JP4285867B2

JP4285867B2 - Retractable parking brake lever

Info

Publication number: JP4285867B2
Application number: JP37185799A
Authority: JP
Inventors: 文和田口; 淳二石井; 佳孝野田; 功二荒木
Original assignee: Hiruta Kogyo Co Ltd
Current assignee: Hiruta Kogyo Co Ltd
Priority date: 1999-12-27
Filing date: 1999-12-27
Publication date: 2009-06-24
Anticipated expiration: 2019-12-27
Also published as: JP2001180459A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、可倒式パーキングブレーキレバー(以下、本文中特に断わりのないブレーキレバーは可倒式パーキングブレーキレバーを意味する)に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、レバーが車内に突出しないように、制動時にレバーが可倒する可倒式パーキングブレーキレバーが種々提案されている。例えば、実開平05-016535号「パーキングブレーキの操作装置」は、操作レバーと中間レバー(本発明にいう作動レバー)とからなるブレーキ機構で、制動状態Ｂにおいて操作レバーのみを可倒させる。具体的には、操作レバーと中間レバーのほか、制動状態Ｂで操作レバーを傾倒可能にするリリースレバーを有し、このリリースレバーを操作して操作レバーと中間レバーとの係合を解除し、操作レバーのみを可倒する。操作レバーが可倒したときにリリースレバーは状態保持され、操作レバーを引き起こすとリリースレバーが元の状態に復帰し、別途プッシュボタンを押すことで制動状態Ｂを解除し、操作レバーと中間レバーとを一体に倒すことができるようになっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
上記実開平05-016535号提示のブレーキレバーをはじめ、従来のブレーキレバーは、操作レバーの傾倒と解除状態Ｄとに関連がなく、別途解除操作のための特別な機構(プッシュボタン等)を設ける必要があった。このため、ブレーキレバーの構造が複雑になると共に、解除状態Ｄと操作レバーの傾倒及び起立とが各個に独立した操作となる不便があった。
【０００４】
また、従来のブレーキレバーは、操作レバーを運転者が意図的に倒すもので、制動状態Ｂで自律的に可倒しない。確かに、運転者の意図なしに操作レバーが倒れることは望ましくないとも考えられるが、これまでなかった操作レバーの傾倒操作(リリースレバーの操作)を運転者に望むことは、運転者に負担を課することになる。更に、当然に運転者の操作のし忘れが懸念され、せっかくの可倒式の利点が損なわれてしまう結果となる。このことから、制動状態Ｂに自律的に操作レバーが可倒するブレーキレバーが好ましいことが分かる。
【０００５】
更に、自律的に操作レバーが傾倒する場合、無制限に傾倒し、操作レバーが非制動状態Ａの位置まで倒れ込むと、制動状態Ｂと非制動状態Ａとの判別が難しくなる問題がある。これについて、実開平05-065725号では、操作レバーが待避のために傾倒している状態は、リリースレバーがプッシュボタンの押し込みを規制することで判別がつくとしている([0043])。しかし、改めてプッシュボタンを押し込む操作をしなければ非制動状態Ａか、制動状態Ｂにおける操作レバーのみの傾倒か判別がつかないのは不便である。やはり、従来同様、ブレーキレバー全体の姿勢を見て制動状態Ｂ又は非制動状態Ａを判別したい。そこで、操作レバーの傾倒という機構的な特徴を利用して制動と解除との切替を実現しながら、特別な操作もなく従来通りに操作でき、しかし制動状態Ｂにおいて自律的かつ非制動状態Ａとの判別が容易な程度に傾倒する可倒式パーキングブレーキレバーを開発するべく、検討した。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
検討の結果開発したものが、屈曲関係で連結した操作レバー及び作動レバーで構成する可倒式パーキングブレーキレバーにおいて、非制動状態Ａから操作レバー及び作動レバーを一体に引き起こして制動状態Ｂとし、制動状態Ｂから操作レバーのみ倒して解除可能状態Ｃとし、解除可能状態Ｃから再び操作レバーを引き起こして解除状態Ｄとし、そして解除状態Ｄから操作レバー及び作動レバーを一体に倒して非制動状態Ａに復帰させる手順で操作するブレーキレバーであり、ポールに対してこのポールをラチェット歯に係合又は解除するターンオーバースプリングを設け、制動状態Ｂで操作レバーが作動レバーに対して倒れるとターンオーバースプリングの付勢方向がポールをラチェット歯からの解除方向に切り替わることで解除可能状態Ｃにし、特別な解除機構(プッシュボタン等)を操作することなく解除状態Ｄへ移行できるようにした可倒式パーキングブレーキレバーである。本発明にいう解除可能状態Ｃとは、ラチェット歯から解除方向にポールが付勢されているものの、依然ポールとラチェット歯と係合が強い状態にあり、操作レバーを引き上げることでポールとラチェット歯との係合が解除される直前の状態を意味する。
【０００７】
具体的には、ターンオーバースプリングの付勢を間接的にポールに及ぼすものとして、(1)作動レバーに軸着した押圧レバーと、ポールをラチェット歯に対して係合方向に付勢するバネと、押圧レバーと操作レバーとの間に架設したターンオーバースプリングとを備え、制動状態Ｂで操作レバーが作動レバーに対して倒れると、押圧レバーの回動軸とターンオーバースプリングの操作レバーに対する連結点とを結ぶ思案線がターンオーバースプリングの押圧レバーに対する連結点を超え、押圧レバーを介してターンオーバースプリングがポールをラチェット歯からの解除方向に付勢し、解除可能状態Ｃとなるブレーキレバーがある。
【０００８】
ターンオーバースプリングの付勢を直接的にポールに及ぼすものとして、(2)作動レバーに軸着した切替レバーと、切替レバーとポールとの間に架設したターンオーバースプリングとを備え、制動状態Ｂで操作レバーが作動レバーに対して倒れると、この操作レバーに追随して切替レバーを押し倒し、ターンオーバースプリングのポールに対する連結点が切替レバーの回動軸とターンオーバースプリングの切替レバーに対する連結点とを結ぶ思案線を超え、ターンオーバースプリングがポールをラチェット歯からの解除方向に付勢し、解除可能状態Ｃとなるブレーキレバーがある。
【０００９】
本発明のブレーキレバーでは、操作レバーの傾倒を利用した解除可能状態Ｃを新たに設定し、特別な解除機構(例えば従来のプッシュボタン等)を操作することなしに、制動状態Ｂから解除可能状態Ｃ、そして解除状態Ｄに至る一連の操作を実現する。このため、非制動状態Ａと操作レバーの待避状態(解除可能状態Ｃ)との違いを判別するだけでなく、ターンオーバースプリングの付勢方向の切替を確実に実現するには、操作レバーを自律的に可倒させ、またその可倒量を制限的にするのが好ましい。そこで、上記各ブレーキレバーにおいて、(a)作動レバーに対して操作レバーを倒す方向に付勢する捻りコイルバネを設け、制動状態Ｂで解放された操作レバーが捻りコイルバネの付勢により自律的に倒れるようにし、また(b)操作レバーに可倒制限ストッパを設けてなり、非制動状態Ａでは操作レバー及び作動レバーが一体に傾倒し、解除可能状態Ｃでは可倒制限ストッパで規制される制限的可倒量で操作レバーのみが倒れるようにする。
【００１０】
上記(1)ブレーキレバーに、(a),(b)の構造及び付勢方向を切り替えたターンオーバースプリングの初期状態への復帰させる構造を含めた詳細な構成は、車体に固定するラチェットプレートと、ラチェットプレートに作動傾倒軸を有する作動レバーと、作動レバーに操作傾倒軸を有する操作レバーと、前記操作傾倒軸に軸着したポールと、作動レバーに対して操作レバーを倒す方向に付勢する捻りコイルバネと、ラチェット歯に対してポールを係合方向に付勢するバネと、操作レバーに設けた初期位置ストッパ,可倒制限ストッパと、ラチェットプレートに設けた前記初期位置ストッパの初期位置受け部と、作動レバーに設けた前記可倒制限ストッパの制動受け部と、ポールをラチェット歯からの解除方向に押圧可能な押圧レバーと、制動状態Ｂで操作レバーが倒れると付勢方向を前記解除方向に変えて押圧レバーを付勢するターンオーバースプリングとからなる。本構成では、押圧レバーに対するターンオーバースプリングの付勢方向を変える。ターンオーバースプリングの付勢方向を分ける思案線は、押圧レバーの回動軸とターンオーバースプリングの操作レバーに対する連結点(操作連結点)とを結ぶ線(操作思案線)である。
