JP4301959B2 - 埋め込み可能医療デバイスシステム - Google Patents

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Description

本発明は、心臓ペースメーカに関し、特に、1つまたは複数の心室をペーシングする心臓ペースメーカに関する。
マルチプログラム可能なVDD、VDDR、DDDおよびDDDRペーシングモードなどの房室同期2腔ペーシングモードは、房室同期ペーシングを供給するための埋め込み可能ペースメーカにおいて広く採用されてきた。こうしたペーシングモードで動作するペースメーカは、心房脱分極を検出し、心房脱分極に応答して心房検知事象信号を生成する心房検知増幅器を含むことができる。いくつかのペースメーカでは、心房事象を検知する同じ電極は、心房が自発的に活性化することができない時に、心房ペーシングパルスをも送出することができる。
心房事象(検知されるか、ペーシングされるかのいずれでもよい)に続き、かつ、房室遅延の終了に続いて、ペースメーカは、1つまたは複数の心室に心室ペーシングパルスを供給する。いくつかのペースメーカでは、心室が自発的に活性化する時には、心室ペーシングパルスの送出が禁止される。DDDおよびDDDRモードペーサの中には、検知され、ペーシングされた心房事象に対して別個の房室遅延を使用するものもある。
房室遅延は、房室同期性および血行力学性能にとって重要である。一般に、房室同期ペースメーカは、患者の生来の洞調律に追従し、広い範囲の心拍数にわたって心房収縮についての血行力学の寄与を保存する能力を有する。機械的な房室同期の重要性は、その全体が参照により本明細書に援用される、同一譲受人に譲渡された米国特許第5,626,623号に非常に詳細に記載される。
従来技術のペースメーカにおいて、房室遅延は、一定間隔である必要はないが、種々の因子に応じて長かったり、短かったりする可能性がある。いくつかの従来技術のデバイスは、たとえば、心臓の右心室および/または左心室から得られる圧力データを用いて、房室遅延を調整するようにする。特に、従来技術のデバイスは、右心室で測定される推定された肺動脈拡張(ePAD)圧の関数として、または、心臓収縮性の関数として、または、測定される心拍出量の関数として、房室遅延を調整してきた。従来技術の他のデバイスは、房室遅延を調整し、心室圧力に対して得られる効果を観察してきた。これらの技法および/またはデバイスの例を、以下の表1に列挙される発行済み米国特許において見出すことができる。
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上記表1に列挙する全ての特許は、それぞれ、その全てが参照により本明細書に援用される。本発明の概要、好ましい実施形態の詳細な説明、および添付の特許請求の範囲を読めば、当業者は容易に理解すると思われるため、表1の特許に開示される多くのデバイスおよび方法は、本発明の技法を用いることによって、有利に変更されてもよい。
[発明の概要]
本発明は一定の目的を有する。すなわち、本発明の種々の実施形態は、検知された因子に応答して房室遅延を調整することに関して従来技術に存在する1つまたは複数の問題に対する解決策を提供する。これらの問題は、たとえば、等容性心室収縮が、心室充填の終わりと一致するようにさせるように房室遅延を調整することができないことを含む。
本発明の一目的は、機械的な房室同期性を向上させる房室遅延を選択することによる血行力学性能の促進である。特に、等容性心室収縮が、心室充填が完了するとすぐに起こるようにさせることが本発明の目的である。等容性心室収縮が、心室が充填される前に開始する時、または、充填の完了と等容性収縮の間に遅延が存在する場合、心拍出量が減る場合がある。等容性収縮が即座に充填に続くと、患者の心拍出量が改善され、心臓の血行力学性能が最適に近くなる。
したがって、本発明の一利点は、血行力学性能を改善させることである。本発明は、心室の充填が完了するとすぐに等容性心室収縮が起こるように房室遅延を調整することによって、血行力学性能を改善させる。
本発明の別の目的は、問題となる量を直接反映するインジケータを使用することである。特に、等容性収縮の開始は心室圧力の急な上昇に反映される。この上昇は、圧力曲線および/または圧力曲線の導関数を監視することによって検出されることができる。房室弁の閉鎖は、弁を通る血流によって反映される。すなわち、弁を通る血流が止まると、弁は閉じる。本発明は、有利には、同期化されるメカニズムの、導出されたインジケータではなく直接のインジケータを考える。
本発明のさらなる目的は、心拍数が変わる時に、向上した血行力学性能が維持されるように、心拍数の変化に応答して調整可能である房室遅延を供給することである。本発明の一実施形態において、2つ以上の心拍数において、心室ペースと僧帽弁閉鎖の間の間隔の測定が行われてもよい。埋め込み可能デバイスは、異なる心拍数において、異なる充填時間を可能にするために、房室遅延を調整することができる。
したがって、本発明は、変わる条件に適用する点で有利である。特に、本発明は、有利には、変わる条件下で血行力学性能を維持し、また、自動で維持する。
概して、本発明は、従来技術の欠陥に対処し、目的および利点を実現する特徴を含む。特に、本発明は、左心室からの圧力データなどの圧力データを収集するセンサを含んでよい。圧力データを用いて、心室ペースなどの心出現と心室等容性収縮の開始との間の時間間隔を測定するようにしてもよい。本発明はまた、心出現と心室充填の完了との間の1つまたは複数の時間間隔の測定値を記憶するメモリを含んでもよい。さらに、本発明は、等容性収縮の開始を心室充填の完了と同期させるために房室遅延を選択するプロセッサを含んでよい。プロセッサはさらに、患者の心拍数の関数として房室遅延を調整してもよい。
本発明の種々の実施形態は、先の問題の少なくとも1つを解決するという目的を有する。
好ましい実施形態の以下の詳細な説明において、説明の一部をなす添付図面が参照され、添付図面において、本発明が実施されることができる特定の実施形態が、例示として示される。他の実施形態が利用されてもよく、本発明の範囲から逸脱せずに、構造上のまた論理的な変更が行われてもよいことが理解されるべきである。したがって、以下の詳細な説明は、限定的な意味で受け取られるべきでなく、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって規定される。
図1は、本発明の埋め込み可能医療デバイス(「IMD」)10の一実施形態の簡略図である。図1に示すIMD10は、密封格納部14のコネクタモジュール12に取り付けられたペーシングおよび検知リード線16および18の少なくとも1本を備え、人または哺乳類の心臓8の近くに埋め込まれたペースメーカである。ペーシングおよび検知リード線16および18は、心臓8の脱分極および再分極に伴う電気信号を検知し、さらに、リード線の遠位端の近傍にある心臓組織の脱分極を引き起こすようにペーシングパルスを供給する。リード線16および18は、当技術分野でよく知られているように、ペースメーカ上に配設された単極または2極電極を有することができる。IMD10の例は、Bennett他に対する米国特許第5,158,078号、Shelton他に対する米国特許第5,312,453号、Olsonに対する米国特許第5,144,949号(それぞれ、その全体が参照により本明細書に援用される)に開示される埋め込み可能心臓ペースメーカを含む。
図2は、人または哺乳類の心臓8の中およびその近くに位置するIMD10のコネクタモジュール12および密封格納部14を示す。心房および心室ペーシングリード線16および18は、コネクタモジュール12から、心臓8の右心房および右心室にそれぞれ延びる。心房ペーシングリード線16の遠位端に配設される心房電極20および21は右心房内に位置する。心室ペーシングリード線18の遠位端に配設される心室電極28および29は右心室内に位置する。
リード線16および18は、右心房または右心室の活動を検知し、また、刺激を送出してもよい。リード線16および18はまた、右心房または右心室に刺激を送出してもよい。或る患者では、心臓8の右心室の刺激は、IMD10がリード線16を介して心房活動を検知した後、または、IMD10が、リード線16を介して右心房にペーシングパルスを送出した後に起こる。心房検知またはペースと心室刺激の間の時間間隔は房室遅延と呼ばれる。以下でより詳細に説明されるように、IMD10は、心臓8の血行力学効率を改善するために房室遅延を調整してもよい。
図3は、IMD10がマイクロプロセッサベースのアーキテクチャを有する、本発明の一実施形態によるIMD10の構成部品を示すブロック図である。IMD10は、好ましくは、格納部14の内部に位置するハイブリッド回路に接合した圧電加速度計である、活動センサすなわち加速度計11を含むものとして示されている(図1および図2に示す)。活動センサ11は(必ずではないが)通常、患者の代謝要件に関連する測定されるパラメータに応じて変動するセンサ出力を供給する。都合上、図3のIMD10は、リード線18のみがIMDに接続された状態で示される。しかし、図3には明示的には示さない同様な回路部品および接続部がリード線16に適用されることが理解される(図1および図2に示す)。
