JP4303042B2 - 鞍乗り型車両用燃料タンクのブリーザガス大気開放促進装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動二輪車や三輪車等の鞍乗り型車両の燃料タンクからブリーザガスを外部に放出するための大気開放促進装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種のものとしては、例えば図19に示すようなものがある(特許文献1参照)。
【0003】
これは、燃料タンク1に給油口2及びこの給油口2を開閉するキャップ3が設けられると共に、この給油口2及びキャップ3の周囲で燃料タンク1外には、ブリーザリング4が設けられ、このブリーザリング4内と燃料タンク1の内部空間とを連通する図示省略のブリーザ通路が設けられ、このブリーザ通路にブリーザパイプ5の一端部が連通され、このブリーザパイプ5が燃料タンク1内を通って、他端部側が外部に延長されている。
【0004】
このようなものにあっては、車両が炎天下に放置されると、温められた燃料タンク1内で燃料(ガソリン)が気化し、燃料タンク1内で蒸発したガスがそのブリーザパイプ5を通して外部に排出されるようになっている。このようにブリーザパイプ5により下方に延長された位置からブリーザガスを外部に排出することにより、ライダーに対してガソリン臭による不快感を与えないようにしている。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−309277号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のものにあっては、この燃料がブリーザパイプ5を通過中に冷却され、再液化することがあり、この場合には、ブリーザパイプ5の先端から再液化した燃料が垂れて駐車場等に染みができる、という不具合がある。
【0006】
また、ブリーザパイプ5の先端にキャニスターを装着する場合には、コストが高くなると共に、設置スペースの確保が必要になり、鞍乗り型車両においては設置スペースの確保が難しい場合がある。
【0007】
そこで、この発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、簡単な構造の小型の装置で液化した燃料を蒸発させるようにして、液化した燃料が地面に垂れないようにすることができる鞍乗り型車両用燃料タンクのブリーザガス大気開放促進装置を提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を達成するために、請求項1に記載の発明は、鞍乗り型車両の燃料タンクから延長されたブリーザパイプに接続され、該ブリーザパイプから流れてきた液化された燃料を蒸発させて外部に放出するブリーザガス大気開放促進装置であって、前記ブリーザパイプに接続される接続部と、該接続部から流れてきた液化された燃料の気化を促進させる気化促進部とを有し、前記気化促進部は、大気に露出する面であり、前記液化された燃料が伝わって流れる所定の経路長を有する鞍乗り型車両用燃料タンクのブリーザガス大気開放促進装置としたことを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記気化促進部は、蛇腹形状を呈し、前記液化された燃料が前記蛇腹形状の谷部及び山部を伝わりながら蒸発するようにしたことを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、前記気化促進部は、前記液化された燃料が伝わる面を梨地肌とし、前記燃料が該梨地肌を伝わりながら蒸発するようにしたことを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記気化促進部は、スポンジにより成形され、前記液化された燃料が該スポンジに染み込んで蒸発するようにしたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について説明する。
【0014】
[発明の実施の形態1]
図1乃至図5には、この発明の実施の形態1を示す。
【0015】
