JP4314547B2

JP4314547B2 - Transpiration equipment

Info

Publication number: JP4314547B2
Application number: JP2000210320A
Authority: JP
Inventors: 英夫河盛; 健水楢
Original assignee: Fumakilla Ltd
Current assignee: Fumakilla Ltd
Priority date: 2000-07-11
Filing date: 2000-07-11
Publication date: 2009-08-19
Anticipated expiration: 2020-07-11
Also published as: JP2002027891A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、害虫駆除、芳香消臭などを目的として薬剤を蒸散させると共にファンを用いて広く拡散させるようにした蒸散装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
蒸散装置は処理したい空間に薬剤を蒸散させて害虫駆除や芳香消臭を行うものである。そしてその利用目的に応じて連続、または間欠的にこれを駆動させている。電気蚊取り器や電気消臭器がこれに該当する。また、薬剤を加熱せずに常温で薬剤を蒸散させる場合もある。
【０００３】
薬剤を蒸散させて害虫駆除や芳香消臭を行う場合、その空間と蒸散薬剤量との間には密接な関係があり、効果効能を得るために必要な量以上の薬剤を蒸散させる必要がある。そして、一般に蒸散装置が用いられるのは床面積が２６．４ｍ^２（８坪）以下の空間であり、この範囲にあっては加熱蒸散剤の熱拡散効果だけで十分に拡散してその目的効果をはたしている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
処理しようとする空間の床面積が２６．４ｍ^２以上になると加熱蒸散剤の熱拡散効果だけでは十分な拡散ができなくなる。処理空間の容積が大きくなればそれに応じて蒸散させる薬剤の蒸散量もこれに比較して増やす必要があるのが一般的である。
【０００５】
ところが、増やした蒸散薬剤が十分に拡散されないと処理空間の中で蒸散した薬剤が濃い部分と、薄い部分ができ、薬剤効果の偏りや安全性に関する危惧が生じてくる。
【０００６】
大きな処理空間で蒸散させた薬剤を十分に拡散させるためにファンを使用して送風することは常識的であるが、蒸散器とファンを組み合わせると、ファンの送風によって蒸散器の発熱部や薬剤蒸散部分が冷やされて温度低下を引き起こし、薬剤を蒸散させる能力が低下してしまう（例えば実開昭６３−２０７８２号、特開昭６１−１１１６４６号）。
【０００７】
蒸散器が液体加熱方式の場合、薬剤を含浸させた芯を主として空気の伝熱によって加熱するから、ファンからの送風で芯の周囲の空気が送風によって冷やされると芯からの薬剤の蒸散能力が低下し、期待する効果が得られなくなる。
【０００８】
処理空間が広くなる程強力なファンが必要となるが、それだけ蒸散器の発熱部や薬剤蒸散部が冷やされて温度低下もひどくなり、必要な薬剤量の蒸散が困難となる。
【０００９】
なお、送風によって蒸散器に温度低下が生じて薬剤蒸散能力が低下してしまう現象と薬剤が送風によって十分に拡散させることの必要性との相反する条件を同時に満足させることができる領域が存在することがすでに研究され特開平１１−１２７７５６号公報にて出願もされている。
【００１０】
本発明はさらに創意工夫を積み重ね、上記出願技術以外にも、上記相反する条件を同時に満足させる領域が存在し得る条件を整え、さらにより有用な構造を創意工夫して、薬剤蒸散部の蒸散能力を損なうことなく広い処理空間においても蒸散薬剤を均一に拡散することができ、また、薬剤蒸散部から蒸散した蒸散薬剤がファンの吸い込み側から吸引されることがなく、従ってファンが蒸散薬剤により汚染されることがないようにした蒸散装置を提供することを目的とするものである。
【００１１】
【課題を解決するための手段及び作用】
本発明者らの研究及び実験の結果、上記送風による蒸散器の薬剤蒸散能力の低下と、送風による薬剤拡散の必要性の相反する条件を同時に満足させる領域は、ファンの送風気流周辺だけでなく、送風気流周辺からはずれた部分にも条件によっては存在することがわかった。
【００１２】
すなわち、ファンの送風気流周辺からはずれたファン本体の周辺、さらに詳しくはファン本体の左右方向と上下方向部分である。
【００１３】
通常この部分に蒸散器の薬剤蒸散口があると、蒸散薬剤はファンの吸い込み側から吸引される場合がある。この吸い込み側から蒸散薬剤を吸引されると、ファンの羽根に薬剤が付着して蒸散薬剤量が損なわれると共に、ファンの羽根が汚れてしまうので好ましくはない。
【００１４】
そこで本発明では、蒸散器と、この蒸散器の蒸散口より蒸散される蒸散薬剤を拡散するファンとを収納体内に収納してなる蒸散装置において、上記蒸散器をファン本体の真下に、この蒸散器の蒸散口をファン本体に対向させて設置すると共に、ファンの吸い込み側と蒸散器との間に隔壁を設け、蒸散器より蒸散される蒸散薬剤がファンに直接吸引されないようにした。
そして、上記蒸散器の蒸散口が、ファン本体の吹き出し側端より、この吹き出し端を含む送風方向上流側に位置するようにして蒸散器を配置した。
【００１５】
これにより上記相反する条件を同時に満足することができると共に、蒸散薬剤がファンのどこにも接触されないで蒸散装置より放出される。蒸散薬剤がファンのどこにも接触しないということは、蒸散装置のファンが蒸散薬剤で汚染されないことを意味する。
【００１６】
〔試験例１〜３〕
この状態を煙を使って可視化させて観察したのが試験例１〜３である。この各試験例を図１〜図３にて説明する。なお図中１はファンのファン本体、２はファン本体１の下端から吸い込み上流側へ延設して、ファン本体の吸い込み側と、これの下側とを含む周囲とを隔てる隔壁である。そして図中３，４はファンの吹き出し気流の送風上縁と送風下縁である。
【００１７】
試験例１は、ファン本体１の下方２ｃｍの位置で、かつファン本体１の送風方向に位置をずらせた３個所のａ，ｂ，ｃに煙源を置いた場合、試験例２は、同様にファン本体１の下方５ｃｍのａ，ｂ，ｃの位置に煙源を置いた場合、試験例３は、ファン本体１の下方１０ｃｍのａ，ｂ，ｃの位置に煙源を置いた場合の各煙源からの煙の軌跡を示す。上記煙源のａ，ｂ，ｃの各位置は、ａはファン本体１の吹き出し側端と同位置、ｂはこれより１５ｍｍ、ｃは３０ｍｍそれぞれ吸い込み側へ水平に離間した位置である。
【００１８】
この各試験例における煙の動向を観察すると、試験例１と２の場合の、ファン本体１の真下へ２ｃｍ、５ｃｍの位置に置かれた各煙源ａ，ｂ，ｃからの煙は、ファンの吹き出し方向へゆるやかにカーブを描きながら上昇し、真上に位置するファン本体１に到達せず、吹き出し気流に吸引同伴された。試験例３の煙源ａ，ｂ，ｃがファン本体１の真下へ１０ｃｍの位置に置かれた場合には、大部分の煙が吹き出し気流に吸引同伴されるが、この煙は途中で揺らぎ、分岐する現象が観察された。
【００１９】
上記各試験例１，２，３の結果から考察すると、ファン本体１の真下に配置される煙源ａ，ｂ，ｃからの煙が、揺らいだり、分岐することなしに安定して吹き出し気流に吸引されるには、試験例３に示すようにファン本体１からの距離１０ｃｍでは遠すぎる。そしてこの試験例３に付随して、試験した結果、煙が安定して吹き出し気流に吸引されるのはファン本体１からの距離が９ｃｍまでであることが判った。
【００２０】
また、試験例１に示したように、煙源がファン本体１から２ｃｍ離間していれば煙は十分安定して吹き出し気流に吸引される。そしてこの試験例１には付随して試験した結果、ファン本体１からの距離が１ｃｍ未満でも煙が安定して吹き出し気流に吸引されたが、１ｃｍより近い位置からの煙の一部はファン本体１の下側面に接触する現象が観察された。
【００２１】
これらのことから、ファン本体１と蒸散器の蒸散口の間の距離は１ｃｍ以上、９ｃｍ以下のときに本発明の目的を達成されることが分かった。また、上記各試験例において、各煙源ａ，ｂ，ｃからの煙は隔壁２にさえぎられて、ファンの吸い込み側へまわることがなく、従って、この煙がファンにて吸い込まれることがなかった。
【００２２】
〔試験例４〕
次に、ファン本体１の真下に蒸散器に配置し、これの蒸散口の位置が、上記試験１〜３におけるａ，ｂ，ｃで、かつそれぞれの位置で、かつファン本体１から垂直方向下側へ離間した複数位置における蒸散芯温度を試験例４にて調べた。その結果を表１にて示す。なお、この試験で使用したファンの仕様は、サイズ６０×６０ｍｍ、ファン本体の厚さ（軸方向長さ）３０ｍｍ、風速６ｍ／秒、蒸散器の仕様は、図６で示した蒸散器８を使用し、これの蒸散芯温度１１８℃、試験室は室温２５℃、無風状態、使用した温度計は、熱伝対表面温度計（ＨＬ−３００、安立計器）である。
【００２３】
【表１】

