JP4311019B2

JP4311019B2 - Surface-treated steel sheet with excellent corrosion resistance on the cut end face

Info

Publication number: JP4311019B2
Application number: JP2003003954A
Authority: JP
Inventors: 正次村瀬; 和秀石井; 千昭加藤
Original assignee: JFE Steel Corp
Current assignee: JFE Steel Corp
Priority date: 2003-01-10
Filing date: 2003-01-10
Publication date: 2009-08-12
Anticipated expiration: 2023-01-10
Also published as: JP2004217960A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、切断端面の耐食性に優れた表面処理鋼板に関し、詳しくは、主として室内で使用される電気製品、事務機器などとして使用される亜鉛系めっき鋼板の剪断端面、打ち抜き面など、亜鉛めっきの犠牲防食が及ばない切断端面の耐食性に優れた表面処理鋼板に関する。
【０００２】
【従来の技術】
亜鉛系めっきを施した表面処理鋼板は優れた耐食性を有していることから、家電、事務機器などの製品部材として広く使用されている。これらの製品部材は、その生産工程で鋼板の片面または両面に亜鉛系めっきあるいはさらにその上に表面処理を施してなる表面処理鋼板を剪断加工、打ち抜き加工、穴あけ、トリミングなど何らかの機械的切断加工したものを所望の形に成形して製造される。
【０００３】
従来、これら製品部材として使用された後の表面処理鋼板は、製品と共に廃却されるのが一般的であった。しかしながら、平成13年より施行された家電リサイクル法により、これら部材を再利用（リユース）する動きが出ている。しかるに、製品を回収して部材を再度同様な製品の部材として再利用しようとすると、切断面（剪断面、打ち抜き面、トリミング面など）に赤錆が発生して、再利用になかなか適合し難い問題が露呈されてきた。錆は電気伝導性などを有し、錆の剥落による電気回路の損傷などが懸念されるためである。
【０００４】
亜鉛めっき鋼板では、これが家電製品分野で使用されるときその切断端面を除く大部分の面積が十分に防食されるために、切断端面にも亜鉛めっきの犠牲防食効果が及ぶであろうと楽観されていたためか、端面耐食性についての十分な検討はされていなかった。端面耐食性不足の問題を根本的に解決するには、下地鋼材すなわち母材の耐食性を向上させる必要があると考えられる。
【０００５】
亜鉛系めっき鋼板の耐食性向上に関する従来の技術としては、Ｃ：0.15wt% 以下、酸可溶Al：0.005 〜0.10wt% 、Cr：1.5 〜20wt% に、Cu：0.8wt%以下、Ｐ：0.15wt% 以下、Ni：10wt% 以下の１種または２種以上を含有する鋼板を母材とする耐食性と塗装性能に優れた亜鉛系めっき鋼板（特許文献１）や、Ｃ：0.01〜0.08wt% 、Si：0.04wt% 以下、Mn：0.4wt%以下、Ｐ：0.04wt% 以下、Ｓ：0.015wt%以下を含み、かつMn（wt% ）×Ｓ（wt% ）≦0.003 およびＳ（wt% ）×Ｐ（wt% ）≦0.0003を満たす鋼板に片面当りZn付着量５ｇ/m²以上の片面または両面亜鉛系めっきをした耐端面錆性に優れる表面処理鋼板（特許文献２）や、質量％で、Ｃ：0.10％以下、Si：0.20％以下、Mn：0.40％以下、Ｐ：0.04％以下、Ｓ：0.0050％以下、Al：0.01〜0.07％、Cr：2.0 〜10.0％を含有する鋼板に片面当りZn付着量５ｇ/m²以上の片面または両面亜鉛系めっきをした耐端面錆性に優れる表面処理鋼板（特許文献３）などがある。
【０００６】
