JP4303393B2 - 分光強度分布測定方法および分光強度分布測定装置 - Google Patents

分光強度分布測定方法および分光強度分布測定装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、測定対象面に照射される光の分光強度(spectral irradiance)分布の測定に用いて好適な、分光強度分布測定方法および分光強度分布測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、スキャナを用いてPC(Personal Computer)に取り込んだカラー画像をモニタで確認しながら編集したり、カラー画像をカラープリンタを用いて印刷する場合のように、コンピュータで色を取り扱う場合においては、物体の色をコンピュータで正確に計算することが要求される。
【0003】
一般に、物体の色の基本的な値は、物体から反射されてくる光のXYZ値(文献「Gunter Wyszecki and W.S.Stiles,“Color Science : Concepts and Methods , Quantitative Data and Formulae Second Edition”, Jhon Wiley & Sons(1982)」の「3.3.8 Calculation of CIE Tristimulus Values and Chromaticity Coordinates」参照)で表され、このXYZ値を正確に計算するためには、物体に照射される光の分光強度分布が必須である。
【0004】
すなわち、光の分光強度分布は、色彩を正確に取り扱う場合などに必須な物理量であって、例えば、印刷機器により印刷される印刷物の印刷イメージを正確に予測するため等に必要な要素である。
従来、特定の面に照射されている光の分光強度分布の測定手法として、分光フィルタと複数の光感度センサとをそなえ、入射する光を分光フィルタを用いて分光した後、分光された各波長毎の光の強度を光感度センサを用いて測定する、専用の機器を用いた測定手法が知られている。
【0005】
しかしながら、このような分光した光を複数の光感度センサによって波長毎に測定する機器においては、測定バンド数と同数個の分光感度が異なる光感度センサをそなえる必要がある。従って、多数の光感度センサをそなえることにより装置構成が複雑になり装置が非常に高価になる。
そこで、測定バンド数よりも少ない光感度センサで分光強度分布の測定を行なう手法として、(1)物体に照射された照明光の分光強度分布を測定する方法(Shoji Tominaga,“Multichannel vision system for estimating surface and illumination function,” J.Opt.Soc.Am.A,Vol.13,No.11,2163-2173(Nov.1996)参照;図9)、および(2)光源を直接測定する方法(特開平11−132853号公報参照;図10)が知られている。
【0006】
図9および図10はそれぞれ従来の分光強度分布測定手法を説明するための図である。
(1)物体に照射された照明光の分光強度分布を測定する方法
図9に示す従来の分光強度分布測定手法においては、分光反射率が未知である物体183に照射されている、光源180からの光(照明光)の分光強度分布を、その物体183の分光反射率とともに算出する。具体的には、RGBの3色だけでなくその他の色も含めた6色に対応する専用の6バンドカメラ182を用いて物体183を撮像し、この撮像した画像に基づいて、照明光の分光強度と物体183の分光反射率とを測定する。
【0007】
この手法においては、測定の際の未知数が多いため6バンドカメラ182という特殊な機器を用いており、又、測定可能な照明光の分光強度分布を3つの成分の線形結合で表現可能な範囲に限定している。
(2)光源を直接測定する方法
図10に示す従来の分光強度分布測定装置においては、被測定光源280からの射出光の経路に分光透過率の異なる複数の光学フィルタ281を各別に配置するとともに、これらの光学フィルタ281を通過した光を受光する複数のセンサ282を各光学フィルタ281に対応して設け、複数の光学フィルタ281の分光透過率が被測定光源の分光分布を推定できるように設定する。
【0008】
そして、センサ282の出力をアンプで電圧値に変換した後、更にA/D変換器によって変換して、コンピュータにより被測定光源280の分光分布および色彩特性を算出するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のごとき従来の分光強度測定手法においては、以下に示すような課題がある。
図9に示す分光強度測定手法においては、6バンドカメラ182という特殊な機器を用いる必要があるほか、測定可能な照明光の分光強度分布は3つの成分の線形結合で表現可能な範囲に限定されているが、一般に室内で使用される光源は種類が多く複雑であるので、3つの成分の線形結合で表現可能な範囲という制約条件下では、一般的な室内の光源全般を測定するのは難しいという課題がある。
【0010】
また、図10に示す従来の分光強度分布測定手法は、被測定光源280の分光強度分布を直接測定するものであって、測定対象面に照射されている光の分光強度分布を測定することができないほか、予め定められた単一の光源に非常に類似した分布の光源だけしか測定することができないという大きな制約がある。
従って、上述のごとき従来の分光強度測定手法においては、高価な測定器を用いることなく測定対象面に照射される光の分光強度分布を測定することは困難である。
【0011】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、高価な測定機器を用いることなく、測定対象面に照射される光の分光強度分布を測定することができるようにした、分光強度分布測定方法および分光強度分布測定装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明の分光強度分布測定方法は、光の分光強度分布を測定する方法であって、光を、n(nは自然数)種類の既知の光学特性係数をそれぞれ有するn個の光経由部を経由させてから、s(sは自然数)種類の既知の分光感度をそれぞれ有するs個の光学センサで受光させ、このs個の光学センサにより、それぞれ、n個の光経由部を経由してきた光の受光強度を検出し、n×s個の受光強度を得た後、既知の光学特性係数と分光感度とn×s個の受光強度と光の分光強度分布との間で成り立つ線形な関係式に基づいて、m(mは自然数)種類の波長それぞれについてのm個の分光強度を光の分光強度分布として算出し、光学センサにより検出される光についての受光強度の数(n×s)が、線形な関係式に基づいて算出すべき分光強度の数(m)よりも小さくなるように、光経由部および光学センサをそなえ、光経由部が光を反射する反射物であるとともに、光学特性係数が反射物の分光反射率であり、光学センサにより反射物からの反射光の受光強度を検出し、線形な関係式を所定の拘束条件の下で解くことにより、m個の分光強度を算出することを特徴としている。
