JP4313954B2 - 消費税くじシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は消費税くじシステムに係り、詳しくは、各事業者や消費者等に対して消費税額を基にした賞金等を提供できるようにすることにより、各事業者における取引を漏れなく把握して消費税の正確な徴収を推進できるようにしたコンピュータシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
商品の購入代金や役務提供の代価を支払ったり金融機関を通じて自動払いしたりクレジットカードで支払う際に、それが現行の消費税法に規定されている課税対象に該当する場合には、日本国においては2001年1月現在5%の消費税を支払わなければならないことになっている。このようにして支払いの度に発生する消費税は、本来的には消費者が国庫に納付すべきものである。
【0003】
しかし、消費税の発生頻度は極めて高く、また納税手続に不慣れな消費者を著しく煩わせることになるので、代価支払い時に商品や役務を提供した事業者に預けるという形態が採られている。そして、言うまでもなく、各事業者には、決算時期等において、自主的に集計した消費税を国庫に自己申告のうえで納付する義務が課せられている。
【0004】
ところで、消費税制度の意義は消費者の理解が得られるにしても、消費者として最も気になるところは、購入等の度に事業者に預けた消費税がきちんと国庫に納められているかどうかということである。そうなっていることを誰しも信じたいところであるが、脱税が後を絶たない現在の社会において、消費税法の規定が適用される範囲の全てが歳入になっていると思う人は必ずしも多くない。
【0005】
年間売上高3千万円以下の場合には預けられた消費税がそのまま事業者の所得として扱われる現行制度の善し悪しは別にしても、事業者の自主申告による納税は、国民の納得いく消費税納付システムとして最良であるとは言いがたい。その原因は、事業者の預かり税額が予め国税当局によって全額把握されていないことによるからであるといって過言でない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ちなみに、消費税制度が導入されて以来、例外規定の適用のある場合を除いて全額を確実に歳入とすることができるようにした集計システムの提案は未だなされるところでない。ましてや、申告手続も通常は依然として書面をもって行われており、大量の営業データや経理データを基にして申告の準備をしなければならない大企業や量販店等にとっては多大のマンパワーを必要とする作業となることは否定できない。
【0007】
本発明者等は、事業者が取引の実態を誤って把握したり意図的に所得を隠匿することができる背景は消費税を実際に支払った者から支払ったことを証する情報提供の機会のないことによるとの認識に立ち、大量高速通信が可能となっている現在、取引の実態をコンピュータと通信回線を利用した情報伝達によって把握できるようにすることがその第一歩であると考え、それを実現するための技術的知見に基づき、本発明は完成されたものである。
【0008】
しかも、取引のあった事実を消費者から積極的に名乗り出て立証させる機会を作る妙案をも折り込み、官民の協力体制の確立や事業者と消費者との間の信頼向上を実現するものである。そして、あくまでも消費者個人の情報は自己の意思に関係なく公表されることのないように、又事業者の取引件数も極めて大雑把にしか公表されないようにしておくべきであるとの認識にも立っている。
【0009】
本発明は上記の社会的若しくは経済的な背景に鑑みなされたもので、その目的とするところは、各事業者における取引の実態を確実に把握できるようにすること、仮に実態と相違することがあっても消費者の側からの証拠の提示により修正させることができるようにすること、そのための協力に応えるべく事業者ならびに消費者には代償を受け取る機会を与えるようにすること、取引データの把握によって消費税の納付のみならず事業所得に基づく各種税の適正申告も促すことができるようにすること、を実現しようとした消費税くじシステムを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る消費税くじシステムの特徴とするところは、図1を参照して、商品販売業者や役務提供業者等の事業者が取引きのあったことを入力するためのトレーディングコンピュータ1と、そのトレーディングコンピュータと通信可能で所轄域の取引データを管理するマネージングコンピュータ2とが備えられる。トレーディングコンピュータ1は、取引価格がキーボードや光学読み取り器6で入力されると消費税額を計算すると共に、当該事業者を表すトレーディングコンピュータ毎に予め与えられる事業者記号11(図2を参照)とその事業者における所定期間内における取引の番号を個々に示す取引特定記号12とを含む数字からなる取引記号13、並びに領収書の真正判断や当選の真偽確認に供するため代金領収日時で表されている照合記号14を付与してその取引録8(図2を参照)を作成し、且つその取引録を取引データとして記憶する一方、取引があった都度に少なくとも取引価格、消費税額、前記取引記号更には照合記号を表示した領収書4(図3を参照)を発行すべき指令をプリンタ5に出力するものである。一方、マネージングコンピュータ2は、トレーディングコンピュータ1から発信された取引データを受信して記憶すると共にその各事業者の前記所定期間中における取引データを蓄積し、所定期間経過後に当該所定期間内の全事業者の蓄積データの中から一つ若しくは複数の取引記号を乱数表を用いて抽出し、この抽出された取引記号をその照合記号と共に全事業者のトレーディングコンピュータへ通信する一方、購買者にはインターネットホームページを通して、抽出された取引記号をそれに対応する照合記号を伏せて発表すべく出力するものとしたことである。
【0011】
トレーディングコンピュータ1とマネージングコンピュータ2との間にミッドコンピュータ3が設置され、そのミッドコンピュータは、所轄域内のトレーディングコンピュータから発信された取引データを受信して記憶し、マネージングコンピュータはミッドコンピュータから発信された取引データを受信して記憶蓄積するようにしておいてもよい。
【0012】
領収書4(図4を参照)に記載される消費税額が予め定められた限度額を越える場合には、当該消費税額をその限度額で除しかつ端数が出る場合には切り上げて得られた数の取引特定記号12が当該領収書に与えられるようにしておく。
【0013】