図3のIMD10は、最も好ましくは、外部プログラミングユニット(図示せず)によってプログラム可能である。1つのこうしたプログラマは、市販されているMedtronic Model9790プログラマであり、Medtronic Model9790プログラマは、マイクロプロセッサベースであり、通常、無線周波数(RF)符号化信号をIMD10に送信またはテレメトリ送信するプログラミングヘッドを通して、IMD10に一連の符号化信号を供給する。こうしたテレメトリシステムは、その全体が参照により本明細書に援用される、Wyborny他に対する米国特許第5,312,453号に記載される。Wyborny他の米国特許第5,312,453号に開示されるプログラミング方法(methodology)は、例示の目的のみのために本明細書で特定される。当技術分野で知られている複数の適当なプログラミングおよびテレメトリ方式のうちの任意のものが、所望の情報がペースメーカに対して送受信される限りにおいて使用されてもよい。以下で述べるように、IMD10が房室遅延を調整するのに用いられる可能性があるデータが、テレメトリを介してIMD10に供給されてもよい。
図3に示すように、リード線18は、入力コンデンサ52を通ってIMD10のノード50に結合される。活動センサすなわち加速度計11は、最も好ましくは、IMD10の密封格納部14の内部に位置するハイブリッド回路に取り付けられる。活動センサ11によって供給される出力信号は、入力/出力回路54に結合される。入力/出力回路54は、心臓8とインタフェースするアナログ回路、活動センサ11、アンテナ56および刺激パルスを心臓8に印加する回路を含む。心臓8のレートは、マイクロコンピュータ回路58内に記憶されたソフトウェアで実施するアルゴリズムによって制御される。
マイクロコンピュータ回路58は、好ましくは、オンボード回路60およびオフボード回路62を備える。回路58は、その全体が参照により本明細書に援用される、Shelton他に対する米国特許第5,312,453号に開示されるマイクロコンピュータ回路に対応してもよい。オンボード回路60は、好ましくは、マイクロプロセッサ64、システムクロック回路66、およびオンボードRAM68およびROM70を含む。オフボード回路62は、好ましくは、RAM/ROMユニットを備える。オンボード回路60およびオフボード回路62はそれぞれ、データ通信バス72によってデジタル制御器/タイマ回路74に結合される。マイクロコンピュータ回路58は、標準RAM/ROM部品によって増大した専用集積回路デバイスを備えてもよい。
図3に示す電気部品は、当技術分野における一般的な手法に従って、適切な埋め込み可能電池電源76によって駆動される。明確にするために、IMD10の種々の部品に対する電池電力の結合部が図に示されていない。
アンテナ56は、入力/出力回路54に接続されて、RF送信機および受信機テレメトリユニット78を通してアップリンク/ダウンリンクテレメトリを可能にするようにする。例を挙げると、テレメトリユニット78は、その全体が参照により本明細書に援用される、Thompson他に発行された米国特許第4,566,063号に開示されるユニット、または、Wyborny他に対する先に参照した米国特許第5,312,453号に開示されるユニットに対応してもよい。一般に、選択される特定のプログラミングおよびテレメトリ方式が心臓レート応答パラメータの入力および記憶を可能にすることが好ましい。本明細書で提示されるアンテナ56、入力/出力回路54、およびテレメトリユニット78の特定の実施形態は、例示の目的のためだけに示されており、本発明の範囲を制限することを意図していない。
図3を参照し続けると、VREFおよびバイアス回路82は、最も好ましくは、入力/出力回路54に含まれるアナログ回路用の安定した電圧基準およびバイアス電流を生成する。アナログ−デジタル変換器(ADC)およびマルチプレクサユニット84は、アナルグ信号をデジタル化し、「リアルタイム」テレメトリ心臓内信号および電池の製品寿命(EOL)交換機能を提供する電圧を供給する。IMD10のタイミングを制御する動作コマンドは、マイクロプロセッサ64からデータバス72を介してデジタル制御器/タイマ回路74に結合され、デジタル制御器/タイマ回路74において、デジタルタイマおよびカウンタは、IMD10の全体の補充間隔ならびに入力/出力回路54内に配設された周辺部品の動作を制御するための、種々の不応の、ブランキング用の、および他のタイミング窓を確立する。
デジタル制御器/タイマ回路74は、好ましくは、検知増幅器88、ピーク検知およびしきい値測定ユニット90、および比較器/しきい値検出器(COMP)92を含む検知回路部品に結合する。回路74は、さらに好ましくは、リード線18によって検知された、増幅され処理された信号を受信する電位図(EGM)増幅器94に結合される。検知増幅器88は、検知された電気心臓信号を増幅し、増幅された信号をピーク検知およびしきい値測定回路部品90に供給し、ピーク検知およびしきい値測定回路部品90は、次に、複数導体信号経路67上のピーク検知された電圧および測定された検知増幅器しきい値電圧の示度を、デジタル制御器/タイマ回路74に供給する。増幅された検知増幅器信号はまた、比較器/しきい値検出器92に供給される。例を挙げると、検知増幅器88は、その全体が参照により本明細書に援用される、Steinに対する米国特許第4,379,459号に開示される増幅器に対応してもよい。
IMD10が、心臓アナログ電位図を表すものを送信するように外部プログラマによって問い掛けられると、EGM増幅器94によって供給される電位図信号が使用される。たとえば、その全体が参照により本明細書に援用される、Thompson他に対する米国特許第4,556,063号を参照されたい。出力パルス発生器96は、(a)補充間隔がタイムアウトするか、(b)外部で送信されたペーシングコマンドが受信されるか、(c)ペーシング技術においてよく知られている他の記憶されたコマンドに応答して、のいずれかがあるたびに、デジタル制御器/タイマ回路74によって供給されるペーシングトリガ信号に応答して、結合コンデンサ98を通して患者の心臓8に増幅されたペーシング刺激を供給する。例を挙げると、出力増幅器96は一般に、その全体が参照により本明細書に援用される、Thompsonに対する米国特許第4,476,868号に開示される出力増幅器に対応してもよい。
本明細書で特定される、検知増幅器88、出力パルス発生器96、およびEGM増幅器94の特定の実施形態は、例示の目的のみのために提示され、本発明の範囲に関して制限的であることを意図しない。こうした回路の特定の実施形態は、回路が、刺激パルスを生成する手段を提供し、心臓8の生来のまたは刺激された収縮を示す信号を供給することが可能である限り、本発明のいくつかの実施形態を実施することに対して重要ではない場合がある。
本発明のいくつかの好ましい実施形態において、IMD10は、限定はしないが、DDD、DDI、VVI、VOO、およびVVTモードを含む、種々の非レート応答モードで動作してもよい。本発明の他の好ましい実施形態において、IMD10は、限定はしないが、DDDR、DDIR、VVIR、VOOR、およびVVTRモードを含む、種々のレート応答モードで動作してもよい。本発明の実施形態の中には、非レート応答モードとレート応答モードの両方で動作可能であるものがある。さらに、本発明の種々の実施形態において、IMD10は、生成される1つまたは複数の選択されたセンサ出力に応答して、心臓8に刺激パルスを送出するレートを変えるよう動作するように、プログラム的に構成されてもよい。本明細書で明示的に述べていない多くのペースメーカの特徴および機能は、本発明の範囲内に留まったままでIMD10内に組み込まれる。
本発明は、単一センサまたは2センサペースメーカに範囲を限定せず、活動センサまたは圧力センサのみを備えるIMDに限定しない。同様に、本発明は、単腔ペースメーカ、ペースメーカ用の単腔リード線、あるいは、ペースメーカ用の単一センサまたは2センサリード線に範囲を限定もしない。このため、本発明の種々の実施形態は、たとえば、1本または複数本のリード線と共に、または、複数腔ペースメーカを用いて実施されてもよい。本発明の少なくともいくつかの実施形態は、単腔、2腔、3腔、または4腔ペースメーカあるいは他のタイプのIMDの状況で同様にうまく適用されてもよい。たとえば、その全体が参照により本明細書に援用され、その中で米国特許の全てが参照されている、Thompson他に対する米国特許第5,800,465号を参照されたい。
IMD10はまた、多くの市販の埋め込み可能PCDの任意のものに対応するペ−スメーカ/カーディオバータ/ディフィブリレータ(「PCD」)であってよい。本発明の種々の実施形態は、Olson他に対する米国特許第5,545,186号、Keimelに対する米国特許第5,354,316号、Bardyに対する米国特許第5,314,430号、Plessに対する米国特許第5,131,388号、Baker他に対する米国特許第4,821,723号(それぞれ、その全体が参照により本明細書に援用される)に記載されるPCDなどのPCDと共に実施されてもよい。
図4および図5は、IMD10がPCDである、本発明のIMD10および対応するリード線セットの一実施形態を示す。図4において、心室リード線は、Bardyに対する米国特許第5,099,838号および第5,314,430号に開示されるリード線の形態をとり、管状絶縁シースによって互いから分離された3つの同心らせん状導体を保持する細長い絶縁リード線本体1を含む。リード線1の遠位端には、リング電極2、絶縁電極ヘッド4内に伸縮自在に搭載された拡張可能らせん電極3、および細長いコイル電極5が位置する。電極のそれぞれは、リード線本体1内のらせん状導体の1本に結合される。電極2および3は、心臓ペーシングおよび心室脱分極の検知に使用される。リード線の近位端には、それぞれがらせん状導体の1本に結合する、3つの電気コネクタを保持する分岐コネクタ6がある。ディフィブリレーション電極5である、細長いコイル電極5は、プラチナ、プラチナ合金、または、埋め込み可能ディフィブリレーション電極に使用可能であることが知られている他の材料から作製される場合があり、長さが約5cmである場合がある。
