JP4279805B2 - アクセスリンク制御方法、移動局、基地局制御装置および基地局 - Google Patents

アクセスリンク制御方法、移動局、基地局制御装置および基地局 Download PDF

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本発明は、移動体通信に好適な移動通信方法及び移動通信システムに係り、特にマルチメディア化に対応し各種データの伝送に適した移動通信方法及び移動通信システムに関する。
従来より携帯電話は広く普及されており、そのアクセス方式としてはTDMA(時分割多元接続)、FDMA(周波数分割多元接続)などが採用されているが、近年、周波数利用効率がよい、伝送速度を変更し易い、盗聴されにくい等の利点を有するCDMA(符号分割多元接続)が採用されつつある。
しかしながら、従来のCDMAは、主に音声の伝送を目的として構築されているため、そのアクセス方式はデータ通信には適していないという問題があった。これに対し、近年のマルチメディア化にあっては、伝送すべきデータは音声に限らず、コンピュータ等で取り扱う各種データがある。
このため、次世代の通信方式では移動機と網との間のアクセスは、各種データの伝送に適したものであることが望まれている。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、マルチメディア化に対応し各種データの伝送に適した移動通信方法および移動通信システムを提供することを目的としている。
この発明は、複数の移動機と網の間で通信を行う移動通信方法において、識別のための個人識別子を前記各移動機に予め割り当てるともに、前記網は在圏する前記移動機に一時的な識別子を一時的識別子として割り当て、前記網と前記移動機は、前記個人識別子と前記一時的識別子を各々保持し、前記網は、自己が保持する前記一時的識別子と前記移動機が保持する前記一時的識別子が不一致となったことを検知し、不一致となった前記移動機に対して前記一時的識別子を再度割り当てることを特徴とする移動通信方法を提供するものである。
上記発明によれば、マルチメディア化に対応した各種データの伝送に適したCDMA方式の無線通信方法および無線通信システムを提供することができる。
この発明は、交換局の制御下でダイバーシティ合成が可能な移動機と複数の無線基地局を介して通信を行う基地局制御装置において、前記交換局から受信した前記移動機に送信すべき送信情報に対して秘匿処理を行い秘匿送信情報を生成する秘匿処理手段を備えたことを特徴とする基地局制御装置を提供するものである。
また、この発明は、交換局の制御下でダイバーシティ合成が可能な移動機と複数の無線基地局を介して通信を行う基地局制御装置において、前記交換局において秘匿処理がなされた秘匿送信情報に再送制御情報を付加する再送制御情報付加手段と、前記再送制御情報が付加された前記秘匿送信情報を前記複数の無線基地局に対して配信する配信手段と、を備えたことを特徴とする基地局制御装置を提供するものである。
また、この発明は、ダイバーシティ合成が可能な移動機と複数の無線基地局及び基地局制御装置を介して通信を行う交換局において、前記移動機に送信すべき送信情報に対し秘匿処理を行って前記秘匿送信情報を生成する秘匿処理手段を備えたことを特徴とする交換局を提供するものである。
また、この発明は、ダイバーシティ合成が可能な移動機と、複数の無線基地局と、交換局の制御下で前記無線基地局を介して通信を行う基地局制御装置と、を備えた移動通信システムにおいて、前記交換局側から前記移動機側に向かって情報を送信する場合に、前記基地局制御装置において、前記情報を前記複数の無線基地局に分配し、配信する前に前記情報に対し秘匿処理を施すことを特徴とする移動通信システムを提供するものである。
また、この発明は、ダイバーシティ合成が可能な移動機と、複数の無線基地局と、交換局の制御下で前記無線基地局を介して通信を行う基地局制御装置と、を備えた移動通信システムにおいて、前記交換局側から前記移動機側に向かって情報を送信する場合に、前記交換局において、前記情報を前記基地局制御装置に対して配信する前に前記情報に対し秘匿処理を施すことを特徴とする移動通信システムを提供するものである。
また、この発明は、ダイバーシティ合成が可能な移動機と、複数の無線基地局と、交換局の制御下で前記無線基地局を介して通信を行う基地局制御装置と、を備えた移動通信システムにおいて、OSI参照モデルにおける第2層以上の層に対応する層でのみ取り扱われる情報に対して秘匿処理を施す第2層秘匿処理手段を備えたことを特徴とする移動通信システムを提供するものである。
また、この発明は、ダイバーシティ合成が可能な移動機と、複数の無線基地局と、交換局の制御下で前記無線基地局を介して通信を行う基地局制御装置と、を備えた移動通信システムにおいて、OSI参照モデルにおける第3層以上の層に対応する層でのみ取り扱われる情報に対して秘匿処理を施す第3層秘匿処理手段と、前記OSI参照モデルにおける第2層に対応する層において秘匿開始の相互通知を行う第2層相互通知手段とを備えたことを特徴とする移動通信システムを提供するものである。
さらに、この発明は、ダイバーシティ合成が可能な移動機と、複数の無線基地局と、交換局の制御下で前記無線基地局を介して通信を行う基地局制御装置と、を備えた移動通信システムにおいて、OSI参照モデルにおける第3層以上の層に対応する層でのみ取り扱われる情報に対して秘匿処理を施す第3層秘匿処理手段と、前記OSI参照モデルにおける第2層に対応する層において前記第3層秘匿処理手段により秘匿処理が施された情報に、再送制御情報を付加する再送制御情報付加手段と、前記再送制御情報が付加された前記秘匿送信情報を前記複数の無線基地局に対して配信する配信手段とを備えたことを特徴とする移動通信システムを提供するものである。
また、この発明は、交換局の制御下でダイバーシティ合成が可能な移動機と複数の無線基地局を介して通信を行う基地局制御装置の制御方法において、前記交換局から受信した前記移動機に送信すべき送信情報に対して秘匿処理を行い秘匿送信情報を生成する秘匿処理工程を備えたことを特徴とする移動通信システムを提供するものである。
さらに、この発明は、交換局の制御下でダイバーシティ合成が可能な移動機と複数の無線基地局を介して通信を行う基地局制御装置の制御方法において、前記交換局において秘匿処理がなされた秘匿送信情報に再送制御情報を付加する再送制御情報付加工程と、前記再送制御情報が付加された前記秘匿送信情報を前記複数の無線基地局に対して配信する配信工程と、を備えたことを特徴とする基地局制御装置の制御方法を提供するものである。
さらにまた、この発明は、ダイバーシティ合成が可能な移動機と複数の無線基地局及び基地局制御装置を介して通信を行う交換局の制御方法において、前記移動機に送信すべき送信情報に対し秘匿処理を行って前記秘匿送信情報を生成する秘匿処理工程を備えたことを特徴とする交換局の制御方法を提供するものである。
また、この発明は、ダイバーシティ合成が可能な移動機と、複数の無線基地局と、交換局の制御下で前記無線基地局を介して通信を行う基地局制御装置と、を備えた移動通信システムの制御方法において、前記交換局側から前記移動機側に向かって情報を送信する場合に、前記基地局制御装置において前記情報を前記複数の無線基地局に分配し、配信する前に前記情報に対し秘匿処理を施す工程を備えたことを特徴とする移動通信システムの制御方法を提供するものである。
さらに、この発明は、ダイバーシティ合成が可能な移動機と、複数の無線基地局と、交換局の制御下で前記無線基地局を介して通信を行う基地局制御装置と、を備えた移動通信システムの制御方法において、前記交換局側から前記移動機側に向かって情報を送信する場合に、前記交換局において前記情報を前記基地局制御装置に対して配信する前に前記情報に対し秘匿処理を施すことを特徴とする移動通信システムの制御方法を提供するものである。
また、この発明は、ダイバーシティ合成が可能な移動機と、複数の無線基地局と、交換局の制御下で前記無線基地局を介して通信を行う基地局制御装置と、を備えた移動通信システムの制御方法において、OSI参照モデルにおける第2層以上の層に対応する層でのみ取り扱われる情報に対して秘匿処理を施す第2層秘匿処理工程を備えたことを特徴とする移動通信システムの制御方法を提供するものである。
また、この発明は、ダイバーシティ合成が可能な移動機と、複数の無線基地局と、交換局の制御下で前記無線基地局を介して通信を行う基地局制御装置と、を備えた移動通信システムの制御方法において、OSI参照モデルにおける第3層以上の層に対応する層でのみ取り扱われる情報に対して秘匿処理を施す第3層秘匿処理工程と、前記OSI参照モデルにおける第2層に対応する層において秘匿開始の相互通知を行う第2層相互通知工程と、を備えたことを特徴とする移動通信システムの制御方法を提供するものである。
この発明は、ダイバーシティ合成が可能な移動機と、複数の無線基地局と、交換局の制御下で前記無線基地局を介して通信を行う基地局制御装置と、を備えた移動通信システムの制御方法において、OSI参照モデルにおける第3層以上の層に対応する層でのみ取り扱われる情報に対して秘匿処理を施す第3層秘匿処理工程と、前記OSI参照モデルにおける第2層に対応する層において前記第3層秘匿処理工程により秘匿処理が施された情報に、再送制御情報を付加する再送制御情報付加工程と、前記再送制御情報が付加された前記秘匿送信情報を前記複数の無線基地局に対して配信する配信工程と、を備えたことを特徴とする移動通信システムの制御方法を提供するものである。
上記各発明によれば、秘匿送信信号及び未秘匿送信信号を同時に処理することができない移動機であっても確実にダイバーシティ合成を行わせることが可能となる。
また、この発明は、網との間で無線回線を介して通信を行う移動機において、秘匿受信信号の解読処理を開始する解読処理開始タイミングを送信信号の秘匿処理開始タイミングとは独立して前記網における送信信号の秘匿処理開始タイミングに対応させて設定する解読処理開始タイミング設定手段を備えたことを特徴とする移動機を提供するものである。
さらに加えてこの発明は、前記網から前記無線回線を介して受信した秘匿受信信号について秘匿解読処理を行う解読処理手段を備え、前記解読処理開始タイミング設定手段は、前記網から受信秘匿開始要求を受信したか否かを判別する秘匿要求判別手段と、前記判別に基づいて前記受信秘匿開始要求を受信したタイミングに基づいて前記解読処理手段に解読処理を開始させる解読処理指示手段と、を有する、ことを特徴とする移動機を提供するものである。
また、この発明は、網との間で無線回線を介して通信を行う移動機において、送信信号に秘匿処理を施す秘匿処理の開始タイミングを秘匿受信信号の解読処理開始タイミングとは独立して設定する秘匿処理開始タイミング設定手段を備えたことを特徴とする移動機を提供するものである。
さらに加えてこの発明は、前記網に対して前記無線回線を介して送信秘匿開始要求を送信する送信秘匿開始要求手段と、前記送信信号に秘匿処理を施して秘匿送信信号を生成する秘匿処理手段と、を備え、前記秘匿処理開始タイミング設定手段は、前記送信秘匿開始要求を送信したタイミングに基づいて前記秘匿処理手段における秘匿処理を開始させる秘匿処理指示手段を有する、ことを特徴とする移動機を提供するものである。
また、この発明は、移動機との間で無線回線を介して通信を行う網側制御装置において、秘匿受信信号の解読処理を開始する解読処理開始タイミングを送信信号の秘匿処理開始タイミングとは独立して前記移動機における送信信号の秘匿処理開始タイミングに対応させて設定する解読処理開始タイミング設定手段を備えたことを特徴とする網制御装置を提供するものである。
さらに加えてこの発明は、前記移動局から前記無線回線を介して受信した秘匿受信信号について秘匿解読処理を行う解読処理手段を備え、前記解読処理開始タイミング設定手段は、前記網から受信秘匿開始要求を受信したか否かを判別する秘匿要求判別手段と、前記判別に基づいて前記受信秘匿開始要求を受信したタイミングに基づいて前記解読処理手段に解読処理を開始させる解読処理指示手段と、を有する、ことを特徴とする網制御装置を提供するものである。
この発明は、移動機との間で無線回線を介して通信を行う網側制御装置において、送信信号に秘匿処理を施す秘匿処理の開始タイミングを秘匿受信信号の解読処理開始タイミングとは独立して設定する秘匿処理開始タイミング設定手段を備えたことを特徴とする網制御装置を提供するものである。
さらに加えてこの発明は、前記移動機に対して前記無線回線を介して送信秘匿開始要求を送信する送信秘匿開始要求手段と、前記送信信号に秘匿処理を施して秘匿送信信号を生成する秘匿処理手段と、を備え、前記秘匿処理開始タイミング設定手段は、前記送信秘匿開始要求を送信したタイミングに基づいて前記秘匿処理手段における秘匿処理を開始させる秘匿処理指示手段を有する、ことを特徴とする網制御装置を提供するものである。
また、この発明は、移動機と網との間で無線回線を介して通信を行う移動通信システムにおいて、前記網は、前記移動機に対して前記無線回線を介して秘匿開始要求を送信する秘匿開始要求手段と、前記秘匿開始要求の送信後に前記網から前記移動機に対する送信信号である第1送信信号に秘匿処理を施し第1秘匿送信信号を生成する第1秘匿送信信号生成手段と、前記第1秘匿送信信号を前記移動機に送信する第1秘匿送信信号送信手段と、前記移動機から前記秘匿開始要求を受け入れる旨の秘匿開始応答を受信したか否かを判別する応答判別手段と、前記応答判別手段の判別に基づいて前記移動機が前記秘匿開始要求を受け入れた場合に前記移動機から送信された第2秘匿送信信号の解読を開始する第1解読処理手段と、を備え、前記移動機は、前記秘匿開始要求を受信したか否かを判別する要求判別手段と、前記要求判別手段の判別に基づいて、前記秘匿開始要求を受け入れる場合に前記秘匿開始応答を送信する秘匿開始応答手段と、前記秘匿開始要求を受け入れる場合に前記網により送信された前記第1秘匿送信信号の解読を開始する第2解読処理手段と、前記秘匿開始応答の送信後に前記移動機から前記網に対する送信信号である第2送信信号に秘匿処理を施し第2秘匿送信信号を生成する第2秘匿送信信号生成手段と、前記第2秘匿送信信号を前記網に送信する第2秘匿送信信号送信手段と、を備えた、ことを特徴とする移動通信システムを提供するものである。
また、この発明は、網との間で無線回線を介して通信を行う移動機の制御方法において、秘匿受信信号の解読処理を開始する解読処理開始タイミングを送信信号の秘匿処理開始タイミングとは独立して前記網における送信信号の秘匿処理開始タイミングに対応させて設定する解読処理開始タイミング設定工程を備えたことを特徴とする移動機の制御方法を提供するものである。
さらに加えてこの発明は、前記網から前記無線回線を介して受信した秘匿受信信号について秘匿解読処理を行う解読処理工程を備え、前記解読処理開始タイミング設定工程は、前記網から受信秘匿開始要求を受信したか否かを判別する秘匿要求判別工程と、前記判別に基づいて前記受信秘匿開始要求を受信したタイミングに基づいて前記解読処理工程において解読処理を開始させる解読処理指示工程と、を有する、ことを特徴とする移動機の制御方法を提供するものである。
また、この発明は、網との間で無線回線を介して通信を行う移動機の制御方法において、送信信号に秘匿処理を施す秘匿処理の開始タイミングを秘匿受信信号の解読処理開始タイミングとは独立して設定する秘匿処理開始タイミング設定工程を備えたことを特徴とする移動機の制御方法を提供するものである。
さらに加えてこの発明は、前記網に対して前記無線回線を介して送信秘匿開始要求を送信する送信秘匿開始要求工程と、前記送信信号に秘匿処理を施して秘匿送信信号を生成する秘匿処理工程と、を備え、前記秘匿処理開始タイミング設定工程は、前記送信秘匿開始要求を送信したタイミングに基づいて前記秘匿処理工程において秘匿処理を開始させる秘匿処理指示工程を有する、ことを特徴とする移動機の制御方法を提供するものである。
また、この発明は、移動機との間で無線回線を介して通信を行う網側制御装置の制御方法において、秘匿受信信号の解読処理を開始する解読処理開始タイミングを送信信号の秘匿処理開始タイミングとは独立して前記移動機における送信信号の秘匿処理開始タイミングに対応させて設定する解読処理開始タイミング設定工程を備えたことを特徴とする網側制御装置の制御方法を提供するものである。
さらに加えてこの発明は、前記移動局から前記無線回線を介して受信した秘匿受信信号について秘匿解読処理を行う解読処理工程を備え、前記解読処理開始タイミング設定工程は、前記網から受信秘匿開始要求を受信したか否かを判別する秘匿要求判別工程と、前記判別に基づいて前記受信秘匿開始要求を受信したタイミングに基づいて前記解読処理工程において解読処理を開始させる解読処理指示工程と、を有する、ことを特徴とする網側制御装置の制御方法を提供するものである。
また、この発明は、移動機との間で無線回線を介して通信を行う網側制御装置の制御方法において、送信信号に秘匿処理を施す秘匿処理の開始タイミングを秘匿受信信号の解読処理開始タイミングとは独立して設定する秘匿処理開始タイミング設定工程を備えたことを特徴とする網側制御装置を提供するものである。
さらに加えてこの発明は、前記移動機に対して前記無線回線を介して送信秘匿開始要求を送信する送信秘匿開始要求工程と、前記送信信号に秘匿処理を施して秘匿送信信号を生成する秘匿処理工程と、を備え、前記秘匿処理開始タイミング設定工程は、前記送信秘匿開始要求を送信したタイミングに基づいて前記秘匿処理工程において秘匿処理を開始させる秘匿処理指示工程を有する、ことを特徴とする網側制御装置の制御方法を提供するものである。
また、この発明は、移動機と網との間で無線回線を介して通信を行う移動通信システムの制御方法において、前記移動機に対して前記無線回線を介して前記網側から秘匿開始要求を送信する秘匿開始要求工程と、前記秘匿開始要求の送信後に前記網から前記移動機に対する送信信号である第1送信信号に秘匿処理を施し第1秘匿送信信号を生成する第1秘匿送信信号生成工程と、前記第1秘匿送信信号を前記移動機に送信する第1秘匿送信信号送信工程と、前記移動機から前記秘匿開始要求を受け入れる旨の秘匿開始応答を前記網が受信したか否かを判別する応答判別工程と、前記応答判別工程における判別に基づいて前記移動機が前記秘匿開始要求を受け入れた場合に前記移動機から送信された第2秘匿送信信号の解読を開始する第1解読処理工程と、前記秘匿開始要求を前記移動局が受信したか否かを判別する要求判別工程と、前記要求判別工程における判別に基づいて、前記移動局が前記秘匿開始要求を受け入れる場合に前記秘匿開始応答を前記網側に送信する秘匿開始応答工程と、前記移動機が前記秘匿開始要求を受け入れる場合に前記網により送信された前記第1秘匿送信信号の解読を開始する第2解読処理工程と、前記秘匿開始応答の送信後に前記移動機から前記網に対する送信信号である第2送信信号に秘匿処理を施し第2秘匿送信信号を生成する第2秘匿送信信号生成工程と、前記第2秘匿送信信号を前記移動機側から前記網に送信する第2秘匿送信信号送信工程と、を備えた、ことを特徴とする移動通信システムの制御方法を提供するものである。
上記各発明によれば、システムの簡略化のため、秘匿信号及び未秘匿信号の双方を同時に解読する機能を網側に持たせていない場合においても、秘匿開始タイミングが移動機側と網側でずれが発生することはなく、確実、かつ、円滑に移動機と、網側とで通信を行える。
また、この発明は、網との間で無線回線を介して通信を行う移動機において、実施可能な一または複数の秘匿処理を特定する秘匿処理特定情報を前記網側に通知する秘匿処理通知手段を備えたことを特徴とする移動機を提供するものである。
さらに加えてこの発明は、前記秘匿処理通知手段は、前記秘匿処理特定情報の通知とともに、処理可能な秘匿キーの生成処理を特定するための秘匿キー生成処理特定情報を前記網側に通知する秘匿キー生成処理通知手段を備えたことを特徴とする移動機を提供するものである。
また、この発明は、網との間で無線回線を介して通信を行う移動機において、前記網側から通知される秘匿実施要求に対応する秘匿処理を行い前記網と通信を行う秘匿通信手段を備えたことを特徴とする移動機を提供するものである。
さらに加えてこの発明は、前記秘匿通信手段は、前記網側から通知される秘匿キー生成処理を特定する秘匿キー生成特定通知に基づいて対応する秘匿キーを生成する秘匿キー生成手段と、生成した前記秘匿キーを用いて前記秘匿処理を行う秘匿処理手段と、を備えたことを特徴とする移動機を提供するものである。
また、この発明は、移動機との間で無線回線を介して通信を行う網側制御装置において、前記移動機から通知された当該移動機において実施可能な一または複数の秘匿処理を特定する秘匿処理特定情報に基づいて、実際に通信を行う際の秘匿処理を決定する秘匿処理決定手段と、前記決定した秘匿処理を用いた秘匿の実施を前記移動機に対して要求すべく秘匿実施要求を通知する秘匿処理実施要求手段と、を備えたことを特徴とする網側制御装置を提供するものである。
さらに加えてこの発明は、前記移動機から通知された当該移動機において処理可能な一または複数の秘匿キー生成処理を特定する秘匿キー生成処理特定情報に基づいて、実際に通信を行う際に用いる秘匿キー生成処理を選択する秘匿キー生成処理選択手段と、前記選択した秘匿キー生成処理を前記移動機に対して通知するための秘匿キー生成処理通知を行う秘匿キー生成通知手段と、を備えたことを特徴とする網側制御装置を提供するものである。
上記各発明によれば、移動機側(移動機若しくはユーザ)が要求するセキュリティの度合いに応じた秘匿処理を選択し、秘匿を実施することが可能となる。さらに移動機側あるいは網側で通信サービスが提供するマルチメディアサービス(音声、動画像)に即した秘匿処理を選択し、秘匿を実施することも可能となる。さらに将来的な移動通信システムの拡張時に、新サービスなどを考慮して秘匿を高度化する必要性が生まれた場合にも新たな秘匿処理の導入が行い易くなる。さらにまた、複数の網間で最低限共通な秘匿処理をサポートしておけば、ローミング時に全ての秘匿処理を共通化しなくても秘匿を実施した通信を行うことが可能となるとともに、共通化した秘匿処理以外に網内では独自の秘匿処理を実行することが可能となる。
この発明は、移動局に発呼または着呼が発生したとき、当該移動局がダイバーシチハンドオーバによる通信をすることが可能な場合に、当該呼を契機として、メインブランチおよび当該移動局がダイバーシチハンドオーバによる通信を行うために追加すべきサブブランチの双方からなる複数のブランチを網および当該移動局間に設定し、当該移動局に前記複数のブランチを使用したダイバーシチハンドオーバを開始させることを特徴とするアクセスリンク制御方法を提供するものである。
また、この発明は、網との間にアクセスリンクが設定されていないときに網から複数のブランチの設定要求を含むメッセージを受信した場合に、網との間に当該複数のブランチを設定し、ダイバーシチハンドオーバを開始することを特徴とする移動局を提供するものである。
また、この発明は、移動局に発呼または着呼が発生したとき、当該移動局がダイバーシチハンドオーバによる通信をすることが可能な場合に、当該呼を契機として、メインブランチおよび当該移動局がダイバーシチハンドオーバによる通信を行うために追加すべきサブブランチの双方からなる複数のブランチを網および当該移動局間に設定することを特徴とする基地局制御装置を提供するものである。
また、この発明は、移動局について呼が発生したとき、当該移動局が1つの基地局を使用した基地局内ダイバーシチハンドオーバによる通信をすることが可能な場合に、メインブランチおよび基地局内ハンドオーバを行うために追加すべきサブブランチの双方からなる複数のブランチの設定要求を含むメッセージを当該基地局および当該移動局の各々に送信することを特徴とする基地局制御装置を提供するものである。
また、この発明は、移動局に発呼または着呼が発生したとき、当該移動局が複数の基地局を使用した基地局間ダイバーシチハンドオーバによる通信をすることが可能な場合に、当該基地局間ダイバーシチハンドオーバに関係する各基地局に対し、当該移動局との間に複数のブランチを設定すべき旨の要求を含むメッセージを送信することを特徴とする基地局制御装置を提供するものである。
また、この発明は、移動局に発呼または着呼が発生したとき、当該移動局が1つの基地局を使用した基地局内ダイバーシチハンドオーバによる通信をすることが可能な場合に、基地局制御装置からの命令に従い、メインブランチとダイバーシチハンドオーバを行うために該メインブランチに追加されるサブブランチの両方を当該移動局との間に設定し、基地局内ダイバーシチハンドオーバを開始することを特徴とする基地局を提供するものである。
以上の各発明によれば、移動局に発呼または着呼が発生したとき、当該移動局が1つの基地局を使用した基地局内ダイバーシチハンドオーバによる通信をすることが可能な場合に、メインブランチの設定とサブブランチの追加が1つの一連の手続として進められ、無駄な信号の送受が行われないので、効率的にダイバーシチハンドオーバへの移行を行うことができ、また、他の無線アクセスリンクへの干渉を減らすことができる。
この発明は、移動局がブランチ切替をするべき状態にあり、かつ、ブランチ切替後にダイバーシチハンドオーバによる通信を開始することができると認められる場合に、網および当該移動局間のブランチを現在のものから当該ダイバーシチハンドオーバによる通信に必要な複数のブランチに切り替え、移動局にダイバーシチハンドオーバを開始させることを特徴とするブランチ切替制御方法を提供するものである。
また、この発明は、ブランチ切替をするべき状態にあり、かつ、ブランチ切替後にダイバーシチハンドオーバブランチを使用した通信を開始することができる場合に、網からの命令により、網との間のブランチを現在のものから当該ダイバーシチハンドオーバによる通信を行うための複数のブランチに切り替え、ダイバーシチハンドオーバを開始することを特徴とする移動局を提供するものである。
また、この発明は、移動局がブランチ切替をするべき状態にあり、かつ、ブランチ切替後にダイバーシチハンドオーバによる通信を開始することができると認められる場合に、網および当該移動局間のブランチを現在のものから当該ダイバーシチハンドオーバによる通信を行うための複数のブランチに切り替え、移動局にダイバーシチハンドオーバを開始させることを特徴とする基地局制御装置を提供するものである。
また、この発明は、移動局がブランチ切替をするべき状態にあり、かつ、ブランチ切替後に1つの基地局を使用した基地局内ダイバーシチハンドオーバによる通信を開始することができると認められる場合に、当該基地局および当該移動局に対し、ブランチ切替の指令およびダイバーシチハンドオーバを行うためにサブブランチを追加すべき旨の指令を含むメッセージを送信することを特徴とする基地局制御装置を提供するものである。
また、この発明は、移動局がブランチ切替をするべき状態にあり、かつ、ブランチ切替後に複数の基地局を使用した基地局間ダイバーシチハンドオーバによる通信を開始することができると認められる場合に、当該ダイバーシチハンドオーバによる通信に必要なブランチを設定すべき旨の指令を各基地局に送信し、ブランチ切替の指令およびダイバーシチハンドオーバを行うためにサブブランチを追加すべき旨の指令を含むメッセージを当該移動局に送信することを特徴とする基地局制御装置を提供するものである。
また、この発明は、移動局に対するブランチ切替の指令およびダイバーシチハンドオーバを行うためにサブブランチを追加すべき旨の指令を含むメッセージを基地局制御装置から受信した場合に、当該メッセージ中の各指令に従い、当該移動局に設定していたブランチの切り替えおよび当該移動局に対するサブブランチの追加を行い、基地局内ダイバーシチハンドオーバを開始することを特徴とする基地局を提供するものである。
以上の各発明によれば、移動局にブランチ切り替えの契機があり、ブランチ切り替え後にダイバーシチハンドオーバへの移行が可能であると認められる場合に、現在のブランチからダイバーシチハンドオーバによる通信に対応したブランチに直接切り替えられ、無駄な信号の送受が行われないので、効率的にダイバーシチハンドオーバへの移行を行うことができ、また、他の無線アクセスリンクへの干渉を減らすことができる。
この発明は、同時に複数呼の通信が可能な移動局が通信をしているときに新規呼が発生した場合に、当該新規呼と当該移動局に発生している既存呼とで各々の通信のためのブランチ構成および通信周波数帯域が同じになるようにブランチまたは通信周波数帯域の制御を行うことを特徴とするブランチ制御方法を提供するものである。
また、この発明は、同時に複数呼の通信が可能な移動局が通信をしているときに新規呼が発生した場合に、当該移動局に発生している既存呼の通信のためのブランチ構成および通信周波数帯域と同じブランチ構成および通信周波数帯域を新規呼のための通信に割り当てることを特徴とするブランチ制御方法を提供するものである。
また、この発明は、同時に複数呼の通信が可能な移動局において、通信をしているときに新規呼が発生した場合に、網からの命令により、当該移動局に発生している既存呼の通信のためのブランチ構成および通信周波数帯域と同じブランチ構成および通信周波数帯域を使用し、新規呼のための通信を行うことを特徴とする移動局を提供するものである。
また、この発明は、同時に複数呼の通信が可能な移動局が通信をしているときに新規呼が発生した場合に、当該新規呼と当該移動局に発生している既存呼とで各々の通信のためのブランチ構成および通信周波数帯域が同じになるようにブランチまたは通信周波数帯域の制御を行うことを特徴とする基地局制御装置を提供するものである。
また、この発明は、同時に複数呼の通信が可能な移動局が通信をしているときに新規呼が発生した場合に、当該移動局に発生している既存呼の通信のためのブランチ構成および通信周波数帯域と同じブランチ構成および通信周波数帯域を新規呼のための通信に割り当てることを特徴とする基地局制御装置を提供するものである。
以上の各発明によれば、既存呼および新規呼を含めた複数呼について同じブラチンチ構成および通信帯域を割り当てることができるので、各呼に対応した通信のための制御負担を軽減することができる。
この発明は、同時に複数呼の通信が可能な移動局が通信をしているときに新規呼が発生した場合において、当該移動局に発生している既存呼の通信のためのブランチ構成または通信周波数帯域と同じブランチ構成および通信周波数帯域を新規呼のための通信に割り当てることができない場合に、既存呼と新規呼を維持することができる他のブランチ構成または周波数帯域を選定し、既存呼および新規呼の通信のためのブランチ構成または通信周波数帯域をこの選定したブランチ構成または通信周波数帯域とすることを特徴とするブランチ制御方法を提供するものである。
この発明は、同時に複数呼の通信が可能な移動局が通信をしているときに新規呼が発生した場合において、既存呼の通信のためのブランチ構成または通信周波数帯域と同じブランチ構成および通信周波数帯域を新規呼のための通信に割り当てることができない場合に、網からの命令により、当該既存呼および新規呼を維持することができる他のブランチ構成または周波数帯域を既存呼および新規呼の通信のためのブランチ構成または通信周波数帯域とすることを特徴とする移動局を提供するものである。
この発明は、同時に複数呼の通信が可能な移動局が通信をしているときに新規呼が発生した場合において、当該移動局に発生している既存呼の通信のためのブランチ構成または通信周波数帯域と同じブランチ構成および通信周波数帯域を新規呼のための通信に割り当てることができない場合に、既存呼と新規呼を維持することができる他のブランチ構成または周波数帯域を選定し、既存呼および新規呼の通信のためのブランチ構成または通信周波数帯域をこの選定したブランチ構成または通信周波数帯域とすることを特徴とする基地局制御装置を提供するものである。
以上の各発明によれば、既存呼および新規呼を含めた複数呼について同じブラチンチ構成および通信帯域を割り当てることができるので、各呼に対応した通信のための制御負担を軽減することができる。
この発明は、複数呼の通信を行っている移動局にハンドオーバの契機が発生した場合、移動局内の全ての呼を維持することができる全ての呼に共通のブランチ構成または通信周波数帯域を選定し、全ての呼のためのブランチ構成または通信周波数帯域をこの選定したブランチ構成または通信周波数帯域に変更することを特徴とするブランチ制御方法を提供するものである。
この発明は、複数呼の通信を行っているときにハンドオーバの契機が発生した場合、全ての呼のためのブランチ構成または通信周波数帯域を、網からの命令に従って全ての呼に共通の新たなブランチ構成または通信周波数帯域に変更することを特徴とする移動局を提供するものである。
この発明は、複数呼の通信を行っている移動局にハンドオーバの契機が発生した場合、移動局内の全ての呼を維持することができる全ての呼に共通のブランチ構成または通信周波数帯域を選定し、全ての呼のためのブランチ構成または通信周波数帯域をこの選定したブランチ構成または通信周波数帯域に変更することを特徴とする基地局制御装置を提供するものである。
以上の各発明によれば、ハンドオーバを行った場合においても、通信中の複数呼について同じブラチンチ構成および通信帯域を割り当てることができるので、各呼に対応した通信のための制御負担を軽減することができる。
この発明は、複数呼の通信を行っている移動局にハンドオーバの契機が発生した場合において、当該移動局内の全ての呼を維持することができる他のブランチ構成または通信周波数帯域がない場合に、移動局内の優先度の高い複数呼を維持することができる他のブランチ構成または通信周波数帯域を選定するとともに優先度の高い複数呼以外の呼を切断し、優先度の高い複数呼の全てのブランチ構成または周波数帯域を、この選定したブランチ構成または周波数帯域に変更することを特徴とするブランチ制御方法を提供するものである。
また、この発明は、複数呼の通信を行っているときにハンドオーバの契機が発生した場合において全ての呼を維持することができるブランチ構成または通信周波数帯域がない場合に、網からの命令に従い、前記複数呼のうち優先度の高い複数呼以外の呼を切断し、前記優先度の高い複数呼のブランチ構成または周波数帯域を、網によって選定されたブランチ構成または周波数帯域に変更することを特徴とする移動局を提供するものである。
また、この発明は、複数呼の通信を行っている移動局にハンドオーバの契機が発生した場合において、当該移動局内の全ての呼を維持することができる他のブランチ構成または通信周波数帯域がない場合に、移動局内の優先度の高い複数呼を維持することができる他のブランチ構成または通信周波数帯域を選定するとともに優先度の高い複数呼以外の呼を切断し、優先度の高い複数呼の全てのブランチ構成または周波数帯域を、この選定したブランチ構成または周波数帯域に変更することを特徴とする基地局制御装置を提供するものである。
以上の各発明によれば、ハンドオーバの契機が生じた場合において、通信中の全ての呼を維持することができるブランチ構成または通信周波数帯域がない場合であっても、優先度の高い呼については通信を維持することができるので、無線資源の空きが少ないような状況下においても、優先度の高い通信については維持することができる。
また、この発明は、移動局が複数セットの無線リソースを用いて複数の通信を行い得る移動通信システムにおける制御チャネルの設定方法において、前記移動局が複数の通信に使用している複数セットの無線リソースのうちの1つに対し、移動局および網間の制御情報の授受のための制御チャネルを設定することを特徴とする制御チャネルの設定方法を提供するものである。
本発明によれば、複数の通信に対応して複数の制御チャネルの全てを設定する場合に比較して、制御情報の送受信に関わるハードウエアを削減することができ、さらに制御情報の送出順序を複数の制御チャネル間で調整するといった複雑な制御を省略することができる。
また、この発明は、移動局が複数セットの無線リソースを利用して複数の通信を行うとともに複数セットの無線リソースの1つに設定された制御チャネルを介して網との間で制御情報の授受を行っているとき、前記制御チャネルの設定された無線リソースを利用した最後の通信が解放され、かつ、その時点において他の無線リソースのセットにより維持されるべき通信が残っている場合に、前記最後の通信が解放される無線リソースのセットに設定された制御チャネルを、前記他の無線リソースのセットに新たに設定される制御チャネルに切り替え、当該通信の制御の継続を行うことを特徴とする制御チャネルの切替制御方法を提供するものである。
また、この発明は、移動局が複数セットの無線リソースを利用して複数の通信を行うとともに複数セットの無線リソースの1つに設定された制御チャネルを介して網との間で制御情報の授受を行っているとき、前記制御チャネルの設定された無線リソースを利用した最後の通信が解放され、かつ、その時点において他の無線リソースのセットにより維持されるべき通信が残っている場合に、前記最後の通信が解放される無線リソースのセットに設定された制御チャネルを、前記他の無線リソースのセットに新たに設定される制御チャネルに切り替え、当該通信の制御の継続を行うことを特徴とする基地局制御装置を提供するものである。
以上の各発明によれば、複数の通信について共通の制御チャネルを使用して制御情報の授受を行っているときに、制御チャネルの設定された無線リソースを利用した最後の通信が解放され、かつ、その時点において他の無線リソースのセットにより維持されるべき通信が残っている場合に、制御チャネルの切替が行われる。従って、その切替時点以後は、新たな制御チャネルを利用して、通信のための制御情報の授受を継続することができる。
この発明は、基地局は、とまり木チャネルを介して、とまり木チャネル送信電力値および上り干渉量を含む報知情報を送信し、移動局は、周辺の各基地局から前記報知情報を受信するとともに各基地局毎に前記とまり木チャネルの受信レベルを検知し、各基地局毎に前記受信レベルおよび前記報知情報内のとまり木チャネル送信電力値から当該移動局と当該基地局との間の伝搬損失を算出し、前記各基地局毎に算出した伝搬損失、前記各基地局からの報知情報に含まれる上り干渉量および基地局所要受信SIRを用いた演算により各基地局毎に所要上り送信電力を算出し、待ち受けるべき無線ゾーンまたは通過中にハンドオーバすべき無線ゾーンを選択するに当たっては、所要上り送信電力が最小となる無線ゾーンを選択し、当該所要上り送信電力に基づいて上り送信電力の制御を行うことを特徴とする無線ゾーンおよび上り送信電力の制御方法を提供するものである。
また、この発明は、とまり木チャネルを介して、とまり木チャネル送信電力値および上り干渉量を含む報知情報を送信する手段を具備することを特徴とする基地局を提供するものである。
また、この発明は、周辺の各基地局から各々とまり木チャネルを介して、とまり木チャネル送信電力値および上り干渉量を含む報知情報を各々受信するとともに、各基地局毎に前記とまり木チャネルの受信レベルを検知し、各基地局毎に前記受信レベルおよび前記報知情報内のとまり木チャネル送信電力値から当該移動局と当該基地局との間の伝搬損失を算出し、前記各基地局毎に算出した伝搬損失、前記各基地局からの報知情報に含まれる上り干渉量および基地局所要受信SIRを用いた演算により各基地局毎に所要上り送信電力を算出し、待ち受けるべき無線ゾーンまたは通過中にハンドオーバすべき無線ゾーンを選択するに当たっては、所要上り送信電力が最小となる無線ゾーンを選択し、当該所要上り送信電力に基づいて上り送信電力の制御を行うことを特徴とする移動局を提供するものである。
以上の各発明によれば、とまり木チャネル送信電力値が各基地局間で異なる場合でも、移動局における上り送信出力を最適化することができる。
この発明は、移動局および網間にブランチを追加設定する場合に、当該移動局および網間の全てのブランチについての同期確立の確認を待つことなく、当該移動局が通信を開始することが可能な状態となることにより、ブランチ追加手順を終了することを特徴とするハンドオーバ制御方法を提供するものである。
さらに加えてこの発明は、移動局に設定された各ブランチのうち1つのブランチのみについて同期確立の確認を行うことにより、前記ブランチ追加手順を終了することを特徴とするハンドオーバ制御方法を提供するものである。
また、この発明は、網との間に設定されているブランチに対して新たなブランチの追加設定をすべき旨の要求を網から受け取った場合に、当該ブランチの追加設定後、当該ブランチを介して信号が受信されることにより、当該ブランチおよび他のブランチを使用したダイバーシチ合成を開始することを特徴とする移動局を提供するものである。
また、この発明は、移動局との間に設定されているブランチに対して、基地局内ダイバーシチハンドオーバを行うための新たなブランチの追加設定をすべき旨の要求を基地局制御装置から受け取った場合に、当該ブランチの追加設定後、当該ブランチを介して信号が受信されることにより、当該ブランチおよび他のブランチを使用した基地局内ダイバーシチ合成を開始することを特徴とする基地局を提供するものである。また、この発明は、移動局との間に設定されているブランチに対して、基地局間ダイバーシチハンドオーバを行うための新たなブランチの追加設定をすべき旨の要求を基地局制御装置から受け取った場合に、当該ブランチの追加設定後、当該ブランチを介して信号が受信されることにより、当該ブランチを介して受信される信号を基地局間ダイバーシチ合成を行う基地局制御装置に送ることを特徴とする基地局を提供するものである。
また、この発明は、移動局および網間に新たなブランチを追加設定する場合に、新たなブランチの追加設定要求を出力した後、当該移動局および網間の全てのブランチについての同期確立の確認を待つことなく、ブランチ追加手順を終了することを特徴とする基地局制御装置を提供するものである。
さらに加えてこの発明は、基地局間ダイバーシチハンドオーバを行うために前記ブランチの追加設定要求を出力した場合に、基地局間ダイバーシチハンドオーバに必要な各ブランチを経由して信号が受信されることにより、基地局間ダイバーシチ合成を開始することを特徴とする基地局制御装置を提供するものである。
以上の各発明によれば、移動局が通信可能な状態となった時点でブランチ追加手順が終了するため、ブランチ追加手順を迅速に終わらせることができる。
この発明は、コード多重方式により一のキャリア内に複数の回線を共存させることが可能な移動無線通信システムにおいて、必要とされる伝送レートに応じて所定の帯域幅を有する割当可能コードリソースの少なくとも一部を前記各回線に割り当てるコードリソース割当手段を備えたことを特徴とする移動無線通信システムを提供するものである。
さらに加えて、この発明は、移動局の伝送レート能力に応じて前記割当可能コードリソースの少なくとも一部が割り当てられた前記回線を当該移動局に割り当てる回線割当手段を備えたことを特徴とする移動無線通信システムを提供するものである。
また、この発明は、コード多重方式により一のキャリア内に複数の回線を共存させることが可能な移動無線通信システムにおいて、互いに独立で、かつ、所定の帯域幅を有する複数の割当可能コードリソースを有し、必要とされる伝送レートに応じて前記割当可能コードリソースの少なくとも一部を前記各回線に割り当てるに際し、前記必要とされる伝送レートに対応する帯域幅を有する未使用のコードリソースが存在しない場合に、一の前記割当可能コードリソースの少なくとも一部が割り当てられている前記回線に対し、他の前記割当可能コードリソースの少なくとも一部を改めて割り当てる再割当手段を備えたことを特徴とする移動無線通信システムを提供するものである。
さらに加えてこの発明は、必要とされる伝送レートに応じて前記コードリソースの少なくとも一部を前記各回線に割り当てるに際し、前記必要とされる伝送レートに対応する帯域幅を有する未使用の前記コードリソースが存在するか否かを判別する未使用コードリソース判別手段を備えたことを特徴とする移動無線通信システムを提供するものである。
また、さらに加えてこの発明は、予め設定した所定タイミング毎に予め設定した基準帯域幅を有する基準コードリソースを想定し、予め設定した一または複数の前記基準コードリソースを前記回線に割り当てるのに必要な未使用のコードリソースの有無を判別する割当可否判別手段を備え、前記再割当手段は、前記割当可否判別手段の判別により、前記基準コードリソースを前記回線に割り当てるのに必要な帯域幅を有する未使用のコードリソースが存在しない場合には、一の前記割当可能コードリソースが割り当てられている前記回線に対し、前記基準コードリソースを前記回線に割り当てるのに必要な未使用のコードリソースが確保されるまで他の前記割当可能コードリソースを前記回線に改めて割り当てることを特徴とする移動無線通信システムを提供するものである。
また、この発明は、コード多重方式により一の無線キャリア内に複数の回線を共存させることが可能な無線基地局装置において、必要とされる伝送レートに応じて所定の帯域幅を有する割当可能コードリソースの少なくとも一部を前記各回線に割り当てることができるか否かを判別するコードリソース割当可否判別手段を備えたことを特徴とする無線基地局装置を提供するものである。
さらに加えてこの発明は、移動局の伝送レート能力に応じた前記割当可能コードリソースの少なくとも一部が割り当てられた前記回線を前記移動局に割り当てる回線割当手段を備えたことを特徴とする基地局制御装置を提供するものである。
また、この発明は、コード多重方式により一のキャリア内に複数の回線を共存させることが可能な移動無線通信システムの制御方法において、必要とされる伝送レートに応じて所定の帯域幅を有する割当可能コードリソースの少なくとも一部を前記各回線に割り当てるコードリソース割当工程を備えたことを特徴とする移動無線通信システムの制御方法を提供するものである。
また、この発明は、互いに独立で、かつ、所定の帯域幅を有する複数の割当可能コードリソースを有し、コード多重方式により一のキャリア内に複数の回線を共存させることが可能な移動無線通信システムの制御方法において、必要とされる伝送レートに応じて前記コードリソースの少なくとも一部を前記各回線に割り当てるに際し、前記必要とされる伝送レートに対応するコードリソース長を有するコードリソースが存在するか否かを判別する判別工程と、前記判別に基づいて、前記必要とされる伝送レートに対応する帯域幅を有する未使用のコードリソースが存在しない場合に、一の前記割当可能コードリソースが割り当てられている前記回線に対し、他の前記割当可能コードリソースの少なくとも一部を改めて割り当てる再割当工程と、を備えたことを特徴とする移動無線通信システムの制御方法を提供するものである。
また、この発明は、コード多重方式により一の無線キャリア内に複数の回線を共存させることが可能な無線基地局装置の制御方法において、必要とされる伝送レートに応じて所定の帯域幅を有する割当可能コードリソースの少なくとも一部を前記各回線に割り当てることができるか否かを判別するコードリソース割当可否判別工程を備えたことを特徴とする無線基地局装置の制御方法を提供するものである。
また、この発明は、無線基地局装置を制御する基地局制御装置の制御方法において、移動局の伝送レート能力に応じた前記割当可能コードリソースの少なくとも一部が割り当てられた前記回線を前記移動局に割り当てる回線割当工程を備えたことを特徴とする基地局制御装置の制御方法を提供するものである。
以上の各発明によれば、コードリソースの回線に対する再割当(再配置)の頻度を最小限に抑え、かつ、呼の生起時には、コードリソースの再配置を伴わないため、接続遅延を抑制することができる。
(1):システムの概要
(1.1):はじめに
本システムは、周波数利用効率の向上を図り、多元・高速信号へ柔軟に対応するとともに、固定網相当の高品質化等を実現すべく、無線アクセス方式にWideband−Code Divison Multiple Access(W−CDMA)を適用した移動通信システムに関するものである。
(1.2):システムの全体構成
まず、本発明の一実施形態に係わるW−CDMA移動通信システムの全体構成を図1を参照して説明する。図に示すように本システムは、移動局装置(MS)および無線基地局系装置(BSS)から構成される。基地局系装置(BSS)は、無線基地局装置(BTS)と交換機(MCC)で構成され、有線伝送路(HW)で接続されている。
一方、移動局装置(MS)としては、総合機能移動機、パーソナルコンピュータと接続された小型形態機1や、いわゆる携帯電話である小型携帯機2等がある。
また、交換機(MCC)は、固定網PSTNやISDN、電話機、あるいはLANを介して パーソナルコンピュータと接続されている。
このような構成によって、高品質音声、N−ISDN、パケット、またはモデム信号の伝送が可能となっている。
(1.3):略語
次に、本明細書で用いる略語の説明を図265に示す。なお、この明細書において特に定義しない用語は、ITU−Tの勧告Q.65に準拠して記載する。
(2.1):アクセス系インタフェースの概要
第2章は、W−CDMA移動通信システムのアクセス系インタフェースについての規 定を行うものである。本システムにおけるアクセス系インタフェースには、図2に示すように移動局装置(MS)と無線基地局装置(BTS)との間の無線インターフェ ース、および無線基地局装置(BTS)と交換機(MCC)間のBTS−MCCインターフェースが含まれる。なお、以下に説明するアクセス方式をW−CDMAのみならず、他のものに適用してもよいことは勿論である。
本章には上記各インタフェース規定のために、次の項目が含まれる。
1)プロトコル規定に必要なシステム提供サービス、システム能力の規定
2)提供サービス、システム能力サポートのためのシステム機能構成及び制御方式
3)プロトコル規定のための参照構成、インタフェース規定点
4)無線インタフェースの物理構成、物理的条件
5)無線インタフェースにおける信号転送プロトコル(レイヤ2)
6)無線インタフェースにおける制御プロトコル(レイヤ3)
7)基地局・MCC間インタフェースの物理構成、電気的条件
8)基地局・MCC間インタフェースの情報伝達プロトコル
(ATMレイヤ,AAL type2)
9)基地局・MCC間インタフェースの信号転送プロトコル(AAL)
10)基地局・MCC間インタフェースの制御プロトコル(レイヤ3)
本章における制御方式、及びプロトコル仕様はTTC IMT−2000特別専門委員会NAアドホックにおける議論に基づいて作成された勧告草案Q.FNA,Q.FIF,Q.FSA,Q.FSRに準拠する。
(2.2):アクセス系インタフェースの特徴
次に、アクセス系インタフェースの特徴部分について説明する。
(2.2.1):ハンドオーバ
移動通信網においては、複数の無線ゾーンが設けられており、各無線ゾーンには基地局が各々設けられている。各基地局と移動局装置(MS)間の通信には、とまり木チャネルと呼ばれる無線チャネルが用いられ、周波数帯域の異なる複数のとまり木チャネルの中から通信に使用される無線チャネルが選択される。また、各とまり木チャネルには通信内容を伝送するためのトラヒックチャネルTCHが構成 されている。ところで、移動通信において、移動局装置(MS)が無線ゾーンを跨って移動すると、基地局からの電波の受信レベルが低下して通信品質が劣化する。このため、受信レベルの高い基地局との間で通信を行うように通信の相手方を変更する必要が生じる。この場合、移動局装置(MS)の使用するトラヒックチャネルTCHの切替が行われるが、このことはハンドオーバと呼ばれる。
ところで、移動局装置(MS)がハンドオーバを実施する場合、通信中の同一周波数帯域のトラヒックチャネルTCHとハンドオーバを実施することが望ましい。このため、従来の移動通信にあっては、移動局装置(MS)は、通信中の周波数帯域と同一周波数帯域のとまり木チャネルについて周辺ゾーンからの電波の受信レベルを測定し、受信レベルに応じてハンドオーバ候補を選定していた。そして、このハンドオーバ候補をハンドオーバ要求として網に通知していた。
しかし、周辺ゾーンにおいて、ハンドオーバ候補とされたセルに、通信中の周波数帯域と同一周波数帯域のトラヒックチャネルTCHが設定されていない場合には、これをハンドオー バ要求のあった移動局装置(MS)に割り当てることはできない。このため、網側では、ハンドオーバ候補セルの中から、通信中の周波数帯域と同一の周波数帯域にトラヒックチャネルTCHの設定されていないものを削除する手順が必要であった。
そこで、本システムでは、移動局装置(MS)がハンドオーバ要求を網に通知する際に、通信中の周波数帯域と同一周波数帯域のトラヒックチャネルTCHが設定されていないセルを予め削除して要求を行うようにしている。以下、この点について説明する。
図259は、本システムにおけるハンドオーバの一例を示したものである。図において、移動局装置(MS)は、ゾーン1に在圏し、周波数帯域f2で通信中である。この移動局装置(MS)が、ゾーン1からゾーン2に移動したとする。この場合、移動局装置(MS)で測定した周波数帯域f2の受信レベルがゾーン2、3、4の順で大きいならば、従来のハンドオーバ要求の示す候補は、第1候補:ゾーン2、第2候補:ゾーン3、第3候補:ゾーン4である。これに対して、本システムでは、周辺ゾーンのトラヒックチャネルTCHの設定状況が報知情報として報知されており(2.5.2.4.2.6章参照)、これを用いて、移動局装置(MS)は、通信中の周波数帯域と同一の周波数帯域にトラヒックチャネルTCHが設定されていないゾーンを検知し、ハンドオーバ候補から除外している。したがって、この例の移動局装置(MS)は、第1候補:ゾーン3、第2候補:ゾーン4とするハンドオーバ要求を網に通知している。
本システムのハンドオーバの態様としては、2.3.2.2.4章に示すように追加ハンドオーバ、切替ハンドオーバおよび削除ハンドオーバがあるが、上述したトラヒックチャネル設定状況を考慮したハンドオーバは、追加ハンドオーバ、切替ハンドオーバで実施される。
ここで、移動局装置(MS)がハンドオーバ要求を行うまでの動作の一例を図37を用いて説明する。図においてMRRC、MRTR、RFTRおよびRRCは、いずれも移動局装置(MS)に設けられている機能エンティティである。MRCRは、無線資源の制御を行う。MRTRは秘匿や出力制御を行うとともに、無線環境の測定、すなわち、各ゾーンからの受信レベルを測定する。また、RFTRは秘匿や出力制御を行い、RRCは無線資源の制御を行う。
図37に示すように、MRRCは、無線環境を測定することを指示するCELL CONDITION MEASUREMENT req.indを一定周期毎にMRTRに出力する。これを受け取ったMRTRは、各ゾーンからの受信レベルを測定し、その測定結果をCELL CONDITION MEASUREMENT resq.confとしてMRRCに返送する。次に、MRRCは通信中の無線チャネルの受信レベルと周辺ゾーンからの無線チャネルの受信レベルを比較し、後者が前者を上回っている場合には、ハンドオーバを実施すべく、以下の処理を行う。
MRRCは、通信中の周波数帯域について、受信レベルの大きい順にゾーンを特定し、この中から、報知情報に基づいてトラヒックチャネルTCHが設定されていないものを除外する。この後、MRRCは残されたゾーンをハンドオーバ候補として特定し、これを指示するNON SOFT HANDOVER EXECUTION TRIGER req.indを生成し、RRCを介して、網側のTACFに通知する。
このTACFへの通知によって、ハンドオーバトリガがなされると、網側ではハンドオーバ候補の中からハンドオーバ先を選択して、これを移動局装置(MS)側に通知し、通信チャネルを確立するようになっている。これにより、網側では、移動局装置(MS)が通信中の周波数帯域を認識し、その周波数帯域についてハンドオーバ候補のゾーンでトラヒックチャネルTCHが設定されているか否かを判定するといった煩雑な処理を省略することができる。なお、ハンドオーバトリガ以降の動作を図41に示す。
(2.2.2):ACCHの切替
付随制御チャネル(ACCH:Associated Control Channel)は、音声やデータの通信に使用されるトラフィックチャネルTCHと同一無線リソースを利用した制御チャネルである。このACCHを利用することにより、移動局(MS)と基地局(BS)との間で制御情報を授受を行うことができる。
ところで、1つの移動局装置(MS)が同時に複数の呼の通信を行うことを許容するシステム、もしくは複数の無線物理チャネルを用いて1つの通信をサポートするシステムがある。なお、これらのシステムは無線ベアラサービスに適している。
この種のシステムにおいても、複数の呼の通信をしている移動局(MS)と基地局(BS)との間での制御情報の授受を行う必要が生じる。
この場合、複数の呼に対応した各無線リソース(すなわち、各トラヒックチャネルTCHに利用されている無線リソース)の各々に対してACCHを設定し、各ACCHを介して制御情報の授受を行う、という方法も考えられる。
しかし、このような方法を採った場合、制御情報の送受信のために多くのハードウエアが必要となり、また、複数のACCH間の制御信号の送受の調整に複雑な制御が必要になるという問題がある。
そこで、本システムでは、移動局が複数セットの無線リソース(複数のトラフィックチャネルTCHが設定された無線リソース)を用いて複数の通信を同時に行う場合、これらの複数セットの無線リソースのうち1つの無線リソースを選択し、その無線リソースに対し、当該移動局と基地局との間の制御情報の授受のための制御チャネルを設定する。
以下、本システムにおけるACCHの設定方法について説明する。
まず、図260は、移動局が複数の通信を同時に行うことができるシステムの一例を示したものである。図260に示すように、移動局装置(MS)と基地局(BS)の間では、複数の呼に対応した各トラヒックチャネルTCHを介して、各呼に対応した通信が行われる。
このような場合、本システムでは、複数のトラフィックチャネルTCHに対応した複数のACCHの中から、任意の1つ(例えば、図中のACCH1)を選択し、当該移動局装置(MS)に関連する全ての制御信号を、そのACCH上で送受することができるようにしている。
従って、本システムによれば、複数のトラフィックチャネルTCHに対応した複数のACCHの全てをサポートする場合に比較して、送受信に関わるハードウエアを削減することができ、さらに制御信号の送出順序を複数のACCH間で調整するといった複雑な制御を省略することができる。
ところで、上記したようなシステムとした場合、個々の通信が終了してトラヒックチャネルTCHが解放されるのに伴い、ACCHを使用中の無線リソースが解放されると、他の呼のためにACCHの継続的確保が困難になるという問題が生じる。あるいは、ACCHに要求される伝送速度を変更する場合にも同様の問題が発生する。
そこで、本システムにおいては、1つの移動局装置(MS)で同時に複数の呼の通信を許容し、各トラヒックチャネルTCHに付随するACCHを共用するとともに、ACCHを使用中の無線リソースが解放されると、ACCHを他の無線チャネルに切り替えるようにしている。
図261は、本システムのACCH切替に関わる構成を機能エンティティで示したものである。なお、この例では、移動局装置(MS)がトラヒックチャネルTCH1およびTCH2を利用して2つの通信(以下、第1呼の通信および第2呼の通信という。)を同時に行い、当初、ACCH1によって網および移動局装置(MS)間の制御情報の伝送が行われているものとする。
図に示すように移動局装置(MS)には、TACAF、BCAF1およびBCAF2が設けられている。ここで、TACAFはアクセスを制御するとともに、ACCHの解放、設定等を指示する機能エンテイテイである。また、BCAF1は第1呼の通信のための無線ベアラを制御する機能エンテイテイ、BCAF2は第2呼の通信のための無線ベアラを制御する機能エンテイテイであり、いずれもACCHの解放、設定を実行するものである。
また、基地局(BS)にはBCFr1およびBCFr2が、網内にはTACFがBSC機能として設けられている。
ここで、BCFr1およびBCFr2は、各々第1呼および第2呼の通信のための無線ベアラを制御する機能エンテイテイであって、ACCHの活性化、解放等を行う。また、TACFは、アクセスを制御するとともに、ACCHの活性化、解放等を指示する機能エンテイテイである。
ここで、トラヒックチャネルTCH1を利用した第1呼の通信が終了し、トラヒックチャネルTCH2を利用した第2呼の通信を継続する場合を想定する。この場合におけるACCHの切替動作を図262に示すシーケンス図を参照して説明する。
まず、トラヒックチャネルTCH1を利用した第1呼の通信が終了すると、トラヒックチャネルTCH1の解放が行われる。TACFは、このトラフィックチャネルTCH1の解放契機を検出すると、トラフィックチャネルTCH1と同一物理チャネル上のACCH1が使用中であること、およびトラヒックチャネルTCH1を解放後にもトラヒックチャネルTCH2を継続使用するために引き続きACCHが必要なことを検出する。
この場合、TACFは、第2呼の通信に対応したBCFr2に対してトラヒックチャネルTCH2に付随するACCH2の活性化要求を通知する。これにより、BCFr2はACCH2を活性化する。そして、BCFr2は、ACCH2の活性化が完了した旨を報告する完了通知をTACFに返送する。
TACFは、上記完了通知を受け取ると、ACCH2への切替要求をTACAFに通知する。
TACAFは、この切替要求を受け取るとACCH2の設定要求をBCAF2に通知し、BCAF2はACCH2の設定を行う。
次に、TACAFは、ACCH1の解放要求をBCAF1に通知し、BCAF1はACCH1を解放する。
この後、TACAFはACCHが切り替わったことを報告する切替完了通知をTACFに送る。
次に、TACFはACCH1の解放要求をBCFr1に対して行うと、BCFr1はACCH1の解放を行う。これにより、ACCHの切替が完了し、トラフィックチャネルTCH2と同一無線リソースを使用するACCH2を介して移動局装置(MS)と網側との間の制御情報の授受が行われる。
なお、ACCHの切替手順については、2.4.3.5.7章に詳述する。
(2.2.3):秘匿開始の設定
移動通信においては、エアーインターフェースによって通信が行われるため、不正傍受やデータ改ざんを防ぐために信号を暗号化することが行われる。信号を秘匿(暗号化)することはサイファリング(Ciphering)と呼ばれ、また、秘匿解 除(復号化)することはデサイファリング(Deciphering)とよばれる。
ところで、秘匿された信号(制御信号)の送受信を行う場合に、どのタイミングから秘匿開始が行われたのかが判らないと、秘匿解除を適切に行うことができない。この場合、秘匿解除のタイミングを誤ると、意味不明の信号を取得することになる。
ここで、図751および図752を参照して秘匿開始および秘匿解除のタイミングに起因する不具合について説明する。
図751に移動通信システムにおける秘匿実行状態の一例の説明図を示す。
例えば、基地局制御装置RNCは、移動機MSがダイバーシティハンドオーバ制御が可能である場合に、図751に示すように、基地局制御装置RNCが複数の無線基地局BS1〜BS3に対し同一の送信信号(未秘匿信号)を配信し、各無線基地局BS1〜BS3において秘匿処理を実行し、移動機MSに対して秘匿後の送信信号(秘匿信号)を送信するように構成した場合を想定する。
この移動通信システムにおいては、図752に示すように、各無線基地局BSにおいて秘匿処理を実行していたため、各無線基地局BS1〜BS3間で秘匿実施タイミングがずれてしまうという可能性がある。
この場合には秘匿開始タイミングを各無線基地局BS間で合わせればよいが、実際には困難である。より具体的には、各無線基地局BS1〜BS3を制御する基地局制御装置RNCが無線基地局BS1〜BS3とそれぞれ交渉を行い、秘匿開始タイミングを完全に合わせることが必要となるが、実際的には秘匿開始タイミングを各無線基地局BS間で合わせることは困難であった。
このため、後述するように、OSI参照モデルの第3層は、移動機MSから基地局制御装置RNCの間若しくは移動機MSから交換局MSCの間で終端しているため、第1層(移動機MSと各無線基地局BSとの間で終端)で秘匿を実施した場合には、各無線基地局BS1〜BS3から送信される送信信号は、同一の送信信号(秘匿送信信号または未秘匿送信信号のいずれか一方)でなければならないにも拘わらず、図752に示すように、無線基地局BS2及び無線基地局BS3により秘匿処理がなされた送信信号(秘匿信号)及び無線基地局BS1により秘匿処理がなされていない送信信号(未秘匿信号)が同時に送信されてしまい、装置構成の簡略化、製造コストの低減などの観点から秘匿送信信号及び未秘匿送信信号を並行して処理することができない移動機MSにおいてはダイバーシティ合成を行うことができなくなってしまうという問題点が生じることとなる。
そこで、本システムは、秘匿送信信号及び未秘匿送信信号を同時に処理することができない移動機であっても確実にダイバーシティ合成を行わせることを可能とすることを目的の一つとし、サイファリングのタイミングを移動局装置(MS)と交換機(MCC)との間で相互に通知することによって、的確にデサイファリングを行い、正常に通信できるようにしている。
図64は、秘匿開始を説明するための機能モデルを示したものである。
図64に示すように、移動機MS(Mobil Station)には、UIMF、MCFおよびTACAFが設けられている。UIMFは、移動ユーザに関する情報を保持し、ユーザ認証および秘匿演算を提供する。また、MCFは、非呼関連のサービスにおける網とのインタフェースである。TACAFは、発信,ページングの検出等の移動機端末へのアクセスを制御する。
一方、網側には、SACF、TACF、LRCFおよびLRDFが設けられている。SACFは、非呼関連のサービスのおける移動機端末とのインタフェースであって、MCFと接続されている。また、TACFは発信,ページング等の実行等の移動端末へのアクセスを制御し、TACAFと接続されている。また、LRCFは、モビリテイ制御を行うものであって、TACFとSACFに接続されている。また、LRDFは、モビリテイ関連の各種データを蓄積する。
このような構成において、サイファリング開始の相互通知に先立って、ユーザ認証(2.4.5.1章参照)が、図63に示す手順で行われる。この際、網と移動端末は、認証された秘匿キーをUIMFおよびLRDFで各々保持しており、これをTACAF/MCFとTACF/SACFとに各々配送している。
この後、図65に示すシーケンスに従ってサイファリング開始のタイミングの相互通知が行われる。
より詳細には、まず、網側のLRCFから、サイファリングの開始を指示するStart Ciphering req.indが、TACF/SACFを介して移動端末側のTACAF/MCFに通知される。
これにより、移動端末は、これ以降、網から送信される信号にはサイファリングが施されることを検知することができる。このため、網側のTACF/SACFは、Start Ciphering req.indを送信すると、これ以降送信する信号は、所定の秘匿処理を特定するための秘匿実施種別および秘匿キーを用いて秘匿を施して送信するように制御を行う。
そして、移動端末側で、秘匿が施された信号を受信すると、受信信号の秘匿解除制御がTACAF/MCFで行われる。なお、秘匿キーは、この処理に先立って、UIMFから取得している。
これにより、網側からの送信される送信信号(下り信号)については、秘匿が確保される。
次に、移動端末側のTACAF/MCFは、移動端末側から送信する信号に秘匿を施す旨を指示するStart Ciphering resq.confを網側のTACF/SACFに通知する。
これにより、網側は、これ以降、受信する信号にはサイファリングが施されていることを検知することができる。このため、移動端末側のTACAF/MCFは、Start Ciphering req.confを送信すると、これ以降送信する信号は、所定の秘匿処理を特定するための秘匿実施種別および秘匿キーを用いて秘匿を施す。そして、網側で、秘匿が施された信号を受信すると、受信信号の秘匿解除がTACF/SACFで制御される。これにより、移動端末側から送信される送信信号(上り信号)については、秘匿が確保される。
ところで、上記説明においては、秘匿開始タイミングの制御の概略を説明しているが、秘匿処理をどの情報に対して施すかについては言及していなかった。
そこで、以下の説明においては、秘匿処理をどの情報に施すのが有効であるかについて検討する。なお、この処理は、秘匿開始タイミングの制御とは独立して処理可能である。
開放型システムの通信プロトコルとして、図263に示すOSI参照モデルが知られている。このモデルでは、物理的な接続の規格から業務処理に必要な規格までを、7つの層(レイヤ)に分けている。ここで、第1層は物理層と呼ばれ、データ伝送のための機械的、電気的な手続きや手段を規定しており、例えば、ソケットの形状等がこの層で規定される。また、第2層はデータリンク層と呼ばれ、この層でデータリンクの設定、保持、解放が行われるとともに、物理層で発生するエラーの検出と回復が行われる。
また、第3層はネットワーク層と呼ばれ、この層によって異なるネットワーク間の接続が図られる。これにより、上位層は、どのようなネットワークが使用されているのかを気にせずに通信を行うことができる。また、第4層はトランスポート層と呼ばれ、セッション・エンティティ間のトランスペアレント(透過的)なデータの流れを制御する。また、第5層はセッション層と呼ばれ、この層によってセッションコネクションの設定や解放等が行われる。また、第6層はプレゼンテーション層と呼ばれ、この層によってデータの構文の選定等が行われる。また、第7層はアプリケーション層であって、この層によって、通信相手の識別やサービス品質の決定等が行われる。なお、ITUにおいては、第3層に加入者線インターフェースを規定しており、これらがOSI参照モデルの第3層から第7層に相当する。
ここで、本システムについてより詳細に検討する。
本システムの概略構成図を図753に示す。
図753に示すように、本システムは、移動機MSと、移動機MSと無線回線を介して接続された複数の無線基地局BSと、複数の無線基地局BSを制御するための基地局制御装置RNCと、基地局制御装置RNCを固定網に接続するための交換局MSCと、を備えて構成されている。
この場合において、以下の条件を満たしているものとする。
(1)移動機MS及び基地局制御装置RNCはダイバーシティ合成/分配を行う機能を有している。
(2)無線回線側におけるOSI参照モデルの第1層は、移動機MSと各無線基地局BSとの間で終端している。
(3)無線回線側におけるOSI参照モデルの第2層は、移動機MSから基地局制御装置RNCの間で終端している。
(4)本システムにおけるOSI参照モデルの第3層は、移動機MSから基地局制御装置RNCの間若しくは、移動機MSから交換局MSCの間で終端している。
さらに第2層の機能的な条件としては、以下の条件を満たしているものとする。
(1)第2層フレーム再送機能を有している。
(2)第3層フレームが複数の第2層フレームにまたがった場合に、元の順序となるように、第3層フレームを構成する機能を有している。
(3)同一の情報に対応する秘匿信号及び未秘匿信号を同時に受信した場合に、双方を解読可能な機能は有していない。
上記条件下で、第2層において秘匿を実施するものとし、図754に示すように、交換局MSCのアプリケーションが秘匿開始要求を出し(ステップS1)、本システムにおける第3層(ステップS2)、第2層制御部(ステップS3)、基地局制御装置RNCの第2層秘匿実施/解除部を介して秘匿開始要求を移動機MS側に通知する(ステップS4)場合を想定する。
そして、網側のアプリケーションは、秘匿開始要求を移動機MS側に通知(ステップS4)した後、基地局制御装置RNCの第2層秘匿実施/解除部を介して移動機MSの第2層秘匿実施/解除部に秘匿開始要求を行う(ステップS5)とともに、それ以降交換局MSCのアプリケーションは、基地局制御装置RNCの第2層秘匿実施/解除部に秘匿を実施させることとなる。これ以降、第2層秘匿実施/解除部を介して送られる信号は秘匿信号となる。
一方、移動機MS側では、第2層秘匿実施/解除部、第2層制御部、第3層を介してアプリケーションが秘匿開始要求を受け取ることとなる(ステップS6〜S8)。
この結果、アプリケーションは、第2層秘匿実施/解除部に網側からの信号の秘匿解除を行う旨の設定を行う(ステップS9)。
上記条件下で、第2層において秘匿を実施した場合には、網側で無線基地局BSに対しダイバーシティハンドオーバ(DHO)分配をする前に秘匿を実施することとなるので、移動機MSにおいて合成不能状態が発生することなく、秘匿送信信号及び未秘匿送信信号を同時に処理することができない移動機MSであっても確実にダイバーシティ合成を行わせることが可能となる。
ところで、上記実施形態において、移動機MSのアプリケーションによる第2層秘匿実施/解除部に対する秘匿解除を行う旨の設定(ステップS9)が完了するタイミングよりも、第2層制御部において網側への再送要求がなされ(ステップS10〜、S12)、当該再送要求に対応する信号再送(ステップS13、S14)のタイミングが早くなってしまった場合には、第2層秘匿実施/解除部は秘匿を解除しない状態で、すなわち秘匿信号をそのまま第2層に転送することとなり(ステップS15)、第2層フレームシーケンス番号が不明となってしまうという可能性がある。
すなわち、これは、第2層(データリンク層)において、第1層(物理層)で発生するエラーの検出と再送を行うようにしているにも拘わらず、第2層で秘匿を実行していることに起因している。なお、エラーの検出は、CRCを信号に付加することにより行われている。
この結果、
(1)第2層の機能である第2層フレーム再送機能を利用することができない。
(2)第3層フレームが複数のフレームにまたがった場合に元の順序となるように、第3層フレームを構成する機能を利用することができない。
という不具合が生じることとなる。
そこで、このようなOSI参照モデルにおいて、上述した秘匿開始の相互通知(Start Ciphering req.conf、Start Ciphering resq.conf)は、第3層以上の層で行うようにし、第2層では行わないようにするのが好ましい。
このため、本システムでは、秘匿をかける情報を第3層以上とし、第2層には秘匿をかけないようにし、第2層で秘匿開始の相互通知を行うようにしている。
したがって、たとえ第1層(物理層)でエラーが発生して、正しく受信できなかったとしても、第2層で行われるエラーの検出と再送によって、秘匿後にも第2層の再送制御が独立して行われる。この再送により、受信側に届いていない信号は、送出順に受信されることになるため、受信側では秘匿開始のタイミングを正確に認識することが可能となるのである。
なお、第2層で再送制御がなされないように、第1層及び第2層の信頼性が高く確保できるのであれば、第2層で秘匿を実行することは可能である。
(2.2.4):TMUIの再割当
本システムでは、各移動局装置(MS)を識別するための個人識別子(IMUI)を予め割り当てて、各移動局装置(MS)と網側で保持する。この個人識別子(IMUI)を用いて通信を行うことも可能であるが、移動通信においては、エアーインターフェースによって通信が行われるため、個人識別子(IMUI)が傍受されるおそれがある。この場合、傍受した第3者によって、他人の個人識別子(IMUI)を用いた不正な通信が行われる可能性がある。
そこで、本システムにあっては、個人識別子(IMUI)とは別に、網が、一時的移動ユーザ識別子(TMUI)を在圏する移動局装置(MS)に割り当てて、これを移動局装置(MS)に通知する。なお、この場合の通知は、その内容を不正に傍受されないよう、エアーインタフェース上で秘匿実施後に、行われる。
ここで一時的移動ユーザ識別子(TMUI)の割当は、位置登録の手順中で行われるようになっており、仮に、位置登録がエアインターフェースの不具合等によって失敗すると、再度、位置登録が行われる。したがって、一時的移動ユーザ識別子(TMUI)と個人識別子(IMUI)の不一致は理論上発生しない。しかしながら、移動局装置(MS)または網側で一時的移動ユーザ識別子(TMUI)を格納している機器が誤作動を起こすと、一時的移動ユーザ識別子(TMUI)と個人識別子(IMUI)の不一致が発生することがある。
このような矛盾が発生した場合には、矛盾を回避して正常な処理を行う必要がある。そこで、本システムでは、網と移動局装置(MS)との間で以下に示す手順を採用している。
図264は、着信時における網と移動局装置(MS)の間のシーケンスを示したものである。まず、網(この場合は交換機)は、着呼を受信すると、相手方の一時的移動ユーザ識別子(TMUI)に基づいて、ページング(Paging)を行う。ページングは、交換機(MCC)の全掌握範囲において、一時的移動ユーザ識別子(TMUI)を報 知して、一斉呼び出しをかけることにより行われる。
上述したように一時的移動ユーザ識別子(TMUI)は、在圏する各移動局装置(MS)に割り当てられており、各移動局装置(MS)は一時的移動ユーザ識別子(TMUI)を自ら保持している。このため、報知された一時的移動ユーザ識別子(TMUI)を各移動局装置(MS)が受信すると、各移動局装置(MS)は自ら保持する一時的移動ユーザ識別子(TMUI)と報知されたものが一致するか否かを判定する。そして、各移動局装置(MS)は一致する場合にのみPaging.respを交換機(MCC)に返送する(ステップS2)。
次に、網は、ユーザ認証を行う(2.3.2.4.1章参照)。この場合、網は、アクセスしてきた移動局装置(MS)の認証を実行するために必要な認証情報(乱数)を生成し、これを移動局装置(MS)に通知する(ステップS3)。認証情報を移動局装置(MS)が受け取ると、移動局装置(MS)は、認証情報(乱数)を用いて演算を行い、その結果得られた認証演算結果を認証応答として返送する(ステップS4)。この場合、認証演算は、各移動局装置(MS)に予め格納されている認証キーを用いて行われる。なお、網側は、各認証キーを個人識別子(IMUI)および一時的移動ユーザ識別子(TMUI)と対応づけて所定の記憶装置(例えば、SDF)に格納している。
この後、網は、ステップS1で使用した一時的移動ユーザ識別子(TMUI)に基づいて、これに対応する認証キーを記憶装置から読み出す。そして、読み出された認証キーとステップS3で送信した認証情報(乱数)を用いて認証演算を行ない、この演算結果と移動局装置(MS)の演算結果が一致するか否かを判定する(ステップS5)。一致した場合には、判定結果はYESとなり、当該移動局装置(MS)は正当なものと認証され、通常の着呼処理が行われる。
一方、演算結果が一致しない場合には、ステップS5の判定結果はNOとなる。この場合は、一時的移動ユーザ識別子(TMUI)が正規のものでない。不一致の原因としては、応答した移動局装置(MS)が不正なものである場合と、正規のユーザであるが網の管理する一時的移動ユーザ識別子(TMUI)と当該移動局装置(MS)が管理する一時的移動ユーザ識別子(TMUI)が一致しない場合とがある。このため、本システムでは、個人識別子(IMUI)を用いて正規のユーザか否かの確認を行っている。
具体的には、まず、網(この場合は交換機)が、個人識別子(IMUI)の送信要求を指示するIMUI送信要求を移動局装置(MS)に対して行う(ステップS6)。この後、移動局装置(MS)は、自らが保持している個人識別子(IMUI)を通知する(ステップS7)。
次に、網が乱数を再度発生させ、これを認証情報として移動局装置(MS)に通知すると、移動局装置(MS)は、この認証情報と自己が保持する認証キーとを用いて認証演算を行い、その結果得られた認証演算結果を認証応答として網に返送する(ステップS9)。
この後、網は、ステップS7で取得した個人識別子(IMUI)に基づいて、記憶装置にアクセスし、当該個人識別子(IMUI)に対応した認証キーを読み出す。そして、読み出された認証キーとステップS8で送信した認証情報(乱数)を用いて認証演算を行ない、この演算結果と移動局装置(MS)の演算結果が一致するか否かを判定する(ステップS10)。一致しなかった場合には、当該移動局装置(MS)は不正なものであるので、無線チャネルの切断が行われ通信が終了する(ステップS12)。
一方、一致した場合には、当該移動局装置(MS)は正規のユーザであるから、交換機(MCC)は一時的移動ユーザ識別子(TMUI)の再割当を行う。したがって、正規の移動局装置(MS)は一時的移動ユーザ識別子(TMUI)を再度取得することができる。これにより、当該移動局装置(MS)は新たに割り当てられた一時的移動ユーザ識別子(TMUI)を用いて、今後、正常な通信を行うことが可能になる。なお、この場合の移動局装置(MS)は呼出の対象ではないので、無線チャネルの切断が行われ通信が終了する(ステップS12)。
以上、説明したTMUIの再割当によれば、網が保持する一時的移動ユーザ識別子(TMUI)と移動局装置(MS)が保持する一時的移動ユーザ識別子(TMUI)が相違する場合に、個人識別子(IMUI)に基づいて正規のユーザであることを網側で認識すると、一時的移動ユーザ識別子(TMUI)の再割当を行うようにしたので、一時的移動ユーザ識別子(TMUI)について矛盾が発生した場合であっても、速やかに正常な状態に戻すことができる。なお、位置登録や発信の際にも、上述した着信の場合と同様に一時的移動ユーザ識別子(TMUI)の再割当が行われる。また、一時的移動ユーザ識別子(TMUI)の管理は、後述するSDFで行われる。このSDFは、例えば、網内に配置され、加入者情報を管理するロケーションレジスタに設けることができる。
(2.3):システム概要
次に、本システムの概要について説明する。
(2.3.1):提供サービス
本システムは、音声やデータ等の様々な情報の通信を総合的に提供するものであり、1つの移動端末上で同時に複数のベアラサービスを提供する。例えば、64kbit/s非制限デイジタルベアラ×2等がある。また、これまでのPDC方式移動通信システムにかわり、有線区間をATM化し、無線区間をCDMA化している。これにより、高品質かつ高速度の伝送を行うことができる。
以下に示す図266にサービスの内容を示す。なお、本システムは、PSTN、N−ISDN、PLML、B−ISDN、およびIMT−2000との相互接続が可能である。
(2.3.1.1):ベアラサービス
本システムでは、以下のベアラサービスを提供する
(1)回線交換モード
a)8kbit/s音声ベアラサービス
本ベアラサービスは、音声サービスのサポートを目的とする。Um点におけるディジタル信号は、標準G.729に適合しているものとする。ただし、ビット透過性は保証されない。また、本ベアラサービスは音声帯域データ通信のサポートは意図していない。8kbit/s音声ベアラサービスの内容を図267に示す。
b)64kbit/s非制限ベアラサービス
本ベアラサービスは、Um点間で情報が変更されることのない64kbit/sに多重化されたサブレートの情報転送を提供する。64kbit/s非制限ベアラサービスの内容を図267に示す。
c)マルチプルレート非制限ベアラサービス(64kbit×n:例えばn=6)
本ベアラサービスは、Um点間で情報が変更されることのない384kbit/sに多重化されたサブレートの情報転送を提供する。マルチプルレート非制限ベアラサービスの内容を図269に示す。
(2)パケット交換モード(FFS)
本システムにおいては上述した回線モードのベアラサービスの他、パケット回線モードにおいてもベアラサービスを提供できるようになっている。
(2.3.1.2):モビリティサービス
本システムにおけるモビリティ・ポータビリティサービスとして、個人識別子(IMUI:International Mobile User Identity)を採用する。個人識別子(IMUI)は、各移動端末を識別するために予め割り当てられたものであり、移動局装置(MS)と交換機(MCC)が各々保持している。移動局装置(MS)が無線エリアを跨って移動 した際に、この個人識別子(IMUI)を用いて、位置登録やハンドオーバなどが行われる。これにより、任意の場所で通信を行うことが可能となる。
(2.3.1.3):品質要求条件
