JP4279924B2 - Lightweight cellular concrete panel with surface treatment - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表面に加工模様を施した軽量気泡コンクリートパネルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
軽量気泡コンクリートパネルは、補強鉄筋等を内在させて補強した軽量な既製パネルであり、例えば幅600mm、長さ数メートルの大きなパネルとして知られている。この軽量気泡コンクリートパネルは、経済性、軽量性、耐火断熱性、加工性に優れているという特性を有しており、建築業界において個人住宅、店舗付住宅、ビルディングの屋根、床、外壁および間仕切り材等として多用されている。
【0003】
しかし、軽量気泡コンクリートパネルはこのように諸性質の優れた材料であるが、生産効率上、一般にフラットな平面を持ったパネルとして生産される為、外壁材として使用した場合、意匠性に乏しいという問題点がある。
例えば、普通の軽量気泡コンクリートパネルは、その製造過程において、オートクレーブ養生により硬化される前の半可逆性の状態で、大きなブロックからピアノ線を用いて多数のパネルに切断して製造されるため、軽量気泡コンクリートパネル表面にあった気泡はピアノ線により押し潰され、比較的平坦な表面を有している。
【0004】
そこで、従来から、この課題を克服するために、軽量気泡コンクリートのパネル表面に、溝を形成する方法が提案されている。例えば、特開昭58−160106号公報や特開昭59−167203号公報には、回転切削刃を使用した表面加工技術がある。しかし、これらの技術で溝加工されたものは、得られる意匠が機械的に画一的なものに限定されること、また表面と溝部で構成される形状は比較的鋭利なものになるため、溝部の側面部分に塗装材が付着しにくい、輸送及び施工時の衝撃などによって側面部分が損傷した場合、この損傷跡が目立ち易い等の本質的な課題が残されている。特に、素材の吸水性が比較的高い軽量気泡コンクリートであるために、パネルの表面から雨水などが吸水されるのを防ぐために、必ず、塗装仕上げを施す必要が有り、そのため、溝部の側面部分には、入念な塗装処理をしないと膜厚の薄い塗装になりがちであり、雨水が溝部の側面部分からパネル内部に吸水され、パネル強度の低下などの問題を起こすこともあった。
【0005】
さらに、素材が軽量で強度的に脆い性質を有する軽量気泡コンクリートであるために、輸送及び施工時の衝撃などによって溝部の側面部分が損傷しやすいこともあり、軽量気泡コンクリートの意匠性向上の為の技術としては問題があった。
また、特開昭63−25284号公報のように、エンペラーユニットを使用して小綱球のような投射材を軽量気泡コンクリートパネル表面に衝突させて凹部、即ち溝部を得る技術があるが、該溝部の側面部分は鋭角急峻になり、膜厚の薄い塗装になるのを防ぐためには、入念な塗装処理をする必要があり、輸送及び施工時の衝撃などによる損傷が避けにくいという問題もあった。また、損傷した部分と小鋼球による加工面と表面のテクスチャーが異なり、損傷跡が目立ち易い等の本質的な課題も残されている。
【0006】
更に、特開昭63−82702号公報や特開昭63−82705号公報のように、小鋼球による加工と刃物による溝部の加工とを併用した場合でも、溝部の側面部分が急峻になることは避けられず、入念な塗装処理をする必要があり、輸送及び施工時の衝撃などによって損傷し易く、また損傷した部分と他の面とのテクスチャーが異なり、損傷跡が目立ち易い等の本質的な課題が残されているのは、前述した特開昭63−25284号公報による従来技術と同様である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記した従来技術の有する様々な問題点を解決する為に創案されたもので、軽量気泡コンクリートパネルの意匠性を表面加工により向上させた上、溝部の側面部分における塗装材の付着性をも向上させ、運搬及び施工時の衝撃による溝部の側面部分の損傷を発生しにくくし、また少々の損傷であれば、仮に発生しても損傷跡が目立ち難く、加えて、割石調、岩肌調、石目調など自然石調の表面テクスチャーを有する意匠性に優れた軽量気泡コンクリートパネルの製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【解決を解決するための手段】
即ち、本発明は、パネルの表面に溝部が形成された軽量気泡コンクリートパネルにおいて、前記溝部は前記表面に対して45°〜85°の範囲の勾配を有する側面部分を有し、前記側面部分のうち、前記溝部の底面部分から離れた位置に回転機構を有する剥離用の刃先を接触させ、こじるように前記側面部分を欠落剥離させることによって前記溝部の片側または両側に剥離帯を形成することを特徴とする軽量気泡コンクリートパネルの製造方法である。
【0009】
以下、各発明を詳細に説明する。
本発明は、パネル表面に、側面に勾配を有する溝部が予め加工されており、該溝部側面に剥離用具で衝撃が与えられ、該溝部側面の片側または両側に気泡の切断面が露出した剥離帯が形成された軽量気泡コンクリートパネルである。
本発明の軽量気泡コンクリートパネルの表面外観の例を模式的に図1、図7、図10、図12に示す。図1に示した軽量気泡コンクリートパネルは、横方向の直線的な溝部2の両側に剥離帯5が形成された一例であり、図7に示した軽量気泡コンクリートパネルは、縦横の直線的な溝部2の両側に剥離帯5が形成された一例である。溝部2の側面部分3の欠落状態を図2、図9、図11、図13の断面図に示す。6が欠落部であり、この部分がパネルより欠落剥離させられた部分である。
【0010】
本発明の軽量気泡コンクリートには通常のものを用いることができる。本発明において、通常の軽量気泡コンクリートパネルとは、次のような製造方法によるものをいう。
例えば、石灰質原料、珪酸質原料に水、発泡剤等が加えられたモルタルスラリーを補強筋が多数配置された型枠に注入し、気泡を含む型枠状の大きなブロックを、硬化途中の半硬化状態でピアノ線を用いて切断し、オートクレーブ養生したものである。
【0011】
本発明でいう軽量気泡コンクリートパネルは、気泡を含有するものなら、どのような形状のものも含み、建物の床、屋根、間仕切材として使用されるフラットパネル、外壁の出隅部に利用されるL字型、R型のコーナーパネル、補強筋の形状やオートクレーブ養生後のパネルの切削加工によって所定の形状に製造されるものが挙げられる。
【0012】
本発明のパネル表面には、側面に勾配が設けらた溝部が形成されている。
パネル表面の溝部2の形状は、直線であっても曲線であってもよいが、直線的にすると切削加工が容易である。縦方向の直線のみ、又は横方向の直線のみ、あるいは縦横の直線からなるタイル調や煉瓦模様であってもよい。
