JP4299343B2 - 通信システムにおけるパスを用いた情報伝送方法 - Google Patents

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Description

本発明は複数のノードを有する通信システムにおける情報伝送方法に関している。さらに本発明は通信システムにおけるノードにも関している。
通信ないしは情報の伝送に対しては様々な形式の多数の通信システムが公知である。そのため例えば無線通信システムにおいては、多数の情報(例えば音声情報、画像情報、ビデオ情報、SMS(ショートメッセージサービス)、MMS(マルチメディアメッセージサービス)などの情報)が電磁波を用いて無線インターフェースを介してソースノードとターゲットノードの間で伝送されている。無線通信システムのノードとはこの場合無線通信システムの具体的な構成に応じて種々異なる形式の加入者側無線局や無線アクセスポイントあるいは基地局であり得る。ここでの電磁波の放射は、それぞれのシステムに対して設けられた周波数帯域の搬送周波数で行われる。
無線通信システムはしばしばセルラシステムとして、例えばGSM(Global System for Mobile Communication)標準またはUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)標準に従って、例えば基地局、基地局のコントロールと制御のための装置及びさらなるネットワーク側の装置からなるネットインフラ構造を有している。このような広い空間で編成された(supralocal)セルラ方式の階層型無線通信システムの他にも通常は空間的に著しく制限された無線カバー範囲を有するワイヤレスローカルネットワーク(WLAN,ワイヤレスローカルエリアネットワーク)が存在する。WLANの無線アクセスポイント(AP:Access Point)によってカバーされるセルの直径は、通常の移動無線セルに比べて小さい数百メートルの規模である。例えばワイヤレスローカルエリアネットワークWLANに対する種々の標準規格としてはHiperLAN,DECT,IEEE802.11,ブルトゥース,WATMなどがある。
無線通信システムのアドホックモードでは無線局が、交換装置、例えば基地局や無線アクセスポイントの介在接続なしで1つまたは複数のホップ(HopないしMutihop)を介して相互に通信する。例えばアドホックモードにおいて頻繁に生じるように、1つの無線局が自身の無線カバー範囲外にある別の無線局へデータの伝送を意図した場合には、まず最初にソースノードとしての無線局と宛先ノードとしてのデータの受信局の間で1つのパスを求めなければならない。この1つのパスはソースノードと宛先ノードの間のデータ伝送の際に情報を転送する1つ若しくは複数のノードを介して延在する。このパスのノードは無線通信システムにおいてはそれぞれ隣接している無線局であり、それらは無線によって直接的に相互通信可能である。
無線通信システムにおいて分散型のパス決定(ルーティング)のための頻繁に使用される方法は、DSR(Dynamic Source Routing)方式である。ここでは通信システムのノードがソースノードと宛先ノードの間で1つのパスを求める。この場合は当該方法の結果としてソースノードも宛先ノードも1つ若しくは複数の完全なパスを識別する。従ってソースノードから宛先ノードへ送信される各メッセージは求められたパスの情報を含んでいるため、そのパス情報に従ってパスのノードはメッセージを転送することができる。しかしながら各メッセージにおいて使用されるパス情報は、多大なシグナリング管理コストを要し、通常は不足している伝送リソースの非効率的な利用を引き起こす。
代替的に利用され得るルーティング方法にはAODV(Ad−hoc On−demand Distance Vector Routing)方式があり、ここではソースノードと宛先ノードの結果として完全なパスが識別されるのではなく、パスに沿って自身にそれぞれ隣接するノードのみが識別される。さらにパス検出が終了した後ではパスの各ノードはパスに沿って自身に隣接するノードを識別する。そのためソースノードから宛先ノードへのメッセージ伝送の際にはメッセージは使用されるパスに関する情報を何も含まない。AODV方式の欠点は、多数のパスを代替的に利用できないことである。それどころか求められたパスがもはやメッセージの伝送に利用できないケースでは、パスを求めるための新たな方法が実施されなければならない。それに対してパス検出の結果として複数のパスが得られる場合にはリソースの節約となり、そのため求められたパスは長期に亘って使用することが可能にある。
発明が解決しようとする課題
本発明の課題は、通信システムのソースノードと宛先ノードの間で伝送リソースを節約できるメッセージの伝送が可能な方法を提供することであり、さらにこの方法を実施するためのノードを提供することである。
課題を解決するための手段
前記課題は請求項1の特徴部分に記載された本発明による方法によって解決される。
有利な実施例及び改善例は従属請求項の対象である。
複数のノードを有する通信システムにおける情報の伝送方法においては、少なくとも1つのノードがソースノードから少なくとも1つのノードを介して宛先ノードまで延在する少なくとも1つのパスの情報を含んだメッセージを受信する。本発明によれば少なくとも1つのノードが少なくとも1つのパスの情報の利用のもとで、少なくとも1つのパスに沿って少なくとも1つのノードに隣接する2つのノードに関する識別情報を記憶する。さらに少なくとも1つのノードはメッセージを少なくとも1つのパスに沿って転送する。
