JP4274316B2 - 撮像システム - Google Patents

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本発明は、被写体を撮像して得られた画像データ中の被写体の撮像領域が、画像処理の実行に適切な輝度値を有する画像データを撮像する撮像システムに関するものである。
CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子を利用して外部から入力される光学像を取り込み、画像データを生成する撮像装置は、良好な画質の画像データを取得するために、入力される光学像の光量を適切に調整する機能を備えている。また、撮像装置は、良好な明るさの画像データを取得するために、光学像を取り込んだ撮像素子が出力する電気信号を適切な増幅率にて増幅した後、A/D(アナログ/デジタル)変換して画像データを生成する。
撮像装置は、良好な画質及び明るさの画像データを取得するためにゲイン調整機能を備えている。ゲイン調整機能として、例えば、AGC(オート・ゲイン・コントロール)では、撮像する画像データ中の各画素データが示す輝度値の平均が、予め設定してある輝度値よりも小さい場合に増幅率を増加し、また、予め設定してある輝度値よりも大きい場合に増幅率を減少する。尚、良好な画質の画像データを撮像すべくゲイン調整機能を備えた撮像装置としては、以下の特許文献1乃至3に示すものがある。
特開2001−119622号公報 特開2002−314874号公報 特開平9−284784号公報
しかし、AGCは、撮像装置の全撮像領域における輝度に従ってゲイン調整を行なうため、背景領域の輝度に影響され、画像処理を行なう対象としての被写体の撮像領域が適切な輝度となる画像データを確実に取得することは困難であるという問題がある。例えば、逆光時には被写体が暗く撮像され、順光時には被写体が明るく撮像されてしまう。
特に、撮像装置を用いた監視システムにおいては、撮像装置の撮像領域の一部の輝度が極端に高くなり、監視対象である被写体の撮像領域の輝度に関係なくゲイン調整が行なわれた場合には、監視対象を見失う危険性がある。また、撮像装置の撮像領域に対して被写体が小さく、被写体の撮像領域における輝度変化が、撮像装置の全撮像領域の輝度変化に影響を与えない場合には、ゲイン調整が行なわれないため、監視対象を見失う危険性があるという問題がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、画像処理の対象として撮像する被写体の顔の領域における画素データに基づく光量調整又はゲイン調整を実行することで、背景領域の輝度に影響されず、被写体の顔の領域が適切な輝度を有する画像データを取得する撮像システムを提供することを目的とする
開示する撮像システムは、顔を有する被写体を撮像し、水平方向及び垂直方向の夫々に複数の画素データが配列された画像データを取得し、取得した画像データから、垂直方向に配列された画素データを加算して得た加算値に基づいて、前記被写体の顔の領域を検出し、検出した顔の領域における画素データの平均が所定の範囲よりも小さい場合に光量を増加させ、前記平均が所定の範囲よりも大きい場合に光量を減少させるように構成してあることを特徴とする。本願に開示する撮像システムは、調整された光量を用いて前記被写体の撮像処理を繰り返す。
による場合は、顔を有する被写体を撮像して取得した画像データ中の、前記被写体の顔の領域における画素データの平均が所定の範囲内になるように光量を増減させて撮像することにより、画像処理の対象として撮像する被写体の顔の領域における画素データに基づく光量調整を実行し、背景領域の輝度に影響されず、被写体の顔の領域が適切な輝度を有する画像データの取得が可能となる。
本発明に係る撮像システムは、照射手段が被写体に照射する光の照射強度及び照射時間を増減するように構成してあることを特徴とする。
本発明による場合は、被写体に照射する光の照射強度及び照射時間を増減させることにより、取得する画像データにおける輝度の微妙な調整が可能となり、画像処理の実行に適した輝度を有する画像データをより確実に取得することができる。
開示する撮像システムは、顔を有する被写体を撮像して外部から入力される光を電気信号に変換し、得られた電気信号を所定の増幅率にて増幅し、増幅した電気信号に基づいて、水平方向及び垂直方向の夫々に複数の画素データが配列された画像データを生成し、生成した画像データから検出された、前記被写体の顔の領域における画素データの平均が所定の範囲よりも小さい場合に前記増幅率を増加させ、前記平均が所定の範囲よりも大きい場合に前記増幅率を減少させるように構成してあることを特徴とする。本願に開示する撮像システムは、変更された増幅率にて増幅された電気信号に基づいて画像データを順次生成することにより、前記被写体の撮像処理を繰り返す。
による場合は、外部から入力された光に基づいて生成した画像データ中の、被写体の顔の領域における画素データの平均が所定の範囲内になるように、外部から入力される光を変換して得られた電気信号を増幅する際の増幅率を増減させて撮像することにより、画像処理の対象として撮像する被写体の顔の領域における画素データに基づくゲイン調整を実行し、背景領域の輝度に影響されず、被写体の顔の領域が適切な輝度を有する画像データの取得が可能となる。
によれば、顔を有する被写体を撮像して取得した画像データ中の被写体の顔の領域における画素データに基づいて、撮像する際の光量の増減、又は外部から入力される光を変換して得られた電気信号を増幅する際の増幅率の増減を行なうことで、画像処理の対象として撮像する被写体の顔の領域における画素データに基づく光量調整又はゲイン調整を実行し、背景領域の輝度に影響されず、被写体の顔の領域が適切な輝度を有する画像データの取得ができる。また、撮像する際に被写体に照射する光の照射強度及び照射時間を増減させることにより、撮像した画像データにおける輝度の微妙な調整が可能となる。