【００２４】
この試験例４の結果、蒸散器の蒸散芯の温度は、無風状態で測定した値と殆ど変わらず、ファン本体１から下方へ５ｍｍ以上離間していれば蒸散性能が、ファンによる吹き出し気流によって失われる心配がないことが確められた。
【００２５】
〔試験例５〕
上記した試験例４における効果がファンの風速でどう変わるかを試験例５にて調査した。その結果を表２にて示す。なおこの場合の蒸散口の位置がファン本体の下方へ１０ｍｍ離間し、水平方向位置では吹き出し側端から１５ｍｍ（ｂ位置）にした。なお、このときに使用した蒸散器と温度計は試験例４と同じである。また風速計はＴｒ式微風速計（リオン社製）を用いた。
【００２６】
【表２】

【００２７】
この試験例５の結果から、風速１ｍ／秒未満のファンでは、蒸散口からの煙を吹き出し気流へ吸引する力が十分でなく、煙がファン本体に到達する現象が認められた。このことはファンが蒸散薬剤で汚染されることを意味する。なお、この風速では蒸散口をファン本体の真横に位置させると煙が吹き出し気流に吸引されずにそのまま上昇してしまうことになる。一方、風速が１０ｍ／秒を越えると蒸散器の蒸散芯の温度低下が認められた。
【００２８】
この試験例５からは、ファンの風速が１ｍ／秒以上、１０ｍ／秒以下であることが望ましい。
【００２９】
【発明の実施の態様】
次に本発明の実施例を図面４以下に基づいて説明する。なお、これらの実施例は本発明に何ら制約や限定を与えるものではない。
【００３０】
〔実施例１〕
図４、図５は実施例１における蒸散装置Ａ_１を示すもので、図中５は中空で、かつ縦長の平面形状が矩形状に形成された収納体であり、この収納体５の上部にファン本体１が吹き出し側を前方へ向けて設置してある。そしてこの吹き出し側に対向する前壁に吹き出し口６が、また後壁に吸引口７が設けられている。ファン本体１の真下に蒸散器８が、これの蒸散口９をファン本体１に対向させて設置してある。そしてファン本体１の吸い込み側の下部には、これの吸い込み側と蒸散器８との間を遮断する隔壁２が設けてある。１１はファン室と蒸散器室とを仕切る仕切り壁であり、この仕切壁１１に、本実施例では蒸散口９を設けた。この蒸散口９はファン本体１の真下に１．５ｃｍの位置になるようにした。図中１８は空気流入孔である。
【００３１】
そして、蒸散器８としては、例えば電気蚊取器に代表される、例えば図６に示すように、ボトル１２に入っている液状薬剤を吸液芯１３で吸い上げ、これを発熱体１４で加熱することにより上記薬剤を蒸散する薬剤吸い上げ式のものを用いる。そしてこの液状薬剤には殺虫剤であるｄ・ｄ−Ｔ８０−プラレトリンを用いた。なお、図６に示したような蒸散器８の完全体（発熱体１４、蒸散口９、外郭の全てを備えているもの）を利用する場合は上記仕切り壁１１は特になくてもよい。
【００３２】
上記ファン本体１内のファンはプロペラ型、スクリュウ型、ロータリファン型、シロッコファン型のいずれでもよいが、これの送風速度としては試験例５から１．０〜１０．０ｍ／秒のものを用いるが、本実施例では６ｍ／秒のものを使用した。
【００３３】
上記構成の蒸散装置Ａ_１を図７に示すように、４９．５ｍ^２（１５坪）の長方形の部屋１５の短い方の壁の中央に送風方向を反対側の壁の中央に向けて設置した。そして蚊をそれぞれ１５匹ずついれた網製の袋を３．３ｍ^２当たり１袋の割合で１５袋（１）〜（１５）吊るし、蒸散装置Ａ_１を稼動させて各袋（１）〜（１５）内の９０％の蚊が落下仰転する時間を測定した。その結果を表３に示す。
【００３４】
【表３】