当選した取引記号のうちの取引特定記号の数字が、該当事業者の取引特定記号に存在しないときは、取引特定記号の番号が現れるまで当選取引特定記号を頭の桁から順次0に置き替えていくこととする(図12を参照)。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る消費税くじシステムを、その実施の形態を表した図面に基づいて詳細に説明する。まず、本発明は消費税を対象にしたくじ引きシステムであるが、その目的は意図的な脱税行為や錯誤による納税忘れを可及的に回避して消費税徴収の促進を図るものである。これを実施するに際しては消費者に賞金等を獲得することができる機会を与えるために領収書の保管習慣を植つけ、これによって消費者には取引の存在を立証し得るように機能させる一方、取引報告に漏れのない事業者に対して報償が与えられる機会を準備して、消費者と事業者と国税当局との間で事業所得等の明確化に関する相互協力体制を確立しようとするものである。
【0015】
図1は消費税くじシステムの構成を示すブロック図であり、これは複数のトレーディングコンピュータ1,1とそれに通信回線を介して接続されたマネージングコンピュータ2と備える。本システムは各事業者と国税当局との繋がりを持たせるものであるので、トレーディングコンピュータ1は各事業者もしくは事業所が所持し、マネージングコンピュータは国税当局が管理するものである。なお、図1の例では両コンピュータの間にミッドコンピュータ3も配備されている。
【0016】
トレーディングコンピュータ1は、商品販売業者や役務提供業者等の事業者が取引きのあったことを入力するためのものである。それゆえ、当該コンピュータは例えば図2に示す取引録8を作成して記憶すると共に、図3乃至図5に示したような領収書4の発行指令もするもので、商店やスーパーマーケット等に配置されている金銭登録機にとって代わり、それと同じような要領で操作されるものである。勿論、既存の金銭登録機と協働して機能するようになっているものであってもよい。
【0017】
図1は、金銭登録機に代わって設置されたトレーディングコンピュータの例である。これは、取引価格である課税対象額がキーボードや光学読み取り器等で入力されると消費税額が自動的に計算され、図3乃至図5に示すいずれかのような領収書4を、付帯するプリンター5から打ち出させることができるようになっている。
【0018】
このトレーディングコンピュータ1をもう少し詳しく述べると、少なくとも取引価格が入力されると、図2に示すように、その課税対象額、消費税額と共に、当該事業者を表す事業者記号11とその事業者における所定期間内の取引特定記号12とを含む取引記号13、並びに照合記号14を付与してその取引録8を作成し、且つその取引録を取引データとして一時的若しくは永続的に記憶することができるようになっている。
【0019】
従ってトレーディングコンピュータには図1に示したように、光学読み取り器等の入力装置6や必要に応じてFAX機7も接続され、コンピュータとしての制御機能や演算機能を発揮するためのCPU,RAM,ROM、更にはクロックや入出力のためのインターフェース等をもって構成される。尚、電話回線等にも接続され、後述するようにデータや所望する情報の伝達をする通信機能をも備えたものとなっている。
【0020】
上記した事業者記号とは、そのトレーディングコンピュータを扱う事業者又は事業所(例えば支店等)を特定するためのコードや記号を指し、通常はトレーディングコンピュータ毎に予め一つ与えられるものである。この記号は、文字,数字,記号等若しくはそれらの組み合わせによって構成しておくことができるが、本例においては、アルファベット4文字を用いて説明することにする。
【0021】
使用するアルファベットとして26の大文字を採用するならば、4桁の事業者記号は26×26×26×26≒46万通り作成することができる。ましてや小文字の26も加えた52文字とするならば、52×52×52×52≒730万通り準備することができる。
【0022】
この730万通りの字群の中から、製造業者,卸業者,小売業者等の全ての事業者や事業所に重複しないで付与すればよい。勿論、事業所の統廃合によって空きが生じたり、事業者等の数不足で未使用記号が残ることは避けられない。尚、新規事業者があれば、空きから埋めていくことが好ましい。因みに、同一事業所において複数のトレーディングコンピュータを使用する場合もあるので、事業者記号はトレーディングコンピュータごとに付与するようにしておけばよい。
【0023】
しかし、これも理解を容易とするためにそのように説明しているだけであり、一つのトレーディングコンピュータに入力される取引数が後述する取引特定記号によって表される数を越えることが十分に予測される場合には、一つのトレーディングコンピュータに予め二つの事業者記号を付与しておき、所定期間における取引量が一方の事業者記号を使用しただけでは賄い切れなくなったとき、もう一つの事業者記号を使用できるようにしておくことも差し支えない。
【0024】
上記した取引特定記号は取引コード若しくは販売番号とでも言うべきもので、所定期間例えば4月1日から30日までの1ヶ月の間にトレーディングコンピュータごとに入力される取引の一連符号が充てられる。この符号として文字を採用することは不可能でないが、抜け番号のない数字が最も処理し易くて都合がよいと言える。
【0025】
4月1日の9時の開店から18時の閉店までに例えば467件の販売があっとすれば、000001から000467までの連続する番号が使用され、翌日は000468から始まる取引特定記号が使用される。そして、翌月からは再度000001から始められる。しかし、是非000001から始めなければならないというものでもない。
【0026】
これから分かるように、上記した所定期間とは例えば一ケ月単位の期間をいうが、これは予め定められるものであり、それを二ケ月単位として扱おうが何ら差し支えないものである。この所定期間というのは、後述する消費税くじ抽選の対象となる取引件を特定するためのものであるからである。
【0027】
先に触れた照合記号とは、そのレシート等の領収書が偽造されたり変造されないようにするための隠し記号である。領収書には代価支払い時にこの照合記号も記載されるのであるが、この照合記号を知る者は領収書の保持者と当該領収書を発行した事業者のみであり、他の人は見せてもらわなければ知りようがないものである。ちなみに、後述するが、事業者すら知りようがないシステムを構築するようにしておくこともできる。
【0028】
要するに、領収書保持者やその領収書を見た者は、事業者記号と取引特定記号を含む取引記号からくじに当選しているかどうかを確認することができるが、第三者はその領収書の真偽を簡単に判断できない。なぜなら、レシートなどはあり来りの紙にあり来りのインクでもって印刷されるだけのものであり、紙幣のように偽造に対して何らかのプロテクトを掛けておくといったことが不可能に近いからである。
【0029】