本システムは、誤り訂正符号や再送機能を有している。これにより、音声通話に関しては網内(エアー含む)の平均ビット誤り率10−3を保証し、一方、音声を除くデータ通信、制御情報等の情報については同様に平均ビット誤り率10−6を保証する。
(2.3.2):システム能力
(2.3.2.1):通信サービスに関するシステム能力
(2.3.2.1.1):発信
発信とは、ユーザからの発信要求に基づき、MSが網にアクセスし、相手ユーザとの通信に必要な網内、網−MS間でのアクセスリンク及び相手ユーザへのコネクションの設定等を行う一連の制御手順をいう。本手順は、SDCCH制御、ユーザID Retrieval、認証、秘匿開始、アクセスリンク設定等の手順と発信ユーザとの相互の情報転送、分析手順等により実現される。
発信を処理するため、本システムは以下の能力を備える。まず、移動局装置(MS)の発信を網に通知するためのSDCCHを確立させる能力を備える。この点については、本章、SDCCH制御で詳述する。
また、本システムはMSと網との間のassociation(Terminal Assciation)を確立する能力を備える。具体的には、以下の能力が含まれる。
a)MSの発信を一時的移動ユーザ識別子(TMUI)を用いて網に通知し、Terminal Associationの起動を行う。また、MSの能力をMSから網に通知し、網はそのM S能力を保持してその後の新たな呼の生起時に網においてMSに対する新たな呼の受け付け制御する。
b)発信要求MSを認識して、網内データベースより当該MSの情報を網内の分析、制御機能まで転送する能力。(発信MSのTMUIが網で認識出来ない場合は、MS固有の移動ユーザ識別子(IMUI)をMS に問い合わせ、MSを認識する。)
c)上記、当該MS情報に基づいてMSの正当性を確認するユーザ認証制御を行う。この点については、本章、ユーザ認証で詳述する。
d)MSと網との間の制御チャネル、情報チャネルの傍受、改ざんを防ぐための秘匿制御を行う。この点については、本章、秘匿で詳述する。
e)上記、一連手順の成功、失敗をMSに通知する。
また、本システムは、実施されるTerminal Assciation確立後、発信ユーザの要求サービスを網側に通知し、網はユーザの発信要求を受け付けたことを通知する能力を備える。
また、本システムは、前述のTerminal Association制御機能のInstanceを発信呼制御機能に通知し両者を関連づける能力を備える。
また、本システムは、MSからのサービス要求時のMSの周りの無線状態をMSから網へ通知し、網で認識するを備える。
また、本システムは、MSからのサービス要求に基づき、ユーザのプロファイルを収集、分析し、サービス提供を判定する能力を備える。
また、本システムは、上記MSの要求サービスの分析に基づき、サービスを提供するための網内リソース(音声コーディック、データトランク、網内有線回線等)の捕捉及び起動、設定を行う能力を備える。
また、本システムは、MSからのサービス要求に対応した、トラヒックチャネル及び付随制御チャネル用のアクセスリンクを設定する能力。(本章、アクセスリンク設定参照)また、付随制御チャネルの設定に伴い、それまでの制御信号転送を実施していたSDCCHを解放する能力を備える。この点については、本章、SDCCH制御で詳述する。
また、本システムは、相手ユーザへのサービス要求を行い、相手ユーザ側での着信呼制御に伴った、相手ユーザ呼出通知、応答通知等の呼制御を行う能力、通信中ユーザの独立な呼の発信(追加呼)を提供する能力を備える。ただし、追加呼に関しては既に通信中のMSのユーザ認証がなされているため、ユーザ認証を実施しない。
また、本システムは、端末上で呼が進行中にも、新たなユーザからの発信を提供する能力を備える。
(2.3.2.1.2):着信
着信とは、第3者のユーザから本システムユーザへのサービス要求に基づき、網がユーザMSを呼出し、その応答を受け付け、着信ユーザとの通信に必要な網内、網−MS間でのアクセスリンク及び相手ユーザへのコネクションの設定等を行う一連の制御手順をいう。本手順は、Paging、SDCCH制御、ユーザID Retrieval、認証、秘匿開始、網内ルーチング、アクセスリンク設定等の手順と着信ユーザとの相互の情報転送、分析手順等により実現される。
着信を処理するため、本システムは以下の能力を備える。まず、本システムは、第3者からのサービス要求(本システムユーザ及び相互接続先のユーザからの)を網が受けつけ、着信ユーザの移動ユーザ識別子によりプロファイルを収集し、着信ユーザのサービス分析、着信MSの状態分析、Pagingの実施の要否、Paigngエリアの取得、及び網からのTerminal Association確立手順に必要な情報取得を行い、Paging実施機能へのPaging起動を行う能力を備える。但し、追加着信呼に対しては、Pagigは実施しない。
また、本システムは、着信MSを特定する移動ユーザ識別子でMSを呼出し、網側で応答MSを認識する能力を備える。なお、通常はTMUIを使用する。網がTMUI異常であることを認識している場合は、MS固有の移動ユーザ識別子(IMUI)を使用する。Paging手順は以下の能力により実施される。
a)網がMSに対応したPagingエリアを認識し、Pagingを行うPaging−CHを特定する。この後、そのPaging−CH上でPagingを実行する網内ノード(BTS)へ信号を配信し、BTSにて必要なエリア(セクタ単位)でPagingを行う。
b)MSのPagingに対する応答を網に通知するためのSDCCHを確立させる。この点については、本章、SDCCH制御で詳述する。
c)網からの呼出に対して、MS が応答すると、着信MSと網とのTerminal Associationを起動する。また、応答信号と呼出信号の対応を、Paging IDを用いて取る。さらに、MSの能力をMSから網に通知し、網はそのMS能力を保持してその後の新たな呼の生起時に網においてMSに対する新たな呼の受け付け制御する。
また、本システムは、Paging応答時のMSの周りの無線状態をMSから網へ通知し、網で認識する能力を備える。
また、本システムは、上記MSからの応答により、網がTerminal Associationを確立する能力を備える。Terminal Associationを確立は以下のようにして行われる。
a)MSの正当性を確認するユーザ認証制御を行う。この点については、本章およびユーザ認証の章で詳述する。
b)MSと網との間の制御チャネル、情報チャネルの傍受、改ざんを防ぐための秘匿制御を行う。この点については、本章および秘匿の章で詳述する。
c)上記、一連手順の成功、失敗をMSに通知する。
また、本システムは、Terminal Assciation確立後、その制御を行った網内制 御ノードまでのルーチングを行い、網内回線の設定及び発側ユーザの要求サービスをを通知し着信呼制御を起動する能力を備える。また、このTerminal Association制御機能のInstanceを着信呼制御機能に通知し両者を関連づける。
また、本システムは、着信サービス要求に基づき、ユーザのプロファイルを収集、分析し、着信ユーザへのサービス提供を判定する能力を備える。
また、本システムは、着信要求サービスの分析に基づき、サービスを提供するための網内リソース(音声コーディック、データトランク、網内有線回線等)の捕捉及び起動、設定を行う能力を備える。
また、本システムは、着信サービス要求に対応した、トラヒックチャネル及び付随制御チャネル用のアクセスリンクを設定する能力を備える。この点については、本章、アクセスリンク設定で詳述する。また、付随制御チャネルの設定に伴い、それまでの制御信号転送を実施していたSDCCHを解放する。この点につては、本章、SDCCH制御で詳述する。
また、本システムは、着信ユーザへのサービス要求を行い、着信呼制御に伴った、相手発信ユーザへの着ユーザ呼出中の通知、応答通知等の呼制御を行う能力を備える。
また、本システムは、端末上で呼が進行中にも、新たなユーザからの発信を提供する能力を備える。
また、本システムは、通信中ユーザへの独立な呼の着信(追加呼)を提供する能力を備える。ただし、追加呼に関しては既に通信中のMSのユーザ認証がなされているため、ユーザ認証を実施しない。
また、本システムは、着信時に複数MSから応答があった場合で、応答後の手順が失敗し、網側と移動機とのTMUIとIMUIの対応が不一致になっているMSに対しては、着信手順の中でTMUIの再割当を行う能力を備える。
(2.3.2.1.3):呼解放
呼解放とは、ユーザからの呼解放要求、通信中の相手ユーザからの呼解放要求または、無線回線の劣化検出を契機に、相手ユーザとの通信に使用している網内のリンク、網−MS間でのアクセスリンク及び相手ユーザとのコネクションの解放を行う一連の手順。本手順は、ユーザ切断(ユーザステータス更新)、アクセスリンク解放の手順のより実現される。
MS上最終の呼解放手順においては、MSと網のアソシエーションを解放する手順が起動される。本手順は、移動機ステータスを更新する手順により実現される。
呼解放を処理するため、本システムは以下の能力を備える。まず、本システムは、ユーザからの呼解放要求を網へ通知し、網が受け付けたことをユーザに通知する能力を備える。
また、本システムは、通信相手ユーザからの呼解放要求を網からユーザへ通知する能力を備える。
また、本システムは、呼解放によるユーザステータス更新のためにユーザプロファイルを更新する能力を備える。
また、本システムは、解放される呼に対応するアクセスリンクを解放する能力を備える。この点については、アクセスリンク解放[3.2.2.3章]に詳述する。上記アクセスリンクに付随チャネルが設定されている場合には、ACCH切替手順を起動する。この点については、ハンドオーバ[3.2.2.4章]に詳述する。
また、本システムは、解放される呼がMS上で最終呼か否か識別し、最終呼の場合には、網で管理している移動機ステータスを空き変更する能力を備える。
また、本システムは、同期はずれ検出によるアクセスリンク解放手順(アクセスリンク解放[3.2.2.3章]参照)を契機として呼を解放する能力を備える。
また、本システムは、MSからのアクセスリンク解放要求を契機に呼を解放する能力を備える。
また、本システムは、発呼途中放棄によるMSからの呼解放を可能とする能力を備える。
(2.3.2.2):アクセスリンク制御に関するシステム能力
(2.3.2.2.1):SDCCH制御
SDCCH制御とは、MSが網にアクセスし、制御メッセージを送受するためのSDCCH(Stand−alone Dedicated Control Channel)、及び網内での制御メッセージ転 送のためのアクセス有線リンクを確立するための手順、また、本SDCCH及び網内アクセス有線リンクを不必要となった時点で解放する手順をいう。本手順はMS発信、MS着信、MS位置登録を含むMS−網間のインタラクションが必要なすべての手順にともなって実行される。
SDCCH制御を実行するため、本システムは以下の能力を備える。まず、本システムは、MSがRACH上のランダムアクセス手順を用いて網にSDCCH設定を要求し、網がSDCCHのための無線リソース(上下ショートコード)をFACHを用いてMSに割り当てる能力を備える。本要求と割当の対応は、MSが要求メッセージ中に設定する乱数(PID)に基づいて行われる。
また、本システムは、網がSDCCHのための無線リソース(上下ショートコード)をセクタ毎に選択する能力を備える。SDCCHのための上下ロングコードには基地局固有かつセクタ毎に位相が異なるものが用いられる。このため、MSはセルサーチ手順もしくは報知情報(BCCH1)より下りロングコードを報知情報(BCCH1)より上りロングコードを得る。
また、本システムは、網がMSからのSDCCH設定要求をうけて、網内においても制御メッセージ転送のためのアクセス有線リンクを確立する能力を備える。
また、本システムは、上記網内のアクセス有線リンクを確立要求時にMSの位置情報を識別する能力を備える。なお、本手順におけるRACH、FACH、及びSDCCHの送信電力設定については2.3.2.2.6章に詳述する。
また、本システムは、網、及びMSが、SDCCHが不要になったことを認識し(位置登録等の非呼関連手順の終了、ACCHへの移行等)、各々ローカルに解放を実行する能力を備える。
(2.3.2.2.2):アクセスリンク設定
アクセスリンク設定とは、MS発信/MS着信時に、ユーザ情報転送のための通信チャネル、制御信号転送のための制御チャネルを網−MS間で設定するための手順をいう。本手順には網内のアクセス有線リンク設定のための手順、及び網−MS間のアクセス無線リンク設定のための手順が含まれる。
アクセスリンク設定を実行するため、本システムは、以下の能力を備える。まず、網が、呼・コネクション制御の要求に基づいて、個々のコネクションのアクセスリンクに要求される情報転送能力、品質クラス等を決定し、適当なリソースを割当てる能力を備える。
また、本システムは、MSが、とまり木チャネル測定結果及び網からの報知情報に基づき、網に対してアクセス有線リンク、アクセス無線リンク設定候補セクタを指定する能力を備える。なお、呼受付制御については2.3.2.2.7章に詳述する。
また、本システムは、網が、MSから指定されたアクセス有線リンク、アクセス無線リンク設定セクタにアクセス有線リンクの設定を行う能力を備える。ここで
、本アクセス有線リンク設定には、ユーザ情報転送のための通信チャネル、及び必要な場合には制御信号転送のための制御チャネルが含まれる。
また、本システムは、網が、MS識別子(TMUI/IMUI)対応に、網内データベース中にアクセス無線リンクに適用される上りロングコードを記憶する能力を備える。さらに、アクセスリンク設定時に本情報をデータベースより得る能力を備える。
また、本システムは、網が上記指定セクタ内でアクセス無線リンクのための無線リソースを選択し、MSに割り当てる能力を備える。無線リソース選択については2.3.2.2.5章に詳述する。
また、本システムは、MSが、とまり木チャネル測定結果に基づき、網に対して下りアクセス無線リンクの初期送信電力決定のための情報(とまり木送信電力、とまり木受信SIR)を送出する能力を備える。
また、本システムは、網が、MSからの下りアクセス無線リンク初期送信電力決定のための情報に基づき下りアクセス無線リンクの初期送信電力を決定する能力を備える。なお、送信電力制御については2.3.2.2.6章に詳述する。
また、本システムは、BSCが、MSからのアクセス有線リンク、アクセス無線リンク設定セクタ情報に基づき、アクセスリンク設定と同時にダイバーシチハンドオーバを開始する能力を備える。なお、ハンドオーバについては2.3.2.2.4章に詳述する。
また、本システムは、MSが、報知情報(20msec定期報告情報)に基づいて、SDCCHが設定されているセクタと各候補セクタとの上りロングコード位相差を網に通知する能力を備える。
また、本システムは、網が、MSより通知された上りロングコード位相差情報に基づき上りアクセス無線リンクの同期を確立する能力を備える。
(2.3.2.2.3):アクセスリンク解放
アクセスリンク解放とは、通信終了時に、網−MS間ユーザ情報転送のための通信チャネル、制御信号転送のための制御チャネルを全て解放するための手順をいう。本手順には網内のアクセス有線リンク解放のための手順、及び網−MS間のアクセス無線リンク解放のための手順が含まれる。
アクセスリンク解放を実行するため、本システムは以下の能力を備える。まず、本システムは、網が、個々のコネクション毎の解放、あるいは呼の解放に伴う対応するコネクションの解放に伴い、対応するアクセスリンクの解放を行う能力を備える。この場合、アクセス無線リンクの解放は網からMSに対して要求される。
また、本システムは、網がアクセスリンクのすべてのハンドオーバブランチにおいて同期はずれを検出した場合に、その一定時間後(スケルチ保留タイマ満了)までに再同期を検出しない場合、本アクセスリンクの解放を実行する能力を備える。
また、MSがアクセスリンクのすべてのハンドオーバブランチにおいて同期はずれを検出した場合に、本アクセスリンクの無線チャネル送信を停止し、網に同期はずれ検出をさせる能力を備える。なお、MSは本イベントを網に通知するようにしてもよい。
また、本システムは、ダイバーシチハンドオーバ中のアクセスリンク解放に伴って、そのアクセスリンクのすべてのハンドオーバブランチを解放する能力を備える。
(2.3.2.2.4):ハンドオーバ
ハンドオーバとは、MSの移動、通信品質劣化、トラヒック分散、その他の理由により、通信を継続させながらMSの網へのアクセスポイントを変更する手順をいう。本手順にはアクセス無線リンクの切替、及び場合によってはアクセス有線リンクの切替手順が含まれる。
ハンドオーバを実行するため、本システムは以下の能力を備える。
まず、本システムは、次のハンドオーバをサポートする能力を備える。
a)セル内セクタ間ブランチ追加ハンドオーバにあっては、使用中のハンドオ ーバブランチと同一セル異セクタ内にハンドオーバブランチを追加するハンドオーバが行われる。本ハンドオーバに伴ってアクセス有線リンクの追加は行われない。
b)セル間ブランチ追加ハンドオーバにあっては、使用中のハンドオーバブランチと異セル内にハンドオーバブランチを追加するハンドオーバが行われる。本ハンドオーバに伴って追加セルへのアクセス有線リンクの追加も行われる。
c)セル内セクタ間ブランチ削除ハンドオーバにあっては、ハンドオーバハンドオーバ、すなわち、セル内セクタ間ブランチ追加ハンドオーバ実行後のセル内セクタ間ダイバーシチハンドオーバ状態において、そのうちの1セクタのハンドオーバブランチを削除するハンドオーバが行われる。本ハンドオーバに伴ってアクセス有線リンクの削除は行われない。
d)セル間ブランチ削除ハンドオーバにあっては、セル間ブランチ追加ハンドオーバ実行後のセル間ダイバーシチハンドオーバ状態において、そのうちの1セルのハンドオーバブランチを削除するハンドオーバが行われる。本ハンドオーバに伴って削除セルのためのアクセス有線リンクの削除も行われる。
e)セル内ブランチ切替ハンドオーバにあっては、通信中のすべてのハンドオーバブランチを解放し、新たにハンドオーバ先セルにアクセスリンクを設定するハンドオーバが行われる。ハンドオーバ前後でサービス属性に変更がない場合、アクセス有線リンクは維持される。なお、セル内セクタ間を含む。
f)セル間ブランチ切替ハンドオーバにあっては、通信中のすべてのハンドオーバブランチを解放し、新たにハンドオーバ先セルにアクセスリンクを設定するハンドオーバが行われる。本ハンドオーバ実行に伴い、アクセス有線リンクの切替も実行される。
g)セクタ内周波切替ハンドオーバにあっては、通信中のすべてのハンドオーバブランチについて、同一セクタ内で異無線周波数チャネルへの切替を行うハンドオーバが行われる。本ハンドオーバに伴ってアクセス有線リンクの追加/削除は行われない。
h)コード切替は、通信中のあるハンドオーバブランチについて、同一セクタ内で下りショートコードを同一コード種別の異コードに切り替えるハンドオーバである。本ハンドオーバに伴ってアクセス有線リンクの切替は行われない。
i)ユーザ速度切替では、ユーザ間のコネクション属性の変更(速度変更、音声−ボイスバンドデータ切替等)のためにそのコネクションのためのすべてのハンドオーバブランチを解放し、新たに変更後のコネクションをサポート可能なアクセスリンクが設定される。
j)ACCH切替は、個々のコネクション毎の解放、あるいは呼の解放に伴う対応するコネクションの解放に伴いACCHが使用中の無線リソースが解放される場合で、他の呼のためにACCHの継続的確保が必要な場合、或いはACCHに要求される伝送速度を変更する場合に、他のコネクションのためのアクセス有線リンク、アクセス無線リンクにACCHを切り替える。
k)なお、コード種別切替を行ってもよい。この場合には、通信中のすべてのハンドオーバブランチについて、同一セクタ内でショートコードを異コード種別のコードに切り替えられる。本ハンドオーバに伴ってアクセス有線リンクの切替は行われない。なお、上記したブランチ追加ハンドオーバによって同時に接続され得る最大ハンドオーバブランチ数はNである。
また、本システムは、MSが、とまり木チャネル測定結果及び網からの呼受付情報に基づいて、網に対してブランチ追加ハンドオーバ、ブランチ削除ハンドオーバ、ブランチ切替ハンドオーバの起動を行う能力を備える。なお、本起動情報には、ハンドオーバが実行される候補セクタの指定情報が含まれる。呼受付制御については2.3.2.2.7章に詳述する。
また、本システムは、網が、MSからの上記ハンドオーバ起動に基づいて上記候補セクタよりハンドオーバ実行セクタを決定し、ハンドオーバを実行する能力を備える。
また、本システムは、ブランチ追加ハンドオーバの場合、網が追加ブランチについて、既存ブランチと同一の無線周波数を持つ無線周波数チャネル上にアクセス無線リンクのための無線リソースを割り当てる能力を備える。また、1コネクションのすべてのブランチについて同一の上りコードリソースを割り当てる能力を備える。無線リソース選択については2.3.2.2.5章に詳述する。
また、本システムは、網が、要求される無線リソースもしくは他の網内リソースの不足のためにハンドオーバを実行できない場合、MSからのハンドオーバ起動を無視する能力を備える。また、MSが、自身のハンドオーバ起動要求に対して網よりハンドオーバ実行の指示を受信しない場合、一定時間後に再度ハンドオーバの起動分析を行い、必要であれば再度ハンドオーバの起動を行う能力を備える。また、本システムは、MSが、とまり木チャネル測定結果に基づき、網に対して追加ブランチの下りアクセス無線リンクの初期送信電力決定のための情報を送出する能力を備える。
また、本システムは、網が、MSからの上記の初期送信電力決定情報に基づき、各追加ブランチの下りアクセス無線リンクの初期送信電力を決定する能力をを備える。なお、送信電力制御については2.3.2.2.6章に詳述する。
また、本システムは、ブランチ追加ハンドオーバにおいて、MSが、報知情報(20msec定期報告情報)に基づいて、自身と各ブランチ追加候補セクタとの上りロングコード位相差、及び自身の用いているフレームオフセット群、スロットオフセット群を網に通知する能力を備える。
また、本システムは、網が、MSより通知された上りロングコード位相差情報、フレームオフセット群、およびスロットオフセット群に基づき、ブランチ追加セクタにおいて上りアクセス無線リンクの同期を確立する能力を備える。
また、本システムでは、ブランチ切替、セクタ内異周波、ユーザ速度切替の各ハンドオーバと同時に、セル内セクタ間ブランチ追加、セル間ブランチ追加の一方もしくは両方のハンドオーバが起動、実行され得る。なお、セル内セクタ間ブランチ追加、セル間ブランチ追加ハンドオーバによって追加されるブランチ数は合わせて最大N−1である。
また、本システムは、ブランチ追加、ブランチ削除ハンドオーバが同時に起動実行され得る。なお、これらの組合せ実行後のブランチ数は最大Nである。
また、本システムは、アクセスリンク設定と同時にブランチ追加ハンドオーバ、その他のコネクションのブランチ切替ハンドオーバ、ACCH切替、その他のコネクションのコード種別切替が実行され得る。
また、本システムは、網が、ショートコードリソースの有効利用のために、コード切替をMSに要求する能力を備える。
また、本システムでは、アクセスリンク解放と同時にACCH切替が実行され得る
。なお、SDCCHのハンドオーバは行わない。
(2.3.2.2.5):無線リソース選択
無線リソース選択とは、SDCCH設定、アクセスリンク設定、ハンドオーバの各手順のために、MSより送られた情報に基づき適当な無線リソース(無線周波数チャネル、ショートコード、オフセット値等)を選択することをいう。
無線リソース選択のため、本システムは以下の能力を備える。まず、本システムは、MSが、自身の無線機能力(対応無線周波数チャネル、対応マルチコード数、etc.)を網に通知する能力を備える。
また、本システムは、網が、個々のMS固有の上りロングコードを網内データベースより得る能力を備える。
また、本システムは、網が、個々のMSの上りショートコードの使用状況を管理し、個々のコネクションのための上りショートコードを選択する能力を備える。また、本システムは、網が、セクタ毎の上り干渉量、及び要求された通信速度
、品質に基づき、要求された無線リソース選択の実行/拒否を決定する能力を備える。
また、本システムは、網が、セクタ毎の下りショートコードの使用状況を管理し、要求に応じて個々のコネクションのための下りショートコードを選択する能力を備える。
また、本システムは、網が、SDCCH設定手順、アクセスリンク設定手順のための無線リソース選択において無線フレームオフセット群、スロットオフセット群を選択する能力を備える。
(2.3.2.2.6):送信電力制御
送信電力制御とは、RACH・FACH上の信号送信、SDCCH設定、アクセスリンク設定、ハンドオーバの各手順における無線アクセスリンクの初期送信電力決定、また、ダイバーシチハンドオーバ中の各ハンドオーバブランチの下り送信電力制御を行うことをいう。なお、本手順にはレイヤ1によって実行される送信電力制御は含まない。
(1)上り初期送信電力値設定
移動局から基地局へ上り無線チャネルを介して送信を行うときの送信電力は、上り無線チャネルの容量を節約し、かつ、他の無線アクセスリンクへの悪影響を防止するためにも、可能な限り最小に抑えるべきである。そして、上り送信電力を最小化するためには、例えば待ち受けるべき無線ゾーンまたは通信中にハンドオーバすべき無線ゾーンを選択する場合に最小の送信電力で交信を行うことが可能な無線ゾーンを選択するべきであり、その選択をするための何らかの手段が必要である。
しかしながら、従来のシステムにおける移動局は、このような無線ゾーンの選択のための判断資料として、各基地局からの受信レベルまたはSIR(信号対干渉電力比)のみしか検知することができなかった。しかも、各基地局の送信電力値が基地局毎に異なっている場合もある。このため、従来のシステムでは、移動局から網に対する上り送信電力の最適化を移動局が自律的に行うことが不可能であった。
そこで、本システムでは、この問題を解決し、最適な上り初期送信電力値設定を行うため、以下の能力が備えられている。
まず、本システムは、網が、とまり木CHにおける定期報告情報(20msec毎に送信する報知情報)を使用して、基地局内の伝送損失(ケーブルロス等)を考慮して補正した補正後とまり木CH送信電力値を報知する能力を備える。
また、本システムは、網が、とまり木CHにおける定期報告情報(20msec毎)を使用して、上り干渉量を報知する能力を備える。
また、本システムは、MSが、補正後とまり木CH送信電力値、上り干渉量、MSで測定したとまり木CH受信電力値、運用データとして保持する基地局所要受信SIRを基に、初期送信電力値を設定する能力を備える。
ここで、図792を参照し、上記能力に基づいて行われる上り送信電力値の最適化について説明する。
まず、図792に示すように、基地局AおよびBが存在し、それぞれのとまり木チャネルを介して報知情報を送信しており、各々のとまり木チャネル送信電力値(上記補正後のもの)がPaおよびPbであったとする。また、移動局が双方の基地局からとまり木チャネルを介して報知情報を受信したときの受信レベルをRaおよびRbとする。
この場合、移動局は、各報知情報に含まれる各基地局AおよびBのとまり木チャネル送信電力値PaおよびPbと、当該移動局における各基地局AおよびBからのとまり木チャネル受信レベルRaおよびRbとに基づき、基地局Aと移動局との間の伝搬損失Lpa=Pa−Raおよび基地局Bと移動局との間の伝搬損失Lpbとを求めることができる。
そして、移動局では、例えば待ち受けるべき無線ゾーンの選択時あるいはハンドオーバ先の無線ゾーンの選択時に、上記のようにして各基地局毎に求めた伝搬損失と、各基地局の上り干渉量と、基地局所要受信SIRとから、各基地局毎に所要上り送信電力を演算し、所要上り送信電力が最小となる基地局(無線ゾーン)を選択し、その基地局に合わせて上り送信電力を最適化(最小化)することができる。
このように、本システムによれば、とまり木チャネル送信電力値が各基地局間で異なる場合でも、移動局における上り送信出力を最適化することが可能になる。
(2)下り初期送信電力値設定
1)FACH、下りSDCCH
MSは、RACHで移動局とまり木CH受信SIR値を網(BTS)に通知する。また、網(BTS)は、移動局とまり木CH受信SIR値、及び、網(BTS)内運用情報のとまり木CH送信電力値、MSにおけるFACH(SDCCH)所要受信SIR値、レート補正値から下り 初期送信電力値を設定する。
2)下りTCH
網(BTS)は、とまり木CHにおける報知情報(BCCH1)を使用して、とまり木CH送信電力値(補正無し)を報知する。MSが、SDCCHで移動局とまり木CH受信SIR値を網(BSC機能)に通知する。MSが、SDCCHでとまり木CH送信電力値(補正無し)を網(BSC機能)に通知する。
また、網(BSC機能)は、移動局とまり木CH受信SIR値、とまり木CH送信電力値(補正無し)、及び、網(BSC機能)内運用情報のMSにおけるTCH所要受信SIR値、レート補正値から下り初期送信電力値を算出する能力を備える。なお、TCH設定候補ゾーンが複数ある場合は、算出値が最小となるゾーン(メインブランチ)の値を設定値とする。
網(BSC機能)は、基地局に下り初期送信電力を通知する能力を備える。
また、MSが、ダイバーシチハンドオーバ中、ある無線ブランチの信頼度が低くなり、高速送信電力制御が正常に動作しない場合があるため、レイヤ3による低速下り送信電力制御を実施する能力を備える。
MSは、通信中のゾーンにおけるとまり木CH送信電力値(補正なし)及びとまり木CH受信SIR値を定期的に網(BSC)に通知する。
また、本システムは、MSが、通信中におけるMS受信品質が基準品質と同一になるように、MSにおける所要受信SIRを増減させる能力を備える。
網は、上記値をもとに基地局の送信電力制御値を算出し、設定する能力を備える。
(2.3.2.2.7):呼受付制御
呼受付制御とは、基地局において測定及び判定可能である上り干渉量、下り送信電力、使用中設備リソースと、各々の許容限界との比較より、空塞情報を生成し、その情報を基に、発着信時、ベアラ変更時、ハンドオーバ実施時の呼受け付けを制限する制御をいう。本制御手順は、MS及び網で実施し、MSにおける制御の実施については、オプションとする。MSで実施することにより、無駄な発信要求、着信時のTCH設定、ベアラ変更要求、ハンドオーバ要求を抑制することが可能となり、網における制御負荷の軽減に寄与する。呼受け付け制御の更新頻度や、トラヒック集中により網において判断しなければならない状況が存在することから、網における本制御は、必須である。
(1)MSで実施する場合
MSでの実施に関して、本システムは以下の能力を備える。
まず、本システムは、網が報知情報(BCCH2)において、呼受付情報を報知する能力を備える。
また、本システムは、MSが、第1呼発信時のランダムアクセス開始時、第2呼発信時のSETUP送信時、着信時のSETUP受信時(TCHは未設定)、ハンドオーバトリガ送出時、ベアラ変更時のSETUP送信時の直前に、TCHの設定候補である基地局における報知情報(BCCH2)を参照する能力を備える。
また、本システムは、MSが、呼受付情報と比較して割り当ての可否を判定する能力を備える。
(2)網で実施する場合
MSでの実施に関して、本システムは、網が、TCHの起動要求に対して、呼受付情報と比較して割り当ての可否を判定する能力を備える。
(2.3.2.2.8):待ち受け制御
待ち受け制御とは、MSが、電源投入時、または、圏外から圏内に移動した場合、発着信が可能である状態に遷移するように制御するという。また、MSの移動により、待ち受けゾーンを変更する手順を待ち受けゾーン移行制御と称する。
(1)待ち受け制御
待ち受け制御を実行するため、本システムは以下の能力を有する。まず、本システムは、網が、とまり木CHにおける定期報告情報(20msec毎)を使用して、基地局内の伝送損失(ケーブルロス等)を考慮して補正した補正後とまり木CH送信電力値を報知する能力を有する。
また、本システムは、MSが、検索した下りロングコードを保持するゾーンの補正後とまり木CH送信電力値、MSで測定したとまり木CH受信電力値を基に、最小値を選択し、そのゾーンの報知情報(BCCH1)を参照する能力を備える。
また、本システムは、網が、とまり木CHにおける報知情報(BCCH1)を使用して、待ち受け許可レベル、待ち受け劣化レベル、網番号、規制情報等を報知する能力を備える。
また、本システムは、MSが、参照した報知情報(BCCH1)より、待ち受け許可判定を行う能力を備える。
また、本システムは、網が、とまり木CHにおける報知情報(BCCH1)を使用して、制御チャネル構造情報を報知する能力を備える。
また、本システムは、MSが、参照した報知情報(BCCH1)より、待ち受けるべきPCHを決定する能力をを備える。
また、本システムは、MSが、参照した報知情報(BCCH1)より、使用すべきRACHを決定する能力を備える。
また、本システムは、網が、とまり木CHにおける報知情報(BCCH1)を使用して、そのゾーンの上りロングコードを報知する能力を備える。
また、本システムは、MSが、参照した報知情報(BCCH1)より、RACH、SDCCHで使用すべき上りロングコードを決定する能力を備える。
(2)待ち受けゾーン移行制御
また、待ち受けゾーン移行制御を実行するため、本システムは、網が、とまり木CHにおける報知情報(BCCH1)を使用して、周辺ゾーンの下りロングコードを報知する能力を備える。また、本システムは、MSが、参照した報知情報(BCCH1)より、周辺ゾーンの下りロングコードを検索し、ゾーン移行する能力を備える。
(2.3.2.3):モビリティサービスに関するシステム能力
モビリティサービスに関するシステム能力について説明する。
(2.3.2.3.1):端末位置登録・更新
移動端末の移動性を保証するために端末位置を網が管理する。このため、端末位置登録は、ユーザが網内で最初に認識された時(最初に電源を投入した時、もしくは他網ユーザが当該網にローミングをしてきた時)に行われる。一方、端末位置更新は、同一網内でロケーションエリアが変わった時に自動的に実施される。これにより、網内の端末位置情報を書き換える。
端末位置登録・更新を実行するため、本システムは、以下の能力を備える。
まず、本システムは。MSが位置情報を認識できるように、網が位置情報をMSへ報知する能力を備える。
また、本システムは、MSが網内を移動した場合に、網内で管理している位置エリアから移動したことを認識し、MSで管理している位置情報の更新を要求する能力を備える。
また、本システムは、網とMSと位置登録手順用の制御信号の送受信を行うために、SDCCHを確立する能力を備える(SDCCH制御参照)。
また、本システムは、不正移動機からの網へのアクセスを防ぐために端末認証を行い、成功した場合にのみ網内の位置情報更新を行う能力を備える。
また、本システムは、網がMSに新たなTMUIを割り当てる能力を備える。
また、本システムは、TMUIを使用した認証が失敗したら、IMUIを用いた認証をMSに対して起動する能力を備える。
また、本システムは、位置登録手順が完了したことを網からMSに通知する能力を備える。
また、本システムは、MSが位置登録・更新結果通知を受信出来ない場合に、MSが再度位置登録/更新手順を起動させる能力を備える。
(2.3.2.4):セキュリティサービスに関するシステム能力
次に、セキュリティサービスに関するシステム能力について説明する。
(2.3.2.4.1):ユーザ認証
ユーザ認証とは、網へサービス要求をしてくる各々の移動機ユーザが正当であるかを確認することをう。これにより不正移動機による不当な網へのアクセスを防止できる。本手順は、MS発信(第一呼)、着信、位置登録の際に実行される。
ユーザ認証を実行するため、本システムは以下の能力を備える。まず、本システムは、MSが網にアクセスしてきた際に、そのMSの認証を実行するために必要な情報(認証演算結果、乱数)を網内で生成し、MSに認証演算を要求する能力を備える。又、認証後に行われる秘匿演算で使用される秘匿キーを生成する能力を備える。
また、本システムは、網から通知された乱数をもとにMSが認証演算結果を生成し、網に通知する能力を備える。
また、本システムは、網が生成した認証演算結果とMSからの認証演算結果を照合する能力を備える。
また、本システムは、TMUIを用いて行われた認証が失敗した場合に網がMSにIMUIを問い合わせ、IMUIに基づいた認証関連データを取得し、再度認証手順を実行させる能力を備える。
また、本システムは、IMUIによる網内データにより認証演算に失敗した場合に
、発信、着信、位置登録手順を中止させる能力を備える。
(2.3.2.4.2):秘匿
秘匿とは、ユーザから本システムユーザのサービス要求に基づき、網−MS間での制御信号(SDCCH、ACCH)とユーザ情報(TCH)において、不正傍受やデータ改ざんを防ぐために信号を暗号化を行う一連の制御をいう。本制御手順は発信、着信及び位置登録手順において実施される。
秘匿を実行するため、本システムは、無線インタフェース上の制御信号、ユーザ情報のCiphering 及びDecipheringするために必要な情報(秘匿キー、秘匿キー生成のための関連情報等)を管理し、秘匿手順時に網内及びMSへデリバリーする能力を備える。
また、本システムは、上記のデリバリーされた情報により、データを演算実行し無線インタフェース上へ送受信させる能力を備える。
また、本システムは、サイファリング(Ciphering)及びデサイファリング(Deciphering)の開始タイミングを網とMSとの間で指示する能力を備える。
(2.3.2.4.3):TMUI管理
TMUIは、(1)エアーインタフェース上の秘密性を確保する(IMUIの隠蔽)目的、(2)エアーインタフェース上での端末識別子の情報量を削減する目的で、エアーインタフェース上で一時的な端末識別子(=ユーザ識別子)として用いられる。
在圏するMSに対して網がTMUIを割り当て、MSに割り当てられたTMUIを通知し、当該MSが在圏している間、網でそのTMUIを管理する。TMUI管理は、位置登録、発信、着信手順にて実施される。但し、本システムでは、発着信時のTMUI割り当てはオプションとする。
TMUI管理を実行するため、本システムは以下の能力を備える。まず、本システムは、網がMSとのアクセスを行う場合(位置登録、更新手順、発着信手順(オプション))に、MSに対してTMUIを生成し、確保する能力を備える。
また、本システムは、網が生成したTMUIをMSに通知し、MSがTMUI記憶したことを確認する能力を備える。なお、位置登録時にはTMUIを割当てたノードを特定する情報とともに移動機へ通知される。発着信時には、TMUIのみを移動機へ通知する。
また、本システムは、TMUIを網からMSへ通知する場合に、その内容を不正に傍受されないよう、エアーインタフェース上で秘匿実施後に、TMUIの通知を起動する能力を備える。
また、本システムは、TMUIの二重割り当て等が行われないようにTMUIの使用状態等を管理する能力を備える。
(2.3.2.5):システム管理に関するシステム能力
次に、システム管理に関するシステム能力について説明する。
(2.3.2.5.1):システム同期条件
システム同期条件とは、網、及び移動機でダイバーシティハンドオーバを大幅なバッファリング遅延なく行うために必要なシステム内の同期条件をいう。具体的には、例えば、640ms周期である。
上記システム同期条件を満たすため、本システムは、640ms周期の基準クロックに対して、MSC(MCC)機能と配下のBTSは従属同期をとり、クロックタイミングを保持する。なお、MSC機能と配下のBTS間における640ms周期クロックの位相同期誤差は5ms以内となっている。
(2.4):制御方式
次に、制御方式を説明説明する。
(2.4.1):機能網アーキテクチャ
図3に本システムの機能網アーキテクチャを示す。それぞれの機能は、ITU−T勧告に準拠する。
図において、CCAFは、移動機端末上に有り、ユーザにサービスアクセスを提供する、ユーザと網側の呼制御機能(CCF)とのインタフェースである。また、TACAFは、移動機端末上に構成されており、ページングの検出等の移動機端末へのアクセスを制御する。
次に、BCAFは、移動機端末上に構成されており、移動端末の無線ベアラを制御する。また、BCFは、ベアラを制御する。また、BCFrは網側に設けられており、無線ベアラを制御する。
次に、TACFは、網側に設けられており、ページング等の実行等の移動端末へのアクセスを制御する。また、CCFは、呼/コネクション制御を行う。SCFは、サービス制御を行う。SDFは、サービス関連各種データを蓄積する。LRCFは、モビリテイ制御を行う。LRDFは、モビリテイ関連の各種データを蓄積する。SSFは、CCFとSCFとのインタフェースである。また、サービス制御のトリガの検出も行う。SRFは、情報蓄積装置等の特殊装置とのアクセスを制御する。
次に、MCFは、移動端末上に設けられており、非呼関連のサービスにおける網とのインタフェースである。一方、SACFは網側に設けられており、非呼関連のサービスのおける移動機端末とのインタフェースである。
次に、MRRCは、移動端末に設けられており、無線資源の制御を行う。一方、RRCは、網側に設けられており、無線資源を制御する。また、MRTRは、移動端末に設けられており、秘匿や出力制御等を行う。一方、RFTRは、網側に設けられており、秘匿や出力制御等を行う。
次に、UIMFは、移動ユーザに関する情報を保持し、ユーザ認証及び秘匿を提供する。なお、以下の説明において、UIMFは、UTMFと記載することもある。
図4は、機能網アーキテクチャをコミュニケーション・コントロール・プレーンと無線リソース・コントロール・プレーンに分割して示したものである。この図において各機能エンティティの番号(FE Number)は、図270に示す機能エンティティ名と対応づけれている。
また、各機能エンティティの関係は以下のようになっている。
FE01とFE06の間(CCAF−CCF)はRelationship raと、FE02とFE05の間(TACAF−TACF)はRelationship rbと、E07とFE09の間(LRCF−SSF)はRelationship rcと、FE07 とFE08の間(LRCF−LRDF)はRelationship rdと、FE09とFE10の間(SSF−SRF)はRelationship reと、FE07とFE10の間(LRCF−SRF)はRelationship rfと、FE05とFE07の間(TACF−LRCF)はRelationship rgと、FE05とFE12の間(TACF−SACF)はRelationship rhと、FE05とFE06の間(TACF−CCF)はRelationship riと、FE05とFE04の間(TACF−BCF)はRelationship rjと、FE05とFE04aの間はrjaと、FE05とFE04bの間はrjb と、FE07とFE12の間(LRCF−SACF)はRelationship rkと、FE11とFE12の間(MCF−SACF)はRelationship rlと、FE01とFE02の間(CCAF−TACAF)はRelationship rmと、FE02とFE03の間(TACAF−BCAF)はRelationship rnと、FE13とFE14の間(MRRC−MRTR)はRelationship roと、FE13とFE15の間(MRRC−RRC)はRelationship rpと、FE15とFE16の間(RRC−RFTR)はRelationship rqと、FE03とFE04の間(BCAF−BCF)はRelationship rrと、FE04とFE06の間(BCF−CCF)はRelationship rsと、FE05とFE15の間(TACF−RRC)はRelationship rtと、FE02とFE13の間(TACAF−MRRC)はRelationship ru と、FE02とFE17の間(TACAF−TIMF)はRelationship rvと、FE11とFE17の間(MCF−TIMF)はRelationship rwと、FE01とFE18の間(CCAF −UIMF)はRelationship rxと、FE11とFE18の間(MCF−UIMF)はRelationship ryと、FE04aとFE04bの間(BCFr−BCF)はRelationship r44と、FE06とFE06の間(CCF −CCF)はRelationship r66と、FE07 とFE07の間(LRCF−LRCF)はRelationship r77と、FE05とFE05の間(TACF−TACF)はRelationship r55と、FE08とFE08の間(LRDF−LRDF)はRelationship r88と、各々呼 ばれる。図271は、各機能エンティティの関係をまとめたものである。
(2.4.2):基本通信サービス情報フロー
(2.4.2.1):発信(第1呼、追加呼)
a)機能モデル(Functional model)
a−1)第1呼(Inital outgoing call)
図5に発信第1呼の機能モデルを示す。なお、無線リソースはセットアップ要求呼を受けた同一のTCAFの制御下にあるBCFrにより選択される。無線リソースの選択により、シナリオ複合FEs網が形成される。
a−2)追加呼(Outgoing call additional)
図6に発信追加呼の機能モデルを示す。なお、無線リソースはセットアップ要求呼を受けた同一のTCAFの制御下にあるBCFrにより選択される。無線リソースの選択により、シナリオ複合FEs網が形成される。
b)情報フロー(Information flows)
b−1)第1呼(Initial outgoing call)
図7、図8に第1呼の情報ダイアグラムを示す。
b−2)追加呼
図9に追加呼の情報ダイアグラムを示す。
c)情報フロー、情報要素、機能エンティティ動作の定義
(Definitions of Information Flows,Information Elements,and Functional Entity Actions)
以下、情報フロー等について述べるとともに、対応する情報要素等を表にまとめて示す。ただし、対応する要素がない場合には表を省略する場合がある。
CCAFは移動機による網への端末アクセスのセットアップ要求呼およびCCAFとTACAFとの間の接続のセットアップ要求呼を発信する場合、TA SETUP req.ind.(TAセットアップreq.ind.)を用いる(図272参照)。
TA SETUP req.ind.(TAセットアップreq.ind.)は、例えばTACAFおよびTACF間の接続喚起のような、端末アクセスの確立要求のため、TACAFから送信される(図273参照)。
なお、TMUIはIMUIの信頼確立のために利用されるもので、データの短縮のために、ユーザIDにはTMUIの割当てソースのIDは含まれない。
TACFは、TA SETUP PERMISSION req.ind.(TAセットアップ許可req.ind.)により、移動機から網へのアクセスの認証を要求する(図274参照)。
Reverse Long Code Retrieval req.ind.(上りロングコード検索req.ind.)は上りロングコードの検索のため用いられる(図275参照)。
Reverse Long Code Retrieval req.ind.(上りロングコード検索req.ind.)は上りロングコードの検索のため用いられる(図276参照)。
Reverse Long Code Retrieval resp.conf.(上りロングコード検索resp.conf.)は上りロングコードの検索のため用いられる(図277参照)。
TERMINAL STATUS UPDATE req.ind.(端末状態更新 req.ind.)は端末状態の更新のため用いられる(図278参照)。
TERMINAL STATUS UPDATE resp.conf.(端末状態更新 resp.conf)は前記要求に対して応答する(図279参照)。
ADD ROUTING INFO req.ind.(ルーチング情報追加req.ind.)は加入者のプロファイルにルーチングアドレスを追加するためLRDFに送信される。本情報フローは認証された移動機が発見され、前記関連の情報が得られた場合にのみ送信される(図280参照)。
ADD ROUTING INFO resp.conf.(ルーチング情報追加resp.conf.)は前記要求 に対して応答する(図281参照)。
LRCFはTACFに対して移動機端末の網へのアクセスの承認を通知するためTA SETUP PERMISSION resp.conf.(TAセットアップ許可resp.conf.)を発動させる(図282参照)。
Reverse Long Code Retrieval resp.conf.(上りロングコード検索resp.conf.
)は上りロングコード検索のため用いられる(図283参照)。
TA SETUP resp.conf.(TAセットアップresp.conf.)は端末アクセスの確立の完了を通知する(図284参照)。
TA SETUP resp.conf.(TAセットアップresp.conf.)は端末アクセス、CCAFおよびTACAF間の接続完了のセットアップの確認のため用られる(図285参照)。
SETUP req.ind.(セットアップreq.ind.)は接続の確立要求のため用いられる(図286参照)。
TACF Instance ID Indication req.ind.(TACFインスタンスID指示req.ind.)は上りロングコードの検索のため用いられる(図287参照)。
MMRCはCELL CONDITION MEASUREMENT req. ind.(セル状態検出req.ind.)セル選択情報の検索を開始する。本フローは確認を要求する情報フローであり、その確認(すなわちCELL CONDITION MEASUREMENT resp.conf.(セル状態検出resp.conf.))が検出結果を提供する(図288参照)。
CELL CONDITION MEASUREMENT resp. conf.(セル状態検出resp. conf.)はCELL CONDITION MEASUREMENT req. ind.(セル状態検出req. ind.)からの要求に対しセル選択情報の検出結果を提供する(図289参照)。
移動機端末はセル選択情報の報告のためCELL CONDITION REPORT req. ind.(セル状態報告req. ind.)用いる。網は無線チャネルの選択のため本情報を用い る。本情報フローは確認を要求しない(図290参照)。
SSFは発信ユーザの認証要求ののためCALL SETUP PERMISSION req.ind.(呼セットアップ許可req. ind.)を発動する(図291参照)。
USER PROFILE RETRIEVAL req.ind.(ユーザプロファイル検索req.ind.)はユ ーザプロファイルの検索要求のため用いられる(図292参照)。
USER PROFILE RETRIEVAL resp.conf.(ユーザプロファイル検索resp.conf.)は前記要求に対して応答する(図293参照)。
LRCFは発信ユーザの認証通知のためCALL SETUP PERMISSION resp.conf.(呼セットアップ許可resp.conf.)を発動する(図294参照)。
SETUP req.ind.(セットアップreq.ind.)は接続の確立要求のため用いられる
(図295参照)。
PROCEEDING req.ind.(手続きreq.ind.)は所望に応じて受信側の接続セット アップの有効性、認証、ルーチングおよび呼進行の継続を報告する。本情報フローは確認を要求しない(図296参照)。
TACF−RRC間(=rt)において、網はMeasurement Condition Notification req.ind.(状態検出req.ind.)により、移動機におけるセル選択情報の検出および報告の状態を指示する。移動機が空きモードの場合、網は定期的に前記Measurement Condition Notification req.ind.(状態検出req.ind.)を指示する。移動機が通信中の場合、網は状態の変更時に前記Measurement Condition Notification req.ind.(状態検出req.ind.)を指示する。本情報フローは確認を要求しない(図297参照)。
MRRC−RRC間(=rp)において、網はMeasurement Condition Notification req.ind.(状態検出req.ind.)により、移動機におけるセル選択情報の検出および報告の状態を指示する。移動機が空きモードの場合、網 は定期的に前記Measurement Condition Notification req.ind.(状態検出req.ind.)を指示する。移動機が通信中の場合、網 は状態の変更時に前記Measurement Condition Notification req.ind.(状態検出req.ind.)を指示する。本情報フローは確認を要求しない(図298参照)。
CCF’−CCF’間(=r66)におけるREPORT req.ind.(報告req.ind.)は網に係る報告状態および/またはその他の種類の情報(例えば注意、保留、保持、解除等)の報告のため用いられる。本情報フローは確認を要求しない(図299参照)。
CCAF’−CCF’間(=ra)におけるREPORT req.ind.(報告req.ind.)は網に係る報告状態および/またはその他の種類の情報(例えば注意、保留、保持、解除等)の報告のため用いられる。本情報フローは確認を要求しない(図300参照)。
SETUP resp.conf.(セットアップ resp.conf.)は接続確立の確認のため用いられる(図301参照)。
SETUP resp.conf.(セットアップ resp.conf.)は接続確立の確認のため用い られる(図302参照)。
(2.4.2.2):着信(第一呼、追加呼)
a)機能モデル(Functional model)
a−1)第一呼(Initial incoming call)
図10に着信第一呼の機能モデルを示す。
a−2)着信追加呼(Incoming additional call)
図11に着信追加呼の機能モデルを示す。
b)情報フロー(Information flows)
b−1)第1呼(Initial incoming call)
図12は着信第一呼の情報フローダイアグラムである。
図13は着信第一呼の情報フローダイアグラムである。
図14は着信第一呼の情報フローダイアグラムである。
b−2)着信追加呼(Incoming additional call)
図15は着信追加呼の情報フローダイアグラムである。
図16は着信追加呼の情報フローダイアグラムである。
b−3)着信追加呼(Incoming additional call)
c)情報フロー、情報要素、機能エンティティ動作の定義
以下、情報フロー等について述べるとともに、対応する情報要素等を表にまとめて示す。ただし、対応する要素がない場合には表を省略する場合がある。SETUP req.ind.(セットアップ req.ind)は接続の確立要求のため用いられる(図303参照)。
ROUTING INFO.QUERY req.ind.(ルーチング情報探索 req.ind.)はルーチングの探索のため用いられる(図304参照)。
受信側ユーザ番号、あるいはローミング番号は、受信側ユーザの識別子として用いられる。この場合ローミング番号が用いられる。
TERMINAL ID RETRIEVAL req.ind.(端末ID 検索 req.ind.)はユーザプロファイルの検索要求のため用いられる(図305参照)。
ローミング番号は本情報フローにあって受信側ユーザIDの代わりとして検索対象のユーザ特定のために用いられる。
その選択過程にあって検索対象のデータが特定される。本情報フローにおける本情報要素はユーザIDを特定する。
TERMINAL ID RETRIEVAL resp.conf.(端末 ID 検索 resp.conf.)は端末 ID 検索req.ind.に対して応答する(図306参照)。
TERMINAL STATUS QUERY req.ind.(端末状態探索req.ind.)は例えば端末がア クセス中の場合等における端末状態の探索のため、用いられる(図307参照)。
その選択過程にあって検索対象のデータが特定される。本情報フローにおける本情報要素はユーザの通信状態を特定する。
TERMINAL STATUS QUERY resp.conf.(端末状態探索resp.conf.)は端末状態探索req.ind.からの要求に対して応答する(図308参照)。
TERMINAL STATUS UPDATE req.ind.(端末状態更新req.ind.)は端末状態の更 新のため用いられる(図309参照)。
TERMINAL STATUS UPDATE resp.conf.(端末状態更新resp.conf.)は端末状態更 新req.ind.からの要求に対して応答する(図310参照)。
PAGING AREA QUERY req.ind.(ページング領域探索req.ind.)は端末がアクセスしていないと認められる場合にTACFを含むページング領域の探索のため、用いられる(図311参照)。
その選択過程にあって検索対象のデータが特定される。本情報フローにおける本情報要素はページング領域を特定する。
PAGING AREA QUERY resp.conf.(ページング領域探索resp.conf.)はページン グ領域探索req.ind.からの要求に対して応答する(図312参照)。
PAGE req.ind.(ページreq.ind.)はTACFのページング開始のため用いられる(図313参照)。
LRCFはページング関係IDを作成する。そのページング関係IDは要求および応答を相関させるため、用いられる。
PAGING req.ind.(ページングreq.ind.)は移動機を網中に位置づけて通信の経 路を決定するため、移動機を符号化するために用いられる。本要素は確認を要求する情報フローである(図314参照)。
TACFはページングIDを作成する。ページングは応答の識別のため用いられる。
PAGING resp.conf.(ページングresp.conf.)は前記要求に対する応答として用 いられる(図315参照)。
PAGE resp.conf.(ページresp.conf.)は応答としてページング結果をLRCFに通 知する。LRCFは本情報フローを受信すると同時にユーザへの対応としてユーザ認証のため、SLPを強制的に初期化する(図316参照)。
なお、本情報フローは端末からの応答がない場合にも用いられ、選択する情報要素が不明となった場合、網からのページング要求に対して端末からの応答がなかったものと見なすことになる。
Reverse Long Code Retrieval req.ind.(上りロングコード検索req.ind.)は上りロングコード検索に用いられる(図317参照)。
Reverse Long Code Retrieval req.ind.(上りロングコード検索req.ind.)は上りロングコードの検索に用いられる(図318参照)。
Reverse Long Code Retrieval resp.conf.(上りロングコード検索resp.conf.
)は上りロングコードの検索に用いられる(図319参照)。
MRRCはCell Condition Measurement req.ind.(セル状態検出req.ind.)によりセル選択情報の検出を開始する。本情報要素は確認を要求する情報フローであり、その確認(すなわちCell Condition Measurement resp.conf.(セル状態検 出resp.conf.))は前記検出結果を提供する(図320参照)。
Cell Condition Measurement resp.conf.(セル状態検出resp.conf.)はCell Condition Measurement req.ind.(セル状態検出req.ind.)からの要求に応じてセル選択情報の検出結果を提供する(図321参照)。
移動機には、前記cell Condition Report req.ind.(セル状態報告req.ind.)により、セル選択情報が報告される。本情報は無線チャネルの選択に用いられる。本情報要素は確認を要求しない情報フローである(図322参照)。
ADD ROUTING INFO. req.ind.(ルーチング情報追加req.ind.)は加入者プロファイルへのルーチング情報の追加のため、LRDFpに送信される。認証された移動 機が発見され、上記関連の情報が得られた場合にのみ送信される(図323参照)。
ADD ROUTING INFO. resp.conf.(ルーチング情報追加resp.conf.)は上記 ADD ROUTING INFO. req.ind.(ルーチング情報追加req.ind.)に対する応答である(図324参照)。
PAGE AUTHORIZED req.ind.(ページ認証req.ind.)はTACFへの前記端末の認 証結果の通知のため用いられる(図325参照)。
Reverse Long Code Retrieval resp.conf.(上りロングコード検索resp.conf.)は上りロングコード検索のため、用いられる(図326参照)。
PAGE AUTHORIZED req.ind.(ページ認証req.ind.)はTACAFへの前記端末の認 証結果の通知のため用いられる。
ROUTING INFO QUERY resp.conf.(ルーチング情報探索resp.conf.)は前記要 求に対して応答する(図327参照)。
Routing address and TACF instance ID(アドレスルーチングおよびTACFインスタンスID)は、この場合、ルーチング情報の特定のため用いられる。アドレスルーチングは基地網におけるルーチングのため用いられる。
SETUP req.ind.(セットアップreq.ind.)は接続の確立のため用いられる(図328参照)。
TERMINATION ATTEMPT req.ind.(成端試行req.ind.)は、通信継続を要する場合に、ユーザのプロファイルの要求のため用いられる(図329参照)。
USER PROFILE RETRIEVAL req.ind.(ユーザプロファイル検索req.ind.)はLRDFからの、着信側ユーザのプロファイル検索のため用いられる(図330参照)。
USER PROFILE RETRIEVAL resp.conf.(ユーザプロファイル検索resp.conf.)はLRCFからの要求に対して応答する(図331参照)。
TERMINATION ATTEMPT resp.conf.(成端試行resp.conf.)はSSFからの要求に 対して応答する(図332参照)。
SETUP req.ind.(セットアップresp.conf.)は接続の確立のため用いられる(図333参照)。
Proceeding req.ind.(継続req.ind.)は所望に応じて着信側の接続セットアップの有効性、認証を報告するとともに、さらにルーチングおよび呼の状況が継続中であることを報告する。本情報フローは確認を要求しない(図334参照)。
網はMeasurement Condition Notification req.ind.(状態検出req.ind.)により、移動機におけるセル選択情報の検出および報告の状態を指示する。移動機が空きモードの場合、網 は定期的に前記Measurement Condition Notification req.ind.(状態検出req.ind.)を指示する。移動機が通信中の場合、網は状態の変更時に前記Measurement Condition Notification req.ind.(状態検出req.ind.)を指示する。本情報フローは確認を要求しない(図335参照)。
REPORT req.ind.(報告req.ind)は網に係る報告状況および/またはその他の種類の情報の報告のため用いられる。その他の種類の情報として、例えば注意
、保留、保持、解除等がある。本情報フローは確認を要求しない情報フローである(図336参照)。
SETUP resp.conf.(セットアップ req.ind)は接続の確立の確認のため用いられる(図337参照)。
CONNECTED req.ind.(接続 req.ind)は送信済みのSETUP resp.conf.(セッ トアップ resp.conf.)の着信および受納の保証のため用いられる。本情報フローは確認を要求しない情報フローである(図338参照)。
(2.4.2.3):呼解放
(2.4.2.3.1):ユーザ側切断
(a)基本モデル
図17にユーザ側切断の基本モデルを示す。
(b)情報フロー
図18にユーザ側切断の情報フローを示す。
(c)情報フロー定義
RELEASE req.ind.(解放req.ind.)はcall ID(呼ID)およびチャネルのよう な呼接続に組み込まれたリソースの解放のため用いられる。本情報フローは確認を要求する情報フローである(図339参照)。
RELEASE resp.conf.(解放resp.conf.)はそれまで接続に組み込まれた全リソースの解放の指示のため用いられる(図340参照)。
TACFはSCFに呼解放の試行の検出を通知するためTA RELEASE req.ind.(解放req.ind.)を発動させる。本情報フローは最終呼が解放されるとともに、端末のrelationship(リレーションシップ)統合を解除する場合に発動する(図341参照)。
TERMINAL STATUS MAKE IDLE req.ind.(端末空き状態化req.ind.)は端末の呼状態を空き状態とするため用いられる(図342参照)。
TERMINAL STATUS MAKE IDLE resp.conf.(端末空き状態化resq.ind.)は前記TERMINAL STATUS MAKE IDLE req.ind.(端末空き状態化req.ind.)の要求に対し て応答する(図343参照)。
TA RELEASE resp.conf.(TA解放resp.conf.)は前記TA RELEASE req.ind.(TA解放req.ind.)の確認のため用いられる(図344参照)。
(2.4.2.3.2):網側切断
(a)基本モデル
図19に網側切断の基本モデルを示す図を示す。
(b)情報フロー
図20に網側切断の情報フローダイアグラムを示す。
(c)情報フロー定義
以下、情報フロー等について述べるとともに、対応する情報要素等を表にまとめて示す。ただし、対応する要素がない場合には表を省略する場合がある。
RELEASE req.ind.(解放req.ind.)は呼番号、チャネルのような呼接続に組 み込まれたリソースを解放するため用いられる。本フローは確認を要求するフローである(図345参照)。
RELEASE resp.conf.(解放resp.conf.)はそれまで接続に組み込まれた全リソースの解放の指示のため用いられる(図346参照)。
TACFはLRCFに呼解放の試行の検出を通知するためTA RELEASE req.ind.(解放req.ind.)を発動させる。本情報フローは最終呼が解放されるとともに、端末のrelationship(リレーションシップ)統合を解除する場合に発動する(図347参照)。
TERMINAL STATUS MAKE IDLE req.ind.(端末空き状態化req.ind.)は端末の呼状態を空き状態とするため用いられる(図348参照)。
TERMINAL STATUS MAKE IDLE resp.conf.(端末空き状態化resq.ind.)は前記TERMINAL STATUS MAKE IDLE req.ind.(端末空き状態化req.ind.)の要求に対し て応答する(図349参照)。
TA RELEASE resp.conf.(TA解放resp.conf.)は前記TA RELEASE req.ind.(TA解放req.ind.)の確認のため用いられる(図350参照)。
(2.4.2.3.3):非常解放(Abnormal release)
(2.4.2.3.3.1):移動機検出によるラジオリンク失敗(Radio
link failure − mobile detected)
(2.4.2.3.3.1.1):モジュール使用による通常手続き(Common Procedure Modules Used)
モジュール使用による通常手続きには、ユーザ側切断(User disconnect)がある。
(2.4.2.3.3.1.2):情報フローダイアグラム(Information Flow Diagram)
a)機能モデル(Functional model)
網により検出されたスケルチ解放の機能モデルを図21に示す。
図21に示すモデルは非常解放、すなわち移動機により検出されるラジオリンク失敗の機能モデルである。
b)情報フロー(Information flows)
非常解放、すなわち移動機により検出されるラジオリンクの失敗の場合のCC−Plane情報フローのダイアグラムを図22に示す。
c)情報フローおよび情報要素の定義(Definitions of Information Flows,Information Elements)
以下、図22における規定と同様に情報フローおよび情報要素等を説明し、対応する情報要素等を表にまとめて示す。ただし、対応する要素がない場合には表を省略する場合がある。
RADIO LINK FAILURE req.ind.(ラジオリンク失敗req.ind.)はBCAFまたはBCFrにより検出されたラジオリンク失敗の通知のため用いられる。この手続きにあっては、BCAFが本情報フローを発動する(図351参照)。
RELEASE NOTIFICATION req.ind.(解放通知req.ind.)は網および端末間の接 続解放の報告のために用いられる。本情報フローは確認を要求しない情報フローである(図352参照)。
RADIO LINK FAILURE req.ind.(ラジオリンク失敗req.ind.)はラジオリンク 失敗の検出の通知のため用いられる(図353参照)。
RADIO LINK FAILURE req.ind.(ラジオリンク失敗req.ind.)はラジオリンク 失敗の検出の通知のため用いられる(図354参照)。
RADIO LINK FAILURE resp.conf.(ラジオリンク失敗resp.conf.)はRADIO LINK FAILURE req.ind.(ラジオリンク失敗req.ind.)に対する確認情報フローである(図355参照)。
RADIO BEARER RELEASE req.ind.(ラジオベア解放req.ind.)は無線ベアラ解放要求のため用いられる。本情報フローは網により作成される(図356参照)。
TACFはTA RELEASE req.ind.(無線ベアラ解放req.ind.)により端末アクセスの解放を要求する。本情報フローは最終呼の解放の場合にのみ発動する。
TACFはBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)を発動し、BCFにベアラを解放させる(図357参照)。
BEARER RELEASE resp.conf.(ベアラ解放resp.conf.)は前記要求に対する確 認情報フローである(図358参照)。
アンカTACFはBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)の送信により 稼働中のTACFに呼解放中にあるベアラの解放を要求する(図359参照)。
TACFはBCFに対してBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)の発動により、無線ベアラを解放させる(図360参照)。
BEARER RELEASE resp.conf.(ベアラ解放resp.conf.)は前記要求に対する確 認情報フローである(図361参照)。
TACFはBEARER&RADIO BEARER RELEASE req.ind.(ベアラおよび無線ベアラ解放req.ind.)の発動により、ベアラおよび無線ベアラを解放する(図362参照)。
BEARER&RADIO BEARER RELEASE resp.conf.(ベアラおよび無線ベアラ解放resp.conf.)はBEARER&RADIO BEARER RELEASE req.ind.(ベアラおよび無線ベアラ解放req.ind.)の要求によるベアラおよび無線ベアラの解放の確認のため用られる(図363参照)。
BEARER RELEASE resp.conf.(ベアラ解放resp.conf.)は前要求による無線ベアラ解放の完了をTACFに通知する確認情報フローである(図364参照)。
TACFは、LRCFに呼解放の試行の検出を通知するためTA RELEASE req.ind.(TA 解放req.ind.)を発動する(図365参照)。
TERMINAL STATUS MAKE IDLE req.ind.(端末空き状態化req.ind.)は更新ユーザのプロファイルの要求のため用いられる。呼解放のため、本情報フローはユーザの呼状態を空き状態とするため用いられる(図366参照)。
TERMINAL STATUS MAKE IDLE resp.conf.(端末状態空き化resq.ind.)は前記TERMINAL STATUS MAKE IDLE req.ind.(端末空き状態化req.ind.)の要求に対し て応答する(図367参照)。
TA RELEASE resp.conf.(TA解放resp.conf.)は前記TA RELEASE req.ind.(TA解放req.ind.)に対する確認のため用いられる(図368参照)。
(2.4.2.3.3.2):網検出によるラジオリンク失敗(Radio link failure − network detected)
(2.4.2.3.3.2.1):モジュール使用による通常手続き(Common Procedure Modules Used)
モジュール使用による通常手続きには、ユーザ側切断(User disconnect)がある。
(2.4.2.3.3.2.2):情報フローダイアグラム(Information Flow Diagram)
a)機能モデル(Functional model)
図23に端末により検出されるスケルチ解放の機能モデルを示す。
図23は非常解放、すなわち網によるラジオリンク失敗の検出の場合の機能 モデルである。
b)情報フロー(Information flows)
図24に移動機呼解放、すなわち網により検出されるラジオリンク失敗のため非常解放の場合におけるCC−Plane情報フローのダイアグラムを示す。
C)情報フローおよび情報要素の定義
(Definitions of Information Flows,Information Elements)
以下、図24における規定と同様に情報フローおよび情報要素を説明する。
RADIO LINK FAILURE req.ind.(ラジオリンク失敗req.ind.)はBCFrまたはBCFa.よるラジオリンク失敗の検出および報告の通知のため用いられる(図369参照)。
RADIO LINK FAILURE req.ind.(ラジオリンク失敗req.ind.)はジオリンク失 敗の検出の通知のため用いられる(図370参照)。
RADIO LINK FAILURE resp.conf.(ラジオリンク失敗resp.conf.)はRADIO LINK FAILURE req.ind.(ラジオリンク失敗req.ind.)に対する確認情報フローである(図371参照)。
RADIO BEARER RELEASE req.ind.(無線ベアラ解放req.ind.)は無線ベアラ解放要求のため用いられる。本情報フローは網により作成される(図372参照)。
RELEASE NOTIFICATION req.ind.(解放通知req.ind.)は網および端末間の接 続解放の指示のため用いられる。本フローは確認を要求しない情報フローである
(図373参照)。
RADIO BEARER RELEASE resp.conf.(無線ベアラ解放resp.conf.)は前記要求 に対する確認情報フローである(図374参照)。
TACFはTA RELEASE req.ind.(TA解放req.ind.)により端末アクセスの解放を要求する。本情報フローは最終呼の解放の場合にのみ発動する。
TA RELEASE resp.conf.(TA解放resp.conf.)は前記要求に対する確認情報フ ローである。
TACFはBCFに対してBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)の発動により、無線ベアラを解放させる(図375参照)。
BEARER RELEASE resp.conf.(ベアラ解放resp.conf.)は前記要求に対する確 認情報フローである(図376参照)。
アンカTACFはBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)の送信により 稼働中のTACFに呼解放中にあるベアラの解放を要求する(図377参照)。
TACFはBCFに対してBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)の発動により、無線ベアラを解放させる(図378参照)。
BEARER RELEASE resp.conf.(ベアラ解放resp.conf.)は前記要求に対する確 認情報フローである(図379参照)。
TACFはBEARER&RADIO BEARER RELEASE req.ind.(ベアラおよび無線ベアラ解放req.ind.)の発動により、ベアラおよび無線ベアラを解放する(図380参照)。
BEARER&RADIO BEARER RELEASE resp.conf.(ベアラおよび無線ベアラ解放resp.conf.)はBEARER&RADIO BEARER RELEASE req.ind.(ベアラおよび無線ベアラ解放req.ind.)の要求によるベアラおよび無線ベアラの解放の確認のため用いられる(図381参照)。
BEARER RELEASE resp.conf.(ベアラ解放resp.conf.)は前要求による無線ベアラ解放の完了をTACFに通知する確認情報フローである(図382参照)。
RADIO BEARER RELEASE req.ind.(無線ベアラ解放req.ind.)は無線ベアラ解放要求に応じて発動される(図383参照)。
RADIO BEARER RELEASE resp.conf.(無線ベアラ解放resp.conf.)は前記RADIO BEARER RELEASE req.ind.(無線ベアラ解放req.ind.)の要求による無線ベアラ解放の確認のため用いられる(図384参照)。
TACFは、LRCFに対して呼解放の試行の検出を通知するためTA RELEASE req.ind.(TA解放req.ind.)を発動する(図385参照)。
TERMINAL STATUS MAKE IDLE req.ind.(端末空き状態化req.ind.)は更新ユーザのプロファイル要求のため用いられる。呼解放のため、本情報フローはユーザの呼状態を空き状態とするため用いられる(図386参照)。
TERMINAL STATUS MAKE IDLE resp.conf.(端末状態空き化req.ind.)は前記TERMINAL STATUS MAKE IDLE req.ind.(端末空き状態化req.ind.)の要求に対して応答する(図387参照)。
TA RELEASE resp.conf.(TA解放resp.conf.)は前記TA RELEASE req.ind.(TA解放req.ind.)に対する確認のため用いられる(図388参照)。
(2.4.2.3.4):ユーザ側切断(User disconnect)
(2.4.2.3.4.1):情報フローダイアグラム(Information flow diagram)
a)機能モデル(Functional model)
図25にユーザ側切断の機能モデルを示す。
b)情報フロー(Information flows)
図26にユーザ側切断の情報フローダイアグラムを示す。
C)情報フローおよび情報要素の定義(Definitions of Information Flows,Information Elements)
以下、図26における規定と同様に情報フローおよび情報要素を説明し、対応する情報要素等を表にまとめて示す。ただし、対応する要素がない場合には表を省略する場合がある。
CALL DISCONNECT req.ind.(呼切断req.ind.)は、LRCFへのユーザ側切断の検出通知のため用いられる(図389参照)。
USER PROFILE UPDATE req.ind.(ユーザプロファイル更新req.ind.)はユーザのプロファイルの更新要求のため用いられる。呼解放のため、本情報フローは呼解放の完了を指示するため用いられる(図390参照)。
USER PROFILE UPDATE resp.conf.(ユーザプロファイル更新resp.conf.)は前記USER PROFILE UPDATE resp.conf.(ユーザプロファイル更新resp.conf.)の要求に対して応答する(図391参照)。
CALL DISCONNECT resp.conf.(呼切断resp.conf.)は前記CALL DISCONNECT req.ind.(呼切断req.ind.)の要求に対して応答する(図392参照)。
(2.4.3):アクセスリンク制御情報フロー
(2.4.3.1):SDCCH Setup(SDCCHステップアップ)
以下、SDCCH ステップアップの手続きを説明する。
(2.4.3.1.1):モジュール使用による通常手続き(Common Procedure Modules Used)
(2.4.3.1.2):情報フローダイアグラム(Information Flow Diagram)a)機能モデル(Functional model)
図27はSDCCH Setup(SDCCHステップアップ)の機能モデルである。
b)情報フロー(Information flows)
図28はSDCCHセットアップの情報フローダイアグラムである。
(2.4.3.1.3):情報フローおよび情報要素の定義(Definitions of Information Flows and Information Elements)
以下、図28における規定と同様に情報フローおよび情報要素を説明し、対応する情報要素等を表にまとめて示す。ただし、対応する要素がない場合には表を省略する場合がある。
MCFおよびTACFは網に対して信号チャネルセットのセットアップ要求のためSIGNALING CHANNEL SETUP REQUEST req.ind.(信号チャネルセットアップ要求req.ind.)を用いる(図393参照)。
SCMAFは網に対して信号チャネルセットの割当て要求のためSIGNALING CHANNEL SETUP req.ind.(信号チャネルセットアップreq.ind.)を用いる(図394参照)。
SCMFは信号チャネルに対する無線リソースの割当てのためSIGNALING CHANNEL SETUP resp.conf.(信号チャネルセットアップresp.conf.)を用いる(図395参照)。
SIGNALING CHANNEL SETUP REQUESTED req.ind.(信号チャネルセットアップ被要求req.ind.)は移動機端末からの信号チャネル要求の受信(初期アクセスの検 出)の指示のため、および網における信号チャネルに一致するセットアップの要求のため用いられる(図396参照)。
TACFおよびSACFは両者とSCMFとの間の信号接続のセットアップのためSIGNALING CONNECTION SETUP req.ind.(信号接続セットアップreq.ind.)を用いる(図397参照)。
SIGNALING CONNECTION SETUP resp.conf.(信号接続セットアップresp.conf.