図4に示す心房/SVCリード線は、心室リード線の構造に対応する、管状絶縁シースによって互いから分離された3つの同心らせん状導体を保持する細長い絶縁リード線本体7を含む。リード線のJの形状をした遠位端には、リング電極9、絶縁電極ヘッド15内に伸縮自在に搭載された拡張可能らせん電極13が位置する。電極のそれぞれは、リード線本体7内のらせん状導体の1本に結合される。電極13および9は、心房ペーシングおよび心房脱分極の検知に使用される。細長いコイル電極19は、電極9に近接して設けられ、リード線本体7内の第3導体に結合される。電極19は好ましくは、長さが10cm以上で、SVCから三尖弁の方に延びるように構成される。本発明の一実施形態において、右心房/SVC電極の約5cmは、右心房内に位置し、残りの5cmはSVC内に位置する。リード線の近位端には、それぞれがらせん状導体の1本に結合する3つの電気コネクタを保持する分岐コネクタ17がある。
いくつかのモードにおいて、IMD10は、電極13および9を介して検知されるかまたはペーシングされる心房活動に続いて、また、房室遅延に続いて、電極2および3を用いて右心室をペーシングする場合がある。以下でより詳細に述べるように、IMD10は、心臓8の血行力学効率を改善するために、房室遅延を調整する場合がある。
図4に示す冠状動脈洞リード線は、先に引用したBradyに対する米国特許第5,099,838号に開示される冠状動脈洞リード線の形態をとり、細長いらせん状ディフィブリレーション電極21に結合する1本のらせん状導体を保持する細長い絶縁リード線本体41を含む。図4において破線の外形で示す電極21は、心臓の冠状動脈洞および大静脈内に位置する。リード線の近位端には、らせん状導体に結合する電気コネクタを保持するコネクタプラグ23がある。細長いらせん状ディフィブリレーション電極41は長さが約5cmであってよい。
IMD10は、リード線1、7、および41、ならびに、コネクタモジュール12内に挿入されたリード線コネクタ組み立て品23、17、および6と組み合わされて、図4に示される。任意選択で、IMD10のハウジング14の外に面する部分の絶縁は、いくつかの単極心臓ペ−スメーカで使用されるのと同様に、パリレンなどのプラスチックコーティングまたはシリコンゴムを用いて設けられてもよい。しかし、外に面する部分は、絶縁されないままにされるか、または、絶縁部分と非絶縁部分の間で何らかの他の分割を使用してもよい。ハウジング14の非絶縁部分は、心房か心室のいずれかを除細動するために皮下ディフィブリレーション電極として働く。その全体が参照により本明細書に援用される、Min他に対する米国特許第5,690,686号に示される構成などの、図4に示されるもの以外のリード線構成が、本発明と共に実施されてもよい。
図5は、本発明のIMD10の一実施形態の機能略図である。本発明は、カーディオバータ、および、抗頻脈ペーシング治療を提供しないディフィブリレータを含む、広い範囲のデバイス実施態様で実施されることができると考えられるため、この図は、本発明の種々の実施形態が組み込まれる可能性があるタイプのデバイスの例示として、また、制限するものではないと考えられるべきである。
IMD10は電極システムを備える。図4の電極構成が使用される場合、示される電極に対する対応は以下の通りである。図5の電極25は、IMD10のハウジングの非絶縁部分を含む。電極25、15、21、および5は、高電圧出力回路27に結合され、高電圧出力回路27は、制御バス31を介してCV/DEFIB(カーディオバージョン/ディフィブリレーション)制御ロジック79によって制御される高電圧スイッチを含む。回路27内に配設されるスイッチは、ディフィブリレーションパルスの送出中に、どの電極が使用されるか、および、どの電極が、(コンデンサ33および35を含む)コンデンサバンクの正および負の端子に結合されるかを判断する。
電極2および3は、患者の心室上またはその中に位置し、R波増幅器(AMP)37に結合され、R波増幅器37は好ましくは、測定されたR波振幅の関数として調整可能な検知しきい値を供給する自動利得制御式増幅器の形態をとる。電極2と3の間で検知された信号が現在の検知しきい値を超える時はいつでも、R OUTライン39上に信号が生成される。
電極9および13は、患者の心房上またはその中に位置し、P波増幅器(AMP)43に結合され、P波増幅器43はまた、好ましくは、測定されたP波振幅の関数として調整可能な検知しきい値を供給する自動利得制御式増幅器の形態をとる。電極9と13の間で検知された信号が現在の検知しきい値を超える時はいつでも、P OUTライン45上に信号が生成される。R波増幅器37およびP波増幅器43の一般的な動作は、その全体が参照により本明細書に援用される、Keimel他に対する米国特許第5,117,824号に開示される動作に対応してもよい。
スイッチマトリクス47は、デジタル信号解析で用いるために利用可能な電極のうちのどれが広帯域(0.5〜200Hz)増幅器(AMP)49に結合されるかを選択するのに用いられる。電極の選択は、ADDR/データバス53を介してマイクロプロセッサ(μP)51によって制御され、その選択は、所望されるように変えられてもよい。バンドパス増幅器49への結合のために選択された電極からの信号は、マルチプレクサ(MUX)55に供給され、その後、ダイレクトメモリアクセス(DMA)回路61の制御下でランダムアクセスメモリ(RAM)59に記憶するために、A/D変換器57によってマルチビットデジタル信号に変換される。マイクロプロセッサ51は、デジタル信号解析技法を使用して、ランダムアクセスメモリ59に記憶されるデジタル化信号を特徴付け、当技術分野で知られている多くの信号処理方法の任意のものを使用して患者の心調律を認識し分類する。
回路部品の残りは、心臓ペーシング、カーディオバージョン、およびディフィブリレーション治療を供給するのに専用であり、本発明のために、当業者に知られている回路部品に対応してもよい。ペーシング、カーディオバージョン、およびディフィブリレーション機能を達成するための以下の例示的な装置が開示される。ペーサタイミング/制御回路63は好ましくは、DDD、VVI、DVI、VDD、AAI、DDI、および当技術分野ではよく知られている単腔および2腔ペーシングの他のモードに伴う基本時間間隔を制御するプログラム可能デジタルカウンタを含む。ペーサタイミング/制御回路63はまた、好ましくは、当技術分野で知られている任意の抗頻脈性不整脈ペーシング治療を使用して、心房と心室の両方において抗頻脈性不整脈ペーシングに伴う補充間隔を制御する。さらに、回路部品63は、検知されたかペ−シングされた心房事象をペーシングされた心室事象から分離する房室遅延を制御してもよい。
ペーサタイミング/制御回路63で規定される間隔は、心房および心室ペーシング補充間隔、P波およびR波の検知がその間は補充間隔のタイミングを再始動するのに有効でない不応期、およびペーシングパルスのパルス幅を含む。これらの間隔の継続期間は、メモリ59内の記憶されたデータに応じて、マイクロプロセッサ51によって確定され、アドレス(ADDR)/データバス53を介してペーサタイミング/制御回路63に伝達される。ペーサタイミング/制御回路63はまた、マイクロプロセッサ51の制御下で心臓ペーシングパルスの振幅を確定する。
ペーシングの間に、ペーサタイミング/制御回路63内の補充間隔カウンタは、ライン39および45上の信号によって指示される、R波およびP波の検知で、また、選択されたペーシングモードに従って、電極9、13、2および3に結合するペーサ出力回路(Aペース、Vペース)65および67によるペーシングパルスのタイムアウトトリガの生成で、リセットされる。補充間隔カウンタはまた、ペーシングパルスの生成でリセットされ、したがって、抗頻脈性不整脈ペーシングを含む、心臓ペーシング機能の基本タイミングを制御する。補充間隔タイマによって規定される間隔の継続期間は、アドレス/データバス53を介してマイクロプロセッサ51によって確定される。R波およびP波の検知によってリセットされた時の補充間隔カウンタに存在するカウント値を用いて、R−R間隔、P−P間隔、P−R間隔、およびR−P間隔の継続期間が測定されてもよく、その測定値は、メモリ59に記憶され、その測定値を用いて、頻脈性不整脈の存在が検出される。
マイクロプロセッサ51は、最も好ましくは、割り込み駆動型デバイスとして動作し、P波およびR波の検知の発生に対応して、また、心臓ペーシングパルスの生成に対応して、ペーサタイミング/制御回路63からの割り込みに応答する。これらの割り込みは、アドレス/データバス53を介して供給される。マイクロプロセッサ51によって行われるべき任意の必要な数学的計算、および、ペーサタイミング/制御回路63によって制御される値または間隔の任意の更新はこうした割り込みに続いて起こる。
