JP4276367B2 - 高圧高温流体の流向および流速計測方法および装置 - Google Patents

高圧高温流体の流向および流速計測方法および装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば高圧高温および難透水性環境の地盤中における地下水の流向および流速の計測、あるいは発電プラントや化学プラント等における高温配管内流体の流速分布の計測等を、高精度で安定的に測定し得る高圧高温流体の流向および流速測定方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば地盤中における地下水の特性評価を行なう場合、地表での水理調査データ、地盤中水理調査データあるいは地質構造等を基に予測解析がなされている。特に地盤中における地下水の流向および流速は重要な計測データであるが、従来行なわれている流速を電位の変化によって求める電位差法等の方式による地盤中地下水の流向および流速計測では、10−6cm/secオーダーの計測精度が限界であり、高圧高温および難透水性地盤における地下水の計測を行うためには、10−8cm/sesオーダーの計測方法が必要とされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
難透水性または深部の地盤まで掘削したボーリング孔においては、例えば圧力15Mpa、温度70℃の地下水で満たされた状態となり、しかもボーリング孔の孔径がほぼ100mm以下と比較的小さい。このため、上記の圧力および温度についての過酷な環境化においては、流速がcm/sesオーダーと極端に遅い地下水の流向および流量を長時間安定して計測することができる装置を実現することは、従来技術においては極めて困難であった。
【0004】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、高圧および高温環境の地盤中における地下水の流向および流速計測を高精度で安定的に測定することができる高圧高温流体の流向および流速計測方法および装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記の目的を達成するため、例えば地下水で満たされた難透水性または深部の地盤まで掘り下げたボーリング孔を任意の深さにおいて、上下に配置した2個のシール部材により密閉する。これにより、ボーリング孔の側面を透過する地下水の流向および流速を精密に計測する前提が整う。計測については、微小サイズで比重が地下水に近い例えば球状のトレーサを、密封した地下水に供給し、その動きを長時間に亘って超音波センサ、CCD等の光学カメラ等で観測し、その軌跡から流速を求める。
【0006】
但し、トレーサは完全に地下水と比重を一致することができないため、密封された地下水の領域をできるだけ長時間かけて上昇または下降するトレーサを適用し、繰り返しトレーサを投入して計測することにより、地下水の流向および流速を精密に計測する。
【0007】
高圧高温の地下水中で長期間の使用に耐えるため、超音波センサを金属ケース等で覆い、表面に耐食性を増大させるため、例えば金コーティングを施す。光学カメラの場合は、CCDの先端部にレンズや光ファイバー等の光学系を設置し、ガラスなどの透明窓を介して、トレーサを可視化する構成とすることにより、密閉性が良く、かつCCD等で発生した熱の影響を遮断する構造とする。
【0008】
トレーサは、数百μm程度以下の径まで微小化し、比重が1に近い有機材、または、中空ガラス球等の複数の材料を組み合わせることで浮力を地下水に近づけることにより、地下水中での停留時間をできるだけ長期化する。
【0009】
また、発電プラントや化学プラントの高温配管や容器内の流体の流速を高精度で計測するために、配管の外表面に耐熱性のクサビを介して固定した高温超音波センサから、配管等の内部に超音波をたとえば斜角入射し、配管等の内部流体に供給したトレーサや自然発生した気泡からの反射超音波エコーを受信し、受信した反射超音波エコーのドップラ周波数シフトを計測することにより、高温流体内の流速分布を高精度で計測する。
【0010】
