JP4272474B2 - Jaw crusher adjustment device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ジョークラッシャの調整装置に関し、特に砕石のサイズの調整のため、破砕空間の出口の間隔の調整を、簡単に軽微な労力で行うことができるジョークラッシャの調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、砕石のサイズの調整を行うため、ジョークラッシャの不動歯(固定歯)と動歯(可動歯)との間の破砕空間の出口側の間隔(出口隙間)を調整することは公知であり、このための技術が種々提案されている。この出口隙間を調整する方式としては、シム板挿入方式とウェッジブロック方式と呼ばれているものがよく知られている。
【0003】
シム板挿入方式は、フレーム(クラッシャ本体)とトッグルブロックとの間にシム板を挿入し、スイングジョーに対するトッグルブロックの位置を調整することで、不動歯と動歯との出口の隙間を調整するものである。本出願人も、シム板挿入方式の関連技術として、砕石サイズ調整を簡単に、かつ効率的に行うため、トッグルブロックの固定と解除を、人手を要さず簡単に行う技術を提案している(特許文献1)。
【0004】
ウェッジブロック方式の調節装置として、トッグルプレートと当接する面の反対側の面に傾斜面が形成された保持枠(トッグルブロック)と、傾斜面が形成された調整案内枠(くさび部材)とを当接させ、調整案内枠の垂直方向の移動で保持枠を機枠の下面に沿って移動させ、動歯の傾斜角度を任意に変え、ジョークラッシャの咬合わせ排出口の調節を行うものも知られている(特許文献2)。
【0005】
また、特許文献2のように、モータが調整案内枠の上部(偏心軸の近傍)に配置すると、ジョークラッシャのメンテナンスを行う場合に邪魔になることが多い。そこで、ジョークラッシャのスイングジョーのバックフレーム側にメンテナンス用の所要スペースを確保するため、ウェッジ作動シリンダを傾斜可能に設ける技術も開示されている(特許文献3)。
【0006】
さらに、トグルブロックを、左右方向に移動自在な一対のクサビと、この一対のクサビを接近または離反させる電動機駆動のスクリュージャッキ機構を設けた横型自動間隔調整装置に関する技術(特許文献4)、あるいは油圧シリンダー等による制御で移動させる技術も開示されている。
【0007】
【特許文献1】
実用新案登録第2589126号公報
【特許文献2】
特公昭57−14212号公報
【特許文献3】
特開平9−253512号公報
【特許文献4】
実用新案登録第2515617号公報
【発明が解決しようとする課題】
ジョークラッシャは、採石場や中間処理工場等の環境条件の大変厳しいところで使用されている。ジョークラッシャの砕石サイズの変更は時折必要となる作業であり、作業は砕石場や中間処置工場等で行われる。しかしながら、従来の出口隙間の調整作業には、作業者が手作業で行う作業があり、重労働になるという問題点があった。すなわち、部品が大型のものや重量物のもの等であり、部品の持ち運びが大変であった。また、大きな破砕力を受けるため、各部のねじの締め付け力は大きなものであり、ねじの緩め締め付け作業にも大きな力を必要とする。
【0008】
このように、ジョークラッシャの調整作業は重労働で手間のかかる作業になっている。さらに、ジョークラッシャが大型になると安全面でも特別な考慮を払わねばならず、大変危険の伴う作業になってしまう。そのため、もっと、軽微な労力で出口隙間の調整作業ができ且つメンテナンスの容易なジョークラッシャの開発が望まれていた。
【0009】
また、その調整作業の時には、ジョークラッシャを直接手動で操作しているためスイッチの誤操作による事故の発生のおそれがあった。また、作業足場が十分確保できないために墜落、落下災害が発生するおそれなどもあった。このように、作業の安全性の面でも問題が生じていた。しかしながら、前記した特許文献には、これらの作業の一部を容易に行えるようにする技術の記載はあるものの、出口隙間の調整作業に関し、一連の作業を遠隔操作で行えるようにし、軽微な労力で調整作業ができるようにして、作業者の安全性の向上を図ることができる技術は開示されていない。
【0010】
本発明は、上記した問題点を解決するためになされたもので、下記の目的を達成する。
