JP4308413B2 - Non-aqueous fragrant cosmetics - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は非水性の発香性化粧品に関する。具体的には、香りの変化に関する機能を有する新たな非水性の化粧品類に関する。
【0002】
【従来の技術】
口紅やリップクリームは口唇へのメーキャップ的効果、口唇の保湿が主な機能である。また、口紅やリップクリームには不快な匂いや味のないことが要求されるため、口紅には基材臭のマスキングのために、極めて少量の香料が配合されるのみであった。
【0003】
しかしながら、近年、消費者の化粧品への要求が多様化し、今までにないような機能や使用実感が求められており、口紅やリップクリームにおいても同様である。口紅は、口唇を彩るものであり、特に塗布したときの色、香り、質感等はその時代ごとの流行性にも影響され、さまざまな検討、改良が加えられている。ところが、香りについては、重要な要素ではあるが、口唇に塗布するという性質上、不快な匂い、味がないことが要求されるため、口紅中にフレーバ成分を配合して香りや味を改善する技術(特開平9−208429号公報参照)等が提案されているにすぎない。
【0004】
先にも述べたように、従来の口紅やリップクリームは、基材臭をマスキングするために香りを付与したものか、もしくは、マスキングの目的以上に単なる香りや味を付与したものであり、これらのものは口唇に塗布した時点まで香りが気になるが、その後は何も気にならないものであった。このように、口紅等の香りは塗布時の芳香に重点を置いたものであった。すなわち、口紅における香りは一時的なものであって、香りやその変化を楽しむような特徴的なものではなかった。
【0005】
一方、大量に香料を配合した場合、口紅を使用中、常に香りや味が気になり、逆に不快感を催すものである。また、単なる香料配合の口紅は唇をなめる等の行為により、香りを発するまたは香りが変化するような効果は得られない。さらに、香料をアクリル酸樹脂等によってマイクロカプセル化して口紅に配合しても、塗布時に香りを発して不快感を与え、香りを発しなかったとしても、その後には何の変化も起こらない。また、マイクロカプセルはその粒子径が大きく塗布時に違和感を感じる。あるいは、無水ケイ酸等の多孔質粉体で香料を処理し、口紅に配合しても塗布時に香りを発してしまい、その後には何の変化も起こらない。
【0006】
また、口紅などの口唇化粧品以外に、香料の香りそのものを楽しむための香水類や人体から発せられる不快な匂いを香料の香りによってマスクするデオドラント剤など、香料を主成分あるいは香料を多量に含有した化粧品が多数提供されている。
【0007】
これらの化粧品においても、香料が単純な方法によって配合されているのみであって、使用時にはすでに香りを発し、その後、香りには何の変化も起こらないものであった。
【0008】
一方、制汗剤やデオドラント剤などにあっては、悪臭をマスクするためには比較的大量の香料を配合する必要があった。その結果、製剤自体の香りが強くなり、却って悪臭感を感じさせる場合があった。また、保存容器から外部に香りが漏れ、周囲の品物などへの移り香を引き起こす場合があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、口唇化粧料や、制汗剤、デオドラント剤、粉末香水などの非水性の化粧品において、実際の使用時に芳香を発散させて初期の目的を達成することと共に、使用中に新たな香りが発現する機能を付与した新規な発香性の化粧品を提供することにある。
【0010】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討を加えた結果、香料をシクロデキストリン類で包接した結晶性香料包接複合体を、吸湿性のある水溶性シクロデキストリン誘導体で包接した非結晶性香料包接複合体にて被覆した粒子構造を有する粉末香料を配合することによって、その包接複合体が塗布表面に存在する唾液や汗などの水分あるいは周囲に存在する水分と接触し、その水分に溶解することによって香りを発し、また、発生した香りが変化することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る非水性の発香性化粧品は、香料をシクロデキストリン類で包接した結晶性の香料包接複合体を、吸湿性のある水溶性シクロデキストリン誘導体で包接した非結晶性香料包接複合体にて被覆した粒子構造を有する粉末香料を含有することを特徴としている。
【0012】
本発明において言うシクロデキストリン類は、6個以上のグルコースが環状に結合した非還元性オリゴ糖で、例えばデンプンに細菌由来のシクロデキストリン類生成酵素を作用させて得られるものであって、化学的に修飾されていない非誘導のものを意味する。もちろん、これ以外の方法によっても得ることができ、本発明において用いられるシクロデキストリン類は、香料を包接可能なものであればよく、例えばα−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリンのいずれか1種若しくは2種以上が用いられ、溶液中で香料と沈殿性の包接複合体、すなわち結晶性の香料包接複合体が得られるものが好ましく選択される。これらのシクロデキストリン類は、包接される香気の選択性が強いため、結晶性香料包接複合体中の香気組成に偏りを生じないように、包接特性の異なる2種以上を混合する、あるいは別途包接したものを乾燥前に混合して用いるようにするのが好ましい。
【0013】
また、本発明において、シクロデキストリン誘導体とはシクロデキストリン類の水溶性を増すために誘導、合成された化合物を意味し、香料を包接可能なものであればいずれでもよい。具体的には、ヒドロキシアルキル化シクロデキストリン類、アルキル化シクロデキストリン類、グリコシル化シクロデキストリン類、アミノ化シクロデキストリン類、カルボキシメチル化シクロデキストリン類など、グルコース残基の少なくともその一部をヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、2、3−ジヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシブチル、2−ヒドロキシイソブチル、ジエチルアミノエチル、トリメチルアンモニオプロピルなどの親水性官能基にて化学修飾したシクロデキストリン誘導体、エピクロルヒドリンや多価グリシジルエーテルなどの架橋剤にて高分子化したシクロデキストリン類ポリマー、グルコース、マルトースなどの分岐側鎖を有する分岐シクロデキストリン類を挙げることができる。また、これらの誘導前のシクロデキストリン類のタイプはα、β、γのいずれでもよく、混合物であってもよい。これらの誘導体には、難水溶性の包接複合体を形成しない水溶性の高いシクロデキストリン誘導体が好ましく用いられ、特にこれらの中でも、適度な水分吸湿性を有する非結晶性の包接複合体を形成できるヒドロキシアルキル化シクロデキストリン類が好ましく、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン類がさらに望ましい。
【0014】
香料包接複合体は、シクロデキストリン類若しくはシクロデキストリン誘導体と香料を水の存在下で撹拌混合して得られる。シクロデキストリン類及びシクロデキストリン誘導体の包接は、その分子空洞内に香気成分などの分子が取り込まれることによって起こる現象であるため、その包接量には自ずと限界がある。このとき、シクロデキストリン類若しくはシクロデキストリン誘導体を合わせた全シクロデキストリン量と香料との配合混合比は、重量比で10:3〜10:0.1がよく、好ましくは10:2〜10:0.5であるが、用いる個々のシクロデキストリン類若しくはシクロデキストリン誘導体の有する包接可能量、及び包接製造設備や乾燥時の損失、得られる包摂体の香気除放性などを予め計測し、使用量を定めるのが更に好ましく、必要に応じて上記範囲を越えて包接してもよいのはもちろんである。