すなわち、請求項1に係る発明では、地表から地盤地下水が存在する深さ位置まで掘り下げてボーリング孔を形成し、このボーリング孔内の地下水が存在する特定の深さ位置にある領域を、地上から吊下げた上下1対のシール部材によって上下方向に区画し、この区画された領域内にある高圧高温の地下水中に地表から挿入される長尺な支持構造物とその下端に連結された上下1対の水平な整流板とを吊下げて、両整流板間を流れる地下水を水平方向に整流し、前記支持構造物に付随して設けられたトレーサ導入管から地下水と略同等の比重を有する微小固体トレーサを供給するとともに、その地下水の流れに沿って流動する前記トレーサに当該領域に吊下した複数の超音波センサから超音波を一定時間毎に送信してその超音波エコーを検出し、この検出エコーデータから前記地下水中における超音波の伝播時間および音速を基にして前記各超音波センサと前記トレーサとの間の距離の時間的変化を求めることにより前記トレーサの三次元的な連続移動位置を計測し、この計測結果により得られた前記トレーサの動きに基づいて前記地下水の流れ方向および流速を計測することを特徴とする高圧高温流体の流向および流速計測方法を提供する。
【0011】
請求項2に係る発明では、請求項記載の高圧高温流体の流向および流速計測方法において、同一の水平面上に配置した複数の超音波センサから異なる方向に沿超音波を送信して地下水中のトレーサから反射した超音波エコーを検出し、この検出したエコーデータに基づいて得られた前記超音波センサと前記トレーサとの距離を、ボーリング孔周囲の地層またはボーリング孔内に導入した基準反射板等の固定部からの前記超音波センサによる超音波エコーのエコーデータに基づいて補正することを特徴とする高圧高温流体の流向および流速計測方法を提供する。
【0012】
請求項に係る発明では、請求項記載の高圧高温流体の流向および流速計測方法において、ボーリング孔周囲の地層または基準反射板等の固定部からの超音波エコーに基づいて地下水中を伝播する音速を求め、この求めた音速データから地下水の平均温度を計測することを特徴とする高圧高温流体の流向および流速計測方法を提供する。
【0013】
請求項に係る発明では、地表から地盤を地下水が存在する深さ位置まで掘り下げられたボーリング孔に地表から機器を挿入することができる機器吊下手段と、この機器吊下手段によって前記深層地中に吊下げられ、前記ボーリング孔内の特定の深さ位置にある領域を上下方向に液密に区画する上下1対のシール部材と、これらのシール部材によって区画された前記領域内に供給され、その領域内にある地下水と略同等の比重を有する耐熱性の微小固体からなるトレーサと、前記機器吊下手段によって前記領域内の異なる位置に吊下された複数の耐熱構造の超音波センサと、これらの超音波センサに伝送ラインを介して接続され、地表側にて前記超音波センサの送受信操作および検出データの収録および計測を行なう遠隔操作手段とを備え、前記遠隔操作手段は、前記地下水中における前記超音波センサから送信される超音波の伝播時間および音速を基にして前記トレーサからの超音波エコーから前記各超音波センサと前記トレーサとの間の距離の時間的変化を求める手段と、前記トレーサの三次元的な連続移動位置を計測する手段と、その計測結果により得られた前記トレーサの動きに基づいて前記地下水の流れ方向および流速を計測する手段とを有することを特徴とする高圧高温流体の流向および流速計測装置を提供する。
【0014】
請求項に係る発明では、請求項記載の高圧高温流体の流向および流速等計測装置において、超音波センサは、全面が密封された金属ケースに圧電素子を内蔵するとともに、前記圧電素子と金属ケースとをろう材により接合し、かつ前記金属ケースの表面に耐食性金属をコーティングしたものであることを特徴とする高圧高温流体の流向および流速計測装置を提供する。
【0015】
請求項6に係る発明では、地表から地盤を地下水が存在する深さ位置まで掘り下げられ、地下水が存在するボーリング孔内の特定の領域を、地上から吊下げた上下1対のシール構造によって液密に区画し、この区画された領域内の地下水中にその地下水と略同等の比重を有する微小固体からなるトレーサを供給し、前記地下水の流れに沿って微小速度で浮上または沈降しつつ流動する前記トレーサを、当該領域に吊下した光学系を有する撮像手段により拡大画像として連続的に撮像することにより、当該トレーサの三次元的な連続移動位置を計測し、その計測結果により得られた前記トレーサの動きに基づいて前記地下水の流れ方向および流速を計測することを特徴とする高圧高温流体の流速計測方法を提供する。