まず構成を説明すると、図1中符号11は、鞍乗り型車両としての自動二輪車に配設された燃料タンクで、この燃料タンク11の後側近傍にはシート15が、前側にはハンドル16が配設され、下側にはエンジン21が、そして、このエンジン21の前側には前輪27が、後側には後輪28がそれぞれ配設されている。
【0016】
その燃料タンク11は、給油口11a及びこの給油口11aを開閉するキャップ11bが設けられると共に、この給油口11a及びキャップ11bの周囲で燃料タンク11外には、ブリーザリング11cが設けられ、このブリーザリング11c内と燃料タンク11の内部空間とを連通する図示省略のブリーザ通路が設けられ、このブリーザ通路にブリーザパイプ12の一端部12aが連通され、このブリーザパイプ12が燃料タンク11内を通って外部に延長され、燃料タンク11内の圧力を一定にするようにしている。
【0017】
そして、このブリーザパイプ12の他端部12bが車体フレーム14の下方まで延長され、この他端部12bに、大気開放促進装置17が接続されている(図3参照)。
【0018】
この大気開放促進装置17は、図4及び図5に示すように、促進部材本体18とこの上部側に配設されたカバー部材19とから構成されている。この促進部材本体18は、黒色のナイロン材から成形され、上部に、前記ブリーザパイプ12の他端部12bが接続される接続筒部18aが形成され、この接続筒部18aには、その他端部12bと連通する連通路18bが形成され、この連通孔18bの下端部から外部に連通される横孔18cが形成されている。
【0019】
また、この大気開放促進装置17は、「接続部」としての接続筒部18aの下側に、「気化促進部」としての蛇腹部18dが所定の経路長さに形成されている。この蛇腹部18dは、大気に露出し、山部及び谷部を有し、前記横孔18cから液化して流れ出た燃料がその蛇腹部18dを伝わりながら蒸発するように構成されている。
【0020】
さらに、この接続筒部18aの下端部には、嵌合溝部18eが形成され、この嵌合溝部18eに、図3に示すように、車体フレーム14側に設けられたクランプ20の下端部20aが嵌合されて支持され、このクランプ20の上端部20bは、ブリーザパイプ12の他端部12b側に嵌合されるようになっている。
【0021】
一方、カバー部材19は、図5の(b)に示すように、傘形状を呈し、上面部に形成された挿通孔19aに前記促進部材本体18の接続筒部18aが挿入されることにより、このカバー部材19により、前記横孔18cの側方が覆われるように構成されている。
【0022】
次に、作用について説明する。
【0023】
例えば炎天下に自動二輪車が放置され、燃料タンク11内で燃料が温められて気化すると、この燃料ガス(ブリーザガス)がブリーザパイプ12内に流入する。このブリーザパイプ12内を通過中にそのブリーザガスが冷却されることにより、再液化されることがある。
【0024】
そして、この再液化した燃料は、ブリーザパイプ12の他端部12b内から大気開放促進装置17の接続筒部18aの連通路18b内に流入して流れ、横孔18cを介して外部に流出して、蛇腹部18dを伝わって図4中矢印に示すように下方に流れる。
【0025】
この際には、蛇腹部18dが山部と谷部とが連続する凹凸形状を呈しているため、燃料の流れる距離が長くなることから、その伝わって流れている間に、気化が促進されることとなり、燃料が地面に滴下するのを防止することができる。
【0026】
なお、この蛇腹部18dの表面をシボ加工又は塗装により梨地肌として、燃料の流れる距離を長くすると共に、燃料が広い範囲に広がるようにすることで、一層、気化を促進させることができる。
【0027】
一方、再液化されずにブリーザパイプ12内を流れるブリーザガスは、車体フレーム14の下側に位置する横孔18cから外部に排出されることとなる。このようにブリーザガスが排出される位置は、ライダーから離れた位置であるため、ライダーがガソリン臭を不快に感じることはない。
【0028】
また、促進部材本体18の横孔18cの側方は、カバー部材19で覆われているため、路面から跳ね上がった泥等による詰まりを防止することができる。
【0029】
さらに、この促進部材本体18の下端部に嵌合溝部18eを形成し、この嵌合溝部18eにクランプ20の下端部20aを嵌合させることにより、大気開放促進装置17の固定を簡単に行うことができると共に、大気開放促進装置17の揺れを防止できる。