また、本発明の分光強度分布測定方法は、光の分光強度分布を測定する方法であって、光を、n(nは自然数)種類の既知の光学特性係数をそれぞれ有するn個の光経由部を経由させてから、s(sは自然数)種類の既知の分光感度をそれぞれ有するs個の光学センサで受光させ、このs個の光学センサにより、それぞれ、n個の光経由部を経由してきた光の受光強度を検出し、n×s個の受光強度を得た後、既知の光学特性係数と分光感度とn×s個の受光強度と光の分光強度分布との間で成り立つ線形な関係式に基づいて、m(mは自然数)種類の波長それぞれについてのm個の分光強度を光の分光強度分布として算出し、光学センサにより検出される光についての受光強度の数(n×s)が、線形な関係式に基づいて算出すべき分光強度の数(m)よりも小さくなるように、光経由部および光学センサをそなえ、光経由部が光を透過するフィルタであるとともに、光学特性係数がフィルタの分光透過率であり、光学センサによりフィルタを透過した透過光の受光強度を検出し、線形な関係式を所定の拘束条件の下で解くことにより、m個の分光強度を算出することを特徴としている。
【0014】
さらに、所定の拘束条件として、光の分光強度分布が正値であるという拘束条件を設定してもよく、又、光の分光強度分布が、予め定められた分光強度分布の線形な積和で表わされるという拘束条件を設定してもよく、更に、予め定められた分光強度分布が正値であり、且つ、光の分光強度分布が、予め定められた分光強度分布を非負の係数により線形結合して表わされるという拘束条件をさらに付加してもよい。
【0015】
また、予め定められた分光強度分布が、予め想定される光源の分光強度分布の主成分であってもよく、又、予め想定される光源の分光強度分布の主成分を線形結合したものであってもよく、更に、予め想定される光源の分光強度であってもよい。
さらに、予め定められた分光強度分布を複数組準備し、準備された複数組の分光強度分布のそれぞれを用いて、光の分光強度分布を算出し、光の分光強度分布についての複数の算出結果の中から、線形な関係式の誤差を最小にするものを光の分光強度分布として選択してもよい
【0016】
また、本発明の分光強度分布測定装置は、光の分光強度分布を測定する装置であって、n(nは自然数)種類の既知の光学特性係数をそれぞれ有し、光を照射されるn個の光経由部と、s(sは自然数)種類の既知の分光感度をそれぞれ有し、n個の光経由部を経由してきた光の受光強度を検出するs個の光学センサと、既知の光学特性係数と分光感度とs個の光学センサにより得られたn×s個の受光強度と光の分光強度分布との間で成り立つ線形な関係式に基づいて、m(mは自然数)種類の波長それぞれについてのm個の分光強度を光の分光強度分布として算出する算出部とをそなえ、光学センサにより検出される光についての受光強度の数(n×s)が、線形な関係式に基づいて算出すべき分光強度の数(m)よりも小さくなるように、光経由部および光学センサをそなえ、光経由部が光を反射する反射物であるとともに、光学特性係数が反射物の分光反射率であり、光学センサが、反射物からの反射光の受光強度を検出し、算出部が、線形な関係式を所定の拘束条件の下で解くことにより、m個の分光強度を算出することを特徴としている。
さらに、本発明の分光強度分布測定装置は、光の分光強度分布を測定する装置であって、n(nは自然数)種類の既知の光学特性係数をそれぞれ有し、光を照射されるn個の光経由部と、s(sは自然数)種類の既知の分光感度をそれぞれ有し、n個の光経由部を経由してきた光の受光強度を検出するs個の光学センサと、既知の光学特性係数と分光感度とs個の光学センサにより得られたn×s個の受光強度と光の分光強度分布との間で成り立つ線形な関係式に基づいて、m(mは自然数)種類の波長それぞれについてのm個の分光強度を光の分光強度分布として算出する算出部とをそなえ、光学センサにより検出される光についての受光強度の数(n×s)が、線形な関係式に基づいて算出すべき分光強度の数(m)よりも小さくなるように、光経由部および光学センサをそなえ、光経由部が前記光を透過するフィルタであるとともに、光学特性係数がフィルタの分光透過率であり、光学センサが、フィルタを透過した透過光の受光強度を検出し、算出部が、線形な関係式を所定の拘束条件の下で解くことにより、m個の分光強度を算出することを特徴としている。
【0018】
なお、所定の拘束条件として、光の分光強度分布が正値であるという拘束条件を設定してもよく、又、光の分光強度分布が、予め定められた分光強度分布の線形な積和で表わされるという拘束条件を設定してもよい。
また、予め定められた分光強度分布が正値であり、且つ、光の分光強度分布が、予め定められた分光強度分布を非負の係数により線形結合して表わされるという拘束条件をさらに付加してもよい。
【0019】
さらに、予め定められた分光強度分布が、予め想定される光源の分光強度分布の主成分であってもよく、又、予め想定される光源の分光強度分布の主成分を線形結合したものであってもよく、更に、予め想定される光源の分光強度であってもよい。
また、予め定められた分光強度分布を複数組準備し、準備された複数組の分光強度分布のそれぞれを用いて、光の分光強度分布を算出し、光の分光強度分布についての複数の算出結果の中から、線形な関係式の誤差を最小にするものを光の分光強度分布として選択してもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(A)原理的な説明
図1は本発明の一実施形態としての分光強度分布測定装置の原理構成を示す図であり、本発明の一実施形態としての分光強度分布測定装置は、測定対象面15における光の分光強度分布を測定するものであって、図1に示すように、光学センサ11,A/Dコンバータ12,コンピュータ(算出部)13,反射物(光経由部)14および切替スイッチ16をそなえて構成されている。
【0022】
反射物14は、n(nは自然数;図1中では3個)種類の既知の反射率(光学特性係数)R(λ)をそれぞれ有し、測定対象の光を照射されるものであって、n個用意されている。そして、これらの反射物14は、測定対象面15上に配置されるようになっている。
なお、以下、反射物を示す符号としては、n個の反射物のうち1つを特定する必要があるときには符号14j(jは自然数;ただし、1≦j≦n)を用いるが、任意の反射物を指すときには符号14を用いる。
【0023】
光学センサ11は、s(sは自然数;図1では3個)種類の既知の分光感度S(λ)をそれぞれ有し、反射物14を経由してきた光の光の受光強度を検出するものであって、s個用意されている。
なお、以下、光学センサを示す符号としては、s個の光学センサのうち1つを特定する必要があるときには符号11i(1≦i≦s;iは自然数)を用いるが、任意の光学センサを指すときには符号11を用いる。又、複数の光学センサ11は互いに近接する位置に配設することが望ましい。
【0024】