本発明の目的は、ジョークラッシャの出口隙間の調整を、簡単に、軽微な労力で行え、更にメンテナンスが容易に行える構成にし、遠隔操作を可能とするジョークラッシャの調整装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明1のジョークラッシャの調整装置は、ジョークラッシャ本体に固定された固定歯と、この固定歯に対向する可動歯を固定したスイングジョーと、このスイングジョーの先端にトッグルプレートの一端側を当接させ、前記ジョークラッシャ本体に移動可能に保持したトッグルブロックで前記トッグルプレートの他端側を当接させ、前記トッグルブロックを前記スイングジョーの方向に進退移動させて行う位置調整で前記固定歯と前記可動歯との間に形成された破砕空間の出口隙間を調整するジョークラッシャにおいて、前記トッグルプレートのプレート方向に略一致して進退移動するトッグルブロックと、このトッグルブロックの傾斜面との当接による相対移動により、前記トッグルブロックの進退移動方向を横切る方向で且つ上下方向に進退移動するくさび部材と、前記ジョークラッシャ本体に設けられ、前記くさび部材を進退移動させるくさび部材駆動装置とからなり、前記くさび部材駆動装置は、前記くさび部材を進退移動させるためのねじ軸と、このねじ軸の下側である一端側に設けられ前記ねじ軸を回転駆動する駆動モータと、前記ねじ軸の他端側に形成され手動で前記ねじ軸を回転させることが可能な手動回転用被係合部とを備え、かつ、前記ねじ軸の中心軸線は、鉛直線に対し上部側が前記可動歯側に傾斜している構成になっていることを特徴とする。
【0015】
本発明2のジョークラッシャの調整装置は、本発明1において、前記ジョークラッシャー本体の両方の側面にガイドフレームを設け、前記トッグルブロックは、前記ジョークラッシャー本体の前記ガイドフレームに対し、前記トッグルブロックに形成された傾斜面と面合する傾斜面を有するクサビ状締結片を介して固定・固定解除されるものであり、固定時には前記ジョークラッシャ本体の側部に設けられた付勢部材の付勢力で固定し、固定解除時には前記付勢部材の付勢力に抗して解除動作をするための固定解除用シリンダによって固定解除される構成になっていることを特徴としている。
【0016】
本発明3のジョークラッシャの調整装置は、本発明1において、前記トッグルブロックは、前記ジョークラッシャ本体の側面に、前記トッグルブロックの進退移動方向と略同一方向に設けられた駆動装置により、前記ジョークラッシャ本体の後部側に押圧される方向に付勢されている構成になっていることを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明のジョークラッシャの調整装置の一部を断面にした正面図、図2は、図1をII−II線で矢視した断面図、図3は、本発明のジョークラッシャの一部を斜視した斜視図である。図1に示すようにジョークラッシャ1として、シングルトッグル型ジョークラッシャを例にして説明を行うが、他の形式のジョークラッシャであってもよいことはいうまでもない。ジョークラッシャ本体による破砕構造については公知であり、破砕機構に関する詳細な説明は省略する。
【0018】
ジョークラッシャ本体(以下、本体と記載)10に軸受(図示せず)を介して後述するスイングジョーのための回転駆動軸(図示せず)が回転可能に支持されている。回転駆動軸は、図示しない駆動用モータにより駆動される。回転駆動軸と一体に回転する回転体(図示せず)に偏心して偏心回転軸(図示せず)が設けられている。偏心回転軸はスイングジョー31の上端部を回転自在に支持している。
【0019】
偏心回転軸は偏心して回転するので、この回転に伴いスイングジョー31は揺動往復運動をする。スイングジョー31の下端側の背面の凹部に、トッグルシート32が固定配置されている。トッグルシート32の上面には窪み32aが形成されている。トッグルブロック35は、ジョークラッシャ本体10に形成された案内部に案内されて矢印A方向に移動可能になっている。この移動方向は、トッグルプレート34のプレート方向に略一致する。
【0020】
なお、案内部は、ジョークラッシャ本体10にガイド部材を設けたものであってもよい。即ち、トッグルブロック35が、スイングジョー31側である矢印A方向にスムーズに直進移動できるようになっていればよい。トッグルブロック35の前面の凹部にはトッグルシート38が固定配置されている。トッグルシート38の上面には、窪み38aが形成されている。スイングジョー31側の窪み32aとトッグルブロック35側の窪み38aとの間にトッグルプレート34が介在されている。
【0021】
トッグルブロック35の背面(ジョークラッシャ本体10の後部側の面)には、傾斜面35aが形成されている。トッグルブロック35は、トッグルプレート34の一端を揺動自在に支持している。このためにトッグルブロック35は、トッグルプレート34を介して、スイングジョー31の揺動動作を支持するとともに、破砕時の反力を受けるものである。