そこで、当選した取引記号の記載されたレシートが持ち込まれたとき、それに記載の照合記号がトレーディングコンピュータからマネージングコンピュータへ取引データを送信した際に記録されている照合記号と一致していれば、そのレシートは真正であると判断できるようにしているのである。
【0030】
この照合記号は事業者記号の場合と同じく任意に選定することができるが、最も簡単には取引日時としておけばよい。より確実には秒の単位までを採用するようにすれば、偽レシートを作るにしても照合記号まで一致したものを作ることは実質的に不可能となる。言うまでもないが、取引記号は一致するものの照合記号の一致しないレシートが持ち込まれれば、それは偽造レシートであることが直ちに判明する。
【0031】
一方、マネージングコンピュータ2は、トレーディングコンピュータ1から適宜発信された取引データを受信して記憶するものである。従って、マネージングコンピュータの蓄積データによれば、国税当局は所轄する区域の各事業者の所定期間中における取引データの全てを把握することができる。
【0032】
マネージングコンピュータ2は上記の機能に加えて、消費税くじに関わる重要な役割を果たす。それは、所定期間経過後に当該所定期間内の所轄域内の全事業者の蓄積データの中から無作為に抽出された一つ若しくは複数の取引記号を照合記号と共に、全事業者または区域所轄事務所若しくはその両方に通信手段を介して通知するようになっていることである。更には、消費者に対して、各事業者の店頭またはマスコミ若しくはインターネットホームページを通して、当選した取引記号を照合記号を伏せて発表すべく出力できるようにもなっている。
【0033】
このようなシステム構成によって、当選した取引記号の取引を扱った事業者に当該取引の消費税額のM倍の価格の商品または商品券若しくは賞金を提供することができるようにしようとするもので、これによって本システムの導入の円滑化が期待される。
【0034】
一方、当選した取引記号の領収書を保持する購買者等であってかつ領収書に記載された照合記号が事業者または区域所轄事務所若しくはその両方によって一致することを確認された場合に、支払い消費税額のN倍の価格の商品または商品券若しくは賞金を受領できるようにして、領収書の保管意識を高め且つ当該取引の存在を裏づけることができるようにしている。
【0035】
個々に詳しく述べると、上記した領収書には取引価格,消費税額,取引記号,照合記号が、事業者にとって必要とするその他の事項と共に印字され、一定期間保存のきくかたちのもので代金支払者に手渡される。これは、極く一般的にはロール紙を繰り出して印字した図3乃至図5に示したごとくの切断レシートで十分である。勿論、売買は多様なかたちで展開されるので領収書のサイズ・形状は事業者ごとに選定して使用すればよく、本発明を適用することができる事項の表示が可能となっているものであれば十分である。
【0036】
ちなみに、顧客によってはレシートではなく本格的な領収書を欲することがある。上記した領収書記載事項のうち取引記号と照合記号とはレシートへの掲載にとどめるなどして同一の取引記号と照合記号について二重発行とならないように配慮すべきである。図4の例の領収書(レシート)は、その最下段に「別途領収書発行あり」と記載されて、このレシートは購買者が自己の事業の経費に充てる場合の出費を証明する書面としては使えないことを表している。しかし、取引記号と照合記号が記載されている限りは、消費税くじの領収書として機能することは述べるまでもない。
【0037】
尚、本格的な領収書を発行する場合にレシートを回収することにしている店舗では、取引記号と照合記号とをレシートから転記しなければならないことは言うまでもない。そして、事業者側で保管される当該レシートに、「取引記号等転記済」の表示を付すなどして、後に混乱が生じないようにしておけばよい。
【0038】
ちなみに、ガスや電気等金融機関の口座から自動支払いしたりクレジットカードにより支払う場合には、その引き落とし報告書に消費税額を含めた引き落とし額,取引記号,照合記号が記載されてさえおれば、消費税くじの適用可能な領収書としての扱いをすることができる。
【0039】
異なる支払い形態として、〆払いをとっている場合などがある。これは、〆日までに発生した何件かの取引を纏めて予め決められた時期に一括払いされることであるが、その場合の領収書も記載要件が備わっている限り、領収書として機能させることができる。
【0040】
配達物代金引替え販売(俗に代引と言われる)の場合には、取引記号までを記載した領収書を持参し、照合記号としての商品受取時刻を受取人の前で記載し、その写しをもとにしてデータをトレーディングコンピュータに入力すればよい。代引取引が成立しなかった場合には、後述するごとく照合記号の部分にXXXXXXXXXX等を入力して、その取引記号の領収書がキャンセルされたことを記録しておけばよい。
【0041】
いずれにしても本発明において言うところの領収書とは、代価の領収を証すると共に消費税額が表示され、かつ少なくとも取引記号と照合記号が記載されたもので、一つの取引記号について二枚以上発行されることのないものであれば足りる。従って、その領収書は消費税の課税対象となる取引に基づく支払いのあったことを証するFAXや電子メール等の通信手段によって送信されたものであってもよいという扱いにしてもよい。
【0042】
因みに、領収書の形態が複製可能なものであるゆえに同一取引記号に対して二重に当選者が名乗り出た場合、一方が捏造領収書であることは疑いを入れない。しかし、照合記号は一般消費者のみならず事業者に対しても通知されなく、しかも次に述べる手が打たれていれば、偽造による混乱を招くこともなくなる。
【0043】
それは、トレーディングコンピュータ1が付した照合記号は、マネージングコンピュータ2しか解読できないように字化けさせたり暗号化して記憶させるというようにすればよいのである。又は、レシート発行のために一度印字した後は同じ取引記号の取引をCRT,液晶画面等に表示したり再度印字する際には照合記号の表示や印字が禁止されるようにプログラムしておけばよい。若しくは、照合記号だけはマネージングコンピュータに送信した直後に消滅させるようにしておくといったことにしてもよく、偽造防止の手段はいろいろ考えられる。
【0044】
因みに、返品などによって取引が取り消される場合には、その取引の時点で発行されたレシートを見て取引記号を入力し、その取引を解消した旨を入力すればよい。その場合、トレーディングコンピュータが当該取引記号を残したまま、自動的に販売価格を0円に、照合記号を同桁数の例えばXXXXXXXXXXで目隠しできるようなプログラミングを搭載しておけばよい。なお、目隠しされてもキャンセル前の照合記号は取引データの一部としてマネージングコンピュータへ送信され、マネージングコンピュータにおいては把握できるようにしておくとよい。