【0015】
本発明においては、シクロデキストリン類による香料包接複合体及びシクロデキストリン誘導体による香料包接複合体のいずれか1種若しくは2種以上が用いられるが、香気の発香性の観点から、その両者を混合あるいはいわゆる2重包接して用いるのが望ましい。
【0016】
このとき、シクロデキストリン類とシクロデキストリン誘導体の配合比を、重量比で、1:1〜1:50、好ましくは3:7〜1:30、さらに望ましくは1:5〜1:15で香料を包接するか、あるいは、香料を包接したシクロデキストリン類をシクロデキストリン誘導体で被覆、すなわち2重包接するのがよい。このとき、シクロデキストリン誘導体の配合量が1:1の配合比よりも少なくなれば、非結晶性の香料包摂複合体の配合量が少なく、香りの変化を十分に発揮させることが難しくなる。また、これとは逆に1:50の配合比よりもシクロデキストリン誘導体の配合量が多くなれば、非結晶性の香料包接複合体からの放出量が多くなり、香りの変化が早くなりすぎる。
【0017】
香料を包接させる方法として具体的には、シクロデキストリン類、シクロデキストリン誘導体の水溶液あるいは水分散液に香料を添加混合し、いずれの温度でも可能であるが、好ましくは20〜60℃で撹拌混合する。包接は、シクロデキストリン類、シクロデキストリン誘導体が水に溶解していなくとも、長時間香料と混合撹拌することで実現できるが、シクロデキストリン類、シクロデキストリン誘導体が完全に溶解しているときが最も収率、効率よく包接できる。従って、水への溶解量に飽和点を有する非誘導のシクロデキストリン類の配合量が多いときや用いる香気成分の熱変性や揮発損失が少ない場合には、温度を40〜60℃と高めに設定するとよく、水溶性の高いシクロデキストリン誘導体の配合量が多いときや用いる香気成分の熱変性や揮発損失が大きいときには、包接させる香気成分の損失や変質を避けるため比較的低温である20〜40℃の温度条件下で行うのがよい。
【0018】
撹拌にはプロペラ式のアジテーターからホモミキサー、ニーダー、自動乳鉢などを用いることができる。撹拌条件は、用いる撹拌機器設備の種類や用いるシクロデキストリン類、シクロデキストリン誘導体の水溶液若しくは分散液の濃度や温度によって異なり、好ましくは50〜10,000rpmで均一な乳液あるいは澄明な溶液となる条件を選ぶのが好都合である。
【0019】
包接反応時間は0.25〜24時間であり、短時間で包接を完了させたいときは、せん断力や撹拌力の強いホモミキサー等を用いて1,000〜16,000rpmで0.25〜8時間、包接に長時間時間をかけてもよい場合には、せん断力や撹拌力の弱いアジテーターやニーダーを用いて50〜1,000rpmで2〜24時間という具合に、用いる原料の特性、包接を行うときの溶液粘度や撹拌機の能力に適した条件を選ぶことができる。このようにして得られた包接複合体は、凍結乾燥、スプレードライなどの処理を行い微粉末化して使用する。
【0020】
包接時に用いる加水量は、シクロデキストリン類及び/又はシクロデキストリン誘導体100重量部に対して0.5〜10重量部であり、好ましくは撹拌や乾燥効率を上げるため1〜5重量部であるとよいが、包接工程に用いる撹拌機器の能力、包接後の液の粘度及び乾燥機器の能力に応じて定めることが望ましい。また、ニーダーや自動乳鉢などの機器を用いる場合は、包接のために撹拌時に水分添加量をシクロデキストリン類、シクロデキストリン誘導体100重量部に対し0.2〜1重量部と極端に少ない条件で混練撹拌した後、スプレードライにて乾燥するため、更に1〜5重量部加水し希釈してもよい。
【0021】
また、本発明においては、上記によって得られたシクロデキストリン類の香料包接複合体のうち、結晶性を有する香料包接複合体を、シクロデキストリン誘導体の香料包接複合体の中で、吸湿性のある水溶性シクロデキストリン誘導体を用いた非結晶性香料包接複合体で被覆した粒子構造を持つもの、すなわちいわゆる二重包接体を配合するのが好都合である。このように結晶性を有する香料包接複合体を非結晶性香料包接複合体で被覆することにより、使用時において、口唇や皮膚、被服などの適用部位及びその周辺に存在する水分により、まず、非結晶性のシクロデキストリン誘導体が溶解して非結晶性香料包接複合体中の香料が放出され、次いで、結晶性の香料包接複合体中の香料が放出される。このように、使用初期にはわずかな香気成分が放出され、時間の経過によりさらに香気成分が放出されるようになる。あるいは、異なる香気成分が時間差を設けて放出されることになる。
【0022】
このとき、結晶性を有する香料包接複合体には、上記した如くα−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリンなど、溶液中で香料と沈殿性の包接複合体を形成するシクロデキストリン類を用いることが望ましく、結晶性香料包接複合体の香気組成に偏りを生じないように、包接特性の異なる2種以上のシクロデキストリン類を混合したり、あるいは別途香料を包接したものを乾燥前に混合するのがよい。
【0023】
また、前記結晶性香料包接複合体の粒子被覆に用いる非結晶性香料包接複合体には、難水溶性の包接複合体を形成しない水溶性の高いシクロデキストリン誘導体を用いるのが望ましい。当該シクロデキストリン誘導体としては、上記の各種誘導体が用いられるが、中でも、2−ヒドロキシプロピル化シクロデキストリンをはじめとするヒドロキシアルキル化シクロデキストリン、メチル化シクロデキストリン、シクロデキストリンポリマーなどが特に好ましい。
【0024】
粒子被覆する方法としては、結晶性香料包接複合体を形成するシクロデキストリン類と非結晶性香料包接複合体を形成する水溶性シクロデキストリン誘導体を、事前に計画した比率で混合し、全シクロデキストリン量100重量部に対し、水60〜200重量部、好ましくは80〜120重量部を加え、均一な分散液とする。その後、計画量の香料を添加し、ホモジナイザーなどのせん断力の高い高速撹拌機を用い、15〜120分間撹拌する。撹拌速度は、5,000〜16,000rpm付近の撹拌機能力に応じた、粒径20μm以上の粒子が形成されない任意の回転数と時間を選択できる。ここで、混合溶液中に形成される包接複合体や乳化粒子の径が大きくても、乾燥後に得られる粉末香料は機能的に大きく劣化することは少ないが、乾燥工程での送液中に分離が起こるなど、混合液の均一性を維持できなかったり、得られる粒子径が大きくなり、利用する際の使用感が悪い印象を与えてしまう。
【0025】
香料の添加量は、用いる香料の種類や組成によって異なるが、通常シクロデキストリン類及びシクロデキストリン誘導体を合わせた全シクロデキストリン量100重量部に対して1〜30重量部、好ましくは5〜20重量部、さらに望ましくは、12〜16重量部であり、1重量部より少ないと乳化粒子が形成し難く、また30重量部以上では過剰香料による不安定な乳化粒子が形成され易くなると同時に乾燥後の粉末香料重量に対する香料歩留まりが低下する場合がある。
【0026】