A/Dコンバータ12は、光学センサ11からの出力信号(例えば電流値)を数値データに変換するものであり、この変換後の数値データをコンピュータ13に入力するようになっている。
切替スイッチ16は、個の光学センサ11を順次切り替えてそれぞれA/Dコンバータ12に接続するものであり、この切替スイッチ16により各光学センサ11からの入力信号がA/Dコンバータ12に順次入力されるようになっている。
【0025】
そして、一の光学センサ11をA/Dコンバータ12に接続した状態で、n種類の反射物14を順番に取り替えながら光学センサ11により各反射物14から経由してきた光の受光強度を検出し、一の光学センサ11についてn種類の反射物14に関する全ての受光強度の検出を終了した後、切替スイッチ16を切り替えて同様にn種類の反射物14における各受光強度の検出を行なう。
【0026】
そして、切替スイッチ16を順次切り替えて、全ての光学センサ11についてn種類の反射物14に関する受光強度を検出することにより、n×s個の受光強度を検出するようになっている。
コンピュータ13は、光の分光強度分布を算出するものであって、反射物14の反射率と光学センサ11の分光感度とs個の光学センサにより得られたn×s個の受光強度と光の分光強度分布との間で成り立つ線形な関係式に基づいて、m(mは自然数)種類の波長それぞれについてのm個の分光強度を光の分光強度分布として算出するようになっている。
【0027】
以下に、コンピュータ13における光の分光強度分布の算出手法について説明する。
一般に、光学センサ11iに入射する反射物14jからの反射光の分光強度分布Hj (λ)は、反射物14jに照射される光の分光強度分布E (λ)に反射物14jの分光反射率R j (λ)を波長毎にかけたものをπで割ったものに等しい。すなわち、下記(1)式が成立する。
Hj(λ)=1/π・E(λ)・Rj(λ) …(1)
また、光学センサ11iからの出力信号値oijは、光学センサ11iに入射する光の分光強度分布Hj (λ)に波長毎にセンサの分光感度Si(λ)をかけて、光学センサ11が感度を有する波長範囲、すなわち、使用する光学センサ11のうち少なくとも一つが感度を有する波長範囲で積分した値と等しく、下記(2)式が成立する。
【0028】
【数1】
Figure 0004303393
【0029】
従って、下記(3)式が成立し、光学センサ11の出力信号oijと、E(λ),Si(λ)およびRj(λ)とは線形な関係にあることが導き出される。
【0030】
【数2】
Figure 0004303393
【0031】
ここで、E(λ),Rj(λ),Si(λ)を下記(4)式のごとく離散値で表し、
【0032】
【数3】
Figure 0004303393
【0033】
(3)式を、波長に関してΔλ間隔の離散的な数値積分で表すと、下記(5)式となる。
oij=1/π・(si1・rj1・e1+si2・rj2・e2+ … +sim・rjm・em)・Δλ…(5)
なお、mは算出すべき分光強度の数(波長の種類の数)であって、具体的には、測定対象となる波長範囲のバンド数である。例えば、測定の対象となる波長範囲、すなわち、使用する光学センサ11の波長範囲が380nmから720nmであり、波長間隔Δλを5nmとして測定する場合には、バンド数mは69である。そして、この場合においては、例えば、符号Si1は光学センサ11iの380nmでの感度を示し、又、符号Si2は光学センサ11iの385nmでの感度を示す。
【0034】
また、(5)式を行列形式で表すと、下記(6)式となる。
【0035】
【数4】
Figure 0004303393
【0036】
さらに、(6)式を、全ての光学センサ11i(1≦i≦s)、および、全ての反射物14j(1≦j≦n)について記述すると、下記(7)式のようになる。
【0037】
【数5】
Figure 0004303393
【0038】
従って、下記(8)式が得られる。
O=1/π・R・E・Δλ …(8)
ただし、
【0039】
【数6】
Figure 0004303393
【0040】
この(8)式に示すように、光学センサ11からの出力信号値は、光学センサ11の分光感度S(λ)と反射物の分光反射率R (λ)と、反射物14に照射される光の分光強度分布E (λ)との線形な積和で表すことができる。ここで、例えば、測定対象となる波長範囲のバンド数mと受光強度の数(n×s)とが、m≦s×nの条件を満たす場合には、Rの一般化逆行列をOに乗ずることにより、m個の分光強度、すなわち反射物14に照射される光の分光強度分布E (λ)を直接的に算出することができ、図1に示す本分光強度分布測定装置によって、光の分光強度分布E (λ)を測定することができるのである。
【0041】
この場合、反射物14の数nが2以上であれば、バンド数mよりも、光学センサ11における分光感度の種類の数、すなわち、互いに異なる分光感度を有する光学センサ11の数sを小さくすることができるので、測定バンド数と同数の光学センサ11をそなえる必要がなく、装置の製造コストを低減することができる。
また、反射物14の反射率(光学特性係数)R(λ)も既知なので、光の分光強度Eのみを計算すればよく、計算に要する労力を大幅に簡素化することができる。
【0042】
なお、本実施形態においては、光源の位置に依存しない測定を可能とするために、測定に用いる反射物14は、反射光の強度が入射光の方向に依存しない特性、すなわち方性を有することが望ましい。
また、測定対象となる波長範囲のバンド数mと受光強度の数(n×s)とが、m>s×nの条件を満たす場合には、後述する所定の拘束条件を用いることにより上記線形な関係式((8)式参照)を解くことができ、更に、このような拘束条件を用いることにより、測定する受光強度の数(n×s)を少なくすることができ、測定時間を短縮することができるほか、光学センサ11の数を減らすことができるので装置構成を簡素化することができる。
【0043】
なお、測定対象となる波長範囲のバンド数mと受光強度の数(n×s)とがm≦s×nの条件を満たす場合においても、所定の拘束条件を適用することにより、例えば、光学センサ11の誤差等による影響によってその測定結果が不正な値になった場合に、その影響を除去することができる。
ここで、上記線形な関係式((8)式参照)を解く際に用いて効果的な手法について説明する。
【0044】
▲1▼光の分光強度が正値であるという拘束条件を設定
光の分光強度は物理的に正値であり、負の光というものはありえないので分光強度が正値という拘束条件は有効である。この拘束条件を設定することにより物理的に不正な解となることを防ぐことができる。そして、これにより、上述した線形な関係式を容易に解くことができるとともに、線形な関係式の解に対する信頼性をより向上させることができる。
【0045】
なお、上述の線形な関係式((8)式参照)を、その解が正値であるという拘束条件を設定して解くことは、一般的に出回っている技術演算用ソフトウェアパッケージ(例えば、MATLAB,販売元:The MathWorks,Inc. Massachusetts,USA等)を用いることにより容易に実現することができる。