【0045】
このような修正操作は一つ若しくは二つ前の所定期間まで遡って可能となるようにしておく必要もあるので、前記した抽選は三ケ月遅れとし、例えば4月分は8月半ばに抽選するといったように時期的な配慮を施すべきである。
【0046】
ところで、マネージングコンピュータ2は、国内全てのトレーディングコンピュータと交信できるものであれば、一台でも差し支えない。従って、それを首都に設置するなどすればよい。ところが、事業者の数は全国で相当な数に登るために、それらの全部と交信するには幾ら時間があっても足らないことは十分に予測される。
【0047】
そこで、全国を幾つかのブロックに分割し、各ブロックを所轄する国税庁の出先機関等に図1に示したミッドコンピュータ3を配置すれば、交信すべきトレーディングコンピュータの数が少なくなり、通信に不都合をきたすことは解消される。勿論、交信の安全を図るためには、トレーディングコンピュータとマネージングコンピュータとの間であれ、トレーディングコンピュータとミッドコンピュータとの間であれ、ミッドコンピュータとマネージングコンピュータとの間であれ、他方のID番号を確認したうえで交信するようにしておけばよい。尚、トレーディングコンピュータとの交信におけるID番号は、事業者記号を含む幾つかの文字からなるものなどを採用すればよい。
【0048】
上記のミッドコンピュータはトレーディングコンピュータとマネージングコンピュータとの間に位置するが、図1に示すように、一段構造的に配備されることもあれば、所轄域を小ブロック,中ブロック,大ブロックといったようなブロックの階層化による細分を図る場合には、ミッドコンピュータを多段構造的に配備することもできる。このようにミッドコンピュータを介在させれば各トレーディングコンピュータからの取引データの転送は円滑となることは言うに及ばず、取引データの中間ストック機能も発揮されて、コンピュータトラブルの不測の事態にも備えやすくなる。
【0049】
このようなコンピュータの階層構造を採用する場合には、いずれかの層のコンピュータをその区域におけるマネージングコンピュータとして挙動させることもできるわけであり、くじ予算額を国内で幾つかに分割して割り当てるならば、後述する当選くじを所轄域のみで行うこともできる。因みに、消費者は居住する区域以外で又仕入れ業者も所在地以外で購入したり取引することが当然有り得るので、このような分化が図られている場合でも、他区域の当たりくじも閲覧できるようにしておけば特に問題が生じることはない。
【0050】
ところで、トレーディングコンピュータからマネージングコンピュータ若しくはミッドコンピュータへの取引データの送信は、或る一定の時間ごとにトレーディングコンピュータ側からのアクセスによって開始される。或る一定の時間とは一時間であったり四時間であったりするが、その間に発生した取引件の全てが纏めて送信される。図2は、2001年7月21日の9時開店から12時までの午前中分の取引録8の一例を示している。
【0051】
この取引録の作成は、取引量の少ない事業者の場合、一日分であったり一週間分としてもよい。いずれにしても所定期間を月単位とするならば翌月上旬迄に前月分の全てがマネージングコンピュータに蓄積されるようになっていればよい。ミッドコンピュータが設置されている場合には、各ミッドコンピュータが受信した取引データは一定期間のうちにマネージングコンピュータに転送されることは言うまでもない。
【0052】
マネージングコンピュータ(前記したミッドコンピュータである場合を含む)とトレーディングコンピュータとの間の交信は取引データや当選取引記号の送受信のみならず、マネージングコンピュータはトレーディングコンピュータからの要請を受けて或る期間ごとに纏められた取引データを返送できるようにもしておくとよい。
【0053】
図6は、2001年7月1日の9時開店から7月31日の19時閉店までの一ケ月分の取引録の例である。これが返送されると、事業者によっては自己の取引件とマネージングコンピュータに蓄積された自己のデータとが一致しているかどうかを確認することができる。従って、7月6日の午前中発生取引分の抜けていることが分かれば、抽選月となるまでの早い機会に補充しておくということができるようになる。
【0054】
因みに、上記したごとく事業者に照合記号を教えないとする場合に図6のような所定期間分取引録を返送するとき、それに代えて図7のように照合記号を伏せた取引録としておき、少なくとも取引特定記号の000002は存在するが、それがキャンセルされたものであることを示すXXXXXXXXXXだけは、照合記号の欄に残しておけばよい。
【0055】
なぜなら、図6のようにしておくと、照合記号として取引時刻を分までにとどめている場合、取引特定記号000002は9時1分代に取引された三件のうちの一つであるということが分かってしまうからである。
【0056】
ここで、消費税くじについて説明する。マネージングコンピュータに蓄積された取引データの数は、所定期間がたとえ一ケ月分を対象とするといえども膨大な件数になる。しかし、これから述べる例は理解の簡単化を図るために、マネージングコンピュータは幾つかの所轄域(以下ブロックともいう)に各一台あり、これがそのブロックの全ての事業者をカバーし、消費税くじはブロック単位に行われるものとする。
【0057】
くじの方法はいろいろあるが、例えばマネージングコンピュータ2によって乱数表を用いるなどして当選を決めることもできるが、抽選が公正であることを印象づけるためには、公開抽選が好適である。例えば毎月第三日曜日には、三ケ月前に発生した取引群に対する抽選会がブロック毎に開催される。例えば図8に示した10個の籠15が準備される。最初の4つの籠151 ,・・・154 にはアルファベットの付されたボール16が入っており、後の6つの籠1511,・・・・,1516には数字の付されたボール17が入っている。各籠から無作為に一つずつボールを取り出せば、「BGHD−785617」といった取引記号が得られる。
【0058】
このようにして得られた当選取引記号は、言うまでもなく「BGHD」なる記号の付されたトレーディングコンピュータが、「785617」番目に発行した領収書に関わる取引ということを表している。例えば、この「BGHD−785617」を特等扱いとして、以後一等や二等についても順次抽選するという方式をとってもよい。そして、三等以下は取引特定記号の下四桁若しくは三桁さえ一致すれば当選としてもよい。因みに、本システムによって消費を促進させることも目的とするならば、支払い消費税額に比例した商品,商券又は賞金を提供するようにすれば効果的であろう。
【0059】