あるいは、個別に香料包接複合体を調整し混合して、被覆粒子を形成する方法も採用される。すなわち、結晶性香料包摂体を形成するシクロデキストリン類100重量部に対し、等量〜2倍量の水を加え、1〜30重量部の香料を添加し、ニーダーあるいは自動撹拌機を用いて均一なペースト状になるまで15〜120分間練り込み、ペースト状とする。この時、急激な粘度上昇や、混合物表面が乾燥するなどの現象が観察された場合は、撹拌するに適度な粘度に調節するために適宜水を追加しても構わない。これとは別の容器に、非結晶性香料包接複合体を形成する水溶性シクロデキストリン誘導体100重量部に対し、水30〜100重量部を加え、均一な溶液を調整する。ここに1〜30重量部の香料を添加し、ホモジナイザーなどのせん断力の高い高速撹拌機を用い、15〜120分間撹拌する。撹拌速度は、5,000〜16,000rpm付近の撹拌機能力に応じた、粒径20μm以上の粒子が形成されない任意の回転数と時間を選択できる。この後、先に用意した結晶性の香料包接複合体のペーストを、計画したシクロデキストリン誘導体の包接複合体との配合比となるように加え、更にホモジナイザーなどのせん断力の高い高速撹拌機を用い、15〜120分間撹拌する。
【0027】
先の方法では、一つの容器にて調整するために工程作業は簡便であるが、形成される結晶性及び非結晶性香料包接複合体の形成終点が判別し難く、且つ粒子径が大きく不安定な乳化粒子が形成されやすい。後の方法は、作業工程が増え煩雑であるが、それぞれの香料包接複合体を形成させた後に混合するため、均一で安定した混合液と、乾燥工程における歩留まりの向上及び意図した機能を得やすいという利点がある。また、香気成分の異なる2種以上の香料を包接させることができ、香りの変化を楽しめるという利点がある。
【0028】
得られたシクロデキストリン−香料混合溶液は、凍結乾燥や減圧加熱乾燥などの任意の乾燥方法を採用できるが、目的とする香気徐放特性の高い、球形粉末の得られるスプレードライを用いるのが最も好ましい。乾燥温度は、スプレードライの規模、用いる香料の特性や、乳化状態、用いるシクロデキストリン類やシクロデキストリン誘導体の熱安定性を考慮して、任意の適当な条件を選択でき、好ましくは、温風入口温度で85〜200℃、好ましくは100〜180℃で、排気出口温度が60℃を下らず、160℃を越えない温度条件が望ましい。
【0029】
本発明において用いられる香料は、動物系、植物系、鉱物系の天然香料及び合成香料ともに使用可能である。また、シクロデキストリン類に包接させる香料、シクロデキストリン誘導体に包接させる香料は、包接複合体の製造方法にもよるが、同種の香料あるいは異種の香料を用いることもできる。特に、上記したように、シクロデキストリン類に包接させる香料とシクロデキストリン誘導体に包接させる香料とは異なる香気成分組成のものを用いた場合には、使用中に香気の変化を楽しめるという斬新な化粧品を提供することができる。さらに、異なる香気成分組成の香料を包接させた香料包接複合体あるいは香料包接複合体の被覆粒子を化粧品に複数配合してもよいのは言うまでもない。
【0030】
本発明の発香性化粧品は、このようにして得られたシクロデキストリン類による香料包接複合体及びシクロデキストリン誘導体による香料包接複合体から選ばれる1種若しくは2種以上が配合される。
【0031】
上記のようにして得られた粉末香料は、通常の香料と同様にして用いられるが、水で濡れることにより、香りが発揮されることより、非水性の発香性化粧品に好適に配合される。本発明において、非水性の発香性化粧品とは、香水やオーディコロンのような水を主体とした液状の化粧品、乳液やクリームなどの水とオイルとを含むエマルジョン性の化粧品など水分を多量に含む化粧品を除くものであって、ベビーパウダーや制汗剤のような粉末状の化粧品、口紅やスティック状香水、練り香水などの固形状若しくは半固形状の化粧品あるいは水をほとんど含まずオイルを主体とした無水クリームなどを意味し、主目的又はその目的の一つとして、化粧品から発せられた香りを楽しむ化粧品をいうものである。従って、本発明においては、水を含まない化粧品に好ましく用いられ、使用時に皮膚面に付着している水分と接触若しくは塗布部位周囲から水を供給することによって、香気を生じさせることができればよい。また、本発明は、以下に述べるように、使用の際に存在する水によって芳香を発生させるものであるため、製剤自体に香気を有していないもののみならず、製剤自体に香料が配合され、当初から香気を有しており、使用に際して異なる香気を発するあるいは香気を増強するものもも含むものである。なお、本発明に係る非水性の化粧品は、水分を全く含まないものを意味するものではなく、安定して香りを発散できるものであれば、わずかの水分が含まれていても差し支えないものである。
【0032】
具体的には、メーキャップ化粧料である口紅のほか、口唇をトリートメントするリップクリームなど、メーキャップやトリートメント効果を問わず唇に塗布される口唇化粧品、ファンデーションやほほ紅などのメークアップ化粧料である美顔化粧料、腋の下や首筋に適用され、発汗を抑えたり不快臭の発生を抑える制汗剤や腋の下や首筋だけでなく、足裏などにも適用され、主として不快臭をマスクするデオドラント剤のようなボディパウダー、粉末香水やスティック状香水、練り香水などの香水類あるいは粉末や固形状の浴用剤、さらにはオイルを主体としたボディーオイルなどとして提供される。
【0033】
上記の粉末香料は、通常の香料と同様にして使用できるものであり、香りが塗布時などの使用時との差異が明確に認識される程度であればよく、発香性化粧品中、概ね0.01〜20重量%程度配合される。ただし、化粧品の種類によっては、それより少なく配合しても、多く配合しても全く差し支えなく、口唇化粧料においては、一般的に0.01〜10重量%であり、好ましくは0.1〜5重量%が適当である。
【0034】
また、本発明にあっては、通常の化粧品として用いられる成分を、本発明の目的を損なわない範囲で添加することができる。例えば、パラフィンやセレシン、ミツロウ等の固形油性原料やワセリン、ラノリン、重質流動イソパラフィン等のペースト状油性原料、流動パラフィン、スクワラン等の液状油性原料、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウムなどの粉末原料、一般染顔料、フォトクロミック剤等の着色剤、金粉、銀粉、ガラス粉等のラメ類、界面活性剤や分散安定剤、沈殿防止剤、粘度調整剤、消泡剤、滑剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤その他香料等の各種添加剤を配合することができるのは言うまでもなく、またこれらのみに限定されるものでなく、上記化粧品に使用される公知の材料なども使用し得る。
【0035】
さらに、本発明の発香性化粧品においては、ショ糖、デンプン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、マンニトール、塩化マグネシウムからなる群から選ばれた1種若しくは2種以上を配合するのが好ましい。これらの成分を配合することにより、発香性化粧料からの香りの放出や粉末香料の水への溶解性を調整できると共に安定性において湿気に強くなり、湿気による香料の放出が抑制され、経時安定性に優れる。このとき、これら成分の配合量は、0.1〜10重量%が好適である。なお、これ以上配合することも技術的に可能であるが、使用性の面でざらつく欠点が生じる場合がある。これらのうち、ショ糖やマンニトール、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースなどはいかなるものでも用いることができ、また、塩化マグネシウムにおいても無水物、水和物のいずれでも用いることが可能であるが、それらの粒子径は細かなほど好適である。
【0036】
【実施例】
次に実施例である各種発香性化粧品に基づいて本発明についてさらに詳細に説明する。なお、以下の実施例において、「部」は「重量部」を、「%」は「重量%」を意味する。
【0037】
(粉末香料の調整)