溝部2の幅、深さは、特に限定されるものではなく、意匠、加工性から決めることができるが、幅が2〜30mm、深さが2〜50mmが一般的である。
【0013】
溝部の断面形状は、例えば、図5に示す溝部2の断面形状の側面部分3のように、その側面部分に勾配がある形状となっている。この側面部分3の勾配によって剥離帯5の深さを制御することができる。溝部2の側面部分3の傾斜角θは任意に設定することができるが、剥離帯が溝部底面より深い位置にまで及ぶことを防ぐためには5〜85゜の範囲とするとよい。
【0014】
また溝部2の底面部分の形状は、意匠、加工性によって決めることができるが、図5に示すようなフラットであってもよく、図9に示すような湾曲したR形状であってもよく、図11に示すようなV字型の形状であってもよい。
この溝部2の機械的に切削された底面部分4は、剥離帯5を形成した後もその存在を認めることができる。また、パネルの端部分の形状は溝部2と同一のものでもよく、溝部2の片側の側面部分3のみの形状でもよく、溝部2の片側の側面部分3と底面部分4からなる形状でもよい。
【0015】
この溝部と溝部との間の軽量気泡コンクリートパネル表面に形成する剥離帯5は連続した一定の幅で存在するものではなく、欠落幅は不規則な波状を呈する。剥離帯5は溝部と溝部との間の軽量気泡コンクリートパネル表面以外に、溝部とパネル端部との間の軽量気泡コンクリートパネル表面に設けてもよい。この側面部分3が欠落して形成される剥離帯5は、必ずしも連続して設ける必要はなく、欠落剥離されていない側面部分3と剥離されて欠落した部分とが不規則に混在していてもよい。また、剥離帯5は、溝部2の側面部分3の片側に沿ってのみ形成してもよく、この反対側の側面部分3に形成してもよく、両側の側面部分3に形成してもよく、また、片側の側面部分3とこの反対側の片側の側面部分3とに形成した組合せでもよく、さらに片側の側面部分3と両側の側面部分3または、反対側の片側の側面部分3と両側の部分3とに形成した組合せでもよく、片側の側面部分3と反対側の片側の側面部分3と両側の側面部分3とに形成した3者の組合せでもよく、組合せの仕方は溝部2一つ置きでも二つ以上置きでもこれらの複合でもよい。
【0016】
剥離帯5は、意匠的には点状でも、縞状でも、格子状でも、またこれらの複合状で、さらに溝部2と溝部2との間全面に剥離帯5が形成されたものとこれら点状、縞状、格子状、またこれらを複合状との組合せで形成してもよい。また、剥離帯5を形成させる向きは、軽量気泡コンクリートパネルの縦方向でもよく、横方向でもよく、これら両方を組み合わせたものでもよい。
【0017】
溝部2の側面部分3は連続して存在するので、この反対側の側面部分3に不規則に部分的に側面部分3を欠落させた剥離帯5を形成させてもよく、両側の側面部分3に不規則に部分的に側面部分3を欠落させた剥離帯5を形成させてもよい。
更に、溝部2の底面部分4及び側面部分3の未欠損部の一部を除いた軽量気泡コンクリートパネル全面に剥離帯5が形成されていてもよい。
【0018】
さらに、図13に示すように、軽量気泡コンクリートパネルの溝部と溝部との間の軽量気泡コンクリートパネル表面全面及び/又は溝部と端部の軽量気泡コンクリートパネルに表面全面に剥離帯を設けてもよい。このようにすることにより、溝部2の底面部分4及び側面部分3の未欠損部の一部を除いて、パネルの表面全面に気泡の切断面が露出した状態の剥離帯5が形成されており、割石調、岩肌調、石目調などの自然石調の意匠をパネルのほぼ全面にわたって生かすことが出来る。特に、溝部2の側面部分3に勾配が設けられており、剥離帯5の深さが溝部2の底面部分4以上に深くなりにくいように制御されており、そのため、溝部2の間隔を短くしたり、剥離用具8の挿入位置を深くするなどして、パネルの表面全面に気泡の切断面が露出した状態の剥離帯5を形成させても、剥離帯5の深さが溝部2の底面部分4以上に深くなることがほとんどなく、陰影のある意匠の優れた自然石調を生かした外観とすることが出来る。
【0019】
なお、図1(2)に示す縦方向の溝部2‘のように、剥離帯5を形成していない。このように、横方向の溝部2には、剥離帯5を形成するものの、縦方向の溝部2には、剥離帯5を形成しても、形成しなくともよい。
次に本発明の軽量気泡コンクリートパネルの製造方法について説明する。
普通の軽量気泡コンクリートパネルは、その製造過程において、オートクレーブ養生により硬化される前の半可逆性の状態で、大きなブロックからピアノ線を用いて多数のパネルに切断して製造される。このため、軽量気泡コンクリートパネル表面にあった気泡はピアノ線により押し潰され、比較的平坦な表面を有している。
【0020】
本発明の表面加工された軽量気泡コンクリートパネルは、このような普通の軽量気泡コンクリートパネルの表面部分、または、該パネルの表面部分を切削工具の刃物で水平方向に切削した表面部分に、図5のように前処理として溝部2を加工した後に、その溝部2の側面部分3に例えば図6のような剥離用具8で物理的に衝撃を与え、こじって剥離帯5を形成させることにより得られる。
【0021】
軽量気泡コンクリートパネルに予め加工される溝部2は、切削工具のドリル、フライス、チップソー、リーマ、木工用のこ等を使用することにより形成することができる。軽量気泡コンクリートパネルでは切削加工性が特に容易であり、上記したような切削工具によって、成型されたフラットな表面に溝部2を形成することが可能である。
【0022】
通常、軽量気泡コンクリートパネルの表面に当たる部分に存在した気泡及び気泡の縁は、切断時にピアノ線により、変形したり押し潰されたりするため、ささくれ状や押し潰された比較的平滑な重質層になっている。また、切削加工された表面は気泡が露出された部分と、切削工具の刃物により押し潰された重質部分とで構成されているのが一般的である。表面に溝部2が加工された軽量気泡コンクリートパネルとは図4に示すようなものをいい、ピアノ線により切断された比較的平滑な面と切削工具の刃物により切削された溝部2とで構成されるのが一般的であるが、切削工具の刃物により切削された表面部分及び溝部2とで構成されていてもよい。
【0023】
溝部2に設ける側面部分3の傾斜角θは任意に設定することができるが、剥離帯が溝部底面より深い位置にまで及ぶことを防ぐためには5〜85゜の範囲とするとよい。剥離帯5の深さは、溝部2の側面部分3と剥離用具8との接触位置によって決定されるが、例外的に接触位置よりも深い位置に形成されることがある。例えば、溝部2の側面部分3の傾斜角θを90゜以上とした場合は、剥離用具8から受ける衝撃力は溝部2の角部(側面部分3と底面部分4の境界)へ応力集中し易くなり、図15の左側の側面部分3に例示するように、確率的に溝部2の底面部分4よりも深い位置に剥離帯5が形成される。このように、剥離帯5が底面部分4よりも深い位置まで形成されるようになると、機械的に切削された底面部分4が剥離帯5に対して浮き出して見えるため、せっかくの自然石調の意匠を十分に生かすことが出来なくなる。また、底面部分4が湾曲したR形状である場合には、図9(2)に示すように、側面部分3と底面部分4の境界部分に角部が明確には存在しないが、図9(2)の左側の側面部分3に例示するように、やはりある確率で、剥離用具8が側面部分3に接触する位置よりも底面部分4寄りの位置から剥離体5が形成され、剥離帯5が底面部分4よりも深い位置に形成されることがある。これらは、側面部分3と底面部分4の境界に角部が存在しているために応力集中しやすいことのみならず、素材が軽量気泡コンクリートであるために、パネル内部には多数の気泡や微細な欠損部などの強度上の弱点部分が含まれており、剥離用具8の先端が溝部の側面部分3に直接接触する位置よりも、底面部分4に近接した位置に、より大きな強度上の弱点部分が存在している場合には、その部分から剥離が発生するためである。