【００３５】
この実施例１での結果は表３に示されるように、どの袋の蚊も２０分以内にこれの９０％が落下仰転し、４９．５ｍ^２の部屋に蒸散薬剤が均一に拡散され、均一な効力が発現したことが確認された。
【００３６】
また、蒸散装置Ａ_１を、蒸散薬剤が無くなれば新しいボトルと交換しながら３ヶ月間連続して稼動させた。そして３ヶ月間連続稼動後に蒸散装置Ａ_１の内部を調べた結果、蒸散口がファン本体１の真下にあるにもかかわらず、ファンへの薬剤の付着や汚染は全く無かった。
【００３７】
〔実施例２〕
図８、図９は実施例２における蒸散装置Ａ_２を示すもので、この蒸散装置Ａ_２の収納体１６はファン本体１を収納する上部収納体１６ａと蒸散器８を収納する下部収納体１６ｂとに分離されており、かつ下部収納体１６ｂに対して上部収納体１６ａは下部収納体１６ｂの正面に対して４５゜ずつ左右に回転できるように結合されている。この実施例２でのファン本体１は実施例１と同じもの、蒸散器８は図６に示したものを用いた。
【００３８】
上記構成の蒸散装置Ａ_２を図１０に示すように、実施例１で示した場合と同一の状態にした部屋１５の角に吊り下げ、吹き出し口６が部屋１５の中央に向くように上部収納体１６ａを回転して設置して、実施例１と同様にして稼動して、各袋（１）〜（１５）内の９０％の蚊が落下仰転する時間を測定した。その結果を表４に示す。
【００３９】
【表４】

【００４０】
この実施例２での結果は表４に示すように、どの袋の蚊も２０分以内にこれの９０％が落下仰転し、４９．５ｍ^２の部屋に蒸散薬剤が均一に拡散され、均一な効力が発現したことが確認された。
【００４１】
また、蒸散装置Ａ_２を、蒸散薬剤が無くなれば新しいボトルと交換しながら３ヶ月連続して稼動させた。そして３ヶ月間連続稼動後に蒸散装置Ａ_２の内部を調べた結果、蒸散口がファン本体１の真下にあるにもかかわらず、ファンへの薬剤の付着や汚染は全く無かった。
【００４２】
またこの実施例２では上部収納体１６ａを正面に対して４５゜ずつ左右に回転できる例を示したが、この上部収納体１６ａを正面に対して所定の角度にわたって上下方向に回転するようにしてもよい。
【００４３】
〔実施例３〕
図１１〜図１４は実施例３における蒸散装置Ａ_３を示すもので、この蒸散装置Ａ_３の収納体１７は平面形状が横長になっていて、これの前方向及び左右方向の中央部にファン本体１が設置してあり、前面壁に吹き出し口６が、また後面に吸引口７が設けてある。そしてこのファン本体１の吸い込み側と後面壁との間に、吸引口７からの吸気通路を収納体１７の内側の他の部分と離隔する隔壁２がファン本体１の両側及び下側に設けてある。
【００４４】
ファン本体１の左右両側に図６に示したものと同じ蒸散器８，８が設置されている。この各蒸散器８，８は、これの蒸散口９がファン本体１の高さ方向略中間部分の側面に対向する位置に上方へ向けて開口する状態に設置されている。この各蒸散器８，８が設置されている部分とファン本体１の吸い込み側とは隔壁２にて仕切られており、蒸散口９からの蒸散薬剤はファン本体１の吸い込み側に直接吸い込まれることがないようになっている。
【００４５】
上記構成の蒸散装置Ａ_３を図７で示した実施例１の場合と同様に、ただし、部屋１５の広さを１３４．６ｍ^２（４２坪）にし、その他は実施例１の条件と同じにして効力試験を行った。その結果を表５に示す。
【００４６】
【表５】