【0022】
ジョークラッシャ本体10に取り付けられたガイド部材46、46に案内されて、くさび部材(ウェッジブロック)45が矢印B方向(図1参照)に移動可能に設けられている。なお、くさび部材45を案内する部位は、ジョークラッシャ本体10、又はトッグルブロック35に案内部が形成されたものであっても良い。すなわち、くさび部材45がスムーズに矢印B方向に移動できるようになっていればよい。ガイド部材46と平行な方向に軸線を有するねじ軸44が設けられている。
【0023】
ねじ軸44は、軸受部42、43に回転可能に支持されている。ねじ軸44の中心軸線が鉛直線に対し可動歯30側に傾斜させた構成になっている。言い換えると、ねじ軸44の中心軸線と可動歯30の歯面とは上方に向けて鋭角を成して配置されている。ねじ軸44の下側の一端側には、ねじ軸44を駆動するための電動モータ、サーボモータ、流体圧モータ(例えば、油圧モータ)等の駆動モータ41が取り付け部材47を介して設けられ、駆動モータ41の出力軸がねじ軸44と連結されている。
【0024】
駆動モータ41をねじ軸44の下部側に配置したことは、ジョークラッシャ1のメンテナンスを行う場合に駆動モータ41が邪魔にならずメンテナンス領域が確保され好都合となる。又、駆動モータ41を設けたことで、ねじ軸44の回転制御ができ、くさび部材45の移動設定を遠隔操作できる。ねじ軸44の中央部には雄ねじであるねじ部44aが形成されている。
【0025】
くさび部材45には、雌ねじが形成されており、ねじ軸44のねじ部44aがねじ込まれている。くさび部材45は、雌ねじが形成されたナットが固定されたものであってもよい。すなわち、駆動モータ41の駆動によりねじ軸44を回転させると、くさび部材45がガイド部材46,46に案内されて矢印B方向に移動する。駆動モータ41、軸受部42、43、ねじ軸44等でくさび部材駆動装置が構成されている。
【0026】
ねじ軸44の他端側には、ねじ軸44に手動ハンドル、又はラチェットのような工具を取り付け、又は、係合させることができる手動回転用被係合部44bが形成されている。このように、手動回転用被係合部44bを形成しておくと、何らかの理由で駆動モータ41が故障した場合でも、手動で出口隙間の調整ができ好都合である。また、ねじ軸44の上部側に手動回転用被係合部44bが形成されているので、作業者は装置の上方で作業を容易に行うことができる。
【0027】
くさび部材45の前面側には、傾斜面45aが形成されており、トッグルブロック35の傾斜面35aに摺動可能に接触している。すなわち、くさび部材45を矢印B方向に移動させると、相互の傾斜面によるくさび効果で、トッグルブロック35が矢印A方向に移動する。ねじ軸44は軸線が図1に示すように、下部側より上部側がスイングジョー31に近づくように傾倒して設けられている。即ち、スイングジョー31の歯面とねじ軸44の軸線とは鋭角になっている。
【0028】
このことにより、出口隙間の調整作業を行うとき、くさび部材45の自重によって、くさび部材45のジョークラッシャ本体10側の面とジョークラッシャ本体10との密着状態を緩和させることができる。また、上方向から進入する泥水(粉塵防止用の散水に粉塵が混入したもの)や、破砕時に飛散する小石、粉塵等がくさび部材45のジョークラッシャ本体10側の面へ付着することを軽減させることができる。また、ジョークラッシャ本体10の後部の破砕力を受ける部位の面が、トッグルプレート34と直角に近い関係になり、強度上有利になり、ジョークラッシャ本体10の構造をより簡素で強力なものとすることができる。
【0029】
トッグルブロック35の下面の両側には、トッグルブロック端部側に傾斜面35c、35cが形成されている。ジョークラッシャ本体10の両側面にはガイドフレーム10bが形成され、コッタ54(クサビ状締結片)はこのガイドフレーム10bに沿って、矢印C方向に移動可能に設けられている。コッタ54は傾斜面35cに係合し、コッタ54の移動でトッグルブロック35は上下方向に移動する。このコッタ54は、トッグルブロック35をジョークラッシャ本体10に固定するくさび状締め付け片となるものである。
【0030】
コッタ54の傾斜面54aは、トッグルブロック35の傾斜面35cと面接触している。コッタ54は、軸53を介して固定用バネ(固定用付勢部材)51によって、常時、トッグルブロック35をジョークラッシャ本体10に固定する方向に付勢されている。固定用バネ51、軸53、コッタ54等で固定装置が構成されている。固定用バネ51の近傍に、コッタ54によるトッグルブロック35の固定を固定用バネ51の付勢力に抗して解除するための固定解除用シリンダ52が設けられている。