β−シクロデキストリン(以下β−CDと略す)又はヒドロキシプロピル化β−シクロデキストリン(以下HP−β−CD)を単独若しくは次の配合比で混合したものそれぞれに全シクロデキストリン量100部に対して14部相当の香料及び全重量の4倍量の水を加え、ホモミキサーにて6,000rpmで15分間撹拌し、分散液を得た。この液を、L−12型スプレードライにて、温風入口温度120℃、温風出口温度86℃にて乾燥し、粉末香料1〜5を得た。次に、これらの各粉末香料を用いて、下記の各種発香性化粧品を得た。
粉末香料1:HP−β−CDとβ−CDの混合比=9:1
粉末香料2:HP−β−CDとβ−CDの混合比=50:1
粉末香料3:HP−β−CDとβ−CDの混合比=1:1
粉末香料4:HP−β−CD単独
粉末香料5:β−CD単独
【0038】
(口唇化粧料)
表1及び表2に示すような組成に基づいて、実施例1〜15の口紅及び比較例1〜3の口紅をそれぞれ常法により調整した。
【0039】
また、これら実施例及び比較例の口紅を用いて、なめた時の香りの変化及び37℃、相対湿度60%下で3ヶ月間並びに37℃、相対湿度90%下で1ヶ月間保存した場合におけるなめた時の香りの変化について、下記の評価試験を行った。その結果を、表1及び表2に示す。
【0040】
〔評価試験〕
健常な女性パネラー6名に実際に口紅を塗布してもらい、2時間経過後に、唇をなめた時の香りの変化について官能評価を行った。なお、評価は以下に示す基準により行い、6名の平均値が3.5以上の場合を顕著な変化があった(A)、2.5〜3.4の場合を明らかな変化があった(B)、1.5〜2.4の場合を弱い変化があった(C)、1.4〜0.4の場合を著しく弱い変化があった(D)、そして0.4未満を変化なし(E)とした。
<評価基準>
4:なめた時に香りの変化が著しい
3:なめた時に香りの変化が明らか
2:なめた時に香りの変化が弱い
1:なめた時に香りの変化が著しく弱い
0:なめた時に香りの変化がない
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
表1及び表2から明らかなように、香料包接複合体を配合せず、香料を単独配合した各比較例の口紅においては、なめた時の香りの変化が全く見られなかったが、各実施例の口紅においては、それぞれ香りの変化が認められ、特に、シクロデキストリン類及びシクロデキストリン誘導体の混合物を用いた場合には、著しい香りの変化が確認され、本発明による効果を確かめることができた。
【0044】
しかしながら、高湿度下に保存した場合には、実施例の口紅において香りの変化性が低下したものもあったが、ショ糖、デンプン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、マンニトール、塩化マグネシウムのいずれかを配合した場合には、高湿度下における安定性が向上し、保存後にも香りの変化が顕著若しくは明らかであった。
【0045】
(ボディパウダー)
表3及び表4に示すような組成に基づいて、実施例1〜15のボディパウダー及び比較例1〜3のボディパウダーをそれぞれ常法により調整した。
【0046】
また、これら実施例及び比較例のボディパウダーを用いて、汗をかいた時の香りの変化及び37℃、相対湿度60%下で3ヶ月間並びに37℃、相対湿度90%下で1ヶ月間保存した場合における香りの変化について、口唇化粧料と同様の評価試験を行った。その結果を、表3及び表4に示す。なお、ボディーパウダーは、その適量を首すじから胸に掛けて塗布し、1時間汗をかく程度に運動した時の香りの変化について評価を行った。
【0047】
【表3】
【0048】
【表4】
【0049】
このボディパウダーにおいても、身体から発した汗によって、香りが発散されることが確認され、また、保存安定性についても十分に確認することができた。
【0050】
(ファンデーション)
表5に示すような組成に基づいて、実施例1〜7のボディパウダー及び比較例1〜3のボディパウダーをそれぞれ常法により調整した。
【0051】
また、これら実施例及び比較例のボディパウダーを用いて、汗をかいた時の香りの変化及び37℃、相対湿度60%下で3ヶ月間並びに37℃、相対湿度90%下で1ヶ月間保存した場合における香りの変化について、口唇化粧料と同様の評価試験を行った。その結果を、表5に示す。なお、ファンデーションは、その適量を頬に塗布し、1時間汗をかく程度に運動した時の香りの変化について評価を行った。
【0052】
【表5】
【0053】
このファンデーションにおいても、身体から発した汗によって、香りが発散されることが確認され、また、保存安定性についても十分に確認することができた。
【0054】
(スティック状香水)
表6に示すような組成に基づいて、実施例1〜7のスティック状香水及び比較例1〜3のスティック状香水をそれぞれ常法により調整した。
【0055】
また、これら実施例及び比較例のスティック状香水を用いて、汗をかいた時の香りの変化及び37℃、相対湿度60%下で3ヶ月間並びに37℃、相対湿度90%下で1ヶ月間保存した場合における香りの変化について、口唇化粧料と同様の評価試験を行った。その結果を、表6に示す。なお、スティック状香水は、その適量を首すじに塗布し、1時間汗をかく程度に運動した時の香りの変化について評価を行った。
【0056】
【表6】
【0057】
このスティック状香水においても、身体から発した汗によって、香りが発散されることが確認され、また、保存安定性についても十分に確認することができた。
【0058】
(浴用剤)
硫酸ナトリウム 50(部)
炭酸水素ナトリウム 50
粉末香料1 1
上記成分分量を取り、均一に撹拌混合して粉末状の浴用剤を得た。
【0059】
(マッサージオイル)
流動パラフィン 80
オリーブ油 19
粉末香料3 1
酸化防止剤 適量
上記成分分量を取り、常温で均一に撹拌混合してマッサージオイルを得た。
【0060】
これらの浴用剤やマッサージオイルにおいても、良好な製剤を得ることができたと共に、浴槽中に投入した場合に香りの発散があり、顕著な香りの変化を確認できた。また、マッサージオイルにあっても、明確な香りの変化を確認できた。
【0061】
【発明の効果】
本発明の非水性の発香性化粧品は、香料をシクロデキストリン類で包接した香料包接複合体及びシクロデキストリン誘導体で包接した香料包接複合体、特に結晶性の香料包接複合体を、吸湿性のある水溶性シクロデキストリン誘導体で包接した非結晶性香料包接複合体にて被覆した粒子構造を有する粉末香料を含有させているので、使用によって香りを変化させることができ、従来にない全く新規な発香性化粧品を提供できる。
【0062】
例えば、香料と、シクロデキストリン類とシクロデキストリン誘導体の混合物とを混合して、香料を包接、造粒、乾燥することによって、被覆した粒子構造を有する粉末香料を得ることができる。
【0063】
また、ショ糖、デンプン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、マンニトール、塩化マグネシウムからなる群から選ばれた1種若しくは2種以上を配合させることによって、香料の放出や水への溶解性が調整でき、安定性において湿気に強くなり、湿気による香料の放出が抑制され、経時安定性を向上させることができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to non-aqueous fragrant cosmetics. Specifically, the present invention relates to a new non-aqueous cosmetic having a function relating to a change in scent.