以下に、本発明に係る撮像システムをその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
(実施の形態1)
実施の形態1に係る撮像システムは、例えば、自動車等の車両に乗車する運転者の顔を撮像できる位置に設置されたカメラで、運転者の顔を被写体として撮像し、得られた画像データに基づいてカメラのゲイン調整を行なうように構成されている。尚、カメラは、例えば、ミラー又はハンドルの配置位置近傍に取り付けられ、1秒当たり30枚の画像フレーム(画像データ)を取得するものを用いる。
図1は実施の形態1に係る撮像システムの構成例を示すブロック図であり、図中100は本発明に係る撮像システムを示している。撮像システム100は、カメラ1と、カメラ1の動作を制御する制御装置2とをケーブルCを介して接続してある。尚、カメラ1と制御装置2とは、専用のケーブルCで接続されるだけでなく、車載LAN(Local Area Network)等のネットワークを介して接続することも可能である。
カメラ1は、MPU(Micro Processor Unit)10を制御中枢としてバス18を介して接続される以下のハードウェア各部の動作を制御する。バス18には、MPU10の制御手順を示す制御プログラム等を記憶したROM11、MPU10による制御動作中に発生する種々のデータを一時的に記憶するRAM12、CCD等により構成され、外部から入力される光を電気信号に変換する撮像部(撮像素子)13、撮像部13にて変換されて得られたアナログ信号を所定の増幅率(ゲイン)で増幅する増幅器(増幅手段)14、増幅器14にて増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換してデジタルの画像フレームを生成するA/D変換器(生成手段)15、DRAM等により構成され、A/D変換器15にて生成された画像フレームを一時的に記憶するフレームメモリ16、ケーブルCを介して制御装置2とデータ伝送を行なうためのインタフェース17等が接続されている。
MPU10は、自身が備える時計手段(図示せず)により所定のタイミングを計時しながらバス18を介して上述したハードウェア各部を制御するとともに、ROM11に記憶してあるカメラ1の動作に必要な種々の制御プログラムを順次実行する。ROM11は、MPU10により実行される制御プログラムの他、増幅器14が撮像部13から入力される電気信号を増幅する際に用いる所定の増幅率を記憶する。尚、本実施の形態の増幅器14は、ケーブルCを介した制御装置2の指示に従ったMPU(増幅率変更手段)10の制御により増幅率の増減が可能に構成されており、ROM11は増幅率を増減する際の増減幅を記憶する。更に、A/D変換器15は、増幅器14から順次出力されるアナログの画像フレームを、例えば各画素を256階調(1Byte)の画素データ(輝度値)で示すデジタルの画像フレームに変換する。
従って、上述した構成のカメラ1は、MPU10による制御に従って所定のタイミングで撮像部13が画像フレームをアナログ信号として取り込み、増幅器14が増幅したアナログ信号をA/D変換器15がデジタルの画像フレームに変換し、得られた画像フレームを一旦フレームメモリ16に記憶させる。また、フレームメモリ16に記憶してある画像フレームはインタフェース17を介して制御装置2に伝送される。尚、カメラ1は、モノクロの画像フレームを取得するカメラでも、カラーの画像フレームを取得するカメラでもよい。
一方、制御装置2は、コンピュータにより構成されており、制御中枢としてのCPU(Central Processing Unit)20、CPU20の制御手順を示す制御プログラム等を記憶したハードディスク(以下、HDという)21、CPU20による制御動作中に発生する種々のデータを一時的に記憶するRAM22、DRAM等により構成され、ケーブルCを介して取得した画像フレームを一時的に記憶するフレームメモリ23、ケーブルCを介してデータ伝送を行なうためのインタフェース24等を備えている。
CPU20は、時計手段(図示せず)を備えており、所定のタイミングを計時しながら、バス25を介して接続される上述したハードウェア各部を制御するとともに、HD21に記憶してある制御プログラムを順次実行する。HD21は、制御プログラムの他、制御装置2がケーブルCを介してカメラ1から取得した画像フレームから、被写体として撮像した運転者の顔の撮像領域を検出するための領域検出処理プログラムを記憶する。また、HD21は、CPU20が行なう各処理で用いる閾値として、所定の輝度範囲を示す最小輝度値及び最大輝度値、並びに所定の輝度値を記憶する。尚、所定の輝度範囲は、カメラ1が撮像した画像フレームに行なう画像処理を精度よく実行するために適切な輝度範囲であり、実行する画像処理を考慮して適宜設定すればよい。
上述した構成の撮像システム100において、制御装置2のCPU20は、ケーブルCを介して順次カメラ1から取得してフレームメモリ23に記憶してある画像フレームに対して、HD21の領域検出処理プログラムをRAM22に読み出して順次実行する。従って、CPU20は、被写体として撮像した運転者の顔からの反射光から、カメラ1の撮像部13、増幅器14及びA/D変換器15を介して生成された顔の撮像領域を検出する検出手段として動作する。また、CPU20は、フレームメモリ23に記憶してある画像フレーム中の、上述のように検出した顔の撮像領域に含まれる画素データが示す各画素の輝度値の平均(以下、平均輝度という)を算出する平均算出手段として動作する。