【0024】
一方、傾斜角θの範囲を5〜85゜にした場合は剥離用具8による衝撃力はその殆どが側面部分3との接触位置に伝達されるようになるため、剥離帯5の深さは側面部分3との接触位置に定まるようになり、角部(側面部分3と底面部分4の境界)に応力集中し難くなるため、剥離帯5は接触位置よりも深い位置に形成されなくなる。また、底面部分4が湾曲したR形状であるなど、側面部分3と底面部分4の境界部分に角部が明確には存在しない場合であり、底面部分4に近接した位置に、より大きな強度上の弱点部分が存在している場合であっても、その部分に剥離用具8による衝撃力が伝わりにくくなり、剥離帯5の深さを側面部分3との接触位置に定めることが容易となる。即ち、側面部分3に勾配がある溝部2を設けることによって、剥離帯5の深さを底面部分4よりも深くならないように制御することが可能となる。これは、自然石調の意匠を生かす上でも好ましい。
【0025】
この側面部分3の傾斜角θは、小さくなるほど角部の応力集中を緩和することができるが、傾斜角θが小さくなると溝部側面部分3に剥離用具8で衝撃を与えるようにコントロールして加工するのが困難になるため、加工後の意匠性等にも影響するため、更に好ましくは、45〜85゜の範囲とするのがよい。
溝部を形成した軽量気泡コンクリートパネルを剥離加工する際に用いる剥離用具の刃物形状は、特に限定されるものではなく、意匠、加工性から決めることができるが、溝部2の側面部分3の表面に剥離作用を及ぼす衝撃を与えることができるものであれば特に制限されない。例えば、図6に示すような先端が傾斜しているもの、フラットなもの、イカリ状のものでもよい。先端の厚さは0.5〜25mm、幅は10〜100mmのものが好ましい。
【0026】
また、剥離帯5の形状(表面積、深さ)は、溝部2の断面形状(幅、深さ)、及び溝部2の配置方法(溝部2の全体形状、間隔)、剥離用具の形状、挿入位置など諸条件を変化させることにより、意匠を変化に富んだものとすることが可能である。例えば、図4のようなパターンで、図5のような溝部2を前処理として加工した軽量気泡コンクリートパネル1の溝部2に剥離用具を挿入し、図6に示すように剥離用具8で矢印の方向にこじることにより溝部2の側面部分3に刃物で物理的衝撃を与える。そうすると、溝部2の側面部分3に沿って軽量気泡コンクリートパネルの6の部分(欠落部)が欠落し、剥離されて、気泡の切断面が露出した剥離帯5が形成される。
【0027】
このようにして、図1、図7、図10、図12に示すような表面加工された軽量気泡コンクリートパネルが得られる。
本発明による表面加工された軽量気泡コンクリートパネルは、比較的欠け易いという軽量気泡コンクリートパネルの強度的に脆いという性質を利用しており、また前処理として溝部2を施し、溝部2の側面部分3に剥離用具で物理的衝撃を与える(例えば、回転機構を有する剥離用具でこじり上げる、片側の側面部分3に支点を置き、てこの原理でこじり上げるなど)という原理に基づいたものであるため、剥離用具の圧縮跡や多部位への損傷を発生させずに容易に剥離帯5を形成させることができ、得られた割石調、岩肌調、石目調などの自然石調の意匠からは想像できないほど、生産性に優れたものである。
【0028】
【発明の実施の形態】
次に、実施例によって本発明をさらに詳細に説明する。なお、評価は次の方法により実施した。
(1)衝撃試験
実施例で得られたサンプルを8枚づつ台の上に積み重ねワイヤーロープで固定した後、1.5Gの重力加速度をパネルの幅方向及び長さ方向に3時間繰り返し与え続けた後、欠損、亀裂の有無について観察した。
【0029】
(2)塗装試験
実施例で得られたサンプルを8枚づつ施工架台へ建て込み、パネル表面の下地調整を十分行った後、市販の軽量気泡コンクリートパネル用塗装材をパネル表面へ下塗り、主材吹き、上塗りの手順で吹き付けた。下塗り剤としてはリメークプラ(スズカファイン(株)製)を、仕上げ剤としてビューレ(スズカファイン(株)製)とビックセラ(スズカファイン(株)製)を用いた。上塗り後、24時間の最終養生を終えた時点で、パネル表面の塗着状態及び意匠性を目視で評価した。
【0030】
【実施例1】
図4と図5に示すように、厚さ100mm、幅600mm、長さ3000mmの軽量気泡コンクリートパネル表面に、前処理として、通常の回転刃を使用して通常の加工方法で傾斜角θが77.5゜となるよう側面部分3に勾配を設けた溝部2を軽量気泡コンクリートパネルの横方向に加工した。次に図6に示すように、溝部2の空間に回転機構7を有した剥離用具8を挿入し、図中の矢印に示すような左右に繰り返す回転運動を与えて剥離用具8の刃物に溝部2の側面部分3をこじり上げる力を加えた。その結果、気泡孔が露出されたほぼ円形状の剥離部が形成された。溝部2の深さは10mmとし、剥離用具8の刃物の先端は溝部2の底面部分4よりも2mm離れた位置に接触しこじり上げるようにした。底面部分4の幅寸法は9mmとした。6が欠落した部分である。以上の加工を全ての溝部2の側面部分3に沿って連続的に行ったところ、天然石を破砕したような凹凸のひだをもつ剥離帯5が得られ、然も、剥離用具8の挿入位置よりも深い位置に剥離帯5が形成されることは少なくなり、剥離帯5の深さが溝部2の底面部分4よりも深い位置まで剥離されることはなかった。その後、溝部2の側面部分3に勾配を設けて数百枚以上のパネルの試作をおこなったが、溝部2の側面部分3に勾配が設けられておらず、垂直面としていた場合に比べて、剥離帯5の深さが溝部2の底面部分4よりも深い位置まで剥離されるケースはほとんどなくなり、パネル全体として、剥離帯5が溝部2の底面部分4よりも浮き上がって見えるように確実に構成することができるようになった。
【0031】
なお、本実施例では、傾斜角θが77.5゜となるよう側面部分3に勾配を設けたが、傾斜角θが5〜85゜の範囲で実施しても同様の効果が得られる。だだし、傾斜角θが緩やかになると加工性が困難になってくるので、傾斜角θは45゜以上とするのが好ましい。
以下に、前処理として施す溝部2の種類を変えたときの実施例を示す。
【0032】
【実施例2】