【００１１】
上記ブレーキレバー((1)＋(a),(b))は、非制動状態Ａでは初期位置ストッパが初期位置受け部で規制されるまで操作レバー及び作動レバーが一体に傾倒し、(i)非制動状態Ａから操作レバー及び作動レバーを一体に引き起こしてポールがラチェット歯に係合する制動状態Ｂとし(図１中Ａ〜Ｂ参照)、(ii)制動状態Ｂで解放された操作レバーが捻りコイルバネの付勢により可倒制限ストッパが制動受け部で規制されるまで制限的可倒量で自律的に倒れ、この操作レバーの傾倒に対して押圧レバーは作動レバーに回動が規制されるため、操作思案線がターンオーバースプリングの押圧レバーに対する連結点(押圧連結点)を超え、ターンオーバースプリングの付勢方向をポールの解除方向に変えて、押圧レバーがポールとラチェット歯との係合を維持する程度にポールを解除方向に押圧して解除可能状態Ｃとし(図１中Ｂ〜Ｃ参照)、(iii)再び操作レバーを引き起こすとポールとラチェット歯との係合が弱められて前記切替レバーの押圧が勝り、ポールがラチェット歯から離隔した解除状態Ｄとなり(図１中Ｃ〜Ｄ参照)、(iv)解除状態Ｄで操作レバー及び作動レバーを一体に倒して非制動状態Ａに戻す際に押圧レバーがラチェットプレートに押され、押圧連結点が操作思案線を超え、ターンオーバースプリングの付勢方向をポールの解除方向とは違った向きにする(図１中Ｄ〜Ａ参照)。本構成はポールを別途バネで係合方向に付勢するので、ターンオーバースプリングの付勢を解除方向から変更する場合、特に係合方向へ向ける必要はない。
【００１２】
また、(2)ブレーキレバーに、(a),(b)の構造及び付勢方向を切り替えたターンオーバースプリングの初期状態への復帰させる構造を含めた詳細な構成は、車体に固定するラチェットプレートと、ラチェットプレートに作動傾倒軸を有する作動レバーと、作動レバーに操作傾倒軸を有する操作レバーと、前記操作傾倒軸に軸着したポールと、作動レバーに対して操作レバーを倒す方向に付勢する捻りコイルバネと、操作レバーに設けた初期位置ストッパ,可倒制限ストッパと、ラチェットプレートに設けた前記初期位置ストッパの初期位置受け部と、作動レバーに設けた前記可倒制限ストッパの制動受け部と、制動状態Ｂで倒れる操作レバーに追従して倒れる切替レバーと、制動状態Ｂまではラチェット歯に対してポールを係合方向に付勢し、制動状態Ｂで切替レバーが倒れると前記付勢をラチェット歯に対する解除方向に変えるターンオーバースプリングと、非制動状態Ａに戻す際にポールが摺接するガイドレールとからなる。本構成は、ポールと切替レバーとが相対的関係にあり、それぞれがターンオーバースプリングの付勢を受けて姿勢変化する。ターンオーバースプリングの付勢方向を分ける思案線は、切替レバーの回動軸と、ターンオーバースプリングの切替レバーに対する連結点(切替連結点)を結ぶ線(切替思案線)と、ターンオーバースプリングのポールに対する連結点(ポール連結点)を結ぶ線(ポール思案線)である。
【００１３】
上記ブレーキレバー((2)＋(a),(b))では、非制動状態Ａでは初期位置ストッパが初期位置受け部で規制されるまで操作レバー及び作動レバーが一体に傾倒し、(i)非制動状態Ａから操作レバー及び作動レバーを一体に引き起こしてポールがラチェット歯に係合する制動状態Ｂとし(図１中Ａ〜Ｂ参照)、(ii)制動状態Ｂで解放された操作レバーが捻りコイルバネの付勢により可倒制限ストッパが制動受け部で規制されるまで制限的可倒量で自律的に倒れ、この操作レバーに追従して切替レバーが倒れるとポール連結点が切替思案線を超え、ターンオーバースプリングがポールを解除方向に付勢する解除可能状態Ｃとし(図１中Ｂ〜Ｃ参照)、(iii)再び操作レバーを引き起こすとポールとラチェット歯との係合が弱められて前記ターンオーバースプリングの付勢が勝り、ポールがラチェット歯から離隔した解除状態Ｄとなり(図１中Ｃ〜Ｄ参照)、(iv)解除状態Ｄで操作レバー及び作動レバーを一体に倒して非制動状態Ａに戻す際にポールをラチェットプレートのガイドレールに摺接させて姿勢変化させるとポール思案線が切替連結点を超え、ターンオーバースプリングの付勢により切替レバーを起立させて初期状態へ復帰する(図１中Ｄ〜Ａ参照)。すなわち、本構成((2)＋(a),(b))では、解除可能状態Ｃでは切替レバーを基礎としてターンオーバースプリングがポールを(解除方向へ)押し、非制動状態Ａではポールを基礎としてターンオーバースプリングが切替レバーを(初期状態へ)押す。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図を参照しながら説明する。図１は、本発明のブレーキレバーの作動手順を示す模式図、図２〜図11は本発明のうち上述の(1)＋(a),(b)で構成した一実施形態である可倒式パーキングブレーキレバーの作動手順を表した一部破断側面図(偶数図番)及び部分拡大図(奇数図番)であり、図２及び図３は非制動状態Ａ(初期状態)、図４及び図５は制動状態Ｂ、図６及び図７は解除可能状態Ｃ、図８及び図９は解除状態Ｄ、そして図10及び図11は非制動状態Ａ直前をそれぞれ表している。本例のブレーキレバーは、運転席の横側に配置し、乗降及び車内の移動の邪魔にならないように、制動状態Ｂで操作レバー１が自律的に傾倒する。
【００１５】
本発明に基づく基本的なブレーキレバーは、屈曲関係で連結した操作レバー１及び作動レバー２から構成され、ブレーキケーブル３(中心線で代表、以下同じ)を連結した作動レバー２を操作レバー１で操作する。非制動状態Ａ〜制動状態Ｂ及び解除状態Ｄ〜非制動状態Ａの操作は従来同様であるが、制動状態Ｂにおいて操作レバー１のみが自律的に倒れ、この操作レバー１の傾倒によってポール４とラチェット歯５との係合を解除できる状態、すなわち解除可能状態Ｃとなる点に特徴がある(図１中Ｂ〜Ｃ参照)。実際には、作動レバー２はカバー等に覆われ、操作レバー１のみが覗くことになるので、外観的には、解除操作を担うプッシュボタンのない単なる１本のレバーに見える。
【００１６】
本例のブレーキレバー((1)＋(a),(b))は、図２に見られるように、車体に固定するラチェットプレート６と、ラチェットプレート６に作動傾倒軸７を有する作動レバー２と、作動レバー２に操作傾倒軸８を有する操作レバー１と、前記操作傾倒軸８に軸着したポール４と、作動レバー２に対して操作レバー１を倒す方向に付勢する捻りコイルバネ９と、ラチェット歯５に対してポール４を係合方向に付勢するバネ(本例ではコイルバネ)10と、操作レバー１に設けた初期位置ストッパ11,可倒制限ストッパ12と、ラチェットプレート６に設けた初期位置受け部13と、作動レバー２に設けた制動受け部14と、ポール４をラチェット歯５からの解除方向に押圧可能な押圧レバー15と、制動状態Ｂで操作レバー１が倒れると付勢方向を前記解除方向に変えて押圧レバー15を押すターンオーバースプリング16とから構成する。本例では、初期位置ストッパ11,可倒制限ストッパ12は同一部材の使用部位を使い分けているが、以下では前記使用部位をそれぞれ初期位置ストッパ11,可倒制限ストッパ12と呼ぶ。
【００１７】
ラチェットプレート６は、前縁にポール４と係合するラチェット歯５を備え、非制動状態Ａに戻る際、ラチェット歯５の上部で姿勢変化した押圧レバー15を押す。ラチェット歯５下方に初期位置受け部13を設け、非制動状態Ａで傾倒した操作レバー１を支持することで、過剰に操作レバー１及び作動レバー２が倒れないように規制している。車体へは、例えば支持部17をボルト止めすることで固定している。本例は、更に制動状態Ｂか否かを運転パネルに表示するため、非制動状態Ａでは押圧していて作動レバー２の回動により押圧が解除されるスイッチ18をラチェットプレート６に取り付けている。
【００１８】