【特許文献１】
特開昭６２−７８８８号公報
【特許文献２】
特開平１０−３３０８８３号公報
【特許文献３】
特開２００２−１５５３７９号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献１の技術では、Cu添加のためその亜鉛系めっき鋼板が鉄資源として回収しにくく、また、Cr、Ni添加のため高価であるという問題があった。また、特許文献２の技術では、その表面処理鋼板が必ずしも十分な耐端面錆性を有しておらず、特に板厚が2.0mm 超の場合、その性能に乏しいという問題があった。また、特許文献３の表面処理鋼板では、Cr多量添加のため高価であるなどの問題があった。
【０００８】
本発明は、これらの問題を解決し、製品部材への再利用および十分な鉄資源回収ができ、安価であって板厚2.0mm 超でも十分な耐端面錆性を有する切断端面の耐食性に優れた表面処理鋼板を提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
発明者らは上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、鋼中に含まれる不純物の量を制限するとともに、Mn系析出物、Ｓ系析出物を減少させることにより、良好な切断端面の耐食性が得られることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【００１０】
すなわち本発明は、質量％で、Ｃ：０．００１〜０．１％、Ｓｉ：０．１％以下、Ｍｎ：０．０５〜０．１５％、Ｐ：０．０２％以下、Ｓ：０．００１〜０．０１０％、Ａｌ：０．００３〜０．０３％、Ｔｉ：０．０３〜０．２％、Ｚｒ：０．００１〜０．１％を含有し、かつＺｒ／Ｔｉ ≧０．０３を満たし、残部がＦｅと不可避的不純物からなる鋼板の片面または両面に片面当りのめっき付着量５ｇ／ｍ２以上の亜鉛系めっき層を有し、あるいはさらに前記亜鉛系めっき層の表面に、無機被覆層、有機被覆層のいずれか一方を、または両方をこの順に、形成してなる切断端面の耐食性に優れた表面処理鋼板である。
【００１１】
【発明の実施の形態】
発明者らは、大気中、特に屋内使用環境下での鋼材の腐食について考究し、その腐食環境が極めてマイルドであることから、腐食の起点が鋼材の析出物に起因するものとの結論に達した。その結果、不純物成分をはじめとする鋼成分の含有量を制限して、切断端面での錆の発生起点を極力低減させることにより、屋内環境下での切断端面の耐食性が格段に向上することを見いだしたのである。
【００１２】
本発明で規定された鋼組成の成分元素は、いずれも製鋼段階や機械的性質の面から有用な元素であるが、その反面、切断端面の耐食性の低下因子ともなりうる。これら成分元素の含有量を限定した理由を以下に述べる。
Ｃは、0.1 ％を超えると鋼材が硬くなりすぎて後述のTi添加の場合と同様の不利を被り、一方、 0.001 ％未満になると鋼材が軟化しすぎて切断時にバリなどの不具合が発生しやすくなるため、0.001 〜0.1 ％とした。
【００１３】
Siは、0.1 ％を超えると耐食性が低下するので0.1 ％以下とした。Siはできる限り低下させることが好ましいが、不可避的不純物として入ってしまうので、0. 001％以下にするにはコストがかかりすぎ、好ましくない。
Ｓは、鋼中に不可避的に存在する不純物元素であり、低減できればできるほど好ましい。ただし、0.001 ％未満に低減しようとすると製鋼コストが嵩みすぎ、また、0.1 ％以下では切断端面の耐食性が許容範囲内にあるため、0.001 〜0.1 ％の範囲とした。
【００１４】
Alは、製鋼段階での脱酸剤として0.003 ％以上を必要とするが、0.03％を超えると介在物が増加し、耐食性が劣化するため0.03％以下とする。
Ｐは、0.02％を超えると耐食性が劣化するため、0.02％以下とする。Ｐは不可避的不純物として入ってしまうが、できるだけ低く抑制することが好ましい。