【0030】
このような大気開放促進装置17は、構造が簡単で、容易に成形でき、安価であると共に、小型にできて配設スペースが狭くでき、且つ、黒色であるため目立ち難い。しかも、大気開放促進装置17は、ブリーザパイプ12に差し込んで、クランプ20で保持するだけであるため、装着が簡単である。
【0031】
なお、この実施の形態では、所定の経路長を有する気化促進部が蛇腹形状に形成されているが、これに限らず、螺旋形状に形成しても良い。
【0032】
[発明の実施の形態2]
図6乃至図8には、この発明の実施の形態2を示す。
【0033】
この実施の形態2の大気開放促進装置23は、有底筒状の促進部材本体24と、この本体24に収容されたキャップ部材25と、このキャップ部材25及び促進部材本体24の間に配設された「気化促進部」としての蒸発部材26とから構成されている。
【0034】
その促進部材本体24は、筒状の側壁部24aと底壁部24bとを有し、この底壁部24bの中央部の上側(促進部材本体24内側)には上方に突出する突部24cが形成されると共に、この底壁部24bの中央部の下側には、嵌合溝部24dが形成されている。
【0035】
また、キャップ部材25は、ブリーザパイプ12に接続される「接続部」としての接続筒部25aを有し、この接続筒部25aから下方には、図8に示すように、断面が円弧形状の一対の嵌合片25bが延長され、この両嵌合片25bの下端部に、促進部材本体24の突部24cが嵌合されている。
【0036】
さらに、このキャップ部材25には、接続筒部25a及び両嵌合片25bの周囲に、中間筒部25cが形成され、この中間筒部25cの上部側と接続筒部25aの下部側とが半径方向に延びる連結リブ25dにより連結されている。これら各連結リブ25dの間には、図6に示すように、それぞれ開口25eが形成されていると共に、その中間筒部25cの下端と、促進部材本体24の底壁部24bとの間には、図7に示すように、間隙cが設けられている。
【0037】
さらに、蒸発部材26は、スポンジにより所定の厚みを有する円筒形状に形成され、キャップ部材25の嵌合片25bと、促進部材本体24の側壁部24aとの間に介在されている。
【0038】
このようなものにあっては、再液化した燃料がブリーザパイプ12から大気開放促進装置23の接続筒部25aを介して内部に流入すると、その燃料は、キャップ部材25の嵌合片25bを伝わって下方に流れ、この途中で矢印aに示すように蒸発して開口25eから外部に放出されると共に、蒸発しないで嵌合片25bを伝わって底壁部24bまで流れた燃料は、間隙cを介して蒸発部材26に染み込んで気化することにより、矢印bに示すように外部に放出される。
【0039】
液化されずにブリーザパイプ12を介して大気開放促進装置23内に流入したブリーザガスは、開口25eを介して外部に放出される。
【0040】
[発明の実施の形態3]
図9乃至図12には、この発明の実施の形態3を示す。
【0041】
この実施の形態3の大気開放促進装置29は、上側部材30と下側部材31との間に「気化促進部」としての蒸発部材32が介在されている。
【0042】
その上側部材30は、ブリーザパイプ12に接続される上下方向に延びる「接続部」としての接続筒部30aと、この接続筒部30aから水平方向に延びる蓋部30bと、その接続筒部30aより下方に延びる一対の嵌合片30cとから形成されている。
【0043】
その蓋部30bは、略短円筒形状の周壁部30dが半径方向に沿う複数の連結リブ30eにより、接続筒部30aに連結され、その連結リブ30eの下方には、蒸発部材32の上面に当接する突部30fが下方に向けて突設されている。この突部30fにより、上部空間33を形成するようにしている。
【0044】
また、下側部材31は、略円盤形状を呈し、中央部に前記一対の嵌合片30cの下端部が嵌合される突部31aが突設されると共に、周縁部に蒸発部材32の下端周縁部を保持するフランジ部31bが形成されている。
【0045】
さらに、蒸発部材32は、スポンジにより所定の厚みを有する円筒形状に形成され、中央部の貫通孔32aに前記一対の嵌合片30cが挿通されるようになっている。そして、この蒸発部材32が上側部材30と下側部材31とにより上下方向から挟持されるように構成されている。