)は信号チャネルの確立(ハードウェア上のチャネル、網上のチャネルを含む)の報告のため用いられる(図398参照)。
SCMAFは網に対する信号チャネルのセットアップの報告のためSIGNALING CHANNEL SETUP REQUEST resp.conf.(信号チャネルセットアップ要求resp.conf.)を用いる(図399参照)。
(2.4.3.2):ベアラセットアップ(Bearer Setup)
以下、無線リソース選択のためのベアラセットアップ手続き(Bearer Setup procedures)を説明する。
(2.4.3.2.1):モジュール使用による通常手続き(Common Procedure Modules Used)
(2.4.3.2.2):情報フローダイアグラム(Information Flow Diagram)
a)機能モデル(Functional model)
無線リソースは移動機端末から受信したセットアップ要求呼とは異なるBS 下 で選択される。一方BSsは異なるTACFsにより制御される。CCFはTACFのみとリレ ーションシップをもち、TACFv.とはリレーションシップをもたない。TACFa はベアラ選択およびベアラセットアップの両方を制御する。BCFsには、例えばBCF1、BCF2、BCFrのような3種類がある。
図29に無線リソース選択のためのベアラセットアップの機能モデルを示す。
b)情報フロー(Information flows)
図30にベアラセットアップ(無線リソース選択)のためのCC−Plane情報フローダイアグラムを示す。
(2.4.3.2.2.3):情報フローおよび情報要素の定義(Definitions of Information Flows and Information Elements)
以下、図30における規定と同様に情報フローおよび情報要素を説明し、対応する情報要素等を表にまとめて示す。ただし、対応する要素がない場合には表を省略する場合がある。
BEARER SETUP req.ind.(ベアラセットアップreq.ind.)はCCFからTACFへのアクセスベアラの確立要求のため用いられる(図400参照)。
なお、IEsはCCAFからのSETUP req.ind.(セットアップreq.ind.)におけるベアラ容量の部分である。
TACFは要求されたベアラ容量の支持が可能な無線リソースの選択およびその登録のため、CHANNEL SELECTION req.ind.(チャネル選択req.ind.)を用いる。このような交信は新たな無線リソースが呼のセットアップおよびハンドオーバを要する場合に発生する。
CHANNEL SELECTION resp.conf.(チャネル選択resp.conf.)は登録要求したTACFに対して登録された無線リソースの報告のため用いられる(図401参照)。
TACFはBCFに対してアクセスベアラの確立要求のためBEARER SETUP req.ind.(ベアラセットアップreq.ind.)を送信する(図402参照)。
BEARER SETUP resp.conf.(ベアラセットアップresp.conf.)はアクセスベアラ確立の確認のためおよびBCF相互の間でのBearer ID(ベアラID)の表示のため送信される(図403参照)。
BEARER SETUP req.ind.(ベアラセットアップreq.ind.)はTACFaからTACFvへのアクセスベアラの確立要求のため用いられる(図404参照)。
TACFはBCFに対してアクセスベアラの確立要求のためBEARER SETUP req.ind.(ベアラセットアップreq.ind.)を送信する(図405参照)。
BCFはTACFに対してアクセスベアラの確立要求のためBEARER SETUP resp.conf.(ベアラセットアップresp.conf.)を送信する(図406参照)。
TACFはBCFrに無線ベアラの確立要求およびBCF相互間でのベアラ確立要求のた めBEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.(ベアラおよび無線ベアラセットアップreq.ind.)を送信する(図407参照)。
BCFrはRADIO BEARER SETUP PROCEEDING req.ind.(無線ベアラセットアップ手続きreq.ind.)により受信した無線ベアラの有効性および無線ベアラ確立の継続を報告する。本情報フローは確認を要求しない(図408参照)。
新たなアクセスベアラを制御するTACFは新たに承認される無線ベアラを要求するため信号接続を有するTACFにRADIO BEARER SETUP REQUEST req.ind.(無線ベ アラセットアップ要求req.ind.)を発動させる(図409参照)。
TACFはTACAFに対して無線ベアラの確立要求のためRADIO BEARER SETUP req.ind.(無線ベアラセットアップreq.ind.)を送信する(図410参照)。
TACAFはBCAFに対して無線ベアラの確立要求のためRADIO BEARER SETUP req.ind.(無線ベアラセットアップreq.ind.)を送信する(図411参照)。
BCAFはTACAFに対して無線ベアラの確立完了の確認のためRADIO BEARER SETUP resp.conf.(無線ベアラセットアップresp.conf.)を送信する(図412参照)。
BEARER&RADIO BEARER SETUP resp.conf.(ベアラおよび無線ベアラセットアップresp.conf.)は無線ベアラの確立およびBCF相互間のベアラ確立の完了の確認のため、送信される(図413参照)。
BEARER SETUP resp.conf.(ベアラセットアップresp.conf.)はアクセスベアラの確立完了の確認のため用いられる(図414参照)。
BEARER SETUP resp.conf.(ベアラセットアップresp.conf.)はアクセスベアラの確立完了の確認のため用いられる(図415参照)。
(2.4.3.3):無線ベアラ解放(Radio bearer release)
(2.4.3.3.1):TACFアンカー接近のための無線ベアラ解放(Radio bearer release for TACF anchor apploach)
(2.4.3.3.1.1):情報フローダイアグラム(Information flow diagram)
a)機能モデル(Functional model)
図31に無線ベアラ解放の機能モデルを示す。
b)情報フロー(Information flows)
図32に無線ベアラ解放のための情報フローダイアグラムを示す。
(2.4.3.3.1.2):情報フローおよび情報要素の定義(Definitions of Information Flows and Information Elements)
以下、図32における規定と同様に情報フローおよび情報要素を説明し、対応する情報要素等を表にまとめて示す。ただし、対応する要素がない場合には表を省略する場合がある。
アンカCCFはアンカTACFに対して呼解放の試行あるいは事実の検出の通知、前 記呼に関連するベアラが解放過程にあることの通知のためBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)を送信する(図416参照)。
TACFaは無線ベアラの解放要求のためRADIO BEARER RELEASE req.ind.(無線ベアラ解放req.ind.)を用いる。網がRADIO BEARER RELEASE req.ind.(無線ベアラ解放req.ind.)を作成する(図417参照)。
RADIO BEARER RELEASE resp.conf.(無線ベアラ解放resp.conf.)は前記要求 に対する確認情報フローである(図418参照)。
TACFaは端末アクセスの解放要求のためTA RELEASE req.ind.(TA解放req.ind.
)を発動する。本情報フローは最終呼の解放に対してのみ発動する。
TA RELEASE resp.conf.(TA解放resp.conf.)は前記要求に対する確認情報フローである。
TACFはBCFに対して無線ベアラ解放のためBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)を発動する(図419参照)。
BEARER RELEASE resp.conf.(ベアラ解放resp.conf.)は前記要求に対する確 認情報フローである(図420参照)。
TACFaはTACFvに対する解放過程にある呼に係るベアラ解放の要求のためBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)を送信する(図421参照)。
TACFはBCFに対して無線ベアラ解放のためBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)を発動する(図422参照)。
BEARER RELEASE resp.conf.(ベアラ解放resp.conf.)は前記要求に対する確 認情報フローである(図423参照)。
TACFはベアラおよび無線ベアラ解放のためBEARER&RADIO BEARER RELEASE req.ind.(ベアラおよび無線ベアラ解放req.ind.)を発動する(図424参照)。
BEARER&RADIO BEARER RELEASE resp.conf.(ベアラおよび無線ベアラ解放resp.conf.)は前記BEARER&RADIO BEARER RELEASE req.ind.(ベアラおよび無線ベアラ解放req.ind.)の要求によるベアラおよび無線ベアラ解放の確認のため用いられる(図425参照)。
BEARER RELEASE resp.conf.(ベアラ解放resp.conf.)はTACFに対する、無線 ベアラ解放の前要求の完了の通知のための確認情報フローである(図426参照)。
BEARER RELEASE resp.conf.(ベアラ解放resp.conf.)はCCFに対する、無線ベアラ解放の前要求の完了の通知のための確認情報フローである(図427参照)。
TACAFは無線ベアラの解放要求のためRADIO BEARER RELEASE req.ind.(無線ベアラ解放req.ind.)を発動する(図428参照)。
BCAFはRADIO BEARER RELEASE req.ind.(無線ベアラ解放req.ind.)の要求による無線ベアラ解放の確認のためRADIO BEARER RELEASE resp.conf.(無線ベアラ解放resp.conf.)を用いる(図429参照)。
(2.4.3.4):SDCCH解放(SDCCH Release)
以下、SDCCHの解放手続き(SDCCH Release procedures)を説明する。
(2.4.3.4.1):モジュール使用による通常手続き(Common Procedure Modules Used)
(2.4.3.4.2):情報フローダイアグラム(Information Flow Diagram

a)機能モデル(Functional model)
図33にSDCCHセットアップ(SDCCH Setup)の機能モデルを示す。図33はSDCCH解放の機能モデルである。
b)情報フロー(Information flows)
図34にSDCCHは解放のための情報フローダイアグラムを示す。
(2.4.3.4.3):情報フローおよび情報要素の定義(Definitions of Information Flows and Information Elements)
以下、図34における規定と同様に情報フロー等、機能エンティティ動作を説明し、対応する情報要素等を表にまとめて示す。ただし、対応する要素がない場合には表を省略する場合がある。
MCFおよびTACFは信号チャネルの解放要求のためSIGNALING CHANNEL RELEASE REQUEST req.ind.(信号チャネル解放要求req.ind.)を用いる(図430参照)。
TACFおよびSACFは信号チャネル(網および無線リソースの両方を含む)の解放要求のためSIGNALING CONNECTION RELEASE req.ind.(信号接続解放req.ind.)を用いる(図431参照)。
SIGNALING CONNECTION RELEASE resp.conf.(信号接続解放resp.conf.)は信 号チャネルの解放報告のため用いられる(図432参照)。
(2.4.3.5):ハンドオーバ
(2.4.3.5.0):ハンドオーバの過程および関連手続きのモジュール(Handover process and relevant procedure modules)
過程1:ハンドオーバ開始原因(Process 1:Handover trigger)
ハンドオーバ開始原因の検出(Detection of handover triggering)を行う

過程2:ハンドオーバリソースの登録(Process 2:Handover resource reservation)
ハンドオーバに対する無線リソースの登録(Reservation of radio resources for handoverを行う。
過程3:ハンドオーバの実行(Process 3:Handover execution)
所要に応じ網側の準備(Preparing at network side,if any)を行う。
ハンドオーバ開始原因に示す移動機端末への要求(Request the mobile terminal as indicated by trigger)を行う。
過程4:ハンドオーバの完了(Process 4:Handover completion)
不要な無線ベアラおよびリソースの解放(Release of unneeded radio bearer and resources)行う。
図35にハンドオーバプロセスのジェネラルフローを示す。また、図36にハンドオーバプロセス1および2の情報フローダイアグラムを示す。
図37にハンドオーバプロセス1におけるノンソフトハンドオーバの実行(non−soft handover excution)を示す情報フローダイアグラムを示す。また、図 38にハンドオーバプロセス1におけるハンドオーバのブランチ追加(handover branch addition)を示す情報フローダイアグラムを示す。また、図39にハンドオーバプロセス1におけるハンドオーバのブランチ削除(handover branch deletion)を示す情報フローダイアグラムを示す。
(2.4.3.5.1):セル内セクタ間ブランチ追加ハンドオーバ
同一のBCFrの制御下にあるハンドオーバ:(Handover controlled by the same BCFr)
(2.4.3.5.1.1):通常手続きのモジュール(Common Procedure Modules)
(2.4.3.5.1.2):情報フローダイアグラム(Information Flow Diagrams)
a)機能モデル(Functional Model)
図40にセル内セクタ間ブランチ追加の機能モデルを示す。
b)情報フロー(Information Flow)
図41にセル内セクタ間ブランチ追加のCC−Plane情報フローダイアグラムを示す。
(2.4.3.5.1.3):情報フローおよび情報要素の定義(Difinitions of information flows and Information Elements)
以下、情報フロー等、機能エンティティ動作を説明し、対応する情報要素等を表にまとめて示す。ただし、対応する要素がない場合には表を省略する場合がある。
TACFaはTACFvに対してアクセスベアラのセットアップのためBEARER SETUP req.ind.(ベアラセットアップreq.ind.)を送信する(図433参照)。
なお、本IEはBCFaおよびBCFv間のベアラを識別する。
TACFはBCFrに対してINTRA BCFr HANDOVER BRANCH ADDITION req.ind.(自局BCFrハンドオーバブランチ追加req.ind.)を送信するとともに、新たな、単一または複数のハードウェア的無線チャネルのセットアップを要求する(図434参照)。
INTRA BCFr HANDOVER BRANCH ADDITION resp.conf.(自局BCFrハンドオーバブランチ追加resp.conf.)は前記INTRA BCFr HANDOVER BRANCH ADDITION req.ind.(自局BCFrハンドオーバブランチ追加req.ind.)に対して応答する。BCFrはTACFに対して単一または複数のハードウェア的無線チャネルのセットアップ完了の告知のためINTRA BCFr HANDOVER BRANCH ADDITION resp.conf.(自局BCFrハンドオーバブランチ追加resp.conf.)を送信する(図435参照)。
新たに割当てられる無線ベアラを制御する基地TACFはTACFaに対して移動機
端末およびTACFの制御下にあるBCFr間の無線ベアラのセットアップ要求のため RADIO BEARER SETUP REQUEST req.ind.(無線ベアラセットアップ要求req.ind.)を送信する(図436参照)。
TACFはTACAFに対してブランチを追加したハンドオーバの自局BSダイバーシ(intra BS Diversity Branch Addition Handover)の通知のためHANDOVER Branch Addition req.ind.(ハンドオーバブランチ追加req.ind.)を送信するとともに既存のハードウェア的無線チャネルに対する、新たなハードウェア的無線チャネルの追加を要求する(図437参照)。
なお、*1は端末側ハンドオーバブランチの数だけ繰り返され、*2はTACF側の呼の数だけ繰り返される。
TACAFはTACFに対してHandover Branch Addition resp.conf.(ハンドオーバブランチ追加resp.conf.)の受信の通知のためHANDOVER Branch Addition resp.conf.(ハンドオーバブランチ追加resp.conf.)を送信する。
TACAFはBCAFに対して無線ベアラのセットアップ要求のためRADIO BEARER
SETUP req.ind.(無線ベアラセットアップreq.ind.)を送信する(図438参照)。
RADIO BEARER SETUP resp.conf.(無線ベアラセットアップresp.conf.)はRADIO BEARER SETUP req.ind.(無線ベアラセットアップreq.ind.)に対して応答する。BCAFはTACAFに対して無線ベアラのセットアップ完了の告知のためRADIO BEARER SETUP resp.conf.(無線ベアラセットアップresp.conf.)を送信する(図439参照)。
(2.4.3.5.2):セル間ブランチ追加ハンドオーバ
(2.4.3.5.2.1):通常手続きのモジュール(Common Procedure Modules)
(2.4.3.5.2.2):情報フローダイアグラム(Information Flow Diagrams)
a)機能モデル(Functional Model)
図42にセル間ブランチ追加の機能モデルを示す。
b)情報フロー(Information Flow)
図43はセル間ブランチ追加のCC−Plane情報フローダイアグラムである。
(2.4.3.5.2.3):情報フローおよび情報要素の定義
(Difinitions of information flows and Information Elements)
TACFaはBCFaに対してハンドオーバ初期化の通知のためHANDOVER CONNECTION SETUP req.ind.(ハンドオーバ接続セットアップreq.ind.)を送信するとともに、アクセスベアラのセットアップを要求する(図440参照)。
なお、本IEはCCFおよびBCF間のベアラを識別する。
BCFはTACFに対してHANDOVER CONNECTION SETUP req.ind.(ハンドオーバ接続 セットアップreq.ind.)の確認のためHANDOVER CONNECTION SETUP resp.conf.(ハンドオーバ接続セットアップresp.conf.)を送信する(図441参照)。
なお、本IEはBCFaおよびBCFv間のベアラを識別する。
TACFaはTACFvに対してアクセスベアラのセットアップのためBEARER SETUP req.ind.(ベアラセットアップreq.ind.)を送信する(図442参照)。
なお、本IEはBCFaおよびBCFv間のベアラを識別する。
TACFはBCFに対してBEARER SETUP req.ind.(ベアラセットアップreq.ind.)を送信するとともに、ベアラのセットアップをも要求する(図443参照)。
なお、本IEはBCFおよびCCF間のベアラを識別する。
BCFはTACFに対して前記BEARER SETUP req.ind.(ベアラセットアップreq.ind.)の確認のためBEARER SETUP resp.conf.(ベアラセットアップ resp.conf.)を送信する(図444参照)。
なお、本IEはBCFおよびBCFr間のベアラを識別する。
TACFはBCFrに対してBEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.(ベアラおよび 無線ベアラセットアップreq.ind.)を送信し、BEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.(ベアラおよび無線ベアラセットアップreq.ind.)はBCFおよびBCFr間のベアラ、および無線ベアラのセットアップを要求する(図445参照)。
BEARER&RADIO BEARER SETUP resp.conf.(ベアラおよび無線ベアラセットアップresp.conf.)は前記BEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.(ベアラおよび無線ベアラセットアップreq.ind.)に対して応答し、すなわちBCFrはTACFに対して無線ベアラのセットアップ完了、およびBCFrおよびBCF間のベアラのセットア ップ完了の告知のためBEARER&RADIO BEARER SETUP resp.conf.(ベアラおよび無線ベアラセットアップresp.conf.)を送信する(図446参照)。
新たに割り当てられる無線ベアラを制御する基地TACFはTACFaに対して移動機 端末および基地TACFの制御下にあるBCFrの間での無線ベアラセットアップ要求の告知のためRADIO BEARER SETUP REQUEST req.ind.(無線ベアラセットアップ要 求req.ind.)を送信する(図447参照)。
TACFはTACAFに対してハンドオーバブランチの初期化の通知のためHANDOVER BRANCH ADDITION req.ind.(ハンドオーバブランチ追加req.ind.)を送信し、HANDOVER BRANCH ADDITION req.ind.(ハンドオーバブランチ追加req.ind.)は既 存の単一または複数のハードウェア的無線チャネルを解放することなく、新たなハードウェア的無線チャネルのセットアップを要求する(図448参照)。
なお、*1は着局セルの数だけ繰り返され、*2はTACFに関する呼の数だけ繰り返される。
TACAFはTACFに対してHandover Branch Addition initiation req.ind.(ハン ドオーバブランチ追加の初期化req.ind.)の受信の通知のためHANDOVER BRANCH ADDITION resp.conf.(ハンドオーバブランチ追加resp.conf.)を送信する。
TACAFはBCAFに対してRADIO BEARER SETUP req.ind.(無線ベアラセットアップreq.ind.)を送信し、RADIO BEARER SETUP req.ind.(無線ベアラセットアップreq.ind.)は無線ベアラのセットアップを要求する(図449参照)。
RADIO BEARER SETUP resp.conf.(無線ベアラセットアップresp.conf.)は前記RADIO BEARER SETUP req.ind.(無線ベアラセットアップreq.ind.)に対して 応答し、BCAFはTACAFに対して無線ベアラのセットアップ完了の告知のためRADIO BEARER SETUP resp.conf.(無線ベアラセットアップresp.conf.)を送信する(図450参照)。
TACFaはTACFvに対してアクセスベアラ確立の保証のためBEARER SETUP resp.conf.(ベアラセットアップresp.conf.)を送信する(図451参照)。
(2.4.3.5.3):セル内セクタ間ブランチ削除ハンドオーバ
同一のBCFrの制御下にあるハンドオーバ
(Handover controlled by the same BCFr)
(2.4.3.5.3.1):通常手続きのモジュール
(Common Procedure Modules)
(2.4.3.5.3.2):情報フローダイアグラム
(Information Flow Diagram)
a)機能モデル(Functional model)
図44にセル内セクタ間ブランチ削除ハンドオーバ(handover branch deletion)の機能モデルを示す。
b)情報フロー(Information Flow)
図45にセル内セクタ間ブランチ削除ハンドオーバのCC−Plane情報フローダイアグラムを示す。
(2.4.3.5.3.3):情報フローおよび情報要素の定義(Difinitions of information flows and Information Elements)
TACFはTACAFに対してHANDOVER BRANCH DELETION req.ind.(ハンドオーバブランチ削除req.ind.)を送信し、HANDOVER BRANCH DELETION req.ind.(ハンドオ ーバブランチ削除req.ind.)は単一または複数のハードウェア的無線チャネルの解放を要求する(図452参照)。
なお、*1は端末に関するハンドオーバブランチの数だけ繰り返してもよい。
*2は端末に関する呼の数だけ繰り返される。
Handover branch ID(ハンドオーバブランチID)はアクセスラジオリンクの搬送ルートの特定(1つのみ)のため用いられる。
TACAFはTACFに対してHANDOVER BRANCH DELETION req.ind.(ハンドオーバブランチ削除req.ind.)の確認のためHANDOVER BRANCH DELETION resp.conf.(ハン ドオーバブランチ削除resp.conf.)を送信する(図453参照)。
TACFaはTACFv に対してアクセスベアラ解放のためBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)を送信する(図454参照)。
TACFはBCFrに対して単一または複数のハードウェア的無線チャネルの解放要求のためINTRA BCFr HANDOVER BRANCH DELETION req.ind.(自局BCFrハンドオーバブランチ削除req.ind.)を送信する(図455参照)。
なお、本IEはBCFrがTACFに対して本IFを送信する場合に含まれる。
INTRA BCFr HANDOVER BRANCH DELETION resp.conf.(自局BCFrハンドオーバブランチ削除resp.conf.)は前記INTRA BCFr HANDOVER BRANCH DELETION req.ind.(自局BCFrハンドオーバブランチ削除req.ind.)に対して応答し、BCFrはTACFに対して単一または複数のハードウェア的無線チャネルの解放の告知のためINTRA BCFr HANDOVER BRANCH DELETION resp.conf.(自局BCFrハンドオーバブランチ削除resp.conf.)を送信する(図456参照)。
TACFvはTACFaに対してBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)の確認のためBEARER RELEASE resp.conf.(ベアラ解放resp.conf.)を送信する(図457参照)。
(2.4.3.5.4):セル間ブランチ削除ハンドオーバ
(2.4.3.5.4.1):通常手続きのモジュール(Common Procedure Modules)
(2.4.3.5.4.2):情報フローダイアグラム(Information Flow Diagram)
a)図46にセル内ブランチ削除ハンドオーバ(handover branch deletion)の機
能モデルを示す。
b)図47にセル内ブランチ削除ハンドオーバのCC−Plane情報フローダイアグラムを示す。
(2.4.3.5.4.3):情報フローおよび情報要素の定義(Difinitions of information flows and Information Elements)
以下、情報フロー等、機能エンティティ動作について述べるとともに、対応する情報要素等を表にまとめて示す。ただし、対応する要素がない場合には表を省略する場合がある。
TACFはTACAFに対してHANDOVER BRANCH DELETION req.ind.(ハンドオーバブランチ削除req.ind.)を送信し、HANDOVER BRANCH DELETION req.ind.(ハンドオ ーバブランチ削除req.ind.)は単一または複数のハードウェア的無線チャネルの解放を要求する(図458参照)。
なお、*1は端末に関するハンドオーバブランチの数だけ繰り返してもよい。
*2は端末に関する呼の数だけ繰り返される。Handover branch ID(ハンドオーバブランチID)はアクセスラジオリンクの搬送ルートの特定(1つのみ)のため用いられる。
TACAFはTACFに対してHANDOVER BRANCH DELETION req.ind.(ハンドオーバブランチ削除req.ind.)の確認のためHANDOVER BRANCH DELETION resp.conf.(ハン ドオーバブランチ削除resp.conf.)を送信する(図459参照)。
TACAFはBCAFに対して無線ベアラの解放要求のためRADIO BEARER RELEASE req.ind.(無線ベアラ解放req.ind.)を送信する(図460参照)。
RADIO BEARER RELEASE resp.conf.(無線ベアラ解放resp.conf.)は前記RADIO BEARER RELEASE req.ind.(無線ベアラ解放req.ind.)に対して応答し、BCAFはTACAFに対して無線ベアラ解放の完了の告知のためRADIO BEARER RELEASE resp.conf.(無線ベアラ解放resp.conf.)を送信する(図461参照)。
TACFはBCFに対してダイバーシチハンドオーバ状態における指示されるベアラの削除のためHANDOVER CONNECTION RELEASE req.ind.(ハンドオーバ接続解放req.ind.)を送信する(図462参照)。
BCFはTACFに対して前記 HANDOVER CONNECTION RELEASE req.ind.(ハンドオーバ接続解放req.ind.)の確認のためHANDOVER CONNECTION RELEASE resp.conf.(ハンドオーバ接続解放resp.conf.)を送信する(図463参照)。
TACFaはTACFvに対してアクセスベアラの解放のためBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)を送信する(図464参照)。
TACFはBCFに対してベアラ解放の要求のためBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)を送信する(図465参照)。
BCFはTACFに対してBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)の確認のためBEARER RELEASE resp.conf.(ベアラ解放resp.conf.)を送信する(図466参照)。
TACFはBCFrに対して to request the bearer between BCFおよびBCFr間のベアの解放要求、および無線ベアラの解放要求のためBEARER&RADIO BEARER RELEASE req.ind.(ベアラおよび無線ベアラ解放req.ind.)を送信する(図467参照)。
なお、本IEはBCFrがTACFに対して本IFを送信する場合に含まれる。
BEARER&RADIO BEARER RELEASE resp.conf.(ベアラおよび無線ベアラ解放resp.conf.)は前記BEARER&RADIO BEARER RELEASE req.ind.(ベアラおよび無線ベアラ解放req.ind.)に対して応答し、BCFrはTACFに対してベアラおよび無線ベアラの解放完了の告知のためBEARER&RADIO BEARER RELEASE resp.conf.(ベアラおよび無線ベアラ解放resp.conf.)を送信する(図468参照)。
TACFv はTACFaに対して前記BEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)の確認のためBEARER RELEASE resp.conf(ベアラ解放resp.conf.)を送信する(図469参照)。
(2.4.3.5.5):セル内ブランチ切替ハンドオーバ
(2.4.3.5.5.1):通常手続きのモジュール(Common Procedure Modules)
(2.4.3.5.5.2):情報フローダイアグラム(Information Flow Diagrams)
a)機能モデル(Functional Model)
図48に Functional model for セル内ブランチ切替ハンドオーバの機能モデルを示す。
b)情報フロー(Information Flow)
図49にセル内ブランチ切替ハンドオーバのCC−Plane情報フローダイアグラムを示す。
(2.4.3.5.5.3):情報フローおよび情報要素の定義Difinitions of information flows and Information Elements)
以下、情報フロー等、機能エンティティ動作について述べるとともに、対応する情報要素等を表にまとめて示す。ただし、対応する要素がない場合には表を省略する場合がある。
TACFaはTACFvに対してアクセスベアラのセットアップのためBEARER SETUP req.ind.(ベアラセットアップreq.ind.)を送信する(図470参照)。
なお、本IEはBCFaおよびBCFv.間のベアラを識別する。
TACFはBCFrに対してINTRA BCFr HANDOVER BRANCH REPLACEMENT req.ind.(自
局BCFrハンドオーバブランチ切替req.ind.)を送信し、INTRA BCFr HANDOVER BRANCH REPLACEMENT req.ind.(自局BCFrハンドオーバブランチ切替req.ind.)は新たな単一または複数のハードウェア的無線チャネルのセットアップを要求する。
INTRA BCFr HANDOVER BRANCH REPLACEMENT resp.conf.(自局BCFrハンドオー バブランチ切替resp.conf.)は前記INTRA BCFr HANDOVER BRANCH REPLACEMENT req.ind.(自局BCFrハンドオーバブランチ切替req.ind.)に対して応答し、BCFr はTACFに対して単一または複数のハードウェア的無線チャネルのセットアップ完了を告知するため送信する(図471参照)。
なお、*1はセットアップされるラジオリンクの数だけ繰り返してもよい。
BCFrはTACFに対して ハンドオーバブランチ切替要求の承認の告知のためINTRA BCFr HANDOVER BRANCH REPLACEMENT PROCEEDING req.ind.(自局BCFrハンドオ ーバブランチ切替手続きreq.ind.)を送信する(図472参照)。
新たに割当てられる無線ベアラを制御する基地TACFはアンカTACFaに対して移 動機端末、および基地TACFの制御下にあるBCFr間のセットアップ要求のためRADIO BEARER SETUP REQUEST req.ind.(無線ベアラセットアップ要求req.ind.)を送信する(図473参照)。
TACFはTACAFに対してノンソフトハンドオーバ実行の初期化の通知のためNON−SOFT HANDOVER EXECUTION req.ind.(ノンソフトハンドオーバ実行req.ind.)を送信する。NON−SOFT HANDOVER EXECUTION req.ind.(ノンソフトオーバ実行req.ind.)は既存のハードウェア的無線チャネルから指定されるハードウェア的無 線チャネルへの切替を要求する(図474参照)。
なお、*1は端末に関するハンドオーバブランチの数だけ繰り返され、*2はTACFに関する呼の数だけ繰り返される。
TACAFはBCAFに対して無線ベアラのセットアップ要求のためRADIO BEARER SETUP req.ind.(無線ベアラセットアップreq.ind.)を送信する(図475参照)。
RADIO BEARER SETUP resp.conf.(無線ベアラセットアップresp.conf.)は前記RADIO BEARER SETUP req.ind.(無線ベアラセットアップreq.ind.)に対して 応答し、BCAFはTACAFに対して無線ベアラのセットアップ完了の告知のためRADIO BEARER SETUP resp.conf.(無線ベアラセットアップresp.conf.)を送信する(図476参照)。
TACAFはBCAFに対して無線ベアラの解放要求のためRADIO BEARER RELEASE req.ind.(無線ベアラ解放req.ind.)を送信する(図477参照)。
RADIO BEARER RELEASE resp.conf.(無線ベアラ解放resp.conf.)は前記RADIO BEARER RELEASE req.ind.(無線ベアラ解放req.ind.)に対して応答し、BCAFはTACAFに対して無線ベアラの解放完了の告知のため送信する(図478参照)。
TACFaはTACFvに対してアクセスベアラの確立確認のためBEARER SETUP resp.conf.(ベアラセットアップresp.conf.)を送信する(図479参照)。
(2.4.3.5.6):セル間ブランチ切替チハンドオーバ
(2.4.3.5.6.1):通常手続きのモジュール(Common Procedures Modules)
(2.4.3.5.6.2):情報フローダイアグラム(Information Flow Diagrams)
a)機能モデル(Functional Model)
図50にセル間ブランチ切替チハンドオーバの機能モデルを示す。
b)情報フロー(Information Flows)
図51にセル間ダイバーシチハンドオーバのCC−Plane情報フローダイアグラムを示す。
(2.4.3.5.6.3):情報フローおよび関連情報要素の定義
(Definitions of Information Flows and Associated Information Elements)以下、情報フロー等について述べるとともに、対応する情報要素等を表にまとめて示す。ただし、対応する要素がない場合には表を省略する場合がある。
TACFaはBCFaに対してハンドオーバの初期化の通知のためHANDOVER CONNECTION SETUP req.ind.(ハンドオーバ接続セットアップreq.ind.)を送信する。HANDOVER CONNECTION SETUP req.ind.(ハンドオーバ接続セットアップreq.ind.)は新たなハンドオーバリンクのセットアップを要求する(図480参照)。
なお、本IEは網が1つ以上のハンドオーバモードを有する場合、強制的である。
BCFはTACFに対して前記HANDOVER CONNECTION SETUP req.ind.(ハンドオーバ 接続セットアップreq.ind.)の確認のためHANDOVER CONNECTION SETUP resp.conf.(ハンドオーバ接続セットアップresp.conf.)を送信する(図481参照)。
なお、本IEはBCFaおよびBCFv.間のベアラを識別する。
TACFa はTACFvに対してハンドオーバリンクのセットアップのためBEARER SETUP req.ind.(ベアラセットアップreq.ind.)を送信する(図482参照)。
なお、本IEはBCFaおよびBCFv.間のベアラを識別する。BCFaおよびBCFv間のリ ンク遷移に対して新たなFEを設けてもよい。個別のBCFリンクはFFSと称する。
TACFはBCFに対してBEARER SETUP req.ind.(ベアラセットアップreq.ind.)を送信する。BEARER SETUP req.ind.(ベアラセットアップreq.ind.)は網側にお ける新たなハンドオーバリンクを要求する(図483参照)。
なお、本IEはBCFaおよびBCFv間のリンクを識別する。BCFaおよびBCFv間のリンク遷移に対して新たなFEを設けてもよい。個別のBCFリンクはFFSと称する。
BCFはTACFに対して前記SETUP req.ind.(ベアラセットアップreq.ind.)の確 認のためBEARER SETUP resp.conf.(ベアラセットアップresp.conf.)を送信する(図484参照)。
なお、本IEはBCFおよびBCFr間のリンクを識別する。BCFaおよびBCFv間のリン ク遷移に対して新たなFEを設けてもよい。個別のBCFリンクはFFSと称する。
TACFはBCFrに対してBEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.(ベアラおよび無線ベアラセットアップreq.ind.)を送信する。BEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.(ベアラおよび無線ベアラセットアップreq.ind.)はBCFおよびBCFr間のベアラセットアップ、および無線ベアラのセットアップを要求する(図485参照)。
BCFrはTACFに対してアクセスラジオリンクのセットアップ承認の告知、およびBCFrにおけるアクセスラジオリンクのセットアップ開始の告知のためRADIO BEARER SETUP PROCEEDING req.ind.(無線ベアラセットアップ手続きreq.ind.)を送信する(図486参照)。
新たに割当てられるアクセスラジオリンクを制御する基地TACFはTACFaに対して移動機端末および、基地TACFの制御下にあるBCFr間におけるアクセスラジオリンクのセットアップ要求のためRADIO BEARER SETUP REQUEST req.ind.(無線ベ アラセットアップ要求req.ind.)を送信する(図487参照)。
TACFはTACAFに対してノンソフトハンドオーバ実行の初期化の通知のためNON−SOFT HANDOVER EXECUTION req.ind.(ノンソフトハンドオーバ実行req.ind.)を送信する。NON−SOFT HANDOVER EXECUTION req.ind.(ノンソフトハンドオーバ 実行req.ind.)は既存のハードウェア的無線チャネルから指定されるハードウェア的無線チャネルへの切替を要求する(図488参照)。
なお、*1は端末に関するハンドオーバブランチの数だけ繰り返され、*2はTACFに関する呼の数だけ繰り返される。
TACAFはBCAFに対してRADIO BEARER SETUP req.ind.(無線ベアラセットアップreq.ind.)を送信し、RADIO BEARER SETUP req.ind.(無線ベアラセットアップreq.ind.)はアクセスラジオリンクのセットアップを要求する(図489参照)。
RADIO BEARER SETUP resp.conf.(無線ベアラセットアップresp.conf.)は前 記RADIO BEARER SETUP req.ind.(無線ベアラセットアップreq.ind.)に対して 応答し、BCAFはTACAFに対してアクセスラジオリンクのセットアップ完了の告知のためRADIO BEARER SETUP resp.conf.(無線ベアラセットアップresp.conf.)を送信する(図490参照)。
TACAFはBCAFに対してアクセスラジオリンクの解放要求のためRADIO BEARER RELEASE req.ind.(無線ベアラ解放req.ind.)を送信する(図491参照)。
RADIO BEARER RELEASE resp.conf.(無線ベアラ解放resp.conf.)は前記RADIO BEARER RELEASE req.ind.(無線ベアラ解放req.ind.)に対して応答し、BCAFはTACAFに対してアクセスラジオリンクの解放完了を告知するためRADIO BEARER RELEASE resp.conf.(無線ベアラ解放resp.conf.)を送信する(図492参照)。
BEARER&RADIO BEARER SETUP resp.conf.(ベアラおよび無線ベアラセットアップresp.conf.)は前記BEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.(ベアラおよび無線ベアラセットアップreq.ind.)に対して応答し、BCFrはTACFに対してアクセスラジオリンクのセットアップ完了の告知のため、およびBCFrおよびBCF間のリ ンクのセットアップ完了の告知のためBEARER&RADIO BEARER SETUP resp.conf.(ベアラおよび無線ベアラセットアップresp.conf.)を送信する(図493参照)。
TACFaはTACFvに対してハンドオーバリンクの確立の確認のためBEARER SETUP resp.conf.(ベアラセットアップresp.conf.)を送信する(図494参照)。
TACFはBCFaに対して指示されたハンドオーバリンクの削除のためHANDOVER CONNECTION RELEASE req.ind.(ハンドオーバ接続解放req.ind.)を送信する(図495参照)。
BCFはTACFに対してHANDOVER CONNECTION RELEASE req.ind.(ハンドオーバ接 続解放req.ind.)の確認のためHANDOVER CONNECTION RELEASE resp.conf.(ハンドオーバ接続解放req.ind.)を送信する(図496参照)。
TACFaはTACFvに対して網側におけるハンドオーバリンクの解放のためBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)を送信する(図497参照)。
TACFはBCFに対して網側におけるハンドオーバリンクの解放要求のためBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)を送信する(図498参照)。
BCFはTACFに対してBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)の確認のためBEARER RELEASE resp.conf.(ベアラ解放resp.conf.)を送信する(図499参照)。
TACFはBCFrに対してアクセスリンクの解放要求のため、またはBCFおよびBCFr 間のハンドオーバリンクの解放要求、BCAFおよびBCF間のハンドオーバリンクの解放要求のためBEARER&RADIO BEARER RELEASE req.ind.(ベアラおよび無線ベアラ解放req.ind.)を送信する(図500参照)。
なお、本IEは、本IFがBCFrからTACFへ送信される場合に含まれる。
BEARER&RADIO BEARER RELEASE resp.conf.(ベアラおよびラジオ解放req.ind.)はBEARER&RADIO BEARER RELEASE req.ind.(ベアラおよびラジオベア解放req.ind.)に対して応答し、BCFrはTACFに対してアクセスリンクの解放完了またはハンドオーバリンクの解放完了の告知のためBEARER&RADIO BEARER RELEASE resp.conf.(ベアラおよびラジオ解放req.ind.)を送信する(図501参照)。
TACFvはTACFaに対してconfirm BEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)の確認のためBEARER RELEASE resp.conf.(ベアラ解放resp.conf.)を送信する(図502参照)。
(2.4.3.5.7):ACCH切替
図790は、本システムが想定しているACCH切替の契機の一例を示すものである。この図790において、サービス制御局1は、図示しない公衆回線網に接続されて、複数の(図示の例では2つであるが)交換局2a、2bを統括するものである。交換局2a、2bは、それぞれ対応する基地局制御局3a、3bとの間に複数の回線を有する。基地局制御局3aは、基地局6a〜6dを制御し、基地局制御装置3bは、基地局6e〜6hを制御する。各基地局6a〜6hの各々は、移動局装置6との無線通信が可能な領域である無線ゾーン5a〜5fを形成している。移動局装置7は、これらの無線ゾーンのいずれかに在圏し、基地局との間で交信を行うことができる。
さて、図790において、移動局装置7は例えば無線ゾーン5bに在圏しており、無線ゾーン5bに対応する基地局6dとの間で複数のトラフィックチャネルTCHを介して複数の通信を行っているとする。この場合は、通信内容の転送に利用される各トラフィックチャネルに、同一の無線物理チャネルを利用したACCHが存在することがある。
このような場合、本システムでは、既に(2.2.2)章において説明したように、複数のACCHの中から任意の1つ(例えば、図中のACCH1)を選択して、当該移動局装置7に関連する全ての制御信号を、そのACCH上で送受することが可能である。これにより、ACCHの全てを複数の無線リソースでサポートする場合と比較して、送受信に要するハードウェアが削減することができ、さらに、制御信号の送信順序を複数のACCH間で調整するといった複雑な制御を省略することも可能となる。
ところで、かかる通信システムにおいて、個々の通信が終了によるTCHの解放に伴って、ACCHを使用していた無線リソースが解放されると、他の呼のためにACCHの継続的確保が困難になる。なお、ACCHに要求される伝送速度を変更する場合にも同様の問題が発生する。
すなわち、個々のコネクション毎の解放、あるいは、呼の解放に対応するコネクションの解放に伴って、ACCHを使用している無線リソースが解放される場合であって、他の呼のためにACCHの継続的確保が必要な場合に、または、ACCHに要求される伝送速度を変更する場合には、ACCHの切替が必要となる。
そこで、本システムにおいては、1つの移動局装置7で同時に複数の呼の通信を許容し、各TCHに付随するACCHを共用するとともに、ACCHを使用していた無線リソースが解放されると、ACCHを他の無線チャネルに切り替えるようにしているのである。
(2.4.3.5.7.2):情報フローダイアグラム(Information Flow Diagrams)
a)機能モデル(Functional Model)
図52にACCH切替に関連した機能エンテイテイを示す。この図52に示されるように、これらの機能エンティティは、移動局装置側に配置する機能エンティティと、基地局を含むネットワーク側に配置される機能エンティティとに大別される。これらの機能エンティティの配置先およびその機能について、以下簡単に説明する。
まず、図790における交換局2a、2bのひとつには、CCFa(Call Control Function)が配置される。このCCFaは、呼/接続の制御を行う機能エンテイテイである。なお、aは、anchorの略であり、通信開始時点に設置され、移動局装置6が移動しても固定されているという意味である。
基地局制御局3a、3bのひとつには、TACFa(Terminal Access Control Function)およびBCFa(Bearer Control Function)が配置される。ここで、TACFaは、ネットワーク側から移動局装置7へのアクセスを制御するとともに、ACCHの活性化、解放等を指示する機能エンテイテイである。また、BCFa(Bearer Control Function)は、ベアラを制御する機能エンテイテイである。なお、aは、上述と同様、anchorの略である。
次に、TACFaおよびBCFaが配置される基地局制御局と同一あるいは異なる基地局制御局3a、3bのひとつには、TACFvおよびBCFvが配置される。ここで、vは、vistedの略である。
次に、TACFv、BCFvが配置される基地局制御局の配下の基地局4a〜4hのひとつには、BCFr(Bearer Control Function radio bearer associated)が配置される。このBCFrは、無線ベアラを制御するものであって、ACCHの活性化、解放等を行うものである。
また、移動局装置6には、TACAF(Terminal Access Control Agent Function)およびBCAF(Bearer Control Agent Function)が配置される。ここで、TACAFは、移動局装置へのアクセスを制御するとともに、ACCHの解放、設定等を指示する機能エンテイテイである。また、BCAFは、移動局装置の無線ベアラを制御する機能エンテイテイであって、ACCHの解放、設定を実行するものである。
なお、各機能エンティティの末尾には数字「1」または「2」が付されているが、数字「1」が付されたものは、移動局装置7が行っている複数の通信のうち第1番目のもの(以下、第1呼の通信という)に対応した機能エンテイテイであり、数字「2」が付されたものは移動局装置7が行っている複数の通信のうち第2番目のもの(以下、第2呼の通信という。)に対応した機能エンテイテイである。
b)情報フロー(Information Flows)
図53、図54にACCH切替のCC−Plane情報フローダイアグラムを示す。
(2.4.3.5.7.3):情報フローおよび関連情報要素の定義(Definitions of Information Flows and Associated Information Elements)
以下、情報フロー等、機能エンティティについて述べるとともに、対応する情報要素等を表にまとめて示す。ただし、対応する要素がない場合には表を省略する場合がある。
<ACCHの切替>
次に、図53および図54のシーケンス図を参照し、ACCHの切替手順について詳細に説明する。
この図53および図54のシーケンス図は、以下のような状況を想定している。
a.当初、移動局装置がトラヒックチャネルTCH1およびTCH2を利用して第1呼および第2呼の各通信を行っていた。
b.その後、トラフィックチャネルTCH1を利用した第1呼の通信が終了した。
c.その際、第1呼の通信に使用していたトラヒックチャネルTCH1と同一無線リソースにACCH1が設定されており、第1呼の通信が終了するまでは、このACCH1を介して、第1呼および第2呼の通信を維持するための制御情報の授受が行われていた。
d.第1呼の通信終了に伴ってトラヒックチャネルTCH1が解放されることとなるが、その後、トラヒックチャネルTCH2を継続使用するためには引き続きACCHが必要である。そこで、ACCHをACCH1から第2呼の通信のためのトラフィックチャネルTCH2に付随したACCH2に切り替える必要がある。
すなわち、この図53および54は、図262のACCH切替動作と同じ状況を想定し、ACCHを、第1呼に対応したBCAF1−BCFr1間の無線ベアラから、第2呼に対応したBCAF2−BCFr2間の無線ベアラへと切り替える動作シーケンスを前掲図262よりもさらに詳細に示したものである。
まず、上記a〜dの状況が発生することにより、TACFaがACCHを切り替える旨の契機を認識すると、TACFaは、ACCHの移行先となるコネクションを判定し、BCFaへ、ハンドオーバの初期化の通知のためHandover Connection Setup req.ind.(ハンドオーバ接続セットアップreq.ind.)を送信する。
このハンドオーバ接続セットアップreq.ind.は、ACCHのセットアップを要求するものであり、そのIE(Information Elements:情報要素)については、図503に示されるように、BCF−TACF間のリレーションID、基地局ID、ハンドオーバ・モードである。なお、図503〜図523においてMは、Mandatoryの略であって必須という意味であり、Oは、Optionalの略であって任意という意味である。図503に示されるハンドオーバ・モードにあっては、ネットワークが1つ以上のハンドオーバモードを有する場合、必須となる。
図53において、BCFaは、ACCH用にDHTを捕捉した後、TACFaへ、先のハンドオーバ 接続セットアップreq.ind.の確認のためHandover Connection Setup resp.conf.(ハンドオーバ接続セットアップresp.conf.)を返送する。このハンドオーバ接続セットアップresp.conf.のIEについては、図504に示されるように、TACF−BCF間のリレーションID、ベアラID(BCF−BCF間)である。ここで、ベアラIDにあっては、BCFa−BCFv間のベアラを識別する。
TACFaは、第2呼の通信に対応したTACFv2へ、ACCHに対するアクセスベアラのセットアップのためのBearer Setup req.ind.(ベアラセットアップreq.ind.)を送信する。このベアラセットアップreq.ind.のIEは、図505に示されるように、TACF−TACF間のリレーションID、ベアラID(BCF−BCF間)、基地局ID、ユーザ・情報・レートである。ここで、ベアラIDにあっては、BCFa−BCFv間のベアラを識別する。
TACFv2は、対基地局ショートセルコネクションをACCH用に設定し、対応付けるTCH(この場合、第2呼の通信のためのトラフィックチャネルTCH2)と同一値のリンク・リファレンスを抽出し、この後、BCFv2へ、Bearer Setup req.ind.(ベアラセットアップreq.ind.)を送信する。
このベアラセットアップreq.ind.は、ACCH(この場合、トラフィックチャネルTCH2に付随するACCH2)に対するベアラのセットアップを要求するものであり、そのIEについては、図506に示されるように、TACF−BCF間のリレーションID、ベアラID(BCF−BCF間)、基地局ID、ユーザ・情報・レートである。ここで、ベアラIDは、BCFa−BCFv間のベアラを識別するためのIDである。
次に、BCFv2は、上記ベアラセットアップreq.ind.を受け取ると、要求されたベアラの設定を行い、TACFv2へ、先のベアラセットアップreq.ind.)の確認するBearer Setup resp.conf.(ベアラセットアップresp.conf.)を返送する。このベアラセットアップresp.conf.のIEについては、図507に示されるように、TACF−BCF間のリレーションID、ベアラID(BCF−BCFr間)である。ここで、ベアラIDにあっては、BCF−BCFr間のベアラを識別する。
次に、TACFv2は、上記ベアラセットアップresp.conf.を受け取ると、BCFr2へ、BEARER&RADIO Bearer Setup req.ind.(ベアラおよび無線ベアラセットアップreq.ind.)を送信する。
ここで、ベアラおよび無線ベアラセットアップreq.ind.は、BCF−BCFr間のベアラのセットアップと、ACCHに対する無線ベアラのセットアップとを要求するものであり、そのIEについては、図508に示されるように、TACF−BCFr間のリレーションID、ベアラIDである。
これを受けたBCFr2は、リンク・リファレンスにより対応するTCH(この場合、トラフィックチャネルTCH2)を特定し、ACCHの送信を開始する。
この後、BCFr2は、TACFv2へ、Radio Bearer Setup Proceeding req.ind.(無線ベアラセットアップ手続req.ind.)を送信する。この無線ベアラセットアップ手続req.ind.は、TACFに対して、無線ベアラのセットアップ要求が承認されたこと、および、BCFrがACCHに対する無線ベアラのセットアップを開始されたことをそれぞれ示すものであり、そのIEについては、図509に示されるように、TACF−BCFr間のリレーションIDである。
この無線ベアラセットアップ手続req.ind.を受けたTACFv2は、TACFaへ、Radio Bearer Setup Request req.ind.(無線ベアラセットアップ要求req.ind.)を送信する。この無線ベアラセットアップ要求req.ind.は、移動局装置とTACFvの制御下にあるBCFrとの間においてACCHに対する無線ベアラのセットアップを要求するために、新たに割当てられる無線ベアラをTACFaが制御するためのものであり、そのIEについては、図510に示されるように、TACF−TACF間のリレーションIDである。
次に、TACFaは、TACAFへ、Radio Bearer Setup req.ind.(無線ベアラセットアップreq.ind.)を送信する。この無線ベアラセットアップreq.ind.は、ACCH切替ハンドオーバ実行初期化を通知して、既存の物理無線チャネル(第1呼に対応した物理無線チャネル)から指定の物理無線チャネル(第2呼に対応した物理無線チャネル)への切り替えを要求するものであり、そのIEは、図511に示されるように、呼IDである。
一方、このreq.ind.を受けたTACAFは、図54に示すように、BCAF2へ、Radio Bearer Setup req.ind.(無線ベアラセットアップreq.ind.)を送信する。この無線ベアラセットアップreq.ind.は、ACCH(この場合、ACCH2)に対する無線ベアラのセットアップを要求するものであり、そのIEについては、図512に示されるように、TACAF−BCAF間のリレーションIDである。
このreq.ind.を受けたBCAF2は、新たにACCHを設定して、その後、TACAFへ、Radio Bearer Setup resp.conf.(無線ベアラセットアップresp.conf.)を返送する。この無線ベアラセットアップresp.conf.は、ACCHに対する無線ベアラのセットアップ完了をTACAFに通知するためのものであり、そのIEについては、図513に示されるように、TACAF−BCAF間のリレーションIDである。
そして、TACAFは、TACFaへ、ACCH(この場合、ACCH2)に対する無線ベアラのセットアップが完了したことを示すRadio Bearer Setup resp.conf.(無線ベアラセットアップresp.conf.)を送信する。なお、この無線ベアラセットアップresp.conf.のIEについては、図513と同様に、TACAF−BCAF間のリレーションIDである。
次に、TACAFは、BCAF1へ、Radio Bearer Release req.ind.(無線ベアラ解放req.ind.)を送信する。この無線ベアラ解放req.ind.は、無線ベアラの解放を要求するものであり、そのIEについては、図514に示されるように、TACAF−BCAF間のリレーションIDである。
このreq.ind.を受けたBCAF1は、使用していたACCH(この場合、トラフィックチャネルTCH1に付随したACCH1)を解放して、その後、TACAFへ、無線ベアラの解放完了を示すRadio Bearer Release resp.conf.(無線ベアラ解放resp.conf.)を返送する。この無線ベアラ解放resp.conf.のIEについては、図515に示されるように、TACAF−BCAF間のリレーションIDである。
一方、無線ベアラセットアップresp.conf.を受けたTACFaは、BCFaへ、Handover Connection Release req.ind.(ハンドオーバ接続解放req.ind.)を送信する。このハンドオーバ接続解放req.ind.は、ソフトハンドオーバ状態であるベアラを削除するためのものであり、そのIEについては、図516に示されるように、TACF−BCF間のリレーションID、解放すべきベアラIDである。
このreq.ind.を受けたBCFaは、旧DHTを解放し、その後、TACFaへ、先のハンドオーバ接続解放req.indを確認するためのHandover Connection Release resp.conf.(ハンドオーバ接続解放resp.conf.)を返送する。このハンドオーバ接続解放resp.conf.のIEについては、図517に示されるように、TACF−BCF間のリレーションIDである。
次に、TACFaは、TACFv1へ、Bearer Release req.ind.(ベアラ解放req.ind.)を送信する。このベアラ解放req.ind.は、TACFv1に対してアクセスしていたベアラの解放を要求するものであり、そのIEについては、図518に示されるように、TACF−TACF間のリレーションIDである。
このベアラ解放req.ind.を受けたTACFv1は、BCFv1へ、Bearer Release req.ind.(ベアラ解放req.ind.)を送信する。このベアラ解放req.ind.は、TACFv1に対してアクセスしていたベアラの解放を要求するものであり、そのIEについては、図519に示されるように、TACF−BCF間のリレーションIDである。
このベアラ解放req.ind.を受けたBCFv1は、TACFv1へ、先のベアラ解放req.ind.を確認するためのBearer Release resp.conf.(ベアラ解放resp.conf.)を返送して、旧リソースを解放する。このベアラ解放resp.conf.のIEについては、図520に示されるように、TACF−BCF間のリレーションIDである。
また、このresp.conf.を受けたTACFv1は、BCFr1へ、BEARER&RADIO Bearer Release req.ind.(ベアラおよび無線ベアラ解放req.ind.)を送信する。このベアラおよび無線ベアラ解放req.ind.は、BCF−BCFr間のベアラと、無線ベアラとの解放を要求するものであり、そのIEについては、図521に示されるように、TACF−BCFr間のリレーションID、Causeである。なお、Causeにあっては、このIEがBCFrからTACFへ送信される場合に含まれる。
一方、ベアラおよび無線ベアラ解放req.ind.を受けたBCFr1は、送信を停止し、その後、TACFv1へ、BEARER&RADIO Bearer Release resp.conf.(ベアラおよび無線ベアラ解放resp.conf.)を返送して、旧リソースを解放する。このベアラおよび無線ベアラ解放resp.conf.は、先のベアラおよび無線ベアラ解放req.indに対する応答であって、ベアラおよび無線ベアラの解放が完了したことを示すものであり、そのIEについては、図522に示されるように、TACF−BCFr間のリレーションIDである。
そして、このresp.conf.を受けたTACFv1は、TACFaへ、先のベアラ解放req.ind.に対するの確認のため、Bearer Release resp.conf.(ベアラ解放resp.conf.)を送信する。このresp.conf.のIEについては、図523に示されるように、TACF−TACF間のリレーションIDである。
なお、以上のACCH切替の手順にあっては、説明を簡略化するために、移動局装置6がダイバーシチ・ハンドオーバを行っている場合の動作については考慮していない。ここで、移動局装置7(図790参照)がダイバーシチ・ハンドオーバを行う場合、上記TACFv1、BCFv1、TACFv2、BCFv2、BCFr1、BCFr2に相当する機能エンティティが、ダイバーシチ・ハンドオーバのブランチが設定される基地局制御局および基地局の各々に配置されて、TACFaが、これらのすべてを、図53および図54に示される内容と同等に制御して、ダイバーシチ・ハンドオーバにおいて制御チャネルを切替を実行する。この場合、TACFa−TACAF間の手順は、すべてのブランチがひとつにまとめて実行される。
このようなACCHの切替手順によれば、TACFaが配置される基地局制御局から基地局までのアクセス有線リンクを新たに設定することによって、移動局装置−ネットワーク間のアクセス無線リンクが切り替えられて、ACCHの載せ換えが行われることとなる。
<ACCHの切替(アクセス有線リンクの切替を伴わない場合)>
ところで、上述したACCH切替の手順は、アクセス有線リンクを新たに設定して、ACCHを切り替えるものであってが、アクセス有線リンクを新たに設定することなくACCHを切り替えることも可能である。
詳細については図53および図54を用いてすでに説明したので、ここでは簡単に説明することとする。
まず、図791において、ACCHを切り替える旨の契機が発生すると、その旨をTACFaが検出して、ACCHの移行先となるコネクションを判定した後、その移行先となるTACFv2へACCHの設定を指示する。これを受けたTACFv2は、さらにBCFr2へ、ACCHの設定を指示する。これにより、BCFr2は、新たにACCHを設定してその送信を開始した後、その旨の通知をTACFv2へ返送する。この返送を受けたTACFv2は、TACFaへ、新たなACCHの設定が完了した旨を通知する。この通知を受けたTACFaは、今度は、図53および図54に示される手順と同様に、セットアップ要求req.ind.を送信する。これにより、BCAF2では新たなACCHを設定する一方、BCAF1は既存のACCHを解放する。そして、その旨をTACAFは、TACFaへ通知する。
一方、この通知を受けたTACFaは、TACFv1へACCHの解放を指示する。これを受けたTACFv1は、さらにBCFr1へ、ACCHの解放を指示する。これにより、BCFr1は、既存のACCHを解放してその送信を停止した後、その旨の通知をTACFv1へ返送する。この返送を受けたTACFv2は、TACFaへ、既存のACCHの解放が完了した旨を通知する。
このような手順によれば、図791に示されるような機能エンティティでACCHが切り替えられるため、ネットワーク側でのアクセス有線リンクが設定されることはない。
(2.4.3.5.8):コード切替
(2.4.3.5.8.2):情報フローダイアグラム(Information Flow Diagrams)
a)機能モデル(Functional Model)
図55にFunctional model for コード切替の機能モデルを示す。
b)情報フロー(Information Flows)
図56にコード切替のCC−Plane情報フローダイアグラムを示す。
(2.4.3.5.8.3):情報フローおよび関連情報要素の定義(Definitions of Information Flows and Associated Information Elements)
以下、情報フロー等について述べるとともに、対応する情報要素等を表にまとめて示す。ただし、対応する要素がない場合には表を省略する場合がある。
BCFrはTACFに対してコード切替要求のためコード切替req.ind.を送信する(図524参照)。
基地TACFはTACFaに対してコード切替のためコード切替req.ind.を送信する(図525参照)。
TACFはTACAFに対してコード切替のためコード切替req.ind.を送信する(図526参照)。
なお、1は端末側ハンドオーバブランチの数だけ繰り返され、2はTACF側の呼の数だけ繰り返されれる。
TACAFはBCAFに対してコード切替req.ind.を送信する。コード切替req.ind.はコード切替を要求する(図527参照)。
コード切替resp.conf.はコード切替req.ind.に対して応答し、BCAFはTACAFに 対してコード切替の完了の告知のためコード切替resp.conf.を送信する(図528参照)。
コード切替resp.conf.はコード切替req.ind.に応答し、TACAFはTACFaに対してコード切替req.ind.の確認のためコード切替resp.conf.を送信する(図529参照)。
TACFaはTACFvに対してコード切替req.ind.の確認のためコード切替resp.conf.を送信する(図530参照)。
TACFはBCFrに対してコード切替req.ind.の確認のためコード切替resp.conf.を送信する(図531参照)。
(2.4.3.6):送信電力制御(Transmission Power Control)
(2.4.3.6.2):情報フローダイアグラム(Information Flow Diagrams)
a)機能モデル(Functional Model)
図57に送信電力制御の機能モデルを示す。
b)情報フロー(Information Flows)
図58に送信電力制御のCC−Plane情報フローダイアグラムを示す。
(2.4.3.6.3):情報フローおよび関連情報要素の定義(Definitions of Information Flows and Associated Information Elements)
以下、情報フロー等について述べるとともに、対応する情報要素等を表にまとめて示す。ただし、対応する要素がない場合には表を省略する場合がある。
MRRCはRRCに対してハンドオーバブランチの各ラジオ状態の通知のため定期的 にCELL CONDITION REPORT req.ind.(セル状態報告req.ind.)を送信する(図532参照)。
TACFaはTACFvに対して送信電力値の通知のため送信電力値設定 req.ind.を送 信する(図533参照)。
TACFはBCFrに対して送信電力値の通知のため送信電力値設定 req.ind.を送信 する(図534参照)。
(2.4.4):モビリティサービスの情報フロー(Information Flow of Mobility Service)
(2.4.4.1):端末位置更新(Terminal location updating)
(2.4.4.1.1):モジュール使用による通常手続き(Common procedure modules used)
端末位置更新サービス形態の範囲内で用いられる通常手続きのモジュールを以下に示す。
− TMUI調査(TMUI inquiry)
− FPLMTSによるユーザ検索(FPLMTS user ID retrieval)
− ユーザ認証手続き(User authentication procedure)
− 秘匿開始(Start ciphering)
− TMUI割当て(TMUI assignment)
(2.4.4.1.2):情報フローダイアグラム(Information flow diagram)
a)機能モデル(Functional Model)
図59に端末位置更新の機能モデルを示す。
b)情報フロー(Information Flows)
図60に端末位置更新の情報フローダイアグラムを示す。また、図61に端末位置更新の情報要素を組み合わせた情報フローダイアグラムを示す。
(2.4.4.1.3):情報フローおよび関連情報要素(Information flows and associated information elements)
情報フローおよび関連情報要素について以下に述べるが、全IEsはFFSである。
リレーションシップrd(LRCF−LRDF)(Relationship rd(LRCF−LRDF))
基地SCFはSDFに対してLAI update IF(LAI更新IF)を送信し、LAI update IF(LAI更新IF)は位置エリア情報の更新を求める。
SDFは基地SCFに対して応答確認を返信し、位置エリア情報の更新の完了を保証する(図535参照)。
リレーションシップrk(SACF−LRCF)(Relationship rk(SACF−LRCF))
SACFは基地SCFに対してTerminal location update IF(端末位置更新IF)を送信し、Terminal location update IF(端末位置更新IF)は更新対象である移動 機端末の位置情報の要求のため用いられる。基地SCFはSACFに対して応答確認を返信し、端末位置情報の更新の完了を保証する(図536参照)。
リレーションシップrl(MCF−SACF)(Relationship rl(MCF−SACF))
MCFはSACFに対してTerminal location update IF(端末位置更新IF)を送信し
、Terminal location update IF(端末位置更新IF)は更新対象である移動機端末の位置情報の要求のため用いられる。SACFはMCFに対して応答確認を返信し、端末位置情報の更新の完了を保証する(図537参照)。
ここで、特記事項を以下に列記する。
1)Relationship ID(リレーションシップID)は要求側と応答側とのリレーションシップを識別する。
2)TMUI and TMUI assignment source ID(TMUIおよびTMUI割当てID)はリレーションシップrlおよびリレーションシップrkに対してFPLMTS user ID(FPLMTSユーザID)として用られるものとする。
3)端末状態は着信可能または着信不可能の状態を示すものとする。
4)TC情報は端末容量を示す端末データ情報とする。
(2.4.5):セキュリティサービス情報フロー
(2.4.5.1):ユーザ認証
a)機能モデル(Functional Model)
図62にユーザ認証のモデルを示す。
b)情報フロー(Information Flows)
図63にユーザ認証の情報フローダイアグラムを示す。
C)情報フロー、情報要素、機能エンティティの動作(Definitions of Information Flows,Information Elements,and Functional Entity Actions)
リレーションシップrd(LRCF−LRDF)(Relationship rd(LRCF−LRDF))
以下、情報フロー等について述べるとともに、対応する情報要素等を表にまとめて示す。ただし、対応する要素がない場合には表を省略する場合がある。
認証情報検索IFは基地LRDFによるユーザ認証に対するセキュリティ情報の要 求のため用いられる(図538参照)。
リレーションシップrg(LRCF−TACF)(Relationship rg(LRCF−TACF))、リレーションシップrk(LRCF−SACF)(Relationship rk(LRCF−SACF))
Authentication challenge IF(認証検討IF)はユーザの身分の正当性の確認のために用いられる。LRCFはTACF/SACFに対して網加入の認証検討を送信するとともに、認証の演算結果の応答を要求する(図539参照)。
リレーションシップrb(TACF−TACAF)(Relationship rb(TACF−TACAF))リレーションシップ rl(SACF−MCF)(Relationship rl(SACF−MCF))
Authentication challenge IF(認証検討IF)はユーザの身分の正当性の確認のために用いられる。TACFはTACAFに対して網加入の認証検討を送信するととも に、認証の演算結果の応答を要求する。また、SACFはMCFに対して網加入の認証 検討を送信するとともに、認証の演算結果の応答を要求する(図540参照)。
リレーションシップrv(UIMF−TACAF)(Relationship rv(UIMF−TACAF))リレー ションシップ ry(UIMF−MCF)(Relationship ry(UIMF−MCF))
Authentication req.ind.(認証req.ind.)により乱数の送信、および乱数とUIMFに保持される認証キーとの演算の要求が行われる。Authentication resp.conf.(認証resp.conf.)により認証演算結果が応答される(図541参照)。
(2.4.5.2):秘匿開始タイミング(Start ciphering)
(2.4.5.2.1):情報フローダイアグラム(Information flow diagram)
a)機能モデル(Functional model)
図64に秘匿開始タイミングの機能モデルを示す。
b)情報フロー(Information Flows)
図65に秘匿開始タイミングの情報フローダイアグラムを示す。
(2.4.5.2.2):情報フローおよび関連情報要素(Information flows and associated information elements)
以下、情報フロー等について述べるとともに、対応する情報要素等を表にまとめて示す。ただし、対応する要素がない場合には表を省略する場合がある。
リレーションシップrb(TACF−TACAF)(Relationship rb(TACF−TACAF))
Start ciphering IF(秘匿開始タイミングIF)により端末は、端末と網との間の情報の暗号化の申請開始を要求する。本フローは確認を要求する情報フローである。
リレーションシップrg(LRCF−TACF)(Relationship rg(LRCF−TACF))
Start ciphering IF(秘匿開始タイミングIF)により端末は、端末と網との間の情報の暗号化の申請開始を要求する。本フローは確認を要求する情報フローである(図542参照)。
リレーションシップrk(LRCF−SACF)(Relationship rk(LRCF−SACF))
Start ciphering IF(秘匿開始タイミングIF)により端末は、端末と網との間の情報の暗号化の申請開始を要求する。本フローは確認を要求する情報フローである(図543参照)。
リレーションシップrl(SACF−MCF)(Relationship rl(SACF−MCF))
Start ciphering IF(秘匿開始タイミングIF)により端末は、端末と網との間の情報の暗号化の申請開始を要求する。本フローは確認を要求する情報フローである。
(2.4.5.3):TMUI管理、ユーザID検索(User ID Retrieval)
(2.4.5.3.1):TMUI割当て(TMUI assignment)
(2.4.5.3.1.1):情報フローダイアグラム(Information flow diagram)
a)機能モデル(Functional Model)
図66にTMUIの割当ての機能モデルを示す。
b)情報フロー(Information Flows)
図67にTMUI割当ての情報フローダイアグラムを示す。なお、
1)MCF−SACFは呼がない場合のユーザ認証、
2)TACAF−TACFは呼がある場合のユーザ認証、
3)基地網に有効なユーザ認証がない場合において、Authentication Info Retrieval req.ind. and resp.conf.(認証情報検索req.ind.および 認証情報検索resp.conf.)を用いる場合である。なお、2)の場合MCF−SACFのリレーションシッ プを用いてもよい。
(2.4.5.3.1.2):情報フローおよび関連情報要素(Information flows and associated information elements)
以下、情報フロー等について述べるとともに、対応する情報要素等を表にまとめて示す。ただし、対応する要素がない場合には表を省略する場合がある。
リレーションシップrb(TACF−TACAF)(Relationship rb(TACF−TACAF))
TMUI assignment IF(TMUI割当てIF)は網によるユーザの身分証明の後ユーザに対するTMUIの割当ておよび伝達のため用いられる。応答確認はTMUIの割当ての有効性の保証として返信される(図544参照)。
リレーションシップrd(LRCF−LRDF)(Relationship rd(LRCF−LRDF))
TMUI query IF(TMUI調査IF)は基地LRDFからの新たなTMUIの要求のため用いられる(図545参照)。
TMUI modify IF(TMUI修正IF)は基地LRDFへの、ユーザに対するTMUI情報の修正要求および修正後の確認の送信要求のため用いられる(図546参照)。
リレーションシップrg(LRCF−TACF)(Relationship rg(LRCF−TACF))
TMUI assignment IF(TMUI割当てIF)は網によるユーザの身分証明の後ユーザに対するTMUIの割当ておよび伝達のため用いられる。応答確認はTMUIの割当ての有効性の保証として返信される(図547参照)。
リレーションシップrk(LRCF−SACF)(Relationship rk(LRCF−SACF))
TMUI assignment IF(TMUI割当てIF)は網によるユーザの身分証明の後ユーザに対するTMUIの割当ておよび伝達のため用いられる。応答確認はTMUIの割当ての有効性の保証として返信される(図548参照)。
リレーションシップrl(SACF−MCF)(Relationship rl(SACF−MCF))
TMUI assignment IF(TMUI割当てIF)は網によるユーザの身分証明の後ユーザに対するTMUIの割当ておよび伝達のため用いられる。応答確認はTMUIの割当割当てての有効性の保証として返信される(図549参照)。
(2.4.5.3.2):ユーザID検索(User ID retrieval)
本手続きはTMUIの、FPLMTSユーザのIMUIへの変換のため用いられる。新たに 基地となる網がTMUI、またはTMUIおよび移動機側からの、FPLMTS user ID(FPLMTSユーザID)となるユーザのTMUI assignment source ID(TMUI割当てソースID)の1組を受信する場合、新たに基地となる網は本手続きを初期化する。
(新たに)基地となるLRCFがTMUI、またはTMUIおよび移動機端末からのTMUI assignment source ID(TMUI割当てソースID)の1組を受信する場合、LRCFは実 行されるべき手続きの選択(下記参照)を分析するものとされる。
1)端末位置の登録および更新(Terminal Location Registration and Update)ケースA)新たに基地となるLRDFがTMUIを割当てた場合
ケースB)新たに基地となるLRDFとは異なるLRDFがTMUIを割当てた場合
(*本規定にはケースB)は記述していない。)
2)移動機発呼(Mobile Originating Call)
3)失敗時:新たに基地となる網が例えばTMUIの遺失等によりIMUIの検索に失敗する場合、新たに基地となる網はUIMFからのFPLMTS user’s IMUI(FPLMTSユーザIMUI)の検索を試みる。
(2.4.5.3.2.2):情報フローダイアグラム(Information flow diagram)
図68にユーザIDの検索の情報フローダイアグラムを示す。
(2.4.5.3.2.2):情報フローおよび関連情報要素(Information flows and associated information elements)
リレーションシップrd(LRCF−LRDF)(Relationship rd(LRCF−LRDF))
IMUI retrieval req.ind.(IMUI検索req.ind.)はTMUIによるIMUIの検索のた め用いられる。LRCFは同一の網においてLRDFに対して本情報フローを送信する。IMUI retrieval resp.conf.(IMUI検索resp.conf.)は前記要求に対して応答する(図550参照)。
なお、移動機発呼の場合、本IE(TMUI assignment Source ID)は含まれない。
