JP4273375B2

JP4273375B2 - Packed product of paste product

Info

Publication number: JP4273375B2
Application number: JP21155199A
Authority: JP
Inventors: 道男須川; 哲男松下
Original assignee: Asahi Kasei Pax Corp
Current assignee: Asahi Kasei Pax Corp
Priority date: 1999-07-27
Filing date: 1999-07-27
Publication date: 2009-06-03
Anticipated expiration: 2019-07-27
Also published as: JP2001030445A

Description

【０００１】
【発明が属する技術分野】
本発明はハム・ソーセージなど魚肉或いは畜肉の練製品の棒状で張りのある密封袋包装体、いわゆるロケット包装体製造用フィルム及び包装体に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、魚肉、畜肉のすり身の成形品である練製品、特にハム、ソーセージ等の包装体は、芽胞菌にいたるまで完全に滅菌する必要上、充填・密封後にボイル又はレトルト滅菌されていた。更に、密封袋内に水滴や気泡を残すと腐敗菌の増殖を誘発するため、包装形態は、主として気泡や遊離水を極力排除し、一端を持って立てれば容易に起立状態を維持できるような張りのある密封袋、すなわちロケット包装体であった。このような密封袋を得るためには、使用するフィルムはボイル又はレトルト滅菌条件に耐えうる耐熱性、滅菌時に収縮して袋内容物を圧迫する熱収縮性、保存中に変質・腐敗を速める空気を確実に遮断できる空気遮断性、製袋を容易にする熱融着性及び商品価値の高い形状の製品が得られる柔軟性を有することが要求される。
【０００３】
このような条件を充足する素材として、従来からポリ塩化ビニリデンフィルムが使用されてきた。しかしながら、ポリ塩化ビニリデンは塩素含有率が高く、焼却時にダイオキシン類を発生するおそれがあるため、ポリ塩化ビニリデンに代わるフィルム素材としては芳香族基を含有するポリアミドが使用されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
製造工程及び流通工程を考慮すると、ロケット包装体は最外層のフィルムの滑り性が要求される。滑り性が悪いと包装体製造時、充填機でのフィルム送りが円滑でなかったり、包装体の滑りが悪くなって製造工程中のベルトコンベア上で包装体同士が密着して塊状になって搬送が滞り、製造効率を低下させたりする。更に、包装体を数本まとめて外装袋に充填する際に、外装袋に円滑に挿入できない問題も発生する。また、流通上も滑り性の悪いロケット包装体は袋同士が密着して取扱い難いばかりでなく、手触りも悪く商品価値を低下させていた。
【０００５】
従来から滑り性を改良するため、スリップ剤としてオレイン酸アミド、エルカ酸アミド、ステアリン酸アミドのような高級脂肪酸アミドやメチレンビスステアリン酸アミドのようなアルキレンビス脂肪酸アミドを樹脂に混合して使用していた。これらのスリップ剤はフィルムになった後にフィルム表面に移行してフィルム同士、フィルムと他の接触物との滑り摩擦抵抗を減少させる作用を有するものである。このスリップ剤はハム・ソーセージ等の練製品製造工程の加熱殺菌工程で用いる熱媒体である水や水蒸気によって溶出、抽出除去されるため殺菌後の包装体の滑り性は著しく悪化する。この現象は例えば魚肉ソーセージの場合のように１２０℃、２０〜３０分というレトルト条件下では著しく、その後の製造・流通工程で滑り不良のトラブルを引き起こす問題があった。
また、別の問題として加熱殺菌時の高温のため練製品中にスリップ剤が溶出・抽出されて混合し、製品の味覚に悪影響を及ぼす問題があった。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決することを目的とし、その構成は熱収縮性フィルム層、特に芳香族基を有するポリアミドとナイロン６との混合物又は共押出しフィルムの両面にポリオレフィン層が積層され、包装体としたときに袋の外側になるポリオレフィン層に、アンチブロッキング剤微粒子を３００〜２０００ｐｐｍ含有させ、ポリオレフィン層の少なくとも１層が、直接又は酸変性ポリプロピレン押出し層を介して熱収縮性フィルムに、押出しラミネート法により積層されていることを特徴とする。
【０００７】
すなわち、本発明は、滑り性付与剤としてのスリップ剤を使用せず、固形の微細なアンチブロッキング剤粒子をポリオレフィンフィルム層に含有させるものである。アンチブロッキング剤は固形の微細な粒子であり、樹脂に混入しフィルムの表面層に粒子による微細な凹凸を付与し、フィルム同士又は他の接触物との接触面積を減少し、滑り摩擦抵抗を減少させる作用を有するものであり、本発明では少なくとも包装体としたとき、外側になるポリオレフィン層に含有させる。アンチブロッキング剤の種類としては合成ゼオライト、ケイソウ土、ポリメチルメタクリレート粒子、シリカ質粒子等、有機、無機の耐熱性各種素材がある。