通信システムは例えば無線通信システムであり得るが、しかしながらそれが有線ベースの通信システムでもあり得る。この通信システムのノードは次のような通信システムに応じて構成される。すなわちノードが例えば加入者側の無線局、すなわちリピータか又は他のネットワーク側装置である通信システムである。
パスは通信システム内でそのつどソースノードから宛先ノードまで延在する。パスに関するメッセージが伝送される場合、ソースノードはメッセージ送信器であり、宛先ノードはアドレス指定されたメッセージ受信器である。それによりこのパスは、ソースノードと宛先ノード、並びにこれらのソースノードと宛先ノードの間で情報を転送する当該パスのさらなるノードからなっている。それに伴ってパスの情報は、ソースノード、宛先ノード並びに延在しているパスのノードの通知を含んでいる。
本発明によれば少なくとも1つのパスの情報を含んだメッセージが用いられるので、このメッセージはパスメッセージとも称される。しかしながらこのパスメッセージは、その他の情報、例えば有効情報及び/又はシグナリング情報を含んでいてもよい。
パスメッセージを受信する少なくとも1つのノードは、パスに沿って自身に隣接するノードの識別情報を記憶する。この識別情報は少なくとも1つのノードによってパスメッセージから直接的又は間接的に受け取られる。パスが1つのノードだけを介して延在するならば、このノードの隣接するノードはソースノードと宛先ノードである。パスのノードが複数存在する場合は、隣接するノードは、ソースノードと1つ先のノード、若しくは2つ先のノード、あるいはそれ以上先のノードと、当該パスの宛先ノードである。識別情報は、ノードに対して少なくとも、その近隣の環境において当該識別情報に該当し一義的にアドレス指定されるノードを可能にする。しかしながら識別情報は通信システムの一部若しくは全部の中からの該当するノードの一義的なアドレス指定を可能にするものであってもよい。これらの識別情報は該当するノードに時折割当てられてもよいし永続的に割当てられてもよい。
本発明の別の構成例によれば、少なくとも1つのパスの情報を含んだメッセージが少なくとも1つのパスのソースノードから送信される。それによりパスメッセージのもとの送信側はパスのソースノードである。パスメッセージを受信しそれに続いてその隣接ノードの識別情報を記憶する少なくとも1つのノードはパスメッセージを直接ソースノードから受信するか、若しくはパスメッセージを転送する別のノードからも受信し得る。
有利には、少なくとも1つのさらなるメッセージの伝送に利用されるパスに関する情報を何も含んでいない少なくとも1つのさらなるメッセージがソースノードから少なくとも1つのパスを介して宛先ノードまで、記憶されている識別情報を利用して伝送される。少なくとも1つのパスのノードに関する識別情報を予め記憶することに基づいてメッセージは、当該メッセージに利用すべきパスの情報が含まれてなくても当該の少なくとも1つのパスを介して伝送可能となる。
本発明のさらなる別の構成例によれば、伝送に用いるべきパスに関する情報が何も含まれていないさらなるメッセージがソースノードから少なくとも1つのパスを介して宛先ノードへうまく伝送されなかった後で、少なくとも1つのパスの情報を含んだメッセージが少なくとも1つのパスのソースノードから送信される。ここでのうまく伝送されなかったとは、伝送の失敗を指しそのつどのメッセージが宛先ノードに到達しなかったことを意味する。使用されるべきパスの情報が何も含まれていないさらなるメッセージの伝送は失敗し、それによって完全性は否定され最大でも一部しか行われない。伝送の失敗に基づいて新たにパスメッセージが送信される。このパスメッセージは有利にはパス情報の他にもその伝送が失敗したメッセージの内容も含んでいる。
少なくとも1つのパスは有利には、通信システムの隣接ノード間の関係を認識している装置の支援のもとで求められる。そのような装置とは例えば無線通信システムにおいては基地局や基地局に接続されている装置である。この装置はパスを特にソースノードの問合せに基づいて求める。パスが求められた後では当該装置が求められたパスに関する情報をソースノードに送信し、それに続いてこのパスに関する情報が当該装置によってパスメッセージに挿入され、このパスメッセージが当該装置のパスに沿って隣接するノードへ送信される。そのようなネットワークトポロジーを用いた装置によるパスの集中的な検出に対して代替的に少なくとも1つのパスは、ネットワーク全体のトポロジーに関する情報を持たないノードによって求めることも可能である。これに対する例は、例えばDSR方式によるアドホックシステムの対等なノード(ピアツーピア)によるパス検出である。
本発明のさらなる実施例によれば、それを経由して少なくとも1つのパスが延在している全てのノードが少なくとも1つのパスの情報を含んだメッセージを受信する。さらにこれらのノードはパスに沿ってそのつどのノードに隣接する2つのノードに関する識別情報を記憶する。特にパスの全てのノードは、パスに沿って自身にそのつど先行するノードによるパスメッセージの転送によってパスメッセージを相前後して受信する。