[0002]
[Prior art]
Lipsticks and lip balms mainly have makeup effects on the lips and moisturizing the lips. Also, since lipsticks and lip balms are required to have no unpleasant odor or taste, lipsticks are only blended with a very small amount of perfume to mask the substrate odor.
[0003]
However, in recent years, consumer demand for cosmetics has diversified, and unprecedented functions and feelings of use have been demanded. The same applies to lipsticks and lip balms. Lipstick colors the lips, and the color, scent, texture, etc., especially when applied, are influenced by the fashion trends of each era, and various studies and improvements have been made. However, the scent is an important factor, but because it is applied to the lips, it is required to have an unpleasant odor and taste, so a flavor component is added to the lipstick to improve the scent and taste. Only a technique (see Japanese Patent Laid-Open No. 9-208429) has been proposed.
[0004]
As mentioned earlier, conventional lipsticks and lip balms are those that have been given a scent to mask the base odor, or have a scent or taste that is more than the purpose of masking. The scent was worried until the time it was applied to the lips, but nothing after that. As described above, the scent of lipstick and the like has been focused on the scent at the time of application. In other words, the scent of the lipstick is temporary and not characteristic to enjoy the scent and its changes.
[0005]
On the other hand, when a large amount of fragrance is blended, the fragrance and taste are always worrisome while using lipstick, and on the contrary, it causes discomfort. In addition, lipsticks containing simple fragrances cannot produce an effect of scenting or changing the scent by licking the lips. Furthermore, even if the perfume is microencapsulated with an acrylic resin or the like and blended into lipstick, it gives off a scent at the time of application and gives unpleasant feeling. Even if it does not give off a scent, no change occurs thereafter. In addition, the microcapsules have a large particle size and feel uncomfortable when applied. Alternatively, even if the fragrance is treated with a porous powder such as silicic anhydride and blended with lipstick, it gives off a scent at the time of application, and no change occurs thereafter.
[0006]
In addition to lip cosmetics such as lipsticks, it contains fragrance as a main ingredient or a large amount of fragrance, such as perfumes for enjoying the fragrance itself and deodorants that mask unpleasant odors emitted from the human body with the fragrance. A lot of cosmetics are offered.
[0007]
Also in these cosmetics, the fragrances are only blended by a simple method, and already give off a scent at the time of use, and thereafter no change occurs in the scent.
[0008]
On the other hand, in the case of antiperspirants and deodorants, it was necessary to add a relatively large amount of perfume to mask bad odor. As a result, the scent of the preparation itself became strong, and on the contrary, a bad smell was sometimes felt. In addition, the scent leaks from the storage container to the outside, which may cause a transfer scent to surrounding items.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above-mentioned problems of the prior art, and in a non-aqueous cosmetic such as a lip cosmetic, an antiperspirant, a deodorant, a powdered perfume, etc. It is another object of the present invention to provide a new fragrant cosmetic product that achieves an initial purpose and has a function of developing a new scent during use.
[0010]
As a result of intensive studies to achieve the above object, the present inventorsA powdered fragrance having a particle structure in which a crystalline fragrance inclusion complex in which a fragrance is included in a cyclodextrin is coated with a non-crystalline fragrance inclusion complex in which a water-soluble cyclodextrin derivative having moisture absorption is included. MixThe inclusion complex comes into contact with moisture such as saliva and sweat present on the coating surface or moisture present in the surrounding area, and emits a scent by dissolving in the moisture, and the generated scent changes. As a result, the present invention has been completed.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
A non-aqueous fragrant cosmetic product according to the present invention comprises a crystalline fragrance inclusion complex in which a fragrance is included in a cyclodextrin, and an amorphous fragrance package in which a hygroscopic water-soluble cyclodextrin derivative is included. It is characterized by containing a powdered fragrance having a particle structure coated with a contact composite.
[0012]
The cyclodextrins referred to in the present invention are non-reducing oligosaccharides in which 6 or more glucoses are cyclically bound, and are obtained, for example, by reacting a cyclodextrin-derived enzyme derived from bacteria with starch. Means non-inducible that is not modified. Of course, the cyclodextrins used in the present invention may be obtained by other methods as long as they can include a fragrance. For example, α-cyclodextrin, β-cyclodextrin, γ-cyclodextrin Any one of these, or two or more of them are used, and those in which a perfume and a precipitating inclusion complex, that is, a crystalline perfume inclusion complex, are preferably selected in the solution. Since these cyclodextrins have a strong selectivity of the fragrance to be included, two or more different inclusion characteristics are mixed so that the fragrance composition in the crystalline fragrance inclusion complex is not biased. Or it is preferable to mix and use what was included separately before drying.
[0013]
In the present invention, the cyclodextrin derivative means a compound derived and synthesized to increase the water solubility of cyclodextrins, and any compound can be used as long as it can include a fragrance. Specifically, hydroxyethylated cyclodextrins, alkylated cyclodextrins, glycosylated cyclodextrins, aminated cyclodextrins, carboxymethylated cyclodextrins, etc., at least part of the glucose residue is hydroxyethyl, Cyclodextrin derivatives chemically modified with hydrophilic functional groups such as 2-hydroxypropyl, 2,3-dihydroxypropyl, 2-hydroxybutyl, 2-hydroxyisobutyl, diethylaminoethyl, trimethylammoniopropyl, epichlorohydrin and polyvalent glycidyl ether And cyclodextrin polymers polymerized with a crosslinking agent such as, and branched cyclodextrins having branched side chains such as glucose and maltose. In addition, the type of cyclodextrins before induction may be any of α, β, γ, or a mixture. For these derivatives, highly water-soluble cyclodextrin derivatives that do not form a poorly water-soluble inclusion complex are preferably used, and among these, an amorphous inclusion complex having an appropriate water hygroscopic property is used. Hydroxyalkylated cyclodextrins that can be formed are preferred, and hydroxypropyl-β-cyclodextrins are more desirable.
[0014]
The flavor inclusion complex is obtained by stirring and mixing a cyclodextrin or a cyclodextrin derivative and a flavor in the presence of water. Inclusion of cyclodextrins and cyclodextrin derivatives is a phenomenon that occurs when molecules such as aroma components are taken into the molecular cavities, so the inclusion amount is naturally limited. At this time, the mixing ratio of the total amount of cyclodextrin combined with cyclodextrins or cyclodextrin derivatives and the fragrance is preferably 10: 3 to 10: 0.1, preferably 10: 2 to 10: 0 in terms of weight ratio. .5, but pre-measured and used for the inclusion amount of each cyclodextrin or cyclodextrin derivative to be used, and the inclusion production equipment, loss during drying, and aroma release of the resulting inclusion It is more preferable to determine the amount, and it is needless to say that inclusion may be made beyond the above range if necessary.
[0015]
In the present invention, one or two or more of a flavor inclusion complex with a cyclodextrin and a flavor inclusion complex with a cyclodextrin derivative are used. From the viewpoint of fragrance aroma, both of them are used. It is desirable to use it by mixing or so-called double inclusion.