▲2▼光の分光強度分布が、予め定められた分光強度分布の線形な積和で表されるという拘束条件を設定
一般に、各種の光源の分光強度分布は、互いに似通ったもので有れば、いくつかの成分の線形な積和で表されることが知られている。例えば、様々な(朝,昼,晴れ,曇り等)昼光(natural daylight)の分光強度分布は、ほぼ、3つの成分の線形な積和で表されることが知られている(文献「Gunter Wyszecki and W.S.Stiles,"Color Science:Concepts and Methods,Quantitative Data and Formulae Second Edition",Jhon Wiley&Sons(1982)」の「3.3.4 CIE Standard Illuminants」参照)。
【0046】
そこで、下記(9)式に示すように、Eがいくつかの成分P1〜Pk(kは分光強度分布を構成する成分数;kは自然数)の線形な積和で表されるとして、前述の(8)式を解く。
E=P・C …(9)
ただし、
【0047】
【数7】
Figure 0004303393
【0048】
具体的には、(9)式を(8)式に代入して得られた下記(10)式をCについて解き、この得られたCを(9)式に代入することにより、光の分光強度Eを求めることができる。
O=1/π・R・P・C・△λ …(10)
そして、n×s≦kであれば、例えば(R・P)の一般化逆行列で解くことができる。バンド数mは前述したように数十となることも多く大きな数値になる場合が多いが、このmに比べてkは小さな数値(例えば昼光の場合にはk=3)とすることができる。従って、光の分光強度分布が所定の分光強度分布(成分数k)の線形な積和で表されるという拘束条件を設定することにより(n×s)の数値を少なくすることができるので、上述した線形な関係式を容易に解くことができ、光の分光強度分布を容易に算出することができる他、線形な関係式の解に対する信頼性をより向上させることができ、更に、装置構成を簡素化することができる。
【0049】
また、上述の(10)式を解く際に、更に光の分光強度が正値であるという拘束条件(▲1▼参照)を設定してもよい。すなわち、光の分光強度は物理的に正値であるので、この拘束条件により、物理的に不正な解となることを防ぐことができ、その信頼性を向上させることができる。
▲3▼Pとしていくつかの現実の光源の分光強度分布の主成分を用いる
例えば、蛍光灯の分光強度分布を4つの主成分の線形な積和で近似できるとの報告がある(文献「Yoshinobu Nayatani,Yutaka Kurioka and Hiroaki Sobagaki,“Color-Matching Properties of Fluorescent Lamps with Different Values of the General Color-Rendering Index,”Bul.Electrotech.Lab.(Japan),Vol.35 No.12(1971))。従って、蛍光灯による照明環境下において測定を行なう場合にはこれらの4つの主成分を使用することができ、これによって解に対する信頼性を向上させることができる。
【0050】
なお、一般に、第1主成分以外は負の値を有し、又、これらの主成分の線形な積和演算結果も負の値を含む可能性があるので、この場合においても光の分光強度分布が正値であるという拘束条件(上記▲1▼参照)を設定してもよい。
▲4▼Pとして全て正値から構成される成分のみを利用するとともに、Cが全て非負であるという拘束条件を設定
Pとして全て正値から構成される成分のみを利用するとともに、Cが全て非負であるという拘束条件を設定してもよく、正の値の非負倍の積和は、正値であることが保証され、その信頼性を向上させることができる。
【0051】
ここで、全てが正値であるPの具体的な算出方法としては、例えば、文献「Noboru Ohta,“Estimating Absorption Bands of Component Dyes by Means of Principal Components Analysis,”Analytical Chemistry,Vol.45,553-557(March 1973)」に記載されている計算手順等によって主成分の線形な積和で計算すれば良い。なお、この文献中においては写真色材の分光データを処理対象としているが、同様の計算手順を、光源の分光強度分布に対して適用すればよい。
【0052】
また、この文献中では、3成分の場合のみの処理について述べられている。つまり、計算結果として3つの成分を算出する場合にのみ相当するが、同様の手法は2成分やあるいはより多くの成分を求める場合においても適用することができる。そして、異なる成分数の処理に関する詳しい手順は、例えば「大田登,高橋公治“主成分分析法による成分色素の個数と分光特性の推定(1)二成分系、”日本写真学会誌 36巻第5号(昭和48年)」や「大田登,高橋公治“主成分分析法による成分色素の個数と分光特性の推定(III)多成分系”日本写真学会誌 38巻第6号(昭和50年)」に示されている。
【0053】
▲5▼Pとして現実の代表的な光源の分光強度分布をそのまま用いる
現実の光源の分光強度分布は正値で構成されているからである。例えば、想定している照明環境下に存在しうるすべての光源の分光強度分布をPとすればよい。
また、Pとして異なる分光強度成分のものを二つ以上準備しておき(P1,P2など)、それぞれについて、既に述べたいずれかの方法で光の分光強度分布を計算し(計算結果E1,E2)、これらの光の分光強度分布についての複数の計算結果の中から、上述の線形な関係式((5)式参照)の誤差を最小にするものを最終的な答えとしても良く、これにより、Pとして異なる成分のものが複数想定される場合においても、最も精度の良い計算結果を選択できる。これらによっても、その信頼性を向上させることができるのである。
【0054】
なお、上記説明において、切替スイッチ16を順次切り替えてn種類の反射物14における各受光強度の検出を行なうことにより、n×s個の受光強度を検出する旨を説明したが、それに限定するものではなく、例えば、光学センサ11の数を増やして各反射物14からの反射光を一度に入力するようにしても良く、具体的には、複数の反射物14をデジタルスチルカメラで撮像しても良い。
【0055】
(B)適用事例の説明
図2は本発明の一実施形態としての分光強度分布測定装置の適用事例を示す模式的な図、図3はデジタルカメラにより撮像される画像のイメージ図であり、この図2に示す分光強度分布測定装置は、ノートパソコンとデジタルカメラを組み合わせて光の分光強度分布を測定するものであって、図2に示すように、ノートパソコン20,デジタルカメラ(光学センサ)21および色票(光経由部)22(反射物14)をそなえて構成されている。
【0056】