有利には、少なくとも1つのノードが少なくとも1つのノードを介して延在する複数のパスの情報を含んだメッセージを受信し、これらの複数のパスに沿って少なくとも1つのノードに隣接するそれぞれ2つのノードの識別情報を記憶する。このケースではパスメッセージが複数のパスの情報を含んでおり、それに基づいて少なくとも1つのノードがパスメッセージの受信後に、パスに沿って自身に隣接する複数のノード対を記憶する。複数のパスの情報を伴うパスメッセージの利用に対して代替的に、次のような複数のパスメッセージが利用されてもよい。すなわちそれぞれ1つのパスの情報を含んでいる複数のパスメッセージが利用されてもよい。これらの複数のパスの情報は、それらが1つ又は複数のパスメッセージにおいて行われる否かにかかわらず、パスの1つに沿った伝送が困難な場合に別の1つのパスをメッセージ伝送のための用いることができるという利点を有している。
本発明の別の実施例によれば、少なくとも1つのノードが、少なくとも1つのパスに沿って隣接するノードとしての識別情報を何も記憶していないノードから、ソースノードから少なくとも1つのパスの宛先ノードに向けられたメッセージを受信した後で、当該ノードについての識別情報を少なくとも1つのパスに沿って隣接するノードとして記憶する。このケースでは少なくとも1つのノードが次のことを認識する。すなわちソースノードから宛先ノードへ送信されるべきメッセージを、ソースノードと宛先ノードの間でパスに沿って隣接するノードとして記憶されているのとは別のノードから、受信したことを認識する。その結果として少なくとも1つのノードは、パスに沿って隣接するノードとして自身に未知のノードの識別情報を記憶する。この場合この新たな識別情報により、隣接ノードについてそれまでに記憶されていた識別情報がソースノード側でソースノードと宛先ノード間のパスに関して書換えられる。この新たな識別情報は、ソースノードへのメッセージの転送ないし送信の際に、隣接するノードのアドレス指定のために利用できる。
有利には、少なくとも1つのノードは、少なくとも1つのノードと宛先ノードの間の当該少なくとも1つのパスとは異なるさらなるパスの情報を受け取った後で、さらなるパスに沿って少なくとも1つのノードに隣接するノードの識別情報を記憶する。このケースでは、少なくとも1つのノードは、宛先ノード方向でさらなるパスに沿って隣接する新たなノードの識別情報を記憶する。この新たな識別情報は、宛先ノードの方向でそれまでに記憶されていた隣接ノードについての識別情報をソースノードと宛先ノード間の少なくとも1つのパスに関して書換え可能である。この新たな識別情報は宛先ノードへの情報のその後の転送の際にアドレス指定のために利用可能である。この手順は、ソースノードから宛先ノードへのメッセージ伝送の際に使用されるパスのアップデートに相応している。さらなるパスの情報は、少なくとも1つのノード、例えばネットワークトポロジに関する展望を有している装置によって受信可能である。
また本発明によれば、通信システムのノードに関する前記課題が請求項10の特徴部分に記載されたノードによって解決される。
本発明の別の有利な実施例及び改善例は従属請求項の対象である。
ノードはソースノードからノードを介して宛先ノードへ延在する少なくとも1つのパスの情報を含んだメッセージの受信のための手段を有している。本発明によれば、このノードはさらに次のような手段を有している。すなわち少なくとも1つのパスに沿って少なくとも1つのノードに隣接する2つのノードの識別情報を記憶するための手段と、少なくとも1つのパスに沿ってメッセージを転送するための手段を有している。
本発明のさらに別の実施例によれば、ノードはさらに、ソースノードから少なくとも1つのパスの宛先ノードに向けられたメッセージを受信する、少なくとも1つのパスに沿って隣接するノードとしての識別情報を何も記憶していないノードの識別情報を少なくとも1つのパスに沿って隣接するノードとして記憶するための手段を有している。
本発明のさらに別の実施例によれば、ノードはさらに次のような手段を有している。すなわち、当該ノードと宛先ノードの間で少なくとも1つのパスとは異なるさらなるパスの情報を受信するための手段と、ノードの識別情報をさらなるパスに沿って隣接するノードとして記憶するための手段を有している。
本発明による通信システムにおけるノードは、特に前述したような方法を実施するために適している。このことは従属請求項にも該当している。これに対してノードはさらに適した手段を含み得る。
実施例の説明
以下の明細書では本発明を実施例に基づいて詳細に説明する。この場合、
図1は、通信システムにおける本発明による方法の第1実施例を概略的に表した図であり、
図2は、図1による通信システムにおいて本発明による方法の第2実施例を概略的に表した図であり、
図3は、図1による通信システムにおいて本発明による方法の第3実施例を概略的に表した図であり、
図4は、図1による通信システムにおいて本発明による方法の第3実施例を概略的に表した図であり、
図5は、図1による通信システムにおいて本発明による方法の第4実施例を概略的に表した図である。
図1にはノードA,B,C,D,Eからなる通信システムが示されている。ノードAは以下ではソースノードとする。このソースノードはノードEへのメッセージ送信を意図している。そのため以下の明細書ではノードEを宛先ノードとする。そのつど直接的な相互通信が可能であるノードは、ライン若しくは矢印によって接続される。ソースノードAと宛先ノードEの間で直接の通信は不可能であるので、メッセージの伝送前にソースノードAと宛先ノードEの間で1つのパスを求めなければならない。ソースノードAと宛先ノードEの間で可能な1つのパスはノードCとDを介して延在し、他のパスはノードBとDを介して延在している。