【００４７】
この実施例３では、どの袋の蚊も２０分以内にこれの９０％が落下仰転し、１３４．６ｍ^２の部屋に蒸散薬剤が均一に拡散され、均一な効力が発現したことが確認された。
そしてこの実施例のように、ファン本体の送風方向に対する両側から下側にわたる範囲内に蒸散口が配置されるように蒸散器を少なくとも１個配置したことにより、蒸散器の蒸散能力を損なわずに、確実に蒸散薬剤をファンの気流を広い空間においても均一に拡散することができるだけでなく極めてコンパクトに構成することができる。
【００４８】
また、蒸散装置Ａ_３を、蒸散薬剤が無くなれば新しいボトルと交換しながら３ヶ月間連続して稼動させた。そして３ヶ月間連続稼動後に蒸散装置Ａ_３の内部を調べた結果、蒸散口がファン本体１の真横にあるにもかかわらず、ファン本体１や収納体内１７の内側への薬剤の付着や汚染は全く無かった。
【００４９】
上記各実施例のうち、実施例２においては図８、図９に示すように、ファン本体１が蒸散器８の蒸散口９の真上にあることにより、これらの位置関係を保ちながらファンの送風方向を水平に回転させる場合に、図１５に示すように、このファン本体１は蒸散器８の真上で、かつ蒸散器８の軸心に沿って回転することになり、極めて狭い範囲で回転できる。そしてこの構成では、自動水平首振り等の機能を持った蒸散装置を極めてコンパクトに構成できる。
【００５０】
また、上記実施例２及び、ファン本体１が蒸散器８の真横に位置させた実施例３の場合において、これらの位置関係を保ちながらファンの送風方向を垂直方向に回転させると、その回転軸はファン本体内にあり、極めて狭い範囲内での回転が可能になり、蒸散装置の上下方向に風向を変えたり、自動上下首振り等の機能を持った蒸散装置を極めてコンパクトに構成できる。
【００５１】
なお、図１６は比較図である。すなわち、ファン本体１が蒸散器８の蒸散口９から風の吹き出し方向上流側へ離間している場合、蒸散口９に対してファン本体１を回転方向に移動して風の吹き出し方向を変えようとする場合、蒸散口９から離間している分だけファン本体１の回転に占める部分が大きくなり、その分装置が大きくなってしまうことが分かる。
【００５２】
なお上述した各実施例においては蒸散器８に用いた蒸散薬剤にｄ・ｄ−Ｔ８０−プラレトリンを用いた例を示したが、この蒸散薬剤に他の殺虫剤及び害虫忌避剤、害虫成長阻害剤、殺菌消毒剤、芳香剤、消臭剤等を使用することができる。
【００５３】
他の殺虫剤としては、アレスリン、ｄｌ・ｄ−Ｔ８０−アレスリン、ｄｌ・ｄ−Ｔ−アレスリン、ｄ・ｄ−Ｔ−アレスリン、フタルスリン、ｄｌ・ｄ−Ｔ８０−フタルスリン、レスメトリン、ｄｌ・ｄ−Ｔ８０−レスメトリン、フラメトリン、ペルメトリン、フェノトリン、フェンバレレート、シペルメトリン、シフェノトリン、イミプロスリン、エトフェンプロックス、テフルスリン、フェンプロパトリン、フェンフルスリン、トランスフルトリン、エンペントリン、テラレスリン等ピレスロイド系化合物、ダイアジノン、ＤＤＶＰ、フェニトロチオン、フェニチオン、テメホス、ホキシム、アセフェート、ピリダフェンチオン、エトリムホス、マラチオン、プロチオホス、プロペタンホス、ピラクロホス、クロルピリホス、クロルピリホスメチル等の有機燐系化合物、ＮＡＣ、ペンチオカルブ、プロポクスル等のカーバメイト系化合物等が挙げられる。
【００５４】
また、害虫忌避剤としては、Ｎ，Ｎ−ジエチル―ｍ―トルアミド、ジメチルフタレート、ジブチルフタレート、２−エチル−１．３−ヘキサンジオール、ジ−ｎ−プロピルイソシンコメロネート、ｐ−ジクロロベンゼン、ジ−ｎ−ブチルサクシネート、カラン−３，４ジオール、１−メチルプロピル２−（２−ヒドロキシエチル）−１−ピペリジンカルボキシラート、Ｎ，Ｎ−ジエチル−ｍ−トルアミド、ジ−ｎ−ブチルサクシネート、ジ−ｎ−プロピリイソシンコメロネート、ｐ−メンテン−３，８ジオール、ユーカリブトール、グアニジン等があげられる。
【００５５】
また、害虫成長阻害剤としては、ジフルベンズロン、ブプロフェジン等のキチン合成阻害剤、ピリプロキシフェン、ハイドロプレン等の幼若ホルモン様物質等が挙げられる。
【００５６】
さらに、殺菌剤、除菌剤としては、塩化セチルピリジニウム、クロルヘキシジン、塩化ベンゼトニウム、塩化デカリニウム、トリクロサン、パラクロルメタキシレノール、オルソフェニルフェノール、トリクロロカルバニリド、イソプロピルメチルフェノール、グレープフルーツ種子抽出物、ポリリジン、卵白リゾチーム、グリセリン脂肪酸エステル、茶抽出物、プロタミン、竹エキス、エギノキ抽出物、カワラヨモギ抽出物、ヒノキチオール、ホオノキ抽出物、レンギョウ抽出物、ペクチン分解物等が挙げられる。
【００５７】
芳香剤としては、例えば天然及び人工の各種香料を用いることができ、植物性、動物性の天然ローズ、クローブ、レモン、カルダモン、ビャクダン、クロモジ、シンナモン等植物性香料、ムスク、シベット、カストリウム、アンバーグリス等動物性香料、レモングラス、ペパーミント等の単離香料や炭化水素、アルコール、フェノール、アルデヒド、ケトン、ラクトン、オキシド、エステル類等の人工香料等が挙げられる。
【００５８】
消臭剤としては、例えばシトラール、シンナミックアルデヒド、カンファー、ボルニルアセテート等の芳香系消臭剤、テレピン油、ユーカリ油、ビャクダン油等植物性精油の中和系消臭剤、ベンズアルデヒド、桂皮アルデヒド、マレイン酸ジメチル、フマル酸エステル等の化学反応系消臭剤や茶葉、緑茶、マテ茶、カカオ、パセリ、シソ科植物等の抽出成分などが挙げられる。
【００５９】
【発明の効果】
本発明によれば、ファンの吸い込み側と蒸散器との間に隔壁を設け、蒸散器より蒸散される蒸散薬剤がファンに直接吸引されないようにしたことにより、蒸散器から蒸散された蒸散薬剤がファンの吸い込み側から直接吸い込まれることがなくなって、ファンの羽根に薬剤が付着することがなくなり、薬剤は送風気流にのみ吸引され、送風気流に同伴するからファンに蒸散薬剤が付着することによる蒸散薬剤量の損失と、ファンの羽根の汚れを防止することができる。
【００６０】
また、ファン本体の真下に蒸散口が配置されるように蒸散器を配置したことにより、蒸散器の蒸散能力を損なわずに、確実に蒸散薬剤をファンの気流を広い空間においても均一に拡散することができるだけでなく極めてコンパクトに構成することができる。
【００６１】
さらに、上記ファンが水平面または垂直面で回転可能にしたことにより、蒸散装置の設置場所の多様化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】ファン本体の下方２ｃｍの位置に送風方向に位置をずらせて煙源を配置したときの煙の流れを示す模式図である。
【図２】ファン本体の下方５ｃｍの位置に送風方向に位置をずらせて煙源を配置したときの煙の流れを示す模式図である。
【図３】ファン本体の下方１０ｃｍの位置に送風方向に位置をずらせて煙源を配置したときの煙の流れを示す模式図である。
【図４】本発明の第１実施例を概略的に示す断面図である。
【図５】図４に示す蒸散装置の正面図である。
【図６】本発明に係る蒸散装置に用いる蒸散器の一例を示す断面図である。
【図７】本発明の第１実施例の使用状態を示す説明図である。
【図８】本発明の第２実施例を概略的に示す斜視図である。
【図９】本発明の第２実施例を概略的に示す断面図である。
【図１０】本発明の第２実施例の使用状態を示す説明図である。
【図１１】本発明の第３実施例の概略的に示す横断平面図である。
【図１２】本発明の第３実施例の概略的に示す縦断側面図である。
【図１３】本発明の第３実施例の概略的に示す縦断正面図である。
【図１４】本発明の第３実施例の概略的に示す正面図である。
【図１５】送風方向を９０度回転させた場合の投影面積図である。
【図１６】比較例図である。
【符号の説明】
１…ファン本体、２…隔壁、３…送風上縁、４…送風下縁、５…収納体、６…吹き出し口、７…吸引口、８…蒸散器、９…蒸散口、１１…仕切り壁、１２…ボトル、１３…吸液芯、１４…発熱体、１５…部屋、１６，１７…収納体、１８…空気流入口。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a transpiration apparatus for evaporating chemicals for the purpose of pest control, aroma deodorization, and the like and widely diffusing them using a fan.
[0002]
[Prior art]
The transpiration device is used to exterminate pests and aroma deodorize by evaporating chemicals in the space to be treated. And this is driven continuously or intermittently according to the purpose of use. This applies to electric mosquito traps and electric deodorizers. In some cases, the drug is evaporated at room temperature without heating the drug.
[0003]
When pest control or fragrance deodorization is carried out by evaporating the drug, there is a close relationship between the space and the amount of the evaporating drug, and it is necessary to evaporate more than the amount necessary to obtain effective effects. . In general, the transpiration device is used in a space having a floor area of 26.4 m ² (8 tsubo) or less, and in this range, the heat diffusion effect of the heat transpiration agent is sufficiently diffused to achieve its intended effect. I'm worried.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
When the floor area of the space to be treated is 26.4 m ² or more, sufficient diffusion cannot be achieved only by the heat diffusion effect of the heat evaporating agent. In general, if the volume of the treatment space is increased, the transpiration amount of the chemical to be transpirated accordingly needs to be increased in comparison with this.
[0005]
However, if the increased transpiration agent is not sufficiently diffused, a portion where the transpiration agent is concentrated and a thin portion are formed in the processing space, which raises concerns about uneven drug effects and safety.
[0006]
Although it is common sense to use a fan to blow the transpirated drug in a large processing space, it is common sense, but when a transpiration unit and a fan are combined, the fan blows the heat generation part of the transpiration unit and chemical transpiration. The portion is cooled to cause a temperature drop, and the ability to evaporate the drug is reduced (for example, Japanese Utility Model Laid-Open No. 63-20782, Japanese Patent Laid-Open No. 61-111646).
[0007]
When the evaporator is a liquid heating system, the core impregnated with the drug is heated mainly by heat transfer from the air. Therefore, when the air around the core is cooled by the air blown from the fan, the ability of the drug from the core is evaporated. The expected effect will not be obtained.
[0008]
As the processing space becomes wider, a more powerful fan is required. However, the heat generation part and the chemical vaporization part of the evaporator are cooled, and the temperature drops greatly, and it is difficult to evaporate the required chemical amount.
[0009]
In addition, there exists a region that can simultaneously satisfy the contradictory conditions of the phenomenon that the temperature of the evaporator is reduced by blowing and the ability of the chemical evaporation is reduced and the necessity of sufficiently diffusing the chemical by blowing. This has already been studied and has been filed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-127756.
[0010]