そこで問題となるのは、消費税額は雑多であって仮に1,000件の当選があったとしても、その対象となる消費税額の合計が抽選の度に大きく異なることがあり、賞金額をくじ予算の範囲に収めることができなくなることが起こる。これを解消する一つの方法は、領収書に記載される消費税額が予め定められた限度額を越える場合に、消費税額をその限度額で除しかつ端数が出る場合には切り上げて得られた数の取引特定記号をその領収書に与えるというような配慮を施せばよい。
【0060】
その限度額を10,000円とするなら、例えば図4のごとく126万円の自動車を購入した場合に消費税額は63,000円となるが、くじに対しては領収書が一枚であるにもかかわらず7枚の領収書であると扱うようにする。即ち、63,000円=6×10,000円+1×3,000円であるので、取引特定記号12としては785616から785622までの7つを付与する。
【0061】
取引特定記号の785616から785622までの7つを、平等に9,000円としてもよいが、消費税額が常に分割した数で割り切れる額とは限らないので、785616から785621までの6つは、10,000円と、最後の785622を3,000円と扱うことにすれば、以後の処理を極めて簡単化させることができる。従って、当選して1,000倍の賞金を得ることができるものとするなら、「GBHD−785619」が当選した場合一千万円の、「GBHD−785622」が当選した場合は三百万円の賞金額となる。
【0062】
上記した公開抽選等によって当選取引記号が確定すると、これがマネージングコンピュータに入力される。当選番号を幾つも抽選で決定するようにしてもよいことは上で述べたが、本発明の根底には取引のあった事実をくじを通じて明らかにすることであるので、以下のように扱いで当選番号を決定するようにすれば、より一層所期の目的が達成されることになる。
【0063】
これから述べる例も単に一例に過ぎないが、当選番号の「BGHD−785617」を見ただけで直ちに外れていると落胆しないで希望を繋ぐことができるものとなる。図10はその例の一つである。これは、取引記号のうちの事業者記号をアルファベットの組み合わせの変更によって字群を多様化しようとしたものである。アルファベット4文字の組み合わせ数としては図10の左欄のごとく4!(=24、!は階乗を表す)の当たりくじが存在することになる。
【0064】
例えば抽選会で得られた「BGHD−785617」を特等と名づけ、組み替えて得られた23通りを普通当選と名づけることにする。そして、特等には消費税額の10,000倍の賞金を、普通当選には1,000倍の賞金を提供するものとする。消費税額を上で述べたように限界値に10,000円を充てるとすれば、特等のために最大1億円、普通当選のために最大2億3千万円の合計3億3千万円を一所定期間ごとの賞金用財源として確保しておけばよいことになる。
【0065】
各ブロックにおいて一つの領収書に記載される平均の消費税額が500円であるとしても、24の当選に使用される賞金額は1,650万円/月にとどまる。全国に10のブロックがあるとしても、平均的には年間20億円程度となる。欲深い人は当選したときのことを思って、消費税額が1円でも多くなるように買物をするであろうし、取引特定記号を幾つも持ちたがる人は買物回数を増やすであろう。何故なら、1,000円の買物をして50円の消費税を払っても、これが特等当選すると500,000円、普通当選なら50,000円にもなるからである。
【0066】
「BGHD−785617」をもとにした合計24の当選取引記号は、マネージングコンピュータによってその存在が確認される。全部の存在が確認されるとマネージングコンピュータは当選データからそれぞれの消費税額を拾い出し、賞金額を計算する。これは、各事業者や消費者が通信回線を通じるなどして知ることができるように、図10のようなかたちで公表される。その一方、当選した領収書に対して賞金等を支払う国税当局の出先機関等へは、図11のように照合記号14も付して伝達される。
【0067】
賞金を受け取るために例えば区域所轄事務所といった最寄りの出先機関等へ出向いて、その領収書に記載された照合記号がマネージングコンピュータから伝達された照合記号と一致していることを確認してもらい、真正な領収書と判断されれば賞金が支払われる。そして、特等及び普通当選の事業者記号の事業者も名乗り出ることによって、例えば消費者が受領する賞金と同じ額が支給される。
【0068】
この例では、先にM倍、N倍と述べたものに同じ数字を当てはめて説明しているが、消費者にN倍と言っても一種類の倍率という意味ではなく、上記のように10,000倍と1,000倍の二種類とすることも可能である。事業者に適用するM倍もM1 やM2 の二種類としたり、その倍率をN1 やN2 とは違えるようにしてもよいことも言うまでもない。
【0069】
ところで、領収書にはブロック記号も付しておく。図3乃至図5の領収書はブロックeで発行されたものであることが示されている。例えば国土を東部ブロック,西部ブロック,北部ブロック,南部ブロック,首都圏といったように5つに分けるなら、順に「a」,「b」,・・,「e」といった5つの文字が使用される。尚、ブロック記号を取り込んだ例えばeBGHDのような事業者記号を採用するようにしてもよい。
【0070】
このようにしておくと、「eBGHD−785617」は首都圏で発行の領収書を対象にした特等当選であることが簡単に分かる。ところで、図10に示した当選取引記号の中には事業者記号に該当するものがない場合がある。それは準備された事業者記号の量がトレーディングコンピュータ数より多い場合や、一度登録されたが事業所の統廃合により空白となっているといったことがあるからである。なお、この事業者記号の部分で空くじが発生するのを可及的に回避する事業者記号の与え方は後述する。
【0071】
ここでは、事業者記号が存在したものとみなして、取引特定記号である「785617」が存在しない場合の処理について述べる。「BGHD」の事業者は日頃より「785617」に到るほどの多い取引がない場合には、消費者はその事業者と取引しても当選しにくいという印象を持つかも知れない。これを避けるために、「BGHD」を維持したまま取引特定記号を繰り下げることにする。しかし、単純に1つずつ繰り下げたのでは最終の取引特定記号の付された領収書にたどりつくことになり、所定期間が1ケ月とすれば、月末の閉店間際の買物が当たりやすくなるといった事態を招く。
【0072】
そこで、図12に示すように、例えば「BDGH−785617」がなければ(ステップ1、以下S1などと記す)、「BDGH−085617」で代替させることにする(S2)。この「085617」は下5桁が一致していれば良いというのではなく、85617番目の取引特定記号が付された領収書という意味である。従って、585617や285617は当選の対象外と扱われる。