【0031】
即ち、コッタ54、54は、固定用バネ51、51と固定解除用シリンダ52、52によって矢印C方向に移動し、トッグルブロック35をジョークラッシャ本体10に固定または固定解除を行う。また、固定用バネ51、51、固定解除用シリンダ52、52は、メンテナンス等が容易なようにジョークラッシャ本体10の側板の外側に配置されている。
【0032】
スイングジョー31の下端側にテンションロッド36の一端が取り付けられている。このテンションロッド36は、スイングジョー31に設けられたステ−に支軸を介して支持されている。テンションロッド36の他端はジョークラッシャ本体10の後部側の部位を通って外側に張り出している。テンションロッド36の後端(他端側)の鍔部36aとジョークラッシャ本体10の後面との間に圧縮コイルバネ37が介設されている。即ち、テンションロッド36は、ジョークラッシャ本体10の一端側(固定歯側から離れる方向)に圧縮コイルバネ37の付勢力で常時スイングジョー31を引張り、スイングジョー31、トッグルプレート34、トッグルブロック35が相互に離れないようにしている。
【0033】
ジョークラッシャ本体10の側部の両側には、トッグルブロック35をジョークラッシャ本体10の後部に押し付けるためのトッグルブロック押圧用シリンダ61、61が設けられている。トッグルブロック押圧用シリンダ61は、シリンダの本体部がジョークラッシャ本体10の側板に、ピストンロッドがトッグルブロック35の両端側に形成された取り付け部35bに、各々、回転可能に取り付けられている。
【0034】
トッグルブロック押圧用シリンダ61は、トッグルブロック35の移動方向(矢印A方向)と同一の方向またはほぼ同一の方向を向いて配置されている。また、取り付け部35bは、ジョークラッシャ本体10の側板に形成された切り欠き部10a内を移動可能となっている。このトッグルブロック押圧用シリンダ61は、ジョークラッシャ本体10の側板の外側に配置されているのでメンテナンスが容易となっている。
【0035】
スイングジョー31の前面に平板状の可動歯30がクサビ状締め付け部材、ボルト、ナットなどからなる可動歯取り付け手段(図示せず)によって固定されている。可動歯30に対向して平板状の固定歯20がジョークラッシャ本体10の内部の少し傾斜した壁面に取り付けられている。可動歯30に対して鋭角に固定歯20が設定され、被破砕物を破砕するための破砕空間15が形成されている。
【0036】
コンクリート、アスファルト等被破砕物を破砕空間15に投入すると、可動歯30の揺動往復運動によって、固定歯20と可動歯30との間で相対動作をもたらし、破砕空間15に投入された被破砕物は圧縮、曲げ、剪断等の作用により細かく破砕される。所望のサイズに細かく破砕された被破砕物はジョークラッシャ1の下部から排出される。すなわち、破砕空間15の出口側の間隔(出口隙間)によって、被破砕物が砕石されるサイズが決まる。すなわち、出口隙間は、トッグルブロック35を矢印A方向の所望の位置に移動させることにより調整される。
【0037】
次に、砕石サイズを変更するため、出口隙間を調整する方法を説明する。トッグルブロック押圧用シリンダ61、61を作動させて押圧解除状態にするとともに、固定解除用シリンダ52、52を作動させてコッタ54、54を固定解除状態となる位置に移動させる。このことにより、トッグルブロック35のジョークラッシャ本体10に対する固定が解除される。駆動モータ41を駆動して、トッグルブロック35が矢印A方向の所望の位置に移動するように、くさび部材45を矢印B方向に移動させる。
【0038】
移動後、トッグルブロック押圧用シリンダ61、61を作動させて、トッグルブロック35をジョークラッシャ本体10の後部側に押圧するとともに、固定解除用シリンダ52、52による固定解除をやめ、固定用バネ51、51の付勢力でコッタ54、54を移動させ、ジョークラッシャ本体10にトッグルブロック35を固定する。被破砕物を破砕空間15に投入して、所定のサイズの砕石になるように破砕作業を行う。
【0039】
【発明の効果】
本発明のジョークラッシャの調整装置は、トッグルブロックの固定・固定解除動作、および、くさび部材の移動動作を遠隔操作で行うことができる。作業者は、外部から遠隔操作を行うだけでジョークラッシャの出口隙間の調整ができるので、軽微な労力で行うことができる。また、駆動モータ、固定解除用シリンダ、トッグルブロック押圧用シリンダがクラッシャ本体の側板の外部に設けられており、出口隙間の調整作業を作業者が行うときクラッシャ本体内等に手を入れたりすることがないので安全性が向上する。特に、故障時などのときメンテナンスが容易で安全である。