Mnは、0.15％を超えるとMnS ができやすくなり耐食性が低下し、0.05％未満では鋼材が軟化してバリなどの不具合が発生しやすくなるため、0.05〜0.15％とした。
【００１５】
Tiは、Ｓと優先的に結びつくので、腐食の起点となるMnS を減少させることができる。この効果は0.03％以上で顕現する（図１参照）。一方、0.2 ％を超えるとＹＳ、ＴＳが上昇し、鋼材の材質が大きく変化し、硬くなり、加工性が低下する。よって、Tiは0.03〜0.2 ％とする。
ただし、Tiを添加すると、鋼材が硬くなりすぎて、プレス時に所望の形状が得られなかったり、めっき層から剪断面への亜鉛の回り込み量が減ってかえって耐食性が低下することがある。
【００１６】
Zrは、上記Ti添加による悪影響を抑えるために添加される。すなわち、Zr/Ti ≧0.03を満たす範囲内でZrを添加すると、Zr系析出物を核としてTi系析出物が粗大化し、硬度上昇を抑制することができる。ただし、Zrが0.001 ％未満ではその効果に乏しく、一方、0.1 ％を超えるような添加では製鋼コストが増大するため、Zrは0.001 〜0.1 ％とする。
【００１７】
本発明の表面処理鋼板は、上記鋼組成になる鋼板の少なくとも片面に犠牲防食性を有する亜鉛系めっきが施されたものであり、より一層優れた切断端面の耐食性を有するから、同様な製品部材への再利用が可能である。また、Cuを含有しないから十分な鉄資源回収ができる。また、Cr、Ni等の高価な元素を含有しないから安価にできる。めっきの方法としては、溶融めっき、電気めっき、蒸着めっきなどいかなる方法でもよい。めっき金属は、Zn単一系のほか、Zn-Al 、Zn-Ni 、Zn-Cr 、Zn-Fe 、Zn-Al-Mg、Zn-Al-Mg-Si などの多元系でもよい。ただし、めっき付着量が片面当り５ｇ/m²に満たないと、特に板厚2.0mm 超での切断端面におけるZnの犠牲防食性が不十分であるため、片面当り５ｇ/m²以上のめっき付着量を有するものとした。これにより、板厚2.0mm 超の場合でも優れた切断端面の耐食性を確保できる。めっき付着量の上限は特に定める必要はなく、製造上の制約から適宜設定すればよい。
【００１８】
本発明の効果は、上記亜鉛系めっきのままでも得られるが、さらに未塗装で使用する場合の平板部の赤錆対策、塗装などの被覆処理を行って使用する場合の平板部の耐食性向上、あるいは耐食性以外の耐指紋性などのために、亜鉛系めっき層の表面に例えばクロメート処理層、リン酸塩処理層、シラン処理層などの無機被覆層、あるいは例えばエポキシ樹脂層、アクリル樹脂層、ポリウレタン樹脂層、ポリオレフィン樹脂層、フッ素樹脂層などの有機被覆層のいずれか一方を、または両方を無機被覆層、有機被覆層の順に、形成することなどは、良好な切断端面の耐食性とともに平板部の耐食性を付与する上で好ましい。有機被覆層の形成方法としては、塗装、ラミネート（フィルム貼付）などが好ましく用いうる。
【００１９】
【実施例】
表１に示す化学組成になる鋼板（母材）に、表２に示す種々の表面処理を施し（母材板厚は1.6 〜3.2mm ）表面処理鋼板を得た。これらの表面処理鋼板を剪断機で切断し、得たサンプルについて、50℃×95％ＲＨ（相対湿度）の恒温槽内に24時間保持したのち取り出して切断端面を観察し、これを10回繰り返すという端面錆発生促進試験を行った。切断端面の耐食性は、試験終了後サンプルの切断端面の赤錆発生面積率を測定し、該面積率が10％以下を“◎”、10％超20％以下を“○”、20％超30％以下を“△”、30％超を“×”とする４段階評価法によって評価した。その結果を表３に示す。表３より、本発明例はいずれも良好な切断端面の耐食性を示していることがわかる。また、ここで用いた端面錆発生促進試験からは、実製品部材の切断端面の耐食性の程度と良好な正相関をもつデータが得られる。この点は本発明者らが予め確認した。よって、本発明の表面処理鋼板が実際に事務機器等の強度部材に適用されると、優れた切断端面の耐食性を発揮し、回収部材の再利用が可能となる。
【００２０】
【表１】