図1は、厚さ100mm、幅600mm、長さ3000mmの軽量気泡コンクリートパネル表面に、傾斜角θが75゜となるよう側面部分3の両側に勾配を設けた溝部2を形成し、実施例1と同様の方法で加工したパネル表面を模式的に示す平面図である。一部分を拡大した断面図、平面図を図2、図3に示す。溝部2の深さは11mmとし、剥離用具8の刃物の先端は溝部2の底面部分4よりも3mm離れた位置に接触しこじり上げるようにした。底面部分4の幅寸法は9mmとした。連続的な割石調の意匠の軽量気泡コンクリートパネルが得られ、然も、溝部2の側面部分3と剥離用具8との接触位置よりも深い位置に剥離帯5が形成されることは少なくなり、剥離帯5の深さが溝部2の底面部分4よりも深い位置まで剥離されることはなかった。
【0033】
溝部2はピッチが75mmとして、溝部2の底面部分4の幅は9mmであるため、隣接する溝部2の間隔pを66mm(75mm−9mm)となり、間隔pは40mm以上に設定した。そのため、溝部2の側面部分3に沿って形成される剥離帯5が隣接する溝部2の底面部分4まで達するようなことはなかった。この実施例では、溝部2に沿って両側の側面部分3に剥離帯5を形成したが、溝部2と溝部2との中間部分である軽量気泡コンクリートパネル表面の対向する剥離帯5どうしが接触することもほとんどなかった。もちろん、この実施例2の仕様に対して、溝部2の側面部分3を鉛直面としたり、剥離用具の挿入深さを深くするなどで、剥離帯5の深さや広がりを大きくすることが出来、対向する剥離帯5が接触するように構成することも出来、溝部と溝部との間の軽量気泡コンクリートパネル表面全面に剥離帯5を形成することも可能である。なお、図1では、パネルの長辺方向に配置された溝部2の数は16本としたが、あくまで模式的に示された平面図であり、実際には、パネル長さ3000mmに対して溝部2のピッチが75mmであるため、溝部2の数は39本である。
【0034】
また、溝部2と溝部2との中間部分である軽量気泡コンクリートパネル表面のおおよそ50%程度が剥離されずに残存しており、本実施例2による軽量気泡コンクリートパネル表面の上に、他の表面加工された軽量気泡コンクリートパネルの裏面を重ねて平坦に載置することが出来た。そのために、トラックなどで積み重ねて輸送する際に、荷崩れをおこしにくく好都合である。実際には、溝部2と溝部2との中間部分である軽量気泡コンクリートパネル表面の20%が剥離されずに残存しているならば、安定した状態で積み重ねることが可能である。
【0035】
さらに、図1(1)は、軽量気泡コンクリートパネルの横方向のみに直線的に溝部2を設けたもので、パネル幅600mmにわたり剥離帯5がほとんど分断されることがなく連続的に形成されている。そのため、横方向の溝部2に沿って設けられた剥離帯5の剥離の程度が異なるものを建築物の壁面に隣接して建て込むと、パネル間での剥離の程度の違いが顕著に確認され、意匠上問題となることがある。
【0036】
一方、図1(2)は、軽量気泡コンクリートパネルの横方向に直線的に溝部2を設けた上、それと直交する縦方向の溝部2が、パネル幅600mmの中央、すなわちパネルの長辺側面から300mmの位置に設けられており、パネル幅60cmにわたる剥離帯5は長辺側面から300mmの位置で分断されて構成される。
【0037】
そのため、図1(1)の場合とは異なり、横方向の溝部2に沿って設けられた剥離帯5の剥離の程度が異なるものを建築物の壁面に隣接して建て込んだ場合であっても、パネル間での剥離の程度の違いが横方向の溝部2に直交する縦方向の溝部2によって緩和され、意匠上の問題となることを回避することが出来た。
なお、図1では、横方向の溝部2を縦に、縦方向の溝部2を横に、パネルの長辺方向を横方向にして、図面表記したが、実際に建築物の壁面などに使用する場合には、パネルの長辺方向を鉛直方向にして、すなわちパネル幅方向(横方向の溝部2の方向)を水平方向にして、軽量気泡コンクリートパネルを縦張り配列で建て込みをおこなってもよい。前述したパネル間での剥離の程度の違いは、水平方向に横方向の溝部2がパネル間の縦目地を介して連続する縦張り配列の場合に特に顕著に確認されており、パネル幅の中央に縦に溝部2を1本設けることによってパネル間での剥離の程度の違いが緩和されて見えるようになり、パネル間での剥離の程度の違いが多少存在しても、それが意匠上の問題となることを回避することが出来た。
【0038】
【実施例3】
図7は、傾斜角θが80゜となるよう側面部分3に勾配を設けた溝部2を縦横に形成し、次いで軽量気泡コンクリートパネルの、溝部2の両側の側面部分3を実施例1と同様の方法で加工した模式的に示すパネル表面である。一部分を拡大した平面図、断面図を図8、図9(1)に示す。石目調のような意匠の軽量気泡コンクリートパネルが得られ、然も、溝部2の側面部分3と剥離用具8との接触位置よりも深い位置に剥離帯はほとんど形成されなかった。なお、この実施例3では、溝部2の底面部分4の形状を湾曲したR形状とした。
【0039】
【実施例4】
図10と図11は、傾斜角θが60゜となるよう側面部分3に勾配を設けた溝部2の片側の側面部分3を実施例1と同様の方法で加工したパネル表面と断面図を模式的に示す。剥離帯5を有する側面部分3と未加工の側面部分3とで構成される直線的割石調の意匠の軽量気泡コンクリートパネルが得られ、然も、溝部2の側面部分3と剥離用具8との接触位置よりも深い位置に剥離帯は形成されなかった。
【0040】
【実施例5】
図12は、傾斜角θが70゜となるよう側面部分3に勾配を設けた溝部2を縦、横に多数形成した軽量気泡コンクリートパネルの、溝部2と両側の側面部分3を実施例1と同様の方法で加工したパネル表面を示す例である。図13、図14に断面図、平面図を示すように、溝部2の底面部分4及び側面部分3の未欠損部の一部を除いた軽量気泡コンクリートパネル全面が剥離帯5で形成される岩肌調の意匠の軽量気泡コンクリートパネルが得られ、然も、溝部2の側面部分3と剥離用具8との接触位置よりも深い位置に剥離帯はほとんど形成されなかった。
【0041】
なお、本実施例5では、剥離用具8の刃物先端の差し入れ位置を、溝部2の底面部分4より2mm離れた位置として剥離帯5を形成している。そして、溝部2の側面部分3の底面部分4寄りに側面部分3を2mm程度残存させることが出来た。このため、剥離帯5が溝部2の底面部分4よりもわずかに浮き上がって見え、自然石調の意匠を強調して生かすことが出来た。
【0042】
【参考例】
実施例1〜5で得られた厚さ100mm、幅600mm、長さ3000mmの軽量気泡コンクリートパネルをそれぞれ8枚ずつ用意し、積み重ねて衝撃試験を実施したところ、溝部2の側面部分3での欠けや亀裂は全く発生せず、加工直後の形状を維持していた。また、実施例1〜4では、溝部2と溝部2との中間部分である軽量気泡コンクリートパネル表面の20%以上が剥離されずに残存しているため、剥離帯5そのものにも欠けや潰れが発生することもなかった。ただし、実施例5では、溝部2と溝部2との中間部分である軽量気泡コンクリートパネル表面全面に剥離帯5が形成されているため、剥離帯5の凸部分に部分的に潰れが生じた。そのため、実施例5のように軽量気泡コンクリートパネル表面全面に剥離帯5を形成する場合には、トラックなどで積み重ねて運搬する際には、パネル間に、発泡ポリエチレンシートなどの緩衝材を挟み込むのが好ましい。
