵容器内の圧力を一定範囲内に保つようにしたことを特徴とする、燃料供給システム。
  2. 請求項1に記載の燃料供給システムは、前記気体貯蔵容器と前記第一配管とを繋ぐ第三配管をさらに備えており、気化後のLNGを該気体貯蔵容器へ送付可能としたことを特徴とする、燃料供給システム。
  3. 前記第二配管は、前記LNG貯蔵容器から前記気体貯蔵容器へBOGを送るBOG送付配管と、前記気体貯蔵容器から前記LNG貯蔵容器へBOGおよび/または気化後のLNGを送る気体送付配管と、からなることを特徴とする、請求項2に記載の燃料供給システム。
  4. 前記気体送付配管はその途中に圧力計および圧力調整弁を介在しており、前記BOG送付配管はその途中に過熱器および圧縮機を介在したことを特徴とする、請求項3に記載の燃料供給システム。
  5. 前記BOG送付配管において、前記過熱器と前記気体貯蔵容器との間の部分はその途中で二股に分かれた第一BOG送付配管と第二BOG送付配管とからなり、該第一BOG送付配管には前記圧縮機が介在されていることを特徴とする、請求項4に記載の燃料供給システム。
  6. 前記第三配管は、その途中に圧縮機を介在したことを特徴とする、請求項2から5のいずれかに記載の燃料供給システム。
  7. 前記LNG貯蔵容器内の圧力に応じて、該LNG貯蔵容器から前記気体貯蔵容器へのBOGの払い出しや、前記気体貯蔵容器に蓄えられたBOGおよび/または気化後のLNGの該LNG貯蔵容器内への流入を調整することで、少なくとも該LNG貯蔵容器内の圧力を一定範囲内に保つようにしたことを特徴とする、請求項2から6のいずれかに記載の燃料供給システム。
  8. 前記気体貯蔵容器から前記LNG貯蔵容器へのBOGの流入を調整することで、該LNG貯蔵容器内のLNGの濃縮を防止可能としたことを特徴とする、請求項1から7のいずれかに記載の燃料供給システム。
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