[0016]
At this time, the blending ratio of the cyclodextrins and the cyclodextrin derivative is 1: 1 to 1:50, preferably 3: 7 to 1:30, more preferably 1: 5 to 1:15 by weight. It is preferable that the cyclodextrins clathrated with the fragrance are coated with a cyclodextrin derivative, that is, double-cladded. At this time, if the blending amount of the cyclodextrin derivative is less than the blending ratio of 1: 1, the blending amount of the non-crystalline fragrance inclusion complex is small, and it becomes difficult to sufficiently exhibit the scent change. On the contrary, if the compounding amount of the cyclodextrin derivative is larger than the compounding ratio of 1:50, the amount released from the non-crystalline fragrance inclusion complex increases, and the scent changes too quickly. .
[0017]
Specifically, as a method of including the fragrance, the fragrance is added to and mixed with an aqueous solution or aqueous dispersion of cyclodextrins or cyclodextrin derivatives, and any temperature can be used, but preferably at 20 to 60 ° C. with stirring. To do. Inclusion can be achieved by mixing and stirring with perfume for a long time even if the cyclodextrins and cyclodextrin derivatives are not dissolved in water, but the cyclodextrins and cyclodextrin derivatives are most completely dissolved. It can be included efficiently in yield. Therefore, when the amount of non-induced cyclodextrins having a saturation point in the amount dissolved in water is large, or when there is little heat denaturation or loss of volatilization of the aroma components used, the temperature is set to 40-60 ° C. When the amount of the cyclodextrin derivative with high water solubility is large or when the thermal modification or volatilization loss of the aromatic component to be used is large, it is relatively low temperature to avoid loss or alteration of the aromatic component to be included. It is good to carry out under the temperature condition of ° C.
[0018]
For the stirring, a propeller-type agitator, a homomixer, a kneader, an automatic mortar, or the like can be used. Stirring conditions vary depending on the type of stirrer equipment used and the concentration and temperature of the cyclodextrin used, the aqueous solution or dispersion of the cyclodextrin derivative, and preferably the conditions for forming a uniform emulsion or clear solution at 50 to 10,000 rpm. It is convenient to choose.
[0019]
The inclusion reaction time is 0.25 to 24 hours, and when it is desired to complete the inclusion in a short time, it is 0.25 at 1,000 to 16,000 rpm using a homomixer with strong shearing force or stirring force. When it is allowed to take a long time for inclusion for up to 8 hours, the characteristics of the raw materials used, such as 2 to 24 hours at 50 to 1,000 rpm using an agitator or kneader with weak shearing force or stirring force The conditions suitable for the viscosity of the solution and the ability of the agitator can be selected. The clathrate complex thus obtained is used after being pulverized by lyophilization, spray drying or the like.
[0020]
The amount of water used at the time of inclusion is 0.5 to 10 parts by weight with respect to 100 parts by weight of cyclodextrins and / or cyclodextrin derivatives, and preferably 1 to 5 parts by weight in order to increase stirring and drying efficiency. Although it is good, it is desirable to determine according to the ability of the stirring device used in the inclusion process, the viscosity of the liquid after inclusion, and the ability of the drying device. In addition, when using a device such as a kneader or an automatic mortar, the amount of water added at the time of stirring for inclusion is as low as 0.2 to 1 part by weight with respect to 100 parts by weight of cyclodextrins and cyclodextrin derivatives. After kneading and stirring, in order to dry by spray drying, it may be further diluted by adding 1 to 5 parts by weight.
[0021]
In the present invention, among the cyclodextrin fragrance inclusion complex obtained as described above, the fragrance inclusion complex having crystallinity is a hygroscopic in the fragrance inclusion complex of the cyclodextrin derivative. It is advantageous to incorporate a so-called double clathrate having a particle structure coated with an amorphous perfume clathrate complex using a water-soluble cyclodextrin derivative. In this way, by coating the crystalline flavor inclusion complex with the amorphous flavor inclusion complex, at the time of use, due to the moisture present in the application site such as lips, skin, clothing, and the surrounding area, The amorphous cyclodextrin derivative is dissolved to release the fragrance in the amorphous fragrance inclusion complex, and then the fragrance in the crystalline fragrance inclusion complex is released. Thus, a slight fragrance component is released in the initial stage of use, and further fragrance components are released over time. Alternatively, different aroma components are released with a time difference.
[0022]
At this time, the fragrance inclusion complex having crystallinity is a cyclohexane that forms a precipitating inclusion complex with a fragrance in a solution such as α-cyclodextrin, β-cyclodextrin, γ-cyclodextrin as described above. It is desirable to use dextrins, and two or more types of cyclodextrins with different inclusion characteristics are mixed, or a separate perfume is included so that the aroma composition of the crystalline perfume inclusion complex is not biased. Things should be mixed before drying.
[0023]
In addition, it is desirable to use a highly water-soluble cyclodextrin derivative that does not form a poorly water-soluble inclusion complex for the non-crystalline flavor inclusion inclusion complex used for coating the particles of the crystalline flavor inclusion complex. As the cyclodextrin derivative, the above-mentioned various derivatives are used, and among them, hydroxyalkylated cyclodextrin including 2-hydroxypropylated cyclodextrin, methylated cyclodextrin, cyclodextrin polymer and the like are particularly preferable.
[0024]
As a method for particle coating, cyclodextrin forming a crystalline fragrance inclusion complex and a water-soluble cyclodextrin derivative forming an amorphous fragrance inclusion complex are mixed in a ratio planned in advance, and all cyclodextrins are mixed. To 100 parts by weight of dextrin, 60 to 200 parts by weight, preferably 80 to 120 parts by weight of water are added to obtain a uniform dispersion. Thereafter, a planned amount of the fragrance is added, and the mixture is stirred for 15 to 120 minutes using a high-speed stirrer having a high shearing force such as a homogenizer. As the stirring speed, an arbitrary number of revolutions and time at which particles having a particle diameter of 20 μm or more are not formed can be selected according to the stirring functional force in the vicinity of 5,000 to 16,000 rpm. Here, even if the inclusion complex formed in the mixed solution and the diameter of the emulsified particles are large, the powdered fragrance obtained after drying is rarely functionally deteriorated, but during the liquid feeding in the drying step The uniformity of the mixed liquid cannot be maintained, for example, separation occurs, or the obtained particle size increases, giving an impression that the feeling of use at the time of use is bad.
[0025]
The addition amount of the fragrance varies depending on the type and composition of the fragrance used, but usually 1 to 30 parts by weight, preferably 5 to 20 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the total cyclodextrin combined with cyclodextrins and cyclodextrin derivatives. More preferably, it is 12 to 16 parts by weight, and if it is less than 1 part by weight, it is difficult to form emulsified particles, and if it is 30 parts by weight or more, unstable emulsified particles due to excess perfume are likely to be formed and at the same time powder after drying The fragrance yield may decrease with respect to the fragrance weight.