更に、CPU20は、上述のように算出した、画像フレーム中の顔の撮像領域における平均輝度を、閾値としてHD21に記憶する最小輝度値及び最大輝度値と比較する比較手段として動作する。また、CPU20は、比較した結果、顔の撮像領域の平均輝度が最小輝度値よりも小さい場合に、カメラ1の増幅器14における増幅率を増加させるようにカメラ1を制御する。一方、顔の撮像領域の平均輝度が最大輝度値よりも大きい場合に、カメラ1の増幅器14における増幅率を減少させるようにカメラ1を制御する。これにより、カメラ1は、画像フレーム中の顔の撮像領域が、画像処理を精度よく実行できる輝度を有する画像フレームを取得することが可能である。
上述したように、カメラ1が撮像した画像フレームにおいて、監視対象として撮像した運転者の顔の撮像領域における平均輝度に基づいて、カメラ1の増幅器14の増幅率を増減させることにより、背景領域の輝度に影響を受けず、被写体である運転者の顔の撮像領域を、画像処理の実行に適した輝度で撮像することができる。
以下に、上述した構成の撮像システム100において、カメラ1が撮像した画像フレームに基づいて、制御装置2が行なうカメラ1におけるゲイン(増幅率)の調整処理について説明する。図2は実施の形態1に係る撮像システム100におけるカメラ1のゲインを調整する調整処理手順を示すフローチャートであり、制御装置2のCPU20は、まずカメラ1が撮像する画像フレームを取得して(S1)、フレームメモリ23に記憶させる。また、CPU20は、HD21の領域検出処理プログラムを実行し、フレームメモリ23に記憶してある画像フレームから、被写体である運転者の顔の撮像領域を検出する(S2)。尚、この顔の領域検出処理については後に詳述する。
次にCPU20は、フレームメモリ23に記憶してある画像フレーム中の、上述のように検出した顔の撮像領域に含まれる各画素データの平均を算出することにより顔の撮像領域の平均輝度を算出し(S3)、算出した平均輝度と、HD21が記憶する所定の輝度範囲を示す最大輝度値とを比較し、算出した平均輝度が最大輝度値よりも大きいか否かを判断する(S4)。CPU20は、平均輝度が最大輝度値よりも大きいと判断した場合(S4:YES)、カメラ1のゲインを所定値下げるようにカメラ1を制御し(S5)、ゲインを所定値下げた状態でカメラ1が撮像した画像フレームを取得して(S6)、ステップS2の処理に戻る。
CPU20は、ゲインを下げて撮像した画像フレームについて、顔の領域検出処理を実行し(S2)、検出した顔の撮像領域に含まれる各画素データの平均を算出することによりこの領域の平均輝度を算出し(S3)、算出した平均輝度がHD21に記憶する最大輝度値よりも小さい値となるまでステップS2からS6までの処理を繰り返す。CPU20は、ステップS4で、画像フレームについて、顔の撮像領域における平均輝度が最大輝度値よりも小さいと判断した場合(S4:NO)、ステップS3で算出した平均輝度と、HD21が記憶する所定の輝度範囲を示す最小輝度値とを比較し、算出した平均輝度が最小輝度値よりも小さいか否かを判断する(S7)。
CPU20は、平均輝度が最小輝度値よりも小さいと判断した場合(S7:YES)、カメラ1のゲインを所定値上げるようにカメラ1を制御し(S8)、ゲインを所定値上げた状態でカメラ1が撮像した画像フレームを取得して(S9)、ステップS2の処理に戻る。また、CPU20は、ゲインを上げて撮像した画像フレームについて、顔の領域検出処理を実行し(S2)、検出した顔の撮像領域に含まれる各画素データの平均を算出することによりこの領域の平均輝度を算出し(S3)、算出した平均輝度がHD21に記憶する最大輝度値よりも小さく、最小輝度値よりも大きい値となるまでステップS2からS9までの処理を繰り返す。
CPU20は、平均輝度が最小輝度値よりも大きいと判断した場合(S7:NO)、カメラ1又は制御装置2の電源がオフされた場合や、カメラ1又は制御装置2の操作部(図示せず)が操作されることにより上述したようなカメラ1のゲインの調整処理の終了が指示されたか否かを判断しており(S10)、ゲインの調整処理の終了が指示されていない場合(S10:NO)、順次カメラ1が撮像する画像フレームを取得し(S11)、上述したステップS2からS11までの処理を繰り返す。尚、ゲインの調整処理の終了が指示された場合(S10:YES)、CPU20は上述のゲイン調整処理における各処理を終了する。
上述したように、監視対象として運転者の顔を撮像した画像フレームにおいて、運転者の顔の撮像領域における平均輝度が、画像処理を実行する際に適切であると設定された輝度範囲内の値となるように、カメラ1のゲインを調整することにより、背景領域の輝度に影響されず、監視対象である顔の撮像領域の輝度に基づくゲイン調整を実行し、被写体としての運転者の顔の撮像領域が、画像処理の実行に適した輝度を有する画像フレームを撮像することができる。
以下に、上述した構成の撮像システム100において、制御装置2が行なうカメラ1のゲイン調整処理におけるサブルーチンである顔の領域検出処理(図2におけるステップS2)について説明する。尚、本実施の形態では、CPU20は、カメラ1が撮像する画像フレームに基づいて、この画像フレームに含まれる被写体としての運転者の水平方向における顔の領域を検出するように構成されている。図3は実施の形態1に係る制御装置2による顔の領域検出処理手順を示すフローチャートであり、CPU20は、HD21の領域検出処理プログラムを実行し、画像フレームの垂直方向に隣合って配列される各画素データを順次加算する(S21)。
図4は制御装置2による顔の領域の検出処理を説明するための図であり、図4(a)はカメラ1が撮像した画像フレームの例を示している。図4(a)においてXは画像フレームにおける水平方向を、Yは画像フレームにおける垂直方向を夫々示しており、画像フレームは水平方向X及び垂直方向Y夫々に複数の画素データが配列してある。CPU20は、画像フレームの垂直方向Yに配列される画素データを順次加算することにより、図4(b)に示すようなグラフを算出する。図4(b)のグラフにおいては、横軸に水平方向Xを、縦軸に算出された加算値、具体的には輝度和を夫々示している。