【００２１】
【表２】

【００２２】
【表３】

【００２３】
【発明の効果】
本発明によれば、切断端面の耐食性に一層優れた表面処理鋼板を提供できるようになるから、部品のリユースが可能となり、製品コストの大幅削減、材料使用量の削減が達成でき、地球環境の保護に貢献すること大であるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】鋼中のTiとMn系析出物との定量的関係を示す図である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a surface-treated steel sheet having excellent corrosion resistance at a cut end face, and more specifically, a zinc-plated steel sheet, such as a sheared end face and a punched face of a zinc-based plated steel sheet used mainly for indoor use as an electrical product or office equipment. The present invention relates to a surface-treated steel sheet excellent in corrosion resistance of a cut end face that cannot be sacrificed.
[0002]
[Prior art]
Since the surface-treated steel sheet to which zinc-based plating is applied has excellent corrosion resistance, it is widely used as a product member for home appliances and office equipment. These product parts were subjected to some mechanical cutting process such as shearing, punching, drilling, trimming, etc. in the production process. It is manufactured by molding a desired shape.
[0003]
Conventionally, the surface-treated steel sheet after being used as a product member has been generally discarded together with the product. However, according to the Home Appliance Recycling Law that came into effect in 2001, there is a movement to reuse (reuse) these components. However, if you collect the product and try to reuse the part again as a part of a similar product, red rust will occur on the cut surface (sheared surface, punched surface, trimmed surface, etc.) and it will be difficult to adapt to reuse. Has been exposed. This is because rust has electrical conductivity and the like, and there is a concern about damage to the electric circuit due to rust peeling.
[0004]
When galvanized steel sheet is used in the field of home appliances, it is optimistic that the sacrificial anticorrosive effect of galvanization will also be exerted on the cut end surface because most of the area except the cut end surface is sufficiently anticorrosive. For this reason, sufficient investigation on the end face corrosion resistance has not been made. In order to fundamentally solve the problem of insufficient end face corrosion resistance, it is considered necessary to improve the corrosion resistance of the base steel material, that is, the base material.
[0005]
Conventional techniques for improving the corrosion resistance of galvanized steel sheets include: C: 0.15 wt% or less, acid-soluble Al: 0.005 to 0.10 wt%, Cr: 1.5 to 20 wt%, Cu: 0.8 wt% or less, P: 0.15 Galvanized steel sheet (Patent Document 1) with excellent corrosion resistance and coating performance based on steel sheets containing one or more of wt% or less, Ni: 10 wt% or less, and C: 0.01 to 0.08 wt% , Si: 0.04 wt% or less, Mn: 0.4 wt% or less, P: 0.04 wt% or less, S: 0.015 wt% or less, and Mn (wt%) × S (wt%) ≦ 0.003 and S (wt%) ) × P (wt%) per side Zn adhered to the steel sheet satisfying ≦ 0.0003 weight 5 g / m ² or more one or surface-treated steel sheet excellent in the the耐端surface rust resistant double-sided galvanized (Patent Document 2) and, by mass% And C: 0.10% or less, Si: 0.20% or less, Mn: 0.40% or less, P: 0.04% or less, S: 0.0050% or less, Al: 0.01 to 0.07%, Cr: 2.0 to 10.0% per side Zn adhered amount 5 g / m ² or more Of one or surface-treated steel sheet excellent in the the 耐端 surface rust resistant double-sided galvanized (Patent Document 3), and the like.
[0006]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 62-7888 [Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 10-330883 [Patent Document 3]
Japanese Patent Laid-Open No. 2002-155379
[Problems to be solved by the invention]
However, the technique of Patent Document 1 has a problem that the zinc-based plated steel sheet is difficult to recover as an iron resource due to the addition of Cu, and is expensive due to the addition of Cr and Ni. Further, the technique of Patent Document 2 has a problem that the surface-treated steel sheet does not necessarily have sufficient end surface rust resistance, and particularly when the sheet thickness exceeds 2.0 mm, its performance is poor. Further, the surface-treated steel sheet of Patent Document 3 has a problem that it is expensive due to the large amount of Cr added.
[0008]
The present invention solves these problems, can be reused for product parts and can recover enough iron resources, is inexpensive, and has excellent corrosion resistance of the cut end surface that has sufficient end surface rust resistance even when the plate thickness exceeds 2.0 mm. An object of the present invention is to provide a surface-treated steel sheet.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to achieve the above object, the inventors limited the amount of impurities contained in the steel and reduced the amount of Mn-based precipitates and S-based precipitates. It has been found that corrosion resistance can be obtained, and the present invention has been completed.