色票22は、上述した反射物14に相当するものでありノートパソコン20におけるキーボード20aが配置されている測定対象面15上に、複数(図2では4)並べて配置されている。これらの4個の色票はそれぞれ異なる反射率(光学特性係数)を有しており、更に、これらの各反射率は既知である。なお、これらの色票22は互いにその分光反射率が大きく異なることが望ましく、互いに色相が大きく異なる鮮やかなものであることが望ましい。
【0057】
以下、色票22を示す符号としては、4個の色票のうちの1つを特定する必要があるときには符号221〜224のうちの特定の符号を用いるが、任意の色票を指すときには符号22を用いる。
デジタルカメラ21は、予めその分光感度特性および階調特性が既知であって、撮像した画像からRGB値を取得することができるようになっている。ここでデジタルカメラ21の階調特性とは、R(Red),G(Green),B(Blue)の各信号出力の階調特性を意味しており、例えば、デジタルカメラ21に入射する光量を徐々に増加させながら、RGB値の各変化を調べることによって、その階調特性を調べることができるのである。一般には、階調特性は指数関数(γ特性)で表わされることが多い。
【0058】
また、R,GおよびBは、デジタルカメラ21が出力する信号値であって、それぞれ0から255の値をとるようになっている。
そして、このデジタルカメラ21は、後述する色票22を撮像することができるようにノートパソコン20に取付られ、この際、デジタルカメラ21により撮像される画像中において、各色票22の撮像される位置は、図3に示すように、常にほぼ同一となるように、デジタルカメラ21の位置と各色票22との位置関係は予め設定されている。
【0059】
ノートパソコン20は、デジタルカメラ21によって撮像した画像(具体的にはRGB値)に基づいて色票22に照射されている光の分光強度分布E(λ)を算出するものである。
なお、本実施形態においては、上述の「(A)原理的な説明」で述べた理論においては、反射物14の数n=4,光学センサの数s=3である場合に相当する。
【0060】
また、本実施形態においては、線形な積和演算処理を基本としているので、扱う信号値はそれぞれ入力光量に対して線形である必要がある。そこで、デジタルカメラ21の階調特性に基づいて補正を行なう。例えば、デジタルカメラ21の階調特性を表すγ値が2.2の場合には、デジタルカメラ21から出力するRGB値を、以下に示す手法により、それぞれ光量に線形な値(r,g,b)に変換する。ここで、r,gおよびbは、下記(11)式のごとく、R,GおよびBをそれぞれ線形に補正して得た値であって、それぞれ0から1の値をとるようになっている。
【0061】
【数8】
Figure 0004303393
【0062】
なお、本実施形態においては、デジタルカメラ21の分光感度特性は既知であるものとしているが、このデジタルカメラ21の分光感度特性が未知の場合には、例えば、文献「Shoji Tominaga,“Multichannel vision system for estimating surface and illumination function,”J.Opt.Soc.Am.A,Vol.13,No.11,2163-2173(Nov.1996)」等に開示されている手法により予め算出しておけばよい。
【0063】
本実施形態では、分光強度分布の測定を380nmから720nmの範囲で、5nmの波長間隔(△λ)で行なうものとする。この場合には、バンド数m=69であり、このバンド数mは受光強度の数(n×s)の値9よりも大きい。
そこで、先ず、上述の(10)式をCについて解き、その後、得られたCを(9)式に代入することによりE(λ)を求める。
【0064】
そして、分光強度分布E(λ)を求めるに際して、Pとしていくつかの光源の分光強度分布をそのまま用いる。本実施形態においては、下記(12)式に示すように、光源として蛍光灯と昼光とを想定した分光強度のセットP1およびP2を用いるものとする。なお、本実施形態においては窓がある蛍光灯照明下の室内を想定している。
【0065】
【数9】
Figure 0004303393
【0066】
1,P2は、ともに分光強度が380nmから720nmの間の5nmおきの分光強度のデータである。D5000,D7000およびD1ooooは、それぞれCIE(Commission Internationale de l'Eclairage;国際照明委員会)で規定された、標準昼光の分光強度分布であって、窓から入射する光(昼光)を想定している。
そして、D5000,D7000およびD1ooooは、それぞれ色温度5000K、7000Kおよび10000Kのものである(文献「Gunter Wyszecki and W.S.Stiles,“Color Science: Concepts and Methods, Quantitative Data and Formulae Second Edition”,Jhon Wiley & Sons(1982)」の「3.3.4 CIE Standard Illuminants」参照)。
【0067】
なお、昼光の色温度を分けたのは、通常、異なる色温度のものを同時に想定する必要がないからであり、又、昼光を色温度がいもの(5000K〜7000K)といもの(7000K〜10000K)とに分けることにより、それぞれの中間的な色温度のもの(例えば、6000Kや8000K等)を、D5000とD7000との線形な積和や、D7000とD1ooooとの線形な積和で近似計算することによって表わすことができる。そして、この場合においては各積算の係数は正値となる。
【0068】
そして、(12)式に示すように、低い色温度の昼光を想定したP1により光の分光強度分布E(λ)を求めるとともに、高い色温度の昼光を想定したP2により光の分光強度分布E(λ)を求め、(8)式の二乗誤差(誤差)を最小にするものを光の分光強度分布(最終的な解)として選択する。
なお、色温度が低い昼光を想定する必要が無い場合(例えば、日没や日の出のような赤みがかった太陽光ではなく、正午頃の場合等)には、高い色温度の昼光を想定したP2だけを用いて光の分光強度分布E(λ)を求めてもよい。
【0069】
また、F1,F4,F7,F9,F10,F12は、それぞれCIEで規定された、代表蛍光灯の分光強度分布である(文献「R.W.G.Hunt,“Measuring Color Third Edition,”FOUNTAIN PRESS(1998)」の「A5.3 Representative fluorescent lamps」参照)。
具体的には、F4は標準型蛍光灯の赤めの光の分光強度分布を示し、F1はその青めの光の分光強度分布を示す。又、F9は高演色型蛍光灯の赤めの光の分光強度分布を示し、F7はその青めの光の分光強度分布を示す。更に、F12は三波長型蛍光灯の赤めの光の分光強度を示し、F10はその青めの光の分光強度分布を示す。
【0070】
そして、その他の色の代表蛍光灯の光は、これらのF1,F4,F7,F9,F10,F12の線形な積和で近似計算することによって表わすことができ、又、この場合の積算の係数も正値となる。
このような構成により、色票22に照射される光の分光強度分布の測定手順について、図4に示すフローチャート(ステップA10〜ステップA120)に従って説明する。