本発明において使用される、心房または心室頻脈性不整脈の検出は、当技術分野で知られている頻脈性不整脈検出アルゴリズムに対応してもよい。たとえば、心房または心室頻脈性不整脈の存在は、持続する一連の短いR−RまたはP−P間隔(すなわち、途切れのない一連の短いR−RまたはP−P間隔)の頻脈性不整脈を示す平均レートを検出することによって確認されてもよい。検出された高いレートの開始のレート、高いレートの安定性、および、当技術分野で知られている多くの他の因子もまた、この時に測定されてもよい。こうした因子を測定する適切な心室頻脈性不整脈検出方法は、Vollmannに発行された米国特許第4,726,380号、Pless他に発行された米国特許第4,880,005号、Haluska他に発行された米国特許第4,830,006号(それぞれ、その全体が参照により本明細書に援用される)に記載される。さらなる頻脈認識方法のセットは、Olson等による論文「Onset and Stability for Ventricular Tachyarrhythmia Detection in an Implantable Pacer-Cardioverter-Defibrillator」(Computers in Cardiology, Oct. 7-10, 1986, IEEE Computer Society Press, pp. 167-170にて公表)(その全体が参照により本明細書に援用される)に開示される。心房フィブリレーション検出方法は、Adams他による公告PCT出願第US92/02829号、国際公開第WO/92/8198号、および、Arzbaecher等による論文「Automatic Tachycardia Recognition」(PACE, May-June, 1984, pp. 541-547にて公表)(両者はその全体が参照により本明細書に援用される)に開示される。
心房または心室頻脈性不整脈が検出され、抗頻脈性不整脈ペーシング療法が所望される場合、抗頻脈性不整脈ペーシング治療の生成を制御するための適切なタイミング間隔が、マイクロプロセッサ51からペーサタイミング/制御回路63にロードされて、ペーサタイミング/制御回路63内の補充間隔カウンタの動作を制御し、R波およびP波の検出が、その間は補充間隔のカウンタを再始動するのに有効でない不応期を規定するようにする。
別法として、Berkovits他に発行された米国特許第4,577,633号、Pless他に発行された米国特許第4,880,005号、Vollmann他に発行された米国特許第4,726,380号、Holley他に発行された米国特許第4,587,970号(これら全ては、その全体を参照により本明細書に援用される)に記載される、抗頻脈性不整脈ペーシングパルスのタイミングおよび生成を制御する回路部品が同様に使用されてもよい。
カーディオバージョンまたはディフィブリレーションパルスの生成が必要とされる場合、マイクロプロセッサ51は、補充間隔カウンタを使用して、こうしたカーディオバージョンまたはディフィブリレーションパルスならびに関連する不応期のタイミングを制御してもよい。カーディオバージョンパルスを必要とする心房または心室の細動または頻脈性不整脈の検出に応答して、マイクロプロセッサ51は、カーディオバージョン/ディフィブリレーション制御回路79を作動させ、カーディオバージョン/ディフィブリレーション制御回路79は、高電圧充電制御ライン71の制御下で、充電回路69を介して高電圧コンデンサ33および35の充電を開始する。高電圧コンデンサ上の電圧は、VCAPライン73を介して監視され、マルチプレクサ(MUX)55を通過し、マイクロプロセッサ51によって設定された所定値に達することに応答して、充電を終了させるために、Cap Full(C.F.)ライン77上に論理信号を生成する。その後、ディフィブリレーションまたはカーディオバージョンパルスの送出のタイミングがペーサタイミング/制御回路63によって制御される。細動または頻脈治療の送出に続いて、マイクロプロセッサ51は、デバイスを心臓ペーシングモードに戻し、ペーシングあるいは心房または心室脱分極の検知の発生による次の連続する割り込みを待つ。
心室カーディオバージョンおよびディフィブリレーションパルスの送出および同期化のための、また、それらに関連するタイミング機能を制御するための適切なシステムのいくつかの実施形態は、Keimelに対する米国特許第5,188,105号、Adams他に対する米国特許第5,269,298号、Mirowski他に対する米国特許第4,316,472号(それぞれ、その全体が参照により本明細書に援用される)に開示される。しかし、任意の知られているカーディオバージョンまたはディフィブリレーションパルス制御回路が本発明の種々の実施形態と共に使用可能であると思われる。たとえば、Zipesに対する米国特許第4,384,585号、Pless他に対する米国特許第4,949,719号、Engle他に対する米国特許第4,375,817号(これら全ては、その全体が参照により本明細書に援用される)に開示される回路部品などの、カーディオバージョンおよびディフィブリレーションパルスのタイミングおよび生成を制御する回路部品が同様に使用されてもよい。
引き続き図5を参照すると、カーディオバージョンまたはディフィブリレーションパルスの送出は、制御バス31を介した制御回路79の制御下で、出力回路27によって達成される。出力回路27は、単相か、2相のいずれのパルスが送出されるか、電極の極性、および、パルス送出時にどの電極が関係するかを判断する。出力回路27はまた、パルス送出中に電極が結合されるかどうかを制御する高電圧スイッチを含む。別法として、パルス送出中に結合されることを意図される電極は、デバイスハウジングの外か中のいずれかで、単に互いに永久的に結合されてもよく、現行の埋め込み可能ディフィブリレータの場合と同様に、極性は、同様にプリセットされてもよい。複数電極システムに対する2相パルス療法を送出する出力回路部品の例は、先に引用したMehraに発行された特許およびKallokに対する米国特許第4,727,877号(その全体が参照により本明細書に援用される)に見出されることができる。
単相パルスの送出を制御するのに用いられてよい回路部品の例は、Keimelに対する米国特許第5,163,427号(その全体が参照により本明細書に援用される)に開示される。Mehra他に対する米国特許第4,953,551号、または、Winstromに対する米国特許第4,800,883号(両者は、その全体が参照により本明細書に援用される)に開示されるのと同じ出力制御回路部品は、同様に、2相パルスを送出するために、本発明の種々の実施形態と共に使用されてもよい。
別法として、IMD10は、Obel他に対する米国特許第5,199,428号、Carpentier他に対する米国特許第5,207,218号、または、Schwartzに対する米国特許第5,330,507号に開示されるような埋め込み可能神経刺激器または筋肉刺激器、あるいは、Bennet他に発行された米国特許第5,331,966号(これら全ては、それぞれ、その全体が参照により本明細書に援用される)に開示されるような埋め込み可能監視デバイスであってよい。本発明は、電気リード線と共に用いられる任意の形態の埋め込み可能電気デバイスに対して幅広い用途を見出すと思われる。
図6は、本発明の実施形態を例示するシステム100を示し、圧力測定を用いて、房室遅延が調整される。人間または哺乳類に埋め込み可能であってよいシステム100は、心臓ペースメーカ102を含む。ペースメーカ102は、1つまたは複数のペーシングモードを用いて心臓8の1つまたは複数の腔(図6では示さず)をペーシングすることができる。ペースメーカ102は、たとえば、図2に示すような心臓8の右側を検知しペーシングするデバイス、または、図4に示すように、心臓8の左右の側を検知しペーシングするペースメーカ/カーディオバータ/ディフィブリレータであってよい。しかし、本発明は、図2および図4に示す例示的なペースメーカに限定されない。
ペースメーカ102は、上述した埋め込み可能医療デバイス10の多くの形態のうちの1つであるか、または、外部ペースメーカであってよい。心房電極108は、上述した電極9、13、20、または21のいずれかに対応し、心室電極110は、上述した電極2、3、28、29のいずれかに対応し、ディフィブリレーションコイル電極114は、上述した細長いコイル電極5に対応してもよい。しかし、本発明は、図1〜図5に示す例示的なデバイスおよびシステムに限定されない。
システム100は、電極108および110を介して検知される信号を観察することによって、および/または、電極108および110を介して送出されたペースを監視することによって、連続して患者の心拍数を監視してもよい。ペースメーカ102はさらに、ディフィブリレーションコイル電極114を含むリード線112に結合されてもよい。別法として、ディフィブリレーションコイル電極114は、リード線104または106に結合してもよい。図4は、たとえば、心室リード線1に結合するディフィブリレーションコイル5を示す。
本発明は、患者の心臓8内部の血液の圧力の関数として、ペーシングパルスのタイミングを制御する技法を含む。システム100は、リード線120によって圧力センサ118に結合する圧力モニター116を含む。圧力センサ118は、心臓8の内部の絶対圧に応答し、たとえば、静電容量式か、または、圧電式絶対圧力センサであってよい。センサ118は、圧力信号自体を生成するか、リード線120を通して伝導される圧力信号を変調してもよい。圧力信号は、圧力センサ118が配設される部位における流体圧の関数である。本発明の一実施形態において、圧力センサ118は、心臓8の左心室に配設される。圧力モニター116は、以下で詳細に述べるように、圧力信号を受信し、監視し、解析する。圧力モニター116の例は、ミネアポリス州ミネソタのMedtronic、Inc.で製造され、市販されているChronicle(登録商標) Implantable Hemodynamic Monitorである。
ペースメーカ102および圧力モニター116はプロセッサ122に結合される。プロセッサ122はメモリ124に連結される。プロセッサ122は、ペースメーカ102および圧力モニター116から論理的に分離されているものとして示されるが、実際には、プロセッサ122は、圧力モニター116の内部か、または、ペースメーカ102の内部に収容されてもよい。プロセッサ122は、たとえば、図5に示す埋め込み式医療デバイス10の実施形態において、マイクロプロセッサ51および/またはペーサタイミング/制御回路63内に含まれてもよい。別法として、プロセッサ122は、圧力モニター116およびペースメーカ102の両方から分離してもよい。さらに、圧力モニター116、ペースメーカ102、および、プロセッサ122は、単一の埋め込み可能デバイスとして実現されてもよい。