通信システムはセルラ方式の移動無線通信システムであってもよい。この通信システムでは、加入者側の移動局と移動局の無線到達範囲外にある基地局との間で1つのパスが求められなければならない。代替的に宛先ノードは例えばワイヤレスローカルエリアネットワークWLANの無線アクセスポイントであってもよい。またさらなる可能性として前記ノードA,B,C,D,Eをアドホックシステムのノードとして表すことも可能である。
図1では、ソースノードAが宛先ノードEまでのパスA→B→D→Eを認識していることを前提とする。この知識は例えば前述したDSR手法を介して得ることが可能である。ここではソースノードAは、ソースノードAと宛先ノードEの間のパス検出のために放送毎に要求を送信する。この場合この要求はソースノードAに関する識別情報を含んでいる。この要求は、通信システムを通じて放送される。この要求を受信した各ノードは固有の識別情報を追加し、引き続き放送毎に要求を転送する。この要求は最終的に宛先ノードに到達し、それによって宛先ノードEは完全なパスを識別する。宛先ノードEは求められたパスに沿って応答を返信する。このための当該応答には求められたパスの情報が含まれており、それによって当該パスのノードはどのノードに応答を転送すべきかを認識する。この応答は最終的にソースノードに達する。それによってソースノードAは完全なパスを識別する。この方法によれば、複数の要求が異なるパスを介して宛先ノードEに達した場合には要求と共に複数の代替的パスを求めることが可能である。求められた1つ又は複数のパスのノードが求められたパスを識別しない場合には、ソースノードAから宛先ノードEに送信される各メッセージは、パスの情報を含んでいなければならない。それによってノードはこの情報からどのノードにメッセージを転送しなければならないかを引き出すことができる。
前述したような分散的なパス検出の方法に対して代替的につぎのようなことも可能である。すなわち例えばセルラ無線通信システムのネットワーク側の装置のような装置において、ソースノードAの問合せに対してパスを確定することも可能である。これに対してこの装置はネットワークトポロジーの知識を利用する。これはノードから当該装置に事前に伝送されたものである。その後で所定のパスに関する情報がソースノードAに送信される。
図1においてソースノードAはメッセージMES1をノードBに送信する。このメッセージMES1は情報DATA1とパスA→B→D→Eに関する情報からなっている。ノードBは、ソースノードAの方向で自身に隣接するノード、すなわちソースノードAと、宛先ノードEの方向で自身に隣接するノード、すなわちノードDに関する識別情報をメモリSBに格納している。それに従ってノードBは、メッセージMES1を宛先ノードEの方向で自身に隣接するノード、すなわちノードDに転送する。ノードDは、ソースノードAの方向で自身に隣接するノード、すなわちソースノードBと、宛先ノードEの方向で自身に隣接するノード、すなわちノードEに関する識別情報をメモリSDに格納している。さらにノードDはメッセージMES1を宛先ノードEに転送する。この宛先ノードEは、ソースノードAの方向で自身に隣接するノード、すなわちノードDに関する識別情報をメモリSEに格納している。ソースノードAも、宛先ノードEの方向で自身に隣接するノード、すなわちノードBに関する識別情報をメモリに格納している。これによりソースノードAのみならず宛先ノードE、並びにノードB及びDも、ソースノードAの方向及び/又は宛先ノードEの方向での次のホップに対する自身の隣接ノードを識別する。隣接するノードのそれぞれの識別情報によって、メッセージMES1のパスの情報A→B→D→EからノードB,D,Eが抽出される。
宛先ノードEの情報は必要である。なぜならノードBとDはこの情報に基づいて、どのノードでメッセージMES2を転送するかを決定するからである。ソースノードAに関する情報は、場合によって生じるエラー通知に対して有利となる。メッセージMES2は、メッセージMES2の伝送のために使用すべきパスに関する情報を含んでいない。このことは伝送リソースの節約につながる。なぜならばメッセージMES2のサイズ全体における情報DATAの占める割合が、例えばメッセージMES1のサイズ全体における情報DATA1の占める割合よりも大きいからである。パスA→B→D→EのノードBとDは、メッセージMES2に基づいて、当該メッセージMES2が宛先ノードEのために定められていることを識別する。ノードBとDは、パスA→B→D→Eに沿ってそれぞれ隣接するノードDとEに関する識別情報を格納しているので、この記憶されている識別情報に従ってノードB及びDはメッセージMES2を転送する。