【0046】
このようなものにあっては、再液化した燃料がブリーザパイプ12から大気開放促進装置29の接続筒部30aを介して内部に流入すると、その燃料は、上側部材30の嵌合片30cを伝わって下方に流れ、この途中で蒸発して各連結リブ30eの間から外部に放出されると共に、蒸発しないで嵌合片30cを伝わって下側部材31まで流れた燃料は、蒸発部材32に染み込んで、蒸発することにより、前記各連結リブ30eの間や、上側部材30の周壁部30dと下側部材31のフランジ部31bとの間の蒸発部材32の周面部から蒸発して外部に放出されることとなる。
【0047】
液化されずにブリーザパイプ12を介して大気開放促進装置29内に流入したブリーザガスは、上部空間33を介して各連結リブ30eの間から外部に放出される。
【0048】
[発明の実施の形態4]
図13乃至図16には、この発明の実施の形態4を示す。
【0049】
この実施の形態4の大気開放促進装置35は、促進部材本体36の下側に底壁部材37が嵌合され、この内部に「気化促進部」としての蒸発部材38が収容されている。
【0050】
この促進部材本体36は、ブリーザパイプ12に接続され、上下方向に延びる「接続部」としての接続筒部36aと、この接続筒部36aから下方に延びる筒体36bとを有している。そして、この筒体36bには、上部に一対の第1開口36cが形成されると共に、この下側にこの第1開口36cより大きな第2開口36dが複数形成されている。
【0051】
また、前記底壁部材37は、略円形を呈し、促進部材本体36の筒体36bの下端開口に嵌合されて取り付けられている。
【0052】
さらに、前記蒸発部材38は、スポンジにより円柱形状に形成され、促進部材本体36の筒体36b内に収容され、この収容状態で、筒体36b内の上部側に上部空間39が生じるように設定されている。
【0053】
このようなものにあっては、再液化した燃料がブリーザパイプ12から大気開放促進装置35の接続筒部36aを介して上部空間39に流入すると、蒸発部材38に染み込んで、蒸発することにより、第2開口36dから外部に放出される。
【0054】
また、液化しない状態でブリーザパイプ12内を流れてきたブリーザガスは、上部空間39を介して第1開口36cから外部に放出される。
【0055】
[発明の実施の形態5]
図17及び図18には、この発明の実施の形態5を示す。
【0056】
この実施の形態5の大気開放促進装置42は、円筒形状の「接続部」としての接続筒部材43が促進部材本体44に嵌合されると共に、この内部に「気化促進部」としての蒸発部材38が収容されている。
【0057】
その接続筒部材43は、ブリーザパイプ12に接続され、下部に一対の係止環状リブ43aが形成されている。
【0058】
また、促進部材本体43は、有底筒状を呈し、筒部44aと底部44bとを有し、この筒部44aの上部内面側に、前記係止環状リブ43aが係止される溝部44cが形成されている。そして、この筒部44aには、係止環状リブ43aの下側に第1開口44dが2カ所形成され、更に、この第1開口44dの下側にこの第1開口44dより大きな第2開口44eが2カ所形成されている。
【0059】
さらに、前記蒸発部材45は、スポンジにより円柱形状に形成され、促進部材本体44の筒部44a内に収容され、この収容状態で、筒部44a内の上部側に上部空間46が生じるように設定されている。
【0060】
このようなものにあっては、再液化した燃料がブリーザパイプ12から大気開放促進装置42の接続筒部材43を介して上部空間46に流入すると、蒸発部材45に染み込んで、気化することにより、第2開口44eから外部に放出される。
【0061】
また、液化しない状態でブリーザパイプ12内を流れてきたブリーザガスは、上部空間46を介して第1開口44dから外部に放出される。
【0062】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1に記載の発明によれば、鞍乗り型車両の燃料タンクから延長されたブリーザパイプに接続され、該ブリーザパイプから流れてきた液化された燃料を蒸発させて外部に放出するブリーザガス大気開放促進装置であって、前記ブリーザパイプに接続される接続部と、該接続部から流れてきた液化された燃料の気化を促進させる気化促進部とを有し、前記気化促進部は、大気に露出する面であり、前記液化された燃料が伝わって流れる所定の経路長を有することにより、簡単な構造の小型の装置で液化した燃料の気化を促進させて、ガスを外部に排出させるようにし、液化した燃料が地面に垂れないようにすることができる。