ここで、顔の領域は、髪の領域及び背景領域と比較して明るく撮像される傾向にあり、上述のように算出した輝度和に基づき顔の領域を特定することができ、本実施の形態におけるCPU20は、HD21に予め設定された閾値としての所定の輝度値を用い、上述のように算出された輝度和が所定の輝度値よりも大きい場合に、当該輝度和に算出された画素データは、顔の領域内の画像データであると判断し、顔の領域を特定する(S22)。具体的には、CPU20は、上述のように算出した輝度和と所定の輝度値とを比較し、その結果が、前記輝度和が所定の輝度値よりも大きい領域、例えば、図4(c)中にF1で示す領域を顔の領域と特定することができる。尚、図4(c)中のF1aは顔の領域の左端位置を、F1bは顔の領域の右端位置を夫々示している。
また、画像フレームの水平方向の画素データの変化は、背景の領域から顔の領域へ、及び顔の領域から背景の領域へ変化する箇所が、他の箇所と比較して大きく変化する傾向にあり、上述のように算出した輝度和の変化量に基づいても顔の領域を特定することができる。従って、CPU20は、上述のように算出した輝度和について、水平方向Xの各位置において、各位置の輝度和を中心として、水平方向Xの左右に所定数の画素間での変化量を算出し、夫々算出された変化量が大きく変化する位置、例えば、図4(d)中にF2aで示す位置を、水平方向Xにおける顔の輪郭部分であると特定する特定手段として動作し、顔の領域の左端位置として顔の領域を特定する(S23)。
尚、図4(d)においては、変化量に基づく顔の領域の特定処理によっては、顔の領域の右端位置は特定されず、このような場合には、図4(c)に示すように、所定の輝度値に基づき特定された右端位置F1bを、顔の領域の右端位置として顔の領域を特定し、CPU10は、特定した顔の領域をRAM12に記憶して(S24)、顔の領域検出処理を終了する。
上述したように、カメラ1が撮像する画像フレーム中の処理対象となる領域、即ち、運転者の顔の撮像領域における輝度情報(平均輝度)に基づいて、撮像部13から出力されるアナログ信号を増幅させる際の増幅率を増減させることにより、背景領域のように処理対象ではない領域における輝度情報に影響されず、画像処理の実行に適した輝度にて被写体を撮像することができる。尚、カメラ1が撮像する画像フレームから、画像処理の処理対象としての顔の撮像領域を検出する方法は、上述したような、画像フレームの水平方向の領域を検出する方法には限られない。
(実施の形態2)
以下に、実施の形態2に係る撮像システムについて説明する。尚、上述した実施の形態1の撮像システム100と同様の構成を有するものについては同一の符号を付して説明を省略する。図5は実施の形態2に係る撮像システムの構成例を示すブロック図であり、図中101は実施の形態2の撮像システムを示している。撮像システム101は、撮像手段としてのカメラ1と、被写体に対して光を照射する照射手段としてのLED(Light Emitting Diode)3と、カメラ1及びLED3の動作を制御する制御装置2とを備えている。また、カメラ1と制御装置2とは、上述した実施の形態1の撮像システム100と同様にケーブルCを介して接続されている。
制御装置2は、ケーブルC1を介してLED3を制御するためのLED用インタフェース26を備えており、LED用インタフェース26に接続されたケーブルC1を介してLED3と接続している。尚、カメラ1、制御装置2及びLED3は夫々、専用のケーブルC、C1で接続されるだけでなく、車載LAN等のネットワークを介して接続することも可能である。また、本実施の形態の制御装置2において、CPU20は、カメラ1が撮像した画像フレームの画素データ(輝度情報)に基づいてLED3が照射する光の照射強度及び照射時間の増減を制御する光量調整手段として動作する。ここで、カメラ1のシャッター(図示せず)の開放時間以上にLED3の照射時間を増加させた場合や、シャッターが開いていないときにLED3を照射させた場合には、画像フレーム中の各画素データが示す輝度情報は変化しないため、CPU20は、カメラ1のシャッターの開放時間(シャッタースピード)に同期させて、LED3の照射タイミング及び照射時間を制御する。
上述した構成の撮像システム101において、制御装置2のCPU20は、実施の形態1の制御装置2と同様に、ケーブルCを介して順次カメラ1から取得してフレームメモリ23に記憶する画像フレームに対して、HD21の領域検出処理プログラムをRAM22に読み出して順次実行して、被写体として撮像した運転者の顔の撮像領域を検出する。また、CPU20は、フレームメモリ23に記憶してある画像フレーム中の、上述のように検出した顔の撮像領域に含まれる画素データが示す各画素の輝度値の平均(平均輝度)を算出し、算出した平均輝度を、閾値としてHD21に記憶する最小輝度値及び最大輝度値と比較する。
また、CPU20は、比較した結果、顔の撮像領域における平均輝度が最小輝度値よりも小さい場合に、LED3が照射する光の照射強度及び照射時間を適切に増加させ、カメラ1の撮像部13に入力される光の光量を増加させるようにLED3を制御する。一方、顔の撮像領域の平均輝度が最大輝度値よりも大きい場合に、LED3が照射する光の照射強度及び照射時間を適切に減少させ、カメラ1の撮像部13に入力される光の光量を減少させるようにLED3を制御する。これにより、カメラ1は、画像フレーム中の顔の撮像領域が、画像処理を精度よく実行できる輝度を有する画像フレームを取得することが可能である。
上述したように、カメラ1が撮像した画像フレームにおいて、監視対象として撮像した運転者の顔の撮像領域における平均輝度に基づいて、LED3が被写体である運転者の顔に照射する光の照射強度及び照射時間を増減させることにより、背景領域の輝度に影響を受けず、被写体である運転者の顔の撮像領域を、画像処理の実行に適切な輝度で撮像することが可能となる。