リレーションシップrl(SACF−LRCF)(Relationship rl(SACF−LRCF))
IMUI retrieval req.ind.(IMUI検索req.ind.)は移動機側からのIMUIの検索のため用いられる。網側がFPLMTSユーザのTMUIをIMUIに変換しない場合にのみ、本情報フローが用いられる。基地網においてSCFはSACFに対して本情報フローを送信する。IMUI retrieval resp.conf.(IMUI検索resp.conf.)が前記要求に対 して応答する(図551参照)。
リレーションシップrk(MCF−SACF)(Relationship rk(MCF−SACF))
IMUI retrieval req.ind.(IMUI検索req.ind.)は移動機側からのIMUIの検索のため用いられる。網側がFPLMTSユーザのTMUIをIMUIに変換しない場合にのみ、本情報フローが用いられる。基地網においてSACFはMCFに対して本情報フローを送信する。IMUI retrieval resp.conf.(IMUI検索resp.conf.)が前記要求に対して応答する(図552参照)。
リレーションシップrg(TACF−LRCF)(Relationship rg(TACF−LRCF))
IMUI retrieval req.ind.(IMUI検索req.ind.)は移動機側からのIMUIの検索のため用いられる。網側がFPLMTSユーザのTMUIをIMUIに変換しない場合にのみ、本情報フローが用いられる。基地網においてLRCFはTACFに対して本情報フローを送信する。IMUI retrieval resp.conf.(IMUI検索resp.conf.)が前記要求に対 して応答する(図553参照)。
リレーションシップrb(TACAF−TACF)(Relationship rb(TACAF−TACF))
IMUI retrieval req.ind.(IMUI検索req.ind.)は移動機側からのIMUIの検索のため用いられる。網側がFPLMTSユーザのTMUIをIMUIに変換しない場合にのみ、本情報フローが用いられる。基地網においてTACFはTACAFに対して本情報フローを送信する。IMUI retrieval resp.conf.(IMUI検索resp.conf.)が前記要求に 対して応答する(図554参照)。
(2.4.6):SDL図
各機能エンティティのSDL図は、IMT−2000勧告草案Q.FIFにおけるSDL図に準拠する。但し、アクセスリンク設定手順におけるシナリオ3は本仕様では適用しない。SDL図におけるFE間での情報フロー送受の記述部分に記載されている番号はQ.FIFにおけるFEA番号である。
(2.5):プロトコル仕様
(2.5.1):参照構成
図69に本実験システムにおける物理ノード構成と機能エンティティの対応を示す。また、本実験システムのプロトコルを規定するためのインタフェースを以下に列記する。
・無線インタフェース
・BTS−MCCシミュレータ間インタフェース
(2.5.2):無線インタフェース仕様
(2.5.2.1):概要
2.5.2章では、無線インタフェースにおけるレイヤ1〜レイヤ3プロトコル仕様について、規定する。
(2.5.2.2):レイヤ1
ここでは説明を省略する。
(2.5.2.3):レイヤ2
(2.5.2.3.1):概要
レイヤ2はLAC(Link Access Control)副層とMAC(Medium Access Control)副 層からなる。更に、LAC副層はLayer3整合副々層およびLLC(Logical Link Control)副々層から構成される。
図70にラジオインターフェース上の信号レイヤ2のプロトコルアーキテクチャを示す。また例として、図71にBSC機能終端の場合のフレーム構成を示す。
(2.5.2.3.1.1):LAC(Link Access Control)副層
レイヤ2のユーザ間の可変長サービスデータユニット(SDU)を高信頼度転送する。
(2.5.2.3.1.1.1):Layer3整合副々層
レイヤ3とLLC間のプリミティブ/パラメータマッピング及びレイヤ3 SDUのLLC PDUへの分解・組み立てを行う。
(2.5.2.3.1.1.2):LLC(Logical Link Control)副々層
誤り制御、フロー制御等の機能を用いた高信頼度転送機能を提供する。
(2.5.2.3.1.2):MAC(Medium Access Control)副層
LLC PDUの誤り検出及びLLC PDUの分解・組み立て、レイヤ1フレームへの分解・組み立てを行う。
(2.5.2.3.2):機能(Functions)
(2.5.2.3.2.1):LAC(Link Access Control)副層の機能
(2.5.2.3.2.1.1):レイヤ3整合副々層
レイヤ3整合副々層の機能について以下に列記する。
a)信号レイヤ3のPDU 組立および分解
本機能により信号レイヤ3PDUのLLC PDUへの組立または信号レイヤ3PDUのLLC PDUからの分解の機構が提供される。
b)リンク制御
SAPIによってLACのSDUを処理するレイヤ3エンティティを特定する。(用途は今後の検討)
c)符号型
ハイブリッドARQを適応する際に符号型を識別する。
(2.5.2.3.2.1.2):LLC(Logical Link Control)副々層
a)シーケンスインテグリティ
本機能により本層の転送効率により決定されるLLCおよびSDUsのオーダーが保持される。
b)選択的再送信による誤り補正
階層構造により、受信側LLCのエンティティが迷走LLC SDUsの捕捉を可能にする。本機能は再送信により逐次的誤りを是正する。
c)フロー制御
本機能によりLLCリシーバによる発信側LLCピアエンティティの情報送信率の制御が可能になる。
d)レイヤ管理への誤り報告機能
本機能はレイヤ管理へ、発生した誤りを指示する。
e)通信保持機能
本機能によりリンクを構成する2つのピアLLCエンティティをデータ転送のな い状態が続いてもリンク接続状態を確立し続けることができる。
f)ローカルデータの検索
本機能によりローカルLLCユーザはLLCエンティティにより解放されていない非連続的SDUsを検索することができる。
g)接続制御
本機能によりLLCリンクの確立、解放、再同期化が達成される。また、デリバ リの保証を要せずユーザ間の可変長情報の伝送が可能になる。
h)ユーザデータの転送
本機能はLLCユーザ間のユーザデータの搬送のため利用される。LLCは保証されるデータであっても保証されないデータであってもデータの転送を支承する。
i)プロトコル誤りの検出および回復
本機能はプロトコルの操作中に生じた誤りを検出するとともに回復する。
j)状態報告
本機能により発信側および受信側のピアエンティティ間で状態情報の交換が可能になる。
(2.5.2.3.2.2):MAC(Medium Access Control)副層の機能
MAC副層の機能について以下に列記する。
a)CRC誤りの検出およびその対処
本機能によりCRCを介して LLC PDUの腐食の検出およびその対処が得られる。腐食したLLC PDUは廃棄される。
b)LLC PDU またはBTS レイヤ3の、レイヤ1フレームへの組立またはLLC PDU またはBTS レイヤ3の、レイヤ1フレームからの分解
本機能によりLLC PDU またはBTS レイヤ3の、レイヤ1フレームへの組立機構、またはLLC PDU またはBTS レイヤ3の、レイヤ1フレームからの分解機構が提供される。
本機能には、MAC PDUをレイヤ1フレームの整数倍とするためのパディング機能も含まれる。なお、RACHにおいては、MAC PDUの2重受信排除のためにシーケンス番号を付与する。
c)アドレス制御
RACH/FACHにおける、PIDを用いた論理リンク識別(e.g. Mobile Terminal毎)を行う。
d)信号内容の区別
RACH,FACH,UPCHにおける、ユーザ情報/制御情報の区別を行う。
e)終端ノードの区別
信号が終端されるノード(BTS/BSC機能)の区別を行う。
(2.5.2.3.3):フォーマットおよびパラメータ
(2.5.2.3.3.1):LAC副層のフォーマットおよびパラメータ
(2.5.2.3.3.1.1):Layer3整合副々層
a)SAPI(Service Access Point Identifier)
レイヤ3に対して提供されるレイヤ2のサービス種別を識別する(図555参照)。
b)W bit
分解・組み立てビットであり、レイヤ3フレームとレイヤ3整合副々層フレームとの対応をとる(図556参照)。
c)符号型指示子
ハイブリッドARQが適用される際の符号の型を示す。適用の有無はバージョン によって識別する(図557参照)。
d)予約
レイヤ3整合副々層のバージョン等を示す(図558参照)。
(2.5.2.3.3.1.2):LLC
(2.5.2.3.3.1.2.1):LLC PDU
図559および図560にプロトコルデータユニット(PDU)のリストを示す。
LLC PDUの定義を以下に示す。
a)BGN PDU(Begin)
BGN PDUは2つのピアエンティティ間でのLLCリンクの確立のため用いられる。BGN PDUはピアトランスミッタのバッファおよびレシーバのバッファの切断を要するとともにピアトランスミッタおよびレシーバの変調状態の初期化を要求する。
b)BGAK PDU(Begin確認)
BGAK PDUはピアエンティティからのレイヤ2のリンクセットアップ要求の受容の確認のため用いられる。
c)BGREJ PDU(Begin拒絶)
BGREJ PDUはピアLLCエンティティからのレイヤ2のリンクセットアップ要求の拒絶のため用いられる。
d)END PDU(End)
END PDUは2つのピアエンティティ間でのLLCリンクの解放のため用いられる。e)ENDAK PDU(End Acknowledge)
ENDAK PDUはLLCリンクの解放の確認のため用いられる。
f)RS PDU(再同期化)
RS PDUはバッファおよびデータ転送状態変調の再同期化のため用いられる。
g)RSAK PDU(再同期化確認)
RSAK PDUはピアLLCエンティティの再同期化要求に対する確認のため用いられる。
h)ER PDU(誤り回復)
ER PDUはプロトコルの誤りからの回復のため用いられる。
i)ERAK PDU(誤り回復確認)
ERAK PDUはプロトコルの誤りからの回復の確認のため用いられる。
j)SD PDU(逐次データ)
SD PDUは、連番を付されたPDUであってユーザにより与えられる情報分野を含 むPDUの、LLCリンクに亘る転送のため用いられる。
k)POLL PDU(状態要求)
POLL PDUはLLCリンクに亘り、ピアLLCエンティティの状態情報の要求のため用いられる。
l)STAT PDU(不変状態の応答)
STAT PDUはピアLLCエンティティから受信する状態要求(POLL PDU)に対する応 答のため用いられる。前記要求には、SD、PDU、SDwithPOLL PDUの受信状態、ピアトランスミッタのクレジット情報、POLL PDUまたはSDwithPOLL PDUに付された通し番号[N(PS)]に関する情報が含まれる。
m)USTAT PDU(可変状態の応答)
USTAT PDUはSD PDUに付された通し番号の検査に基づく単一または複数の迷走SD PDUの検出について応答する。前記応答にはSD PDUの受信状態、ピアトランスミッタのクレジット情報に関する情報が含まれる。
n)SDwithPOLL PDU(逐次データおよび状態要求)
SDwithPOLL PDUは連番を付されたPDUであってユーザにより与えられる情報分 野を含むPDUの、LLCリンクに亘る転送のため用いられるとともに、ピアLLCエンティティについての状態情報の要求のため用いられる。
o)UD PDU(不特定データ)
UD PDUは2者のLLCユーザ間での不確実なデータの転送のため用いられる。LLCユーザが確認のない情報の転送を要求する場合、UD PDUはそのピアエンティティにLLCの影響を受けない状態で、あるいは可変状態にて情報を送信する。UD PDUは連番を担持せず、従って通知なしにUD PDUを消失させることができる。
p)MD PDU(管理データ)
MD PDUは2者の管理エンティティ間での、保証のない管理データの転送のため用いられる。管理エンティティが確認のない情報の転送を用杞憂する場合、MD PDUはピア管理エンティティにLLCの影響を受けない状態で、あるいは可変状態にて情報を送信する。UD PDUは連番を担持せず、従って通知なしにUD PDUを消失 させることができる。
なお、無効なPDUとは以下の場合をいう:
a)PDUのコードタイプが判明していない場合、
b)PDUの状態のタイプに対して不適切な長さの場合
無効なPDUは送信主体に通知なしに放棄される。そのようなPDUの結果何らの追加的措置は講ぜられない(上記レイヤ管理にて報告した長さ違反 b)項、a c)項にあたる)
(2.5.2.3.3.1.2.2):LLC PDUフォーマット(LLC PDU format)
図72から図88までに LLC PDUフォーマットを示す。これには16のタイプのPDUがあり、そのリストを示す。
図72はPDU(SD PDU)のシーケンスデータを、図73は状態要求を含むシーケンスデータPDU(SDwithPOLL PDU)を、図74はPoll PDU(POLL PDU)を、図75は不変状態 PDU(STAT PDU)を、図76は可変状態 PDU(USTAT PDU)を、図77 はユニットデータPDU(UD PDU)管理データ PDU(MD PDU)を、図78はBegin PDU(BGN PDU)を、図79はBegin 確認 PDU(BGAK PDU)を、図80はBegin 拒絶 PDU(BGREJ PDU)を、図81はEnd PDU(END PDU)を、図82はEnd 確認 PDU(ENDAK PDU)を、図83は再同期化PDU(RS PDU)を、図84は再同期化 確認 PDU(RSAK PDU)を、図85は誤り回復 PDU(ER PDU)を、図86は誤り回復 確認PDU(ERAK PDU)を、各々示す。
以下、本フォーマットの特徴について説明する。
(2.5.2.3.3.1.2.2.1):コード化の規定(Coding conventions)
LLC、PDUは2.1/I.361 [4].に特定するコード規定により構成される。
なお、LLCはトレーラー配向型である。例えば、プロトコル制御情報は末尾に 送信される。
(2.5.2.3.3.1.2.2.2):保管領域
各PDUには保管領域のビット(すなわちR,Rsvd,Reserved)がある。保管領域の機能の1つは8ビット構成で達成される。一方、他の機能はさらに研究を要する
。8ビット配列以外の機能は定義されておらず、その領域ではコードはゼロとして扱われる。その領域はレシーバにより無視される。
(2.5.2.3.3.1.2.2.3):PDU 長さ
SD,UD,and MD PDUの情報領域の最大長さはk octetsである。kの最大値はoctets [FFS]である。kの値はLLC外のサイズ折衝手続きで確立される。双互的同意があればLLCを用いる他の推奨例により特定してもよい。または、LLCを用いるプロトコルのPDUサイズの最大長さとしてもよい。kの最小値は0 octetsである。
可変長さSSCOP−UU領域の最大長さはj octetsである。jの最大値はoctets [FFS]である。The value of jの値は双互的同意により確立されるが、LLCを用いる他の推奨例により特定してもよい。またはLLCを用いるプロトコルの要求によって もよい。jの最小値は0 octetsである。
(2.5.2.3.3.1.2.2.4):STATおよびUSTAT PDUのコード化
USTAT PDUは2つのリスト要素を有する。STAT PDUはゼロまたはそれより大きいリスト要素を含む。送信されたSTATのメッセージは1つ以上のSTAT PDUに分割してもよい。
STAT PDUの手続きは他のSTAT PDUにある情報に依存しない。そのことは厳密 に成立し、例えば複数のSTAT PDUが単一のPOLL PDUに対する応答として生成されたとしても、単一もしくは複数のSTAT PDUは消滅する。
STATおよびUSTAT PDUにおけるスパンリストアイテムは奇数または偶数のリストの要素であり、該リスト要素は選択的な再送信の要求のため用いられる。各 奇数要素は失われたギャップ最初のPDUを表現し、各偶数要素は受信した連番の最初のPDUを表現するが例外として、最後の場合もあり得うる。なお、スパンリストのコード化の一例を提供する場合もある。
(2.5.2.3.3.1.2.3):LLCプロトコルエンティティの状態
本項ではピア対ピアのプロトコルの特定例によりLLCエンティティの状態を説 明する。前記状態は観念的なものであり、LLCエンティティの一般的な状態、すなわち一連の信号、またユーザとピアとが各々PDUを交換する場合におけるLLCエンティティの状態を反映するものである。さらに、説明にあっては他の状態も用いられているが、それは付加的状態の主体化をさけるためであり、SDLsの説明にて詳述する。基本的な状態を以下に示す。
状態1(State 1)アイドル(Idle)
各LLCエンティティは観念的に同一のアイドル状態(State 1)にあり、接続を解放するとこの状態に復元する。
状態2(State 2)発呼接続係属状態(Outgoing Connection Pending)
LLCエンティティはピアとの接続要求中であり、エンティティはピアからの確 認を受信するまで発呼接続係属状態(State 2)にある。
状態3(State 3)着呼接続係属状態(Incoming Connection Pending)LLCエンティティはピアから接続要求を受信しておりユーザ側からの応答待ち状 態にある。すなわち着呼接続係属状態(State 3)にある。
状態4(State 4)発呼非接続係属状態(Outgoing Disconnection Pending)
LLCエンティティはピア対ピアの接続の解放を要求しており、エンティティは発呼非接続係属状態、(State 4)に進行する。その状態はエンティティがピアエンティティの解放の確認を受信し、LLCエンティティがアイドル状態(State 1)へ遷移するまで継続する。アイドル状態への遷移の後は上述と同様である。
状態5(State 5)発呼再同期係属状態(Outgoing Resynchronization Pending)
LLCエンティティはピアとの接続の再同期を要求しており、エンティティは発 呼再同期係属状態(State 5)にある。
状態6(State 6)着呼再同期係属状態(Incoming Resynchronization Pending)
LLCエンティティはピアからの再同期の要求を受信しており、ユーザからの応答待ち状態にある。
状態7(State 7)発呼回復係属状態(Outgoing Recovery Pending)
LLCエンティティは接続中のピアとの回復を要求しており、エンティティは発 呼回復係属状態(State 7)にある。
状態8(State 8)回復応答係属状態(Recovery Response Pending)
LLCエンティティは回復を完了するとともにユーザに通知しており、エンティティは応答待ちであって回復応答係属状態(State 8)にある。
状態9(State 9)着呼回復係属状態(Incoming Recovery Pending)
LLCエンティティはピアから回復要求を受信しており、エンティティはユーザからの応答待ちであって着呼回復係属状態(State 9)にある。
状態10(State 10)データ転送準備(Data Transfer Ready)
接続の確立、再同期、あるいは誤りの回復手続きが成功すると、ピアとLLCエンティティはデータ転送準備状態(State 10)に移行し、保証されたデータ転送の実行が可能となる。
(2.5.2.3.3.1.2.4):LLC 状態変数(state variables)
本項ではピア対ピアのプロトコルの特定例により状態変数を説明する。
SDおよびPOLL PDUには各々独立して順次、番号が付され値0からnマイナス1(nの部位はシーケンス番号のモジュールである)。
モジュールは28に等しく、全範囲での番号のサイクルは0から28−1までである。以下に示す、本例に含まれる状態変数およびシーケンス番号に基づく全ての算術操作はモジュール(VT(S)、VT(PS)、VT(A)、VT(PA)、VT(MS)、VR(R)、VR(H)、VR(MR))によって規定される。トランスミッタの変数を算術的に比較 する場合、VT(A)がベースになると考えられる。レシーバの変数を算術的に比較 する場合、VR(R)がベースになると考えられる。さらに可変状態VT(SQ)およびVR(SQ)にはモジュロとして算術数値256があてられる。トランスミッタにあってはLLCは以下に示す状態変数を維持する。
a)VT(S)送信状態変数(Send state variable)
第1回目として(再送信の場合を除く)次に送信されるSD PDUのシーケンス番号である。第1回目の(再送信の場合を除く)SD PDUの送信の後、番号は増加する。
b)VT(PS)ポール送信状態変数(Poll Send state variable)
ポールシーケンス番号の現在値である。次のポールPDUの送信まで増加する。
c)VT(A)確認状態変数(Acknowledge state variable)
不規則に確認が予想されるSD PDUの次のシーケンス番号であリ、そのSD PDUは受容可能な確認のウィンドウの下縁を形成する。VT(A)は非連続的なSD PDUの確認にあって更新される。
d)VT(PA)ポール確認状態変数(Poll acknowledge state variable)
受信が予想される次のSTAT PDUのポールシーケンス番号であり、そのSTAT PDU はSTAT PDU.に対し、受容可能なN(PS)のウィンドウの下縁を形成する。無効なN(PS)を含んでSTAT PDUが受信された場合、回復措置として初期化されるか、あるいは解放が実行される。STAT PDUが受容されるとVT(PA)はSTAT.N(PS)にセットされる。
e)VT(MS)送信状態変数の最大値(Maximum Send state variable)
最初のSD PDUがピアレシーバによって拒絶された場合、[例えばレシーバの受 容許可値がVT(MS)ー1以上の場合等]、そのSD PDUのシーケンス番号である。この値はトランスミットウィンドウの上縁を示す。USTAT PDU、STAT PDU、BGN PDU、BGAK PDU、RS PDU、RSAK PDU、ER PDU、またはERAK PDUの受信に基づき、VT(S)、VT(MS)、VT(MS)が更新されるとトランスミッタは新たなSD PDUを送信しない。
f)VT(PD)ポールデータ状態変数(Poll Data state variable)
確認が未定の場合、状態変数が、POLL PDUの送信の間に送信されたSD PDUの番号、あるいはタイマポールが起動した後、最初のPOLL PDUの送信の前に送信されたSD PDUの番号を示す。VT(PD)はSD PDUの送信に基づき増加するとともに、POLL PDUの送信によりゼロにリセットされる。
g)VT(CC)接続制御状態変数(Connection Control state variable)
確認されないBGN、END、ERまたはRS PDUの番号である。VT(CC)はBGN、END、ERまたはRS PDUの送信に基づき増加する。END PDUがプロトコルエラーの応答として送信されると、SSCOP はENDAK PDUを待たず[例えばSSCOPは直接 状態1(Idle)に移行する]VT(CC)は増加しない。
h)VT(SQ)トランスミッタ接続シーケンス状態変数(Transmitter Connection Sequence state variable)
この状態変数はレシーバに、再送信されたBGN、ER、RS PDUを識別させるため用いられる。この状態変数はSSCOP過程の成立に基づき初期化されるとともに増加し、BGN、RS、ER PDUのいずれかの最初の送信より前にN(SQ)領域に組み込ま れる。
LLCはレシーバにおいて以下に示す状態変数を保持する。
a)VR(R)受信状態変数(Receive state variable)
受信が予測される不規則な次のSD PDUのシーケンス番号である。次の不規則なSD PDUの受信により増加する。
b)VR(H)最高予想値状態変数(Highest expected state variable)
最高値が予測されるSD PDUのシーケンス番号である。以下の2通りの方式で更新される。
1)新たなSD PDUの受信;
2)POLL PDUの受信
c)VR(MR):受信許容量の最大値による状態変数(Maximum acceptable
Receive state variable)
レシーバに許可されない最初のSD PDUのシーケンス番号である。[例えばレシ ーバの受容許可値がVR(MR)−1以上の場合等]レシーバはN(S)、VR(MR)とともにSD PDUを放棄する。(一例として、そのようなSD PDUがUSTATを送信させる場合). Updating VR(MR)の更新は任意であるが、VR(MR)はVR(H)より低い値にセットすべきではない。一例として、VR(MR)の決定法一例を付記IV内に示す。
d)VR(SQ):レシーバ接続シーケンス状態変数(Receiver Connection Sequence state variable)
この状態変数は再送信されるBGN、ER、RS PDUの識別に用いられる。BGN、ER、またはRS PDUの受信に基づき、この状態変数はN(SQ)の値に比較され、それからN(SQ)の値に割当てられる。値が異なる場合、PDUが検討されるとともに、VR(SQ)がN(SQ)にセットされる。値が等しい場合、PDUは再送信されたものと判定される。
(2.5.2.3.3.1.2.5):LLC PDU パラメータ
a)N(S)
新たなSDまたはPOLL PDUの生成に関わらずVT(S)はN(S)にマッピングされる。b)情報領域(Information field)
SD、MD、UD PDUの情報領域は各々メッセージユニットパラメータAA−DATA、MAA−UNITDATA、AA−UNITDATAからマッピングされる。情報領域はメッセージユニットパラメータ、AA−DATA、MAA−UNITDATA、AA−UNITDATAに各々マッピングされる。
c)N(PS)
VT(PS)は(増加した後のVT(PS))POLL PDUの生成時に関わらずN(PS)にマッピングされる。POLL PDUのレシーバは受信したPOLL.N(PS)を領域STAT.N(PS)にマッピングする。さらに、エラー回復手続きの促進のためVT(PS)の現在値はN(PS)に マッピングされるとともにSD PDUがいつ送信されても対応するSD PDUとともにトランスミッタのバッファに保留される。
d)N(R)
STATまたはUSTAT PDUの生成時に関わらずVR(R)はN(R)にマッピングされる。
e)N(MR)
STAT、USTAT、RS、RSAK、ER、ERAK、BGN、BGAK PDUの生成時に関わら ずVR(MR)はN(MR)にマッピングされる。これはレシーバによるクレジット承認の基礎になる。
f)SSCOP−UU
BGN,BGAK,BGREJ,END、RS PDU内のSSCOP−UUは、対応するSSCOP信号のパラメータSSCOP−UUからマッピングされるとともに、SSCOP−UUに、マッピングされる。
g)ソース(S)ビット
END PDUにおいて、このビットは解放の原因がSSCOP、SSCOPユーザのいずれかかを担持する。END PDUの送信原因がユーザにある場合、このビットはis bit i にセットされる。END PDUの送信原因がSSCOPにある場合、このビットはにセッ トされる。このビットはAA−RELEASEのソース領域にマッピングされる。
[付記:レイヤとレイヤの通信の様相はさらに研究する必要がある。]
h)N(SQ)
この領域は接続シーケンス値を担持する。BGN,RS,ER PDUの送信に関わらずVT(SQ)はN(SQ)にマッピングされる。この領域はVR(SQ)とともにレシーバによるBGN,RS,ER PDU.の再送信の識別のため用いられる。
i)PDUタイプ領域
タイプ領域のコード化については図539に示した。
(2.5.2.3.3.1.2.6):LLCタイマ
タイマについては説明を省略する。
(2.5.2.3.3.1.2.7):LLCパラメータ
各LLCプロトコルパラメータを以下に示す。
a)MaxCC
状態変数VT(CC)の最大値であり、BGN,END,ER,RS PDU.の送信の最大数に対応している。
b)MaxPD
POLL PDUの送信前であってVT(PD)がゼロにリセットされる前の状態変数 VT(PD)の最大許容値である。
c)MaxSTAT
STAT PDUに区分されたリスト要素の中の最大数である。リストアイテムの数がMaxSTATを越える場合、STATのメッセージは分割すべきである。分割されたSTATのメッセージを担持する全てのPDUはおそらくは最後のものを除きMaxSTATのリストアイテムを含む。本パラメータはその長さの問題からSTAT PDUのレシーバには用いられない。STATのメッセージを分割する目的のある送信者のみが利用すると考えられる。本パラメータは3もしくはそれよりも大きい奇数(整数)とするべきである。
MaxSTATの無効値は[FFS]である。本パラメータを有効な基礎のもとで変更してもよい。
なお、無効値によりSTAT PDUはAALタイプの5の通常部分を使う6 ATMセルを充填することになる。さらに、STAT PDUの全長はSD PDUの長さの最大値を越えるべきではない。
d)クリア−バッファ
本パラメータは接続の確立に基づきセットされる。本パラメータはYes、Noの値のいずれか一方を支持する。本パラメータがYesにセットされるとLLCは接続解放のため送信バッファおよびその他の送信部を解放できる。本パラメータがNoにセットされるとLLCは接続解放のため送信バッファおよびその他の送信部を解放できない。さらに、本パラメータがNoにセットされるとバッファに古いメッセージが残る限り、LLCは送信バッファから確認されたメッセージを選択的に解放することができなくなる。
e)クレジット
本パラメータはクレジットの通知をレイヤ管理に調整させるため用いられる。不適正なクレジットに起因してLLCによる新たなSD PDUの送信が妨害された場合
、クレジットはNoの値をとる。LLCによる新たなSD PDUの送信が許可された場合、クレジットはYesの値をとる。クレジットの初期値はYesである。
(2.5.2.3.3.1.2.8):LLCクレジットおよびフロー制御
(2.5.2.3.3.1.2.8.1):クレジットおよびピア対ピアフロー制御
クレジットはLLCレシーバにより承認され、それによりピアLLCトランスミッタによる新たなSD PDUの送信が可能になる。レシーバエンティティによるクレジットの決定プロセスには基準がないが、バッファの有用性、接続の帯域幅、遅延に関係する。
各BGN,BGAK,RS,RSAK,ER,ERAK,STATおよびレシーバにより送信されたUSTAT PDUからなるN(MR)領域において、クレジット値はトランスミッタに伝送される。N(MR)はトランスミッタにおける可変領域VT(MS)に書き込まれる。トランスミッタに送信されるクレジット値はレシーバには受容されないことが予測される、最初のSD PDUのシーケンス番号である。
トランスミッタはクレジットの許容度を超える、いかなるSD PDUをも送信しない。レシーバはクレジットの許容度を超える、いかなるSD PDUをも放棄する。(例えば、そのようなSD PDUはUSTAT PDUの送信を促す)。
既に承認されたクレジットをレシーバの規定によりフロー制御を行うことで低減させることもできる。しかし、レシーバクレジットの可変領域VR(MR)を値VR(H)より低減させることはできない。換言すれば、レシーバが番号VR(H)−1を付されたSD PDUを受信し、受信の確認を行うとクレジット値VR(MR)はVR(H)より大きいが、あるいはVR(H)に等しい値になる。
トランスミッタにおけるプロトコルの操作ウィンドウはVT(A)よりも低いバンドとされるとともにクレジットの有効値[VT(MS)−1]よりも高いバンドとされる。プロトコルのモジュールは操作ウィンドウから28−l間での値に制限される。それ故、レシーバにあっては、算術的モジュラを用いる承認されたクレジットはVR(H)とVR(R)−1の間の値をとらなければならない。VR(MR)=VR(R)=VR(H)ならば操作ウィンドウはゼロになる。VR(MR)=VR(R)−1ならば操作ウィンドウはマキシマムになる。
LLCレシーバは各接続の支持のためにバッファを割当てる。原則的に、有効なレシーバのバッファは有効に送信されたデータの放棄を避けるため、トランスミッタに承認されたクレジットに一致するか、あるいは超えたものとしなければならない。しかし、制限されたバッファが接続に有益な場合、有効なバッファの範囲でクレジットを承認することもできる。この方法はクレジットを有益なバッファに制限する事により達成するものよりも高い情報量を得ることができるが、エラーが発生した場合、データを放棄しなければならない可能性がある。レシーバは、かつてはSD PDUを受信する事も確認することもできず、さらに伝送することもできなかった。レシーバは、また、VR(R)=VR(H)=VR(MR)にならない限り、常にVR(R)が付されたSD PDUを受信し、伝送するのに十分なバッファ容量を割当てなければならない。バッファ容量の範囲でクレジットを承認する方法は、制限されたバッファが接続の支持に有益であり、LLCレシーバが本方法にあって接続 に対して要求されるサービスの質(QoS)を維持できる場合にのみ実施すべきである。
(2.5.2.3.3.1.2.8.2):ローカルフロー制御(Local flow control)
PDUの受信あるいは外部信号、内部信号の受信のような、LLCイベントは通常それ等を生じさせる規制により進行する。しかし、LLCリンク状態の変更に関する現象では、情報がデータ移送に優位する。
実施例として低プロトコル層において混雑を検出する案がある(例として a long queuing delay)。その場合、接続制御メッセージに対して優位を得るためデータ移送を一時的に留保すべきである。LLCエンティティが混雑を判断する手段はプロトコルタイマー値を含めたプロトコル環境に依存し、標準化にはなじまない。
LLCエンティティが局部的混雑を検出すると、(SDLの例のような低層がビジーであるとの検出)、AA−DATA.要求信号、AA−UNITDATA.要求信号、MAA−UNITDATA.要求信号.への応答を留保する選択が可能である。また、要求された SD PDUの再送信を留保してもよい。データ移送手続きはプロトコルにエラーを生じさせることなく、それ等を実現することを可能にする。
それ故、ピアレシーバにPDUを送信する視点からすれば、SD PDU,MD PDU,UD PDUを除く全てのタイプのPDUは高い優位性を得ることができる。SD PDU,MD PDU,UD PDUにあっては同等の有効性を保つことがでる。SD PDUにあっては再送信により実用化の見地からすると新式の送信方式よりも有利になり得る。それ等の優位性は本質的にLLCにのみ認められる。
以上のように、LLCを用いたユーザのインターフェースによるローカルフロー制御から優れた効果が得られる。
(2.5.2.3.3.20):MAC副層のフォーマットおよびパラメータ
以下、各論理チャネルのMAC PDUの詳細を図87〜図94に示す。図87はBCCHを、図88はPCHを、図89はRACH−L,Sを、図90はFACH−Lを、図91はFACH−Sを、図92はSDCCHを、図93はACCHを、図94はUPCHを、各々示す。以下、図中の各要素について列記する。
a)PAD
MACサブレイヤフレームの長さをレイヤ1フレーム長の整数倍にするために含まれる(1オクテット単位)。PADのビットは“all 0”とする。
b)Length(PAD) MACサブレイヤフレーム単位内でのPaddingの情報量(オクテット数)を示す。
c)CRC
MACサブレイヤフレーム単位毎に誤り検出符号(CRC)を追加し、誤り検出を行う。その結果に基づき上位レイヤの再送プロトコルでの再送要否判断をする(図561参照)。
d)W bit
分解・組み立てビット。レイヤ1フレーム単位毎に、MACサブレイヤフレームの先頭、継続、終了を示す(図562参照)。
e)その他
・BI:BCCH識別情報である(図563参照)。
・SFN :上りロングコード位相計算およびスーパーフレーム同期に用いるSystem Frame Number値である。
・上り干渉電力:セクタ毎の最新の上り干渉量測定値。マクロから測定開始を指定されていない場合は、ビットは“all 1”とする(図564参照)。
・PID :RACH/FACHにおいて、送信情報が関連する呼もしくは移動局を識別するための識別子である。なお、情報長は16bitである(図565参照)。
・U/C :RACH,FACH,UPCHにおいて、MAC SDUに搭載される情報が、ユーザ情報か 制御情報かを識別するための識別子である(図566参照)。
・TN :RACH,FACH,UPCHにおいて、MAC SDUに搭載される情報が基地局側終端ノードを識別するための識別子である(図567参照)。
・Mo S :FACH−Sのモードを識別するためのビットである(図568参照)。

・CRC :レイヤ1フレーム単位毎に誤り検出符号(CRC)追加し、誤り検出を行う
(図569参照)。
・S bit :RACHにおいて、MAC PDUを組み立てる際にMS−BTS間再送(レイヤ1再送
)によって起こる同一フレームの重複を防ぐために付与する。
・TA:たたみ込み符号のためのテールビットである。
・D:ダミービットである。
(2.5.2.4):Layer3(レイヤ3)
次にLayer3(レイヤ3)について説明する。なお、以降の説明において、ITU−T勧告Xシリーズ、Iシリーズ、Qシリーズについては、単にX.××、I.××、Q.××と表記することがある。
(2.5.2.4.1):プロトコルアーキテクチャ
まず、レイヤ3のプロトコルアーキテクチャについて説明する。
図95は、無線インタフェースプロトコルアーキテクチャ(Radio interface protocol architecture)の一例を概念的に示す図である。以下、図95に示す各プロトコル制御エンティティ(Entity)の概要を列記する。
・CC:Q.2931に準拠し、呼制御及びコネクション制御を行う。
・MM−P:Q.2932に準拠し、ユーザ認証などのユーザに関する移動管理を行う。但し、本システムでは当該MM−Pを使用していない。
・MM−T:端末位置登録/更新、ユーザ認証などの端末に関する移動管理を行う。
・RRC:無線資源割り当て/予約及びハンドオーバの起動/終了の契機を扱う。
・TAC:移動端末と網との間のシグナリングコネクションの設定・解放を行う。
(2.5.2.4.2):メッセージフォーマット
次に、レイヤ3におけるメッセージフォーマットについて説明する。
(2.5.2.4.2.1):CC
まず、CCメッセージについて説明する。図570にCCメッセージのMessage Type(メッセージ種別)の一覧を示す。
次に、図570に記載した各メッセージについて説明するが、以降の説明における情報要素の位置付けの表記において、「M」は必須の情報要素であることを
、「O」はオプションの情報要素であることを、「OF」は無線区間にATM(Asynchronous Transfer Mode)が適用される場合に用いられる情報要素であることを示している。
(2.5.2.4.2.1.1):ALERTING(アラーティング)
まず、ALERTINGメッセージについて説明する。本メッセージは、着信ユーザの呼出が開始されたことを示すために、着信ユーザから網に、そして網から発信ユーザに転送される。本メッセージを構成する各情報要素について図571〜図573に示す。この図に示すように、Message typeはALERTING、Significance(意味)はGlobal(グローバル)、Connection discernment(コネクション識別)はACCH、Direction(方向)はBoth(双方向)である。
なお、図中において、Connection identifier(コネクション識別子)、Narrow−bandbearer capability(狭帯域伝達能力)情報要素、Narrow−band high layer compatibility(狭帯域高位レイヤ整合性)情報要素、Mobile bearer capability(移動体伝達能力)情報要素、およびMobile high layer information(移動体高位レイヤ情報)情報要素は、FFS(無線区間にATM(Asynchronous Transfer Mode)を採用する場合等の将来の拡張に備えて設けられている要素)である。
また、Broad−band high layer information(広帯域高位レイヤ情報)情報要素は、高位レイヤ情報選択手順を使用する場合に含まれ、Mobile bearer capability(移動体伝達能力)情報要素は、伝達能力の選択時に使用される。
(2.5.2.4.2.1.2):CALL PROCEEDING(コールプロシーディング)
次に、CALL PROCEEDINGメッセージについて説明する。本メッセージは、要求された呼設定が開始され、これ以上の呼設定情報は受け付けられないことを示すために、網から発信ユーザにあるいは着信ユーザから網に送信される。本メッセージを構成する各情報要素について図574〜図576に示す。この図に示すように、Message typeはCALL PROCEEDING、SignificanceはLocal(ローカル)、Connection discernmentはSDCCH/ACCH、DirectionはBothである。
(2.5.2.4.2.1.3):CONNECT(コネクト)
次に、CONNECTメッセージについて説明する。本メッセージは、着信ユーザが呼を受け付けたことを通知するために、着信ユーザから網に、また網から発信ユーザに送信される。本メッセージを構成する各情報要素について図577〜図581に示す。この図に示すように、Message typeはCONNECT、SignificanceはGlobal、Connection discernmentはACCH、DirectionはBothである。
なお、図中において、応答するユーザが、低位レイヤ情報を発信ユーザにメッセージを返送したい場合に、ユーザから網への方向において、Broad−band low layer information(広帯域低位レイヤ情報)情報要素は、本メッセージに含まれる。また、「応答」(CONN)メッセージ中に広帯域低位レイヤ情報情報要素をユーザが含めた場合に、網からユーザへの方向において本情報要素は本メッセージに含まれる。広帯域レイヤ情報交渉に対して、本情報要素は本メッセージにオプションとして含まれるが、発信ユーザに対して本情報要素を転送しない網も存在し得る。
(2.5.2.4.2.1.4):CONNECT ACKNOWLEDGE(コネクト確認)
次に、CONNECT ACKNOWLEDGEメッセージについて説明する
。本メッセージは、ユーザが呼を与えられたことを示すために網から着信ユーザへ送信される。また、対称な呼制御手順を可能とするために発信ユーザから網に送信される。本メッセージを構成する各情報要素について図582に示す。この図に示すように、Message typeはCONNECT ACKNOWLEDGE、SignificanceはLocal、Connection discernmentはACCH、DirectionはBothである。
Notification Indicator(通知識別子)情報要素は、通知手順が適用されたときに存在し得る。また、本情報要素はメッセージ中で繰り返され得る。本情報要素の最大長および許容される繰り返し回数は網オプションである。
(2.5.2.4.2.1.5):PROGRESS(プログレス)
次に、PROGRESSメッセージについて説明する。本メッセージは、インターワーキングが生じた時の事象を呼の過程として表示するため、網から、もしくは、ユーザから転送される。本メッセージを構成する各情報要素について図583〜図585に示す。図583〜図585に示すように、Message type はPROGRESS、Significanceはglobal、Connection discernmentはSDCCH/ACCH、Directionはboth(双方向)である。
(2.5.2.4.2.1.6):SETUP(呼設定)
次に、SETUPメッセージについて説明する。本メッセージは、発信ユーザから網へ、もしくは網から着信ユーザに、呼設定を開始するために送信される。本メッセージを構成する各情報要素について図586〜図594に示す。この図に示すように、Message typeはSETUP、SignificanceはGlobal、Connection discernmentはSDCCH/ACCH、DirectionはBothである。
(2.5.2.4.2.1.7):RELEASE(解放)
次に、RELEASEメッセージについて説明する。本メッセージは、ユーザもしくは網のいずれか一方から送信され、本メッセージを送信している装置がFPLMTSコネクションを既に切断したことを示し、もしあればコネクション識別子と呼番号を解放するために送信される。さらに、「解放」(REL(RELEASE))メッセージを受信した装置ではコネクション識別子を解放し、「解放完了」(REL COMP(RELEASE COMPLETE))メッセージを送信した後、呼番号を解放しなければならない。なお、将来無線区間にATMが適用された場合にのみコネクション識別子に関する記述は有効となる。本メッセージを構成する各情報要素について図595に示す。この図に示すように、Message typeはRELEASE、SignificanceはGlobal、Connection discernmentはSDCCH/ACCH、DirectionはBothである。
(2.5.2.4.2.1.8):RELEASE COMPLETE(解放完了)
次に、RELEASE COMPLETEメッセージについて説明する。本メッセージは、メッセージを送信する装置が、呼番号値及び、もしあればコネクション識別子を解放したことを示すために、ユーザもしくは網から送信される。コネクション識別子は解放されれば再利用が可能となる。本メッセージを受信した装置は呼番号値を解放しなければならない。なお、将来無線区間にATMが適用された場合のみコネクション識別子に関する記述は有効となる。本メッセージを構成する各情報要素について図596に示す。この図に示すように、Message typeはRELEASE COMPLETE、SignificanceはLocal(ただし、最初の呼解放メッセージとして使用される時にはグローバルな意味を持つ情報を転送し得る)、Connection discernmentはSDCCH/ACCH、DirectionはBothである。
(2.5.2.4.2.1.9):INFORMATION(情報)
次に、INFORMATIONメッセージについて説明する。本メッセージは、付加情報を提供するために、ユーザまたは網によって送信される。具体的には、呼設定(例、分割発呼)のための付加情報、あるいは、種々の呼関連情報を送信するために使用され得る。本メッセージを構成する各情報要素について図597に示す。この図に示すように、Message typeはINFORMATION、SignificanceはLocal(ただし、グローバルな意味を持つ情報を転送し得る)、Connection discernmentはSDCCH/ACCH、DirectionはBothである。
(2.5.2.4.2.2):MM−Tメッセージ
次に、MM−Tメッセージについて説明する。
(2.5.2.4.2.2.1):メッセージ
まず、図598にMM−TメッセージType(種別)を示す。
なお、メッセージ種別のコーディングは、上位3ビットが“011”にてQ.2931関連、下位3ビットが“00010”にてQ.2932関連のメッセージであることを表し、その他は、MOBILITY FACILITY(モビリティファシリティ)であることを表す。
(2.5.2.4.2.2.2):MOBILITY FACILITY
次に、MOBILITY FACILITYの構成を図599に示す。この図に示すように、そのMessage typeはMOBILITY FACILITY、Significanceはlocal、Directionはbothである。
(2.5.2.4.2.2.3):FACILITY(ファシリティ)
次に、MOBILITY FACILITYメッセージにおける機能種別による情報要素の一覧を示す。なお、以降の説明において、移動局をMS、網をnetwork、Network、NETWORK、あるいはNWで表している。また、記号「→」はデータの進行方向を示している。
(a)機能種別:Terminal Location Registration(端末位置登録)
本機能種別は位置登録エリアの更新時やローミング時に、位置登録の要求のためにMSからNETWORKに送出される。本機能種別における情報要素の一覧を図600,601に示す。この図に示すように、本機能種別では、プロトコル識別子はMM−T、コネクション識別はSDCCH、方向はMS(MCF)→NETWORK(SACF)である。
(b)機能種別:Terminal Location Registration(端末位置登録)
本機能種別は位置登録エリア更新時、ローミング時に位置登録の要求に対する応答信号としてNETWORKからMSに送出される。本信号はコンポーネント種別により3種類に分類される。以下、本機能種別における情報要素の一覧を各種類別に図602〜図604に示す。なお、これらの図に示すように、本機能種別では、プロトコル識別子はMM−T、コネクション識別はSDCCH、方向はNETWORK(SACF)→MS(MCF)である。
(b−1)コンポーネント種別がReturn Result(リターンリザルト)の場合(位置登録が正常に行われた場合)
この場合の情報要素の一覧は、図602に示す通りである。
(b−2)コンポーネント種別がReturn Error(リターンエラー)の場合(アプリケーションのエラーなどの準正常が発生した場合)
この場合の情報要素の一覧は、図603に示す通りである。
(b−3)コンポーネント種別がReject(リジェクト)の場合(情報要素の不一致などによる準正常が発生した場合)
この場合の情報要素の一覧は、図604に示す通りである。
(c)機能種別:TMUI Assignment(TMUIアサインメント)本機能種別は、TMUIを移動局に通知するためにNETWORKからMSに送出される。本機能種別における情報要素の一覧を図605に示す。この図に示すように、本機能種別では、プロトコル識別子はMM−T、コネクション識別はSDCCH、方向はNETWORK(SACF/TACF)→MS(MCF/TACAF)である。
(d)機能種別:TMUI Assignment(TMUIアサインメント)本機能種別は、TMUI Assignmentに対する応答信号としてMSからNETWORKに送出される。本信号はコンポーネント種別により3種類に分類される。以下、本機能種別における情報要素の一覧を各種類別に図606〜図608に示す。これらの図に示すように、本機能種別では、プロトコル識別子はMM−T、コネクション識別はSDCCH、方向はMS(MCF/TACAF)→NETWORK(SACF/TACF)である。
(c−1)コンポーネント種別がReturn Resultの場合
この場合の情報要素の一覧は、図606に示す通りである。
(c−2)コンポーネント種別がReturn Errorの場合
この場合の情報要素の一覧は、図607に示す通りである。
(c−2)コンポーネント種別がRejectの場合
この場合の情報要素の一覧は、図608に示す通りである。
(e)機能種別:Authentication Challenge(認証チャレンジ)
本機能種別は、移動局の正当性を交換機が認識するためにNETWORKからMSに送出される。本機能種別における情報要素の一覧を図609、610に示す。この図に示すように、本機能種別では、プロトコル識別子はMM−T、コネクション識別はSDCCH/ACCH、方向はNETWORK(SACF/TACF)→MS(MCF/TACAF)
(f)機能種別:Authentication Challenge(認証チャレンジ)
本機能種別は、認証要求に対する手順の結果を通知するためにMSからNETWORKに送出される。本信号はコンポーネント種別により3種類に分類される。以下、本機能種別における情報要素の一覧を各種類別に図611〜図613に示す。これらの図に示すように、プロトコル識別子はMM−T、コネクション識別はSDCCH/ACCH、方向はMS(MCF/TACAF)→NETWORK(SACF/TACF)である。
(f−1)コンポーネント種別がReturn Resultの場合(認証要求が正常に行われた場合)
この場合の情報要素の一覧は、図611に示す通りである。
(f−2)コンポーネント種別がReturn Errorの場合
この場合の情報要素の一覧は、図612に示す通りである。
(f−3)コンポーネント種別がRejectの場合
この場合の情報要素の一覧は、図613に示す通りである。
(g)機能種別:Start Ciphering(秘匿開始)
本機能種別は、移動局に秘匿開始を通知するためにNETWORKからMSに送出される。本機能種別における情報要素の一覧を図614に示す。この図に示すように、本機能種別では、プロトコル識別子はMM−T、コネクション識別はSDCCH/ACCH、方向はNETWORK(SACF/TACF)→MS(MCF/TACAF)である。
(h)機能種別:Start Ciphering(秘匿開始)
本機能種別は、秘匿開始に対する応答信号としてMSからNETWORKに送出される。本信号はコンポーネント種別により3種類に分類される。以下、本機能種別における情報要素の一覧を各種類別に図615〜図617に示す。これらの図に示すように、プロトコル識別子はMM−T、コネクション識別はSDCCH/ACCH、方向はMS(MCF/TACAF)→NETWORK(SACF/TACF)である。
(h−1)コンポーネント種別がReturn Resultの場合(秘匿開始が正常に行われた場合)
この場合の情報要素の一覧は、図615に示す通りである。
(h−2)コンポーネント種別がReturn Errorの場合
この場合の情報要素の一覧は、図616に示す通りである。
(h−3)コンポーネント種別がRejectの場合
この場合の情報要素の一覧は、図617に示す通りである。
(i)機能種別:IMUI retrieval(IMUIリトリバル)
本機能種別は、移動局にIMUIを問い合わせるためにNETWORKからMSに送出される。本機能種別における情報要素の一覧を図618に示す。この図に示すように、本機能種別では、プロトコル識別子はMM−T、コネクション識別はSDCCH、方向はNETWORK(SACF/TACF)→MS(MCF/TACAF)である。
(j)機能種別:IMUI retrieval(IMUIリトリバル)
本機能種別は、IMUI問い合わせに対して交換機へIMUIを通知するためにMSからNETWORKに送出される。本信号はコンポーネント種別により3種類に分類される。以下、本機能種別における情報要素の一覧を各種類別に図619〜図621に示す。これらの図に示すように、プロトコル識別子はMM−T、コネクション識別はSDCCH、方向はMS(MCF/TACAF)→NETWORK(SACF/TACF)である。
(j−1)コンポーネント種別がReturn Resultの場合(IMUI retrievalが正常に行われた場合)
この場合の情報要素の一覧は、図619に示す通りである。
(j−2)コンポーネント種別がReturn Errorの場合
この場合の情報要素の一覧は、図620に示す通りである。
(j−3)コンポーネント種別がRejectの場合
この場合の情報要素の一覧は、図621に示す通りである。
(2.5.2.4.2.3):RBC(Radio Bearer Control:無線ベアラ制御)メッセージ
次に、RBCメッセージについて説明する。
(2.5.2.4.2.3.1):メッセージ一覧
まず、図622にRBCメッセージの一覧を示す。
(2.5.2.4.2.3.2):RBCメッセージの分類
次に、RBCメッセージの分類について説明する。RBCメッセージはRBC−IDの状態に影響を与えるもの(生成/削除)と、影響を与えないもの(継続)とで分類できる。ここで、図623にRBCメッセージの分類(MESSAGE TYPE)を示す。
(2.5.2.4.2.3.3.1):メッセージ構成
次に、メッセージ構成について説明する。各メッセージは、基本部分と拡張部分から構成される。さらに基本部分はメッセージ固有パラメータと基本構成要素(オプション)から構成される。ここで、図96にメッセージ構成を示し、図中の構成要素について以下に列記する。
・メッセージ固有パラメータ:そのメッセージに特有のパラメータが設定される。
・基本情報要素:手順に応じたパラメータが設定され、手順によってメッセージ内に含まれる基本情報要素は異なる。なお、システム導入時から使用可能である。
・拡張情報要素:システム拡張時に追加される情報要素である。
なお、基本情報要素および拡張情報要素は任意順序で設定可能である。また、「*」が付与されている構成要素(動作指示表示)は、現行では含まれず、将来、機能拡張に伴い、新たにメッセージが追加された場合に有効となる。
(2.5.2.4.2.3.3.2):情報要素基本構成
次に、情報要素基本構成について説明する。図97にRBC情報基本構成を示す。なお、この図において、メッセージ固有パラメータはメッセージ内で必須のパラメータである。また、各パラメータでは、可変長の場合又は、オプショナルな形態で使用するパラメータの設定値が存在しない場合には、設定が無いことを表示する。(パラメータ長、もしくはパラメータ有無ビットを設定する。)
(2.5.2.4.2.3.4):RBCメッセージフォーマット
次に、RBCメッセージフォーマットについて説明する。
(2.5.2.4.2.3.4.1):RADIO BEARER SETUP(無線ベアラ設定)
まず、RADIO BEARER SETUPメッセージについて説明する。本メッセージは、無線ベアラの設定を行うためにNetworkよりMSに送出される。その情報長等は図624に示す通りであり、プロトコル識別子はRBC、コネクション識別はSDCCH/ACCH、方向はNetwork → MSである。
(2.5.2.4.2.3.4.2):RADIO BERARER RELEASE(無線ベアラ解放)
本メッセージは、無線ベアラを解放するためにNetworkよりMS、またはMSよりNetwrokに送出される。その情報長等は図625に示す通りであり、プロトコル識別子はRBC、コネクション識別はACCH、方向はMS→Network,Network→MSである。
(2.5.2.4.2.3.4.3):RADIO BERARER RELEASE COMPLETE(無線ベアラ解放完了)
本メッセージは、指定された無線ベアラの解放が完了したことを通知するためにMSよりNetwork,NetworkよりMSに送出される。その情報長等は図626に示す通りであり、プロトコル識別子はRBC、コネクション識別はACCH、方向はNetwork→MS,MS→Networkである。
(2.5.2.4.2.3.4.4):HANDOVER COMMAND(ハンドオーバコマンド)
本メッセージは、ハンドオーバー時の無線ベアラの指定を行うためにNetworkよりMSに送出される。その情報長等は図627に示す通りであり、プロトコル識別子はRBC、コネクション識別はACCH、方向はNetwork→MSである。
なお、HANDOVER COMMANDメッセージには必ず1つ以上の基本情報要素が設定されていなければならない。
(2.5.2.4.2.3.4.4):HANDOVER RESPONSE(ハンドオーバ応答)
本メッセージは、HANDOVER COMMAND(DHOブランチ削除起動の単独要求、DHOブランチ追加の単独要求,コード切替の単独要求,及びそれらの任意の組み合わせ)に対する応答を行う為に送出される。その情報長等は図628に示す通りであり、プロトコル識別子はRBC、コネクション識別はACCH、方向はMS→Networkである。
(2.5.2.4.2.4):RRC(Radio Resource Control)メッセージ
次に、RRCメッセージについて説明する。
(2.5.2.4.2.4.1):メッセージ一覧
まず、図629にRRCメッセージの一覧を示す。
なお、RRCプロトコルへのROSE(Remote Operations Service Element)適用はFFSである。本明細書及び図面はROSE適用に基づいている。
(2.5.2.4.2.4.2):RRCメッセージフォーマット
次に、RRCメッセージフォーマットについて説明する。
(2.5.2.4.2.4.2.1):無線リソースファシリティ(RADIO RESOURCE FACELITY)
本メッセージは、RRC手順の起動のために、MS→Networkに送出される。その情報長等は図630に示す通りであり、プロトコル識別子はRRC、コネクション識別はSDCCH/ACCH、方向はMS→Networkである。
(2.5.2.4.2.5):TAC(Terminal Association Control)メッセージフォーマット
次に、TACメッセージフォーマットについて説明する。まず、図631にRRCメッセージ名の一覧を、図632にメッセージ名とインフォメーションフロー名との対応を示す。
以下、各メッセージについて述べる。
(2.5.2.4.2.5.1):TERMINAL ASSOCIATION SETUP(ターミナルアソシエーション設定)
本メッセージは、TERMINAL ASSOCIATIONの開始を通知するために、MSからNetworkに送出される。その情報長等は図633に示す通りであり、プロトコル識別子はTAC、コネクション識別はSDCCH、方向はMS(TACAF)→Network(TACF)である。
(2.5.2.4.2.5.2):TERMINAL ASSOCIATION CONNECT(ターミナルアソシエーション接続)
本メッセージは、TERMINAL ASSOCIATION SETUPに対する応答信号でTERMINAL ASSOCIATIONが正常に行われたことを通知するために、NetworkからMSに送出される。その情報長等は図634に示す通りであり、プロトコル識別子はTAC、コネクション識別はSDCCH、方向はNetwork(TACF)→MS(TACAF)である。
(2.5.2.4.2.5.3):PAGING RESPONSE(ページング応答)
本メッセージは、一斉呼び出しの応答としてMSからNetworkに送出される。その情報長等は図635に示す通りであり、プロトコル識別子はTAC、コネクション識別はSDCCH、方向はMS(TACAF)→Network(TACF)である。
(2.5.2.4.2.5.4):TERMINAL ASSOCIATION RELEASE(ターミナルアソシエーション解放)
本メッセージは、TERMINAL ASSOCIATIONの解放を要求するためにNetwork,MS双方より送出される。その情報長等は図636に示す通りであり、プロトコル識別子はTAC、コネクション識別はSDCCH/ACCH、方向はNetwork(TACF)→MS(TACAF),MS(TACAF)→Network(TACF)である。
(2.5.2.4.2.5.5):TERMINAL ASSOCIATION RELEASE COMPLETE(ターミナルアソシエーション解放完了

本メッセージは、TERMINAL ASSOCIATION RELEASEの応答信号としてNetwork,MS双方より送出される。その情報長等は図637に示す通りであり、プロトコル識別子はTAC、コネクション識別はSDCCH/ACCH、方向はNetwork(TACF)→MS(TACAF),MS(TACAF)→Network(TACF)である。
(2.5.2.4.2.5.6):PAGE AUTHERIZED(ページオーソライズド)
本メッセージは、TERMINAL ASSOCIATIONが正常に行われたことを通知するためにNetworkからMSに送出される。その情報長等は図638に示す通りであり、プロトコル識別子はTAC、コネクション識別はSDCCH/ACCH、方向はNetwork(TACF)→MS(TACAF)である。
(2.5.2.4.2.6):その他
ここでは、RACH,FACH,BCCH及びPCHレイヤ3メッセージにつて説明する。なお、表記方法は上述の方法と同様である。
(2.5.2.4.2.6.1):SIGNALING CHANNEL SETUP REQUEST(シグナリングチャネル設定要求)
次に、SIGNALING CHANNEL SETUP REQUESTについて説明する。本メッセージは、SDCCHの設定の要求を行うためにMSからBTSに送出される。その情報長等は図639に示す通りであり、コネクション識別はRACH、方向はMS(SCMAF)→BTS(SCMF)である。
なお、同一セクタ内で同時にランダムアクセスする移動局間は、PID(パケット識別子)によって識別される。このPIDはレイヤ1におけるビットであり、移動局の付与する乱数である。
(2.5.2.4.2.6.2):SIGNALING CHANNEL SETUP RESPONSE(シグナリングチャネル設定応答)
次に、SIGNALING CHANNEL SETUP RESPONSEについて説明する。本メッセージは、SDCCHの設定の要求を行うためにBTSからMSに送出される。その情報長等は図640に示す通りであり、コネクション識別はFACH、方向はBTS(SCMF)→MS(SCMAF)である。
なお、移動局においては、レイヤ1におけるPIDによって識別される。
次に、SIGNALING CHANNEL SETUP FAILURE(シグナリングチャネル設定失敗)について説明する。
本メッセージは、MSからのSDCCH要求に対し、BTSからの拒否応答を返す。その情報長等は図641に示す通りであり、コネクション識別はFACH、方向はBTS(SCMF)→MS(SCMAF)である。
なお、移動局においては、レイヤ1におけるPIDによって識別される。
(2.5.2.4.2.6.3):報知情報(BROADCAST INFORMATION)
次に、報知情報について説明する。
まず、報知情報1(BROADCAST INFORMATION1)につ いて説明する。このメッセージは、網からユーザに対して、制御チャネル構造、待ち受けチャネルの決定に関する情報、規制情報等を通知するために報知される。その情報長等は図642に示す通りであり、コネクション識別はBCCH、方向はBTS(BCFr)→MS(BCAF)である。
次に、報知情報2(BROADCAST INFORMATION2)について説明する。このメッセージは、網からユーザに対して、呼受付情報を通知するために報知される。その情報長等は図643に示す通りであり、コネクション識別はBCCH、方向はBTS(BCFr)→MS(BCAF)である。
(2.5.2.4.2.6.4):PAGING(ページング)
次に、PAGINGについて説明する。本メッセージは、ユーザに対して第1呼の着信呼び出しを行うためにユーザに送出される。その情報長等は図644に示す通りであり、プロトコル識別子はTAC、コネクション識別はPCH、方向はBTS(BCFr)→MS(TACAF)である。
なお、Paged MS ID(ページドMS ID)には、TMUI又はIMUIが含まれる。また、IMUIかTMUIを識別するI/Tビットを先頭に付与する。本メッセージの最大長は、112bitである。また、図中において、「*」が付与された項目のコーディングについては、FFS,IMUI呼び出しの場合は、PCH群算出番号からIMUIの下桁が認識できるため、IMUIの全値をPaged MS IDに設定する必要はない。
(2.5.2.4.3):情報要素フォーマット
次に、情報要素フォーマットについて説明する。
(2.5.2.4.3.1):CC
まず、CCについて説明する。
(2.5.2.4.3.1.1):共通情報要素
まず、共通情報要素について説明する。
本プロトコル内のメッセージは、次の部分から構成されている。
(a)プロトコル識別子(protocol discriminator)
(b)呼番号(Call reference value)
(c)メッセージ種別(Message types:メッセージ整合性動作指示表示を含む)
(d)可変長情報要素(必要な場合)
上記情報要素(a),(b),(c),(d)は全てのメッセージに共通して含まれている。但し、情報要素(d)は、各メッセージ種別に応じて規定される。
この構成を図98に例として示す。最初の3つの情報要素(プロトコル識別子、呼番号、メッセージ種別)は、図98に明記された順序で現れなければならない。なお、図98は、メッセージ構成を示す図である。
(2.5.2.4.3.1.1.1)プロトコル識別子
次に、プロトコル識別子について説明する。
プロトコル識別子は、本システム内で定義される他のメッセージから、ユーザ・網呼/コネクション制御メッセージを識別する目的で設けられており、他のITU−T勧告/TTC標準および他の標準によりコード化されるOSIネットワークレイヤプロトコルユニットのメッセージから、本システムのメッセージを識別する。
このプロトコル識別子は、各メッセージの1番目に配置され、図99および図645に示すようにコード化される。なお、図99および図645は、Protocol discriminator(プロトコル識別子)を説明するための図である。
なお、本システムにおいて、プロトコル識別子の規定は、本プロトコルが他のレイヤ3プロトコルとシグナリングバーチャルチャネルを共有し得ることを含んでいない。但し、他のレイヤ3プロトコルがITU−T勧告Q.2931メッセージにカプセル化されている場合を除く。また、図645中の値は、ゼネラルフォーマット識別子を含むITU−T勧告X.25パケットの1番目のオクテットとプロトコル識別子とを区別するために予約されている。
(2.5.2.4.3.1.1.2)呼番号(Call reference)
呼番号は、ローカルなユーザ・網インタフェース上で、特定の呼に関連するメッセージを識別する目的で設けられており、B−ISDN(広帯域統合サービスデジタル網:Broadband Aspects of Integrated Services Digital Network)を介してエンド・エンドに使用されるものではない。この呼番号は、各メッセージの2番目に配置され、図100に示すようにコード化される。呼番号長の値は、オクテット1のビット1〜4に示されており、呼番号情報要素長は1オクテットである。
呼番号情報要素は、呼番号値と呼番号フラグを含む、呼番号値“0”(全ビット=“0”)がグローバル呼番号のために予約済であり(図100参照)、全ビットを“1”に設定した呼番号値は、図101に示すように、ダミー呼番号値のために予約済である。なお、図100および図101は、呼番号について説明するための図である。
上記呼番号値は、呼に対してユーザ・網インタフェースの発側で割り当てられる。これら呼番号値は、特定のシグナリングバーチャルチャネル内で発側に関して、基本的に唯一となっている。呼番号値は、呼の開始時に割り付けられ、呼の存在する間は維持される。呼の終了後、その呼番号は他の呼に割り当てられることもある。したがって、シグナリングバーチャルチャネルリンクの両側で発呼したそれぞれの呼に同じ値を付与した場合には、同じシグナリングバーチャルチャネル上に2つの等しい呼番号値が用いられる場合もあり得る。誤ったシナリオによる競合状態を避けるために、実現にあたっては呼番号値を解放直後に再使用することを避けるのが望ましい。
ところで、呼番号フラグ(Call reference flag)は、“0”か“1”の値を取る。呼番号フラグはシグナリングバーチャルチャネルのどちら側で呼番号を生起したか識別するために用いられる。発側から着側に向かうメッセージでは、必ず呼番号フラグを“0”に設定し、着側から発側に向かうメッセージでは、常に呼番号フラグを“1”に設定する。すなわち、呼番号フラグは、呼に対する呼番号値の割り当て側を識別し、同一呼番号値への同時割付を解決することを目的として設けられている。呼番号フラグは、グローバル呼番号を用いる手順にも適用される(例:初期設定手順)。上記グローバル呼番号の値は“0”である。グローバル呼番号を含むメッセージを受信した装置は、このシグナリングバーチャルチャネルに属する全ての呼番号に関してこのメッセージを受け取ったものとして取り扱わなければならない(図100参照)。
一方、ダミー呼番号のコード化では、呼番号値の全ビットが1に設定される(図101参照)。将来、ダミー呼番号値は、特定の付加サービスのために用いられることが想定される。ダミー呼番号のために、フラグは、また、上述したように使用される。なお、本システムにおける手順は、ダミー呼番号には用いられない。本システムに適合する装置は、ダミー呼番号と共に受信したメッセージを廃棄しなければならない。
(2.5.2.4.3.1.2):メッセージ種別(Message type)
次に、メッセージ種別(メッセージ整合性動作指示表示を含む)について説明する。
メッセージ種別は、送出されるメッセージの機能を識別する目的で設けられている。このメッセージ種別は、各メッセージの3番目に配置され、図102や図646および図647に示すようにコード化される。なお、図102はメッセージ種別のフォーマットを示す図であり、図646および図647は一つの表(メッセージ種別のコーディングを示す表)を構成している。図646および図647において、値“0000 0000”は、国内規定メッセージへのエスケープとして使用される。また、値“1111 1111”は、他の全てのメッセージ種別値が使用済みとなった場合の拡張機構のために予約済みである(図646および図647参照)。
一方、メッセージ整合性動作指示表示は、認識されないメッセージを受信した場合、同位エンティティ側の動作について、メッセージの送信側が明示的に表示するために用いられる。メッセージ整合性動作指示表示のフォーマットおよびコーディングは、図102、図646および図647に示す通りである。このメッセージ整合性動作指示表示は、定義区間「ローカル」においてのみ有効である。他の方法で規定された場合を除き、網からユーザに送信するメッセージの動作指示表示にどちらの値を設定するかについては、網側のオプションである。
(2.5.2.4.3.1.3):FPLMTS環境における可変長情報要素 次に、FPLMTS環境における可変長情報要素について説明する。
(2.5.2.4.3.1.3.1):コーディング規定
まず、コーディング規定について説明する。
可変長情報要素のコーディングは以下に述べるコーディング規定に従う。これらの規定は、メッセージを処理する各装置が、処理上必要である情報要素を見つけ、必要でないものを無視するように考えられたものである。
図103および図104はFPLMTS環境における可変長情報要素のフォーマットを示す図であり、図648および図649は、一つの表(FPLMTS環境における可変長情報要素のコーディングを示す表)を構成しており、以下の節で規定されている情報要素のために、情報要素識別子のビットコーディングが図103および図649〜図648に要約されている。
図104に示すように、情報要素識別子の値“1111 1111”は拡張法のために予約されている。他の全ての情報要素識別子の値が使用済みの場合には、この拡張法でさらに65536通りの情報要素の識別が可能になる。
メッセージ内の特定の可変長情報要素は、以下の例外を除き、任意の順番で現れ得る。
(a)広帯域繰り返し識別子情報要素を使用せずに情報要素が繰り返した場合、次の規定が適用される。
・繰り返す情報要素は連続しなければならない。
この規定は、広帯域固定シフト情報要素、広帯域一時シフト情報要素には適用しない。
(b)広帯域繰り返し識別子情報要素を使用して情報要素が繰り返した場合、次の規定が適用される。
・広帯域繰り返し識別子は、繰り返された最初の情報要素の直前に先行しなければならない。
・(広帯域繰り返し識別子のすぐ後に続く)繰り返された最初の情報要素は、優先度が一番高いと解釈される。繰り返された情報要素は、優先度が降順と解釈される。
・繰り返す情報要素は連続しなければならない。
広帯域一時シフト情報要素に続く情報要素は、それらの情報要素をまとめて一つの情報要素とみなして、上述の規定を適用する。なお、広帯域繰り返し識別子情報要素によって、情報要素がメッセージ内で一回しか繰り返されない場合にはエラーとはならない。すなわち、広帯域繰り返し識別子は無視される。
(c)広帯域固定シフト情報要素が使用された場合、それ以下に続く全ての情報要素にのみ適用される。これらの情報要素の順番は広帯域固定シフトで指示された新しいコード群によって規定される。
(d)広帯域一時シフト情報要素が使用された場合、対象とする情報要素の直前に先行する。
なお、本システムで使用される情報要素の記述に予備ビットが含まれる場合、これらの予備ビットは“0”に設定されている。また、情報要素を受信した際、たとえ予備ビットが“0”にセットされていなくても、この予備ビットに関して処理は行われない。
また、図648および図649に示した情報要素整合性指示表示のコーディングから明らかなように、情報要素識別子の第2オクテットは情報要素整合性指示表示を含んでいる。この情報要素整合性指示表示は定義区間「ローカル」においてのみ有効であり、他の方法で規定された場合を除き、網からユーザに送信するメッセージに含まれる情報要素の動作指示表示にどちらの値を設定するかは網側のオプションである。
また、情報要素の第3、第4オクテットは、その情報要素の長さを示す。この情報要素の長さは、情報要素識別子フィールド、情報要素整合性指示表示フィールド、および情報要素長のフィールドの長さを含まない。また、情報要素内のオクテット数は、2進符号化され、情報要素長の表示は2オクテットの固定長である。なお、情報要素長のコーディングは、本節に示す整数値の符号化則に従う。
本システムでは、中身が空の情報要素が存在してもよい。例えば、「呼設定」(SETUP)メッセージはオクテット長が0の着番号情報要素を含んでいることもある。この場合、受信側は情報要素が“存在していない”ものとして処理する。これと同様に、情報要素が存在しない場合には、“空の情報要素”として処理される。なお、“空の情報要素”とは、次の条件を満足する情報要素である。
条件:(有効な)情報要素識別子を持ち、情報要素長が0である。
また、本システムでは、次の規定を情報要素のコーディングに適用している。(a)可変長情報要素は、オクテットまたは、オクテットのグループから成る。オクテットまたは、オクテットグループには、参照を容易にするために番号が割り当てられる。オクテット番号における最初の数字は1つのオクテットあるいはオクテットのグループである。
(b)各オクテットグループは、情報要素内の独立した単位である。オクテットグループの内部構造は以下に示す方法とは別の方法で定義されることもあり得る。
(c)オクテットグループは、何らかの拡張法の使用により形成される。拡張ビットとしてビット8を使用し、オクテット(N)を次に来るオクテット(Na、Nb、…)へ拡張できる方法が望ましく、例えば、以下のルールに基づいた方法を採用可能である。
・ビット値“0”はオクテットが次のオクテットへ継続していることを示す。・ビット値“1”はこのオクテットが最終のオクテットであることを示す。
・1つのオクテット(Nb)が存在すれば前のオクテット(NとNa)もまた存在する。
なお、2.5.2.4.3.1.3.5節などの記述では、ビット8は以下のように示されている。
・“0/1拡張”…このオクテットグループの別のオクテットが後に続く場合。
・“1拡張”…これが拡張領域上最後のオクテットである場合。
・“0拡張”…このオクテットグループの別のオクテットが必ず後に続く場合。
また、仕様を追加する場合には、追加オクテットが、それ以前の最後のオクテットの後で定義され得る(その場合、“1拡張”という記述を“0/1拡張”に変更する)ので、本システムにおける装置は、そのような追加オクテットを受け入れる準備をする必要がある。但し、これらのオクテットをその装置が解釈したり、その内容に従い機能したりする必要はない。
(d)上で定義された拡張法に加えて、オクテット(N)のビット8〜1の表示により次のオクテット(N.1,N.2,…)へ拡張される。
(e)上記(c)と(d)の拡張法は組み合わせて使用され得る。但し、拡張法c)は、順序の上で優先権を持たなければならない。従って、全てのオクテットNa、Nb、…は必ず、オクテットN.1,N.2,…の前に現れなければならない。この規則はオクテットN.1,N.2,…がオクテットNa、Nb、…の拡張法を用いて拡張される場合にも適用されなければならない。また、これと同様な規則は、拡張法(d)が繰り返される場合にも適用されなければならない。即ち、オクテットN.1.1,N.1.2,…はオクテットN.2の前に現れなければならない。
(f)オプションのオクテットにはアスタリスク(*)の印をつける。
(g)情報要素がサブフィールド識別子を使って構造化された場合、これらのサブフィールド識別子は位置に依存しない。即ち、それらは情報要素内で特定の順序で現れる必要はない。
ただし、上記拡張法(c)を繰り返して使用することはできない。即ち、オクテット4bになるべきオクテットにオクテット4aの拡張法を組み込むことはできない。また、プロトコル設計者は、複数の拡張法を使用する場合、結果としてのコーディングが唯一の解釈となることを保証するように注意すべきである。さらに、全ての情報要素には、コーディング標準フィールドが規定されている。コーディング標準が“国内標準”と規定された情報要素は、構造を本システムにおける標準の規定と同様に規定する。
また、次の規定は、ITU−T勧告Q.2931の整数値のコーディングに適用する。なお、コーディングが特に明示されていない場合には、これらの規定を適用する。
(a)整数値が2オクテット以上にまたがってコーディングされる場合には、より小さいオクテット番号を持つオクテットがより上位のビットを含む。特に、一番小さいオクテット番号のオクテットがMSB(最上位ビット)で、一番大きいオクテット番号のオクテットがLSB(最下位ビット)を含む。
(b)1オクテット内あるいはオクテットの一部分を形成するフィールドについては、以下のことを適用する。
・より大きいビット番号のビットが、より上位のビットを含む。
・特に、整数コーディングの最大ビット番号のビットがMSBを示している。
・特に、整数コーディングの最小ビット番号のビットがLSBを示している。
・ビットのコーディングは、小さいビット番号に詰めて(右詰めで)行われる。
つまり、先行する0の部分は、オクテットあるいは、フィールドの大きいビット番号の側(左側)に現れる。
(c)固定長オクテットに整数値を表現する場合、ビットのコーディングは、大きいオクテット番号に詰めて行われる。つまり先行する0の部分は、小さいオクテット番号の側に現れる。
(d)可変長オクテット整数値を表現する場合(例えば、ビット8を拡張ビットとして使用する場合)には、最小のオクテット数になるようにコーディングする。つまり、先行する内容が全て“0”のオクテットは存在しない。
(2.5.2.4.3.1.2):コード群の拡張
次に、コード群の拡張について説明する。
2.5.2.4.3.1.3.1節で述べたフォーマットを用いると、情報要素識別子は、複数個の値をとり得る。
情報要素識別子のそれぞれが8つのコード群に拡張可能であり、1つのコード群から別のコード群へのシフトを容易にするため、各コード群で共通の情報要素識別子を使用している。このシフト情報要素の内容により、次にくる情報要素群または情報要素に使用されるコード群が識別される。任意の与えられた時点で使用されるコード群は、“使用中コード群”として用いられ、暗黙の内に、コード群0が初期の“使用中コード群”とされる。また、本システムでは、2つのコード群シフト手順が適用されている。即ち、固定シフトと一時シフトである。
各コード群の予約状況を以下に列記する。
・コード群1〜3は、将来のITU−T/TTC使用として予約されている。
・コード群4は、ISO/IEC標準使用として予約されている。
・コード群5は、国内利用の情報要素群として予約されている。
・コード群6は、公衆網もしくは私設網特有の情報要素群として予約されている。
・コード群7は、ユーザ特有の情報要素群として予約されている。
また、2.5.2.4.3.1.3.1節で定めたコーディング規定は、任意の使用中コード群に属する情報要素に適用される。
・ある使用中コード群から別のコード群へのシフト(即ち固定シフト)はもとのコード群より数値の高いコード群へのみ可能である。
・一時シフト手順を用いるとコード群4,5,6,7に属する情報要素は、使用中コード群であるコード群0に属する情報要素と一緒に出現し得る。(2.5.2.4.3.1.3.4節参照)
・ユーザまたはネットワーク装置は、固定シフト、一時シフトの両方のシフト情報要素を認識する能力並びに後に続く情報要素長を決定する能力を持つべきである(ただし、これらの装置は、これらの情報要素の内容に従い解釈したり機能したりする必要はない)。これによりその装置は、その後に続く情報要素の開始位置を決定できる。
・コード群7は、将来のサービス定義、両者の合意、あるいは特定ユーザに対しローカル網を介してサポートする準備がされている以外、認識されない情報要素処理手順(ITU−T−Q.2931参照)に従い、ローカル網の最初の交換で処理される。
・コード群6は、ローカル網(公衆か私設かどちらか)に特有の情報要素として予約されている。それ自体では、ローカル網間の境界、国内、国際上の境界を介する意味を持たない。それゆえ、コード群6の情報要素は、ローカル網上の境界を越えた最初の交換で認識されない情報要素の処理手順(5.6.8.1節/ITU−T−Q.2931参照)に従い処理される。なお、両者の合意がある場合は、この限りではない。
・コード群5は、国内利用の情報要素として予約されている。それ自体、国際上の境界を介する意味を持たない。それゆえ、コード群5の情報要素は、国際上の境界を越えた最初の交換で認識されない情報要素の処理手順(5.6.8.1節/ITU−T−Q.2931参照)に従って処理される。なお、両者の合意がある場合は、この限りではない。
・コード群4は、ISO/IEC標準と規定される情報要素に予約されている。
・コード群1〜3は、将来のITU−T/TTC使用に予約されている。
(2.5.2.4.3.1.3.3):広帯域固定シフト(Broadband−locking shift)手順
次に、広帯域固定シフト手順について説明する。
広帯域固定シフト手順では、新たな使用中コード群を示すために情報要素を使用する。指定されたコード群は、他のコード群の使用を指定する別の広帯域固定シフト情報要素が現れるまで、継続して使用中とする。例えば、メッセージ内容解析の開始時には、コード群0が使用中であるとする。コード群5の広帯域固定シフトが現れた場合には、次の情報要素からは、他のシフト情報要素が現れるまで、コード群5で割り当てられた情報要素識別子に従って解釈される。
本手順は、もとのコード群よりも高い順位のコード群にシフトするためだけに使用される手順であり、広帯域固定シフト情報要素を含むメッセージ内でのみ有効である。なお、全てのメッセージ内容解析の開始時における使用中コード群は、コード群0である。
図105および図650は広帯域固定シフト情報要素について説明するための図であり、広帯域固定シフト情報要素は、情報要素フォーマットを使用し、図105及び図650に示すようにコード化される。