[0010]
That is, the present invention is in mass%, C: 0.001 to 0.1%, Si: 0.1% or less, Mn: 0.05 to 0.15%, P: 0.02% or less, S: 0 0.001 to 0.010%, Al: 0.003 to 0.03%, Ti: 0.03 to 0.2%, Zr: 0.001 to 0.1%, and Zr / Ti ≧ 0 .03 meets the surface of the balance has a coating weight 5 g / m @ 2 or more zinc-based plating layer of per side on one or both surfaces of the steel sheet consisting of Fe and unavoidable impurities, or even the galvanized layer The surface-treated steel sheet is excellent in corrosion resistance of the cut end face formed by forming either one of the inorganic coating layer and the organic coating layer or both in this order.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The inventors studied the corrosion of steel in the atmosphere, especially in indoor environments, and because the corrosive environment was extremely mild, the conclusion was reached that the origin of corrosion was due to precipitates in the steel. did. As a result, by limiting the content of steel components including impurities, and reducing the starting point of rust on the cut end face as much as possible, the corrosion resistance of the cut end face in an indoor environment is significantly improved. I found it.
[0012]
The constituent elements of the steel composition defined in the present invention are all useful elements in terms of the steelmaking stage and mechanical properties, but on the other hand, they can also be a factor for reducing the corrosion resistance of the cut end face. The reason why the contents of these component elements are limited will be described below.
If C exceeds 0.1%, the steel material becomes too hard and suffers the same disadvantages as in the case of Ti addition described below. On the other hand, if C is less than 0.001%, the steel material becomes too soft and defects such as burrs are likely to occur during cutting. Therefore, the content is set to 0.001 to 0.1%.
[0013]
If Si exceeds 0.1%, the corrosion resistance decreases. It is preferable to reduce Si as much as possible, but since it enters as an inevitable impurity, it is not preferable because it is too costly to make it 0.001% or less.
S is an impurity element unavoidably present in steel, and it is more preferable if it can be reduced. However, if it is attempted to reduce it to less than 0.001%, the steelmaking cost is too high, and if it is 0.1% or less, the corrosion resistance of the cut end face is within an allowable range, so the range is set to 0.001 to 0.1%.
[0014]
Al needs to be 0.003% or more as a deoxidizer in the steelmaking stage, but if it exceeds 0.03%, inclusions increase and corrosion resistance deteriorates, so the content is made 0.03% or less.
If P exceeds 0.02%, corrosion resistance deteriorates, so 0.02% or less. P enters as an inevitable impurity, but is preferably suppressed as low as possible.
If Mn exceeds 0.15%, MnS tends to be formed and the corrosion resistance is lowered, and if it is less than 0.05%, the steel material is softened and defects such as burrs are likely to occur, so 0.05 to 0.15%.
[0015]
Since Ti preferentially binds to S, MnS which is a starting point of corrosion can be reduced. This effect is manifested at 0.03% or more (see Figure 1). On the other hand, if it exceeds 0.2%, YS and TS rise, the steel material changes greatly, becomes hard, and the workability deteriorates. Therefore, Ti is set to 0.03 to 0.2%.
However, when Ti is added, the steel material becomes too hard, and a desired shape cannot be obtained at the time of pressing, or the amount of zinc that wraps around from the plating layer to the sheared surface may be reduced, which may lower the corrosion resistance.
[0016]
Zr is added to suppress the adverse effects due to the addition of Ti. That is, when Zr is added within a range satisfying Zr / Ti ≧ 0.03, the Ti-based precipitate is coarsened with the Zr-based precipitate as a nucleus, and an increase in hardness can be suppressed. However, if Zr is less than 0.001%, the effect is poor. On the other hand, addition of more than 0.1% increases the steelmaking cost, so Zr is made 0.001 to 0.1%.
[0017]