【0040】
また、ねじ軸の軸線が、下部側より上部側がスイングジョーに近くなるように傾倒して設けられているので、出口隙間調整時に、自重によりジョークラッシャ本体とくさび部材が密着状態になるのを緩和することができる。さらに、駆動モータがねじ軸の下部側に設けられているのでジョークラッシャのメンテナンス領域が確保されメンテナンスが容易となった。また、ねじ軸の上部に手動回転用被係合部が形成されているので、駆動モータが故障したときにも、手動で出口隙間の調整を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のジョークラッシャの正面図である。
【図2】図2は、図1のII−II線で矢視した断面図である。
【図3】図3は、本発明のジョークラッシャの一部を斜視した斜視図である。
【符号の説明】
1 …ジョークラッシャ
10…クラッシャ本体
15…破砕空間
20…固定歯
30…可動歯
31…スイングジョー
32a…窪み
34…トッグルプレート
35…トッグルブロック
38a…窪み
36…テンションロッド
37…圧縮コイルバネ
41…駆動モータ
42、43…軸受部
44…ねじ軸
44a…手動回転用被係合部
45…くさび部材(ウェッジブロック)
51…固定用バネ
52…固定解除用シリンダ
54…コッタ
61…トッグルブロック押圧用シリンダ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a jaw crusher adjusting device, and more particularly to a jaw crusher adjusting device capable of easily adjusting the distance between the outlets of a crushing space for adjusting the size of a crushed stone with little effort.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in order to adjust the size of the crushed stone, it is known to adjust the distance (exit gap) on the outlet side of the crushing space between the stationary tooth (fixed tooth) and the moving tooth (movable tooth) of the jaw crusher. Various techniques for this have been proposed. As a method for adjusting the exit gap, a so-called shim plate insertion method and a wedge block method are well known.
[0003]
The shim plate insertion method adjusts the exit gap between the stationary and moving teeth by inserting the shim plate between the frame (crusher body) and the toggle block and adjusting the position of the toggle block relative to the swing jaw. Is. The present applicant has also proposed a technique for easily fixing and releasing the toggle block without requiring manual operation in order to easily and efficiently adjust the size of the crushed stone as a related technique of the shim plate insertion method. (Patent Document 1).