【０００８】
更に、好ましくは積層フィルムの柔軟性を高めることによりロケット包装における両端のアルミニウムワイヤーによる密封結紮を容易にし、加熱収縮後の包装体の肩部のシワが少なくなって丸味をおび、製品としての外観がよくなる。積層フィルムの柔軟性を高めるには積層するにあたり、熱収縮性フィルム層にポリオレフィンフィルム層を押出しラミネートする方法が好ましい。この方法によると、同一フィルム構成であってもポリオレフィンフィルムを接着剤を用いてドライラミネート法により積層した場合よりも柔軟性がはるかに向上し、積層フィルムの熱収縮率も向上する。
【０００９】
【発明の実施の形態】
本発明における練製品とは、ハムやソーセージであり、原料は畜肉であっても魚肉であってもよい。これらの食品は腐敗し易いため密封後にボイル又はレトルト滅菌処理を行う。包装体の形態は、チューブ状に押出し製膜されたフィルム或いはフィルムの長さ方向の両端をタテ融着して筒状にしたフィルムに、ハム・ソーセージの素材である魚肉、畜肉のペーストを充填して両端を結紮或いは融着し、ボイル又はレトルト滅菌して滅菌と同時にフィルムを収縮させ、包装体に張りをもたせた練製品のロケット包装体である。商品全体に緊張感を与え余分の気泡や水滴を集結させず、商品の品質を向上させる。
【００１０】
本発明における熱収縮性フィルムとしてはナイロン又はポリ塩化ビニリデンフィルムがあるが、焼却時に公害の発生を防止する意味で塩素を含有しないナイロンが好ましい。ナイロンとしてはナイロン６が一般的であるが、芳香族基を含有するナイロンは空気遮断性を向上させる。芳香族基を含有するナイロンとしてはメタキシレンジアミンとアジピン酸の重合体や、メタキシレンジアミンとεカプロラクタムやアジピン酸との重合体等がある。これらをＭＸＤと表記する。一般にはこれら芳香族基を含有するナイロンとナイロン６の混合物のフィルム、又は芳香族基を含有するナイロンとナイロン６との共押出しフィルムが使用される。これらをＭＸＤ６ナイロンと表記する。
【００１１】
熱収縮性フィルムの両面には熱融着性のポリオレフィン層を積層する。ポリオレフィンとしてはポリエチレンやポリプロピレンがあるが、耐熱性を考慮すると高密度ポリエチレンやポリプロピレンが好ましい。ポリプロピレンにはプロピレンのホモポリマー樹脂、プロピレンにエチレン成分などの他の共重合性モノマーをランダム又はブロック共重合した共重合体樹脂がある。フィルムを筒状にするにあたり、内面同士を対向させてタテ融着させるいわゆる合掌張りであれば一方の面のみに熱融着性層を設ければ足りるが、合掌張りはタテ融着部においてフィルムが３層重なる。フィルム端部の内面と外面を重ね合わせてタテ融着させるいわゆる封筒張りであれば、タテ融着部においてフィルムが２層重なるのみで両端の結紮或いは融着不良の問題が発生し難く好ましいタテ融着方法である。封筒張りにするためには熱収縮性フィルムの両面に熱融着層を設ける必要がある。
【００１２】
積層するにあたっては２枚以上のフィルムを接着剤を用いて貼り合わせるドライラミネート法、一方のフィルムに他方のフィルム素材を溶融し押出して積層する押出しラミネート法がある。同一の厚みの同一フィルムであっても押出しラミネート法で得られた積層フィルムは熱収縮率が高く、柔軟性に富む。したがって、熱収縮性フィルムへのポリオレフィン層の積層は内側、外側層とも押出しラミネート法が最も好ましく、次いで内層又は外層のいずれかの層のみドライラミネート法により融着したフィルムを積層し、他の層の積層は押出しラミネート法によることが好ましい。押出しラミネート法においては、ＭＸＤ６とポリプロピレンとの親和性が不十分であり、ＭＸＤ６フィルムの表面をオゾン処理やコロナ処理により活性化して接着性を向上させることが好ましい。或いはマレイン酸等のカルボン酸を共重合させた酸変性ポリプロピレンを介してポリプロピレンを押出しラミネートする方法も採用される。
【００１３】
アンチブロッキング剤としては、無機及び有機の耐熱性で硬質の球状或いは不定型の微粒子が好ましい。例えば合成ゼオライト、ケイソウ土、シリカ質微粒子、球状ポリメチルメタクリレート等を挙げることができる。平均粒径は０．１〜１０μｍ、好ましくは２〜５μｍである。添加量は熱融着フィルム素材に対し３００〜２０００ｐｐｍ、好ましくは８００〜１５００ｐｐｍである。アンチブロッキング剤の添加量が３００ｐｐｍ未満では外側のフィルムの滑り性が不十分であり、２０００ｐｐｍを越えるとアンチブロッキング剤の微粒子が凝集して大きな塊になり、ポリプロピレン層の強度を低下させる。
【００１４】
アンチブロッキング剤粒子は不溶性で、包装体の加熱殺菌処理時に溶出・抽出されることがないため、その後の包装体の製造工程、流通工程で滑り不良によるトラブルを引き起こすおそれがない。同時に練製品中に溶出・抽出されて製品の味覚に悪影響を及ぼすおそれもない。
【００１５】