パスA→B→D→Eの情報を含んでいるメッセージMES1が失われた場合、つまりパスのノードBとDの全てにメッセージMES1が受信されていない場合には問題が生じる。図3では、ノードBとDの間でメッセージMES1の伝送が失敗していることを前提とする。従ってノードDは、パスA→B→D→Eに沿って隣接するノードに関する識別情報を何も記憶していない。それによりノードDにソースノードAから宛先ノードEへのメッセージMES2が到達すると、ノードDにはどのノードでこのメッセージMES2を転送すればいいのかがわからない。ノードDは、メッセージに使用すべきパスに関する情報が含まれることなしで、宛先ノードEにアドレス指定されているメッセージを受け取ると、ノードDはノードBを介してソースノードAに返信するエラー通知ERRORを生成する。これに対して有利には、メッセージは次のようなデータフィールドを含んでいる。すなわちノードDに対して自身がメッセージを受信したもとのノード、すなわちノードBの識別を可能にさせるようなデータフィールドを含んでいる。それにより、ソースノードAまで戻すエラー通知ERRORの送信に利用することのできる有効なパスの存在が保証される。この種のデータフィールドは、特に1つのパスを介した、使用すべきパスに関する情報を何も含んでいない第1のメッセージの伝送の際に用いられるべきである。
エラー通知ERRORの受信の後でソースノードAは、メッセージMES3を送信する。このメッセージMES3は情報DATA2(この情報の伝送の際にエラーが発生している)とパスA→B→D→Eの情報を含んでいる。それによりノードB,D,Eは、図1に示されているようにパスに沿って自身に隣接するノードの識別情報を記憶することができる。但しこの新たな記憶は、ノードBによって行われる必要はない。なぜならノードBの隣接ノードに関する識別情報は既にメッセージMES1の送信の際に格納されているからである。これにより次のメッセージは、使用すべきパス情報なしでソースノードAから送信可能である。
図4には、ソースノードAがパスA→B→D→Eのみでなく、パスA→C→D→Eも認識しているケースを表している。ソースノードAは、パスA→B→D→Eのエラー通知ERRORを受け取った後で、パスA→C→D→Eを宛先ノードEまでのメッセージ伝送のために利用することを決定する。それによりソースノードAはメッセージMES4を送信する。このメッセージMES4は、情報DATA2(この情報の伝送の際にエラーが発生している)とパスA→C→D→Eの情報からなっている。ノードCは、メッセージMES4の評価の後で、ソースノードAの方向で当該パスに沿って自身に隣接するノード、すなわちソースノードAに関する識別情報と、宛先ノードEの方向で当該パスに沿って自身に隣接するノード、すなわちノードDに関する識別情報をメモリSCに格納し、メッセージMES4をノードDに転送する。同じようにノードDは、2つのノードC及びEに関する識別情報をメモリSDに格納し、それに対してノードEは、ノードDに関する識別情報をメモリSEに格納し、ソースノードAはノードCに関する識別情報をメモリSAに格納する。以下ではソースノードAが、使用すべきパスの呈示なしでメッセージをパスA→C→D→Eを介して宛先ノードEに送信することを説明する。
図4では、最初にソースノードAがパスA→B→D→Eのエラー通知ERRORを受け取った後で、パスA→C→D→Eに初期化されているのに対して、図5に示されているように、2つのパスA→C→D→EとA→B→D→Eの初期化が平行して実施されてもよい。これに対してソースノードAは、図1に示されているようにメッセージMES1を送信し、
その場合メッセージMES1は情報DATA1の他にパスA→B→D→Eの情報とパスA→C→D→Eの情報を含んでいる。従ってソースノードAのメモリSAには、宛先ノードの方向で隣接するノードに対して2つの識別情報、すなわち2つのノードB及びCの識別情報が格納されている。ノードBとCのメモリSB及びSCへの識別情報の記憶は前述したように行われる。ノードD(このノードを介して2つのパスA→B→D→E及びA→C→D→Eが延在している)は、メモリSD内に2つのパスに対して異なる隣接ノード、すなわちノードBとノードCの識別情報を格納している。ソースノードAはここにおいて、2つのパスA→B→D→EとA→C→D→Eの初期化が行われた後で、そのつどのメッセージをノードB若しくはノードCへアドレス指定することによって選択的に当該2つのパスA→B→D→EとA→C→D→Eのうちの一方を介して宛先ノードEにメッセージを送信し得る。どのパスを利用するかについての決定は、次のような基準、例えばパスの長さ、パス検出の際の遅延時間、パス上の伝送品質、パスの古さなどに依存させてもよい。使用すべきパスに関する決定がソースノードAによって下された場合には、ソースノードAは場合によっては宛先ノードに関する情報の他にも次のような情報、すなわち転送の際にパスのどれが利用できるかについての情報をメッセージに付加することも可能である。しかしながら宛先ノードへのメッセージ転送に対して複数のノードを認識しているノードが使用すべきパスに関する決定を下すようにすることも可能である。
図4または図5による複数のパスの利用は、次のようなケースにおいて有利となる。すなわちパスのうちの1つを介したメッセージ伝送がもはや完全に実施することができないようなケースにおいて有利となる。なぜならパスに沿って隣接する2つのノード間で一方のパスの接続が中断しても他方のパスが利用できるからである。それに対して他方のパスが利用できない場合には、新たなパスが求められなければならない。その場合はパス検出のためのルーティングメッセージの送信によって複数の伝送リソースが要求される。
本発明は次のことによって伝送リソースの節約効果を倍増させている。すなわち複数のパスが利用できることによって、パス検出に用いられる所要のルーティングメッセージの数が低減される。自身を介してパスが延在している各ノードにおける隣接ノードの記憶によって、それぞれのパスを介したメッセージ伝送の際にパスの情報を伝送しなくてもよい。これにより余分なシグナリング情報が節約できる。