以下に、上述した構成の撮像システム101において、カメラ1が撮像した画像フレームに基づいて、制御装置2が行なうLED3における光量の調整処理について説明する。図6は実施の形態2に係る撮像システム101におけるLED3の光量を調整する調整処理手順を示すフローチャートであり、制御装置2のCPU20は、まずカメラ1が撮像する画像フレームを取得して(S31)、フレームメモリ23に記憶させる。また、CPU20は、HD21の領域検出処理プログラムを実行し、フレームメモリ23に記憶してある画像フレームから、被写体である運転者の顔の撮像領域を検出する(S32)。尚、この顔の領域検出処理は、上述した実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
次にCPU20は、フレームメモリ23に記憶してある画像フレーム中の、上述のように検出した顔の撮像領域に含まれる各画素データの平均を算出することにより顔の撮像領域の平均輝度を算出し(S33)、算出した平均輝度と、HD21が記憶する所定の輝度範囲を示す最大輝度値とを比較し、算出した平均輝度が最大輝度値よりも大きいか否かを判断する(S34)。CPU20は、平均輝度が最大輝度値よりも大きいと判断した場合(S34:YES)、LED3が照射する光の光量を減少させるように制御し(S35)、減少された光量でLED3を発光させたときにカメラ1が撮像した画像フレームを取得して(S36)、ステップS32の処理に戻る。尚、LED3の光量は、LED3が照射する光の照射強度及び照射時間を適切に変更することにより増減される。
CPU20は、LED3の光量を減少させて撮像した画像フレームについて、顔の領域検出処理を実行し(S32)、検出した顔の撮像領域に含まれる各画素データの平均を算出することによりこの領域の平均輝度を算出し(S33)、算出した平均輝度が、HD21に記憶する最大輝度値よりも小さい値となるまでステップS32からS36までの処理を繰り返す。CPU20は、ステップS34で、画像フレームについて、顔の撮像領域における平均輝度が最大輝度値よりも小さいと判断した場合(S34:NO)、ステップS33で算出した平均輝度と、HD21が記憶する所定の輝度範囲を示す最小輝度値とを比較し、算出した平均輝度が最小輝度値よりも小さいか否かを判断する(S37)。
CPU20は、平均輝度が最小輝度値よりも小さいと判断した場合(S37:YES)、LED3の光量を増加させるように制御し(S38)、増加された光量でLED3を発光させたときにカメラ1が撮像した画像フレームを取得して(S39)、ステップS32の処理に戻る。また、CPU20は、LED3の光量を増加させて撮像した画像フレームについて、顔の領域検出処理を実行し(S32)、検出した顔の撮像領域に含まれる各画素データの平均を算出することによりこの領域の平均輝度を算出し(S33)、算出した平均輝度が、HD21に記憶する最大輝度値よりも小さく、最小輝度値よりも大きい値となるまでステップS32からS39までの処理を繰り返す。
CPU20は、平均輝度が最小輝度値よりも大きいと判断した場合(S37:NO)、カメラ1又は制御装置2の電源がオフされた場合や、カメラ1又は制御装置2の操作部が操作されることにより上述したようなLED3の光量の調整処理の終了が指示されたか否かを判断しており(S40)、光量の調整処理の終了が指示されていない場合(S40:NO)、順次カメラ1が撮像する画像フレームを取得し(S41)、上述したステップS32からS41までの処理を繰り返す。尚、LED3の光量の調整処理の終了が指示された場合(S40:YES)、CPU20は上述した光量調整処理における各処理を終了する。
上述したように、監視対象として運転者の顔を撮像した画像フレームにおいて、運転者の顔の撮像領域における平均輝度が、画像処理を実行するのに適切であると設定された輝度範囲内の値となるように、LED3が照射する光の照射強度及び照射時間を調整することにより、背景領域の輝度に影響されずに、監視対象の撮像領域の輝度に基づくLED3の光量調整を実行し、被写体としての運転者の顔の撮像領域が、画像処理の実行に適した輝度を有する画像フレームを撮像することができる。
(実施の形態3)
以下に、実施の形態3に係る撮像システムについて説明する。尚、上述した実施の形態2の撮像システム101と同様の構成を有するものについては同一の符号を付して説明を省略する。図7は実施の形態3に係る撮像システムの構成例を示すブロック図であり、図中102は実施の形態3の撮像システムを示している。撮像システム102は、実施の形態2の撮像システム101と同様に、カメラ1と、LED3と、カメラ1及びLED3の動作を制御する制御装置2とを備えている。また、本実施の形態の制御装置2は、フレームメモリ23の他に、フレームメモリ23に記憶してある画像フレームを後の処理に利用する際に記憶しておくための保存用フレームメモリ27を備えている。
更に、本実施の形態の制御装置2は、上述した実施の形態1及び2における制御装置2のHD21が記憶する領域検出処理プログラムを有しておらず、CPU20は、異なる光量でLED3を発光させた場合に撮像した2つの画像フレームに基づいて、これらの画像フレーム中の、被写体として撮像された運転者の顔の撮像領域を検出するように構成されている。
具体的には、制御装置2において、CPU20がLED3を発光させずにカメラ1が撮像した画像フレームを一旦フレームメモリ23に記憶させた後、この画像フレームをフレームメモリ23から読み出して保存用フレームメモリ27に記憶させる。次に、CPU20が所定の光量でLED3を発光させてカメラ1が撮像した画像フレームをフレームメモリ23に記憶させる。従って、保存用フレームメモリ27は、CPU20の制御による第1光量としてLED3を発光させずに撮像した画像フレームを記憶する第1記憶手段として動作し、フレームメモリ23は、CPU20の制御による第2光量としてLED3を発光させて撮像した画像フレームを記憶する第2記憶手段として動作する。