作動レバー２は、ラチェットプレート６後方に設けた作動傾倒軸７に軸着し、ブレーキケーブル３を連結している。作動レバー２を起こす(図４中矢印参照)ことで、ブレーキケーブル３を引っ張って制動が働く。このほか、作動レバー２には、上記スイッチ18に対する押圧突起19、ポール４を軸着し、捻りコイルバネ９を装着し、そして操作レバー１の傾倒中心となる操作傾倒軸８、押圧レバー15の回動軸20を設けている。また、各部の作動を担う部位として、捻りコイルバネ９の一端を係止する作動レバー突起24、制動状態Ｂで傾倒する操作レバー１の制限的可倒量を決定する制動受け部14、そしてポール４の回動量を規制するポール受け部25を一体に形成している。作動レバー突起24、制動受け部14及びポール受け部25は別体で構成し、後付してもよい。押圧レバー15は、上端の復帰部21を作動レバー２上縁に内接し、回動を制限している。押圧レバー15下端にはポール押圧部22を設け、ターンオーバースプリング16との押圧連結点23をポール押圧部22近傍に設けている。
【００１９】
操作レバー１は上記作動レバー２の操作傾倒軸８に軸着しており、捻りコイルバネ９の他端を操作レバー突起26で係止し、作動レバー２に対して屈曲するように操作レバー１を傾倒する方向へ常時付勢している。このため、操作レバー１が自由になった時点(制動状態Ｂで操作レバー１から手を離した時点)で、自律的に操作レバー１のみが傾倒する。この操作レバー１の自律的な傾倒は、操作レバー１に設けた可倒制限ストッパ12が作動レバー２の制動受け部14に支持されるまで傾倒する(制限的可倒量)。
【００２０】
操作レバー１はこのほか初期位置ストッパ11を有し、非制動状態Ａでは作動レバー２と一体に初期位置ストッパ11がラチェットプレート６の初期位置受け部13に支持される。図２及び図６を比較して分かるように、制限的可倒量は非制動状態Ａに比べ、操作レバー１の傾倒量又は角度を変え、非制動状態Ａと制動状態Ｂとの違いを操作レバー１の姿勢の違いにより直感的に認識できるようにする。操作レバー１の上縁後部には、作動レバー２上縁に当接する連動部29を設けてあり、操作レバー１が作動レバー２に対して逆折れしないようにすると共に、非制動状態Ａから制動状態Ｂ又はその逆への操作レバー１の操作で、操作レバー１及び作動レバー２が一体に引き起こし又は傾倒できるようにしている。
【００２１】
本発明の特徴であるターンオーバースプリング16は、操作レバー１下縁の操作連結点28と押圧レバー15の押圧連結点23との間に架設している。非制動状態Ａにあっては、押圧レバー15に対する押圧連結点23が操作思案線27より図２中後方にあり、押圧レバー15はポール４から離れる方向へ付勢されている。ところが、制動状態Ｂにおいて操作レバー１のみが傾倒する(図６参照)と、押圧レバー15が作動レバー２に回動を制限されていることにより、操作思案線27が押圧連結点23を超え、押圧レバー15の付勢方向がポール４の解除方向に切り替わる。前記付勢方向は、非制動状態Ａに復帰する際、押圧レバー15の復帰部21がラチェットプレート６の前縁に押されて押圧連結点23が操作思案線27を再び跨いで切り替わり、押圧レバー15をポール４の解除方向とは離れる方向(本例ではほぼ係合方向に一致しているが、押圧レバー15自体はポール４から離隔している)に付勢する。
【００２２】
次に、図２から図11を追って、作動手順を説明する。非制動状態Ａでは、図２及び図３に見られるように、初期位置ストッパ11が初期位置受け部13に支持されて、操作レバー１及び作動レバー２が一体に傾倒した状態にある。この非制動状態Ａでは、操作傾倒軸８がラチェットプレート６から遠ざかった位置へ変位しており、ポール４はラチェット歯５から離れた状態にある。また、押圧レバー15は、ポール押圧部22がポール４を押圧しない方向へターンオーバースプリング16により付勢され、復帰部21が作動レバー２上縁に規制された位置で停止している。この非制動状態Ａでは、作動レバー２の押圧突起19がスイッチ18を押しているので、運転席には制動状態Ｂを示すランプ等の点灯はない。
【００２３】
非制動状態Ａから操作レバー１を手に持って引き上げると、図４及び図５に見られるように、連動部29が逆折れを防止していることから、操作レバー１及び作動レバー２は一体に作動傾倒軸７を中心に引き起こされる。そして、作動レバー２が引き起こされて押圧突起19がスイッチ18から離れると、運転席には制動状態Ｂを示すランプが点灯する。更に作動レバー２を引き起こすと、ラチェット歯５に向けて操作傾倒軸８が近付き、バネ10に付勢されたポール４がラチェット歯５に係合し始める。必要充分な制動力が得られるように、各部の位置関係やブレーキケーブル３の長さを調節しておくのは、従来同様である。
【００２４】
制動状態Ｂで操作レバー１から手を離すと、図６及び図７(可倒制限ストッパ14の制動受け部12による支持状態を図示するため、ポール４及び押圧レバー15の一部を破断)に見られるように、捻りコイルバネ９の付勢により可倒制限ストッパ12が制動受け部14に規制されるまで(＝制限的可倒量で)操作レバー１は自律的に倒れる。そして、操作レバー１の傾倒によりターンオーバースプリング16の操作思案線27が押圧連結点23を超え、押圧レバー15の付勢方向がポール４の解除方向へと変わり、ポール押圧部22がポール４を押し始める。この操作レバー１のみの傾倒は、ポール４とラチェット歯５との係合を直接左右することはなく、押圧レバー15のポール押圧部22はポール４に圧接しているだけなので、制動状態Ｂは解除されない。これは、ポール４とラチェット歯５との係合が、ターンオーバースプリング16による付勢を上回っているためである。これにより、予期せぬ制動状態Ｂの解除を防止する安全性は確保されている。
【００２５】
再び操作レバー１を引き起こすと、ポール４とラチェット歯５との係合が弱められる結果、押圧レバー15によるポール４の押圧が勝り、ポール４がラチェット歯５から解除される。実際には、ポール４とラチェット歯５との係合はきついので、操作レバー１を少し多めに引き起こし、図８及び図９に見られるように、操作レバー１及び作動レバー２を一体に引き起こす方向に力を加えると解除状態Ｄになる。ここから操作レバー１の引き起こしを緩めると、ブレーキケーブル３の引張りによって作動レバー２が傾倒し始め、連動部29の関係から、操作レバー１と作動レバー２とは一体に傾倒していき、非制動状態Ａ(図１)へと戻っていく。この段階では、ターンオーバースプリング16の付勢を受けて押圧レバー15は回動しており、作動レバー２上縁から離れている(図８参照)。
【００２６】
解除状態Ｄから操作レバー１及び作動レバー２が一体に傾倒する間は、押圧レバー15はポール４を解除方向に押圧したままで、ターンオーバースプリング16の付勢方向は変わらない。しかし、非制動状態Ａに近付いた段階で、図10及び図11に見られるように、押圧レバー15の復帰部21がラチェットプレート６の前縁によりターンオーバースプリング16の付勢方向とは逆向きに押され、押圧レバー15が回動する。これにより、押圧連結点23が再び操作思案線27を超え、ターンオーバースプリング16による押圧レバー15の付勢方向が切り替わる。そして、押圧レバー15は作動レバー２の上縁に規制されるまで回動して初期状態(図２及び図３参照)に復帰し、操作レバー１は初期位置ストッパ11が初期位置受け部13に支持されるまで傾倒する。
【００２７】
図12〜図21は本発明の別の実施形態である可倒式パーキングブレーキレバー((2)＋(a),(b)の構成)の作動手順を表した一部破断側面図(偶数図番)及び部分拡大図(奇数図番)であり、図12及び図13は非制動状態Ａ(初期状態)、図14及び図15は制動状態Ｂ、図16及び図17は解除可能状態Ｃ、図18及び図19は解除状態Ｄ、そして図20及び図21は非制動状態Ａ直前をそれぞれ表している。本例のブレーキレバーは、制動を担う部材の基本構成は上記例示のブレーキレバー(図２〜図11)と同様であるが、ポール４をターンオーバースプリング16で直接付勢している点が異なる。以下相違点を中心に説明する。
【００２８】
本例のブレーキレバー((2)＋(a),(b))は、車体に固定するラチェットプレート６と、ラチェットプレート６に作動傾倒軸７を有する作動レバー２と、作動レバー２に操作傾倒軸８を有する操作レバー１と、前記操作傾倒軸８に軸着したポール４と、作動レバー２に対して操作レバー１を倒す方向に付勢する捻りコイルバネ９と、操作レバー１に設けた初期位置ストッパ11,可倒制限ストッパ12と、ラチェットプレート６に設けた初期位置受け部13と、作動レバー２に設けた制動受け部14と、制動状態Ｂで倒れる操作レバー１に追従して倒れる切替レバー30と、制動状態Ｂまではラチェット歯５に対してポール４を係合方向に付勢し、制動状態Ｂで切替レバー30が倒れると前記付勢をラチェット歯５に対する解除方向に変えるターンオーバースプリング16と、非制動状態Ａに戻す際にポール４が摺接するガイドレール31とからなる。本例でも、初期位置ストッパ11,可倒制限ストッパ12は同一部材の使用部位を使い分けている。