ペースメーカ102、圧力モニター116、および/または、プロセッサ122によって収集されるデータは、遠隔伝送(distribution)リンク126またはRFテレメトリ128などの入力/出力デバイスを介して取り出されてもよい。さらに、ペースメーカ102、圧力モニター116、および/または、プロセッサ122は、入力/出力デバイス126、128を介してデータまたはプログラミング命令などの情報を受信してもよい。遠隔伝送リンク126は、たとえば、電話回線上で、または、インターネット上で、情報をアップロードするかまたはダウンロードするチャネルを提供してもよい。RFテレメトリ128は、専用チャネル上で情報を伝達することができる。通常、RFテレメトリ128を介して情報がアップロードされるか、または、ダウンロードされると、患者は、医師のオフィスを訪問するように要求される。
図7は、本発明の例示的な適用を示す人の心臓8の図である。心房電極108は、右心房130内に配設される。心室リード線110は右心室132に配設される。リード線120は右心室132内に下降し、心室中隔134を貫通する。したがって、圧力センサ118は、左心室136に配設され、左心室136の内部の圧力に応答する。リード線104、106、および120は、右心房130から上大静脈138を通って延びる。リード線104、106、および120はさらに、循環系を通って延び、最後に循環系を出て、埋め込み式圧力モニター116またはペースメーカ102(図7では示さず)に結合する。
図7に示すリード、センサ、および電極の位置は、例示のためであり、本発明は、図示した用途に限定されない。たとえば、心室電極110および圧力センサ118は、単一リード線上に含まれてもよい。圧力センサ118は、図示するように中隔134を通って左心室136に配設されるが、心室電極110は、中隔134に近接して右心室132に配設されるであろう。別の変形形態では、圧力リード線120は、右心房130または右心室132を通って下降しないが、心臓8の外に配設され、左心室壁140を貫通し、それによって、圧力センサ118を左心室内に配設する。
さらに、本発明は、電極が右心房130および右心室132に配設される用途に限定されないが、心臓8の3つまたは4つの腔に検知電極、および/または、ペーシング電極を配設する用途などの任意の数の用途に適用されてもよい。さらに、本発明は、圧力センサ118を右心室132に配設して実施されてもよいが、左心室136の圧力は一般により役立つ。本発明は、これらの変形形態の全てを包含する。
心周期の間、心臓8は、充填するため弛緩し空にするため収縮する。心房および心室拡張期の間、受動的な充填が起こる。受動的充填の間、酸素不足の血液が、上大静脈138および下大静脈142を介して右心房130に入る。酸素不足の血液はまた、三尖弁または右房室弁144を通って右心室132に入る。同時に、酸素の十分な血液は、肺静脈148を介して左心房146に入り、同様に、僧帽弁または左房室弁150を通って左心室136に入る。
心房脱分極によって、心房130、146が収縮し、血液が、心房130、146から心室132、136に押しやられる。心房収縮による心室充填は、「能動充填」と呼ばれる。能動充填の間中、三尖弁144および僧帽弁150は開いたままである。能動充填が完了すると、三尖弁144および僧帽弁150が閉じる。
心室収縮期が、心室132、136の収縮に伴って始まる。収縮が始まるため、三尖弁144および僧帽弁150は閉じ、肺動脈弁152および大動脈弁154も閉じる。弁144、150、152、154が閉じるため、血液は心室132、136に出入りすることができず、収縮は等容性である。
左心室136において、大動脈弁154は、左心室136の圧力が大動脈156の圧力を超えるまで閉じたままである。この時点で、大動脈弁154は、押し広げられて、血液は大動脈156内に噴出する。同様に、肺動脈弁152は、右心室132の圧力が肺動脈158の圧力を超えるまで閉じたままであり、この時点で、肺動脈弁152は、押し広げられて、血液は肺動脈158内に噴出する。心室132、136が弛緩するため、肺動脈弁152および大動脈弁154は閉じ、心室132、136は、等容性弛緩の期間を受ける。心室132、136の圧力が、心房130、146の圧力以下に下がると、房室弁144、150が開き、受動充填が新たに始まる。
ペースメーカ補助心臓において、心房および/または心室収縮のタイミングは、ペースメーカ102によって制御されてよい。たとえば、或る患者において、ペースメーカ102は、電極108を介して内因性心房活動を検知し、房室遅延に続いて電極110を介して心室ペーシングパルスを送出する場合がある。別の患者において、ペースメーカ102は、電極108を介して心房ペーシングパルスを、房室遅延に続いて電極110を介して心室ペーシングパルスを送出する場合がある。房室遅延は、ペーシングを送出するためにペースメーカ102によって適用されるパラメータである。本発明は概して、ペースおよび/またはペースメーカ102によって行われる測定および/または圧力モニター116によって行われる測定に応答して房室遅延パラメータを変更する技法を対象とする。特に、本発明は、心室等容性収縮の開始を心室充填の完了と同期させ、それによって、心臓8の血行力学効率を改善させるために、房室遅延パラメータを変更する技法を対象とする。
ペースメーカ102が、右心室132などの心室にペーシングパルスを送出すると、右心室132が電気的に作動する。しかし、右心室132は、電気的に作動してすぐには心室収縮を始めない。電気的作動と等容性収縮の開始の間に、「電気−機械的遅延」と呼ぶ時間間隔が存在する。
理想的には、等容性収縮は、受動充填段階に続く能動充填が完了するとすぐに始まるべきである。等容性収縮が、充填が完了する前に始まる場合、心室は、心室が充満する前に収縮を始める。能動充填の打ち切りが生じ、それによって、心臓の一回拍出量が減る。等容性収縮が、充填が完了した後に長い時間が経って始まる場合、心室は、収縮が始まるのを待つ。心室が待っている間に、血液は、房室弁を通して心房内に漏れて(seep)戻る場合がある。漏れによって、逆行流体流および心室内の血液の減少が生じ、一回拍出量の低下がもたらされる。その結果、等容性収縮が、能動充填が完了するとすぐに始まると、心臓は最も効率よく動作する。等容性収縮が速くまたは遅く始まると、心臓の血行力学効率が低下する。
房室遅延を調整することによって、ペースメーカ102によって送出されたペーシングパルスは、タイミングを合わされて、能動充填が完了するとすぐに等容性収縮が引き起こされる可能性がある。こうした方法で、本発明は、心臓の血行力学効率を改善し、上述したように、早期または遅延収縮による心拍出量の減少を回避する。
図8は、心電図(ECG)信号170および対応する左心室圧172を示すタイミング図である。ECG170は、たとえば、外部心電計上の電極によって検知されてもよい。左心室圧172は、図7に示すのと同様に、左心室136に配設された圧力センサ118を介して検知されてもよい。図8はまた、dP/dtで表される、時間に関する左心室圧172の導関数174を示す。導関数dP/dt174は、圧力モニター116またはプロセッサ122によって計算されてもよい。図8はさらに、大動脈圧176を示す。大動脈圧176は、参考のために示されるが、本明細書で述べるどの機器によっても直接には測定されない。
図8はさらに、僧帽弁150を通る左心室136内への血液の流れを表すフローパターン178を示す。フローパターン178は、2つの全く異なる波を示す。E波180は、受動充填の間の左心室136への血流を表し、A波182は、能動充填の間の左心室136への血流を表す。フローパターン178は、エコー/ドップラー検知などの技法を用いて検知されてもよい。
一般に、エコー/ドップラー検知技法は、心臓8の内部を観察し、僧帽弁150を突き止めるために、超音波の使用を伴う。僧帽弁150が突き止められると、僧帽弁150を通る血流を観察することができる。特に、パルス波エコー/ドップラー技法を使用して、血流の開始、流れの速度および方向、弁の直径、および、流れが停止する時を観測することができる。本発明にとって、流れが停止する時が重要である。それは、流れの停止が僧帽弁150の閉鎖を示すからである。
フローパターンは、ECG信号170などの別の信号に関して測定されてもよい。ECGは、電極108および110とは独立に検知されてもよい。換言すれば、エコー/ドップラーセンサなどのフローパターンセンサは、ECG信号170を検知する専用電極を含んでもよい。したがって、エコー/ドップラーセンサなどのフローパターンセンサは、ペーシングパルス188aが投与される時刻186aと僧帽弁閉鎖の時刻190aの間の時間間隔184aを測定する。心室ペース186aと僧帽弁閉鎖190aとの間の時間を表す、この間隔184aは、PACE_CLOSURE_INTERVAL184aと示されてもよい。
PACE_CLOSURE_INTERVAL184aの測定は、患者によるオフィスの訪問を伴ってもよい。フローパターンセンサを僧帽弁150に近接して設置することに伴う実際の問題などの実際に考慮すべき問題があるため、フローパターンセンサを患者に埋め込むことが望ましくない場合がある。代わりに、医療要員が、患者の体の外からフローパターンセンサを操作することがより実際的である場合がある。以下で述べるように、1回のオフィスの訪問の間に、PACE_CLOSURE_INTERVAL184aの数回の測定が行われてもよい。特に、PACE_CLOSURE_INTERVAL184aは、心拍数の関数として変動する場合があり、PACE_CLOSURE_INTERVAL184aは、いくつかの異なる心拍数で測定されてもよい。