In addition to the above-mentioned application technology, the present invention further accumulates ingenuity, prepares conditions that can simultaneously satisfy the above-mentioned conflicting conditions, and further innovates a more useful structure to evaporate the drug evaporating part. The transpiration agent can be evenly diffused even in a wide processing space without damaging the air, and the transpiration agent evaporated from the agent transpiration unit is not sucked from the suction side of the fan, so the fan is contaminated by the transpiration agent. It is an object of the present invention to provide a transpiration device that is prevented from being damaged.
[0011]
[Means and Actions for Solving the Problems]
As a result of the present inventors' research and experiment, the region that satisfies the contradictory conditions of the decrease in the chemical transpiration capability of the transpiration device by the air blowing and the necessity of the chemical diffusion by the air blowing is not only the area around the air flow of the fan. It was also found that there is a part off the blast airflow depending on the conditions.
[0012]
That is, it is the periphery of the fan body that deviates from the vicinity of the air flow of the fan, and more specifically, the left and right and up and down portions of the fan body.
[0013]
Usually, if there is a chemical vapor outlet of the evaporator, the evaporated chemical may be sucked from the suction side of the fan. If the transpiration agent is sucked from the suction side, the agent adheres to the fan blades, the amount of the transpiration agent is lost, and the fan blades become dirty, which is not preferable.
[0014]
Therefore, in the present invention, in a transpiration device in which a transpiration device and a fan for diffusing the transpiration agent transpirated from the transpiration port of the transpiration device are housed in the housing body, the transpiration device is disposed directly below the fan body. The transpiration port of the vessel was placed facing the fan body, and a partition was provided between the suction side of the fan and the transpiration device so that the transpiration agent transpiration from the evaporation device was not directly drawn into the fan.
And the evaporator was arrange | positioned so that the evaporation port of the said evaporator may be located in the ventilation direction upstream containing this blowing end from the blowing side end of a fan main body.
[0015]
As a result, the above contradictory conditions can be satisfied at the same time, and the transpiration agent is discharged from the transpiration device without contacting any part of the fan. The fact that the transpiration agent does not come into contact with any part of the fan means that the transpiration device fan is not contaminated with the transpiration agent.
[0016]
[Test Examples 1 to 3]
It was Test Examples 1-3 that this state was visualized using smoke. Each test example will be described with reference to FIGS. In the figure, reference numeral 1 denotes a fan main body, and reference numeral 2 denotes a partition wall extending from the lower end of the fan main body 1 to the suction upstream side to separate the suction side of the fan main body from the periphery including the lower side thereof. In the figure, 3 and 4 are the upper edge and the lower edge of the blown airflow of the fan.
[0017]
In Test Example 1, when a smoke source is placed at three locations a, b, and c at a position 2 cm below the fan body 1 and shifted in the air blowing direction of the fan body 1, Test Example 2 is similarly When a smoke source is placed at positions a, b, and c 5 cm below the fan body 1, Test Example 3 is a case where a smoke source is placed at positions a, b, and c 10 cm below the fan body 1. Shows the trajectory of smoke from the smoke source. The positions a, b, and c of the smoke source are the same positions as the blow-out side end of the fan body 1, b is 15 mm from this, and c is 30 mm horizontally spaced from the suction side.
[0018]
When the smoke trend in each test example is observed, the smoke from each of the smoke sources a, b, c placed at positions of 2 cm and 5 cm directly below the fan body 1 in the case of Test Examples 1 and 2 is the fan. Ascending while slowly drawing in the direction of the blow, the fan did not reach the fan main body 1 located directly above, and was sucked in by the blown air flow. When the smoke sources a, b, and c of Test Example 3 are placed at a position of 10 cm directly below the fan body 1, most of the smoke is sucked in by the blowing airflow, but this smoke fluctuates in the middle, A bifurcation phenomenon was observed.
[0019]
Considering from the results of the test examples 1, 2, and 3, the smoke from the smoke sources a, b, and c arranged directly below the fan body 1 is stably blown out without shaking or branching. To be sucked, as shown in Test Example 3, a distance of 10 cm from the fan body 1 is too far. As a result of the test accompanying the test example 3, it was found that the distance from the fan body 1 was up to 9 cm that the smoke was stably sucked into the blowing airflow.
[0020]
Further, as shown in Test Example 1, if the smoke source is 2 cm away from the fan body 1, the smoke is sufficiently stably sucked into the blowing airflow. As a result of the accompanying test in Test Example 1, smoke was stably sucked into the blowing airflow even when the distance from the fan body 1 was less than 1 cm, but a part of the smoke from a position closer than 1 cm was part of the fan body. A phenomenon of contact with the lower surface of 1 was observed.
[0021]
From these facts, it was found that the object of the present invention can be achieved when the distance between the fan body 1 and the transpiration port of the transpiration device is 1 cm or more and 9 cm or less. Further, in each of the above test examples, the smoke from each smoke source a, b, c is blocked by the partition wall 2 and does not travel to the fan suction side. Therefore, this smoke is not sucked by the fan. It was.
[0022]
[Test Example 4]
Next, it arrange | positions in a transpiration device directly under the fan main body 1, and the position of the transpiration | evaporation opening | mouth is a, b, c in the said tests 1-3, and it is a vertical direction from the fan main body 1 in each position. The transpiration core temperatures at a plurality of positions separated to the side were examined in Test Example 4. The results are shown in Table 1. The specification of the fan used in this test is 60 × 60 mm in size, the thickness of the fan body (length in the axial direction) is 30 mm, the wind speed is 6 m / second, and the specification of the evaporator is the evaporator 8 shown in FIG. Used, the transpiration core temperature is 118 ° C., the test room is room temperature 25 ° C., no wind condition, and the thermometer used is a thermocouple surface thermometer (HL-300, an independent instrument).
[0023]
[Table 1]