表１に示す量のアンチブロッキング剤を配合したポリプロピレンを用いて、「アンチブロッキング剤添加押出しＰＰ₂₀／収縮性ＭＸＤ６_#15／押出しＰＰ₂₀」のフィルム構成の本発明練り製品包装用フィルムを得た。本実施例、比較例及び以後のフィルム構成の表示において、ＭＸＤ６はＭＸＤナイロンとナイロン６をポリマーブレンドしたナイロンの、ＰＰはポリプロピレンの略称である。その後に縮小文字で記した数字はμｍ単位で表したフィルムの厚さである。縮小文字の前に＃を付した場合はフィルムで供給したことを意味する。フィルム表示の間の「／」は押出しラミネート法による積層を行った意味であり、「//」はフィルム同士をドライラミネート法により積層したことを意味する。
【００１６】
なお、アンチブロッキング剤としては合成ゼオライトを使用した。平均粒径は２μｍ、且つ粒径５μｍ以上の特に大型の粒子を含有しない素材を用いた。１５μｍ厚の収縮性ＭＸＤ６フィルムの両面にはオゾン処理を行いポリプロピレンとの接着性を向上させた。
アンチブロッキング剤使用量２０００ｐｐｍの場合、得られた積層フィルムは収縮率タテ１２％、ヨコ１３％で、しなやかなフィルムであった。
これらの積層フィルムを内寸１５０ｍｍ×１５０ｍｍ、外寸１７０ｍｍ×１７０ｍｍの中をくり抜いた２枚の金属枠ではさみ、フィルムを固定し、１２０℃、２０分間熱水中でレトルト処理した。レトルト処理前後のアンチブロッキング剤を添加したポリプロピレン面同士の静摩擦係数をＪＩＳＫ−７１２５に準じて測定し、その結果を表１に示した。
【００１７】
【表１】

【００１８】
なお、積層フィルムの熱収縮率は、測定すべきフィルムを２０ｃｍ×２０ｃｍに切断し、温度２０℃、相対湿度６０％の条件下で２４時間調湿した後、フィルムのタテ方向（フィルムの流れ方向）とヨコ方向（フィルムの流れと直角方向）の寸法を正確に測定し、それぞれの長さをＬ1 とした。このフィルムを温度１２０℃の熱水中で２０分間熱処理した後、フィルムの表面に付着した水分をろ紙で除去し、温度２０℃、相対湿度６０％の条件下で２４時間放置したフィルムのタテ方向とヨコ方向の寸法を測定し、それぞれの長さをＬ2 とした。タテ方向の熱収縮率はタテ方向Ｌ1 及びタテ方向Ｌ2 を用いて次式から算出した。
熱収縮率（％）＝１００×（Ｌ1 −Ｌ2 ）／Ｌ1
ヨコ方向の熱収縮率も、ヨコ方向Ｌ1 及びヨコ方向Ｌ2 を用いてタテ方向熱収縮率と同様にして算出した。
【００１９】
比較例２
アンチブロッキング剤に代えてスリップ剤としてエルカ酸アミドを７０００ｐｐｍ添加した以外は実施例１と同様にして積層フィルムを得た。この積層フィルムの静摩擦係数はレトルト処理前が０．２２であり、レトルト処理後は０．９６と大きく変化した。
【００２０】
実施例２
「アンチブロッキング剤添加押出しＰＰ₂₀／押出しマレイン酸変性ＰＰ₂₀／収縮性ＭＸＤ６_#15／押出しマレイン酸変性ＰＰ₂₀／押出しＰＰ₁₅」のフィルム構成の積層フィルムを用いた。押出しマレイン酸変性ＰＰは収縮性ＭＸＤ６とポリプロピレンとの接着性を向上させるためオゾン処理を行った。アンチブロッキング剤として合成ゼオライトを表１に示す割合でフィルムの外側の層のポリプロピレンに添加混合し、しなやかな積層フィルムが得られた。このフィルムの熱収縮率は、実施例１と同様にして測定してタテ１３％、ヨコ１３％であった。これらのフィルムを実施例１と同様にしてレトルト処理し、その前後の静摩擦係数を表１に併記した。
【００２１】
実施例３
アンチブロッキング剤として、表２に示す量のＳｉＯ₂粉末（平均粒径３μｍ、不定型で粒径１０μｍ以上の粒子を含まない）を、配合したポリプロピレンを用いて、「アンチブロッキング剤添加ＰＰ_#17// 収縮ＭＸＤ６_#15／押出しマレイン酸変性ＰＰ₂₀／押出しＰＰ₁₅」のフィルム構成の練り製品包装用フィルムを得た。実施例１と同様にしてレトルト処理した前後のフィルムの静摩擦係数を測定し、その結果を表２に示した。
【００２２】
【表２】

アンチブロッキング剤添加量１０００ｐｐｍの場合、得られた積層フィルムの実施例１の方法で測定した熱収縮率はタテ１１％、ヨコ１１％であった。
【００２３】
実施例４
実施例１のアンチブロッキング剤添加量７５０ｐｐｍとアンチブロッキング剤添加量２０００ｐｐｍの積層フィルム、及び実施例３のアンチブロッキング剤添加量１５００ｐｐｍの積層フィルムの３種のフィルムを、１００ｍｍ幅にスリットした。このフィルムを熱風シール式充填機でタテ方向を封筒貼り融着して両端を金属ワイヤーで結紮した魚肉練製品用素材を９０ｇ充填したロケット包装体を得た。この包装体を１２０℃×２０分間熱水中でレトルト処理した。得られた包装体はいずれも袋のショルダー部分が滑らかで丸味をおびた望ましい形状であった。
これらのレトルト処理後の包装袋をベルトコンベアにランダムに乗せて連続的に運搬したが、円滑に流れ、ベルトコンベアからベルトコンベアへの移し替え時でも途中で包装袋が堆積して山積みになるトラブルは発生しなかった。
【００２４】
比較例３
比較例１のアンチブロッキング剤添加量２５０ｐｐｍの積層フィルム及び比較例２のスリップ剤７０００ｐｐｍを添加した積層フィルムを、それぞれ実施例４と同様にして魚肉練製品用素材９０ｇを充填したレトルト包装袋を得た。これらの包装体は実施例４と同様にして滑り試験を行ったところ、ベルトコンベア上で時々堆積し、ベルトコンベアから包装体がこぼれ落ちるトラブルが発生した。
【００２５】
【発明の効果】