[0026]
Alternatively, a method of individually preparing and mixing the fragrance inclusion complex and forming the coated particles is also employed. That is, with respect to 100 parts by weight of the cyclodextrin forming the crystalline fragrance inclusion body, an equivalent amount to 2 times the amount of water is added, and 1 to 30 parts by weight of the fragrance is added, and uniform using a kneader or an automatic stirrer. Knead for 15 to 120 minutes until a good paste is obtained. At this time, when a phenomenon such as a sudden increase in viscosity or drying of the surface of the mixture is observed, water may be appropriately added in order to adjust the viscosity to an appropriate level for stirring. In a separate container, 30 to 100 parts by weight of water is added to 100 parts by weight of the water-soluble cyclodextrin derivative forming the amorphous flavor inclusion complex to prepare a uniform solution. 1-30 weight part of fragrance | flavor is added here and it stirs for 15 to 120 minutes using a high-speed stirrer with high shearing force, such as a homogenizer. As the stirring speed, an arbitrary number of revolutions and time at which particles having a particle diameter of 20 μm or more are not formed can be selected according to the stirring functional force in the vicinity of 5,000 to 16,000 rpm. After that, the paste of the crystalline flavor inclusion complex prepared earlier is added so as to have a blending ratio with the planned cyclodextrin derivative inclusion complex, and a high-speed agitator with high shearing force such as a homogenizer And stir for 15 to 120 minutes.
[0027]
In the previous method, the process work is simple because it is adjusted in one container, but it is difficult to determine the end point of formation of the crystalline and non-crystalline fragrance inclusion complex formed, and the particle size is large. Stable emulsified particles are easily formed. The latter method is cumbersome due to the increased number of work steps, but since each fragrance inclusion complex is formed and mixed, a uniform and stable mixed solution, an improved yield in the drying step, and an intended function are obtained. There is an advantage that it is easy. Moreover, there is an advantage that two or more kinds of fragrances having different fragrance components can be included, and a change in fragrance can be enjoyed.
[0028]
The obtained cyclodextrin-fragrance mixed solution can employ any drying method such as freeze-drying or drying under reduced pressure, but it is most preferable to use a spray-drying method that can obtain a spherical powder with a desired high-permeability fragrance release property. preferable. The drying temperature can be selected appropriately in consideration of the scale of spray drying, the characteristics of the flavor used, the emulsified state, and the thermal stability of the cyclodextrins and cyclodextrin derivatives used. Preferably, the hot air inlet It is desirable that the temperature is 85 to 200 ° C., preferably 100 to 180 ° C., and the exhaust outlet temperature does not drop below 60 ° C. and does not exceed 160 ° C.
[0029]
The perfume used in the present invention can be used with animal-based, plant-based and mineral-based natural and synthetic perfumes. Moreover, although the fragrance | flavor included in cyclodextrins and the fragrance | flavor included in a cyclodextrin derivative are based on the manufacturing method of an inclusion complex, the same kind fragrance | flavor or a different fragrance | flavor can also be used. In particular, as described above, when a fragrance having a different fragrance composition from the fragrance included in the cyclodextrin and the fragrance included in the cyclodextrin derivative is used, it is possible to enjoy a change in the fragrance during use. Cosmetics can be provided. Furthermore, it goes without saying that a perfume inclusion complex in which a perfume having a different aroma component composition is included or a plurality of coated particles of a perfume inclusion complex may be blended in cosmetics.
[0030]
The fragrant cosmetic product of the present invention is blended with one or more selected from the fragrance inclusion complex with cyclodextrins and the fragrance inclusion complex with cyclodextrin derivatives thus obtained.
[0031]
The powdered fragrance obtained as described above is used in the same manner as a normal fragrance, but is suitably blended into a non-aqueous fragrant cosmetic product because it exhibits a scent when wet with water. . In the present invention, the non-aqueous fragrant cosmetics are liquid cosmetics mainly composed of water such as perfumes and audiocologne, and emulsion cosmetics containing water and oil such as milky lotion and cream. Excluding cosmetics, including powdered cosmetics such as baby powders and antiperspirants, solid or semi-solid cosmetics such as lipsticks, stick-like perfumes, and kneading perfumes, or oil containing almost no water An anhydrous cream and the like, and as a main purpose or one of its purposes, a cosmetic that enjoys a fragrance emitted from cosmetics. Therefore, in the present invention, it is preferably used for cosmetics that do not contain water, and it is only necessary to be able to generate aroma by supplying water from the periphery of the application site or in contact with moisture adhering to the skin surface during use. Further, as described below, the present invention generates a fragrance by the water present during use, so that not only the preparation itself has no fragrance, but also the preparation itself contains a fragrance. It also includes those that have a fragrance from the beginning and emit different odors or enhance the fragrance upon use. In addition, the non-aqueous cosmetic according to the present invention does not mean that it does not contain any water, and may contain a small amount of water as long as it can stably emit a scent. is there.
[0032]
Specifically, in addition to lipsticks that are makeup cosmetics, lip balm that treats the lips, lip cosmetics that are applied to the lips regardless of makeup and treatment effects, and facials that are makeup cosmetics such as foundations and cheeks Cosmetics, applied to the armpits and neck, antiperspirants that suppress sweating and the generation of unpleasant odors, and are applied not only to the armpits and necks, but also to the soles of the feet, and are primarily deodorants that mask unpleasant odors. It is provided as a body powder, a perfume such as a powder perfume, a stick-like perfume, a kneaded perfume, a powder or a solid bath agent, or a body oil mainly composed of oil.
[0033]
The above-mentioned powdered fragrance can be used in the same manner as a normal fragrance, and it is sufficient that the difference between the fragrance and the use at the time of application is clearly recognized. About 0.01 to 20% by weight is blended. However, depending on the type of cosmetic product, it may be blended in a smaller amount or a larger amount, and in lip cosmetics, it is generally 0.01 to 10% by weight, preferably 0.1 to 0.1%. 5% by weight is suitable.
[0034]
Moreover, in this invention, the component used as normal cosmetics can be added in the range which does not impair the objective of this invention. For example, solid oily raw materials such as paraffin, ceresin and beeswax, paste oily raw materials such as petrolatum, lanolin and heavy liquid isoparaffin, liquid oily raw materials such as liquid paraffin and squalane, powders such as sodium carbonate, sodium hydrogen carbonate and calcium carbonate Raw materials, general dyes and pigments, colorants such as photochromic agents, lame such as gold powder, silver powder, glass powder, surfactants and dispersion stabilizers, precipitation inhibitors, viscosity modifiers, antifoaming agents, lubricants, UV absorbers, Needless to say, various additives such as antioxidants, preservatives and perfumes can be blended, and the present invention is not limited to these, and well-known materials used in the above cosmetics can also be used.
[0035]
Furthermore, in the fragrant cosmetic product of the present invention, it is preferable to blend one or more selected from the group consisting of sucrose, starch, hydroxypropylmethylcellulose, hydroxyethylcellulose, mannitol, and magnesium chloride. By blending these ingredients, it is possible to adjust the release of fragrance from fragrant cosmetics and the solubility of powdered fragrances in water, and in addition to stability, it is resistant to moisture and the release of fragrances due to moisture is suppressed. Excellent stability. At this time, 0.1 to 10 weight% is suitable for the compounding quantity of these components. In addition, although it is technically possible to mix more than this, there may be a drawback that it is rough in terms of usability. Of these, sucrose, mannitol, hydroxypropylmethylcellulose, hydroxyethylcellulose and the like can be used, and any of anhydrous and hydrated magnesium chloride can be used. The finer the particle diameter, the better.
[0036]
【Example】
Next, the present invention will be described in more detail based on various fragrant cosmetics as examples. In the following examples, “part” means “part by weight” and “%” means “% by weight”.