(2.5.2.4.3.1.3.4):広帯域一時シフト[Broadband−non−locking shift]手順
次に、広帯域一時シフト手順について説明する。
広帯域一時シフト手順は、より低いあるいはより高い指定されたコード群に対して、一時的にシフトするのに用いられる。この広帯域一時シフト手順では、広帯域一時シフト情報要素を使用して、次の単一の情報要素の解釈に使用するコード群を示す。したがって、次の単一の情報要素の解釈の後、その次に続く任意の情報要素の解釈には、一時シフトする前の使用中コード群が再び使用される。例えば、メッセージ内容解析の開始時には、コード群0が使用中であるとする。コード群6の広帯域一時シフトが現れた場合には、次の情報要素だけがコード群6で割り当てられた情報要素識別子に従って解釈される。この情報要素の解釈の後、その次に続く情報要素の解釈には、再びコード群0が使用される。なお、広帯域一時シフト情報要素が現在のコード群を示す場合であっても、誤りとみなすべきではない。
本広帯域固定シフト情報要素は、広帯域一時シフト情報要素の直後に続くことはできない。この組み合わせを受信した場合は、広帯域固定シフト情報要素のみが受信されたものとして解釈すべきである。
図106および図651は広帯域一時シフト情報要素について説明するための図であり、広帯域一時シフト情報要素は、情報要素フォーマットを使用し、図106及び図651に示すようにコード化される。
(2.5.2.4.3.1.3.5):ATMアダプテーションレイヤ(AAL)パラメータ(ATM Adaptation Layer parameters)
次に、ATMアダプテーションレイヤ(AAL)パラメータについて説明する。ATMアダプテーションレイヤ(AAL)パラメータは、現在のシステムでは不必要なパラメータであるが、将来無線区間にATMが適用される際、本情報要素は必要となる可能性がある(FFS)。
ATMアダプテーションレイヤ(AAL)パラメータ情報要素(ATM Adaptation Layer parameters information elements)は、呼に対して使用されるATMアダプテーションレイヤ手順要素のための要求されたATMアダプテーションレイヤパラメータ値(エンド・エンドで意味を持つ)を示す目的で設定されており、ユーザによって選択可能なすべてのAALサブレイヤのためのパラメータを含んでいる。なお、この情報要素の内容は、インタワーキングの場合を除いて、網に対して透過的である。
図107〜図111および図652〜図654は、AALパラメータ情報要素について説明するための図であり、AALパラメータ情報要素は、これらの図に示すようにコード化される。なお、本情報要素の最大長は21オクテットである。
なお、図108において、記号「Note」が付されたオクテットは、オクテット7.1が“n×64kbit/s”あるいは“n×8kbit/s”を示す場合にのみ存在する。また、図109および図110において、「応答」(CONN)メッセージにおいて使用されるオクテット群6〜8の表示はITU−T勧告Q.2931に指定されている。
(2.5.2.4.3.1.3.6):ATMトラヒック記述子(ATM traffic descriptor)
次に、ATMトラヒック記述子について説明する。ATMトラヒック記述子は
、現在のシステムでは不必要なパラメータであるが、将来無線区間にATMが適用される際、本情報要素は必要となる可能性がある(FFS)。
ATMトラヒック記述子情報要素(ATM traffic descriptor information element)は、トラヒック制御能力を規定するためのトラヒックパラメタセットを規定する目的で設けられている。
本システムでは、ATMトラヒック記述子によってATMピークセルレート(TTC標準JT−371参照)の値が示され、(ATMトラヒック記述子情報要素に示される)ATMピークセルレート値は、ユーザプレーン情報速度およびすべてのエンド・エンドユーザ生成のOAM(保守/運用/管理)F5フロー両方の合計を示す。ユーザがエンド・エンドOAMF5フローメッセージを使用しようとした場合は、片方向のコネクションの反対方向のピークセルレートは、“0”で表示されてはならない。なお、ピークセルレートは、1秒あたりのセル数をサブフィールドに続く3オクテットに整数値表示によって記述される。
図112および図655は、ATMトラヒック記述子情報要素について説明するための図であり、ATMトラヒック記述子情報要素は、これらの図に示すようにコード化される。なお、本情報要素の最大長は20オクテットである。
なお、図112において、CLP=0のピークセルレートが存在する場合、網リソース割当は、CLP=0+1のピークセルレートとCLP=0のピークセルレートとの差分が、CLP=1によって使用されると仮定しなければならない。また、CLP=0+1のピークセルレートのみが存在する場合、網リソース割当は、完全なピークセルレートが、CLP=0により使用することができると仮定しなければならない。
(2.5.2.4.3.1.3.7):広帯域伝達能力(Broadband bearer capability)
次に、広帯域伝達能力について説明する。広帯域伝達能力は、現在のシステムでは不必要なパラメータであるが、将来無線区間にATMが適用される際、本情報要素は必要となる可能性がある(FFS)。
広帯域伝達能力情報要素(Broadband bearer capacity information element)は、必要とする広帯域コネクションオリエンテットベアラサービス(ITU−T−F811参照)を表示する目的で設定されている。(なお、上記サービスは網によって供給される。)したがって、広帯域伝達能力情報要素は、網によって使用される情報のみに含まれる。通信可能性確認に関しての広帯域伝達能力情報要素の使用については、ITU−T−Q.2931を参照されたい。
本広帯域伝達能力にデフォルトは存在せず、広帯域伝達能力情報要素は、網およびユーザの双方の装置によって処理される。
図113および図656は、広帯域伝達能力情報要素について説明するための図であり、広帯域伝達能力情報要素は、これらの図に示すようにコード化される。なお、本情報要素の最大長は7オクテットである。
なお、図113において、記号「Note」が付されたオクテットは、オクテット5にベアラクラス“X”が表示された場合のみ存在し得る。
(2.5.2.4.3.1.3.8):広帯域高位レイヤ情報(B−HLI)次に、広帯域高位レイヤ情報について説明する。広帯域高位レイヤ情報(Broadband high layer information)情報要素は、アドレス指定されたエンティティ(例えば、発信ユーザによりアドレス指定されたリモートユーザ、インタワーキングユニット、網の高位レイヤ機能ノード)に対して通信可能性チェックを行う手段を提供する目的で設定されている。広帯域高位レイヤ情報情報要素は、発信側エンティティ(例えば、発信ユーザ)とアドレス指定された着信側のエンティティ間を、B−ISDN網内では、トランスペアレントに運ばれる。
図114および図657は、広帯域高位レイヤ情報情報要素について説明するための図であり、広帯域高位レイヤ情報情報要素は、これらの図に示すようにコード化される。なお、本情報要素の最大長は13オクテットである。
(2.5.2.4.3.1.3.9):広帯域低位レイヤ情報(B−LLI)次に、広帯域低位レイヤ情報について説明する。広帯域低位レイヤ情報情報要素(Broadband low layer information element)は、アドレス指定されたエンティティ(例えば、発信ユーザによりアドレス指定されたリモートユーザ、インタワーキングユニット、網の高位レイヤ機能ノード)に対して通信可能性確認を行う手段を提供する目的で設定されている。
本広帯域低位レイヤ情報情報要素は、発信側エンティティ(例えば、発信ユーザ)とアドレス指定された着信側のエンティティ間を、B−ISDN網内では、トランスペアレントに運ばれる。また、広帯域低位レイヤ情報のネゴシエーション(ITU−T勧告Q.2931参照)のために、広帯域低位レイヤ情報情報要素は、アドレス指定された着信側エンティティから発信側エンティティに対してもトランスペアレントに通過する。
図115〜図116および図658〜図660は、広帯域低位レイヤ情報情報要素について説明するための図であり、広帯域低位レイヤ情報情報要素は、これらの図に示すようにコード化される。なお、本情報要素の最大長は17オクテットである。
なお、図115および図116において、(Note1)が付されたオクテットは、オクテット6が図658〜図660に示されている確認形HDLCの手順を示す場合にのみ存在する。また、(Note2)が付されたオクテットは、オクテット6がユーザ特有レイヤ2プロトコルを示す場合にのみ存在する。また、(Note3)が付されたオクテットは、オクテット7が図658〜図660に示されているITU−T勧告X.25 ISO/IEC8208またはX.223 ISO/IEC8878に基づいたレイヤ3プロトコルを示す場合に存在する。また、(Note4)が付されたオクテットは、オクテット7がユーザ特有レイヤ3プロトコルを示す場合にのみ存在する。また、(Note5)が付されたオクテットは、オクテット7がISO/IEC TR9577を示す場合にのみ存在する。
(2.5.2.4.3.1.3.11):着番号(Called party number)
次に、着番号について説明する。着番号情報要素(Called party number information element)は、通信相手を表示する目的で設けられている。
図117および図661は、着番号情報要素について説明するための図であり、着番号情報要素は、これらの図に示すようにコード化される。なお、本情報要素の最大長は網に依存する。
なお、図117において、番号ディジットは、オクテット6の下位4ビットから入力された順番と同じ順番で現れる。なお、上記ディジットはBCDでコード化される。また、アドレス/番号計画識別にNSAPアドレスの使用を表示した場合、アドレスはX.213:ISO/IEC8348の表現でコード化される。さらに、フィラーは“1111”とする。
(2.5.2.4.3.1.3.12):着サブアドレス(Called party sub−address)
次に、着サブアドレスについて説明する。着サブアドレス情報要素(Called party sub−address element)は、通信相手のサブアドレスを示す目的で設けられている。サブアドレスの定義については、ITU−T勧告I.330を参照されたい。
図118および図662は、着サブアドレス情報要素について説明するための図であり、着サブアドレス情報要素は、これらの図に示すようにコード化される。なお、本情報要素の最大長は25オクテットである。
(2.5.2.4.3.1.3.13):発番号(Calling party number)
次に、発番号について説明する。発番号情報要素(Calling party number information element)は、呼の発信元を表示する目的で設けられている。
図119および図663〜図664は、発番号情報要素について説明するための図であり、発番号情報要素は、これらの図に示すようにコード化される。なお、本情報要素の最大長は網に依存する。
なお、図119において、「Note1」が付された部分において、番号ディジットは、オクテット6の下位4ビットから入力された順番と同じ順番で現れる。なお、ディジットはBCDでコード化される。「Note2」が付された部分において、アドレス/番号計画識別にNSAPアドレスの使用を表示した場合、アドレスはX.213 ISO/IEC8348の表現でコード化される。また、「Note3」が付されたフィラー(Filler)は“1111”であるものとする。
(2.5.2.4.3.1.3.14):発サブアドレス(Calling party sub−address)
次に、発サブアドレスについて説明する。発サブアドレス情報要素(Calling party sub−address information element)は、呼の発信元を表示する目的で設けられている。
図120および図663〜図665は、発サブアドレス情報要素について説明するための図であり、発サブアドレス情報要素は、これらの図に示すようにコード化される。なお、サブアドレスの定義に関しては、勧告I.330を参照されたい。また、本情報要素の最大長は25オクテットである。
(2.5.2.4.3.1.3.15):理由表示(Cause)
理由表示情報要素の内容と使用法は、ITU−T勧告Q.2610に定義されている。
(2.5.2.4.3.1.3.16):コネクション識別子(Connection identifier)
次に、コネクション識別子について説明する。コネクション識別子は、現在のシステムでは不必要なパラメータであるが、将来無線区間にATMが適用される際、本情報要素は必要となる可能性がある(FFS)。
コネクション識別子情報要素(Connection identifier information element)は、インタフェース上のローカルATMコネクションリソースを識別するために用いられる。本情報要素は、「呼設定」(SETUP)メッセージにオプションとして存在し、「呼設定」(SETUP)メッセージに対する最初のレスポンスにオプションとして存在する。
図121および図666は、コネクション識別子情報要素について説明するための図であり、コネクション識別子情報要素は、これらの図に示すようにコード化される。なお、本情報要素の長さは9オクテットである。
なお、図121において、“変更付加表示”フィールドが“任意のVCI”を指定する場合、VCIフィールドを無視しなければならない。また、リスタートクラスが“001”(ITU−T勧告Q.2931参照)の場合、VCIフィールドを無視しなければならない。さらに、オクテット5でVP対応シグナリングが指示されている場合は、VPCIフィールドを無視しなければならない。
(2.5.2.4.3.1.3.17):エンド・エンド中継遅延(End−to−end transit delay)
次に、エンド・エンド中継遅延について説明する。エンド・エンド中継遅延情報要素(End−to−end transit delay information element)は、呼毎に許容される実質の最大エンド・エンド中継遅延を示すこと、及びバーチャルチャネルコネクションで予期される累計中継遅延を示すことを目的として設定されている。この中継遅延は、発信ユーザと着信ユーザ間でのユーザプレーン上のデータ転送フェーズ中に転送されるユーザデータのエンド・エンドの片方向中継遅延であり、以下のものを含む。
・エンドユーザシステムでの全処理時間(例えば、処理時間、AALハンドリング遅延、ATMセル組立遅延、その他あらゆる処理の遅延)
・網転送遅延(例えば、伝搬遅延、ATMレイヤ転送遅延、その他あらゆる網内処理遅延)
なお、「呼設定」(SETUP)メッセージ内に発信ユーザが示した累計中継遅延値(存在する場合)は、発信ユーザから網境界までの中継遅延を示す。また、着信ユーザに送られる「呼設定」(SETUP)メッセージ内に網が示す累計中継遅延値は、発側UNIで示された値と網内で蓄積される転送遅延の合計であり、網境界以降の着信ユーザまでの経路での転送遅延を含まない。さらに、「応答」(CONN)メッセージ内に両方のUNI上で送られる累計中継遅延値は、その呼に提供される関連するバーチャルチャネルコネクション上のユーザデータ転送で予期される合計エンド・エンド中継遅延値である。
また、最大エンド・エンド中継遅延値は、発信ユーザにより、その呼のエンド・エンド中継遅延要求を示すために使用され得るものである。このフィールドは網によって「呼設定」(SETUP)メッセージ内に含まれ、発信ユーザがこの呼に対しエンド・エンド中継遅延要求を指定したことを示すために用いられる。なお、適用可能な手順については、ITU−T−Q.2931を参照されたい。また、最大エンド・エンド中継遅延は「応答」(CONN)メッセージ内には含まれない。
図122および図667は、エンド・エンド中継遅延情報要素について説明するための図であり、エンド・エンド中継遅延情報要素は、これらの図に示すようにコード化される。なお、本情報要素の最大長は10オクテットである。
(2.5.2.4.3.1.3.18):サービス品質(QOS)パラメータ(Quality of Service(QOS)Parameter)次に、サービス品質(QOS)パラメータについて説明する。
本システムにおいては、上述のエンド・エンド中継遅延に加え、QOSパラメータ情報要素(Quality of Service parameter information element)が規定される。QOSパラメータ情報要素は、あるQOSクラスを示すことを目的として設定されている。
サービス品質(QOS)パラメータ情報要素は、B−ISUPリリース1ではサポートされない。つまり、ある網は、QOSパラメータ情報要素を伝達することができないことになり、このような網は終端インタフェースで着信ユーザに転送するためにQOSパラメータ情報要素としてデフォルト値(QOSクラス指定なし)を生成することになる。
図123および図668は、サービス品質(QOS)パラメータ情報要素について説明するための図であり、サービス品質(QOS)パラメータ情報要素は、これらの図に示すようにコード化される。なお、本情報要素の最大長は6オクテットである。
(2.5.2.4.3.1.3.19):広帯域繰り返し識別子(Broadband Repeat indicator)
次に、広帯域繰り返し識別子について説明する。
広帯域繰り返し識別子情報要素(Broadband repeat indicator information element)は、メッセージに含まれている場合、メッセージの中で繰り返されている情報要素をどのように解釈しなければならないかを示す目的で設定されており、メッセージ中で繰り返される情報要素の最初のものの前に位置する。但し、1つのメッセージ中でただ1回しか存在しない情報要素と広帯域繰り返し識別子情報要素が組み合わされた時もそれ自身をエラーとしてはならない。
図124および図669は、広帯域繰り返し識別子情報要素について説明するための図であり、広帯域繰り返し識別子情報要素は、これらの図に示すようにコード化される。なお、本情報要素の最大長は5オクテットである。
(2.5.2.4.3.1.3.20):初期設定表示(Restart indicator)
次に、初期設定表示について説明する。
初期設定表示の詳細は、将来において定義すべき事項である(FFS)。
初期設定表示情報要素は、初期設定されるファシリティのクラスを識別することを目的として設けられている。
(2.5.2.4.3.1.3.21):広帯域送信完了(Broadband sending complete)
次に、広帯域送信完了について説明する。広帯域送信完了情報要素(Broadband sending complete information element)は、着番号の完了をオプションとして示すことを目的として設けられている(ITU−T勧告Q.2931参照)。
本情報要素は、一括モード手順の場合には必須であるが、この情報要素が無い場合には、“必須情報要素不足”の正規のエラー処理を適用する必要はない。
図125は、広帯域繰り返し識別子情報要素について説明するための図であり、広帯域繰り返し識別子情報要素は、この図に示すようにコード化される。なお、本情報要素長は5オクテットである。
(2.5.2.4.3.1.3.22):中継網選択(Transit network selection)
次に、中継網選択について説明する。中継網選択情報要素(Transit network selection information element)は、要求している一つの中継網を示すことを目的として設けられている。中継網選択情報要素は、呼が通過しなければならない中継網の順番を示すため、一つのメッセージの中に繰り返し現れることがある(ITU−T−Q.2931参照)。
図126および図670は、中継網選択情報要素について説明するための図であり、中継網選択情報要素は、これらの図に示すようにコード化される。なお、本情報要素の最大長は、網に依存する。
(2.5.2.4.3.1.3.23):通知識別子(Notification indicator)
次に、通知識別子について説明する。通知識別子情報要素(Notification indicator information element)は、呼に関連した情報を通知することを目的として設けられている。
図127は、通知識別子情報要素について説明するための図であり、通知識別子情報要素は、これらの図に示すようにコード化される。なお、本情報要素の最大長は、メッセージの最大長に矛盾しない範囲で適用可能である。
(2.5.2.4.3.1.3.24):OAMトラヒック記述子(OAM traffic descriptor)
次に、OAMトラヒック記述子について説明する。OAMトラヒック記述子は、現在のシステムでは不必要なパラメータであるが、将来無線区間にATMが適用される際、本情報要素は必要となる可能性がある(FFS)。
OAMトラヒック記述子情報要素(OAM traffic descriptor information element)は、呼に含まれるユーザコネクションに関する性能管理とユーザ生成の故障管理のためのエンド・エンドOAM F5情報フローに関する情報を提供することを目的として設けられている。本OAMトラヒック記述子情報要素の処理の規定については、ITU−T−Q.2931を参照されたい。
図128および図671は、OAMトラヒック記述子情報要素について説明するための図であり、OAMトラヒック記述子情報要素は、これらの図に示すようにコード化される。なお、本情報要素長は、6オクテットである。
(2.5.2.4.3.1.4):64kbit/sベースの回線交換モードISDNサービスをサポートするための情報要素
次に、64kbit/sベースの回線交換モードISDNサービスをサポートするための情報要素について説明する。
(2.5.2.4.3.1.4.1):コーディング規定
まず、コーディング規定について説明する。本2.5.2.4.3.1.4節で記述する情報要素は、図103に示したものと同様に、一般的な情報要素フォーマットを用いる。これらの情報要素のコーディングは、ITU−T勧告Q.931/ITU−T−Q.2931のコーディング規定に従う。
(2.5.2.4.3.1.4.2):狭帯域伝達能力(Narrowband bearer capability)
次に、狭帯域伝達能力について説明する。狭帯域伝達能力は、現在のシステムでは不必要なパラメータであるが、将来無線区間にATMが適用される際、本情報要素は必要となる可能性がある(FFS)。
狭帯域伝達能力情報要素(Narrowband bearer capability information element)は、網によって提供される狭帯域ISDN回線交換モードベアラサービスの要求を示すことを目的として設けられており、網によって使用される可能性のある情報のみを含む(ITU−T勧告Q.931参照)。通信可能性確認に関連している狭帯域伝達能力情報要素の使用法については、ITU−T勧告Q.931を参照されたい。なお、狭帯域伝達能力情報要素は、広帯域ISDN内では透過的に転送される。
図129は、狭帯域伝達能力情報要素について説明するための図であり、狭帯域伝達能力情報要素は、この図および表に示すようにコード化される。
(2.5.2.4.3.1.4.3):狭帯域高位レイヤ整合性(Narrowband high layer compatibility)
狭帯域高位レイヤ整合性情報要素(Narrowband high layer compatibility information element
)は、相手ユーザが通信可能性確認のための手順を提供することを目的として設けられている(ITU−T勧告Q.931参照)。
図130は、狭帯域高位レイヤ整合性情報要素について説明するための図であり、狭帯域高位レイヤ整合性情報要素は、この図に示すようにコード化される。なお、本情報要素の最大長は7オクテットである。
但し、狭帯域高位レイヤ整合性情報要素は、広帯域ISDN内では、発信側のエンティテ(例えば、発信側ユーザ)と、発信側のエンティティによりアドレス指定された着信側エンティティ(例えば相手側ユーザ、あるいは網の高位レイヤ機能ノード)との間をトランスペアレントに運ばれる。ユーザから加入契約時に明示的に要求される場合、テレサービスを実行する機能を持つ網は、この情報を特定のテレサービスを提供するために解析しても良い。
(2.5.2.4.3.1.4.4):狭帯域低位レイヤ整合性(Narrowband low layer compatibility)
次に、狭帯域低位レイヤ整合性について説明する。狭帯域低位レイヤ整合性情報要素(Narrowband low layer compatibility information element)は、アドレス指定されたエンティティ(例えば、発信ユーザによって、アドレス指定されたリモートユーザやインタワーキングユニットや網の高位レイヤ機能ノード)との通信可能性確認のための手段を提供することを目的として設けられている。
本狭帯域低位レイヤ整合性情報要素は、発信側エンティティ(例えば発信側ユーザ)と、発信側エンティティよりアドレス指定された着信側のエンティティとの間を、広帯域ISDN内では、トランスペアレントに運ばれる。また、狭帯域低位レイヤ整合性交渉(ITU−T勧告Q.931参照)のために、狭帯域低位レイヤ整合性情報要素は、着信側のエンティティから発信側のエンティティへもトランスペアレントに運ばれる。
図131は、狭帯域低位レイヤ整合性情報要素について説明するための図であり、狭帯域低位レイヤ整合性情報要素は、この図に示すようにコード化される。なお、本情報要素の最大長は20オクテットである。
(2.5.2.4.3.1.4.5):経過識別子(Progress indicator)
次に、経過識別子について説明する。経過識別子情報要素(Progress indicator information element)は、呼の生成中に起こったイベントを表すことを目的として設けられており、本情報要素は、メッセージの中で2回まで含まれても良い。
図132は、経過識別子情報要素について説明するための図であり、経過識別子情報要素は、この図に示すようにコード化される。なお、本情報要素の最大長は6オクテットである。
(2.5.2.4.3.2):MM−T情報要素フォーマット
次に、MM−T情報要素フォーマットについて説明する。以下、図672に示すMM−T固有情報要素の一覧に基づいて、各情報要素について順に説明する。
(1)TMUI
まず、TMUIについて説明する。TMUIは移動局を識別するテンポラリな番号で、位置登録/位置更新時に更新される。発着信時に網側でTMUI不一致を認識した場合を除き、基本的にはTMUIを更新することはない。
なお、図133はTMUIを説明するための図であり、この図において、TMUI=M−SCP識別番号(10bit)+ユニーク識別番号(20bit+2bit)であり、ノーマルバイナリ(Normal Binary)コーディングであるものとする。ただし、上式における「2ビット」は、2重割当回避用ビットを示している。また、M−SCP Identification Number(M−SCP識別番号)は、TMUIを割り当てたM−SCPを識別するために使用されるものであり、0〜999の値をとる。さらに、Unique Identification Number(ユニーク識別番号)は、TMUI割当ノード内で移動局を識別するために使用されるものであり、0〜999999の値をとる。また、Double Assignment Evasion Bit(TMUI2重割当回避用ビット)は、TMUIの2重割当を回避するために使用されるものであり、0〜3の値をとる。
(2)TMUI Assignment Source ID(TMUIアサインメントソースID)
次に、TMUI Assignment Source IDについて説明する。TMUI Assignment Source IDは、図134に示すように、MCC(モバイルカントリコード:Mobile Country Code)、MNC(モバイルネットワークコード:Mobile Network Code)、LAIより構成される。なお、本システムにおいては、BCDコーディングとしている。
(3)IMUI
次に、図135を参照してIMUIについて説明する。IMUIは、移動局を認識可能な番号であり、ネットワーク内で使用される。なお、本システムにおいては、MCC、MNCを含めて15桁までの可変長であり、BCDコーディングであるものとしている。
(4)Execution Authentication Type(実行認証種別)
次に、図136を参照してExecution Authentication Typeについて説明する。Execution Authentication Typeは、移動局が複数の認証手順を持つ場合に認証手順を指定する情報である。
(5)Authentication Random Pattern(認証乱数)
次に、図137を参照してAuthentication Random Patternについて説明する。Authentication Random Patternは、移動局において認証を行うためのランダムパターンを示すものである。
(6)Authentication Ciphering Pattern(認証演算結果)
次に、図138を参照して、Authentication Ciphering Patternについて説明する。Authentication Ciphering Patternは、移動局において認証乱数より求めた暗号化パターンを示すものである。
(7)Execution Ciphering Type(実行秘匿種別)次に、図139を参照してExecution Ciphering Typeについて説明する。Execution Ciphering Typeは、移動局が複数の秘匿手順を持つ場合にどの秘匿手順を使用するかを指定する情報である。
(8)TC Info(MS種別)
次に、図140を参照してTC Infoについて説明する。TC Infoは、移動局の種別を識別するために用いられる情報である。
(2.5.2.4.3.3):RBCメッセージ情報要素
次に、RBCメッセージ情報要素について説明する。
(2.5.2.4.3.3.1):メッセージ種別
まず、メッセージ種別について説明する。メッセージ種別は、図141から明らかなように、送出されるメッセージの機能を識別するために、動作指示表示を含まない形で設けられている。図中の各種別については後述する。
(2.5.2.4.3.3.2):情報要素識別子
次に、情報要素識別子について図142を参照して説明する。情報要素識別子は、各メッセージに含まれるオプション情報を識別するものであり、1オクテット目が“11111111”の時に、2オクテット以降が有効となる。また、2オクテット目以降に関しては、拡張フラグ(ビット8)により次オクテット目が有効となる。なお、各固有パラメータに関する識別子は設定していない。また、各情報要素識別子については後述する。
(2.5.2.4.3.3.3):RADIO BEARER SETUPメッセージ固有パラメータ
図143に、RADIO BEARER SETUPメッセージ固有パラメータの構成を示す。この図において、RBC_IDは、CCプロトコル上でCR+CONN_IDで識別されるコネクションと、1対1に対応するRBCのコネクションを識別する番号であり、CR(呼番号)はCC用呼識別子であり(2.5.2.4.3.1参照)、CONN_IDはCC用コネクション識別子である(2.5.2.4.3.1参照)。
(2.5.2.4.3.3.4):RADIO BEARER RELEASEメッセージ固有パラメータ
図144に、RADIO BEARER RELEASEメッセージ固有パラメータの構成を示す。この図に示すように、RADIO BEARER RELEASEメッセージ固有パラメータは、RBC_IDと理由表示とから構成されている。
(2.5.2.4.3.3.5):RADIO BEARER RELEASE COMPLETEメッセージ固有パラメータ
図145に、RADIO BEARER RELEASEメッセージ固有パラメータの構成を示す。この図に示すように、RADIO BEARER RELEASE COMPLETEメッセージ固有パラメータは、RBC_IDのみから構成されている。
(2.5.2.4.3.3.6):HANDOVER COMMANDメッセージ固有パラメータ
図146に、HANDOVER COMMANDメッセージ固有パラメータの構成を示す。この図に示すように、HANDOVER COMMANDメッセージ固有パラメータは、INVOKE_IDのみから構成されている。なお、INVOKE_IDは、HANDOVER COMMANDが起動された場合に、応答信号との対応をとるための識別番号である。
(2.5.2.4.3.3.7):HANDOVER RESPONSEメッセージ固有パラメータ
図147に、HANDOVER RESPONSEメッセージ固有パラメータの構成を示す。この図に示すように、HANDOVER RESPONSEメッセージ固有パラメータは、INVOKE_IDのみから構成されている。
(2.5.2.4.3.3.8):無線ベアラ設定情報
図148〜図151に、無線ベアラ設定情報の構成を示す。図148において
、「情報要素識別子」はRADIO BEARER SETUP基本情報要素部(8ビット)、「長さ」は情報要素の長さ、「周波数帯域」は第1Call(コール)で設定された周波数帯域(f1:“00000000”〜f256:“11111111”)、「BTS番号」はネットワーク内のBTS識別番号(1〜)、「セクタ番号」はBTS内のセクタ識別番号(1:“00000001”〜12:“00001100”)、「上りショートコード種別」は上りコード当りの情報転送速度(図150参照)、「上りコード数」は上りマルチコード使用時(1コネクションに対して上りコードとして複数のショートコードを使用する場合)の上りショートコード数(1〜N)、「上りショートコード番号」は上りショートコードの識別番号(0〜2047)、「下りショートコード種別」は下りコード当りの情報転送速度(図150参照)、「下りコード数」は下りマルチコード使用時(1コネクションに対して下りコードとして複数のショートコードを使用する場合)の下りショートコード数(1〜M)を示す。
また、「下りショートコード番号」は下りショートコードの識別番号(0〜2047)、「フレームオフセット群」は有線区間の1フレーム時間内におけるトラヒック均一化のため、移動局が通信する際に、下り無線リンクの1無線フレーム内のどのタイムスロットを論理フレームの先端とするのかを示し、0〜15をとる(図151参照)。また、「スロットオフセット群」は、パイロットシンボルの重なりを低減するために、下り送信タイミングを、ショートコード毎にスロット内のサブスロット単位でずらした値(0〜3)であり、第1Call時のスロットオフセット群は、移動局内の全てのCallが解放されるまで不変である(図151参照)。
(2.5.2.4.3.3.9):DHO追加
図152〜図154に、DHO追加の構成を示す。図152において、「情報要素識別子」はDHO追加を表す8ビット、RBC_ID数は同時設定コネクション数(1〜H)を示している。なお、他の構成要素については、前述した通りである。
(2.5.2.4.3.3.10):DHO削除
図155に、DHO削除の構成を示す。図155において、「情報要素識別子
」はDHO削除を表す8ビットであり、他の構成要素については、前述した通りである。
(2.5.2.4.3.3.11):ACCH切替
図156に、ACCH切替の構成を示す。図156において、「情報要素識別子」はDHO削除を表す8ビットであり、他の構成要素については、前述した通りである。
(2.5.2.4.3.3.12):ブランチ切替
図157〜図159に、ブランチ切替の構成を示す。図157において、「情報要素識別子」はブランチ切替を表す8ビットであり、他の構成要素については
、前述した通りである。
(2.5.2.4.3.3.13):ユーザレート切替
図160〜図163に、ユーザレート切替の構成を示す。図160において、「情報要素識別子」はユーザレート切替を表す8ビットであり、他の構成要素については、前述した通りである。
(2.5.2.4.3.3.14):コード切替
図164〜図165に、コード切替の構成を示す。図164において、「情報要素識別子」はコード切替を表す8ビット、「旧ショートコード数」は、切替(ショートコード再配置)処理を行う旧ショートコード番号の数(1〜N)、「旧ショートコード番号」は、切替(ショートコード再配置)処理以前に使用されていたショートコードの識別番号(0〜2047)、「新ショートコード数」は、切替(ショートコード再配置)処理を行う新ショートコード番号の数(1〜M)、「新ショートコード番号」は、切替(ショートコード再配置)処理以降に使用される新しいショートコードの識別番号(0〜2047)を示しており、他の構成要素については、前述した通りである。
(2.5.2.4.3.4):RRCメッセージ情報要素
次に、RRCメッセージ情報要素について説明する。
(2.5.2.4.3.4.1):メッセージ種別
まず、メッセージ種別について図166を参照して説明する。メッセージ種別は、送出されるメッセージの機能を識別するためのものである。
(2.5.2.4.3.4.2):ファシリティ
次に、ファシリティの構成を図167に示す。図167において、「プロファイル」は4オクテット以降に収納されるPDU(プロトコルデータ単位)の種別(ROSEプロトコル、CMIPプロトコル、ACSEプロトコル)を示し、「PDU」はプロファイルで識別されるASE(アプリケーションサービス要素)のPDUである。なお、「PDU」には、複数のPDUを収納可能であり、本システムにおいては、ROSEプロトコルを用いている。
(2.5.2.4.3.4.3):ROSE PDU
次に、ROSE PDUの構成を図168および図169に示す。図168において、「コンポーネント種別タグ」は図に示すコンポーネント種別(起動、結果応答(最終)、エラー応答、拒否、結果応答(途中)など)を識別ためのものであり、本情報要素は全てのコンポーネントに必須である。「コンポーネント長」はコンポーネント種別タグ及びコンポーネント長フィールドを除くコンポーネントの長さを示し、「インボーグ識別子タグ」はオペレーション起動をユニークに識別するための参照番号として用いられ、要求と応答の対応付けを行う。また、「インボーグ識別子長」はインボーグ識別子のフィールドの長さ、「インボーグ識別子」はインボーグ識別子(起動ID)を示し、「オペレーション値タグ」は「起動」コンポーネント等に含まれ、起動すべきオペレーション(ローカルオペレーション、グローバルオペレーション)を示すために用いられる。さらに、「オペレーション値」は具体的なオペレーション(発着信候補ゾーン情報、通信中ゾーン情報、DHO追加ゾーン情報、DHO削除ゾーン情報、HHO実行ゾーン情報、アウターループ情報、品質劣化通知情報)を定義する。
(2.5.2.4.3.4.4):オペレーション固有パラメータ
次に、オペレーション固有パラメータについて説明する。
(a)発着信候補ゾーン情報
まず、発着信候補ゾーン情報について説明する。
本オペレーションは、MSにおいて測定された発着信時の待受中セクタの無線状態とその周辺セクタの無線状態を網に通知するために、MSからNetworkの方向で起動される。各パラメータについて図673に示す。
なお、上記図において、とまり木CH受信SIR値,とまり木CH送信電力値は,下りの送信電力制御用に使用される。
(b)通信中ゾーン情報
次に、通信中ゾーン情報について説明する。
本オペレーションは、MSにおいて測定された通信中セクタの無線状態に基づき無線チャネル下り送信電力制御を起動するために、MSからNetworkに送出される。各パラメータについて図674に示す。
(c)DHO追加ゾーン情報
次に、DHO追加ゾーン情報について説明する。
本オペレーションは、通信中のダイバーシチリンク追加をMSが網に対して起動するために用いられ、追加候補セクタ,追加候補セクタの無線状態,及び通信中セクタの無線状態の情報を含む。各パラメータについて図675に示す。
なお、通信中在圏セクタと比較して、DHO追加しきい値をこえているセクタのみが設定される。なお,最大ブランチ数で通信中にその候補セクタが、全ての通信中在圏セクタよりも条件が悪いならば、DHO追加ゾーン情報としてDHOトリガは送出されない。
(d)DHO削除ゾーン情報
次に、DHO削除ゾーン情報について説明する。
本オペレーションは、MSにおいて測定された通信中セクタの無線状態に基づき、網に対してダイバーシチリンク削除を起動するために用いられる。各パラメータについて図676に示す。
本機能種別には,通信中在圏セクタ内で比較して,DHO削除しきい値を超えているセクタのみが設定される。なお、DHO追加候補が加わることにより入れ替わって削除される(DHO削除しきい値を超えていないにも関わらず)可能性があるセクタに対しては本機能種別を用いない。
(e)HHO実行ゾーン情報
次に、HHO実行ゾーン情報について説明する。
本オペレーションは、MSにおいて測定された通信中セクタ、周辺セクタの無線状態に基づき、網に対してブランチ切替ハンドオーバ実行を起動するために用いられる。各パラメータについて図677に示す。
(f)アウターループ情報
次に、アウターループ情報について説明する。
本オペレーションは、下り無線チャネルのアウターループ送信電力制御をMSが網に対して起動するために用いられる。各パラメータについて図678に示す。
(g)品質劣化通知情報
次に、品質劣化通知情報について説明する。
本オペレーションは、MSが下り無線チャネル品質劣化を検出時に、網に対して異周波数チャネルへのブランチ切替ハンドオーバを起動するために用いられる。各パラメータについて図679に示す。
(2.5.2.4.3.4.5):オペレーション固有パラメータ定義
次に、オペレーション固有パラメータ定義について説明する。
(2.5.2.4.3.4.5.1):在圏候補セクタ数,通信中在圏セクタ数,DHO追加候補セクタ数,DHO削除セクタ数,HHO候補セクタ数
まず、在圏候補セクタ数,通信中在圏セクタ数,DHO追加候補セクタ数,DHO削除セクタ数,HHO候補セクタ数の構成について図170に示す。図170中の「セクタ数」は1〜Nをバイナリ表示する。
(2.5.2.4.3.4.5.2):BTS番号
図171にBTS番号の構成を示す。図171において、「BTS識別子」はネットワーク内でBTSの識別が可能な番号(1〜)である。
(2.5.2.4.3.4.5.3):セクタ番号
図172にセクタ番号の構成を示す。図172において、「セクタ番号」はBTS内でセクタの識別が可能な番号(1〜12)である。
(2.5.2.4.3.4.5.4):とまり木CH受信SIR値
図173にとまり木CH受信SIR値の構成を示す。図173において、「とまり木CH受信SIR」は、MSが測定した在圏セクタや周辺セクタ、通信中セクタのとまり木CHの受信SIRを示す。
(2.5.2.4.3.4.5.5):とまり木CH送信電力値
図174にとまり木CH送信電力値の構成を示す。
(2.5.2.4.3.4.5.6):ロングコード位相差
図175にロングコード位相差の構成を示す。図175において、「ロングコード位相差」は、待ち受け中のセクタまたは通信中のセクタと、周辺セクタ(ハンドオーバ先セクタ)とのロングコード位相の差で示し、DHO、発着信の他ゾーン選択時に使用される。なお、128[chip]を越える場合は、拡張ビット(値“1”で拡張)で拡張する。
(2.5.2.4.3.4.5.7):RBC ID数
図176にRBC ID数の構成を示す。図176において、「RBC ID数」はバイナリ表示され、1〜Nの値をとる。
(2.5.2.4.3.4.5.8):RBC ID
図177にRBC IDの構成を示す。図177において、「RBC_ID」は、CCプロトコル上で「CR+CONN_ID」で識別されるコネクションと、1対1に対応するRBCのコネクションを識別する番号(1〜H)である。
(2.5.2.4.3.4.5.9):所要SIR
図178に所要SIRの構成を示す。
(2.5.2.4.3.4.5.10):FER測定値
図179にFER測定値の構成を示す。
(2.5.2.4.3.5):TAC(Terminal Association Control)情報要素のフォーマット
次に、TAC情報要素のフォーマットについて説明する。
(2.5.2.4.3.5.1):TAC(Terminal Association Control)メッセージフォーマット概要
まず、TACメッセージフォーマットの概要について説明する。本プロトコル内のメッセージは、次の部分から構成されている。
(a)protocol discriminator(プロトコル識別子)
(b)Message type(メッセージ種別)
(c)メッセージ固有パラメータ(必要な場合)
(d)基本情報要素(必要な場合)
(e)拡張情報要素(必要な場合)
上記情報要素(a)および(b)は全てのメッセージに共通して含まれている。但し、情報要素(c)〜(e)は、各メッセージ種別に応じて規定される。
この構成を図180に例として示す。最初の2つの情報要素(protocol discriminator,Message type)は、図180に明記された順序で現れなければならない。なお、図180は、メッセージ構成を示す図である。
(2.5.2.4.3.5.2):protocol discriminator
まず、protocol discriminatorについて説明する。
protocol discriminatorは、本システム内で定義される他のメッセージから、TACメッセージを識別する目的で設けられており、他のITU−T勧告/TTC標準および他の標準によりコード化されるOSIネットワークレイヤプロトコルユニットのメッセージから、TACメッセージを識別する。このprotocol discriminatorは、各メッセージの1番目に配置され、図181に示すようにコード化される。なお、図181は、Protocol discriminatorを説明するための図である。
(2.5.2.4.3.5.3):Message type(Message compatibility instruction indicator(メッセージ整合性動作指示表示)を含む)
次に、Message typeについて説明する。Message typeは、送出されるメッセージの機能を識別する目的で設けられている。このMessage typeは、各メッセージの2番目に配置され、図182や図680に示すようにコード化される。なお、図182および図680はMessage typeのフォーマットを示す図である。
なお、Message compatibility instruction indicatorは、定義区間「ローカル」においてのみ有効であり、他の方法で規定された場合を除き、網からユーザに送信するMessage compatibility instruction indicatorにどのような値を設定するかについては、網側のオプションである(本システムでは“000”が設定される)。
(2.5.2.4.3.5.4):メッセージ固有パラメータ
メッセージ固有パラメータは、そのメッセージ特有の情報を設定するために使用されるものであり、以下、詳細に説明する。
(2.5.2.4.3.5.4.1):TACメッセージ固有パラメータ
まず、TACメッセージ固有パラメータ名一覧を図681に示す。
(1)TERMINAL ASSOCIATION SETUP message specific parameter(ターミナルアソシエーション設定メッセージスペシフィックパラメータ)
TERMINAL ASSOCIATION SETUP message specific parameter情報要素は、図183および図682に示すようにコード化される。
(2)PAGING RESPONSE message specific parameter(ページング応答メッセージスペシフィックパラメータ)また、PAGING RESPONSE message specific parameter情報要素は、図184と図683に示すようにコード化される。
(3)TERMINAL ASSOCIATION RELEASE message specific parameter(ターミナルアソシエーション解放メッセージスペシフィックパラメータ)
また、TERMINAL ASSOCIATION RELEASE message specific parameter情報要素は、図185および図684に示すようにコード化される。
(2.5.2.4.3.5.4.2):TACメッセージ固有パラメータのサブフィールド
次に、TACメッセージ固有パラメータのサブフィールドについて説明する。(1)コーディング規定
まず、コーディング規定について説明する。TACメッセージ固有パラメータのサブフィールドのコーディングは、以下に述べるコーディング規定に従う。これらの規定は、メッセージを処理する各装置が、処理の上で必要とする情報要素を見つけるために規定されたものである。なお、図685にTACメッセージ固有パラメータのサブフィールドの情報要素名一覧を示す。
TACの整数値のコーディングは、以下の規定を適用する。
(a)整数値が2オクテット以上にまたがってコーディングされる場合には、より小さいオクテット番号を持つオクテットがより上位のビットを含む。特に、一番小さいオクテット番号のオクテットがMSBで、一番大きなオクテット番号のオクテットがLSBを含む。
(b)1オクテット内あるいはオクテットの一部分を形成するフィールドについては、以下のことを適用する。
・より大きいビット番号のビットが、より上位のビットを含む。
・特に、整数コーディングの最大ビット番号のビットがMSBを示している。
・特に、整数コーディングの最小ビット番号のビットがLSBを示している。
・ビットのコーディングは、小さいビット番号に詰めて(右詰めで)行われる。
つまり、先行する0の部分は、フィールドの大きいビット番号の側(左側)に現れる。
(c)固定長オクテットに整数値を表現する場合、ビットのコーディングは、大きいオクテット番号に詰めて行われる。つまり先行する0の部分は、小さいオクテット番号の側に現れる。
(d)可変長オクテット整数値を表現する場合には、最小のオクテット数になるようにコーディングする。つまり、先行する内容が全て“0”のオクテットは存在しない。
(2)Cause(理由表示)
次に、Causeについて説明する。Cause情報要素は、TERMINAL ASSOCIATION解放時の理由を示すために使用されるものであり、図186および図686に示すようにコード化される。
(3)Mobile station type(移動局種別)
次に、Mobile station typeについて説明する。Mobile station type情報要素は、移動局の種別を識別するために使用されるものであり、図187および図687に示すようにコード化される。
(4)Paged MS ID(ページドMS ID)
次に、Paged MS IDについて説明する。Paged MS ID情報要素は、呼出移動局を識別するために使用されるものであり、図188および図688に示すようにコード化される。
(5)Paging ID(ページングID)
次に、Paging IDについて説明する。Paging ID情報要素は、移動局呼出時に呼を管理するために使用されるものであり、移動局一斉呼出時に、一時的に割り当てられる番号である。このPaging ID情報要素は、図189に示すようにコード化される。
(6)TMUI
次に、TMUIについて説明する。TMUI情報要素は、移動局を識別するために使用されるものであり、位置登録、位置更新時に更新される番号である。このTMUI情報要素は、図190および図689に示すようにコード化される。
(2.5.2.4.3.5.5):拡張情報要素
次に、拡張情報要素について説明する。TAC拡張情報要素は、本システムでは使用されておらず、将来の拡張のために使用される。このTAC拡張情報要素は、図191に示すようにコード化される。
(2.5.2.4.3.6):その他
ここでは、RACH,FACH,BCCH及びPCHレイヤ3メッセージについて規定する。
(2.5.2.4.3.6.1):メッセージ種別
図192にメッセージ種別情報要素の構成を示す。
(2.5.2.4.3.6.2):情報要素長
情報要素長情報要素は、メッセージの情報要素長を設定するものであり、その構成を図193に示す。
(2.5.2.4.3.6.3):とまり木受信SIR
とまり木受信SIR情報要素は、MSで測定したとまり木の受信SIRを設定するものであり、その構成を図194に示す。
(2.5.2.4.3.6.4):ショートコード番号
ショートコード番号情報要素は、上下のSDCCH用のショートコード番号(0〜2047)を設定するものであり、その構成を図195に示す。
(2.5.2.4.3.6.5):フレームオフセット群
フレームオフセット群情報要素は、SDCCH用のフレームオフセット群を設定するものであり、その構成を図196に示す。
(2.5.2.4.3.6.6):スロットオフセット群
スロットオフセット群情報要素は、SDCCH用のスロットオフセット群を設定するものであり、その構成を図197に示す。
(2.5.2.4.3.6.7):網番号
網番号情報要素の構成を図198に示す。
(2.5.2.4.3.6.8):ネットワークのVER
ネットワークのVER情報要素は、ネットワークのVERを示すものであり、その構成を図199に示す。
(2.5.2.4.3.6.9):移動局共通パラメータVER
移動局共通パラメータVER情報要素は、移動局共通パラメータのVERを示すものであり、その構成を図200に示す。
(2.5.2.4.3.6.10):BTS番号
BTS番号情報要素は、BTSの識別番号を示すものであり、その構成を図201に示す。
(2.5.2.4.3.6.11):セクタ番号
セクタ番号情報要素は、BTS内のセクタ番号(例えば1〜6、あるいは1〜12)を示すものであり、その構成を図202に示す。
(2.5.2.4.3.6.12):位置登録エリア多重数(N)
位置登録エリア多重数(N)情報要素は、無線ゾーンに多重されている位置登録エリア多重数を表すものであり、その構成を図203に示す。
(2.5.2.4.3.6.13):位置番号
位置番号情報要素は、移動局が在圏する位置登録エリア(0〜255)を表すものであり、その構成を図204に示す。
(2.5.2.4.3.6.14):位置登録タイマ
位置登録タイマ情報要素の構成を図205に示す。
(2.5.2.4.3.6.15):補正後基地局所要受信電力値
補正後基地局所要受信電力値情報要素の構成を図206に示す。
(2.5.2.4.3.6.16):自局上りロングコード番号
将来(FFS)において、RACH、SDCCHの上りロングコード番号を設定するものである。
(2.5.2.4.3.6.17):在圏ゾーン判定用とまり木LC数(M)在圏ゾーン判定用とまり木LC数(M)情報要素の構成を図207に示す。
(2.5.2.4.3.6.18):とまり木LC番号
とまり木LC番号は、将来において使用されるものである(FFS)。
(2.5.2.4.3.6.19):基地局使用周波数帯域数(K)
基地局使用周波数帯域数(K)情報要素は、本セクタでTCHの存在する周波数帯域の数を設定するものであり、その構成を図208に示す。
(2.5.2.4.3.6.20):周波数帯域
周波数帯域情報要素は、TCHで使用している周波数帯域を設定するものであり、その構成を図209に示す。
(2.5.2.4.3.6.21):規制情報
規制情報情報要素は、工事中規制、故障規制及びアクセス規制を移動局に対して表示するものであり、将来において使用される(FFS)。
(2.5.2.4.3.6.22):呼受付情報
呼受付情報情報要素は、新たな呼を受付可能かどうかの状態を移動局に対して表示するものであり、将来において使用される(FFS)。
(2.5.2.4.3.6.23):制御CH構造情報(パケット用を含む)制御CH構造情報情報要素は、PCH、RACH−S/L、FACH−S/Lの数及び、使用するコード番号、スロット位置を設定するものであり、将来において使用される(FFS)。
(2.5.2.4.3.6.24):BCCH受信区間長
BCCH受信区間長情報要素は、本情報要素を含むメッセージを受信後、移動局がBCCHを受信すべき期間を示すものであり、その構成を図210に示す。
(2.5.2.4.3.6.25):呼び出し移動局数
呼び出し移動局数情報要素は、1呼出メッセージに含まれる呼び出し移動局数(1〜2)を表すものであり、その構成を図211に示す。
(2.5.2.4.3.6.26):Paged MS ID
Paged MS ID情報要素は、IMUIまたはTMUIを設定する112ビットの情報要素であり、その構成を図212に示す。なお、詳細なコーディングについては、将来において決定される(FFS)。
(2.5.2.4.3.6.27):Paging ID
Paging ID情報要素の構成を図213に示す。
(2.5.2.4.3.6.28):拡張情報要素
なお、他の拡張情報要素については、将来において決定される(FFS)。
(2.5.3):BTS−MCC間インタフェース仕様
次に、BTS−MCC間インタフェース仕様について説明する。
(2.5.3.1):概要
まず、概要について説明する。2.5.3章では、BTS−BCC間インタフェースにおけるレイヤ1からレイヤ3までの各プロトコルを規定する。
(2.5.3.2):レイヤ1
レイヤ1は、基地局伝送路インタフェースおよび交換局伝送路インタフェースにおいて規定されるものであるので、ここでは、説明を省略する。
(2.5.3.3):ATMレイヤ
上述と同様にATMレイヤは、基地局伝送路インタフェースおよび交換局伝送路インタフェースにおいて規定されるものであるので、ここでは、説明を省略する。
(2.5.3.4):AAL共通部
上述と同様にAAL共通部は、基地局伝送路インタフェースおよび交換局伝送路インタフェースにおいて規定されるものであるので、ここでは、説明を省略する。
(2.5.3.5):AAL個別部
上述と同様にAAL個別部は、基地局伝送路インタフェースおよび交換局伝送路インタフェースにおいて規定されるものであるので、ここでは、説明を省略する。
(2.5.3.6):レイヤ3
以下、レイヤ3について説明する。
(2.5.3.6.1):プロトコルアーキテクチャ
まず、本インタフェースにおけるレイヤ3プロトコルアーキテクチャについて説明する。
まず、本システムにおいて定義されているLayer3プロトコル制御エンティティについて述べる。
BTS−BCC間インタフェースに現れるProcedure(手順)は、以下の通りである。
(1)BTS−MCC間リンク制御手順
・SCMF−TACF/SACF間SDCCH用リンク設定、解放手順
・TACF−BCFr間アクセスリンク設定、解放手順等
(2)Paging手順
・TACFからのPagingをBTSに通知する手順
(3)無線状態管理手順
・RFTR−RRC間での無線チャネル状態測定手順(但し、本手順は、本システムでは使用しない。)
(4)その他のBTSへの情報転送等の手順
上記手順を踏まえ、本システムでは、以下のLayer3プロトコル制御エンティティを定義している。
(a)BC(Bearer Control:ベアラ制御):TACF〜BCFr間のリンク制御のためのメッセージの形成及び転送を行う。すなわち、上記の手順(1)を扱う。
(b)BSM(BaseStation Management:基地局管理):BTSへのPaging通知、その他のBTS管理のためのメッセージの形成及び転送を行う。上記の手順(2)、(4)を扱う。
(c)RCM(Radio Condition Management:無線状態管理):無線資源の状態測定のためのメッセージの形成及び転送を行う。なお、本プロトコル制御エンティティは、本システムでは使用していない。
次に、本インタフェースにおけるプロトコルアーキテクチャについて説明する。BTS−MCC間インタフェースの制御信号用リンク上でData link Layerからのメッセージは、Protocol Discriminator、Link Referrence(リンクリファレンス)、Transaction ID(トランザクションID)によりに振り分けられ、各プロトコル制御エンティティへ転送される。ここで、図214にBTS−MCC間インタフェース上のプロトコルアーキテクチャの概念図を示す。
(2.5.3.6.2):メッセージフォーマット
次に、メッセージフォーマットについて説明する。
(2.5.3.6.2.1):BCメッセージ
まず、BCメッセージについて説明する。
(2.5.3.6.2.1.1):メッセージType(種別)一覧
まず、BCメッセージのメッセージType(種別)一覧を図690に示す。この図に示すように、BCメッセージとして、ベアラ設定メッセージ、ベアラ解放メッセージ、およびその他のメッセージが用意されている。
(2.5.3.6.2.1.2):BCメッセージTypeの分類
本システムでは、BCプロトコルのメッセージを以下のように分類している。・TCHまたはSDCCHのためのAALタイプ2リンクの設定/解放のためのメッセージ
・ACCHのためのAALタイプ2リンクの設定/解放に関する要求、及びBTS内における無線チャネルの制御のための要求は、上記メッセージ中の情報要素として含まれる。あるいは、それらの要求と同時にTCH/SDCCH用AALタイプ2リンクの制御が行われない場合には、BCプロトコルエンティティの状態遷移に関係しないメッセージを定義し、本メッセージ中の情報要素として送受する。
このようなルールに基づいたBCメッセージ分類を図691に示す。
(2.5.3.6.2.1.3):メッセージ構成について
各メッセージは、メッセージ共通部と基本情報要素(オプション)とからなる。ここで、図215にメッセージ構成を示す。なお、手順に応じたパラメータが基本情報要素として設定されるので、手順によってメッセージ内に含まれる基本情報要素は異なる。
(2.5.3.6.2.1.3.1):LINK SETUP REQUESTED(リンク設定リクエステッド)
まず、メッセージ名がLINK SETUP REQUESTEDのメッセージについて説明する。本メッセージは、SDCCH確立開始時、BTSでショートコード及び無線設備を選択した後に、前述のリソースに対応するショートセルコネクションを選択するためにBTSよりMSCNW(BSC機能)に送出される。本メッセージの各情報要素の情報長等について図692に示す。なお、本メッセージのプロトコル識別子はBC、コネクション識別はBTS〜MSCNW(BSC機能)間制御信号、方向はBTS(SCMF)→MSCNW(BSC機能)(SACF/TACF)である。
(2.5.3.6.2.1.3.2):LINK SETUP(リンク設定)次に、メッセージ名がLINK SETUPのメッセージについて説明する。本メッセージは、MSCNW(BSC機能)でショートセルコネクションを選択できた場合(TCH設定時のみ)にMSCNW(BSC機能)よりBTSに送出される。また、BTSにおける無線ベアラを起動する為にMSCNW(BSC機能)よりBTSに送出される。本メッセージの各情報要素の情報長等について図693に示す。なお、本メッセージのプロトコル識別子はBC、コネクション識別はBTS〜MSCNW(BSC機能)間制御信号、方向はMSCNW(BSC機能)(SACF/TACF)→BTS(SCMF)とMSCNW(BSC機能)(TACF)→BTS(BCFr)である。
(2.5.3.6.2.1.3.3):LINK SETUP PROCEEDING(リンク設定プロシーディング)
次に、メッセージ名がLINK SETUP PROCEEDINGのメッセージについて説明する。本メッセージは、第1Call、第2Call、HHO時の無線リソースの選択結果および無線設備の起動結果を通知するためにBTSよりMSCNW(BSC機能)に送出される。本メッセージの各情報要素の情報長等について図694に示す。なお、本メッセージのプロトコル識別子はBC、コネクション識別はBTS〜MSCNW(BSC機能)間制御信号、方向はBTS(BCFr)→MSCNW(BSC機能)(TACF)である。
(2.5.3.6.2.1.3.4):LINK SETUP RESPONSE(リンク設定応答)
次に、メッセージ名がLINK SETUP RESPONSEのメッセージについて説明する。本メッセージは、第1Call、第2Call、HHO時の第一無線ブランチであれば無線ベアラの設定が完了したことを通知するために、第2Call、DHO時であれば無線リソースの選択結果および無線設備の起動結果を通知するためにBTSよりMSCNW(BSC機能)に送出される。また、SDCCH確立時の基地局における同期確立結果を通知するためにBTSよりMSCNW(BSC機能)に送出される。本メッセージの各情報要素の情報長等について図695に示す。なお、本メッセージのプロトコル識別子はBC、コネクション識別はBTS〜MSCNW(BSC機能)間制御信号、方向はBTS(BCFr)→MSCNW(BSC機能)(TACF)とBTS(SCMF)→MSCNW(BSC機能)(SACF/TACF)である。
(2.5.3.6.2.1.3.5):LINK FACILITY(リンクファシリティ)
次に、メッセージ名がLINK FACILITYのメッセージについて説明する。本メッセージは、セル内HOSHO時に無線リソース及び無線設備の追加起動/削除起動を要求するために、またはACCH切替起動するためにMSCNW(BSC機能)よりBTSに送出される。本メッセージの各情報要素の情報長等について図696に示す。なお、本メッセージのプロトコル識別子はBC、コネクション識別はBTS〜MSCNW(BSC機能)間制御信号、方向はMSCNW(BSC機能)(TACF)→BTS(BCFr)である。
(2.5.3.6.2.1.3.6):LINK FACILITY
次に、メッセージ名がLINK FACILITYのメッセージについて説明する。なお、本メッセージは前述のLINK FACILITYとは方向が違う。本メッセージは、セル内HOSHO時に無線リソース及び無線設備の追加起動結果/削除起動結果を通知するため、またはACCH切替起動結果、スケルチを通知するためにBTSよりMSCNW(BSC機能)に送出される。本メッセージの各情報要素の情報長等について図697に示す。なお、本メッセージのプロトコル識別子はBC、コネクション識別はBTS〜MSCNW(BSC機能)間制御信号、方向はBTS(BCFr)→MSCNW(BSC機能)(TACF)である。
(2.5.3.6.2.1.3.7):LINK RELEASE(リンク解放)
次に、メッセージ名がLINK RELEASEのメッセージについて説明する。本メッセージは、無線ベアラを解放するためにMSCNW(BSC機能)よりBTSに送出される。本メッセージの各情報要素の情報長等について図698に示す。なお、本メッセージのプロトコル識別子はBC、コネクション識別はBTS−MSCNW(BSC機能)間の制御信号、方向はMSCNW(BSC機能)(TACF)→BTS(BCFr)とMSCNW(BSC機能)(SACF/TACF)→BTS(SCMF)である。
(2.5.3.6.2.1.3.8):LINK RELEASE COMPLETE(リンク解放完了)
次に、メッセージ名がLINK RELEASE COMPLETEのメッセージについて説明する。本メッセージは、メッセージを送信する装置がLINK REFERENCEおよびCONNECTION IDENTIFIER(コネクション識別子)を解放したことを示すために、BTSもしくはMSCNW(BSC機能)から送信される。本メッセージを受信した装置はLINK REFERENCEを解放しなければならない。本メッセージの各情報要素の情報長等について図699に示す。なお、本メッセージのプロトコル識別子はBC、コネクション識別はBTS−MSCNW(BSC機能)間の制御信号、方向はBTS(BCFr)→MSCNW(BSC機能)(TACF)とBTS(SCMF)←MSCNW(BSC機能)(SACF/TACF)である。
なお、本メッセージが最初のLINK REFERENCE解放メッセージである場合には、本情報要素は必須である。また、エラー処理条件の結果として本メッセージが送信される場合も本情報要素は本メッセージに含まれる。
補足として、以下の図700〜706に、各パターンにおけるLINK SETUP、LINK SETUP PROCEEDING、LINK SETUP RESPONSE、LINK FACILITYの基本情報要素構成の一覧を示す。
(2.5.3.6.2.2):BSMメッセージフォーマット
次に、BSMメッセージフォーマットについて説明する。
ここでは、まず、メッセージ構成について説明する。各メッセージは、図216に示すように、プロトコル識別子、メッセージ種別、基本情報要素から構成される。
次に、情報要素基本構成を図217に示す。この図から明らかなように、基本情報要素は、各パラメータの前には必ず情報要素識別子、情報要素長を設定するように構成されている。
次に、図707にBSMメッセージのメッセージ種別一覧を示す。この図から明らかなように、BSMメッセージとしてはPAGINGのみが用意されている。
(2.5.3.6.2.2.1):PAGING
ここで、メッセージ名がPAGINGのメッセージについて説明する。本メッセージは、MSに対して着信呼び出しを行うためにNW(BSC機能)よりBTSに送出される。本メッセージの各情報要素の情報長等について図708に示す
。なお、本メッセージのプロトコル識別子はBSM、コネクション識別はBTS〜NW(BSC機能)制御信号、方向はNW(BSC機能)(TACF)→BTS(BCFr)である。
なお、「位置番号」はBTS内で位置番号を複数設定する場合に必要となり、多層位置登録制御がこれに該当する。また、情報要素の規定上では、IMUI/TMUIをPaged MS IDに統合している。本システムにおいては、必須となっている。
(2.5.3.6.2.3):情報要素
次に、情報要素について説明する。
(2.5.3.6.2.3.1):BC情報要素
まず、BC情報要素について説明する。
(2.5.3.6.2.3.1.1):情報要素基本構成
まず、図218に情報要素基本構成を示す。
(2.5.3.6.2.3.1.1.1):LINK ID(リンクID)基本情報要素
次に、LINK ID基本情報要素の情報長等について図709に示す。本基本情報要素は、LINK SETUP、LINK RELEASEメッセージを使用し、その方向はNW(BSC機能)(SACF/TACF)→BTS(SCMF/BCFr)である。
(2.5.3.6.2.3.1.1.2):周波数無指定型TCH設定要求情報要素(call initiated)
次に、本周波数無指定型TCH設定要求情報要素の情報長等について図710に示す。本基本情報要素は、LINK SETUPメッセージを使用し、その方向はNW(BSC機能)(TACF)→BTS(BCFr)である。
(2.5.3.6.2.3.1.1.3):周波数無指定型TCH設定要求情報要素(active)
次に、本周波数無指定型TCH設定要求情報要素の情報長等について図711に示す。本基本情報要素は、LINK SETUPメッセージを使用し、その方向はNW(BSC機能)(TACF)→BTS(BCFr)である。
(2.5.3.6.2.3.1.1.4):周波数無指定型TCH設定要求情報要素
次に、本周波数無指定型TCH設定要求情報要素の情報長等について図712に示す。本基本情報要素は、LINK SETUPメッセージを使用し、その方向はNW(BSC機能)(TACF)→BTS(BCFr)である。
(2.5.3.6.2.3.1.1.5):DHO追加要求情報要素
次に、DHO追加要求情報要素の情報長等について図713に示す。本基本情報要素は、LINK SETUPメッセージを使用し、その方向はNW(BSC機能)(TACF)→BTS(BCFr)である。
(2.5.3.6.2.3.1.1.6):INTRA BS DHO追加要求情報要素(イントラBS DHO追加要求情報)
次に、INTRA BS DHO追加要求情報要素の情報長等について図714に示す。本基本情報要素は、LINK SETUP、LINK FACILITY(NW(BSC機能)→BTS)メッセージを使用し、その方向はNW(BSC機能)(TACF)→BTS(BCFr)である。
(2.5.3.6.2.3.1.1.7):ACCH設定要求情報要素
次に、ACCH設定要求情報要素の情報長等について図715に示す。本基本情報要素は、LINK SETUP、LINK FACILITY(NW(BSC機能)→BTS)メッセージを使用し、その方向はNW(BSC機能)(TACF)→BTS(BCFr)である。
(2.5.3.6.2.3.1.1.8):周波数無指定型TCH設定受付情報要素(call initiated)
次に、本周波数無指定型TCH設定受付情報要素の情報長等について図716に示す。本基本情報要素は、LINK SETUP PROCEEDINGメッセージを使用し、その方向はBTS(BCFr)→NW(BSC機能)(TACF)である。
(2.5.3.6.2.3.1.1.9):周波数無指定型TCH設定受付情報要素(active)
次に、本周波数無指定型TCH設定受付情報要素の情報長等について図717に示す。本基本情報要素は、LINK SETUP PROCEEDINGメッセージを使用し、その方向はBTS(BCFr)→NW(BSC機能)(TACF)である。
(2.5.3.6.2.3.1.1.10):周波数無指定型TCH設定受付情報要素
次に、本周波数無指定型TCH設定受付情報要素の情報長等について図718に示す。本基本情報要素は、LINK SETUP PROCEEDINGメッセージを使用し、その方向はBTS(BCFr)→NW(BSC機能)(TACF)である。
(2.5.3.6.2.3.1.1.11):周波数無指定型TCH設定応答情報要素(call initiated)
次に、本周波数無指定型TCH設定応答情報要素の情報長等について図719に示す。本基本情報要素は、LINK SETUP RESPONSEメッセージを使用し、その方向はBTS(BCFr)→NW(BSC機能)(TACF)である。
(2.5.3.6.2.3.1.1.12):周波数無指定型TCH設定応答情報要素(active)
次に、本周波数無指定型TCH設定応答情報要素の情報長等について図720に示す。本基本情報要素は、LINK SETUP RESPONSEメッセージを使用し、その方向はBTS(BCFr)→NW(BSC機能)(TACF)である。
(2.5.3.6.2.3.1.1.13):周波数無指定型TCH設定応答情報要素
次に、本周波数無指定型TCH設定応答情報要素の情報長等について図721に示す。本基本情報要素は、LINK SETUP RESPONSEメッセージを使用し、その方向はBTS(BCFr)→NW(BSC機能)(TACF)である。
(2.5.3.6.2.3.1.1.14):DHO追加設定応答情報要素
次に、本DHO追加設定応答情報要素の情報長等について図722に示す。本基本情報要素は、LINK SETUP RESPONSEメッセージを使用し、その方向はBTS(BCFr)→NW(BSC機能)(TACF)である。
(2.5.3.6.2.3.1.1.15):INTRA BS DHO追加設定応答情報要素
次に、本INTRA BS DHO追加設定応答情報要素の情報長等について図723に示す。本基本情報要素は、LINK SETUP RESPONSE、LINK FACILITYメッセージを使用し、その方向はBTS(BCFr)→NW(BSC機能)(TACF)である。
(2.5.3.6.2.3.1.1.16):ACCH設定応答情報要素
次に、本ACCH設定応答情報要素の情報長等について図724に示す。本基本情報要素は、LINK SETUP RESPONSE、LINK FACILITYメッセージを使用し、その方向はBTS(BCFr)→MSCNW(BSC機能)(TACF)である。
(2.5.3.6.2.3.1.1.17):INTRA BS DHO追加設定要求情報要素
次に、本INTRA BS DHO追加設定要求情報要素の情報長等について図725に示す。本基本情報要素は、LINK FACILITYメッセージを使用し、その方向はNW(BSC機能)(TACF)→BTS(BCFr)である。
(2.5.3.6.2.3.1.1.18):INTRA BS DHO削除設定要求情報要素
次に、本INTRA BS DHO削除設定要求情報要素の情報長等について図726に示す。本基本情報要素は、LINK FACILITYメッセージを使用し、その方向はNW(BSC機能)(TACF)→BTS(BCFr)である。
(2.5.3.6.2.3.1.1.19):INTRA BS HHO設定要求情報要素
次に、本INTRA BS HHO設定要求情報要素の情報長等について図727に示す。本基本情報要素は、LINK FACILITYメッセージを使用し、その方向はNW(BSC機能)(TACF)→BTS(BCFr)である。
(2.5.3.6.2.3.1.1.20):ACCH解放要求情報要素
次に、本ACCH解放要求情報要素の情報長等について図728に示す。本基本情報要素は、LINK FACILITYメッセージを使用し、その方向はNW(BSC機能)(TACF)→BTS(BCFr)である。
(2.5.3.6.2.3.1.1.21):周波数無指定型切替設定要求情報要素
次に、本周波数無指定型切替設定要求情報要素の情報長等について図729に示す。本基本情報要素は、LINK FACILITYメッセージを使用し、その方向はNW(BSC機能)(TACF)→BTS(BCFr)である。
(2.5.3.6.2.3.1.1.22):周波数無指定型切替設定要求情報要素
次に、本周波数無指定型切替設定要求情報要素の情報長等について図730に示す。本基本情報要素は、LINK FACILITYメッセージを使用し、その方向はNW(BSC機能)(TACF)→BTS(BCFr)である。
(2.5.3.6.2.3.1.1.23):設定完了通知情報要素
次に、本設定完了通知情報要素の情報長等について図731に示す。本基本情報要素は、LINK FACILITYメッセージを使用し、その方向はNW(BSC機能)(TACF)→BTS(BCFr)である。
(2.5.3.6.2.3.1.1.24):INTRA BS HHO削除設定応答情報要素
次に、本INTRA BS HHO削除設定応答情報要素の情報長等について図732に示す。本基本情報要素は、LINK FACILITYメッセージを使用し、その方向はBTS(BCFr)→NW(BSC機能)(TACF)である。
(2.5.3.6.2.3.1.1.25):INTRA BS HHO追加設定応答情報要素
次に、本INTRA BS HHO追加設定応答情報要素の情報長等について図733に示す。本基本情報要素は、LINK FACILITYメッセージを使用し、その方向はBTS(BCFr)→NW(BSC機能)(TACF)である。
(2.5.3.6.2.3.1.1.26):ACCH解放応答情報要素
次に、本ACCH解放応答情報要素の情報長等について図734に示す。本基本情報要素は、LINK FACILITYメッセージを使用し、その方向はBTS(BCFr)→NW(BSC機能)(TACF)である。
(2.5.3.6.2.3.1.1.27):周波数指定型切替設定応答情報要素
次に、本周波数指定型切替設定応答情報要素の情報長等について図735に示す。本基本情報要素は、LINK FACILITYメッセージを使用し、その方向はBTS(BCFr)→NW(BSC機能)(TACF)である。
(2.5.3.6.2.3.1.1.28):周波数指定型切替設定要求情報要素
次に、本周波数指定型切替設定要求情報要素の情報長等について図736に示す。本基本情報要素は、LINK FACILITYメッセージを使用し、その方向はBTS(BCFr)→NW(BSC機能)(TACF)である。
(2.5.3.6.2.3.1.1.29):周波数無指定型切替設定受付情報要素
次に、本周波数無指定型切替設定受付情報要素の情報長等について図737に示す。本基本情報要素は、LINK FACILITYメッセージを使用し、その方向はBTS(BCFr)→NW(BSC機能)(TACF)である。
(2.5.3.6.2.3.1.1.30):周波数無指定型切替設定応答情報要素
次に、本周波数無指定型切替設定応答情報要素の情報長等について図738に示す。本基本情報要素は、LINK FACILITYメッセージを使用し、その方向はBTS(BCFr)→NW(BSC機能)(TACF)である。
(2.5.3.6.2.3.1.1.31):コード切替要求情報要素
次に、本コード切替要求情報要素の情報長等について図739に示す。本基本情報要素は、LINK FACILITYメッセージを使用し、その方向はBTS(BCFr)→NW(BSC機能)(TACF)である。
(2.5.3.6.2.3.1.1.32):TCH解放要求情報要素
次に、本TCH解放要求情報要素の情報長等について図740に示す。本基本情報要素は、LINK RELEASEメッセージを使用し、その方向はNW(BSC機能)(TACF)→BTS(BCFr)である。
(2.5.3.6.2.3.1.1.33):SDCCH解放要求情報要素
次に、本SDCCH解放要求情報要素の情報長等について図741に示す。本基本情報要素は、LINK RELEASEメッセージを使用し、その方向はNW(BSC機能)(SACF/TACF)→BTS(BCMF)である。
(2.5.3.6.2.3.1.1.34):CAUSE
次に、本CAUSEの情報長等について図742に示す。本基本情報要素は、LINK RELEASE COMPLETEメッセージを使用し、その方向はBTS(BCFr)→NW(BSC機能)(TACF)とBTS(SCMF)→NW(BSC機能)(SACF/TACF)である。
(2.5.3.6.2.3.1.1.35):SDCCH設定要求情報要素
次に、本SDCCH設定要求情報要素の情報長等について図743に示す。本基本情報要素は、LINK SETUP REQUESTEDメッセージを使用し、その方向はBTS(SCMF)→NW(BSC機能)(SACF/TACF)である。
(2.5.3.6.2.3.1.1.36):LAI設定要求情報要素
次に、本LAI設定要求情報要素の情報長等について図744に示す。本基本情報要素は、LINK SETUP REQUESTEDメッセージを使用し、その方向はBTS(SCMF)→NW(BSC機能)(SACF/TACF)である。
(2.5.3.6.2.3.1.2):情報要素定義(BC)
次に、各情報要素の定義を示す。
(2.5.3.6.2.3.1.2.1):プロトコル識別子
まず、プロトコル識別子について説明する。
プロトコル識別子は、本システム内で定義される他のメッセージから、BCメッセージを識別することを目的として設定されている。また、プロトコル識別子は、他のITU−T勧告/TTC標準および他の標準によりコード化されるOSIネットワークレイヤプロトコルユニットのメッセージから、本システム内のメッセージを識別する。
このプロトコル識別子は、各メッセージの1番目に配置され、図219および図745に示すようにコード化される。
(2.5.3.6.2.3.1.2.2):メッセージ種別
次に、メッセージ種別について説明する。メッセージ種別は、送出されるメッセージの機能を識別することを目的として設定されている。このメッセージ種別は、各メッセージの2番目に配置され、図220および図746に示すようにコード化される。
(2.5.3.6.2.3.1.2.3):LINK REFERENCE
次に、LINK REFERENCEについて説明する。LINK REFERENCEは、TCHまたはSDCCHのためのAAL TYPE2/TYPE5(AALタイプ2/タイプ5)リンク毎に生成するBCプロトコルエンティティの個々のインスタンスを識別することを目的として設定されている。このLINK REFERENCEは、図221に示すようにコード化される。
なお、図において、「flag」はE/Aフラグを示し、このフラグは、LINK REFERENCEの生起側から送られる場合には“0”、LINK REFERENCEの生起側へ送られる場合には“1”となる。また、図において、第2オクテット以降は、使用されるLINK REFERENCEの値によって拡張されるものとする。
(2.5.3.6.2.3.1.2.4):情報要素識別子(INFORMATION ELEMENT IDENTIFIER)
次に、情報要素識別子について説明する。情報要素識別子は、各メッセージに含まれるオプション情報要素を識別するためのものであり、図222に示すようにコード化される。
(2.5.3.6.2.3.1.2.5):情報要素長(LENGTH OF INFORMATION ELEMENT)
次に、情報要素長について説明する。情報要素長は、基本情報要素内に設定される全パラメータの長さを示すものであり、図223に示すようにコード化される。
(2.5.3.6.2.3.1.2.6):AAL TYPE、およびLINK IDENTIFIER(AALタイプ、及びリンク識別子)
まず、AAL TYPEについて説明する。AAL TYPEは、AALタイプを表すものであり、図224に示すようにコード化される。なお、ここでは、“0010”でAALタイプ2を、“0101”でAALタイプ5を表している。
次に、LINK IDENTIFIERのコード化例を図225に示す。なお、図において、VPCI,VCI(仮想チャネル識別子)のサイズについてはATM規定(UNI(ユーザ・網インタフェース))の標準セルに準拠している。また、VPCIについては、本システムでは1種類(0を使用)、商用では16(4ビット)以上であり、VCIについては256/VPCI、UCIについては256/VCIとなっている。
(2.5.3.6.2.3.1.2.7):伝送品質(TRANSMISSION QUALITY)
次に、伝送品質について説明する。伝送品質は、ATMリンクの品質を指定するものであり、図226に示すようにコード化される。なお、本システムでは、許容遅延3ビット、セル破棄率3ビット、予約2ビットと想定している。
(2.5.3.6.2.3.1.2.8):下り伝送速度(TRANSMISSION RATE(Fwd:下り))
次に、下り伝送速度について説明する。下り伝送速度は、下りの情報転送速度を示すものである。本システムにおける下り伝送速度としては、8kbps/12.8kbps/32kbps/34.4kbps/64kbps/76.8kbps/128kbps/162.4kbps/384kbpsを想定している。
(2.5.3.6.2.3.1.2.9):上り伝送速度(TRANSMISSION RATE(Rvs:上り))
次に、上り伝送速度について説明する。上り伝送速度は、上りの情報転送速度を示すものである。本システムにおける上り伝送速度としては、8kbps/12.8kbps/32kbps/34.4kbps/64kbps/76.8kbps/128kbps/162.4kbps/384kbpsを想定している。
(2.5.3.6.2.3.1.2.10):セクタ番号(SECTOR NUMBER)
次に、セクタ番号について説明する。セクタ番号は、BIS内でセクタを識別する番号(1〜12)であり、図227に示すようにコード化される。
(2.5.3.6.2.3.1.2.11):情報転送能力(BEARER CAPABILITY)
次に、情報転送能力について説明する。情報転送能力は図228に示すようにコード化されるものであり、本システムでは、音声/パケット/非制限デジタルを想定している。
(2.5.3.6.2.3.1.2.12):周波数帯域選択条件(FREQUENCY SELECTION INFO.)