本発明により、塩素を含有しない熱収縮性フィルムを用いて、ハム、ソーセージ等の食肉練製品のレトルト包装に適した、滑り性がよく収縮率の高いフィルム及びこれを用いた練製品の包装体を製造することに成功した。[0001]
[Technical field to which the invention belongs]
The present invention relates to a sticky and tight sealed bag package of fish meat or livestock meat paste products such as ham and sausage, so-called rocket package manufacturing film and package.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, paste products such as fish and livestock surimi products, especially packages such as ham and sausage, have been sterilized by boil or retort after filling and sealing because they must be completely sterilized up to the spore fungus. Furthermore, leaving water droplets or bubbles in the sealed bag induces the growth of spoilage bacteria. Therefore, the packaging form mainly eliminates bubbles and free water as much as possible, and can stand up easily if you hold one end. It was a tightly sealed bag, ie a rocket package. In order to obtain such a sealed bag, the film used should be heat resistant to withstand boil or retort sterilization conditions, heat shrinkable to shrink during sterilization and compress the contents of the bag, and air to speed up deterioration and decay during storage. It is required to have an air barrier property capable of reliably blocking air flow, a heat-sealing property that facilitates bag making, and a flexibility to obtain a product with a high commercial value.
[0003]
As a material satisfying such conditions, a polyvinylidene chloride film has been conventionally used. However, since polyvinylidene chloride has a high chlorine content and may generate dioxins during incineration, polyamide containing an aromatic group is used as a film material instead of polyvinylidene chloride.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
Considering the manufacturing process and the distribution process, the rocket package is required to have a slipperiness of the outermost film. If the slipperiness is poor, the film feeding with the filling machine is not smooth during the manufacture of the packaging, or the slipping of the packaging is poor and the packaging is brought into close contact on the belt conveyor during the manufacturing process and transported as a lump. Stagnation and reduce manufacturing efficiency. Furthermore, when