JP4293336B2

JP4293336B2 - 陳列ケース

Info

Publication number: JP4293336B2
Application number: JP2002333169A
Authority: JP
Inventors: 秀樹滝沢
Original assignee: グロッセ・ジャパン株式会社
Priority date: 2002-11-18
Filing date: 2002-11-18
Publication date: 2009-07-08
Anticipated expiration: 2022-11-18
Also published as: JP2004166763A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高級ブローチやネックレス等を展示する陳列ケースに関し、さらに詳しくは、一般消費者が自由に商品を手にとって値踏みができる陳列ケースに関するものである。
【０００２】
【従来技術】
従来の陳列ケースは、平面所の陳列ケース上にネックレス等の商品を並べて、さらにその上部を透明ガラスで覆っているケースがあるが、この展示ケースは盗難を防止する上では問題がないが、消費者からすれば商品の裏側が見えないこともあって商品の全体の把握が難しかった。
【０００３】
このため丸形フックや、あるいは円柱棒を介して、これらにネックレス等の商品をつり下げることも行われているが、この場合は、一般消費者が直に商品を触って見ることができるために、上記ケースより人気があるが、逆に、販売員が不在する時や目を離したときに商品自体が盗難されるケースもままあり、販売者側にとって何らかの対応が必要となっていた。
【０００４】
このような対策を示すものとして、盗難防止用のタグとして特殊磁石を内蔵したものが商品にとりつけられているが、このタグをはずさないで持ち出すと店にセットしてある検知器で検知することも行われているが、タグ自体を外すのに時間がかかるという問題があった。
【０００５】
このため特開２００２−５６４７１号「商品展示台」は、「上面に商品をセットする展示台に防犯用タグ収納部を設けてなる商品展示台」を開示するように、タグを隠蔽することによって、商品を整然と陳列できるようにしている展示台も知られているが、この場合、商品ごとにタグを用いなければならないと言う問題があった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
このため、ネックレスやブローチのように一つの展示台で多数の商品を配列する場合には、鎖部分を丸形フックにかけて取り外しがすぐにできないようにすることしか対応ができずにいたため、盗難に対する対応が不十分であった。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、かかる課題を解決するための鋭意研究したところ、陳列ケース上に矩形の上蓋を設けると人の指が入らず、また、陳列ケース自体に鍵を簡易にかけることができれば担当者以外、陳列ケース部を移動できないことから盗難を防止でき、ネックレスやブローチのような高級品の陳列ケースを提供することができた。
【０００８】
すなわち、本発明の請求項１に係る陳列ケースは、基台と、前記基台上に載置される陳列ケース部と、前記基台の一方の端部に連接して前記基台の大きさの略半分の広さで前記基台上を蔽う矩形状上板とからなる陳列ケースであって、前記陳列ケース部は、前記矩形状上板の下部に複数のフック部が設けられた商品止め部と、前記商品止め部から前記基台の他方の端部に向かって傾斜を有する陳列部と、前記基台との間で鍵止めができる鍵部とからなり、前記基台から出し入れ自由とされている、ことを特徴とする。
【０００９】
また、本発明の請求項２に係る陳列ケースは、基台と、前記基台上に載置される陳列ケース部と、前記基台の一方の端部に連接して前記基台の大きさの略半分の広さで前記基台上を蔽う矩形状上板とからなる陳列ケースであって、前記陳列ケース部は、前記矩形状上板の下部に複数のフック部が設けられた商品止め部と、前記商品止め部から前記基台の他方の端部に向かって傾斜を有する陳列部と、前記矩形状上板との間で鍵止めができる鍵部とからなり、前記基台から出し入れ自由とされている、ことを特徴とする。
【００１０】
【発明の実施の形態】
図１は、本発明の陳列ケースを示す斜視図である。この陳列ケースは、基台１と、矩形状上板２と、陳列ケース部３とから構成され、矩形状上板２は、後端部が基台１の一方の端部１ａと連接して矩形状となっている。