【0073】
「085617」がなければ「005617」で代替させるが、これもなければ、極端に言えば「000007」まで繰下げられる(S6)。例えば取引特定記号が「000159」までしかなかったとすれば、当選は000017の取引特定記号の記載された領収書となる(次に述べる図13の5番目の当たり記号の欄及びその下の欄外を参照)。これから分かるように一ケ月の間に少なくとも10までの取引特定記号を記載した領収書を発行していれば、必ずその事業者の顧客に当選者が存在し、空くじが生じることはなくなる。
【0074】
図13は代替当選を含めて公表されたもので、図10に示したものと同じ趣旨の表である。14番目の「HBDG−000617」は、「HBDG−785617」から始まって「HBDG−000617」にたどりついたもので、その経緯が欄外に記載されている。
【0075】
即ち「HBDG」は存在したが、それには取引特定記号が064328までしかなく、かつ「005617」が欠番であったする。従って、「785617」は存在しなく、「085617」や「005617」も存在しなくて「000617」となったというわけである。
【0076】
因みに、「005617」の後又は肩に*(アスターリスク)が付されているのは、「005617」がキャンセルされた領収書であることを教えている。これから分かることは、自分が所持する「HBDG」の領収書の取引特定記号が例えば「136473」であれば、当然に「085617」は存在した筈であり、それにもかかわらず「085617」が存在しないというのは可笑しいことに気づく。
【0077】
次に、「005617」はキャンセルされたものであるから「000617」へと変更になっているが、現にその領収書を保持する人は、「005617」がキャンセルされていないと届け出ることができる。先にも述べたが、キャンセルにより照合記号がXXXXXXXXXXに置き替えられていても、マネージングコンピュータではキャンセル前の照合記号を引き出すことができるようになっていれば、「005617」の存否を確認することができるからである。
【0078】
ところで、事業者記号は次のようにして付与するようにすれば、事業者記号を抽選する段階での空くじの発生を可及的に少なくすることができる。ブロックeでは、当初配備されるトレーディングコンピュータの数は6,550台しかなかったとする。この場合、事業者記号の4桁は後述する図23のn=9-0の欄に記載された6,561よりやや少ないので、アルファベットの使用文字を「A」から「Z」までの26文字ではなく、「A」,「B」,「C」,「D」,「E」,「F」,「G」,「H」,「I」の9つとする。
【0079】
事業者記号の付与は「AAAA」から始まり、「AAAB」,「AAAC」と続き、「AAAI」になれば「AABA」,「AABB」,「AABC」と連ねるものとする。6,561番目の事業者記号は「IIII」であることは言うを待たないので、6,550番目の事業者記号は11手前の「IIHG」となる。図8に示した上段の4つの籠151 ,152 ,153 ,154 から一つのボールを取り出す場合、「IIHG」ないし「IIII」の空くじの出る確率は0.2%〔=(6,561−6,550)/6,561=0.002〕となる。
【0080】
ところで、本システムへの加盟事業者が増加して6,567となる場合には、4桁目だけ10文字を使用することにして「J」を導入する。図23のn=9-1によれば、7,290に増えるまでは、最初の桁が「A」から「I」の9文字、第二の桁と第三の桁も同様、第四の桁に10文字をあてがう。従って、Jの追加によって生じた「AAAJ」,「AABJ」,・・・,「AAIJ」,「ABAJ」,・・・,「IIIJ」の合計729のいずれかがあてがわれる。6,567は6,562から数えて6番目であるので、「AAFJ」が付与されることになる。こ場合の抽選は、図9に示すように、最後の桁の籠154 に「J」のボールを追加すればよい。
【0081】
事業者記号が増えるにつれて図23のn=9-1 から順次9-3 まで増やし、そしてn=10へといったようにアルファベットの使用数を下の桁から増していけばよい。最初から「AAAA」,・・・,「AAAZ」,「AABA」,・・・「AABZ」,・・・・,「ZZZZ」の番号を準備しても、事業者数が上記した6,567しかなければ、空くじ率は98.5%(=26×26×26×26−6,567)/(26×26×26×26)=(456,976−6,567)/456,976=0.985)にもなってしまう。これでは、抽選のやり直しばかりしなければならない。尚、事業者記号を大量に確保しておかなければならないときは、予め5桁や6桁を採用することにすればよいが、その場合でも事業者数が少ない間は、上記した要領により使用アルファベット数を抑えておけばよい。
【0082】
因みに、図14ないし図20には、4つの文字枠(4桁)に一種類の文字(それを例えば○で表している)をあてがった場合、二種類の文字(それを○と△で表している)をあてがった場合といったように、五種類の文字をあてがった場合までが、目視的に把握できるように表されている。各桁には「BGHD」のようにアルファベットが当てはめられるが、○,△,□等の記号を使用した方が見やすいので、各説明図ではアルファベットが使用されていないだけである。
【0083】
以下に、図16を例にして説明する。○,△,□,☆の4つの記号で4桁を形成させた例であるが、3100,3010,3001,・・・,0013と記載された部分は、3010の例でいえば、○を3つ□を1つ使用して4桁つくることを意味している。その場合は○○○□,○○□○,○□○○,□○○○の4通りしか存在しないことが明らかである。0013の例でいえば、□を1つ☆を3つ使用して4桁つくることを意味している。その場合は☆☆☆□,☆☆□☆,☆□☆☆,□☆☆☆の4通りしか存在しない。
【0084】
これらの表示の上に記載された階乗記号(!)のある分数4!/1!・1!・2!は、いずれか一つの記号を3つ、他のいずれか一つの記号を1つ使って得られる順列の数を示している。一般的に言えば、n個の記号のうち、p個は互いに同じ、q個も互いに同じ、r個も互いに同じであるとき、これらの全体で作られる順列の数はn!/p!・q!・r!と表される。これから分かるように、図14乃至図20に記載した分数は組み合わせ図で表した4桁の記号群の数を表している。
【0085】
図16の下段の2200,2020,・・・の欄では、それぞれにおいて6通りあることが分かる。図17の上段に示した2110,2101,・・・の欄では、それぞれにおいて12通りあることが分かる。このような各配列について、その組み合わせ数を纏めたものが図21に示される。4桁に使用される同一の記号数が例えば4つの場合、その記号配列数は1であることは述べるまでもない。同一の記号数が3つと1つの場合にはその記号配列数は4であり、同一の記号数が2つと2つの場合には6であることが、図14乃至図20からも分かるであろう。