【0016】
請求項に係る発明では、地表から地盤を地下水が存在する深さ位置まで掘り下げられたボーリング孔に地表から機器を挿入することができる機器吊下手段と、この機器吊下手段によって前記深層地中に吊下げられ、前記ボーリング孔内の特定の深さ位置にある領域を上下方向に液密に区画する上下1対のシール部材と、これらのシール部材によって区画された前記領域内に供給され、その領域内にある地下水と略同等の比重を有する耐熱性の微小固体からなるトレーサと、前記機器吊下手段によって前記領域内に臨む位置に吊下された複数の耐熱構造の光学系を有する撮像手段と、この撮像手段に伝送ラインを介して接続され、地表側にて前記撮像手段の撮像操作および得られる画像データの収録を行なう遠隔操作手段とを備え、前記遠隔操作手段は、前記地下水中における前記撮像手段から送信される画像データを基にして前記トレーサの三次元的な連続移動位置を計測する手段と、その計測結果により得られた前記トレーサの動きに基づいて前記地下水の流れ方向および流速を計測する手段とを有することを特徴とする高圧高温流体の流向および流速計測装置を提供する。
【0017】
請求項に係る発明では、請求項記載の高圧高温流体の流向および流速計測装置において、撮像手段は、先端側に光ファイバー、レンズ等の光学手段を組み込んだ単数または複数のカメラと、このカメラの先端側を地下水が存在する領域から隔離する透明な耐熱性の隔離板とを有し、前記領域内のトレーサの拡大画像を得るものであることを特徴とする高圧高温流体の流向および流速測定装置を提供する。
【0018】
請求項に係る発明では、請求項4,5または請求項6のいずれか1項に記載の高圧高温流体の流向および流速測定装置において、トレーサを、比重が地下水または配管等の内部を流通する流体に近い有機系材料からなる球構造、または前記地下水よりも比重が大きい外層でそれよりも比重が小さい球を被覆する構造、または前記地下水よりも比重が大きい金属球等をそれよりも比重が小さい外層で覆った2層以上の多層球状構造を有するものとしたことを特徴とする高圧高温流体の流向および流速測定装置を提供する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る高圧高温流体の流向および流速測定方法および装置の実施形態について図面を参照して説明する。
【0020】
[第1実施形態(図1〜図6)]
図1は計測装置の全体構成を示す説明図である。図2は図1に示した計測部を詳細に示す拡大図であり、図3は図2の一部の平面図である。図4はトレーサの拡大断面図であり、図5は超音波センサの拡大断面図である。図6はカメラの拡大断面図である。
【0021】
図1に示すように、地盤1に例えば1000m程度の大深度までボーリング孔2が掘り下げてあり、このボーリング孔2内は地下水3によって満たされている。このボーリング孔2に地表4から機器を挿入することができる機器吊下手段として巻上げ機構5が設置され、この巻上げ機構5によって強索等からなる長尺な支持構造物6がボーリング孔4内に吊下されている。支持構造物6の下端部分にはボーリング孔4内の特定の深さ位置にある領域、即ち計測部7を上下方向に液密に区画するシール部材として上下1対のパッカー8が設けられている。これらのパッカー8は、巻上げ機構5よって位置決めされ、その材質は周辺地盤の剛性に適合し、高温、高圧環境条件下で長期間使用可能な材料から構成されている。このため、上,下部のパッカー8はその周辺の地盤に応じて別々の材質にて構成される場合もある。パッカー8で区画された計測部7の上方に位置して支持構造物6に信号伝送ユニット9が設けられ、この信号伝送ユニット9には電気ケーブル、光ファイバー等が複合された多重伝送ライン10が接続されて地盤1に延び、遠隔操作手段としてのデータ収録・計測装置11へと繋がっている。
【0022】
図2および図3は計測部7に配置された機器の構成および作用を詳細に示している。これらの図に示すように、パッカー8によって上下に区画された計測部7内に支持構造物6の下端が挿入されており、この支持構造物6の下端に水平な上下1対の整流板12が連結され、地下水の流れFを水平方向に整流するようになっている。また、支持構造物に付随してトレーサ導入管13が設けられ、このトレーサ導入管13から計測部7内にある地下水3に、この地下水3と略同等の比重を有する耐熱性の微小固体からなる球状のトレーサ14が供給できるようになっている。