PACE_CLOSURE_INTERVAL184aが、心拍数の関数として変動する場合があるため、埋め込み可能システム100は、PACE_CLOSURE_INTERVAL184aの値を心拍数の関数として選択するようにプログラムされてもよい。特に、システム100は、患者の心拍数を測定し、測定された心拍数に対応するPACE_CLOSURE_INTERVAL184aについての値を選択してもよい。PACE_CLOSURE_INTERVAL184aを心拍数に関連付ける技法は、以下でより詳細に述べられるであろう。
PACE_CLOSURE_INTERVAL184aが測定されている間に、患者は心室ペースを受ける。これらの心室ペースは、たとえば、患者に取り付けられた心電計によって検出されてもよい。さらに、心室ペースは、知られている房室遅延によって、検知された心房事象に続く。この「ベースライン」房室遅延は、ペースメーカ102にプログラムされる。通常のベースライン房室遅延は、たとえば、心房事象の検知後の150ミリ秒である。同様のベースライン房室遅延は、全ての心拍数で、PACE_CLOSURE_INTERVAL184aの全ての測定について用いられてよい。
図8は、ベースライン房室遅延192aを示す。ベースライン房室遅延192aは、検知された心房事象196aの時刻194aと心室ペーシングパルス188aの時刻186aとの間の間隔を表す。ベースライン房室遅延192aは、システム100によって調節される。特に、システム100は、ベースライン房室遅延192aより短いかまたは長い房室遅延を与えてもよい。
図8に示すように、心房事象は検知されたP波196aである。ベースライン房室遅延192aはまた、心房ペース(図示せず)と心室ペースの間の時間間隔を表してもよい。ベースライン房室遅延192aは、心房事象が検知される時の1つの継続時間である場合があり、心房事象がペーシングされる時の1つの異なる継続時間である場合がある。通常、ペーシングされた心房事象に続く房室遅延は、検知された心房事象に続く房室遅延より約30ミリ秒長い。本発明は、ペーシングされた心房事象に続く房室遅延ならびに検知された心房事象に続く房室遅延に適用されてもよい。
埋め込み式システム100は、PACE_CONTRACTION_INTERVALと示されてよい時間間隔198aを測定する場合がある。PACE_CONTRACTION_INTERVAL198aは、心室ペース188aの時刻186aと等容性収縮200aの開始との間の間隔を表す。左心室圧曲線172に関し、等容性収縮の始まりは、曲線の急な上昇202aによって示される。この急な上昇は、dP/dt曲線174を参照し、ゼロ交差204aを検出することによって検知されてもよい。
埋め込み式システム100が、PACE_CONTRACTION_INTERVAL198aを測定する時で、システム100が、PACE_CLOSURE_INTERVAL184aの値を得る時、システム100は、DELTA206を計算することができる。DELTA206は、PACE_CONTRACTION_INTERVAL198aとPACE_CLOSURE_INTERVAL184aの時間差である。PACE_CLOSURE_INTERVAL184aがPACE_CONTRACTION_INTERVAL198aから減算されると、DELTA206は正でなければならない。DELTA206が正である時(図8においてそうであるが)、左心室136は、収縮が始まるように、短い時間間隔の間待機する。この待機している間隔は、正のDELTA206に等しい。この間隔の間に、圧力下の血液は、左心室136から漏れ出て僧帽弁150を通って左心房146に入る。房室遅延192aを短くすることによって、DELTA206は、ゼロにさせられることができ、それによって、能動充填が完了するとすぐに等容性収縮が開始し、その結果、心臓8の血行力学効率が向上する。
ベースライン房室遅延192aは、DELTA206が通常負にならないように選択される。ベースライン房室遅延192aが短か過ぎると、左心室136は、充填が完了する前に等容性収縮を始め、A波182の打ち切りおよび心拍出量の低下をもたらす。短いベースライン房室遅延は、エコー/ドップラーセンサなどのフローパターンセンサを用いてデータが収集される時に留意されるであろう。特に、A波182は、自然に終了したようには見えず、僧帽弁150の早期閉鎖のために、打ち切られたように見えるであろう。150ミリ秒などのかなり長いベースライン房室遅延の選択が、多くの場合に、A波182の打ち切りを防止するであろう。
埋め込み式システム100は、エコー/ドップラーなどのフローパターンセンサによって行われた測定の関数としてDELTA206を計算する。埋め込み式システム100は、dP/dt曲線174を参照することによって、僧帽弁150が開く時刻208aを検出してもよい。僧帽弁150が開くと、dP/dtは最小210である。このピークは、負のピークdP/dtまたは−dP/dt最大と呼ばれる場合がある。換言すれば、僧帽弁150が開くことによって、受動充填のプロセスが始まり、それが、左心室圧曲線172の変曲点212を引き起こす。しかし、埋め込み式システム100は通常、僧帽弁150の閉鎖の時刻を正確に検出することができない。したがって、埋め込み式システム100は、PACE_CLOSURE_INTERVAL184aを正確に測定することができない場合がある。
図9は、ECG信号170、対応する左心室圧172、dP/dt174、およびフローパターン178を示すタイミング図である。図9において、埋め込み式システム100は、心房事象、すなわち、P波196bの検知に続いてペーシングパルス188bを送出した。システム100は、図8に示すベースライン房室遅延192aより短い継続期間を有する調整された房室遅延192bを適用する。特に、調整された房室遅延192bは、ベースライン房室遅延192aよりDELTA206時間間隔だけ短い。そのため、ペーシングパルス188bは、図8で、ペーシングパルス188aがP波196aに続くより接近して図9においてP波196bに続く。
図9のPACE_CONTRACTION_INTERVAL198bは、図8のPACE_CONTRACTION_INTERVAL198aと同じ継続期間である。しかし、調整された房室遅延192bはベースライン房室遅延192aより短いため、等容性収縮は、心房事象196b後のより早い時期に開始する。等容性収縮は、左心室圧曲線172の急な上昇202bおよびdP/dt曲線174のゼロ交差204bによって示される。等容性収縮の開始200bは、僧帽弁閉鎖190bの時刻と一致する。これは、等容性収縮が、心室充填が完了するとすぐに開始すること、および、心臓8が、良好な血行力学効率でポンピングすることを示す、好ましい結果である。
図9の僧帽弁閉鎖の時刻190bは、僧帽弁の開放208a、208bか、心房事象196a、196bのいずれかの時刻について測定されると、図8の僧帽弁閉鎖の時刻190aと同じである。換言すれば、房室遅延192a、192bの継続期間を変えることは、心室充填の継続期間に影響を与えない。結果として、ペーシングパルス188bの投与の時刻186bと僧帽弁閉鎖の時刻190bとの間の、図9の間隔184bの継続期間は、図8のPACE_CLOSURE_INTERVAL184aより長い。
PACE_CLOSURE_INTERVAL184aと違って、間隔184bは、エコー/ドップラーなどの技法を用いて測定される間隔ではない。代わりに、間隔184bは、測定ではなく結果を表す。特に、間隔184bは、調整された房室遅延192bから生じる新しいPACE_CLOSURE_INTERVALを表す。調整された房室遅延192bは、ベースライン房室遅延192aより短いため、得られるPACE_CLOSURE_INTERVAL184bは、PACE_CLOSURE_INTERVAL184aより長い。
換言すれば、より短い房室遅延192bを適用することによって、埋め込み可能システム100は、PACE_CONTRACTION_INTERVAL198bが、PACE_CLOSURE_INTERVAL184と等しくなるようにさせた。したがって、図9において、DELTAはゼロであり、図には現れない。
図10は、PACE_CLOSURE_INTERVALと心拍数の関係を見出す技法を示す。技法は、エコー/ドップラーなどのフローパターンセンサを用いて行われてもよい。僧帽弁150を突き止めること(220)に続いて、センサは、僧帽弁150を通る流れを観察し(222)、観察の過程で、心電計を用いて心室ペーシングパルスを検知する(224)。ベースライン房室遅延は、心室ペーシングパルスより前に起こる。センサは、僧帽弁閉鎖を示す、僧帽弁150を流れる血流が停止する時刻(226)を観測する。ペーシングパルスと僧帽弁閉鎖の間の時間は、患者の現在の心拍数についてのPACE_CLOSURE_INTERVALである(228)。センサは、たとえば、ペーシングパルスの間の間隔を測定することによって、心拍数を計算してもよい。
特定の心拍数についてのPACE_CLOSURE_INTERVALが記録される(230)。患者の心拍数はその後変わる場合があり(232)、プロセスが繰り返される。こうした方法で、いくつかの心拍数について、PACE_CLOSURE_INTERVALのいくつかの値が測定され記録されてもよい。患者の心拍数は、たとえば、ペースメーカ102に指示して、異なるレートでペースを送出するようにさせることによって、または、患者が運動するようにさせることによって、変わる場合がある(232)。