【００２９】
特徴点は、切替レバー30とターンオーバースプリング16との関係である。本例のブレーキレバーでは、切替レバー30は操作傾倒軸８(回動軸)に軸着しており、操作レバー１の傾倒押部32及び復帰押部33の間で選択的に回動する。ターンオーバースプリング16は、ポール４のポール連結点37と切替レバー30の切替連結点36との間に架設している。切替レバー30は、ターンオーバースプリング16の付勢方向を切り替える部材であり、ターンオーバースプリング16による付勢が、非制動状態Ａ〜制動状態Ｂではポール４をラチェット歯５に向けて係合するように、解除可能状態Ｃ〜解除状態Ｄでは逆にポール４をラチェット歯５から解除方向となるようにしている。また、ポール４と切替レバー30とは相対関係にあり、それぞれがターンオーバースプリング16の付勢を受けて姿勢変化する。
【００３０】
非制動状態Ａ(図12及び図13)から制動状態Ｂ(図14及び図15)へは、上述の例と変わりはない。切替レバー30は、切替連結点36がポール思案線35を超えており、傾倒押部32に当接した状態で操作レバー１に追随して起き上がる。逆に、ポール４は、ポール連結点37が切替思案線34より下側に位置することから、ポール４をラチェット歯５に係合する方向へと付勢されている。
【００３１】
この制動状態Ｂで操作レバー１から手を離すと、図16及び図17に見られるように、捻りコイルバネ９の付勢により可倒制限ストッパ12が制動受け部14に規制されるまで(＝制限的可倒量で)操作レバー１は自律的に倒れる。そして、操作レバー１の傾倒に追随して、切替レバー30が傾倒押部32に押し倒され、切替連結点36がポール思案線35を超える結果、ポール連結点37が切替思案線34より図７中上側に変位して、ポール４はラチェット歯５から解除方向へと付勢される。しかし、操作レバー１のみが自立的に傾倒しても、ポール４とラチェット歯５とは係合しているので、制動状態Ｂは解除されない。これは、ポール４とラチェット歯５との係合が、ターンオーバースプリング16による付勢を上回っているためである。これにより、予期せぬ制動状態Ｂの解除を防止する安全性は確保されている。
【００３２】
再び操作レバー１を引き起こすと、ポール４とラチェット歯５との係合が弱められる結果、ターンオーバースプリング16によるポール４の付勢が勝り、ポール４がラチェット歯５から解除される。実際には、ポール４とラチェット歯５との係合はきついので、操作レバー１を少し多めに引き起こし、図18及び図19に見られるように、操作レバー１及び作動レバー２を一体に引き起こす方向に力を加えた状態にする。ここから操作レバー１の引き起こしを緩めると、ブレーキケーブル３の引張りによって作動レバー２が傾倒しはじめ、連動部29の関係から、操作レバー１と作動レバー２とは一体に傾倒していき、非制動状態Ａ(図１)に向けて戻っていく。
【００３３】
解除状態Ｄから操作レバー１及び作動レバー２が一体に傾倒する間は、ターンオーバースプリング16の付勢方向は変わらず、ポール４は解除方向に付勢されたままである。しかし、非制動状態Ａに近付いた段階で、図20及び図21に見られるように、ポール４の摺接部38がラチェットプレート６のガイドレール31に摺接してポール４が姿勢変化し、ポール思案線35が切替連結点34を下回る結果、ターンオーバースプリング16による上向きの付勢が切替レバー30に加わり、傾倒押部32に当接する初期状態へと切替レバー30が起き上がる。同時に、ポール４も初期状態に戻り(図12及び図13参照)、操作レバー１は初期位置ストッパ11が初期位置受け部13に支持されるまで傾倒する。
【００３４】
【発明の効果】
本発明により、可倒式パーキングブレーキレバーにおける操作レバーの傾倒という手順を活かして制動と解除との切替を実現する。しかも、操作レバーの傾倒や解除可能状態Ｃにするための特別な操作もなく、単純にレバーを放す(自立的に傾倒)、引き上げるという操作で、前記制動と解除との切替が可能である。また、非制動状態Ａと解除可能状態Ｃとの判別が、操作レバーの姿勢によって容易である特徴を有している。既述したように、本発明のブレーキレバーは実質的に作動レバーがカバー等に覆われることから、外観的には制動解除を担うプッシュボタンがないブレーキレバーとなり、極めて簡素な構造となる。これらは、運転者が自然な操作感覚で本発明のブレーキレバーを使用できることを意味する。
【００３５】
特に、本発明では、操作レバーの傾倒が自律的であり、この自律的な傾倒を利用して、制動と解除とを切り替えるため、操作レバーの倒し忘れを防止すると共に確実な解除操作が可能となっている。また、制動状態Ｂで傾倒する操作レバーの制限的可倒量は、非制動状態Ａとの判別を容易にするため、制動、非制動の区別を直感的に把握できる利便性をもたらしている。特に、構造が複雑になりがちな可倒式ブレーキレバーにおいてプッシュボタンを排除した点は、部品点数の削減、組立性の向上をもたらし、製造コストの削減にも役立っている。本発明は、こうした利便性や安全性をもたしながら、外観及び操作性を簡素化し、更にコスト低減を実現する効果を有するのである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のブレーキレバーの作動手順を示す模式図である。
【図２】本発明のブレーキレバーの非制動状態Ａを表した一部破断側面図である。
【図３】本発明のブレーキレバーの非制動状態Ａを表した部分拡大図である。
【図４】本発明のブレーキレバーの制動状態Ｂを表した一部破断側面図である。
【図５】本発明のブレーキレバーの制動状態Ｂを表した部分拡大図である。
【図６】本発明のブレーキレバーの解除可能状態Ｃを表した一部破断側面図である。
【図７】本発明のブレーキレバーの解除可能状態Ｃを表した部分拡大図である。
【図８】本発明のブレーキレバーの解除状態Ｄを表した一部破断側面図である。
【図９】本発明のブレーキレバーの解除状態Ｄを表した部分拡大図である。
【図１０】本発明のブレーキレバーの非制動状態Ａ直前を表した一部破断側面図である。
【図１１】本発明のブレーキレバーの非制動状態Ａ直前を表した部分拡大図である。
【図１２】別例のブレーキレバーの非制動状態Ａを表した一部破断側面図である。
【図１３】別例のブレーキレバーの非制動状態Ａを表した部分拡大図である。
【図１４】別例のブレーキレバーの制動状態Ｂを表した一部破断側面図である。
【図１５】別例のブレーキレバーの制動状態Ｂを表した部分拡大図である。
【図１６】別例のブレーキレバーの解除可能状態Ｃを表した一部破断側面図である。
【図１７】別例のブレーキレバーの解除可能状態Ｃを表した部分拡大図である。
【図１８】別例のブレーキレバーの解除状態Ｄを表した一部破断側面図である。
【図１９】別例のブレーキレバーの解除状態Ｄを表した部分拡大図である。
【図２０】別例のブレーキレバーの非制動状態Ａ直前を表した一部破断側面図である。
【図２１】別例のブレーキレバーの非制動状態Ａ直前を表した部分拡大図である。
【符号の説明】
１操作レバー
２作動レバー
３ブレーキケーブル
４ポール
５ラチェット歯
６ラチェットプレート
７作動傾倒軸
８操作傾倒軸
９捻りコイルバネ
10 バネ
11 初期位置ストッパ
12 可倒制限ストッパ
13 初期位置受け部
14 制動受け部
15 押圧レバー
16 ターンオーバースプリング
23 押圧連結点
27 操作思案線
28 操作連結点
30 切替レバー
31 ガイドレール
34 切替思案線
35 ポール思案線
36 切替連結点
37 ポール連結点[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a retractable parking brake lever (hereinafter, a brake lever not specifically mentioned in the text means a retractable parking brake lever).