【0071】
まず、デジタルカメラ21によって、n個(本実施形態では4個)の色票(反射物)22を撮像してその画像を取り込む(ステップA10)。
そして、デジタルカメラ21によって撮像した画像から、予めわかっている各色票22の撮像位置に基づいて、各色票22の画素(例えば、各色票22毎に20画素程度)を抽出する(ステップA20)。
【0072】
次に、この抽出した各画素のRGB値を、上述の(11)式を用いて線形な値rgbに補正し(ステップA30)、更に、各色票22についてrgb値をそれぞれ平均して、各色票22毎にrgb値を算出する(ステップA40)。なお、これらのrgb値が、前述した光学センサ11の出力値Oになるのである。
ここで4個の色票22のうち、色票221に対するrgb値を(r1,g1,b1),色票222に対するrgb値を(r2,g2,b2),色票223に対するrgb値を(r3,g3,b3),色票224に対するrgb値を(r4,g4,b4)とすると、デジタルカメラ21から得られる出力Oは下記(13)式に示すようになる。
【0073】
【数10】
Figure 0004303393
【0074】
この(13)式と前述の(10)式とを用いて、P1およびP2に対するC(C1,C2)を算出する(ステップA50,A60)。なお、この際、Cは正値という拘束条件を設定して計算を行なう。
さらに、これらのC1,C2をそれぞれ(9)式に代入して、分光強度分布E1,E2を求め(ステップA70,A80)、その後、下記(14)式に示すように、求めたE1,E2をそれぞれ(8)式に代入して、等式の二乗誤差err1およびerr2をそれぞれ算出する(ステップA90)。
err1=(O - 1/π・R・E1・△λ)T・(O - 1/π・R・E1・△λ)
err2=(O - 1/π・R・E2・△λ)T・(O - 1/π・R・E2・△λ)…(14)
その後、err1とerr2とを比較して(ステップA100)、その誤差が小さい方に相当するE1もしくはE2を最終的な測定結果、すなわち求める光の分光強度分布E(λ)とすることにより(ステップA110,A120)、色票22に照射する光の分光強度分布E(λ)を測定することができる。
【0075】
このように、本発明の一実施形態としての分光強度分布測定装置によれば、n(本実施形態では4)種類の既知の反射率をそれぞれ有し、光を照射されるn個の反射物14と、s(本実施形態では3)種類の既知の分光感度をそれぞれ有し、n個の反射物14を経由してきた光の受光強度をs個の光学センサ11により検出し、反射率と分光感度とs個の光学センサにより得られたn×s個(本実施形態では12個)の受光強度と光の分光強度分布との間で成り立つ線形な関係に基づいて、ノートパソコン20がm種類の波長それぞれについてのm個の分光強度を光の分光強度分布として算出するので、光学センサ11の数を少なくすることができ、光の分光強度分布を容易に算出することができる他、装置構成を簡素化することができる。
【0076】
なお、光学センサ11により検出される光についての受光強度の数(n×s)が、線形な関係式に基づいて算出すべき分光強度の数(m)以上となるように、反射物14および光学センサ11をそなえ、線形な関係式を直接的に解くことによってm個の分光強度を算出することにより、複雑な拘束条件が不要となり、装置構成を簡素化することができる。
【0077】
また、光学センサ11により検出される光についての受光強度の数(n×s)が、線形な関係式に基づいて算出すべき分光強度の数(m)よりも小さくなるように、反射物14および光学センサ11をそなえるとともに、所定の拘束条件の下で線形な関係式を解くことにより、光学センサ11の数を少なくすることができ装置構成を簡素化できるとともに、確実に線形な関係式を解くことができ装置の信頼性を向上させることができる。
【0078】
なお、所定の拘束条件として、前記光の分光強度分布が正値であるという拘束条件を設定したり、又、光の分光強度分布が、予め定められた分光強度分布の線形な積和で表わされるという拘束条件を設定することにより、線形な関係式を容易に解くことができるとともに、線形な関係式の解に対する信頼性をより向上させることができる。
【0079】
また、この際、予め定められた分光強度分布が正値であり、且つ、光の分光強度分布が、予め定められた分光強度分布を非負の係数により線形結合して表わされるという拘束条件をさらに付加することによっても、線形な関係式を容易に解くことができるとともに、線形な関係式の解に対する信頼性をより向上させることができる。
【0080】
さらに、予め定められた分光強度分布が、予め想定される光源の分光強度分布の主成分であったり、又、予め想定される光源の分光強度分布の主成分を線形結合したものであったり、更に、予め想定される光源の分光強度であってもよく、これらにより、線形な関係式の解に対する信頼性をより向上させることができる。
【0081】
また、予め定められた分光強度分布を複数組準備し、これらの準備された複数組の分光強度分布のそれぞれを用いて、光の分光強度分布を算出し、光の分光強度分布についての複数の算出結果の中から、線形な関係式の誤差を最小にするものを光の分光強度分布として選択することにより、より信頼性の高い分光強度分布を得ることができる。
【0082】
なお、上記実施形態においては、上記▲5▼に示したように、Pとして現実の代表的な光源(蛍光灯および昼光)の分光強度分布を用いるとともに、Cが非負であるという拘束条件を用いて、色票22(反射物14)に照射する光の分光強度分布を求めているが、これに限定するものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0083】
例えば、いくつかの光源から主成分を抽出して、これらの主成分を用いても良い(上記▲3▼参照)。この場合に、更に拘束条件を付加する場合には、主成分には負値も含まれ、これらの主成分の正値の積の和が必ずしも正値になるとは限らないので、Cが正値であるという拘束条件を設定する変わりに、分光強度Eが正値であるという拘束条件を設定することが好ましい。
【0084】
なお、主成分の算出には、具体的には、例えば、以下に示すような光源の組み合わせに対して主成分を求めれば良い。
(i)Daylight:4000K CIE Daylight〜15000K CIE Daylightの1000Kおき
3主成分を算出
(ii)蛍光灯:F1〜F12(12個)
4主成分を算出
(iii)白熱電灯:2000K〜3500Kの黒体輻射の100Kおき
2主成分を算出
また、主成分の線形な積和で正値となるものをPとして使用してもよい(上記▲2▼参照)。この場合に、更に拘束条件を付加するならば、上記実施形態と同様に、Cが正値であるという拘束条件を設定することが好ましい。
【0085】