[0024]
As a result of Test Example 4, the temperature of the transpiration core of the transpiration device is almost the same as the value measured in the no-air state. If the transpiration performance is 5 mm or more away from the fan body 1, the transpiration performance is lost due to the blowout airflow from the fan. It was confirmed that there was no worry about being caught.
[0025]
[Test Example 5]
The test example 5 investigated how the effect in the above-mentioned test example 4 changed with the wind speed of a fan. The results are shown in Table 2. In this case, the position of the transpiration port was 10 mm below the fan main body, and 15 mm (b position) from the blow-off side end in the horizontal position. The evaporator and thermometer used at this time are the same as those in Test Example 4. The anemometer used was a Tr type micro anemometer (manufactured by Rion).
[0026]
[Table 2]

[0027]
From the results of Test Example 5, in the fan having a wind speed of less than 1 m / second, the force of sucking smoke from the transpiration port into the blowing airflow was not sufficient, and a phenomenon that the smoke reached the fan body was observed. This means that the fan is contaminated with the transpiration agent. At this wind speed, if the transpiration port is positioned directly beside the fan body, the smoke rises as it is without being sucked into the blowing airflow. On the other hand, when the wind speed exceeded 10 m / sec, a decrease in the temperature of the transpiration core of the evaporator was observed.
[0028]
From Test Example 5, it is desirable that the fan wind speed be 1 m / sec or more and 10 m / sec or less.
[0029]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, an embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. These examples do not limit or limit the present invention.
[0030]
[Example 1]
4, FIG. 5 shows a transpiration apparatus A ₁ in the embodiment 1, FIG. 5 is hollow, and a housing body longitudinal planar shape is formed in a rectangular shape, the upper part of the container 5 The fan body 1 is installed with the blowing side facing forward. A blowing port 6 is provided on the front wall facing the blowing side, and a suction port 7 is provided on the rear wall. A transpiration device 8 is installed directly below the fan body 1 with the transpiration port 9 facing the fan body 1. A partition wall 2 is provided at a lower portion on the suction side of the fan body 1 to block between the suction side and the evaporator 8. Reference numeral 11 denotes a partition wall that partitions the fan chamber and the evaporator chamber, and a transpiration port 9 is provided in the partition wall 11 in this embodiment. The transpiration port 9 was set at a position of 1.5 cm directly below the fan body 1. In the figure, 18 is an air inflow hole.
[0031]
As the evaporator 8, for example, as shown in FIG. 6, represented by an electric mosquito trap, for example, the liquid medicine contained in the bottle 12 is sucked up by the liquid absorbent core 13 and heated by the heating element 14. Therefore, a chemical suction type that evaporates the chemical is used. And this liquid chemical | medical agent used d * d-T80-praretrin which is an insecticide. In addition, when using the complete body of the evaporator 8 as shown in FIG. 6 (what has all of the heat generating body 14, the evaporation port 9, and the outer shell), the partition wall 11 is not particularly necessary.
[0032]
The fan in the fan body 1 may be any of a propeller type, a screw type, a rotary fan type, and a sirocco fan type, and the air blowing speed is 1.0 to 10.0 m / sec from Test Example 5. However, in this example, the one of 6 m / sec was used.
[0033]
As shown in FIG. 7, the transpiration apparatus A ₁ having the above-described configuration was installed in the center of the short wall of the rectangular room 15 of 49.5 m ² (15 tsubo) with the air blowing direction directed toward the center of the opposite wall. . Then, 15 bags (1) to (15) are suspended at a rate of 1 bag per 3.3 m ^2, and 15 mosquitoes are suspended, and the transpiration device A ₁ is operated to open each bag (1) to ( 15) The time for 90% of the mosquitoes to fall down was measured. The results are shown in Table 3.
[0034]
[Table 3]