【0064】
請求項2に記載の発明によれば、気化促進部を蛇腹形状とすることにより、簡単な構造で燃料の気化を促進させて、ガスを外部に排出できる。
【0065】
請求項3に記載の発明によれば、気化促進部は、液化された燃料が伝わる面を梨地肌とすることにより、簡単な構造で燃料の気化を促進させることができる。
【0066】
請求項4に記載の発明によれば、気化促進部は、スポンジにより成形されることにより、簡単な構造で燃料の気化を促進させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る自動二輪車の側面図である。
【図2】同実施の形態1に係る燃料タンク等を示す断面図である。
【図3】同実施の形態1に係る大気開放促進装置の配設状態を示す図である。
【図4】同実施の形態1に係る大気開放促進装置の正面図である。
【図5】同実施の形態1に係る大気開放促進装置を示す図で、(a)は促進部材本体の断面図、(b)はカバー部材の断面図である。
【図6】この発明の実施の形態2に係る大気開放促進装置の平面図である。
【図7】同実施の形態2に係る図6のA−A線に沿う断面図である。
【図8】同実施の形態2に係る図7のB−B線に沿う断面図である。
【図9】この発明の実施の形態3に係る大気開放促進装置の正面図である。
【図10】同実施の形態3に係る大気開放促進装置の平面図である。
【図11】同実施の形態3に係る図10のC−C線に沿う断面図である。
【図12】同実施の形態3に係る図10のD−D線に沿う断面図である。
【図13】この発明の実施の形態4に係る大気開放促進装置の正面図である。
【図14】同実施の形態4に係る図13のE−E線に沿う断面図である。
【図15】同実施の形態4に係る図13のF−F線に沿う断面図である。
【図16】同実施の形態4に係る図13のG−G線に沿う断面図である。
【図17】この発明の実施の形態5に係る大気開放促進装置の鉛直方向に沿う断面図である。
【図18】同実施の形態5に係る促進部材本体を示す図で、(a)は平面図、(b)は上側の正面図である。
【図19】従来例を示す図2に相当する断面図である。
【符号の説明】
11 燃料タンク
12 ブリーザパイプ
17,23,29,35,42 大気開放促進装置
18a,25a,30a,36a 接続筒部(接続部)
43 接続筒部材(接続部)
18d 蛇腹部(気化促進部)
26,32,38,45 蒸発部材(気化促進部)
Claims (4)
- 鞍乗り型車両の燃料タンクから延長されたブリーザパイプに接続され、該ブリーザパイプから流れてきた液化された燃料を蒸発させて外部に放出するブリーザガス大気開放促進装置であって、
前記ブリーザパイプに接続される接続部と、該接続部から流れてきた液化された燃料の気化を促進させる気化促進部とを有し、前記気化促進部は、大気に露出する面であり、前記液化された燃料が伝わって流れる所定の経路長を有することを特徴とする鞍乗り型車両用燃料タンクのブリーザガス大気開放促進装置。 - 前記気化促進部は、蛇腹形状を呈し、前記液化された燃料が前記蛇腹形状の谷部及び山部を伝わりながら蒸発するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両用燃料タンクのブリーザガス大気開放促進装置。
- 前記気化促進部は、前記液化された燃料が伝わる面を梨地肌とし、前記燃料が該梨地肌を伝わりながら蒸発するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両用燃料タンクのブリーザガス大気開放促進装置。
- 前記気化促進部は、スポンジにより形成され、前記液化された燃料が該スポンジに染み込んで蒸発するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両用燃料タンクのブリーザガス大気開放促進装置。
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