[0004]
As a wedge block type adjustment device, a holding frame (toggle block) formed with an inclined surface on the surface opposite to the surface contacting the toggle plate and an adjustment guide frame (wedge member) formed with an inclined surface are contacted. It is also known that the holding frame is moved along the lower surface of the machine frame by moving the adjustment guide frame in the vertical direction, the inclination angle of the moving teeth is arbitrarily changed, and the biting outlet of the jaw crusher is adjusted. (Patent Document 2).
[0005]
In addition, when the motor is arranged on the upper part of the adjustment guide frame (in the vicinity of the eccentric shaft) as in Patent Document 2, it is often an obstacle to perform maintenance of the jaw crusher. In view of this, a technique is also disclosed in which a wedge operating cylinder is tiltably provided in order to secure a required space for maintenance on the back frame side of the swing jaw of the jaw crusher (Patent Document 3).
[0006]
Further, a technique (Patent Document 4) relating to a horizontal automatic interval adjusting device provided with a pair of wedges that can move the toggle block in the left-right direction and a motor-driven screw jack mechanism that moves the pair of wedges closer to or away from each other (Patent Document 4) or hydraulic pressure A technique of moving by control with a cylinder or the like is also disclosed.
[0007]
[Patent Document 1]
Utility Model Registration No. 2589126 [Patent Document 2]
Japanese Patent Publication No.57-14212 [Patent Document 3]
JP-A-9-253512 [Patent Document 4]
Utility Model Registration No. 2515617 [Problem to be Solved by the Invention]
Jaw crushers are used in extremely severe environmental conditions such as quarries and intermediate processing factories. Changing the crushed stone size of the jaw crusher is an operation that is sometimes required, and is performed at a quarry or an intermediate treatment factory. However, there is a problem that the conventional adjustment work of the exit gap involves work manually performed by an operator, which is a heavy labor. That is, the parts are large or heavy, and it is difficult to carry the parts. In addition, since a large crushing force is received, the screw tightening force of each part is large, and a large force is also required for loosening and tightening the screws.
[0008]
As described above, the adjustment work of the jaw crusher is a labor-intensive and time-consuming work. In addition, when the jaw crusher is large, special considerations must be given to safety, which is very dangerous work. Therefore, there has been a demand for the development of a jaw crusher that can adjust the outlet gap with less effort and is easy to maintain.
[0009]
Further, since the jaw crusher is directly operated manually during the adjustment work, there is a risk of an accident due to an erroneous operation of the switch. In addition, there was a risk of falling and falling accidents due to insufficient work platform. As described above, there has been a problem in terms of work safety. However, although the above-described patent document describes a technique for easily performing a part of these operations, a series of operations can be performed remotely with respect to the adjustment operation of the outlet gap, and a small amount of labor is required. No technology is disclosed that can improve the safety of workers by making adjustment work possible.
[0010]
The present invention has been made to solve the above-described problems, and achieves the following objects.
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a jaw crusher adjusting device that can be remotely operated by adjusting the outlet clearance of the jaw crusher with a simple and light labor and further facilitating maintenance. .
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The jaw crusher adjusting device according to the first aspect of the present invention includes a fixed tooth fixed to the jaw crusher main body, a swing jaw fixed with a movable tooth facing the fixed tooth, and one end of the toggle plate abutting against the tip of the swing jaw. The fixed teeth and the fixed teeth are adjusted by moving the toggle block in the direction of the swing jaw by abutting the other end side of the toggle plate with a toggle block held in contact with the jaw crusher body. In a jaw crusher that adjusts the exit gap of the crushing space formed between the movable teeth, the toggle block that moves forward and backward substantially coincides with the plate direction of the toggle plate and the abutment surface of the toggle block Due to the relative movement of the toggle block, the direction crossing the forward and backward movement direction of the toggle block and the vertical direction A wedge member which moves forward and backward, is provided in the jaw crusher body, wherein Ri Do from the wedge member drives the wedge member advancing and retracting said wedge member driving device includes a screw shaft for advancing and retracting said wedge member A drive motor which is provided on one end side which is the lower side of the screw shaft and which drives the screw shaft to rotate, and which is formed on the other end side of the screw shaft and which can manually rotate the screw shaft. And a center axis of the screw shaft is configured such that the upper side is inclined to the movable tooth side with respect to a vertical line .