several packages are packed into the exterior bag, there is a problem that the package cannot be smoothly inserted into the exterior bag. In addition, the rocket package with poor slipperiness in terms of distribution is not only difficult to handle because the bags are in close contact with each other, but also the touch is poor and the commercial value is reduced.
[0005]
Conventionally, in order to improve the slipperiness, a higher fatty acid amide such as oleic acid amide, erucic acid amide, stearic acid amide or alkylene bis fatty acid amide such as methylenebisstearic acid amide is mixed with the resin as a slip agent. It was. These slip agents have the effect of reducing the sliding frictional resistance between the films and between the film and other contact objects after moving into the film surface after becoming a film. Since this slip agent is eluted and extracted by water or water vapor, which is a heat medium used in the heat sterilization process of ham and sausage and other paste products, the slipperiness of the package after sterilization is significantly deteriorated. This phenomenon is remarkable under the retort conditions of 120 ° C. and 20 to 30 minutes, as in the case of fish sausage, for example, and there is a problem that causes trouble of slip failure in the subsequent production and distribution processes.
Another problem is that the slip agent is eluted and extracted in the kneaded product due to the high temperature during heat sterilization, which causes adverse effects on the taste of the product.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
An object of the present invention is to solve the above-mentioned problems, and the structure thereof is a heat-shrinkable film layer, in particular, a polyolefin layer laminated on both sides of a mixture of polyamide and nylon 6 having an aromatic group and nylon 6 or a co-extruded film. When the body is made into a body, the polyolefin layer that becomes the outside of the bag contains 300 to 2000 ppm of antiblocking agent fine particles, and at least one of the polyolefin layers is extruded directly or through an acid-modified polypropylene extruded layer into a heat-shrinkable film. It is characterized by being laminated by a laminating method.