【００１１】
陳列ケース部３は本発明では２分割にされ、それぞれが基台１上の手前から内部に押すことによって配置した後に、鍵６をかけるようにしているが、図１に示すようにブローチやネックレスの展示物９の鎖部分１９は、商品止め部４の上に設けられた複数のフック部５に引っかけている。
【００１２】
図３および図４に示すようにブローチやネックレスの展示物９の本体は、陳列部８が、商品止め部４から基台１の他方の端部１ｂに向かって傾斜を有する斜面となっているため自由に手に取ってみることができるが、鎖部分１９の先端がフック部５に引っかけられており、さらに該フック部５と矩形状上板２との間が狭いことから指を隙間に入れることはできない。そのため、陳列ケース部３が固定されている状態では、展示物９を取り外すことができないようになっている。
【００１３】
本発明では、陳列ケース部３として左右対称な２個の陳列ケース部３を用いたが、展示物が高級品であるブローチやネックレスであるため、例えば矩形状上板２、商品止め部４、滑り止め板７等の表面にはダイノックシートを貼り、また展示物が陳列される陳列ケース部３の陳列部８には、展示物を見やすくするために布巻き込みを行っている。
【００１４】
図５及び図６は、別な形態の陳列ケースを示している。基台１上には陳列ケース部３が移動可能なレール部１２を複数設けてあり、このレール部１２を移動して奥に挿入されてストッパー１３で止められる。
【００１５】
ケース部３が所定位置まで入った後は、キーシリンダ１０にロックキー１４をかけることによってケース部は移動しない構造になっている他、フック部の奥には、タッグやアジャストを納める部品納め部１１を設けている。
【００１６】
さらに別な形態として図示しないが、図１に示す鍵６の位置を矩形状上板２に取り付けて陳列ケース部３毎、容易に取り替えることも可能である。この陳列ケースは、展示品の種類が多い場合には、取り替え展示が簡単なため特に好ましいものである。
【００１７】
【発明の効果】
本発明の陳列ケースは、基台１と、矩形状上板２と、陳列ケース部３とから構成される簡単な構造物であるが、陳列ケース部３の出し入れを簡易に行える反面、一旦鍵をかけて該ケースを固定すると、展示したブローチやネックレスを手にしてみることはできるが鎖ごと取り外しができないため、従来のように盗難にあう機会がほとんどなくなるという効果を有するものである。
【００１８】
また２分割、あるいは３分割した陳列ケース部は、外枠の大きさに沿って出し入れが自由であるため、予備ケースごとに中の展示物を取り替えて展示可能となり、またケース自体が破損した場合には、この予備ケースを使用できるために、陳列ケース全体を取り替える必要はなく、安いコストで対応できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の陳列ケースの斜視図である。
【図２】陳列ケース部を示す平面図である。
【図３】図２に示す陳列ケース部の断面図である。
【図４】図１に示す陳列ケースの断面図である。
【図５】別な形態の陳列ケースを示す断面図である。
【図６】図５に示す正面図である。
【符号の説明】
１・・・基台
２・・・矩形状上板
３・・・陳列ケース部
４・・・商品止め部
５・・・フック部
６・・・鍵部
７・・・滑り止め板
８・・・陳列部
９・・・展示物
10・・・キーシリンダ
11・・・部品納め部
12・・・レール部
13・・・ストッパー
14・・・ロックキー

Claims

基台と、前記基台上に載置される陳列ケース部と、前記基台の一方の端部に連接して前記基台の大きさの略半分の広さで前記基台上を蔽う矩形状上板とからなる陳列ケースであって、
前記陳列ケース部は、前記矩形状上板の下部に複数のフック部が設けられた商品止め部と、前記商品止め部から前記基台の他方の端部に向かって傾斜を有する陳列部と、前記基台との間で鍵止めができる鍵部とからなり、前記基台から出し入れ自由とされている、
ことを特徴とする陳列ケース。
基台と、前記基台上に載置される陳列ケース部と、前記基台の一方の端部に連接して前記基台の大きさの略半分の広さで前記基台上を蔽う矩形状上板とからなる陳列ケースであって、
前記陳列ケース部は、前記矩形状上板の下部に複数のフック部が設けられた商品止め部と、前記商品止め部から前記基台の他方の端部に向かって傾斜を有する陳列部と、前記矩形状上板との間で鍵止めができる鍵部とからなり、前記基台から出し入れ自由とされている、
ことを特徴とする陳列ケース。