次に、実施例1〜5で得られた軽量気泡コンクリートパネル全てについて塗装試験及び施工試験を行った。その結果、塗装時、溝部の側面部における塗装材の付着不足や塗装むらなどの発生は全く無く、また外壁として使用した場合、剥離帯の凹凸ひだのある形状によって、通常の軽量気泡コンクリートパネルの建築物にはみられない明瞭なコントラスト、自然石調のテクスチャーが得られた。ただし、塗装時の下塗りでは、下地処理材(樹脂フィラーなど)を吹き付けた後、ハケしごきを実施し、軽量気泡コンクリートの気泡がそのまま露出した剥離帯5の気泡に樹脂フィラーを目詰まりさせると、気泡が塗装後の外観にあらわれることがなく、より好適な自然石調のテクスチャーを生かすことが出来るので、特に好ましい。
【0043】
【発明の効果】
本発明に係る軽量気泡コンクリートパネルの製造方法によって得られる表面加工された軽量気泡コンクリートパネルは、溝部の側面部分に沿って剥離帯を形成させているため、搬送途中等での衝撃による損傷が少なく、また万一損傷が生じても最初に加工した剥離帯と損傷部の差が見分け難く、損傷として識別できないという利点がある。搬送途中等の衝撃による損傷といった従来の軽量気泡コンクリート化粧パネルのような問題を克服できる。また、本発明によって得られる表面加工された軽量気泡コンクリートパネルは、溝部の側面部分の塗装材の付着性低下が認められず、溝部の側面部分の塗装材の付着性低下といった従来の軽量気泡コンクリート化粧パネルの本質的な課題を克服している。
【0044】
また、外壁として使用した場合、剥離帯の不規則な凹凸形状によって紫外線の入射角が不規則になるため、塗装材の劣化も低減できるという新たな効果も発生する。
更に、剥離帯により、割石調、石目調、岩肌調など自然石調の表面テクスチャーの外観が得られ、通常の軽量気泡コンクリートパネルのみでは達成されない意匠性を表現していることから、差別化、個性化、高付加価値化など近年の建築市場のニーズに充分対応し得るものである。
【0045】
そして、本発明に係る軽量気泡コンクリートパネルの製造方法は、前処理として施した溝部の側面部分のみに剥離用具で衝撃与え、軽量気泡コンクリート本体を剥離させるものであるため、軽量気泡コンクリートパネルの本来の製法、諸性質を変えずに、生産性良く、低コストで意匠性パネルの工業生産を可能にするものである。また、前処理として施す溝の寸法・形状、剥離用工具の寸法・形状、両者の組み合わせによって、様々なバリエーションを表現できるなど、工業的に優れたものである。
【0046】
溝部の断面形状が、側面部分に勾配がある形状となっているため、剥離帯の深さを溝部の側面部分との接触位置に定めることが容易であり、剥離帯の深さを溝部の底面部分よりも深くならないように制御することが可能となり、自然石調調の意匠を生かす上で好ましい。
溝部の側面部分に勾配を設けた上、溝部と溝部との間の軽量気泡コンクリートパネル表面全面に剥離帯が形成されている形状となっているため、剥離帯の深さが溝部の側面部分以上に深くなることがほとんどなく、陰影のある意匠の優れた自然石調を生かした外観とすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により得られた表面加工された軽量気泡コンクリートパネルの例を模式的に示した平面図である。(1)は、溝部が横方向のみに直線的に設けられた場合の図である。(2)は、横方向の溝部に直交する縦方向の溝部がパネル幅の中央に設けられた場合の図である。
【図2】図1の軽量気泡コンクリートパネルの溝部を長手方向に直角に切断した断面図である。
【図3】図1の溝部と溝部との間を部分拡大し模式的に示した平面図である。
【図4】表面加工する前に溝部を加工した軽量気泡コンクリートパネルを模式的に示す平面図である。
【図5】図4の軽量気泡コンクリートパネルの溝部の長手方向に直角の断面を模式的に示す断面図である。
【図6】本発明の軽量気泡コンクリートパネルの加工方法を模式的に示す断面図である。
【図7】本発明の軽量気泡コンクリートパネルの外観表面の1例を模式的に示す平面図である。
【図8】図7の部分拡大面を模式的に示す平面図である。
【図9】図7の軽量気泡コンクリートパネルの溝部の長手方向に直角の断面を模式的に示す断面図である。(1)は、溝部の側面部分に勾配のある場合の図である。(2)は、溝部の側面部分に勾配のない場合の図である。
【図10】本発明の軽量気泡コンクリートパネルの1例を模式的に示す平面図である。
【図11】図10の軽量気泡コンクリートパネルの溝部の長手方向に直角の断面を模式的に示す断面図である。
【図12】本発明の軽量気泡コンクリートパネルの1例の外観表面を模式的に示す平面図である。
【図13】図12のパネルの溝部の長手方向に直角の断面を模式的に示す断面図である。
【図14】図12の一部分を拡大し模式的に示す平面図である。
【図15】溝部の側面部分に勾配のない場合の例で、パネルの溝部に直角の断面での剥離状況を模式的に示した断面図である。
【図16】溝部の間隔pが40mm未満である場合の例で、パネルの溝部に直角の断面での剥離状況を模式的に示した断面図である。
【図17】溝部の側面部分の底面部分寄りに側面部分をわずかに残存させた場合の例で、パネルの溝部に直角の断面での剥離状況を模式的に示した断面図である。
【符号の説明】
1 軽量気泡コンクリートパネル
2 溝部
3 溝部の側面部分
4 溝部の底面部分
5 剥離帯
6 欠落部
7 回転機構
8 剥離用具
9 剥離帯の凹凸のひだ
10 軽量気泡コンクリートパネルの端部分
11 溝部と溝部の間の軽量気泡コンクリートパネル表面
θ 溝部の側面部分の傾斜角
p 溝部の間隔
a 溝部の側面部分の底面部分寄りに側面部分をわずかに残存させる寸法[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for producing a lightweight cellular concrete panel having a processed pattern on its surface.
[0002]
[Prior art]