[0007]
That is, in the present invention, a slip agent as a slipperiness imparting agent is not used, and solid fine antiblocking agent particles are contained in a polyolefin film layer. Anti-blocking agents are solid fine particles that are mixed into the resin and give fine irregularities due to particles on the surface layer of the film, reducing the contact area between films or other contact objects, and reducing sliding friction resistance. In the present invention, at least when a package is formed, it is contained in the outer polyolefin layer. Examples of the anti-blocking agent include various organic and inorganic heat-resistant materials such as synthetic zeolite, diatomaceous earth, polymethyl methacrylate particles, and siliceous particles.
[0008]
Furthermore, it is preferable to increase the flexibility of the laminated film to facilitate sealing and ligation with aluminum wires at both ends of the rocket packaging, and to reduce the wrinkles on the shoulders of the package after heat shrinkage and to have a rounded appearance. Will be better. In order to increase the flexibility of the laminated film, a method of extruding and laminating a polyolefin film layer to the heat-shrinkable film layer is preferable for lamination. According to this method, even if it is the same film structure, a softness | flexibility improves much more than the case where a polyolefin film is laminated | stacked by the dry lamination method using an adhesive agent, and the thermal contraction rate of a laminated | multilayer film also improves.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The paste product in the present invention is ham or sausage, and the raw material may be livestock meat or fish meat. Since these foods are susceptible to spoilage, they are boiled or sterilized after sealing. The package is filled with a paste of fish and livestock, which are raw materials for hams and sausages, in a film that has been extruded and formed into a tube shape, or a film that has been fused in a vertical shape at both ends in the length direction of the film. Thus, a rocket package body of a paste product in which both ends are ligated or fused, boiled or retort sterilized, the film is contracted simultaneously with sterilization, and the package body is stretched. Improves the quality of the product without giving tension to the entire product and collecting extra bubbles and water droplets.
[0010]
As the heat-shrinkable film in the present invention, there is nylon or polyvinylidene chloride film, but nylon containing no chlorine is preferable in order to prevent generation of pollution during incineration. Nylon 6 is generally used as nylon, but nylon containing an aromatic group improves air barrier properties. Examples of the nylon containing an aromatic group include a polymer of metaxylenediamine and adipic acid, a polymer of metaxylenediamine, ε-caprolactam, and adipic acid. These are denoted as MXD. Generally, a film of a mixture of nylon and nylon 6 containing these aromatic groups or a co-extruded film of nylon and nylon 6 containing aromatic groups is used. These are denoted as MXD6 nylon.
[0011]
A heat-sealable polyolefin layer is laminated on both sides of the heat-shrinkable film. Polyolefins include polyethylene and polypropylene, but high-density polyethylene and polypropylene are preferable in view of heat resistance. Polypropylene includes propylene homopolymer resin, and copolymer resin obtained by random or block copolymerization of propylene with other copolymerizable monomers such as ethylene component. In order to make the film into a cylindrical shape, if it is a so-called palm-clad tension that makes the inner surfaces oppose each other, it is sufficient to provide a heat-fusible layer only on one side, but the palm-clad tension is a film in the vertical fused part. 3 layers. If it is a so-called envelope stretch, in which the inner and outer surfaces of the film end are overlapped and welded vertically, it is preferable to melt the two ends of the film at the vertically fused portion, so that problems of ligation or poor fusion at both ends hardly occur. How to wear. In order to make an envelope, it is necessary to provide a heat-sealing layer on both sides of the heat-shrinkable film.
[0012]
In laminating, there are a dry laminating method in which two or more films are bonded using an adhesive, and an extruding laminating method in which the other film material is melted and extruded on one film and laminated. Even if the same film has the same thickness, the laminated film obtained by the extrusion laminating method has a high heat shrinkage ratio and is rich in flexibility. Therefore, the lamination of the polyolefin layer to the heat-shrinkable film is most preferably the extrusion lamination method for both the inner and outer layers, and then only the inner layer or the outer layer is laminated with a film fused by the dry lamination method, and the other layers are laminated. The lamination is preferably performed by an extrusion laminating method. In the extrusion laminating method, the affinity between MXD6 and polypropylene is insufficient, and it is preferable to improve the adhesion by activating the surface of the MXD6 film by ozone treatment or corona treatment. Alternatively, a method of extruding and laminating polypropylene through acid-modified polypropylene obtained by copolymerizing a carboxylic acid such as maleic acid is also employed.