[0015]
Adjusting device of the jaw crusher of the present invention 2, in the present invention 1, the guide frame is provided on a side surface of both of the jaw crusher body, the toggle block, relative to the guide frame of the jaw crusher body, the toggle block It is fixed / unfixed via a wedge-shaped fastening piece having an inclined surface that meets the formed inclined surface, and at the time of fixing, by the urging force of the urging member provided on the side portion of the jaw crusher body fixed, it is characterized in that it is configured to be unpinned by unlocking cylinder for the release operation against the biasing force of the biasing member at the time of unlocking.
[0016]
Adjusting device of the jaw crusher of the present invention 3, in the present invention 1, wherein the toggle block, the side surface of the jaw crusher body, by a driving device provided in the linear moving direction and substantially the same direction as the toggle block, the jaw It is characterized by being configured to be urged in a direction to be pressed toward the rear side of the crusher body .
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. 1 is a front view in which a part of the jaw crusher adjusting device of the present invention is shown in section, FIG. 2 is a sectional view of FIG. 1 taken along the line II-II, and FIG. 3 is a diagram of the jaw crusher of the present invention. FIG. As shown in FIG. 1, a single toggle jaw crusher will be described as an example of the jaw crusher 1, but it goes without saying that other types of jaw crushers may be used. The crushing structure by the jaw crusher main body is publicly known, and a detailed description regarding the crushing mechanism is omitted.
[0018]
A rotation drive shaft (not shown) for a swing jaw, which will be described later, is rotatably supported by a jaw crusher body (hereinafter referred to as a body) 10 via a bearing (not shown). The rotary drive shaft is driven by a drive motor (not shown). An eccentric rotating shaft (not shown) is provided eccentric to a rotating body (not shown) that rotates integrally with the rotation drive shaft. The eccentric rotation shaft rotatably supports the upper end portion of the
[0019]
Since the eccentric rotation shaft rotates eccentrically, the
[0020]
The guide portion may be a
[0021]
An
[0022]
A wedge member (wedge block) 45 is provided so as to be movable in the direction of arrow B (see FIG. 1) as guided by
[0023]
The
[0024]
The arrangement of the
[0025]
The
[0026]
On the other end side of the
[0027]
An
[0028]
As a result, when adjusting the exit gap, the contact state between the surface of the
[0029]
On both sides of the bottom surface of the
[0030]
The
[0031]
That is, the
[0032]
One end of a
[0033]
On both sides of the side portion of the
[0034]
The toggle
[0035]
A flat plate-like
[0036]
When a material to be crushed, such as concrete or asphalt, is thrown into the crushing
[0037]
Next, a method for adjusting the exit gap in order to change the crushed stone size will be described. The toggle
[0038]
After the movement, the toggle
[0039]
【The invention's effect】
The jaw crusher adjusting device of the present invention can remotely perform the fixing / fixing releasing operation of the toggle block and the moving operation of the wedge member. Since the operator can adjust the exit gap of the jaw crusher only by performing a remote operation from the outside, it can be performed with little effort. Also, the drive motor, release cylinder, and toggle block pressing cylinder are provided outside the side plate of the crusher body, and the operator must put his hands inside the crusher body when adjusting the exit clearance. Since there is no, safety is improved. In particular, maintenance is easy and safe at the time of failure.
[0040]
In addition, since the axis of the screw shaft is tilted so that the upper side is closer to the swing jaw than the lower side, the jaw crusher body and the wedge member are alleviated from coming into close contact due to their own weight when adjusting the exit gap. can do. Furthermore, since the drive motor is provided on the lower side of the screw shaft, the maintenance area of the jaw crusher is secured and the maintenance becomes easy. Further, since the manual rotation engaged portion is formed on the upper portion of the screw shaft, the outlet clearance can be manually adjusted even when the drive motor fails.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a jaw crusher of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along the line II-II in FIG.
FIG. 3 is a perspective view of a part of the jaw crusher of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ...