【0023】
ここで、図4によってトレーサ14の構成を説明する。図4に示すように、トレーサ14は、密閉された地下水3に近い比重を実現するために比重が1より小さいポリエチレンやポリプロピレン等からなる内部球体14aの表面に比重が大きい金属層を蒸着などでコーティングすることにより外層14bを形成し、外層14bの厚さを最適化することにより、密閉された地下水3と略同等の比重を有する構成としたものである。なお、比重が1.04のポリスチレン製の単一材料からなる球形としてもよい。すなわち、このトレーサ14は、比重が地下水3に近い有機系材料からなる球構造、または地下水3よりも比重が大きい外層14bでそれよりも比重が小さい内部球体14を被覆する構造、または地下水3よりも比重が大きい金属球等をそれよりも比重が小さい外層で覆った2層以上の多層球状構造を有するものとすることもできる。そして、整流板12間の密閉された地下水3中に浮遊する微小な球形状のトレーサ14の位置を計測することにより、流向および流速を計測するものである。
【0024】
このように、本実施形態ではトレーサ14が、密閉された地下水3の比重より若干大きめとし、径が数百μm以下の微小サイズとすることにより、トレーサ導入管13から密閉された地下水3に導入された後に、地下水3の流れFに流されながら非常にゆっくりと下降するようにしてある。この下降の間にトレーサ14の軌跡を計測することにより、ボーリング孔2の周囲の地層からなるボーリング孔内壁15を介して透過する地下水3の流れFを計測するものである。
【0025】
このトレーサ14の位置を計測する第一の手段として、図2および図3に示すように、高耐久性の超音波センサ16が、同一水平面上の異なる2箇所にトレーサ14の方向に向けて水平に超音波Sを送信するように配置してあり、これらの超音波センサ16はトレーサ14の上下移動に追従できるように、上下方向に複数配置する構成としてある。
【0026】
さらに、トレーサ14の真下には、別の高耐久性超音波センサ16を超音波Sが垂直に送信されるように水平方向に複数配置してある。そして、トレーサ14から反射された超音波Sにより、トレーサ14の垂直位置を計測する構成としてある。超音波センサ16によって受信した計測データは、例えばポリエーテル・エーテル・ケトン(PEEK)材等の耐食性に優れたシース材料からなる耐食性同軸ケーブル17を介して取り込まれ、図1に示した信号伝送ユニット9においてディジタルデータに変換した後、多重伝送ライン10を介してデータ収録・計測装置11に送られ、計算処理によりトレーサ14の位置を計測するようになっている。
【0027】
ここで、例えば、信号伝送ユニット9におけるディジタルデータへの変換周波数を400MHzとすると、400MHzに相当するトレーサ14の位置分解能は、約2μmとなる。ここで、3×10−8cm/sec(10mm/年)の速度でトレーサ14が移動しているとすると、2μm移動するのに100分程度かかることになり、100分毎に計測すれば、トレーサ14の移動軌跡を計測することが可能となる。なお、信号伝送ユニット9におけるディジタルデータへの変換周波数を更に高周波化できれば、更に性能を向上することも可能である。
【0028】
以上に示した超音波による計測を一定間隔で継続して行うことにより、トレーサ14の立体的な軌跡を計測することができる。なお、トレーサ14は、自重で下降するため、立体的な軌跡から水平方向の成分だけを求め、流向および流速データとして表示を行う。超音波Sによるトレーサ14の位置計測を行うためには正確な音速データが必要であるため、ボーリング孔内壁15や、図3に示すように計測部7に導入した基準反射板18の固定部からの超音波Sの反射エコーを計測することにより、水温によって変化する音速を補正し、正確な位置計測を行うようにしてある。また、この音速データと地下水の音速の温度特性データから、地下水3の平均温度を同時に計測することが可能である。
【0029】