CPU20は、保存用フレームメモリ27に記憶してある画像フレームと、フレームメモリ23に記憶してある画像フレームとについて、対応する画素の画素データ(輝度値)の差分(差分値)を算出する差分算出手段として動作する。また、CPU20は、算出した差分を、HD21に記憶する所定の閾値と比較し、比較した結果、算出した差分が所定の閾値よりも大きい領域を検出する。
ここで、ミラー又はハンドルの近傍に取り付けたカメラ1及びLED3を利用して運転者の顔を撮像した場合、背景と比較して撮像距離が短い運転者の顔が、LED3が照射する光の影響を受け易い。従って、上述したように、LED3を発光させて撮像した画像フレームと、LED3を発光させずに撮像した画像フレームとにおいて、各画素データにおける差分が大きい領域は、運転者の顔の撮像領域であると特定することができる。
上述した構成の撮像システム102において、制御装置2のCPU20は、カメラ1が撮像した画像フレームに対して、上述した処理を実行することにより、被写体として撮像した運転者の顔からの反射光に基づいて、カメラ1の撮像部13、増幅器14及びA/D変換器15が生成した顔の撮像領域を検出する。また、CPU20は、フレームメモリ23に記憶してある画像フレーム中の、上述のように検出した顔の撮像領域に含まれる画素データが示す各画素の輝度値の平均を算出し、算出した平均輝度を、閾値としてHD21に記憶する最小輝度値及び最大輝度値と比較する。
また、CPU20は、比較した結果、顔の撮像領域における平均輝度が最小輝度値よりも小さい場合に、LED3が照射する光の照射強度及び照射時間を適切に増加させ、カメラ1の撮像部13に入力される光の光量を増加させるようにLED3を制御する。一方、顔の撮像領域の平均輝度が最大輝度値よりも大きい場合に、LED3が照射する光の照射強度及び照射時間を適切に減少させ、カメラ1の撮像部13に入力される光の光量を減少させるようにLED3を制御する。
上述したように、カメラ1が撮像した画像フレームにおいて、監視対象として撮像した運転者の顔の撮像領域における平均輝度に基づいて、LED3が被写体である運転者の顔に照射する光の照射強度及び照射時間を増減させることにより、背景領域の輝度に影響を受けず、被写体である運転者の顔の撮像領域を、画像処理の実行に適切な輝度で撮像することが可能となる。
尚、上述した構成の撮像システム102において、カメラ1が撮像する画像フレームに基づいて、制御装置2が行なうLED3における光量の調整処理については、上述した実施の形態2(図6)と同様であるので説明を省略する。
以下に、上述した構成の撮像システム102において、制御装置2が行なうLED3の光量の調整処理におけるサブルーチンである顔の領域検出処理について説明する。図8は実施の形態3に係る制御装置2による顔の領域検出処理手順を示すフローチャートであり、CPU20は、ケーブルC1を介してLED3を発光させない場合にカメラ1が撮像した画像フレームを取得してフレームメモリ23に一旦記憶した後、保存用フレームメモリ27に記憶させる(S51)。次にCPU20は、LED3を所定の光量にて発光させた場合にカメラ1が撮像した画像フレームを取得してフレームメモリ23に記憶させる(S52)。
次にCPU20は、保存用フレームメモリ27に記憶してある画像フレームと、フレームメモリ23に記憶してある画像フレームとについて、対応する画素の画素データの差分値を算出し(S53)、算出した各差分値と所定の閾値とを比較する。CPU20は、比較した結果、算出した差分値が所定の閾値よりも大きい値を有する領域を抽出し(S54)、抽出した領域を、被写体としての運転者の顔の撮像領域であると特定して顔の領域検出処理を終了する。
このように、LED3を発光させて撮像した画像フレームと、LED3を発光させずに撮像した画像フレームとにおいて、各画素における画素データの差分値が大きい領域を、運転者の顔の撮像領域であると特定することにより、比較的単純な処理にて、画像処理の処理対象である領域を検出することができる。尚、上述した実施の形態3における撮像システム102では、CPU20が、LED3により運転者の顔に照射する光の照射強度及び照射時間を増減させることにより、被写体である運転者の顔の撮像領域が、画像処理の実行に適切な輝度を有する画像フレームを撮像しているが、実施の形態1における撮像システム100と同様に、CPU20が、カメラ1の増幅器14の増幅率を増減させる構成であっても同様の効果が得られる。
(実施の形態4)
以下に、実施の形態4に係る撮像システムについて説明する。尚、本実施の形態の撮像システムは、上述した実施の形態3の撮像システム102と同様の構成であるので説明を省略する。
本実施の形態の撮像システムにおいて、制御装置2のCPU20は、上述の実施の形態3で説明したように、LED3を発光させないで撮像した画像フレームと、LED3を発光させて撮像した画像フレームとに基づいて、画像フレーム中の顔の撮像領域を検出するように構成してある。また、CPU20は、フレームメモリ23に記憶してある画像フレーム中の、検出した顔の撮像領域に含まれる各画素データが示す各画素の平均輝度を算出し、算出した平均輝度を、閾値としてHD21に記憶する最小輝度値及び最大輝度値と比較する。
また、CPU20は、比較した結果、顔の撮像領域における平均輝度が最小輝度値よりも小さい場合に、カメラ1の増幅器14における増幅率を増加させるようにカメラ1を制御するとともに、LED3が照射する光の照射強度及び照射時間を適切に増加させ、カメラ1の撮像部13に入力される光の光量を増加させるようにLED3を制御する。一方、顔の撮像領域における平均輝度が最大輝度値よりも大きい場合に、カメラ1の増幅器14における増幅率を減少させるようにカメラ1を制御するとともに、LED3が照射する光の照射強度及び照射時間を適切に減少させ、カメラ1の撮像部13に入力される光の光量を減少させるようにLED3を制御する。