[0002]
[Prior art]
In recent years, various retractable parking brake levers have been proposed in which the lever can be tilted during braking so that the lever does not protrude into the vehicle. For example, Japanese Utility Model Laid-Open No. 05-016535 “Operating device for parking brake” is a brake mechanism composed of an operating lever and an intermediate lever (an operating lever in the present invention), and in the braking state B, only the operating lever is tilted. Specifically, in addition to the operation lever and the intermediate lever, there is a release lever that allows the operation lever to tilt in the braking state B. By operating this release lever, the engagement between the operation lever and the intermediate lever is released. Only tilt the control lever. When the operation lever is tilted, the release lever is kept in the state. When the operation lever is raised, the release lever returns to its original state, and the brake state B is canceled by pressing the push button separately. Can be killed together.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
Conventional brake levers, including the brake lever shown in the above-mentioned actual utility model No. 05-016535, are not related to the tilting of the operation lever and the release state D, and a special mechanism (such as a push button) for release operation is provided separately. There was a need. For this reason, the structure of the brake lever is complicated, and there is an inconvenience that the release state D and the tilting and raising of the operation lever are independent operations.
[0004]
Moreover, the conventional brake lever is a thing which a driver | operator deliberately defeats an operation lever, and does not fall autonomously in the braking state B. Certainly, it may not be desirable for the operating lever to fall without the driver's intention, but it would be burdensome for the driver to request the driver to tilt the operating lever (operating the release lever). Will be imposed. Furthermore, there is a concern that the driver forgets to operate, and this results in the loss of the advantages of the retractable type. From this, it can be seen that a brake lever that allows the operation lever to fall autonomously in the braking state B is preferable.
[0005]
Furthermore, when the operation lever tilts autonomously, if the operation lever tilts indefinitely and the operation lever falls to the position of the non-braking state A, there is a problem that it becomes difficult to distinguish between the braking state B and the non-braking state A. Regarding this, in Japanese Utility Model Laid-Open No. 05-065725, the state in which the operating lever is tilted to be retracted can be determined by restricting the pushing of the push button ([0043]). However, it is inconvenient that it is impossible to determine whether the operation lever is in the non-braking state A or in the braking state B only when the push button is pushed again. Again, like the prior art, it is desired to determine the braking state B or the non-braking state A by looking at the posture of the entire brake lever. Therefore, it is possible to operate as usual without any special operation while realizing switching between braking and releasing by utilizing the mechanical feature of tilting of the operating lever, but in autonomous and non-braking state A in braking state B. In order to develop a retractable parking brake lever that can be easily discriminated.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
What was developed as a result of the study was a retractable parking brake lever composed of an operating lever and an operating lever connected in a bending relationship. From the non-braking state A, the operating lever and the operating lever were integrally raised to a braking state B, and braking was performed. From state B, only the operating lever is tilted to be in the releasable state C. From the releasable state C, the operating lever is raised again to be in the releasing state D. The brake lever is operated by a procedure for returning, and a turnover spring for engaging or releasing the pawl with the ratchet teeth is provided for the pawl. When the operating lever is tilted with respect to the operating lever in the braking state B, the turnover spring Releasable state when the biasing direction is switched to the release direction from the ratchet teeth. To a retractable parking brake lever to allow transition to the release state D without operating the special release mechanism (a push button, etc.). The releasable state C referred to in the present invention is a state in which the pawl is urged from the ratchet teeth in the releasing direction, but the pawl and the ratchet teeth are still in a strong engagement state. It means a state immediately before the engagement with is released.
[0007]
Specifically, it is assumed that the bias of the turnover spring is indirectly applied to the pole. (1) A pressing lever pivotally attached to the operating lever, and a spring for biasing the pole in the engaging direction with respect to the ratchet teeth A turnover spring installed between the pressing lever and the operating lever, and when the operating lever is tilted with respect to the operating lever in the braking state B, the connecting point of the rotating shaft of the pressing lever and the operating lever of the turnover spring There is a brake lever that is in a releasable state C because the thought line connecting the crossing point exceeds the connecting point of the turnover spring to the pressing lever, and the turnover spring biases the pole in the releasing direction from the ratchet teeth via the pressing lever. .
[0008]
(2) Provided with a switching lever pivotally attached to the operating lever and a turnover spring installed between the switching lever and the pole. When the operating lever is tilted with respect to the actuating lever, the switching lever is followed and the switching lever is pushed down, and the connection point of the turnover spring with respect to the pole is connected to the rotation axis of the switching lever and the connection point of the turnover spring to the switching lever. There is a brake lever that is in a releasable state C because the turnover spring urges the pole in the release direction from the ratchet teeth beyond the thought line to be connected.
[0009]
In the brake lever of the present invention, a releasable state C using the tilt of the operation lever is newly set, and the releasable state from the braking state B can be achieved without operating a special release mechanism (for example, a conventional push button). C and a series of operations up to the release state D are realized. For this reason, in addition to discriminating the difference between the non-braking state A and the retracted state of the operating lever (releasable state C), the operating lever must be autonomous in order to reliably switch the biasing direction of the turnover spring. It is preferable to make it collapsible and to limit the collapsible amount. Therefore, in each of the brake levers described above, (a) a torsion coil spring that urges the operation lever in a direction to tilt the operation lever is provided, and the operation lever released in the braking state B falls autonomously by the urging of the torsion coil spring. And (b) a tilt limit stopper is provided on the operation lever. In the non-braking state A, the operation lever and the actuating lever tilt together, and in the releasable state C, the limit is restricted by the tilt limit stopper. Make sure that only the control lever can be tilted with a retractable amount.
[0010]
The detailed configuration including the structure of (1) the brake lever (a) and (b) and the structure for returning the turnover spring to the initial state after switching the urging direction includes a ratchet plate that is fixed to the vehicle body. , An operation lever having an operation tilt shaft on the ratchet plate, an operation lever having an operation tilt shaft on the operation lever, a pole attached to the operation tilt shaft, and a biasing force in a direction of tilting the operation lever with respect to the operation lever A torsion coil spring, a spring for urging the pole in the engaging direction against the ratchet teeth, an initial position stopper provided on the operation lever, a tilt limit stopper, and an initial position receiving portion of the initial position stopper provided on the ratchet plate And a brake receiving portion of the tilt limit stopper provided on the operating lever, a pressing lever capable of pressing the pole in a releasing direction from the ratchet teeth, and a braking state B It becomes the urging direction from the turnover spring for urging the pressing lever in place of the release direction when the fall created lever. In this configuration, the biasing direction of the turnover spring with respect to the pressing lever is changed. The thought line that divides the urging direction of the turnover spring is a line (operation thought line) that connects the rotation axis of the pressing lever and the connection point (operation connection point) of the turnover spring with respect to the operation lever.
[0011]
In the brake lever ((1) + (a), (b)), in the non-braking state A, the operating lever and the operating lever are tilted together until the initial position stopper is regulated by the initial position receiving portion, and (i) From the non-braking state A, the operating lever and the actuating lever are raised together to form a braking state B in which the pawl engages the ratchet teeth (see A to B in FIG. 1). (Ii) The operating lever released in the braking state B is Due to the bias of the torsion coil spring, the tilting limit stopper is autonomously tilted by a limited tilting amount until it is regulated by the brake receiving portion. Therefore, the operation line exceeds the connecting point (pressing connecting point) of the turnover spring to the pressing lever, the biasing direction of the turnover spring is changed to the releasing direction of the pole, and the pressing lever engages with the pawl and ratchet teeth. To maintain (3) When the operating lever is raised again, the engagement between the pawl and the ratchet teeth is weakened and the switch lever is pressed. Wins and the disengaged state D in which the pole is separated from the ratchet teeth is obtained (see C to D in FIG. 1). (Iv) In the disengaged state D, the operation lever and the operating lever are brought down together to return to the unbraking state A. The lever is pushed by the ratchet plate, the pushing connection point exceeds the operation line, and the biasing direction of the turnover spring is set to a direction different from the releasing direction of the pole (see DA in FIG. 1). In this configuration, the pole is separately urged in the engagement direction by a spring. Therefore, when the urging force of the turnover spring is changed from the release direction, it is not necessary to direct it in the engagement direction.