[0013]
As the anti-blocking agent, inorganic and organic heat-resistant hard spherical or amorphous fine particles are preferable. Examples thereof include synthetic zeolite, diatomaceous earth, siliceous fine particles, and spherical polymethyl methacrylate. The average particle size is 0.1 to 10 μm, preferably 2 to 5 μm. The addition amount is 300 to 2000 ppm, preferably 800 to 1500 ppm with respect to the heat-sealing film material. If the addition amount of the anti-blocking agent is less than 300 ppm, the slipperiness of the outer film is insufficient, and if it exceeds 2000 ppm, the anti-blocking agent fine particles aggregate to form a large lump, thereby reducing the strength of the polypropylene layer.
[0014]
Since the anti-blocking agent particles are insoluble and are not eluted or extracted during the heat sterilization treatment of the package, there is no possibility of causing troubles due to slipping in the subsequent manufacturing process and distribution process of the package. At the same time, there is no risk of adversely affecting the taste of the product as it is eluted and extracted into the paste product.
[0015]
Using the polypropylene blended with the amount of the antiblocking agent shown in Table 1, a film for packaging the present invention kneaded product having a film configuration of “antiblocking agent-added extruded PP ₂₀ / shrinkable MXD6 _{# 15} / extruded PP ₂₀ ” was obtained. In the present examples, comparative examples, and the subsequent film structure display, MXD6 is an abbreviation for nylon obtained by polymer blending of MXD nylon and nylon 6, and PP is an abbreviation for polypropylene. The number written in reduced letters after that is the thickness of the film expressed in μm. When # is attached in front of the reduced character, it means that the film is supplied on a film. “/” Between the film indications means that the layers are laminated by the extrusion lamination method, and “//” means that the films are laminated by the dry lamination method.
[0016]
Synthetic zeolite was used as the antiblocking agent. A material not containing particularly large particles having an average particle diameter of 2 μm and a particle diameter of 5 μm or more was used. Both sides of the 15 μm-thick shrinkable MXD6 film were treated with ozone to improve adhesion with polypropylene.
When the amount of the antiblocking agent used was 2000 ppm, the obtained laminated film was a flexible film with a shrinkage ratio of 12% and a width of 13%.
These laminated films were sandwiched between two metal frames hollowed out in an inner size of 150 mm × 150 mm and an outer size of 170 mm × 170 mm, fixed, and retorted in hot water at 120 ° C. for 20 minutes. The coefficient of static friction between the polypropylene surfaces to which the antiblocking agent was added before and after the retort treatment was measured according to JIS K-7125, and the results are shown in Table 1.
[0017]
[Table 1]

[0018]
The heat shrinkage rate of the laminated film is determined by cutting the film to be measured into 20 cm × 20 cm and adjusting the humidity for 24 hours under the conditions of a temperature of 20 ° C. and a relative humidity of 60%, and then the vertical direction of the film (the flow direction of the film). ) And the horizontal dimension (perpendicular to the film flow) were measured accurately, and each length was designated as L1. The film was heat-treated in hot water at a temperature of 120 ° C. for 20 minutes, and then moisture adhering to the surface of the film was removed with a filter paper, and the film was allowed to stand for 24 hours at a temperature of 20 ° C. and a relative humidity of 60%. The dimensions in the horizontal direction were measured, and the respective lengths were designated as L2. The heat shrinkage rate in the vertical direction was calculated from the following equation using the vertical direction L1 and the vertical direction L2.
Thermal shrinkage (%) = 100 × (L1−L2) / L1
The horizontal direction heat shrinkage rate was calculated in the same manner as the vertical direction heat shrinkage rate using the horizontal direction L1 and the horizontal direction L2.
[0019]
Comparative Example 2
A laminated film was obtained in the same manner as in Example 1 except that 7000 ppm of erucic acid amide was added as a slip agent instead of the antiblocking agent. The coefficient of static friction of this laminated film was 0.22 before the retort treatment and changed greatly to 0.96 after the retort treatment.