[0035]
The results in this Example 1 are shown in Table 3. As shown in Table 3, 90% of the mosquitoes in any bag fell and turned upside down within 20 minutes, and the transpiration drug was evenly diffused in the 49.5m ² room. It was confirmed that uniform efficacy was developed.
[0036]
In addition, the transpiration apparatus A _1, three months continuously and running while and replace it with a new bottle if transpiration drug disappears. The 3-month continuous operation after results of examining the interior of transpiration apparatus A _1, transpiration port despite directly below the fan body 1, adhesion or contamination of the drug to the fan was quite no.
[0037]
[Example 2]
8, 9 show a transpiration apparatus A ₂ in the second embodiment, the lower receiving member 16b housing body 16 of the transpiration apparatus A ₂ is for accommodating the upper container 16a and transpiration device 8 for accommodating the fan body 1 The upper storage body 16a is coupled to the lower storage body 16b so that it can rotate left and right by 45 ° with respect to the front surface of the lower storage body 16b. The fan body 1 in Example 2 is the same as that in Example 1, and the evaporator 8 shown in FIG. 6 is used.
[0038]
As shown in FIG. 10, the transpiration apparatus A ₂ having the above-described configuration is suspended from the corner of the room 15 in the same state as that in the first embodiment, and the upper storage is performed so that the outlet 6 faces the center of the room 15. The body 16a was rotated and installed and operated in the same manner as in Example 1, and the time for 90% of the mosquitoes in each of the bags (1) to (15) to fall down was measured. The results are shown in Table 4.
[0039]
[Table 4]

[0040]
The results in Example 2 are shown in Table 4. As shown in Table 4, 90% of the mosquitoes in any bag fell and turned upside down within 20 minutes, and the transpiration agent was evenly diffused in the 49.5 m ² room. It was confirmed that the positive effect was expressed.
[0041]
In addition, the evaporation apparatus A _2, three consecutive months to up and running while and replace it with a new bottle if transpiration drug disappears. The 3-month continuous operation after results of examining the interior of transpiration apparatus A _2, the transpiration port despite directly below the fan body 1, adhesion or contamination of the drug to the fan was quite no.
[0042]
Further, in the second embodiment, an example in which the upper storage body 16a can be rotated to the left and right by 45 ° with respect to the front surface is shown. However, the upper storage body 16a is rotated up and down over a predetermined angle with respect to the front surface. Also good.
[0043]
Example 3
11 to 14 show a transpiration apparatus A ₃ in the third embodiment, container 17 of the transpiration apparatus A ₃ are not turned horizontally planar shape, the fan in the center of the forward and lateral directions of this A main body 1 is installed, a blowout port 6 is provided on the front wall, and a suction port 7 is provided on the rear surface. A partition wall 2 is provided between the suction side of the fan body 1 and the rear wall so as to separate the intake passage from the suction port 7 from other parts inside the storage body 17 on both sides and the lower side of the fan body 1. is there.
[0044]
The

same evaporators

8 and 8 as shown in FIG. 6 are installed on the left and right sides of the fan body 1. Each of the

transpiration units

8 and 8 is installed in a state where the transpiration port 9 opens upward at a position facing a side surface of a substantially intermediate portion in the height direction of the fan body 1. The portion where each of the

evaporators

8 and 8 is installed and the suction side of the fan main body 1 are partitioned by the partition wall 2, and the transpiration agent from the transpiration port 9 is directly sucked into the suction side of the fan main body 1. There is no such thing.
[0045]
As in the first embodiment shown transpiration apparatus A ₃ of the arrangement in FIG. 7, however, the size of the room 15 to 134.6m 2 ⁽⁴² square meters), others are same as west and conditions of Example 1 The efficacy test was conducted. The results are shown in Table 5.
[0046]
[Table 5]