[0012]
In addition, the detailed structure including the structure of (2) the brake lever, the structure of (a) and (b) and the structure of returning the turnover spring to the initial state with the biasing direction switched, is a ratchet plate that is fixed to the vehicle body. And an actuating lever having an operating tilt axis on the ratchet plate, an operating lever having an operating tilt axis on the operating lever, a pole attached to the operating tilt axis, and a biasing force in a direction to tilt the operating lever relative to the operating lever A torsion coil spring, an initial position stopper provided on the operating lever, a tilt limit stopper, an initial position receiving portion of the initial position stopper provided on the ratchet plate, and a brake receiving portion of the tilt limit stopper provided on the operating lever. And a switching lever that falls following the operation lever that falls in the braking state B, and until the braking state B, the pole is urged in the engaging direction against the ratchet teeth to A turnover spring for changing the biasing and switching lever from falling in state B in the release direction relative to the ratchet teeth, pawl when returning to the non-braking state A is composed of a sliding contact guide rails. In this configuration, the pole and the switching lever are in a relative relationship, and each posture changes due to the bias of the turnover spring. The thought line that divides the energizing direction of the turnover spring is the line that connects the pivot axis of the switching lever and the connection point (switching connection point) of the turnover spring to the switching lever (switching thought line), and the pole of the turnover spring. This is a line (pole thought line) connecting the connection points (pole connection points) to.
[0013]
In the brake lever ((2) + (a), (b)), in the non-braking state A, the operating lever and the operating lever are tilted together until the initial position stopper is regulated by the initial position receiving portion, and (i) From the non-braking state A, the operating lever and the actuating lever are raised together to form a braking state B in which the pawl engages the ratchet teeth (see A to B in FIG. 1). (Ii) The operating lever released in the braking state B is By the bias of the torsion coil spring, the tilt limit stopper is autonomously tilted by a limitable tilt amount until it is regulated by the brake receiving part. And the turnover spring urges the pole in the releasing direction C (see B to C in FIG. 1). (Iii) When the operation lever is raised again, the engagement between the pole and the ratchet teeth is weakened. Attaching the turnover spring When the force wins and the pole is separated from the ratchet teeth, the release state D is obtained (refer to C to D in FIG. 1). (Iv) In the release state D, the operation lever and the operating lever are brought together to return to the non-braking state A. When the pole is slid in contact with the guide rail of the ratchet plate and the posture is changed, the pole thought line exceeds the switching connection point, and the switching lever is raised by the bias of the turnover spring to return to the initial state (D in FIG. 1). A). That is, in this configuration ((2) + (a), (b)), in the releasable state C, the turnover spring pushes the pole (in the release direction) with the switching lever as the foundation, and in the non-braking state A, the pole becomes the foundation. The turnover spring pushes the switching lever (to the initial state).
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a schematic view showing an operation procedure of a brake lever of the present invention, and FIGS. 2 to 11 are each an embodiment of the present invention constituted by (1) + (a) and (b) described above. FIG. 2 and FIG. 3 are a partially broken side view (even figure number) and a partially enlarged view (odd figure number) showing the operation procedure of the parking brake lever. FIGS. 2 and 3 are a non-braking state A (initial state), FIG. 5 shows the braking state B, FIGS. 6 and 7 show the releaseable state C, FIGS. 8 and 9 show the release state D, and FIGS. 10 and 11 show the state just before the non-braking state A, respectively. The brake lever of this example is disposed on the side of the driver's seat, and the operation lever 1 tilts autonomously in the braking state B so as not to obstruct getting on and off and moving in the vehicle.
[0015]
The basic brake lever according to the present invention is composed of an operation lever 1 and an operation lever 2 connected in a bending relationship, and the operation lever 2 connected with a brake cable 3 (represented by a center line, the same applies hereinafter) is operated by the operation lever 1. Manipulate. The operations in the non-braking state A to the braking state B and the release state D to the non-braking state A are the same as in the prior art, but only the operation lever 1 falls autonomously in the braking state B. There is a feature in that the engagement with the ratchet teeth 5 can be released, that is, the release possible state C (see B to C in FIG. 1). Actually, the operation lever 2 is covered with a cover or the like, and only the operation lever 1 is looked at, so that it looks just like a single lever without a push button for performing a release operation.
[0016]
As shown in FIG. 2, the brake lever ((1) + (a), (b)) of this example is a ratchet plate 6 that is fixed to the vehicle body, and an operation lever 2 having an operation tilting shaft 7 on the ratchet plate 6. An operation lever 1 having an operation tilting shaft 8 on the operating lever 2, a pole 4 pivotally attached to the operation tilting shaft 8, and a torsion coil spring 9 for urging the operation lever 1 in a direction to tilt the operation lever 1 A spring (coil spring in this example) 10 that biases the pole 4 in the engaging direction with respect to the ratchet teeth 5, an initial position stopper 11 provided on the operation lever 1, a tilt limit stopper 12, and a ratchet plate 6 are provided. The initial position receiving portion 13, the brake receiving portion 14 provided on the operating lever 2, the pressing lever 15 capable of pressing the pole 4 in the releasing direction from the ratchet teeth 5, and the operation lever 1 when the operating lever 1 is tilted in the braking state B. Change the force direction to the release direction and press It consists of the turnover spring 16 for pressing the bar 15. In this example, the initial position stopper 11 and the tilt limit stopper 12 use different parts of the same member. Hereinafter, the use parts are referred to as the initial position stopper 11 and the tilt limit stopper 12, respectively.
[0017]
The ratchet plate 6 includes ratchet teeth 5 that engage with the pole 4 at the front edge, and when returning to the non-braking state A, the ratchet plate 6 pushes the pressing lever 15 whose posture has changed at the upper part of the ratchet teeth 5. By providing an initial position receiving portion 13 below the ratchet teeth 5 and supporting the operating lever 1 tilted in the non-braking state A, the operating lever 1 and the operating lever 2 are regulated so as not to fall excessively. For example, the support portion 17 is fixed to the vehicle body by bolting. In this example, in order to further display on the operation panel whether or not the vehicle is in the braking state B, a switch 18 is attached to the ratchet plate 6 that is pressed in the non-braking state A and released when the operating lever 2 is turned. .
[0018]
The operating lever 2 is attached to an operating tilting shaft 7 provided behind the ratchet plate 6 and connects the brake cable 3. Raising the operating lever 2 (see the arrow in FIG. 4) pulls the brake cable 3 to act as a brake. In addition, a pressing projection 19 and a pole 4 for the switch 18 are pivotally attached to the operating lever 2, a torsion coil spring 9 is attached, and the operation tilting shaft 8 that is the tilting center of the operating lever 1 and the rotation of the pressing lever 15 are mounted. A moving shaft 20 is provided. Further, as the parts responsible for the operation of each part, the operating lever protrusion 24 that locks one end of the torsion coil spring 9, the brake receiving part 14 that determines the limitable amount of the operating lever 1 that tilts in the braking state B, and the pole 4 A pole receiving portion 25 that regulates the amount of rotation is integrally formed. The actuating lever protrusion 24, the brake receiving portion 14 and the pole receiving portion 25 may be configured separately and attached later. The pressing lever 15 inscribes the return portion 21 at the upper end to the upper edge of the operating lever 2 and restricts rotation. A pole pressing portion 22 is provided at the lower end of the pressing lever 15, and a pressing connection point 23 with the turnover spring 16 is provided in the vicinity of the pole pressing portion 22.
[0019]
The operating lever 1 is attached to the operating tilting shaft 8 of the operating lever 2, and the other end of the torsion coil spring 9 is locked by the operating lever protrusion 26, and the operating lever 1 is bent so as to be bent with respect to the operating lever 2. Always energized in the direction of tilting. For this reason, when the operation lever 1 becomes free (when the hand is released from the operation lever 1 in the braking state B), only the operation lever 1 tilts autonomously. The autonomous tilting of the operating lever 1 tilts until the tilting limit stopper 12 provided on the operating lever 1 is supported by the brake receiving portion 14 of the operating lever 2 (restrictive tilting amount).
[0020]
In addition, the operating lever 1 has an initial position stopper 11, and in the non-braking state A, the initial position stopper 11 is supported by the initial position receiving portion 13 of the ratchet plate 6 integrally with the operation lever 2. As can be seen by comparing FIGS. 2 and 6, the limitable tilt amount is different from the non-braking state A in that the tilting amount or angle of the operation lever 1 is changed to control the difference between the non-braking state A and the braking state B. The lever 1 can be intuitively recognized by the difference in posture. An interlocking portion 29 that abuts the upper edge of the operating lever 2 is provided at the rear edge of the operating lever 1 so that the operating lever 1 does not bend backward with respect to the operating lever 2 and braking from the non-braking state A is performed. By operating the operating lever 1 to the state B or vice versa, the operating lever 1 and the actuating lever 2 can be raised or tilted together.