【0086】
記号種がいずれであれ、n個の記号を使用して4つの記号を選択した場合の数Ωを表す一般式は、図21の最下段の各表示に記号配列数を乗じて加算した図22中の式(1)のように表すことができる。因みに、この式(1)を纏めると、下段のようにn×n×n×nとなり、n個の記号を桁毎に入れて生じる組み合わせ数として単純に求められる結果と一致していることが分かる。
【0087】
前記した事業者記号は、この式(1)に従った数だけ存在させることができ、その組み合わせの形態は各項に表した数だけ有ることも把握される。その記号にアルファベットを充てれば、前記した「BGHD」といった例のアルファベット表示の事業者記号を生み出すことができる。図23と図24には、具体的な数が挙げられている。そこには、事業者の数によっては生じ得る空くじ率の最大値も参考までに記されている。
【0088】
「BGHD−785617」をもとにした合計24の当選取引記号は、マネージングコンピュータによって検索されることは前述したが、例えば当選している「BGHD」が存在しない場合や、図26に示すように4桁内に同じ文字が存在する結果重複当選が出たときは、以下のような処理によれば代替当選を見いだし易くなる。
【0089】
今、「BDGH」が欠番であったとする。この欠番が事業者数不足により空き番となっている場合があるので、四桁目の字を変更した場合、依然として事業者記号が存在しなかったり、最も遅く登録された事業者記号にたどりつくことになる機会が多くなる。これではシステムへの参加を見合わせる事業者が出ないとも限らないので、頭の文字を例えば逆送りさせることにする。図25はその処理手順を表している。因みに、Aまで遡ったとき、文字数が9つの場合はIへ、文字数が26の場合はZへ向かわせるといったように循環させればよい(S11ないしS18を参照)。
【0090】
ところで、抽選された事業者記号として、図26のように二文字重複する場合がある。この場合には並び変えても12通りしか存在しなくなる。そこで、図25の場合の思想を採用して、図26の中央に記載した代替事業者記号を選定して24通りとする。これを基にして該当取引記号の存否を確認するが、その手順は図12及び図25に従う。
【0091】
重複文字数が3の場合には、図27のように代替記号が変化される。この場合の最終当選記号は図の右端欄に記載された通りとなる。これまた、この24通りをもとにして、図12,図25の手順で該当取引記号が見い出される。図28は4文字とも同じとなった場合である。この場合には該当しない事業者記号が続出することがあり得る。しかし、同一文字4つが並ぶこと自体その確率は極めて低いから、その心配は無用であろう。しかしながら、図27等の場合も同様であるが、不幸にして図28の一部若しくは全部が該当なしとなった場合は、倍額賞金とするか再度抽選するかなどの対策をとればよい。
【0092】
抽選会場で、例えば「BGHD−785617」が出た直後にそれをマネージングコンピュータに入力すれば、上記したいずれの演算や検索も長い時間を要することなく、当選領収書の有無や最終当選取引記号さらには賞金額が出力されることになる。
【0093】
以上までの説明から分かるように、当選と思われた取引記号が存在しない場合には、マネージングコンピュータによって代替の当選取引記号を検索によって選定させると共に、存在しなかった取引記号も発表(図13の欄外を参照)できるようにしておけば、消費者も事業者も取引について敏感となり、売上を隠したり忘れたりすることは無くなると大いに期待される。領収書が存在するにもかかわらずマネージングコンピュータでは欠番となっているような誤りを指摘したり、事業者が自発的にチェックすることも可能となるからである。
【0094】
因みに、図13において、5番目の「BDGH−000017」の当選を見た人は、その「BDGH」の事業所は4月にたった17件強の取引数しかなかったのかと思うかも知れない。しかし、「BDGH−000617」が存在しなかったということからすれば、その事業所には最大616の取引数があったかも知れないのである。
【0095】
14番目の「HBDG−000617」の場合には、この数字だけを見ると最大5616の客数があったかも知れない。しかし、「HBDG−005617」には*が付されて欠番ゆえに外れていることを教えているので、取引数は85616であった可能性もある。従って、上記した5番目にしろ14番目にしても、当選番号からその事業所の取引数が一般大衆に正確に知られることはない。
【0096】
事業規模等の秘密は国税当局以外に明らかにされることがないので、事業の展開に悪影響を及ぼすことは無いと考えて差し支えない。一方、消費者もその領収書を保有するという事実だけが残るのであって、それ以上にその購買者の買物履歴が残るわけでもない。
【0097】
事業者記号は何があてがわれても損得はなく、消費者はどの時刻に買物しても当選確率に変化はないということである。ただ一つ言えることは、取引数の少ない店で購入した場合は、多い店で購入するよりは当選の確率が高いということである。してみれば、小規模商店への本システムの導入が捗り、全国規模のシステム構築も比較的早期に実現できると期待される。
【0098】
本システムが浸透すれば、消費税くじの適用のない商店には客足が遠のくであろう。又、領収書を発行する習慣のない店へも足を運ばなくなるであろう。それを避けるためには、いずれの事業者も本システムの採用に積極的になり、ひいては、各事業者から誤りのない額の消費税を徴収することができるようになる。勿論、事業所得の隠し行為も防止され、所得税等の徴収においてもおおいに寄与するところとなる。
【0099】
【発明の効果】
本発明によれば、トレーディングコンピュータとマネージングコンピュータとを備えておくことによって、各事業者の取引の実態を正確に国税当局が把握することができるようになり、消費税納付の促進が図られる。それぞれのコンピュータは消費税くじにふさわしいデータを記憶し伝達し演算するので、当選くじの発表も正確且つ確実なものとなる。領収書を発行した店等も明確となるので、当たりくじを放置することも少なくなり、消費者の協力を得て事業の実態をフォローすることができる。また、事業者も本システムの導入による見返りが得られ、国や事業者更には消費者の全てに利益をもたらすことになる。照合記号として代金領収日時を充てるようにするから、極めて簡単に当選の真偽を確認することができる。事業者記号と取引特定記号とを含む取引記号を数字とするので、所定期間内の全事業者の蓄積データの中から一つ若しくは複数の取引記号を乱数表を用いて抽出することができる。