ここで、LED3が照射する光の照射強度及び照射時間の増減による画像フレームの輝度の調整は、カメラ1の増幅器14における増幅率の増減による場合と比較して、微妙な調整が可能である。そこで、本実施の形態では、CPU20は、上述のように算出した顔の撮像領域の平均輝度が最小輝度値よりも所定値以上小さい場合に、カメラ1の増幅器14の増幅率を増加させ、また、顔の撮像領域の平均輝度と最小輝度値との差が所定値以下である場合に、LED3が照射する光の照射強度及び照射時間を適切に増加させるように、カメラ1及びLED3を制御する。一方、CPU20は、顔の撮像領域の平均輝度が最大輝度値よりも所定値以上大きい場合に、カメラ1の増幅器14の増幅率を減少させ、また、顔の撮像領域の平均輝度と最大輝度値との差が所定値以下である場合に、LED3が照射する光の照射強度及び照射時間を適切に減少させるように、カメラ1及びLED3を制御する。
上述したように、カメラ1が撮像した画像フレームにおいて、監視対象として撮像した運転者の顔の撮像領域における平均輝度に基づいて、LED3が被写体である運転者の顔に照射する光の照射強度及び照射時間を増減させ、また、カメラ1の増幅器14の増幅率を増減させることにより、背景領域の輝度に影響を受けず、被写体である運転者の顔の撮像領域を、画像処理の実行に適した輝度で撮像することが可能となるとともに、画像フレームにおける輝度情報の微調整も可能である。
以下に、本実施の形態の撮像システムにおいて、カメラ1が撮像した画像フレームに基づいて、制御装置2が行なうLED3における光量の調整処理及びカメラ1におけるゲインの調整処理について説明する。図9は実施の形態4に係る撮像システムにおけるLED3の光量を調整する調整処理手順及びカメラ1のゲインを調整する調整処理手順を示すフローチャートであり、制御装置2のCPU20は、まずカメラ1が撮像する画像フレームを取得して(S61)、フレームメモリ23に記憶させる。また、CPU20は、上述の実施の形態3(図8)で説明した顔の領域検出処理実行し、フレームメモリ23に記憶してある画像フレームから、被写体である運転者の顔の撮像領域を検出する(S62)。具体的には、LED3を発光させずに撮像した画像フレームと、LED3を発光させて撮像した画像フレームとに基づく顔の領域検出処理を実行する。
次にCPU20は、フレームメモリ23に記憶してある画像フレーム中の、上述のように検出した顔の撮像領域に含まれる各画素データの平均を算出することにより顔の撮像領域の平均輝度を算出し(S63)、算出した平均輝度と、HD21が記憶する所定の輝度範囲を示す最大輝度値とを比較し、算出した平均輝度が最大輝度値よりも大きいか否かを判断する(S64)。CPU20は、平均輝度が最大輝度値よりも大きいと判断した場合(S64:YES)、平均輝度と最大輝度値との差が所定値以上あり、平均輝度が最大輝度値よりも所定値以上大きいか否かを判断する(S65)。CPU20は、所定値以上大きいと判断した場合(S65:YES)、カメラ1のゲイン(増幅率)を所定値下げるようにカメラ1を制御し(S66)、ゲインを所定値下げた状態でカメラ1が撮像した画像フレームを取得して(S67)、ステップS62の処理に戻る。
また、CPU20は、平均輝度が最大輝度値よりも大きく、平均輝度と最大輝度値との差が所定値未満であると判断した場合(S65:NO)、LED3が照射する光の光量を減少させるように制御し(S68)、減少された光量でLED3を発光させたときにカメラ1が撮像した画像フレームを取得して(S69)、ステップS62の処理に戻る。CPU20は、画像フレーム中の顔の撮像領域の平均輝度が、HD21に記憶する最大輝度値よりも小さい値となるまでステップS62からS69までの処理を繰り返す。CPU20は、ステップS64で、画像フレーム中の顔の撮像領域の平均輝度が最大輝度値よりも小さいと判断した場合(S64:NO)、ステップS63で算出した平均輝度と、HD21が記憶する所定の輝度範囲を示す最小輝度値とを比較し、算出した平均輝度が最小輝度値よりも小さいか否かを判断する(S70)。
CPU20は、平均輝度が最小輝度値よりも小さいと判断した場合(S70:YES)、平均輝度と最小輝度値との差が所定値以上あり、平均輝度が最小輝度値よりも所定値以上小さいか否かを判断する(S71)。CPU20は、所定以上小さいと判断した場合(S71:YES)、カメラ1のゲインを所定値上げるようにカメラ1を制御し(S72)、ゲインを所定値上げた状態でカメラ1が撮像した画像フレームを取得して(S73)、ステップS62の処理に戻る。また、CPU20は、平均輝度が最小輝度値よりも小さく、平均輝度と最小輝度値との差が所定値未満であると判断した場合(S71:NO)、LED3が照射する光の光量を増加させるように制御し(S74)、増加された光量でLED3を発光させたときにカメラ1が撮像した画像フレームを取得して(S75)、ステップS62の処理に戻る。
CPU20は、画像フレーム中の顔の撮像領域の平均輝度が、HD21に記憶する最大輝度値よりも小さく、最小輝度値よりも大きい値となるまでステップS62からS75までの処理を繰り返す。また、CPU20は、平均輝度が最小輝度値よりも大きいと判断した場合(S70:NO)、カメラ1又は制御装置2の電源がオフされた場合や、カメラ1又は制御装置2の操作部が操作されることにより上述したような、カメラ1のゲインの調整処理及びLED3の光量の調整処理の終了が指示されたか否かを判断しており(S76)、光量の調整処理の終了が指示されていない場合(S76:NO)、順次カメラ1が撮像する画像フレームを取得し(S77)、上述したステップS62からS77までの処理を繰り返す。尚、カメラ1のゲインの調整処理及びLED3の光量の調整処理の終了が指示された場合(S76:YES)、CPU20は上述した調整処理における各処理を終了する。