あるノードがソースノードからソースノード側でそのメモリに隣接ノードとして記憶されていない他のゲートを介して宛先ノードへ向けられたメッセージを受信すると、このノードが記憶されているノードの代わりに記憶される。このようにして、記憶されているパスがソースノードへの返信に使用できることが保証される。このことはさらに次のような利点につながる。すなわちソースノードが変更に関して何も知らなくてもパスの変更が可能になる。
特に放射対称なネットワークにおいてはとりわけ中心の近くにあるノードによって多くのメッセージが転送される。それ故にあるソースノードから中心方向に向けて新たに求められたパスの部分は、他のソースノードから中心方向に向かうパスに対しても適している。従って例えば新たなパスに沿ったメッセージ伝送中にそのメモリに当該ノード方向で隣接するノードの記憶によって宛先ノードまでの新たなパスのデータを得られたノードは、新たなパスを介して、当該宛先ノードにアドレス指定された全てのソースノードのメッセージを転送できる。このことは利点となる。なぜならこれによってパスに関する目下の情報が利用でき、古いパスを更新できるからである。1つのパスが所定の期間に亘って使用されなかった場合には、ノードはそのメモリからこのパスに割当てられている隣接ノードに関する識別情報を消去できる。
本発明によれば有利には、少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)の情報を含んだメッセージ(MES1;MES3;MES4)が、少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)のソースノード(A)から送信されてもよい。
また本発明の別の実施例によれば、少なくとも1つのさらなるメッセージの伝送のために利用されるパス(A→B→D→E,A→C→D→E)に関する情報を何も含んでいない少なくとも1つのさらなるメッセージ(MES2)が、記憶されている識別情報の利用のもとでソースノード(A)から少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)を介して宛先ノード(E)まで伝送される。
本発明によれば有利には、伝送のために使用すべきパス(A→B→D→E,A→C→D→E)に関する情報を何も含んでいないさらなるメッセージ(MES2)の、ソースノード(A)から少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)を介して宛先ノード(E)までの伝送が失敗した後で、少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)の情報を含んでいるメッセージ(MES1;MES3;MES4)がソースノード(A)から少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)を介して送信される。
さらに有利には、少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)が、通信システムの隣接ノード(A,B,C,D,E)間の関係を認識している装置の支援のもとで求められている。
有利には、少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)が自身を介して延在しているすべてのノード(A,B,C,D,E)が、少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)の情報を含んでいるメッセージ(MES1;MES3;MES4)を受信し、パス(A→B→D→E,A→C→D→E)に沿って隣接するそれぞれ2つのノード(A,B,C,D,E)に関する識別情報を記憶する。
有利には、少なくとも1つのノード(B,C,D)が、少なくとも1つのノード(B,C,D)を介して演示する複数のパス(A→B→D→E,A→C→D→E)の情報を含んでいるメッセージ(MES1)を受信し、複数のパス(A→B→D→E,A→C→D→E)に沿って少なくとも1つのノード(B,C,D)に隣接するそれぞれ2つのノード(A,B,C,D,E)の識別情報を記憶する。
また有利には、ソースノード(A)から少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)の宛先ノード(E)へ向けられたメッセージを、少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)に沿って隣接するノードとしての識別情報が何も記憶されていないノード(B,C)から受信した後で、少なくとも1つのノード(D)が、前記ノード(B,C)の識別情報を少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)に沿って隣接するノードとして記憶する。
本発明によれば有利には、少なくとも1つのノード(B,C,D)が、少なくとも1つのノード(B,C,D)と宛先ノード(E)の間を延在しかつ少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)とは異なるさらなるパスの情報を受信した後で、当該さらなるパスに沿って少なくとも1つのノード(B,C,D)に隣接するノードの識別情報を記憶する。
また本発明の通信システムにおけるノード(B,C,D)であって、