A lightweight cellular concrete panel is a lightweight ready-made panel reinforced with reinforcing reinforcing bars and the like, and is known as a large panel having a width of 600 mm and a length of several meters, for example. This lightweight cellular concrete panel has the characteristics of being economical, lightweight, fireproof and heat-insulating, and excellent in workability. In the building industry, it is a private house, a house with a store, a roof of a building, a floor, an outer wall and a partition. Often used as a material.
[0003]
However, lightweight cellular concrete panels are materials with excellent properties in this way, but because of the production efficiency, they are generally produced as panels with flat surfaces. There is a problem.
For example, an ordinary lightweight cellular concrete panel is manufactured by cutting a large block from a large block into a number of panels using a piano wire in a semi-reversible state before being cured by autoclave curing. The air bubbles on the surface of the lightweight cellular concrete panel are crushed by the piano wire and have a relatively flat surface.
[0004]
Therefore, conventionally, in order to overcome this problem, a method of forming a groove on the panel surface of lightweight cellular concrete has been proposed. For example, Japanese Patent Laid-Open Nos. 58-160106 and 59-167203 have surface processing techniques using a rotary cutting blade. However, those that have been grooved with these technologies are limited to mechanically uniform designs, and the shape composed of the surface and the groove is relatively sharp, There remains an essential problem that the coating material is difficult to adhere to the side surface portion of the groove portion, and when the side surface portion is damaged due to an impact during transportation and construction, the damage mark is easily noticeable. In particular, since the material is a lightweight cellular concrete with relatively high water absorption, it is necessary to finish painting to prevent rainwater from being absorbed from the surface of the panel. If the coating process is not carefully performed, the coating tends to be thin, and rainwater is absorbed into the panel from the side surface of the groove, causing problems such as a decrease in panel strength.
[0005]
In addition, since the material is lightweight, lightweight lightweight concrete that is brittle in strength, the side surface of the groove may be easily damaged by impact during transportation and construction. There was a problem with this technology.
Further, as disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 63-25284, there is a technique for obtaining a concave portion, that is, a groove portion by colliding a projection material such as a small rope with an lightweight concrete panel surface using an impeller unit. In order to prevent the coating from having a thin film thickness, it is necessary to perform a careful coating process, and it is difficult to avoid damage due to impact during transportation and construction. In addition, the texture of the damaged portion and the processed surface of the small steel ball is different from the texture of the surface, and essential problems remain such that the damage marks are conspicuous.