上述したように、監視対象として運転者の顔を撮像した画像フレームにおいて、運転者の顔の撮像領域における平均輝度が、画像処理を実行するのに適切であると設定された輝度範囲内の値となるように、カメラ1のゲインを調整し、また、LED3が照射する光の照射強度及び照射時間を調整することにより、撮像した画像フレームにおける輝度情報の微調整が可能であり、背景領域の輝度に影響されずに、監視対象の撮像領域の輝度に基づくLED3の光量調整を実行し、被写体としての運転者の顔の撮像領域が、画像処理の実行に適した輝度を有する画像フレームを撮像することができる。
ここで、上述した実施の形態4における撮像システムでは、実施の形態3で説明したように、LED3を発光させずに撮像した画像フレーム及びLED3を発光して撮像した画像フレームに基づいて、画像処理対象である運転者の顔の撮像領域を検出しているが、実施の形態1及び2において説明したような領域検出処理プログラムをCPU20が実行する構成であっても同様の効果が得られる。
尚、カメラ1が撮像する画像フレームから、被写体としての運転者の顔の撮像領域を検出する処理として、実施の形態1及び2では、カメラ1が撮像する画像フレームに含まれる運転者の水平方向における顔の領域を検出する処理を実行し、実施の形態3及び4では、LED3を発光させずに撮像した画像フレーム及びLED3を発光して撮像した画像フレームの差分から運転者の顔の領域を検出する処理を実行しているが、これらの処理に限られない。また、上述した実施の形態2乃至4においては、カメラ1が撮像する画像フレームにおける輝度を調整する方法として、LED3が照射する光の照射強度及び照射時間を増減するように構成してあるが、外部から撮像部13へ入力される光の量を調整する絞りを開閉させる構成であってもよい。
実施の形態1に係る撮像システムの構成例を示すブロック図である。 実施の形態1に係る撮像システムにおけるカメラのゲインを調整する調整処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る制御装置による顔の領域検出処理手順を示すフローチャートである。 制御装置による顔の領域の検出処理を説明するための図である。 実施の形態2に係る撮像システムの構成例を示すブロック図である。 実施の形態2に係る撮像システムにおけるLEDの光量を調整する調整処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る撮像システムの構成例を示すブロック図である。 実施の形態3に係る制御装置による顔の領域検出処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態4に係る撮像システムにおけるLEDの光量を調整する調整処理手順及びカメラのゲインを調整する調整処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
100,101,102 撮像システム
1 カメラ(撮像手段)
10 MPU(増幅率変更手段)
13 撮像部(撮像素子)
14 増幅器(増幅手段)
15 A/D変換器(生成手段)
20 CPU(光量調整手段、差分算出手段、検出手段、平均算出手段、比較手段)
23 フレームメモリ(第2記憶手段)
27 保存用フレームメモリ(第1記憶手段)
3 LED(照射手段)

Claims (3)

  1. 顔を有する被写体を撮像し、水平方向及び垂直方向の夫々に複数の画素データが配列された画像データを取得する撮像手段と、前記撮像手段が取得した画像データに基づいて光量を調整する光量調整手段とを備える撮像システムにおいて、
    前記撮像手段が取得した画像データから、垂直方向に配列された画素データを加算して得た加算値に基づいて、前記被写体の顔の領域を検出する検出手段と、
    前記検出手段が検出した顔の領域における画素データの平均を算出する平均算出手段と、
    前記平均算出手段が算出した平均を所定の範囲と比較する比較手段とを備え、
    前記光量調整手段は、前記平均が所定の範囲よりも小さい場合に光量を増加させ、前記平均が所定の範囲よりも大きい場合に光量を減少させ
    前記撮像手段は、前記光量調整手段により調整された光量を用いて、前記顔を有する被写体の撮像処理を繰り返すように構成してあることを特徴とする撮像システム。
  2. 前記顔を有する被写体に光を照射する照射手段を備え、
    前記光量調整手段は、
    前記照射手段が照射する光の照射強度及び照射時間を増減させるように構成してあることを特徴とする請求項1に記載の撮像システム。
  3. 顔を有する被写体を撮像して外部から入力される光を電気信号に変換する撮像素子と、前記撮像素子が変換した電気信号を所定の増幅率にて増幅する増幅手段と、前記増幅手段が増幅した電気信号に基づいて、水平方向及び垂直方向の夫々に複数の画素データが配列された画像データを生成する生成手段とを備える撮像システムにおいて、
    前記生成手段が生成した画像データから、垂直方向に配列された画素データを加算して得た加算値に基づいて、前記被写体の顔の領域を検出する検出手段と、
    前記検出手段が検出した顔の領域における画素データの平均を算出する平均算出手段と、
    前記平均算出手段が算出した平均を所定の範囲と比較する比較手段と、
    前記平均が所定の範囲よりも小さい場合に前記増幅率を増加させ、前記平均が所定の範囲よりも大きい場合に前記増幅率を減少させる増幅率変更手段とを備え
    前記増幅率変更手段により変更された増幅率にて前記増幅手段により増幅された電気信号に基づいて前記生成手段が画像データを生成することにより、前記顔を有する被写体の撮像処理を繰り返すことを特徴とする撮像システム。
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