[0047]
In this Example 3, it was confirmed that 90% of mosquitoes in any bag fell and turned upside down within 20 minutes, and the transpiration drug was evenly diffused in the 134.6m ² room, and uniform efficacy was exhibited. It was.
And, as in this embodiment, by disposing at least one transpiration device so that the transpiration port is arranged in a range extending from both sides to the lower side with respect to the blowing direction of the fan body, without damaging the transpiration capability of the transpiration device. In addition, it is possible to reliably diffuse the transpiration agent evenly in a wide space of the fan, and to make it extremely compact.
[0048]
In addition, the evaporation apparatus A _3, was three months continuously and running while and replace it with a new bottle if transpiration drug disappears. The 3-month continuous operation after results of examining the interior of the evaporation apparatus A _3, transpiration port despite just beside the fan body 1, adhesion or contamination of the drug to the inside of the fan main body 1 and the housing body internal 17 There was nothing at all.
[0049]
Among the above embodiments, in the second embodiment, as shown in FIGS. 8 and 9, the fan main body 1 is located directly above the transpiration port 9 of the evaporator 8. When the air blowing direction is rotated horizontally, as shown in FIG. 15, the fan body 1 rotates directly above the evaporator 8 and along the axis of the evaporator 8, and in a very narrow range. Can rotate. And in this structure, the transpiration apparatus with functions, such as an automatic horizontal swing, can be comprised very compactly.
[0050]
Further, in the case of the second embodiment and the third embodiment in which the fan main body 1 is positioned directly beside the evaporator 8, when the fan blowing direction is rotated in the vertical direction while maintaining these positional relationships, Can be rotated within a very narrow range, and the transpiration device having functions such as changing the wind direction in the vertical direction of the transpiration device and automatic swinging of the transpiration device can be made very compact.
[0051]
FIG. 16 is a comparative diagram. That is, when the fan body 1 is separated from the transpiration port 9 of the evaporator 8 to the upstream side of the wind blowing direction, the fan body 1 is moved in the rotational direction with respect to the transpiration port 9 to change the blowing direction of the wind. In this case, it can be seen that the portion occupied in the rotation of the fan body 1 is increased by the distance from the transpiration port 9, and the device is increased accordingly.
[0052]
In each of the above-described embodiments, an example in which d · d-T80-praretrin is used as the transpiration agent used in the evaporator 8 is shown. However, other insecticides, insect repellents, and insect growth inhibitors are used as the transpiration agent. In addition, bactericidal disinfectant, fragrance, deodorant and the like can be used.
[0053]
Other insecticides include allethrin, dl · d-T80-arethrin, dl · d-T-alleslin, d · d-T-alleslin, phthalthrin, dl · d-T80-phthalthrin, resmethrin, dl · d-T80. -Resmethrin, flamethrin, permethrin, phenothrin, fenvalerate, cypermethrin, ciphenothrin, imiprothrin, etofenprox, tefluthrin, fenpropatoline, fenfluthrin, transfluthrin, empentrin, terareslin and other pyrethroid compounds, diazinon, DDVP, Fenitrothion, phenithione, temefos, phoxime, acephate, pyridafenthion, etrimphos, malathion, prothiophos, propetanephos, pyracrofos, chlorpyrifos, chlorpyrifo Organophosphorus compounds such as methyl, NAC, Penchiokarubu, carbamate compounds such as propoxur and the like.
[0054]
Moreover, as a pest repellent, N, N-diethyl-m-toluamide, dimethyl phthalate, dibutyl phthalate, 2-ethyl-1.3-hexanediol, di-n-propylisocincomeronate, p-dichlorobenzene, Di-n-butyl succinate, caran-3,4 diol, 1-methylpropyl 2- (2-hydroxyethyl) -1-piperidinecarboxylate, N, N-diethyl-m-toluamide, di-n-butyl succi Nate, di-n-propylisocincomeronate, p-menthen-3,8 diol, eucalybitol, guanidine and the like.
[0055]
Examples of pest growth inhibitors include chitin synthesis inhibitors such as diflubenzuron and buprofezin, and juvenile hormone-like substances such as pyriproxyfen and hydroprene.
[0056]
Furthermore, as bactericides and disinfectants, cetylpyridinium chloride, chlorhexidine, benzethonium chloride, decalinium chloride, triclosan, parachlorometaxylenol, orthophenylphenol, trichlorocarbanilide, isopropylmethylphenol, grapefruit seed extract, polylysine, Examples include egg white lysozyme, glycerin fatty acid ester, tea extract, protamine, bamboo extract, aeginoki extract, kawara mugi extract, hinoki thiol, honoki extract, forsythia extract, pectin degradation product and the like.
[0057]
As the fragrance, for example, various natural and artificial fragrances can be used, and botanical and animal natural roses, cloves, lemons, cardamom, sandalwood, black moji, cinnamon and other plant fragrances, musk, civet, castrium, amber Animal fragrances such as grease, isolated fragrances such as lemongrass and peppermint, and artificial fragrances such as hydrocarbons, alcohols, phenols, aldehydes, ketones, lactones, oxides, esters and the like.
[0058]
Deodorants include, for example, aromatic deodorants such as citral, cinnamic aldehyde, camphor and bornyl acetate, neutralized deodorants of vegetable essential oils such as turpentine oil, eucalyptus oil, sandalwood oil, benzaldehyde, cinnamaldehyde And chemical reaction deodorants such as dimethyl maleate and fumaric acid esters, and extract components such as tea leaves, green tea, mate tea, cacao, parsley, and Lamiaceae plants.
[0059]
【The invention's effect】
According to the present invention, the partition wall is provided between the suction side of the fan and the evaporator, and the evaporation agent evaporated from the evaporator is prevented from being directly sucked into the fan. It is no longer sucked directly from the fan suction side, so that no chemical adheres to the fan blades, and the chemical is sucked only by the air flow, and accompanying the air flow, the transpiration due to the evaporation chemical adhering to the fan It is possible to prevent the loss of the amount of medicine and the contamination of the fan blades.
[0060]
In addition, by arranging the evaporator so that the evaporation port is located directly under the fan body, the evaporation agent can be spread evenly in a wide space without damaging the evaporation capacity of the evaporator. In addition to this, it can be configured very compactly.
[0061]
Furthermore, since the fan can be rotated on a horizontal plane or a vertical plane, the location of the transpiration device can be diversified.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic diagram showing the flow of smoke when a smoke source is arranged at a position 2 cm below the fan body in the air blowing direction.
FIG. 2 is a schematic diagram showing the flow of smoke when a smoke source is arranged at a position 5 cm below the fan body in the air blowing direction.
FIG. 3 is a schematic diagram showing the flow of smoke when a smoke source is arranged at a position 10 cm below the fan body in the air blowing direction.
FIG. 4 is a sectional view schematically showing a first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a front view of the transpiration apparatus shown in FIG. 4;
FIG. 6 is a sectional view showing an example of a transpiration device used in the transpiration apparatus according to the present invention.
FIG. 7 is an explanatory diagram showing a usage state of the first embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a perspective view schematically showing a second embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a sectional view schematically showing a second embodiment of the present invention.
FIG. 10 is an explanatory diagram showing a usage state of the second embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a cross-sectional plan view schematically showing a third embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a longitudinal sectional side view schematically showing a third embodiment of the present invention.
FIG. 13 is a longitudinal front view schematically showing a third embodiment of the present invention.
FIG. 14 is a front view schematically showing a third embodiment of the present invention.
FIG. 15 is a projected area diagram when the air blowing direction is rotated by 90 degrees.
FIG. 16 is a comparative example diagram.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Fan main body, 2 ... Partition, 3 ... Blower upper edge, 4 ... Blower lower edge, 5 ... Storage body, 6 ... Outlet, 7 ... Suction port, 8 ... Evaporator, 9 ... Transpiration, 11 ... Partition wall , 12 ... Bottle, 13 ... Absorption core, 14 ... Heating element, 15 ... Room, 16, 17 ... Storage body, 18 ... Air inflow port.

Claims

In a transpiration device in which a transpiration device and a fan for diffusing the transpiration agent transpired from the transpiration port of the transpiration device are stored in the storage body,
The transpiration agent installed above the fan body with the transpiration port of the transpiration device facing the fan body, and a partition between the fan suction side and the transpiration device. A transpiration device characterized in that it is not sucked directly into the fan.

2. The transpiration apparatus according to claim 1, wherein the transpiration device is disposed such that the transpiration port of the transpiration device is located upstream of the blowout side end of the fan main body in the air blowing direction including the blowout end .

The transpiration apparatus according to claim 1 or 2, wherein the fan is rotatable in a horizontal plane or a vertical plane.

The distance between the transpiration port of the transpiration device and the fan body is 1 to 9 cm, and the blowout air velocity of the fan is 1 to 10 m / sec. Transpiration equipment.