[0037]
(Adjustment of powder flavor)
β-cyclodextrin (hereinafter abbreviated as β-CD) or hydroxypropylated β-cyclodextrin (hereinafter HP-β-CD) alone or mixed in the following blending ratio to each 100 parts of total cyclodextrin A fragrance equivalent to 14 parts and water 4 times the total weight were added and stirred for 15 minutes at 6,000 rpm with a homomixer to obtain a dispersion. This liquid was dried at L-12 type spray drying at a hot air inlet temperature of 120 ° C. and a hot air outlet temperature of 86 ° C. to obtain powder flavors 1 to 5. Next, the following various fragrant cosmetics were obtained using these powder fragrances.
Powder flavor 1: Mixing ratio of HP-β-CD and β-CD = 9: 1
Powder flavor 2: Mixing ratio of HP-β-CD and β-CD = 50: 1
Powder flavor 3: Mixing ratio of HP-β-CD and β-CD = 1: 1
Powder flavor 4: HP-β-CD alone
Powder flavor 5: β-CD alone
[0038]
(Lip cosmetics)
Based on the compositions as shown in Table 1 and Table 2, the lipsticks of Examples 1 to 15 and the lipsticks of Comparative Examples 1 to 3 were each adjusted by a conventional method.
[0039]
In addition, when using the lipsticks of these Examples and Comparative Examples, the scent changes when licked and when stored at 37 ° C. and 60% relative humidity for 3 months and at 37 ° C. and 90% relative humidity for 1 month The following evaluation test was performed about the change of the fragrance when licking. The results are shown in Tables 1 and 2.
[0040]
〔Evaluation test〕
Six healthy female panelists actually applied lipstick, and after 2 hours, sensory evaluation was performed on the change in fragrance when the lips were licked. In addition, evaluation was performed according to the following criteria, and there was a marked change when the average value of 6 persons was 3.5 or more (A), and there was a clear change when the average value was 2.5 to 3.4. (B), 1.5-2.4, there was a weak change (C), 1.4-0.4, there was a very weak change (D), and less than 0.4 None (E).
<Evaluation criteria>
4: The scent changes significantly when licked
3: Change in fragrance is obvious when licked
2: Change in fragrance is weak when licked
1: Change in fragrance is remarkably weak when licked
0: No change in scent when licked
[0041]
[Table 1]
[0042]
[Table 2]
[0043]
As is clear from Tables 1 and 2, in the lipstick of each comparative example in which the fragrance inclusion complex was not blended and the fragrance was blended alone, no change in scent was observed when licked. In the lipsticks of the examples, a change in scent is observed, and particularly when a mixture of cyclodextrins and cyclodextrin derivatives is used, a significant change in scent is confirmed, and the effect of the present invention can be confirmed. It was.
[0044]
However, when stored under high humidity, some of the lipsticks of the examples had reduced scent variability. When blended, the stability under high humidity was improved, and the scent change was remarkable or obvious even after storage.
[0045]
(Body powder)
Based on the compositions as shown in Table 3 and Table 4, the body powders of Examples 1 to 15 and the body powders of Comparative Examples 1 to 3 were prepared by conventional methods.
[0046]
Also, using the body powders of these examples and comparative examples, changes in scent when sweated and 3 months at 37 ° C. and 60% relative humidity and 1 month at 37 ° C. and 90% relative humidity About the change of the fragrance in the case of preservation | save, the evaluation test similar to a lip cosmetic was done. The results are shown in Tables 3 and 4. An appropriate amount of body powder was applied from the neck line to the chest, and the fragrance change was evaluated when the body powder was sweated for 1 hour.
[0047]
[Table 3]
[0048]
[Table 4]
[0049]
Also in this body powder, it was confirmed that the scent was released by the sweat generated from the body, and the storage stability could be sufficiently confirmed.
[0050]
(Foundation)
Based on the composition as shown in Table 5, the body powders of Examples 1 to 7 and the body powders of Comparative Examples 1 to 3 were prepared by conventional methods.
[0051]
Also, using the body powders of these examples and comparative examples, the scent changes when sweated and 3 months at 37 ° C. and 60% relative humidity and 1 month at 37 ° C. and 90% relative humidity. About the change of the fragrance in the case of preservation | save, the evaluation test similar to a lip cosmetic was done. The results are shown in Table 5. In addition, the foundation evaluated the change of the fragrance | flavor when apply | coating the appropriate quantity to a cheek and exercising to the extent which sweats for 1 hour.
[0052]
[Table 5]
[0053]
Also in this foundation, it was confirmed that the scent was released by sweat generated from the body, and the storage stability could be sufficiently confirmed.
[0054]
(Stick perfume)
Based on the composition as shown in Table 6, the stick-shaped perfumes of Examples 1 to 7 and the stick-shaped perfumes of Comparative Examples 1 to 3 were each adjusted by a conventional method.
[0055]
Also, using the stick-like perfumes of these examples and comparative examples, the change in scent when sweated and 3 months at 37 ° C. and 60% relative humidity and 1 month at 37 ° C. and 90% relative humidity About the change of the fragrance in the case of storing for a while, the same evaluation test as the lip cosmetic was performed. The results are shown in Table 6. In addition, the stick-shaped perfume applied the appropriate amount to the neck line, and evaluated the change of fragrance when exercised to the extent of sweating for 1 hour.
[0056]
[Table 6]
[0057]
Also in this stick-like perfume, it was confirmed that the scent was released by sweat generated from the body, and the storage stability could be sufficiently confirmed.
[0058]
(Bath preparation)
Sodium sulfate 50 (parts)
Sodium bicarbonate 50
Powder flavor 1 1
The amount of the above components was taken and uniformly stirred and mixed to obtain a powdery bath agent.
[0059]
(Massage oil)
Liquid paraffin 80
Olive oil 19
Powder flavor 3 1
Antioxidant appropriate amount
The amount of the above components was taken and stirred and mixed uniformly at room temperature to obtain a massage oil.
[0060]
Even in these bath preparations and massage oils, good preparations could be obtained, and when they were put in a bathtub, there was a scent divergence and a significant change in scent could be confirmed. Moreover, even in the massage oil, a clear change in fragrance could be confirmed.
[0061]
【The invention's effect】
The non-aqueous fragrant cosmetic product of the present invention comprises a fragrance inclusion complex in which a fragrance is included with a cyclodextrin and a fragrance inclusion complex in which a fragrance is included in a cyclodextrin derivative, particularly a crystalline fragrance inclusion complex. , Because it contains a powdered fragrance having a particle structure coated with a non-crystalline fragrance inclusion complex included in a hygroscopic water-soluble cyclodextrin derivative, the fragrance can be changed by use. It is possible to provide a completely new fragrant cosmetic that is not present.
[0062]
For example, a powdered fragrance having a coated particle structure can be obtained by mixing a fragrance with a mixture of cyclodextrins and a cyclodextrin derivative, and including, granulating, and drying the fragrance.
[0063]
In addition, by adding one or more selected from the group consisting of sucrose, starch, hydroxypropylmethylcellulose, hydroxyethylcellulose, mannitol, magnesium chloride, the release of perfume and solubility in water can be adjusted, In stability, it becomes resistant to moisture, the release of perfume by moisture is suppressed, and stability over time can be improved.
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