[0021]
The turnover spring 16, which is a feature of the present invention, is installed between the operation connection point 28 on the lower edge of the operation lever 1 and the pressing connection point 23 of the pressing lever 15. In the non-braking state A, the pressing connection point 23 for the pressing lever 15 is rearward in FIG. 2 with respect to the operation line 27, and the pressing lever 15 is urged away from the pole 4. However, when only the operating lever 1 is tilted in the braking state B (see FIG. 6), the operating lever 27 exceeds the pressing connecting point 23 because the pressing lever 15 is restricted from rotating by the operating lever 2. The urging direction of the pressing lever 15 is switched to the releasing direction of the pole 4. When the urging direction returns to the non-braking state A, the return portion 21 of the pressing lever 15 is pressed against the front edge of the ratchet plate 6 so that the pressing connection point 23 crosses the operation line 27 again, and the pressing lever 15 is biased in a direction away from the direction in which the pole 4 is released (in this example, substantially coincides with the engaging direction, but the pressing lever 15 itself is separated from the pole 4).
[0022]
Next, the operation procedure will be described with reference to FIGS. In the non-braking state A, as shown in FIGS. 2 and 3, the initial position stopper 11 is supported by the initial position receiving portion 13, and the operating lever 1 and the operating lever 2 are in a state of being tilted integrally. In this non-braking state A, the operation tilting shaft 8 is displaced to a position away from the ratchet plate 6, and the pole 4 is away from the ratchet teeth 5. Further, the pressing lever 15 is urged by the turnover spring 16 in a direction in which the pole pressing portion 22 does not press the pole 4, and the return portion 21 is stopped at a position where it is regulated by the upper edge of the operating lever 2. In the non-braking state A, since the pressing protrusion 19 of the operating lever 2 pushes the switch 18, the lamp indicating the braking state B is not lit on the driver's seat.
[0023]
When the operation lever 1 is lifted by holding it from the non-braking state A, as shown in FIGS. 4 and 5, the interlocking portion 29 prevents reverse folding, so the operation lever 1 and the operation lever 2 are integrated. Is caused around the actuating tilting shaft 7. When the operating lever 2 is raised and the pressing projection 19 is separated from the switch 18, a lamp indicating the braking state B is lit on the driver's seat. When the actuating lever 2 is further raised, the operation tilting shaft 8 approaches the ratchet tooth 5, and the pole 4 biased by the spring 10 starts to engage with the ratchet tooth 5. It is the same as in the prior art to adjust the positional relationship between the parts and the length of the brake cable 3 so that a necessary and sufficient braking force can be obtained.
[0024]
6 and 7 (part of the pole 4 and the pressing lever 15 are broken to show the support state of the tilt limit stopper 14 by the brake receiving portion 12) when the operation lever 1 is released in the braking state B. As can be seen, the operating lever 1 is autonomously tilted until the tilt limit stopper 12 is regulated by the brake receiving portion 14 by the urging of the torsion coil spring 9 (= a limitable tilt amount). Then, due to the tilting of the operating lever 1, the operation line 27 of the turnover spring 16 exceeds the pressing connection point 23, the urging direction of the pressing lever 15 changes to the releasing direction of the pole 4, and the pole pressing portion 22 moves the pole 4. Start pushing. This tilting of only the operating lever 1 does not directly affect the engagement between the pole 4 and the ratchet teeth 5, and the pole pressing portion 22 of the pressing lever 15 is only in pressure contact with the pole 4, so that the braking state B is It will not be released. This is because the engagement between the pole 4 and the ratchet teeth 5 exceeds the urging force by the turnover spring 16. Thereby, the safety | security which prevents cancellation | release of the unexpected braking state B is ensured.
[0025]
When the operating lever 1 is raised again, the engagement between the pole 4 and the ratchet teeth 5 is weakened. As a result, the pressing of the pole 4 by the pressing lever 15 is won, and the pole 4 is released from the ratchet teeth 5. Actually, since the engagement between the pawl 4 and the ratchet teeth 5 is tight, the operation lever 1 is caused to be slightly larger, and the operation lever 1 and the operation lever 2 are integrally caused as shown in FIGS. When force is applied to, the release state D is entered. When the trigger of the operating lever 1 is loosened from here, the operating lever 2 starts to tilt due to the tension of the brake cable 3, and the operating lever 1 and the operating lever 2 are tilted together due to the interlocking portion 29, and the brake is not applied. Return to state A (FIG. 1). At this stage, the pressing lever 15 is rotated by the urging force of the turnover spring 16 and is separated from the upper edge of the operating lever 2 (see FIG. 8).
[0026]
While the operating lever 1 and the operating lever 2 are integrally tilted from the released state D, the pressing lever 15 keeps pressing the pole 4 in the releasing direction, and the biasing direction of the turnover spring 16 does not change. However, when approaching the non-braking state A, as shown in FIGS. 10 and 11, the return portion 21 of the pressing lever 15 is opposite to the biasing direction of the turnover spring 16 by the front edge of the ratchet plate 6. The pressing lever 15 is rotated. As a result, the pressing connection point 23 again exceeds the operation line 27, and the urging direction of the pressing lever 15 by the turnover spring 16 is switched. Then, the pressing lever 15 is rotated until it is regulated by the upper edge of the operation lever 2 to return to the initial state (see FIGS. 2 and 3), and the operation lever 1 has the initial position stopper 11 at the initial position receiving portion 13. Tilt until supported.
[0027]
FIGS. 12 to 21 are partially broken side views (even numbers) showing the operation procedure of the retractable parking brake lever (configuration of (2) + (a), (b)) according to another embodiment of the present invention. And FIG. 12 and FIG. 13 are the non-braking state A (initial state), FIG. 14 and FIG. 15 are the braking state B, and FIG. 16 and FIG. 18 and 19 show the release state D, and FIGS. 20 and 21 show the state just before the non-braking state A, respectively. The basic structure of the brake lever of this example is the same as that of the above illustrated brake lever (FIGS. 2 to 11), except that the pole 4 is directly urged by the turnover spring 16. . Hereinafter, the difference will be mainly described.
[0028]
The brake lever ((2) + (a), (b)) of this example is a ratchet plate 6 fixed to the vehicle body, an operation lever 2 having an operation tilt shaft 7 on the ratchet plate 6, and an operation tilt on the operation lever 2. An operation lever 1 having a shaft 8, a pole 4 attached to the operation tilting shaft 8, a torsion coil spring 9 that biases the operation lever 1 in a direction to tilt the operation lever 1, and an initial provided on the operation lever 1 Position stopper 11, tilt limit stopper 12, initial position receiving portion 13 provided on ratchet plate 6, brake receiving portion 14 provided on operating lever 2, and switching to fall following operation lever 1 that falls in braking state B Turn over the lever 30 and the brake state B until the pawl 4 is urged in the engaging direction with respect to the ratchet teeth 5 and the urging force is changed to the release direction with respect to the ratchet teeth 5 when the switching lever 30 falls in the brake state B Spring 16 Paul 4 in returning to the non-braking state A is composed of a sliding contact guide rail 31.. Also in this example, the initial position stopper 11 and the tilt limit stopper 12 use different parts of the same member.
[0029]
A characteristic point is the relationship between the switching lever 30 and the turnover spring 16. In the brake lever of this example, the switching lever 30 is attached to the operation tilt shaft 8 (rotation shaft), and selectively rotates between the tilt push portion 32 and the return push portion 33 of the operation lever 1. The turnover spring 16 is installed between the pole connection point 37 of the pole 4 and the switching connection point 36 of the switching lever 30. The switching lever 30 is a member that switches the urging direction of the turnover spring 16 so that the urging force of the turnover spring 16 engages the pole 4 toward the ratchet teeth 5 in the non-braking state A to the braking state B. On the other hand, in the releasable state C to the releasable state D, the pole 4 is reversed from the ratchet teeth 5. Further, the pole 4 and the switching lever 30 are in a relative relationship, and each of them changes its posture under the bias of the turnover spring 16.
[0030]
The non-braking state A (FIGS. 12 and 13) to the braking state B (FIGS. 14 and 15) is the same as the above example. The switching lever 30 rises following the operation lever 1 in a state where the switching connecting point 36 exceeds the pole thinking line 35 and is in contact with the tilting pusher 32. On the contrary, the pole 4 is biased in a direction in which the pole 4 is engaged with the ratchet teeth 5 because the pole connecting point 37 is located below the switching line 34.