例えば、以下に示すごとき複数の光源からなる組毎に、2主成分ずつを算出し、文献「Noboru Ohta、“Estimating Absorption Bands of Component Dyes by Means of Principal Components Analysis,”Analytical Chemistry,Vol.45,553-557(March1973)」に開示された手法等を用いて正値の分布を求めれば良い。
(i)低い色温度のDaylight:4000K CIE Daylight〜7000K CIE Daylightの500Kおき
(ii)高い色温度のDaylight:7000K CIE Daylight〜15000K CIE Daylightの1000Kおき
(iii)標準型蛍光灯:F1〜F6
(iv)高演色型蛍光灯:F7〜F9
(v)三波長型蛍光灯:F10〜F12
上記の各組み合わせの一例として、(iii)の標準型蛍光灯に関して、6種類(F1〜F6)の成分光の分光強度分布を図5に、これらの6種類の成分光の分光分布から算出した2つの主成分を図6に、又、これらの6種類の成分光から算出した2つの主成分から算出した正値の分布を図7に示す。
【0086】
また、上述した実施形態においては、光を経由する光経由部として反射物14をそなえて構成しているが、それに限定するものではない。
(C)その他
図8は本発明の他の実施形態としての分光強度分布測定装置の原理構成を示す図であり、この図8に示す分光強度分布測定装置は、図1に示した分光強度分布測定装置における反射物14に代えて散乱フィルタ14′をそなえて構成されている。なお、図中、既述の符号と同一の符号は同一もしくは略同一の部分を示しているので、その詳細な説明は省略する。
【0087】
散乱フィルタ14′は、n(nは自然数;図8中では3個)種類の既知の透過率(光学特性係数)T(λ)をそれぞれ有し、測定対象の光を照射されるものであって、n個用意されている。そして、これらの散乱フィルタ14′は、測定対象面15上に配置されるようになっている。
光学センサ11は、s(sは自然数;図8では3個)種類の既知の分光感度S(λ)をそれぞれ有し、散乱フィルタ14′を経由してきた光の光の受光強度を検出するものであって、s個用意されている。そして、これらのs個の光学センサ11は、散乱フィルタ14′を挟んで光源10a,10bに対向するように配設されている。
【0088】
そして、光経由部の既知の光学特性係数としては、反射物14の分光反射率Rj(λ)に代えて散乱フィルタ14′の分光透過率Tj(λ)を用い、光学センサ11によりこの散乱フィルタ14′を通過した通過光の受光強度を検出するものである。この場合には、測定対象面15に対して光源10a,10bとは反対側に光学センサ11を配置する構成が好まれる場合に特に好適である。
【0089】
なお、散乱フィルタ14′は、透過光の強度が入射光の方向に依存しない、いわゆる方性であることが望ましい。
また、異なる分光透過率を有する散乱フィルタ14′としては、同一の分光透過率を有する複数の散乱フィルタ14′と、異なる光学特性を有する非散乱性の透過フィルタとを組み合わせてもよい。
【0090】
なお、本発明の各実施形態が開示されていれば、当業者によって製造することが可能である。
【0091】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の分光強度分布測定方法および分光強度分布測定装置によれば、以下の効果ないし利点がある。
(1)光学センサの数を少なくすることができ、光の分光強度分布を容易に算出することができる他、装置構成を簡素化できる利点がある。
【0092】
(2)確実に線形な関係式を解くことができ、信頼性を向上させることができるという利点がある。
(3)光学センサの数を少なくすることができ装置構成を簡素化できるとともに、確実に線形な関係式を解くことができ信頼性を向上させることができるという利点がある。
【0093】
(4)線形な関係式を容易に解くことができるとともに、線形な関係式の解に対する信頼性をより向上させることができる利点がある。
(5)線形な関係式の解に対する信頼性をより向上させることができる利点がある。
【0094】
(6)より信頼性の高い分光強度分布を得ることができる利点がある。
(7)装置を簡易に構成することができるという利点がある
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての分光強度分布測定装置の原理構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態としての分光強度分布測定装置の適用事例を示す模式的な図である。
【図3】デジタルカメラにより撮像される画像のイメージ図である。
【図4】色票に照射される光の分光強度分布の測定手順を説明するためのフローチャートである。
【図5】標準型蛍光灯に関して6種類の成分光の分光強度分布を示す図である。
【図6】標準型蛍光灯に関して6種類の成分光の分光分布から算出した2つの主成分を示す図である。
【図7】標準型蛍光灯に関して6種類の成分光から算出した2つの主成分から算出した正値の分布を示す図である。
【図8】本発明の他の実施形態としての分光強度分布測定装置の原理構成を示す図である。
【図9】従来の分光強度分布測定手法を説明するための図である。
【図10】従来の分光強度分布測定手法を説明するための図である。
【符号の説明】
10a,10b 光源
11 光学センサ
12 A/Dコンバータ
13 コンピュータ(算出部)
14 反射物(光経由部)
14′ 散乱フィルタ(光経由部,フィルタ)
15 測定対象面
16 切替スイッチ
20 ノートパソコン(算出部)
20a キーボード
21 デジタルカメラ(光学センサ)
22 色票(光経由部)

Claims (18)

  1. 光の分光強度分布を測定する方法であって、
    前記光を、n(nは自然数)種類の既知の光学特性係数をそれぞれ有するn個の光経由部を経由させてから、s(sは自然数)種類の既知の分光感度をそれぞれ有するs個の光学センサで受光させ、
    該s個の光学センサにより、それぞれ、該n個の光経由部を経由してきた前記光の受光強度を検出し、n×s個の受光強度を得た後、
    前記既知の光学特性係数と前記分光感度と該n×s個の受光強度と前記光の分光強度分布との間で成り立つ線形な関係式に基づいて、m(mは自然数)種類の波長それぞれについてのm個の分光強度を前記光の分光強度分布として算出し、
    該光学センサにより検出される前記光についての受光強度の数(n×s)が、前記線形な関係式に基づいて算出すべき分光強度の数(m)よりも小さくなるように、該光経由部および該光学センサをそなえ、
    該光経由部が前記光を反射する反射物であるとともに、該光学特性係数が該反射物の分光反射率であり、該光学センサにより該反射物からの反射光の受光強度を検出し、
    前記線形な関係式を所定の拘束条件の下で解くことにより、前記m個の分光強度を算出することを特徴とする、分光強度分布測定方法。
  2. 光の分光強度分布を測定する方法であって、