次に、周波数帯域選択条件について説明する。周波数帯域選択条件は、移動局で使用可能な周波数帯域で、基地局において周波数を選択する場合に、交換局から基地局に対して通知される情報要素であり、0〜255の値をとる。基地局では、基地局自身で使用可能な周波数帯域とのAND条件下で、リソース選択条件の良い帯域を選択する。この周波数帯域選択条件は、図229に示すようにコード化される。
(2.5.3.6.2.3.1.2.13):周波数帯域(FREQUENCY)
次に、周波数帯域について説明する。周波数帯域情報要素は、基地局において選択された周波数帯域を示し、移動局内における同時接続コネクションは同一周波数帯域となる。この周波数帯域は、f1〜f256をとるものであり、図230に示すようにコード化される。
(2.5.3.6.2.3.1.2.14):フレームオフセット群(FRAME OFFSET GROUP)
次に、フレームオフセット群について説明する。フレームオフセット群は、有線区間の1フレーム時間内におけるトラヒックの均一化のために、移動局が通信する際に下り無線リンクの1無線フレーム内のどのタイムスロットを論理フレームの先頭とするかを示すものであり、0〜15の値をとるものであり、図231に示すようにコード化される。
(2.5.3.6.2.3.1.2.15):スロットオフセット群(FRAME OFFSET GROUP)
次に、スロットオフセット群について説明する。スロットオフセット群は、パイロットシンボルの重なりを低減するために、下り送信タイミングをショートコード毎にスロット内のサブスロット単位でずらした値(0〜15)を示し、第1Call時にBTSで捕捉した値をNW(BSC機能)が管理し、本情報内に設定するようになっている。第1Call時のスロットオフセット群は移動局内の全てのCallが解放されるまで不変である。このスロットオフセット群は、図232に示すようにコード化される。
(2.5.3.6.2.3.1.2.16):ロングコード位相差情報(LONG CODE PHASE DIFFERENCE)
次に、ロングコード位相差について説明する。ロングコード位相差は、待ち受け中のとまり木のロングコードカウンタ(SFN)より算出されるロングコードの位相、または、通信中上りロングコード位相と、周辺セクタ(ハンドオーバ先のセクタ)のとまり木のロングコードカウンタ(SFN)より算出されるロングコード位相との差分(chip)であり、DHO、発着信の他ゾーン選択時に使用される。このロングコード位相差はMSによって測定され、NW(BSC機能)へ報告される。なお、本システムでは、0〜2 −1Chipを想定しており、図233に示すようにコード化される。なお、ロングコードの位相差が128Chipを越える場合には、拡張ビットによって拡張して対応する。
(2.5.3.6.2.3.1.2.17):上りロングコード番号(LONG CODE NUMBER(Rvs))
次に、上りロングコード番号について説明する。通信中上りロングコード番号は、移動局に固有の情報であり、本情報は、周波数帯域が変更されても継続して使用可能である。この上りロングコード番号は、図234に示すようにコード化される。
(2.5.3.6.2.3.1.2.18):上りショートコード種別(SHORT CODE TYPE(Rvs))
次に、上りショートコード種別について説明する。上りショートコード種別は図235に示すようにコード化される。
(2.5.3.6.2.3.1.2.19):上りコード数(NUMBER of SHORT CODE(Rvs))
次に、上りコード数について説明する。上りコード数は、上りマルチコード(1コネクションに対して上りCHとして複数のショートコードを使用する場合)使用時の上りショートコード数を示すものであり、図236に示すようにコード化される。
(2.5.3.6.2.3.1.2.20):上りショートコード番号(SHORT CODE NUMBER(Rvs))
次に、上りショートコード番号について説明する。上りショートコード番号は
、上りショートコードを識別するための番号(0〜1023)であり、上りロングコード(MS)内でユニークな番号となる。なお、第1番目にはACCHが設定される。また、BTSでは、VPCI,VCI,UCI(ACCH用)が同時に指定された場合、ACCHの設定が必要であることを認識する。この上りショートコード番号は、図237に示すようにコード化される。
(2.5.3.6.2.3.1.2.21):下りショートコード種別(SHORT CODE TYPE(Fwd))
次に、下りショートコード種別について説明する。下りショートコード種別は図238に示すようにコード化される。
(2.5.3.6.2.3.1.2.22):下りコード数(NUMBER of SHORT CODE(Fwd))
次に、下りコード数について説明する。下りコード数は、下りマルチコード(1コネクションに対して下りCHとして複数のショートコードを使用する場合)使用時の下りショートコード数を示すものであり、図239に示すようにコード化される。
(2.5.3.6.2.3.1.2.23):AAL TYPE、およびLINK IDENTIFIER(for ACCH)(AALタイプ、及びリンク識別子(ACCH用))
まず、ACCH用のAAL TYPEについて説明する。このAAL TYPEは、AALタイプを表すものであり、AALタイプ2(“0010”)固定となっており、図240に示すようにコード化される。
次に、ACCH用のLINK IDENTIFIERのコード化例を図241に示す。なお、LINK IDENTIFIERとTCHは個別の値を使用するようにしてもよい。
(2.5.3.6.2.3.1.2.24):伝送品質(ACCH用)(TRANSMISSION QUALITY(for ACCH))
次に、ACCH用の伝送品質について説明する。この伝送品質は、ATMリンクの品質を指定するものであり、図242に示すようにコード化される。なお、本システムでは、許容遅延3ビット、セル破棄率3ビット、予約2ビットと想定しており、固定値とすることも想定している。
(2.5.3.6.2.3.1.2.25):下り伝送速度(ACCH用)(TRANSMISSION RATE(Fwd)(for ACCH))
次に、ACCH用の下り伝送速度について説明する。この下り伝送速度は、下りの情報転送速度を示すものであり、TCHで使用されるコードに制約される。本システムにおける下り伝送速度としては、8kbps/12.8kbps/32kbps/34.4kbps/64kbps/76.8kbps/128kbps/162.4kbps/384kbpsを想定している。
(2.5.3.6.2.3.1.2.26):上り伝送速度(ACCH用)(TRANSMISSION RATE(Rvs)(for ACCH))
次に、ACCH用の上り伝送速度について説明する。この上り伝送速度は、上りの情報転送速度を示すものであり、TCHで使用されるコードに制約される。本システムにおける上り伝送速度としては、8kbps/12.8kbps/32kbps/34.4kbps/64kbps/76.8kbps/128kbps/162.4kbps/384kbpsを想定している。
(2.5.3.6.2.3.1.2.27):下りショートコード番号(SHORT CODE NUMBER(Fwd))
次に、下りショートコード番号について説明する。下りショートコード番号は
、下りショートコードを識別するための番号(0〜1023)であり、下りロングコード(MS)内でユニークな番号となる。この下りショートコード番号は、図243に示すようにコード化される。
(2.5.3.6.2.3.1.2.28):結果(RESULT)
結果は、結果(OK/NG)を設定するためのものであり、図244に示すようにコード化される。
(2.5.3.6.2.3.1.2.29):CAUSE
次に、CAUSEについて説明する。LINK RELEASE COMPLETEメッセージが最初のLINK REFERENCE解放メッセージである場合は本情報要素は必須である。また、エラー処理条件の結果としてLINK RELEASE COMPLETEメッセージが送信される場合にも本情報要素が設定される。このCAUSEは、図245に示すようにコード化される。
(2.5.3.6.2.3.1.2.30):初期送信電力(INITIAL TRANSMISSION POWER)
次に、初期送信電力について説明する。初期送信電力は、下りの送信電力を指定するものであり、図246に示すようにコード化される。
(2.5.3.6.2.3.1.2.32):Location Identity(ロケーション識別)
次に、Location Identityについて説明する。Location Identityは、移動局が在圏する位置登録エリアを識別するために使用されるものであり、0〜255の値をとり、図247に示すようにコード化される。
(2.5.3.6.3.2):情報要素フォーマット(BSM)
次に、BSMメッセージの情報要素フォーマットについて説明する。
(2.5.3.6.3.2.1):プロトコル識別子
まず、プロトコル識別子について説明する。プロトコル識別子は、本システム内で定義される他のメッセージから、BSMメッセージを識別することを目的として設定されている。また、プロトコル識別子は、他のITU−T勧告/TTC標準および他の標準によりコード化されるOSIネットワークレイヤプロトコルユニットのメッセージから、本標準のメッセージを識別するためにも使用される。このプロトコル識別子は、各メッセージの1番目に配置され、図248および図747に示すようにコード化される。
(2.5.3.6.3.2.2):メッセージ種別
次に、メッセージ種別について説明する。メッセージ種別は、送出されるメッセージの機能を識別することを目的として設定されている。このメッセージ種別は、各メッセージの2番目に配置され、図250および図748に示すようにコード化される。
(2.5.3.6.3.2.3):PCH群算出情報
次に、PCH群算出情報について説明する。PCH群算出情報は、BTSにおけるPCH群番号決定のための情報要素であり、例えば、IMUIのbinary表現の下位16bitとなる。すなわち、PCH群算出情報は各MSのIMUIの一部から決定されるものであり、図250に示すようにコード化される。
(2.5.3.6.3.2.4):位置番号
次に、位置番号について説明する。位置番号は、移動局が在圏する位置登録エリアを識別するための番号(0〜255)であり、図251に示すようにコード化される。
(2.5.3.6.3.2.5):Paged MS ID
次に、Paged MS IDについて説明する。Paged MS IDは、ページングに用いられるIMUI/TMUIを統合したものであり、番号種別としてTMUIまたはIMUIが設定される。IMUIが設定される場合には、BCD形式のIMUIを変換した整数型IMUIが設定される。Paged MS IDは、図252に示すようにコード化される。
(2.5.3.6.3.2.5.1):番号種別
次に、オクテット4以降に設定されている番号種別を図749に示す。
(2.5.3.6.3.2.5.2):番号長
次に、オクテット4以降に設定されている番号のオクテット数(番号長)を図750に示す。なお、オクテット1〜3は番号長に含まれない。
(2.5.3.6.3.2.5.3):TMUI
次に、TMUI情報要素について説明する。TMUIは、移動局を識別するために使用されるものである。IMUIは、位置登録、位置更新時に更新され、動的に移動局に割り当てられる番号である。なお、TMUI情報要素は4オクテット固定長である。
(2.5.3.6.3.2.5.4):整数型IMUI
次に、整数型IMUIについて説明する。整数型IMUIは、移動局を識別するために使用される。IMUIは、TMUIを用いたPAGINGで網側がMSとのTMUI不一致を認識した場合の再PAGINGで使用される。整数型IMUIは、BCD形式のIMUIを整数型に変換して設定され、可変長で最大7オクテット長になる。
(2.5.3.6.3.2.5.4):Paging ID(ページングID)
次に、Paging IDについて説明する。Paging IDは、移動局呼び出し時に呼を管理する為に使用されるものであり、移動局一斉呼出時に一時的に割り当てられる番号である。Paging ID情報要素は、図253に示すようにコード化される。
(2.5.3.6.4.1):SDL図(BC)
補足として、SDCCHにおけるBC用のNE(BSC機能)側のSDL図(SDL Diagram)を図255に、TCH/ACCHにおけるBC用のNW(BSC機能)側のSDL図を図256に、SDCCHにおけるBC用のBTS側のSDL図を図257に、TCH/ACCHにおけるBC用のBTS側のSDL図を図258に示す。
(2.5.3.6.4.2):SDL図(BSM)
また、BSM用のSDL図を図254に示す。
(3):本システム特有の制御
本システムは、以上説明した構成およびプロトコル仕様を採用していることから、従来にない特有な制御を実施をすることができる。以下、本システムにおいて提供される特有の制御について説明する。
(3.1):秘匿開始タイミングの制御
(3.1.1):本制御方法の導入の背景
上述したように、秘匿された信号(制御信号)の送受信を行う場合に、どのタイミングから秘匿開始が行われたのかが判らないと、秘匿解除を適切に行うことができない。この場合、秘匿解除のタイミングを誤ると、意味不明の信号を取得することになる。
そこで、これを回避する他の手法として、網から移動機に対して秘匿開始要求を通知し、秘匿開始要求通知後は、送信信号及び受信信号の双方に秘匿を実施するように構成することが考えられる。
より具体的に図755および図756を参照して説明する。
図755に網から移動機に対して秘匿開始要求を通知し、秘匿開始要求通知後は、送信信号及び受信信号の双方に秘匿を実施するように構成した場合の移動機MSと網NWとの間の正常動作時の秘匿処理シーケンス図を示す。初期状態において、移動機MS及び網NWの双方において送受信信号の秘匿は行われていない(秘匿未実施)状態にあるものとする。
まず、網NWは、移動機MSに対し、秘匿開始要求を通知する(ステップS21)。
そして網NWは、秘匿開始要求の通知後、送受信信号の秘匿を開始することとなる(ステップS22)。
一方移動機MSは、秘匿開始要求の通知を受信すると、それ以後、送受信信号の秘匿を開始することとなり(ステップS23)、以降は送信信号及び受信信号の双方に秘匿を実施した状態で網NWとの間で通信を行うこととなっていた。
ところで、上記従来の秘匿処理シーケンスにおいては、秘匿開始要求の送信(網NW側)及び受信(移動機MS側)を契機として、送信信号及び受信信号の双方の秘匿を実施する構成となっていたため、秘匿開始タイミングのずれにより信号受信不可能な状態に陥る可能性があった。
例えば、図756に示すように、送受信信号初期状態において移動機MSが秘匿処理を実行していない状況において、通信を開始し、網NWが秘匿開始要求を送信し(ステップS24)、かつ、移動機MSが秘匿開始要求受信前に通信自体を解放する旨の解放要求(呼解放要求)を網NWに送信した(ステップS25)場合には、当該送信タイミングTXでは既に網NWは送受信信号の秘匿を実施しているため(ステップS26)、システムの簡略化のため、秘匿信号及び未秘匿信号の双方を同時に解読する機能を網NW側に持たせていない場合には、秘匿実施がなされていない秘匿解放要求を解読できないこととなり、通信が円滑に行えない状況が発生してしまう可能性がある。
そこで、本制御方法は、秘匿開始タイミングがずれた場合でも、信号受信を行うことが可能な移動機、網及び移動通信システムを提供することを目的としている。
(3.1.2):本制御方法の概要
まず、具体的な説明に先立ち、本制御方法の概要について説明する。
図757に本実施形態の移動機MSと網NWとの間の正常動作時の秘匿処理シーケンス図を示す。初期状態において、移動機MS及び網NWの双方において送受信信号の秘匿は行われていない(秘匿未実施)状態にあるものとする。
まず、網NWは、移動機MSに対し、秘匿開始要求を通知する(ステップS31)。
そして網NWは、秘匿開始要求の通知後、送信信号(下り信号)の秘匿を開始することとなる(ステップS32)。
一方、移動機MSは、秘匿開始要求の通知を受信すると、それ以後、受信信号の秘匿を開始することとなり(ステップS33)、以降は受信信号に秘匿を実施した状態で網NWとの間で通信を行う。
さらに移動機MSは、網NWに対し、秘匿開始要求を受信した旨を通知すべく、秘匿開始応答を通知する(ステップS34)。
そして、移動機MSは、秘匿開始応答の通知後、送信信号(上り信号)の秘匿を開始する(ステップS35)。
また、網NWは、秘匿開始応答の通知を受信すると、それ以後、受信信号の秘匿を開始することとなる(ステップS36)。
この結果、移動機MS側では秘匿開始要求を受信するまで、また、網NW側では、秘匿開始応答を受信するまでは、受信信号の秘匿を開始しないため、秘匿開始タイミングがずれることはなく、確実に信号受信が可能となる。
この結果、本実施形態によれば、送受信信号初期状態において移動機MSが秘匿処理を実行していない状況において、通信を開始し、網NWが秘匿開始要求を送信し(ステップS37)、かつ、移動機MSが秘匿開始要求受信前に通信自体を行わない旨の解放要求(呼解放要求)を網NWに送信した(ステップS38)場合であっても、当該送信タイミングTX1においては、送信信号の秘匿を実施しただけであり(ステップS39)、いまだ網NWは受信信号の秘匿を実施していないため、システムの簡略化のため、秘匿信号及び未秘匿信号の双方を同時に解読する機能を網NW側に持たせていない場合にも秘匿解放要求を確実に受信することができ、通信が円滑に行えることとなる。
(3.1.3):本制御方法の具体的動作
つぎにより具体的な動作を図63〜図65を参照して説明する。
図64は、秘匿開始を説明するための機能モデルを示したものである。図に示すように、移動端末(Mobil Terminal)には、UIMF、MCFおよびTACAFが設けられている。UIMFは、移動ユーザに関する情報を保持し、ユーザ認証および秘匿演算を提供する。また、MCFは、非呼関連のサービスにおける網とのインタフェースである。TACAFは、発信,ページングの検出等の移動機端末へのアクセスを制御する。
一方、網側には、SACF、TACF、LRCFおよびLRDFが設けられている。SACFは、非呼関連のサービスのおける移動機端末とのインタフェースであって、MCFと接続されている。また、TACFは発信,ページング等の実行等の移動端末へのアクセスを制御し、TACAFと接続されている。また、LRCFは、モビリテイ制御を行うものであって、TACFとSACFに接続されている。また、LRDFは、モビリテイ関連の各種データを蓄積する。
このような構成において、サイファリング開始の相互通知に先立って、ユーザ認証(2.4.5.1章参照)が、図63に示す手順で行われる。この際、網と移動端末は、認証された秘匿キーをUIMFおよびLRDFで各々保持しており、これをTACAF/MCFとTACF/SACFとに各々配送している。
この後、図65に示すシーケンスに従ってサイファリング開始のタイミングの相互通知が行われる。
まず、網側のLRCFから、サイファリングの開始を指示するStart Ciphering req.indが、TACF/SACFを介して移動端末側のTACAF/MCFに通知される。これにより、移動端末は、これ以降、網から送信される信号にはサイファリングが施されることを検知することができる。このため、網側のTACF/SACFは、Start Ciphering resp.conf.を送信すると、これ以降送信する信号は、秘匿キーを用いて秘匿を施して送信するように制御を行う。そして、移動端末側で、秘匿が施された信号を受信すると、受信信号の秘匿解除制御がTACAF/MCFで行われる。なお、秘匿キーは、この処理に先立って、UIMFから取得している。これにより、網側からの送信される送信信号(下り信号)については、秘匿が確保される。
次に、移動端末側のTACAF/MCFは、移動端末側から送信する信号に秘匿を施す旨を指示するStart Ciphering resq.confを網側のTACF/SACF に通知する。
これにより、網側は、これ以降、受信する信号にはサイファリングが施されていることを検知することができる。このため、移動端末側のTACAF/MCFは、Start Ciphering req.confを送信すると、これ以降送信する信号は、秘匿キーを用いて秘匿を施す。そして、網側で、秘匿が施された信号を受信すると、受信信号の秘匿解除がTACF/SACFで制御される。これにより、移動端末側からの送信される送信信号(上り信号)については、秘匿が確保される。
以上の説明のように本制御方法によれば、システムの簡略化のため、秘匿信号及び未秘匿信号の双方を同時に解読する機能を網NW側に持たせていない場合においても、秘匿開始タイミングが移動機MS側と網NW側でずれが発生することはなく、確実、かつ、円滑に移動機MSと、網NW側で通信を行えることとなる。
(3.2):秘匿方式を移動機と網側との交渉により選択する制御
(3.2.1):本制御方法の導入の背景
図759に移動通信システムにおいて固有の秘匿方式を用いて秘匿処理を行う場合の概要シーケンス図を示す。
このような移動通信システムにおいては、移動機MS側から網NW側に対して通信要求がなされると(ステップS41)、通信開始時には当該移動通信システムに固有の秘匿方式(秘匿処理のみあるいは秘匿処理及び秘匿キー生成処理)を用いた通信(ステップ42)を行う必要がある。
従って、移動機側でユーザが要求するセキュリティの度合いに応じて秘匿処理及び秘匿キー生成処理のレベルを選択したい場合にもそのような選択はできないという問題点が生じる。
また、移動機あるいは網側で通信サービスが提供するマルチメディアサービス(音声、動画像)に即した秘匿処理あるいは秘匿キー生成処理を選択することもできないという問題点が生じることとなる。
さらに将来的な移動通信システムの拡張時に新サービスなどを考慮して秘匿を高度化する必要性が生まれた場合であっても、新たな秘匿処理あるいは新たな秘匿キー生成処理を導入することは困難である。
さらに様々な網の間でローミングを行うような場合には、全ての秘匿処理を共通化しなければならないという問題点が生じることとなる。
そこで、本制御方法の導入は、様々な秘匿処理あるいは様々な秘匿キー生成処理に柔軟に対応することが可能な移動機、網側制御装置及び移動通信システムを提供することを目的としている。
つぎに図760ないし図762を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。
(3.2.2):本制御方法の概要
図760に本制御方法の概要シーケンス図を示す。
まず、移動機MS側から網NW側に対して当該移動機MSで実行可能な秘匿方式の情報である秘匿方式種別の通知とともに、通信要求をなす(ステップS51)。
この場合において、秘匿方式種別としては、秘匿実施種別(=秘匿処理に相当)のみあるいは秘匿実施種別及び秘匿キー生成種別(=秘匿キー生成処理に相当)の場合が考えられるが、図760では、秘匿実施種別A、B、Cのみを秘匿方式種別として通知している。
これにより、網NWは実際に通信を行おうとする秘匿方式種別を選択する(ステップS52)。例えば、図760では、秘匿方式種別として秘匿実施種別Aを選択している。
そして、網NWは、通信の開始に先立って、選択した秘匿方式種別の情報を含む秘匿開始要求を移動機MSに通知する(ステップS53)。
これにより移動機MS側では、網NWが選択した秘匿方式種別(図760では、秘匿実施種別A)に対応する設定を行う(ステップS54)。一方、網NW側でも、選択した秘匿方式種別(図760では、秘匿実施種別A)による網内装置の、設定を行う(ステップS55)。
この結果、移動機MSと網NWの通信開始時には選択した秘匿方式として秘匿実施種別Aを用いて通信(ステップS56)を行うこととなる。
この結果、例えば、移動機MS側で要求するセキュリティの度合いに応じ、秘匿方式種別(秘匿実施種別のみあるいは秘匿実施種別及び秘匿キー生成種別)のレベルを選択し、秘匿を実施することが可能となった。
また、移動機MS側あるいは網NW側で通信サービスが提供するマルチメディアサービス(音声、動画像)に即した秘匿方式種別を選択し、秘匿を実施することが可能となった。
さらに将来的なシステムの拡張時に、新サービスなどを考慮して秘匿を高度化する必要性が生まれた場合に新たな秘匿方式種別の導入が行い易い。
さらにまた、複数の網間で最低限共通な秘匿方式種別をサポートしておけば、ローミング時に全ての秘匿方式種別を共通化しなくても秘匿を実施した通信を行うことが可能となるとともに、共通化した秘匿方式種別以外に網内では独自の秘匿方式種別を用いた秘匿を実行することが可能となる。
(3.2.3):本制御方法の具体的説明
つぎにより具体的な動作について、図761及び図762のシーケンス図を参照して説明する。以下の説明においては、秘匿方式種別として、秘匿実施種別及び秘匿キー生成種別の双方を選択する場合について説明する。なお、図761および図762においては、説明の簡略化のため、秘匿に関係するパラメータのみを記述し、認証に必要なパラメータについては図示を省略している。
移動機MSのセキュリティ制御部は、通信を開始するに先立って、秘匿実施種別及び秘匿キー生成種別の優先順位を設定する(ステップS61)。
そして移動機MSのセキュリティ制御部は、網NWのセキュリティ制御部に対し、秘匿方式種別としての秘匿実施種別(A、B、C)及び秘匿キー生成種別(X、Y、Z)並びに優先順位情報を通信設定要求として通知する(ステップS62)。
これにより網NWのセキュリティ制御部は、秘匿実施種別(A、B、C)を記憶する(ステップS63)。
つぎに網NWのセキュリティ制御部は通知された秘匿キー生成種別(X、Y、Z)をユーザ情報制御部に通知する(ステップS64)。
これによりユーザ情報制御部は乱数を生成する(ステップS65)。
さらに網NWのユーザ情報制御部は、秘匿キー生成種別(X、Y、Z)から一つの秘匿キー生成種別を選択する(ステップS66)。
そしてステップS65で生成した乱数及びステップS66で選択した秘匿キー生成種別(図761では、秘匿キー生成種別=X)に基づいて、秘匿キーを生成する(ステップS67)。
続いて、網NWのユーザ情報制御部は、生成した乱数、生成した秘匿キー及び選択した秘匿キー生成種別(=X)を認証情報としてセキュリティ制御部に通知する(ステップS68)。
網NWのセキュリティ制御部は、生成された秘匿キーを記憶し(ステップS69)、移動機MS側のセキュリティ制御部に対し、生成した乱数及び選択した秘匿キー生成種別(=X)を送信し、認証要求を行う(ステップS70)。なお、ステップS70の処理においては、認証要求に際して認証演算に必要な他のパラメータも送信している。
認証要求がなされた移動機MS側のセキュリティ制御部は、移動機MSのユーザ情報制御部に対し、認証演算要求とともに網NW側から通知された乱数及び選択した秘匿キー生成種別(=X)を通知する。
この結果、移動機MSのユーザ情報制御部は、通知された乱数及び選択した秘匿キー生成種別(=X)に基づいて秘匿キーを生成する(ステップS72)。
そして生成した秘匿キーを認証演算応答に含めてセキュリティ制御部に通知する(ステップS74)。
移動機MSのセキュリティ制御部は、ユーザ情報制御部より通知された秘匿キーを記憶するとともに(ステップS75)、認証応答として、ユーザ情報制御部により演算して求めた認証演算結果を網NWのセキュリティ制御部に通知する(ステップS76)。
これにより網NWのセキュリティ制御部は、移動機MS側から通知された認証演算結果とステップS67において生成した秘匿キーおよび図示しない他の認証用パラメータを用いて得られる認証演算結果を比較させるべく、ユーザ情報制御部に対し認証演算照合要求を行う(ステップS77)。
網NW側のユーザ情報制御部は認証が完了すると、セキュリティ制御部に秘匿実施要求を行う(ステップS78)。
この結果、網NWのセキュリティ制御部は、ステップS69で記憶した秘匿キー及びステップS63で記憶した秘匿実施種別(=A、B、C)の通知とともに、網NW側の無線アクセス制御部に対して秘匿実施要求を行う(ステップS79)。
これにより網NW側の無線アクセス制御部は、通知された秘匿実施種別の中から一つの秘匿実施種別を決定する(ステップS80:図D3では、秘匿実施種別Bに決定)。
そして網NW側の無線アクセス制御部は、決定した秘匿実施種別(=B)を移動機MS側の無線アクセス制御部に通知するとともに、秘匿実施要求を行う(ステップS81)。
この結果、移動機MS側の無線アクセス制御部は、通知された秘匿実施種別(=B)を記憶する(ステップS82)。
そして移動機MSの無線アクセス制御部は、移動機MSのセキュリティ制御部に対し、ステップS75で記憶した秘匿キーの読出を要求する(ステップS83)。
移動機MSのセキュリティ制御部は、記憶していた秘匿キーを無線アクセス制御部に通知する(ステップS84)。
これらの結果、移動機MSの無線アクセス制御部は、網NW側の無線アクセス制御部に網NW側で選択した秘匿実施種別(=B)及び移動機MS側で生成した秘匿キーを用いた秘匿を実施する旨の秘匿実施応答を行い(ステップS85)、秘匿を実施した通信を開始することとなる(ステップS86)。
一方、秘匿実施応答を受け取った網NW側の無線アクセス制御部も以降は、秘匿を実施した通信を行うこととなる(ステップS87)。
以上の説明のように、本制御方法によれば、移動機MS側(移動機若しくはユーザ)が要求するセキュリティの度合いに応じ、秘匿方式種別(秘匿実施種別のみあるいは秘匿実施種別及び秘匿キー生成種別)のレベルを選択し、秘匿を実施することが可能となった。
また、移動機MS側あるいは網NW側で通信サービスが提供するマルチメディアサービス(音声、動画像)に即した秘匿方式種別を選択し、秘匿を実施することも可能となる。
さらに将来的な移動通信システムの拡張時に、新サービスなどを考慮して秘匿を高度化する必要性が生まれた場合にも新たな秘匿方式種別の導入が行い易くなる。
さらにまた、複数の網間で最低限共通な秘匿方式種別をサポートしておけば、ローミング時に全ての秘匿方式種別を共通化しなくても秘匿を実施した通信を行うことが可能となるとともに、共通化した秘匿方式種別以外に網内では独自の秘匿方式種別に対応する秘匿を実行することが可能となる。
(3.3):アクセスリンクの設定と同時にダイバーシティハンドオーバを開始する制御
(3.3.1):本制御方法の導入の背景
本来、アクセスリンクの設定とダイバーシチハンドオーバの開始は別の手続である。従って、ある移動局が通信を行う場合、その移動局についてアクセスリンクの設定が行われた後、その後、当該移動局の移動等によりダイバーシチハンドオーバを開始すべき状態となった場合にダイバーシチハンドオーバが開始されるのがこれまでの一般的な方法であった。
しかしながら、アクセスリンク設定時に既に移動局がダイバーシチハンドオーバの適用が可能な位置に所在しているような場合がある。従来、このような場合であっても、アクセスリンクの設定とダイバーシチハンドオーバへの移行手続の各々を別個に行っていた。
例えば図763(a)において、基地局21によって無線ゾーン11および12が形成されているが、移動局10は無線ゾーン11および12がオーバラップした領域であるダイバーシチハンドオーバゾーン13に所在している。この状態において、移動局10の発呼または移動局10に対する着呼があると、まず、移動局10が通信を開始するのに必要な最低限のアクセスリンク、例えば移動局10および基地局21間の無線アクセスリンク41並びに基地局21および基地局制御装置30間の有線アクセスリンク51が設定される。そして、このアクセスリンクの設定が終わると、図763(b)に示すように、基地局内ダイバーシチハンドオーバを行うための手続、すなわち、無線ゾーン12に対応した無線アクセスリンク42を追加する手続が行われるのである。
また、アクセスリンク設定時に移動局が基地局間ダイバーシチハンドオーバの可能な状態にある場合もある。例えば図764(a)において、移動局10は、基地局21によって形成された無線ゾーン11および基地局22によって形成された無線ゾーン14がオーバラップしたダイバーシチハンドオーバゾーン15に所在している。この場合も、移動局10の発呼等があったときには、まず、移動局10が通信を開始するのに必要な最低限のアクセスリンク、すなわち、図示の例では、無線ゾーン11に対応した無線アクセスリンク41と、基地局21および基地局制御装置30間を結ぶ有線アクセスリンク51が設定される。そして、このアクセスリンクの設定が終わると、図764(b)に示すように、基地局間ダイバーシチハンドオーバを行うための手続、すなわち、無線ゾーン14に対応した無線アクセスリンク44と、基地局22および基地局制御装置30間を結ぶ有線アクセスリンク52を追加する手続が行われるのである。
以上のように、従来の技術の下では、アクセスリンク設定時にダイバーシチハンドオーバが可能な状況であっても、まず、前者を行い、その後、後者を行うという具合に、各々を別個の手続として取り扱っていたのである。
しかしながら、アクセスリンクの設定を行うためには、移動局と網側との間で図765に示す一連の手続を実行する必要がある。また、基地局内ダイバーシチハンドオーバへの移行をするためには図766に示す一連の手続、基地局間ダイバーシチハンドオーバへの移行をするためには図767に示す一連の手続を移動局と網側との間で行う必要がある(なお、これらの図に示された各種の情報は、既に説明済みのものであり、また、本システムで新たに導入された制御方法を説明する際にも登場するものであるので、ここでの重複した説明は省略する。)。
従って、従来の技術の下では、移動局がダイバーシチハンドオーバへの移行が可能な状態であるときに当該移動局の発呼等が生じると、発呼等があってからダイバーシチハンドオーバが実行されるまでに、移動局および網間並びに網内で授受される一連の制御信号の量が多くなり、システムの制御負担が重くなるという問題があった。
また、アクセスリンクの設定時において、移動局は、ダイバーシチハンドオーバを行うべき状態であるにも拘わらず、1本の無線アクセスリンクしか使用することができないため、移動局が使用する無線アクセスリンクが他の無線アクセスリンクに与える干渉量が大きくなり、当該セルにおける容量を劣化させるという問題があった。
本制御方法は、以上の問題を解決すべく導入された方法である。
(3.3.2):本制御方法の概要
本システムでは、移動局に発呼または着呼が発生し、当該移動局に対してアクセスリンクの設定をしようとするとき、移動局がダイバーシチハンドオーバが可能な状態にある場合には、網側では移動局に対してアクセスリンクを設定すると同時に移動局がダイバーシチハンドオーバを開始できる状態とし、移動局はアクセスリンクの設定と同時にダイバーシチハンドオーバを開始する。すなわち、発呼または着呼を契機として、メインブランチの他、ダイバーシチハンドオーバを行うためのサブブランチをも設定し、移動局の通信開始当初からダイバーシチハンドオーバを開始するものである。図768(a)は本システムにおいて移動局10に対してアクセスリンクが設定されると同時に基地局内ダイバーシチハンドオーバが開始される様子を示すものであり、図768(b)はアクセスリンクが設定されると同時に基地局間ダイバーシチハンドオーバが開始される様子を示している。
(3.3.2.1):アクセスリンクの設定と同時に基地局内ダイバーシチハンドオーバを開始させる制御
図769は移動局10が図768(a)に示す状態となっているときに移動局10に発呼または着呼が発生してアクセスリンクの設定が行われる場合の動作を示すシーケンス図である。
この図769において、TACAFaは図768(a)における移動局10の機能エンティティである。TACFaは基地局制御装置内の機能エンティティであって、移動局10が通信を開始したときに最初に生成されたアンカとしての機能エンティティTACFである。また、TACFv1は、移動局10の在圏先である基地局21を制御するために基地局制御装置が有している機能エンティティである。また、BCFr1は、移動局10の在圏先である基地局21が有している無線リソース制御のための機能エンティティである。
以下、図768(a)および図769を参照し、本制御方法について説明する。
既に説明したように、移動局は常に周辺ゾーンの止まり木チャネルの受信レベルの監視を行っている。従って、図768(a)における移動局10は、無線ゾーン11に在圏している場合には、当該ソーンに隣接する無線ゾーン12の止まり木チャネルの受信レベルの監視を行っている。
ここで、無線ゾーン12の止まり木チャネルの受信レベルが閾値を越えたとすると、移動局10は、無線ゾーン12に対応した止まり木チャネルをダイバーシチハンドオーバブランチの候補として網側へ通知する。
このように移動局10がダイバーシチハンドオーバゾーン13内に所在し、かつ、ダイバーシチハンドオーバブランチの候補が網側に通知された状態において、例えば移動局10から発呼が行われたとする。この場合において、基地局制御装置30は、移動局10にダイバーシチハンドオーバブランチを設定することとした場合には、移動局10に対するアクセスリンクの設定要求とダイバーシチハンドオーバへの移行要求とを同時に発生する。そして、本システムでは、これらの要求に従い、以下の手続が進められる。
(1)まず、移動局10に対応したアクセスリンクを設定するため、基地局制御装置30の機能エンティティTACFaから移動局10の在圏先である基地局21を制御するための基地局制御装置30の機能エンティティTACFvに対し、BEARER SETUP req.ind.(アクセスリンク設定要求)が送られる。このBEARER SETUP req.ind.は、図404に示すものおよび図433に示すものを含んだ内容となっている。
(2)機能エンティティTACFv1は、このBEARER SETUP req.ind.を受信すると、基地局21の機能エンティティBCFrに対し、BEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.およびINTRA BCFr HANDOVER BRANCH ADDITION req.ind.の両方の内容を含んだ1つのメッセージを送信する。
ここで、BEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.の内容は、図407に示す通りであり、基地局21から移動局10までの無線アクセスリンク42および基地局21から基地局制御装置30までの有線アクセスリンク51の設定(すなわち、メインブランチの設定)を要求するものである。
また、INTRA BCFr HANDOVER BRANCH ADDITION req.ind.は、自局内ダイバーシチハンドオーバのためのサブブランチ、すなわち、図768(a)における無線アクセスリンク42に相当するものの追加設定を要求するものであり、その内容は、図434に示す通りである。
なお、上記BEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.およびINTRA BCFr HANDOVER BRANCH ADDITION req.ind.の両方の内容を含んだメッセージは、既に(2.5.3.6.2.1.3.2)章においてLINK SETUPメッセージとして説明したものである。このメッセージの内容は同章において参照した図693に示されている。同図に示すように、このメッセージは、アクセスリンクの設定を要求するACCH設定要求情報要素の他、ダイバーシチハンドオーバを行うために追加すべきサブブランチに関するINTRA BS DHO追加設定要求情報要素を含んでいる。
(3)次にBCFrは、RADIO BEARER SETUP PROCEEDING req.ind.およびINTRA BCFr HANDOVER BRANCH ADDITION resp.conf.の両方の内容を含んだ1つのメッセージをTACFv1に送る。
ここで、RADIO BEARER SETUP PROCEEDING req.ind.は、図768(a)における無線アクセスリンク41に相当する無線アクセスリンクを設定中である旨の報告であり、その内容は図408に示す通りである。
また、INTRA BCFr HANDOVER BRANCH ADDITION resp.conf.は、自局内ダイバーシチハンドオーバを行うための無線アクセスリンク41の追加設定を完了した旨の報告であり、その内容は図435に示す通りである。
(4)TACFv1は、上記RADIO BEARER SETUP PROCEEDING req.ind.およびINTRA BCFr HANDOVER BRANCH ADDITION resp.conf.をBCFr1から受信すると、移動局10に対して無線アクセスリンク(無線アクセスリンク41および42に相当)の設定を要求するため、TACFaにRADIO BEARER SETUP REQUEST req.ind.(無線アクセスリンク設定要求.)を送信する。このRADIO BEARER SETUP REQUEST req.ind.は、図409に示す内容および図436に示す内容を含んでいる。
(5)次に基地局制御装置30のTACFaは、HANDOVER BRANCH ADDITION req.ind.(ハンドオーバブランチ追加設定要求)およびRADIO BEARER SETUP req.ind.(無線アクセスリンク設定要求.)を合わせた内容の1つのメッセージを移動局10のTACAFに対して送信する。
このメッセージは、無線アクセスリンク41(後に同期確立を行うメインブランチ)および無線アクセスリンク42(ダイバーシチハンドオーバのためメインブランチに追加させるサブブランチ)の両方の設定を要求するものである。
なお、このメッセージは、既に(2.5.2.4.2.3.4.1)章において説明したRADIO BEARER SETUPメッセージである。このメッセージの内容については、同章において参照した図624に示されている。同図に示すように、このメッセージは、メインブランチに関する情報の他、ダイバーシチハンドオーバを行うに当たってメインブランチに追加すべきサブブランチを指定するDHO追加情報を含んでいる。
(6)次に移動局10のTACAFaは、上記メインブランチを介し、基地局21のBCFr1との間で無線アクセスリンクを介した同期確立動作を開始する。
(7)同期が確立すると、基地局21のBCFr1から基地局制御装置30のTACFv1に対し、無線アクセスリンクの確立の完了を報告するためのBEARER&RADIO BEARER SETUP resp.conf.が送信される。図413はこのBEARER&RADIO BEARER SETUP resp.conf.の内容を示す。
(8)TACFv1は、このBEARER&RADIO BEARER SETUP resp.conf.を受信すると、TACFaに対し、アクセスリンクの確立完了を報告するためのBEARER SETUP resp.conf.を送信する。図414はこのBEARER SETUP resp.conf.の内容を示すものである。
以上により、移動局10に対するアクセスリンクの設定およびダイバーシチハンドオーバへの移行が終了する。
(3.3.2.2):アクセスリンクの設定と同時に基地局間ダイバーシチハンドオーバを開始させる制御
図770は移動局10が図768(b)に示す状態となっているときに移動局10に対するアクセスリンクの設定が行われる場合の動作を示すシーケンス図である。
この図770において、TACAFaは図768(b)における移動局10の機能エンティティである。TACFaは、基地局制御装置の機能エンティティであり、移動局10が通信を開始したときに最初に生成された機能エンティティである。また、TACFv1およびTACFv2は、移動局10の在圏先である各基地局(図768(b)では、基地局21および22)を制御するために基地局制御装置30が有している機能エンティティである。また、BCFr1およびBCFr2は、移動局10の在圏先である各基地局(図768(b)の例では基地局21および22)が各々有する無線リソース制御のための機能エンティティである。
以下、図768(b)および図770を参照し、本制御方法について説明する。
図768(b)に示すように、移動局10がダイバーシチハンドオーバゾーン13に進入したときに、移動局10から発呼が行われ、基地局制御装置30では移動局10に対するアクセスリンクの設定要求とダイバーシチハンドオーバへの移行要求とが同時に発生される。そして、これらの要求の発生に伴い、以下の手続が進めれれる。
(1)まず、移動局10に対応したアクセスリンクを確立するため、基地局制御装置30のTACFaからTACFv1に対し、BEARER SETUP req.ind.が送信される。図404はこのBEARER SETUP req.ind.の内容を示すものである。
(2)TACFv1は、このBEARER SETUP req.ind.を受信すると、基地局21のBCFr1に対し、移動局10との間の無線アクセスリンクおよび基地局制御装置30との間の有線アクセスリンクの設定を要求するBEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.を送信する。図407はこのBEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.の内容を示すものである。
(3)基地局21のBCFr1は、このBEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.を受信すると、上記無線アクセスリンクおよび有線アクセスリンクの設定を開始し、アクセスリンク設定中である旨の報告をするためのRADIO BEARER SETUP PROCEEDING req.ind.をTACFv1に送信する。図404はこのRADIO BEARER SETUP PROCEEDING req.ind.の内容を示している。
(4)基地局制御装置30内のTACFv1は、このRADIO BEARER SETUP PROCEEDING req.ind.を受信すると、基地局21側での無線アクセスリンク41の設定に合わせて、移動局10側にも無線アクセスリンク41の設定を要求すべく、図409に示すRADIO BEARER SETUP REQUEST req.ind.をTACFaに送信する。
(5)次に基地局制御装置30のTACFaは、移動局10の在圏先である1つの基地局22を制御するためのTACFv2に対して、追加のアクセスリンク(無線アクセスリンク44に相当)の設定を要求すべく、図442に示すBEARER SETUP req.ind.を送信する。
(6)TACFv2は、このBEARER SETUP req.ind.を受信すると、基地局22のBCFr2に対して、移動局10との間の無線アクセスリンク(無線アクセスリンク44に相当)および基地局制御装置30との間の有線アクセスリンクの設定を要求するためのBEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.を送信する。このBEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.の内容を図445に示す。
(7)次に基地局22のBCFr2は、上記無線アクセスリンクおよび有線アクセスリンクの設定を完了すると、その旨を報告するため、図446に示すBEARER&RADIO BEARER SETUP resp.conf.を基地局制御装置30のTACFv2に送信する。
(8)次にTACFv2は、上記BEARER&RADIO BEARER SETUP resp.conf.を受信すると、TACFaに対して、移動局10に対して無線アクセスリンク44の設定を要求すべく、図447に示すRADIO BEARER SETUP REQUEST req.ind.を送信する。
(9)次にTACFaは、このRADIO BEARER SETUP REQUEST req.ind.を受信すると、移動局10のTACAFに対して、HANDOVER BRANCH ADDITION req.ind.およびRADIO BEARER SETUP req.ind.の両方の内容を含んだ1つのメッセージを送信する。
このメッセージは、無線アクセスリンク41(後に同期確立を行うメインブランチ)および無線アクセスリンク44(ダイバーシチハンドオーバのためメインブランチに追加されるサブブランチ)の両方の設定を要求するものである。
(10)次に移動局10は、無線アクセスリンク41(メインブランチ)を介して基地局21との同期確立動作を開始する。
(11)同期が確立すると、基地局21のBCFr1からTACFv1に対し、無線アクセスリンクの確立の完了を報告するためのBEARER&RADIO BEARER SETUP resp.conf.が送信される。図413はこのBEARER&RADIO BEARER SETUP resp.conf.の内容を示す。
(12)次に、TACFv1からTACFaに対し、アクセスリンクの確立完了を報告するためのBEARER SETUP resp.conf.(アクセスリンク設定resp.conf.)が送信される。図414はこのBEARER SETUP resp.conf.の内容を示すものである。
以上により、移動局10に対するアクセスリンクの設定およびダイバーシチハンドオーバへの移行が終了する。
(3.3.3):本制御方法が実施されるときの移動局および基地局の動作
(3.3.3.1):移動局の動作
図786は、前掲図770において、基地局制御装置のTACFaから移動局のTACAFaにHANDOVER BRANCH ADDITION req.ind.およびRADIO BEARER SETUP req.ind.の両方の内容を含むメッセージが送信された後の詳細な動作を示すものである。
この図786に示すように、移動局(TACAFa)は、上記HANDOVER BRANCH ADDITION req.ind.およびRADIO BEARER SETUP req.ind.を受け取ると、メインブランチの設定を行う。すなわち、移動局は、メインブランチを形成するための無線物理リソース(周波数、コード)を移動局の無線装置に割り当て、基地局(BCFr1)との間の上り方向および下り方向の各通信について同期の確立を行う。そして、この同期確立の完了により、音声またはデータの通信を開始する。
そして、移動局は、このようにしてメインブランチの設定を完了すると、直ちにサブブランチの設定を行う。この場合、サブブランチを形成するための無線物理リソースを無線装置に設定した後、メインブランチの場合のような同期確立を行うことなく、直ちにサブブランチを介した受信動作を開始し、ダイバーシチ合成を行う。
以上のような動作を可能にするための移動局の制御フローを図787に示す。本システムにおいて移動局は、網側との間にアクセスリンクの設定されていないときにメインブランチの設定要求とサブブランチの追加設定要求の両方を含んだメッセージを基地局制御装置から受け取る場合があるため、かかる場合に対応することができる制御フローとなっている。
すなわち、移動局は、信号受信待ちの状態から信号を受信すると(ステップS1)、受信信号の中にメインブランチ情報が含まれているか否かを判断する(ステップS2)。そして、メインブランチ情報が含まれている場合にはその情報に従ってメインブランチの設定を行う(ステップS3)。
次に移動局は、上記受信信号の中にサブブランチ情報が含まれているか否かを判断する(ステップS5)。そして、サブブランチ情報が含まれている場合には、その情報に従ってサブブランチの設定を行う(ステップS6)。なお、受信信号中にサブブランチ情報が複数含まれている場合があり、かかる場合には全てのサブブランチ情報について、該当するサブブランチの設定を行う(ステップS4、S5)。
そして、受信信号中においてサブブランチの設定をすべきサブブランチ情報がなくなった場合には、信号受信待ちの状態に戻る。
このように、信号の受信があった場合には、その受信信号に含まれる全てのブランチ情報(メインブランチおよびサブブランチ)について、該当するブランチの設定を行うようにしているので、基地局制御装置側からメインブランチの設定要求とサブブランチの設定長久を含むメッセージが送られてくる場合に上述した動作(図786)が得られ、アクセスリンクの設定と同時にダイバーシチハンドオーバを開始することができるのである。
以上、基地局間ダイバーシチハンドオーバの場合を例に説明したが、アクセスリンクの設定と同時に基地局内ダイバーシチハンドオーバを開始する場合も上記と同様である。
なお、参考のため、従来のアクセスリンク設定後の移動局の動作を図788に、移動局の制御フローを図789に示す。
図788に示すように、従来の技術の下では、アクセスリンクの設定時にはRADIO BEARE SETUP req.ind.が基地局制御装置から移動局へ送られ、その後、ダイバシチハンドオーバへの移行を行う場合にHANDOVER BRANCH ADDITON req.ind.が基地局制御装置から移動局へ送られていた。すなわち、本システムの場合よりも基地局制御装置から移動局へメッセージが送られる回数が本システムの場合よりも1回多かったのである。
また、従来の技術の下では、RADIO BEARE SETUP req.ind.およびHANDOVER BRANCH ADDITON req.ind.が別々のメッセージとして移動局に送られていたため、移動局側では図789に示すフローに従って受信メッセージの処理を行っていた。すなわち、信号待ちの状態から信号を受信すると(ステップS11)、その信号がメインブランチ情報を含む場合はメインブランチを設定して信号受信待ちとなり(ステップS12、S13)、サブブランチ情報を含む場合はサブブランチを設定して信号受信待ちとなっていたのである(ステップS12、S14)。
本システムによれば、メインブランチ情報およびサブブランチ情報の両方を含む1つのメッセージが移動局に送られ、移動局ではこのメッセージの受信をすることによりメインブラチンチとサブブランチの両方を設定するので、網側と移動局との間で無駄な信号受信をすることなく効率的にダイバーシチハンドオーバへの移行をすることができる。
(3.3.3.2):基地局の動作
既に図769を参照して説明したように、本システムでは、アクセスリンクの設定と同時に基地局内ダイバーシチハンドオーバへの移行を行う場合には、BEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.およびINTRA−BCFr HANDOVER BRANCH ADDITION req.ind.の両方の内容を含んだメッセージが基地局へ送られる。
本システムにおける基地局は、このメッセージに含まれた複数のブランチ情報を全て読み出し、各ブランチ情報に従って各ブランチの設定を行う。具体的な制御フローは、移動局の場合の制御フロー(図787)と同様であるので説明を省略する。
(3.4):ブランチ切り替え時に同時にダイバーシチハンドオーバを行う方法
(3.4.1):本制御方法の導入の背景
移動局が在圏している無線ゾーンから出て、それまで在圏していた無線ゾーンにおいて使用していた周波数帯域と異なる隣接無線ゾーンに移動するとき、ブランチ切替が実施される。また、ある無線ゾーンに移動局が在圏しており、このとき通信品質が劣化した場合に、その無線ゾーン内において当該移動局の通信周波数を他の周波数帯域に切り替える場合にもブランチ切替が実施される。
ところで、従来の技術の下では、このブランチ切り替えが行われた後、ダイバーシチハンドオーバへの移行が続けて行われることがあった。図771はその一例を示すものである。
図771において、セル1内では周波数f1が、セル2および3では周波数f2が使用されている。ここで、セル1内に在圏していた移動局が矢印方向に進み、セル1、2および3がオーバラップしたゾーン内に進入したとする。
この場合、移動局がセル1の圏外となるときにブランチ切り替えが行われるが、このブランチ切り替えが行われる地点はセル2および3がオーバラップしたダイバーシチハンドオーバゾーン内にある。
そこで、従来の技術の下では、まず、移動局が使用するブランチをセル1に対応したものからセル2に対応したものに切り替えるブランチ切替を行い、次いでセル3に対応したブランチを追加してダイバーシチハンドオーバを開始するという手順が採られていたのである。
しかしながら、ブランチ切替を行うためには、移動局と網側との間で図772に示す多くの手続を実行する必要がある。また、ブランチ切替後に行うダイバーシチハンドオーバへの移行も、前掲図767において示したような多くの手続を必要とする(なお、これらの図に示された各種の情報は、既に説明済みのものであり、また、本システムで新たに導入された制御方法を説明する際にも登場するものであるので、ここでの重複した説明は省略する。)。
このように、従来の技術の下では、ブランチ切替の契機が発生した時点においてダイバーシチハンドオーバへの移行が可能な場合に、多くの種類の制御信号の授受を必要とするブランチ切替のための手続およびダイバーシチハンドオーバ状態への移行のための手続が相次いで行われるため、その間、移動局と網側の間および網内で授受される制御信号の量が多くなり、システムの制御負担が重くなるという問題があったのである。
また、ブランチ切替時において、移動局は、ダイバーシチハンドオーバを行うべき状態であるにも拘わらず、1本の無線アクセスリンクしか使用することができないため、移動局が使用する無線アクセスリンクが他の無線アクセスリンクに与える干渉量が大きくなり、当該セルにおける容量を劣化させるという問題があった。
なお、以上の問題は、ブランチ切替後に移動局が基地局間ダイバーシチハンドオーバへの移行が可能な場合(図771)の他、ブランチ切替後に移動局が基地局内ダイバーシチハンドオーバへの移行が可能な場合にも生じる問題である。
本制御方法は、以上の問題を解決すべく導入された方法である。
(3.4.2):本制御方法の内容
本システムでは、ブランチ切替の契機が発生したとき、ダイバーシチハンドオーバへの移行が可能である場合には、契機発生前のブランチ構成からダイバーシチハンドオーバを行うためのブランチ構成へ直接切り替える。
図773は、図771に示すように移動局がセル1からセル2および3が重複したダイバーシチハンドオーバゾーンへ移動した場合に本システムにおいて行われる動作を示すシーケンス図である。
図773において、TACAFaは図771における移動局の機能エンティティである。TACFaは基地局制御装置内の機能エンティティであって、移動局が通信を開始したときに最初に生成されたものである。また、TACFv1、TACFv2およびTACFv3は、移動局10の在圏先である各基地局を制御するための基地局制御装置内の機能エンティティであり、図771の例では、各々セル1、2および3の各基地局を制御するための機能エンティティである。また、BCFr1、BCFr2およびBCFr3は、移動局10の在圏先である各基地局内の無線リソース制御のための機能エンティティであり、図771の例ではセル1、2および3の各基地局内の無線リソース制御を実施するものである。
以下、図771および図773を参照し、本制御方法について説明する。
図771において、移動局がセル2および3がオーバラップしたダイバーシチハンドオーバゾーンへ進入したとき、セル2および3がダイバーシチハンドオーバの候補として網側へ通知され、これらの候補が網側に認められたとする。
このような状態において、例えば移動局がセル1から出てセル2および3が重複したダイバーシチハンドオーバゾーンに移動したとすると、基地局制御装置では移動局に対するブランチ切替の要求とダイバーシチハンドオーバへの移行要求とが同時に発生される。そして、これらの要求の発生に伴い、以下の手続が進めれれる。
(1)基地局制御装置のTACFaは、TACFv2に対し、セル2の基地局を経由した移動局のアクセスリンクを確立するためのBEARER SETUP req.ind.を送信する。
(2)TACFv2は、このBEARER SETUP req.ind.を受信すると、セル2の基地局内のBCFr2に対して、BEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.を送信する。このBEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.は、セル2の基地局から移動局までの無線アクセスリンクの設定および当該基地局から基地局制御装置までの有線アクセスリンクの設定を要求するものである。
(3)次にセル2の基地局のBCFr2は、上記BEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.を受信して上記無線アクセスリンクおよび有線アクセスリンクの設定を開始すると、アクセスリンク設定中である旨を報告をするためのRADIO BEARER SETUP PROCEEDING req.ind.を基地局制御装置のTACFv2に送信する。
(4)次にTACFv2は、上記RADIO BEARER SETUP PROCEEDING req.ind.を受信すると、移動局に対してセル2の基地局との間の無線アクセスリンクの設定を要求するRADIO BEARER SETUP REQUEST req.ind.をTACFaに送信する。
(5)TACFaは、このRADIO BEARER SETUP REQUEST req.ind.を受信すると、BEARER SETUP req.ind.をTACFv3に送信する。このBEARER SETUP req.ind.は、もう一方のセル3の基地局を経由した移動局へのアクセスリンクの設定を要求するものである。
(6)TACFv3は、このBEARER SETUP req.ind.を受信すると、セル3の基地局のBCFr3に対して、BEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.を送信する。このBEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.は、移動局とセル3の基地局との間の無線アクセスリンク並びに当該基地局と基地局制御装置との間の有線アクセスリンクの設定を要求するものである。
(7)セル3の基地局のBCFr3は、上記BEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.を受信すると、要求された無線アクセスリンクおよび有線アクセスリンクを設定し、アクセスリンクの設定が完了した旨を報告するBEARER&RADIO BEARER SETUP resp.conf.を基地局制御装置のTACFv3に対して送信する。
(8)TACFv3は、このBEARER&RADIO BEARER SETUP resp.conf.を受信すると、セル2および3の各基地局との間の各無線アクセスリンクの設定を移動局に要求するためのRADIO BEARER SETUP REQUEST req.ind.をTACFaに送信する。
(9)TACFaは、このRADIO BEARER SETUP REQUEST req.ind.を受信すると、移動局のTACAFaに対して、メインブランチの切り替えを要求するNON−SOFT HANDOVER EXECUTION req.ind.およびサブブランチの追加を要求するHANDOVER BRANCH ADDITION req.ind.の両方の内容を含んだ1つのメッセージを送信する。
このメッセージは、移動局に対し、セル1に対応したブランチ(周波数f1)からセル2に対応したブランチ(周波数f2;メインブランチ)への切替を要求するとともに、新たなセル3に対応したブランチ(周波数f2;サブブランチ)の設定を行うことを要求するものである。
なお、このメッセージは、既に(2.5.2.4.2.3.4.4)章において説明したHANDOVER COMMANDメッセージである。このメッセージの内容は、同章において参照した図627に示されている。同図に示すように、このメッセージは、ブランチ切り替え後の新たなメインブランチに関する情報を含むブランチ切替情報の他、ダイバーシチハンドオーバを行うために追加すべきサブブランチに関するDHO追加情報を含んでいる。
(10)次に移動局は、メインブランチを介し、セル2の基地局との間で同期確立動作を開始する。
(11)同期が確立すると、セル2の基地局のBCFr2から基地局制御装置のTACFv2に対し、無線アクセスリンクの確立の完了を報告するためのBEARER&RADIO BEARER SETUP resp.conf.が送信される。
(12)次に、TACFv2からTACFaに対し、アクセスリンクの確立完了を報告するためのBEARER SETUP resp.conf.が送信される。
(13)このBEARER SETUP resp.conf.が送信されると、基地局制御装置のTACFaはTACFv1に対して、セル1の基地局が移動局のために維持してきたアクセスリンクの解放を要求するBEARER RELEASE req.ind.を送信する。
(14)TACFv1は、このBEARER RELEASE req.ind.を受信すると、セル1の基地局内のBCFr1に対して、移動局のためにこれまで維持してきた無線アクセスリンクおよび有線アクセスリンクを解放すべき旨を要求するBEARER&RADIO BEARER RELEASE req.ind.を送信する。
(15)セル1の基地局のBCFr1は、このBEARER&RADIO BEARER RELEASE req.ind.を受信すると、移動局のために維持してきた無線アクセスリンクおよび有線アクセスリンクを解放し、アクセスリンクの解放完了を報告するBEARER&RADIO BEARER RELEASE resp.conf.を送信する。
(16)基地局制御装置のTACFv1は、このBEARER&RADIO BEARER RELEASE resp.conf.を受信すると、TACFaに対して、アクセスリンク解放完了を報告するBEARER RELEASE resp.conf.を送信する。
これにより移動局はセル2および3に対応した各ブランチを使用したダイバーシチハンドオーバ状態に移行することとなる。
以上、ブランチ切替後に移動局が基地局間ダイバーシチハンドオーバへの移行が可能な場合(図771)を例に本システムの動作を説明したが、ブランチ切替後に移動局が基地局内ダイバーシチハンドオーバへの移行が可能な場合も基本的に同様な動作が行われる。
ただし、この場合には、基地局制御装置から基地局内ダイバーシチハンドオーバに使用される基地局に対し、ブランチ切り替えを指令する情報とダイバーシチハンドオーバのためのブランチ追加を指令する情報とを含んだ1つのメッセージが送られることとなる。
(3.4.3):本制御方法が実施されるときの移動局および基地局の動作
(3.4.3.1):移動局の動作
既に説明したように、本システムでは、ブランチ切替と同時にダイバーシチハンドオーバへの移行を行う場合には、ブランチ切り替えの指令とダイバーシチハンドオーバのためのサブブランチの追加の指令の両方を含んだメッセージが移動局へ送られる。
従って、移動局は、網側からのメッセージにブランチ切り替えの指令とダイバーシチハンドオーバのためのサブブランチの追加の指令の両方が含まれている場合には、ブランチ切り替えを行い、さらにダイバーシチハンドオーバの追加設定を行う。具体的な制御フローは、(3.3.3.1)章において説明したものと、基本的に同じである。
(3.4.3.2):基地局の動作
既に説明したように、本システムでは、ブランチ切替と同時に基地局内ダイバーシチハンドオーバへの移行を行う場合に、ブランチ切り替えの指令とダイバーシチハンドオーバのためのサブブランチの追加の指令の両方を含んだメッセージが当該基地局へ送られる。
従って、基地局は、網側からのメッセージにブランチ切り替えの指令とダイバーシチハンドオーバのためのサブブランチの追加の指令の両方が含まれている場合には、ブランチ切り替えを行い、さらにダイバーシチハンドオーバの追加設定を行う。
(3.5):複数の呼に対応した通信が可能な移動局が通信を行っているときに当該移動局に新たな別の呼が発生した場合のブランチ構成および周波数帯域の制御方法(その1)
(3.5.1):本制御方法の導入の背景
1台で複数の呼に対応した通信を同時に行うことができる移動局装置が提供されている。
従来の技術の下で、この種の移動局においては、各呼に対応した通信のブランチ構成や周波数帯域を同じにする手段が講じられていなかったため、複数呼に対応した通信を行っている場合にブランチ構成や周波数帯域が呼毎に区々となることがあった。このため、呼毎に移動局のハンドオーバ制御や送信電力制御を行う必要があり、網側のオーバヘッドに関する負担が過大であるという問題があった。
本制御方法は、かかる問題を解決すべく導入されたものである。
(3.5.2):本制御方法の内容
図774(a)において、BTS1およびBTS2は周波数f1の無線ゾーンを形成している。MSは、BTS1およびBTS2を使用したダイバーシチハンドオーバを行うことにより、call−1に対応した通信を行っている。
この状態において、例えばMSからの発呼等の要因により、MSにおいて新たな呼が発生したとする。
本システムでは、かかる場合に、新規呼(上の例ではcall−2)と既存呼(上の例ではcall−1)とで通信に使用するブランチ構成および周波数帯域が同じになるように制御する。
すなわち、図774(a)に示す例では、既存呼call−1に対応した通信は、周波数帯域f1を使用し、かつ、BTS1およびBTS2を経由するダイバーシテイハンドオーバブランチを使用して行われている。従って、MSに新規呼call−2が発生した場合には、図774(b)に示すように、この新規呼call−2に対応した通信も、周波数帯域f1を使用し、かつ、BTS1およびBTS2を経由するダイバーシテイハンドオーバブランチを使用して行われるのである。
図775は図774(a)および(b)に例示するような制御を行うための本システムの動作を示すシーケンス図である。
図775において、TACAFaは図774(a)および(b)におけるMSの機能エンティティである。TACFaは、基地局制御装置内の機能エンティティであり、MSが通信を開始したときに最初に生成されたものである。また、TACFv1およびTACFv2は、MSの在圏先であるBTS1およびBTS2を制御するための基地局制御装置内の各機能エンティティ、BCFr1およびBCFr2は、MSの在圏先であるBTS1およびBTS2が有している各々の無線リソース制御のための機能エンティティある。
以下、図774および図775を参照し、本制御方法について説明する。
図774(a)に示すようにMSがBTS1およびBTS2を使用したダイバーシチハンドオーバを行ってcall−1の通信を行っているときに、新たな別のcall−2がMSに生じると、基地局制御装置のTACFaは、新規呼call−2に対応したアクセスリンクの設定要求並びに新規呼call−2のブランチ構成を既存呼call−1と同じダイバーシチハンドオーバブランチとすべき旨の要求が発生される。そして、これらの要求の発生に伴い、以下の手続が進められる。
(1)基地局制御装置のTACFaは、MSの在圏先であるBTS1を制御する基地局制御装置のTACFv1に対し、当該BTSを経由した新規呼call−2のためのアクセスリンクの設定を要求するため、BEARER SETUP req.ind.を送信する。
(2)TACFv1は、このBEARER SETUP req.ind.を受信すると、BTS1のBCFr1に対して、BEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.を送信する。このBEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.は、BTS1からMSまでの新規呼call−2のための無線アクセスリンク設定およびBTS1から基地局制御装置までの有線アクセスリンクの設定を要求するものである。
(3)次にBTS1のBCFr1は、このBEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.を受信すると、要求された無線アクセスリンクおよび有線アクセスリンクの設定を開始し、アクセスリンク設定中である旨を報告するRADIO BEARER SETUP PROCEEDING req.ind.を基地局制御装置のTACFv1に送信する。
(4)TACFv1は、このRADIO BEARER SETUP PROCEEDING req.ind.を受信すると、TACFaに対して、MSとBTS1との間の無線アクセスリンクの設定を要求するため、RADIO BEARER SETUP REQUEST req.ind.を送信する。
(5)一方、基地局制御装置のTACFaは、TACFv2に対して、BTS2を経由した新規呼call−2のためのアクセスリンクの設定を要求するBEARER SETUP req.ind.を送信する。
(6)TACFv2は、このBEARER SETUP req.ind.を受信すると、BTS2のBCFr2に対して、BEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.を送信する。このBEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.は、MSとBTS2との間の無線アクセスリンクおよびBTS2と基地局制御装置との間の有線アクセスリンクの設定を要求するものである。
(7)BTS2のBCFr2は、上記BEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.を受信すると、要求された無線アクセスリンクおよび有線アクセスリンクの設定を行い、アクセスリンク設定完了の報告をするため、BEARER&RADIO BEARER SETUP resp.conf.をTACFv2に送信する。
(8)TACFv2は、このBEARER&RADIO BEARER SETUP resp.conf.を受信すると、MSとBTS2との間の無線アクセスリンクの設定を要求するRADIO BEARER SETUP REQUEST req.ind.をTACFaに送信する。
(9)TACFaは、上記TACFv1からのRADIO BEARER SETUP REQUEST req.ind.(BTS1経由の無線アクセスリンク設定要求)に続いて、このTACFv2からのRADIO BEARER SETUP REQUEST req.ind.(BTS2経由の無線アクセスリンクの設定要求)を受信すると、HANDOVER BRANCH ADDITION req.ind.およびRADIO BEARER SETUP req.ind.の両方の内容を含んだ1つのメッセージをMSのTACAFaに送信する。
ここで、RADIO BEARER SETUP req.ind.は、メインブランチ(後に同期確立を行うブランチであって、ここではBTS1経由のブランチ)の設定を要求するものである。
また、HANDOVER BRANCH ADDITION req.ind.は、ダイバーシチハンドオーバを行うためのサブブランチ(ここではBTS2経由のブランチ)の設定を要求するものである。
このメッセージは、BTS1経由の無線アクセスリンク(メインブランチ)およびBTS2経由の無線アクセスリンク(サブブランチ)を新規呼call−2のために設定することをMSに要求するものである。
(10)次にMSは、上記メインブランチを介し、BTS1との間で同期確立動作を開始する。
(11)同期が確立すると、BTS1のBCFr1からTACFv1に対し、無線アクセスリンクの確立の完了を報告するためのBEARER&RADIO BEARER SETUP resp.conf.が送信される。
(12)次に、TACFv1からTACFaに対し、アクセスリンクの確立完了を報告するためのBEARER SETUP resp.conf.が送信される。
これにより、MSは、既存呼call−1および新規呼call−2の両方について、BTS1および2を経由したダイバーシチハンドオーバブランチを使用し、かつ、周波数f1を使用して通信を行うこととなる。
(3.6):複数の呼に対応した通信が可能な移動局が通信を行っているときに当該移動局に新たな別の呼が発生した場合のブランチ構成および周波数帯域の制御方法(その2)
(3.6.1):本制御方法の導入の背景
上記(3.5)の制御方法では、移動局の通信中に新たな呼が発生した場合に、新規呼の通信のブランチ構成および周波数帯域を既存呼のものに合わせる制御を行った。
しかし、新規呼が発生したときに、既存呼の通信のブランチ構成における一部のブランチの通信が混雑していたり、あるいは既存呼の通信に使用している周波数帯域が混雑している等の理由により、既存呼のブランチ構成や周波数帯域と同一のブランチ構成や周波数帯域を新規呼に割り当てることができない場合がある。このような場合には新規呼が受け付けられず、呼損が生じることとなる。
本制御方法は、かかる問題を解決すべく導入されたものである。
(3.6.2):本制御方法の内容
本制御方法では、複数呼の通信が可能な移動局が通信を行っているときに新規呼が発生し、かつ、通信容量の不足等の理由により新規呼の通信のブランチ構成および周波数帯域を既存呼のものに合わせることができない場合に、新規呼を設定するときに、既存呼および新規呼を含んだ全ての呼の通信を維持することができるブランチ構成および周波数帯域を選択し、既存呼のブランチ構成および周波数帯域をこの選択したブランチ構成および周波数帯域に変更する。
図776(a)および(b)は、本制御方法の具体的な適用例を示すものである。
図776(a)において、MSは、BTS1との間に設定された周波数f1のブランチを使用し、call−1の通信を行っている。
この状態において、MSからの発呼により新規呼call−2が発生したが、BTS1には新規呼call−2に割り当てることができる通信容量が残っていない。
しかし、BTS1に隣接するBTS2には、既存呼call−1および新規呼call−2のための通信を賄うだけの充分な通信容量が残っている。また、このBTS2は、BTS1と同様、周波数f1の帯域を使用しており、仮に既存呼call−1の通信のためのブランチ構成をBTS1およびBTS2の両方を使用したダイバーシチハンドオーバブランチ構成とすれば、ブランチ1個当たりの送信電力が削減することから、BTS1の通信容量に新規呼call−2の通信に割り当てるだけの余裕を生じさせることができる。
そこで、この適用例では、新規呼call−2の設定時に、図776(b)に示すように、既存呼call−1の通信のためのブランチ構成をBTS1およびBTS2の両方を使用したダイバーシチハンドオーバブランチ構成に変更し、新規呼call−2にもこれと同じブランチ構成および周波数を割り当てているのである。
図777(a)および(b)は、本制御方法の別の具体的適用例を示すものである。
図777(a)において、MSは、BTS1との間に設定された周波数f1のブランチを使用し、call−1の通信を行っている。この状態において、MSからの発呼により新規呼call−2が発生したが、BTS1には新規呼call−2に割り当てることができる通信容量が残っていない。
しかし、BTS1に隣接するBTS2には、既存呼call−1および新規呼call−2の両方を賄うだけの通信容量が残っている。ただし、この適用例では、BTS2が使用している周波数はf2であり、BTS1のものとは異なっているため、BTS1およびBTS2を使用したダイバーシチハンドオーバを行うことはできない。
そこで、この適用例では、新規呼call−2の設定時に、図777(b)に示すように、既存呼call−1の通信のためのブランチ構成をBTS2を使用したブランチ構成に変更し、新規呼call−2にもこれと同じブランチ構成および周波数を割り当てているのである。
図778は、前掲図776(a)および(b)の適用例を実施するための本システムの動作を示すシーケンス図である。
図778において、TACAFaは図776(a)および(b)におけるMSの機能エンティティである。TACFaは基地局制御装置内の機能エンティティであり、MSが通信を開始したときに最初に生成されたものである。また、TACFv1−2は、MSの在圏先であるBTS1を制御する基地局制御装置の機能エンティティのインスタンスであって、call−1に対応したもの、TACFv2−1およびTACFv2−2は、MSの在圏先であるBTS2を制御する基地局制御装置の各機能エンティティのインスタンスであって、各々call−1およびcall−2に対応したものである。また、BCFr1−2は、MSの在圏先であるBTS1が有している無線リソース制御のための機能エンティティのインスタンスであって、call−1に対応したもの、BCFr2−1およびBCFr2−2は、MSの在圏先であるBTS2が有している無線リソース制御のための機能エンティティのインスタンスであって、call−1およびcall−2に各々対応するものである。
以下、図776および図778を参照し、本制御方法について説明する。
図776(a)に示すようにMSがBTS1を使用して呼call−1の通信を行っているときに、新たな別の呼call−2がMSに生じたとする。基地局制御装置のTACFaは、MS上に発生している既存呼Call−1によって占有されている無線リソースおよびMSが在圏しているBS(図776(a)の場合、BTS1およびBTS2)における使用可能な無線リソースを求め、その結果に基づき、新規呼を含めたMS上の全ての呼をどのように取り扱うかを決定する。