51 ... Fixing
Claims (3)
この固定歯に対向する可動歯を固定したスイングジョーと、
このスイングジョーの先端にトッグルプレートの一端側を当接させ、前記ジョークラッシャ本体に移動可能に保持したトッグルブロックで前記トッグルプレートの他端側を当接させ、前記トッグルブロックを前記スイングジョーの方向に進退移動させて行う位置調整で前記固定歯と前記可動歯との間に形成された破砕空間の出口隙間を調整するジョークラッシャにおいて、
前記トッグルプレートのプレート方向に略一致して進退移動するトッグルブロックと、
このトッグルブロックの傾斜面との当接による相対移動により、前記トッグルブロックの進退移動方向を横切る方向で且つ上下方向に進退移動するくさび部材と、
前記ジョークラッシャ本体に設けられ、前記くさび部材を進退移動させるくさび部材駆動装置とからなり、
前記くさび部材駆動装置は、前記くさび部材を進退移動させるためのねじ軸と、このねじ軸の下側である一端側に設けられ前記ねじ軸を回転駆動する駆動モータと、前記ねじ軸の他端側に形成され手動で前記ねじ軸を回転させることが可能な手動回転用被係合部とを備え、かつ、前記ねじ軸の中心軸線は、鉛直線に対し上部側が前記可動歯側に傾斜している構成になっている
ことを特徴とするジョークラッシャの調整装置。Fixed teeth fixed to the jaw crusher body,
A swing jaw that fixes the movable teeth facing the fixed teeth;
One end side of the toggle plate is brought into contact with the tip of the swing jaw, the other end side of the toggle plate is brought into contact with the toggle block movably held on the jaw crusher body, and the toggle block is moved in the direction of the swing jaw. In the jaw crusher for adjusting the exit gap of the crushing space formed between the fixed tooth and the movable tooth by the position adjustment performed by moving forward and backward,
A toggle block that moves forward and backward substantially in the plate direction of the toggle plate;
A wedge member that moves forward and backward in a direction transverse to the forward / backward movement direction of the toggle block by relative movement by contact with the inclined surface of the toggle block;
The jaw crusher provided in the main body, Ri Do and a wedge member driving device for advancing and retreating movement of said wedge member,
The wedge member driving device includes a screw shaft for moving the wedge member forward and backward, a drive motor provided on one end side, which is below the screw shaft, for rotationally driving the screw shaft, and the other end of the screw shaft And an engaged portion for manual rotation that can be manually rotated, and the central axis of the screw shaft is inclined with respect to the vertical line toward the movable tooth side. it has become configurations adjusting device of the jaw crusher according to claim.
前記ジョークラッシャー本体の両方の側面にガイドフレームを設け、
前記トッグルブロックは、前記ジョークラッシャー本体の前記ガイドフレームに対し、前記トッグルブロックに形成された傾斜面と面合する傾斜面を有するクサビ状締結片を介して固定・固定解除されるものであり、
固定時には前記ジョークラッシャ本体の側部に設けられた付勢部材の付勢力で固定し、固定解除時には前記付勢部材の付勢力に抗して解除動作をするための固定解除用シリンダによって固定解除される構成になっている
ことを特徴とするジョークラッシャの調整装置。An adjustment device for a jaw crusher according to claim 1,
A guide frame provided on the side surface of both of the jaw crusher body,
The toggle block, relative to the guide frame of the jaw crusher body, which is released fixed and fixed via a wedge-like engagement piece having an inclined surface inclined surface Mengo formed in the toggle block,
During stationary and fixed by the urging force of the urging member provided on the side of the jaw crusher body, unlocking the unlocking cylinder for the release operation against the biasing force of the biasing member at the time of unlocking Jaw crusher adjusting device, characterized by being configured as described above.
前記トッグルブロックは、前記ジョークラッシャ本体の側面に、前記トッグルブロックの進退移動方向と略同一方向に設けられた駆動装置により、前記ジョークラッシャ本体の後部側に押圧される方向に付勢されている構成になっている
ことを特徴とするジョークラッシャの調整装置。A jaw crusher adjusting device according to claim 1 or 2 ,
The toggle block, the side surface of the jaw crusher body, by a driving device provided in the linear moving direction and substantially the same direction as the toggle block, and is urged in a direction to be pressed on the rear side of the jaw crusher body Jaw crusher adjusting device characterized by comprising.
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