次に、超音波センサ16は、図5に示すように、大深度地下における高圧、高温、高耐食性の水中において長期間使用できるように、金属ケース19と機密コネクタ20によって、内蔵部品である圧電素子21、電極22およびリード線23を密封する構造とし、耐食性を向上させるために、外表面を金蒸着層24等の耐食性に優れた材料でコーティングする構造としてある。圧電素子21と金属ケース19とは、半田等のろう材25によって接合してある。
【0030】
また、本実施形態では、第2のトレーサ検出手段として、光学系を有する撮像手段を備え、拡大画像として連続的に撮像することにより、トレーサ14の三次元的な連続移動位置を計測し、その計測結果により得られたトレーサ14の動きに基づいて地下水の流れ方向および流速を計測することが可能としてある。
【0031】
すなわち、図2に示すように、本実施形態では光学カメラ26を備え、トレーサ14の位置計測について、整流板12に設けたガラス等の透明な材料からなる透明窓27を介してトレーサ14を可視化することにより行うことができるようになっている。
【0032】
図6は光学カメラ26の構成を示している。図6に示すように、光学カメラ26は耐圧性を確保するために、観測用として先端部に透明ケース窓28を有した耐圧ケース29内にCCD30とズームレンズ31を収納した構造とし、耐圧ケース29内を冷却可能な構造としてある。CCD30によって計測した画像データは、光学カメラ用ケーブル32を経由して、図1に示す信号伝送ユニット9に取り込まれ、ディジタルデータに変換した後に、データ収録および計測装置11に送って計算処理することにより、トレーサ14の軌跡から流向および流速を計測することができる。
【0033】
ここで、例えば、CCD30の解像度を5μmとし、ズームレンズ31の倍率を25倍とすると、トレーサ14の位置分解能は、0.2μmとなる。この場合、3×10−8cm/sec(10mm/年)の速度でトレーサ14が移動していると仮定すると、0.2μm移動するのに10分程度かかることになり、10分毎に計測すれば、トレーサ14の移動軌跡を計測することが可能となる。なお、CCD30の解像度やズームレンズ31の倍率を高くすれば、更に性能を向上することも可能である。
【0034】
本実施形態によれば、高圧および高温環境の深層地下等の地盤中における地下水3の流向および流速計測の流速分布を高精度で安定的に測定することができる。
【0035】
開示例(図7)]
図7は、本発明に関連する開示例としてプラント等の配管に適用される流速分布計測用の計測装置として、高温センサの構成例を示している。
【0036】
この例は、高圧高温流体62が流動するプラント類の配管61または容器内に高圧高温流体62と略同等の比重を有する微小固体からなるトレーサ63を供給し、または自然発生等により存在する気泡をトレーサ63に代えて使用し、配管61または容器の外面側に配置した超音波センサ64から流体流れに沿って浮上または沈降しつつ流動するトレーサ63または気泡に超音波を連続的に送信し、その超音波エコーを検出し、この検出エコーデータからドップラ周波数シフトを計測することにより、流体内の流速分布を求めるようにしたものである。
【0037】
すなわち、図7に示すように、配管61の内部に流れ方向Fの高圧高温流体62が内包されており、高圧高温流体62には、流体に比重が近い微小のトレーサ63が多数均一に分布している。
【0038】
一方、配管61の外表面には、ポリイミドやポリエーテル・エーテル・ケトン(PEEK)等の耐熱性に優れた有機材料からなるクサビ材65を介して、全面を金属ケースで密封して内蔵した圧電素子と金属ケースとの接合を半田やろう材で行った高温超音波センサ64が固定されている。
【0039】
さらに、高温用超音波センサ64とクサビ材65との間、およびクサビ材65と配管61の間にシリコンオイル、水ガラス等の耐熱性の液体やPEEK材等の耐熱性の板状材料、またはシリカやジルコニヤを主成分とした無機系耐熱性接着剤からなる耐熱性カップラント66が挟み込まれ、押し付け治具68により、配管61の表面に対して高温超音波センサ64とクサビ材65とが押し付け固定してある。
【0040】
このような構成において、高温超音波センサ64から送信された超音波Sは、耐熱性カップラント66、クサビ材65、耐熱性カップラント66および配管61を透過し、高圧高温流体62中に斜めに入射される。
【0041】