この決定方法は、既に図776(a)および(b)を参照して説明した通りであり、基地局制御装置のTACFaは、図776(b)に示すように、MSおよびBTS1間のブランチ並びにMSおよびBTS2間のブランチからなるダイバーシチハンドオーバブランチをcall−1およびcall−2の各通信のために設定すべき旨の決定をするのである。
この決定に基づき、本システムでは以下の動作が行われる。
(1)基地局制御装置のTACFaは、MSの在圏先であるBTS1に対応した基地局制御装置内のTACFv1−2に対し、当該BTS1を経由した新規呼call−2のためのアクセスリンクの設定を要求するBEARER SETUP req.ind.を送信する。
(2)上記BEARER SETUP req.ind.を受信したTACFv1−2は、BTS1のBCFr1−2に対して、BEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.を送信する。
このBEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.は、BTS1からMSまでの新規呼call−2のための無線アクセスリンクおよび当該BTS1から基地局制御装置までの有線アクセスリンクの設定を要求するものである。
(3)また、基地局制御装置のTACFaは、MSの在圏先であるBTS2に対応した基地局制御装置内のTACFv2−1に対し、当該BTS2を経由した既存呼call−1のためのアクセスリンクの設定を要求するBEARER SETUP req.ind.を送信する。
(4)上記BEARER SETUP req.ind.を受信したTACFv2−1は、BTS2のBCFr2−1に対して、BEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.を送信する。このBEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.は、BTS2からMSまでの既存呼call−1のための無線アクセスリンクおよび当該BTS2から基地局制御装置までの有線アクセスリンクの設定を要求するものである。
(5)BTS1のBCFr1−2は、上記TACFv1−2からのBEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.に従って無線アクセスリンクおよび有線アクセスリンクの設定を開始すると、アクセスリンク設定中である旨の報告をするためのRADIO BEARER SETUP PROCEEDING req.ind.を基地局制御装置のTACFv1−2に送信する。
(6)TACFv1−2は、このRADIO BEARER SETUP PROCEEDING req.ind.を受信すると、MSとBTS1との間の新規呼call−2のための無線アクセスリンクの設定を要求するRADIO BEARER SETUP REQUEST req.ind.をTACFaに送信する。
(7)一方、BTS2のBCFr2−1は、上記TACFv2−1からのBEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.に従って無線アクセスリンクおよび有線アクセスリンクを設定すると、その旨の報告をするためのBEARER&RADIO BEARER SETUP PROCEEDING req.ind.をTACFv2−1に送信する。
(8)TACFv2−1は、このBEARER&RADIO BEARER SETUP PROCEEDING req.ind.を受信すると、MSとBTS2との間の既存呼call−1のための無線アクセスリンクの設定を要求するRADIO BEARER SETUP REQUEST req.ind.をTACFaに送信する。
(9)また、TACFaは、MSの在圏先であるBTS2を制御する基地局制御装置のTACFv2−2に対し、当該BTS2を経由した新規呼call−2のためのアクセスリンクの設定を要求するBEARER SETUP req.ind.を送信する。
(10)上記BEARER SETUP req.ind.を受信したTACFv2−2は、BTS2のBCFr2−2に対して、BEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.を送信する。このBEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.は、BTS2からMSまでの新規呼call−2のための無線アクセスリンクおよび当該BTS2から基地局制御装置までの有線アクセスリンクの設定を要求するものである。
(11)BTS2のBCFr2−2は、上記TACFv2−2からのBEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.に従って無線アクセスリンクおよび有線アクセスリンクを設定すると、その旨の報告をするためのBEARER&RADIO BEARER SETUP PROCEEDING req.ind.をTACFv2−2に送信する。
(12)TACFv2−2は、このBEARER&RADIO BEARER SETUP resp.conf.を受信すると、MSとBTS2との間の新規呼call−2のための無線アクセスリンクの設定を要求するRADIO BEARER SETUP REQUEST req.ind.をTACFaに送信する。
(13)次にTACFaは、
上記TACFv1−2からのRADIO BEARER SETUP REQUEST req.ind.(新規呼call−2のためのBTS1経由の無線アクセスリンク設定要求)、
上記TACFv2−1からのRADIO BEARER SETUP REQUEST req.ind.(既存呼call−1のためのBTS2経由の無線アクセスリンク設定要求)および
上記TACFv2−2からのRADIO BEARER SETUP REQUEST req.ind.(新規呼call−2のためのBTS2経由の無線アクセスリンク設定要求)をこれまでに受信しているので、HANDOVER BRANCH ADDITION req.ind.およびRADIO BEARER SETUP req.ind.の両方の内容を含んだ1つのメッセージをMSのTACAFaに送信する。
ここで、RADIO BEARER SETUP req.ind.は、call−2のためのメインブランチ(後に同期確立を行うブランチであって、ここではBTS1経由のブランチ)の設定を要求するものである。
また、HANDOVER BRANCH ADDITION req.ind.は、call−1およびcall−2の両方についてダイバーシチハンドオーバを行うためのサブブランチ(ここではBTS2経由のブランチ)の設定を要求するものである。
(14)次にMSは、BTS1との間で同期確立動作を開始する。
(15)同期が確立すると、BTS1のBCFr1−2から基地局制御装置のTACFv1−2に対し、無線アクセスリンクの確立の完了を報告するBEARER&RADIO BEARER SETUP resp.conf.が送信される。
(16)次に、BTS1のTACFv1−2から基地局制御装置のTACFaに対し、アクセスリンクの確立完了を報告するためのBEARER SETUP resp.conf.が送信される。
これをもってMSは、既存呼call−1および新規呼call−2の両方について、BTS1および2を経由したダイバーシチハンドオーバブランチを使用し、かつ、周波数f1を使用して通信を行うこととなる。
次に、図779は、前掲図777(a)および(b)の適用例を実施するための本システムの動作を示すシーケンス図である。なお、図782に示されたTACAFa,TACFv1−1等の意味は、図778に示されたものと同様である。
以下、図777および図779を参照し、本制御方法について説明する。
図777(a)に示すようにMSがBTS1を使用してcall−1の通信を行っているときに、新たな別の呼であるcall−2がMSに生じたとする。基地局制御装置のTACFaは、MS上に発生している既存呼call−1によって占有されている無線リソースおよびMSが在圏しているBTS(図777(a)の場合、BTS1およびBTS2)における使用可能な無線リソースを求め、その結果に基づき、新規呼を含めたMS上の全ての呼をどのように取り扱うかを決定する。
この決定方法は、既に図777(a)および(b)を参照して説明した通りである。この適用例において、基地局制御装置のTACFaは、図777(b)に示すように、MSおよびBTS2間のブランチをcall−1およびcall−2の各通信のために設定すべき旨の決定をするのである。
この決定に基づき、本システムでは以下の動作が行われる。
(1)基地局制御装置のTACFaは、MSの在圏先であるBTS2を制御する基地局制御装置のTACFv2−1に対し、当該BTS−2を経由した既存呼call−1のためのアクセスリンクを確立するため、BEARER SETUP req.ind.を送信する。
(2)上記BEARER SETUP req.ind.を受信したTACFv2−1は、BTS2のBCFr2−1に対して、BEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.を送信する。このBEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.は、既存呼call−1のためのBTS2からMSまでの無線アクセスリンクおよび当該BTS2から基地局制御装置までの有線アクセスリンクの設定を要求するものである。
(3)また、基地局制御装置のTACFaは、MSの在圏先であるBTS2を制御する基地局制御装置のTACFv2−2に対し、当該BTS2を経由した新規呼call−2のためのアクセスリンクを確立するため、BEARER SETUP req.ind.を送信する。
(4)上記BEARER SETUP req.ind.を受信したTACFv2−2は、BTS2のBCFr2−2に対して、BEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.を送信する。このBEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.は、新規呼call−2のためのBTS2からMSまでの無線アクセスリンクおよびBTS2から基地局制御装置までの有線アクセスリンクの設定を要求するものである。
(5)一方、BTS2のBCFr2−1は、上記TACFv2−1からのBEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.に従って無線アクセスリンクおよび有線アクセスリンクの設定を開始すると、アクセスリンク設定中である旨の報告をするためのRADIO BEARER SETUP PROCEEDING req.ind.をTACFv2−1に送信する。
(6)TACFv2−1は、このRADIO BEARER SETUP PROCEEDING req.ind.を受信すると、TACFaに対して、MSとBTS2との間の既存呼call−1のための無線アクセスリンクの設定を要求するRADIO BEARER SETUP REQUEST req.ind.を送信する。
(7)また、BTS2のBCFr2−2は、上記TACFv2−2からのBEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.に従って無線アクセスリンクおよび有線アクセスリンクを設定すると、その旨の報告をするためのRADIO BEARER SETUP PROCEEDING req.ind.をTACFv2−2に送信する。
(8)TACFv2−2は、このRADIO BEARER SETUP PROCEEDING req.ind.を受信すると、TACFaに対して、MSとBTS2との間の新規呼call−2のための無線アクセスリンクの設定を要求するRADIO BEARER SETUP REQUEST req.ind.を送信する。
(9)TACFaは、MSのTACAFaに対して、NON−SOFT HANDOVER EXECUTION req.ind.およびRADIO BEARER SETUP req.ind.の両方の内容を含んだ1つのメッセージを送信する。
ここで、NON−SOFT HANDOVER BRANCH EXECUTION req.ind.は、既存呼call−1のための既存の無線アクセスリンク(BTS1経由の無線アクセスリンク)をBTS2経由のブランチへ切り替えることを要求するものである。
また、RADIO BEARER SETUP REQUEST req.ind.には新規呼call−2のためのBTS2経由の無線アクセスリンクの設定を要求するものである。
(10)次にMSは、既存呼call−1についてBTS2との間で同期確立動作を開始する。
(11)さらにMSは、新規呼call−2についてBTS2との間で同期確立動作を開始する。
(12)既存呼call−1について同期が確立すると、BTS2のBCFr2−1からTACFv2−1に対し、無線アクセスリンクの確立の完了を報告するためのBEARER&RADIO BEARER SETUP resp.conf.が送信される。
(13)また、新規呼call−2について同期が確立すると、BTS2のBCFr2−2からTACFv2−2に対し、無線アクセスリンクの確立の完了を報告するためのBEARER&RADIO BEARER SETUP resp.conf.が送信される。
(14)TACFv2−1は、上記BCFr2−1からのBEARER&RADIO BEARER SETUP resp.conf.を受信すると、既存呼call−1についてBTS2経由の無線アクセスリンクの確立が完了した旨のBEARER SETUP resp.conf.を基地局制御装置のTACFaに送信する。
(15)また、TACFv2−2は、上記BCFr2−2からのBEARER&RADIO BEARER SETUP resp.conf.を受信すると、新規呼call−2についてBTS2経由の無線アクセスリンクの確立が完了した旨のBEARER SETUP resp.conf.を基地局制御装置のTACFaに送信する。
(16)TACFaは、TACFv2−1からのBEARER SETUP resp.conf.およびTACFv2−2からのBEARER SETUP resp.conf.を受信すると、TACFv1−1に対し、既存呼call−1についてのアクセスリンクの解放を要求するBearer Release req.ind.を送信する。
(17)TACFv1−1は、このBearer Release req.ind.を受信すると、BCFr1−1に対し、既存呼call−1のために維持してきたBTS1経由のアクセスリンクの解放を要求するBEARER&RADIO BEARER RELEASE req.ind.を送信する。
(18)BCFr1−1は、このBEARER&RADIO BEARER RELEASE req.ind.を受信すると、既存呼call−1のために維持してきたアクセスリンクを解放し、アクセスリンクの解放完了を報告するBEARER&RADIO BEARER RELEASE resp.conf.をTACFv1−1に送信する。
(19)次に、BTS1のTACFv1−1から基地局制御装置のTACFaに対し、アクセスリンクの解放完了を報告するためのBEARER RELEASE resp.conf.が送信される。
これをもってMSは、既存呼call−1および新規呼call−2の両方について、BTS2を経由したブランチを使用し、かつ、周波数f2を使用して通信を行うこととなる。
(3.7):複数呼の通信を行っている移動局にハンドオーバの契機が生じた場合の制御方法(その1)
(3.7.1):本制御方法の導入の背景
本制御方法も、同時に複数の呼に対応した通信が可能な移動局装置の使用時における問題の解決を図ったものである。
この種の移動局が複数の呼に対応した通信を行っているときにハンドオーバの契機が生じる場合があるが、かかる場合について何等策を講じないとすると、各呼毎に行われるハンドオーバ如何によっては、ブランチ構成や周波数帯域が呼毎に区々となる場合があり得る。かかる場合、呼毎に移動局のハンドオーバ制御や送信電力制御を行う必要があり、網側のオーバヘッドに関する負担が過大となる。
本制御方法は、かかる問題を解決すべく導入されたものである。
(3.7.2):本制御方法の内容
本制御方法では、複数呼の通信が可能な移動局が通信を行っているときに当該移動局の移動等によりハンドオーバの契機が発生した場合には、通信中の全ての呼の通信を維持することができる新たなブランチ構成および周波数帯域を決定し、全ての呼に設定されているブランチ構成および周波数帯域を、この新たなブランチ構成および周波数帯域への変更する。
図780(a)および(b)は、本制御方法の具体的な適用例を示すものである。
図780(a)において、MSは、BTS1との間に設定された周波数f1のブランチおよびBTS2との間に設定された周波数f1のブランチからなるダイバーシチハンドオーバブランチを使用し、call−1およびcall−2に対応した通信を行っている。
この適用例では、MSがBTS3に近づき、MSとBTS3との間で周波数f1を使用した通信が可能な状態となっている。
また、この適用例では、BTS3の通信容量には十分な余裕があり、呼call−1およびcall−2の両方についてMSおよびBTS3間で通信を行うことが可能である。
そこで、この適用例では、図780(b)に示すように、BTS3経由のブランチをMSの現状のブランチ構成に追加するハンドオーバを行い、MS上に生じている呼call−1およびcall−2の全てについて、ブランチ構成をBTS1、BTS2およびBTS3を各々経由したダイバーシチハンドオーバブランチ構成に変更するのである。
図781(a)および(b)は、本制御方法の別の具体的適用例を示すものである。
図781(a)において、MSは、BTS1との間に設定された周波数f1のブランチを使用し、call−1およびcal1−2の通信を行っている。
この適用例では、MSがBTS1から遠ざかり、BTS3に近づきつつあるため、MSとBTS3との間のブランチをMSに追加する必要性が生じている。
また、この適用例では、BTS3の通信容量には十分な余裕があり、呼call−1およびcall−2の両方についてMSおよびBTS3間で通信を行うことが可能である。
ただし、この適用例では、BTS3が使用している周波数はf2であり、BTS1のものとは異なっているため、BTS1およびBTS2を使用したダイバーシチハンドオーバを行うことはできない。
そこで、この適用例では、図781(b)に示すように、call−1およびcall−2の両方について、通信のためのブランチ構成をBTS3を使用したブランチ構成に変更しているのである。
図782は、前掲図780(a)および(b)の適用例を実施するための本システムの動作を示すシーケンス図である。
図782において、TACAFaは図780(a)および(b)におけるMSの機能エンティティである。TACFaは基地局制御装置内の機能エンティティTACFであって、MSが通信を開始するときに最初に生成されたものである。また、TACFv3−1およびTACFv3−2は、MSの在圏先であるBTS3を制御するために基地局制御装置が有している機能エンティティの各インスタンスであり、各々call−1およびcall−2に対応したものである。また、BCFr3−1およびBCFr3−2は、MSの在圏先であるBTS3が有している無線リソース制御のための機能エンティティのインスタンスであり、各々呼call−1およびcall−2に対応している。
以下、図782を参照し、図780(a)に示す状態から図780(b)に示す状態に切り替えるための制御方法について説明する。
(1)基地局制御装置のTACFaは、BTS3を経由した既存呼call−1のためのアクセスリンクを確立するため、BTS3に対応した基地局制御装置の機能エンティティTACFv3−1に対し、BEARER SETUP req.ind.を送信する。
(2)上記BEARER SETUP req.ind.を受信したTACFv3−1は、BTS3のBCFr3−1に対して、BEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.を送信する。このBEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.は、call−1のためのBTS3からMSまでの無線アクセスリンクおよびBTS3から基地局制御装置までの有線アクセスリンクの設定を要求するものである。
(3)また、基地局制御装置のTACFaは、BTS3を経由したcall−2のためのアクセスリンクを確立するため、BTS3に対応した基地局制御装置の機能エンティティTACFv3−2に対し、BEARER SETUP req.ind.を送信する。
(4)上記BEARER SETUP req.ind.を受信したTACFv3−2は、BTS3のBCFr3−2に対して、BEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.を送信する。このBEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.は、BTS3からMSまでのcall−2のための無線アクセスリンクおよびBTS3から基地局制御装置までの有線アクセスリンクの設定を要求するものである。
(5)一方、BTS3のBCFr3−1は、上記TACFv3−1からのBEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.に従ってアクセスリンクを設定すると、その旨の報告をするためのBEARER&RADIO BEARER SETUP resp.conf.をTACFv3−1に送信する。
(6)TACFv3−1は、このBEARER&RADIO BEARER SETUP resp.conf.を受信すると、基地局制御装置のTACFaに対して、MSとBTS3との間のcall−1のための無線アクセスリンクの設定を要求するため、RADIO BEARER SETUP REQUEST req.ind.を送信する。
(7)また、BTS3のBCFr3−2は、上記TACFv3−2からのBEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.に従ってアクセスリンクを設定すると、その旨の報告をするためのBEARER&RADIO BEARER SETUP resp.conf.をTACFv3−2に送信する。
(8)TACFv3−2は、このBEARER&RADIO BEARER SETUP resp.conf.を受信すると、TACFaに対して、MSとBTS3との間のcall−2のための無線アクセスリンクの設定を要求するため、RADIO BEARER SETUP REQUEST req.ind.を送信する。
(9)TACFaは、MSのTACAFaに対して、HANDOVER BRANCH ADDITION req.ind.を送信する。このHANDOVER BRANCH ADDITION req.ind.は、call−1およびcall−2のための既存の無線アクセスリンク(BTS1経由の無線アクセスリンクおよびBTS2経由の無線アクセスリンク)を解放することなく新たなBTS3経由の無線アクセスリンクの追加設定を要求するものである。
(10)MSのTACAFaは、上記HANDOVER BRANCH ADDITION req.ind.に従ってBTS3経由のcall−1およびcall−2のための無線アクセスリンクの設定を完了すると、その旨を報告するHandover Branch Addition resp. conf.を基地局制御装置のTACFaに送る。
これにより、MSは、call−1およびcall−2の両方について、BTS1、BTS2およびBTS3を含んだダイバーシチハンドオーバブランチを使用し、通信を行うこととなる。
図783は、前掲図781(a)および(b)の適用例を実施するための本システムの動作を示すシーケンス図である。
図783において、TACAFaは図781(a)および(b)におけるMSの機能エンティティである。TACFaは基地局制御装置内の機能エンティティTACFであって、MSが通信を開始するときに最初に生成されたものである。また、TACFv1−1およびTACFv1−2は、BTS1を制御するために基地局制御装置が有している機能エンティティの各インスタンスであり、各々call−1およびcall−2に対応したものである。また、TACFv3−1およびTACFv3−2は、BTS3を制御するために基地局制御装置が有している機能エンティティの各インスタンスであり、各々call−1およびcall−2に対応したものである。また、BCFr1−1およびBCFr1−2は、BTS1が有している無線リソース制御のための機能エンティティのインスタンスであり、各々call−1およびcall−2に対応している。また、BCFr3−1およびBCFr3−2は、BTS3が有している無線リソース制御のための機能エンティティのインスタンスであり、各々呼call−1およびcall−2に対応している。
以下、図783を参照し、図781(a)に示す状態から図781(b)に示す状態に切り替えるための制御方法について説明する。
(1)基地局制御装置のTACFaは、BTS3を経由したcall−1のためのアクセスリンクを確立するため、BTS3に対応した基地局制御装置の機能エンティティTACFv3−1に対し、BEARER SETUP req.ind.を送信する。
(2)上記BEARER SETUP req.ind.を受信したTACFv3−1は、BTS3のBCFr3−1に対して、BEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.を送信する。このBEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.は、call−1のためのBTS3からMSまでの無線アクセスリンクおよびBTS3から基地局制御装置までの有線アクセスリンクの設定を要求するものである。
(3)また、基地局制御装置のTACFaは、BTS3を経由したcall−2のためのアクセスリンクを確立するため、BTS3に対応した基地局制御装置の機能エンティティTACFv3−2に対し、BEARER SETUP req.ind.を送信する。
(4)上記BEARER SETUP req.ind.を受信したTACFv3−2は、BTS3のBCFr3−2に対して、BEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.を送信する。このBEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.は、BTS3からMSまでのcall−2のための無線アクセスリンクおよびBTS3から基地局制御装置までの有線アクセスリンクの設定を要求するものである。
(5)一方、BTS3のBCFr3−1は、上記TACFv3−1からのBEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.に従ってアクセスリンクの設定を開始すると、アクセスリンク設定中である旨の報告をするためのBEARER&RADIO BEARER SETUP Proceeding. req. ind.をTACFv3−1に送信する。
(6)TACFv3−1は、このBEARER&RADIO BEARER SETUP Proceeding. req. ind.を受信すると、基地局制御装置のTACFaに対して、MSとBTS3との間のcall−1のための無線アクセスリンクの設定を要求するため、RADIO BEARER SETUP REQUEST req.ind.を送信する。
(7)また、BTS3のBCFr3−2は、上記TACFv3−2からのBEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.に従ってアクセスリンクの設定を開始すると、アクセスリンク設定中である旨の報告をするためのBEARER&RADIO BEARER SETUP Proceeding. req. ind.をTACFv3−2に送信する。
(8)TACFv3−2は、このBEARER&RADIO BEARER SETUP Proceeding. req. ind.を受信すると、TACFaに対して、MSとBTS3との間のcall−2のための無線アクセスリンクの設定を要求するため、RADIO BEARER SETUP REQUEST req.ind.を送信する。
(9)TACFaは、MSのTACAFaに対して、Non−soft HANDOVER Execution req.ind.を送信する。このNon−soft HANDOVER Execution req.ind.は、call−1およびcall−2のため無線アクセスリンクを、BTS1経由の無線アクセスリンクからBTS3経由の無線アクセスリンクへ切り替えることを要求するものである。
(10)MSのTACAFaは、上記Non−soft HANDOVER Execution req.ind.に従って無線アクセスリンクの切り替えを行うと、call−1についてBTS3との間で同期確立動作を開始する。
(11)さらにMSは、call−2についてBTS3との間で同期確立動作を開始する。
(12)call−1について同期が確立すると、BTS3のBCFr3−1からTACFv3−1に対し、無線アクセスリンクの確立の完了を報告するためのBEARER&RADIO BEARER SETUP resp.conf.が送信される。
(13)TACFv3−1は、上記BCFr3−1からのBEARER&RADIO BEARER SETUP resp.conf.を受信すると、call−1についてBTS3経由の無線アクセスリンクの確立が完了した旨の報告をすべくBEARER SETUP resp.conf.をTACFaに送信する。
(14)また、call−2について同期が確立すると、BTS3のBCFr3−2からTACFv3−2に対し、無線アクセスリンクの確立の完了を報告するためのBEARER&RADIO BEARER SETUP resp.conf.が送信される。
(15)TACFv3−2は、上記BCFr3−2からのBEARER&RADIO BEARER SETUP resp.conf.を受信すると、call−2についてBTS3経由の無線アクセスリンクの確立が完了した旨のBEARER SETUP resp.conf.をTACFaに送信する。
(16)TACFaは、TACFv3−1からのBEARER SETUP resp.conf.およびTACFv3−2からのBEARER SETUP resp.conf.を受信すると、TACFv1−1に対し、call−1についてのアクセスリンクの解放を要求するBearer Release req.ind.を送信する。
(17)TACFv1−1は、このBearer Release req.ind.を受信すると、BCFr1−1に対し、call−1についてのBTS1経由のアクセスリンクの設定の解除を要求するBEARER&RADIO BEARER RELEASE req.ind.を送信する。
(18)BCFr1−1は、このBEARER&RADIO BEARER RELEASE req.ind.を受信すると、call−1のために維持してきたアクセスリンクを解放し、アクセスリンクの解放完了を報告するBEARER&RADIO BEARER RELEASE resp.conf.をTACFv1−1に送信する。
(19)次に、TACFv1−1からTACFaに対し、アクセスリンクの解放完了を報告するためのBEARER RELEASE resp.conf.が送信される。
そして、(20)〜(23)では、上記(16)〜(19)と同様の動作がcall−2について実行される。
これをもってMSは、call−1およびcall−2の両方について、BTS3を経由したブランチを使用して通信を行うこととなる。
(3.8):複数呼の通信を行っている移動局にハンドオーバの契機が生じた場合の制御方法(その2)
(3.8.1):本制御方法の導入の背景
上記(3.7)の制御方法では、移動局が複数の呼に対応した通信を行っているときにハンドオーバの契機が生じた場合に、全ての呼に対応した通信を可能にするブランチ構成および周波数帯域を決定し、その決定に従って全ての呼についてのハンドオーバを実施した。
この制御方法を実施しようとする場合において、移動局の在圏先の基地局の通信容量の不足等の理由により、全ての呼に対して無線資源を割り当てることは不可能である、といった事態が生じ得る。
このような場合、何等策を講じないとすれば、全ての呼を切断せざるを得ない。
しかしながら、通信中の呼の中に優先度の高い呼(例えば緊急呼)と優先度の低い呼が含まれており、全ての呼の通信を維持することは無理であるが、優先度の高い呼については無線資源を割り当てて通信を維持できる場合もあり得る。
かかる場合に、優先度の高い呼の通信を維持できるにも拘わらず、全ての呼を切断してしまうのは甚だ不合理である。
本制御方法は、かかる不合理を解消すべく導入されたものである。
(3.8.2):本制御方法の内容
本制御方法では、上記のような、複数呼の通信が可能な移動局が通信を行っているときに当該移動局の移動等によりハンドオーバの契機が発生した場合に以下の手順に従ってハンドオーバの制御を行う。
a.通信中の全ての呼を維持することができる新たなブランチ構成または周波数帯域があるか否かを移動局または網側の装置(例えば基地局制御装置)が判断する。
b.通信中の全ての呼を維持することができるブランチ構成または周波数帯域がない場合には、当該移動局の通信に割り当てることが可能な空き容量を移動局または網側の装置が認識する。
c.上記空き容量に見合う呼を優先度の高いものから選択し、選択しなかった呼は解放する。なお、優先度が同じ呼については、全て解放するか、一定の法則に従って一部を選択し(解放する呼をランダムに選択してもよいし、例えば接続開始時間の長いものから選択してもよい)、他を解放する。
d.選択した呼については、上記空き容量を使用したブランチまたは周波数帯域にハンドオーバさせる。
このような制御により、優先度の高い呼を維持できるよう、優先度の高い呼以外の呼を切断し、優先度の高い呼については各呼のブランチ構成および周波数帯域が同じになるようにハンドオーバを行うのである。
図784(a)および(b)は、本制御方法の具体的な適用例を示すものである。
図784(a)において、MSは、BTS1経由の周波数f1のブランチを使用し、call−1およびcall−2に対応した通信を行っている。
この適用例では、MSがBTS1の圏内からBTS3の圏内に移行しつつあり、BTS1からBTS3へのハンドオーバをすべき状態となっている。
しかし、BTS3の通信容量には余裕が少なく、BTS3では優先度の高いcall−1を維持することはできるが、call−1および優先度の低いcall−2の両方についてMSおよびBTS3間で通信を行うことはできない。
また、BTS3の使用周波数はf2であり、BTS1との間でダイバーシチハンドオーバを行うこともできない。
そこで、この適用例では、図784(b)に示すように、MSにおける優先度の低いcall−2を切断し、優先度の高いcall−2のみについて、BTS1経由のブランチからBTS3経由のブランチに切り替えるハンドオーバを行い、優先度の高いcall−1のみの通信を維持している。
図785は、前掲図784(a)および(b)の適用例を実施するための本システムの動作を示すシーケンス図である。なお、図788において、TACAFa,TACFv1−1等の意味は、図783を参照して説明したものと同様である。
以下、図785を参照し、図784(a)に示す状態から図784(b)に示す状態に切り替えるための制御方法について説明する。
(1)基地局制御装置のTACFaは、BTS3を経由した既存呼call−1のためのアクセスリンクを確立するため、BTS3に対応した基地局制御装置の機能エンティティTACFv3−1に対し、BEARER SETUP req.ind.を送信する。
(2)上記BEARER SETUP req.ind.を受信したTACFv3−1は、BTS3のBCFr3−1に対して、BEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.を送信する。このBEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.は、call−1のためのBTS3からMSまでの無線アクセスリンクおよびBTS3から基地局制御装置までの有線アクセスリンクの設定を要求するものである。
(3)次に、基地局制御装置のTACFaは、優先度の低いcall−2のために維持してきたアクセスリンクを解放するため、BTS1に対応した基地局制御装置の機能エンティティTACFv1−2に対し、BEARER RELEASE req.ind.を送信する。
(4)上記BEARER RELEASE req.ind.を受信したTACFv1−2は、BTS1のBCFr1−2に対して、BEARER&RADIO BEARER RELEASE req.ind.を送信する。このBEARER&RADIO BEARER RELEASE req.ind.は、BTS1からMSまでのcall−2のための無線アクセスリンクおよびBTS1から基地局制御装置までの有線アクセスリンクの解放を要求するものである。
(5)一方、BTS3のBCFr3−1は、上記TACFv3−1からのBEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.に従ってアクセスリンクの設定を開始すると、アクセスリンク設定中である旨の報告をするためのRADIO BEARER SETUP Proceeding req.ind.をTACFv3−1に送信する。
(6)TACFv3−1は、このBEARER&RADIO BEARER SETUP Proceeding req.ind.を受信すると、基地局制御装置のTACFaに対して、MSとBTS3との間のcall−1のための無線アクセスリンクの設定を要求するため、RADIO BEARER SETUP REQUEST req.ind.を送信する。
(7)また、BTS1のBCFr1−2は、上記TACFv1−2からのBEARER&RADIO BEARER RELEASE req.ind.に従ってアクセスリンクを解放すると、その旨の報告をするためのBEARER&RADIO BEARER RELEASE resp.conf.をTACFv1−2に送信する。
(8)TACFv1−2は、このBEARER&RADIO BEARER RELEASE resp.conf.を受信すると、TACFaに対して、call−2のために維持してきたアクセスリンクの解放を報告するBEARER RELEASE resp.conf.を送る。
(9)TACFaは、このBEARER RELEASE resp.conf.を受信すると、MSの接続先をBTS1からBTS3へ切り替えるべき旨を要求するNon−soft Handover Execution req.ind.をMSのTACAFaに送信する。
(10)MSのTACAFaは、上記Non−soft Handover Execution req.ind.に従って無線アクセスリンクの切り替えを行うと、call−1についてBTS3との間で同期確立動作を開始する。
(11)call−1について同期が確立すると、BTS3のBCFr3−1からTACFv3−1に対し、無線アクセスリンクの確立の完了を報告するためのBEARER&RADIO BEARER SETUP resp.conf.が送信される。
(12)TACFv3−1は、上記BCFr3−1からのBEARER&RADIO BEARER SETUP resp.conf.を受信すると、call−1についてBTS3経由の無線アクセスリンクの確立が完了した旨の報告をすべくBEARER SETUP resp.conf.をTACFaに送信する。
(13)TACFaは、TACFv3−1からのBEARER SETUP resp.conf.を受信すると、TACFv1−1に対し、もはや不要となったcall−1についてのBTS1経由のアクセスリンクの解放を要求するBearer Release req.ind.を送信する。
(14)TACFv1−1は、このBearer Release req.ind.を受信すると、BCFr1−1に対し、call−1についてのBTS1経由のアクセスリンクの解放を要求するBEARER&RADIO BEARER RELEASE req.ind.を送信する。
(15)BCFr1−1は、このBEARER&RADIO BEARER RELEASE req.ind.を受信すると、call−1のために維持してきたBTS1経由のアクセスリンクを解放し、アクセスリンクの解放完了を報告するBEARER&RADIO BEARER RELEASE resp.conf.をTACFv1−1に送信する。
(16)次に、TACFv1−1からTACFaに対し、アクセスリンクの解放完了を報告するためのBEARER RELEASE resp.conf.が送信される。
これをもってMSは、優先度の高いcall−1のみについて、BTS3を経由したブランチを使用して通信を行うこととなる。
(3.9):ブランチの同期確立の確認を待たずにハンドオーバ手順を終了するハンドオーバ制御方法
(3.9.1):本制御方法導入の背景
従来の移動通信システムにおいては、以下の手順により、ハンドオーバを行っていた。
(1)移動局と新たな基地局との間に新たなブランチを設定する。
(2)移動局からの無線信号の同期確立を新たな基地局が確認する。
(3)新たな基地局から基地局制御装置に同期確立を報告する。
(4)ハンドオーバ手順を終了する。
しかしながら、これまで説明してきたように、本システムでは、通信に使用しているブランチに対し、必要に応じて新たなブランチを追加し、これらのブランチ全体を利用することにより、必要最低限の送信電力で所望の通信品質を得る制御方式を採用している。このため、全てのブランチの各々について所望の通信品質が得られるという保障はなく、低い送信電力で通信を行うブランチ(ダイバーシチハンドオーバの場合のサブブランチ)については同期確立を行うことができない場合がある。
従って、本システムにおいて移動局に対して新たなブランチを追加するための制御を仮に上記(1)〜(4)に従って行うものとすると、新たなブランチについての同期確立の確認が得られず、ハンドオーバ手順が未完了のまま長時間に亙って継続してしまうという問題が生じうる。
本制御方法は、かかる問題を解決すべく導入されたものである。
(3.9.2):本制御方法の内容
本システムでは、ハンドオーバを行う場合に、ブランチについての同期確立の確認を待つのではなく、レイヤ3メッセージの通信の開始により、ハンドオーバ手順を終了する。
すなわち、基地局制御装置は、新たなブランチの設定要求を基地局および移動局に送った場合、新たなブランチについての同期確立が確認されるのを待たずに、ハンドオーバ手順を終了する。
また、移動局は、新たなブランチの設定要求を受け取ると、当該ブランチに対応した周波数設定等を行うことにより当該ブランチを使用した信号受信を可能な状態とする。その後、移動局は、当該ブランチを介して何らかの有意の信号が受信されることをもって、当該ブランチが確立したとみなし、直ちに当該ブランチを経由した受信信号および他のブランチを経由した受信信号を用いたダイバーシチ合成を開始する。
同様に、基地局は、新たなブランチの設定要求を受け取ると、当該ブランチに対応した周波数設定等を行うことにより当該ブランチを使用した信号受信を可能な状態とし、その後、当該ブランチを介して何らかの有意の信号が受信されることをもって、当該ブランチが確立したとみなし、直ちに新たなブランチを経由した信号を開始する。そして、当該基地局において基地局内ダイバーシチハンドオーバを行う場合には、新たなブランチを経由した受信信号と他のブランチを経由した受信信号を用いたダイバーシチ合成を開始する。また、当該基地局と他の基地局とを使用した基地局内ダイバーシチハンドオーバを行う場合には、当該基地局は新たなブランチを経由した受信信号を基地局制御装置に送り、基地局制御装置はこの受信信号と他の基地局を経由した受信信号を用いたダイバーシチ合成を開始するのである。
本制御方法は、既に説明した前章までの各制御方法の中で用いられている。
例えば図41は基地局内ダイバーシチハンドオーバを行うためのブランチ追加の動作シーケンス、図43は基地局間ダイバーシチハンドオーバを行うためのブランチ追加の動作シーケンスを表しているが、これらの動作シーケンスにおいて、メインブランチについてのレイヤ1確立が終わると、その時点で移動局は通信が可能になる。そこで、網側では、新たに追加されたサブブランチについての同期確立の確認を待たずにブランチ追加の手続を終了しているのである。
また、図770はアクセスリンクの設定と同時に基地局間ダイバーシチハンドオーバへ移行させる動作例を示しているが、この例において移動局は、TACAFaおよびBCFr1間でメインブランチについての同期確立(Layer1 Sync.)が終了することにより、レイヤ3メッセージの通信を開始することができる。そこで、TACAFaおよびBCFr2間でサブブランチについての同期確立の確認を行うことなく、ハンドオーバ手順を終了させているのである。
また、図773は、ブランチ切替と同時にダイバーシチハンドオーバのためのブランチ追加を行う動作例を示しているが、この例において移動局は、TACAFaおよびBCFr2間でブランチ切替後のメインブランチについての同期確立(Layer1 Sync.)が終了することにより、レイヤ3メッセージの通信を開始することができる。そこで、TACAFaおよびBCFr3間でサブブランチについての同期確立の確認を行うことなく、ハンドオーバ手順を終了させているのである。
ダイバーシチハンドオーバを行う他の動作例(図775、図778等)についても同様である。)
(3.10):コードリソース管理制御方法
(3.10.1):本制御方法の導入の背景
一般的なコードリソース管理制御においては、コードリソースの再割当て(呼の再配置)は、呼の生起時及び呼の終了時に行われていた。
呼の生起時に再割当を行う方法では、接続開始時に再配置が行われるため接続開始までの遅延が大きいという問題が生じる。
また、呼の終了時に再割当を行う方法では、再割当のための制御は冗長制御となり、制御負荷の増大を招いてしまうという問題が生じる。
さらに回線に割当可能なコードリソース(割当可能コードリソースという。)を複数の帯域幅を有するコードリソースに分割し、いずれか一つのコードリソース長を有する未使用のコードリソースを回線に割当可能な移動無線通信システムにおいては、コードリソース空間内でコードリソースの確保(=割当)・解放を繰り返すことにより利用可能な空きコードリソースが散らばる「フラグメント」が生じることが避けられない。
一方、帯域幅の広いコードリソースを確保するためには、帯域幅に応じて連続的なコードリソース空間に相当する帯域幅を有する未使用のコードリソースが予め確保されている必要がある。
そこでフラグメントを整理し、必要な帯域幅を有する未使用のコードリソースを確保すべく、コードリソースの回線への再割当てが必要となる。
しかしながら、コードリソースの回線への再割当てを呼の生起時に行うことは、呼の接続遅延が発生するという不具合が生じる。
また、呼の終了時に行った場合には、必ずしも広帯域呼が次に発生するとは限らないので冗長制御となり、システムへの制御負荷が増大するという不具合が生じる。
そこで、コードリソースの回線への再割当(=呼の再配置)を行う契機の設定がユーザの使い勝手の向上及びシステムの負担軽減に大きくつながる。
そこで、本制御方法は、コードリソースの回線への再割当を行う契機を最適化し、再割当の頻度を低減させ、かつ、呼の接続遅延を抑制することが可能な移動無線通信システム、基地局装置、基地局制御装置及びそれらの制御方法を提供することを目的としている。
(3.10.2):本制御方法の概要
図793にある時点におけるコードリソースの回線への割当状況を示す。
図793に示す回線への割当状況においては、コードリソースCR5−2、CR5−7、CR5−8、CR5−9、CR5−11、CR5−15及びCR5−16のみが未使用(未割当)であり利用可能となっている。
なぜならば、これらのコードリソースの上位にあたる「節」は、未利用となっているからである。任意の「節」において、その節から出ている下位の「葉」及び上位の節が未利用であれば、その節に当たるコードリソースは利用可能となる。より具体的には、節N1において、その節N1から出ている下位の葉(=CR5ー15及びCR5−16)及び上位の節N2が未使用であるので、当該節Nに当たるコードリソースCR4−8は利用可能となる。
このような性質を持つのは、下位のコードリソースが一つ上位のコードリソースを分割して利用しているからである。
より具体的には、レベル1コードリソースCR1、レベル2コードリソースCR2、レベル3コードリソースCR3、レベル4コードリソースCR4及びレベル5コードリソースCR5に必要とされる各コードリソースの帯域幅の関係は以下のようになる。
CR1=2×(CR2)
=4×(CR3)
=8×(CR4)
=16×(CR5)
従って、例えば、一つのレベル4コードリソースCR4に相当する帯域幅をレベル5コードリソースとして割り当てる場合には、2つのレベル5コードリソースCR5として利用することができるのである。
ところで、図793に示す割当状況においては、未使用(=未割当)のレベル5コードリソースCR5が7つ(=CR5−2、CR5−7、CR5−8、CR5−9、CR5−11、CR5−15及びCR5−16)あるにも拘わらず、4つのレベル5コードリソースCR5に相当する帯域幅を必要とするコードリソースであるレベル3コードリソースCR3を確保することはできない。
なぜなら、全てのレベル3コードリソースCR3−1〜CR3−4は、互いに独立である(すなわち、その一部づつを組み合わせることによっては連続的なコードリソース空間を構成することはできない)とともに、さらに下位のいずれかのコードリソースとして少なくとも一部が使用されているからである。
従って、レベル3コードリソースCR3を使用しようとする場合には、図794に示すように、レベル3コードリソースCR3のいずれかの節で用いられているコードリソースを当該レベル3コードリソースCR3を構成するコードリソース以外のコードリソース部分に移動させる必要がある。
この場合において、所望の帯域幅を有するコードリソースの確保が可能か否かを判別するのは、無線基地局であり、コードリソースの再割当を行うのは基地局制御装置である。
より具体的には、レベル3コードリソースCR3−4を確保できないことを無線基地局が判別すると、基地局制御装置は、レベル3コードリソースCR3−4を確保すべく、レベル5コードリソースCR5−11を未使用の同じリソース長を有するレベル5コードリソースCR5−9に移動し(ステップS1)、さらにレベル4コードリソースCR4−7を未使用の同じリソース長を有するレベル4コードリソースCR4−6に移動する(ステップS2)。
これにより、レベル3コードリソースCR3−4が確保されることとなる。
ところで、このコードリソースの再割当の契機をいつにするのかがシステムの負担軽減に大きくつながることについては、上述した通りである。
そこで、本制御方法においては、再割当の契機を予め設定した帯域幅を有する連続した未使用の割当可能コードリソースが存在しなくなった場合をその契機としている。
より具体的には、レベル3コードリソースCR3を基準コードリソース及び割当が可能な最大の帯域幅を有する割当可能コードリソースとし、このレベル3コードリソースCR3に相当する帯域幅を基準帯域幅として、レベル3コードリソースCR3を回線に割り当てることができなくなくなった時点(図793参照)をコードリソースの再割当の契機として用いている。
この結果、レベル3コードリソースCR3を回線に割り当てることができなくなった時点で、図794に示したような再割当処理を行うこととなるので、原則的には、呼生起時には再割当処理を行わないので、接続遅延を抑制することができる。
また、レベル3コードリソースCR3を回線に割り当てることができる状況下においては、再割当処理を行わないので、呼終了時に常に再割当を行う場合と比較してシステムの制御負担を低下することが可能となる。
以上の説明のように、コードリソースの回線に対する再割当(再配置)の頻度を最小限に抑え、かつ、呼の生起時には、コードリソースの再配置を伴わないため、接続遅延を抑制することができ、ユーザに対するサービスの質を向上し、使い勝手を向上することができる。
本発明の一実施形態に係わるW−CDMA移動通信システムの全体構成を示すブロック図である。 本システムにおけるアクセス系インタフェースの構成を示すブロック図である。 本システムの機能網アーキテクチャを示す図である。 本システムの機能網アーキテクチャをコミュニケーション・コントロール・プレーンと無線リソース・コントロール・プレーンに分割して示した図である。 発信第1呼の機能モデルを示す図である。 発信追加呼の機能モデル示す図である。 第1呼の情報ダイアグラムである。 第1呼の情報ダイアグラムである。 第1呼の情報ダイアグラムである。 第1呼の情報ダイアグラムである。 第1呼の情報ダイアグラムである。 第1呼の情報ダイアグラムである。 第1呼の情報ダイアグラムである。 第1呼の情報ダイアグラムである。 追加呼の情報ダイアグラムである。 追加呼の情報ダイアグラムである。 追加呼の情報ダイアグラムである。 追加呼の情報ダイアグラムである。 着信第一呼の機能モデルを示す図である。 着信追加呼の機能モデルを示す図である。 着信第一呼の情報フローダイアグラムである。 着信第一呼の情報フローダイアグラムである。 着信第一呼の情報フローダイアグラムである。 着信第一呼の情報フローダイアグラムである。 着信第一呼の情報フローダイアグラムである。 着信第一呼の情報フローダイアグラムである。 着信第一呼の情報フローダイアグラムである。 着信第一呼の情報フローダイアグラムである。 着信第一呼の情報フローダイアグラムである。 着信第一呼の情報フローダイアグラムである。 着信追加呼の情報フローダイアグラムである。 着信追加呼の情報フローダイアグラムである。 着信追加呼の情報フローダイアグラムである。 着信追加呼の情報フローダイアグラムである。 着信追加呼の情報フローダイアグラムである。 着信追加呼の情報フローダイアグラムである。 ユーザ側切断の基本モデルを示す図である。 ユーザ側切断の情報フローダイアグラムである。 網側切断の基本モデルを示す図である。 網側切断の情報フローダイアグラムである。 非常解放、すなわち移動機により検出されるラジオリンク失敗の機能モデル示す図である。 非常解放、すなわち移動機により検出されるラジオリンクの失敗の機能モデルを示す図である。 非常解放、すなわち移動機により検出されるラジオリンクの失敗の機能モデルを示す図である。 非常解放、すなわち網によるラジオリンク失敗の検出の場合の機モデルを示す図である。 移動機呼解放、すなわち網により検出されるラジオリンク失敗の機能モデルを示す図である。 移動機呼解放、すなわち網により検出されるラジオリンク失敗の機能モデルを示す図である。 ユーザ側切断の機能モデルを示す図である。 ユーザ側切断の情報フローダイアグラムである。 SDCCH Setup(SDCCHステップアップ)の機能モデルを示す図である。 SDCCHセットアップの情報フローダイアグラムを示す図である。 SDCCHセットアップの情報フローダイアグラムを示す図である。 無線リソース選択のためのベアラセットアップの機能モデルを示す図である。 ベアラセットアップ(無線リソース選択)のためのCC−Plane情報フローダイアグラムである。 ベアラセットアップ(無線リソース選択)のためのCC−Plane情報フローダイアグラムである。 ベアラセットアップ(無線リソース選択)のためのCC−Plane情報フローダイアグラムである。 ベアラセットアップ(無線リソース選択)のためのCC−Plane情報フローダイアグラムである。 無線ベアラ解放の機能モデルを示すを示す図である。 無線ベアラ解放のための情報フローダイアグラムである。 無線ベアラ解放のための情報フローダイアグラムである。 DCCH解放の機能モデルを示す図である。 SDCCHは解放のための情報フローダイアグラムである。 ハンドオーバプロセスのジェネラルフローを示す図である。 ハンドオーバプロセスのジェネラルフローを示す図である。 ハンドオーバプロセスのジェネラルフローを示す図である。 ハンドオーバプロセス1および2の情報フローダイアグラムである。 ハンドオーバプロセス1および2の情報フローダイアグラムである。 ハンドオーバプロセス1および2の情報フローダイアグラムである。 ハンドオーバプロセス1および2の情報フローダイアグラムである。 ハンドオーバプロセス1および2の情報フローダイアグラムである。 ハンドオーバプロセス1におけるノンソフトハンドオーバの実行を示すダイアグラムである。 ハンドオーバプロセス1におけるハンドオーバのブランチ追加を示すダイアグラムである。 ハンドオーバプロセス1におけるハンドオーバのブランチ削除を示すダイアグラムである。 セル内セクタ間ブランチ追加の機能モデルを示す図である。 セル内セクタ間ブランチ追加のCC−Plane情報フローダイアグラムである。 セル内セクタ間ブランチ追加のCC−Plane情報フローダイアグラムである。 セル間ブランチ追加の機能モデルを示す図である。 セル間ブランチ追加のCC−Plane情報フローダイアグラムである。 セル間ブランチ追加のCC−Plane情報フローダイアグラムである。 セル間ブランチ追加のCC−Plane情報フローダイアグラムである。 セル間ブランチ追加のCC−Plane情報フローダイアグラムである。 セル内セクタ間ブランチ削除ハンドオーバの機能モデルを示す図である。 セル内セクタ間ブランチ削除ハンドオーバのCC−Plane情報フローを示す図である。 セル内セクタ間ブランチ削除ハンドオーバのCC−Plane情報フローを示す図である。 セル間ブランチ削除ハンドオーバの機能モデルを示す図である。 セル間ブランチ削除ハンドオーバのCC−Plane情報フローダイアグラムである。 セル間ブランチ削除ハンドオーバのCC−Plane情報フローダイアグラムである。 セル内ブランチ切替ハンドオーバの機能モデルを示す図である。 セル内ブランチ切替ハンドオーバのCC−Plane情報フローダイアグラムである。 セル内ブランチ切替ハンドオーバのCC−Plane情報フローダイアグラムである。 セル間ブランチ切替チハンドオーバの機能モデルを示す図である。 セル間ダイバーシチハンドオーバのCC−Plane情報フローダイアグラムである。 セル間ダイバーシチハンドオーバのCC−Plane情報フローダイアグラムである。 セル間ダイバーシチハンドオーバのCC−Plane情報フローダイアグラムである。 セル間ダイバーシチハンドオーバのCC−Plane情報フローダイアグラムである。 セル間ダイバーシチハンドオーバのCC−Plane情報フローダイアグラムである。 セル間ダイバーシチハンドオーバのCC−Plane情報フローダイアグラムである。 ACCH切替の機能モデルを示す図である。 ACCH切替の情報フローダイアグラムである。 ACCH切替の情報フローダイアグラムである。 ACCH切替のCC−Plane情報フローダイアグラムである。 ACCH切替のCC−Plane情報フローダイアグラムである。 コード切替の機能モデルを示す図である。 コード切替のCC−Plane情報フローダイアグラムである。 送信電力制御の機能モデルを示す。 送信電力制御のCC−Plane情報フローダイアグラムである。 端末位置更新の機能モデルを示す図である。 端末位置更新の情報フローダイアグラムである。 端末位置更新の情報フローダイアグラムである。 端末位置更新の情報フローダイアグラムである。 端末位置更新の情報フローダイアグラムである。 端末位置更新の情報要素を組み合わせた情報フローダイアグラムである。 端末位置更新の情報要素を組み合わせた情報フローダイアグラムである。 ユーザ認証のモデルを示す図である。 ユーザ認証の情報フローダイアグラムである。 秘匿開始タイミングの機能モデルを示す図である。 秘匿開始タイミングの情報フローダイアグラムである。 TMUIの割当ての機能モデルを示す図である。 TMUIアサイメントの情報フローダイアグラムである。 ユーザIDの検索の情報フローダイアグラムである。 本システムにおける物理ノード構成と機能エンティティの対を示す図である。 ラジオインターフェース上の信号レイヤ2のプロトコルアーキテクチャーを示す図である。 BSC機能終端の場合のフレーム構成を示す図である。 PDU(SD PDU)のシーケンスデータを示す図である。 状態要求を含むシーケンスデータPDU(SDwithPOLL PDU)の内容を示す図である。 Poll PDUの内容を示す図である。 不変状態PDU(STAT PDU)の内容を示す図である。 可変状態PDU(USTAT PDU)の内容を示す図である。 ユニットデータPDU(UD PDU)および管理データ PDU(MD PDU)の内容を示す図である。 Begin PDU(BGN PDU)の内容を示す図である。 Begin 確認 PDU(BGAK PDU)の内容を示す図である。 Begin 拒絶 PDU(BGREJ PDU)の内容を示す図である。 End PDU(END PDU)の内容を示す図である。 End 確認 PDU(ENDAK PDU)の内容を示す図である。 再同期化PDU(RS PDU)の内容を示す図である。 再同期化確認PDU(RSAK PDU)の内容を示す図である。 誤り回復PDU(ER PDU)の内容を示す図である。 誤り回復確認PDU(ERAK PDU)の内容を示す図である。 BCCHの内容を示す図である。 PCHの内容を示す図である。 RACH−L,Sの内容を示す図である。 FACH−Lの内容を示す図である。 FACH−Sの内容を示す図である。 SDCCHの内容を示す図である。 ACCHの内容を示す図である。 UPCHの内容を示す図である。 無線インタフェースプロトコルアーキテクチャの一例を概念的に示す図である。 RBCメッセージのメッセージ構成を示す図である。 RBC情報基本構成を示す図である。 メッセージ構成を示す図である。 Protocol discriminator(プロトコル識別子)について説明するための図である。 呼番号について説明するための図である。 呼番号について説明するための図である。 メッセージ種別のフォーマットを示す図である。 FPLMTS環境における可変長情報要素のフォーマットを示す図である。 FPLMTS環境における可変長情報要素のフォーマットを示す図である。 広帯域固定シフト情報要素について説明するための図である。 広帯域一時シフト情報要素について説明するための図である。 AALパラメータ情報要素について説明するための図である。 AALパラメータ情報要素について説明するための図である。 AALパラメータ情報要素について説明するための図である。 AALパラメータ情報要素について説明するための図である。 AALパラメータ情報要素について説明するための図である。 ATMトラヒック記述子情報要素について説明するための図である。 ATMトラヒック記述子情報要素について説明するための図である。 広帯域伝達能力情報要素について説明するための図である。 広帯域高位レイヤ情報情報要素について説明するための図である。 広帯域低位レイヤ情報情報要素について説明するための図である。 広帯域低位レイヤ情報情報要素について説明するための図である。 広帯域低位レイヤ情報情報要素について説明するための図である。 着番号情報要素について説明するための図である。 着サブアドレス情報要素について説明するための図である。 発番号情報要素について説明するための図である。 発番号情報要素について説明するための図である。 発サブアドレス情報要素について説明するための図である。 コネクション識別子情報要素について説明するための図である。 エンド・エンド中継遅延情報要素について説明するための図である。 サービス品質(QOS)パラメータ情報要素について説明するための図である。 広帯域繰り返し識別子情報要素について説明するための図である。 広帯域繰り返し識別子情報要素について説明するための図である。 中継網選択情報要素について説明するための図である。 通知識別子情報要素について説明するための図である。 OAMトラヒック記述子情報要素について説明するための図である。 狭帯域伝達能力情報要素について説明するための図である。 狭帯域高位レイヤ整合性情報要素について説明するための図である。 狭帯域低位レイヤ整合性情報要素について説明するための図である。 経過識別子情報要素について説明するための図である。 TMUIを説明するための図である。 TMUI Assignment Source IDについて説明するための図である。 IMUIを説明するための図である。 Execution Authentication Typeについて説明するための図である。 Authentication Random Patternについて説明するための図である。 Authentication Ciphering Patternについて説明するための図である。 Execution Ciphering Typeについて説明するための図である。 TC Infoについて説明するための図である。 RBCメッセージ情報要素のメッセージ種別について説明するための図である。 情報要素識別子について説明するための図である。 RADIO BEARER SETUPメッセージ固有パラメータについて説明するための図である。 RADIO BEARER RELEASEメッセージ固有パラメータについて説明するための図である。 RADIO BEARER RELEASE COMPLETEメッセージ固有パラメータについて説明するための図である。 HANDOVER COMMANDメッセージ固有パラメータについて説明するための図である。 HANDOVER RESPONSEメッセージ固有パラメータについて説明するための図である。 無線ベアラ設定情報の構成を示す図である。 無線ベアラ設定情報の構成を示す図である。 無線ベアラ設定情報の構成を示す図である。 無線ベアラ設定情報の構成を示す図である。 DHO追加の構成を示す図である。 DHO追加の構成を示す図である。 DHO追加の構成を示す図である。 DHO追加の構成を示す図である。 DHO削除の構成を示す図である。 ACCH切替の構成を示す図である。 ブランチ切替の構成を示す図である。 ブランチ切替の構成を示す図である。 ブランチ切替の構成を示す図である。 ユーザレート切替の構成を示す図である。 ユーザレート切替の構成を示す図である。 ユーザレート切替の構成を示す図である。 ユーザレート切替の構成を示す図である。 コード切替の構成を示す図である。 コード切替の構成を示す図である。 RRCメッセージ情報要素のメッセージ種別について説明するための図である。 ファシリティの構成を示す図である。 ROSE PDUの構成を示す図である。 ROSE PDUの構成を示す図である。 在圏候補セクタ数,通信中在圏セクタ数,DHO追加候補セクタ数,DHO削除セクタ数,HHO候補セクタ数の構成を示す図である。 BTS番号の構成を示す図である。 セクタ番号の構成を示す図である。 とまり木CH受信SIR値の構成を示す図である。 とまり木CH送信電力値の構成を示す図である。 ロングコード位相差の構成を示す図である。 RBC ID数の構成を示す図である。 RBC IDの構成を示す図である。 所要SIRの構成を示す図である。 FER測定値の構成を示す図である。 TACメッセージ構成を示す図である。 Protocol discriminatorを説明するための図である。 Message typeのフォーマットを示す図である。 TERMINAL ASSOCIATION SETUP message specific parameter情報要素について説明するための図である。 PAGING RESPONSE message specific parameter情報要素について説明するための図である。 TERMINAL ASSOCIATION RELEASE message specific parameter情報要素について説明するための図である。 Cause情報要素について説明するための図である。 Mobile station type情報要素について説明するための図である。 Paged MS ID情報要素について説明するための図である。 Paging ID情報要素について説明するための図である。 TMUI情報要素について説明するための図である。 TAC拡張情報要素について説明するための図である。 メッセージ種別情報要素について説明するための図である。 情報要素長情報要素について説明するための図である。 とまり木受信SIR情報要素について説明するための図である。 ショートコード番号情報要素について説明するための図である。 フレームオフセット群情報要素について説明するための図である。 スロットオフセット群情報要素の構成を示す図である。 網番号情報要素の構成を示す図である。 ネットワークのVER情報要素の構成を示す図である。 移動局共通パラメータVER情報要素の構成を示す図である。 BTS番号情報要素の構成を示す図である。 セクタ番号情報要素の構成を示す図である。 位置登録エリア多重数(N)情報要素の構成を示す図である。 位置番号情報要素の構成を示す図である。 位置登録タイマ情報要素の構成を示す図である。 補正後基地局所要受信電力値情報要素の構成を示す図である。 在圏ゾーン判定用とまり木LC数(M)情報要素の構成を示す図である。 基地局使用周波数帯域数(K)情報要素の構成を示す図である。 周波数帯域情報要素の構成を示す図である。 BCCH受信区間長情報要素の構成を示す図である。 呼び出し移動局数情報要素の構成を示す図である。 Paged MS ID情報要素の構成を示す図である。 Paging ID情報要素の構成を示す図である。 BTS−MCC間インタフェース上のプロトコルアーキテクチャの概念図である。 BCメッセージのメッセージ構成を示す図である。 BSMメッセージのメッセージ構成を示す図である。 BSMメッセージの情報要素基本構成を示す図である。 BCメッセージの情報要素基本構成を示す図である。 プロトコル識別子を説明するための図である。 メッセージ種別を説明するための図である。 LINK REFERENCEを説明するための図である。 情報要素識別子を説明するための図である。 情報要素長を説明するための図である。 AAL TYPEを説明するための図である。 LINK IDENTIFIERを説明するための図である。 伝送品質を説明するための図である。 セクタ番号を説明するための図である。 情報転送能力を説明するための図である。 周波数帯域選択条件を説明するための図である。 周波数帯域を説明するための図である。 フレームオフセット群を説明するための図である。 スロットオフセット群を説明するための図である。 ロングコード位相差情報を説明するための図である。 上りロングコード番号を説明するための図である。 上りショートコード種別を説明するための図である。 上りコード数を説明するための図である。 上りショートコード番号を説明するための図である。 下りショートコード種別を説明するための図である。 下りコード数を説明するための図である。 AAL TYPE(for ACCH)を説明するための図である。 LINK IDENTIFIER(for ACCH)を説明するための図である。 伝送品質(ACCH用)を説明するための図である。 下りショートコード番号を説明するための図である。 結果を説明するための図である。 CAUSEを説明するための図である。 初期送信電力を説明するための図である。 Location Identityを説明するための図である。 BSMメッセージのプロトコル識別子を説明するための図である。 メッセージ種別を説明するための図である。 PCH群算出情報を説明するための図である。 位置番号を説明するための図である。 Paged MS IDを説明するための図である。 Paging IDを説明するための図である。 BSM用のSDL図である。 SDCCHにおけるBC用のNE(BSC機能)側のSDL図である。 SDCCHにおけるBC用のNE(BSC機能)側のSDL図である。 TCH/ACCHにおけるBC用のNW(BSC機能)側のSDL図である。 TCH/ACCHにおけるBC用のNW(BSC機能)側のSDL図である。 SDCCHにおけるBC用のBTS側のSDL図である。 SDCCHにおけるBC用のBTS側のSDL図である。 TCH/ACCHにおけるBC用のBTS側のSDL図である。 TCH/ACCHにおけるBC用のBTS側のSDL図である。 本システムにおけるハンドオーバの一例を示したブロック図である。 1つの移動局装置で同時に複数の呼の通信を許容するシステムの一例を示したブロック図である。 本システムのACCH切替に関わる構成を機能エンティティで示したブロック図である。 本システムにおけるACCHの切替動作の一例を示すシーケンス図である。 OSI参照モデルの構造を示す図である。 本システムにおける着信時における網と移動局装置の間のシーケンスを示す図である。 本明細書で用いる略語の説明を示す図である。 サービスの内容を示す図である。 8kbit/s音声ベアラサービスの内容を示す図である。 64kbit/s非制限ベアラサービスの内容を示す図である。 マルチプルレート非制限ベアラサービスの内容を示す図である。 機能エンティティ(Functional Entitiy)名を示す図である。 各機能エンティティの関係を示す図である。 TA SETUP req.ind.(TAセットアップreq.ind.)について説明するための図である。 TA SETUP req.ind.(TAセットアップreq.ind.)の一例について説明するための図である。 TA SETUP PERMISSION req.ind.(TAセットアップ許可req.ind.)について説明するための図である。 上りロングコードの検索のため用いられるReverse Long Code Retrieval req.ind.(上りロングコード検索req.ind.)について説明するための図である。 上りロングコードの検索のため用いられるReverse Long Code Retrieval req.ind.(上りロングコード検索req.ind.)について説明するための図である。 上りロングコードの検索のため用いられるReverse Long Code Retrieval resp.conf.(上りロングコード検索resp.conf.)について説明するための図である。 端末状態の更新のため用いられるTERMINAL STATUS UPDATE req.ind.(端末状態更新 req.ind.)について説明するための図である。 TERMINAL STATUS UPDATE resp.conf.(端末状態更新resp.conf)について説明するための図である。 加入者のプロファイルにルーチングアドレスを追加するためLRDFに送信されるADD ROUTING INFO req.ind.(ルーチング情報追加req.ind.)について説明するための図である。 ADD ROUTING INFO resp.ind.(ルーチング情報追加resp.ind.)について説明するための図である。 TACFに対して移動機端末の網へのアクセスの承認を通知するためTA SETUP PERMISSION resp.conf.(TAセットアップ許可resp.conf.)を発動させるLRCFについて説明するための図である。 上りロングコード検索のため用いられるReverse Long Code Retrieval resp.conf.(上りロングコード検索resp.conf.)について説明するための図である。 端末アクセスの確立の完了を通知するTA SETUP resp.conf.(TAセットアップresp.conf.)について説明するための図である。 端末アクセス、CCAFおよびTACAF間の接続完了のセットアップの確認のため用られるTA SETUP resp.conf.(TAセットアップresp.conf.)について説明するための図である。 接続の確立要求のため用いられるSETUP req.ind.(セットアップreq.ind.)について説明するための図である。 上りロングコードの検索のため用いられるTACF Instance ID Indication req.ind.(TACFインスタンスID指示req.ind.)について説明するための図である。 CELL CONDITION MEASUREMENT req. ind.(セル状態検出req. ind.)について説明するための図である。 CELL CONDITION MEASUREMENT req. ind.(セル状態検出req. ind.)からの要求に対しセル選択情報の検出結果を提供するCELL CONDITION MEASUREMENT resp. conf.(セル状態検出resp. conf.)について説明するための図である。 CELL CONDITION REPORT req. ind.(セル状態報告req. ind.)について説明するための図である。 発信ユーザの認証要求ののためCALL SETUP PERMISSION req.ind.(呼セットアップ許可req. ind.)を発動するSSFについて説明するための図である。 ユーザプロファイルの検索要求のため用いられるUSER PROFILE RETRIEVAL req.ind.(ユーザプロ)イル検索req.ind.)について説明するための図である。 USER PROFILE RETRIEVAL resp.conf.(ユーザプロファイル検索resp.conf.)について説明するための図である。 発信ユーザの認証通知のためCALL SETUP PERMISSION resp.conf.(呼セットアップ許可resp.conf.)を発動するLRCFについて説明するための図である。 接続の確立要求のため用いられるSETUP req.ind.(セットアップreq.ind.)について説明するための図である。 PROCEEDING req. ind.(手続きreq. ind.)について説明する図である。 移動機におけるセル選択情報の検出及び報告を指示するために用いられるMeasurement Condition Notification req. ind.(状態検出req. ind.)について説明するための図である。 移動機におけるセル選択情報の検出及び報告を指示するために用いられるMeasurement Condition Notification req. ind.(状態検出req. ind.)について説明するための他の図である。 網に係る状態および/またはその他の種類の情報(例えば注意、保留、保持、解除等)の報告のため用いられるREPORT req.ind.(報告 req.ind.)について説明するための図である。 網に係る報告状態および/またはその他の種類の情報(例えば注意、保留、保持、解除等)の報告のため用いられるREPORT req.ind.(報告 req.ind.)について説明するための他の図である。 接続確立の確認のため用いられるSETUP resp.conf.(セットアップ resp.conf.)について説明するための図である。 接続確立の確認のため用いられるSETUP resp.conf.(セットアップ resp.conf.)について説明するための図である。 接続の確立要求のため用いられるSETUP req.ind.(セットアップ req.ind)について説明するための図である。 ルーチングの探索のため用いられるROUTING INFO.QUERY req.ind.(ルーチング情報探索 req.ind.)について説明するための図である。 ユーザプロファイルの検索要求のため用いられるTERMINAL ID RETRIEVAL req.ind.(端末ID検索req.ind.)について説明するための図である。 端末ID検索req.ind.に応答するために用いられるTERMINAL ID RETRIEVAL resp. conf.(端末ID検索resp. conf.)について説明するための図である。 例えば、端末がアクセス中の場合等における端末状態の探索のために用いられるTERMINAL STATUS QUERY req.ind.(端末状態探索req.ind.)について説明するための図である。 端末状態探索req.ind.からの要求に対して応答するTERMINAL STATUS QUERY resp.conf.(端末状態探索resp.conf.)について説明するための図である。 端末状態の更新のため用いられるTERMINAL STATUS UPDATE req.ind.(端末状態更新req.ind.)について説明するための図である。 端末状態更新req.ind.からの要求に対して応答するTERMINAL STATUS UPDATE resp.conf.(端末状態更新resp.conf.)について説明するための図である。 端末がアクセスしていないと認められる場合にTACFを含むページング領域の探索のため用いられるPAGING AREA QUERY req.ind.(ページング領域探索req.ind.)について説明するための図である。 ページング領域探索req.ind.からの要求に対して応答するPAGING AREA QUERY resp.conf.(ページング領域探索resp.conf.)について説明するための図である。 