前記ノード(B,C,D)は、ソースノード(A)から当該ノード(B,C,D)を介して宛先ノード(E)まで延在している少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)の情報を含んでいるメッセージ(MES1;MES3;MES4)を受信するための手段を有している形式のノードによれば、
前記ノード(B,C,D)がさらに、
少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)に沿って少なくとも1つのノード(B,C,D)に隣接する2つのノード(A,B,C,D,E)の識別情報を記憶するための手段(SB,SC,SD)と、
少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)に沿ってメッセージ(MES1;MES3;MES4)を転送するための手段とを有している。
別の有利な構成例によれば、前記ノード(B,C,D)がさらに、
ソースノード(A)から少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)の宛先ノード(E)へ向けられたメッセージを受信し、少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)に沿って隣接するノードとしての識別情報は何も記憶していないノードの識別情報を、少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)に沿って隣接するノードとして記憶するための手段(SB,SC,SD)を有している。
また有利には、前記ノード(B,C,D)がさらに、
当該ノード(B,C,D)と宛先ノード(E)の間を延在しかつ少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)とは異なるさらなるパスの情報を受信するための手段と、
前記さらなるパスに沿って隣接するノードとしてノードの識別情報を記憶するための手段(SB,SC,SD)を有している。
通信システムにおける本発明による方法の第1実施例を概略的に表した図 図1による通信システムにおいて本発明による方法の第2実施例を概略的に表した図 図1による通信システムにおいて本発明による方法の第3実施例を概略的に表した図 図1による通信システムにおいて本発明による方法の第3実施例を概略的に表した図 図1による通信システムにおいて本発明による方法の第4実施例を概略的に表した図

Claims (10)

  1. 複数のノード(A,B,C,D,E)を有する通信システムにおける情報の伝送のための方法であって、
    少なくとも1つのノード(B,C,D)が、ソースノード(A)から少なくとも1つのノード(B,C,D)を介して宛先ノード(E)まで走行する少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)の少なくとも1つのノードの情報を含んでいるメッセージ(MES1;MES3;MES4)を受信する形式の方法において、
    少なくとも1つのノード(B,C,D)が、少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)の少なくとも1つのノードの情報の利用のもとで少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)に沿って少なくとも1つのノード(B,C,D)に隣接する2つのノード(A,B,C,D,E)に関する識別情報を記憶し、さらにメッセージ(MES1;MES3;MES4)が少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)に沿って転送されており、この場合、
    少なくとも1つのさらなるメッセージの伝送のために利用されるパス(A→B→D→E,A→C→D→E)に関する情報を何も含んでいない少なくとも1つのさらなるメッセージ(MES2)が、記憶されている識別情報の利用のもとでソースノード(A)から少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)を介して宛先ノード(E)まで伝送されるようにしたことを特徴とする方法。
  2. 少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)の少なくとも1つのノードの情報を含んだメッセージ(MES1;MES3;MES4)が、少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)のソースノード(A)から送信される、請求項1記載の方法。
  3. 伝送のために使用すべきパス(A→B→D→E,A→C→D→E)に関する情報を何も含んでいないさらなるメッセージ(MES2)の、ソースノード(A)から少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)を介して宛先ノード(E)までの伝送が失敗した後で、少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)の少なくとも1つのノードの情報を含んでいるメッセージ(MES1;MES3;MES4)がソースノード(A)から少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)を介して送信される、請求項1記載の方法。