入射した超音波Sは、高圧高温流体62中において高圧高温流体62と一体で移動する比重が高圧高温流体62に近い微小サイズの多数のトレーサ63で散乱され、散乱エコーEとして、入射経路と同一の経路を戻って高温超音波センサ64によって受信される。
【0042】
高温超音波センサ64によって受信された多数の散乱エコーEの周波数は、トレーサ63が流れにより移動していることにより、ドップラシフトをしており、この散乱エコーEを耐熱ケーブル67を介して計測装置69に取り込み、散乱エコーEの伝播距離に応じた散乱エコーEの周波数シフト(ドップラシフト周波数)を計算することにより、配管21内の高温流体62中の流速分布を計測することができる。
【0043】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、高圧および高温環境の深層地下における地下水の流向および流速計測を高精度で安定的に測定する計測装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態を示す計測装置の全体構成図。
【図2】 図1に示した計測部の拡大構成図。
【図3】 図2の部分的平面図。
【図4】 本発明の第1実施形態におけるトレーサを示す拡大断面図。
【図5】 本発明の第1実施形態における超音波センサの拡大断面図。
【図6】 本発明の第1実施形態における光学カメラを示す拡大断面図。
【図7】 本発明の関連技術を示す断面図。
【符号の説明】
1 地盤
2 ボーリング孔
3 地下水
4 地表
5 巻上げ機構
6 支持構造物
7 計測部
8 パッカー
9 信号伝送ユニット
10 多重伝送ライン
11 データ収録・計測装置
12 整流板
13 トレーサ導入管
14 トレーサ
15 ボーリング孔内壁
16 超音波センサ
17 同軸ケーブル
18 基準反射板
19 金属ケース
20 機密コネクタ
21 圧電素子
22 電極
23 リード線
24 金蒸着層
25 ろう材
26 光学カメラ
27 透明窓
28 透明ケース窓
29 耐圧ケース
30 CCD
31 ズームレンズ
32 光学カメラ用ケーブル
61 配管
62 高圧高温流体
63 トレーサ
64 超音波センサ
65 クサビ材
66 耐熱性カップラント
67 耐熱ケーブル
68 押し付け治具
69 計測装置

Claims (9)

  1. 地表から地盤地下水が存在する深さ位置まで掘り下げてボーリング孔を形成し、このボーリング孔内の地下水が存在する特定の深さ位置にある領域を、地上から吊下げた上下1対のシール部材によって上下方向に区画し、この区画された領域内にある高圧高温の地下水中に地表から挿入される長尺な支持構造物とその下端に連結された上下1対の水平な整流板とを吊下げて、両整流板間を流れる地下水を水平方向に整流し、前記支持構造物に付随して設けられたトレーサ導入管から地下水と略同等の比重を有する微小固体トレーサを供給するとともに、その地下水の流れに沿って流動する前記トレーサに当該領域に吊下した複数の超音波センサから超音波を一定時間毎に送信してその超音波エコーを検出し、この検出エコーデータから前記地下水中における超音波の伝播時間および音速を基にして前記各超音波センサと前記トレーサとの間の距離の時間的変化を求めることにより前記トレーサの三次元的な連続移動位置を計測し、この計測結果により得られた前記トレーサの動きに基づいて前記地下水の流れ方向および流速を計測することを特徴とする高圧高温流体の流向および流速計測方法。
  2. 請求項記載の高圧高温流体の流向および流速計測方法において、同一の水平面上に配置した複数の超音波センサから異なる方向に沿超音波を送信して地下水中のトレーサから反射した超音波エコーを検出し、この検出したエコーデータに基づいて得られた前記超音波センサと前記トレーサとの距離を、ボーリング孔周囲の地層またはボーリング孔内に導入した基準反射板等の固定部からの前記超音波センサによる超音波エコーのエコーデータに基づいて補正することを特徴とする高圧高温流体の流向および流速計測方法。
  3. 請求項記載の高圧高温流体の流向および流速計測方法において、ボーリング孔周囲の地層または基準反射板等の固定部からの超音波エコーに基づいて地下水中を伝播する音速を求め、この求めた音速データから地下水の平均温度を計測することを特徴とする高圧高温流体の流向および流速計測方法。