Since the surface-treated steel sheet of the present invention has a zinc-based plating having sacrificial corrosion resistance on at least one side of the steel sheet having the above steel composition, and has a further excellent corrosion resistance of the cut end face, the same product member Can be reused. Moreover, since it does not contain Cu, sufficient iron resources can be recovered. Further, since it does not contain expensive elements such as Cr and Ni, it can be made inexpensive. As a plating method, any method such as hot dipping, electroplating, and vapor deposition plating may be used. In addition to a single Zn system, the plated metal may be a multi-element system such as Zn-Al, Zn-Ni, Zn-Cr, Zn-Fe, Zn-Al-Mg, Zn-Al-Mg-Si. However, if the amount of plating is less than 5 g / m ² per side, the sacrificial corrosion resistance of Zn on the cut end face is particularly insufficient with a thickness of over 2.0 mm, so that the amount of plating applied is 5 g / m ² or higher per side. It was supposed to have a quantity. As a result, excellent corrosion resistance of the cut end face can be secured even when the plate thickness exceeds 2.0 mm. There is no particular need to set the upper limit of the plating adhesion amount, and it may be set as appropriate due to manufacturing restrictions.
[0018]
The effect of the present invention can be obtained even with the above zinc-based plating, but further, measures against red rust of the flat plate portion when used in an unpainted state, improved corrosion resistance of the flat plate portion when used after coating treatment such as coating, or For fingerprint resistance other than corrosion resistance, etc., inorganic coating layer such as chromate treatment layer, phosphate treatment layer, silane treatment layer, or epoxy resin layer, acrylic resin layer, polyurethane resin, etc. on the surface of zinc-based plating layer Forming either one of the organic coating layer such as a layer, polyolefin resin layer, or fluororesin layer, or both in the order of inorganic coating layer, organic coating layer, etc. It is preferable when providing. As a method for forming the organic coating layer, painting, laminating (film sticking) and the like can be preferably used.
[0019]
【Example】
The steel plate (base material) having the chemical composition shown in Table 1 was subjected to various surface treatments shown in Table 2 (base material plate thickness was 1.6 to 3.2 mm) to obtain a surface-treated steel plate. These surface-treated steel sheets were cut with a shearing machine, and the obtained samples were held in a constant temperature bath of 50 ° C. × 95% RH (relative humidity) for 24 hours, then taken out, observed at the cut end face, and this was repeated 10 times. The end surface rust generation acceleration test was conducted. Corrosion resistance of the cut end surface is determined by measuring the area where red rust occurs on the cut end surface of the sample after the test is completed. The area ratio is 10% or less “◎”, 10% or more 20% or less “○”, 20% or more 30% The evaluation was made by a four-level evaluation method, where “△” is the following and “×” is more than 30%. The results are shown in Table 3. From Table 3, it can be seen that all of the inventive examples show good corrosion resistance of the cut end face. Further, the end face rust generation acceleration test used here provides data having a good positive correlation with the degree of corrosion resistance of the cut end face of the actual product member. This point was previously confirmed by the present inventors. Therefore, when the surface-treated steel sheet of the present invention is actually applied to a strength member such as office equipment, it exhibits excellent cutting end surface corrosion resistance, and the recovery member can be reused.
[0020]
[Table 1]

[0021]
[Table 2]

[0022]
[Table 3]

[0023]
【The invention's effect】
According to the present invention, it becomes possible to provide a surface-treated steel sheet with even more excellent corrosion resistance at the cut end face, so that parts can be reused, product costs can be greatly reduced, material usage can be reduced, and the global environment can be reduced. There is an excellent effect that it is great to contribute to protection.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a quantitative relationship between Ti and Mn-based precipitates in steel.

Claims

In mass%, C: 0.001 to 0.1%, Si: 0.1% or less, Mn: 0.05 to 0.15%, P: 0.02% or less, S: 0.001 to 0. 010%, Al: 0.003 ~0.03% , Ti: 0.03~0.2%, Zr: containing 0.001 to 0.1%, and Shi meet Zr / Ti ≧ 0.03 A surface-treated steel sheet having excellent corrosion resistance on the cut end surface, wherein a zinc-based plating layer having a coating adhesion amount of 5 g / m ² or more per side is formed on one side or both sides of a steel plate consisting of Fe and inevitable impurities .

Furthermore, the surface treatment steel plate excellent in the corrosion resistance of the cut end surface of Claim 1 formed by forming any one of an inorganic coating layer, an organic coating layer, or both in this order on the surface of the said zinc-type plating layer.