  4. 少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)が、通信システムの隣接ノード(A,B,C,D,E)間の関係を認識している装置の支援のもとで求められている、請求項1から3いずれか1項記載の方法。
  5. 少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)が走行するすべてのノード(A,B,C,D,E)が、少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)の少なくとも1つのノードの情報を含んでいるメッセージ(MES1;MES3;MES4)を受信し、パス(A→B→D→E,A→C→D→E)に沿って隣接するそれぞれ2つのノード(A,B,C,D,E)に関する識別情報を記憶する、請求項1から4いずれか1項記載の方法。
  6. 少なくとも1つのノード(B,C,D)が、少なくとも1つのノード(B,C,D)を介して走行する複数のパス(A→B→D→E,A→C→D→E)の情報を含んでいるメッセージ(MES1)を受信し、複数のパス(A→B→D→E,A→C→D→E)に沿って少なくとも1つのノード(B,C,D)に隣接するそれぞれ2つのノード(A,B,C,D,E)の識別情報を記憶する、請求項1から5いずれか1項記載の方法。
  7. ソースノード(A)から少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)の宛先ノード(E)へ向けられたメッセージを、少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)に沿って隣接するノードとしての識別情報が何も記憶されていないノード(B,C)から受信した後で、少なくとも1つのノード(D)が、前記ノード(B,C)の識別情報を少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)に沿って隣接するノードとして記憶する、請求項1から6いずれか1項記載の方法。
  8. 少なくとも1つのノード(B,C,D)が、少なくとも1つのノード(B,C,D)と宛先ノード(E)の間の少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)とは異なるさらなるパスの情報を受信した後で、当該さらなるパスに沿って少なくとも1つのノード(B,C,D)に隣接するノードの識別情報を記憶する、請求項1から7いずれか1項記載の方法。
  9. 通信システムにおけるノード(B,C,D)であって、
    前記ノード(B,C,D)は、ソースノード(A)から当該ノード(B,C,D)を介して宛先ノード(E)まで走行する少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)の少なくとも1つのノードの情報を含んでいるメッセージ(MES1;MES3;MES4)を受信するための手段を有している形式のノードにおいて、
    前記ノード(B,C,D)がさらに、
    少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)に沿って少なくとも1つのノード(B,C,D)に隣接する2つのノード(A,B,C,D,E)の識別情報を記憶するための手段(SB,SC,SD)と、
    少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)に沿ってメッセージ(MES1;MES3;MES4)を転送するための手段とを有し、さらに
    前記ノード(B,C,D)が、
    ソースノード(A)から少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)の宛先ノード(E)へ向けられたメッセージを受信し、少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)に沿って隣接するノードとしての識別情報は何も記憶していないノードの識別情報を、少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)に沿って隣接するノードとして記憶するための手段(SB,SC,SD)を有し、この場合
    少なくとも1つのさらなるメッセージの伝送のために利用されるパス(A→B→D→E,A→C→D→E)に関する情報を何も含んでいない少なくとも1つのさらなるメッセージ(MES2)が、記憶されている識別情報の利用のもとでソースノード(A)から少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)を介して宛先ノード(E)まで伝送されるように構成されていることを特徴とするノード。
  10. 前記ノード(B,C,D)はさらに、
    当該ノード(B,C,D)と宛先ノード(E)の間の、少なくとも1つのパス(A→B→D→E,A→C→D→E)とは異なるさらなるパスの情報を受信するための手段と、
    前記さらなるパスに沿って隣接するノードとしてノードの識別情報を記憶するための手段(SB,SC,SD)を有している、請求項9記載のノード。
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