    前記光を、n(nは自然数)種類の既知の光学特性係数をそれぞれ有するn個の光経由部を経由させてから、s(sは自然数)種類の既知の分光感度をそれぞれ有するs個の光学センサで受光させ、
    該s個の光学センサにより、それぞれ、該n個の光経由部を経由してきた前記光の受光強度を検出し、n×s個の受光強度を得た後、
    前記既知の光学特性係数と前記分光感度と該n×s個の受光強度と前記光の分光強度分布との間で成り立つ線形な関係式に基づいて、m(mは自然数)種類の波長それぞれについてのm個の分光強度を前記光の分光強度分布として算出し、
    該光学センサにより検出される前記光についての受光強度の数(n×s)が、前記線形な関係式に基づいて算出すべき分光強度の数(m)よりも小さくなるように、該光経由部および該光学センサをそなえ、
    該光経由部が前記光を透過するフィルタであるとともに、該光学特性係数が該フィルタの分光透過率であり、該光学センサにより該フィルタを透過した透過光の受光強度を検出し、
    前記線形な関係式を所定の拘束条件の下で解くことにより、前記m個の分光強度を算出することを特徴とする、分光強度分布測定方法。
  3. 前記所定の拘束条件として、前記光の分光強度分布が正値であるという拘束条件を設定することを特徴とする、請求項1又は請求項2記載の分光強度分布測定方法。
  4. 前記所定の拘束条件として、前記光の分光強度分布が、予め定められた分光強度分布の線形な積和で表わされるという拘束条件を設定することを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の分光強度分布測定方法。
  5. 前記予め定められた分光強度分布が正値であり、且つ、前記光の分光強度分布が、前記予め定められた分光強度分布を非負の係数により線形結合して表わされるという拘束条件をさらに付加することを特徴とする、請求項4記載の分光強度分布測定方法。
  6. 前記予め定められた分光強度分布が、予め想定される光源の分光強度分布の主成分であることを特徴とする、請求項4又は請求項5記載の分光強度分布測定方法。
  7. 前記予め定められた分光強度分布が、予め想定される光源の分光強度分布の主成分を線形結合したものであることを特徴とする、請求項4又は請求項5記載の分光強度分布測定方法。
  8. 前記予め定められた分光強度分布が、予め想定される光源の分光強度であることを特徴とする、請求項4又は請求項5記載の分光強度分布測定方法。
  9. 前記予め定められた分光強度分布を複数組準備し、
    準備された複数組の分光強度分布のそれぞれを用いて、前記光の分光強度分布を算出し、
    前記光の分光強度分布についての複数の算出結果の中から、前記線形な関係式の誤差を最小にするものを前記光の分光強度分布として選択することを特徴とする、請求項4又は請求項5記載の分光強度分布測定方法。
  10. 光の分光強度分布を測定する装置であって、
    n(nは自然数)種類の既知の光学特性係数をそれぞれ有し、前記光を照射されるn個の光経由部と、
    s(sは自然数)種類の既知の分光感度をそれぞれ有し、該n個の光経由部を経由してきた前記光の受光強度を検出するs個の光学センサと、
    前記既知の光学特性係数と前記分光感度と該s個の光学センサにより得られたn×s個の受光強度と前記光の分光強度分布との間で成り立つ線形な関係式に基づいて、m(mは自然数)種類の波長それぞれについてのm個の分光強度を前記光の分光強度分布として算出する算出部とをそなえ、
    該光学センサにより検出される前記光についての受光強度の数(n×s)が、前記線形な関係式に基づいて算出すべき分光強度の数(m)よりも小さくなるように、該光経由部および該光学センサをそなえ、
    該光経由部が前記光を反射する反射物であるとともに、該光学特性係数が該反射物の分光反射率であり、該光学センサが、該反射物からの反射光の受光強度を検出し、
    該算出部が、前記線形な関係式を所定の拘束条件の下で解くことにより、前記m個の分光強度を算出することを特徴とする、分光強度分布測定装置。
  11. 光の分光強度分布を測定する装置であって、
    n(nは自然数)種類の既知の光学特性係数をそれぞれ有し、前記光を照射されるn個の光経由部と、
    s(sは自然数)種類の既知の分光感度をそれぞれ有し、該n個の光経由部を経由してきた前記光の受光強度を検出するs個の光学センサと、
    前記既知の光学特性係数と前記分光感度と該s個の光学センサにより得られたn×s個の受光強度と前記光の分光強度分布との間で成り立つ線形な関係式に基づいて、m(mは自然数)種類の波長それぞれについてのm個の分光強度を前記光の分光強度分布として算出する算出部とをそなえ、
    該光学センサにより検出される前記光についての受光強度の数(n×s)が、前記線形な関係式に基づいて算出すべき分光強度の数(m)よりも小さくなるように、該光経由部および該光学センサをそなえ、
    該光経由部が前記光を透過するフィルタであるとともに、該光学特性係数が該フィルタの分光透過率であり、該光学センサが、該フィルタを透過した透過光の受光強度を検出し、
    該算出部が、前記線形な関係式を所定の拘束条件の下で解くことにより、前記m個の分光強度を算出することを特徴とする、分光強度分布測定装置。
  12. 前記所定の拘束条件として、前記光の分光強度分布が正値であるという拘束条件を設定することを特徴とする、請求項10又は請求項11記載の分光強度分布測定装置。
  13. 前記所定の拘束条件として、前記光の分光強度分布が、予め定められた分光強度分布の線形な積和で表わされるという拘束条件を設定することを特徴とする、請求項10〜請求項12のいずれか1項に記載の分光強度分布測定装置。
  14. 前記予め定められた分光強度分布が正値であり、且つ、前記光の分光強度分布が、前記予め定められた分光強度分布を非負の係数により線形結合して表わされるという拘束条件をさらに付加することを特徴とする、請求項13記載の分光強度分布測定装置。
  15. 前記予め定められた分光強度分布が、予め想定される光源の分光強度分布の主成分であることを特徴とする、請求項13又は請求項14記載の分光強度分布測定装置。
  16. 前記予め定められた分光強度分布が、予め想定される光源の分光強度分布の主成分を線形結合したものであることを特徴とする、請求項13又は請求項14記載の分光強度分布測定装置。
  17. 前記予め定められた分光強度分布が、予め想定される光源の分光強度であることを特徴とする、請求項13又は請求項14記載の分光強度分布測定装置。
  18. 前記予め定められた分光強度分布を複数組準備し、
    準備された複数組の分光強度分布のそれぞれを用いて、前記光の分光強度分布を算出し、
    前記光の分光強度分布についての複数の算出結果の中から、前記線形な関係式の誤差を最小にするものを前記光の分光強度分布として選択することを特徴とする、請求項13又は請求項14記載の分光強度分布測定装置。
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