[0031]
When the hand is released from the operation lever 1 in this braking state B, as shown in FIGS. 16 and 17, until the tilt limit stopper 12 is restricted by the brake receiving portion 14 by the bias of the torsion coil spring 9 (= restriction). The control lever 1 falls autonomously. Then, following the tilting of the operating lever 1, the switching lever 30 is pushed down by the tilting pusher 32, and the switching connecting point 36 exceeds the pole thought line 35. As a result, the pole connecting point 37 is shown in FIG. Displaced upward, the pole 4 is urged from the ratchet teeth 5 in the release direction. However, even if only the operation lever 1 tilts autonomously, the braking state B is not released because the pole 4 and the ratchet teeth 5 are engaged. This is because the engagement between the pole 4 and the ratchet teeth 5 exceeds the urging force by the turnover spring 16. Thereby, the safety | security which prevents cancellation | release of the unexpected braking state B is ensured.
[0032]
When the operating lever 1 is raised again, the engagement between the pole 4 and the ratchet teeth 5 is weakened. As a result, the bias of the pole 4 by the turnover spring 16 is won, and the pole 4 is released from the ratchet teeth 5. Actually, since the engagement between the pawl 4 and the ratchet teeth 5 is tight, the operation lever 1 is caused to be slightly larger, and the operation lever 1 and the operation lever 2 are integrally caused as shown in FIGS. Apply force to. When the trigger of the operating lever 1 is loosened from here, the operating lever 2 begins to tilt due to the tension of the brake cable 3, and the operating lever 1 and the operating lever 2 tilt together due to the relationship of the interlocking portion 29, and the brake is not applied. Return to state A (FIG. 1).
[0033]
While the operating lever 1 and the operating lever 2 are tilted together from the released state D, the biasing direction of the turnover spring 16 does not change, and the pole 4 remains biased in the releasing direction. However, when approaching the non-braking state A, as shown in FIGS. 20 and 21, the sliding contact portion 38 of the pole 4 is in sliding contact with the guide rail 31 of the ratchet plate 6 so that the posture of the pole 4 changes. As a result of the thought line 35 being lower than the switching connection point 34, upward biasing by the turnover spring 16 is applied to the switching lever 30, and the switching lever 30 rises to an initial state where it abuts against the tilting pusher 32. At the same time, the pole 4 also returns to the initial state (see FIGS. 12 and 13), and the operation lever 1 tilts until the initial position stopper 11 is supported by the initial position receiving portion 13.
[0034]
【The invention's effect】
According to the present invention, switching between braking and release is realized by utilizing the procedure of tilting the operation lever in the retractable parking brake lever. In addition, there is no special operation for tilting the operating lever or bringing it into the releasable state C, and switching between braking and releasing is possible by simply releasing the lever (tilting independently) and pulling it up. Further, there is a feature that discrimination between the non-braking state A and the releasable state C is easy depending on the posture of the operation lever. As described above, the brake lever of the present invention is substantially covered with a cover or the like, so that the brake lever does not have a push button for releasing the brake, and has a very simple structure. These mean that the driver can use the brake lever of the present invention with a natural sense of operation.
[0035]
In particular, in the present invention, the tilting of the operating lever is autonomous, and since this autonomous tilting is used to switch between braking and releasing, it is possible to prevent forgetting to tilt the operating lever and to perform a reliable releasing operation. It has become. In addition, the restrictive tilting amount of the operating lever that tilts in the braking state B facilitates the discrimination from the non-braking state A, and thus provides the convenience of intuitively grasping the distinction between braking and non-braking. In particular, the elimination of the push button in the tiltable brake lever, which tends to be complicated in structure, has led to a reduction in the number of parts and an improvement in assembly, which has also helped to reduce manufacturing costs. The present invention has the effects of simplifying the appearance and operability and further reducing the cost while having such convenience and safety.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic diagram showing an operation procedure of a brake lever of the present invention.
FIG. 2 is a partially broken side view showing a non-braking state A of the brake lever of the present invention.
FIG. 3 is a partially enlarged view showing a non-braking state A of the brake lever of the present invention.
FIG. 4 is a partially broken side view showing a braking state B of the brake lever of the present invention.
FIG. 5 is a partially enlarged view showing a braking state B of the brake lever of the present invention.
FIG. 6 is a partially broken side view showing a releasable state C of the brake lever of the present invention.
FIG. 7 is a partially enlarged view showing a releasable state C of the brake lever of the present invention.
FIG. 8 is a partially cutaway side view showing a released state D of the brake lever of the present invention.
FIG. 9 is a partially enlarged view showing a release state D of the brake lever of the present invention.
FIG. 10 is a partially broken side view showing the brake lever of the present invention immediately before the non-braking state A;
FIG. 11 is a partially enlarged view showing a state immediately before the non-braking state A of the brake lever of the present invention.
FIG. 12 is a partially broken side view showing a non-braking state A of a brake lever according to another example.
FIG. 13 is a partially enlarged view showing a non-braking state A of a brake lever of another example.
FIG. 14 is a partially cutaway side view showing a braking state B of another example of a brake lever.
FIG. 15 is a partially enlarged view showing a braking state B of another example of a brake lever.
FIG. 16 is a partially cutaway side view showing a releasable state C of another example of a brake lever.
FIG. 17 is a partially enlarged view showing a brake lever releasable state C of another example.
FIG. 18 is a partially broken side view showing a released state D of a brake lever according to another example.
FIG. 19 is a partially enlarged view showing a brake lever release state D of another example.
FIG. 20 is a partially broken side view showing the brake lever of another example immediately before the non-braking state A;
FIG. 21 is a partially enlarged view showing another example of the brake lever immediately before the non-braking state A;
[Explanation of symbols]
1 Control lever
2 Actuation lever
3 Brake cable
4 Paul
5 Ratchet teeth
6 Ratchet plate
7 Actuation tilt axis
8 Operation tilt axis
9 Torsion coil spring
10 Spring
11 Initial position stopper
12 Folding limit stopper
13 Initial position receiver
14 Braking receiver
15 Pressing lever
16 Turnover spring
23 Press connection point
27 Operation line
28 Operation connection point
30 Switching lever
31 Guide rail
34 Switching thought line
35 Paul Thought Line
36 Switching connection point
37 Pole connection point

Claims

It is composed of the operating lever and actuating lever linked at the bent relation, the operating lever and operating lever from the non-braking state A causing integral to the braking state B, a releasable state C Tilt only operation lever from the braking state B, A retractable parking brake lever that is operated from the releaseable state C to the release state D by causing the operation lever again, and then operating the operation lever and the operating lever together from the release state D to return to the non-braking state A. , A switching lever pivotally attached to the operating lever, and a turnover spring installed between the switching lever and the pole. When the operating lever falls down against the operating lever in the braking state B, the operating lever follows the operating lever. Push the switch lever down, and the connecting point of the turnover spring to the pole is the turnover axis of the switch lever. Beyond the thought line connecting the connection point for the switching lever of the spring, the turnover spring urges the pawl in the releasing direction from the ratchet teeth, retractable parking brake, characterized in Rukoto such a releasable state C lever.

It is composed of an operating lever and an operating lever connected in a bending relationship, and the operating lever and the operating lever are integrally raised from the non-braking state A to the braking state B, and only the operating lever is tilted from the braking state B to the releasable state C. A retractable parking brake lever that is operated from the releaseable state C to the release state D by causing the operation lever again, and then operating the operation lever and the operating lever together from the release state D to return to the non-braking state A. A braking lever B including a pressing lever pivotally attached to the operating lever, a spring for biasing the pawl in the engaging direction with respect to the ratchet teeth, and a turnover spring installed between the pressing lever and the operating lever. When the operating lever is tilted with respect to the actuating lever, the rotation axis of the pressing lever and the turnover spring Thought line exceeds connection points for the pressure lever of the turnover spring connecting the point, the turnover spring pole biased in the direction of releasing from the ratchet teeth via the push pressure lever, to be a releasable state C Features a retractable parking brake lever.

3. A torsion coil spring that urges the operating lever in a direction to tilt the operating lever is provided, and the operating lever released in the braking state B is tilted autonomously by the urging of the torsion coil spring . The described retractable parking brake lever.

The control lever is provided with a tilt limit stopper. In the non-braking state A, the control lever and the actuating lever tilt together, and in the releasable state C, only the control lever has a limitable tilt amount regulated by the tilt limit stopper. 4. The retractable parking brake lever according to claim 3 , wherein the retractable parking brake lever is configured to fall.