  4. 地表から地盤を地下水が存在する深さ位置まで掘り下げられたボーリング孔に地表から機器を挿入することができる機器吊下手段と、この機器吊下手段によって前記深層地中に吊下げられ、前記ボーリング孔内の特定の深さ位置にある領域を上下方向に液密に区画する上下1対のシール部材と、これらのシール部材によって区画された前記領域内に供給され、その領域内にある地下水と略同等の比重を有する耐熱性の微小固体からなるトレーサと、前記機器吊下手段によって前記領域内の異なる位置に吊下された複数の耐熱構造の超音波センサと、これらの超音波センサに伝送ラインを介して接続され、地表側にて前記超音波センサの送受信操作および検出データの収録および計測を行なう遠隔操作手段とを備え、前記遠隔操作手段は、前記地下水中における前記超音波センサから送信される超音波の伝播時間および音速を基にして前記トレーサからの超音波エコーから前記各超音波センサと前記トレーサとの間の距離の時間的変化を求める手段と、前記トレーサの三次元的な連続移動位置を計測する手段と、その計測結果により得られた前記トレーサの動きに基づいて前記地下水の流れ方向および流速を計測する手段とを有することを特徴とする高圧高温流体の流向および流速計測装置。
  5. 請求項記載の高圧高温流体の流向および流速等計測装置において、超音波センサは、全面が密封された金属ケースに圧電素子を内蔵するとともに、前記圧電素子と金属ケースとをろう材により接合し、かつ前記金属ケースの表面に耐食性金属をコーティングしたものであることを特徴とする高圧高温流体の流向および流速計測装置。
  6. 地表から地盤を地下水が存在する深さ位置まで掘り下げられ、地下水が存在するボーリング孔内の特定の領域を、地上から吊下げた上下1対のシール構造によって液密に区画し、この区画された領域内の地下水中にその地下水と略同等の比重を有する微小固体からなるトレーサを供給し、前記地下水の流れに沿って微小速度で浮上または沈降しつつ流動する前記トレーサを、当該領域に吊下した光学系を有する撮像手段により拡大画像として連続的に撮像することにより、当該トレーサの三次元的な連続移動位置を計測し、その計測結果により得られた前記トレーサの動きに基づいて前記地下水の流れ方向および流速を計測することを特徴とする高圧高温流体の流速計測方法。
  7. 地表から地盤を地下水が存在する深さ位置まで掘り下げられたボーリング孔に地表から機器を挿入することができる機器吊下手段と、この機器吊下手段によって前記深層地中に吊下げられ、前記ボーリング孔内の特定の深さ位置にある領域を上下方向に液密に区画する上下1対のシール部材と、これらのシール部材によって区画された前記領域内に供給され、その領域内にある地下水と略同等の比重を有する耐熱性の微小固体からなるトレーサと、前記機器吊下手段によって前記領域内に臨む位置に吊下された複数の耐熱構造の光学系を有する撮像手段と、この撮像手段に伝送ラインを介して接続され、地表側にて前記撮像手段の撮像操作および得られる画像データの収録を行なう遠隔操作手段とを備え、前記遠隔操作手段は、前記地下水中における前記撮像手段から送信される画像データを基にして前記トレーサの三次元的な連続移動位置を計測する手段と、その計測結果により得られた前記トレーサの動きに基づいて前記地下水の流れ方向および流速を計測する手段とを有することを特徴とする高圧高温流体の流向および流速計測装置。
  8. 請求項記載の高圧高温流体の流向および流速計測装置において、撮像手段は、先端側に光ファイバー、レンズ等の光学手段を組み込んだ単数または複数のカメラと、このカメラの先端側を地下水が存在する領域から隔離する透明な耐熱性の隔離板とを有し、前記領域内のトレーサの拡大画像を得るものであることを特徴とする高圧高温流体の流向および流速測定装置。
  9. 請求項4,5または6のいずれか1項に記載の高圧高温流体の流向および流速測定装置において、トレーサを、比重が地下水に近い有機系材料からなる球構造、または前記地下水よりも比重が大きい外層でそれよりも比重が小さい球を被覆する構造、または前記地下水よりも比重が大きい金属球等をそれよりも比重が小さい外層で覆った2層以上の多層球状構造を有するものとしたことを特徴とする高圧高温流体の流向および流速測定装置。
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