[0006]
Further, as in JP-A-63-82702 and JP-A-63-82705, even when processing with a small steel ball and processing of a groove with a blade are used in combination, the side surface of the groove becomes steep. It is inevitable that careful painting treatment is required, it is easy to damage due to impact during transportation and construction, etc. Also, the texture of the damaged part and other surfaces is different, and damage marks are easily noticeable. The remaining problems are the same as in the prior art disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 63-25284.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention was devised in order to solve the various problems of the prior art described above. The design of the lightweight cellular concrete panel is improved by surface processing, and the coating material adheres to the side surface portion of the groove. In addition, the damage to the side surface of the groove due to impact during transportation and construction is less likely to occur, and if it is a little damage, the damage remains difficult to notice even if it occurs, It aims at providing the manufacturing method of the lightweight cellular concrete panel excellent in the designability which has the surface texture of natural stone tone, such as a rock surface tone and a stone tone.
[0008]
[Means for solving the problem]
That is, according to the present invention, in the lightweight cellular concrete panel in which a groove is formed on the surface of the panel, the groove has a side portion having a gradient in a range of 45 ° to 85 ° with respect to the surface. Among them, a stripping band is formed on one side or both sides of the groove portion by contacting the cutting edge having a rotating mechanism at a position away from the bottom surface portion of the groove portion and removing the side surface portion so as to pry off. It is the manufacturing method of the lightweight lightweight concrete panel characterized .
[0009]
Hereinafter, each invention will be described in detail.
In the present invention, a strip having a groove portion having a slope on the side surface is processed in advance on the surface of the panel, and an impact is given to the side surface of the groove portion by a peeling tool, and a cut surface of bubbles is exposed on one or both sides of the side surface of the groove Is a lightweight cellular concrete panel formed with
Examples of the surface appearance of the lightweight cellular concrete panel of the present invention are schematically shown in FIG. 1, FIG. 7, FIG. 10, and FIG. The lightweight cellular concrete panel shown in FIG. 1 is an example in which
[0010]
A normal thing can be used for the lightweight cellular concrete of this invention. In the present invention, a normal lightweight cellular concrete panel refers to one produced by the following manufacturing method.
For example, a mortar slurry in which water, a foaming agent, etc. are added to a calcareous raw material or siliceous raw material is injected into a mold having a large number of reinforcing bars, and a large block of a mold containing foam is semi-cured during curing. In this state, it was cut with a piano wire and cured by autoclaving.
[0011]
The lightweight cellular concrete panel referred to in the present invention includes any shape as long as it contains bubbles, and is used for a floor of a building, a flat panel used as a partition material, and a corner of an outer wall. Examples include L-shaped and R-shaped corner panels, the shape of reinforcing bars, and those manufactured to a predetermined shape by cutting the panel after autoclave curing.
[0012]
On the surface of the panel of the present invention, a groove portion having a slope on the side surface is formed.
The shape of the
The width and depth of the
[0013]
The cross-sectional shape of the groove portion is, for example, a shape in which the side surface portion has a gradient like the
[0014]
Moreover, although the shape of the bottom face part of the
The presence of the mechanically cut
[0015]
The
[0016]
The stripping
[0017]
Since the
Further, the
[0018]
Furthermore, as shown in FIG. 13, a release band may be provided on the entire surface of the lightweight cellular concrete panel between the groove portions of the lightweight cellular concrete panel and / or the entire surface of the lightweight cellular concrete panel between the groove portion and the end portion. . In this way,
[0019]
In addition, the strip |
Next, the manufacturing method of the lightweight cellular concrete panel of this invention is demonstrated.
An ordinary lightweight cellular concrete panel is manufactured by cutting a large block from a large block into a number of panels using a piano wire in a semi-reversible state before being cured by autoclave curing. For this reason, the air bubbles existing on the surface of the lightweight cellular concrete panel are crushed by the piano wire and have a relatively flat surface.
[0020]
The surface-treated lightweight cellular concrete panel of the present invention has a surface portion of such an ordinary lightweight cellular concrete panel or a surface portion obtained by cutting the surface portion of the panel with a cutting tool blade in the horizontal direction. After the
[0021]
The
[0022]
Normally, the air bubbles and the edges of the air bubbles that existed on the surface of the lightweight cellular concrete panel are deformed or crushed by the piano wire during cutting, so a relatively smooth heavy layer that is crushed or crushed. It has become. The cut surface is generally composed of a portion where bubbles are exposed and a heavy portion crushed by a cutting tool blade. The lightweight cellular concrete panel with the
[0023]
The inclination angle θ of the
[0024]
On the other hand, when the range of the inclination angle θ is 5 to 85 °, most of the impact force by the
[0025]
As the inclination angle θ of the
The shape of the blade of the peeling tool used when peeling the lightweight cellular concrete panel in which the groove portion is formed is not particularly limited and can be determined from the design and workability, but the surface of the
[0026]
Further, the shape (surface area, depth) of the stripping
[0027]
In this manner, a lightweight cellular concrete panel having a surface processed as shown in FIGS. 1, 7, 10, and 12 is obtained.
The surface-treated lightweight cellular concrete panel according to the present invention utilizes the property that the lightweight cellular concrete panel is relatively fragile and is weak in strength, and is provided with a
[0028]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, the present invention will be described in more detail with reference to examples. The evaluation was performed by the following method.
(1) Impact test After eight samples were stacked on a table and fixed with a wire rope, 1.5G gravity acceleration was continuously applied in the width and length directions of the panel for 3 hours. Thereafter, the presence or absence of defects and cracks was observed.
[0029]
(2) Eight samples of the paint test examples were built on the construction platform, and after the panel surface was sufficiently adjusted, a commercially available lightweight foam concrete panel coating material was subbed onto the panel surface. Sprayed by the procedure of spraying and overcoating. Remake plastic (manufactured by Suzuka Fine Co., Ltd.) was used as an undercoat, and Buret (manufactured by Suzuka Fine Co., Ltd.) and Bic Sera (manufactured by Suzuka Fine Co., Ltd.) were used as finishing agents. After the final coating, when the final curing for 24 hours was completed, the coating state and design properties of the panel surface were visually evaluated.