いくつかの心拍数についてのPACE_CLOSURE_INTERVALの値は、多くの方法の中のどんな方法で編成されてもよい。データは、たとえば、ルックアップテーブルに蓄積されるか、または、データから、心拍数の関数としてPACE_CLOSURE_INTERVALを定義する式が導出されてもよい。
図10に示す技法は、磁気または光のテープまたはディスクあるいはリードオンリメモリなどのコンピュータ読み取り可能媒体に保持される命令として具体化されてもよい。媒体は、プロセッサが、図10に示す技法を実行するようにさせる命令を含んでもよい。いくつかの実施形態において、こうした命令は、たとえば、入力/出力デバイス126、128を介してプログラマから埋め込み可能デバイスへダウンロードされてもよい。
図11は、心拍数、電気的測定値、圧力測定値の関数として房室遅延を調整する技法を示す。最初に、埋め込み可能システム100は、ベースライン房室遅延を用いてペーシングする(240)。ベースライン房室遅延は、PACE_CLOSURE_INTERVALの測定値が蓄積された時に用いられたのと同じベースライン房室遅延である。心房検知または心房ペースなどの心房事象に続き、かつ、房室遅延に続いて、ペースメーカ102は、心室ペースを送出する(242)。
埋め込み可能システム100は、圧力センサ118を介して受信した圧力データを解析することによって、等容性収縮の開始時刻を観測する(244)。特に、プロセッサ122は、左心室圧曲線172の上昇を観察することによって、または、dP/dt曲線174の正の上昇を始めるゼロ交差を観察することによって、等容性収縮の開始を監視してもよい。プロセッサ122は、心室ペースの送出(242)と等容性収縮の開始(244)の間の時間間隔を測定してもよい。この間隔は、PACE_CONTRACTION_INTERVALである(246)。
先に注目したように、埋め込み可能システム100は、連続して、患者の心拍数を監視してもよい。プロセッサ122は、患者の心拍数に対応するPACE_CLOSURE_INTERVALの値を選択してもよい(248)。本発明の一実施態様において、PACE_CLOSURE_INTERVALの値は、メモリ124のルックアップテーブルに記憶されてもよく、プロセッサ122は、ルックアップテーブルからPACE_CLOSURE_INTERVALの適切な値を選択する。プロセッサ122は、心拍数の関数としてPACE_CLOSURE_INTERVALを定義する式を適用するなどの他の技法を用いて、PACE_CLOSURE_INTERVALの適切な値を選択してもよい。
PACE_CONTRACTION_INTERVALを測定し(246)、PACE_CLOSURE_INTERVALを選択した(248)後、プロセッサ122は、DELTAを得るために、1つの間隔から他の間隔を減算する(250)。プロセッサ122はDELTAをゼロと比較する(252)。DELTAがゼロに等しい時、ベースライン房室遅延に対する調整は必要とされない(254)。それは、能動充填が完了するとすぐに等容性収縮が開始するからである。
DELTAがゼロ未満である時、等容性収縮は、充填が完了する前に開始する。そのため、プロセッサ122は、ベースライン房室遅延よりDELTAの絶対値だけ長い、調整された房室遅延を適用する(256)。DELTAがゼロより大きい時、充填が完了するが、等容性収縮はすぐには開始しない。そのため、プロセッサ122は、ベースライン房室遅延よりDELTAの絶対値だけ短い、調整された房室遅延を適用する(258)。
本発明は、この技法の変形形態を包含する。たとえば、プロセッサ122は、PACE_CONTRACTION_INTERVALを測定する前にPACE_CLOSURE_INTERVALの値を選択してもよい。プロセッサ122はまた、PACE_CLOSURE_INTERVALからPACE_CONTRACTION_INTERVALを減算することによって、DELTAを計算してもよい。その場合、房室遅延は、ゼロを超えてはならない。
図11に示す技法が繰り返される。患者の心臓病専門医は、たとえば、プロセッサ122をプログラムして、毎日設定された時刻にか、図3に示す活動センサ11によって検出された活動に応答してか、心拍数の変化に応答してかで、房室が評価されるようにする。評価が行われると、システム100は、技法を適用するために、一時的にベースライン房室遅延に戻ってもよい(240)。
図11に示す技法は、磁気または光のテープまたはディスク、あるいはリードオンリメモリなどのコンピュータ読み取り可能媒体に保持される命令として具体化されてもよい。媒体は、プロセッサが、図11に示す技法を実行するようにさせる命令を含んでもよい。
命令を実行するプロセッサは、図6におけるプロセッサ122であり得る。
本発明は、多くの点で有利である場合がある。心室等容性収縮の開始を心室充填の完了と同期させることによって、本発明は、血行力学性能を高める。特に、本発明は、心室等容性収縮の開始が心室充填の完了と非同期である時に起こる場合がある一回拍出量および心拍出量の低下を減らす。結果として、心臓の血行力学性能が最適に近くなる可能性がある。さらに、本発明は、患者の心拍数が変化する時に最適に近い血行力学性能が維持されるように、心拍数の変化に応答して調整可能である。
先行する特定の実施形態は、本発明の方法を例示する。したがって、当業者に知られているか、または、本明細書で開示された他の方策が、本発明または添付の特許請求の範囲から逸脱することなく使用されてもよいことが理解されるべきである。たとえば、本発明は、患者の体の外にあるフローパターンセンサによって行われるPACE_CLOSURE_INTERVALの測定に限定されない。心室ペースと房室弁の閉鎖の時刻の間の間隔を正確に測定することができるセンサを埋め込むことが可能であってもよい。こうした場合、PACE_CLOSURE_INTERVALは、ルックアップテーブルから得られるか、または、式から計算されるのではなく、任意の心拍数において直接測定されてもよい。
さらに、本発明は、心室ペースに関して測定された間隔に限定されない。間隔は、別の心出現に関して測定されてもよいが、多くの患者について、心室ペースは、最良の基準点を表す。
間隔は、たとえば、心房ペースに関して測定されてもよい。その場合、PACE_CLOSURE_INTERVALおよびPACE_CONTRACTION_INTERVALは、心室ペースではなく心房ペースに関して測定される。他の点で、上述した技法は同じである。特に、DELTAが計算され、房室遅延がDELTAによって調整される。しかし、比較すると、少数の患者は、心房および心室ペーシングの両方を受けるため、基準として心房ペースを用いることは、こうした患者には利用できない。
本発明はまた、P波などの検知された心房事象に関して測定される間隔を包含する。その場合、PACE_CLOSURE_INTERVALおよびPACE_CONTRACTION_INTERVALは、PWAVE_CLOSURE_INTERVALおよびPWAVE_CONTRACTION_INTERVALによって取って代わってもよい。しかし、他の点で、上述した技法は同じである。しかし、検知基準としてP波を用いることに伴う実際の困難が存在する。ペースメーカおよびフローパターンセンサは、たとえば、異なる部位でP波を検知し、異なるしきい値検出パラメータを適用してもよい。その結果、ペースメーカおよびフローパターンセンサは、P波を同時に検知しない可能性がある。さらに、フローパターンセンサが心電計を用いる時、P波は検出するのが困難である場合がある。対照的に、心室ペースは、ペースメーカおよびフローパターンセンサの両方に対して「明るい線」、誤解されない容易に検出可能な基準点を示す。
本発明はまた、マイクロプロセッサなどのプログラム可能プロセッサが、上述した技法を実行するようにさせる命令を含むコンピュータ読み取り可能媒体の任意の媒体をその範囲内に含む。こうしたコンピュータ読み取り可能媒体は、限定はしないが、磁気および光記憶媒体、および、プロセッサがアクセス可能な消去可能でプログラム可能なリードオンリメモリまたはフラッシュメモリなどのリードオンリメモリを含む。媒体は、たとえば、プログラマ内に、すなわち、埋め込み式プロセッサがアクセス可能なリードオンリメモリ内に含まれてもよい。
これらのまた他の実施形態は、添付の特許請求の範囲内にある。特許請求の範囲において、手段プラス機能条項は、詳述した機能を果たすものとして本明細書で述べた詳述した構造、および、構造的に同等なものだけでなく等価な構造もまた包含することが意図される。したがって、くぎは、木製部品同士をくっつけるのに円筒表面を使用するが、ネジは、螺旋表面を使用する点で、くぎとネジは構造的に同等のものではない場合があるが、木製部品を固定する環境において、くぎとネジは等価な構造である。
患者の胸部にある埋め込み可能医療デバイスの略図である。 心臓内および心臓の近くにある、図1の埋め込み可能医療デバイスの図である。 埋め込み可能医療デバイスの構成部品を示すブロック図である。 心臓内および心臓の近くにある、別の埋め込み可能医療デバイス、ペースメーカ/カーディオバータ/ディフィブリレータを示す図である。 埋め込み可能医療デバイスの一実施形態の機能略図である。 圧力モニターおよび心臓ペースメーカを含むシステムの図である。 ペーシングおよび検知電極が右心房および右心室にあり、圧力センサが左心室に配設されている、人の心臓の図である。 心電図信号、対応する左心室圧力信号、左心室圧力信号の導関数、および僧帽弁フローパターンを含む、望ましくない房室遅延を示すタイミング図である。 心電図信号、対応する左心室圧力信号、左心室圧力信号の導関数、および僧帽弁フローパターンを含む、望ましい房室遅延を示すタイミング図である。 心拍数と、心室ペースと僧帽弁閉鎖の間の間隔との関係を確定する技法を示すフロー図である。 心拍数、電気的測定値、および圧力測定値の関数として房室遅延を調整する技法を示すフロー図である。