[0020]
Example 2
A laminated film having a film configuration of “anti-blocking agent-extruded PP ₂₀ / extruded maleic acid-modified PP ₂₀ / shrinkable MXD6 _{# 15} / extruded maleic acid-modified PP ₂₀ / extruded PP ₁₅ ” was used. Extruded maleic acid-modified PP was subjected to ozone treatment in order to improve the adhesion between shrinkable MXD6 and polypropylene. Synthetic zeolite as an antiblocking agent was added to and mixed with polypropylene in the outer layer of the film at the ratio shown in Table 1 to obtain a flexible laminated film. The heat shrinkage rate of this film was measured in the same manner as in Example 1, and was 13% vertical and 13% horizontal. These films were retorted in the same manner as in Example 1, and the static friction coefficients before and after the film were listed in Table 1.
[0021]
Example 3
As an anti-blocking agent, an amount of the SiO ₂ powder shown in Table 2 (average particle size 3 μm, containing no irregular particles having a particle size of 10 μm or more) was blended with polypropylene, and “anti-blocking agent added PP _{# 17} // Shrinkable MXD6 _{# 15} / extruded maleic acid-modified PP ₂₀ / extruded PP ₁₅ “film for packaging a kneaded product was obtained. The static friction coefficient of the film before and after retorting was measured in the same manner as in Example 1, and the results are shown in Table 2.
[0022]
[Table 2]

When the antiblocking agent addition amount was 1000 ppm, the heat shrinkage rate of the obtained laminated film measured by the method of Example 1 was 11% vertical and 11% horizontal.
[0023]
Example 4
Three types of films, a laminated film with an antiblocking agent addition amount of 750 ppm and an antiblocking agent addition amount of 2000 ppm in Example 1 and a laminated film with an antiblocking agent addition amount of 1500 ppm in Example 3, were slit to a width of 100 mm. A rocket packaging body filled with 90 g of a raw material for fish paste products in which the film was sealed in a hot-air sealing type filling machine with a hot-air seal-type filling machine and fused at both ends with metal wires was obtained. The package was retorted in hot water at 120 ° C. for 20 minutes. Each of the obtained packages had a desirable shape with a smooth and rounded shoulder portion of the bag.
These retort-treated packaging bags were placed on a belt conveyor at random and transported continuously, but they flowed smoothly, and even when the belt conveyor was transferred from the belt conveyor to the belt conveyor, the packaging bags accumulated on the way and piled up. Did not occur.
[0024]
Comparative Example 3
In the same manner as in Example 4, a retort packaging bag filled with 90 g of a raw material for a fish paste product was obtained in the same manner as in Example 4, except that the laminated film of Comparative Example 1 with an addition amount of 250 ppm of antiblocking agent and 7000 ppm of the slip agent of Comparative Example 2 was added. It was. When these packaging bodies were subjected to a sliding test in the same manner as in Example 4, they sometimes accumulated on the belt conveyor, and a trouble occurred in which the packaging body spilled from the belt conveyor.
[0025]
【The invention's effect】
According to the present invention, using a heat-shrinkable film containing no chlorine, suitable for retort wrapping of meat paste products such as ham and sausage, and a film having a high slidability and a high shrinkage rate, and a package of paste products using the same Succeeded in manufacturing.

Claims

In a laminated film in which polyolefin layers are laminated on both sides of a heat-accommodating film layer, 300 to 2000 ppm of anti-blocking agent fine particles are contained in the polyolefin layer that becomes the outer side when used as a package, and the fish and livestock sausage are made with the film. A package of a rocket-like paste product, wherein the material for use is hermetically packaged and the laminated film is shrunk by boiling or retort sterilization.

The rocket-like paste product package according to claim 1 , wherein the polyolefin layer is a polypropylene layer.

The rocket-like paste product package according to claim 2 , wherein at least one of the polypropylene layers is laminated on the heat-shrinkable film directly or via an acid-modified polypropylene extruded layer by an extrusion laminating method. .

Heat-shrinkable film, packaging rocket paste products of any one of claims 1 to 3, characterized in that it consists of co-extruded film of a mixture of polyamide and nylon 6 having an aromatic group.