[0030]
[Example 1]
As shown in FIG. 4 and FIG. 5, the inclination angle θ is 77 by a normal processing method using a normal rotary blade as a pretreatment on the surface of a lightweight cellular concrete panel having a thickness of 100 mm, a width of 600 mm, and a length of 3000 mm. The
[0031]
In this embodiment, the
Below, the Example when changing the kind of
[0032]
[Example 2]
FIG. 1 shows a first embodiment in which
[0033]
Since the
[0034]
Further, about 50% of the lightweight cellular concrete panel surface, which is an intermediate part between the
[0035]
Furthermore, FIG. 1 (1) is a structure in which the
[0036]
On the other hand, FIG. 1 (2) shows a case where the lightweight grooved concrete panel is provided with the
[0037]
Therefore, unlike the case of FIG. 1 (1), it is the case where the thing with a different degree of peeling of the
In addition, in FIG. 1, although the
[0038]
[Example 3]
In FIG. 7, the
[0039]
[Example 4]
10 and 11 schematically show a panel surface and a cross-sectional view in which the
[0040]
[Example 5]
FIG. 12 shows the embodiment of the
[0041]
In the fifth embodiment, the peeling
[0042]
[Reference example]
When eight lightweight lightweight concrete panels each having a thickness of 100 mm, a width of 600 mm, and a length of 3000 mm obtained in Examples 1 to 5 were prepared and subjected to an impact test, chipping at the
Next, a coating test and a construction test were performed on all the lightweight cellular concrete panels obtained in Examples 1 to 5. As a result, there is no coating material adhesion deficiency or uneven coating on the side surface of the groove during painting, and when used as an outer wall, the shape of the release band with uneven pleats causes the normal lightweight cellular concrete panel Clear contrast and natural stone-like texture not found in buildings were obtained. However, in the undercoating at the time of painting, after spraying a ground treatment material (resin filler, etc.), carrying out brushing and ironing, and clogging the resin filler into the bubbles in the stripping
[0043]
【The invention's effect】
The surface-processed lightweight cellular concrete panel obtained by the method for producing a lightweight cellular concrete panel according to the present invention has a peeling band formed along the side surface portion of the groove, so that damage due to an impact during transportation is small. Moreover, even if damage occurs, there is an advantage that the difference between the first processed strip and the damaged portion is difficult to distinguish and cannot be identified as damage. Problems such as conventional lightweight cellular concrete decorative panels such as damage caused by impact during transportation can be overcome. In addition, the surface-treated lightweight cellular concrete panel obtained by the present invention does not show a decrease in the adhesion of the coating material on the side surface portion of the groove portion, and the conventional lightweight cellular concrete such as a decrease in the adhesion property of the coating material on the side surface portion of the groove portion. Overcoming the essential challenges of decorative panels.
[0044]
In addition, when used as an outer wall, the incident angle of the ultraviolet rays becomes irregular due to the irregular uneven shape of the peeling band, so that a new effect of reducing the deterioration of the coating material also occurs.
In addition, the exfoliation zone gives the appearance of natural stone-like surface textures such as rubble, grainy, rock texture, and expresses design that cannot be achieved with ordinary lightweight aerated concrete panels alone. It can fully meet the needs of the recent construction market, such as individualization and high added value.
[0045]
And the manufacturing method of the lightweight cellular concrete panel according to the present invention is to impact only the side surface portion of the groove portion applied as a pretreatment with a peeling tool to separate the lightweight cellular concrete body. Therefore, it is possible to achieve industrial production of a design panel with good productivity and low cost without changing the manufacturing method and various properties. In addition, it is industrially superior in that various variations can be expressed by the size and shape of the groove to be applied as pretreatment, the size and shape of the peeling tool, and a combination of both.
[0046]
Since the cross-sectional shape of the groove portion has a gradient in the side surface portion, it is easy to determine the depth of the peeling band at the contact position with the side surface portion of the groove portion, and to set the depth of the peeling band to the bottom surface of the groove portion. It is possible to control so as not to become deeper than the portion, which is preferable in taking advantage of the design of natural stone tone.
In addition to providing a slope on the side surface of the groove, and because the strip is formed on the entire surface of the lightweight cellular concrete panel between the groove, the depth of the strip is greater than the side of the groove. It is possible to achieve an appearance that takes advantage of the excellent natural stone tone of the shaded design.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view schematically showing an example of a surface-treated lightweight cellular concrete panel obtained by the present invention. (1) is a figure when a groove part is linearly provided only in the horizontal direction. (2) is a figure when the vertical groove part orthogonal to the horizontal groove part is provided in the center of the panel width.
2 is a cross-sectional view of the lightweight cellular concrete panel of FIG. 1 cut at a right angle to the longitudinal direction.
FIG. 3 is a plan view schematically showing a partially enlarged space between the groove portions of FIG. 1;
FIG. 4 is a plan view schematically showing a lightweight cellular concrete panel in which grooves have been processed before surface processing.
5 is a cross-sectional view schematically showing a cross section perpendicular to the longitudinal direction of the groove portion of the lightweight cellular concrete panel of FIG. 4;
FIG. 6 is a cross-sectional view schematically showing a method for processing a lightweight cellular concrete panel according to the present invention.
FIG. 7 is a plan view schematically showing an example of the appearance surface of the lightweight cellular concrete panel of the present invention.
8 is a plan view schematically showing a partially enlarged surface of FIG.
9 is a cross-sectional view schematically showing a cross section perpendicular to the longitudinal direction of the groove portion of the lightweight cellular concrete panel of FIG. 7; (1) is a figure in the case where there is a gradient in the side surface portion of the groove. (2) is a figure when there is no gradient in the side surface of the groove.
FIG. 10 is a plan view schematically showing an example of the lightweight cellular concrete panel of the present invention.
11 is a cross-sectional view schematically showing a cross section perpendicular to the longitudinal direction of the groove portion of the lightweight cellular concrete panel of FIG. 10;
FIG. 12 is a plan view schematically showing the external appearance surface of one example of the lightweight cellular concrete panel of the present invention.
13 is a cross-sectional view schematically showing a cross section perpendicular to the longitudinal direction of the groove portion of the panel of FIG. 12. FIG.
14 is an enlarged plan view schematically showing a part of FIG. 12. FIG.
FIG. 15 is an example of a case where there is no gradient in the side surface portion of the groove portion, and is a cross-sectional view schematically showing a peeling state in a cross section perpendicular to the groove portion of the panel.
FIG. 16 is a cross-sectional view schematically showing a peeling state in a cross section perpendicular to the groove portion of the panel in an example in which the interval p between the groove portions is less than 40 mm.
FIG. 17 is a cross-sectional view schematically showing a peeling state in a cross section perpendicular to the groove portion of the panel in an example in which the side surface portion is slightly left near the bottom surface portion of the side surface portion of the groove portion.
[Explanation of symbols]
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