Claims (39)

  1. 埋め込み可能医療デバイスシステムであって、
    心房事象に続く房室遅延で心室をペーシングするペースメ−カと、
    心臓の等容性収縮の開始を監視する圧力モニターと、
    プロセッサであって、
    検知、心房ペース、および心室ペースのうちの1つである第1の心出現と房室弁閉鎖の間の時間を表す第1間隔を選択し、
    複数の前記第1の心出現の後の第2の心出現と等容性収縮の開始の間の時間の関数として第2間隔を測定し、
    前記第1間隔と前記第2間隔の差を計算し、
    前記計算された差の関数として前記房室遅延を調整する前記プロセッサと、
    を備え
    前記第2の心出現が、心房検知、心房ペース、および心室ペースのうちの1つであ
    埋め込み可能医療デバイスシステム。
  2. 前記プロセッサは、測定された心拍数の関数として前記第1間隔を選択する請求項1に記載の埋め込み可能医療デバイスシステム。
  3. 前記第1間隔は、心室ペースと僧帽弁閉鎖の間の時間を表す請求項1に記載の埋め込み可能医療デバイスシステム。
  4. 前記第2間隔を測定することは、心臓の左心室の圧力を測定することを含む請求項1に記載の埋め込み可能医療デバイスシステム。
  5. 前記第2間隔を測定することは、心臓の左心室の圧力の導関数におけるゼロ交差を検出することを含む請求項1に記載の埋め込み可能医療デバイスシステム。
  6. 心臓の左心室に配設された圧力センサをさらに備え、該圧力センサは前記圧力モニターに結合される請求項1に記載の埋め込み可能医療デバイスシステム。
  7. 近位端および遠位端を有するリード線をさらに備え、前記圧力センサは、前記リード線の前記遠位端に配設され、該遠位端は、心臓の心室中隔を貫通する請求項6に記載の埋め込み可能医療デバイスシステム。
  8. 前記ペースメーカに結合する心房電極をさらに備え、該心房電極は心房に配設される請求項1に記載の埋め込み可能医療デバイスシステム。
  9. 前記心房事象は、検知された心房活動である請求項1に記載の埋め込み可能医療デバイスシステム。
  10. 前記心房事象は、心房ペーシングパルスである請求項1に記載の埋め込み可能医療デバイスシステム。
  11. 心拍数の関数として前記第1間隔の値のルックアップテーブルを記憶するメモリをさらに備え、前記プロセッサは、測定された心拍数の関数として、前記ルックアップテーブルから前記第1間隔の値を選択する請求項1に記載の埋め込み可能医療デバイスシステム。
  12. 前記第1間隔を心拍数の関数として定義する式を記憶するメモリをさらに備え、前記プロセッサは、前記式を測定される心拍数に適用することによって前記第1間隔の値を計算する請求項1に記載の埋め込み可能医療デバイスシステム。
  13. 前記ペースメーカ、前記圧力モニター、および前記プロセッサは、単一の埋め込み可能
    デバイスに含まれる請求項1に記載の埋め込み可能医療デバイスシステム。
  14. 前記ペースメーカに結合する心室電極をさらに備え、該心室電極は心室に近接して配設される請求項1に記載の埋め込み可能医療デバイスシステム。
  15. 前記心室電極は、心臓の右心室に配設される請求項14に記載の埋め込み可能医療デバイスシステム。
  16. 前記プロセッサは、前記第1間隔と前記第2間隔との差をとることによって前記計算される差を計算する請求項1に記載の埋め込み可能医療デバイスシステム。
  17. プロセッサが、
    検知、心房ペース、および心室ペースのうちの1つである第1の心出現と房室弁閉鎖の間の時間を表す第1間隔を選択し、
    複数の前記第1の心出現の後の第2の心出現と等容性収縮の開始の間の時間の関数として第2間隔を測定し、
    前記第1間隔と前記第2間隔の差を計算し、
    前記計算された差の関数として前記房室遅延を調整するようにさせる命令を含み、
    前記第2の心出現が、心房検知、心房ペース、および心室ペースのうちの1つである、コンピュータ読み取り可能媒体。
  18. 前記命令はさらに、前記プロセッサが心拍数を測定するようにさせ、前記第1間隔の値を選択することは、前記測定された心拍数の関数として前記第1間隔の値を選択することを含む請求項17に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
  19. 前記第1間隔は、心室ペースと僧帽弁閉鎖の間の時間を表す請求項17に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
  20. 前記第2間隔を測定することは、心臓の左心室の圧力を測定することを含む請求項17に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
  21. 前記第2間隔を測定することは、心臓の左心室の圧力の導関数におけるゼロ交差を検出することを含む請求項17に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
  22. 前記第1間隔の値を選択することは、測定された心拍数の関数としてルックアップテーブルから前記第1間隔の値を選択することを含む請求項17に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
  23. 前記計算される差を計算することは、前記第1間隔と前記第2間隔の差をとることを含む請求項17に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
  24. プロセッサが、
    第1心室ペースと房室弁閉鎖の間の時間を表す第1間隔の値を選択し、
    複数の前記第1の心室ペースの後の第2の心室ペースと等容性収縮の開始の間の時間の関数として第2間隔を測定し、
    前記第1間隔と前記第2間隔の差を計算し、
    前記差の関数として房室遅延を調整するようにさせる命令を含むコンピュータ読み取り可能媒体。
  25. 前記命令はさらに、前記プロセッサに心拍数を測定するようにさせ、前記第1間隔の値を選択することは、前記測定された心拍数の関数として前記第1間隔の値を選択することを含む請求項24に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
  26. 前記第2間隔を測定することは、心臓の左心室の圧力を測定することを含む請求項24に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
  27. 埋め込み可能医療デバイスシステムであって、
    心房事象に続く房室遅延で心室をペーシングする手段と、
    心臓の等容性収縮の開始を監視する手段と、
    検知、心房ペース、および心室ペースのうちの1つである第1の心出現と房室弁閉鎖の間の時間を表す第1間隔の値を選択する手段と、
    複数の前記第1の心出現の後の第2の心出現と等容性収縮の開始の間の時間の関数として第2間隔を測定する手段と、
    前記第1間隔と前記第2間隔の差を計算する手段と、
    前記差の関数として前記房室遅延を調整する手段と、
    を備え
    前記第2の心出現が、心房検知、心房ペース、および心室ペースのうちの1つである、
    埋め込み可能医療デバイスシステム。
  28. 測定された心拍数の関数として前記第1間隔を選択する手段をさらに備える請求項27に記載の埋め込み可能医療デバイスシステム。
  29. 心臓の左心室の圧力を測定する手段をさらに備える請求項27に記載の埋め込み可能医療デバイスシステム。
  30. 心房活動を検知する手段をさらに備える請求項27に記載の埋め込み可能医療デバイスシステム。
  31. 心房をペーシングする手段をさらに備える請求項27に記載の埋め込み可能医療デバイスシステム。
  32. 心室をペーシングする手段をさらに備える請求項27に記載の埋め込み可能医療デバイスシステム。
  33. 心拍数の関数として前記第1間隔の値のルックアップテーブルを記憶する手段をさらに備える請求項27に記載の埋め込み可能医療デバイスシステム。
  34. 埋め込み可能医療デバイスであって、
    心室にペースを印加するパルス発生器と、
    該パルス発生器を制御して、心房事象に続く房室遅延で前記ペースのそれぞれを送出する制御器と、
    を備え、
    前記房室遅延は、第1心室ペースと房室弁閉鎖の間の時間を表す第1の値と、複数の当該第1の心室ペースの後の第2心室ペースと等容性収縮の開始の間の時間の関数としての第2の値との差の関数である埋め込み可能医療デバイス。
  35. 等容性収縮の前記開始を監視する圧力モニターをさらに備える請求項34に記載の埋め込み可能医療デバイス。
  36. 前記圧力モニターに結合した圧力センサをさらに備える請求項35に記載の埋め込み可能医療デバイス。
  37. 前記圧力センサは、心臓の左心室に配設される請求項36に記載の埋め込み可能医療デバイス。
  38. 前記第1の値は、測定された心拍数の関数である請求項34に記載の埋め込み可能医療デバイス。
  39. 前記心房事象は、検知された心房活動である請求項34に記載の埋め込み可能医療デバイス。
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