TACFのページング開始のため用いられるPAGE req.ind.(ページreq.ind.)について説明するための図である。 移動機を網中に位置づけて通信の経路を決定するため、移動機を符号化するために用いられるPAGING req.ind.(ページングreq.ind.)について説明するための図である。 PAGING req.ind.(ページングreq.ind.)に対する応答として用いられるPAGING resp.conf.(ページングresp.conf.)について説明するための図である。 ページング結果をLRCFに通知する場合に用いられるPAGING resp.conf.(ページングresp.conf.)について説明するための図である。 上りロングコード検索に用いられるReverse Long Code Retrieval req.ind.(上りロングコード検索req.ind.)について説明するための図である。 上りロングコードの検索に用いられるReverse Long Code Retrieval req.ind.(上りロングコード検索req.ind.)について説明するための図である。 上りロングコードの検索に用いられるReverse Long Code Retrieval resp.conf.(上りロングコード検索resp.conf.)について説明するための図である。 セル選択情報の検出を開始するために用いられるCell Condition Measurement req.ind.(セル状態検出req.ind.)について説明するための図である。 Cell Condition Measurement req.ind.(セル状態検出req.ind.)からの要求に応じてセル選択情報の検出結果を提供するCell Condition Measurement resp.conf.(セル状態検出resp.conf.)について説明するための図である。 セル選択情報を報告するために用いられるCell Condition Report req.ind.(セル状態報告req.ind.)について説明する図である。 加入者プロファイルへのルーチング情報の追加のため、LRDFpに送信されるADD ROUTING INFO. req.ind.(ルーチング情報追加req.ind.)について説明するための図である。 ADD ROUTING INFO. req.ind.(ルーチング情報追加req.ind.)に対する応答であるADD ROUTING INFO. resp.conf.(ルーチング情報追加resp.conf.)について説明するための図である。 TACFへの前記端末の認証結果の通知のため用いられるPAGE AUTHORIZED req.ind.(ページ認証req.ind.)について説明するための図である。 上りロングコード検索のため、用いられるReverse Long Code Retrieval resp.conf.(上りロングコード検索resp.conf.)について説明するための図である。 Routing address and TACF instance ID(アドレスルーチングおよびTACFインスタンスID)について説明する図である。 接続の確立のため用いられるSETUP req.ind.(セットアップreq.ind.)について説明するための図である。 通信継続を要する場合にユーザのプロファイルの要求のために用いられるTERMINATION ATTEMPT req. ind.(成端試行req.ind.)について説明する図である。 LRDFからの、着信側ユーザのプロファイル検索のため用いられるUSER PROFILE RETRIEVAL req.ind.(ユーザプロファイル検索req.ind.)について説明するための図である。 LRCFからの要求に対して応答するUSER PROFILE RETRIEVAL resp.conf.(ユーザプロファイル検索resp.conf.)について説明するための図である。 SSFからの要求に対して応答するTERMINATION ATTEMPT resp.conf.(成端試行resp.conf.)について説明するための図である。 接続の確立のため用いられるSETUP req.ind.(セットアップresp.conf.)について説明するための図である。 所望に応じて着信側の接続セットアップの有効性、認証を報告するとともに、さらにルーチングおよび呼の状況が継続中であることを報告するProceeding req.ind.(継続req.ind.)について説明するための図である。 移動機におけるセル選択情報の検出および報告を指示するために用いられるMeasurement Condition Notification req.ind.(状態検出req.ind.)について説明するための図である。 網に係る報告状況および/またはその他の種類の情報の報告のため用いられるREPORT req.ind.(報告req.ind)について説明するための図である。 接続の確立の確認のため用いられるSETUP resp.conf.(セットアップreq.ind)について説明するための図である。 送信済みのSETUP resp.conf.(セットアップresp.conf.)の着信および受納の保証のため用いられるCONNECTED req.ind.(接続req.ind)について説明するための図である。 call ID(呼ID)およびチャネルのような呼接続に組み込まれたリソースの解放のため用いられるRELEASE req.ind.(解放req.ind.)について説明するための図である。 それまで接続に組み込まれた全リソースの解放の指示のため用いられるRELEASE resp.conf.(解放resp.conf.)について説明するための図である。 呼解放の検出を通知するために用いられるTA RELEASE req. ind.(解放req. ind.)について説明する図である。 端末の呼状態を空き状態とするため用いられるTERMINAL STATUS MAKE IDLE req.ind.(端末空き状態化req.ind.)について説明するための図である。 TERMINAL STATUS MAKE IDLE req.ind.(端末空き状態化req.ind.)の要求に対して応答するTERMINAL STATUS MAKE IDLE resp.conf.(端末空き状態化resq.ind.)について説明するための図である。 TA RELEASE req.ind.(TA解放req.ind.)の確認のため用いられるTA RELEASE resp.conf.(TA解放resp.conf.)について説明するための図である。 呼番号、チャネルのような呼接続に組 み込まれたリソースを解放するため用いられるRELEASE req.ind.(解放req.ind.)について説明するための図である。 それまで接続に組み込まれた全リソースの解放の指示のため用いられるRELEASE resp.conf.(解放resp.conf.)について説明するための図である。 LRCFに呼解放の試行の検出を通知するためTA RELEASE req.ind.(解放req.ind.)を発動させるTACFについて説明するための図である。 端末の呼状態を空き状態とするため用いられるTERMINAL STATUS MAKE IDLE req.ind.(端末空き状態化req.ind.)について説明するための図である。 TERMINAL STATUS MAKE IDLE req.ind.(端末空き状態化req.ind.)の要求に対し て応答するTERMINAL STATUS MAKE IDLE resp.conf.(端末空き状態化resq.ind.)について説明するための図である。 TA RELEASE req.ind.(TA解放req.ind.)の確認のため用いられるTA RELEASE resp.conf.(TA解放resp.conf.)について説明するための図である。 BCAFまたはBCFrにより検出されたラジオリンク失敗の通知のため用いられるRADIO LINK FAILURE req.ind.(ラジオリンク失敗req.ind.)について説明するための図である。 網および端末間の接 続解放の報告のために用いられるRELEASE NOTIFICATION req.ind.(解放通知req.ind.)について説明するための図である。 ラジオリンク失敗の検出の通知のため用いられるRADIO LINK FAILURE req.ind.(ラジオリンク失敗req.ind.)について説明するための図である。 ラジオリンク失敗の検出の通知のため用いられるRADIO LINK FAILURE req.ind.(ラジオリンク失敗req.ind.)について説明するための図である。 RADIO LINK FAILURE req.ind.(ラジオリンク失敗req.ind.)の確認のために用いられるRADIO LINK FAILURE resp.conf.(ラジオリンク失敗resp.conf.)について説明するための図である。 無線ベアラ解放要求のため用いられるRADIO BEARER RELEASE req.ind.(ラジオベア解放req.ind.)について説明するための図である。 TACFがBCFに対しベアラを解放させるために送信するBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)について説明するための図である。 BCFがRADIO BEARER RELEASE req.ind.を確認するためにTACFに対して送信するRADIO BEARER RELEASE resp.conf.について説明するための図である。 アンカTACFが稼働中のTACFに対し、呼解放中にあるベアラの解放を要求するために送信するBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)について説明するための図である。 BCFに無線ベアラを解放させるために用いるBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)について説明するための図である。 BEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)を確認するために用いられるBEARER RELEASE resp.conf.(ベアラ解放resp.conf.)について説明するための図である。 BEARER&RADIO BEARER RELEASE req.ind.(ベアラおよび無線ベアラ解放req.ind.)の発動により、ベアラおよび無線ベアラを解放するTACFについて説明するための図である。 BEARER&RADIO BEARER RELEASE req.ind.(ベアラおよび無線ベアラ解放req.ind.)の要求によるベアラおよび無線ベアラの解放の確認のため用られるBEARER&RADIO BEARER RELEASE resp.conf.(ベアラおよび無線ベアラ解放resp.conf.)について説明するための図である。 無線ベアラ解放の完了を通知するために用いられるBEARER RELEASE resp.conf.(ベアラ解放resp.conf.)について説明するための図である。 TACFがLRCFに対し呼解放の試行の検出を通知するために送信するTA RELEASE req.ind.(TA 解放req.ind.)について説明するための図である。 更新ユーザのプロファイルの要求のため用いられるTERMINAL STATUS MAKE IDLE req.ind.(端末空き状態化req.ind.)について説明するための図である。 TERMINAL STATUS MAKE IDLE req.ind.(端末空き状態化req.ind.)の要求に対し て応答するTERMINAL STATUS MAKE IDLE resp.conf.(端末状態空き化resq.ind.)について説明するための図である。 TA RELEASE req.ind.(TA解放req.ind.)に対する確認のため用いられるTA RELEASE resp.conf.(TA解放resp.conf.)について説明するための図である。 BCFrまたはBCFa.よるラジオリンク失敗の検出および報告の通知のため用いられるRADIO LINK FAILURE req.ind.(ラジオリンク失敗req.ind.)について説明するための図である。 ジオリンク失 敗の検出の通知のため用いられるRADIO LINK FAILURE req.ind.(ラジオリンク失敗req.ind.)について説明するための図である。 RADIO LINK FAILURE req.ind.(ラジオリンク失敗req.ind.)を確認するために用いられるRADIO LINK FAILURE resp.conf.(ラジオリンク失敗resp.conf.)について説明する図である。 無線ベアラ解放要求のため用いられるRADIO BEARER RELEASE req.ind.(無線ベアラ解放req.ind.)について説明するための図である。 網および端末間の接続解放の指示のため用いられるRELEASE NOTIFICATION req.ind.(解放通知req.ind.)について説明するための図である。 RELEASE NOTIFICATION req.ind.(解放通知req.ind.)を確認するために用いられるRELEASE NOTIFICATION resp.conf.(解放通知resp.conf.)について説明するための図である。 BCFに無線ベアラを解放させるために用いられるBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)について説明するための図である。 BEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)を確認するために用いられるBEARER RELEASE resp.conf.(ベアラ解放resp.conf.)について説明するための図である。 BEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)の送信により 稼働中のTACFに呼解放中にあるベアラの解放を要求するアンカTACFについて説明するための図である。 BCFに無線ベアラを解放させるために用いられるBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)について説明するための図である。 BEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)を確認するために用いられるBEARER RELEASE resp.conf.(ベアラ解放resp.conf.)について説明するための図である。 TACFがベアラおよび無線ベアラを解放するために用いるBEARER&RADIO BEARER RELEASE req.ind.(ベアラおよび無線ベアラ解放req.ind.)について説明するための図である。 BEARER&RADIO BEARER RELEASE req.ind.(ベアラおよび無線ベアラ解放req.ind.)の要求によるベアラおよび無線ベアラの解放の確認のために用いられるBEARER&RADIO BEARER RELEASE resp.conf.(ベアラおよび無線ベアラ解放resp.conf.)について説明するための図である。 無線ベアラ解放の完了を通知するために用いられるBEARER RELEASE resp.conf.(ベアラ解放resp.conf.)について説明するための図である。 無線ベアラ解放要求に応じて発動されるRADIO BEARER RELEASE req.ind.(無線ベアラ解放req.ind.)について説明するための図である。 RADIO BEARER RELEASE req.ind.(無線ベアラ解放req.ind.)の要求による無線ベアラ解放の確認のため用いられるRADIO BEARER RELEASE resp.conf.(無線ベアラ解放resp.conf.)について説明するための図である。 TACFがLRCFに対して呼解放の試行の検出を通知するために送信するTA RELEASE req.ind.(TA解放req.ind.)について説明するための図である。 更新ユーザのプロファイル要求のため用いられるTERMINAL STATUS MAKE IDLE req.ind.(端末空き状態化req.ind.)について説明するための図である。 TERMINAL STATUS MAKE IDLE req.ind.(端末空き状態化req.ind.)の要求に対して応答するTERMINAL STATUS MAKE IDLE resp.conf.(端末状態空き化req.ind.)について説明するための図である。 TA RELEASE req.ind.(TA解放req.ind.)に対する確認のため用いられるTA RELEASE resp.conf.(TA解放resp.conf.)について説明するための図である。 LRCFへのユーザ側切断の検出通知のため用いられるCALL DISCONNECT req.ind.(呼切断req.ind.)について説明するための図である。 ユーザのプロファイルの更新要求のため用いられるUSER PROFILE UPDATE req.ind.(ユーザプロファイル更新req.ind.)について説明するための図である。 USER PROFILE UPDATE resp.conf.(ユーザプロファイル更新resp.conf.)の要求に対して応答するUSER PROFILE UPDATE resp.conf.(ユーザプロファイル更新resp.conf.)について説明するための図である。 CALL DISCONNECT req.ind.(呼切断req.ind.)の要求に対して応答するCALL DISCONNECT resp.conf.(呼切断resp.conf.)について説明するための図である。 網に対して信号チャネルのセットアップを要求するために用いるSIGNALING CHANNEL SETUP REQUEST req.ind.(信号チャネルセットアップ要求req.ind.)について説明する図である。 網に対して信号チャネルセットの割当要求を行うために用いるSIGNALING CHANNEL SETUP req.ind.(信号チャネルセットアップreq.ind.)について説明する図である。 信号チャネルに対する無線リソースの割当てを行うために用いるSIGNALING CHANNEL SETUP resp.conf.(信号チャネルセットアップresp.conf.)について説明する図である。 移動機端末からの信号チャネル要求の受信(初期アクセスの検出)の指示のため、および網における信号チャネルに一致するセットアップの要求のため用いられるSIGNALING CHANNEL SETUP REQUESTED req.ind.(信号チャネルセットアップ被要求req.ind.)について説明するための図である。 TACF及びSACFとSCMFとの間の信号接続のセットアップを要求するためのSIGNALING CONNECTION SETUP req.ind.について説明するための図である。 信号チャネルの確立(ハードウェア上のチャネル、網上のチャネルを含む)の報告のため用いられるSIGNALING CONNECTION SETUP resp.conf.(信号接続セットアップresp.conf.)について説明するための図である。 TACFおよびSACFとSCMFとの間の信号接続のセットアップに用いるSIGNALING CONNECTION SETUP req.ind.(信号接続セットアップreq.ind.)について説明するための図である。 CCFからTACFへのアクセスベアラの確立要求のため用いられるBEARER SETUP req.ind.(ベアラセットアップreq.ind.)について説明するための図である。 登録要求したTACFに対して登録された無線リソースの報告のため用いられるCHANNEL SELECTION resp.conf.(チャネル選択resp.conf.)について説明するための図である。 TACFがBCFに対して送信するアクセスベアラの確立要求のためBEARER SETUP req.ind.(ベアラセットアップreq.ind.)について説明するための図である。 アクセスベアラ確立の確認のためおよびBCF相互の間でのBearer ID(ベアラID)の表示のため送信されるBEARER SETUP resp.conf.(ベアラセットアップresp.conf.)について説明するための図である。 TACFaからTACFvへのアクセスベアラの確立要求のため用いられるBEARER SETUP req.ind.(ベアラセットアップreq.ind.)について説明するための図である。 TACFがBCFに対して送信するアクセスベアラの確立要求のためBEARER SETUP req.ind.(ベアラセットアップreq.ind.)について説明するための図である。 BCFがTACFに対して送信するアクセスベアラの確立要求のためBEARER SETUP resp.conf.(ベアラセットアップresp.conf.)について説明するための図である。 BCFrに対して無線ベアラの確立要求およびBCF相互間でのベアラ確立要求のために送信されるBEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.(ベアラおよび無線ベアラセットアップreq.ind.)について説明するための図である。 BCFrが受信した無線ベアラの有効性および無線ベアラ確立の継続を報告するために送信するRADIO BEARER SETUP PROCEEDING req.ind.(無線ベアラセットアップ手続きreq.ind.)について説明するための図である。 新たなアクセスベアラを制御するTACFが信号接続を有するTACFに対し新たに承認される無線ベアラを要求するために送信するRADIO BEARER SETUP REQUEST req.ind.について説明するための図である。 TACAFに対して無線ベアラの確立要求のために送信するRADIO BEARER SETUP req.ind.(無線ベアラセットアップreq.ind.)について説明するための図である。 TACAFがBCAFに対して無線ベアラの確立要求のため送信するRADIO BEARER SETUP req.ind.(無線ベアラセットアップreq.ind.)について説明するための図である。 BCAFがTACAFに対して送信する無線ベアラの確立完了の確認のためRADIO BEARER SETUP resp.conf.(無線ベアラセットアップresp.conf.)について説明するための図である。 無線ベアラの確立およびBCF相互間のベアラ確立の完了の確 認のため、送信されるBEARER&RADIO BEARER SETUP resp.conf.(ベアラおよび無線ベアラセットアップresp.conf.)について説明するための図である。 アクセスベアラの確立完了の確認のため用いられるBEARER SETUP resp.conf.(ベアラセットアップresp.conf.)について説明するための図である。 アクセスベアラの確立完了の確認のため用いられるBEARER SETUP resp.conf.(ベアラセットアップresp.conf.)について説明するための図である。 呼に関連するベアラが解放過程にあることを通知するために用いられるBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)について説明するための図である。 無線ベアラの解放要求を行うために用いるRADIO BEARER RELEASE req.ind.(無線ベアラ解放req.ind.)について説明するための図である。 RADIO BEARER RELEASE req.ind.(無線ベアラ解放req.ind.)を確認するために用いられるRADIO BEARER RELEASE resp.conf.(無線ベアラ解放resp.conf.)について説明するための図である。 BCFに無線ベアラ解放を行わせるために用いられるBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)について説明するための図である。 BEARER RELEASE resp.conf.(ベアラ解放resp.conf.)について説明するための図である。 TACFaがTACFvに対して解放過程にある呼に係るベアラ解放の要求のために送信するBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)について説明するための図である。 BCFに対して無線ベアラ解放を行わせるために用いられるBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)について説明するための図である。 BEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)を確認するために用いられるBEARER RELEASE resp.conf.(ベアラ解放resp.conf.)について説明するための図である。 ベアラおよび無線ベアラ解放のために用いられるBEARER&RADIO BEARER RELEASE req.ind.(ベアラおよび無線ベアラ解放req.ind.)について説明するための図である。 BEARER&RADIO BEARER RELEASE req.ind.(ベアラおよび無線ベアラ解放req.ind.)の要求によるベアラおよび無線ベアラ解放の確認のため用いられるBEARER&RADIO BEARER RELEASE resp.conf.(ベアラおよび無線ベアラ解放resp.conf.)について説明するための図である。 TACFに対する無線ベアラ解放の要求の完了通知のために用いられるBEARER RELEASE resp.conf.(ベアラ解放resp.conf.)について説明するための図である。 CCFに対する無線ベアラ解放の要求の完了通知のために用いられるBEARER RELEASE resp.conf.(ベアラ解放resp.conf.)について説明するための図である。 TACAFが無線ベアラの解放要求のために用いるRADIO BEARER RELEASE req.ind.(無線ベアラ解放req.ind.)について説明するための図である。 RADIO BEARER RELEASE req.ind.(無線ベアラ解放req.ind.)による無線ベアラ解放の確認のために用いられるRADIO BEARER RELEASE resp.conf.(無線ベアラ解放resp.conf.)について説明する図である。 MCFおよびTACF間で用いる信号チャネルの解放要求のためのSIGNALING CHANNEL RELEASE REQUEST req.ind.(信号チャネル解放要求req.ind.)について説明する図である。 信号チャネル(網および無線リソースの双方を含む)の解放要求に用いられるSIGNALING CONNECTION RELEASE req.ind.(信号接続解放req.ind.)について説明する図である。 信号チャネルの解放報告のため用いられるSIGNALING CONNECTION RELEASE resp.conf.(信号接続解放resp.conf.)について説明するための図である。 TACFaがTACFvに対してアクセスベアラのセットアップのため送信するBEARER SETUP req.ind.(ベアラセットアップreq.ind.)の内容を示す図である。 INTRA BCFr HANDOVER BRANCH ADDITION req.ind.(自局BCFr)ンドオーバブランチ追加req.ind.)について説明する図である。 BCFrがTACFに対して単一または複数のハードウェア的無線チャネルのセットアップ完了の告知のため送信するINTRA BCFr HANDOVER BRANCH ADDITION resp.conf.(自局BCFrハンドオーバブランチ追加resp.conf.)の内容を示す図である。 基地TACFがTACFaに対して移動機端末およびTACFの制御下にあるBCFr間の無線ベアラのセットアップ要求のため送信するRADIO BEARER SETUP REQUEST req.ind.(無線ベアラセットアップ要求req.ind.)の内容を示す図である。 ブランチを追加したハンドオーバの自局BSダイバーシティの通知のために用いられるHANDOVER Branch Addition req.ind.(ハンドオーバブランチ追加req.ind.)を説明するための図である。 TACAFがBCAFに対して無線ベアラのセットアップ要求のため送信するRADIO BEARER SETUP req.ind.(無線ベアラセットアップreq.ind.)の内容を示す図である。 BCAFがTACAFに対して無線ベアラのセットアップ完了の告知のため送信するRADIO BEARER SETUP resp.conf.(無線ベアラセットアップresp.conf.)の内容を示す図である。 ハンドオーバ初期化の通知に用いるHANDOVER CONNECTION SETUP req.ind.(ハンドオーバ接続セットアップreq.ind.)を説明するための図である。 、BCFがTACFに対してHANDOVER CONNECTION SETUP req.ind.(ハンドオーバ接続 セットアップreq.ind.)の確認のため送信するHANDOVER CONNECTION SETUP resp.conf.(ハンドオーバ接続セットアップresp.conf.)の内容を示す図である。 TACFaがTACFvに対してアクセスベアラのセットアップのため送信するBEARER SETUP req.ind.(ベアラセットアップreq.ind.)の内容を示す図である。 TACFがBCFに対して送信するBEARER SETUP req.ind.(ベアラセットアップreq.ind.)の内容を示す図である。 BCFがTACFに対して前記BEARER SETUP req.ind.(ベアラセットアップreq.ind.)の確認のため送信するBEARER SETUP resp.conf.(ベアラセットアップ resp.conf.)の内容を示す図である。 BEARER&RADIO BEARER SETUP resp.conf.(ベアラおよび無線ベアラセットアップresp.conf.)の内容を示す図である。 BCFrがTACFに対して無線ベアラのセットアップ完了、およびBCFrおよびBCF間のベアラのセットア ップ完了の告知のため送信するBEARER&RADIO BEARER SETUP resp.conf.(ベアラおよび無線ベアラセットアップresp.conf.)の内容を示す図である。 基地TACFがTACFaに対して移動機 端末および基地TACFの制御下にあるBCFrの間での無線ベアラセットアップ要求の告知のため送信するRADIO BEARER SETUP REQUEST req.ind.(無線ベアラセットアップ要 求req.ind.)の内容を示す図である。 ハンドオーバの初期化の通知のために用いられるHANDOVER BRANCH ADDITION req.ind.(ハンドオーバブランチ追加req.ind.)の内容を示す図である。 TACAFからBCAFに対して送信されるRADIO BEARER SETUP req.ind.(無線ベアラセットアップreq.ind.)の内容を示す図である。 BCAFがTACAFに対して無線ベアラのセットアップ完了の告知のため送信するRADIO BEARER SETUP resp.conf.(無線ベアラセットアップresp.conf.)の内容を示す図である。 TACFaがTACFvに対してアクセスベアラ確立の保証のため送信するBEARER SETUP resp.conf.(ベアラセットアップresp.conf.)の内容を示す図である。 HANDOVER BRANCH DELETION req.ind.(ハンドオーバブランチ削除req.ind.)の内容について説明する図である。 TACAFがTACFに対してHANDOVER BRANCH DELETION req.ind.(ハンドオーバブランチ削除req.ind.)の確認のため送信するHANDOVER BRANCH DELETION resp.conf.(ハンドオーバブランチ削除resp.conf.)の内容を示す図である。 TACFaがTACFvに対してアクセスベアラ解放のため送信するBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)の内容を示す図である。 TACFがBCFrに対して単一または複数のハードウェア的無線チャネルの解放要求のため送信するINTRA BCFr HANDOVER BRANCH DELETION req.ind.(自局BCFrハンドオーバブランチ削除req.ind.)の内容を示す図である。 BCFrがTACFに対して単一または複数のハードウェア的無線チャネルの解放の告知のため送信するINTRA BCFr HANDOVER BRANCH DELETION resp.conf.(自局BCFrハンドオーバブランチ削除resp.conf.)の内容を示す図である。 TACFvがTACFaに対してBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)の確認のため送信するBEARER RELEASE resp.conf.(ベアラ解放resp.conf.)の内容を示す図である。 TACAがTACAFがTACFに対して送信するHANDOVER BRANCH DELETION req.ind.(ハンドオーバブランチ削除req.ind.)の内容を示す図である。 TACAFがTACFに対してHANDOVER BRANCH DELETION req.ind.(ハンドオーバブランチ削除req.ind.)の確認のため送信するHANDOVER BRANCH DELETION resp.conf.(ハンドオーバブランチ削除resp.conf.)の内容を示す図である。 TACAFがBCAFに対して無線ベアラの解放要求のため送信するRADIO BEARER RELEASE req.ind.(無線ベアラ解放req.ind.)の内容を示す図である。 BCAFがTACAFに対して無線ベアラ解放の完了の告知のため送信するRADIO BEARER RELEASE resp.conf.(無線ベアラ解放resp.conf.)の内容を示す図である。 TACFがBCFに対してダイバーシチハンドオーバ状態における指示されるベアラの削除のため送信するHANDOVER CONNECTION RELEASE req.ind.(ハンドオーバ接続解放req.ind.)の内容を示す図である。 BCFがTACFに対して前記 HANDOVER CONNECTION RELEASE req.ind.(ハンドオーバ接続解放req.ind.)の確認のため送信するHANDOVER CONNECTION RELEASE resp.conf.(ハンドオーバ接続解放resp.conf.)の内容を示す図である。 TACFaがTACFvに対してアクセスベアラの解放のため送信するBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)の内容を示す図である。 TACFがBCFに対してベアラ解放の要求のため送信するBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)の内容を示す図である。 BCFがTACFに対してBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)の確認のため送信するBEARER RELEASE resp.conf.(ベアラ解放resp.conf.)の内容を示す図である。 TACFがBCFrに対して to request the bearer between BCFおよびBCFr間のベアの解放要求、および無線ベアラの解放要求のため送信するBEARER&RADIO BEARER RELEASE req.ind.(ベアラおよび無線ベアラ解放req.ind.)の内容を示す図である。 BCFrがTACFに対してベアラおよび無線ベアラの解放完了の告知のため送信するBEARER&RADIO BEARER RELEASE resp.conf.(ベアラおよび無線ベアラ解放resp.conf.)の内容を示す図である。 TACFv がTACFaに対して前記BEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)の確認のため送信するBEARER RELEASE resp.conf(ベアラ解放resp.conf.)の内容を示す図である。 TACFaがTACFvに対してアクセスベアラのセットアップのため送信するBEARER SETUP req.ind.(ベアラセットアップreq.ind.)の内容を示す図である。 BCFr がTACFに対して単一または複数のハードウェア的無線チャネルのセットアップ完了を告知するため送信する内容を示す図である。 BCFrがTACFに対して ハンドオーバブランチ切替要求の承認の告知のため送信するINTRA BCFr HANDOVER BRANCH REPLACEMENT PROCEEDING req.ind.(自局BCFrハンドオーバブランチ切替手続きreq.ind.)の内容を示す図である。 基地TACFがアンカTACFaに対して移動機端末、および基地TACFの制御下にあるBCFr間のセットアップ要求のため送信するRADIO BEARER SETUP REQUEST req.ind.(無線ベアラセットアップ要求req.ind.)の内容を示す図である。 TACFがTACAFに対してノンソフトハンドオーバ実行の初期化のために送信するNON−SOFT HANDOVER EXECUTION req.ind.の内容を示す図である。 TACAFがBCAFに対して無線ベアラのセットアップ要求のため送信するRADIO BEARER SETUP req.ind.(無線ベアラセットアップreq.ind.)の内容を示す図である。 BCAFがTACAFに対して無線ベアラのセットアップ完了の告知のため送信するRADIO BEARER SETUP resp.conf.(無線ベアラセットアップresp.conf.)の内容を示す図である。 TACAFがBCAFに対して無線ベアラの解放要求のため送信するRADIO BEARER RELEASE req.ind.(無線ベアラ解放req.ind.)の内容を示す図である。 BCAFがTACAFに対して無線ベアラの解放完了の告知のために送信するRADIO BEARER RELEASE resp.conf.の内容を示す図である。 TACFaがTACFvに対してアクセスベアラの確立確認のため送信するBEARER SETUP resp.conf.(ベアラセットアップresp.conf.)の内容を示す図である。 TACFaがBCFaに対してハンドオーバの初期化の通知のために送信するHANDOVER CONNECTION SETUP req.ind.の内容を始Mすための図である。 BCFがTACFに対して前記HANDOVER CONNECTION SETUP req.ind.(ハンドオーバ 接続セットアップreq.ind.)の確認のため送信するHANDOVER CONNECTION SETUP resp.conf.(ハンドオーバ接続セットアップresp.conf.)の内容を示す図である。 TACFa がTACFvに対してハンドオーバリンクのセットアップのため送信するBEARER SETUP req.ind.(ベアラセットアップreq.ind.)の内容を示す図である。 TACFが網側における新たなハンドオーバリンクを要求するためにBCFに対して送信するBEARER SETUP req.ind.の内容を示す図である。 BCFがTACFに対して前記SETUP req.ind.(ベアラセットアップreq.ind.)の確認のため送信するBEARER SETUP resp.conf.(ベアラセットアップresp.conf.)の内容を示す図である。 TACFがBCFおよびBCFr間のベアラセットアップおよび無線ベアラセットアップを要求すべくBCFrに対して送信するBEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.の内容を示す図である。 BCFrがTACFに対してアクセスラジオリンクのセットアップ承認の告知、およびBCFrにおけるアクセスラジオリンクのセットアップ開始の告知のため送信するRADIO BEARER SETUP PROCEEDING req.ind.(無線ベアラセットアップ手続きreq.ind.)の内容を示す図である。 RADIO BEARER SETUP REQUEST req.ind.の内容を説明する図である。 TACFがTACAFに対してノンソフトハンドオーバ実行の初期化のために送信するNON−SOFT HANDOVER EXECUTION req.ind.の内容を示す図である。 TACAFがBCAFに対してアクセスラジオリンクのセットアップ要求のため送信するRADIO BEARER SETUP req.ind.(無線ベアラセットアップreq.ind.)の内容を示す図である。 BCAFがTACAFに対してアクセスラジオリンクのセットアップ完了の告知のため送信するRADIO BEARER SETUP resp.conf.(無線ベアラセットアップresp.conf.)の内容を示す図である。 TACAFがBCAFに対してアクセスラジオリンクの解放要求のため送信するRADIO BEARER RELEASE req.ind.(無線ベアラ解放req.ind.)の内容を示す図である。 BCAFがTACAFに対してアクセスラジオリンクの解放完了を告知するため送信するRADIO BEARER RELEASE resp.conf.(無線ベアラ解放resp.conf.)の内容を示す図である。 BCFrがアクセスラジオリンクセットアップ完了の通知のため及びBCFr及びBCF間のリンクのセットアップ完了を告知するためTACFに送信するBEARER&RADIO BEARER SETUP resp.conf.の内容を示す図である。 TACFaがTACFvに対してハンドオーバリンクの確立の確認のため送信するBEARER SETUP resp.conf.(ベアラセットアップresp.conf.)の内容を示す図である。 TACFがBCFaに対して指示されたハンドオーバリンクの削除のため送信するHANDOVER CONNECTION RELEASE req.ind.(ハンドオーバ接続解放req.ind.)の内容を示す図である BCFがTACFに対してHANDOVER CONNECTION RELEASE req.ind.(ハンドオーバ接続解放req.ind.)の確認のため送信するHANDOVER CONNECTION RELEASE resp.conf.(ハンドオーバ接続解放req.ind.)の内容を示す図である。 TACFaがTACFvに対して網側におけるハンドオーバリンクの解放のため送信するBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)の内容を示す図である。 TACFがBCFに対して網側におけるハンドオーバリンクの解放要求のため送信するBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)の内容を示す図である。 BCFがTACFに対してBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)の確認のため送信するBEARER RELEASE resp.conf.(ベアラ解放resp.conf.)の内容を示す図である。 TACFがBCFrに対してアクセスリンクの解放要求のため、または、BCF及びBCFr間のハンドオーバリンクの解放要求並びにBCAF及びBCF間のハンドオーバリンクの解放要求のために送信されるBEARER&RADIO BEARER RELEASE req.ind.の内容を示す図である。 BCFrがTACFに対してアクセスリンクの解放完了またはハンドオーバリンクの解放完了の告知のため送信するBEARER&RADIO BEARER RELEASE resp.conf.(ベアラおよびラジオ解放req.ind.)の内容を示す図である。 TACFvがTACFaに対してconfirm BEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)の確認のため送信するBEARER RELEASE resp.conf.(ベアラ解放resp.conf.)の内容を示す図である。 TACFaがハンドオーバの初期化のためBCFaに対して送信するHANDOVER CONNECTION SETUP req.ind.の内容を示す図である。 BCFがTACFに対してHANDOVER CONNECTION SETUP req.ind.(ハンドオーバ 接続セットアップreq.ind.)の確認のため送信するHANDOVER CONNECTION SETUP resp.conf.(ハンドオーバ接続セットアップresp.conf.)の内容を示す図である。 TACFa がTACFvに対してACCH.に対するアクセスベアラのセットアップのため送信するBEARER SETUP req.ind.(ベアラセットアップreq.ind.)の内容を示す図である。 TACFがACCHに対するベアラのセットアップを要求するためにBCFに対して送信するBEARER SETUP req.ind.の内容を示す図である。 BCFがTACFに対してBEARER SETUP req.ind.(ベアラセットアップreq.ind.)の確認のため送信するBEARER SETUP resp.conf.(ベアラセットアップresp.conf.)の内容を示す図である。 BEARER&RADIO BEARER SETUP req.ind.(TACF→BCFr)の内容を説明する図である。 RADIO BEARER SETUP PROCEEDING req.ind.(BCFr→TACF)の内容を説明する図である。 RADIO BEARER SETUP REQUEST req.ind.の内容を説明する図である。 RADIO BEARER SETUP req.ind.(TACF→TACAF)の内容を説明する図である。 RADIO BEARER SETUP req.ind.(TACF→BCAF)の内容を説明する図である。 BCAFがTACAFに対してACCHに対する無線ベアラのセットアップ完了の告知のため送信するRADIO BEARER SETUP resp.conf.(無線ベアラセットアップresp.conf.)の内容を示す図である。 TACAFがBCAに対して無線ベアラ解放要求のため送信するRADIO BEARER RELEASE req.ind.(無線ベアラ解放req.ind.)の内容を示す図である。 BCAFがTACAFに対して無線ベアラの解放完了の告知のため送信するRADIO BEARER RELEASE resp.conf.(無線ベアラ解放resp.conf.)の内容を示す図である。 TACFがBCFaに対してソフトハンドオーバ状態にある指示されたベアラの削除のため送信するHANDOVER CONNECTION RELEASE req.ind.(ハンドオーバ接続解放req.ind.)の内容を示す図である。 BCFがTACFに対してHANDOVER CONNECTION RELEASE req.ind.(ハンドオーバ接続解放req.ind.)の確認のため送信するHANDOVER CONNECTION RELEASE resp.conf.(ハンドオーバ接続解放resp.conf.)の内容を示す図である。 TACFaがTACFvに対してアクセスベアラの解放のため送信するBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)の内容を示す図である。 TACFがBCFに対してベアラの解放要求のため送信するBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)の内容を示す図である。 BCFがTACFに対してBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)の確認のため送信するBEARER RELEASE resp.conf.(ベアラ解放resp.conf.)の内容を示す図である。 TACFがBCFrに対して BCFrおよびBCF間のベアラの解放要求、および無線ベアラの解放要求のため送信するBEARER&RADIO BEARER RELEASE req.ind.(ベアラおよび無線ベアラ解放req.ind.)の内容を示す図である。 BCFrがTACAFに対してベアラの解放完了および無線ベアラの解放完了の告知のために送信するBEARER&RADIO BEARER RELEASE resp.conf.の内容を示す図である。 TACFvがTACFaに対してBEARER RELEASE req.ind.(ベアラ解放req.ind.)の確認のため送信するBEARER RELEASE resp.conf.(ベアラ解放resp.conf.)の内容を示す図である。 BCFrがTACFに対してコード切替要求のため送信するコード切替req.ind.の内容を示す図である。 基地TACFがTACFaに対してコード切替のため送信するコード切替req.ind.の内容を示す図である。 TACFがTACAFに対してコード切替のため送信するコード切替req.ind.の内容を示す図である。 TACAFがBCAFに対して送信するコード切替req.ind.の内容を示す図である。 BCAFがTACAFに 対してコード切替の完了の告知のため送信するコード切替resp.conf.の内容を示す図である。 TACAFがTACFaに対してコード切替req.ind.の確認のため送信するコード切替resp.conf.の内容を示す図である。 TACFaがTACFvに対してコード切替req.ind.の確認のため送信するコード切替resp.conf.の内容を示す図である。 TACFがBCFrに対してコード切替req.ind.の確認のため送信するコード切替resp.conf.の内容を示す図である。 MRRCがRRCに対してハンドオーバブランチの各ラジオ状態の通知のため定期的 に送信するCELL CONDITION REPORT req.ind.(セル状態報告req.ind.)の内容を示す図である。 TACFaがTACFvに対して送信する送信電力値の通知のため送信電力値設定 req.ind.の内容を示す図である。 TACFがBCFrに対して送信電力値の通知のため送信する送信電力値設定 req.ind.の内容を示す図である。 LAI update IFを説明するための図である。 Terminal location update IF(SACF−visited SCF)を説明するための図である。 Terminal location update IF(MCF−SACF)を説明するための図である。 認証情報IFを説明するための図である。 Authetication challenge IF(LRCF−TACF & LRCF−SACF)を説明するための図である。 Authetication challenge IF(TACF−TACAF & SACF−MCF)を説明するための図である。 Authetication req.ind.およびAuthetication resp.conf.を説明するための図である。 Start ciphering IF(TACF−TACAF & LRCF−TACF)を説明するための図である。 Start ciphering IF(LRCF−SACF)を説明するための図である。 TMUI assignment IF(TACF−TACAF)を説明するための図である。 TMUI query IFを説明するための図である。 TMUI modify IFを説明するための図である。 TMUI assignment IF(LRCF−TACF)を説明するための図である。 TMUI assignment IF(LRCF−SACF)を説明するための図である。 TMUI assignment IF(SACF−MCF)を説明するための図である。 IMUI retrieval req.ind.およびIMUI retrieval resp.conf.(LRCF−LRDF)を説明するための図である。 IMUI retrieval req.ind.およびIMUI retrieval resp.conf.(SACF−LRCF)を説明するための図である。 IMUI retrieval req.ind.およびIMUI retrieval resp.conf.(MCF−SACF)を説明するための図である。 IMUI retrieval req.ind.およびIMUI retrieval resp.conf.(TACF−LRCF)を説明するための図である。 IMUI retrieval req.ind.およびIMUI retrieval resp.conf.(TACAF−TACF)を説明するための図である。 レイヤ3整合副々層についてのSAPIを説明するための図である。 レイヤ3整合副々層についてのW bitを説明するための図である。 レイヤ3整合副々層についての符号型指示子を説明するための図である。 レイヤ3整合副々層についての予約を説明するための図である。 プロトコルデータユニット(PDU)のリストを示す図である。 プロトコルデータユニット(PDU)のリストを示す図である。 CRCビットの説明図である。 Wビットの説明図である。 BCCH識別情報の説明図である。 上り干渉電力情報の説明図である。 送信情報が関連する呼若しくは移動局を識別するための識別子の説明図である。 MAC SDUに搭載される情報がユーザ情報か制御情報かを識別するための識別子の説明図である。 MAC SDUに搭載される情報が基地局側終端ノードであるかを識別するための識別子の説明図である。 FACH−Sのモードを識別するためのMo Sビットの説明図である。 レイヤ1フレーム単位で追加されるCRCビットの説明図である。 CCメッセージのMessage Type(メッセージ種別)の一覧を示す図である。 ALERTINGメッセージを構成する各情報要素を示す図である。 ALERTINGメッセージを構成する各情報要素を示す図である。 ALERTINGメッセージを構成する各情報要素を示す図である。 CALL PROCEEDINGメッセージを構成する各情報要素を示す図である。 CALL PROCEEDINGメッセージを構成する各情報要素を示す図である。 CALL PROCEEDINGメッセージを構成する各情報要素を示す図である。 CONNECTメッセージを構成する各情報要素を示す図である。 CONNECTメッセージを構成する各情報要素を示す図である。 CONNECTメッセージを構成する各情報要素を示す図である。 CONNECTメッセージを構成する各情報要素を示す図である。 CONNECTメッセージを構成する各情報要素を示す図である。 CONNECT ACKNOWLEDGEメッセージを構成する各情報要素を示す図である。 PROGRESSメッセージを構成する各情報要素を示す図である。 PROGRESSメッセージを構成する各情報要素を示す図である。 PROGRESSメッセージを構成する各情報要素を示す図である。 SETUPメッセージを構成する各情報要素を示す図である。 SETUPメッセージを構成する各情報要素を示す図である。 SETUPメッセージを構成する各情報要素を示す図である。 SETUPメッセージを構成する各情報要素を示す図である。 SETUPメッセージを構成する各情報要素を示す図である。 SETUPメッセージを構成する各情報要素を示す図である。 SETUPメッセージを構成する各情報要素を示す図である。 SETUPメッセージを構成する各情報要素を示す図である。 SETUPメッセージを構成する各情報要素を示す図である。 RELEASEメッセージを構成する各情報要素を示す図である。 RELEASE COMPLETEメッセージを構成する各情報要素を示す図である。 INFORMATIONメッセージを構成する各情報要素を示す図である。 MM−TメッセージType(種別)を示す図である。 MOBILITY FACILITYの構成を示す図である。 、Terminal Location Registration(端末位置登録)における情報要素の一覧を示す図である。 、Terminal Location Registration(端末位置登録)における情報要素の一覧を示す図である。 コンポーネント種別がReturn Result(リターンリザルト)の場合(位置登録が正常に行われた場合)の情報要素の一覧を示す図である。 コンポーネント種別がReturn Error(リターンエラー)の場合(アプリケーションのエラーなどの準正常が発生した場合)の情報要素の一覧を示す図である。 コンポーネント種別がReject(リジェクト)の場合(情報要素の不一致などによる準正常が発生した場合)の情報要素の一覧を示す図である。 TMUI Assignment(TMUIアサインメント)における情報要素の一覧を示す図である。 コンポーネント種別がReturn Resultの場合の情報要素の一覧を示す図である。 コンポーネント種別がReturn Errorの場合の情報要素の一覧を示す図である。 コンポーネント種別がRejectの場合の情報要素の一覧を示す図である。 Authentication Challenge(認証チャレンジ)における情報要素の一覧を示す図である。 Authentication Challenge(認証チャレンジ)における情報要素の一覧を示す図である。 コンポーネント種別がReturn Resultの場合(認証要求が正常に行われた場合)の情報要素の一覧を示す図である。 コンポーネント種別がReturn Errorの場合の情報要素の一覧を示す図である。 コンポーネント種別がRejectの場合の情報要素の一覧を示す図である。 Start Ciphering(秘匿開始)における情報要素の一覧を示す図である。 コンポーネント種別がReturn Resultの場合(秘匿開始が正常に行われた場合)の情報要素の一覧を示す図である。 コンポーネント種別がReturn Errorの場合の情報要素の一覧を示す図である。 コンポーネント種別がRejectの場合の情報要素の一覧を示す図である。 IMUI retrieval(IMUIリトリバル)における情報要素の一覧を示す図である。 コンポーネント種別がReturn Resultの場合(IMUI retrievalが正常に行われた場合)の情報要素の一覧を示す図である。 コンポーネント種別がReturn Errorの場合の情報要素の一覧を示す図である。 コンポーネント種別がRejectの場合の情報要素の一覧を示す図である。 RBCメッセージの一覧を示す図である。 RBCメッセージの分類(MESSAGE TYPE)を示す図である。 RADIO BEARER SETUPメッセージの情報長等を説明する図である。 RADIO BEARER RELEASEメッセージの情報長等を説明する図である。 RADIO BEARER RELEASE COMPLETEメッセージの情報長等を説明する図である。 HANDOVER COMMANDメッセージの情報長等を説明する図である。 HANDOVER RESPONSEメッセージの情報長等を説明する図である。 RRCメッセージの一覧を示す図である。 RADIO RESOURCE FACILITYメッセージの情報長等を説明する図である。 RRCメッセージ名の一覧を示す図である。 メッセージ名とインフォメーションフロー名との対応を示す図である。 TERMINAL ASSOCIATION SETUPメッセージの情報長等を説明する図である。 TERMINAL ASSOCIATION CONNECTメッセージの情報長等を説明する図である。 TERMINAL ASSOCIATION CONNECTメッセージの情報長等を説明する図である。 TERMINAL ASSOCIATION CONNECTメッセージの情報長等を説明する図である。 TERMINAL ASSOCIATION CONNECTメッセージの情報長等を説明する図である。 TERMINAL ASSOCIATION CONNECTメッセージの情報長等を説明する図である。 RACHメッセージの情報長等を説明する図である。 FACHメッセージの情報長等を説明する図である。 FACHメッセージの情報長等を説明する図である。 BCCHメッセージの情報長等を説明する図である。 BCCHメッセージの情報長等を説明する図である。 TERMINAL ASSOCIATION CONNECTメッセージの情報長等を説明する図である。 Protocol discriminator(プロトコル識別子)を説明するための図である。 Protocol discriminator(プロトコル識別子)を説明するための図である。 メッセージ整合性動作指示表示のフォーマットおよびコーディングを示す図である。 メッセージ整合性動作指示表示のフォーマットおよびコーディングを示す図である。 メッセージ整合性動作指示表示のフォーマットおよびコーディングを示す図である。 FPLMTS環境における可変長情報要素のコーディングを示す図である。 FPLMTS環境における可変長情報要素のコーディングを示す図である。 FPLMTS環境における可変長情報要素のコーディングを示す図である。 FPLMTS環境における可変長情報要素のコーディングを示す図である。 広帯域固定シフト情報要素について説明するための図である。 広帯域一時シフト情報要素について説明するための図である。 AALパラメータ情報要素について説明するための図である。 AALパラメータ情報要素について説明するための図である。 AALパラメータ情報要素について説明するための図である。 AALパラメータ情報要素について説明するための図である。 AALパラメータ情報要素について説明するための図である。 ATMトラヒック記述子情報要素について説明するための図である。 広帯域伝達能力情報要素について説明するための図である。 広帯域伝達能力情報要素について説明するための図である。 広帯域高位レイヤ情報情報要素について説明するための図である。 広帯域高位レイヤ情報情報要素について説明するための図である。 広帯域低位レイヤ情報情報要素について説明するための図である。 広帯域低位レイヤ情報情報要素について説明するための図である。 広帯域低位レイヤ情報情報要素について説明するための図である。 広帯域低位レイヤ情報情報要素について説明するための図である。 広帯域低位レイヤ情報情報要素について説明するための図である。 着番号情報要素について説明するための図である。 着番号情報要素について説明するための図である。 着サブアドレス情報要素について説明するための図である。 着サブアドレス情報要素について説明するための図である。 発番号情報要素について説明するための図である。 発番号情報要素について説明するための図である。 発番号情報要素について説明するための図である。 発サブアドレス情報要素について説明するための図である。 発サブアドレス情報要素について説明するための図である。 コネクション識別子情報要素について説明するための図である。 エンド・エンド中継遅延情報要素について説明するための図である。 サービス品質(QOS)パラメータ情報要素について説明するための図である。 広帯域繰り返し識別子情報要素について説明するための図である。 中継網選択情報要素について説明するための図である。 OAMトラヒック記述子情報要素について説明するための図である。 OAMトラヒック記述子情報要素について説明するための図である。 MM−T固有情報要素の一覧を示す図である。 発着信候補ゾーン情報のパラメータを説明する図である。 通信中ゾーン情報のパラメータを説明する図である。 DHO追加ゾーン情報のパラメータを説明する図である。 DHO削除ゾーン情報のパラメータを説明する図である。 HHO実行ゾーン情報のパラメータを説明する図である。 アウターループ情報のパラメータを説明する図である。 品質劣化通知情報のパラメータを説明する図である。 Message typeのフォーマットを示す図である。 Message typeのフォーマットを示す図である。 TACメッセージ固有パラメータ名一覧を示す図である。 TERMINAL ASSOCIATION SETUP message specific parameter情報要素について説明するための図である。 PAGING RESPONSE message specific parameter情報要素について説明するための図である。 TERMINAL ASSOCIATION RELEASE message specific parameter情報要素について説明するための図である。 TACメッセージ固有パラメータのサブフィールドの情報要素名一覧を示す図である。 Cause情報要素について説明するための図である。 Mobile station type情報要素について説明するための図である。 Mobile station type情報要素について説明するための図である。 Paged MS ID情報要素について説明するための図である。 Paging ID情報要素について説明するための図である。 BCメッセージのメッセージType(種別)一覧を示す図である。 BCメッセージ分類を示す図である。 LINK SETUP REQUESTEDメッセージの情報要素について説明するための図である。 LINK SETUPメッセージの情報要素について説明するための図である。 LINK SETUP PROCEEDINGメッセージの情報要素について説明するための図である。 LINK SETUP RESPONSEメッセージの情報要素について説明するための図である。 LINK FACILITY(MSCNW→BTS)メッセージの情報要素について説明するための図である。 LINK FACILITY(BTS→MSCNW)メッセージの情報要素について説明するための図である。 LINK RELEASEメッセージの情報要素について説明するための図である。 LINK RELEASE COMPLETEメッセージの情報要素について説明するための図である。 LINK SETUP、LINK SETUP PROCEEDING、LINK SETUP RESPONSE、LINK FACILITYの基本情報要素構成の一覧を示す図である。 LINK SETUP、LINK SETUP PROCEEDING、LINK SETUP RESPONSE、LINK FACILITYの基本情報要素構成の一覧を示す図である。 LINK SETUP、LINK SETUP PROCEEDING、LINK SETUP RESPONSE、LINK FACILITYの基本情報要素構成の一覧を示す図である。 LINK SETUP、LINK SETUP PROCEEDING、LINK SETUP RESPONSE、LINK FACILITYの基本情報要素構成の一覧を示す図である。 LINK SETUP、LINK SETUP PROCEEDING、LINK SETUP RESPONSE、LINK FACILITYの基本情報要素構成の一覧を示す図である。 LINK SETUP、LINK SETUP PROCEEDING、LINK SETUP RESPONSE、LINK FACILITYの基本情報要素構成の一覧を示す図である。 LINK SETUP、LINK SETUP PROCEEDING、LINK SETUP RESPONSE、LINK FACILITYの基本情報要素構成の一覧を示す図である。 BSMメッセージのメッセージ種別一覧を示す図である。 PAGINGメッセージの情報要素について説明するための図である。 LINK ID基本情報要素の情報長等について示す図である。 周波数無指定型TCH設定要求情報要素の情報長等について示す図である。 周波数無指定型TCH設定要求情報要素の情報長等について示す図である。 周波数無指定型TCH設定要求情報要素の情報長等について示す図である。 DHO追加要求情報要素の情報長等について示す図である。 INTRA BS DHO追加要求情報要素の情報長等について示す図である。 ACCH設定要求情報要素の情報長等について示す図である。 周波数無指定型TCH設定受付情報要素の情報長等について示す図である。 周波数無指定型TCH設定受付情報要素の情報長等について示す図である。 周波数無指定型TCH設定受付情報要素の情報長等について示す図である。 周波数無指定型TCH設定応答情報要素の情報長等について示す図である。 周波数無指定型TCH設定応答情報要素の情報長等について示す図である。 周波数無指定型TCH設定応答情報要素の情報長等について示す図である。 DHO追加設定応答情報要素の情報長等について示す図である。 INTRA BS DHO追加設定応答情報要素の情報長等について示す図である。 ACCH設定応答情報要素の情報長等について示す図である。 INTRA BS DHO追加設定要求情報要素の情報長等について示す図である。 INTRA BS DHO削除設定要求情報要素の情報長等について示す図である。 INTRA BS HHO設定要求情報要素の情報長等について示す図である。 ACCH解放要求情報要素の情報長等について示す図である。 周波数無指定型切替設定要求情報要素の情報長等について示す図である。 周波数無指定型切替設定要求情報要素の情報長等について示す図である。 設定完了通知情報要素の情報長等について示す図である。 INTRA BS HHO削除設定応答情報要素の情報長等について示す図である。 INTRA BS HHO追加設定応答情報要素の情報長等について示す図である。 ACCH解放応答情報要素の情報長等について示す図である。 周波数指定型切替設定応答情報要素の情報長等について示す図である。 周波数指定型切替設定要求情報要素の情報長等について示す図である。 周波数無指定型切替設定受付情報要素の情報長等について示す図である。 周波数無指定型切替設定応答情報要素の情報長等について示す図である。 コード切替要求情報要素の情報長等について示す図である。 TCH解放要求情報要素の情報長等について示す図である。 SDCCH解放要求情報要素の情報長等について示す図である。 CAUSEの情報長等について示す図である。 SDCCH設定要求情報要素の情報長等について示す図である。 LAI設定要求情報要素の情報長等について示す図である。 BCメッセージを識別するためのプロトコル識別子のコード化についての説明図である。 BCメッセージの機能を識別するためのメッセージ種別のコード化について説明するための図である。 BSMメッセージを識別するためのプロトコル識別子のコード化について説明するための図である。 BSMメッセージの機能を識別するためのメッセージ種別のコード化について説明するための図である。 オクテット4以降に設定されている番号種別を示す図である。 オクテット4以降に設定されている番号のオクテット数(番号長)を示す図である。 移動通信システムにおける秘匿実行状態の一例の説明図である。 図751に示した移動通信システムにおける不具合の説明図である。 秘匿開始の設定における移動通信システムの概要構成を示す図である。 秘匿開始の設定における移動通信システムの動作を説明する図である。 網から移動機に対して秘匿開始要求を通知し、秘匿開始要求通知後、送信信号及び受信信号の双方に秘匿を実施するように構成した場合の移動機MSと網NWとの間の正常動作時の秘匿処理シーケンス図である。 図755に示した秘匿処理シーケンスで発生する不具合を説明する図である。 (3.1)章の制御方法における通常動作時の秘匿実行シーケンス図である。 (3.1)章の制御方法における効果を説明する図である。 移動通信システムにおいて固有の秘匿方式を用いて秘匿処理を行う場合の概要シーケンス図である。 (3.2)章の制御方法における概要動作を説明するためのシーケンス図である。 (3.2)章の制御方法における詳細動作を説明するためのシーケンス図(その1)である。 (3.2)章の制御方法における詳細動作を説明するためのシーケンス図(その1)である。 (3.2)章の制御方法における詳細動作を説明するためのシーケンス図(その2)である。 移動局が基地局内ダイバーシチハンドオーバによる通信が可能なゾーンに位置しているときに当該移動局に対するアクセスリンクの設定が行われる場合の従来の動作を示す図である。 移動局が基地局間ダイバーシチハンドオーバによる通信が可能なゾーンに位置しているときに当該移動局に対するアクセスリンクの設定が行われる場合の従来の動作を示す図である。 アクセスリンクの設定を行うために、移動局と網側との間で行われる一連の手続を示すシーケンス図である。 基地局内ダイバーシチハンドオーバへの移行をするために行われる一連の手続を示すシーケンス図である。 基地局間ダイバーシチハンドオーバへの移行をするために行われる一連の手続を示すシーケンス図である。 本発明に係るシステムにおいて移動局に対してアクセスリンクが設定されると同時にダイバーシチハンドオーバが開始される様子を示す図である。 本発明に係るシステムにおいて、移動局が基地局内ダイバーシチハンドオーバが可能な状態となっているときに移動局に対するアクセスリンクの設定が行われる場合の動作を示すシーケンス図である。 本発明に係るシステムにおいて、移動局が基地局間ダイバーシチハンドオーバが可能な状態となっているときに移動局に対するアクセスリンクの設定が行われる場合の動作を示すシーケンス図である。 従来の技術の下で、ブランチ切り替えが行われた後、ダイバーシチハンドオーバへの移行が続けて行われる場合の一例を示す図である。 ブランチ切替を行うために移動局と網側との間で行われる一連の手続を示すシーケンス図である。 図771に示すように移動局がダイバーシチハンドオーバゾーンへ移動した場合に本発明に係るシステムにおいて行われる動作を示すシーケンス図である。 複数の呼に対応した通信が可能な移動局が通信を行っているときに当該移動局に新たな別の呼が発生した場合に、本発明に係るシステムにおいて行われるのブランチ構成および周波数帯域の制御の一例を示す図である。 図774に例示するような制御を行うための本システムの動作を示すシーケンス図である。 複数の呼に対応した通信が可能な移動局が通信を行っているときに当該移動局に新たな別の呼が発生した場合に、本発明に係るシステムにおいて行われるのブランチ構成および周波数帯域の制御の別の例を示す図である。 複数の呼に対応した通信が可能な移動局が通信を行っているときに当該移動局に新たな別の呼が発生した場合に、本発明に係るシステムにおいて行われるのブランチ構成および周波数帯域の制御のさらに別の例を示す図である。 図776に例示するような制御を行うための本システムの動作を示すシーケンス図である。 図776に例示するような制御を行うための本システムの動作を示すシーケンス図である。 図777に例示するような制御を行うための本システムの動作を示すシーケンス図である。 図777に例示するような制御を行うための本システムの動作を示すシーケンス図である。 複数呼の通信を行っている移動局にハンドオーバの契機が生じた場合に、本発明に係るシステムにおいて行われる制御の例を示す本制御方法の具体的な適用例を示すものである。 複数呼の通信を行っている移動局にハンドオーバの契機が生じた場合に、本発明に係るシステムにおいて行われる制御の別の例を示すものである。 図780の適用例を実施するための本システムの動作を示すシーケンス図である。 図781の適用例を実施するための本システムの動作を示すシーケンス図である。 複数呼の通信を行っている移動局にハンドオーバの契機が生じた場合に、本発明に係るシステムにおいて行われる制御のさらに別の例を示す図である。 図784の適用例を実施するための本システムの動作を示すシーケンス図である。 移動局が基地局間ダイバーシチハンドオーバによる通信が可能なゾーンに位置しているときに当該移動局に対するアクセスリンクが設定される場合の本システムの動作を示すシーケンス図である。 図786に示す動作における移動局の制御フローを示すフローチャートである。 移動局が基地局間ダイバーシチハンドオーバによる通信が可能なゾーンに位置しているときに当該移動局に対するアクセスリンクが設定される場合の従来のシステムでの動作を示すシーケンス図である。 図788に示す動作における移動局の制御フローを示すフローチャートである。 本発明に係るシステムにおいてACCH切替が発生する契機を説明する図である。 有線アクセスリンクの切替を伴わないACCH切替の動作例を示すシーケンス図である。 本発明に係るシステムにおける移動局の上り送信電力制御の方法を説明する図である。 (3.10)章におけるコードリソースの再割当の動作を説明する図である。 (3.10)章におけるコードリソースの再割当の動作及び効果を説明する図である。
符号の説明
10…移動機


Claims (12)

  1. 移動局とネットワークの間のアクセスリンク制御方法であって、
    前記移動局が、前記ネットワークに、ダイバーシチハンドオーバ可能な候補のセルの情報を含む通知を送信するステップと、
    前記ネットワークが、前記移動局に対する発呼または着呼を検出するステップと
    前記発または着呼を契機として、前記通知に基づいて、前記移動局と前記ネットワークとの間に複数のブランチを確立するステップと
    前記移動局と前記ネットワークとの間で前記複数のブランチを使用したダイバーシチハンドオーバを開始するステップと
    を有するアクセスリンク制御方法。
  2. 前記複数のブランチとして、同一の基地局を経由する複数のブランチを設定し、前記移動局に基地局内ダイバーシチハンドオーバを開始させることを特徴とする請求項1に記載のアクセスリンク制御方法。
  3. 前記複数のブランチとして、複数の基地局を経由する複数のブランチを設定し、前記移動局に基地局間ダイバーシチハンドオーバを開始させることを特徴とする請求項1に記載のアクセスリンク制御方法。
  4. 前記移動局が周辺の基地局からの受信レベルを測定するステップと、
    この測定結果に基づいてダイバーシチハンドオーバの候補ゾーンを選定するステップと
    を有し、
    前記通知が、前記候補ゾーンに関する情報を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載のアクセスリンク制御方法。
  5. 前記ネットワークが、前記複数のブランチの設定要求を含むメッセージを前記移動局に送信するステップと
    前記ネットワークが、前記移動局との間でダイバーシチハンドオーバを開始するステップと
    を有する請求項1に記載のアクセスリンク制御方法。
  6. ネットワークからメッセージを受信する受信手段と、
    前記ネットワークとの間にアクセスリンクが設定されていないときに前記受信手段が前記ネットワークから複数のブランチの設定要求を含むメッセージを受信した場合、かつ、当該移動局に対する発呼または着呼が検出された場合、当該移動局と前記ネットワークとの間で複数のブランチを確立するアクセスリンク制御手段と
    前記複数のブランチを用いたダイバーシチハンドオーバにより通信を開始する通信制御手段と
    を有する移動局。
  7. 前記複数のブランチの設定要求が単一の基地局との間に複数のブランチを設定することを要求するものである場合、前記アクセスリンク制御手段は、要求された複数のブランチを当該基地局との間に設定し、基地局内ダイバーシチハンドオーバを開始することを特徴とする請求項6に記載の移動局。
  8. 前記複数のブランチの設定要求が複数の基地局との間に複数のブランチを設定することを要求するものである場合、前記アクセスリンク制御手段は、要求された複数のブランチを当該複数の基地局との間に設定し、基地局間ダイバーシチハンドオーバを開始することを特徴とする請求項6に記載の移動局。
  9. ネットワーク内の基地局を制御する基地局制御装置であって、
    移動局から、ダイバーシチハンドオーバ可能な候補のセルの情報を含む通知を受信する受信手段と、
    前記移動局に対する発呼または着呼を検出する検出手段と
    前記検出手段が前記発呼または着呼を検出したとき、かつ、前記受信手段が前記通知を受信したとき、当該発呼または着呼を契機として、前記ネットワークと前記移動局との間に複数のブランチを確立するアクセスリンク制御手段と、
    前記移動局との間でダイバーシチハンドオーバによる通信を行う通信制御手段と
    を有する基地局制御装置。
  10. 前記検出手段が前記発呼または着を検出したとき、かつ、前記受信手段が前記通知を受信したとき、前記基地局および前記移動局の双方に、前記複数のブランチの設定要求を含むメッセージを送信する送信手段を有する
    ことを特徴とする請求項9に記載の基地局制御装置。
  11. 前記ネットワークは複数の基地局を有し、
    前記基地局制御装置は、前記検出手段が前記発呼または着呼を検出したとき、かつ、前記受信手段が前記通知を受信したとき、前記複数の基地局および前記移動局に前記複数のブランチ定要求を含むメッセージを送信する送信手段を有する
    ことを特徴とする請求項9に記載の基地局制御装置。
  12. 基地局制御装置の制御下で移動局と通信を行う基地局であって、
    前記基地局から、移動局に対する発呼または着呼を契機とする命令を受信する受信手段と
    前記受信手段が受信した命令に基づいて前記ネットワークと前記移動局との間に複数のブランチを確立するアクセスリンク制御手段と、
    前記移動局との間でダイバーシチハンドオーバによる通信を行う通信制御手段と
    を有する基地局。
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