【0100】
ミッドコンピュータをトレーディングコンピュータとマネージングコンピュータとの間に一段もしくは多段的に設置するなどすれば、取引データの二重保管やデータ交信の円滑が実現される。また、各種のコンピュータトラブルに巻き込まれても、修復が容易となる。
【0101】
領収書に記載される消費税額が予め定められた限度額を越える場合には、それに複数の取引特定記号を与えるようにしておけば、賞金の予算や枠どりが行い易く、計画的運用が可能となって国民の賛同も得られやすくなる。
【0102】
当選取引特定記号が存在しないときは、該当取引特定記号が現れるまで当選取引特定記号の頭の数字を順次0に置き替えれば、代替取引特定記号を見い出し易くなる。いずれも地域や時間帯等を意図的に狙った領収書を入手したとしても、それによる特別の利益は何ら生じることのないようにしておくことができる。作為的な領収書の入手に対して利が生じないようにすることもできる。これによって、当選確率に関して地域格差が起こることもまずもって無いと言って差し支えない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る消費税くじシステムを表したブロック図。
【図2】 或る事業者の半日の取引を集計した取引録。
【図3】 発行された領収書(レシート)の一例。
【図4】 領収書(レシート)の他例。
【図5】 領収書(レシート)のさらなる他例。
【図6】 マネージングコンピュータから該当事業者に返された7月分取引録。
【図7】 照合記号が伏せられた7月分取引録。
【図8】 ボールを取り出して当選を決定する場合に使用される抽選籠の概略図。
【図9】 事業者記号が少し増加した場合にボールを追加した抽選籠。
【図10】 抽選により当選した取引記号およびそれを組み替えて当選とされた23の合計24についての消費税額等を示した公表当選データ表。
【図11】 非公表用の当選データ表。
【図12】 取引特定記号の代替記号を検索するフローチャート。
【図13】 代替当選取引記号が記載された図10と同趣旨の公表当選データ表。
【図14】 (a)は一つの記号のみを使用して4桁の記号群を作った場合の記号配列とその記号配列の数を示した図、(b)は二つの記号を使用して4桁の記号群を作った場合の記号配列とその記号配列の数を示した図。
【図15】 三つの記号を使用して4桁の記号群を作った場合の記号配列とその記号配列の数を示した図。
【図16】 四つの記号を使用して4桁の記号群を作った場合の記号配列とその記号配列の数を示した図。
【図17】 図16に続く記号配列とその記号配列の数を示した図。
【図18】 五つの記号を使用して4桁の記号群を作った場合の記号配列とその記号配列の数を示した図。
【図19】 図18に続く記号配列とその記号配列の数を示した図。
【図20】 図19に続く記号配列とその記号配列の数を示した図。
【図21】 記号種を1からnまでとした場合のそれぞれの記号群を表した計数表。
【図22】 図21から得られる記号群数の演算式を表した図。
【図23】 使用文字数ごとに与えることが可能となる事業者記号の数の変化を表した図。
【図24】 図23に続く事業者記号の数の変化を表した図。
【図25】 事業者記号の代替記号を検索するマネージングコンピュータ処理を表したフローチャート。
【図26】 事業者記号に二つの重なり文字が存在した場合の処理表。
【図27】 事業者記号に三つの重なり文字が存在した場合の処理表。
【図28】 事業者記号に四つの重なり文字が存在した場合の処理表。
【符号の説明】
1…トレーディングコンピュータ、2…マネージングコンピュータ、3…ミッドコンピュータ、4…領収書(レシート)、5…プリンター、6…入力装置、8…取引録、11…事業者記号、12…取引特定記号、13…取引記号、14…照合記号。

Claims (4)

  1. 商品販売業者や役務提供業者等の事業者が取引きのあったことを入力するためのトレーディングコンピュータと、該トレーディングコンピュータと通信可能で所轄域の取引データを管理するマネージングコンピュータとを備え、
    上記トレーディングコンピュータは、取引価格がキーボードや光学読み取り器で入力されると消費税額を計算すると共に、当該事業者を表すトレーディングコンピュータ毎に予め与えられる事業者記号と該事業者における所定期間内における取引の番号を個々に示す取引特定記号とを含む数字からなる取引記号、並びに領収書の真正判断や当選の真偽確認に供するため代金領収日時で表されている照合記号を付与してその取引録を作成し、且つその取引録を取引データとして記憶する一方、取引があった都度に少なくとも取引価格、消費税額、前記取引記号更には照合記号を表示した領収書を発行すべき指令をプリンタに出力するものであり、
    上記マネージングコンピュータは、前記トレーディングコンピュータから発信された前記取引データを受信して記憶すると共にその各事業者の前記所定期間中における取引データを蓄積し、所定期間経過後に当該所定期間内の全事業者の蓄積データの中から一つ若しくは複数の取引記号を乱数表を用いて抽出し、この抽出された取引記号をその照合記号と共に全事業者のトレーディングコンピュータへ通信する一方、購買者にはインターネットホームページを通して前記抽出された取引記号をそれに対応する照合記号を伏せて発表すべく出力するものであることを特徴とする消費税くじシステム。
  2. 前記トレーディングコンピュータとマネージングコンピュータとの間にミッドコンピュータが設置され、
    該ミッドコンピュータは、所轄域内の前記トレーディングコンピュータから発信された取引データを受信して記憶し、
    前記マネージングコンピュータは上記ミッドコンピュータから発信された取引データを受信して記憶蓄積するようになっていることを特徴とする請求項1に記載された消費税くじシステム。
  3. 前記領収書に記載される消費税額が予め定められた限度額を越える場合には、当該消費税額をその限度額で除しかつ端数が出る場合には切り上げて得られた数の取引特定記号が当該領収書に与えられるようにしておくことを特徴とする請求項1または請求項2に記載された消費税くじシステム。
  4. 当選した取引記号のうちの取引特定記号の数字が、該当事業者の取引特定記号に存在しないときは、取引特定記号の番号が現れるまで当選取引特定記号を頭の桁から順次0に置き替えていくことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載された消費税くじシステム。
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